(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024019106
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】医薬組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 31/5513 20060101AFI20240201BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20240201BHJP
A61P 1/04 20060101ALI20240201BHJP
A61K 33/10 20060101ALI20240201BHJP
A61K 33/12 20060101ALI20240201BHJP
A61K 33/00 20060101ALI20240201BHJP
A61K 31/195 20060101ALI20240201BHJP
A61K 36/9068 20060101ALI20240201BHJP
【FI】
A61K31/5513
A61P43/00 111
A61P1/04
A61K33/10
A61K33/12
A61K33/00
A61K31/195
A61K36/9068
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023122157
(22)【出願日】2023-07-27
(31)【優先権主張番号】P 2022120507
(32)【優先日】2022-07-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000163006
【氏名又は名称】興和株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000084
【氏名又は名称】弁理士法人アルガ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松本 智徳
【テーマコード(参考)】
4C086
4C088
4C206
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086CB11
4C086HA02
4C086HA04
4C086HA16
4C086HA18
4C086MA03
4C086MA04
4C086MA35
4C086MA37
4C086MA43
4C086NA03
4C086ZA68
4C086ZC42
4C088AB81
4C088AC13
4C088BA08
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4C088MA37
4C088MA43
4C088NA03
4C088ZA68
4C206AA01
4C206AA02
4C206FA44
4C206MA03
4C206MA04
4C206MA55
4C206MA57
4C206MA63
4C206NA03
4C206ZA68
(57)【要約】
【課題】高温保存下での変色が抑制されたピレンゼピン及び制酸剤を含有する医薬組成物の提供。
【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)ピレンゼピン又はその塩
(B)制酸剤
(C)ショウキョウ又はその抽出物
を含有する医薬組成物。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)ピレンゼピン又はその塩
(B)制酸剤
(C)ショウキョウ又はその抽出物
を含有する医薬組成物。
【請求項2】
成分(B)が、炭酸水素ナトリウム、沈降炭酸カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、リン酸水素カルシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、アルジオキサ、合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、烏賊骨、石決明、ボレイ及びアミノ酢酸よりなる群から選ばれる1種以上である請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
成分(B)が、炭酸水素ナトリウム、沈降炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム及び合成ヒドロタルサイトよりなる群から選ばれる1種以上である請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項4】
剤形が、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤及び丸剤よりなる群から選ばれる剤形である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ピレンゼピンは、胃粘膜のムスカリン受容体に対して選択的に拮抗し、特異的な酸分泌抑制作用を有するとともに胃粘膜血流、粘液、プロスタグランジン等の粘膜防御因子の増強作用により、ストレス等によって惹起される実験的胃粘膜損傷に対して抑制的に働く。一般用医薬品において、ピレンゼピンは、胃炎・消化性潰瘍治療剤に用いられている。
【0003】
また、制酸剤は、胃酸を中和し、または吸着してその作用を減じ、あるいはゲル状を呈して胃の粘膜に付着し、潰瘍(かいよう)面を覆って保護し、酸刺激を緩和する作用を有し、胃酸過多症、胃・十二指腸潰瘍、胃炎の治療に用いられている。
これまでに、ピレンゼピン塩酸塩と制酸剤とを含む、製剤が安定化して性状変化が生じ難い内服製剤が報告されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、本発明者によれば、ピレンゼピン及び制酸剤を含有する組成物を高温下で保存すると、保存中に変色が生じることが判明した。
従って、本発明の課題は、高温保存下での変色が抑制されたピレンゼピン及び制酸剤を含有する医薬組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、ピレンゼピンと制酸剤と共に、ショウキョウを含有させることで、驚くべきことに、高温保存下での変色が抑制されることを見出し、本発明を完成した。
【0007】
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)ピレンゼピン又はその塩
(B)制酸剤
(C)ショウキョウ又はその抽出物
を含有する医薬組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ピレンゼピン及び制酸剤を含有する組成物の高温保存下での変色を抑制することができる。従って、これらを含む保存安定性に優れた医薬組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の医薬組成物は、成分(A)としてピレンゼピン又はその塩を含有する。
本発明で用いられるピレンゼピンは、化学名11-[(4-メチルピペラジン-1-イル)アセチル]-5,11-ジヒドロ-6H-ピリド[2,3-b][1,4]ベンゾジアゼピン-6-オン、分子式C19H21N5O2の化合物である。
当該化合物は、公知の方法により製造してもよく、市販品を使用してもよい。
ピレンゼピンの塩としては、薬学的に許容される塩であればよく、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、ピクリン酸、メタンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、グルタミン酸等の有機酸との酸付加塩等が挙げられる。なかでも、好ましくは塩酸塩である。
ピレンゼピン又はその塩は、溶媒和物であっても無溶媒和物であってもよく、いずれも包含される。本発明において、溶媒和物の好ましい例としては、水和物、アルコール和物、あるいはアセトン和物等が挙げられる。
【0010】
本発明の医薬組成物におけるピレンゼピン又はその塩の含有量は、剤形、投与量等に応じて適宜設定すればよいが、胃粘膜損傷抑制作用を向上させる観点から、医薬組成物全質量に対して0.1~60質量%含有するのが好ましく、0.5~35質量%含有するのがより好ましく、0.8~10質量%含有するのが特に好ましい。
【0011】
本発明の医薬組成物は、成分(B)として制酸剤を含有する。
制酸剤としては、例えば、オメプラゾール、ランソプラゾール、ラベプラゾールナトリウム等のプロトンポンプ阻害薬;シメチジン、塩酸ラニチジン、ファモチジン等のH2受容体拮抗薬;炭酸水素ナトリウム、沈降炭酸カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、リン酸水素カルシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、アルジオキサ、合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト等の無機塩類;烏賊骨、石決明、ボレイ、アミノ酢酸等が挙げられる。本発明において、制酸剤としては、酸刺激の緩和作用を向上させる観点から、炭酸水素ナトリウム、沈降炭酸カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、リン酸水素カルシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、アルジオキサ、合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、烏賊骨、石決明、ボレイ、アミノ酢酸が好ましく、炭酸水素ナトリウム、沈降炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、合成ヒドロタルサイトがより好ましい。これらは1種又は2種以上を適宜組み合わせて配合することができる。
【0012】
本発明の医薬組成物における制酸剤の含有量は、剤形、投与量等に応じて適宜設定すればよいが、酸刺激の緩和作用を向上させる観点から、医薬組成物全質量に対して1~80質量%含有するのが好ましく、3~70質量%含有するのがより好ましく、5~60質量%含有するのが特に好ましい。
特に、沈降炭酸カルシウムの含有量は、上記と同様の観点から、医薬組成物全質量に対して1~50質量%含有するのが好ましく、10~40質量%含有するのがより好ましく、20~30質量%含有するのが特に好ましい。
水酸化マグネシウムの含有量は、上記と同様の観点から、医薬組成物全質量に対して1~35質量%含有するのが好ましく、3~20質量%含有するのがより好ましく、5~10質量%含有するのが特に好ましい。
合成ヒドロタルサイトの含有量は、上記と同様の観点から、医薬組成物全質量に対して1~50質量%含有するのが好ましく、5~35質量%含有するのがより好ましく、15~25質量%含有するのが特に好ましい。
【0013】
本発明の医薬組成物における、成分(A)と成分(B)との含有質量比率は、上述した各成分の1日あたりの服用量に応じて適宜検討して決定すればよいが、成分(A)1質量部に対し、成分(B)を0.1~70質量部が好ましく、0.5~60質量部がより好ましく、1~50質量部が特に好ましい。
【0014】
本発明の医薬組成物は、成分(C)としてショウキョウ又はその抽出物を含有する。
本発明において「ショウキョウ」(生姜)とは、ショウガZingiber officinale Roscoe(ショウガ科 Zingiberaceae)の根茎で、ときに周皮を除いたものである。
ショウキョウは必要に応じてその形態を調節することができ、例えば、全形生薬を乾燥、粉末化した「ショウキョウ末」等を本発明に用いることができる。
「ショウキョウの抽出物」は、ショウキョウに何らかの抽出処理を施したものである。なお、「ショウキョウの抽出物」にも、抽出処理に加えて、加熱、乾燥、粉砕等の加工処理を施したものが包含される。具体的には、ショウキョウを必要に応じて適当な大きさとした後に、適当な抽出溶媒を加えて浸出した液や、当該浸出液を濃縮した液(軟エキス、チンキ等)、さらにこれらを乾燥させたもの(乾燥エキス等)等も本発明の「ショウキョウの抽出物」に包含される。
本発明において、ショウキョウ又はその抽出物としては、ショウキョウ末が好ましい。
【0015】
ショウキョウの抽出物の製造方法は特に限定されず、例えば、第十七改正日本薬局方 製剤総則の「エキス剤」、「浸剤・煎剤」、「チンキ剤」、「流エキス剤」の項の記載等、公知の植物抽出物の製造方法を参考にして製造できる。具体的には、ショウキョウを必要に応じて切断、加熱、粉砕等した上、適当な抽出溶媒を加えて抽出を行うことで、製造することができる。得られた抽出物は、必要に応じさらに濃縮、乾燥等させてもよい。
【0016】
上記抽出溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール等の低級一価アルコール(好適には炭素数1~6の直鎖状又は分岐鎖状の脂肪族アルコール);エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン等の低級多価アルコール;ジエチルエーテル等のエーテル類;アセトン、エチルメチルケトン等のケトン類;酢酸エチル等のエステル類;アセトニトリル等のニトリル類;ペンタン、ヘキサン、シクロペンタン、シクロヘキサン等のアルカン類;ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲノアルカン類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素;ジメチルホルムアミド等のアミド類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;水(熱水を含む)等が挙げられる。これらは各々単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。本発明において抽出溶媒としては、水又は炭素数1~6の直鎖状若しくは分岐鎖状の脂肪族アルコールを少なくとも含む溶媒が好ましく、水、炭素数1~6の直鎖状又は分岐鎖状の脂肪族アルコール、及び水/炭素数1~6の直鎖状又は分岐鎖状の脂肪族アルコールの混液より選ばれる溶媒であるのがより好ましく、水、エタノール及び水/エタノール混液よりなる群から選ばれる溶媒であるのが特に好ましい。
【0017】
抽出操作は特に限定されず、植物からの抽出操作に利用される公知の方法を採用することができ、例えば、抽出溶媒への浸漬(冷漬、温漬、パーコレーション等)、超臨界流体や亜臨界流体を用いた抽出等が挙げられる。なお、抽出効率を上げるため、攪拌や抽出溶媒中でホモジナイズ等してもよい。
抽出温度は特に限定されず、使用する抽出溶媒、抽出操作等により異なるが、5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが好ましい。
抽出時間は特に限定されず、使用する抽出溶媒、抽出操作等により異なるが、1時間~14日間程度とするのが好ましい。
【0018】
本発明において、ショウキョウ又はその抽出物としては、市販品を用いることができ、具体的な市販品としては、ショウキョウ末(日本粉末薬品製)等が挙げられる。
【0019】
本発明の医薬組成物におけるショウキョウ又はその抽出物の含有量は、生理活性を向上させる、ピレンゼピン及び制酸剤に由来する変色を抑制する観点から、医薬組成物全質量に対して0.01~50質量%含有するのが好ましく、0.05~35質量%含有するのがより好ましく、0.1~10質量%含有するのがさらに好ましく、1~5質量%含有するのが特に好ましい。
また、ショウキョウ又はその抽出物の含有量を原生薬量に換算した場合においては、医薬組成物全質量に対して原生薬換算量で0.01~15質量%含有するのが好ましく、0.1~10質量%含有するのがより好ましく、0.5~5質量%含有するのがさらに好ましく、1~3質量%含有するのが特に好ましい。
【0020】
本発明の医薬組成物における、成分(A)と成分(C)との含有質量比率は、製剤の安定性の観点から、成分(A)1質量部に対し、成分(C)を0.01~20質量部が好ましく、0.1~10質量部がより好ましく、0.5~5質量部が特に好ましい。また、成分(C)の含有量を原生薬量に換算した場合には、同様の観点から、成分(A)1質量部に対し、原生薬換算した成分(C)を0.01~50質量部が好ましく、0.3~30質量部がより好ましく、0.7~10質量部が特に好ましい。
また、本発明の医薬組成物における、成分(B)と成分(C)との含有質量比率は、製剤の安定性の観点から、成分(B)1質量部に対し、成分(C)を0.01~5質量部が好ましく、0.02~3質量部がより好ましく、0.03~1質量部が特に好ましい。また、成分(C)の含有量を原生薬量に換算した場合には、同様の観点から、成分(B)1質量部に対し、原生薬換算した成分(C)を0.01~20質量部が好ましく、0.02~10質量部がより好ましく、0.03~5質量部が特に好ましい。
また、本発明の医薬組成物における、成分(A)と成分(B)の合計量に対する成分(C)の含有質量比率[(C)/{(A)+(B)}]は、ピレンゼピン及び制酸剤に由来する変色を抑制する観点から、0.01~10が好ましく、0.02~3がより好ましく、0.04~1が特に好ましい。
【0021】
本発明において、医薬組成物は、固形状、半固形状、液状のいずれの形状であってもよく、その利用目的に応じて医薬品、医薬部外品等において通常利用される形状とすることができる。例えば、錠剤(口腔内崩壊錠、チュアブル錠、発泡錠、分散錠、溶解錠、口腔用錠剤(トローチ剤、舌下錠、バッカル錠、付着錠、ガム剤を含む。)を含む。)、カプセル剤、顆粒剤(発泡顆粒剤を含む。)、散剤、丸剤等の固形状製剤;経口液剤(エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、リモナーデ剤を含む。)、シロップ剤、口腔用液剤等の液状製剤;経口ゼリー剤、口腔用半固形剤等の半固形状製剤等の、第十七改正日本薬局方 製剤総則等に記載の剤形とすることができる。
本発明においては、製剤安定性、服用のしやすさ、生産効率等の観点から、固形状の組成物が好ましく、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤及び丸剤よりなる群から選ばれる剤形がより好ましく、錠剤及び顆粒剤よりなる群から選ばれる剤形が特に好ましい。
【0022】
本発明の医薬組成物は、上記した形状・剤形に応じて医薬品分野、医薬部外品分野等において公知の方法、例えば第十七改正日本薬局方 製剤総則等に記載の方法に従って製造することができる。
本発明の医薬組成物には、上記した成分の他に、医薬品分野、医薬部外品分野等において使用される担体(例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味剤、香料、コーティング剤等)の1種又は2種以上を配合してもよい。
【0023】
賦形剤としては、例えば、乳糖、結晶セルロース、ショ糖、マンニトール、軽質無水ケイ酸等が挙げられる。
結合剤としては、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、プルラン等が挙げられる。
崩壊剤としては、例えば、カルメロース、カルメロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース等が挙げられる。
滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク等が挙げられる。
着色剤としては、例えば、タール色素、三二酸化鉄等が挙げられる。
矯味剤としては、例えば、ステビア、アスパルテーム等が挙げられる。
香料としては、例えば、オレンジ香料、レモン香料、グレープフルーツ香料、バニラ香料、ミント香料、アップル香料、ジンジャー香料、ハニー香料、グレープ香料、メントール、ハッカ油、カラメル等が挙げられる。
コーティング剤としては、例えば、カルボキシメチルエチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、メタアクリル酸コポリマーS、メタアクリル酸コポリマーL、メタアクリル酸コポリマーLD、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート等のフィルム形成高分子等が挙げられる。なお、フィルム形成させる際に、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ポリエチレングリコール等の可塑剤;タルク、酸化チタン、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄、法定色素、軽質無水ケイ酸、含水二酸化ケイ素等の粉体を配合することもできる。
本発明においては、これら担体のうち1種又は2種以上を適宜組み合わせて配合することができる。
【0024】
また、本発明の医薬組成物には、所望により、本発明の効果を損なわない範囲において、上記した成分の他に薬効成分を配合してもよい。このような薬効成分は特に限定されず、医薬組成物を適用する疾患・症状等に応じて適宜検討して選択すればよいが、例えば、局所麻酔剤、消化剤(利胆剤)、消化酵素、胃粘膜修復剤(粘膜保護成分)、成分(C)以外の生薬成分等が挙げられる。
【0025】
局所麻酔剤としては、例えば、アミノ安息香酸エチル、オキセサゼイン等が挙げられる。
消化剤(利胆剤)としては、例えば、ウルソデオキシコール酸、動物胆(熊胆、牛胆)等が挙げられる。
消化酵素としては、例えば、でんぷん消化酵素(ビオジアスターゼ、タカジアスターゼ)、脂肪消化酵素(リパーゼ)等が挙げられる。
胃粘膜修復剤(粘膜保護成分)としては、例えば、銅クロロフィンナトリウム、銅クロロフィンカリウム、塩酸セトラキサート、ソファルコン、ゲファルナート、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、マレイン酸トリメブチン、アズレンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。
ショウキョウ以外の生薬成分としては、例えば、アセンヤク、アニス実、アロエ、ウイキョウ、ウコン、ウバイ、ウヤク、エンゴサク、延命草、オウゴン、オウバク、オウレン、加工大蒜、ガジュツ、カッコウ、カラムス根、カンキョウ、カンゾウ、キジツ、クジン、ケイヒ、ケツメイシ、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、コウジン、ゴシュユ、胡椒、五倍子、コロンボ、コンズランゴ、サンザシ、サンショウ、山奈、シソシ、シャクヤク、シュクシャ、ショウズク、青皮、赤芽柏、石菖根、センタウリウム草、ソウジュツ、ソヨウ、大茴香、ダイオウ、チクセツニンジン、チョウジ、チンピ、トウガラシ、トウヒ、ニガキ、ニクズク、ニンジン、ハッカ、セイヨウハッカ、ヒハツ、ビャクジュツ、ホップ、ホミカ、睡菜葉、ヤクチ、ヨウバイヒ、リュウタン、リョウキョウ等の生薬やその抽出物が挙げられる。
本発明においては、これら薬効成分のうち1種又は2種以上を適宜組み合わせて配合することができる。斯かる薬効成分の含有量は、本発明の目的を損なわない範囲内で適宜設定することができる。
【0026】
本発明の医薬組成物の投与方法としては特に制限されず、経口投与及び非経口投与が挙げられ、組成物の利用目的等に応じて適宜選択することができるが、経口投与が好ましい。
医薬組成物の用法や用量は、特に制限されず、組成物の利用目的や投与方法、組成物の剤形等に応じて適宜選択・決定すればよい。上記用量は、例えば、1日あたり、成分(A)を10~150mg服用できる量であり、好ましくは20~130mg服用できる量、より好ましくは40~60mg服用できる量である。
また、成分(B)を50~4000mg服用できる量であり、好ましくは100~3000mg服用できる量、より好ましくは150~2300mg服用できる量である。特に、沈降炭酸カルシウムを、300~4000mg服用できる量であり、好ましくは500~3000mg服用できる量、より好ましくは750~1500mg服用できる量である。水酸化マグネシウムを、100~3000mg服用できる量であり、好ましくは200~2400mg服用できる量、より好ましくは300~1000mg服用できる量である。合成ヒドロタルサイトを、100~5000mg服用できる量であり、好ましくは300~4000mg服用できる量、より好ましくは500~1500mg服用できる量である。
【0027】
さらに、本発明において、医薬組成物は、気密包装体に収容されていてもよい(以下、本明細書において、医薬組成物が気密包装体に収容されてなるものを「包装体詰医薬組成物」と称する。)。本発明の医薬組成物を気密包装体に収容することにより、ピレンゼピン及び制酸剤に起因する変色を一層抑制することができる。なお、この場合において、包装体詰医薬組成物は、気密包装体以外に更に下記「気密包装体」に該当しない包装(以下、「他の包装」とも称する。)を備えていてもよく、また、医薬組成物は、気密包装体に直接的又は間接的に収容されていればよい。気密包装体に間接的に収容された態様としては、例えば、医薬組成物を上記「他の包装」に収容し、これを気密包装体に収容した態様が挙げられる。
【0028】
本明細書において「気密包装体」とは、通常の取扱い、運搬又は保存等の状態において、固形状又は液状の異物の侵入を抑制し得る包装を意味し、第十七改正日本薬局方 通則に定義される「気密容器」及び「密封容器」を包含する概念である。気密包装体としては、定形、不定形のいずれのものも用いることができ、具体的には例えば、ビン包装、SP(Strip Package)包装、PTP(Press Through Package)包装、ピロー包装、スティック包装等が挙げられる。気密包装体としては、これらを複数組み合わせたものであってもよく、例えば、医薬組成物をまずPTP包装にて包装し、これをさらにピロー包装にて包装する態様等が挙げられる。
【0029】
気密包装体の包装材料(素材)は特に限定されず、例えば、ガラス、プラスチック(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル;ポリエチレン(低密度(LDPE)、中密度(MDPE)、高密度(HDPE)を含む)、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリカーボネート;ポリスチレン等)、金属(アルミニウム等)等の、医薬品等の分野で用いられる材料を、1種単独で又は2種以上を組み合わせて適宜用いることができる。
【0030】
例えば、ビン包装に用いられる包装材料は特に限定されるものではなく、上記ガラス、プラスチック、金属等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を適宜組み合わせることができる。ビン包装の材料としては、ガラス、ポリエチレン、ポリプロピレンが好ましく、ガラス、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレンがより好ましく、ガラス、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレンがさらに好ましく、ガラスが特に好ましい。
ビン包装するに際しては、例えば、医薬組成物を、ビン内に適当な数量格納し、次いで、適当な栓や蓋で封をすればよい。なお、ビンは、格納する組成物の数量等に応じた大きさのものを適宜選択すればよく、ビンの容量としては例えば、10~500mL程度であり、14~400mLが好ましく、24~350mLがより好ましい。
【0031】
また、SP包装、PTP包装、ピロー包装やスティック包装等に用いられる包装材料は特に限定されるものではなく、例えば、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、二軸延伸ポリエステル(PET)、グリコール変性PET(PET-G)、二軸延伸ナイロン(ONy、PA)、セロハン、紙、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L-LDPE)、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、無延伸ポリプロピレン(CPP、IPP)、アイオノマー樹脂(IO)、エチレン-メタクリル酸共重合体(EMAA)、ポリアクリロニトリル(PAN)、二軸延伸ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、エチレン-ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)、ポリ塩化ビニル(PVC)、環状ポリオレフィン(COC)、無延伸ナイロン(CNy)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)、硬質塩化ビニル(VSC)等の樹脂や、アルミニウム箔(AL)のような金属箔等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を適宜組み合わせることができる。
【0032】
SP包装、PTP包装、ピロー包装やスティック包装等をするに際しては、上記したような包装材料の1種以上を用いたシートを用いて、公知の方法で製造すればよく、この場合において、当該包装材料を適宜組合せた多層構造とすることもできる。シートとして、2種以上の包装材料を用いた多層構造とする方法としては、当該包装材料をラミネートして積層シートを製造する方法が挙げられる。積層シートは、押出しラミネート、ドライラミネート、共押出しラミネート、サーマルラミネート、ウェットラミネート、ノンソルベントラミネート、ヒートラミネート等の公知の方法で製造することができる。また、SP包装、PTP包装、ピロー包装やスティック包装用のシートは、公知の市販品を用いることもできる。
【0033】
上記シートにおいて、1種の包装材料を用いた単層シートとしては、PVCシートやCPPシート等が挙げられ、また2種以上の包装材料を用いた積層シートとしては、そのシート構成が、例えば、PVCとPVDCを積層したもの(PVC/PVDC。以下、同様に略する。)、PVC/PVDC/PE/PVC、PVC/PVDC/PE/PVDC/PVC、CPP/COC/CPP、PVC/PCTFE、CPP/PCTFE、PVC/AL/PA、PVC/AL、CPP/AL、CPP/CPP/CPP(左記シートは、CPPとして、2種以上を用いるものである。)等が挙げられるが、これらのみに限定されるものではない。
【0034】
PTP包装の形態としては、公知の方法で樹脂シート等に所望数形成したポケットに、組成物を1個又は1投与単位ずつ格納し、次いでアルミニウム箔等の金属箔を構成材料とするシートをフタ材として用いて蓋をすることが挙げられる。なお、ポケットを形成するシートとしてもアルミニウム箔を構成材料とするシートを用いた、いわゆる両面アルミPTP包装としてもよい。PTP包装をする場合においては、PTP包装をさらにピロー包装(例えば、アルミピロー包装等)により包装するのが好ましい。
SP包装やピロー包装、スティック包装の形態としては、公知の方法で樹脂シートやアルミニウム箔を構成材料とするシート等を用いて、組成物を1個又は1投与単位ずつ包装することが挙げられる。SP包装やピロー包装、スティック包装をする場合においては、アルミニウム箔を構成材料とするシートを用いるのが好ましい。
【0035】
なお、本明細書において、包装体詰医薬組成物における医薬組成物の包装体内部での占有率(容積率)は、包装体がビン包装の場合、通常、25~90%であり、28~75%が好ましく、30~50%がより好ましい。また、包装体がSP包装、PTP包装、ピロー包装、スティック包装の場合、通常、30~98%であり、40~95%が好ましく、45~93%がより好ましく、50~90%が特に好ましい。なお、この場合において、占有率とは、包装体内部の全容積に対する組成物の占有率を意味するものであり、包装体内部に格納した組成物の破損防止のための詰め物や中栓等は、空間占有率を算出するに際して考慮されるものではない。
【0036】
気密包装体としては、市販の包装体をそのまま用いてもよく、また市販の包装材料を加工して用いてもよい。市販品のビン包装の包装体としては、例えば、ガラス瓶(磯矢硝子工業(株)製)、錠剤ビン(東京硝子(株)製)、Z-シリーズ(阪神化成工業(株)製)等が挙げられる。また、市販品のピロー包装の包装体としては、ラミジップ(登録商標)((株)生産日本社製)等が挙げられる。さらに、SP包装、PTP包装、ピロー包装やスティック包装用の包装材料としては、スミライトVSS、スミライトVSL、スミライトNS、スミライトFCL(以上、住友ベークライト(株)製)、TASシリーズ(大成化工(株)製)、PTP用ビニホイル、PTP用スーパーホイル(以上、三菱樹脂(株)製)、ニッパクアルミ箔(日本製箔(株)製)、アルミ箔銀無地(大和化学工業(株)製)等が挙げられる。
【0037】
医薬組成物を気密包装体に収容する方法は特に限定されるものではなく、包装体内への組成物の投入等の適当な手段により、組成物を包装体内に配置することで達成できる。この場合において、包装体内に組成物とともに乾燥剤(例えば、円柱状(錠剤型)のものやシート状のもの)を投入する手段を用いてもよい。
【0038】
本発明の医薬組成物及び包装体詰医薬組成物は、医薬品、医薬部外品等として利用でき、その利用目的は特に限定されないが、(A)ピレンゼピン又はその塩と(B)制酸剤、さらに(C)ショウキョウ又はその抽出物を含有することから、好適には、急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、付着粘液)並びに消化器症状(胃痛、胸やけ、胃酸過多、胃もたれ、胃部不快感、消化不良等)の改善等のための医薬として用いることができる。
【0039】
また、本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)ピレンゼピン又はその塩
(B)制酸剤
(C)ショウキョウ又はその抽出物
とを、同一の医薬組成物中に含有せしめる工程を含む、医薬組成物中の前記成分(A)と(B)の安定化方法(好適には、高温保存に伴う医薬組成物中の成分(A)及び(B)の変色を抑制する方法)にも関する。
斯かる態様の発明において、成分(A)を含有せしめる工程、成分(B)を含有せしめる工程、成分(C)を含有せしめる工程の順序は特に限定されず、成分(A)と成分(B)と成分(C)を含有する組成物が直接的又は間接的に作出されればよい。
なお、斯かる態様の発明において、各種文言の意義、各成分の配合量等は全て上記した医薬組成物について説明したのと同様である。
【実施例0040】
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
【0041】
[サンプル1]
ピレンゼピン(大和薬品工業製: ピレンゼピン塩酸塩水和物)0.5gをガラス瓶(3K規格瓶)に収容し、サンプル1とした。
【0042】
[サンプル2]
サンプル1に合成ヒドロタルサイト(協和化学工業製: アルカマック―B)0.5gを混合したものをサンプル2とした。
【0043】
[試験例1]保存安定性試験
サンプル1及び2をそれぞれ調製後、80℃で2週間保存した。保存開始前、3日間保存後及び2週間保存後の外観(色)の変化をパネラーにより目視にて評価した。
結果を表1に示す。
【0044】
【0045】
表1に示すとおり、サンプル1では、80℃2週間の保存により、外観(色)の変化が認められなかった。
これに対し、サンプル2では、80℃3日間の保存により、外観(色)の変化が認められた。さらに、サンプル2では、80℃2週間の保存により、3日保存後と比較し外観(色)の更なる変化が認められた。
【0046】
[サンプル3]
ピレンゼピン(大和薬品工業製: ピレンゼピン塩酸塩水和物)0.5gに合成ヒドロタルサイト(協和化学工業製: アルカマック―B)0.5gを混合したものをサンプル3とした。
【0047】
[サンプル4]
サンプル4にショウキョウ(日本粉末薬品製:ショウキョウ末)0.5gを混合したものをサンプル4とした。
【0048】
[試験例2]保存安定性試験
サンプル3及び4をそれぞれ調製後、80℃で2週間保存した。保存開始前、3日間保存後及び2週間保存後の外観(色)の変化をパネラーにより目視にて評価した。外観(色)の変化については、○を「保存開始前と比較し変化なし」、×を「保存開始前と比較し変化あり」とした。
結果を表2に示す。
【0049】
【0050】
表2に示すとおり、サンプル3では、80℃3日間の保存により、外観(色)の変化が認められた。
これに対し、サンプル4では、80℃3日間及び2週間の保存により、外観(色)の変化が認められなかった。
【0051】
以上の試験結果から、ピレンゼピン又はその塩と合成ヒドロタルサイトの混合物に、ショウキョウ又はその抽出物を共存せしめることにより、高温保存に伴うピレンゼピン及び合成ヒドロタルサイトに由来する変色の発生を抑制できることが明らかとなった。
【0052】
[サンプル5]
ピレンゼピン(大和薬品工業製: ピレンゼピン塩酸塩水和物)0.5gに炭酸水素ナトリウム(旭硝子製:重炭酸ナトリウムKP)0.5g及びショウキョウ(日本粉末薬品製:ショウキョウ末)0.5gを混合したものをサンプル5とした。
【0053】
[サンプル6]
ピレンゼピン(大和薬品工業製: ピレンゼピン塩酸塩水和物)0.5gに沈降炭酸カルシウム(備北粉化工業製:沈降炭酸カルシウム)0.5g及びショウキョウ(日本粉末薬品製:ショウキョウ末)0.5gを混合したものをサンプル6とした。
【0054】
[サンプル7]
ピレンゼピン(大和薬品工業製: ピレンゼピン塩酸塩水和物)0.5gに水酸化マグネシウム(協和化学工業製:キョーワスイマグ)0.5g及びショウキョウ(日本粉末薬品製:ショウキョウ末)0.5gを混合したものをサンプル7とした。
【0055】
[試験例3]保存安定性試験
サンプル5ないし7をそれぞれ調製後、80℃で2週間保存した。保存開始前、3日間保存後及び2週間保存後の外観(色)の変化をパネラーにより目視にて評価した。外観(色)の変化については、○を「保存開始前と比較し変化なし」、×を「保存開始前と比較し変化あり」とした。
結果を表3に示す。
【0056】
【0057】
表3に示すとおり、サンプル5ないし7では、80℃3日間及び2週間の保存により、外観(色)の変化が認められなかった。
【0058】
以上の試験結果から、ピレンゼピン又はその塩と、炭酸水素ナトリウム、沈降炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム及び合成ヒドロタルサイトをはじめとする制酸剤に、ショウキョウ又はその抽出物を共存せしめることにより、高温保存に伴うピレンゼピン及び制酸剤に由来する変色の発生を抑制できることが明らかとなった。
【0059】
[製造例1]
以下の成分を1日量(3包中)に含有する3900mgの顆粒剤を常法に従って調製し、ストリップ包装用アルミ箔(日産化工社製)にてSP包装した。
炭酸水素ナトリウム 240mg
沈降炭酸カルシウム 710mg
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 900mg
水酸化マグネシウム 550mg
ピレンゼピン塩酸塩水和物 46.9mg
メチルメチオニンスルホニウムクロリド 30mg
チンピ末 300mg
チョウジ末 50mg
ショウキョウ末 100mg
硬化油
ヒドロキシプロピルセルロース
D-マンニトール
カルメロースカルシウム
乳酸カルシウム
スクラロース
l-メントール
二酸化ケイ素
香料
トウモロコシデンプン
デキストリン
【0060】
[製造例2]
以下の成分を1日量(3包中)に含有する3900mgの顆粒剤を常法に従って調製し、ストリップ包装用アルミ箔(日産化工社製)にてSP包装した。
炭酸水素ナトリウム 240mg
沈降炭酸カルシウム 710mg
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 900mg
水酸化マグネシウム 550mg
ピレンゼピン塩酸塩水和物 46.9mg
メチルメチオニンスルホニウムクロリド 30mg
カンゾウエキス末 75mg(原生薬換算量525mg)
ソヨウ乾燥エキス 30mg(原生薬換算量270mg)
ニンジン乾燥エキス 20mg(原生薬換算量290mg)
ショウキョウ末 100mg
硬化油
ヒドロキシプロピルセルロース
D-マンニトール
カルメロースカルシウム
乳酸カルシウム
スクラロース
l-メントール
二酸化ケイ素
香料
トウモロコシデンプン
デキストリン
【0061】
[製造例3]
以下の成分を1日量(3包中)に含有する3900mgの顆粒剤を常法に従って調製し、ストリップ包装用アルミ箔(日産化工社製)にてSP包装した。
炭酸水素ナトリウム 240mg
沈降炭酸カルシウム 710mg
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 900mg
水酸化マグネシウム 550mg
ピレンゼピン塩酸塩水和物 46.9mg
カンゾウエキス末 75mg(原生薬換算量525mg)
ソヨウ乾燥エキス 30mg(原生薬換算量270mg)
ショウキョウ末 100mg
ニンジン乾燥エキス 20mg(原生薬換算量290mg)
硬化油
ヒドロキシプロピルセルロース
D-マンニトール
カルメロースカルシウム
乳酸カルシウム
スクラロース
l-メントール
二酸化ケイ素
香料
トウモロコシデンプン
デキストリン
【0062】
[製造例4]
以下の成分を1日量(3包中)に含有する3900mgの顆粒剤を常法に従って調製し、ストリップ包装用アルミ箔(日産化工社製)にてSP包装した。
炭酸水素ナトリウム 240mg
沈降炭酸カルシウム 710mg
メタケイ酸アルミン酸 900mg
水酸化マグネシウム 550mg
ピレンゼピン塩酸塩水和物 46.9mg
メチルメチオニンスルホニウムクロリド 30mg
ソヨウ乾燥エキス 30mg(原生薬換算量270mg)
ショウキョウ末 100mg
ケイヒ末 100mg
硬化油
ヒドロキシプロピルセルロース
D-マンニトール
カルメロースカルシウム
乳酸カルシウム
スクラロース
l-メントール
二酸化ケイ素
香料
トウモロコシデンプン
デキストリン
【0063】
[製造例5]
以下の成分を1日量(3包中)に含有する3900mgの顆粒剤を常法に従って調製し、ストリップ包装用アルミ箔(日産化工社製)にてSP包装した。
沈降炭酸カルシウム 1000mg
合成ヒドロタルサイト 780mg
水酸化マグネシウム 300mg
ピレンゼピン塩酸塩水和物 46.9mg
メチルメチオニンスルホニウムクロリド 30mg
アルジオキサ 150mg
ニンジン乾燥エキス 20mg(原生薬換算量290mg)
ショウキョウ末 100mg
硬化油
ヒドロキシプロピルセルロース
D-マンニトール
カルメロースカルシウム
乳酸カルシウム
スクラロース
l-メントール
二酸化ケイ素
香料
トウモロコシデンプン
デキストリン
【0064】
[製造例6]
以下の成分を1日量(3包中)に含有する3900mgの顆粒剤を常法に従って調製し、ストリップ包装用アルミ箔(日産化工社製)にてSP包装した。
沈降炭酸カルシウム 1000mg
合成ヒドロタルサイト 780mg
水酸化マグネシウム 300mg
ピレンゼピン塩酸塩水和物 46.9mg
アルジオキサ 150mg
ニンジン乾燥エキス 20mg(原生薬換算量290mg)
ショウキョウ末 100mg
硬化油
ヒドロキシプロピルセルロース
D-マンニトール
カルメロースカルシウム
乳酸カルシウム
スクラロース
l-メントール
二酸化ケイ素
香料
トウモロコシデンプン
デキストリン
【0065】
[製造例7]
以下の成分を1日量(3包中)に含有する3900mgの顆粒剤を常法に従って調製し、ストリップ包装用アルミ箔(日産化工社製)にてSP包装した。
炭酸水素ナトリウム 240mg
沈降炭酸カルシウム 710mg
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 900mg
水酸化マグネシウム 550mg
ピレンゼピン塩酸塩水和物 46.9mg
チンピ末 300mg
チョウジ末 50mg
ショウキョウ末 100mg
硬化油
ヒドロキシプロピルセルロース
D-マンニトール
カルメロースカルシウム
乳酸カルシウム
スクラロース
l-メントール
二酸化ケイ素
香料
トウモロコシデンプン
デキストリン
【0066】
[製造例8]
以下の成分を1日量(3包中)に含有する3900mgの顆粒剤を常法に従って調製し、ストリップ包装用アルミ箔(日産化工社製)にてSP包装した。
沈降炭酸カルシウム 1000mg
合成ヒドロタルサイト 780mg
水酸化マグネシウム 300mg
ピレンゼピン塩酸塩水和物 46.9mg
メチルメチオニンスルホニウムクロリド 30mg
アルジオキサ 150mg
ケイヒ末 100mg
ショウキョウ末 100mg
硬化油
ヒドロキシプロピルセルロース
D-マンニトール
カルメロースカルシウム
乳酸カルシウム
スクラロース
l-メントール
二酸化ケイ素
香料
トウモロコシデンプン
デキストリン
【0067】
[製造例9]
以下の成分を1日量(6錠中)に含有する3600mgの錠剤を常法に従って製造し、低密度ポリエチレン製のビン(ボトル)に収容した。
炭酸水素ナトリウム 240mg
沈降炭酸カルシウム 710mg
水酸化マグネシウム 550mg
ピレンゼピン塩酸塩水和物 46.9mg
メチルメチオニンスルホニウムクロリド 30mg
ソヨウ乾燥エキス 30mg(原生薬換算量270mg)
ショウキョウ末 100mg
ケイヒ末 100mg
セルロース
D-マンニトール
ヒドロキシプロピルセルロース
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
リン酸水素カルシウム
二酸化ケイ素
l-メントール
ステアリン酸マグネシウム
【0068】
[製造例10]
以下の成分を1日量(6錠中)に含有する3600mgの錠剤を常法に従って製造し、低密度ポリエチレン製のビン(ボトル)に収容した。
沈降炭酸カルシウム 1000mg
合成ヒドロタルサイト 780mg
水酸化マグネシウム 300mg
ピレンゼピン塩酸塩水和物 46.9mg
メチルメチオニンスルホニウムクロリド 30mg
アルジオキサ 150mg
ニンジン乾燥エキス 20mg(原生薬換算量290mg)
ショウキョウ末 100mg
セルロース
D-マンニトール
ヒドロキシプロピルセルロース
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
リン酸水素カルシウム
二酸化ケイ素
l-メントール
ステアリン酸マグネシウム
【0069】
[製造例11]
以下の成分を1日量(6錠中)に含有する3600mgの錠剤を常法に従って製造し、低密度ポリエチレン製のビン(ボトル)に収容した。
沈降炭酸カルシウム 1000mg
合成ヒドロタルサイト 780mg
水酸化マグネシウム 300mg
ピレンゼピン塩酸塩水和物 46.9mg
メチルメチオニンスルホニウムクロリド 30mg
アルジオキサ 150mg
ケイヒ末 100mg
ショウキョウ末 100mg
セルロース
D-マンニトール
ヒドロキシプロピルセルロース
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
リン酸水素カルシウム
二酸化ケイ素
l-メントール
ステアリン酸マグネシウム
【0070】
[製造例12]
以下の成分を1日量(6錠中)に含有する3600mgの錠剤を常法に従って製造し、低密度ポリエチレン製のビン(ボトル)に収容した。
炭酸水素ナトリウム 240mg
沈降炭酸カルシウム 710mg
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 900mg
水酸化マグネシウム 550mg
ピレンゼピン塩酸塩水和物 46.9mg
メチルメチオニンスルホニウムクロリド 30mg
チンピ末 300mg
チョウジ末 50mg
ショウキョウ末 100mg
セルロース
D-マンニトール
ヒドロキシプロピルセルロース
リン酸水素カルシウム
二酸化ケイ素
l-メントール
ステアリン酸マグネシウム
【0071】
[製造例13]
以下の成分を1日量(6錠中)に含有する3600mgの錠剤を常法に従って製造し、低密度ポリエチレン製のビン(ボトル)に収容した。
沈降炭酸カルシウム 1000mg
合成ヒドロタルサイト 780mg
水酸化マグネシウム 300mg
ピレンゼピン塩酸塩水和物 46.9mg
アルジオキサ 150mg
ニンジン乾燥エキス 20mg(原生薬換算量290mg)
ショウキョウ末 100mg
セルロース
D-マンニトール
ヒドロキシプロピルセルロース
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
リン酸水素カルシウム
二酸化ケイ素
l-メントール
ステアリン酸マグネシウム
【0072】
[製造例14]
以下の成分を1日量(6錠中)に含有する3600mgの錠剤を常法に従って製造し、低密度ポリエチレン製のビン(ボトル)に収容した。
炭酸水素ナトリウム 240mg
沈降炭酸カルシウム 710mg
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 900mg
水酸化マグネシウム 550mg
ピレンゼピン塩酸塩水和物 46.9mg
チンピ末 300mg
チョウジ末 50mg
ショウキョウ末 100mg
セルロース
D-マンニトール
ヒドロキシプロピルセルロース
リン酸水素カルシウム
二酸化ケイ素
l-メントール
ステアリン酸マグネシウム
【0073】
[製造例15]
以下の成分を1日量(6錠中)に含有する3600mgの錠剤を常法に従って製造し、低密度ポリエチレン製のビン(ボトル)に収容した。
炭酸水素ナトリウム 240mg
沈降炭酸カルシウム 710mg
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 900mg
水酸化マグネシウム 550mg
ピレンゼピン塩酸塩水和物 46.9mg
メチルメチオニンスルホニウムクロリド 30mg
カンゾウエキス末 75mg(原生薬換算量525mg)
ソヨウ乾燥エキス 30mg(原生薬換算量270mg)
ニンジン乾燥エキス 20mg(原生薬換算量290mg)
ショウキョウ末 100mg
セルロース
D-マンニトール
ヒドロキシプロピルセルロース
リン酸水素カルシウム
二酸化ケイ素
l-メントール
ステアリン酸マグネシウム
【0074】
[製造例16]
以下の成分を1日量(6錠中)に含有する3600mgの錠剤を常法に従って製造し、低密度ポリエチレン製のビン(ボトル)に収容した。
炭酸水素ナトリウム 240mg
沈降炭酸カルシウム 710mg
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 900mg
水酸化マグネシウム 550mg
ピレンゼピン塩酸塩水和物 46.9mg
カンゾウエキス末 75mg(原生薬換算量525mg)
ソヨウ乾燥エキス 30mg(原生薬換算量270mg)
ショウキョウ末 100mg
ニンジン乾燥エキス 20mg(原生薬換算量290mg)
セルロース
D-マンニトール
ヒドロキシプロピルセルロース
リン酸水素カルシウム
二酸化ケイ素
l-メントール
ステアリン酸マグネシウム