(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024019094
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】ボンドパッドを有する画像センサ
(51)【国際特許分類】
H01L 27/146 20060101AFI20240201BHJP
【FI】
H01L27/146 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023121636
(22)【出願日】2023-07-26
(31)【優先権主張番号】63/369,684
(32)【優先日】2022-07-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/172,730
(32)【優先日】2023-02-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】300057230
【氏名又は名称】セミコンダクター・コンポーネンツ・インダストリーズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】サルフリッジ, マーク アレン
(72)【発明者】
【氏名】クロフット, ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】ボルタクル, スワーナル
【テーマコード(参考)】
4M118
【Fターム(参考)】
4M118AA05
4M118AB01
4M118BA14
4M118BA19
4M118CA02
4M118DD04
4M118EA14
4M118FA06
4M118FA27
4M118FA28
4M118GB03
4M118GB07
4M118GB09
4M118GB11
4M118GC08
4M118GC09
4M118GC14
4M118GC20
4M118GD03
4M118GD04
4M118GD10
4M118HA25
4M118HA30
(57)【要約】 (修正有)
【課題】画像センサ14におけるクロストークを軽減するとともに、任意の望ましくない電荷を放散する画像センサ及び画像センサを形成する方法を提供する。
【解決手段】画像センサ14は、特定用途向け集積回路(ASIC)チップ102-2に接合されたセンサチップ102-1を含む。画像センサのためのボンドパッド112は、ASICチップ内に形成され、センサチップ内のトレンチを通して露出される。画像センサはまた、光学的に黒色のピクセルを遮蔽するために、画像センサの周辺部に導電性遮光体を含む。不透明層144は、導電性遮光体からの反射を軽減するように、導電性遮光体の上に形成される。反射防止層162は、ピクセルアレイ32上に形成される。反射防止層は、ピクセルアレイ上で、ボンドパッド用のトレンチ内の厚さ164、166とは異なる厚さ168を有する。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像ピクセルのアレイを有する画像センサであって、
半導体基板と、
前記半導体基板内の前記撮像ピクセルのアレイのための感光素子と、
前記感光素子に重なるカラーフィルタ素子と、
前記撮像ピクセルのアレイの外側の前記半導体基板内の少なくとも1つの追加の感光素子と、
前記少なくとも1つの追加の感光素子に重なる導電性遮光体と、
前記導電性遮光体に重なる不透明層と、
前記カラーフィルタ素子及び前記不透明層の両方に重なる平坦化層と、
前記カラーフィルタ素子と重なるマイクロレンズと、を備え、前記平坦化層が、前記カラーフィルタ素子と前記マイクロレンズとの間に介在する、画像センサ。
【請求項2】
前記平坦化層が、前記カラーフィルタ素子及び前記不透明層の両方と直接接触し、前記マイクロレンズが、平面内に形成され、前記カラーフィルタ素子及び前記不透明層の両方が、前記平面と前記半導体基板との間に介在し、前記導電性遮光体が、20%未満の透明度を有し、前記不透明層が、20%未満の反射率を有し、前記導電性遮光体が、タングステンの層及び窒化チタンの層を含む、請求項1に記載の画像センサ。
【請求項3】
第1の半導体基板を含む第1のチップと、
前記第1のチップに接合された第2のチップと、
前記第2のチップ内のボンドパッドと、
前記マイクロレンズ上に形成される反射防止層と、を更に備え、前記ボンドパッドが、前記第1のチップ内のトレンチを通して露出され、前記反射防止層が、前記トレンチ内に延在し、前記反射防止層が、前記マイクロレンズ上に第1の厚さと、前記トレンチの側壁に沿って前記第1の厚さ未満である小さい第2の厚さと、を有する、請求項1に記載の画像センサ。
【請求項4】
撮像ピクセルのアレイを有する画像センサであって、
第1の半導体基板を有する第1のチップと、
前記第1の半導体基板内の前記撮像ピクセルのアレイのための感光素子と、
第2の半導体基板を有する第2のチップであって、前記第1のチップに接合されている、第2のチップと、
前記第1のチップ内のトレンチによって重ねられる前記第2のチップ内のボンドパッドと、
第1の厚さを有する第1の部分と、前記第1の厚さ未満である第2の厚さを有する第2の部分と、を有する、反射防止層であって、前記第1の部分が、前記感光素子に重なる、反射防止層と、を備える、画像センサ。
【請求項5】
半導体基板内の感光素子と、前記感光素子に重なるカラーフィルタ素子と、前記カラーフィルタ素子に重なるマイクロレンズと、を有する、画像センサを形成する方法であって、前記感光素子が、ピクセルのアレイを形成し、前記画像センサが、前記ピクセルのアレイの外側に周辺部を有し、前記方法が、
前記マイクロレンズ及び前記画像センサの前記周辺部の上に、第1の反射防止層を形成することと、
前記第1の反射防止層を、前記マイクロレンズ及び前記画像センサの前記周辺部の上に形成した後、前記半導体基板内にトレンチをエッチングすることと、
前記半導体基板内に前記トレンチをエッチングした後に、前記マイクロレンズ及び前記画像センサの前記周辺部の上に、第2の反射防止層を形成することであって、前記第1及び第2の反射防止層が、前記マイクロレンズの上で直接接触している、形成することと、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2022年7月28日出願の米国仮特許出願第63/369,684号の利益を主張するものである。
【背景技術】
【0002】
画像センサは、携帯電話、カメラ、及びコンピュータなどの電子デバイスにおいて画像をキャプチャするために一般的に使用される。典型的な構成では、画像センサは、ピクセル行及びピクセル列に配置された画像ピクセルのアレイを含む。回路は、画像ピクセルから画像信号を読み出すために、それぞれのピクセル列に結合され得る。
【0003】
本明細書において説明される実施形態が生じるのは、この文脈内である。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】いくつかの実施形態による、画像センサを有する例示的な電子デバイスの図である。
【
図2】いくつかの実施形態による、例示的なピクセルアレイ並びに画像センサから画像信号を読み出すための関連する行制御回路及び列制御回路の図である。
【
図3】いくつかの実施形態による、導電性遮光体を有する例示的な画像センサの断面側面図である。
【
図4】いくつかの実施形態による、カラーフィルタ素子が画像センサに追加された後の、
図3の例示的な画像センサの断面側面図である。
【
図5】いくつかの実施形態による、不透明層が画像センサに追加された後の、
図4の例示的な画像センサの断面側面図である。
【
図6】いくつかの実施形態による、平坦化層が画像センサに追加された後の、
図5の例示的な画像センサの断面側面図である。
【
図7】いくつかの実施形態による、マイクロレンズが画像センサに追加された後の、
図6の例示的な画像センサの断面側面図である。
【
図8】いくつかの実施形態による、反射防止層が画像センサに追加された後の、
図7の例示的な画像センサの断面側面図である。
【
図9】いくつかの実施形態による、平坦化層及び反射防止層がエッチングされた後の、
図8の例示的な画像センサの側断面図である。
【
図10】いくつかの実施形態による、第1のチップを部分的に通ってトレンチが形成された後の、
図9の例示的な画像センサの側断面図である。
【
図11】いくつかの実施形態による、追加の反射防止層が画像センサに追加された後の、
図10の例示的な画像センサの断面側面図である。
【
図12】いくつかの実施形態による、ボンドパッドを露出させるためにトレンチが延在された後の、
図11の例示的な画像センサの側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本技術の実施形態は、画像センサに関する。当業者であれば、本発明の例示的な実施形態が、これらの具体的な細目の一部又はすべてがなくても実施され得ることが認識されるであろう。他の場合には、本実施形態を不必要に不明瞭にしないよう、周知の動作は詳細に記載されていない。
【0006】
デジタルカメラ、コンピュータ、携帯電話、及び他の電子デバイスなどの電子デバイスは、画像をキャプチャするために入射光を収集する画像センサを含み得る。画像センサは、ピクセルのアレイを含み得る。画像センサ内のピクセルは、入射光を画像信号に変換するフォトダイオードなどの感光素子を含み得る。画像センサは、任意の数のピクセル(例えば、数百又は数千以上)を有し得る。典型的な画像センサは、例えば、数百、数千、又は数百万のピクセル(例えば、メガピクセル)を有し得る。画像センサは、ピクセルを動作させるための回路、及び感光素子によって生成された電荷に対応する画像信号を読み出すための読み出し回路などの制御回路を含み得る。
【0007】
図1は、画像センサを使用して画像をキャプチャする撮像システムを含む、例示的な撮像システム及び応答システムの図である。
図1のシステム100は、カメラ、携帯電話、ビデオカメラ、又はデジタル画像データをキャプチャする他の電子デバイスなどの電子デバイスであり得、車両安全システム(例えば、アクティブブレーキシステム又は他の車両安全システム)であり得、又は監視システムであり得る。
【0008】
図1に示されるように、システム100は、撮像システム10などの撮像システム、及びホストサブシステム20などのホストサブシステムを含み得る。撮像システム10は、カメラモジュール12を含み得る。カメラモジュール12は、画像センサアレイ集積回路にあるような1つ以上の画像センサ14と、1つ以上のレンズと、を含み得る。
【0009】
画像キャプチャ操作中、それぞれのレンズは、関連する画像センサ14上に光を集中させ得る。画像センサ14は、光をアナログデータに変換する感光素子(すなわち、画像センサピクセル)を含み得る。画像センサは、任意の数のピクセル(例えば、数百、数千、数百万、又はそれ以上)を有し得る。典型的な画像センサは、例えば、数百万のピクセル(例えば、メガピクセル)を有し得る。
【0010】
カメラモジュール12内のそれぞれの画像センサは同一であり得るか、又は所与の画像センサアレイ集積回路内に異なるタイプの画像センサが存在し得る。いくつかの例では、画像センサ14は、バイアス回路(例えば、ソースフォロワ負荷回路)、サンプルアンドホールド回路、相関二重サンプリング(correlated double sampling、CDS)回路、増幅器回路、アナログデジタルコンバータ回路、データ出力回路、メモリ(例えば、バッファ回路)、及び/又はアドレス回路を更に含み得る。
【0011】
センサ14からの静止画像データ及びビデオ画像データは、経路28を経由して画像処理及びデータフォーマッティング回路16に提供され得る。画像処理及びデータフォーマッティング回路16は、データフォーマッティング、ホワイトバランス及び露出の調整、ビデオ画像安定化の実装、又は顔検出などの画像処理機能を実行するために使用され得る。画像処理及びデータフォーマッティング回路16はまた、追加的に又は代替的に、所望される場合、生カメラ画像ファイルを(例えば、Joint Photographic Experts Group、すなわちJPEGフォーマットに)圧縮するために使用され得る。
【0012】
システムオンチップ(system on chip、SoC)構成などの一構成例では、センサ14、並びに画像処理及びデータフォーマッティング回路16は、共通の半導体基板(例えば、共通のシリコン画像センサ集積回路ダイ)上に実装される。所望される場合、センサ14及び画像処理回路16が、別個の半導体基板上に形成され得る。例えば、センサ14及び画像処理回路16は、積層されている別個の基板上に形成され得る。
【0013】
撮像システム10は、取得された画像データを、経路18を介してホストサブシステム20に伝達し得る。ホストサブシステム20は、入出力デバイス22及び記憶処理回路24を含み得る。ホストサブシステム20は、画像内の対象物を検出する、画像フレーム間の対象物の動きを検出する、画像内の対象物までの距離を判定する、又は撮像システム10によって提供される画像をフィルタリングするか若しくは別の方法で処理するための、処理ソフトウェアを含み得る。例えば、撮像システム10の画像処理及びデータフォーマッティング回路16は、取得された画像データをホストサブシステム20の記憶及び処理回路24に伝達し得る。
【0014】
所望される場合、システム100は、多くの高レベル機能をユーザに提供し得る。コンピュータ又は携帯電話では、例えば、ユーザアプリケーションを実行する能力がユーザに提供され得る。これらの機能のために、ホストサブシステム20の入出力デバイス22は、キーパッド、入出力ポート、ボタン、並びにディスプレイ及び記憶及び処理回路24を含み得る。ホストサブシステム20の記憶及び処理回路24は、揮発性及び/又は不揮発性メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、ハードドライブ、ソリッドステートドライブ等)を含み得る。記憶及び処理回路24はまた、追加的に又は代替的に、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、及び/又は特定用途向け集積回路などを含み得る。
【0015】
図1の画像センサ14の配置の一例を
図2に示す。
図2に示されるように、画像センサ14は、制御及び処理回路44を含み得る。制御及び処理回路44(制御及び処理ロジックと称されることもある)は、
図1の画像処理及びデータフォーマッティング回路16の一部であり得るか、又は回路16とは別個であり得る。画像センサ14は、ピクセル34(本明細書では画像センサピクセル、撮像ピクセル、又は画像ピクセルと称されることもある)のアレイ32などのピクセルアレイを含み得る。制御及び処理回路44は、制御経路27を介して行制御回路40に結合され得、かつデータ経路26を介して列制御及び読み出し回路42に結合され得る。
【0016】
行制御回路40は、制御及び処理回路44から行アドレスを受信し得、1つ以上の制御経路36を介して対応する行制御信号を画像ピクセル34に供給し得る。行制御信号は、ピクセルリセット制御信号、電荷転送制御信号、ブルーミング制御信号、行選択制御信号、二重変換利得制御信号、又は任意の他の所望のピクセル制御信号を含み得る。
【0017】
列制御及び読み出し回路42は、列線38などの1つ以上の導電線を介してピクセルアレイ32の列のうちの1つ以上に結合され得る。所与の列線38は、画像ピクセルアレイ32内の画像ピクセル34の列に結合され得、画像ピクセル34から画像信号を読み出すため、及びバイアス信号(例えば、バイアス電流又はバイアス電圧)を画像ピクセル34に供給するために使用され得る。いくつかの例では、ピクセルの各列は、対応する列線38に結合され得る。画像ピクセルの読み出し動作の場合、画像ピクセルアレイ32内のピクセル行は、行駆動回路40を使用して選択され得、そのピクセル行の画像ピクセル34に関連付けられた画像データは、列線38上の列読み出し回路42によって読み出され得る。列読み出し回路42は、アレイ32から読み出された信号を増幅するための列増幅器などの列回路、アレイ32から読み出された信号をサンプリングし、記憶するためのサンプルアンドホールド回路、読み出されたアンログ信号を対応するデジタル信号に変換するためのアナログデジタルコンバータ回路、又は読み出された信号及び任意の他の所望のデータを記憶するための列メモリを含み得る。列制御及び読み出し回路42は、線26を介して制御及び処理ロジック44にデジタルピクセル読み出し値を出力し得る。
【0018】
アレイ32は、任意の数の行及び列を有し得る。一般に、アレイ32のサイズ並びにアレイ32内の行及び列の数は、画像センサ14の特定の実装に依存することになる。行及び列は、概して、それぞれ水平及び垂直であるものとして本明細書で説明されるが、行及び列は、任意の格子状構造を指し得る。行として本明細書に説明される特徴は、垂直に配置され得、列として本明細書に説明される特徴は、水平に配置され得る。
【0019】
ピクセルアレイ32には、単一の画像センサが異なる色の光をサンプリングすることを可能にする複数のカラーフィルタ素子を有するカラーフィルタアレイが提供され得る。一例として、アレイ32内の画像ピクセルなどの画像センサピクセルには、カラーフィルタアレイが提供され得、これにより、単一の画像センサが、対応する赤色、緑色、及び青色の画像センサピクセルを使用して、赤色、緑色、及び青色(red, green, and blue、RGB)の光をサンプリングすることが可能になる。赤色、緑色、及び青色画像センサピクセルは、ベイヤーモザイクパターンで配置され得る。ベイヤーモザイクパターンは、2×2の画像ピクセルの繰り返し単位セルからなり、2つの緑色画像ピクセルが互いに対角線上に対向し、青色画像ピクセルの対角線上に対向する赤色画像ピクセルに隣接する。別の例では、広帯域カラーフィルタ素子(例えば、クリアカラーフィルタ素子)を有する広帯域画像ピクセルが、ベイヤーパターン内の緑色ピクセルの代わりに使用され得る。これらの例は単なる例示であり、一般に、任意の所望の色(例えば、シアン、黄色、赤色、緑色、青色等)及び任意の所望のパターンのカラーフィルタ素子が、任意の所望の数の画像ピクセル34の上に形成され得る。
【0020】
いくつかの実装形態では、アレイ32は、アレイ32のピクセル34が2つ以上の積層基板の間で分割される積層ダイ構成の一部であり得る。そのような構成では、アレイ32内のピクセル34の各々は、ピクセル内の任意の所望のノードにおいて2つのダイ(チップと称されることもある)の間で分割され得る。一例として、浮遊拡散ノードなどのノードは、2つのダイにわたって形成され得る。フォトダイオードと、フォトダイオードと所望のノード(本例では浮遊拡散ノードなど)との間の回路と、を含む、ピクセル回路は、第1のダイ上に形成され得、残りのピクセル回路は、第2のダイ上に形成され得る。所望のノードは、2つのダイを接続する結合構造(導電性パッド、マイクロパッド、導電性相互接続構造、又は導電性ビアなど)上に(すなわち、その一部として)形成され得る。2つのダイが接合される前に、結合構造は、第1のダイ上に第1の部分を有し得、第2のダイ上に第2の部分を有し得る。第1のダイ及び第2のダイは、結合構造の第1の部分及び結合構造の第2の部分が一緒に接合され、電気的に結合されるように、互いに接合され得る。所望される場合、結合構造の第1及び第2の部分は、互いに圧縮接合され得る。しかしながら、これは単に例示に過ぎない。所望される場合、それぞれの第1及び第2のダイ上に形成された結合構造の第1及び第2の部分は、はんだ付け又は溶接などの任意の金属間接合技法を使用して一緒に接合され得る。
【0021】
上述したように、2つのダイにわたって分割されるピクセル回路内の所望のノードは、浮遊拡散ノードであり得る。代替的に、2つのダイにわたって分割されるピクセル回路内の所望のノードは、ピクセル回路に沿った任意の他のノードであり得る。一代替形態では、2つのダイにわたって分割される所望のノードは、フローティング拡散領域とソースフォロワトランジスタのゲートとの間のノードであり得る。例えば、フローティング拡散ノードは、フォトダイオードが形成される第1のダイ上に形成され得、結合構造は、フローティング拡散ノードを第2のダイ上のソースフォロワトランジスタに接続し得る。別の代替形態では、2つのダイにわたって分割される所望のノードは、フローティング拡散領域と転送トランジスタのソース-ドレインノードとの間のノードであり得る。例えば、浮遊拡散ノードは、フォトダイオードが位置しない第2のダイ上に形成され得る。更に別の代替形態では、2つのダイにわたって分割される所望のノードは、ソースフォロワトランジスタのソース-ドレインノードと行選択トランジスタとの間のノードであり得る。
【0022】
概して、アレイ32、行制御回路40、並びに列制御及び読み出し回路42は、2つ以上の積層基板間で分割され得る。一例では、アレイ32は、第1の基板に形成され得、行制御回路40、並びに列制御及び読み出し回路42は、第2の基板に形成され得る。別の例では、アレイ32は、(上述のピクセル分割方式のうちの1つを使用して)第1の基板と第2の基板との間で分割され得、行制御回路40、並びに列制御及び読み出し回路42は、第3の基板内に形成され得る。他の例では、行制御回路40は、列制御及び読み出し回路42とは別個の基板上にあり得る。更に別の例では、行制御回路40は、2つ以上の基板間で分割され得、かつ/又は列制御及び読み出し回路42は、2つ以上の基板間で分割され得る。
【0023】
図3~
図12は、
図1~
図2の画像センサなどの画像センサを形成する方法を様々な段階で示す。
図3~
図12の各々は、画像センサの製造プロセス中の画像センサの側断面図である。
図3の外観から
図4の外観へ、
図4の外観から
図5の外観へ、
図5の外観から
図6の外観へ等、画像センサを変更するために、1つ以上の製造ステップが実行される。
【0024】
図3に示されるように、画像センサ14は、第1のチップ102-1及び第2のチップ102-2を含む。各チップは、ウェハ又はダイと称されることがあり得る。チップ102-1は、センサチップと称されることもあり得、チップ102-2は、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)チップと称されることもあり得る。
【0025】
第1のチップ102-1は、半導体基板104-1及び1つ以上の誘電体層106-1を含む。半導体基板104-1(半導体層104-1、シリコン層104-1、センサ基板104-1等と称されることもある)は、アレイ32内のピクセル34のための感光素子114を含み得る。1つ以上の誘電体層106-1は、チップ102-1内に電気接続を形成するための様々な金属層108-1を含み得る。
【0026】
第2のチップ102-2は、半導体基板104-2及び1つ以上の誘電体層106-2を含む。半導体基板104-2(半導体層104-2、シリコン層104-2、ASIC基板104-2等と称されることもある)は、行制御回路40、制御及び処理回路44、並びに/又は列制御及び読み出し回路などの回路を含み得る。1つ以上の誘電体層106-2は、チップ102-2内に電気接続を形成するための様々な金属層108-2を含み得る。
【0027】
図3に示されるように、チップ102-1と102-2との間に1つ以上のボンド(ハイブリッドボンドと称されることもある)が存在し得る。
図3では、チップ102-1と102-2との間のハイブリッドボンドは、チップ102-1内の導電層110-1及びチップ102-2内の導電層110-2によって形成される。センサチップ102-1をASICチップ102-2に接続する任意の所望の数のハイブリッドボンドが存在し得る。
【0028】
画像センサは、アクティブ領域にわたって分散されたピクセル34を有するピクセルアレイ32を有する。ピクセルアレイ32内のピクセルは、画像センサ14の動作中に入射光を感知するように構成される。各ピクセル34は、それぞれの感光素子114(フォトダイオードなど)を含み得る。各感光素子は、ディープトレンチアイソレーション(deep trench isolation、DTI)116のリングによって取り囲まれ得る。DTIは、半導体基板104-1内のトレンチ内の充填材料(例えば、金属充填材又は低屈折率充填材)によって形成され得る。充填材料は、部分的にDTIの内側にあり得るか、又はDTIの深さ全体に沿って延在し得る。DTIは、基板104-1内に部分的に示されているが、基板104-1の深さ全体にわたって延在し得る。
図3のDTIは、画像センサの裏側から形成されるように示されているが、代わりに画像センサの表側から形成され得る。1つ以上の誘電体層118は、半導体基板104-1の上に形成され得る。1つ以上の誘電体層118として、例えば、基板104-1の上部の酸化アルミニウム層(Al
2O
3)、酸化アルミニウム層の上部の酸化ハフニウム層(HfO
2)、酸化ハフニウム層の上部の酸化タンタル層(Ta
2O
5)、及び酸化タンタル層の上部の二酸化ケイ素層(SiO
2)が挙げられ得る。
図3に示されるように、1つ以上の誘電体層118は、画像センサ全体にわたるブランケット層として形成され得る。
図3に示されるように、半導体基板104-1の上面上に形成されることに加えて、1つ以上の誘電体層118は、DTI116内に形成され得る。
【0029】
画像センサ14は、誘電体層118の上部にグリッド構造120(不透明構造120、ピクセル内グリッド構造120等と称されることもある)を含み得る。ピクセル内グリッド構造は、各ピクセル34のフットプリントの周りにリングを形成する、1つ以上の導電層124を含み得る。導電層124は、例えば、導電材料(例えば、タングステン)の層及び接着層(例えば、窒化チタン層)を含み得る。導電性材料の層は、接着層の上に形成され得る。1つ以上の導電層(例えば、タングステン層)は、入射光に対して不透明であり得る。グリッド構造120は、20%未満、10%未満、5%未満、1%未満、0.01%未満、0.001%未満等の可視光、赤外光、及び/又は他の対象波長に対する透明度を有し得る。グリッド構造120は、5(OD5)以上の光学密度を有し得る。したがって、ピクセル内グリッド構造120は、画像センサ14におけるクロストークを軽減するとともに、任意の望ましくない電荷を放散する。ピクセル内グリッド構造120はまた、導電層124を取り囲む誘電体層122を含み得る。誘電体層122は、二酸化ケイ素又は任意の他の所望の材料から形成され得る。
【0030】
図3に示されるように、画像センサはまた、周辺領域130、ボンドパッド領域132、及びスクライブ領域134を含む。周辺領域130は、遮光層126を含む。遮光層126は、入射光に対して実質的に不透明であり得る。遮光層は、可視光、赤外光、及び/又は他の対象波長に対して、20%未満、10%未満、5%未満、1%未満、0.01%未満、0.001%未満等の透明度を有し得る。遮光層は、5(OD5)以上の光学濃度を有し得る。遮光層126は、ピクセル内グリッド構造120のための1つ以上の導電層124と同じ材料から形成され得る。換言すれば、遮光層126は、窒化チタン層上のタングステン層から形成され得る。ピクセル内グリッド構造120が導電層124の上に誘電体層122を含む方法と同様に、遮光層126の上に誘電体層128が存在し得る。誘電体層128は、誘電体層122と同じ材料(例えば、二酸化ケイ素)から形成され得る。導電層124及び遮光層126は、同じ製造ステップで形成され得る。誘電体層122及び128は、同じ製造ステップで形成され得る。
【0031】
遮光層126は、周辺領域130内の1つ以上の感光素子114と重なり得る。遮光層の下の遮蔽された感光素子は、光学的に黒色のピクセル(画像センサ14の動作中にノイズ補正のために使用され得る)を提供するために使用される。
【0032】
図3に示されるように、遮光層126の一部分が基板104-1に電気的に接続されることを可能にし、それによって接地接点140を形成するために、誘電体層118内にエッチングされた開口部が存在し得る。具体的には、遮光層126は、接地接点140において基板104-1の深い注入領域に電気的に接続され得る。ピクセル内グリッド構造120は、構造120及び遮光層126の両方が接地接点140においてシリコン基板を通して電気的に接地されるように、遮光層126に電気的に接続され得る。
【0033】
ボンドパッド領域132において、ASICチップ102-2は、誘電体層106-2内にボンドパッド112を含む。スクライブ領域134において、(例えば、後続の位置合わせマークの形成を助けるために)追加の構造120が形成され得る。
【0034】
図4では、カラーフィルタ素子142がピクセルアレイ32内の各ピクセル上に形成されている。各カラーフィルタ素子142は、任意の所望の色(例えば、赤色、青色、緑色、黄色、シアン等)の光を通過させ得る。場合によっては、画像センサは、モノクロ画像センサであり得、各カラーフィルタ素子は、クリア又は灰色フィルタ素子であり得る。
図4に示されるように、スクライブ領域134にカラーフィルタ素子142を形成し得る。このカラーフィルタ素子は、後続の製造ステップのための位置合わせマークとして機能し得る。代替的に、専用の位置合わせマーク堆積ステップが(カラーフィルタ素子堆積とは別個に)実行され得る。
【0035】
次に、
図5では、不透明層144(不透明誘電体層144、黒色層144、黒色誘電体層144などと称されることもある)は、周辺領域130内の遮光層126の上に形成され得る。不透明層144は、(関連付けられた誘電体層128を有する)遮光層126に適合し得る。不透明層144は、誘電体層118及び誘電体層128の上面に直接接触する。不透明層144は、20%未満、10%未満、5%未満、1%未満等の可視光、赤外光、及び/又は他の対象波長の反射率を有し得る。不透明層は、2(OD2)以上の光学密度を有し得る。したがって、不透明層144は、下にある遮光層からの可視反射を防止する。
【0036】
画像センサ内のすべてのカラーフィルタ素子を形成した後に、画像センサ内に黒色誘電体層を形成する例は、単なる例示である。所望される場合、黒色誘電体層は、画像センサに含まれる1つ以上のタイプのカラーフィルタ素子の前に形成され得る。一例として、第1のタイプのカラーフィルタ素子(例えば、すべての緑色カラーフィルタ素子)が、画像センサ内に形成され得る。次いで、黒色誘電体層が画像センサ内に形成され得る。最後に、残りのタイプのカラーフィルタ素子(例えば、赤色及び青色カラーフィルタ素子のすべて)が、画像センサ内に形成され得る。
【0037】
図6では、平坦化層146が画像センサ上に形成される。平坦化層146は、任意の所望の誘電体材料から形成され得る。平坦化層146は、ピクセルアレイ32内のカラーフィルタ素子142を被覆(かつ直接接触)し得る。平坦化層146は、周辺領域130内の不透明層144、誘電体層118、及び/又は誘電体層128を被覆(かつ直接接触)し得る。平坦化層146は、ボンドパッド領域132内の誘電体層118を被覆(かつ直接接触)し得る。平坦化層146は、スクライブ領域134内の構造120、誘電体層118、及び/又はカラーフィルタ素子142を被覆(かつ直接接触)し得る。マイクロレンズに平坦な表面をもたらすことに加えて、平坦化層146は、マイクロレンズ形成プロセス中にエネルギーを有利に吸収し得る。
【0038】
次に、
図7では、マイクロレンズ148がピクセルアレイ32内の各ピクセル34上に形成され得る。各マイクロレンズ148は、対応するカラーフィルタ素子142及び感光素子114と重なり得る。マイクロレンズ148は、平坦化層146によってもたらされる平坦な上面上に形成される。
【0039】
マイクロレンズ148は、所望される場合、2ステッププロセスで形成され得る。2ステッププロセスでは、マイクロレンズの第1の半分が、第1のステップにおいて市松模様パターンで完全に形成される。次いで、マイクロレンズの残りの半分は、相補的な市松模様パターンで完全に形成される。これは、製造プロセス中にマイクロレンズを一緒に融合させることなく、マイクロレンズが直接接触することを可能にする。この実施例は、単なる例示である。マイクロレンズ148は、所望される場合、代わりに単一ステッププロセスで形成され得る。
【0040】
図7に示されるように、平面層150は、周辺領域130に形成され得る。平面層150は、マイクロレンズ148と同じ材料から形成され得るか、又はマイクロレンズ148とは異なる材料から形成され得る。1つの例示的な構成では、マイクロレンズ148は、周辺領域130に形成される。次いで、平面層150がマイクロレンズ148上に形成されて、マイクロレンズを効果的に被覆し、周辺領域130に平坦な上面をもたらす。
【0041】
この実施例は、単なる例示である。所望される場合、マイクロレンズ148は、周辺領域130に形成され得、平面層150は、省略され得る。
【0042】
図8では、反射防止コーティング(anti-reflective coating、ARC)154(反射防止層154、二酸化ケイ素層154、誘電体層154などと称されることもある)が、画像センサ全体にわたるブランケット層として形成される。反射防止コーティング154は、二酸化ケイ素又は任意の他の所望の材料から形成され得る。反射防止コーティングは、画像センサにわたって均一な厚さ152を有し得る。換言すれば、厚さ152は、画像センサにわたって10%以内、20%以内、30%以内などで均一であり得る。厚さ152は、500ナノメートル未満、300ナノメートル未満、200ナノメートル未満、50ナノメートル超、50ナノメートル~500ナノメートル、50ナノメートル~150ナノメートル、100ナノメートルなどであり得る。
【0043】
反射防止コーティング154は、ピクセルアレイ32内のマイクロレンズ148を被覆(かつ直接接触)し得る。反射防止コーティング154は、周辺領域130内の平面層150を被覆(かつ直接接触)し得る。反射防止コーティング154は、ボンドパッド領域132内の平坦化層146を被覆(かつ直接接触)し得る。反射防止コーティング154は、スクライブ領域134内の平坦化層146を被覆(かつ直接接触)し得る。
【0044】
図9では、反射防止コーティング154及び平坦化層146が領域156においてエッチング(除去)されて、下にある誘電体層118、構造120、及びカラーフィルタ素子142が露出される。領域156は、ボンドパッド領域132及びスクライブ領域134を含み得る。
【0045】
次に、
図10では、領域158において、誘電体層118、半導体基板104-1、及び誘電体層106-1の一部分がエッチング(除去)される。エッチングが完了した後は、半導体基板104-1を完全に通って、かつ誘電体層106-1を部分的に通って延在する、トレンチが存在する。
図10に示されるように、エッチングは、誘電体層106-1の一部分を、残りの厚さ160で残し得る。この段階でボンドパッド112まで完全にエッチングしないことによって、ボンドパッド112は、後続の処理中に保護されたままである。厚さ160は、10ナノメートル超、50ナノメートル超、100ナノメートル超、500ナノメートル超などであり得る。
【0046】
図11では、追加の反射防止コーティング162(反射防止層162、二酸化ケイ素層162、誘電体層162などと称されることもある)が、画像センサ全体にわたるブランケット層として形成される。反射防止コーティング162は、二酸化ケイ素又は任意の他の所望の材料から形成され得る。反射防止コーティングは、ピクセルアレイ32及び周辺領域130にわたって均一な厚さ164を有し得る。換言すれば、厚さ164は、ピクセルアレイ32及び周辺領域130にわたって10%以内、20%以内、30%以内などで均一であり得る。厚さ164は、500ナノメートル未満、300ナノメートル未満、200ナノメートル未満、50ナノメートル超、50ナノメートル~500ナノメートル、150ナノメートル~250ナノメートル、200ナノメートルなどであり得る。
【0047】
ボンドパッド領域132内では、反射防止コーティング162は、側壁に沿った(例えば、ボンドパッド112の上部表面に直交する基板104-1及び誘電体層106-1の縁部に沿った)厚さ166と、誘電体層106-1の露出した上面に沿った(ボンドパッド112の上面に平行な)厚さ164と、を有する。厚さ166は、厚さ164未満であり得る。厚さ166は、500ナノメートル未満、300ナノメートル未満、200ナノメートル未満、100ナノメートル未満、50ナノメートル未満、50ナノメートル~100ナノメートルなどであり得る。厚さ166は、厚さ164の75%未満、厚さ164の50%未満、厚さ164の25%~75%などであり得る。
【0048】
反射防止層162及び反射防止層154は、同じ材料(例えば、二酸化ケイ素)から形成され得る。したがって、ピクセルアレイ32及び周辺領域130内には、厚さ168を有する反射防止コーティングが効果的に存在し、厚さ168は、厚さ164と厚さ152との合計に等しい。厚さ152は、厚さ164の75%未満、厚さ164の50%未満、厚さ164の25%~75%などであり得る。総厚さ168は、1000ナノメートル未満、500ナノメートル未満、300ナノメートル未満、50ナノメートル超、200ナノメートル超、100ナノメートル~1000ナノメートル、250ナノメートル~350ナノメートル、300ナノメートルなどであり得る。
【0049】
所望される場合、総厚さ168は、対象波長(例えば、画像センサによって感知される波長)の4分の3にほぼ等しくあり得る(例えば、その20%以内)。
【0050】
最後に、
図12では、反射防止コーティング162、誘電体層106-1、及び誘電体層106-2が領域170においてエッチング(除去)されて、下にあるボンドパッド112を露出させる。このエッチングステップは、第2のトレンチを追加することと称され得るか、又は第1のトレンチを延在させることと称され得る。反射防止コーティング162の一部分は、
図10及び
図11の前のトレンチの底部に厚さ164で残る。
【0051】
エッチングが完了した後、ボンドパッド112は、第1の部分において第1の幅172を有し、第2の部分において第2の幅174を有するトレンチを通して露出される。第2の幅174は、第1の幅172よりも(例えば、少なくとも1%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも20%などだけ)小さい。トレンチは、半導体基板104-1及び誘電体層106-1を完全に通って延在する。
【0052】
図3~
図12の画像センサ14において、不透明層144は、チップ102-1と平坦化層146との間に介在する。言い換えれば、マイクロレンズ148は、半導体基板104-1の上面に平行な平面内に形成される。不透明層144は、平面と半導体基板104-1との間に介在する。平坦化層146の下に不透明層144を形成することにより、平坦化層146が不透明層144を効果的に封入し、不透明層の剥離を防止するので、不透明層144を保護するための追加の封入の必要性がなくなる。
【0053】
製造中、スクライブ領域134は、ボンドパッド領域132とスクライブ領域134との間の境界(スクライブ線と称されることもある)に沿って切断することによって、画像センサから最終的に除去され得る。
【0054】
一実施形態によれば、撮像ピクセルのアレイを有する画像センサは、半導体基板と、半導体基板内の撮像ピクセルのアレイのための感光素子と、感光素子に重なるカラーフィルタ素子と、撮像ピクセルのアレイの外側の半導体基板内の少なくとも1つの追加の感光素子と、少なくとも1つの追加の感光素子に重なる導電性遮光体と、導電性遮光体に重なる不透明層と、カラーフィルタ素子及び不透明層の両方に重なる平坦化層と、カラーフィルタ素子に重なるマイクロレンズと、を含み得る。平坦化層は、カラーフィルタ素子とマイクロレンズとの間に介在し得る。
【0055】
様々な実施形態によれば、平坦化層は、カラーフィルタ素子及び不透明層の両方と直接接触し得る。
【0056】
様々な実施形態によれば、マイクロレンズは、平面内に形成され得、カラーフィルタ素子及び不透明層の両方は、平面と半導体基板との間に介在し得る。
【0057】
様々な実施形態によれば、導電性遮光体は、20%未満の透明度を有し得る。
【0058】
様々な実施形態によれば、不透明層は、20%未満の反射率を有し得る。
【0059】
様々な実施形態によれば、導電性遮光体は、タングステンの層及び窒化チタンの層を含み得る。
【0060】
様々な実施形態によれば、画像センサは、第1の半導体基板を含む第1のチップと、第1のチップに接合された第2のチップと、第2のチップ内のボンドパッドと、を含み得る。
【0061】
様々な実施形態によれば、画像センサは、マイクロレンズの上に形成された反射防止層も含み得る。
【0062】
種々の実施形態によれば、ボンドパッドは、第1のチップ内のトレンチを通して露出され得、反射防止層は、トレンチ内に延在し得る。
【0063】
様々な実施形態によれば、反射防止層は、マイクロレンズ上に第1の厚さを有し得、かつトレンチの側壁に沿って第1の厚さ未満である小さい第2の厚さを有し得る。
【0064】
一実施形態によれば、撮像ピクセルのアレイを有する画像センサは、第1の半導体基板を有する第1のチップと、第1の半導体基板内の撮像ピクセルのアレイのための感光素子と、第1のチップに接合された第2の半導体基板を有する第2のチップと、第1のチップ内のトレンチによって重ねられた第2のチップ内のボンドパッドと、第1の厚さを有する第1の部分及び第1の厚さ未満である第2の厚さを有する第2の部分を有する反射防止層と、を含み得る。第1の部分は、感光素子に重なり得る。
【0065】
様々な実施形態によれば、第2の部分は、トレンチの側壁に沿い得る。
【0066】
様々な実施形態によれば、第2の部分は、撮像ピクセルのアレイの外側の画像センサの周辺部にあり得る。
【0067】
様々な実施形態によれば、画像センサは、感光素子に重なるカラーフィルタ素子と、撮像ピクセルのアレイの外側の第1の半導体基板内の少なくとも1つの追加の感光素子と、少なくとも1つの追加の感光素子に重なる導電性遮光体と、導電性遮光体に重なる不透明層と、を含み得る。
【0068】
様々な実施形態によれば、画像センサは、平面内に形成されたマイクロレンズを含み得る。カラーフィルタ素子及び不透明層の両方が、平面と第1の半導体基板との間に介在し得る。
【0069】
様々な実施形態によれば、反射防止層は、二酸化ケイ素を含み得る。
【0070】
一実施形態によれば、半導体基板内の感光素子と、感光素子に重なるカラーフィルタ素子と、カラーフィルタ素子に重なるマイクロレンズと、を有する、画像センサを形成する方法は、マイクロレンズ及び画像センサの周辺部の上に第1の反射防止層を形成することと、マイクロレンズ及び画像センサの周辺部の上に第1の反射防止層を形成した後に半導体基板内にトレンチをエッチングすることと、半導体基板内にトレンチをエッチングした後にマイクロレンズ及び画像センサの周辺部の上に第2の反射防止層を形成することと、を含み得る。感光素子は、ピクセルのアレイを形成し得、画像センサは、ピクセルのアレイの外側に周辺部を有し得る。第1及び第2の反射防止層は、マイクロレンズ上で直接接触し得る。
【0071】
様々な実施形態によれば、第1の反射防止層は、第1の厚さを有し得、第2の反射防止層は、第1の厚さ超である第2の厚さを有し得る。
【0072】
様々な実施形態によれば、本方法は、マイクロレンズ及び画像センサの周辺部の上に第2の反射防止層を形成した後に、トレンチの底部をエッチングして、トレンチを通してボンドパッドを露出させることを含み得る。
【0073】
様々な実施形態によれば、第2の反射防止層は、マイクロレンズ上の第1の厚さと、トレンチの側壁に沿った第2の厚さと、を有し得、第2の厚さは、第1の厚さ未満であり得る。
【0074】
上記は単なる例示に過ぎず、説明された実施形態に対して様々な修正を行うことができる。前述の実施形態は、個別に、又は任意の組み合わせで実装され得る。
【外国語明細書】