IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヒタチ−エルジー データ ストレージ コリア,インコーポレイティドの特許一覧

特開2024-19148エヌエフシーの機能を有する無線充電装置
<>
  • 特開-エヌエフシーの機能を有する無線充電装置 図1
  • 特開-エヌエフシーの機能を有する無線充電装置 図2
  • 特開-エヌエフシーの機能を有する無線充電装置 図3
  • 特開-エヌエフシーの機能を有する無線充電装置 図4
  • 特開-エヌエフシーの機能を有する無線充電装置 図5
  • 特開-エヌエフシーの機能を有する無線充電装置 図6a
  • 特開-エヌエフシーの機能を有する無線充電装置 図6b
  • 特開-エヌエフシーの機能を有する無線充電装置 図7
  • 特開-エヌエフシーの機能を有する無線充電装置 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024019148
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】エヌエフシーの機能を有する無線充電装置
(51)【国際特許分類】
   H02J 50/10 20160101AFI20240201BHJP
   H02J 50/40 20160101ALI20240201BHJP
   H02J 50/70 20160101ALI20240201BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20240201BHJP
   H01F 38/14 20060101ALI20240201BHJP
   H04B 5/48 20240101ALI20240201BHJP
【FI】
H02J50/10
H02J50/40
H02J50/70
H02J7/00 301D
H01F38/14
H04B5/02
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023123575
(22)【出願日】2023-07-28
(31)【優先権主張番号】10-2022-0094455
(32)【優先日】2022-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】509256045
【氏名又は名称】ヒタチ-エルジー データ ストレージ コリア,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】キム スチョル
(72)【発明者】
【氏名】チン チョル
(72)【発明者】
【氏名】チュ チェミン
(72)【発明者】
【氏名】ソン ユラク
(72)【発明者】
【氏名】チョ ヒョンヨン
(72)【発明者】
【氏名】イ スヨン
(72)【発明者】
【氏名】ハ ヒョヌク
(72)【発明者】
【氏名】イ ホキル
【テーマコード(参考)】
5G503
5K012
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503GB01
5G503GB08
5K012AA01
5K012AA03
5K012AB03
5K012AC06
5K012AC08
5K012AC10
5K012AE13
(57)【要約】
【課題】無線充電装置の提供。
【解決手段】一実施例に係る無線充電装置は、遮蔽部、磁気誘導結合によって電力を伝送するための一次コイル、及びブラケットが形成された遮蔽アセンブリと、ブラケットに固定されるNFCコイル、及び、直流電源を交流に変換して一次コイルに供給するインバータを含むメインPCBと、を含む。ブラケットは一次コイルの外郭に形成される。遮蔽アセンブリは、さらに一次コイルとNFCコイルをメインPCBにつなぐためのコイルコネクタを含み、コイルコネクタは複数個の突出ピンから構成され、複数個の突出ピンがメインPCBの対応位置に形成された穴に挿入されて一次コイルとNFCコイルをメインPCBに電気的につなぐことができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遮蔽部、磁気誘導結合によって電力を伝送するための一次コイル、及びブラケットが形成された遮蔽アセンブリと、
前記ブラケットに固定されたNFCコイル、及び、
直流電源を交流に変換して前記一次コイルに供給するインバータを含むメインPCBと、を含む無線充電装置。
【請求項2】
前記ブラケットは、前記一次コイルの外郭に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の無線充電装置。
【請求項3】
前記遮蔽アセンブリは、さらに、前記一次コイルと前記NFCコイルを前記メインPCBにつなぐためのコイルコネクタを含むことを特徴とする、請求項1に記載の無線充電装置。
【請求項4】
前記コイルコネクタは、複数個の突出ピンで構成され、前記複数個の突出ピンが前記メインPCBの対応位置に形成された穴に挿入され、前記一次コイルと前記NFCコイルを前記メインPCBに電気的につなぐことを特徴とする、請求項3に記載の無線充電装置。
【請求項5】
前記コイルコネクタは、さらに、隣接する2つの突出ピンにつながるパッドを含み、前記一次コイルとNFCコイルの末端がはんだ付けを介して前記パッドに固定されることを特徴とする、請求項4に記載の無線充電装置。
【請求項6】
さらに、空気流を発生させるためのファンモータを含み、
前記遮蔽アセンブリは、前記ファンモータが生成する圧力によって空気通過経路が前記一次コイルを横切るように、穴又は溝が互いに反対方向に形成されることを特徴とする請求項1に記載の無線充電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、NFC機能を有する無線充電装置に関し、より詳しくは、NFCアンテナを内蔵した車両用無線充電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線充電とは、電力送信装置と電力受信装置が相互に有線でつながる必要がなく、無線で電力送信装置から電力受信装置に電力が供給される技術をいう。例えば、電力受信装置は、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレットなどの端末機であり、無線充電を介して端末機の内部に設けられたバッテリーに電力が充電される。
【0003】
一般に無線充電技術には主に磁気誘導方式と磁気共鳴方式などがある。磁気誘導方式は、電力伝送装置内部の電気の流れによって発生する電磁気誘導現象を利用するものである。磁気共鳴方式は、電力送信装置内部の電気の流れによって一定の共鳴周波数が発生すると、それに対応される共振周波数を有する電力受信装置内部のコイルに磁界を誘導して電力を伝達するものである。
【0004】
近年、多くの自動車ユーザがスマートフォンなどのスマート端末の画面やカメラをナビゲーションやブラックボックスとして使用するための据置台としての役割をしながら、スマート端末を無線で充電できる無線充電器を車両ダッシュボードに装着して使用している。
【0005】
近年、車両始動、車両環境設定などのためにスマート機器を車両システムにアクセスできるように、NFC(Near Field Communication)機能が装備され、ドライバーの利便性を高める車両用無線充電装置が発売されている。このような車両用無線充電装置には、スマートフォンに保存されたデジタルキーを認識するためのNFCアンテナが内蔵される。
【0006】
しかしながら、これまでの無線充電装置は、図1に示すように、NFCアンテナが内蔵されたPCBを別途追加するか、又は無線充電PCB(Printed Circuit Board)にアンテナパターンを追加してNFC機能を具現している。しかし、このようなNFC機能の具現は単価の上昇を招くほか、さらにPCBにアンテナパターンを追加することでは所望のNFC性能を得ることができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本明細書はこの状況に鑑み、本明細書の目的は、車両用無線充電装置に効率的なNFCアンテナ構造を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を実現するための本明細書の一実施例に係る無線充電装置は、遮蔽部、磁気誘導結合によって電力を伝送するための一次コイル、及びブラケットが形成された遮蔽アセンブリと、ブラケットに固定されたNFCコイル、及び、直流電源を交流に変換して一次コイルに供給するインバータを含むメインPCBと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
NFC機能を別途のPCBなしで使用できるようにすることで、従来にPCBが占めていた空間を活用でき、設計自由度が高まり、コイルの巻線サイズ、巻線数などを容易に変更でき、顧客の要望事項に柔軟に対応できるようになる。
【0010】
また、無線充電装置にNFC機能を具現するためにPCBを追加したり、PCBにアンテナパターンを追加したりしないのでNFC機能の低下を防ぎ、さらにコストを削減して価格競争力を獲得することができる。
【0011】
また、NFC具現のための別途のPCBを追加することなく、Txコイルと上部ケースとの間に空気が流れる空間を形成し、無線充電器で発生する発熱問題を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、充電モジュールとは別個としてNFCアンテナが内蔵されたPCBが追加された従来の無線充電装置を示すものである。
図2図2は、本明細書の実施例に係る無線充電装置の分解斜視図を示すものである。
図3図3は、NFCアンテナが巻かれる遮蔽アセンブリの詳細図を示すものである。
図4図4は、NFCアンテナが遮蔽アセンブリのコイルコネクタにはんだ付けでつなぐ例を示すものである。
図5図5は、NFCアンテナが巻かれた無線充電装置の側面と平面を示したものである。
図6a】NFCアンテナを適用した遮蔽アセンブリとNFCアンテナを適用しなかった遮蔽アセンブリを示すものである。
図6b】NFCアンテナを適用した遮蔽アセンブリとNFCアンテナを適用しなかった遮蔽アセンブリを示すものである。
図7図7は、NFCアンテナを、一次コイルを含む遮蔽アセンブリのブラケットに結合する過程を示すものである。
図8図8は、NFCアンテナが巻かれた無線充電装置がいろんなNFCカードを感知した結果データを示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、NFC機能が内蔵された無線充電装置に関する実施例を添付した図面に基づいて詳しく説明する。
【0014】
図面符号にかかわらず、同一又は類似の構成要素は同じ参照番号を付し、それについての繰り返しの説明は省くことにする。
【0015】
本明細書に開示された実施例を説明するにあたり、ある構成要素が他の構成要素に「つながって」いる、もしくは「接続されて」いると言及されたときには、その他の構成要素に直接つながっている、又は接続されている場合もあるが、途中で他の構成要素が存在し得ることも理解されるべきである。
【0016】
なお、本明細書に開示された実施例を説明するにあたり、関連された公知技術についての具体的な説明が、本明細書に開示された実施例の要旨を曖昧にすると判断される場合、その詳しい説明は省く。また、添付された図面は、本明細書に開示された実施例を容易に理解できるようにするだけのものであり、添付された図面によって本明細書に開示された技術的思想は限定されず、本明細書の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。さらに、本明細書の説明の過程で用いられる数字(例えば、第1、第2など)は、1つの構成要素を他の構成要素と区別するための識別記号にすぎない。
【0017】
以下の説明で使用される構成要素についての接尾辞である「モジュール」及び「部」は、明細書の作成の容易さのみが考慮されて付与、もしくは混用されるものであり、それ自体が互いに区別される意味又は役割を有するものではない。
【0018】
さらに、明細書(disclosure)の用語は、文書(document)、仕様(specification)、説明(description)などの用語に置き換えることができる。
【0019】
接触式電力伝送又は無線充電は、受信(Rx)コイル(又は二次コイル)とキャパシタで構成されるマッチング回路と整流回路を含む受信モジュールを伝送(Tx)コイル(又は一次コイル)とキャパシタで構成される共振回路とインバータなどで構成される伝送モジュールに近接した状態で、一次コイルに高周波の交流電流を流して一次コイルと二次コイルとの間に磁気結合を発生させて受信モジュールに電力を伝達する。
【0020】
直流電源を交流電流に変換して一次コイルに高周波の交流電流を供給するインバータのスイッチング素子が高周波で動作しながら、インバータと伝送コイルで熱が多く発生する。
【0021】
通常、無線充電器における伝送モジュールの伝送(Tx)コイルと受信モジュールの受信(Rx)コイルとの間の距離は3~7mmレベルであり、充電しようとする端末が置かれるインターフェースケースの厚さ等を考慮すると、伝送コイルの上面でケース上面までの距離は2~5mmレベルとなる。
【0022】
しかし、図1に示すように、無線充電装置にNFC機能を内蔵するために伝送コイルの上、すなわち伝送コイルとケースとの間にNFC用PCBを配置すると、伝送コイルとケースとの間に空きスペースがなく、伝送コイルとインバータで発生する熱を自然に冷却することは困難であり、したがって冷却する方法が限定的にならざるを得ない。
【0023】
高周波の交流電流が流れる伝送コイルで発生する磁界の変化は、伝送モジュールを構成するインバータ、電源装置、プロセッサ、メモリなどの素子に影響を及ぼすため、無線充電装置における伝送コイルは他の電子素子と遮蔽シートを介して分離される。
【0024】
組み立ての便宜のために、伝送コイルと遮蔽シートが形成された遮蔽アセンブリ及び、インバータ、電源装置、プロセッサ、メモリなどが取り付けられる回路基板(PCB)がモジュールの形で組み立てられ、受信モジュールを含むスマート端末が置かれるインターフェースカバーの下に伝送コイルが上を向くように遮蔽アセンブリが配置され、その下にPCBが配置される。
【0025】
図1の従来のNFC機能が内蔵された無線充電装置は、遮蔽アセンブリとインターフェースカバーとの間にNFCアンテナが内蔵されたPCBが配置されており、前述したように冷却問題が発生する。
【0026】
本明細書の実施例に係る無線充電装置は、伝送コイルのある遮蔽アセンブリにて伝送コイルの外郭にブラケット(Bracket)を設け、ブラケットにNFCアンテナ用コイルを巻き付け、NFCアンテナが内蔵された別個のPCBを採用しなくてもNFC機能を具現できる。
【0027】
また、ブラケットの形状を自由に変更することができ、遮蔽アセンブリの大きさや形状に合わせてNFCアンテナ用コイルを調整することができるので、NFCアンテナの性能を最大に引き上げることができる。
【0028】
図2は、本明細書の実施例に係る無線充電装置の分解斜視図を示し、図3は、NFCアンテナが巻かれる遮蔽アセンブリの詳細図を示し、図4は、NFCアンテナが遮蔽アセンブリのコイルコネクタにはんだ付けでつながる例を示し、図5はNFCアンテナが巻かれた無線充電装置の側面と平面を示し、図6a及び図6bはそれぞれNFCアンテナを適用した遮蔽アセンブリとNFCアンテナを適用しない遮蔽アセンブリを示す。
【0029】
本明細書の実施例に係るNFC機能が内蔵された無線充電装置1は、上面を形成して受信モジュールを含むスマート端末が置かれる上部ケース10、NFC機能のカードと信号を送受信するためのNFCアンテナとして機能するNFCコイル20、伝送コイルの電磁波を遮断するための遮蔽部(例えばフェライトシート)(図示せず)の上に伝送コイルが着座された遮蔽アセンブリ30、インバータを含むパワー伝送モジュール、NFCアンテナを介したNFC信号を処理するためのNFCモジュール、プロセッサなどが内蔵されたメインPCB40、ファンホルダー50、冷却のための空気流を発生させるためのファンモータ60及び上部ケース10と共に内部構成要素を保護し、装置の外観を形成する下部ケース70を含むように構成される。
【0030】
上部ケース10の上面には、充電するスマート端末が置かれる位置を指すマークが表示されてもよい。
【0031】
NFCコイル20は、遮蔽アセンブリ30に設けられたブラケットに巻き付けてNFCアンテナ機能を果たす。NFCアンテナを形成するNFCコイル20が遮蔽アセンブリ30の遮蔽シートよりも上に配置され、NFC機能が無線充電機能を妨害しないようになる。
【0032】
遮蔽アセンブリ30は、図3に示すように、無線充電のための伝送コイル(Txコイル)31、NFCコイル20が巻かれるブラケット32、及びNFCコイル20と伝送コイル31をメインPCB40につなぐためのコイルコネクタ33を含むように構成される。
【0033】
伝送コイル31は、受信モジュールが電力の伝送を受け取る位置に該当する活動領域を広げるための2つ以上のコイルのマルチコイルで構成することができ、PCB製造方式で多層のらせん状経路でコイルパターンを形成することができる。図2ないし図3等では、伝送コイル31が3つのマルチコイルで構成される。
【0034】
ブラケット32は、伝送コイル31の外郭に上部ケース10に向かって突出する形態で形成され、ガイド骨格(guide rib)とフック(hook)形状でNFCコイル20を固定することができる。
【0035】
ブラケット32の平面形状は、NFCアンテナ性能を最大限に高めることができるように自由に変更することができ、遮蔽アセンブリ30の大きさや形状に合わせて変えることができる。また、空気流を考慮してブラケット32の平面形状や高さを調整することができる。
【0036】
コイルコネクタ33は、図4図6a、図6bに示すように、複数個のピンが上下に突出した形態で形成され、2つのピンを束ねて1つのパッドを設けてコイルの末端を、はんだ付けを介してパッドに固定し、コイルをピンに簡単に電気的につながるようにする。
【0037】
コイルコネクタ33は、NFCコイル20の2つの末端及び、伝送コイル31の2つの末端をつなぐために少なくとも8本のピンで構成され、伝送コイル31がマルチコイルで形成される場合にピンの個数がより多くなる。
【0038】
図6a及び図6bに示すように、コイルコネクタ33から下方に突出したピンは、メインPCB40に設けられた穴に挿入され、NFCコイル20と伝送コイル31をメインPCB40に電気的につなぎ、確実に電気的につなぐためにメインPCB40の穴に挿入されたピンを穴の周りに設けられたパッドにはんだ付けする。
【0039】
ファンモータ60が生成する圧力によって空気が流れる経路を形成するために、遮蔽アセンブリ30には穴又は溝が形成され、空気通過経路が伝送コイル31を横切るように穴又は溝が互いに反対方向に形成される。
【0040】
NFC機能を内蔵する無線充電装置1の場合、図5及び図6aのようにNFCコイル20を遮蔽アセンブリ30のブラケット32に巻いた状態で出荷することができ、NFC機能を内蔵してない無線充電装置1の場合、図6bのようにNFCコイル20なしで出荷することができる。
【0041】
このように、無線充電装置1を構成する構成要素をモジュール化することで、NFC機能の有無に応じた対応が容易になり、製造経費を削減できるようになり、顧客の要請に対応しやすくなるので、開発期間も短縮することができる。
【0042】
図7は、NFCアンテナを、一次コイルを含む遮蔽アセンブリのブラケットに結合する過程を示す。
【0043】
NFCコイル20を遮蔽アセンブリ30のブラケット32に直接巻く代わりに、図7に示すように、NFCコイル20を遮蔽アセンブリ30のブラケット32の平面形状に巻き付け、形状を予め形成したNFCアンテナをブラケット32に嵌合して組み立てることもできる。
【0044】
図8は、NFCアンテナが巻かれた無線充電装置がいろんなNFCカードを感知した結果データを示す。
【0045】
製品に用いられる予定のNFCコイルで、同じサイズの形状でNFCアンテナを作成し、いろんなNFC類型(例えば、NFC-A、NFC-F、NFC-V、ISO-DEPなど)に対してカード認識如何をテストし、図8に示すように、NFC認識機能に何の問題がないことを確認できた。
【0046】
したがって、従来にPCBが占めていた空間を活用でき、設計自由度が高まり、NFCコイルの巻線サイズ、巻線数などを容易に変更することができ、顧客の要求事項に柔軟に対応できるようになる。
【0047】
また、NFC機能を十分に発揮することを確認でき、さらにコストを削減して価格競争力を獲得することができる。
【0048】
また、伝送コイルと上部ケースとの間に空気が流れる空間を形成し、無線充電器で発生する発熱問題を改善することができる。
【0049】
本明細書に記載された無線充電装置は、以下のように説明することができる。
【0050】
一実施例に係る無線充電装置は、遮蔽部、磁気誘導結合によって電力を伝送するための一次コイル、及びブラケットが形成された遮蔽アセンブリと、ブラケットに固定されるNFCコイル、及び、直流電源を交流に変換して一次コイルに供給するインバータを含むメインPCBと、を含む。
【0051】
一実施例で、ブラケットは一次コイルの外郭に形成される。
【0052】
一実施例で、さらに、遮蔽アセンブリは一次コイルとNFCコイルをメインPCBにつなぐためのコイルコネクタを含む。
【0053】
一実施例で、コイルコネクタは複数個の突出ピンから構成され、複数個の突出ピンがメインPCBの対応位置に形成された穴に挿入され、一次コイルとNFCコイルをメインPCBに電気的につなぐ。
【0054】
一実施例で、さらに、コイルコネクタは隣接する2つの突出ピンにつながるパッドを含み、一次コイルとNFCコイルの末端がはんだ付けによってパッドに固定される。
【0055】
一実施例で、さらに、無線充電装置は空気流を発生させるためのファンモータを含む。遮蔽アセンブリは、ファンモータが生成する圧力によって空気通過経路が一次コイルを横切るように、穴又は溝が互いに反対方向に形成される。
【0056】
本発明は記載された実施例に限定されるものではなく、本発明の思想及び範囲から逸脱することなく様々に修正及び変更することができることは、この技術分野で通常の知識を有する者に自明である。したがって、そのような修正例又は変更例は本発明の特許請求の範囲に属すべきである。
【符号の説明】
【0057】
1 無線充電装置 10 上部ケース
20 NFCコイル 30 遮蔽アセンブリ
31 伝送コイル 32 ブラケット
33 コイルコネクタ 40 メインPCB
50 ファンホルダー 60 ファンモータ
70 下部ケース
図1
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
図7
図8