(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024019251
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】情報処理システム、方法、装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 21/32 20130101AFI20240201BHJP
G06F 21/31 20130101ALI20240201BHJP
G07C 9/25 20200101ALI20240201BHJP
G07C 9/23 20200101ALI20240201BHJP
G07C 9/27 20200101ALI20240201BHJP
G07B 15/00 20110101ALI20240201BHJP
【FI】
G06F21/32
G06F21/31
G07C9/25
G07C9/23
G07C9/27
G07B15/00 L
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023201874
(22)【出願日】2023-11-29
(62)【分割の表示】P 2020032226の分割
【原出願日】2020-02-27
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西田 正輝
(57)【要約】
【課題】カジノ施設への入場制御を効率化する。
【解決手段】ユーザがカジノ施設へ入場する前に、入力部から入力されたユーザの個人識別情報を用いた本人認証処理を実行し、本人認証処理による第一の確認結果を、読取部で読取られたユーザの生体情報と対応付けて記憶部に記憶し、ユーザがカジノ施設へ入場する際に、ユーザのカジノ施設への入場回数が所定の制限範囲内か否かの確認である入場回数確認処理を実行し、入場回数確認処理による第二の確認結果と、記憶部に記憶された読取装置により読取られたユーザの生体情報に対応する第一の確認結果と、に基づいて、カジノ施設への入場の可否を判定する。
【選択図】
図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置と、
個人識別情報を入力させるための入力部と、生体情報を読み取るための読取部とを備えた操作端末と、
生体情報を読み取るための読取装置と、
を含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
ユーザがカジノ施設へ入場する前に、前記入力部から入力された前記ユーザの個人識別情報を用いた本人認証処理を実行し、前記本人認証処理による第一の確認結果を、前記読取部で読取られた前記ユーザの生体情報と対応付けて記憶部に記憶し、
前記ユーザが前記カジノ施設へ入場する際に、前記ユーザのカジノ施設への入場回数が所定の制限範囲内か否かの確認である入場回数確認処理を実行し、前記入場回数確認処理による第二の確認結果と、前記記憶部に記憶された前記読取装置により読取られた前記ユーザの生体情報に対応する前記第一の確認結果と、に基づいて、前記カジノ施設への入場の可否を判定する、ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
情報処理装置と、
個人識別情報を入力させるための入力部と、生体情報を読み取るための読取部とを備えた操作端末と、
生体情報を読み取るための読取装置と、
を含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
ユーザがカジノ施設へ入場する前に、前記入力部から入力された前記ユーザの個人識別情報を用いた本人認証処理と、前記ユーザのカジノ施設への入場回数が所定の制限範囲内か否かの確認である第一の入場回数確認処理と、を実行し、前記本人認証処理による第一の確認結果及び前記第一の入場回数確認処理による第二の確認結果を、前記読取部で読取られた前記ユーザの生体情報と対応付けて記憶部に記憶し、
前記ユーザが前記カジノ施設へ入場する際に、前記記憶部に記憶された前記読取装置により読取られた前記ユーザの生体情報に対応する前記第二の確認結果がNGであると判定された場合には、前記ユーザのカジノ施設への入場回数が所定の制限範囲内か否かの確認である第二の入場回数確認処理を実行し、前記記憶部に記憶された前記読取装置により読取られた前記ユーザの生体情報に対応する前記第一の確認結果と前記第二の入場回数確認処理による第三の確認結果と、に基づいて、前記カジノ施設への入場の可否を判定する、ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項3】
ユーザがカジノ施設へ入場する前に、前記ユーザの個人識別情報を用いた本人認証処理を実行し、前記本人認証処理による第一の確認結果を、前記ユーザの生体情報と対応付けて記憶部に記憶し、
前記ユーザが前記カジノ施設へ入場する際に、前記ユーザのカジノ施設への入場回数が所定の制限範囲内か否かの確認である入場回数確認処理を実行し、前記入場回数確認処理による第二の確認結果と、前記記憶部に記憶された前記ユーザの生体情報に対応する前記第一の確認結果と、に基づいて、前記カジノ施設への入場の可否を判定する、ことを含む処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
【請求項4】
ユーザがカジノ施設へ入場する前に、前記ユーザの個人識別情報を用いた本人認証処理と、前記ユーザのカジノ施設への入場回数が所定の制限範囲内か否かの確認である第一の入場回数確認処理と、を実行し、前記本人認証処理による第一の確認結果及び前記第一の入場回数確認処理による第二の確認結果を、前記ユーザの生体情報と対応付けて記憶部に記憶し、
前記ユーザが前記カジノ施設へ入場する際に、前記記憶部に記憶された前記ユーザの生体情報に対応する前記第二の確認結果がNGであると判定された場合には、前記ユーザのカジノ施設への入場回数が所定の制限範囲内か否かの確認である第二の入場回数確認処理を実行し、前記記憶部に記憶された前記ユーザの生体情報に対応する前記第一の確認結果と前記第二の入場回数確認処理による第三の確認結果と、に基づいて、前記カジノ施設への入場の可否を判定する、ことを含む処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
【請求項5】
ユーザがカジノ施設へ入場する前に、前記ユーザの個人識別情報を用いた本人認証処理を実行し、前記本人認証処理による第一の確認結果を、前記ユーザの生体情報と対応付けて記憶部に記憶し、
前記ユーザが前記カジノ施設へ入場する際に、前記ユーザのカジノ施設への入場回数が所定の制限範囲内か否かの確認である入場回数確認処理を実行し、前記入場回数確認処理による第二の確認結果と、前記記憶部に記憶された前記ユーザの生体情報に対応する前記第一の確認結果と、に基づいて、前記カジノ施設への入場の可否を判定する、ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
ユーザがカジノ施設へ入場する前に、前記ユーザの個人識別情報を用いた本人認証処理と、前記ユーザのカジノ施設への入場回数が所定の制限範囲内か否かの確認である第一の入場回数確認処理と、を実行し、前記本人認証処理による第一の確認結果及び前記第一の入場回数確認処理による第二の確認結果を、前記ユーザの生体情報と対応付けて記憶部に記憶し、
前記ユーザが前記カジノ施設へ入場する際に、前記記憶部に記憶された前記ユーザの生体情報に対応する前記第二の確認結果がNGであると判定された場合には、前記ユーザのカジノ施設への入場回数が所定の制限範囲内か否かの確認である第二の入場回数確認処理を実行し、前記記憶部に記憶された前記ユーザの生体情報に対応する前記第一の確認結果と前記第二の入場回数確認処理による第三の確認結果と、に基づいて、前記カジノ施設への入場の可否を判定する、ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
ユーザがカジノ施設へ入場する前に、前記ユーザの個人識別情報を用いた本人認証処理を実行し、前記本人認証処理による第一の確認結果を、前記ユーザの生体情報と対応付けて記憶部に記憶し、
前記ユーザが前記カジノ施設へ入場する際に、前記ユーザのカジノ施設への入場回数が所定の制限範囲内か否かの確認である入場回数確認処理を実行し、前記入場回数確認処理による第二の確認結果と、前記記憶部に記憶された前記ユーザの生体情報に対応する前記第一の確認結果と、に基づいて、前記カジノ施設への入場の可否を判定する、ことを含む処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項8】
ユーザがカジノ施設へ入場する前に、前記ユーザの個人識別情報を用いた本人認証処理と、前記ユーザのカジノ施設への入場回数が所定の制限範囲内か否かの確認である第一の入場回数確認処理と、を実行し、前記本人認証処理による第一の確認結果及び前記第一の入場回数確認処理による第二の確認結果を、前記ユーザの生体情報と対応付けて記憶部に記憶し、
前記ユーザが前記カジノ施設へ入場する際に、前記記憶部に記憶された前記ユーザの生体情報に対応する前記第二の確認結果がNGであると判定された場合には、前記ユーザのカジノ施設への入場回数が所定の制限範囲内か否かの確認である第二の入場回数確認処理を実行し、前記記憶部に記憶された前記ユーザの生体情報に対応する前記第一の確認結果と前記第二の入場回数確認処理による第三の確認結果と、に基づいて、前記カジノ施設への入場の可否を判定する、ことを含む処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の技術は、情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、施設や建物への入場の可否を判定するために、入場者を認証することが行われている。
【0003】
このような入場時の認証に関して、ユーザがゲート等の被認証物に到達する前に認証処理が行えるようにした認証システムが提案されている。このシステムは、データ保持部に原認証データと原ユーザIDとを保存する。ゲートを通りたいユーザは、ゲートに向かう途中で携帯端末の認証データ取得部から被認証データを取得して認証部に送る。認証部は、データ保持部の原認証データと被認証データとの照合を行い、一致するとユーザを認証して、その原ユーザIDを照合部に送る。この状態で、タグ通信部が非接触ICタグを検出すると、この非接触ICタグから被ユーザIDを取得して、これらを照合し、一致するとゲートを開錠する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
カジノ施設への入場の場合、マイナンバーを用いた本人認証、入場回数制限の条件を満たしていることの確認、入場料の支払い等を行ったうえで、入場が許可される。入場ゲートにおいて、これら全ての確認処理を行う場合には、ユーザ1人が入場するための所要時間が長くなり、入場の混雑を招くという問題がある。又は、入場の混雑を回避するために、入場ゲートの必要数が多くなるという問題がある。
【0006】
一つの側面として、開示の技術は、カジノ施設への入場制御を効率化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一つの態様として、開示の技術は、カジノ施設への入場に必要な処理に含まれる、ユーザの個人識別情報を用いた本人認証処理を、前記ユーザがカジノ施設へ入場する前に実行する。また、開示の技術は、前記ユーザの生体情報を取得し、前記本人認証処理による確認結果と、取得した前記生体情報とを対応付けて記憶部に記憶する。そして、開示の技術は、前記カジノ施設へ入場するユーザの生体情報を受け付け、前記記憶部を参照して、受け付けた前記生体情報に対応付けられた前記確認結果に基づいて、前記カジノ施設への入場の可否を判定する。
【発明の効果】
【0008】
一つの側面として、カジノ施設への入場制御を効率化することができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態に係る入場制御システムの概略構成を示すブロック図である。
【
図2】本実施形態に係る情報処理装置の機能ブロック図である。
【
図8】本実施形態に係る情報処理装置として機能するコンピュータの概略構成を示すブロック図である。
【
図9】事前処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】確認処理の一例を示すフローチャートである。
【
図11】入場処理の一例を示すフローチャートである。
【
図12】カジノ施設への入場の流れを説明するための図である。
【
図13】カジノ施設への入場の流れを説明するための図である。
【
図14】カジノ施設への入場の流れを説明するための図である。
【
図15】カジノ施設への入場の流れを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、開示の技術に係る実施形態の一例を説明する。
【0011】
図1に示すように、本実施形態に係る入場制御システム100は、情報処理装置10と、操作端末30A、30Bと、入場制御装置35とを含む。なお、入場制御システム100は、開示の技術の情報処理システムの一例である。
【0012】
情報処理装置10は、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して、操作端末30A、30B、及び入場制御装置35と接続される。また、情報処理装置10は、インターネット等のネットワークを介して、認証装置40及び入場管理装置44の各々と接続される。
【0013】
情報処理装置10、操作端末30A、30B、及び入場制御装置35は、カジノ事業者の管轄下に配置される。認証装置40及び入場管理装置44は、例えばカジノ管理委員会等の管理団体の管轄下に配置される。
【0014】
操作端末30Aは、カジノ施設外に複数設置される。操作端末30Aは、カード読取部31、入出力部32、入金処理部33、生体情報読取部34等の機能を複合的に備える、いわゆるキオスク端末である。
【0015】
カード読取部31は、マイナンバーカードのICチップに記録されたマイナンバーを読み取って出力する。入出力部32は、情報を入力するための入力部、及び情報を表示するための表示部を備える。入出力部32は、例えばタッチパネルディスプレイで構成される。入金処理部33は、現金、電子マネー、クレジットカード等による入金を受け付け、受け付けた金額を示す入金データを出力する。生体情報読取部34は、例えば、手のひら静脈、指紋、掌紋、虹彩、顔特徴等の生体情報を読み取って出力する。出力される生体情報は、画像データ、センサ値、又はこれらから抽出された特徴量である。
【0016】
操作端末30Bは、後述する入場ゲートの各々に対応付けて設けられる。操作端末30Bは、操作端末30Aと同様に、カード読取部31、入出力部32、入金処理部33、生体情報読取部34等の機能を備える。なお、操作端末30Bは、入場ゲートと一体となって構成されてもよい。
【0017】
入場制御装置35は、入場ゲートと、入場ゲートの開閉を制御する制御部とを含む。制御部は、情報処理装置10から入場許可が通知された場合に、入場ゲートを開放する。
【0018】
情報処理装置10は、機能的には、
図2に示すように、確認処理部12と、記憶制御部14と、判定部16とを含む。また、情報処理装置10の所定の記憶領域には、特定対象者リスト22と、確認結果DB(Database)24とが記憶される。
【0019】
確認処理部12は、操作端末30Aにより受け付けた情報に基づいて、カジノ施設への入場に必要な処理を、ユーザがカジノ施設へ入場する前、より具体的には、入場ゲートに到達する前に実行する。また、確認処理部12は、操作端末30Bにより受け付けた情報に基づいて、カジノ施設への入場に必要な処理を、ユーザがカジノ施設へ入場する際、より具体的には、入場ゲートにおいて実行する。
【0020】
カジノ施設への入場に必要な処理には、マイナンバーを用いた本人認証処理、ユーザのカジノ施設への入場履歴に基づく入場回数制限の確認処理、及び入場料の徴収処理が含まれる。本実施形態では、これらの処理のうち、少なくとも本人認証処理については、ユーザがカジノ施設へ入場する前に、事前に行うものとする。なお、マイナンバーは、開示の技術の個人識別情報の一例である。
【0021】
本人認証処理について具体的に説明する。確認処理部12は、操作端末30Aの入出力部32に、マイナンバーカードの読み取り、及び署名用パスワードの入力を促す画面を表示する。これにより、ユーザは、カード読取部31によりマイナンバーカードを読み取らせると共に、入出力部32を介して、署名用パスワードを入力する。カード読取部31は、読み取ったマイナンバーを情報処理装置10へ出力し、入出力部32は、入力された署名用パスワードを情報処理装置10へ出力する。確認処理部12は、マイナンバー及び署名用パスワードを取得し、取得したマイナンバー及び署名用パスワードを認証装置40へ送信し、本人認証を要求する。
【0022】
ここで、認証装置40は、個人情報DB42を備える。
図3に、個人情報DB42の一例を示す。
図3の例では、個人情報DB42には、「マイナンバー」、「ユーザID」、「署名用パスワード」、「利用者用パスワード」、マイナンバーに紐づく基本4情報(「氏名」、「住所」、「生年月日」、及び「性別」)等の情報が記憶されている。「ユーザID」は、マイナンバーに基づいて、カジノ施設を利用するために発行される番号である。「署名用パスワード」及び「利用者用パスワード」は、マイナンバーカードに設定されるパスワードである。
【0023】
認証装置40は、個人情報DB42に記憶された「マイナンバー」及び「署名用パスワード」と、情報処理装置10から受信したマイナンバー及び署名用パスワードとを照合する。認証装置40は、照合結果が一致する場合には、本人認証に成功したことを示す本人認証結果として、本人認証要求の対象のマイナンバーに対応付けて記憶された「ユーザID」を情報処理装置10へ送信する。また、認証装置40は、認証結果として「ユーザID」を送信する場合、基本4情報のうち、少なくとも「生年月日」の情報を認証結果に付加する。また、認証装置40は、照合結果が一致しない場合には、本人認証に失敗した旨の本人認証結果を情報処理装置10へ送信する。
【0024】
確認処理部12は、認証装置40から受信した本人認証結果に基づいて、本人認証処理の確認結果を作成する。具体的には、確認処理部12は、本人認証結果が「ユーザID」である場合、本人認証結果としてのユーザIDが特定対象者リスト22に登録されているか否かを判定する。特定対象者リスト22には、
図4に示すように、カジノ事業者により、カジノ施設への入場を制限する特定の対象者のユーザIDが予め登録されている。特定の対象者は、例えば、反社会的勢力に属するユーザ、本人又は家族により入場の制限を要求されているユーザ、カジノ行為への依存による悪影響が認められるユーザ等である。
【0025】
また、確認処理部12は、本人認証結果としてのユーザIDに付加されている生年月日から、ユーザの年齢を算出し、ユーザが20歳未満か否かを判定する。確認処理部12は、本人認証結果としてのユーザIDが特定対象者リスト22に登録されておらず、かつ、20歳以上の場合、「本人確認済み」という確認結果を作成する。年齢の判定基準は必ずしも20歳である必要はなく、任意に設定可能である。
【0026】
また、確認処理部12は、認証装置40から、本人認証に失敗した旨の認証結果を受信した場合、認証結果としてのユーザIDが特定対象者リスト22に登録されている場合、又はユーザが20歳未満の場合、ユーザにエラーメッセージを通知する。例えば、確認処理部12は、操作端末30Aの入出力部32に、カジノ施設への入場が制限される旨のエラーメッセージを表示する。
【0027】
次に、入場回数制限の確認処理について具体的に説明する。確認処理部12は、操作端末30Aの入出力部32に、利用者用パスワードの入力を促す画面を表示する。これにより、ユーザは、入出力部32を介して、利用者用パスワードを入力する。なお、利用者用パスワードの入力を促す画面において、キャンセルボタンを用意することで、ユーザが、入場回数制限の確認処理を事前に行わないことを選択可能とする。入出力部32は、入力された利用者用パスワードを情報処理装置10へ出力する。確認処理部12は、本人認証処理時に取得したマイナンバー、及び取得した利用者用パスワードを入場管理装置44へ送信し、該当のユーザの入場履歴(詳細は後述)を要求する。
【0028】
ここで、入場管理装置44は、入場履歴DB46を備える。
図5に、入場履歴DB46の一例を示す。
図5の例では、入場履歴DB46には、「マイナンバー」、カジノ施設の識別情報である「カジノID」、課金に紐付く「入場日時」等の情報が記憶される。カジノ施設への入場には、所定時間(例えば、24時間)単位で課金が必要となる。この所定時間内であれば、入退場を繰り返してもよく、所定時間内の再入場であれば、課金、すなわち入場料の徴収は不要である。したがって、課金に紐付く入場日時とは、入場の際に、ユーザから入場料を徴収した場合の入場日時である。
【0029】
入場管理装置44は、情報処理装置10からユーザの入場情報(詳細は後述)を受信した場合、受信した入場情報を入場履歴DB46に記憶する。また、入場管理装置44は、情報処理装置10からマイナンバー及び利用者用パスワードを受信すると共に入場履歴を要求された場合、受信したマイナンバー及び利用者用パスワードを認証装置40へ送信し、ユーザ認証を要求する。認証装置40は、個人情報DB42に記憶された「マイナンバー」及び「利用者用パスワード」と、入場管理装置44から受信したマイナンバー及び利用者用パスワードとを照合する。認証装置40は、照合結果を入場管理装置44へ送信する。
【0030】
入場管理装置44は、認証装置40から受信した照合結果が一致していることを示す場合、情報処理装置10から受信したマイナンバーに対応する入場日時を入場履歴DB46から抽出し、抽出した入場日時の情報を入場履歴として情報処理装置10へ送信する。また、入場管理装置44は、認証装置40から受信した照合結果が一致していないことを示す場合、ユーザ認証に失敗した旨を情報処理装置10へ送信する。
【0031】
確認処理部12は、入場管理装置44から受信したユーザの入場履歴に基づいてカウントした入場回数が、予め定めた制限の範囲内か否かを判定することにより、入場回数制限の確認処理を実行する。本実施形態における入場回数とは、直近の所定期間内における複数のカジノ施設の各々への入場の合計回数である。確認処理部12は、カウントした入場回数と、予め定められた入場回数の上限とを比較して、入場回数が制限範囲内か否かを判定する。
【0032】
例えば、入場回数の上限を、直近7日間に3回、及び直近28日間に10回を超えない回数とする。この場合、確認処理部12は、入場管理装置44から取得した入場履歴に基づいて、直近7日間の入場回数、及び直近28日間の入場回数をカウントする。そして、確認処理部12は、直近7日間の入場回数が3回未満、かつ直近28日間の入場回数が10回未満の場合に、該当のユーザの入場回数は制限範囲内であると判定する。一方、確認処理部12は、直近7日間の入場回数が3回以上、又は直近28日間の入場回数が10回以上の場合に、該当のユーザの入場回数は制限範囲を超えていると判定する。
【0033】
確認処理部12は、入場回数が制限範囲内であると判定した場合、「回数制限OK」という確認結果を作成する。また、確認処理部12は、ユーザ認証に失敗した旨を入場管理装置44から受信した場合、又は、入場回数が制限範囲を超えていると判定した場合、「回数制限NG」という確認結果を作成する。また、利用者用パスワードの入力を促す画面において、キャンセルボタンが選択された場合、すなわち、ユーザが、入場回数制限の確認処理を事前に行わないことを選択した場合も、確認処理部12は、「回数制限NG」という確認結果を作成する。
【0034】
なお、上記の入場回数のカウント、又は入場回数が制限範囲内か否かの判定は、入場管理装置44で行ってもよい。例えば、入場管理装置44において、
図6に示すように、ユーザ毎の、直近所定期間の入場回数を管理する。そして、情報処理装置10から入場回数の取得要求があった場合に、入場管理装置44は、該当のユーザの入場回数を情報処理装置10に送信するようにすればよい。又は、情報処理装置10から入場回数の判定要求があった場合に、入場管理装置44は、該当のユーザの入場回数に基づいて、入場回数制が制限範囲内か否かを判定し、判定結果を情報処理装置10に送信するようにすればよい。
【0035】
次に、入場料の徴収処理について具体的に説明する。確認処理部12は、操作端末30Aの入出力部32に、入場料の支払いを促す画面を表示する。これにより、ユーザは、入金処理部33を介して、所定の入場料を支払う。なお、入場料の支払いを促す画面において、キャンセルボタンを用意することで、ユーザが、入場料の徴収処理を事前に行わないことを選択可能とする。入金処理部33は、入金された金額を示す入金データを情報処理装置10へ出力する。
【0036】
確認処理部12は、入金処理部33から出力された入金データを取得し、取得した入金データに基づいて、所定の入場料が支払われたか否かを判定する。確認処理部12は、所定の入場料が支払われている場合には、「入場料徴収済み」という確認結果を作成する。一方、確認処理部12は、入金データが示す金額が不足している場合には、「入場料未徴収」という確認結果を作成する。また、入場料の入金を促す画面において、キャンセルボタンが選択された場合、すなわち、ユーザが、入場料の徴収処理を事前に行わないことを選択した場合も、確認処理部12は、「入場料未徴収」という確認結果を作成する。
【0037】
また、確認処理部12は、入場回数制限の確認処理を事前に実行していないユーザが入場ゲートから入場しようとする場合、操作端末30Bの入出力部32に、マイナンバーカードの読み取り、及び利用者用パスワードの入力を促す画面を表示する。そして、確認処理部12は、操作端末30Bを介して、上記と同様に、入場回数制限の確認処理を実行する。また、確認処理部12は、入場料の徴収処理を事前に実行していないユーザが入場ゲートから入場しようとする場合、操作端末30Bの入出力部32に、入場料の入金を促す画面を表示する。そして、確認処理部12は、操作端末30Bを介して、上記と同様に、入場料の徴収処理を実行する。
【0038】
確認処理部12は、操作端末30Bを介して入場回数制限の確認処理、及び入場料の徴収処理を実行した場合、確認結果を判定部16に通知する。
【0039】
記憶制御部14は、確認処理部12により本人認証処理が実行された場合、操作端末30Aの入出力部32に、生体情報の読み取りを促す画面を表示する。これにより、ユーザは、生体情報読取部34により自身の生体情報を読み取らせる。生体情報読取部34は、読み取った生体情報を出力する。記憶制御部14は、操作端末30Aの生体情報読取部34から出力された生体情報を取得し、取得した生体情報と、確認処理部12により作成された確認結果とを対応付けて、例えば、
図7に示すような確認結果DB24に記憶する。
【0040】
図7の確認結果DB24の1行目の確認結果は、本人認証処理により本人確認が行われ、入場回数制限の確認処理、及び入場料の徴収処理のいずれもが事前に実行され、全ての処理が確認済みとなった例を示している。同様に、2行目の確認結果は、本人認証処理及び入場料の徴収処理が事前に実行されて確認済みとなり、入場回数制限の確認処理は未実行又は入場回数制限を満たしていない例を示している。同様に、3行目の確認結果は、本人認証処理及び入場回数制限の確認処理が事前に実行されて確認済みとなり、入場料は未徴収である例を示している。同様に、4行目の確認結果は、本人認証処理が事前に実行されて確認済みとなり、入場回数制限の確認処理は未実行又は入場回数が制限範囲を超えており、入場料は未徴収である例を示している。
【0041】
ユーザが入場ゲートから入場する場合、ユーザは、操作端末30Bの生体情報読取部34により、自身の生体情報を読み取らせる。生体情報読取部34は、読み取った生体情報を出力する。
【0042】
判定部16は、操作端末30Bの生体情報読取部34から出力された生体情報を受け付ける。判定部16は、確認結果DB24を参照して、受け付けた生体情報に対応付けられた確認結果に基づいて、ユーザのカジノ施設への入場の可否を判定する。
【0043】
具体的には、判定部16は、受け付けた生体情報と、所定値以上の確率で一致する生体情報を確認結果DB24から検索し、検索された生体情報に対応付けられた確認結果を参照する。判定部16は、確認結果が、「本人確認済み」、「回数制限OK」、及び「入場料徴収済み」となっている場合、入場制御装置35の制御部に、入場許可を通知する。
【0044】
また、判定部16は、「回数制限NG」の確認結果を含む場合、確認処理部12に、入場回数制限の確認処理の実行を指示する。事前の確認処理で入場回数制限を満たしていないと判定された場合でも、事前の確認処理から入場ゲートに到達するまでの時間の経過により、入場回数制限を満たすことになっている場合を考慮して、再度確認処理を実行するものである。また、判定部16は、「入場料未徴収」の確認結果を含む場合、確認処理部12に、入場料の徴収処理の実行を指示する。
【0045】
判定部16は、確認処理部12から通知される「回数制限OK」及び「入場料徴収済み」を受け付ける。判定部16は、確認処理部12からの通知と、確認結果DB24の確認結果とを合わせて、確認結果が、「本人確認済み」、「回数制限OK」、及び「入場料徴収済み」となった場合には、入場制御装置35の制御部に、入場許可を通知する。
【0046】
一方、判定部16は、受け付けた生体情報に対応する確認結果が確認結果DB24に記憶されていない場合、入場を許可することなく、本人認証処理を事前に実行するように促すメッセージを出力する。また、判定部16は、操作端末30Bを介した処理においても、「回数制限NG」及び「入場料未徴収」の少なくとも一方の確認結果が残る場合、入場を許可することなく、操作端末30Bの入出力部32にエラーメッセージを表示する。
【0047】
判定部16は、入場許可を通知した場合、入場を許可したユーザのマイナンバーと、該当のカジノ施設のカジノIDと、入場日時とを対応付けた入場情報を、入場管理装置44へ送信する。また、判定部16は、入場可否の判定に利用した確認結果を、確認結果DB24から削除する。これにより、過去の確認結果を利用した入場を防止する。
【0048】
情報処理装置10は、例えば
図8に示すコンピュータ50で実現することができる。コンピュータ50は、CPU(Central Processing Unit)51と、一時記憶領域としてのメモリ52と、不揮発性の記憶部53とを備える。また、コンピュータ50は、入力部、表示部等の入出力装置54と、記憶媒体59に対するデータの読み込み及び書き込みを制御するR/W(Read/Write)部55とを備える。また、コンピュータ50は、インターネット等のネットワークに接続される通信I/F(Interface)56を備える。CPU51、メモリ52、記憶部53、入出力装置54、R/W部55、及び通信I/F56は、バス57を介して互いに接続される。
【0049】
記憶部53は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部53には、コンピュータ50を、情報処理装置10として機能させるための情報処理プログラム60が記憶される。情報処理プログラム60は、確認処理プロセス62と、記憶制御プロセス64と、判定プロセス66とを有する。また、記憶部53は、特定対象者リスト22及び確認結果DB24の各々を構成する情報が記憶される情報記憶領域70を有する。
【0050】
CPU51は、情報処理プログラム60を記憶部53から読み出してメモリ52に展開し、情報処理プログラム60が有するプロセスを順次実行する。CPU51は、確認処理プロセス62を実行することで、
図2に示す確認処理部12として動作する。また、CPU51は、記憶制御プロセス64を実行することで、
図2に示す記憶制御部14として動作する。また、CPU51は、判定プロセス66を実行することで、
図2に示す判定部16として動作する。また、CPU51は、情報記憶領域70から情報を読み出して、特定対象者リスト22及び確認結果DB24の各々をメモリ52に展開する。これにより、情報処理プログラム60を実行したコンピュータ50が、情報処理装置10として機能することになる。なお、プログラムを実行するCPU51はハードウェアである。
【0051】
なお、情報処理プログラム60により実現される機能は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
【0052】
次に、本実施形態に係る入場制御システム100の作用について説明する。カジノ施設へ入場しようとするユーザが、操作端末30Aを操作し、情報処理装置10が、
図9に示す事前処理を実行する。そして、事前処理が実行されたユーザが入場ゲートからカジノ施設へ入場する際、情報処理装置10が、
図11に示す入場処理を実行する。なお、事前処理及び入場処理は、開示の技術の情報処理方法の一例である。
【0053】
【0054】
ステップS10で、確認処理が実行される。ここで、
図10を参照して、確認処理について説明する。
【0055】
ステップS11で、確認処理部12が、操作端末30Aの入出力部32に、マイナンバーカードの読み取り、及び署名用パスワードの入力を促す画面を表示する。そして、確認処理部12が、カード読取部31により読み取られたマイナンバー、及び入出力部32を介して入力された署名用パスワードを取得する。確認処理部12は、取得したマイナンバー及び署名用パスワードを認証装置40へ送信し、本人認証を要求する。
【0056】
次に、ステップS12で、確認処理部12が、認証装置40から本人認証結果を受信する。そして、確認処理部12が、本人認証結果に基づいて、本人認証に成功したか失敗したかを判定する。確認処理部12は、受信した本人認証結果がユーザIDの場合には、本人認証に成功したと判定し、処理はステップS13へ移行する。一方、確認処理部12は、受信した本人認証結果が本人認証に失敗した旨を示している場合には、処理はステップS15へ移行する。
【0057】
ステップS13では、確認処理部12が、該当のユーザが特定の対象者か、又は20歳未満か否かを判定する。確認処理部12は、本人認証結果としてのユーザIDが、特定対象者リスト22に登録されている場合には、該当のユーザが特定の対象者であると判定する。また、確認処理部12は、本人認証結果としてのユーザIDに付加されている生年月日から、ユーザの年齢を算出して、ユーザが20歳未満か否かを判定する。該当のユーザが特定の対象者ではなく、かつ20歳以上の場合には、処理はステップS14へ移行する。一方、該当のユーザが特定の対象者、又は20歳未満の場合には、処理はステップS15へ移行する。
【0058】
ステップS14では、確認処理部12が、「本人確認済み」という確認結果を作成し、処理はステップS16へ移行する。一方、ステップS15では、確認処理部12が、操作端末30Aの入出力部32に、カジノ施設への入場が制限される旨のエラーメッセージを表示し、確認処理及び事前処理は終了する。
【0059】
ステップS16では、確認処理部12が、操作端末30Aの入出力部32に、利用者用パスワードの入力を促す画面を表示する。そして、確認処理部12が、上記ステップS11で取得したマイナンバー、及び入力された利用者用パスワードを入場管理装置44へ送信し、該当のユーザの入場履歴を要求する。確認処理部12は、入場管理装置44から該当のユーザの入場履歴を受信する。
【0060】
次に、ステップS17で、確認処理部12が、受信したユーザの入場履歴に基づいてカウントした入場回数が、予め定めた制限の範囲内か否かを判定する。入場回数が制限範囲内の場合、処理はステップS18へ移行する。一方、入場回数が制限を超えている場合、ユーザ認証に失敗した旨を入場管理装置44から受信した場合、又は、ユーザが、入場回数制限の確認処理を事前に行わないことを選択した場合、処理はステップS19へ移行する。
【0061】
ステップS18では、確認処理部12が、「回数制限OK」という確認結果を作成する。一方、ステップS19では、確認処理部12が、「回数制限NG」という確認結果を作成する。
【0062】
次に、ステップS20で、確認処理部12が、操作端末30Aの入出力部32に、入場料の支払いを促す画面を表示する。そして、確認処理部12が、操作端末30Aの入金処理部33から出力された入金データを取得する。
【0063】
次に、ステップS21で、確認処理部12が、取得した入金データに基づいて、所定の入場料が支払われたか否かを判定する。所定の入場料が支払われた場合には、処理はステップS22へ移行し、支払われた入場料が不足している場合、又は、ユーザが、入場料の徴収処理を事前に行わないことを選択した場合、処理はステップS23へ移行する。
【0064】
ステップS22では、確認処理部12が、「入場料徴収済み」という確認結果を作成する。一方、ステップS23では、確認処理部12が、「入場料未徴収」という確認結果を作成する。そして、処理は事前処理(
図9)にリターンする。
【0065】
次に、事前処理のステップS30で、記憶制御部14が、操作端末30Aの入出力部32に、生体情報の読み取りを促す画面を表示する。そして、記憶制御部14が、操作端末30Aの生体情報読取部34で読み取られ、出力された生体情報を取得する。
【0066】
次に、ステップS40で、記憶制御部14が、上記ステップS30で取得した生体情報と、上記ステップS10において作成された確認結果とを対応付けて、確認結果DB24に記憶し、事前処理は終了する。
【0067】
【0068】
ステップS61で、判定部16が、ユーザが入場ゲートから入場する際に、操作端末30Bの生体情報読取部34に読み取らせたユーザの生体情報を受け付ける。
【0069】
次に、ステップS62で、判定部16が、受け付けた生体情報と、所定値以上の確率で一致する生体情報を確認結果DB24から検索し、検索された生体情報に対応付けられた確認結果を取得する。
【0070】
次に、ステップS63で、判定部16が、受け付けた生体情報に対応する確認結果が確認結果DB24に記憶されているか否かを判定することにより、本人確認済みか否かを判定する。本人確認済みの場合、処理はステップS64へ移行し、本人確認済みではない場合、処理はステップS71へ移行する。
【0071】
ステップS64では、判定部16が、上記ステップS62で取得した確認結果において、回数制限に関する確認結果が「回数制限OK」か「回数制限NG」かを判定する。「回数制限OK」の場合、処理はステップS67へ移行する。一方、「回数制限NG」の場合、判定部16が、確認処理部12に、入場回数制限の確認処理の実行を指示する。これにより、ステップS65及びS66で、確認処理のステップS16及びS17と同様に、確認処理部12が、入場回数制限の確認処理を実行する。
【0072】
ステップS66で、確認処理部12が、入場回数が制限範囲内であると判定した場合、処理はステップS67へ移行する。一方、確認処理部12が、入場回数が制限を超えていると判定した場合、又はユーザ認証に失敗した旨を入場管理装置44から受信した場合、処理はステップS71へ移行する。
【0073】
ステップS67では、判定部16が、上記ステップS62で取得した確認結果において、入場料に関する確認結果が「入場料徴収済み」か「入場料未徴収」かを判定する。「入場料徴収済み」の場合、処理はステップS70へ移行する。一方、「入場料未徴収」の場合、判定部16が、確認処理部12に、入場料の徴収処理の実行を指示する。これにより、ステップS68及びS69で、確認処理のステップS20及びS21と同様に、確認処理部12が、入場料の徴収処理を実行する。
【0074】
ステップS69で、確認処理部12が、所定の入場料が支払われたと判定した場合、処理はステップS70へ移行し、入場料が不足していると判定した場合、処理はステップS71へ移行する。
【0075】
ステップS70では、判定部16が、入場制御装置35の制御部に、入場許可を通知する。これにより、入場ゲートが開放され、ユーザはカジノ施設へ入場する。一方、ステップS71では、判定部16が、入場を許可することなく、操作端末30Bの入出力部32にエラーメッセージを表示する。そして、入場処理は終了する。
【0076】
図12~
図15を参照して、上記の事前処理及び入場処理に基づく、ユーザのカジノ施設への入場の流れを説明する。
【0077】
図12は、本人認証処理、入場回数制限の確認処理、及び入場料の徴収処理の全てを事前に実行する場合を示している。ユーザは、事前登録として、操作端末30Aを介して、マイナンバーカードを読み取らせ、各種パスワードを入力し、入場料を支払い、自身の生体情報を読み取らせる。これにより、情報処理装置10が、本人認証処理、入場回数制限の確認処理、及び入場料の徴収処理を実行し、各処理の確認結果を、ユーザの生体情報と対応付けて確認結果DB24に記憶しておく。
【0078】
事前登録を行ったユーザが入場ゲートに到達すると、操作端末30Bを介して、自身の生体情報を読み取らせる。これにより、情報処理装置10が、確認結果DB24に記憶された確認結果を参照し、読み取られた生体情報に対応付けられた確認結果が、「本人確認済み」、「回数制限OK」、及び「入場料徴収済み」であれば、カジノ施設への入場を許可する。
【0079】
図13は、本人認証処理、及び入場回数制限の確認処理を事前に実行する場合を示している。事前登録を行ったユーザが入場ゲートに到達し、操作端末30Bを介して、自身の生体情報を読み取らせることにより、確認結果「本人確認済み」、「入場回数OK」、及び「入場料未徴収」が確認されたとする。この場合、ユーザは、操作端末30Bを介して、入場料を支払うことにより、入場が許可される。
【0080】
図14は、本人認証処理、及び入場料の徴収処理を事前に実行する場合を示している。事前登録を行ったユーザが入場ゲートに到達し、操作端末30Bを介して、自身の生体情報を読み取らせることにより、確認結果「本人確認済み」、「入場回数NG」、及び「入場料徴収済み」が確認されたとする。この場合、ユーザは、操作端末30Bを介して、マイナンバーカードが読み取らせ、利用者用パスワードを入力する。そして、情報処理装置10が、入場回数制限の確認処理を実行し、確認結果が「回数制限OK」の場合に、入場を許可する。
【0081】
図15は、本人認証処理のみを事前に実行する場合を示している。事前登録を行ったユーザが入場ゲートに到達し、操作端末30Bを介して、自身の生体情報を読み取らせることにより、確認結果「本人確認済み」、「入場回数NG」、及び「入場料未徴収」が確認される。この場合、ユーザは、操作端末30Bを介して、マイナンバーカードが読み取らせ、利用者用パスワードを入力し、入場料を支払う。そして、情報処理装置10が、入場回数制限の確認処理、及び入場料の徴収処理を実行し、確認結果が「回数制限OK」及び「入場料徴収済み」の場合に、入場を許可する。
【0082】
以上説明したように、本実施形態に係る入場制御システムによれば、情報処理装置が、カジノ施設への入場に必要な処理に含まれる、ユーザのマイナンバーを用いた本人認証処理を、ユーザがカジノ施設へ入場する前に実行する。そして、情報処理装置は、ユーザの生体情報を取得し、本人認証処理による本人の確認結果と、取得した生体情報とを対応付けて、確認結果DBに記憶する。情報処理装置は、そのユーザがカジノ施設へ入場する際に、ユーザの生体情報を受け付け、確認結果DBを参照して、受け付けた生体情報に対応付けられた確認結果に基づいて、カジノ施設への入場の可否を判定する。このように、入場時には、事前に処理された本人認証処理の確認結果を参照するだけでよく、カジノ施設への入場制御を効率化することができる。
【0083】
また、確認結果を生体情報と対応付けておくことで、事前の処理と入場時の確認とで、物理的及び時間的に分断された環境においても、ユーザの同一人物性が担保される。
【0084】
また、入場回数制限の確認処理、及び入場料の徴収処理の少なくとも一方も事前に処理し、確認結果を生体情報に対応付けておくことで、カジノ施設への入場制御をより効率化することができる。
【0085】
なお、上記実施形態では、確認結果DBに事前に記憶された確認結果を、入場の可否判定時に参照した際に削除する場合について説明したが、これに限定されない。生体情報と対応付けて確認結果DBに記憶された確認結果を、入場の可否判定時に参照した後も所定時間(例えば、24時間)保持するようにしてもよい。例えば、入場の可否判定時に確認結果を参照した際に、その確認結果に入場日時を対応付けて記憶し、この入場日時からの経過時間を監視することで、確認結果DBに確認結果を保持する時間を管理すればよい。
【0086】
この場合、情報処理装置は、カジノ施設へ入場したユーザが一旦退場し、再度カジノ施設へ入場する際に、カジノ施設へ再入場するユーザの生体情報を受け付ける。そして、情報処理装置は、確認結果DBを参照して、受け付けた生体情報に対応付けられた確認結果が保持されている場合には、保持されている確認結果を、カジノ施設への再入場の可否の判定に用いる。これにより、再入場の際の入場制御を効率化することができる。なお、通常の入場と再入場とを区別するために、通常の入場用の入場ゲートと、再入場用の入場ゲートとを別に設けるようにしてもよい。
【0087】
また、上記実施形態で用いる生体情報は、1種類でもよいし、複数種類の生体情報を組み合わせて用いてもよい。例えば、生体情報として手のひら静脈のみを用いた場合、確認結果DBに確認結果が記憶されているユーザの数が多くなるほど、入場ゲートでの生体情報の照合が長時間化する。そこで、例えば、顔認証と手のひら静脈認証とを組み合わせ、一方の認証により絞り込みを行ったうえで、他方の認証を行うことにより、認証時間を短縮することができる。
【0088】
また、上記実施形態では、入場回数制限の確認処理、及び入場料の徴収処理について、事前に実行するか否かをユーザが選択的に決定する場合について説明したが、これに限定されない。事前に実行する処理を予め定めておき、事前に実行した処理の確認結果に問題がある場合には、入場ゲートで、その処理を再度実行することなく、入場を許可しないようにしてもよい。例えば、本人認証処理、及び入場回数制限の確認処理を事前に実行し、入場料については、入場ゲートで徴収するように定めておくことができる。この場合、確認結果が「本人確認済み」及び「回数制限OK」となっていない場合には、入場ゲートにおいて、事前処理からやり直すようなエラーメッセージを出力するようにしてもよい。
【0089】
また、上記実施形態では、本人認証処理、入場回数制限の確認処理、及び入場料の徴収処理の確認結果を1つにまとめて、生体情報を対応付ける例について説明したが、これに限定されない。各処理を実行する毎に、各処理の確認結果と生体情報とを対応付けるようにしてもよい。この場合、本人認証処理、入場回数制限の確認処理、及び入場料の徴収処理をそれぞれ異なるタイミングで、事前に実行することができる。
【0090】
また、上記実施形態では、情報処理プログラムが記憶部に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。開示の技術に係るプログラムは、CD-ROM、DVD-ROM、USBメモリ等の記憶媒体に記憶された形態で提供することも可能である。
【0091】
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0092】
(付記1)
カジノ施設への入場に必要な処理に含まれる、ユーザの個人識別情報を用いた本人認証処理を、前記ユーザがカジノ施設へ入場する前に実行する確認処理部と、前記ユーザの生体情報を取得し、前記本人認証処理による確認結果と、取得した前記生体情報とを対応付けて記憶部に記憶する記憶制御部と、前記カジノ施設へ入場するユーザの生体情報を受け付け、前記記憶部を参照して、受け付けた前記生体情報に対応付けられた前記確認結果に基づいて、前記カジノ施設への入場の可否を判定する判定部と、を含む情報処理装置と、
前記ユーザがカジノ施設へ入場する前に、前記本人認証処理に必要な情報を入力するための入力部と、前記生体情報を読み取るための読取部とを備えた操作端末と、
前記ユーザが前記カジノ施設へ入場際に、前記ユーザの生体情報を読み取るための読取装置と、
を含む情報処理システム。
【0093】
(付記2)
カジノ施設への入場に必要な処理に含まれる、ユーザの個人識別情報を用いた本人認証処理を、前記ユーザがカジノ施設へ入場する前に実行し、
前記ユーザの生体情報を取得し、前記本人認証処理による確認結果と、取得した前記生体情報とを対応付けて記憶部に記憶し、
前記カジノ施設へ入場するユーザの生体情報を受け付け、前記記憶部を参照して、受け付けた前記生体情報に対応付けられた前記確認結果に基づいて、前記カジノ施設への入場の可否を判定する
ことを含む処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
【0094】
(付記3)
前記カジノ施設への入場に必要な処理に含まれる、前記ユーザのカジノ施設への入場履歴に基づく入場回数制限の確認処理、及び入場料の徴収処理の少なくとも一方を、前記ユーザがカジノ施設へ入場する前に実行し、
前記入場回数制限の確認処理を前記ユーザがカジノ施設へ入場する前に実行した場合、入場回数が制限範囲内か否かの確認結果と、前記ユーザの生体情報とを対応付けて前記記憶部に記憶し、
前記入場料の徴収処理を前記ユーザがカジノ施設へ入場する前に実行した場合、入場料徴収の確認結果と、前記ユーザの生体情報とを対応付けて前記記憶部に記憶する
付記2に記載の情報処理方法。
【0095】
(付記4)
前記個人識別情報として、前記ユーザのマイナンバーを用い、前記ユーザからマイナンバーカードに設定されている署名用パスワードの入力を受け付け、前記マイナンバーと前記署名用パスワードとを認証機関へ送信して、認証結果を受信することにより、前記本人認証処理を実行する付記2又は付記3に記載の情報処理方法。
【0096】
(付記5)
ユーザ毎のカジノ施設への入場履歴を管理する管理装置から、対象のユーザの入場履歴を取得し、取得した前記入場履歴に基づいてカウントした入場回数が予め定めた制限範囲内か否かを判定することにより前記入場回数制限の確認処理を実行するか、
前記管理装置から、前記対象のユーザの入場履歴に基づいてカウントした入場回数を取得し、取得した前記入場回数が前記予め定めた制限範囲内か否かを判定することにより前記入場回数制限の確認処理を実行するか、又は、
前記管理装置から、前記対象のユーザの入場履歴に基づいてカウントした入場回数が前記予め定めた制限範囲内か否かの判定結果を取得することにより、前記入場回数制限の確認処理を実行する
付記3に記載の情報処理方法。
【0097】
(付記6)
前記ユーザが、前記カジノ施設への入場を制限する対象者として予め登録されているか否か、及び所定の年齢未満か否かを、前記ユーザがカジノ施設へ入場する前に判定し、前記ユーザが前記カジノ施設への入場を制限する対象者である場合、又は所定の年齢未満である場合、前記ユーザのカジノ施設への入場を制限することを示す情報を、本人認証結果に付加する付記2~付記5のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【0098】
(付記7)
前記生体情報と対応付けて前記記憶部に記憶された確認結果を所定時間保持し、
前記カジノ施設へ入場した前記ユーザが一旦退場し、再度前記カジノ施設へ入場する際に、前記カジノ施設へ再入場するユーザの生体情報を受け付け、
前記記憶部を参照して、受け付けた前記生体情報に対応付けられた確認結果が保持されている場合には、保持されている確認結果を、前記カジノ施設への再入場の可否の判定に用いる
付記2~付記6のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【0099】
(付記8)
前記生体情報として、複数種類の生体情報の組み合わせを用いる付記2~付記7のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【0100】
(付記9)
カジノ施設への入場に必要な処理に含まれる、ユーザの個人識別情報を用いた本人認証処理を、前記ユーザがカジノ施設へ入場する前に実行する確認処理部と、
前記ユーザの生体情報を取得し、前記本人認証処理による確認結果と、取得した前記生体情報とを対応付けて記憶部に記憶する記憶制御部と、
前記カジノ施設へ入場するユーザの生体情報を受け付け、前記記憶部を参照して、受け付けた前記生体情報に対応付けられた前記確認結果に基づいて、前記カジノ施設への入場の可否を判定する判定部と、
を含む情報処理装置。
【0101】
(付記10)
前記確認処理部は、前記カジノ施設への入場に必要な処理に含まれる、前記ユーザのカジノ施設への入場履歴に基づく入場回数制限の確認処理、及び入場料の徴収処理の少なくとも一方を、前記ユーザがカジノ施設へ入場する前に実行し、
前記記憶制御部は、
前記入場回数制限の確認処理を前記ユーザがカジノ施設へ入場する前に実行した場合、入場回数が制限範囲内か否かの確認結果と、前記ユーザの生体情報とを対応付けて前記記憶部に記憶し、
前記入場料の徴収処理を前記ユーザがカジノ施設へ入場する前に実行した場合、入場料徴収の確認結果と、前記ユーザの生体情報とを対応付けて前記記憶部に記憶する
付記9に記載の情報処理装置。
【0102】
(付記11)
前記確認処理部は、前記個人識別情報として、前記ユーザのマイナンバーを用い、前記ユーザからマイナンバーカードに設定されている署名用パスワードの入力を受け付け、前記マイナンバーと前記署名用パスワードとを認証機関へ送信して、認証結果を受信することにより、前記本人認証処理を実行する付記9又は付記10に記載の情報処理装置。
【0103】
(付記12)
前記確認処理部は、
ユーザ毎のカジノ施設への入場履歴を管理する管理装置から、対象のユーザの入場履歴を取得し、取得した前記入場履歴に基づいてカウントした入場回数が予め定めた制限範囲内か否かを判定することにより前記入場回数制限の確認処理を実行するか、
前記管理装置から、前記対象のユーザの入場履歴に基づいてカウントした入場回数を取得し、取得した前記入場回数が前記予め定めた制限範囲内か否かを判定することにより前記入場回数制限の確認処理を実行するか、又は、
前記管理装置から、前記対象のユーザの入場履歴に基づいてカウントした入場回数が前記予め定めた制限範囲内か否かの判定結果を取得することにより、前記入場回数制限の確認処理を実行する
付記10に記載の情報処理装置。
【0104】
(付記13)
前記確認処理部は、前記ユーザが、前記カジノ施設への入場を制限する対象者として予め登録されているか否か、及び所定の年齢未満か否かを、前記ユーザがカジノ施設へ入場する前に判定し、前記ユーザが前記カジノ施設への入場を制限する対象者である場合、又は所定の年齢未満である場合、前記ユーザのカジノ施設への入場を制限することを示す情報を、本人認証結果に付加する付記9~付記12のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0105】
(付記14)
前記記憶制御部は、前記生体情報と対応付けて前記記憶部に記憶された確認結果を所定時間保持し、
前記判定部は、前記カジノ施設へ入場した前記ユーザが一旦退場し、再度前記カジノ施設へ入場する際に、前記カジノ施設へ再入場するユーザの生体情報を受け付け、前記記憶部を参照して、受け付けた前記生体情報に対応付けられた確認結果が保持されている場合には、保持されている確認結果を、前記カジノ施設への再入場の可否の判定に用いる
付記9~付記13のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0106】
(付記15)
前記生体情報として、複数種類の生体情報の組み合わせを用いる付記9~付記14のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0107】
(付記16)
カジノ施設への入場に必要な処理に含まれる、ユーザの個人識別情報を用いた本人認証処理を、前記ユーザがカジノ施設へ入場する前に実行し、
前記ユーザの生体情報を取得し、前記本人認証処理による確認結果と、取得した前記生体情報とを対応付けて記憶部に記憶し、
前記カジノ施設へ入場するユーザの生体情報を受け付け、前記記憶部を参照して、受け付けた前記生体情報に対応付けられた前記確認結果に基づいて、前記カジノ施設への入場の可否を判定する
ことを含む処理をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【0108】
(付記17)
前記カジノ施設への入場に必要な処理に含まれる、前記ユーザのカジノ施設への入場履歴に基づく入場回数制限の確認処理、及び入場料の徴収処理の少なくとも一方を、前記ユーザがカジノ施設へ入場する前に実行し、
前記入場回数制限の確認処理を前記ユーザがカジノ施設へ入場する前に実行した場合、入場回数が制限範囲内か否かの確認結果と、前記ユーザの生体情報とを対応付けて前記記憶部に記憶し、
前記入場料の徴収処理を前記ユーザがカジノ施設へ入場する前に実行した場合、入場料徴収の確認結果と、前記ユーザの生体情報とを対応付けて前記記憶部に記憶する
付記16に記載の情報処理プログラム。
【0109】
(付記18)
前記個人識別情報として、前記ユーザのマイナンバーを用い、前記ユーザからマイナンバーカードに設定されている署名用パスワードの入力を受け付け、前記マイナンバーと前記署名用パスワードとを認証機関へ送信して、認証結果を受信することにより、前記本人認証処理を実行する付記16又は付記17に記載の情報処理プログラム。
【0110】
(付記19)
ユーザ毎のカジノ施設への入場履歴を管理する管理装置から、対象のユーザの入場履歴を取得し、取得した前記入場履歴に基づいてカウントした入場回数が予め定めた制限範囲内か否かを判定することにより前記入場回数制限の確認処理を実行するか、
前記管理装置から、前記対象のユーザの入場履歴に基づいてカウントした入場回数を取得し、取得した前記入場回数が前記予め定めた制限範囲内か否かを判定することにより前記入場回数制限の確認処理を実行するか、又は、
前記管理装置から、前記対象のユーザの入場履歴に基づいてカウントした入場回数が前記予め定めた制限範囲内か否かの判定結果を取得することにより、前記入場回数制限の確認処理を実行する
付記17に記載の情報処理プログラム。
【0111】
(付記20)
カジノ施設への入場に必要な処理に含まれる、ユーザの個人識別情報を用いた本人認証処理を、前記ユーザがカジノ施設へ入場する前に実行し、
前記ユーザの生体情報を取得し、前記本人認証処理による確認結果と、取得した前記生体情報とを対応付けて記憶部に記憶し、
前記カジノ施設へ入場するユーザの生体情報を受け付け、前記記憶部を参照して、受け付けた前記生体情報に対応付けられた確認結果に基づいて、前記カジノ施設への入場の可否を判定する
ことを含む処理をコンピュータに実行させるための情報処理プログラムを記憶した記憶媒体。
【符号の説明】
【0112】
10 情報処理装置
12 確認処理部
14 記憶制御部
16 判定部
22 特定対象者リスト
24 確認結果DB
30A、30B 操作端末
31 カード読取部
32 入出力部
33 入金処理部
34 生体情報読取部
35 入場制御装置
40 認証装置
42 個人情報DB
44 入場管理装置
46 入場履歴DB
50 コンピュータ
51 CPU
52 メモリ
53 記憶部
59 記憶媒体
60 情報処理プログラム
100 入場制御システム