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特開2024-19285吊りボルト用取付機構および吊りボルト用固定具
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  • 特開-吊りボルト用取付機構および吊りボルト用固定具 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024019285
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】吊りボルト用取付機構および吊りボルト用固定具
(51)【国際特許分類】
   F16B 7/04 20060101AFI20240201BHJP
   F16B 7/18 20060101ALI20240201BHJP
   F16B 5/02 20060101ALI20240201BHJP
   F16B 45/00 20060101ALI20240201BHJP
   F16B 1/00 20060101ALI20240201BHJP
   F16B 2/06 20060101ALI20240201BHJP
   F16F 15/02 20060101ALI20240201BHJP
   E04B 9/18 20060101ALI20240201BHJP
【FI】
F16B7/04 301H
F16B7/04 301M
F16B7/18 E
F16B5/02 R
F16B45/00 H
F16B1/00 B
F16B1/00 A
F16B2/06 A
F16F15/02 N
E04B9/18 B
E04B9/18 F
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023204479
(22)【出願日】2023-12-04
(62)【分割の表示】P 2019115152の分割
【原出願日】2019-06-21
(71)【出願人】
【識別番号】000136686
【氏名又は名称】合同会社ブレスト工業研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100179855
【弁理士】
【氏名又は名称】藁科 えりか
(72)【発明者】
【氏名】工藤 正尋
(57)【要約】
【課題】吊りボルト用取付機構において、ユニット化されてない部材を紛失するおそれがあった。
【解決手段】吊りボルトを支持する基部と、基部に対向して配置され、基部とともに吊りボルトを挟持する挟持部と、基部および挟持部を貫通し連結する連結部材と、を備える吊りボルト用取付機構であって、前記吊りボルト用取付機構は、その背面に連結され、前記吊りボルトとは別の複数の長ボルトを支持する複数の斜め支持体を有し、前記基部、前記挟持部および前記斜め支持体が前記連結部材により連結され、ユニット化されている。
【選択図】図5

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吊りボルトを支持する基部と、
基部に対向して配置され、基部とともに吊りボルトを挟持する挟持部と、
基部および挟持部を貫通し連結する連結部材と、
を備える吊りボルト用取付機構であって、
前記吊りボルト用取付機構は、その背面に連結され、前記吊りボルトとは別の複数の長ボルトを支持する複数の斜め支持体を有し、
前記基部、前記挟持部および前記斜め支持体が前記連結部材により連結され、ユニット化されていることを特徴とする吊りボルト用取付機構。
【請求項2】
前記吊りボルト用取付機構は、前記連結部材の外側面に装着され、前記挟持部を付勢する弾性部材をさらに有し、
前記基部、前記挟持部、前記弾性部材および前記斜め支持体が、前記連結部材により連結され、ユニット化されていることを特徴とする請求項1記載の吊りボルト用取付機構。
【請求項3】
前記斜め支持体は一枚の板状片から形成され、その一端を折曲して折曲部が、その他端に連結部材の挿通する貫通孔がそれぞれ形成され、
前記折曲部は前記長ボルトの挿通可能な挿通孔を備えた請求項1または2記載の吊りボルト用取付機構。
【請求項4】
前記連結部材を緩めることで、前記斜め支持体の角度を自在に変更、調整することができる請求項1から3のいずれか記載の吊りボルト用取付機構。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吊りボルト用取付機構および吊りボルト用固定具に関する。
【背景技術】
【0002】
架台部材やケーブルラック、ダクトなどの物品を吊りボルト(以下適宜「ボルト」とも言う)を使用して懸吊した場合、これらの物品が強風や地震などによって揺れないように吊りボルト用の振れ止め、すなわち吊りボルト用固定具が装着される。吊りボルト用固定具は、吊りボルト用取付機構により吊りボルトに取り付けられている。
【0003】
懸吊物をさらに固定するために吊りボルトとは別の長ボルトを使用する場合、長ボルトを固定、支持する斜め支持体が吊りボルト用固定具に連結される。このように、別の支持具(たとえば、斜め支持体)をさらに使用して吊りボルトの振れを防止する吊りボルト用固定具や、吊りボルトに吊りボルト用固定具を取り付けるための吊りボルト用取付機構が開示されている(特許第6009710号公報など)。
【0004】
たとえば、特許第6009710号公報では、2枚の板状片をL字形状にそれぞれ折曲して形成した(前後で)2枚一対の挟持部と、2枚の挟持部を貫通して固定する連結ボルトとを備える吊りボルト用固定具(吊りボルト用取付機構)が開示されている。挟持部の側面には、連結ボルトを挿通可能な貫通孔が形成されている。垂直方向に延びる吊りボルトを挟持部が挟持した状態で、挟持部の貫通孔に連結ボルトを貫通させ引き締めることで、吊りボルトに対する2枚の挟持部の挟持がさらに強固になり、吊りボルトに吊りボルト用固定具が固定される。
また、斜め支持体を挟持部の側面に装着する場合は、斜め支持体に形成された同様の貫通孔に連結ボルトを貫通させる。つまり、連結ボルトを斜め支持体、挟持部の貫通孔にそれぞれ貫通させ引き締めることで、吊りボルトに吊りボルト用固定具が固定されるとともに、吊りボルト用固定具に斜め支持体が連結、固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第6009710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許第6009710号公報によれば、連結ボルトの引き締めにより、吊りボルト用固定具および斜め支持体を吊りボルトに簡単に固定することができる。
しかしながら、挟持部、斜め支持体、連結ボルトはそれぞれ別体であり、これらの部材を備える吊りボルト用固定具はユニット化されていない。そして、挟持部、連結ボルト、斜め支持体などの部材はユニット化されていないため、部材を紛失する可能性がある。
【0007】
さらに、吊りボルト用固定具のすべての部材をあらかじめ緩く組み立てておかなければ、吊りボルトに対する吊りボルト用固定具の位置を仮決め(仮止め)することができない。
また、たとえ吊りボルトに対する吊りボルト用固定具の位置を仮決めできたとしても、吊りボルト用固定具に対して斜め支持体や長ボルトをバランスよく配置、固定しなければ吊りボルトの振れ止めを十分に防止することができない。すなわち、吊りボルト用固定具、吊りボルト、斜め支持体、長ボルトなどの部材すべてを精密に配置しなければ吊りボルト用固定具全体の位置が決まらず、その位置決めにさらに時間や工数がかかる難点もある。
【0008】
本発明は、ユニット化されて部材を紛失することなく、さらに、吊りボルトに対する位置の仮決めを、時間や工数、精密な配置を必要とせずに簡単に行うことができる吊りボルト用取付機構の提供を目的としている。
また、ユニット化されて部材を紛失することなく、さらに、吊りボルトに対する位置の仮決めを、時間や工数、精密な配置を必要とせずに簡単に行うことができる吊りボルト用固定具の提供を、別の目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明では、基部、挟持部が吊りボルト(ボルト)を挟持し、挟持部に取り付けられた弾性部材が挟持部を押圧付勢している。
すなわち、請求項1に係る本発明によれば、吊りボルトを支持する基部と、基部に対向して配置され、基部とともに吊りボルトを挟持する挟持部と、基部および挟持部を貫通し連結する連結部材と、を備える吊りボルト用取付機構であって、前記吊りボルト用取付機構は、その背面に連結され、前記吊りボルトとは別の複数の長ボルトを支持する複数の斜め支持体を有し、前記基部、前記挟持部および前記斜め支持体が前記連結部材により連結され、ユニット化されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の請求項1に係る本発明では、(吊りボルト用取付機構を具現化した)吊りボルト用固定具のすべての部材、すなわち基部、挟持部、弾性部材は連結され、一体化(ユニット化)されている。そのため、吊りボルト用固定具の部材を紛失することはなく、また、吊りボルト用固定具をクリップのように簡単に吊りボルトに取り付けることができる。そして、吊りボルトに対する吊りボルト用固定具の位置の仮決めを、時間や工数、精密な配置を必要とせずに簡単に実現することができる。
また、挟持部の他端側を押圧すると挟持部の脚部(詳細には、挟持部の脚部のうち基部と接触する部分、点)が挟持部の回動の中心(支点)となるとともに、脚部の円弧形状に沿って基部上を摺動する。挟持部の脚部と基部との接触する点の位置が摺動にともなって移動するため、押圧する点(力点;押圧部)と、挟持部の脚部と基部との接触する点(支点)との距離が押圧するにつれて短くなり、小さな力で簡単に吊りボルト用固定具の一端側を開くことができる。この点でも、吊りボルト用固定具を簡単に吊りボルトに取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施例に係る(吊りボルト用取付機構を具現化した)吊りボルト用固定具、吊りボルト、斜め支持体、長ボルト、架台部材の斜視図を示す。
図2】吊りボルト用固定具、吊りボルト、斜め支持体、長ボルトの分解斜視図を示す。
図3】吊りボルト用固定具および斜め支持体の斜視図を示す。
図4】(A)は吊りボルト用固定具および斜め支持体の正面図、(B)は底面図をそれぞれ示す。
図5】吊りボルト用固定具および斜め支持体の使用状態を表す平面図を示す。
図6】(A)は吊りボルト用固定具、吊りボルト、ケーブル用支持部材の斜視図、(B)は吊りボルト用固定具、吊りボルト、配線ボックスの斜視図をそれぞれ示す。
図7】(A)~(C)は、挟持部の変形例を含む(吊りボルト用取付機構を具現化した)吊りボルト用固定具および吊りボルトの斜視図をそれぞれ示す。
図8】(A)は挟持部の他の変形例の斜視図、(B)は挟持部の他の変形例を含む吊りボルト用固定具および吊りボルトの斜視図をそれぞれ示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
吊りボルトを支持する基部と、基部に対向して配置され、基部とともに吊りボルトを挟持する挟持部と、基部および挟持部を貫通し連結する連結部材と、を備える吊りボルト用取付機構であって、前記吊りボルト用取付機構は、その背面に連結され、前記吊りボルトとは別の複数の長ボルトを支持する複数の斜め支持体を有し、前記基部、前記挟持部および前記斜め支持体が前記連結部材により連結され、ユニット化されている。
【実施例0013】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明する。図1は本発明の一実施例に係る(吊りボルト用取付機構を具現化した)吊りボルト用固定具、吊りボルト、斜め支持体、長ボルト、架台部材の斜視図、図2は吊りボルト用固定具、吊りボルト、斜め支持体、長ボルトの分解斜視図、図3は吊りボルト用固定具および斜め支持体の斜視図、図4(A)は吊りボルト用固定具および斜め支持体の正面図、(B)は底面図をそれぞれ示す。
なお、前後左右は、垂直方向(上下方向)に延びる吊りボルトに取り付けられた吊りボルト用固定具から見た方向をいい、Fr、Rr、L、Rで示す。また、図中の二点鎖線は各部材の中心を表す中心線である。また、図4(B)において、吊りボルトは破線で表されている。
【0014】
吊りボルト用取付機構1を具現化した吊りボルト用固定具10は、吊りボルトPに取り付けられ吊りボルトを支持する部材である。図1を見るとわかるように、吊りボルトP、長ボルトQは、たとえばその側面にネジ溝がそれぞれ切られている。図面の簡略化のため、図2では吊りボルトP、長ボルトQではネジ溝を省略している。
図1では、吊りボルトPの中央部が吊りボルト用固定具10に支持されるとともに、吊りボルトの下部が、たとえばケーブルラック(図示しない)を載置するレール状の架台部材Rに、別体の取付部材Vにより取り付けられている。架台部材R、取付部材Vは本発明の趣旨ではないためここでは詳細を省略する。吊りボルトPに取り付けられる対象物は、架台部材Rに限定されない。
【0015】
吊りボルト用固定具10は、吊りボルト用取付機構1を具現化したものであり、吊りボルト用固定具は、基部12と挟持部14との間で吊りボルトPを挟持し、弾性部材18の付勢力により吊りボルトを固定している。たとえば吊りボルト用固定具10は、吊りボルトPを支持する基部12と、基部に対向して配置され、基部とともに吊りボルトを挟持する挟持部14と、基部および挟持部を貫通し連結する連結部材16と、連結部材の外側面に装着される弾性部材18と、を備えて構成されている。以下、吊りボルト用固定具10を中心に説明するが、適宜吊りボルト用取付機構1に読み換え可能である。
【0016】
基部12、挟持部14、連結部材16、弾性部材18は、吊りボルト用固定具10として一体化(ユニット化)されており、吊りボルトPをクリップのように挟持、固定している。基部12、挟持部14は対向して配置され、図1、2では基部12が吊りボルトPの一方(後方)から、挟持部14が他方(前方)からそれぞれ吊りボルトPを挟持している。
【0017】
なお、図1などの吊りボルト用固定具10の背面には、長ボルトQを支持する斜め支持体20が連結されている。しかし、長ボルトQ、斜め支持体20は必須ではなく、必要に応じて吊りボルトPとともに使用されればよい。
長ボルトQはその下部が斜め支持体20に支持され、吊りボルト用固定具10の背面から、詳細には基部12の背面から斜め上方に延ばされている。図1には、2本の長ボルトQを支持する2つの斜め支持体20がそれぞれ記載されているが、長ボルトや斜め支持体の本数、個数、形状はこれに限定されず、必要に応じて任意の本数などが選択される。
【0018】
吊りボルト用固定具10の基部12は、たとえば一枚の板状片から形成され、その両端部を挟持部14方向へ折曲してなる一対の側壁12-1と、一対の側壁に挟まれた平面部12-2とをそれぞれ有している。図1~3では、基部12の両端部である上下端部が、挟持部14側、つまり前方へ折曲されて上下一対の側壁12-1が形成されている。基部12-1の中央部、つまり一対の側壁に挟まれて折曲されない部分は平面部12-2として基部に残される。このように基部12は、折曲された一対の側壁12-1、平面部12-2により断面略コ字形状に形成されている。
【0019】
基部12は、その上下の各側壁12-1の左側12-1L(一端側)が各側壁の縁(前縁)から切り欠かれて、係合部12aが形成されている。係合部12aは吊りボルトPの側面に係合する形状に形成されている。吊りボルトPは断面円形形状であることから、係合部12aはたとえば略半円形形状とされている。
基部の平面部12-2には、連結部材16(後述する連結ボルト16-1)の貫通する貫通孔12’が形成されている。基部の貫通孔12’はたとえば略円形形状とされ、基部の平面部12-2において中央右寄り、つまり他端側12-1R寄りに形成されている。
なお、基部12の形状、係合部12aの有無やその形状などはこれに限定されず、後述のとおり挟持部14とともに吊りボルトPを挟持可能な形状であればよい。
【0020】
吊りボルト用固定具10の挟持部14は、基部12と同様に、たとえば一枚の板状片から形成され、その両端部が基部12方向へ折曲されてなる一対の側壁14-1と、一対の側壁に挟まれた平面部14-2とをそれぞれ有している。図1~3では、挟持部14の両端部である上下端部が、基部12側、つまり後方へ折曲されて上下一対の側壁14-1が形成されている。挟持部14-1の中央部、つまり一対の側壁14-1に挟まれて折曲されない部分は平面部14-2として挟持部に残され、挟持部も基部12と同様に断面略コ字形状に形成されている。
【0021】
挟持部14はさらに、基部12と同様に、その上下の各側壁14-1の左側14-1L(一端側)が各側壁の縁(前縁)から切り欠かれて、係合部14aが形成されている。挟持部の係合部14aも吊りボルトPの側面に係合する形状に形成されており、たとえば略半円形形状とされている。
また、挟持部の平面部14-2にも、連結部材16(後述する連結ボルト16-1)の貫通する貫通孔14’が形成されている。挟持部の貫通孔14’は、基部の貫通孔12’に対応する位置に形成されていることはいうまでもない。しかし、後述するように挟持部14はその他端側14-1Rが押圧されて摺動し、挟持部に対する連結部材16(連結ボルト16-1)の相対的な位置が移動するため、挟持部の貫通孔14’は連結部材の位置に合わせた形状、たとえば左右に径の長い略楕円形形状とされている。挟持部の他端側14-1Rの端末で押圧される部分は押圧部とされ、押圧部は後述する図4(B)において符号E(力点)で表されている。
【0022】
基部12と異なる挟持部14の構成を挙げると、まず挟持部の平面部14-2は基部の平面部12-2よりも幅狭に形成されており、挟持部が基部の側壁12-1に囲まれた基部の内部に配置されている(図1など)。言い換えると、基部12は、挟持部14と対向して配置されるとともに挟持部を内包している。
また、挟持部は脚部14bを有している。挟持部の脚部14bは、その各側壁14-1の他端側(右側、14-1R)にそれぞれ形成され、たとえば他端側から基部12の方向へ突出して形成されている。図4(B)を見るとわかるように、脚部の端部(後端)14b’は基部の平面部12-2の内面に接触しており、接触した部分は緩やかな略円弧形状に形成されている。
【0023】
吊りボルト用固定具10の連結部材16は、基部12および挟持部14を貫通し、これらを連結している。たとえば、連結部材16は連結ボルト16-1、ナット16-2とされるが、この組み合わせに限定されない。連結ボルト16-1が基部12の外方(後方)から挿入され、基部および挟持部の貫通孔12’、14’を貫通する。挟持部の貫通孔14’から突出した連結ボルト16-1の端部において、その端部の外周面(周囲)に弾性部材18を装着しナット16-2を取り付けて引き締める。このように、基部12、挟持部14、弾性部材18が連結部材16により連結され、ユニット化される。
【0024】
また、図1、2のように吊りボルト用固定具10に斜め支持体20を装着する場合、連結ボルト16-1が、斜め支持体の下部に形成された後述する貫通孔20’(図2参照)、基部および挟持部の貫通孔12’、14’の順に斜め支持体の外方(後方)から挿入され、同様に貫通、連結することで、斜め支持体20を含む基部12、挟持部14、弾性部材18が連結部材16により連結され、ユニット化される。
なお、連結部材16は、連結ボルト16-1、ナット16-2の組み合わせに限定されず、基部12、挟持部14が吊りボルトPを挟持し、かつ、基部、挟持部、弾性部材18(必要に応じて斜め支持体20)が連結され、ユニット化されればよい。
【0025】
吊りボルト用固定具10の弾性部材18は、連結部材16の外側面に装着され、挟持部14の一端側(左側)14-1Lが基部12側に接近する方向に挟持部を押圧付勢している。具体的に、弾性部材18はたとえばコイルバネとされている。図3のように、弾性部材(コイルバネ)18は、連結部材のナット16-2、挟持部の平面部14-2の外側面(正面)の間に位置し、連結ボルト16-1の外側面に巻き付いて連結ボルトに装着されている。
【0026】
弾性部材18は、その付勢力により挟持部14を付勢している。弾性部材18の付勢の方向は、挟持部の一端側(左側)14-1Lが基部の平面部12-2に接近する方向、すなわち挟持部の一端側が閉じる方向とされている。弾性部材18の付勢力により、ユニット化された吊りボルト用固定具10は、挟持部14(具体的に挟持部の他端側(右側)14-1R)を押圧しない通常時においては、挟持部の一端側(左側)14-1Lが閉じた状態とされている。
【0027】
弾性部材18の形状は、連結部材のナット16-2から挟持部の平面部14-2の外側面に向かって、具体的には、前方から後方に向かって径が徐々に大きくなるうず巻き状に形成されている。弾性部材18の後方端部は、挟持部の平面部14-2の外側面に接触している(後述する図4(B)の作用点L)。
なお、図1、3のナット16-2の状態を比較するとわかるように、図3のナットは図1のナットよりも緩められている。すなわち、図1の弾性部材18はナット16-2により圧縮された状態、図3の弾性部材は適度に延びた状態とされている。
【0028】
斜め支持体20は、本発明において必須ではないため、概略のみ説明する。たとえば、斜め支持体20は一枚の板状片から形成され、その一端を折曲して折曲部20aが、その他端に連結部材の挿通する貫通孔20’がそれぞれ形成されている。具体的に、斜め支持体20は、吊りボルト用固定具10から離反する他端部(上部)が折曲されて折曲部20aが、それぞれ形成されている。折曲部20aの中央部には、長ボルトQの挿通可能な略円形形状の挿通孔20a’(図3参照)が形成されている。また、長ボルトQの側面のネジ溝に対応した一対のナット(係止部材)22が設けられている。
長ボルトQを斜め支持体20で支持するには、まず基部12、挟持部14が吊りボルトPを挟持して、吊りボルトに吊りボルト用固定具10を取り付ける。長ボルトQの下端から係止部材(ナット)22を取り付けてから、長ボルトを挿通孔20a’に挿通させる。そして、長ボルトQの下端から別の係止部材22を取り付け、引き締めることで長ボルトQを斜め支持体20aに係止、支持させる。
【0029】
図5は、吊りボルト用固定具および斜め支持体の使用状態を表す平面図を示す。図5において、吊りボルトPは破線で表されている。
図3図4(B)、図5のナット(連結部材)16-2はボルト16-1に緩く係止され、コイルバネ18は適度に延びた状態を維持している。図4(B)、5を用いて、コイルバネ18が適度に延びた状態における吊りボルト用固定具10の使用、すなわち仮止めについて説明する。
図4(B)のように挟持部14(具体的に挟持部の他端側(右側)14-1R)を押圧しない通常時においては、吊りボルト用固定具10は挟持部の一端側(左側)14-1Lが閉じた状態とされている。
【0030】
通常時に挟持部14の他端側(右側)14-1Rを図4(B)の矢視方向に押圧すると、挟持部はコイルバネ18の付勢力に抗して、図5に示すように挟持部の一端側(左側)14-1Lが、基部の平面部(以下、底面部ともいう)12-2から離反する方向に脚部の接触部(点)14b’を支点として回動し、コイルバネが縮む。図5の矢視は、基部12(底面部12-2)から離反する挟持部14の回動の方向を示す。
さらに、図4(B)、図5を比較するとわかるように、挟持部の他端側(右側)14-1Rの押圧により、挟持部はその一端側(左側)14-1Lが基部12から離反する方向に回動するとともに、その脚部の接触部(点)14b’が基部の底面部12-2上を摺動(スライド)する。図4(B)から図5にかけて、挟持部の脚部の接触部(点)14b’が他端側(右側)から一端側(左側)へ移動(摺動)している。
【0031】
ユニット化された吊りボルト用固定具10のナット(連結部材)16-2を緩めた状態で挟持部の他端側(右側)14-1Rを押圧すると、挟持部が回動してその一端側(左側)14-1Lが開かれる。挟持部14を開き、図5のように吊りボルトPに接近させる。
吊りボルトPの任意の位置で挟持部の他端側(右側)14-1Rの押圧を解除すると挟持部の一端側(左側)14-1Lが閉じられる。図4(B)のように、弾性部材18の付勢力により吊りボルトPが基部12、挟持部14に挟持され、吊りボルト用固定具10が吊りボルトに仮止めされる。
【0032】
最終的に図1のように固定するためには、まず、架台部材Rを、取付部材Vを介して吊りボルトPへ取り付ける(図1)。そして、上述の仮止めを繰り返して、吊りボルトPに対する吊りボルト用固定具10の位置を(必要に応じて吊りボルト用固定具10に対する斜め支持体20の位置も)決定する。たとえばスパナ(図示しない)でナット16-2を引き締め、吊りボルトPの所望の位置で吊りボルト用固定具10を固定する。
【0033】
(吊りボルト用取付機構1を具現化した)吊りボルト用固定具10は、コイルバネ18の付勢力によりクリップのように使用することができ、挟持部14を簡単に開閉して吊りボルトPの任意の位置に仮止めすることができる。そのため、吊りボルトPに対して吊りボルト用固定具10を精密に配置する必要はなく、仮止めを繰り返して位置の微調整を簡単に行うことができる。また、決定した所望の位置でナット16-2を引き締めれば、吊りボルト用固定具10が吊りボルトPに固定される。そのため、特別な工具を使用せずに吊りボルト用固定具10を固定することができる。
【0034】
吊りボルト用固定具10は、連結部材16により基部12、挟持部14、弾性部材18があらかじめユニット化されている。そのため、各部材を紛失することはない。また、ユニット化された吊りボルト用固定具10をそのまま使用して吊りボルトPへ仮止め(仮決め)することができ、吊りボルト用固定具を組み立てる時間や工数などは不要である。
【0035】
長ボルトQを取り付ける場合は、斜め支持体20を連結部材16により吊りボルト用固定具10に取り付ければよく、斜め支持体の取り付けも容易である。斜め支持体20を含めてあらかじめユニット化しておけば吊りボルトPへの取り付けが容易であることはいうまでもない。また、連結部材16を緩めれば、吊りボルト用固定具10に対する斜め支持体20の角度を自在に変更、調整することができる。
【0036】
挟持部の脚部14bのうち、基部と接触する部分14b’は円弧形状に形成されている。そのため、挟持部の他端側(右側)14-1Rを押圧して挟持部を回動させると、その脚部の接触部(点)14b’がその形状に沿って基部の底面部12-2上を摺動(スライド)する。図4(B)、5のように、挟持部14を開く際に押圧する挟持部の他端側(右側)14-1Rの一点(押圧部)を力点E(effort)とすると、脚部の接触部(点)14b’が挟持部の回動中心となり、力点Eに対する支点F(fulcrum)に相当する。そして、コイルバネ18と挟持部の平面部14-2の外側面とが接触する点のうち、力点から最も離反した位置にある点が作用点L(load)に相当する。
【0037】
挟持部14を力点(押圧部)Eで押圧すると、脚部の接触部(点)14b’である支点Fが基部の底面部12-2上を摺動(スライド)し、力点Eに接近する方向に移動する。具体的に、図4(B)の力点Eに矢視方向(下方向)の力を加えると、挟持部14は支点Fを中心に時計周りに回動して挟持部の一端側(左側)14-1Lが開かれるとともに、支点Fがその円弧形状に沿って基部の底面部12-2上を摺動し、右方向、すなわち力点Eに接近する(図5)。つまり、力点Eへの押圧を継続すると、力点E、支点Fの間の距離が徐々に短くなる。
一方、押圧しても力点(押圧部)E、作用点Lは移動せず、力点E、作用点Lの間の距離は変動しない。力点Eの押圧に従って力点E、支点Fの間の距離が徐々に短くなるため、力点Eでは余計な力を必要とせず、小さな力で挟持部の一端側(左側)14-1Lを容易に開くことができる。この点からも、吊りボルト用固定具10を簡単に取り付けることができ、その位置の微調整や吊りボルトPへの仮止め(仮決め)を簡単に行うことができる。
【0038】
上述した実施例では、基部12は、一対の側壁12-1と、一対の側壁に挟まれた平面部12-2を有する断面コ字形状とされ、基部の各側壁の一端側12-1Lには係合部が切り欠かれて形成されるとしたが、基部の形状、係合部の有無やその形状などはこれに限定されない。たとえば基部12を断面コ字形状ではなく一枚の板状片としても、挟持部14のみをクリップのように使用して吊りボルトPを挟持、支持することができる。連結部材16の貫通する貫通孔12’を基部の平面部12-2に形成し、連結部材を貫通孔に挿通して基部12、挟持部14、弾性部材18をユニット化できれば足りる。
しかしながら、上述した実施例のように、基部12が挟持部14に対応する断面コ字形状などであれば、より強固に吊りボルトPを挟持、支持することができる。
同様に、挟持部14を断面コ字形状ではなく、たとえば一枚の板状片としてもクリップのように使用して吊りボルトPを挟持、支持することができる。挟持部の変形例については後述する(図7(A)~(C)、8(A)(B))。
【0039】
また、基部および挟持部の側壁12-1、14-1に、挟持部14の摺動に沿ったピンおよびガイド孔(図示しない)をそれぞれ形成してもよい。たとえば、基部の側壁12-1にガイド孔(図示しない)が形成されるとともに、挟持部の側壁14-1から外方に向けてピン(図示しない)が突出し、ピンをガイド孔に挿通する。挟持部14の他端側(右側)14-1Rの押圧による挟持部の移動(摺動)にしたがって、ピンがガイド孔を摺動する。ピンおよびガイド孔を設ければ、基部12、挟持部14の組み合わせがより強固になり、挟持部が基部から離反することはない。
【0040】
実施例では吊りボルト用固定具10に斜め支持体20を連結したが、吊りボルト用固定具に連結される対象物は、斜め支持体に限定されない。たとえば、ケーブルを支持するためのケーブル用支持部材、ケーブルを結線するために用いる配線ボックス、結束バンド用支持部材などを吊りボルト用固定具に連結してもよい。
図6(A)は吊りボルト用固定具、吊りボルト、ケーブル用支持部材の斜視図、(B)は吊りボルト用固定具、吊りボルト、配線ボックスの斜視図をそれぞれ示す。
ケーブル用支持部材30は、たとえば半円の円弧形状の線状部材とされている。図6(A)のケーブル用支持部材の一端30aは挟持部の平面部14-2の外側面(正面)に固着され、ケーブル用支持部材30はその湾曲した中央部でケーブル(図示しない)を支持することができる。なお、ケーブル用支持部材30の本数、形状や吊りボルト用固定具10に固着される位置はこれに限定されない。ケーブル用支持部材30の一端30aは、吊りボルト用固定具10において、少なくとも基部12または挟持部14いずれかの外側面に固着して連結されていればよい。ケーブル用支持部材30を2本準備し、基部12、挟持部14の各外側面に固着してもよい。また、ケーブル支持部材30の形状は、特許第6416317号のものでもよい。
【0041】
配線ボックス40は、たとえば箱型形状のボックスとされている。図6(B)の配線ボックスは吊りボルト用固定具10の背面に取り付け可能とされ、取り付けは、たとえば吊りボルト用固定具の基部の平面部12-2および配線ボックス40に1または複数の挿通孔(図示しない)が形成され、これらの挿通孔に別体のボルト(図示しない)を挿通することで配線ボックス40、吊りボルト用固定具10が連結、固定される。
なお、配線ボックス40の個数、形状や吊りボルト用固定具10に固着される位置はこれに限定されない。たとえば、吊りボルト用固定具10に設けられる挿通孔(図示しない)は、ボルト用固定具の基部の平面部12-2ではなく挟持部の平面部14-2に形成されてもよい。すなわち、挿通孔(図示しない)は少なくとも基部12または挟持部14いずれかの外側面に設けられていれば足りる。
【0042】
あるいは、結束バンドを支持可能な結束バンド用支持部材(図示しない)や、電線管を支持可能な電線管支持部材(図示しない)を吊りボルト用固定具10に取り付けてもよい。たとえば、結束バンド用支持部材(図示しない)電線管支持部材(図示しない)を嵌め込み可能な支持孔(図示しない)を吊りボルト用固定具の挟持部の平面部14-2に形成してもよい。
【0043】
図7(A)~(C)は、挟持部の変形例を含む(吊りボルト用取付機構を具現化した)吊りボルト用固定具および吊りボルトの斜視図をそれぞれ示す。図8(A)は挟持部の他の変形例の斜視図、(B)は挟持部の他の変形例を含む吊りボルト用固定具および吊りボルトの斜視図をそれぞれ示す。図面の簡略化のため、図7(A)~(C)、8(A)(B)では付勢部材や吊りボルトPのネジ溝を省略している。
これらの変形例において、上記実施例と共通する構成部材については同じ参照符号を付してその説明を省略し、実施例と異なる構成を主として説明する。
【0044】
実施例の構成と異なる図7(A)~(C)の挟持部の構成には符号(番号)の末尾に「1」「2」「3」をそれぞれ付す。たとえば、図7(A)の挟持部は符号141で表わされる。
実施例では挟持部14が基部の側壁12-1に囲まれて基部12に内包されていたが、図7(A)の挟持部141は一部のみが基部に内包されている点で実施例と異なる構成とされている。具体的に、図7(A)の挟持部141は、その上下一対の側壁141-1が基部の上下一対の側壁12-1の下にそれぞれ位置している。言い換えると、挟持部の一対の側壁141-1が、基部の一対の側壁12-1に対して互い違いに配置されている。
もちろん、基部、挟持部の側壁12-1、141-1の位置関係は逆、つまり挟持部の上下の側壁が基部の上下の側壁の上にそれぞれ位置していてもよい。
【0045】
実施例と比較すると、図7(B)の挟持部142は、その一端側の端末が基部12方向に折曲されて別の側壁142-Lが形成されている。具体的に、挟持部142は、押圧により開かれる側(一端側。左側)が吊りボルトPの断面形状に沿うように折曲されて、別の側壁142-Lが形成されている。
図7(C)の挟持部143は、図7(B)と同様の別の側壁143-Lを有するとともに、挟持部の貫通孔143’が挟持部143の中央部から一端側(左側)の端末(縁)にかけて広く形成されている。言い換えると、図7(B)に示すように、別の側壁143-Lは挟持部の貫通孔143’により上下に分離された二股形状とされている。
【0046】
実施例の構成と異なる図8(A)(B)の挟持部の構成には符号(番号)の末尾に「4」を付す。たとえば、図8(A)の挟持部は符号144で表わされる。実施例と比較すると、挟持部144は側壁14-1がなく、挟持部の他端側144-Rを折曲することで脚部144bが形成されている。
【0047】
吊りボルト用固定具10の挟持部144は、たとえば一枚の板状片から形成され、基部の側壁12-1に囲まれた基部12の内部に配置されていることは実施例と同様である。しかし、挟持部の脚部144bは、挟持部の他端側144-R(図8(A)(B)では左側)を挟持部の中央部へ折り返して凸形状とすることで形成されている。
具体的に、図8(A)に示すように、挟持部144はたとえば一枚の板状片から形成され、その他端側144-Rは折曲により緩やかな凸形状に形成され、この凸形状が脚部144bとされている。脚部144bの端部(接触部(点))144b’は基部の平面部12-2の内面に接触しており、接触した部分は緩やかな略円弧形状に形成されている。
【0048】
脚部144bには貫通孔144’が、挟持部の中央部には(実施例と同様の)貫通孔14’がそれぞれ形成されている。脚部144bの貫通孔144’は、挟持部の中央部の貫通孔14’と同様に連結部材16の挿通可能な形状に形成されている。
挟持部144の一端側(図8(A)では右側)144-Lには、吊りボルトPの断面形状の一部に対応して屈曲された係合部144aが形成されている。
【0049】
図7(A)~(C)、8(A)(B)の挟持部141~144の構成であっても、挟持部の他端側を押圧すると、挟持部上の力点(押圧部)E(挟持部の他端側(右側)の一点)、支点F(脚部の接触部(点))間の距離が短くなり、小さな力で簡単に吊りボルト用固定具10の一端側を開き、吊りボルト用固定具を吊りボルトPに仮止めすることできることはいうまでもない。そして、図7(A)~(C)、8(A)(B)の挟持部の変形例を含む吊りボルト用固定具10を、図6(A)(B)に示すケーブル用支持部材30や配線ボックス40、あるいは結束バンド用支持部材に使用することができる。
【0050】
上記のように本発明によれば、(吊りボルト用取付機構を具現化した)吊りボルト用固定具は一体化(ユニット化)されているため、吊りボルト用固定具の部材を紛失することはない。また、吊りボルト用固定具をクリップのように吊りボルトに取り付け、吊りボルトに対する吊りボルト用固定具の任意の位置に仮止めを簡単に行うことができる。
挟持部の他端側を押圧すると、挟持部上の力点、支点間の距離が短くなる。そのため、小さな力で簡単に吊りボルト用固定具の一端側を開くことができる。
【0051】
上述した実施例は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明は、照明器具、配線器具、安定器、火災報知器など各物品の振れを防止する吊りボルトに取り付けられる吊りボルト用取付機構および吊りボルト用固定具にも応用できる。
【符号の説明】
【0053】
1 吊りボルト用取付機構
10 吊りボルト用固定具
12 基部
12-1 一対の側壁(12-1L 一端側、12-1R 他端側)
12-2 平面部
12a 係合部
12’ 貫通孔
14 挟持部(141~144 挟持部の変形例)
14-1 一対の側壁(14-1L 一端側、14-1R 他端側)
14-2 平面部
14a 係合部
14’ 貫通孔
14b 脚部
16 連結部材
18 弾性部材(コイルバネ)
20 斜め支持体
20a 折曲部
20’ 貫通孔
P 吊りボルト

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8