(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024019369
(43)【公開日】2024-02-09
(54)【発明の名称】紹介システム及び紹介方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240202BHJP
G06Q 30/0214 20230101ALI20240202BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/02 332
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022122367
(22)【出願日】2022-07-30
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-04-13
(71)【出願人】
【識別番号】517302826
【氏名又は名称】株式会社マーケティングデザイン
(74)【代理人】
【識別番号】100170025
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 一
(72)【発明者】
【氏名】廣見 剛利
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L049CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】サービスの紹介者と被紹介者とを関連付ける紹介システム及び方法を提供する。
【解決手段】紹介システム1において、紹介サーバは、紹介者からサービスサイトのログインサイトに紹介者の識別情報が入力されると、紹介者のユーザ端末をログインさせるログイン制御部101と、紹介者から紹介キーが選択されると、紹介者の識別情報に対応する所定の暗号情報を生成する生成制御部102と暗号情報をサービスサイトの会員登録サイトのアドレスに付与した付与アドレスを紹介者のユーザ端末に提供する提供制御部103と、紹介者の付与アドレスを、紹介者により紹介される被紹介者のユーザ端末に送信する送信制御部104と、被紹介者から付与アドレスの会員登録サイトに被紹介者の識別情報が入力され、被紹介者の会員登録がされると、被紹介者の識別情報に、付与アドレスの暗号情報に対応する紹介者の識別情報を関連付ける関連付け制御部105と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紹介者のユーザ端末により、所定のサービスサイトのログインサイトに前記紹介者の識別情報が入力されると、前記紹介者のユーザ端末をログインさせるログイン制御部と、
前記サービスサイトにログインしている前記紹介者のユーザ端末により、所定の紹介キーが選択されると、前記紹介者の識別情報に対応する所定の暗号情報を生成する生成制御部と、
前記生成された暗号情報を前記サービスサイトの会員登録サイトの所定のアドレスに付与した付与アドレスを前記紹介者のユーザ端末に提供する提供制御部と、
前記紹介者のユーザ端末により、前記付与アドレスを、前記紹介者により紹介される被紹介者のユーザ端末に送信する送信制御部と、
前記被紹介者のユーザ端末により、前記付与アドレスの会員登録サイトに前記被紹介者の識別情報が入力され、当該被紹介者の会員登録がされると、当該被紹介者の識別情報に、前記付与アドレスの暗号情報に対応する紹介者の識別情報を関連付ける関連付け制御部と、
を備える紹介システム。
【請求項2】
前記提供制御部は、前記暗号情報を前記会員登録サイトのアドレスの末尾にパッシブパラメータとして付与して、前記付与アドレスを生成する、
請求項1に記載の紹介システム。
【請求項3】
会員登録した被紹介者が前記サービスサイトでサービスを購入すると、前記被紹介者の識別情報に関連付けられた前記紹介者の識別情報に特典を提供する特典制御部
を更に備える、
請求項1に記載の紹介システム。
【請求項4】
紹介者のユーザ端末により、所定のサービスサイトのログインサイトに前記紹介者の識別情報が入力されると、前記紹介者のユーザ端末をログインさせるログイン制御工程と、
前記サービスサイトにログインしている前記紹介者のユーザ端末により、所定の紹介キーが選択されると、前記紹介者の識別情報に対応する所定の暗号情報を生成する生成制御工程と、
前記生成された暗号情報を前記サービスサイトの会員登録サイトの所定のアドレスに付与した付与アドレスを前記紹介者のユーザ端末に提供する提供制御工程と、
前記紹介者のユーザ端末により、前記付与アドレスを、前記紹介者により紹介される被紹介者のユーザ端末に送信する送信制御工程と、
前記被紹介者のユーザ端末により、前記付与アドレスの会員登録サイトに前記被紹介者の識別情報が入力され、当該被紹介者の会員登録がされると、当該被紹介者の識別情報に、前記付与アドレスの暗号情報に対応する紹介者の識別情報を関連付ける関連付け制御工程と、
を備える紹介システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紹介システム及び紹介方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、インターネットを利用した紹介システムが存在する。例えば、特開2007-65783号公報(特許文献1)には、招待したいWEBサイトに関連するURLを記述した招待メールを招待元から招待先に送信するインターネット情報資源紹介システムが開示されている。
【0003】
又、特開2014-16770号公報(特許文献2)には、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のコミュニティをイベントの宣伝に活用し、このコミュニティから電子チケットの発券システムへ顧客(ファン)を導くマーケティングシステムが開示されている。
【0004】
又、特開2016-38892号公報(特許文献3)には、紹介者からの割引特典の情報を受信した被紹介者が、サロンに来店した際、割引特典の情報画面をサロン店主又はスタイリストに提示することで、割引特典を受けられる、情報通信ネットワークを利用した顧客紹介システムが開示されている。
【0005】
又、特開2018-190387号公報(特許文献4)には、被紹介者の端末と、被紹介者の端末とネットワークを介して接続された、紹介者と紹介者から紹介された被紹介者の情報とを関連づける管理サーバとを含む紹介管理システムが開示されている。この管理サーバは、アクセス情報送信部と、取得部と、登録部と、を備える。アクセス情報送信部は、紹介者からの紹介によって、所定のWebサイトにアクセスした被紹介者の端末に対して、アクセス取得用のデータを送信する。取得部は、被紹介者の端末がアクセス取得用のデータを取得する際に、被紹介者の端末のIPアドレスを取得する。登録部は、取得部により取得された被紹介者の端末のIPアドレスと、紹介した紹介者の情報とを関連付けて記憶部に保存する。これにより、インターネット上のサービスサイトにおいて、Cookieを使わずに簡単に紹介者・被紹介者を特定することが出来るとしている。
【0006】
又、特開2021-51792号公報(特許文献5)には、第1記憶部と、第1取得部と、生成部と、第2記憶部と、送信部と、第2取得部と、出力部と、を有する判定装置が開示されている。第1記憶部は、ユーザが利用する通信端末が店舗に対応するページを表示することにより生成された、ユーザを識別するユーザ識別情報と関連付けて履歴情報を記憶する。第1取得部は、通信端末から履歴情報に関連付けられたユーザ識別情報と認証用トークンの生成要求を取得する。生成部は、生成要求に基づき、第1取得部が取得したユーザ識別情報に関連付けて認証用トークンを生成する。第2記憶部は、生成部が生成した認証用トークンを記憶する。送信部は、生成部が生成した認証用トークンを通信端末に送信する。第2取得部は、通信端末が認証用トークンに基づいて生成したコード画像から店舗が使用する店舗端末が読取った認証用トークンと、店舗端末を使用する店舗を識別する店舗識別情報とを店舗端末から取得する。出力部は、第2取得部が取得した店舗識別情報及び認証用トークンと、ページに対応する店舗及び第2記憶部がユーザ識別情報に関連付けて記憶する認証用トークンとに基づく判定処理により、特典をユーザに発行する。これにより、店舗に来店したユーザが事前に当該店舗を紹介する店舗紹介ページを閲覧したか否かを判定することが出来るとしている。
【0007】
一方、本発明者は、実用新案登録第3195930号公報(特許文献6)の実用新案登録出願を行い、権利化している。この特許文献6には、商品選択用リーフレットと、申込用はがきとの2枚セットの新規会員申込ツールが開示されている。商品選択用リーフレットは、複数の商品群と、現在会員識別情報記入欄と、新規会員識別情報記入欄と、を備える。複数の商品群は、発送可能な商品と当該商品を識別するための商品番号とが一組となっている。現在会員識別情報記入欄は、現在会員を識別するための現在会員識別情報が記入される。新規会員識別情報記入欄は、新規会員を識別するための新規会員識別情報が記入される。申込用はがきは、商品番号記入欄と、会員識別情報記入欄と、発送者の住所と、を備える。商品番号記入欄は、発送対象の商品の商品番号が記入される。会員識別情報記入欄は、現在会員又は新規会員のいずれかの会員識別情報が記入される。発送者の住所は、現在会員又は新規会員に商品を発送するためのものである。これにより、現在会員による新規会員の申し込みを簡略化するとともに、現在会員及び新規会員への特典の取得を容易にすることが可能となるとしている。
【0008】
更に、本発明者は、特開2018-25834号公報(特許文献7)の特許出願を行い、権利化している。この特許文献7には、ユーザ端末と、ネットワークを介してユーザ端末と通信可能なサーバとを備える紹介システムが開示されている。この紹介システムは、会員登録部と、紹介キャンペーン提供部と、紹介登録部と、を備える。会員登録部は、紹介者のユーザ端末が紹介キャンペーンサイトにアクセスし、紹介者の識別情報を入力すると、紹介者を紹介キャンペーンサイトの新規会員として登録し、紹介キャンペーンサイトへのログインを可能とする。紹介キャンペーン提供部は、紹介キャンペーンサイトにログインしている紹介者のユーザ端末により、当該紹介キャンペーンサイトの紹介キーが選択されると、紹介者の識別情報を含む紹介キャンペーンサイトのアドレスを、紹介者により紹介される被紹介者のユーザ端末に提供する。紹介登録部は、被紹介者のユーザ端末が紹介キャンペーンサイトのアドレスを用いて紹介キャンペーンサイトにアクセスすると、紹介キャンペーンサイトのアドレスに含まれる紹介者の識別情報に基づいて、紹介者を特定するとともに、紹介者を含む紹介メッセージ画面を表示させる。これにより、ネットワーク上で紹介者がサービス提供者に被紹介者を紹介した際に、サービス提供者が紹介者を正確に把握することが出来るとともに、被紹介者を安心させることが可能となるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2007-65783号公報
【特許文献2】特開2014-16770号公報
【特許文献3】特開2016-38892号公報
【特許文献4】特開2018-190387号公報
【特許文献5】特開2021-51792号公報
【特許文献6】特開2018-25834号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従来より、スポーツジム、教習所、塾等の会員制のサービスを提供するサービス提供者は、新規会員(新規顧客)を開拓する手段として、友人、家族等の紹介による紹介キャンペーンを利用している。紹介キャンペーンは、典型的には、既に入会しているユーザが紹介者となり、自分の友人、家族等を被紹介者にして、サービスのキャンペーンを紹介し、紹介された被紹介者が入会することで、サービス提供者が、紹介者及び被紹介者に特典を提供し、紹介者には紹介のモチベーションを与え、被紹介者には入会のモチベーションを与えるものである。
【0011】
このような紹介キャンペーンでは、被紹介者が紹介を受けてサービス提供者からサービスの提供を受けると、被紹介者を紹介した紹介者を特定する必要がある。そのため、従来では、被紹介者がサービス提供者からサービスの提供を受けた際に、サービス提供者は、アナログ又はデジタルで紹介者の個人情報を取得する必要があった。
【0012】
しかしながら、近年では、個人情報の取り扱いについて厳しくなってきており、被紹介者が、紹介者の個人情報をサービス提供者に提供することを断ることがあった。被紹介者が、アナログ又はデジタルで、紹介者の個人情報を入力することは、時間や手間が掛かる作業であり、そういった点でも、サービス提供者は紹介者の個人情報を取得し難く、紹介キャンペーン自体が適切に機能していないという課題がある。
【0013】
従って、紹介キャンペーンを適切に機能させて普及させるためには、被紹介者から紹介者の個人情報を直接取得することなく、紹介者を特定するシステムが求められていた。上述した特許文献1-7に記載の技術では、このような課題を解決することは出来ない。
【0014】
そこで、本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、紹介者からサービスを紹介された被紹介者が当該紹介者を知らせなくても、紹介者と被紹介者とを関連付けることが可能な紹介システム及び紹介方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に係る紹介システムは、ログイン制御部と、生成制御部と、提供制御部と、送信制御部と、関連付け制御部と、を備える。ログイン制御部は、紹介者のユーザ端末により、所定のサービスサイトのログインサイトに前記紹介者の識別情報が入力されると、前記紹介者のユーザ端末をログインさせる。生成制御部は、前記サービスサイトにログインしている前記紹介者のユーザ端末により、所定の紹介キーが選択されると、前記紹介者の識別情報に対応する所定の暗号情報を生成する。提供制御部は、前記生成された暗号情報を前記サービスサイトの会員登録サイトの所定のアドレスに付与した付与アドレスを前記紹介者のユーザ端末に提供する。送信制御部は、前記紹介者のユーザ端末により、前記付与アドレスを、前記紹介者により紹介される被紹介者のユーザ端末に送信する。関連付け制御部は、前記被紹介者のユーザ端末により、前記付与アドレスの会員登録サイトに前記被紹介者の識別情報が入力され、当該被紹介者の会員登録がされると、当該被紹介者の識別情報に、前記付与アドレスの暗号情報に対応する紹介者の識別情報を関連付ける。
【0016】
本発明に係る紹介方法は、ログイン制御工程と、生成制御工程と、提供制御工程と、送信制御工程と、関連付け制御工程と、を備える。紹介方法の各制御工程は、紹介システムの各制御部に対応する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、紹介者からサービスを紹介された被紹介者が当該紹介者を知らせなくても、紹介者と被紹介者とを関連付けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施形態に係る紹介システムの機能ブロック図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る紹介方法の実行手順を示すためのフローチャートである。
【
図3】本発明の実施形態に係る会員登録サイトとログインテーブルの一例を示す図(
図3A)と、ログイン状態のサービスサイトと暗号情報テーブルの一例を示す図(
図3B)と、である。
【
図4】本発明の実施形態に係る付与アドレスの生成とログイン状態のサービスサイトの一例を示す図(
図4A)と、紹介キャンペーンサイトとSNSサイトの一例を示す図(
図4B)と、である。
【
図5】本発明の実施形態に係るSNSサイトと会員登録サイトの一例を示す図(
図5A)と、ログインテーブルと会員登録完了サイトの一例を示す図(
図5B)と、である。
【
図6】本発明の実施形態に係る紹介者のIDと被紹介者のIDの取得と紹介者関連テーブルの一例を示す図(
図6A)と、被紹介者のサービス購入完了サイトと紹介者のサービスサイトの一例を示す図(
図6B)と、である。
【
図7】本発明の実施形態に係るソーシャルログイン可能な会員登録サイトとソーシャルログインサイトの一例を示す図(
図7A)と、紹介サーバとSNSサーバと紹介者との関係とログイン状態のサービスサイトの一例を示す図(
図7B)と、である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
【0020】
紹介システム1は、
図1に示すように、複数のユーザ端末10と、サーバ11と、ネットワーク12と、を備えている。ユーザ端末10は、例えば、タッチパネル付きの携帯端末装置(スマートフォン)、ウェアラブル端末装置、タブレット型端末装置、携帯用のノートパソコン、ディスクトップ型端末装置等である。ユーザ端末10は、画面を表示する端末出力部(端末表示部)と、ユーザの操作により所定の指示の入力を受け付ける端末入力部(端末受付部)と、ネットワーク12へ通信する端末通信部と、を備えている。
【0021】
本発明の実施形態では、例えば、ユーザ端末10として、ユーザの紹介者の所有するユーザ端末10aと、ユーザの被紹介者の所有するユーザ端末10bとが存在するが、他にユーザ端末10を増やしても構わない。
【0022】
サーバ11は、ネットワーク12を介して、ユーザ端末10の要求に対してデータを送信し、ユーザ端末10の端末表示部に画面を表示したり、ユーザ端末10の端末受付部からのデータを受け取って、処理をしたりする。
【0023】
ここで、本発明の実施形態では、例えば、サーバ11として、紹介システム1を構築する紹介サーバ11aと、SNS(Social Networking Service)を構築するSNSサーバ11bとが存在する。所定のサービスは、例えば、スポーツクラブ、フィットネスクラブ、サロン、教習所、塾、習い事、商品売買、不動産等を含み、サービスサイトは、ECサイトを含む。SNSは、例えば、Ameba、Facebook、Google+、GREE、Instagram、LINE、LinkedIn、mixi、Miiverse、Mobage、Myspace、Pinterest、Sina Weibo、Skype、Tumblr、Vine、WeChat、Twitterを含む。サーバ11は、複数のサーバで構成されるクラウドサーバであっても良い。
【0024】
又、ネットワーク12は、ユーザ端末10とサーバ11とを通信可能に接続し、基地局を介したWAN(Wide Area Network)と、アクセルポイント又はルータを介したLAN(Local Area Network)とを含む。WANは、例えば、モバイルインターネット、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)等であり、LANは、例えば、WiFi(Wireless Fidelity)を含む。
【0025】
又、紹介システム1では、必要に応じて、図示しない配送センタ(郵送センタ)と連携している。配送センタは、例えば、ネットワーク12を介して紹介システム1(又は管理端末)からの指示により、紹介者又は被紹介者へ特典を提供したり、商品を紹介者又は被紹介者の住所に配送したりする。
【0026】
又、ユーザ端末10と、サーバ11は、図示しないCPU、ROM、RAM等を内蔵しており、CPUは、例えば、RAMを作業領域として利用し、ROM等に記憶されているプログラムを実行する。又、後述する各部についても、CPUがプログラムを実行することで当該各部を実現する。
【0027】
次に、
図1-
図6を参照しながら、本発明の実施形態に係る構成及び実行手順について説明する。サービス提供者は、紹介サーバ11a又は紹介サーバ11aと接続されたサービスサーバを用いて、サービスサイトの会員登録を行ったユーザに対してサービス又は商品を販売して提供する。紹介サーバ11aは、所定のサービス又は商品を提供するためのサービスサイトを構築するサーバを含む。
【0028】
先ず、紹介者(例えば、「abc」)が、サービスサイトのサービスを利用するために、ユーザ端末10aを用いて、サービスサイトの会員登録サイトの所定のアドレス(例えば、https://www/abcd)にアクセスすると、紹介サーバ11aのログイン制御部101は、会員登録サイト(会員登録画面)をユーザ端末10aに表示して、紹介者に所定の識別情報(例えば、ID)とパスワード(例えば、PW)の入力を受け付けて、会員登録又はログインを催促する(
図2:S101)。
【0029】
ここで、ログイン制御部101の受付方法に特に限定はない。例えば、
図3Aに示すように、会員登録サイト300には、会員登録サイト300のアドレス301(https://www/abcd)と、タイトル302(例えば、「ABCサイト」)と、会員登録の表示303と、IDの入力欄304と、PWの入力欄305と、新規登録キー306と、ログインキー307とが表示される。
【0030】
紹介者が、既に会員登録をしている場合、所定のID304a(例えば、「abc」)とPW305a(例えば、「123」)を入力し、ログインキー307を選択すると、ログイン制御部101は、ログインキー307の選択を受け付けて、所定のメモリに予め記憶されたログインテーブル308を参照する。ログインテーブル308は、予め会員登録された登録ID309と、登録PW310とが関連付けて記憶されている。そして、ログイン制御部101は、入力された入力ID304aが、ログインテーブル308の登録ID309に存在し、且つ、入力された入力PW305aが、ログインテーブル308に存在した登録ID309に関連付けられた登録PW310と一致するか否かを判定する。
【0031】
判定の結果、入力ID304aが、ログインテーブル308の登録ID309に存在しない場合、又は、入力PW305aが、ログインテーブル308に存在した登録ID309に関連付けられた登録PW310と一致しない場合、ログイン制御部101は、入力ID304aと入力PW305aに誤りがある旨のエラー画面をユーザ端末10aに表示し、正しいID及びPWの入力を促す(
図2:S101NO)。
【0032】
一方、判定の結果、入力ID304aが、ログインテーブル308の登録ID309に存在し、且つ、入力PW305aが、ログインテーブル308に存在した登録ID309に関連付けられた登録PW310と一致する場合、ログイン制御部101は、入力ID304aと入力PW305aは正しいと判定し、ユーザ端末10aをログインさせる(
図2:S101YES)。
【0033】
さて、ログイン制御部101がログインを完了すると、ログイン状態のサービスサイトをユーザ端末10aに表示する。ログイン状態のサービスサイト311には、
図3Bに示すように、サービスサイト311のアドレス312(https://www/efgh)と、タイトル313(「ABCサイト」)と、ログイン中の表示314とが表示される。ここで、サービスサイト311には、サービス提供のための表示の他に、紹介キャンペーンの表示315(例えば、「お友達の紹介キャンペーンをしますか?」)と、紹介キャンペーンを行うためのOKキー316とが表示される。
【0034】
ここで、紹介者が、例えば、OKキー316を選択せずに(
図2:S102NO)、ユーザ端末10aを操作して、サービスサイト311でサービス提供を受けると、紹介キャンペーンは行われずに、処理は終了する。
【0035】
一方、紹介者が、紹介キャンペーンの表示315を見ながら、紹介キャンペーンに参加したいと思い、OKキー316を選択すると(
図2:S102YES)、紹介サーバ11aの生成制御部102は、紹介者のOKキー316の選択を受け付けて、紹介者のID(「abc」)に対応する所定の暗号情報を生成する(
図2:S103)。
【0036】
ここで、生成制御部102の生成方法に特に限定は無い。例えば、暗号情報とは、第三者が見ても、所定のユーザ(例えば、紹介者)を特定することが出来ない情報を意味し、ここでは、トークンを挙げることが出来る。生成制御部102は、ログイン状態のサービスサイト311から、ログインで用いられた紹介者のID(「abc」)を取得するとともに、予め設けられた所定のトークン生成部からトークン(例えば、「aa11」)を生成する。トークン生成部は、例えば、一度しか使えないPW(ワンタイムパスワード)をトークンとして生成する生成部を挙げることが出来る。そして、生成制御部102は、
図3Bに示すように、暗号情報テーブル317を参照し、暗号情報テーブル317の登録ID318に、取得した取得ID318a(「abc」)を記憶させるとともに、暗号情報テーブル317の登録トークン319に、生成した生成トークン319a(「aa11」)を記憶させることで、取得ID318a(「abc」)と生成トークン319a(「aa11」)とを関連付けて記憶させる。これにより、トークン319a単体では、特定のユーザを特定することが出来ないものの、暗号情報テーブル317を活用することで、トークン319aから紹介者のID318aを特定することが可能となる。又、トークン319aは、唯一無二の暗号情報であるため、同一の紹介者のID318aが登録されたとしても、異なるトークン319aが登録されることになるため、異なるタイミングで生成されたトークン319aであることを区別することが可能である。
【0037】
さて、生成制御部102が生成を完了すると、紹介サーバ11aの提供制御部103は、生成されたトークン318a(「aa11」)をサービスサイト311の会員登録サイトの所定のアドレス(例えば、https://www/abcd)に付与した付与アドレスを紹介者のユーザ端末10aに提供する(
図2:S104)。
【0038】
ここで、提供制御部103の提供方法に特に限定は無い。例えば、
図4Aに示すように、提供制御部103は、会員登録サイトのアドレス400(https://www/abcd)の末尾にトークン319a(「aa11」)をパッシブパラメータとして付与して、付与アドレス401(https://www/abcd/aa11)を生成する。ここで、パッシブパラメータとは、トークン319a(「aa11」)のようなパラメータを会員登録サイトのアドレス(https://www/abcd)に付与したとしても、ユーザ端末10が付与アドレス(https://www/abcd/aa11)にアクセスした場合に、パラメータが付与されていない会員登録サイトのアドレス(https://www/abcd)にアクセスさせることが出来るパラメータを意味する。これにより、他のユーザ(例えば、被紹介者)がユーザ端末10で付与アドレス401(https://www/abcd/aa11)にアクセスした場合、ユーザ端末10に付与前のアドレス(https://www/abcd)にアクセスさせることが出来るとともに、紹介サーバ11aでは、付与アドレス(https://www/abcd/aa11)を参照することで、どのようなトークン319a(「aa11」)が付与されているかを認識することが可能となる。又、会員登録サイトは、サービス提供者のサービスサイトを利用するために必要な会員登録用のサイトであり、他のユーザに会員登録サイトから会員登録を行わせることで、サービス提供者では、どのようなユーザが会員登録し、どのようなサービス又は商品を購入したのかを履歴として把握することが可能となる。
【0039】
そして、提供制御部103は、
図4Aに示すように、付与アドレス401(https://www/abcd/aa11)を所定の紹介キー402(例えば、「お友達を紹介する」)に関連付けて、ログイン状態のサービスサイト311に表示する。これにより、紹介者は、紹介キー402を選択することで、紹介キー402に関連付けられた付与アドレス401を利用して、紹介キャンペーンに参加することが可能となる。
【0040】
さて、提供制御部103の提供が完了すると、紹介システム1の送信制御部104は、紹介者のユーザ端末10aにより、付与アドレス401(https://www/abcd/aa11)を、紹介者により紹介される被紹介者のユーザ端末10bに送信する(
図2:S105)。
【0041】
ここで、送信制御部104の送信方法に特に限定は無い。例えば、紹介者が、ログイン状態のサービスサイト311の紹介キー402を選択すると、送信制御部104は、紹介キー402の選択を受け付けて、紹介キャンペーンサイトをユーザ端末10aに表示する。紹介キャンペーンサイト403には、
図4Bに示すように、紹介キャンペーンサイト403のアドレス404(https://www/ijkl)と、タイトル405(「紹介キャンペーンサイト」)と、紹介用の付与アドレス401(リンク)の送信を促すメッセージ406(例えば、「お友達へリンクを送信する。」)と、紹介用の付与アドレス401の送信先として複数のSNSのキー407(例えば、「Facebook」、「Twitter」等)とが表示される。ここで、所定のSNSのキー407が選択されると、SNSのアプリケーションが立ち上がって、SNSのサービスを受けることが出来る。
【0042】
そこで、紹介者は、ユーザ端末10aで所定のSNSのキー407aを選択すると、送信制御部104は、選択された所定のSNSのキー407aに対応するSNSのアプリケーションを立ち上げて、このSNSに対応するSNSサーバ11bにアクセスし、SNSサーバ11bを介して、SNSサイトをユーザ端末10aに表示する。ここで、SNSサーバ11bがユーザ端末10aにSNSサイトを表示する際に、紹介者のSNSのID及びPWが必要な場合は、紹介者のSNSのID及びPWを求めるSNSログインサイトを表示して、紹介者から正しいSNSのID及びPWの入力を受けた後に、SNSサーバ11bが、SNSサイトをユーザ端末10aに表示すれば良い。
【0043】
さて、SNSサイト408には、
図4Bに示すように、SNSサーバ11bで紹介者と繋がっているSNSユーザ409と、メッセージ入力欄410と、送信キー411とが表示される。ここで、送信制御部104は、メッセージ入力欄410に、例えば、紹介キー402に関連付けられた付与アドレス401(https://www/abcd/aa11)を入力している。これにより、紹介キー402の選択に対応して、紹介キー402に関連付けられた付与アドレス401を他のユーザに送信することが出来る。
【0044】
そこで、紹介者は、SNSユーザ409のうち、このサービスを紹介したいと思う所定のSNSユーザ409a(例えば、「def」)を選択し、メッセージ入力欄410に所定のメッセージ410a(例えば、「このサービスは便利なので、使ってみて!」)を入力し、送信キー411を選択する。すると、送信制御部104は、SNSサーバ11bを介して、付与アドレス401を含むメッセージ410aを、選択されたSNSユーザ409aに送信する。これにより、紹介者は、SNSを介して、SNSで繋がっているSNSユーザを被紹介者にして、このSNSユーザに付与アドレス401を送信することが可能となる。尚、上述では、所定のSNSのアプリケーションを利用したが、これに限らず、例えば、被紹介者のメールアドレスを使ったメール送信、被紹介者の携帯電話番号を使ったショートメッセージサービス(SMS)を利用しても構わない。又、上述では、付与アドレス401をそのまま送信したが、これに限らず、例えば、送信制御部104が、付与アドレス401をQRコード(登録商標)等の2次元コードに変換して、この2次元コードを被紹介者に送信しても構わない。
【0045】
さて、送信制御部104が送信を完了すると、SNSユーザ409a(「def」)の被紹介者のユーザ端末10bは、付与アドレス401を含むメッセージ410aを受信する。
【0046】
ここで、被紹介者がメッセージ410aを受信する場合、ユーザ端末10bで所定のSNSのキーを選択して、SNSサーバ11bにアクセスすると、ユーザ端末10bは、SNSサーバ11bを介して、SNSサイトを表示する。SNSサイト500には、
図5Aに示すように、SNSで被紹介者と繋がっているSNSユーザの紹介者からの新着メッセージ501(「このサービスは便利なので、使ってみて!」)が表示されるとともに、新着メッセージ501に含まれる付与アドレス401が表示される。
【0047】
ここで、被紹介者が、SNSサイト500の新着メッセージ501を見ながら、付与アドレス401を選択すると、ユーザ端末10bは、付与アドレス401(https://www/abcd/aa11)にアクセスし、紹介サーバ11aのログイン制御部101は、会員登録サイトをユーザ端末10bに表示して、会員登録を催促する(
図2:S106)。
【0048】
ここで、会員登録サイト502には、
図5Aに示すように、会員登録サイト502の付与アドレス401(https://www/abcd/aa11)と、タイトル503(「ABCサイト」)と、会員登録の表示504と、IDの入力欄505と、PWの入力欄506と、新規登録キー507と、ログインキー508とが表示される。尚、付与アドレス401(https://www/abcd/aa11)には、トークン(「aa11」)が存在するものの、トークン(「aa11」)は単なる暗号情報であるため、被紹介者は、このトークン(「aa11」)を見ただけでは、紹介者を特定することは出来ない。
【0049】
さて、被紹介者が、会員登録をしない場合(
図2:S106NO)、会員登録サイト502のキャンセルキー等を選択することで、会員登録サイト502を消去する。この場合は、紹介者の紹介キャンペーンはこれで終了する。
【0050】
一方、被紹介者が、このサービスサイトや会員登録に興味を示し、会員登録をする場合、被紹介者用の所定のID505a(例えば、「def」)とPW506a(例えば、「456」)を入力し、新規登録キー507を選択すると(
図2:S106YES)、ログイン制御部101は、新規登録キー507の選択を受け付けて、会員登録が可能か否かを判定するために、所定のメモリに予め記憶されたログインテーブル308を参照する。そして、ログイン制御部101は、入力された入力ID505aが、ログインテーブル308の登録ID309に存在しないか否かを判定する(
図2:S107)。
【0051】
判定の結果、入力ID505aが、ログインテーブル308の登録ID309に存在する場合、ログイン制御部101は、入力ID505aが既に会員登録済であり、他のIDの入力を促す旨のエラー画面を被紹介者のユーザ端末10bに表示し、他のID及びPWの入力を促す(
図2:S107NO)。
【0052】
一方、判定の結果、入力ID505aが、ログインテーブル308の登録ID309に存在しない場合、ログイン制御部101は、
図5Bに示すように、ログインテーブル308の登録ID309に入力ID505a(「def」)を記憶させるとともに、ログインテーブル308の登録PW310に入力PW506a(「456」)を記憶させることで、入力ID505a(「def」)と入力PW506a(「456」)とを関連付けて記憶させる(
図2:S107YES)。そして、ログイン制御部101は、会員登録完了サイトをユーザ端末10bに表示する。会員登録完了サイト509には、会員登録完了サイト509のアドレス510(https://www/mnop)と、タイトル511(「ABCサイト」)と、会員登録完了のメッセージ512(例えば、「会員登録しました。」)と、OKキー513とが表示される。これにより、被紹介者の会員登録が完了する。
【0053】
ここで、被紹介者のユーザ端末10bにより、付与アドレス401の会員登録サイト502に被紹介者のID505aが入力されて、被紹介者の会員登録がされると、紹介サーバ11aの関連付け制御部105は、被紹介者のID(「def」)に、付与アドレス401の暗号情報(「aa11」)に対応する紹介者のID(「abc」)を関連付ける(
図2:S108)。
【0054】
ここで、関連付け制御部105の関連付け方法に特に限定は無い。例えば、
図6Aに示すように、関連付け制御部105は、被紹介者の会員登録がされた会員登録サイト502の付与アドレス401を参照し、付与アドレス401のうち、パッシブパラメータとして付与されている暗号情報のトークン319a(「aa11」)を取得する。次に、関連付け制御部105は、暗号情報テーブル317を参照し、取得した取得トークン319a(「aa11」)に対応する登録トークン319(「aa11」)を特定する。そして、関連付け制御部105は、暗号情報テーブル317のうち、特定した登録トークン319(「aa11」)に関連付けられた登録ID318a(「abc」)を取得する。これにより、付与アドレス401のトークン319a(「aa11」)から、付与アドレス401を送信した紹介者のID318a(「abc」)を特定することが可能となる。更に、関連付け制御部105は、先ほど会員登録がされた被紹介者のID505a(「def」)を取得して、紹介者関連テーブル600を参照し、紹介者関連テーブル600の登録被紹介者ID601に、取得した取得被紹介者ID505a(「def」)を記憶させるとともに、紹介者関連テーブル600の登録紹介者ID602に、取得した取得紹介者ID318a(「abc」)を記憶させることで、被紹介者のID(「def」)と紹介者のID(「abc」)とを関連付けて記憶させる。これにより、被紹介者は、紹介者を特定することが出来ない状態で、会員登録した被紹介者と、紹介した紹介者とを関連付けることが可能となる。
【0055】
さて、ログイン制御部101が、被紹介者の会員登録を完了すると、ログイン状態におけるサービスサイトを被紹介者のユーザ端末10aに表示する。そして、被紹介者は、ログイン状態におけるサービスサイトを閲覧しながら、サービスサイトを操作する。
【0056】
ここで、被紹介者が、サービスの購入をしない場合(
図2:S109NO)、サービスサイトのキャンセルキー等を選択することで、サービスサイトを消去する。この場合は、被紹介者のサービスの購入が行われなかったため、処理は終了する。
【0057】
一方、被紹介者が、所定のサービス(又は商品)を購入すると、紹介サーバ11aのサービス制御部106は、被紹介者からのサービスの購入を受け付けて、サービスの提供を行う(
図2:S109YES)。ここで、サービス制御部106の提供方法に特に限定は無いが、所定の電子媒体やデータを被紹介者に提供したり、被紹介者をサービス会員として登録したり、配送センタを介して、サービス対象の商品を被紹介者に配送したりする。そして、サービス制御部106は、サービス購入完了サイトをユーザ端末10bに表示する。サービス購入完了サイト603には、
図6Bに示すように、サービス購入完了サイト603のアドレス604(https://www/qrst)と、タイトル605(「ABCサイト」)と、ログイン中の表示606と、サービス購入が完了した旨のメッセージ607(例えば、「サービス購入ありがとうございました。」)と、OKキー608とが表示される。これにより、被紹介者はサービス購入が完了したことを認識することが出来る。
【0058】
さて、サービス制御部106がサービスの提供を完了すると、紹介サーバ11aの特典制御部107は、サービスを購入した被紹介者のID(「def」)に関連付けられた紹介者のID(「abc」)に特典を提供する(
図2:S110)。
【0059】
ここで、特典制御部107の提供方法に特に限定は無いが、例えば、特典制御部107は、ログイン状態におけるサービスサイトからサービスを購入した被紹介者のID(「def」)505aを取得するとともに、紹介者関連テーブル600を参照し、取得した取得被紹介者ID505a(「def」)に対応する登録被紹介者ID601を特定する。次に、特典制御部107は、紹介者関連テーブル600のうち、特定した登録被紹介者ID601に関連付けられた登録紹介者ID602(「abc」)を取得する。そして、特典制御部107は、取得した登録紹介者ID602(「abc」)に基づいて、紹介者のサービスサイトに特典提供のメッセージを通知する。例えば、紹介者のサービスサイト609には、
図6Bに示すように、サービスサイト609のアドレス610(https://www/uvwx)と、ログイン中の表示611と、被紹介者のサービス購入により紹介者に特典が提供される旨のメッセージ612(例えば、「お友達が商品購入しました。プレゼントを送ります。」)と、OKキー613とが表示される。これにより、サービスサイトにログイン状態の紹介者は、特典を受け取ることが出来ることを認識することが出来る。
【0060】
ここで、特典制御部107の通知方法に特に限定は無く、上述の他に、予め登録された紹介者のメールアドレスを使って、紹介者に特典提供のメッセージを直接送信しても良いし、予め登録された紹介者の携帯電話番号を使って、ショートメッセージサービスで紹介者に特典提供のメッセージを直接送信しても構わない。
【0061】
又、特典の種類に特に限定は無く、上述のように、サービスサイトのサービス又は商品でも良いし、他のサービスサイトのサービス又は商品でも構わない。更に、上述では、特典制御部107は、紹介者のみに特典を提供しているが、被紹介者が紹介者の紹介を受けて購入した場合に、紹介者とともに被紹介者にも特典を提供しても構わない。
【0062】
このように、本発明では、紹介者からサービスを紹介された被紹介者が当該紹介者を知らせなくても、紹介者と被紹介者とを関連付けることが可能となる。特に、被紹介者は、付与アドレスのトークンから紹介者を直接特定することが出来ないため、被紹介者も、紹介者の紹介というよりも、サービスの内容が自身に適しているか否かを考慮して会員登録を行うことが出来るとともに、紹介者も気軽に被紹介者にサービス紹介を行うことが出来る。又、サービス提供者も、トークンから紹介者の識別情報を特定することが出来るため、紹介者の個人情報まで踏み込んで詳細に取得する必要もなく、気軽に紹介キャンペーンを実施することが出来る。
【0063】
又、本発明の実施形態では、紹介者と被紹介者がそれぞれサービスサイトの会員登録サイトで会員登録を行って、サービスサイトにログインしたが、これに限らず、例えば、紹介者と被紹介者がそれぞれSNSに登録している場合は、SNSアカウントを用いてログインするソーシャルログインを利用して、紹介者と被紹介者がそれぞれサービスサイトにログインしても構わない。例えば、
図7Aに示すように、紹介者が、会員登録サイト300を表示させた際に、会員登録サイト300に、SNSアカウントでログインキー700を表示させる。紹介者は、SNSアカウントでログインキー700を選択すると、ログイン制御部101は、SNSから個人情報の取得の許可を求めるソーシャルログインサイトを表示する。
【0064】
ソーシャルログインサイト701には、ソーシャルログインサイト701のアドレス702(https://www/sns)と、タイトル703(例えば、「SNSアカウントでログイン」)と、複数のSNSのキー704(例えば、「Facebook」、「Twitter」等)と、OKキー705と、キャンセルキー706とが表示される。
【0065】
ここで、紹介者が、キャンセルキー706を選択すると、ソーシャルログインサイト701から会員登録サイト300へ移行して表示される。一方、紹介者が、自身が既に登録しているSNSキー704aを選択して、OKキー705を選択すると、ログイン制御部101は、
図7Bに示すように、選択されたSNSキー704aに対応するSNSサーバ11bに対してアクセストークンを要求し、SNSサーバ11bは、当該要求に対応してアクセストークンを発行して、ログイン制御部101に送信する。ログイン制御部101は、SNSサーバ11bからのアクセストークンを受信すると、SNSサーバ11bに対して紹介者のログイン情報(例えば、ID、PW、メールアドレス等の個人情報など)を要求し、SNSサーバ11bは、当該要求に対応して、SNSサーバ11bの所定のメモリに記憶されている紹介者のログイン情報を取得し、ログイン制御部101に送信する。すると、ログイン制御部101は、SNSサーバ11bからの紹介者のログイン情報を受信すると、紹介者のログイン情報に基づいて、会員登録サイト300でのログインを行い、ログイン状態のサービスサイト311を表示するか、会員登録サイト300での会員登録を行う。このようにソーシャルログインを利用することで、紹介者は簡単にサービスサイトにログインしたり会員登録したりすることが可能となる。尚、上述では、紹介者について説明したが、これに限らず、例えば、被紹介者が会員登録サイト300を確認してログインする場合であっても同様である。
【0066】
又、本発明の実施形態では、紹介システム1が各制御部を備えるよう構成したが、当該各制御部を実現するプログラムを記憶媒体に記憶させ、当該記憶媒体を提供するよう構成しても構わない。当該構成では、プログラムを装置に読み出させ、当該装置が各制御部を実現する。その場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の作用効果を奏する。さらに、各制御部が実行する工程をハードディスクに記憶させる方法として提供することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0067】
以上のように、本発明に係る紹介システム及び紹介方法は、ネットワークを利用した紹介キャンペーを実施するあらゆるサービス提供者に有用であり、紹介者からサービスを紹介された被紹介者が当該紹介者を知らせなくても、紹介者と被紹介者とを関連付けることが可能な紹介システム及び紹介方法として有効である。
【符号の説明】
【0068】
1 紹介システム
10 ユーザ端末
11 サーバ
12 ネットワーク
101 ログイン制御部
102 生成制御部
103 提供制御部
104 送信制御部
105 関連付け制御部
106 サービス制御部
107 特典制御部
【手続補正書】
【提出日】2022-12-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紹介者のユーザ端末により、所定のサービスサイトのログインサイトに前記紹介者の識別情報が入力されると、前記紹介者のユーザ端末をログインさせるログイン制御部と、
前記サービスサイトにログインしている前記紹介者のユーザ端末により、所定の紹介キーが選択されると、前記紹介者の識別情報に対応し、第三者が見ても、当該紹介者を特定することが出来ない所定の暗号情報を生成し、所定の暗号情報テーブルに、当該紹介者の識別情報と前記生成した暗号情報とを関連付けて記憶させる生成制御部と、
前記生成された暗号情報を前記サービスサイトの会員登録サイトの所定のアドレスに付与した付与アドレスを前記紹介者のユーザ端末に提供する提供制御部と、
前記紹介者のユーザ端末により、前記付与アドレスを、前記紹介者により紹介される被紹介者のユーザ端末に送信する送信制御部と、
前記被紹介者のユーザ端末により、前記付与アドレスの会員登録サイトに前記被紹介者の識別情報が入力され、当該被紹介者の会員登録がされると、前記付与アドレスのうち、前記暗号情報を取得し、前記暗号情報テーブルを参照して、前記取得した暗号情報に関連付けられた紹介者の識別情報を取得し、所定の紹介者関連テーブルに、前記入力された被紹介者の識別情報と前記取得した紹介者の識別情報とを関連付ける関連付け制御部と、
を備える紹介システム。
【請求項2】
前記提供制御部は、前記暗号情報を、当該暗号情報のパラメータを前記会員登録サイトのアドレスに付与したとしても、前記ユーザ端末が前記付与アドレスにアクセスした場合に、当該パラメータが付与されていない会員登録サイトのアドレスにアクセスさせることが出来るパッシブパラメータとして、前記会員登録サイトのアドレスの末尾に付与して、前記付与アドレスを生成する、
請求項1に記載の紹介システム。
【請求項3】
会員登録した被紹介者が前記サービスサイトでサービスを購入すると、当該サービスサイトから被紹介者の識別情報を取得し、前記紹介者関連テーブルを参照して、取得した被紹介者の識別情報に関連付けられた紹介者の識別情報を取得し、取得した紹介者の識別情報に特典を提供する特典制御部
を更に備える、
請求項1に記載の紹介システム。
【請求項4】
紹介者のユーザ端末により、所定のサービスサイトのログインサイトに前記紹介者の識別情報が入力されると、前記紹介者のユーザ端末をログインさせるログイン制御工程と、
前記サービスサイトにログインしている前記紹介者のユーザ端末により、所定の紹介キーが選択されると、前記紹介者の識別情報に対応し、第三者が見ても、当該紹介者を特定することが出来ない所定の暗号情報を生成し、所定の暗号情報テーブルに、当該紹介者の識別情報と前記生成した暗号情報とを関連付けて記憶させる生成制御工程と、
前記生成された暗号情報を前記サービスサイトの会員登録サイトの所定のアドレスに付与した付与アドレスを前記紹介者のユーザ端末に提供する提供制御工程と、
前記紹介者のユーザ端末により、前記付与アドレスを、前記紹介者により紹介される被紹介者のユーザ端末に送信する送信制御工程と、
前記被紹介者のユーザ端末により、前記付与アドレスの会員登録サイトに前記被紹介者の識別情報が入力され、当該被紹介者の会員登録がされると、前記付与アドレスのうち、前記暗号情報を取得し、前記暗号情報テーブルを参照して、前記取得した暗号情報に関連付けられた紹介者の識別情報を取得し、所定の紹介者関連テーブルに、前記入力された被紹介者の識別情報と前記取得した紹介者の識別情報とを関連付ける関連付け制御工程と、
を備える紹介システムの紹介方法。