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特開2024-1938映画利用支援装置、映画利用支援方法及び映画利用支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024001938
(43)【公開日】2024-01-11
(54)【発明の名称】映画利用支援装置、映画利用支援方法及び映画利用支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20231228BHJP
   G06Q 30/0251 20230101ALI20231228BHJP
【FI】
G06Q30/02 372
G06Q30/02 398
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022100816
(22)【出願日】2022-06-23
(71)【出願人】
【識別番号】320005501
【氏名又は名称】株式会社電通
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100174528
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 晋朗
(72)【発明者】
【氏名】宮前 政志
(72)【発明者】
【氏名】柴田 秀和
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】映画利用者に好適なサービスを提供することができる映画利用支援装置、映画利用支援方法及び映画利用支援プログラムを得る。
【解決手段】本開示の一態様に係る映画利用支援装置は、映画利用者の端末を介した対象映画の予約・発券を行う予約・発券部と、前記対象映画の視聴後において前記映画利用者の前記端末を介した能動的なアクションを受け付ける受付部と、前記能動的なアクションを受け付けた前記映画利用者の前記端末を介した特典を付与する付与部と、を有することを特徴とする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映画利用者の端末を介した対象映画の予約・発券を行う予約・発券部と、
前記対象映画の視聴後において前記映画利用者の前記端末を介した能動的なアクションを受け付ける受付部と、
前記能動的なアクションを受け付けた前記映画利用者の前記端末を介した特典を付与する付与部と、
を有することを特徴とする映画利用支援装置。
【請求項2】
前記対象映画の予約・発券、及び/又は、前記対象映画の視聴に際して、前記映画利用者の前記端末を介して映画利用アプリケーションを起動させるための起動部を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の映画利用支援装置。
【請求項3】
前記映画利用者の前記端末に対して、前記対象映画の視聴に際した関連コンテンツへの接触をトリガとした通知を発する通知部を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の映画利用支援装置。
【請求項4】
前記対象映画の視聴後において、前記映画利用者の前記端末に対して、前記映画利用者又は前記端末の識別情報に対応した広告配信を行う配信部を有し、
前記付与部は、前記配信部による広告配信と連動して、前記映画利用者の前記端末に対して、前記映画利用者又は前記端末の識別情報に対応した特典を付与する、
ことを特徴とする請求項1に記載の映画利用支援装置。
【請求項5】
前記対象映画の視聴後において、前記映画利用者の前記端末に対して、前記対象映画の視聴に際して前記映画利用者が接触した関連コンテンツに対応した広告配信を行う配信部を有し、
前記付与部は、前記配信部による広告配信と連動して、前記映画利用者の前記端末に対して、前記対象映画の視聴に際して前記映画利用者が接触した関連コンテンツに対応した特典を付与する、
ことを特徴とする請求項1に記載の映画利用支援装置。
【請求項6】
前記付与部は、前記対象映画を視聴するための施設を含むショッピングモールの利用に関する特典を付与する、
ことを特徴とする請求項1に記載の映画利用支援装置。
【請求項7】
前記付与部は、前記ショッピングモールのうち、前記対象映画と関連する店舗の利用に関する特典を付与する、
ことを特徴とする請求項6に記載の映画利用支援装置。
【請求項8】
予約・発券部が、映画利用者の端末を介した対象映画の予約・発券を行うステップと、
受付部が、前記対象映画の視聴後において前記映画利用者の前記端末を介した能動的なアクションを受け付けるステップと、
付与部が、前記能動的なアクションを受け付けた前記映画利用者の前記端末を介した特典を付与するステップと、
を有することを特徴とする映画利用支援方法。
【請求項9】
映画利用者の端末を介した対象映画の予約・発券を行うステップと、
前記対象映画の視聴後において前記映画利用者の前記端末を介した能動的なアクションを受け付けるステップと、
前記能動的なアクションを受け付けた前記映画利用者の前記端末を介した特典を付与するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする映画利用支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、映画利用支援装置、映画利用支援方法及び映画利用支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複合映画施設観客動員数予測及び劇場スケジュール最適化システムが記載されている。特許文献1では、未来の詳細な予測が困難である複合映画館の観客動員数予測について、過去のデータおよびリアルタイムデータを使用し映画館での観客動員数を最大化するために詳細な予測モデルを算出し上映スケジュールを最適化する。また、特定の日における複合映画館の上映スケジュールを、同時上映している映画同士の相関を数学的に導き予測モデルに従い決定する。また、システムを導入する複合映画施設において、映画公開初日より一日単位で出る動員実績を、複合映画施設の未来の観客動員数予測の解析過程に加えることでより詳細な予測モデルを算出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-051456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1は、映画利用者に好適なサービスを提供するという観点において、改良の余地がある。すなわち、特許文献1は、映画館(複合映画館、複合映画施設)の経営者(事業者)の立場からの技術であり、映画館(複合映画館、複合映画施設)の利用者が受けるサービスの質・品質の向上に着目した技術ではない。
【0005】
そこで本開示は、映画利用者に好適なサービスを提供することができる映画利用支援装置、映画利用支援方法及び映画利用支援プログラムを得ることを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る映画利用支援装置は、映画利用者の端末を介した対象映画の予約・発券を行う予約・発券部と、前記対象映画の視聴後において前記映画利用者の前記端末を介した能動的なアクションを受け付ける受付部と、前記能動的なアクションを受け付けた前記映画利用者の前記端末を介した特典を付与する付与部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様によれば、映画利用者に好適なサービスを提供することができる映画利用支援装置、映画利用支援方法及び映画利用支援プログラムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態に係る映画利用支援装置の概略構成の一例を示す図である。
図2】映画館を含むショッピングモールの構成の一例を示す図である。
図3】映画利用支援サーバの内部構成の一例を示すブロック図である。
図4】映画利用支援処理の一例を示す図である。
図5】ユーザ端末と映画利用支援サーバの機能構成の一例を示す図である。
図6】ユーザ端末と映画利用支援サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
図1は、一実施形態に係る映画利用支援装置1の概略構成の一例を示す図である。「映画利用支援装置」は、「映画利用支援システム」と読み替えられてもよい(両者を同義としてもよい)。また、一実施形態に係る映画利用支援方法及び映画利用支援プログラムは、映画利用支援装置1に含まれるコンピュータ(CPU:Central Processing Unit)に各種の処理ステップを実行させることによって実現される。
【0011】
図1に示すように、映画利用支援装置1は、ユーザ端末(映画利用者の端末)10と、映画利用支援サーバ20とを有している。ユーザ端末10と映画利用支援サーバ20は、ネットワーク30によって互いに通信可能に接続されている。図1では、ユーザ端末10と映画利用支援サーバ20を単一構成として簡略化して描いているが、これは作図の便宜上の理由によるものである。実際には、ハードウェア構成としても、ソフトウェア構成としても、ユーザ端末10と映画利用支援サーバ20は、図1に描いたよりも複雑な構成を有している。詳細については後述するが、例えば、映画利用支援サーバ20は、複数のサーバやデータベース等を含んで構成されていてもよい。また、映画利用支援サーバ20の他に、後述するショッピングモールに含まれる複数の店舗を管轄する店舗サーバがネットワーク30を介してユーザ端末10及び映画利用支援サーバ20と通信可能に設けられていてもよい。
【0012】
映画利用支援装置(映画利用支援システム)1は、ユーザ端末10と映画利用支援サーバ20と後述するショッピングモール(映画館を含む)を含んだ構成として捉えてもよいし、ユーザ端末10を含まず映画利用支援サーバ20と後述するショッピングモール(映画館を含む)だけを含んだ構成として捉えてもよい。つまり、映画利用支援装置1において、ユーザ端末10は必須の構成要件ではない。
【0013】
ユーザ端末10は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末などの携帯端末(移動通信端末)である。つまり、本明細書におけるユーザ端末10は、映画利用支援サーバ20との間で各種の通信を行うことができる通信デバイスである。ユーザ端末10は、例えば、有線及び/又は無線(例えば、Long Term Evolution(LTE)、5th Generation New Radio(5G NR)、Wi-Fi(登録商標)など)を介して、ネットワーク(インターネットなど)と通信してもよい。ユーザ端末10による通信方式には自由度があり、種々の設計変更が可能であり、音響通信や可視光通信等であってもよい。ユーザ端末10は、ユーザの操作により、ブラウザ及びその他の各種のアプリケーションを実行する。
【0014】
本実施形態において、ユーザ端末10は、後述するショッピングモールに含まれる映画館を利用して映画(対象映画)を視聴するための予約・発券を行ったり、映画(対象映画)に関連する各種の操作や手続(例えば、能動的なアクション、特典付与、映画利用アプリケーション、関連コンテンツ接触トリガ通知、広告配信等)を行ったりする。その意味で、ユーザ端末10は「映画利用者の端末」と読み替えられる。
【0015】
映画利用支援サーバ20は、ユーザ端末10との間で各種の通信を行うことができる通信デバイスであればよく、デバイス、回路などで読み替えられてもよい。映画利用支援サーバ20は、ユーザ端末(映画利用者の端末)10との間の通信を介して、ユーザ(映画利用者)に好適なサービスを提供するための各種の処理を制御・実行する。
【0016】
図2A図2Bは、映画館を含むショッピングモールの構成の一例を示す図である。
【0017】
図2Aに示すように、ショッピングモール2は、映画館3と、複数の店舗4、5、6、7とを含んで構成されている。図2Aでは、4つの店舗4~7を例示して描いているが、ショッピングモール2に含まれる店舗の数や種類には自由度があり、種々の設計変更が可能である。例えば、ショッピングモール2には、数十、数百の店舗が含まれていてもよい。また、ショッピングモール2に含まれる店舗は、例えば、飲食店(ラーメン店、寿司店、ファストフード店等)、スーパーマーケット、衣料品店、理美容室、各種クリニック(内科、眼科、歯科等)、ゲームセンター、ボーリング場、スポーツクラブ、カーディーラー、保険相談会社、旅行会社、学習塾、体験型施設、ランドリー等が含まれていてもよい。なお、ションピングモール2には、当該ショッピングモール2の利用者または潜在利用者の居住施設(マンション等)が併設されていてもよい。
【0018】
図2Bに示すように、映画館3は、1番スクリーン3-1と、2番スクリーン3-2と、3番スクリーン3-3と、4番スクリーン3-4と、5番スクリーン3-5とを含んで構成されている。映画館3に含まれるスクリーンの数や大きさ、各スクリーンの上映スケジュール等には自由度があり、種々の設計変更が可能である。
【0019】
1番スクリーン3-1の出入口には、NFC(Near Field Communication)タグ3-1Nが設けられている。同様に、2番スクリーン3-2の出入口にはNFCタグ3-2Nが設けられており、3番スクリーン3-3の出入口にはNFCタグ3-3Nが設けられており、4番スクリーン3-4の出入口にはNFCタグ3-4Nが設けられており、5番スクリーン3-5の出入口にはNFCタグ3-5Nが設けられている。なお、NFCタグ3-1N~NFCタグ3-5Nは、1番スクリーン3-1~5番スクリーン3-5における映画終了時刻にのみ設置されてもよい。
【0020】
NFCタグ3-1N~NFCタグ3-5Nは、対象映画の視聴後においてユーザ端末(映画利用者の端末)10を介した能動的なアクションを受け付ける「受付部」として機能する。例えば、対象映画を視聴したユーザが自身のユーザ端末10をNFCタグ3-1N~NFCタグ3-5Nに近付けて近距離無線通信(NFC通信)を行うと、ユーザ端末10からNFCタグ3-1N~NFCタグ3-5Nに電波が送られ、NFCタグ3-1N~NFCタグ3-5Nからユーザ端末10に電波が戻ってきて、その結果が、ユーザ端末10から映画利用支援サーバ20に送られる。その際、ユーザ端末10の所有者である映画利用者に関する情報(例えば、ユーザ端末10の識別情報、ユーザの年齢、性別、職業等の情報、ユーザの映画視聴に関する履歴情報等)がユーザ端末10から映画利用支援サーバ20に送られてもよい。このように、NFCタグ3-1N~NFCタグ3-5N(受付部)は、近距離無線通信部からなり、ユーザ端末10との間の近距離無線通信により、対象映画の視聴後におけるユーザ端末(映画利用者の端末)10を介した能動的なアクションを受け付ける。以上の一連の処理が「受付処理」に相当する。この「受付処理」は、ユーザ端末10が映画利用アプリケーションを登録済(インストール済、ダウンロード済)であるか否か、映画利用アプリケーションを起動中であるか否かにかかわらず(登録済、起動中でなかったとしても)、ユーザ端末10をNFCタグ3-1N~NFCタグ3-5Nに近付けて近距離無線通信を行うだけで実行可能である(映画利用アプリケーションの導線とすることができる)。
【0021】
図3は、映画利用支援サーバ20の内部構成の一例を示すブロック図である。
【0022】
図3に示すように、映画利用支援サーバ20は、予約・発券部21と、起動部22と、通知部23と、配信部24と、付与部25と、情報取得部26とを有している。
【0023】
予約・発券部21は、ユーザ端末(映画利用者の端末)10を介した対象映画の予約・発券を行う。ユーザ(映画利用者)は、所定の映画利用アプリケーションを介して、利用する映画館、予約・発券する映画(対象映画)、上映枠(開始時刻と終了時刻)、予約者の人数、予約者に占める大人、大学生、高校生、中学生、小学生、幼児(3~6歳)、シニア、3D上映、4DX上映等の種別、レイトショー、水曜サービスデー、ファーストデー、障がい者割引等の割引情報等を入力して、対象映画の予約・決済を確定させ、当該対象映画の確定にかかる発券情報(例えば、識別番号やQRコード(登録商標)等の識別情報)を取得する。ユーザ(映画利用者)は、ユーザ端末10に表示された発券情報を映画館3の端末機器に入力して、紙の発券を受けてもよいし、ユーザ端末10に表示された発券情報そのものを利用して(映画館3の出入口でリーダにより読み取って)、映画館3に入場してもよい。このように、ユーザ端末10を介した対象映画の予約・発券の態様には自由度があり、種々の設計変更が可能である。
【0024】
起動部22は、対象映画の予約・発券、及び/又は、対象映画の視聴に際して、ユーザ端末(映画利用者の端末)10を介して映画利用アプリケーションを起動させる。例えば、起動部22は、対象映画の予約・発券を完了したユーザ端末10の表示部に(購入完了のページや発券時のページ等に)、「映画利用アプリケーションを閉じずに映画鑑賞をするだけで視聴特典が貰えるのでぜひ試してみてね!マナーモードは絶対だよ!」との告知メッセージを表示させ、ユーザ端末10による映画利用アプリケーションの起動をユーザに促す。あるいは、起動部22は、予約・発券した対象映画の上映開始時間の所定時間前(例えば10分~15分前)にユーザ端末10による映画利用アプリケーションが自動的に起動するような設定を行うこともできる。
【0025】
通知部23は、ユーザ端末(映画利用者の端末)10に対して、対象映画の視聴に際した関連コンテンツへの接触をトリガとした通知を発する。映画館3(1番スクリーン3-1~5番スクリーン3-5)での映画上映の前には、現在上映中の対象映画以外の映画、現在撮影中(作成中)の映画等の宣伝広告等(映画館上映CM、シネマアド)がスクリーンに流され、本実施形態ではこれを「対象映画の視聴に際した関連コンテンツ」と呼ぶ。例えば、対象映画が上映されるスクリーンの開場の所定時間前(すなわち対象映画の視聴に際した関連コンテンツの上映開始前)にユーザ(映画利用者)が受付を済ませると、当該ユーザ(映画利用者)がスクリーンに入場して対象映画の視聴に際した関連コンテンツへの接触判定がなされ、ユーザ端末10にアプリ内通知またはプッシュ通知がなされる。このアプリ内通知またはプッシュ通知の内容は、例えば、「映画鑑賞後にスクリーン出口に設置されたNFCタグにスマホをタッチするだけで特典が貰えるのでぜひ試してみてね!マナーモードは絶対だよ!」とすることができる。
【0026】
配信部24は、ユーザ(映画利用者)による対象映画の視聴後において、ユーザ端末(映画利用者の端末)10に対して、ユーザ(映画利用者)又はユーザ端末10の識別情報に対応した広告配信を行う。例えば、配信部24は、ユーザ端末10の所有者である映画利用者に関する情報(例えば、ユーザ端末10の識別情報、ユーザの年齢、性別、職業等の情報、ユーザの映画視聴に関する履歴情報等)に対応したコンテンツを抽出・選別して、当該コンテンツをユーザ端末10に広告配信する。これにより、ユーザの属性や趣向に沿った効率的な広告配信が可能になる。配信部24による広告配信のタイミングには自由度があり、種々の設計変更が可能であるが、例えば、対象映画の視聴後の所定時間後(例えば1時間~5時間後)であってもよいし、対象映画の視聴後の所定日数経過後(例えば2日後や3日後)であってもよい。
【0027】
配信部24は、ユーザ(映画利用者)による対象映画の視聴後において、ユーザ端末(映画利用者の端末)10に対して、対象映画の視聴に際して映画利用者が接触した関連コンテンツ(対象映画の視聴に際した関連コンテンツ)に対応した広告配信を行う。例えば、配信部24は、現在上映中の対象映画以外の映画、現在撮影中(作成中)の映画等の宣伝広告をユーザ端末10に配信する。これにより、今回視聴した対象映画以外の映画の視聴をユーザに促進することができる(映画館上映CM、シネマアドの効果を増幅することができる)。配信部24による広告配信のタイミングには自由度があり、種々の設計変更が可能であるが、例えば、対象映画の視聴後の所定時間後(例えば1時間~5時間後)であってもよいし、対象映画の視聴後の所定日数経過後(例えば2日後や3日後)であってもよい。
【0028】
付与部25は、対象映画の視聴後においてユーザ端末(映画利用者の端末)10を介した能動的なアクションを受け付けたとき、すなわちユーザ端末10をNFCタグ3-1N~3-5Nに近付けた(かざした)とき、ユーザ端末10を介した特典を付与する。例えば、付与部25は、映画利用アプリケーションを介した映画視聴の度にポイントを付与し、所定ポイントに到達したときに、映画視聴1回無料といった特典を付与することができる。
【0029】
付与部25は、配信部24による広告配信と連動して、ユーザ端末(映画利用者の端末)10に対して、ユーザ(映画利用者)又はユーザ端末10の識別情報に対応した特典を付与する。これにより、ユーザの属性や趣向に沿った効率的な特典付与が可能になる(当該特典を利用したさらなる消費行動を促進することができる)。
【0030】
付与部25は、配信部24による広告配信と連動して、ユーザ端末(映画利用者の端末)10に対して、対象映画の視聴に際して映画利用者が接触した関連コンテンツ(対象映画の視聴に際した関連コンテンツ)に対応した特典を付与する。これにより、今回視聴した対象映画以外の映画に関する効率的な特典付与が可能になる(当該特典を利用したさらなる消費行動を促進するとともに、今回視聴した対象映画以外の映画の視聴をユーザに促進することができる)。
【0031】
付与部25は、対象映画を視聴するための施設(映画館3)を含むショッピングモール2の利用に関する特典を付与する。図2A図2Bの例では、映画館3で対象映画を視聴したユーザに対して、店舗4~7における商品の購入やサービスの提供にかかる割引クーポンを特典として付与することができる。この場合、付与部25は、ショッピングモール2のうち、対象映画と関連する店舗の利用に関する特典を付与することができる。例えば、対象映画があるアニメやドラマに関するものである場合、そのアニメやドラマの関連グッズの購入にかかる割引クーポンを特典として付与することができる。また、対象映画の主要キャストが身に着けている衣服やグッズ、アクセサリーの購入にかかる割引クーポンを特典として付与することができる。また、付与部25は、ショッピングモール2のうち、対象映画と関連と関連しない(関連が薄い)店舗の利用に関する特典を付与してもよい。
【0032】
情報取得部26は、対象映画の視聴に際した関連コンテンツ(映画館上映CM、シネマアド)の情報自体、及び、当該情報へのユーザ(映画利用者)の接触情報、すなわち、関連コンテンツ(映画館上映CM、シネマアド)にかかる情報計測を実行する。情報取得部26による情報計測は、通知部23による対象映画の視聴に際した関連コンテンツへの接触をトリガとした通知と連動していてもよい。例えば、音響通信技術、音響透かし技術(シネマアドのクリエイティブの音声に仕掛けを行う)、フィンガープリント形式の技術(映画利用アプリケーションに仕掛けを行う)を用いて、情報取得部26による情報計測、及び、通知部23による対象映画の視聴に際した関連コンテンツへの接触をトリガとした通知を行ってもよい。このように、シネマアド(映画館上映CM)とユーザ端末10(映画利用アプリケーション)の少なくとも一方に組み込まれた仕掛けを利用してもよい。
【0033】
図4A図4Jは、映画利用支援処理の一例を示す図である。
【0034】
図4Aでは、映画利用アプリケーションを介して対象映画のチケットを購入する。図4Bでは、対象映画の鑑賞を行う(映画鑑賞に先立って映画館上映CM、シネマアドに接触する)。図4Cでは、映画鑑賞後に入場口内に設置されたNFCタグにタッチする。図4Dでは、来館イベントとしての特典付与が行われる(1鑑賞1回)。図4Eでは、特典付与と連動した広告配信(動画/静止画)が行われる。また、図4Eでは、特典付与と連動しないブロードリーチ型の広告配信(動画/静止画)が行われてもよい。図4Fでは、特典付与にかかる当選演出が行われる。図4Gでは、特典付与にかかるスタンプ蓄積が行われる(非会員も蓄積される)。図4Hでは、特典付与にかかる半券サービスと当選クーポンが提供される。図4Iでは、ショッピングモールの店舗において特典付与にかかる半券サービスと当選クーポンを表示して提示する。図4Jでは、ショッピングモールの店舗において特典付与にかかる半券サービスと当選クーポンを利用した購買が行われて利用後の消込が行われる。
【0035】
図4A図4Bは「シネマアド視聴判定機能」を構成し、図4C図4Dは「NFCイベント機能、来館施設判定機能」を構成し、図4D図4E図4F図4Hは「ターゲティング広告機能、ターゲティング販売促進機能」を構成し、図4F図4G図4Hは「スタンプ蓄積機能、半券+クーポン提供機能」を構成し、図4H図4I図4Jは「クーポン表示機能、クーポン利用後消込機能」を構成してもよい。
【0036】
シネマアド視聴判定機能(図4A図4B)では、映画利用アプリケーションを介したチケット購入を導線として、購入完了ページから発券ページ(ともに映画利用アプリケーション内で告知)に至るまでに、ユーザ端末10の表示部に「映画利用アプリケーションを閉じずに映画鑑賞をするだけで視聴特典が貰えるのでぜひ試してみてね!マナーモードは絶対だよ!」との告知メッセージを表示することができる。また、映画利用アプリケーションを起動維持したままで対象映画の視聴に臨むと、シネマアド(映画館上映CM)とユーザ端末10(映画利用アプリケーション)の少なくとも一方に組み込まれた仕掛けによりトリガを受信し、ユーザ端末10にアプリ内通知又はプッシュ通知が行われる。このアプリ内通知又はプッシュ通知の内容は、例えば、「映画鑑賞後にスクリーン出口に設置されたNFCタグにスマホをタッチするだけで特典が貰えるのでぜひ試してみてね!マナーモードは絶対だよ!」とすることができる。なお、ユーザ端末10は、シネマアド(映画館上映CM)の上映時に映画利用アプリケーションを起動していない場合であっても、当日の発券ログを元に映画視聴後のNFCタッチに反応できるように設計されている。このようにして、シネマアド(映画館上映CM)に関連するデータ蓄積及び利活用(マネタイズ)が可能になる。
【0037】
NFCイベント機能、来館施設判定機能(図4C図4D)では、ユーザ端末10のNFCタッチによりユーザ端末10において発動する抽選(例えば、ルーレット、ダーツ、ガラポン、ガチャ、スロット、ビンゴ、サイコロ、カード、スクラッチ等)が行われる。その結果に応じて、対象映画及びその他の映画、並びにショッピングモール2における各種の特典がユーザに与えられる。ここで、クーポンやインセンティブ(特典)付与については、通常の付与に加えて当選調整機能を持たせることもできる。具体的に、当選させるクーポンに値差などがある3種のクーポンがある場合に、上限予算と終了期間に応じて配信調整が出来るようにし、キャンペーン期間内であれば途中で当選確率を変更可能とすることができる。
【0038】
ターゲティング広告機能、ターゲティング販売促進機能(図4D図4E図4F図4H)では、来館イベントとしての特典付与と連動して、ID別ターゲティング広告及びID別ターゲティングクーポンが提供される。当該提供に際しては、ID別に配信や配信除外等の調整を行うとともに、1日当たりの広告の表示回数制限であるFQ(フリークエンシー)等の配信コントロールが出来るようにユーザ端末10を制御することができる。このようにして、ID別ターゲティング広告及びID別ターゲティングクーポンの提供に関連するデータ蓄積及び利活用(マネタイズ)が可能になる。
【0039】
ここで、シネマアド視聴判定機能(図4A図4B)と、ターゲティング広告機能、ターゲティング販売促進機能(図4D図4E図4F図4H)とを復号させたサービス提供も可能である。この態様では、ログ計測シネマアド(例えば音声付長尺動画広告)に接触したユーザのID別視聴ログ判定を行い、シネマアド連動バナー(例えば音声無し短尺動画/静止画広告)に接触したユーザのID別視聴ログ判定を行い、ログ計測シネマアド(例えば音声付長尺動画広告)とシネマアド連動バナー(例えば音声無し短尺動画/静止画広告)の双方に接触したユーザに対する広告連動型のクーポンによる販売促進に繋げている。映画館内での行動ログをリアルタイムにoneIDで繋ぐことで、ログ計測シネマアド(例えば音声付長尺動画広告)とシネマアド連動バナー(例えば音声無し短尺動画/静止画広告)を利用した広告連動型のクーポンによる販売促進ひいては利活用(マネタイズ)が可能になる。
【0040】
スタンプ蓄積機能、半券+クーポン提供機能(図4F図4G図4H)では、期間枠販売、Webサイトへの広告の表示(掲載)回数であるimps(インプレッション)の保証等、純広告としての配信コントロール機能が出来るように設計されている。そして、純広告サーバ機能に基づくデジタルクーポンによる販売促進ひいては利活用(マネタイズ)が可能になる。
【0041】
クーポン表示機能、クーポン利用後消込機能(図4H図4I図4J)では、クーポンを利用した購買データに基づいて分析やIDを活用し、データマーケティング用の様々な配信に活用できるように設計されている。例えば、オウンドメディアにあっては、ID別ターゲティング配信を、コンテンツ/キャンペーン/クーポン/インセンティブ/プッシュ通知/メッセージとすることができる。また、ペイドメディアにあっては、ID別ターゲティング配信を各媒体へのIDプッシュによるデータターゲティング配信にするとともにデータにマスキングを施すことができる。
【0042】
このように、本開示に係る映画利用支援装置1では、予約・発券部21が、ユーザ端末(映画利用者の端末)10を介した対象映画の予約・発券を行い、NFCタグ(受付部)3-1N~3-5Nが、対象映画の視聴後においてユーザ端末(映画利用者の端末)10を介した能動的なアクションを受け付け、付与部25が、能動的なアクションを受け付けたユーザ端末(映画利用者の端末)10を介した特典を付与する。これにより、映画利用者に好適なサービスを提供することができる。
【0043】
映画利用支援装置1は、映画利用アプリケーションを利用したチケットレス予約・発券にもぎりを加えてデジタル半券を新たに作ることで、ショッピングモール内の周遊を活性化させるデジタルマーケティング施策にかかるものである。
【0044】
映画利用の周辺サービスの現在の状況は、半券サービスは紙の場合のみしか受けられない、コストや環境保護の観点からペーパーレスが好ましい、劇場従業員のコストがかかっている、オンラインユーザをショッピングモールに送客できない、会員以外のサービスが少ないといった課題が存在している。その理由・要素としては、劇場によって提供サービスが異なってしまう、現状の映画利用アプリケーションは発券・ニュース機能がメインである、チケット以外のクーポン搭載はできていない、紙のように1回限りの使用を作らなければならないができていない、カード依存や会員化障壁がありスポット特典がないことが挙げられる。
【0045】
本開示に係る映画利用支援装置1では、上記の問題点を重要な技術課題として捉えて、オンラインでも発展された半券サービスを受けられるようにし、完全ペーパーレスで省資源化と低コスト化を見据え、劇場従業員のオペレーションとコストを徐々に抑え、オンラインユーザをショッピングモールに回遊送客させるように導線を作り、広告・販売促進用にも活用できるようにしてマネタイズを図り、スタンプマイレージに参加させやすくするような各種の工夫を図っている。具体的に、デジタル半券ソリューションでは、デジタル発券でペーパーレスを実現し、映画鑑賞に際して個別メッセージを受信し、劇場内でNFCタッチを行い、イベント及び広告でスタンプを取得するとともに、併設ショッピングモールの回遊クーポンを同時に取得し、ショッピングモールの購買に繋げることができる。このように、ユーザに負荷なくサービスを提供できるような映画利用アプリケーションで一本化を図り、行動導線に沿った設計で新たなマーケティングソリューションを実現することができる。また、映画終了時刻にのみ各スクリーンに異なるナンバーのNFCタグを設置して、NFCタッチするだけでデジタル半券を取得することができ、どの映画を見たユーザかも端末毎に把握することができる。
【0046】
図5は、ユーザ端末10と映画利用支援サーバ20の機能構成の一例を示す図である。図5に示すように、ユーザ端末10と映画利用支援サーバ20は、制御部110と、記憶部120と、通信部130と、入力部140と、出力部150と、を有する。なお、図5では、ユーザ端末10と映画利用支援サーバ20の機能ブロックの一例を示しており、図5に描いていない他の機能ブロックを有していてもよい。また、一部の機能ブロックを含まない構成としてもよい。
【0047】
制御部110は、ユーザ端末10と映画利用支援サーバ20の制御を実施する。制御部110は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置により構成することができる。
【0048】
記憶部120は、ユーザ端末10と映画利用支援サーバ20で利用する情報を記憶する。記憶部120は、例えば、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるメモリ、ストレージ、記憶装置などにより構成することができる。
【0049】
通信部130は、ユーザ端末10と映画利用支援サーバ20の通信(例えば両者の相互通信)を行う。通信部130は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置により構成することができる。なお、通信部130は、送信部及び受信部から構成されてもよい。
【0050】
入力部140は、ユーザ端末10と映画利用支援サーバ20における入力を受け付ける。また、入力部140は、所定の機器、記憶媒体などと接続され、データの入力を受け付けてもよい。入力部140は、入力結果を例えば制御部110に出力してもよい。入力部140は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるキーボード、マウス、ボタンなどの入力装置、入出力端子、入出力回路などにより構成することができる。また、入力部140は、表示部と一体となった構成(例えば、タッチパネル)としてもよい。
【0051】
出力部150は、ユーザ端末10と映画利用支援サーバ20における出力を行う。例えば、出力部150は、画像を表示する表示部、音声を出力する音声出力部などを含んで構成されてもよい。表示部は、例えば、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるディスプレイ、モニタなどの表示装置により構成することができる。また、音声出力部は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるスピーカなどの出力装置により構成することができる。
【0052】
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的に分離した2つ以上の装置を有線又は無線によって接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
【0053】
例えば、本開示の一実施形態における装置(ユーザ端末10と映画利用支援サーバ20)は、本開示の映画利用支援処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図6は、ユーザ端末10と映画利用支援サーバ20のハードウェア構成の一例を示す図である。上述のユーザ端末10と映画利用支援サーバ20は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0054】
なお、本開示において、装置、回路、デバイス、ユニット、サーバなどは、互いに読み替えることができる。ユーザ端末10と映画利用支援サーバ20のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0055】
例えば、プロセッサ1001は1つだけ図示されているが、複数のプロセッサがあってもよい。また、処理は、1のプロセッサによって実行されてもよいし、処理が同時に、逐次に、又はその他の手法を用いて、2以上のプロセッサによって実行されてもよい。なお、プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。
【0056】
ユーザ端末10と映画利用支援サーバ20における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みなどを制御することによって実現される。
【0057】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。なお、上述の制御部110などの各部は、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0058】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、制御部110は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。
【0059】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、RAM(Random Access Memory)、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、一実施形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0060】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、フレキシブルディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD-ROM(Compact Disc ROM)など)、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、リムーバブルディスク、ハードディスクドライブ、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、磁気ストライプ、データベース、サーバ、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。なお、上述の記憶部120は、メモリ1002及び/又はストレージ1003によって実現されてもよい。
【0061】
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、SIMカードを含んでもよい。なお、上述の通信部130は、通信装置1004によって実現されてもよい。
【0062】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウスなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。なお、上述の入力部140及び出力部150は、それぞれ入力装置1005及び出力装置1006によって実現されてもよい。
【0063】
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1008によって接続される。バス1007は、単一のバスによって構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
【0064】
また、ユーザ端末10と映画利用支援サーバ20は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
【0065】
(変形例)
なお、本開示において説明した用語及び/又は本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
【0066】
本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。また、本開示においてパラメータなどに使用する名称は、いかなる点においても限定的なものではない。
【0067】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0068】
情報、信号などは、複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。入出力された情報、信号などは、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報、信号などは、上書き、更新又は追記をされ得る。出力された情報、信号などは、削除されてもよい。入力された情報、信号などは、他の装置へ送信されてもよい。
【0069】
また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的な通知に限られず、暗示的に(例えば、当該所定の情報の通知を行わないことによって又は別の情報の通知によって)行われてもよい。
【0070】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0071】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体及び信号波形の少なくとも1つを介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0072】
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用され得る。
【0073】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0074】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0075】
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素の参照は、2つの要素のみが採用され得ること又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0076】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びこれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0077】
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳によって冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0078】
以上、本開示に係る発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示に係る発明が本開示中に説明した実施形態に限定されないということは明らかである。本開示に係る発明は、特許請求の範囲の記載に基づいて定まる発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とし、本開示に係る発明に対して何ら制限的な意味をもたらさない。
【0079】
上記の実施形態では、ユーザ端末(映画利用者の端末)を介した能動的なアクションとして、ユーザ端末をNFCタグに近付ける(かざす)ことを例示して説明したが、ユーザ端末(映画利用者の端末)を介した能動的なアクションには自由度があり、種々の設計変更が可能である。例えば、ユーザ端末を所定位置で振動させたり、所定の識別情報(例えばQRコード(登録商標))を読み取ったり、Wi-Fi(登録商標)の接続といったアクションで代替することも可能である。
【符号の説明】
【0080】
1 映画利用支援装置(映画利用支援システム)
2 ショッピングモール
3 映画館
3-1~3-5 スクリーン
3-1N~3-5N NFCタグ(受付部)
4 5 6 7 店舗
10 ユーザ端末(映画利用者の端末)
20 映画利用支援サーバ
21 予約・発券部
22 起動部
23 通知部
24 配信部
25 付与部
26 情報取得部
30 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6