(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024001934
(43)【公開日】2024-01-11
(54)【発明の名称】投票システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/34 20120101AFI20231228BHJP
【FI】
G06Q50/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022100810
(22)【出願日】2022-06-23
(71)【出願人】
【識別番号】000237639
【氏名又は名称】富士通フロンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002918
【氏名又は名称】弁理士法人扶桑国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木村 然
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC54
(57)【要約】
【課題】公営競技のギフトによる集客効果を向上させることができる。
【解決手段】ギフト管理装置10は、公営競技の投票に利用可能なギフトを発行し、ギフトを付与する付与条件を設定する。ギフト付与装置20は、利用者端末1から投票内容を取得する。ギフト付与装置20は、投票内容が付与条件を満たす場合、ギフトを利用者端末1に通知する。投票端末2は、ギフトを示す情報を利用者端末1から取得する。投票端末2は、投票金額からギフトの金額を減額して投票を受け付ける。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
公営競技の投票に利用可能なギフトを発行し、前記ギフトを付与する付与条件を設定するギフト管理装置と、
利用者端末から投票内容を取得し、前記投票内容が前記付与条件を満たす場合、前記ギフトを前記利用者端末に通知するギフト付与装置と、
前記ギフトを示す情報を前記利用者端末から取得し、投票金額から前記ギフトの金額を減額して投票を受け付ける投票端末と、
を有する投票システム。
【請求項2】
前記ギフト付与装置は、前記投票内容と、前記ギフトとを示す通知情報を前記利用者端末に通知し、
前記投票端末は、前記利用者端末から前記通知情報を取得し、前記投票金額から前記通知情報で示される前記ギフトの金額を減額して、前記投票内容での投票を受け付ける、
請求項1記載の投票システム。
【請求項3】
前記ギフト付与装置は、前記通知情報として二次元コードを前記利用者端末に通知し、
前記投票端末は、前記利用者端末に表示された前記二次元コードを読み取り、前記投票金額から前記二次元コードで示される前記ギフトの金額を減額して、前記投票内容での投票を受け付ける、
請求項2記載の投票システム。
【請求項4】
前記ギフト管理装置は、指定レース番号を含む前記付与条件を設定し、
前記ギフト付与装置は、前記投票内容に含まれるレース番号が前記指定レース番号の場合、前記ギフトを前記利用者端末に通知する、
請求項1記載の投票システム。
【請求項5】
前記ギフト管理装置は、指定式別を含む前記付与条件を設定し、
前記ギフト付与装置は、前記投票内容に含まれる式別が前記指定式別の場合、前記ギフトを前記利用者端末に通知する、
請求項1記載の投票システム。
【請求項6】
前記ギフト管理装置は、指定金額を含む前記付与条件を設定し、
前記ギフト付与装置は、前記投票内容に含まれる前記投票金額が前記指定金額以上の場合、前記ギフトを前記利用者端末に通知する、
請求項1記載の投票システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、投票システムに関する。
【背景技術】
【0002】
競馬、競輪、競艇、オートレース等の公営競技において、利用者に投票を促すためにギフトを配布することがある。ギフトが配布された利用者は、配布されたギフトの金額を公営競技の投票金額として利用することができる。
【0003】
公営競技のギフトに関する技術としては、例えば、投票券を発券する場合に、特典を付与する発券システムが提案されている。また、例えば、公営競技の投票に用いられるギフト券を配布するまでの手間を削減する情報処理システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-035316号公報
【特許文献2】特開2021-124804号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
公営競技場では、所定の特徴の来場者を増加させたいことがある。例えば、公営競技場の所定の時間帯の来場を促したいことがある。ギフトを配布することで利用者の来場を促すことができるが、ギフトを無作為に配布すると、所定の特徴の来場者の集客が見込めないことがある。
【0006】
1つの側面では、本件は、公営競技のギフトによる集客効果を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの案では、ギフト管理装置と、ギフト付与装置と、投票端末とを有する投票システムが提供される。ギフト管理装置は、公営競技の投票に利用可能なギフトを発行し、ギフトを付与する付与条件を設定する。ギフト付与装置は、利用者端末から投票内容を取得し、投票内容が付与条件を満たす場合、ギフトを利用者端末に通知する。投票端末は、ギフトを示す情報を利用者端末から取得し、投票金額からギフトの金額を減額して投票を受け付ける。
【発明の効果】
【0008】
1態様によれば、公営競技のギフトによる集客効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1の実施の形態に係る投票システムの一例を示す図である。
【
図2】第2の実施の形態に係る投票システムの一例を示す図である。
【
図3】投票端末のハードウェアの一構成例を示す図である。
【
図4】ギフト管理PCのハードウェアの一構成例を示す図である。
【
図5】利用者端末のハードウェアの一構成例を示す図である。
【
図6】投票システムに含まれる各装置の機能例を示すブロック図である。
【
図7】ギフトコードテーブルの一例を示す図である。
【
図8】入力フォームの一例を示す図(その1)である。
【
図9】入力フォームの一例を示す図(その2)である。
【
図10】入力フォームの一例を示す図(その3)である。
【
図11】入力フォームの一例を示す図(その4)である。
【
図12】ギフト発行処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図13】投票受付処理の手順の一例を示すフローチャート(その1)である。
【
図14】投票受付処理の手順の一例を示すフローチャート(その2)である。
【
図15】投票受付処理の手順の一例を示すフローチャート(その3)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。なお各実施の形態は、矛盾のない範囲で複数の実施の形態を組み合わせて実施することができる。
〔第1の実施の形態〕
まず、第1の実施の形態について説明する。
【0011】
図1は、第1の実施の形態に係る投票システムの一例を示す図である。第1の実施の形態の投票システムは、競馬、競輪、競艇、オートレース等の公営競技の利用者にギフトを配布するものである。第1の実施の形態の投票システムは、利用者端末1、投票端末2、ギフト管理装置10およびギフト付与装置20を有する。
【0012】
利用者端末1は、利用者が操作する、携帯可能な電子機器である。利用者端末1は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等である。投票端末2は、利用者が公営競技の投票をするための装置である。
【0013】
ギフト管理装置10は、公営競技の投票に利用可能なギフトを発行するコンピュータである。ギフト管理装置10は、例えば、公営競技場の係員が操作するコンピュータである。ギフト管理装置10は、記憶部11と処理部12とを有する。記憶部11は、ギフト管理装置10が実行する処理に用いられるデータを記憶する。記憶部11は、例えば、ギフト管理装置10が有するメモリまたはストレージ装置である。記憶部11は、ギフト情報11aを記憶する。ギフト情報11aには、発行されたギフトの情報が登録される。例えば、ギフト情報11aには、ギフトを識別するためのギフトコード、ギフトの金額およびギフトの付与条件が登録される。
【0014】
処理部12は、ギフト管理装置10を制御し、所要の処理を実行可能である。処理部12は、例えば、ギフト管理装置10が有するプロセッサまたは演算回路である。処理部12は、ギフトを発行し、ギフトを付与する付与条件を設定する。例えば、処理部12は、指定レース番号を含む付与条件を設定する。指定レース番号は、1つのレース番号であってもよいし、特定のレース以降のレースのレース番号等の複数のレース番号であってもよい。また、例えば、処理部12は、指定式別を含む付与条件を設定する。また、例えば、処理部12は、指定金額を含む付与条件を設定する。
【0015】
例えば、処理部12は、ギフトの発行数、ギフトの金額および付与条件の入力を受け付ける。処理部12は、ギフトコードがそれぞれ異なる、入力された発行数のギフトをギフト情報11aに登録する。処理部12は、登録したギフトの金額を入力された金額に設定し、登録したギフトの付与条件を入力された付与条件に設定する。処理部12は、ギフト情報11aをギフト付与装置20に通知する。
【0016】
ギフト付与装置20は、利用者にギフトを付与するコンピュータである。ギフト付与装置20は、例えば、投票内容を受け付け、受け付けた投票内容を示すQR(Quick Response)コード(登録商標)を生成するサーバコンピュータである。ギフト付与装置20は、処理部22を有する。処理部22は、ギフト付与装置20を制御し、所要の処理を実行可能である。処理部22は、例えば、ギフト付与装置20が有するプロセッサまたは演算回路である。
【0017】
処理部22は、利用者端末1から投票内容を取得する。例えば、処理部22は、利用者端末1からのアクセスに応じて、投票内容を入力するためのページを利用者端末1に送信する。そして、処理部22は、送信されたページにおいて入力された投票内容を取得する。
【0018】
次に、処理部22は、ギフト情報11aを参照し、取得した投票内容が付与条件を満たすか否かを判定する。例えば、処理部22は、付与条件が指定レース番号を含み、投票内容に含まれるレース番号が指定レース番号の場合、投票内容が付与条件を満たすと判定する。また、例えば、処理部22は、付与条件が指定式別を含み、投票内容に含まれる式別が指定式別の場合、投票内容が付与条件を満たすと判定する。また、例えば、処理部22は、付与条件が指定金額を含み、投票内容に含まれる投票金額が指定金額以上の場合、投票内容が付与条件を満たすと判定する。
【0019】
処理部22は、投票内容が付与条件を満たす場合、ギフトを利用者端末1に通知する。ここで、処理部22は、投票内容と、ギフトとを示す通知情報を利用者端末1に通知する。例えば、処理部22は、通知情報として二次元コードを利用者端末1に通知する。二次元コードは、例えば、投票内容、付与するギフトのギフトコードおよび付与するギフトの金額を示すQRコードである。
【0020】
投票端末2は、ギフトを示す情報を利用者端末1から取得する。ここで、投票端末2は、利用者端末1から通知情報を取得する。例えば、利用者は、二次元コードが表示された利用者端末1を投票端末2にかざす。すると、投票端末2は、利用者端末1に表示された二次元コードを読み取る。
【0021】
そして、投票端末2は、投票金額から通知情報で示されるギフトの金額を減額して、通知情報で示される投票内容での投票を受け付ける。例えば、投票端末2は、利用者端末1に表示された二次元コードからギフトの金額および投票内容を読み取る。そして、投票端末2は、投票金額から二次元コードで示されるギフトの金額を減額して、投票内容での投票を受け付ける。
【0022】
第1の実施の形態によれば、ギフト管理装置10は、公営競技の投票に利用可能なギフトを発行し、ギフトを付与する付与条件を設定する。ギフト付与装置20は、利用者端末1から投票内容を取得し、投票内容が付与条件を満たす場合、ギフトを利用者端末1に通知する。投票端末2は、ギフトを示す情報を利用者端末1から取得し、投票金額からギフトの金額を減額して投票を受け付ける。
【0023】
これにより、第1の実施の形態の投票システムは、付与条件を満たすような投票をする利用者の来場を促すことができる。よって、第1の実施の形態の投票システムは、公営競技のギフトによる集客効果を向上させることができる。
【0024】
また、ギフト付与装置20は、投票内容と、ギフトとを示す通知情報を利用者端末1に通知し、投票端末2は、利用者端末1から通知情報を取得し、投票金額から通知情報で示されるギフトの金額を減額して、投票内容での投票を受け付ける。これにより、第1の実施の形態の投票システムは、利用者端末1から投票端末2へ通知情報を通知するだけでギフトの利用と投票とができるようにし、ギフトの利用を容易にすることができる。
【0025】
また、ギフト付与装置20は、通知情報として二次元コードを利用者端末1に通知し、投票端末2は、利用者端末1に表示された二次元コードを読み取り、投票金額から二次元コードで示されるギフトの金額を減額して、投票内容での投票を受け付ける。これにより、第1の実施の形態の投票システムは、利用者端末1から投票端末2への通知情報の通知を容易にすることができる。
【0026】
また、ギフト管理装置10は、指定レース番号を含む付与条件を設定し、ギフト付与装置20は、投票内容に含まれるレース番号が指定レース番号の場合、ギフトを利用者端末1に通知する。これにより、第1の実施の形態の投票システムは、所定の時間帯の来場を利用者に促すことができる。
【0027】
また、ギフト管理装置10は、指定式別を含む付与条件を設定し、ギフト付与装置20は、投票内容に含まれる式別が指定式別の場合、ギフトを利用者端末1に通知する。これにより、第1の実施の形態の投票システムは、所定の難易度の投票を利用者に促すことができる。
【0028】
また、ギフト管理装置10は、指定金額を含む付与条件を設定し、ギフト付与装置20は、投票内容に含まれる投票金額が指定金額以上の場合、ギフトを利用者端末1に通知する。これにより、第1の実施の形態の投票システムは、金額の高い投票を利用者に促すことができる。
【0029】
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、競馬、競輪、競艇、オートレース等の公営競技において、投票内容に応じたギフトを配布するサービスを提供するものである。
【0030】
図2は、第2の実施の形態に係る投票システムの一例を示す図である。第2の実施の形態の投票システムは、投票端末100、ギフト管理PC(Personal Computer)200、コード生成サーバ300および利用者端末400を有する。コード生成サーバ300は、ネットワーク40に接続されている。また、利用者端末400は、無線通信によってネットワーク40に接続されている。ネットワーク40は、例えば、インターネット等の広域ネットワークである。
【0031】
投票端末100およびギフト管理PC200は、公営競技場50内に設置されている。公営競技場50は、競馬、競輪、競艇、オートレース等の公営競技が開催される会場である。また、投票端末100およびギフト管理PC200は、ネットワーク30を介してネットワーク40に接続されている。ネットワーク30は、例えば、公営競技場50内のLAN(Local Area Network)である。
【0032】
投票端末100は、公営競技のQR投票をするための装置である。投票端末100によるQR投票では、まず、公営競技の投票をする利用者は、コード生成サーバ300から取得したQRコードを表示した利用者端末400を投票端末100にかざす。投票端末100は、利用者端末400に表示されたQRコードを読み取ることで、投票内容およびギフトの情報を取得する。そして、投票端末100は、取得した投票内容で、ギフトを用いた投票を受け付ける。
【0033】
ギフト管理PC200は、公営競技場50の係員が操作するPCである。ギフト管理PC200は、有効期限、発行数、付与金額およびギフトを付与する条件(ギフト付与条件)の入力を受け付け、ギフトを発行する。ギフト管理PC200は、発行したギフトの情報をコード生成サーバ300に送信する。
【0034】
コード生成サーバ300は、QR投票のQRコードを生成するサーバコンピュータである。コード生成サーバ300は、利用者端末400からのアクセスに応じて、投票内容を入力するためのページを利用者端末400に送信する。コード生成サーバ300は、送信されたページにおいて入力された投票内容を利用者端末400から取得する。そして、コード生成サーバ300は、取得した投票内容を示すQRコードを生成し、生成したQRコードを利用者端末400に送信する。ここで、コード生成サーバ300は、ギフト管理PC200から取得したギフトの情報を参照して投票内容がギフト付与条件を満たしているか否か判定し、投票内容がギフト付与条件を満たしている場合、ギフトの情報を含むQRコードを生成する。
【0035】
利用者端末400は、利用者が操作するスマートフォン等の端末である。利用者端末400は、コード生成サーバ300にアクセスし、投票内容を入力するためのページを受信する。利用者端末400は、受信したページにおいて入力された投票内容をコード生成サーバ300に送信する。すると、利用者端末400は、コード生成サーバ300からQRコードを受信し、受信したQRコードを表示する。
【0036】
図3は、投票端末のハードウェアの一構成例を示す図である。投票端末100は、プロセッサ101によって装置全体が制御されている。プロセッサ101には、バス112を介してメモリ102と複数の周辺機器が接続されている。プロセッサ101は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ101は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、またはDSP(Digital Signal Processor)である。プロセッサ101がプログラムを実行することで実現する機能の少なくとも一部を、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)等の電子回路で実現してもよい。
【0037】
メモリ102は、投票端末100の主記憶装置として使用される。メモリ102には、プロセッサ101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、メモリ102には、プロセッサ101による処理に利用する各種データが格納される。メモリ102としては、例えばRAM(Random Access Memory)等の揮発性の半導体記憶装置が使用される。
【0038】
バス112に接続されている周辺機器としては、ストレージ装置103、ディスプレイ装置104、タッチパネル105、投票券処理ユニット106、マークカード処理ユニット107、コード読取ユニット108および現金処理ユニット109がある。また、バス112に接続されている周辺機器としては、機器接続インタフェース110およびネットワークインタフェース111がある。
【0039】
ストレージ装置103は、内蔵した記録媒体に対して、電気的または磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。ストレージ装置103は、コンピュータの補助記憶装置として使用される。ストレージ装置103には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、ストレージ装置103としては、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)を使用することができる。
【0040】
ディスプレイ装置104は、プロセッサ101からの命令に従って、画像を表示する。ディスプレイ装置104としては、有機EL(Electro Luminescence)を用いた表示装置や液晶表示装置等がある。
【0041】
タッチパネル105は、ディスプレイ装置104の画面の前面に配置されており、画面上の押された位置を検知して、その位置を示す信号をプロセッサ101に送信する。
投票券処理ユニット106は、プロセッサ101の指示に従って投票券を印刷し放出する。また、投票券処理ユニット106は、的中投票券の内容を読み取り、プロセッサ101に出力する。
【0042】
マークカード処理ユニット107は、公営競技の投票に用いられるマークカードにマークされた情報を読み取り、読み取った情報をプロセッサ101に送信する。
コード読取ユニット108は、QRコード等の二次元コードやバーコードを読み取り、読み取った情報をプロセッサ101に送信する。
【0043】
現金処理ユニット109は、プロセッサ101の指示に従って硬貨や紙幣の入出金を制御する。現金処理ユニット109は、入金された硬貨や紙幣の種別を読み取り、プロセッサ101に出力する。また、現金処理ユニット109は、プロセッサ101に指示された種別の硬貨や紙幣を放出する。
【0044】
機器接続インタフェース110は、可搬型記録媒体31からデータを読み込みまたは、可搬型記録媒体31にデータを書き込むことができる。可搬型記録媒体31は、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)やCD(Compact Disc)などの記録媒体である。
【0045】
ネットワークインタフェース111は、ネットワーク30に接続されている。ネットワークインタフェース111は、ネットワーク30を介して、他のコンピュータまたは通信機器との間でデータの送受信を行う。
【0046】
投票端末100は、以上のようなハードウェア構成によって、第2の実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、第1の実施の形態に示した投票端末2も、
図3に示した投票端末100と同様のハードウェアにより実現することができる。
【0047】
投票端末100は、例えばコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、第2の実施の形態の処理機能を実現する。投票端末100に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。例えば、投票端末100に実行させるプログラムをストレージ装置103に格納しておくことができる。プロセッサ101は、ストレージ装置103内のプログラムの少なくとも一部をメモリ102にロードし、プログラムを実行する。また投票端末100に実行させるプログラムを、可搬型記録媒体31に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体31に格納されたプログラムは、例えばプロセッサ101からの制御により、ストレージ装置103にインストールされた後、実行可能となる。またプロセッサ101が、可搬型記録媒体31から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
【0048】
図4は、ギフト管理PCのハードウェアの一構成例を示す図である。ギフト管理PC200は、プロセッサ201によって装置全体が制御されている。プロセッサ201には、バス209を介してメモリ202と複数の周辺機器が接続されている。プロセッサ201は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ201は、例えばCPU、MPU、またはDSPである。プロセッサ201がプログラムを実行することで実現する機能の少なくとも一部を、ASIC、PLD等の電子回路で実現してもよい。
【0049】
メモリ202は、ギフト管理PC200の主記憶装置として使用される。メモリ202には、プロセッサ201に実行させるOSのプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、メモリ202には、プロセッサ201による処理に利用する各種データが格納される。メモリ202としては、例えばRAM等の揮発性の半導体記憶装置が使用される。
【0050】
バス209に接続されている周辺機器としては、ストレージ装置203、GPU(Graphics Processing Unit)204、入力インタフェース205、光学ドライブ装置206、機器接続インタフェース207およびネットワークインタフェース208がある。
【0051】
ストレージ装置203は、内蔵した記録媒体に対して、電気的または磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。ストレージ装置203は、コンピュータの補助記憶装置として使用される。ストレージ装置203には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、ストレージ装置203としては、例えばHDDやSSDを使用することができる。
【0052】
GPU204には、モニタ41が接続されている。GPU204は、プロセッサ201からの命令に従って、画像をモニタ41の画面に表示させる。モニタ41としては、有機ELを用いた表示装置や液晶表示装置等がある。
【0053】
入力インタフェース205には、キーボード42とマウス43とが接続されている。入力インタフェース205は、キーボード42やマウス43から送られてくる信号をプロセッサ201に送信する。なお、マウス43は、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボール等がある。
【0054】
光学ドライブ装置206は、レーザ光等を利用して、光ディスク44に記録されたデータの読み取りを行う。光ディスク44は、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された可搬型の記録媒体である。光ディスク44には、DVD、DVD-RAM、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R(Recordable)/RW(ReWritable)等がある。
【0055】
機器接続インタフェース207は、ギフト管理PC200に周辺機器を接続するための通信インタフェースである。例えば機器接続インタフェース207には、メモリ装置45やメモリリーダライタ46を接続することができる。メモリ装置45は、機器接続インタフェース207との通信機能を搭載した記録媒体である。メモリリーダライタ46は、メモリカード47へのデータの書き込み、またはメモリカード47からのデータの読み出しを行う装置である。メモリカード47は、カード型の記録媒体である。
【0056】
ネットワークインタフェース208は、ネットワーク30に接続されている。ネットワークインタフェース208は、ネットワーク30を介して、他のコンピュータまたは通信機器との間でデータの送受信を行う。
【0057】
ギフト管理PC200は、以上のようなハードウェア構成によって、第2の実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、第1の実施の形態に示したギフト管理装置10およびギフト付与装置20も、
図4に示したギフト管理PC200と同様のハードウェアにより実現することができる。また、コード生成サーバ300もギフト管理PC200と同様のハードウェアにより実現することができる。
【0058】
ギフト管理PC200は、例えばコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、第2の実施の形態の処理機能を実現する。ギフト管理PC200に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。例えば、ギフト管理PC200に実行させるプログラムをストレージ装置203に格納しておくことができる。プロセッサ201は、ストレージ装置203内のプログラムの少なくとも一部をメモリ202にロードし、プログラムを実行する。またギフト管理PC200に実行させるプログラムを、光ディスク44、メモリ装置45、メモリカード47等の可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に格納されたプログラムは、例えばプロセッサ201からの制御により、ストレージ装置203にインストールされた後、実行可能となる。またプロセッサ201が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
【0059】
図5は、利用者端末のハードウェアの一構成例を示す図である。利用者端末400は、プロセッサ401によって装置全体が制御されている。プロセッサ401には、バス408を介してメモリ402と複数の周辺機器が接続されている。プロセッサ401は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ401は、例えばCPU、MPU、またはDSPである。プロセッサ401がプログラムを実行することで実現する機能の少なくとも一部を、ASIC、PLDなどの電子回路で実現してもよい。
【0060】
メモリ402は、利用者端末400の主記憶装置として使用される。メモリ402には、プロセッサ401に実行させるOSのプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、メモリ402には、プロセッサ401による処理に利用する各種データが格納される。メモリ402としては、例えばRAMなどの揮発性の半導体記憶装置が使用される。
【0061】
バス408に接続されている周辺機器としては、ストレージ装置403、ディスプレイ装置404、タッチパネル405、機器接続インタフェース406および無線通信インタフェース407がある。
【0062】
ストレージ装置403は、内蔵した記録媒体に対して、電気的または磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。ストレージ装置403は、利用者端末400の補助記憶装置として使用される。ストレージ装置403には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、ストレージ装置403としては、例えばフラッシュメモリなどを使用することができる。
【0063】
ディスプレイ装置404は、プロセッサ401からの命令に従って、画像を表示する。ディスプレイ装置404としては、有機ELを用いた表示装置や液晶表示装置などがある。タッチパネル405は、ディスプレイ装置404の画面の前面に配置されており、画面上の押された位置を検知して、その位置を示す信号をプロセッサ401に送信する。
【0064】
機器接続インタフェース406は、利用者端末400に周辺機器を接続するための通信インタフェースである。例えば機器接続インタフェース406には、メモリカード51を接続することができる。メモリカード51は、機器接続インタフェース406との通信機能を搭載した、カード型の記録媒体である。
【0065】
無線通信インタフェース407は、無線通信によるネットワークインタフェースである。無線通信インタフェース407は、ネットワーク40に接続されている。無線通信インタフェース407は、ネットワーク40を介して、他のコンピュータまたは通信機器との間でデータの送受信を行う。
【0066】
利用者端末400は、以上のようなハードウェア構成によって、第2の実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、第1の実施の形態に示した利用者端末1も、
図5に示した利用者端末400と同様のハードウェアにより実現することができる。
【0067】
次に、第2の実施の形態の投票システムに含まれる各装置の機能について詳細に説明する。
図6は、投票システムに含まれる各装置の機能例を示すブロック図である。投票端末100は、コード取得部120および投票処理部130を有する。コード取得部120および投票処理部130は、メモリ102に記憶されたプログラムをプロセッサ101が実行することで実現される。
【0068】
コード取得部120は、利用者端末400に表示されたQRコードを読み取る。例えば、コード取得部120は、コード読取ユニット108にかざされた利用者端末400に表示されたQRコードを、コード読取ユニット108に読み取らせる。コード取得部120は、取得したQRコードに含まれる投票内容を特定する。例えば、コード取得部120は、取得したQRコードの投票内容を示す領域と、ギフトコードを示す領域とのうち、投票内容を示す領域に設定されたコードから、開催場、レース番号、方式、式別および投票金額を特定する。
【0069】
コード取得部120は、取得したQRコードにギフトコードの付与があるか否かを判定する。例えば、コード取得部120は、取得したQRコードのギフトコードを示す領域にコードが設定されている場合、ギフトコードの付与があると判定する。コード取得部120は、ギフトコードの付与があると判定した場合、ギフトコードの照会をギフト管理PC200に依頼する。例えば、コード取得部120は、取得したQRコードのギフトコードを示す領域に設定されたコードから、ギフトコードを特定する。そして、コード取得部120は、特定したギフトコードを含む照会依頼をギフト管理PC200に送信する。
【0070】
投票処理部130は、QR投票をするための処理を実行する。投票処理部130は、現金処理ユニット109を制御して現金の投入を受け付ける。投票処理部130は、投票券処理ユニット106に、コード取得部120が特定した投票内容が印刷された投票券を発券させる。また、投票処理部130は、投入された現金の金額からコード取得部120が特定した投票金額を減算した金額の現金を現金処理ユニット109に放出させる。なお、投票処理部130は、ギフトコードが有効である場合、投票金額からギフト管理PC200から受信したギフトの金額を減額する。
【0071】
ギフト管理PC200は、記憶部210、ギフト発行部220および照会部230を有する。記憶部210は、メモリ202またはストレージ装置203の記憶領域を用いて実現される。ギフト発行部220および照会部230は、メモリ202に記憶されたプログラムをプロセッサ201が実行することで実現される。記憶部210は、ギフトコードテーブル211を記憶する。ギフトコードテーブル211は、発行されたギフトの情報が登録されるテーブルである。
【0072】
ギフト発行部220は、ギフトを発行し、ギフトコードテーブル211をコード生成サーバ300に通知する。まず、ギフト発行部220は、ギフト付与条件の入力を受け付ける。例えば、ギフト発行部220は、入力フォームを表示し、入力フォームの各入力欄への入力を受け付ける。ギフト発行部220は、入力されたギフト付与条件を設定したギフトを発行する。ギフト発行部220は、発行したギフトをギフトコードテーブル211に登録する。そして、ギフト発行部220は、ギフトコードテーブル211をCSV(Comma Separated Value)形式で出力する。ギフト発行部220は、出力したCSVファイルをコード生成サーバ300に送信する。
【0073】
照会部230は、投票端末100からの依頼に応じて、ギフトの照会をする。照会部230は、投票端末100から照会依頼を受信すると、照会を依頼されたギフトコードが有効であるか否かギフトコードテーブル211を参照して判定し、判定結果を投票端末100に送信する。
【0074】
コード生成サーバ300は、記憶部310、コード送信部320および登録部330を有する。記憶部310は、コード生成サーバ300が有するメモリまたはストレージ装置の記憶領域を用いて実現される。コード送信部320および登録部330は、コード生成サーバ300が有するメモリに記憶されたプログラムをコード生成サーバ300が有するプロセッサが実行することで実現される。
【0075】
記憶部310は、ギフトコードテーブル211を記憶する。登録部330は、ギフト管理PC200から受信したCSVファイルを読み取り、CSVファイルから読み取ったギフトコードテーブル211を記憶部310に格納する。
【0076】
コード送信部320は、利用者端末400から投票内容を取得し、投票内容に応じたQRコードを利用者端末400に送信する。コード送信部320は、利用者端末400からのアクセスに応じて、投票内容を入力するためのページを利用者端末400に送信する。コード送信部320は、送信したページに入力された投票内容を取得する。コード送信部320は、取得した投票内容を示すQRコードを生成する。例えば、コード送信部320は、投票内容を示す領域と、ギフトコードを示す領域とのうち、投票内容を示す領域に、利用者端末400から取得した開催場、レース番号、方式、式別および投票金額を示すコードを設定したQRコードを生成する。
【0077】
コード送信部320は、ギフト付与条件を満たすギフトがあるか否かを判定する。コード送信部320は、ギフト付与条件を満たすギフトがあると判定した場合、当該ギフトを示すギフトコードを生成したQRコードに付与する。例えば、コード送信部320は、生成したQRコードのギフトコードを示す領域に、ギフトコードを示すコードを設定する。そして、コード送信部320は、生成したQRコードを利用者端末400に送信する。
【0078】
なお、
図6に示した各要素間を接続する線は通信経路の一部を示すものであり、図示した通信経路以外の通信経路も設定可能である。次に、記憶部210,310に記憶されるギフトコードテーブル211について詳細に説明する。
【0079】
図7は、ギフトコードテーブルの一例を示す図である。ギフトコードテーブル211は、発行されたギフトの情報が登録されるテーブルである。ギフトコードテーブル211は、項番、ギフトコード、ギフト付与金額、有効期限(開始日)、有効期限(終了日)、開催場、レース、購入方式、購入式別、購入金額および使用済みフラグの項目を有する。
【0080】
項番の項目には、ギフトコードテーブル211のレコードの番号が設定される。ギフトコードの項目には、レコードに対応するギフトのギフトコードが設定される。ギフト付与金額の項目には、レコードに対応するギフトの金額が設定される。有効期限(開始日)の項目には、レコードに対応するギフトを利用可能な期間の開始日が設定される。有効期限(終了日)の項目には、レコードに対応するギフトを利用可能な期間の終了日が設定される。
【0081】
開催場、レース、購入方式、購入式別および購入金額の項目には、レコードに対応するギフトのギフト付与条件が設定される。開催場の項目には、レースが開催される公営競技場名が設定される。レースの項目には、レースのレース番号が設定される。なお、レースの項目には、「12R」等の特定のレース番号が設定されてもよいし、「6Rまで」等の複数のレース番号が設定されていてもよい。また、レース番号がギフト付与条件に含まれない場合、購入方式の項目には、「全て」が設定される。
【0082】
購入方式の項目には、「通常」、「ボックス」、「ながし」、「フォーメーション」等の方式が設定される。なお、方式がギフト付与条件に含まれない場合、購入方式の項目には、「全て」が設定される。購入式別の項目には、「3連単」、「単勝」、「複勝」等の式別が設定される。なお、式別がギフト付与条件に含まれない場合、購入式別の項目には、「全て」が設定される。購入金額の項目には、金額が設定される。
【0083】
使用済みフラグの項目には、レコードに対応するギフトの使用状況を示す数値が設定される。例えば、使用済みフラグの項目には、ギフトが付与されていないことを示す「0」、ギフトが付与されたことを示す「1」またはギフトが使用されたことを示す「2」が設定される。
【0084】
次に、ギフト付与条件を設定する際にギフト管理PC200に表示される入力フォームについて説明する。
図8は、入力フォームの一例を示す図(その1)である。入力フォーム61は、ギフト付与条件の入力を受け付ける際に表示される画面である。入力フォーム61は、有効期限、発行数、付与金額、開催場、レース、購入方式、購入式別および購入金額の入力欄を有する。また、入力フォーム61は、読込ボタン、保存ボタンおよびCSV出力ボタンを有する。
【0085】
有効期限の入力欄には、開始日の日付と終了日の日付を入力可能である。発行数の入力欄には、発行数を入力可能である。付与金額の入力欄には、金額を入力可能である。開催場の入力欄には、公営競技場名を入力可能である。レースの入力欄には、レース番号を入力可能である。購入方式の入力欄には、方式を入力可能である。購入式別の入力欄には、式別を入力可能である。購入金額の入力欄には、金額を入力可能である。なお、各入力欄への入力は、選択肢からの選択であってもよい。
【0086】
読込ボタンは、以前の入力内容を読み込むためのボタンである。保存ボタンは、入力内容を保存するためのボタンである。CSV出力ボタンは、入力内容でギフト発行をするボタンである。CSV出力ボタンが押下されると、ギフト発行部220は、発行数の入力欄に入力された発行数の、項番およびギフトコードの項目が異なるレコードをギフトコードテーブル211に追加する。ギフト発行部220は、追加したレコードのギフト付与金額の項目に、付与金額の入力欄に入力された金額を設定する。ギフト発行部220は、追加したレコードの有効期限(開始日)の項目に、有効期限の入力欄に入力された開始日の日付を設定する。ギフト発行部220は、追加したレコードの有効期限(終了日)の項目に、有効期限の入力欄に入力された終了日の日付を設定する。
【0087】
ギフト発行部220は、追加したレコードの開催場の項目に、開催場の入力欄に入力された公営競技場名を設定する。ギフト発行部220は、追加したレコードのレースの項目に、レースの入力欄に入力された開始日の日付を設定する。ギフト発行部220は、追加したレコードの購入方式の項目に、購入方式の入力欄に入力された方式を設定する。ギフト発行部220は、追加したレコードの購入式別の項目に、購入式別の入力欄に入力された式別を設定する。ギフト発行部220は、追加したレコードの購入金額の項目に、購入金額の入力欄に入力された金額を設定する。ギフト発行部220は、追加したレコードの使用済みフラグの項目に、「0」を設定する。
【0088】
以下、入力フォーム61への入力例について説明する。
図9は、入力フォームの一例を示す図(その2)である。入力フォーム62は、入力フォーム61の各入力欄への入力の一例である。入力フォーム62のレースの入力欄には、「12R」が入力されている。また、入力フォーム62の購入方式および購入式別の入力欄には、「全て」が入力されている。また、入力フォーム62の購入金額の入力欄には、「500」が入力されている。
【0089】
入力フォーム62の入力内容でCSV出力ボタンが押下されると、ギフト発行部220は、投票内容に含まれるレース番号が12R(最終レース)であり、購入金額が500円以上の場合に付与されるギフトを発行する。これにより、第2の実施の形態の投票システムは、利用者に最終レースまで滞在するよう促すことができる。
【0090】
図10は、入力フォームの一例を示す図(その3)である。入力フォーム63は、入力フォーム61の各入力欄への入力の一例である。入力フォーム63のレースの入力欄には、「12R」が入力されている。また、入力フォーム63の購入方式の入力欄には、「通常」が入力されている。また、入力フォーム63の購入式別の入力欄には、「3連単」が入力されている。また、入力フォーム63の購入金額の入力欄には、「200」が入力されている。
【0091】
入力フォーム63の入力内容でCSV出力ボタンが押下されると、ギフト発行部220は、投票内容に含まれる方式が通常であり、式別が3連単であり、購入金額が200円以上の場合に付与されるギフトを発行する。これにより、第2の実施の形態の投票システムは、利用者に予想が難しいレースへの投票を促すことができる。
【0092】
図11は、入力フォームの一例を示す図(その4)である。入力フォーム64は、入力フォーム61の各入力欄への入力の一例である。入力フォーム64のレースの入力欄には、「6Rまで」が入力されている。また、入力フォーム64の購入方式および購入式別の入力欄には、「全て」が入力されている。また、入力フォーム64の購入金額の入力欄には、「500」が入力されている。
【0093】
入力フォーム64の入力内容でCSV出力ボタンが押下されると、ギフト発行部220は、投票内容に含まれるレース番号が6Rまで(1R~6R)であり、購入金額が500円以上の場合に付与されるギフトを発行する。これにより、第2の実施の形態の投票システムは、利用者に早い時間帯の来場を促すことができる。
【0094】
次に、ギフト管理PC200によるギフト発行処理の手順について説明する。
図12は、ギフト発行処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下、
図12に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
【0095】
[ステップS11]ギフト管理PC200のギフト発行部220は、ギフト付与条件の入力を受け付ける。例えば、ギフト発行部220は、入力フォーム61を表示し、入力フォーム61の各入力欄への入力を受け付ける。
【0096】
[ステップS12]ギフト発行部220は、ステップS11で入力されたギフト付与条件を設定したギフトを発行する。ギフト発行部220は、発行したギフトをギフトコードテーブル211に登録する。例えば、ギフト発行部220は、入力フォーム61の発行数の入力欄に入力された発行数の、項番およびギフトコードの項目が異なるレコードをギフトコードテーブル211に追加する。ギフト発行部220は、追加したレコードのギフト付与金額、有効期限(開始日)、有効期限(終了日)、開催場、レース、購入方式、購入式別および購入金額の項目に、入力フォーム61の対応する入力欄への入力を設定する。また、ギフト発行部220は、追加したレコードの使用済みフラグの項目に「0」を設定する。
【0097】
[ステップS13]ギフト発行部220は、ギフトコードテーブル211をCSV形式で出力する。
[ステップS14]ギフト発行部220は、ステップS13で出力したCSVファイルをコード生成サーバ300に送信する。
【0098】
[ステップS15]コード生成サーバ300の登録部330は、ギフト管理PC200から受信したCSVファイルを読み取る。そして、登録部330は、CSVファイルから読み取ったギフトコードテーブル211を記憶部310に格納する。
【0099】
このように、ギフト管理PC200は、ギフト付与条件を設定したギフトを発行し、発行したギフトの情報が登録されたギフトコードテーブル211をコード生成サーバ300に送信する。ギフト管理PC200は、ギフト付与条件を入力に基づいて設定することで、公営競技場50において増加させたい特徴の利用者に来場を促すギフトを発行することができる。また、ギフト管理PC200は、公営競技場50において行ってほしい種類の投票を利用者に促すギフトを発行することができる。
【0100】
例えば、ギフト管理PC200は、入力されたレース番号をギフト付与条件に設定する。これにより、第2の実施の形態の投票システムは、公営競技場50において来場者を増加させたい時間帯の来場を利用者に促すことができる。また、例えば、ギフト管理PC200は、入力された式別をギフト付与条件に設定する。これにより、第2の実施の形態の投票システムは、公営競技場50において行ってほしい難易度の投票を利用者に促すことができる。また、例えば、ギフト管理PC200は、入力された金額をギフト付与条件に設定する。これにより、第2の実施の形態の投票システムは、金額の高い投票を利用者に促すことができる。
【0101】
次に、第2の実施の形態の投票システムによる投票受付処理の手順について説明する。
図13は、投票受付処理の手順の一例を示すフローチャート(その1)である。以下、
図13に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
【0102】
[ステップS21]利用者端末400は、コード生成サーバ300が運営するQRコード生成サイトにアクセスする。
[ステップS22]コード生成サーバ300のコード送信部320は、投票内容を入力するためのページを利用者端末400に送信する。
【0103】
[ステップS23]利用者端末400は、投票内容の入力を受け付ける。例えば、利用者端末400は、開催場、レース番号、方式、式別および投票金額の入力を、コード生成サーバ300から受信したページより受け付ける。そして、利用者端末400は、入力された投票内容をコード生成サーバ300に送信する。
【0104】
[ステップS24]コード送信部320は、利用者端末400から取得した投票内容を示すQRコードを生成する。例えば、コード送信部320は、投票内容を示す領域と、ギフトコードを示す領域とのうち、投票内容を示す領域に、利用者端末400から取得した開催場、レース番号、方式、式別および投票金額を示すコードを設定したQRコードを生成する。
【0105】
[ステップS25]コード送信部320は、ギフト付与条件を満たすギフトがあるか否かを判定する。例えば、コード送信部320は、ギフトコードテーブル211から使用済みフラグの項目に「0」が設定されているレコードを抽出する。コード送信部320は、抽出したレコードに、開催場、レース、購入方式および購入式別の項目に、取得した開催場、レース番号、方式および式別が含まれ、取得した投票金額が購入金額の項目の金額以上になるレコードを特定する。コード送信部320は、レコードを特定できた場合、ギフト付与条件を満たすギフトがあると判定する。
【0106】
コード送信部320は、ギフト付与条件を満たすギフトがあると判定した場合、処理をステップS26に進める。また、コード送信部320は、ギフト付与条件を満たすギフトがないと判定した場合、処理をステップS27に進める。
【0107】
[ステップS26]コード送信部320は、ギフトコードをステップS24で生成したQRコードに付与する。例えば、コード送信部320は、ステップS24で生成したQRコードのギフトコードを示す領域に、ステップS25で特定したレコードのギフトコードの項目に設定されたギフトコードを示すコードを設定する。そして、コード送信部320は、特定したレコードの使用済みフラグの項目に「1」を設定する。なお、コード送信部320は、ステップS25で特定したレコードが複数ある場合、例えば、項番の項目に設定された数値が最も小さいレコードのギフトコードの項目に設定されたギフトコードをQRコードに付与する。
【0108】
[ステップS27]コード送信部320は、生成したQRコードを利用者端末400に送信する。
[ステップS28]利用者端末400は、コード生成サーバ300から受信したQRコードを表示する。
【0109】
[ステップS29]投票端末100の投票処理部130は、現金処理ユニット109を制御して現金の投入を受け付ける。
図14は、投票受付処理の手順の一例を示すフローチャート(その2)である。以下、
図14に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
【0110】
[ステップS30]投票処理部130は、QR取引開始ボタンの押下を受け付ける。
[ステップS31]投票端末100のコード取得部120は、利用者端末400に表示されたQRコードを読み取る。例えば、コード取得部120は、コード読取ユニット108にかざされた利用者端末400に表示されたQRコードを、コード読取ユニット108に読み取らせる。
【0111】
[ステップS32]コード取得部120は、ステップS31で取得したQRコードに含まれる投票内容を特定する。例えば、コード取得部120は、ステップS31で取得したQRコードの投票内容を示す領域に設定されたコードから、開催場、レース番号、方式、式別および投票金額を特定する。
【0112】
[ステップS33]コード取得部120は、ステップS31で取得したQRコードにギフトコードの付与があるか否かを判定する。例えば、コード取得部120は、ステップS31で取得したQRコードのギフトコードを示す領域にコードが設定されている場合、ギフトコードの付与があると判定する。コード取得部120は、ギフトコードの付与があると判定した場合、処理をステップS34に進める。また、コード取得部120は、ギフトコードの付与がないと判定した場合、処理をステップS41に進める。
【0113】
[ステップS34]コード取得部120は、ギフトコードの照会をギフト管理PC200に依頼する。例えば、コード取得部120は、ステップS31で取得したQRコードのギフトコードを示す領域に設定されたコードから、ギフトコードを特定する。そして、コード取得部120は、特定したギフトコードを含む照会依頼をギフト管理PC200に送信する。
【0114】
[ステップS35]ギフト管理PC200の照会部230は、投票端末100から照会依頼を受信する。
図15は、投票受付処理の手順の一例を示すフローチャート(その3)である。以下、
図15に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
【0115】
[ステップS36]照会部230は、照会を依頼されたギフトコードで示されるギフトが未使用かつ期限内であるか否かを判定する。例えば、照会部230は、ギフトコードテーブル211のギフトコードの項目に、照会依頼に含まれるギフトコードが設定されたレコードを特定する。照会部230は、特定したレコードの使用済みフラグの項目に「1」が設定され、有効期限(開始日)の項目に設定された日付と有効期限(終了日)の項目に設定された日付との間に現在の日付がある場合、ギフトが未使用かつ期限内であると判定する。
【0116】
照会部230は、ギフトが未使用かつ期限内であると判定した場合、処理をステップS37に進める。また、照会部230は、ギフトが使用済みまたは期限外であると判定した場合、処理をステップS38に進める。
【0117】
[ステップS37]照会部230は、照会を依頼されたギフトコードで示されるギフトを、ギフトコードテーブル211に使用済みと記録する。例えば、照会部230は、ステップS36で特定したレコードの使用済みフラグの項目に「2」を設定する。
【0118】
[ステップS38]照会部230は、照会結果を投票端末100に送信する。例えば、照会部230は、ステップS36でギフトが未使用かつ期限内であると判定した場合、ギフトコードが有効であることと、ステップS36で特定したレコードのギフト付与金額の項目に設定されたギフトの金額とを投票端末100に送信する。また、照会部230は、ステップS36でギフトが使用済みまたは期限外であると判定した場合、ギフトコードが無効であることを投票端末100に送信する。
【0119】
[ステップS39]コード取得部120は、ギフトコードが有効であるか否かを判定する。コード取得部120は、ギフトコードが有効であると判定した場合、処理をステップS40に進める。また、コード取得部120は、ギフトコードが無効であると判定した場合、処理をステップS41に進める。
【0120】
[ステップS40]投票処理部130は、ステップS32で特定した投票金額から、ギフト管理PC200から受信したギフトの金額を減額する。
[ステップS41]投票処理部130は、投票券処理ユニット106に、ステップS32で特定した投票内容が印刷された投票券を発券させる。
【0121】
[ステップS42]投票処理部130は、精算ボタンの押下を受け付ける。
[ステップS43]投票処理部130は、投票券処理ユニット106に、ステップS41で発券した投票券を排出させる。また、投票処理部130は、ステップS29で投入された現金の金額から投票金額を減算した金額の現金を現金処理ユニット109に放出させる。
【0122】
なお、
図13~
図15では、投票端末100が現金で投票を受け付ける場合について説明しているが、投票端末100は、利用者ごとのチャージ残高を用いたキャッシュレス投票を受け付けてもよい。キャッシュレス投票を受け付ける場合、ステップS29において現金の投入を受け付けるのに代えて、投票処理部130は、会員カードからチャージ残高を読み取る。また、ステップS41において、投票券を発券するのに代えて、投票処理部130は、投票処理を実行する。また、ステップS43において、投票券を排出し現金を放出するのに代えて、投票処理部130は、投票明細レシートを発行し、チャージ残高から投票金額を減額する。
【0123】
上記のように、コード生成サーバ300は、利用者端末400から投票内容を取得し、投票内容がギフト付与条件を満たす場合、ギフトを利用者端末400に通知する。投票端末100は、ギフトを示す情報を利用者端末400から取得し、投票金額からギフトの金額を減額して投票を受け付ける。これにより、第2の実施の形態の投票システムは、付与条件を満たすような投票をする利用者の来場を促すことができる。よって、第2の実施の形態の投票システムは、公営競技のギフトによる集客効果を向上させることができる。
【0124】
また、コード生成サーバ300は、投票内容と、ギフトとを示すQRコードを利用者端末400に通知し、投票端末100は、利用者端末400からQRコードを取得し、投票内容での投票を受け付ける。これにより、第2の実施の形態の投票システムは、利用者端末400から投票端末100へQRコードを通知するだけでギフトの利用と投票とができるようにし、ギフトの利用を容易にすることができる。また、第2の実施の形態の投票システムは、QRコードを用いることで、利用者端末400から投票端末100への投票内容およびギフトの通知を容易にすることができる。
【0125】
以上、実施の形態を例示したが、実施の形態で示した各部の構成は同様の機能を有する他のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。さらに、前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
【符号の説明】
【0126】
1 利用者端末
2 投票端末
10 ギフト管理装置
11 記憶部
11a ギフト情報
12,22 処理部
20 ギフト付与装置