(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024019135
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】電動ベッド
(51)【国際特許分類】
A61G 7/16 20060101AFI20240201BHJP
A61G 5/02 20060101ALI20240201BHJP
A61G 7/053 20060101ALI20240201BHJP
【FI】
A61G7/16
A61G5/02
A61G7/053
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023122820
(22)【出願日】2023-07-27
(31)【優先権主張番号】202210910615.2
(32)【優先日】2022-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202211261858.4
(32)【優先日】2022-10-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520468586
【氏名又は名称】松下家電(中国)有限公司
【氏名又は名称原語表記】Panasonic Appliances(China)Co.,Ltd
(71)【出願人】
【識別番号】516120685
【氏名又は名称】パナソニックエイジフリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(72)【発明者】
【氏名】韓 那亮
(72)【発明者】
【氏名】久米 洋平
(72)【発明者】
【氏名】塚田 将平
(72)【発明者】
【氏名】鄭 国威
(72)【発明者】
【氏名】王 銀輝
【テーマコード(参考)】
4C040
【Fターム(参考)】
4C040AA08
4C040DD10
4C040EE05
(57)【要約】
【課題】停電などにより外部電源が接続かつ利用できないときに、車いすに設けられたバッテリーによって、ベッド本体部及び車いすを含む電動ベッド全体に給電でき、外部電源の失効時においても動作可能な電動ベッドを提供する。
【解決手段】本発明に係る電動ベッドは、ベッド本体部と、前記ベッド本体部と合体または前記ベッド本体部から分離できる車いすとを備える電動ベッドであって、ベッド本体部の動作を制御するための本体部制御回路と、車いすの動作を制御するための車いす制御回路と、車いすに設けられ、本体部制御回路と車いす制御回路にそれぞれ電気的に接続されるバッテリーとを有する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベッド本体部と前記ベッド本体部から分離できる車いすとを備える電動ベッドであって、前記ベッド本体部の動作を制御するための本体部制御回路と、前記車いすの動作を制御するための車いす制御回路と、前記車いすに設けられ、前記本体部制御回路と前記車いす制御回路にそれぞれ電気的に接続されるバッテリーとを有することを特徴とする電動ベッド。
【請求項2】
前記ベッド本体部に設けられ、前記バッテリー、前記本体部制御回路、前記車いす制御回路にそれぞれ電気的に接続される電源をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の電動ベッド。
【請求項3】
前記ベッド本体部または前記車いすに設けられるとともに、電源からの電源供給により前記バッテリーの充電及び/または前記車いす制御回路の駆動を行う電源供給モードと、前記バッテリーからの電源供給により前記本体部制御回路の駆動を行うバッテリー供給モードのいずれかに切り替える切替部をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の電動ベッド。
【請求項4】
前記切替部は、前記電源に電源供給がある場合に、前記電源からの電源供給により前記バッテリーの充電及び/または前記車いす制御回路の駆動を行う電源供給モードに切り替え、前記電源に電源供給がない場合に、前記バッテリーからの電源供給により前記本体部制御回路の駆動を行うバッテリー供給モードに切り替えることを特徴とする請求項3に記載の電動ベッド。
【請求項5】
前記ベッド本体部と前記車いすとを合体し連結する接続部をさらに備えることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の電動ベッド。
【請求項6】
前記本体部制御回路と前記車いす制御回路が、前記接続部に設けられる接続回路を介して接続することを特徴とする請求項5に記載の電動ベッド。
【請求項7】
前記電源と前記本体部制御回路との間に第1ダイオードが接続されていることを特徴とする請求項4に記載の電動ベッド。
【請求項8】
前記切替部に第2ダイオード、第3ダイオードおよびスイッチを備える切替回路が設けられ、前記切替回路が前記バッテリーに接続され、前記スイッチの固定端が前記電源に接続され、前記第2ダイオードの負極が前記バッテリーの正極に接続され、前記第2ダイオードの正極が前記スイッチの第1接続端に接続され、前記第3ダイオードの正極が前記バッテリーの正極に接続され、前記第3ダイオードの負極は前記スイッチの第2接続端に接続されていることを特徴とする請求項7に記載の電動ベッド。
【請求項9】
前記バッテリー供給モードにおいて、前記電動ベッドの一部の動作機能をオフにし、及び/または前記電動ベッドの動作機能の効率及び/または動作角度及び/または動作速度を制限することを特徴とする請求項4に記載の電動ベッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療介護機器の技術分野に関するものであり、具体的には、電動ベッドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
少子高齢化社会の進展に伴い、ベッドに寝たきりの要介護高齢者や障害者が増加する一方、介護の担い手である若年者が減少しており、介護負担の増大が社会問題の一つとなっている。これらの社会課題を解決する手段の一つとして、介護機器もインテリジェント化、多機能化が進んでいる。従来技術では、通常、介護用ベッド本体部と、ベッド本体部から分離できる車いす部分とを備える分離可能ベッドが提供されている。上記の分離可能ベッドを利用する要介護高齢者や障害者などの要介護者は、普段は介護用ベッドに横たわり、通常のベッドとして利用し、移動が必要な場合には、介護者によりを車いす部に移した後、車いす部を介護用ベッド本体部から分離し、要介護者の移乗・移動を容易に実現することができる。
【0003】
例えば、特許文献1及び特許文献2には、いずれも分離可能な車いす構造を有する介護用ベッドが開示されており、その中で、介護用ベッド本体部と、分離可能な車いす部は、それぞれ電動アクチュエータにより駆動されている。なお、分離可能な車いす部には、車いすが分離された後に単独で動作するための車いす部用バッテリー電源が個別に設けられている。同様に、介護用ベッド本体部にもバックアップのバッテリー電源が設けられ、停電などで外部電源を接続できない場合、車いす部に設けられたバッテリー電源を用いて車いす部を駆動することができ、介護用ベッド本体部に設けられたバッテリー電源を用いて介護用ベッド本体部を駆動することができる。
【0004】
しかしながら、上記の介護用ベッドの構造では、停電などの外部電源を接続できない緊急時に備える場合、車いす部と介護用ベッド本体部の両方にバッテリー電源を設置する必要があり、その分、コストも高くなるという問題がある。また、介護用ベッド本体部分のバックアップバッテリーは、一般に、停電時にのみ使用され、介護用ベッド本体部分のバックアップバッテリーを利用するシーンが少なく、使用時間もあまり長くならず、設備資源の無駄になる。さらに、介護用ベッド本体部のバックアップバッテリーは、通常、長期間に使用しない状態が続くため、その間バックアップバッテリー自体が劣化してしまい、停電などの必要時にバックアップバッテリーとして機能しない可能性が高い。
【0005】
そこで、従来の介護用ベッドの上記問題点を解決するために改良された技術案が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第6726874号公報
【特許文献2】特許第6722868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上の課題に対して、本発明は、停電などにより外部電源が接続かつ利用できないときに、車いすに設けられたバッテリーによって、ベッド本体部及び車いすを含む電動ベッド全体に給電でき、外部電源の失効時においても動作可能な電動ベッドを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る電動ベッドは、ベッド本体部と、前記ベッド本体部と合体または前記ベッド本体部から分離できる車いすとを備える電動ベッドであって、ベッド本体部の動作を制御するための本体部制御回路と、車いすの動作を制御するための車いす制御回路と、車いすに設けられ、本体部制御回路と車いす制御回路にそれぞれに電気的に接続されるバッテリーとを有する。
【0009】
本発明の技術案によれば、車いすに設けられ、本体部制御回路と車いす制御回路にそれぞれに接続されるバッテリーを用いて、ベッド本体部および/または車いすを動作させることができる。具体的には、車いすがベッド本体部から分離するときには、バッテリーを用いて、ベッド本体部の給電電源としてベッド本体部に給電することで、ベッド本体部を駆動して分離動作を行うことができると共に、車いすがベッド本体部から分離した後は、バッテリーを用いて、車いすの給電電源として車いすに給電することで車いすの姿勢変形や移動を行うことができる。また、車いすとベッド本体部とが合体しているとき、あるいは、合体するときには、前記バッテリーが電動ベッド全体の給電電源となり、ベッド本体部と車いすとに同時に給電することができ、外部電源の供給がない場合でも、停電などにより電動ベッドが動かせないという事態は発生せず、ベッド本体部と車いすは自由に着脱可能である。これにより、停電時は別の介護機器に乗せ移して避難するのではなく、分離可能な車いすを用いて電動ベッドから避難することができる。また、ベッド本体部にバックアップバッテリーを備える場合は、長期間使用しないと、必要時に本当に使用できるか不安になるが、日常的に使用する車いすのバッテリーを使用することにより、停電時にも確実にバッテリーとして機能させることができる。また、ベッド本体部にバックアップバッテリーを取り付ける必要がなく、資源の無駄を回避するとともに、電動ベッド全体のコストも低減することができる。
【0010】
好ましくは、本発明の技術案では、電動ベッドは、ベッド本体部に設けられ、バッテリー、本体部制御回路および車いす制御回路にそれぞれ電気的に接続されている電源をさらに備える。
【0011】
本発明の技術案によれば、電源は外部給電回路に接続でき、交流電源によりそれぞれ本体部制御回路、車いす制御回路およびバッテリーに対して給電できる。これにより、車いすとベッド本体部とが合体している、あるいは、合体する場合は、電動ベッド全体の給電電源となり、ベッド本体部と車いすとに同時に給電することができ、車いすに設けられたバッテリーを充電することができる。また、車いすがベッド本体部から分離する場合、ベッド本体部の給電電源としてベッド本体部に対して給電することができる。
【0012】
好ましくは、本発明の技術案では、電動ベッドは、さらに、本体部または前記車いす部に設けられ、電源からの電源供給によりバッテリーの充電及び/または車いす制御回路の駆動を行う電源供給モードと、バッテリーからの電源供給により本体部制御回路の駆動を行うバッテリー供給モードのいずれかに切り替える切替部を備える。
【0013】
本発明の技術案によれば、ベッド本体部に設けられた電源からの電源供給によりバッテリーの充電及び/または車いす制御回路の駆動を行う電源供給モードと、車いすに設けられたバッテリーからの電源供給により本体部制御回路の駆動を行うバッテリー供給モードが同時に行われることなく、上記2種類の供給モードの切り替えを、切替部により安全に実現することができる。
【0014】
さらに、本願の技術案では、電動ベッドの切替部は、電源に電源供給がある場合は、電源からの電源供給によりバッテリーの充電及び/または車いす制御回路の駆動を行う電源供給モードに切り替え、電源に電源供給がない場合は、バッテリーからの電源供給により本体部制御回路の駆動を行うバッテリー供給モードに切り替える。
【0015】
本発明の技術案によれば、切替部は、電源が外部電源供給を受けているかどうかに応じて、電源供給モード/バッテリー供給モードを自動的に切り替えることができる。電源が電源供給を受けている場合に電源供給モードに切り換えて電動ベッドに給電すると共に、車いすのバッテリーを充電することができる。これにより、停電時などの外部電源供給がない場合においても確実に駆動できるように、バッテリーを定期的に充電することができ、バッテリーの劣化を防ぐことができる。電源が電源供給を受けていない場合に自動的にバッテリー供給モードに切り替えることで、電動ベッドが停電などの不測の事態が発生しても、外部電源供給の喪失による突然のシャットダウンなどは発生せず、基本的な動作を継続することができる。
【0016】
本発明の技術案では、電動ベッドは、さらに、ベッド本体部と車いすとを合体し連結する接続部を有し、本体部制御回路と車いす制御回路とは、接続部に設けられた接続回路を介して接続される。
【0017】
本発明の技術案によれば、接続部及び接続部に設けられた接続回路が、車いすとベッド本体部との間の構造及び回路上の中間ユニットとして、車いすとベッド本体部との間を適切に接続する。
【0018】
好ましくは、本発明の技術案では、電動ベッドの電源と本体部制御回路との間に第1ダイオードが接続されている。ダイオードの一方向導通性により、電源端の回路における電流の流れ方向が制限されるため、接続部の一方が接続されていない場合に、誤って金属部と接触してショートしても、発煙や発火などの危険事象の発生を防ぐことができる。
【0019】
さらに、本発明の技術案では、電動ベッドの切替部に第2ダイオード、第3ダイオードおよびスイッチを備える切替回路が設けられ、切替回路がバッテリーに接続され、スイッチの固定端が電源に接続され、第2ダイオードの負極がバッテリーの正極に接続され、第2ダイオードの正極がスイッチの第1接続端に接続され、第3ダイオードの正極がバッテリーの正極に接続され、第3ダイオードの負極はスイッチの第2接続端に接続されている。
【0020】
本発明の技術案によれば、スイッチの第1接続端/第2接続端がオンのとき、それぞれバッテリー供給モード/電源供給モードに対応しており、すなわち、スイッチを利用するだけでバッテリー供給モード/電源供給モードの自動切替が実現される。そして、バッテリー供給モード/電源供給モードでは、バッテリーは、それぞれ放電/充電状態にあり、二つのモードにおいてバッテリー端の電流の流れがそれぞれ逆方向であり、逆方向に設けられた第2ダイオードと第3ダイオードとによって、両モードでの電流方向が制限される。
【0021】
好ましくは、本発明の技術案では、電動ベッドは、バッテリー供給モードにおいて、電動ベッドの一部の動作機能をオフにし、及び/または電動ベッドの動作機能の効率及び/または動作角度及び/または動作速度を制限する。
【0022】
本発明の技術案によれば、バッテリー供給モードにおいて、電動ベッドの一部の機能をオフまたは制限し、電動ベッドの基本機能の運転のみを残すことで、電力消費速度を下げてバッテリー供給モードでの駆動時間を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の実施形態に係る電動ベッドのベッド本体部と車いすが合体状態にある際の構造模式図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る電動ベッドのベッド本体部と車いすが分離状態にある際の構造模式図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る車いすがフラット状態での構造模式図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る車いすが着座状態での構造模式図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る電動ベッドの回路構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態における技術案を、本発明の実施形態における図面に合わせて、明確且つ完全に説明するが、説明される実施形態は本発明の実施形態の一部に過ぎず、すべての実施形態ではないことが明らかである。本発明における実施形態に基づいて、当業者は、創造的な労力なしに取得される他のすべての実施形態は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0025】
なお、ここで用いる用語は具体的な実施形態の説明に供するものであり、本発明への制限にはならない。ここで、文脈で明確に指示されていない限り、単数形式の「一」、「一つ」、「上記/当該」は、複数形式も意味する。本願の記載では、特に限定されていない限り、「複数」は2つ以上を示す。なお、「からなる」及び/または「備える」という用語を本明細書に供する場合、特徴、整数、ステップ、操作、素子および/または部品の存在が特定されるが、他の特徴、整数、ステップ、操作、素子、部品および/又はグループの存在や追加は除外されない。
【0026】
本発明を十分に理解できるようにするために、以下では、詳細な構造を提示して本発明が提案する技術策に対して詳しく説明する。本発明の好ましい実施形態は、以下に詳述するが、これらに加えて、本発明は、他の実施形態を有していてもよい。
【0027】
[電動ベッドの構造]
以下、本発明に提供される電動ベッドの構造を説明する。なお、本発明の実施形態における電動ベッドの構造は、当業者が本発明の制御回路の接続をより深く理解するように、図面と合わせて本発明の電動ベッドの制御回路をより具体的に説明するために供するものであり、本発明の方法が適用される電動ベッドの構造を制限するためのものではない。
【0028】
(1)電動ベッドの全体構造
まず、
図1は、本発明の実施形態に係る電動ベッドにおけるベッド本体部1と車いす2との合体状態における構造模式図である。
図2は、本発明の実施形態に係る電動ベッドのベッド本体部1と車いす2が分離状態にある際の構造模式図である。
【0029】
図1に示すように、ベッド本体部1と車いす2とは合体して完全な電動ベッドとなり、ベッド本体部1と車いす2の合体状態では、一般的な電動ベッドと同様に、電動ベッドの中央部にて横たわり寝ることができる。また、
図2に示すように、車いす2は、ベッド本体部1の側面からベッド本体部1と分離可能となっており、要介護者を電動ベッドの中央部から車いす2側に移した後、車いす2をベッド本体部1から分離することにより、要介護者を容易に車いす2に移乗させることができる。しかも、ベッド本体部1と車いす2とを合体させて形成した電動ベッドは、例えば病院、介護施設又は一般家庭等において要介護者により使用される電動式の介護用ベッドであってもよい。また、
図1では、電動ベッドの奥側がベッド本体部1で、手前側が車いす2となる構造であるが、逆に電動ベッドの手前側がベッド本体部1で、奥側が車いす2となる構造であってもよい。また、電動ベッドの中央部がX軸方向に分離して車いすとなる構造であってもよい。すなわち、ベッド本体部1と車いす2が分離する構造は、
図1の形態によらず、他の構造でもよい。
【0030】
(2)ベッド本体部の構造
次に、
図1及び
図2を参照しながら、ベッド本体部1の構造を説明する。
図1及び
図2に示すように、ベッド本体部1は、フレーム11、ボトム12及び作動機構(図示せず)を備える。
【0031】
その中、フレーム11は、例えば金属製のパイプ等で形成され、全体としてX軸方向に長い矩形状に形成され、フレーム11の下端部には、ベッド本体部1を移動させるための複数の車輪13が設けられている。また、フレーム11の側部には、車いす2の車いす本体部21(後述する)を収納するための凹部14が形成されている。
【0032】
ボトム12は、横臥した要介護者の身体を支持するためのものであり、フレーム11上に設置される。
図2に示すように、ボトム12は、フレーム11の短手方向(Y軸方向)における片側半分に設置されている。ボトム12は、蝶番等で互いに傾斜(回転)可能に連結されたベッド本体背もたれ部121、ベッド本体着座部122、ベッド本体すね部123、及びベッド本体足ボトム部124を有する。
【0033】
その中、ベッド本体背もたれ部121は、要介護者の頭部及び背部を支持するためのものである。ベッド本体着座部122は、要介護者の臀部と大腿部を支持するためのものである。ベッド本体すね部123は、要介護者のすねを支持するためのものである。ベッド本体足ボトム部124は、要介護者の足部を支持するためのものである。しかも、ボトム12の上には、屈曲可能なクッション部材(図示せず)が取り付けられている。
【0034】
作動機構は、一般的に、フレーム11の下側に設置され、例えばアクチュエータ及び該アクチュエータを制御するためのコントローラなどを有する。その中、コントローラは、リモコンから送信された制御信号に従い、アクチュエータを制御して伸縮動作又は回転動作を行わせるように使用され、アクチュエータはボトム12の下側にピン接合され、ボトム12の異なる部位を傾斜又は回転動作を行わせるように駆動する。
【0035】
作動機構は、例えば、要介護者のリモコン指示に応じて、ボトム12がフラット姿勢(
図1を参照)となっている状態から、ベッド本体背もたれ部121を上げたり、ベッド本体着座部122とベッド本体すね部123との連結箇所を上昇させたり、ボトム12全体を上昇させることができる。また、逆にベッド本体背もたれ部121を下げたり、ベッド本体着座部122とベッド本体すね部123との連結箇所を下降させたり、ボトム12全体を下降させることができる。その中、フラット姿勢とは、ベッド本体背もたれ部121、ベッド本体着座部122、ベッド本体すね部123、及びベッド本体足ボトム部124を略水平の姿勢(すなわち、水平方向(X軸方向)に対して平行又は略平行な姿勢)にすることにより、ボトム12全体をフラットとした姿勢である。
【0036】
(3)車いすの構造
次に、
図1から
図4を参照しながら、車いす2の全体構造を説明する。まず、
図3は、本発明の実施形態に提供される車いす2がフラット状態での構造模式図である。
図4は、本発明の実施形態に係る車いす2が着座状態での構造模式図である。なお、
図4では、説明の都合上、一対のアームレスト23の図示を省略する。
【0037】
本発明の実施形態に提供される電動ベッドは、要介護者が搭乗することができる車いす2を備え、該車いす2を、ベッド本体部1から分離させることにより、要介護者の移乗・移動を支援することができる。
図2から
図4に示すように、本発明に提供される車いす2は、車いす本体部21と、車いす本体部21に支持された車いす座面部22と、車いす座面部22の姿勢を変化させるための作動機構とを備える。
【0038】
車いす本体部21は、例えば金属製のパイプ等で形成され、車いす2のメインフレームとして機能する。車いす本体部21の下端部には、車いす2を移動させるための一対の前輪及び一対の後輪(車輪13の一例)が設けられている。一対の前輪及び一対の後輪の各々は、例えば自在キャスタであってもよい。
【0039】
図3に示すように、車いす本体部21の両側部にはそれぞれ、上下方向(Z軸方向)に延びる一対のガイドポスト231が取り付けられている。一対のガイドポスト231にはそれぞれ、一対のアームレスト23が上下方向にスライド可能に装着されており、アームレスト23が車いす着座部222の両側にそれぞれ配置されている。一対のアームレスト23はそれぞれ、車いす着座部222よりも下方に位置する収納位置(
図1を参照)と、車いす着座部222よりも上方に位置する使用位置(
図2を参照)との間を、一対のガイドポスト231に沿って上下方向にスライドする。車いす2とベッド本体部1とを合体させる際には、一対のアームレスト23を収納位置にスライドさせ、車いす2をベッド本体部1から分離させて使用する際には、一対のアームレスト23を使用位置にスライドさせる。
【0040】
車いす座面部22は、着座した(又は横臥した)要介護者の身体を支持するためのものであり、車いす本体部21に支持される。車いす座面部22は、ヒンジまたはリンク等で互いに傾斜(回転)可能に連結された車いす背もたれ部221、車いす着座部222、車いすすね部223、及び車いす足ボトム部224を備える。その中、車いす背もたれ部221は、要介護者の頭部及び背部を支持するためのものである。車いす着座部222は、要介護者の臀部及びももを支持し、車いす着座部222の一端と車いす本体部21の上端部とが固定される。車いすすね部223は、要介護者のすねを支持するためのものである。車いす足ボトム部224は、要介護者の足部を支持するためのものである。しかも、車いす座面部22の上には、屈曲可能なクッション部材(図示せず)が取り付けられている。
【0041】
なお、車いす2の作動機構は、車いす座面部22の姿勢を、フラット姿勢(
図3を参照)と着座姿勢(
図4を参照)との間で変化させるための機構であり、作動機構は、アクチュエータと、リンク機構と、を含んでもよい。なお、フラット姿勢とは、車いす背もたれ部221、車いす着座部222、車いすすね部223、及び車いす足ボトム部224を略水平の姿勢にすることにより、車いす2の車いす座面部22全体をフラットとした姿勢になる。着座姿勢とは、車いす背もたれ部221、車いす着座部222、車いすすね部223、及び車いす足ボトム部224の各々を水平方向に対して傾斜又は回転させ、要介護者が座ることができる姿勢である。
【0042】
図1に示すように、電動ベッドの車いす2とベッド本体部1とを合体させる際には、車いす2の車いす座面部22及びベッド本体部1のボトム12の各々をフラット姿勢にさせた状態で、車いす2をベッド本体部1に近接させ、車いす本体部21をフレーム11の凹部14に装着させる。このとき、車いす座面部22は、フレーム11の短手方向における半分に位置する。これにより、車いす2の車いす背もたれ部221、車いす着座部222、車いすすね部223、及び車いす足ボトム部224はそれぞれ、ベッド本体部1のベッド本体背もたれ部121、ベッド本体着座部122、ベッド本体すね部123、及びベッド本体足ボトム部124に電動ベッドの短手方向に隣接して設置される。なお、電動ベッドの車いす2とベッド本体部1とを合体させた状態では、車いす2の車いす座面部22は、ベッド本体部1の作動機構、あるいは、車いす2の作動機構によって制御されることにより、ベッド本体部1のボトム12と一体的に動作するようになる。
【0043】
一方、
図2に示すように、電動ベッドの車いす2をベッド本体部1から分離させる際には、まず、要介護者を車いす2側に移し、要介護者を車いす座面部22上に横臥させる。その後、車いす本体部21をベッド本体部1のフレーム11の凹部14から取り外し、車いす座面部22の姿勢をフラット姿勢から着座姿勢に変化させる。
【0044】
(実施形態)
図5は本発明の実施形態に係る電動ベッドの回路構造模式図である。
【0045】
図5に示すように、本発明に係る電動ベッドは、ベッド本体部1と、ベッド本体部1と合体または前記ベッド本体部1から分離できる車いす2とを備える電動ベッドであって、ベッド本体部1を制御するための本体部制御回路10と、車いす2の動作を制御するための車いす制御回路20と、車いす2に設けられ、本体部制御回路10と車いす制御回路20にそれぞれ電気的に接続されるバッテリー3とをさらに有する。
【0046】
本発明の技術案によれば、車いす2に設けられ、本体部制御回路10と車いす制御回路20にそれぞれ電気的に接続されるバッテリー3を用いて、ベッド本体部1および/または車いす2を動作させることができる。具体的には、車いす2がベッド本体部1から分離するときには、バッテリー3を用いて、ベッド本体部1の給電電源として本体部制御回路10に給電することで、ベッド本体部1を駆動して分離動作を行うことができると共に、車いす2がベッド本体部1から分離した後は、バッテリーを用いて、車いす2の給電電源として車いす制御回路20に給電することで車いす2の姿勢変形や移動を行うことができる。また、車いす2とベッド本体部1が合体状態にあるときには、前記バッテリー3が電動ベッド全体の給電電源となり、本体部制御回路10及び/または車いす制御回路20とに同時に給電することができ、外部電源の供給がない場合でも、停電などにより電動ベッドが動かせないという事態は発生せず、ベッド本体部1と車いす2は自由に着脱可能である。これにより、停電時は別の介護機器に乗せ移して避難するのではなく、車いす2をベッド本体部1から分離させて避難することができる。また、ベッド本体部1にバックアップバッテリーを備える場合は、長期間使用しないと、必要時に本当に使用できるか不安になるが、日常的に使用する車いすの前記バッテリーを使用することにより、停電時にも確実にバッテリーとして機能させることができる。また、ベッド本体部1にバックアップバッテリーを取り付ける必要がなく、資源の無駄を回避するとともに、電動ベッド全体のコストも低減することができる。
【0047】
好ましくは、本発明の実施形態では、電動ベッドは、ベッド本体部1に設けられ、バッテリー3、本体部制御回路10および車いす制御回路20にそれぞれ電気的に接続されている電源4をさらに備える。
【0048】
具体的には、本発明の実施形態においては、電源4は、一端が外部給電回路に接続され、他端がバッテリー3、本体部制御回路10および車いす制御回路20とそれぞれ回路を形成し、外部給電回路から供給される交流電源によりそれぞれ本体部制御回路10、車いす制御回路20およびバッテリー3に対して電力を供給できる。これにより、車いす2とベッド本体部1とが合体している、あるいは、合体する場合は、電動ベッド全体の給電電源となり、ベッド本体部1と車いす2とに同時に給電することができ、車いす2に設けられたバッテリー3を充電することができる。また、車いす2がベッド本体部1から分離する場合、電源4がベッド本体部1の給電電源としてベッド本体部1に対して給電することができる。
【0049】
好ましくは、本発明の実施形態においては、電動ベッドは、切替部5をさらに備え、切替部5は、ベッド本体部1または車いす2に設けられ、
図5に示す実施形態では、切替部5は車いす2に設けられている。切替部5は、電源4からの電源供給によりバッテリー3の充電及び/または車いす制御回路20の駆動を行う電源供給モードと、バッテリー3からの電源供給により本体部制御回路10の駆動を行うバッテリー供給モードのいずれかに切り替えることができる。
【0050】
本発明の技術案によれば、ベッド本体部1に設けられた電源4からの電源供給によりバッテリー3の充電及び/または車いす制御回路20の駆動を行う電源供給モードと、車いす2に設けられたバッテリー3からの電源供給により本体部制御回路10の駆動を行うバッテリー供給モードが同時に行われることなく、上記2種類の供給モードの切り替えを、切替部5により安全に実現することができる。
【0051】
具体的には、切替部5は、特に制限されなく、判定信号、トリガ信号等の信号に応じて自動的に回路の切り替えを行うプログラム、デバイスや回路であってもよく、キー、リモコンなどの手動的に信号をトリガするプログラム、回路や装置であってもよく、あるいは、以上の複数の手段の組み合わせ等であってもよい。
【0052】
さらに、本願の実施形態では、電動ベッドの切替部5は、電源4に電源供給がある場合は、電源4からの電源供給によりバッテリー3の充電及び/または車いす制御回路20の駆動を行う電源供給モードに切り替え、電源4に電源供給がない場合は、バッテリー3からの電源供給により本体部制御回路10の駆動を行うバッテリー供給モードに切り替える。
【0053】
上記モードの切替によれば、切替部5は、電源4が外部電源供給を受けているかどうかに応じて、電源供給モード/バッテリー供給モードを自動的に切り替えることができる。電源4が電源供給を受けている場合に電源供給モードに切り換えて電動ベッドに給電すると共に、車いすのバッテリー3の充電及び/または車いす制御回路20の駆動を行うことができる。これにより、停電時などの外部電源供給がない場合においても確実に駆動できるように、バッテリーを定期的に充電することができ、バッテリーの劣化を防ぐことができる。電源4が電源供給を受けていない場合に自動的にバッテリー供給モードに切り替えることで、バッテリー3からの電源供給により本体部制御回路10の駆動を行うことができる。これにより、電動ベッドが停電などの不測の事態が発生しても、外部電源供給の喪失による突然のシャットダウンなどは発生せず、基本的な動作を継続することができる。
【0054】
より好ましくは、本発明の実施形態において、電動ベッドは、バッテリー供給モードにおいて、電動ベッドの一部の動作機能をオフにし、及び/または電動ベッドの動作機能の効率及び/または動作角度及び/または動作速度を制限する。
【0055】
具体的には、電動ベッドは、電源供給モードにおいて、すべての動作機能を行うことができる。一方、バッテリー供給モードでは、電力消費を抑え、バッテリーでの駆動時間を長くするために、電動ベッドの一部の機能を制限する。例えば、車いす2とベッド本体部1が合体した状態において、ベッド本体背もたれ部121と車いす背もたれ部221の角度を小さくする動作は、必要な商品電力が小さくて済むため許可するが、より大きな消費電力が必要である角度を大きくする動作は許可をせず、動作機能をオフにする。例えば、車いす2とベッド本体部1が合体した状態において、ベッド本体背もたれ部121と車いす背もたれ部221の角度を変更する動作は、より小さな消費電力で済む動作としてゆっくりした動作のみを許可する。このように、バッテリー供給モードでは、一部の動作機能をオフしたり、動作機能を制限したりすることにより、電力消費を抑え、バッテリーでの駆動時間を長くすることができる。
【0056】
好ましくは、本願の実施形態において、電動ベッドは、さらに、ベッド本体部1と車いす2とを連結する接続部6を有し、本体部制御回路10と車いす制御回路20とは、接続部6に設けられた接続回路60を介して接続されている。
【0057】
上記形態によれば、接続部6及び接続部6に設けられた接続回路60が、車いす2とベッド本体部1との間の構造及び回路上の中間ユニットとして、車いす2とベッド本体部1との間を適切に接続する。
【0058】
通常車いす2とベッド本体部1との間は、直接に取り付けや連結可能であり、ベッド本体部1と車いす2とにそれぞれ設けられた本体部制御回路10と車いす制御回路20とが、ベッド本体部1と車いす2との間に設けられた接点、ピン、ケーブル等の構造を介して電気的に接続することができる。
【0059】
なお、本実施形態における接続部6は、同様にベッド本体部1と車いす2との間を接続するケーブル・コネクタ構造であってもよい。例えば、車いす2とベッド本体部1とが合体する時に、車いす2のバッテリー3の残量が少なくなり、車いす2の座位姿勢からフラット姿勢にできない場合、ケーブル・コネクタ構造である接続部6でベッド本体部1と車いす2の間を接続することができれば、外部電源が供給された電源4からの電源供給により車いす2を動作させ、フラット姿勢にすることができる。これにより、万一バッテリー切れで車いす2をベッド本体部1に合体できないような事態が発生しても、ケーブル・コネクタ構造である接続部6で接続することにより、車いす2をベッド本体部1に合体することができる。一方、停電などにより、ベッド本体部1の電源4に外部電源の供給がなく、ベッド本体部1から車いす2を分離できない場合、ケーブル・コネクタ構造である接続部6でベッド本体部1と車いす2の間を接続することができれば、車いす2のバッテリー3を用いて本体部制御回路10に電源供給を行い、ベッド本体部1を動作させて、車いす2を分離させ、車いす2で要介護者を避難させることができる。すなわち、停電などの緊急事態が発生しても、車いす2のバッテリー3を用いて、容易に電動ベッド全体に電源供給を行い、動作させることができる。
【0060】
好ましくは、本発明の実施形態においては、電動ベッドの電源4と本体部制御回路10との間に第1ダイオードD1が接続され、第1ダイオードD1の正極が電源4側に接続されており、負極が本体部制御回路10、車いす制御回路20およびバッテリー3側に接続されている。ダイオードの一方向導通性により、電源端の回路における電流の流れ方向が制限されるため、接続部6の一方が接続されていない場合に、誤って金属部と接触してショートしても、発煙や発火などの危険事象の発生を防ぐことができる。
【0061】
さらに、本発明の実施形態では、電動ベッドの切替部5に第2ダイオードD2、第3ダイオードD3およびスイッチKを備える切替回路50が設けられ、切替回路50がバッテリー3に接続され、スイッチKの固定端が電源4に接続され、第2ダイオードD2の負極がバッテリー3の正極に接続され、第2ダイオードD2の正極がスイッチKの第1接続端に接続され、第3ダイオードD3の正極がバッテリー3の正極に接続され、第3ダイオードD3の負極はスイッチKの第2接続端に接続されている。
【0062】
本発明の上記回路構造によれば、スイッチKの第1接続端/第2接続端がオンのとき、それぞれバッテリー供給モード/電源供給モードに対応しており、すなわち、スイッチKを利用するだけでバッテリー供給モード/電源供給モードの自動切替が実現される。
【0063】
なお、
図5において、スイッチKは、単極双投スイッチで示されたが、実際の用途では、特に制限されなく、スイッチチューブ等の他の素子、チップまたは回路により、上記バッテリー供給モード/電源供給モードの自動切替機能を実現してもよい。
【0064】
具体的には、電源供給モードでは、バッテリー3は充電状態にあり、電源4-第1ダイオードD1-第2ダイオードD2-バッテリー3正極の充電回路が形成され、このとき、電流がバッテリー3の正極に流れる。バッテリー供給モードでは、バッテリー3は放電状態にあり、バッテリー3-第3ダイオードD3-本体部制御回路10及び/またはバッテリー3正極-車いす制御回路20の放電回路が形成され、このとき、電流がバッテリー3の正極から流出する。以上より、2種類の供給モードでは、バッテリー3の電流流れ方向は逆であり、逆方向に設けられた第2ダイオードD2、第3ダイオードD3により、2種類の供給モードにおける電流方向を制限することができる。
【0065】
なお、本明細書では、「実施形態」を言及すると、この実施形態と合わせて説明した特定の特徴、構造、機能又は特性が本発明の少なくとも一つの実施形態に含まれるものであることを示す。
【0066】
従って、本明細書の様々な記載における「実施形態において」というのは、必ずしもすべてが本発明の同一実施形態を指すとは限らない。また、特定の特徴、構造、機能又は特性は、一又は複数の実施形態に、任意の適切な形態で組み合わせることができる。
【0067】
また、本発明の技術案を、図面と合わせて説明したが、本発明の保護範囲がこれらの具体的な実施形態に限定されないことは、当業者には容易に理解される。本発明の原理から逸脱することなく、当業者は、関連する技術的特徴に対して同等の変更又は置換を行うことができ、これらの変更又は置換後の技術案はいずれも、本発明の保護範囲に含まれる。なお、本願出願時の特許請求の範囲に記載された複数の請求項の中から技術的に矛盾しない範囲で2つ以上の請求項を任意に組み合わせたものも本発明の保護範囲に含まれる。例えば、本願出願時の特許請求の範囲に記載された引用形式請求項を、技術的に矛盾しない範囲で上位請求項の全てを引用するようにマルチクレーム又はマルチマルチクレームとしたときに、そのマルチクレーム又はマルチマルチクレームに含まれる全ての請求項の組み合わせも本発明の保護範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0068】
1 ベッド本体部
10 本体部制御回路
11 フレーム
12 ボトム
121 ベッド本体背もたれ部
122 ベッド本体着座部
123 ベッド本体すね部
124 ベッド本体足ボトム部
13 車輪
14 凹部
2 車いす
20 車いす制御回路
21 車いす本体部
22 車いす座面部
221 車いす背もたれ部
222 車いす着座部
223 車いすすね部
224 車いす足ボトム部
23 アームレスト
231 ガイドポスト
3 バッテリー
4 電源
5 切替部
50 切替回路
6 接続部
60 接続回路
D1 第1ダイオード
D2 第2ダイオード
D3 第3ダイオード
K スイッチ