(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024019152
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/109 20230101AFI20240201BHJP
【FI】
G06Q10/109
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023123835
(22)【出願日】2023-07-28
(31)【優先権主張番号】P 2022120611
(32)【優先日】2022-07-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】307021210
【氏名又は名称】HRソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100190621
【弁理士】
【氏名又は名称】崎間 伸洋
(74)【代理人】
【識別番号】100212510
【弁理士】
【氏名又は名称】笠原 翔
(72)【発明者】
【氏名】武井 繁
(72)【発明者】
【氏名】大藪 貴之
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA10
(57)【要約】
【課題】従業者を雇う側の事情が考慮された勤務予定表を容易に生成する。
【解決手段】情報処理装置は、労働者によって入力された、複数の拠点での勤務を希望する日を少なくとも含む希望シフト情報を取得する希望シフト取得手段と、前記複数の拠点のうち第1拠点において、前記労働者の、既に勤務が確定した確定勤務情報を取得する確定勤務情報取得手段と、前記希望シフト情報および前記確定勤務情報に基づいて、前記労働者における第2拠点に割り当て可能なシフト候補を抽出する抽出手段と、抽出されたシフト候補を所定の表示手段に表示する表示制御手段と、を有する。
【選択図】
図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
労働者によって入力された、複数の拠点での勤務を希望する日を少なくとも含む希望シフト情報を取得する希望シフト取得手段と、
前記複数の拠点のうち第1拠点において、前記労働者の、既に勤務が確定した確定勤務情報を取得する確定勤務情報取得手段と、
前記希望シフト情報および前記確定勤務情報に基づいて、前記労働者における第2拠点に割り当て可能なシフト候補を抽出する抽出手段と、
抽出されたシフト候補を所定の表示手段に表示する表示制御手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記抽出手段は、前記希望シフト情報、前記確定勤務情報、および前記第1拠点と前記第2拠点とにおいて連続して勤務する場合の移動時間に基づいて、前記労働者における前記第2拠点に割り当て可能なシフト候補を抽出する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記複数の拠点において用いられる前記労働者の識別情報が紐づけられた共通識別情報を記憶する識別情報記憶手段をさらに有する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記複数の拠点で勤務する前記労働者のスキル情報を、前記共通識別情報に紐づけて管理するスキル情報管理手段をさらに有する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記労働者によって設定される、前記複数の拠点における労働者の希望する優先度、勤務時間帯、勤務期間のうち少なくともいずれか1つを含む希望勤務条件を取得する希望勤務条件取得手段をさらに有し、
前記抽出手段は、前記希望シフト情報、前記確定勤務情報、および前記希望勤務条件に基づいて、前記労働者における前記第2拠点に割り当て可能なシフト候補を抽出する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記複数の拠点で勤務する前記労働者の労働時間を積算することにより、前記労働者の総労働時間を管理する労働時間管理手段をさらに有する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記希望シフト取得手段は、労働者によって入力された、前記複数の拠点での希望シフトを一斉に取得する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
拠点の責任者によって入力された募集シフト情報を、前記複数の拠点で勤務する前記労働者に対して、一斉に送信する募集シフト送信手段をさらに有する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記労働者から前記複数の拠点の指定を受け付ける指定拠点受付手段と、
指定された前記複数の拠点における募集シフト情報を取得する募集シフト取得手段と、
前記複数の拠点における募集シフト情報に基づいて、前記希望シフト情報を生成する希望シフト情報生成手段と、をさらに有する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記表示制御手段は、
前記第1拠点と前記第2拠点とが、異なる企業である場合は、前記確定勤務情報に基づいて、前記第2拠点に対応する端末において、拘束時間を表示し、
前記第1拠点と前記第2拠点とが、同一の企業である場合は、前記確定勤務情報に基づいて、前記第2拠点に対応する端末において、前記複数の勤務場所、および拘束時間を表示する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記拘束時間には、前記複数の拠点における勤務時間および前記複数の拠点間における移動時間が含まれる、
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
労働者によって入力された、複数の拠点での勤務を希望する希望シフト情報を取得する希望シフト取得ステップと、
前記複数の拠点のうち第1拠点において、前記労働者の、既に勤務が確定した確定勤務情報を取得する確定勤務情報取得ステップと、
前記希望シフト情報および前記確定勤務情報に基づいて、前記労働者における第2拠点に割り当て可能なシフト候補を抽出する抽出ステップと、
抽出されたシフト候補を所定の表示手段に表示する表示制御ステップと、
を有する情報処理装置の制御方法。
【請求項13】
労働者によって入力された、複数の拠点での勤務を希望する希望シフト情報を取得する希望シフト取得ステップと、
前記複数の拠点のうち第1拠点において、前記労働者の、既に勤務が確定した確定勤務情報を取得する確定勤務情報取得ステップと、
前記希望シフト情報および前記確定勤務情報に基づいて、前記労働者における第2拠点に割り当て可能なシフト候補を抽出する抽出ステップと、
抽出されたシフト候補を所定の表示手段に表示する表示制御ステップと、
をコンピュータによって実行させるためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、およびコンピュータプログラに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の従業者の勤務予定表を自動生成する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような技術では、1人の従業者が複数の拠点で勤務する場合に、勤務予定表を適切に管理することができなかった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、複数の拠点における勤務予定表を容易に生成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様は、
労働者によって入力された、複数の拠点での勤務を希望する日を少なくとも含む希望シフト情報を取得する希望シフト取得手段と、
前記複数の拠点のうち第1拠点において、前記労働者の、既に勤務が確定した確定勤務情報を取得する確定勤務情報取得手段と、
前記希望シフト情報および前記確定勤務情報に基づいて、前記労働者における第2拠点に割り当て可能なシフト候補を抽出する抽出手段と、
抽出されたシフト候補を所定の表示手段に表示する表示制御手段と、
を備える情報処理装置である。
【0007】
また、本発明の一態様は上記情報処理装置に対応する情報処理方法およびコンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、複数の拠点における勤務予定表を容易に生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図2】シフト管理システムの構成の一例を示す図である。
【
図3】サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】サーバの機能的構成を示すブロック図である。
【
図5】使用者端末および労働者端末の機能的構成を示すブロック図である。
【
図6】サーバの処理の流れを示すフローチャートである。
【
図7】使用者端末の処理の流れを示すフローチャートである。
【
図8】労働者端末の処理の流れを示すフローチャートである。
【
図9】シフト管理システムの画面表示の一例を示す図である。
【
図10】シフト管理システムの画面表示の一例を示す図である。
【
図11】シフト管理システムの画面表示の一例を示す図である。
【
図12】シフト管理システムの画面表示の一例を示す図である。
【
図13】シフト管理システムの画面表示の一例を示す図である。
【
図15】サーバの機能的構成を示すブロック図である。
【
図16】サーバの処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1実施形態)
<概要>
以下、添付図面を参照して、本実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態(第1実施形態)の概要を示す図である。
図1には、本実施形態における、コンビニエンスストア等で働く労働者のシフト管理を行うシフト管理システムが示されている。
一般的なシフト管理では、労働者によって提出された希望シフトに対して、使用者が業務を割り当てるが、本実施形態では、使用者の業務(モデルシフト)に対して、希望シフトを割り当てることができるシフト管理システムについて説明する。
具体的には、本実施形態では、
図1に示すように、本部からあらかじめモデルシフトが提供されるものとする。そして、サーバ1は、コンビニエンスストア(A店)、コンビニエンスストア(B店)等、各拠点(店舗)へ送信する。各拠点では、使用者(例えば、フランチャイズオーナーまたは店長等)は、サーバ1から取得したモデルシフトに対して、労働者によって提出された上述の勤務シフトを割り当てる作業(シフト管理作業)を行う。
これにより、希望シフトが過多になることがなくなるので不要な人件費を抑制しつつ、必要な業務に対して適切な人員配置を行うことができる。
【0011】
使用者とは、事業主又は事業の経営担当者その他その事業の労働者に関する事項について、事業主のために行為をするすべての者である。
使用者としては、例えば、事業主、取締役、部長、課長、工場長、店長等が含まれるが、本実施形態では、主に、コンビニエンスストア等において労働者の勤務シフトの管理を行う店長が使用者の対象である例について説明する。
【0012】
労働者とは、職業の種類を問わず、事業又は事務所に使用される者であって、賃金等を支払われる者である。
労働者としては、例えば、正社員、パートやアルバイトなどの短時間労働者等が含まれるが、本実施形態では、主に、アルバイト等の非正規労働者が労働者の対象である例について説明する。
なお、本実施形態では、「業務委託」や「業務請負」といった一部の労務を委ねられる物も労働者に含まれるものとする。なお、労働者は、労働を供給する者と捉えることもできる。
【0013】
シフトとは、所定の日や時間帯ごとに、使用者側の業務や労働者側の勤務希望を表した管理表である。シフトは、典型的には表形式で表される。
【0014】
希望シフトとは、労働者によって提出される勤務に関する情報である。希望シフトには、勤務日(勤務曜日)、勤務時間(開始時刻、終了時刻)等が含まれる。なお、希望シフトには、勤務地、勤務エリア、勤務時間帯等が含まれてもよい。
【0015】
モデルシフトとは、使用者によって予め定められた業務に関する情報である。業務としては、例えばコンビニエンスストアであれば、レジ、品出し等が挙げられる。また、業務としては、例えば飲食店であれば、キッチン、ホール等が挙げられる。一般に、平日と、休日とでは、各拠点における1日の予想売上、客数が異なることが多い。そこで、例えば、平日のモデルシフトと、休日のモデルシフトを予め用意して、対応する日に適したモデルシフトを用いることができる。なお、モデルシフトには、上述の平日、休日を含め、例えば、下記の条件を考慮して設定することができる。
・日程情報(例えば、平日、休日、祝日等)
・気候情報(例えば、天気、気温、湿度等)
・立地情報(例えば、最寄り駅、住宅街、近隣の同業拠点、同業店舗から等の距離等)
・イベント情報(例えば、イベントの有無、ジャンル等)
【0016】
なお、本実施形態では、使用者(店長)は、後述するモデルシフトを本部から取得するものとするが、これに限定されず、使用者自らモデルシフトを作成してもよい。この場合、サーバ1は、本部からモデルシフトを取得することは必須ではない。
また、各拠点は、本部から取得したモデルシフトを、例えば、上記の条件に基づいてカスタマイズしたモデルシフト(拠点独自のモデルシフト)を作成してもよい。
以下、本実施形態の詳細について説明する。
【0017】
<システム構成>
図2は、シフト管理システムの構成の一例を示す図である。
シフト管理システムは、サーバ1、使用者端末2(需要側端末)、労働者端末3-1~労働者端末3-n(nは1以上の整数値)(供給側端末)等がネットワークNを介して接続されることにより構成されている。ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、VPN(Vertual Private Network)等である。
【0018】
サーバ1は、シフト管理システムの全体の管理をするサーバ(情報処理装置)である。
例えば、サーバ1は、使用者端末2から送信される使用者情報(需要側情報;労働を需要する使用者の情報)、モデルシフト等を取得する。
使用者情報としては、例えば、使用者の売り上げに関する情報、拠点に関する情報、キッチン係、ホール係といった従業員の労働内容の種類や職種(以下、「業務」という。)に関する情報、従業員に関する情報等、使用者の組織そのものに関する情報や、組織運営に関する情報等が挙げられる。
また、サーバ1は、労働者端末3から提供される労働者(労働供給者)に関する労働者情報(供給側情報;労働を供給するn人の労働者からなる労働供給側の情報)を取得する。
労働者情報としては、例えば、希望シフト情報(シフト情報)、労働者の個人情報、ID、パスワード等が挙げられる。
また、サーバ1は、使用者端末2から送信される指示に応じて、モデルシフトに対して、希望シフトを割り当てる。
なお、サーバ1は、使用者端末2から送信される指示に応じて、モデルシフトに希望シフトを割り当てた結果として生じ得る労働の需要と供給との不均衡を調整する。具体的には、サーバ1は、モデルシフトに合わせて希望シフトを調整することで、労働の需要と供給との不均衡を是正する。
また、サーバ1は、労働の需要と供給との不均衡を是正する際に行った希望シフトの調整の結果を使用者端末2の表示部に表示(報知)するよう制御する。具体的には、サーバ1は、希望シフトの調整の結果を示す情報(以下、「調整結果情報」と呼ぶ。)を使用者端末2に向けて送信する。なお、サーバ1によるこれらの処理の詳細については後述する。
【0019】
使用者端末2は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等の情報処理装置である。使用者端末2は、労働を需要する側である使用者、店長、チームリーダー等により操作される。例えば、使用者端末2は、入力された使用者情報をサーバ1に向けて送信する。また、使用者端末2は、サーバ1から送信されてきた調整結果情報をユーザインターフェースに表示する。なお、使用者端末2によるこれらの処理の詳細については後述する。
なお、使用者端末2は、使用者毎に複数の端末(使用者端末2-1、・・・使用者端末2-n;nは1以上の自然数)があるものとするが、特に区別しない場合は、使用者端末2と称する。
【0020】
労働者端末3は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等の情報処理装置である。労働者端末3は、労働を供給する側である労働者(職業の種類を問わず、事業又は事務所に使用される者で、賃金を支払われる者)、従業者(例えば、正規従業員、パートタイマー従業員、アルバイト従業員等)等により操作される。例えば、労働者端末3は、入力された労働者情報をサーバ1に向けて送信する。また、労働者端末3は、サーバ1から送信されてきた希望シフトの調整に関する情報をユーザインターフェースに表示し、ユーザインターフェースに入力された情報をサーバ1に向けて送信する。なお、労働者端末3によるこれらの処理の詳細については後述する。
なお、労働者端末3は、労働者毎に複数の端末(労働者端末3-1、・・・労働者端末3-m;mは1以上の自然数)があるものとするが、特に区別しない場合は、労働者端末3と称する。
【0021】
<ハードウェア構成>
図3は、本実施形態に係るサーバ1のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、を備えている。
【0022】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。
【0023】
入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。出力部16は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、各種情報を画像や音声として出力する。入力部17は、キーボードやマウス等で構成され、各種情報を入力する。記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置との間で通信を行う。
【0024】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア21が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア21から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア21は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0025】
なお、図示はしないが、使用者端末2、および労働者端末3は、
図3に示すハードウェア構成と同様のハードウェア構成を有する。
【0026】
<機能構成>
≪サーバ1の機能構成≫
図4は、サーバ1の機能的構成を示すブロック図である。
サーバ1のCPU11においては、動作する際に、モデルシフト取得部31、モデルシフト生成部32、希望シフト取得部33、割当部34、調整部35、労働結果情報取得部36、表示制御部37等が機能する。
【0027】
モデルシフト取得部31は、使用者端末2から上述の使用者情報を取得する。モデルシフト取得部31により取得された使用者情報は、使用者情報DB41に記憶されて管理される。
また、モデルシフト取得部31は、
図1に示す本部(の不図示の端末)から、モデルシフトを取得する。なお、モデルシフトは、後述するモデルシフト生成部32によって生成されてもよく、この場合、モデルシフト取得部31は、本部からモデルシフトを取得することは必須ではない。
【0028】
モデルシフト生成部32は、モデルシフト取得部31により取得された上述の使用者情報に基づいて、拠点ごとのモデルシフトを生成する。また、モデルシフト生成部32は、拠点ごとのモデルシフトを生成する。
具体的には、モデルシフト生成部32は、例えば、会社単位、地域単位、拠点単位の過去の売上額や売上額の目標値、過去の来客数の目標値、状況(繁忙期、通常期等)ごとに必要な労働者の人数等に基づいて、拠点ごとのモデルシフトを生成する。
なお、モデルシフト生成部32は、業務ごとにモデルシフトを生成することができる。モデルシフト生成部32により生成された、モデルシフトは、モデルシフトDB42に記憶されて管理される。なお、モデルシフト生成部32により生成されたモデルシフトやモデルシフトの具体例については後述する。
なお、使用者は、本部から取得したモデルシフトをそのまま用いてもよく、この場合、モデルシフト生成部32による、拠点ごとのモデルシフトの生成は、必須ではない。
【0029】
希望シフト取得部33は、労働者端末3-1~3-nの各々から送信されてきた希望シフトを含む労働者情報を取得する。希望シフト取得部33により取得された労働者情報は、労働者情報DB43に記憶されて管理される。
また、希望シフト取得部33は、労働者端末3-1~3-nの各々から送信されてきた、各労働者の希望シフトを取得する。希望シフト取得部33により生成された希望シフトは、希望シフトDB44に記憶されて管理される。
なお、希望シフトは、不図示の希望シフト生成部によって、上述の労働者情報に基づいて生成されてもよい。ここで、希望シフトは業務ごとに生成することができる。具体的には、不図示の希望シフト生成部は、労働者の希望や、労働者の労働の供給能力に応じて希望シフトを生成する。労働者の労働の供給能力は、これまでの経験、業務遂行力、習熟度等に基づいて評価される。
【0030】
割当部34は、モデルシフトに対して、希望シフトを割り当てる。割当部34は、モデルシフトに対して希望シフトを割り当てる際、労働者の労働の供給能力に関する情報を考慮することができる。また、割当部34は、業務ごとのモデルシフトに対して、希望シフトを割り当てることができる。
ここで、割当部34は、モデルシフトに希望シフトを割り当てる処理を自動で行うこともできるし、使用者からの割り当ての指示に基づいて、モデルシフトに希望シフトを割り当てる処理を行うこともできる。
自動で割り当てる処理として、例えば、割当部34は、モデルシフトにおける所定の業務の時間と、所定の労働者における希望シフトの時間とを対比して、重なる時間帯が最も多い組合せを優先的に割り当てることができる(自動割当パターン1)。
また、割当部34は、重なる時間帯が同じ場合、希望労働時間に応じて優先的に割り当てることができる。例えば、労働時間が少ない方を優先的に割り当てるとよい(自動割当パターン2)。
また、割当部34は、あらかじめ記憶部18に記憶される、労働者のスキル情報、経験情報等に基づいて、自動で割り当ててもよい(自動割当パターン3)。
なお、上述のパターンは一例であって、様々なパターンを設けて、これらを組み合わせて自動割当が行われるとよい。
<自動割当パターン1>
モデルシフトのキッチン業務:9時から17時
労働者Aの希望シフト:10時から12時(重なる時間帯:2時間)
労働者Bの希望シフト:9時から20時(重なる時間帯:8時間)
→重なる時間帯が多い「労働者B」がキッチン業務に割り当てられる。
<自動割当パターン2>
モデルシフトのキッチン業務:9時から17時
労働者Aの希望シフト:9時から18時(希望労働定時間:9時間)
労働者Bの希望シフト:9時から20時(希望労働時間:11時間、)
→希望労働時間が少ない「労働者A」がキッチン業務に割り当てられる。
<自動割当パターン3>
モデルシフトのキッチン業務:9時から17時
労働者Aの希望シフト:9時から17時(キッチン業務経験:3年)
労働者Bの希望シフト:9時から17時(キッチン業務経験:1年)
→業務経験が長い「労働者A」がキッチン業務に割り当てられる。
なお、割り当てる処理が、使用者からの割り当ての指示に基づいて行われる場合、割り当ての指示は、1人の労働者を対象とする指示であってもよいし、複数人の労働者を対象とする指示であってもよい。また、すべての労働者を対象とする指示であってもよい。
また、割り当てる処理が、使用者からの割り当ての指示に基づいて行われる場合、割り当ての指示は、1つの業務を対象とする指示であってもよいし、複数の業務を対象とする指示であってもよい。また、すべての業務を対象とする指示であってもよい。
【0031】
調整部35は、割当部34による割り当ての処理の結果として生じ得る労働の需要と供給との不均衡を是正するための調整を行う。具体的には、調整部35は、モデルシフトに合わせて希望シフトを調整することで不均衡を是正する。希望シフトの調整は、モデルシフトにより示される時間帯に合わせて、希望シフトにより示される時間帯を減らしたり増やしたりすることで行われる。
例えば、特定の日付において、労働者Aの希望シフト(9時から17時)を、使用者におけるモデルシフト上の「ホール作業」(10時から12時)に割り当てた場合に、労働者Aは、9時から10時および12時から17時の時間帯については、元々勤務を希望していたのにも関わらず、勤務できないという不均衡が生じる。この場合に、例えば、使用者の指示に応じて、調整部35は、労働者Aの勤務時間を10時から12時より拡張させるよう、調整を行う。
調整部35による調整の結果は、調整結果情報として使用者に報知(使用者端末2に表示)される。
【0032】
なお、調整部35によって行われる調整のうち、希望シフトにより示される時間帯を減らすこととは、当初の希望シフトにより示される時間帯(例えば、9時から17時)を一部の時間帯(例えば、13時から17時)に絞ることをいう。
これに対して、希望シフトにより示される時間帯を長くすることとは、当初の希望シフトではモデルシフトを埋めることができないため、希望シフトにより示される時間帯をモデルシフトにより示される時間帯に合わせて増やすことをいう。
【0033】
ここで、モデルシフトの時間帯に、希望シフト時間帯が足りていない場合、調整部35は、使用者に報知する制御を行う。すなわち、使用者がモデルシフトにおいて予定している業務に対して、労働者が足りていない場合に、調整部35は、使用者に報知する制御を行う。
そして、調整部35は、対象となる労働者に対し、希望シフトにより示される時間帯に新たな時間帯を加えることについての提案を行う(所謂、ヘルプ要請)。具体的には、調整部35は、希望シフトにより示される時間帯に新たな時間帯を加えることについての提案に関する情報(以下、「ヘルプ情報」と呼ぶ。)を生成し、労働供給側に報知する制御を行う。なお、割り当ての処理の結果として生じた、労働の需要と供給との不均衡の具体例については後述する。また、ヘルプ情報を生成する際、使用者端末2に表示されるユーザインターフェースの具体例については後述する。
【0034】
労働結果情報取得部36は、労働供給側による労働の供給の結果を示す労働結果情報を取得する。労働結果情報には、テキストデータ、および画像(動画像および静止画像)データを含めることができる。例えば、清掃業務を行った後の、拠点管理者(店舗管理者)によるチェックコメントや仕上がり具合の記録写真等がある。
また、労働結果情報には、希望シフトに対するモデルシフトの充足の度合を含めることができる。「充足の度合」は、例えばパーセント等の単位で示される。例えば、充足の度合が「70%」であれば、希望シフトのうち、70%の割合で勤務できたことになる。
労働結果情報取得部36により取得された労働結果情報は、労働結果情報DB45に記憶されて管理され、労働者の評価に用いられる。例えば、労働結果情報に基づいて、短時間で業務を達成できたかといった業務の仕上がり具合等が評価される。労働者の評価の結果は、フィードバック、給与への反映等に用いられる。
【0035】
表示制御部37は、使用者端末2および労働者端末3の各々に向けて各種情報を送信する制御を行う。例えば、表示制御部37は、調整部35により生成された調整結果情報を、使用者端末2および労働者端末3の表示部に対して、各種情報を表示する制御を行う。また、表示制御部37は、調整部35により生成されたヘルプ情報を労働者端末3に向けて送信する制御を行う。また、表示制御部37は、労働結果情報取得部36により取得された結果情報を使用者端末2に向けて送信する制御を行う。
【0036】
≪使用者端末2の機能構成≫
図5(A)は、使用者端末2の機能的構成を示すブロック図である。
使用者端末2の制御部(不図示)では、情報取得部51と、情報管理部52と、送信制御部53と、表示制御部54とが機能する。
【0037】
情報取得部51は、各種情報を取得する。例えば、情報取得部51は、ユーザインターフェースに入力された情報を取得する。ユーザインターフェースに入力される情報としては、使用者情報、モデルシフトに希望シフトを割り当てるために入力される情報等が挙げられる。また、情報取得部51は、サーバ1、労働者端末3、および外部の各々から使用者端末2に向けて送信されてきた情報を取得する。使用者端末2に向けて送信されてくる情報としては、モデルシフト、希望シフト、調整結果情報等が挙げられる。
【0038】
情報管理部52は、各種情報をデータベースに記憶して管理する。例えば、情報管理部52は、記憶部18に設けられたデータベースに使用者情報、モデルシフト、希望シフト、調整結果情報等を記憶して管理する。
【0039】
送信制御部53は、サーバ1および労働者端末3に向けて各種情報を送信する制御を行う。例えば、送信制御部53は、ユーザインターフェースに入力された情報をサーバ1に向けて送信する制御を行う。ユーザインターフェースに入力される情報としては、使用者情報、モデルシフトに希望シフトを割り当てるために入力される情報等が挙げられる。
【0040】
表示制御部54は、各種情報を表示部に表示する制御を行う。例えば、表示制御部54は、ユーザインターフェースを表示部に表示する制御を行う。ユーザインターフェースには、モデルシフト、希望シフト、調整結果情報等が表示される。なお、使用者端末2の表示部に表示されるユーザインターフェースの具体例については後述する。
【0041】
≪労働者端末3の機能構成≫
図5(B)は、労働者端末3の機能的構成を示すブロック図である。
労働者端末3の制御部では、情報取得部61と、情報管理部62と、送信制御部63と、表示制御部64とが機能する。
【0042】
情報取得部61は、各種情報を取得する。例えば、情報取得部61は、ユーザインターフェースに入力された情報を取得する。ユーザインターフェースに入力された情報としては、希望シフト等が挙げられる。また、情報取得部61は、サーバ1、使用者端末2、および外部の各々から労働者端末3に向けて送信されてきた情報を取得する。労働者端末3に向けて送信されてくる情報としては、ヘルプ経過、調整結果情報等が挙げられる。
【0043】
情報管理部62は、各種情報をデータベースに記憶して管理する。例えば、情報管理部62は、記憶部18に設けられたデータベース(例えば、労働者情報DB43)に労働者情報を記憶して管理する。
【0044】
送信制御部63は、サーバ1および使用者端末2に向けて各種情報を送信する制御を行う。例えば、送信制御部63は、ユーザインターフェースに入力された情報をサーバ1に向けて送信する制御を行う。ユーザインターフェースに入力される情報としては、労働者情報、労働結果情報等が挙げられる。
【0045】
表示制御部64は、各種情報を表示部に表示する制御を行う。例えば、表示制御部64は、ユーザインターフェースを表示部に表示する制御を行う。ユーザインターフェースには、ヘルプ情報、調整結果情報等が表示される。なお、労働者端末3の表示部に表示されるユーザインターフェースの具体例については後述する。
【0046】
<処理内容>
≪サーバ1の処理内容≫
図6は、サーバ1の処理の流れを示すフローチャートである。
サーバ1は、使用者端末2からの使用者情報の有無を判断し、「有」の場合(ステップS601でYES)、送信されてきた使用者情報を取得する(ステップS602)。そして、サーバ1は、ステップS602で取得した使用者情報に基づいて、業務ごとに拠点ごとのモデルシフトを取得する(ステップS603)。これに対して、使用者端末2からの使用者情報が「無」の場合(ステップS601でNO)、サーバ1は、使用者端末2から使用者情報が送信されてくるまでステップS601を繰り返す。
【0047】
サーバ1は、労働者端末3-1~労働者端末3-nの各々からの労働者情報の有無を判断し、「有」の場合(ステップS604でYES)、労働者情報を取得する(ステップS605)。そして、サーバ1は、ステップS605で取得した労働者情報に基づいて、希望シフトを取得する(ステップS606)。これに対して、労働者端末3-1~労働者端末3-nの各々から労働者情報が「無」の場合(ステップS604でNO)、サーバ1は、労働者端末3-1~労働者端末3-nの各々から労働者情報が送信されてくるまでステップS604を繰り返す。
【0048】
サーバ1は、モデルシフトに希望シフトを割り当てる(ステップS607)。サーバ1は、ステップS607の割り当ての処理の結果として、労働の需要と供給との不均衡が生じると(ステップS608でYES)、モデルシフトに合わせて希望シフトを調整することで不均衡を是正する(ステップS609)。そして、サーバ1は、ステップS609での調整の結果を使用者端末2に向けて送信する(ステップS610)。これに対して、ステップS607の割り当ての処理の結果として、労働の需要と供給との不均衡が生じていない場合(ステップS608でNO)、すなわち、特定の労働者Aの希望シフト通りの時間帯に業務が割り当てられた場合は、サーバ1は、調整を行うことなく、ステップS607の割り当ての処理の結果を使用者端末2に向けて送信する(ステップS611)。
【0049】
サーバ1は、労働者端末3-1~労働者端末3-nの各々から結果情報が後述するステップS817の処理により送信されてくると(ステップS612でYES)、送信されてきた結果情報を取得する(ステップS613)。そして、サーバ1は、ステップS613で取得した結果情報を使用者端末2に向けて送信する(ステップS614)。これに対して、労働者端末3-1~労働者端末3-nの各々から結果情報が送信されてきていない場合(ステップS612でNO)、サーバ1は、労働者端末3-1~労働者端末3-nの各々から結果情報が送信されてくるまでステップS612を繰り返す。
【0050】
≪使用者端末2の処理内容≫
図7は、使用者端末2の処理の流れを示すフローチャートである。
使用者端末2は、ユーザインターフェースを表示させるための操作が行われると(ステップS701でYES)、表示部にユーザインターフェースを表示する(ステップS702)。これに対して、ユーザインターフェースを表示させるための操作が行われていない場合(ステップS701でNO)、使用者端末2は、ユーザインターフェースを表示させるための操作が行われるまでステップS701を繰り返す。
【0051】
使用者端末2は、ユーザインターフェースに使用者情報が入力されると(ステップS703でYES)、入力された使用者情報を取得する(ステップS704)。そして、使用者端末2は、ステップS704で取得した使用者情報をサーバ1に向けて送信する(ステップS705)。これに対して、ユーザインターフェースに使用者情報が入力されていない場合(ステップS703でNO)、使用者端末2は、ユーザインターフェースに使用者情報が入力されるまでステップS703を繰り返す。
【0052】
使用者端末2は、サーバ1からモデルシフトおよび希望シフトが送信されてくると(ステップS706でYES)、送信されてきたモデルシフトおよび希望シフトを取得する(ステップS707)。そして、使用者端末2は、モデルシフトおよび希望シフトをユーザインターフェースに表示させる(ステップS708)。これに対して、サーバ1からモデルシフトおよび希望シフトが送信されてきていない場合(ステップS706でNO)、使用者端末2は、サーバ1からモデルシフトおよび希望シフトが送信されてくるまでステップS706を繰り返す。
【0053】
使用者端末2は、モデルシフトに希望シフトを割り当てるための入力操作が行われると(ステップS709でYES)、入力情報を取得する(ステップS710)。そして、使用者端末2は、ステップS710で取得した入力情報をサーバ1に向けて送信する(ステップS711)。これに対して、モデルシフトに希望シフトを割り当てるための入力操作が行われていない場合(ステップS709でNO)、使用者端末2は、モデルシフトに希望シフトを割り当てるための入力操作が行われるまでステップS709を繰り返す。
【0054】
使用者端末2は、サーバ1から希望シフトの調整の結果が送信されてくると(ステップS712でYES)、希望シフトの調整の結果を取得し(ステップS713)、希望シフトの調整の結果をユーザインターフェースに表示する(ステップS714)。これに対して、サーバ1から希望シフトの調整の結果が送信されてきていない場合(ステップS712でNO)、使用者端末2は、サーバ1から希望シフトの調整の結果が送信されてくるまでステップS712を繰り返す。
【0055】
≪労働者端末3の処理内容≫
図8は、労働者端末3の処理の流れを示すフローチャートである。
労働者端末3は、ユーザインターフェースを表示させるための操作が行われると(ステップS801でYES)、表示部にユーザインターフェースを表示する(ステップS802)。これに対して、ユーザインターフェースを表示させるための操作が行われていない場合(ステップS801でNO)、労働者端末3は、ユーザインターフェースを表示させるための操作が行われるまでステップS801を繰り返す。
【0056】
労働者端末3は、ユーザインターフェースに労働者情報が入力されると(ステップS803でYES)、入力された労働者情報を取得する(ステップS804)。そして、労働者端末3は、ステップS804で取得した労働者情報をサーバ1に向けて送信する(ステップS805)。これに対して、ユーザインターフェースに労働者情報が入力されていない場合(ステップS803でNO)、労働者端末3は、ユーザインターフェースに労働者情報が入力されるまでステップS803を繰り返す。
【0057】
労働者端末3は、サーバ1から希望シフトの調整の経過が送信されてくると(ステップS806でYES)、送信されてきた希望シフトの調整の経過を取得し(ステップS807)、取得した希望シフトの調整の経過をユーザインターフェースに表示させる(ステップS808)。そして、労働者端末3の処理はステップS809に進む。これに対して、サーバ1から希望シフトの調整の経過が送信されてきていない場合(ステップS806でNO)、労働者端末3は、ユーザインターフェースに希望シフトの調整の経過が入力されるまでステップS806を繰り返す。
【0058】
労働者端末3は、希望シフトを変更するための入力操作が行われると(ステップS809でYES)、入力情報を取得し(ステップS810)、取得した入力情報を労働者情報としてサーバ1に向けて送信する(ステップS811)。これに対して、希望シフトを変更するための入力操作が行われていない場合(ステップS809でNO)、労働者端末3は、ユーザインターフェースに希望シフトを変更するための入力操作がされるまでステップS809を繰り返す。
【0059】
労働者端末3は、サーバ1から希望シフトの調整の結果が送信されてくると(ステップS812でYES)、送信されてきた希望シフトの調整の結果を取得し(ステップS813)、取得した希望シフトの調整の結果をユーザインターフェースに表示する(ステップS814)。これに対して、サーバ1から希望シフトの調整の結果が送信されてきていない場合(ステップS812でNO)、労働者端末3は、サーバ1から希望シフトの調整の結果が送信されてくるまでステップS812を繰り返す。
【0060】
労働者端末3は、結果情報を入力する操作が行われると(ステップS815でYES)、入力された結果情報を取得し(ステップS816)、取得した結果情報をサーバ1に向けて送信する(ステップS817)。これに対して、結果情報を入力する操作が行われていない場合(ステップS815でNO)、労働者端末3は、結果情報を入力する操作が行われるまでステップS815を繰り返す。
【0061】
<画面表示例>
図9(A)~
図13(B)は、シフト管理システムの画面表示の一例を示す図である。
図9(A),
図9(B)は、モデルシフトに希望シフトを割り当てる処理が、使用者からの割り当ての指示に基づいて行われる場合のユーザインターフェースの具体例を示す図である。このうち、
図9(A)に示すユーザインターフェースには、ある飲食店のある日のモデルシフトと希望シフトとの関係が一覧視可能な態様で示されている。具体的には、ある飲食店の業務ごとのモデルシフトを示す枠Wd1~Wd6と、その飲食店の業務に従事する労働者A~Dの各々の希望シフトを示す枠Ws1~Ws4とが、同一の時間軸に対応付けられている。
【0062】
枠Wd1およびWd2は、いずれもキッチン業務のモデルシフトを示しており、対応する時間帯は、枠Wd1が10時から15時、枠Wd2が13時から22時となっている。すなわち、使用者(例えば、飲食店の店長)は、10時から22時の間のキッチン業務について、2種類のモデルシフトを設定している。
【0063】
枠Wd3~Wd6は、いずれもホール業務のモデルシフトを示しており、対応する時間帯は、枠Wd3が9時から15時、枠Wd4が9時から17時、枠Wd5が15時から22時、枠Wd6が13時から22時となっている。すなわち、使用者は、9時から22時の間のホール業務について、4種類のモデルシフトを設定している。
【0064】
枠Ws1は、9時から19時の時間帯の労働を希望する労働者Aの希望シフトを示している。また、枠Ws2は、9時から16時の時間帯の労働を希望する労働者Bの希望シフトを示している。また、枠Ws3は、13時から22時の時間帯の労働を希望する労働者Cの希望シフトを示している。また、枠Ws4は、16時から22時の時間帯の労働を希望する労働者Dの希望シフトを示している。
【0065】
図9(B)には、使用者による割り当ての指示のための入力操作として、モデルシフトを示す枠に希望シフトを示す枠を重ねる操作の具体例が示されている。例えば、使用者が、10時から15時のキッチン業務のモデルシフトを示す枠Wd1に労働者Aを割り当てたいと考えたとする。この場合、使用者は、労働者Aの希望シフトを示す枠Ws1を選択する操作と、キッチン業務のモデルシフトを示す枠Wd1に重ねる操作とを連続的に行う。
【0066】
例えば、使用者は、枠Ws1をクリックした状態で、枠Wd1に重畳するように枠Ws1を移動させる操作(ドラッグする操作)を行う。すると、
図9(B)に示すように、枠Wd1の外観が変化するとともに、枠Ws1と枠Wd1との差分の領域D1およびD2が可視化される。領域D1およびD2は、労働の需要と供給との間に生じた不均衡を示しており、枠Wd1の外観とは異なる外観(別色等)で表示されている。領域D1およびD2は、労働の需要と供給との間に生じた不均衡を是正するために調整された枠Ws1の一部を可視化したものでもある。調整は、例えば、枠Wd1の右端または左端を移動させる指示に応じて行うことができる。
なお、重ねる順序は問わず、希望シフトを示す枠にモデルシフトを示す枠を重ねてもよい。
【0067】
使用者は、枠Wd1を選択した状態で、「確定」と表記されたボタンB1を押下する。すると、図示はしないが、枠Wd1が非表示になるとともに、枠Ws1の外観が、枠Wd1の内容を認識できる態様に変化する。これにより、使用者は、枠Wd1に枠Ws1が割り当てられたことを一見して把握することが可能となる。なお、使用者は、予め定められた、割り当ての取り消しの操作を行うことで、非表示になった枠Wd1を再び表示させることもできる。
【0068】
図10(A),
図10(B)には、モデルシフトに希望シフトを割り当てる処理が、シフト管理システムにより自動的に行われる場合のユーザインターフェースの具体例が示されている。このうち、
図10(A)に示すユーザインターフェースには、上述の
図9(A)の例と同様に、ある飲食店の業務ごとのモデルシフトを示す枠Wd1~Wd6と、その飲食店の業務に従事する労働者A~Dの各々の希望シフトを示す枠Ws1~Ws4とが、同一の時間軸に対応付けられている。
【0069】
ここで、使用者が、キッチン業務のモデルシフトを示す枠Wd1およびWd2に労働者A~Cのいずれかを割り当てたいと考えたとする。この場合、使用者は、
図10(A)に示すように、枠Wd1およびWd2を選択する操作と、枠Ws1~Ws3を選択する操作とを行い、そのあとに「割当」と表記されたボタンB2を押下する。すると、選択された枠(枠Wd1およびWd2、および枠Ws1~Ws3)を対象とする割り当ての処理が行われる。
図10(B)には、その割り当ての処理の結果の一例が示されている。
【0070】
図10(B)の例では、枠Wd1に枠Ws1の一部が割り当てられ、枠Wd2に枠Ws3が割り当てられている。すなわち、
図10(B)の例では、キッチン業務のモデルシフトを示す枠Wd1およびWd2に労働者AおよびCが割り当てられ、労働者Bは割り当ての対象から外れたことになる。上述の
図10(A)に示すように、労働者AおよびBの各々の希望シフトを示す枠Ws1および2は、いずれもキッチン業務のモデルシフトを示す枠Wd1の割り当ての対象になり得る。しかしながら、シフト管理システムの割り当ての処理では、労働者Aの希望シフトを示す枠Ws1の一部が割り当てられ、労働者Bの希望シフトを示す枠Ws2は割り当ての対象から外れている。これは、シフト管理システムの割り当ての処理において、労働者AおよびBの各々の労働の供給能力に関する情報が考慮された結果である。
【0071】
例えば、キッチン業務における労働の供給能力について、労働者Bよりも労働者Aの方が高く評価されている場合には、労働者Bよりも労働者Aの方が拠点の売り上げに貢献できることが期待される。このため、労働者Bよりも労働者Aの方が割り当てられ易くなる。ただし、これは一例に過ぎない。例えば、同じ時間帯にモデルシフトを示す枠Wdを2つ設定し、そのうち1つの枠Wdには、ベテランの労働者の希望シフトを示す枠Wsが割り当てられ、残りの1つの枠Wdには、経験の浅い労働者の希望シフトを示す枠Wsが割り当てられ易くなるようにしてもよい。
【0072】
また、労働者の配置人数が少ない時間帯はベテランの労働者が割り当てられ易くなり、労働者の配置人数が多い時間帯は経験の浅い労働者が割り当てられ易くなるようにしてもよい。また、労働者は、本籍となる拠点に加え、本籍となる拠点以外の他拠点でも労働を供給できるようにしてもよい。この場合、本籍となる拠点が優先的に割り当てられるようにしてもよい。
さらに、事前準備や清掃等の業務が必要な場合には、労働者の配置人数を多くしてもよいし、累積勤務時間の上限を超える場合や勤務できない時間帯に割り当てた場合には報知されてもよい。
【0073】
また、上記の割り当てには学習機能(AI)を用いることもできる。
例えば、過去の割り当て実績データ(傾向)を学習した学習モデルを用いて、自動で割り当てを行ってもよい。
また、例えば、自動で割り当てる際に、労働者のスキル情報を考慮したり、労働違反(超過勤務)がないか、労働者が希望する累積労働時間を超えていないか(結果として扶養控除が適用される給与収入を超過しないか)等を判定してもよい。
また、例えば、自動で割り当てる際に、割り当てる労働者の優先条件を考慮してもよい。
また、割り当てられたデータは、労働者(従業員)の希望シフトへ自動的に反映させてもよい。
また、自動で割り当てした後、店舗経営者が手動で割り当てデータを変更した場合に、変更のログ情報を取得して、販売実績と突き合わせて、上述の割り当て実績データとしてもよい。販売実績を踏まえて、本部が提供する既存のモデルシフトを修正したり、手動で変更した割り当てデータに基づいて、新たなモデルシフトを生成してもよい。
なお、モデルシフトにおいて、自動で割り当てられなかったシフトがある場合に、アラートを行う機能が設けられていてもよい。自動で割り当てられなかったシフトについては、勤務が可能な労働者を自動で募集するようにしてもよい。
また、希望シフト全体に対して、実際に割り当てられた時間帯と、割り当てられなかった時間帯とを区別(例えば。色分け)するように表示してもよい。
上述のようにすることで、事業を最適化したモデルシフトに対して、労働者の希望シフトにおける割り当ての最適化を行うことができる。
【0074】
なお、過去の所定期間(例えば、過去1か月)の勤怠実績を考慮して、上述の割り当てをおこなってもよい。
ここで、勤怠実績(データ)として、労働者の位置情報および加速度情報を取得するとよい。
位置情報および加速度情報は、例えば、IoTデバイス(例えば、スマートウオッチ;サイバーメトリクス)を用いて取得することができる。
これにより、例えば、3日間、同じポジション(例えば、キッチン)にすることを避けるように割り当てを行うことができるため、労働者のモチベーションを下げないようにすることができる。
なお、上述の学習機能(AI)で作成した割り当てデータを手動で変更した場合に、変更された後の割り当てデータを学習(再学習;フィードバック)させてもよい。
【0075】
このように、使用者が、モデルシフトを示す枠と、希望シフトを示す枠との各々を複数選択し、シフト管理システムが、選択された範囲内で割り当てを行うこともできるが、割り当ての範囲を選択することなく、一括で割り当ての処理が行われるようにすることもできる。具体的には、
図10(A)に示すように、「一括割当」と表記されたボタンB3が押下されると、すべてのモデルシフトを示す枠Wd1~Wd6と、すべての希望シフトWs1~Ws4とを対象とする割り当てが行われる。
【0076】
この場合、モデルシフトを示す枠Wdや希望シフトを示す枠Wsを選択する操作が不要になるため、使用者の利便性が向上する。また、労働者の業務ごとの労働の供給能力が考慮された割り当てが実現される。例えば、
図10(A)の例において、キッチン業務のモデルシフトを示す枠Wd1、およびホール業務のモデルシフトを示す枠Wd3は、労働者Aの希望シフトを示す枠Ws1と、労働者Bの希望シフトを示す枠Ws2とのいずれについても割り当ての候補とすることができる。
【0077】
ここで、労働の供給能力に関する情報として、例えば、労働者Aがキッチン業務を得意とすることを示す情報と、労働者Bがホール業務を得意とすることを示す情報とが労働者情報に含まれていたとする。この場合、シフト管理システムは、労働者情報に基づいて、例えば、枠Wd1に枠Ws1を割り当て、枠Wd3に枠Ws2を割り当てることができる。これにより、個々の労働者が得意とする業務を行うことができるので、労働者ごとの労働の供給能力が考慮された勤務予定表を作成することができる。
【0078】
図11には、使用者がモデルシフトを選択する際、使用者端末2の表示部に表示されるユーザインターフェースの具体例が示されている。
図11に示すユーザインターフェースには、「モデルシフト一覧」という表記とともに、登録されているモデルシフトの情報が表示されている。具体的には、モデルシフトの情報「モデルシフト名」、「人時合計」、「適用する条件」、「売上計画」、「操作」の各情報が、登録されたモデルシフトごとに表示されている。
【0079】
登録されたモデルシフトの情報のうち、「モデルシフト名」は、モデルシフトの登録名称を意味する。「人時合計」は、1時間あたりに配置される労働者の人数を意味する。「適用する条件」は、モデルシフトが適用される日の属性(曜日、祝祭日等)を意味する。「売上計画」は、モデルシフトが適用される日の売上額として計画された額を意味する。「操作」は、モデルシフトの詳細情報にアクセスするための情報を意味する。なお、
図11の例では、押下することでモデルシフトの詳細情報にアクセスできるボタンB4が表示されている。なお、ボタンB4が押下されたときに表示される情報の具体例については、
図12を参照して後述する。
【0080】
図11の例のうち、モデルシフト名「土日(繁忙)」は、人時合計が「53人時」、適用する条件が「毎週、土、日、祝」、売上計画が「250000」(円)である。すなわち、モデルシフト名「土日(繁忙)」は、毎週の土曜日、日曜日、および祝祭日のうち繁忙日に適用されるモデルシフトのモデルである。また、モデルシフト名「土日(普通)」は、人時合計が「29.5人時」、適用する条件が「毎週、土、日、祝」、売上計画が「150000」(円)である。すなわち、モデルシフト名「土日(普通)」は、毎週の土曜日、日曜日、および祝祭日のうち繁忙日ではない普通日に適用されるモデルシフトのモデルである。
【0081】
また、
図11の例のうち、モデルシフト名「平日(普通)」は、人時合計が「60人時」、適用する条件が「毎週、月、火、水、木、金」、売上計画が「150000」(円)である。すなわち、モデルシフト名「平日(普通)」は、毎週の月曜日から金曜日のうち繁忙日ではない普通日に適用されるモデルシフトのモデルである。また、モデルシフト名「平日(繁忙)」は、人時合計が「67.75人時」、適用する条件が「毎週、月、火、水、木、金」、売上計画が「300000」(円)である。すなわち、モデルシフト名「平日(繁忙)」は、毎週の月曜日から金曜日のうち繁忙日に適用されるモデルシフトのモデルである。
【0082】
図12には、上述の
図11のボタンB4が押下されたときに表示されるユーザインターフェースの具体例が示されている。なお、
図12のユーザインターフェースには、上述の
図11に例示するモデルシフトのうち、モデルシフト名「土日(繁忙)」の詳細情報が示されている。
【0083】
図12に示すように、モデルシフトは、上段の表示領域F1に、モデルとなる客数、人時合計、拠点名、および業務の各々が同一の時間軸で表示されている。また、中段の表示領域F2に、業務ごとのモデルとなるモデルシフトを示す枠が表示されている。
図12の例では、キッチン業務のモデルとなるモデルシフトを示す枠が2つ示されており、一方の枠には「トレーナー」という文字とともに線L1が表示されており、もう一方の枠には「モップ磨き」という文字とともに線L2が表示されている。これらの表示は、キッチン業務を構成する詳細業務のうち重要なものの時間帯を可視化したものである。重要な詳細業務は、例えば、各拠点において予め設定することができる。重要な詳細業務の時間帯を可視化することで、希望シフトの割り当ての効率化を図ることができる。
【0084】
また、下段の表示領域F3に、モデルとなる、客数合計、人時合計、人時売上高、概算人件費、人時過不足、および人件費率の各情報と、モデルシフトを保存する際に押下するボタンB5と、モデルシフトに仕事を新たに追加する際に押下するボタンB6とが表示されている。また、モデルシフトの欄外には、モデルシフトを示す枠の表示数を指定する際に押下する選択ボタンB7が表示されている。
【0085】
図13(A)には、ヘルプ情報を生成する際、使用者端末2に表示されるユーザインターフェースの具体例が示されている。
図13(A)に示すように、ユーザインターフェースには、「ヘルプ新規作成」という表記とともに、拠点名、業務を示す「ポジション」、対象となる日付および時間帯、必要人数、対象とする労働者を示す「対象従業員」の各々を指定するための各種ボタンと、業務に関する連絡事項(業務連絡)を入力する欄とが表示されている。
【0086】
使用者は、サーバ1から送信されてきた情報を参照しながら、各情報を指定するための入力操作を行う。すると、サーバ1は、ユーザインターフェースに入力された入力情報に基づいて、ヘルプ情報を生成し、生成したヘルプ情報を労働供給側に報知する。ヘルプ情報の報知を受けた労働供給側は、必要に応じて労働者情報を新たに生成してサーバ1に向けて送信する。すると、サーバ1においてさらなる調整が行われることになる。
【0087】
図13(B)は、労働者が労働者情報を入力する際、労働者端末3の表示部に表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
図13(B)に示すように、ユーザインターフェースには、労働者を示す「従業員名」、拠点名、業務を示す「ポジション」、対象となる日付および時間帯、および休憩時間を指定するための各種入力欄と、休憩開始時間および休憩終了時間を指定するためのボタンと、業務に関する連絡事項(業務連絡)を入力する欄とが表示されている。労働者が業務内容(労働需要内容)を閲覧し不足していれば、自ら申請することもできる。
【0088】
図13(B)に示すユーザインターフェースに入力された情報は、労働者情報としてサーバ1に向けて送信される。すると、上述のように、サーバ1が、ユーザインターフェースに入力された労働者情報に基づいて、希望シフトを生成する。
【0089】
(第2実施形態)
<概要>
以下、添付図面を参照して、本実施形態について詳細に説明する。
図14は、本実施形態(第2実施形態)の概要を示す図である。
図14には、本実施形態における、コンビニエンスストア等で働く労働者のシフト管理を行うシフト管理システムが示されている。
本実施形態では、1人の労働者が、複数の拠点にまたがって勤務している点で、上述の第1実施形態とは異なる。なお、労働者は、コンビニエンスストアで勤務し、かつコンビニエンスストア(A社)と、コンビニエンスストア(B社)の両方の拠点において勤務している例が示されているがこれに限定されず、同一企業内の複数の拠点(場所;店舗)に勤務する場合も含むものとする。
以下、本実施形態の詳細について説明する。なお、本実施形態におけるシフト管理システムのシステム構成、およびサーバ1等のハードウェア構成は、上述の第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
【0090】
<機能構成>
図15は、サーバ1の機能的構成を示すブロック図である。
サーバ1のCPU11においては、動作する際に、上述の第1実施形態において説明した機能に加えて、希望シフト取得部71、確定勤務情報取得部72、抽出部73、スキル情報管理部74、希望勤務条件取得部75、労働時間管理部76、募集シフト送信部77、指定拠点受付部78、募集シフト取得部79、希望シフト情報生成部80、表示制御部81等が機能する。なお、希望シフト取得部71、表示制御部81は、それぞれ上述の希望シフト取得部33、表示制御部37に対応する機能部と捉えることもできる。
なお、使用者端末2および労働者端末3の機能構成については、上述の第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
【0091】
希望シフト取得部71は、労働者によって入力された希望シフトを労働者端末3から取得する。
本実施形態における希望シフトには、複数の拠点での勤務を希望する日が少なくとも含まれるが、その他の点では、上述の希望シフトと同様である。
また、希望シフト取得部71は、労働者によって入力された、複数の拠点での希望シフトを一斉に取得してもよい。通常は、労働者は、拠点ごとに希望シフトを提出するが、本実施形態では、複数の拠点にまたがる場合に、当該複数の拠点での希望シフトを一斉に取得しても、後述の制御により、各拠点の使用者は、適切にシフト管理を行うことができる。
【0092】
確定勤務情報取得部72は、複数の拠点のうち所定の拠点(第1拠点)において、労働者の、既に勤務が確定した確定勤務情報を使用者端末2から取得する。例えば、1人の労働者Aが、複数の拠点(例えば、第1拠点と第2拠点)に勤務する場合、何も制御が行われないと、第1拠点と第2拠点の使用者は、1人の労働者の希望シフトを早い者勝ちで奪い合うことになる。この場合、労働者Aの希望シフトのうち、第1拠点の業務に割り当てられた分が、第2拠点に通知されないと、当該第2拠点の使用者は、シフト管理を行う上で、不都合が生じてしまう。そこで、確定勤務情報取得部72は、第1拠点で確定した勤務情報(確定勤務情報)を取得する。そして、後述する表示制御部81は、第2拠点(労働者Aが勤務する第1拠点以外の拠点)に対して、確定勤務情報を報知することで、上述の不都合が生じないようにする。
【0093】
抽出部73は、希望シフト情報および確定勤務情報に基づいて、(希望シフトのうち)労働者における第2拠点に割り当て可能なシフト候補を抽出する。
また、抽出部73は、上述の希望シフト情報、確定勤務情報に加えて、拠点間の移動時間に基づいて、労働者における第2拠点に割り当て可能なシフト候補を抽出するとよい。ここで、移動時間とは、第1拠点と第2拠点とにおいて連続して勤務する場合の移動時間であって、典型的には、バスや電車等の公共交通機関を用いた場合の移動時間である。
なお、抽出部73は、後述する希望勤務条件取得部75によって、希望勤務条件が取得された場合、上述の希望シフト情報、確定勤務情報に加えて、希望勤務条件に基づいて、労働者における第2拠点に割り当て可能なシフト候補を抽出することができる。
希望勤務条件は、労働者によって設定される勤務条件であって、複数の拠点における労働者の希望する優先度、勤務時間帯、勤務期間のうち少なくともいずれか1つを含むものである。
例えば、労働者が、第1拠点に優先的に勤務することを望み、希望シフトのうち、当該第1拠点で入れなかった希望シフトについては、第2拠点で勤務することを望む場合がある。この場合、希望勤務条件として、上述の優先度を拠点ごとに設定することで、労働者の意に即したシフト管理を行うことができる。
また、例えば、労働者が、昼間は自身が通う学校の近くにある第1拠点での勤務を望み、夜間は自宅の近くにある第2拠点での勤務を望む場合がある。この場合、希望勤務条件として、上述の勤務時間帯を拠点ごとに設定することで、労働者の意に即したシフト管理を行うことができる。
また、例えば、労働者が、平日は、自身が通う学校近くにある第1拠点での勤務を望み、休日は自宅近くにある第2拠点での勤務を望む場合も同様に、希望勤務条件として、勤務期間を拠点ごとに設定するとよい。
なお、抽出されたシフト候補は、後述する表示制御部81によって、対象拠点の端末における所定の表示部に表示される。
【0094】
スキル情報管理部74は、複数の拠点で勤務する労働者のスキル情報を、共通識別情報に紐づけて管理する。スキル情報は、例えば、スキル情報DB47に記憶される。
本実施形態では、共通識別情報は、識別情報DB46(識別情報記憶手段)に記憶されるものとする。これにより、例えば、労働者が第1拠点を辞めた場合でも、当該労働者におけるスキル情報等の実績情報を、別の拠点にも引き継ぐことができる。
共通識別情報としては、例えば、労働者の電話番号、メールアドレスを用いることができるが、特に限定されない。
【0095】
希望勤務条件取得部75は、上述の希望勤務条件を労働者端末3から取得する。
【0096】
労働時間管理部76は、複数の拠点で勤務する労働者の労働時間を積算することにより、労働者の総労働時間を管理する。これにより、複数の企業に勤務する場合でも、例えば、労働者の残業時間が労働基準法で定める範囲内であるか否かを判断することができる。労働時間は、例えば、労働時間DB48に記憶される。
【0097】
募集シフト送信部77は、使用者(例えば、店舗経営者)によって入力された募集シフト情報を、複数の拠点で勤務する労働者端末3に対して、一斉に送信する。
ここで、募集シフトは、モデルシフトのうち、未だ労働者が割り当てられていないシフトを示すものとする。
【0098】
指定拠点受付部78は、労働者端末3から複数の拠点の指定を受け付ける。
【0099】
募集シフト取得部79は、指定された複数の拠点における上述の募集シフト情報を取得する。
【0100】
希望シフト情報生成部80は、複数の拠点における募集シフト情報に基づいて、希望シフト情報を生成する。
これにより、労働者の希望シフトの提供を待たずに、複数の拠点における使用者の募集シフトに基づいて、希望シフトを作成および提出することができる。特に、時間的に余裕のある労働者に特に有用である。
【0101】
表示制御部81は、各種情報を使用者端末2または労働者端末3に対して表示するよう制御する。
また、本実施形態では、表示制御部81は、1人の労働者が勤務する拠点同士が同一の企業グループであるか否かに応じて、表示する内容を制御する。
すなわち、表示制御部81は、第1拠点と第2拠点とが、異なる企業である場合は、確定勤務情報に基づいて、第2拠点に対応する端末において、拘束時間を表示する。
そして、表示制御部81は、第1拠点と第2拠点とが、同一の企業である場合は、確定勤務情報に基づいて、第2拠点に対応する端末において、複数の勤務場所、および拘束時間を表示する、
なお、拘束時間には、複数の拠点における勤務時間および複数の拠点間における移動時間が含まれるものとする。
【0102】
<処理内容>
図16は、サーバ1の処理の流れを示すフローチャートである。
【0103】
ステップS1601では、希望シフト取得部71は、労働者によって入力された希望シフトを労働者端末3から取得する。
【0104】
ステップS1602では、希望勤務条件取得部75は、上述の希望勤務条件を労働者端末3から取得する。
【0105】
ステップS1603では、確定勤務情報取得部72は、複数の拠点のうち所定の拠点(第1拠点)において、労働者の、既に勤務が確定した確定勤務情報を使用者端末2から取得する。
【0106】
ステップS1604では、抽出部73は、上述の希望シフト情報、確定勤務情報に加えて、希望勤務条件に基づいて、労働者における第2拠点に割り当て可能なシフト候補を抽出する。
【0107】
なお、ステップS1605からステップS1609の処理は、上述のステップS607からステップS611の処理と同様のため、説明を省略する。
【0108】
(変形例)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0109】
例えば、上述の実施形態では、労働の需要と供給との不均衡を示す情報が、使用者端末2の表示部に表示されるが、労働者端末3の表示部に表示されるヘルプ情報に、労働の需要と供給との不均衡を示す情報が含まれるようにしてもよい。
【0110】
また、上述の実施形態では、同一の拠点に属する1以上の労働者を対象とするヘルプ情報が生成されるが、他の拠点に属する1以上の労働者を対象とするヘルプ情報が生成されてもよい。
【0111】
また、労働者の評価が星取表等で可視化されてもよく、未習熟な業務であればマニュアルや説明動画により一定レベルとなるよう支援する。習熟後は、従業員の仕事に対する経験の有無と質が記録され、習熟度に応じて賃金に反映される。
また、予め定められた勤務時間を超える希望シフトについて、労働者に注意喚起のためのアラート等が報知されてもよい。
また、モデルシフトに休憩時間を示す枠が重ねられて表示されてもよい。さらに、休憩時間を示す枠を時間軸に沿って自由に移動できるようにしてもよい。なお、休憩時間は、例えば、労働基準法等に準拠するように自動的に設定調整されるものとする。
また、労働者(従業員)の共有ID(または電話番号)と企業ごとの従業員IDが関連付けられていることが好ましい。
【0112】
また、シフト管理システムの構成、サーバ1のハードウェア構成は、いずれも本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。また、サーバ1、使用者端末2、および労働者端末3の各々の機能構成も例示に過ぎず、特に限定されない。上述した処理を全体として実行できる機能がシフト管理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能構成を用いるかは上述の例に限定されない。
【0113】
例えば、上述の実施形態では、サーバ1が、使用者端末2から送信されてきた使用者情報に基づいてモデルシフトを生成する構成となっているが、これに限定されない。例えば、使用者端末2が、使用者情報に基づいてモデルシフトを生成し、そのモデルシフトをサーバ1に向けて送信する構成であってもよい。
あるいは、過去の割り当て実績データ、店舗の売上データ、拠点に関する情報、日時その他の売り上げに影響する情報に基いて学習した学習モデルを用いて、拠点に関する情報及び日時といった少数の情報に基づいた適切なモデルシフトを生成してもよい。
【0114】
また、シフト管理システムを構成するサーバ1、使用者端末2、および労働者端末3の各々の上述の処理は一例であり、シフト管理システム全体として上述の処理を実現させる機能を備えていればよい。このため、上述の処理を実現させる機能のうち、一部または全部をシフト管理システム内で分担してもよいし協働してもよい。
すなわち、サーバ1の機能の一部または全部を使用者端末2や労働者端末3の機能としてもよいし、使用者端末2の機能の一部または全部をサーバ1や労働者端末3の機能としてもよい。また、労働者端末3の機能の一部または全部をサーバ1や使用者端末2の機能としてもよい。さらに、シフト管理システムを構成するサーバ1の機能の一部または全部を、図示せぬ他のサーバ等に移譲してもよい。これにより、シフト管理システム全体としての処理が促進され、また、処理を補完し合うことも可能となる。
【0115】
また、上述に示すサーバ1、使用者端末2、および労働者端末3の各々の処理のステップの順序も例示に過ぎず、特に限定されない。図示されたステップの順序に沿って時系列的に行われる処理だけではなく、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別的に行われてもよい。また、上述の画面表示も一例に過ぎず、特に限定されない。
【0116】
また、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。また、上述の各実施形態における処理を組み合わせて実行させてもよい。
【0117】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0118】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0119】
(その他)
換言すると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を有する各種各様の実施形態を取ることができる。
すなわち、(1-1)使用者が必要とする仕事の予定である需要予定情報を取得する需要予定情報取得手段(例えば、モデルシフト取得部31)と、労働者の希望する仕事の予定である供給予定情報を取得する供給予定情報取得手段(例えば、希望シフト取得部33)と、前記需要予定情報に対して、前記供給予定情報を割り当てる割当手段(例えば、割当部34)と、前記割当手段によって割り当てられた前記供給予定情報を、前記需要予定情報に基づいて調整する調整手段(例えば、調整部35)と、前記調整手段によって調整された前記供給予定情報を所定の表示部に表示する表示制御手段(例えば、表示制御部37)と、を有する情報処理装置(例えば、サーバ1)である。
これにより、従業者を雇う側の事情が考慮された勤務予定表を容易に生成することができる。
【0120】
また、(1-2)前記割当手段は、所定の業務ごとの前記需要予定情報に対して、前記供給予定情報を割り当てるとよい。
これにより、従業者を雇う側の業務ごとの事情が考慮された勤務予定表を生成することができる。
【0121】
また、(1-3)前記割当手段は、前記使用者からの割当指示に基づいて、前記需要予定情報に対して、前記供給予定情報を割り当てるとよい。
これにより、従業者を雇う側の従業者に対する評価等が考慮された勤務予定表を生成することができる。
【0122】
また、(1-4)前記割当手段は、前記使用者からの割当指示に基づいて、前記需要予定情報に対して、複数の前記労働者における前記供給予定情報を割り当てるとよい。
これにより、従業者を雇う側の従業者に対する評価等が考慮された勤務予定表を生成することができる。
【0123】
また、(1-5)前記割当手段は、前記使用者からの割当指示に基づいて、複数の業務における前記需要予定情報に対して、複数の前記労働者における前記供給予定情報を割り当てるとよい。
これにより、従業者を雇う側の業務ごとの事情が考慮された勤務予定表を生成することができる。
【0124】
また、(1-6)前記表示制御手段は、前記需要予定情報を示す第1のアイテム(例えば、枠Wd1から枠Wd6)と、前記供給予定情報を示す第2のアイテム(例えば、枠Ws1から枠Ws4)とを、同一の時間軸に対応付けて表示し、前記割当手段は、前記第1のアイテムまたは前記第2のアイテムに対する入力操作を受け付けたことに応じて、前記需要予定情報に対して、前記供給予定情報を割り当てるとよい。
これにより、従業者を雇う側は、ユーザインターフェースに対する簡単な操作を行うだけで、業務ごとの事情が考慮された勤務予定表を作成できる。
【0125】
また、(1-7)前記入力操作は、前記第1のアイテムと、前記第2のアイテムとを重ねる操作を含むとよい。
これにより、従業者を雇う側は、ユーザインターフェースに対する簡単な操作を行うだけで、業務ごとの事情や従業者に対する評価が考慮された勤務予定表を作成できる。
【0126】
また、(1-8)所定の拠点に応じた需要予定情報を生成する需要予定情報生成手段(例えば、モデルシフト生成部32)をさらに有するとよい。
これにより、従業者を雇う側は、拠点の状況ごとに売り上げを最大化させ得るモデルを予め用意しておくことが可能となるので、売り上げの最大化を図ることができる勤務予定表を状況に応じて容易に作成できる。
【0127】
また、(1-9)前記供給予定情報には、前記労働者における労働のスキル情報が含まれ、前記割当手段は、前記スキル情報に基づいて、前記需要予定情報に対して、前記供給予定情報を割り当てるとよい。
これにより、従業者を雇う側は、従業者に対する評価が考慮された勤務予定表を容易に作成できる。
【0128】
また、(1-10)前記労働者による前記労働の結果を示す結果情報を取得する結果情報取得手段(例えば、労働結果情報取得部36)をさらに備え、前記表示制御手段は、前記結果情報を前記所定の表示部に表示するとよい。
これにより、従業者を雇う側は、作成した勤務予定表に対する従業者の勤務状態を容易に把握できる。
【0129】
また、(1-11)前記結果情報には、前記供給予定情報に対する前記需要予定情報の充足度が含まれるとよい。
これにより、従業者を雇う側は、割り当ての結果を従業者ごとに把握できる。
【0130】
また、換言すると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を有する各種各様の実施形態を取ることができる。
すなわち、(2-1)労働者によって入力された、複数の拠点での勤務を希望する日を少なくとも含む希望シフト情報を取得する希望シフト取得手段(例えば、希望シフト取得部71)と、前記複数の拠点のうち第1拠点において、前記労働者の、既に勤務が確定した確定勤務情報を取得する確定勤務情報取得手段(例えば、確定勤務情報取得部72)と、前記希望シフト情報および前記確定勤務情報に基づいて、前記労働者における第2拠点に割り当て可能なシフト候補を抽出する抽出手段(例えば、抽出部73)と、抽出されたシフト候補を所定の表示手段に表示する表示制御手段(例えば、表示制御部81)と、を備える情報処理装置である。
これにより、労働者が複数の企業または複数の拠点にまたがって勤務している場合でも、従業者を雇う側の事情が考慮された勤務予定表を容易に生成することができる。
【0131】
また、(2-2)前記抽出手段は、前記希望シフト情報、前記確定勤務情報、および前記第1拠点と前記第2拠点とにおいて連続して勤務する場合の移動時間に基づいて、前記労働者における前記第2拠点に割り当て可能なシフト候補を抽出するとよい。
これにより、複数の拠点で勤務する労働者にとって、無理のない勤務シフトを生成することができる。
【0132】
また、(2-3)前記複数の拠点において用いられる前記労働者の識別情報が紐づけられた共通識別情報を記憶する識別情報記憶手段(例えば、識別情報DB46)をさらに有するとよい。
これにより、拠点ごとの識別番号を用いなくても、労働者を管理することができるため、例えば、労働者がある拠点をやめても、当該労働者の情報(スキル情報等)を引き継ぐことができる。
【0133】
また、(2-4)前記複数の拠点で勤務する前記労働者のスキル情報を、前記共通識別情報に紐づけて管理するスキル情報管理手段(例えば、スキル情報管理部74)をさらに有するとよい。
これにより、上述のように、労働者がある拠点をやめても、当該労働者のスキル情報等を引き継ぐことができる。
【0134】
また、(2-5)前記労働者によって設定される、前記複数の拠点における労働者の希望する優先度、勤務時間帯、勤務期間のうち少なくともいずれか1つを含む希望勤務条件を取得する希望勤務条件取得手段(例えば、希望勤務条件取得部75)をさらに有し、前記抽出手段は、前記希望シフト情報、前記確定勤務情報、および前記希望勤務条件に基づいて、前記労働者における前記第2拠点に割り当て可能なシフト候補を抽出するとよい。
これにより、労働者の希望に沿った勤務シフトを生成することができる。
【0135】
また、(2-6)前記複数の拠点で勤務する前記労働者の労働時間を積算することにより、前記労働者の総労働時間を管理する労働時間管理手段(例えば、労働時間管理部76)をさらに有するとよい。
これにより、1つの拠点(または1つの企業)では把握しきれなかった、1人の労働者の積算労働時間を管理することができる。
【0136】
また、(2-7)前記希望シフト取得手段は、労働者によって入力された、前記複数の拠点での希望シフトを一斉に取得するとよい。
これにより、労働者は、拠点ごとに希望シフトを提出する手間を省くことができる。
【0137】
また、(2-8)拠点経営者によって入力された募集シフト情報を、前記複数の拠点で勤務する前記労働者に対して、一斉に送信する募集シフト送信手段(例えば、募集シフト送信部77)をさらに有するとよい。
これにより、モデルシフトに対して、労働者の希望シフトが足りていない場合に、容易にヘルプ要請を行うことができる。
【0138】
また、(2-9)前記労働者から前記複数の拠点の指定を受け付ける指定拠点受付手段(例えば、指定拠点受付部78)と、指定された前記複数の拠点における募集シフト情報を取得する募集シフト取得手段(例えば、募集シフト取得部79)と、前記複数の拠点における募集シフト情報に基づいて、前記希望シフト情報を生成する希望シフト情報生成手段(例えば、希望シフト情報生成部80)と、をさらに有するとよい。
これにより、労働者の希望シフトを容易に生成することができる。
【0139】
また、(2-10)前記表示制御手段は、前記第1拠点と前記第2拠点とが、異なる企業である場合は、前記確定勤務情報に基づいて、前記第2拠点に対応する端末において、拘束時間を表示し、前記第1拠点と前記第2拠点とが、同一の企業である場合は、前記確定勤務情報に基づいて、前記第2拠点に対応する端末において、前記複数の勤務場所、および拘束時間を表示するとよい。
これにより、複数企業にまたがる場合には、他の企業における勤務シフト情報の表示内容を制限することで、セキュリティを考慮したシフト管理を行うことができる。
【0140】
また、(2-11)前記拘束時間には、前記複数の拠点における勤務時間および前記複数の拠点間における移動時間が含まれるとよい。
これにより、上述のようにセキュリティを考慮しながらも、労働者に無理のないシフト管理を行うことができる。
【符号の説明】
【0141】
1:サーバ 2:使用者端末 3:労働者端末
11:CPU 18:記憶部 19:通信部
31:モデルシフト取得部 32:モデルシフト生成部
33:希望シフト取得部 34:割当部 35:調整部
36:労働結果情報取得部 37:表示制御部
71:希望シフト取得部 72:確定勤務情報取得部 73:抽出部
74:スキル情報管理部 75:希望勤務条件取得部 76:労働時間管理部
77:募集シフト送信部 78:指定拠点受付部 79:募集シフト取得部
80:希望シフト情報生成部 81:表示制御部