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特開2024-1939量販店利用支援装置、量販店利用支援方法及び量販店利用支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024001939
(43)【公開日】2024-01-11
(54)【発明の名称】量販店利用支援装置、量販店利用支援方法及び量販店利用支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20231228BHJP
   G06Q 30/0201 20230101ALI20231228BHJP
【FI】
G06Q30/02 320
G06Q30/02 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022100817
(22)【出願日】2022-06-23
(71)【出願人】
【識別番号】320005501
【氏名又は名称】株式会社電通
(71)【出願人】
【識別番号】516046215
【氏名又は名称】Supership株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100174528
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 晋朗
(72)【発明者】
【氏名】宮前 政志
(72)【発明者】
【氏名】柴田 秀和
(72)【発明者】
【氏名】中村 槙介
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB02
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】利用者に好適なサービスを提供することができる量販店利用支援装置、量販店利用支援方法及び量販店利用支援プログラムを提供する。
【解決手段】本開示の一態様に係る量販店利用支援装置は、利用者の端末を介した能動的なアクションに基づいて、前記利用者の量販店への来店を検出する検出部と、前記能動的なアクションに基づいて前記利用者の前記量販店への来店が検出されると、前記利用者の前記端末を介して、前記利用者の前記量販店への来店目的を取得する取得部と、前記利用者の前記量販店への来店目的に応じて、前記利用者の前記端末を介したコンテンツ配信と特典付与の少なくとも一方を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の端末を介した能動的なアクションに基づいて、前記利用者の量販店への来店を検出する検出部と、
前記能動的なアクションに基づいて前記利用者の前記量販店への来店が検出されると、前記利用者の前記端末を介して、前記利用者の前記量販店への来店目的を取得する取得部と、
前記利用者の前記量販店への来店目的に応じて、前記利用者の前記端末を介したコンテンツ配信と特典付与の少なくとも一方を制御する制御部と、
を有することを特徴とする量販店利用支援装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記利用者の前記量販店への来店目的に応じた異なるコンテンツ配信を実行するとともに、前記利用者の前記量販店への来店目的に応じた異なる特典付与を実行する、
ことを特徴とする請求項1に記載の量販店利用支援装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記利用者の前記量販店における購買活動に応じて、前記利用者の前記端末を介した事後的なコンテンツ配信と特典付与を制御する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の量販店利用支援装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記利用者が前記量販店への来店目的に従った購買活動を行ったか否かに応じた異なる態様で、前記利用者の前記端末を介した事後的なコンテンツ配信と特典付与を制御する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の量販店利用支援装置。
【請求項5】
前記量販店は、家電量販店である、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の量販店利用支援装置。
【請求項6】
利用者の端末を介した能動的なアクションに基づいて、前記利用者の量販店への来店を検出するステップと、
前記能動的なアクションに基づいて前記利用者の前記量販店への来店が検出されると、前記利用者の前記端末を介して、前記利用者の前記量販店への来店目的を取得するステップと、
前記利用者の前記量販店への来店目的に応じて、前記利用者の前記端末を介したコンテンツ配信と特典付与の少なくとも一方を制御するステップと、
をコンピュータが実行することを特徴とする量販店利用支援方法。
【請求項7】
利用者の端末を介した能動的なアクションに基づいて、前記利用者の量販店への来店を検出するステップと、
前記能動的なアクションに基づいて前記利用者の前記量販店への来店が検出されると、前記利用者の前記端末を介して、前記利用者の前記量販店への来店目的を取得するステップと、
前記利用者の前記量販店への来店目的に応じて、前記利用者の前記端末を介したコンテンツ配信と特典付与の少なくとも一方を制御するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする量販店利用支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、量販店利用支援装置、量販店利用支援方法及び量販店利用支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、販売接客者位置検出装置と、処理装置とを備える売り場行動評価システムが記載されている。販売接客者位置検出装置は、販売接客者の売り場内における位置を検出する。処理装置は、取得部と、抽出部と、評価部とを有する。取得部は、販売接客者位置検出装置から検出結果を取得する。抽出部は、検出結果に基づいて、販売接客者の売り場内での行動パターンの情報を抽出する。評価部は、複数の販売接客者の売上履歴と複数の販売接客者の行動パターンとの関係から定められた行動パターン毎の評価基準に基づいて、抽出部により抽出された行動パターンの情報を評価する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-52962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1は、販売接客者の売り場行動評価に関するものであり、売り場の利用者に好適なサービスを提供するという観点において、改良の余地がある。
【0005】
そこで本開示は、利用者に好適なサービスを提供することができる量販店利用支援装置、量販店利用支援方法及び量販店利用支援プログラムを提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る量販店利用支援装置は、利用者の端末を介した能動的なアクションに基づいて、前記利用者の量販店への来店を検出する検出部と、前記能動的なアクションに基づいて前記利用者の前記量販店への来店が検出されると、前記利用者の前記端末を介して、前記利用者の前記量販店への来店目的を取得する取得部と、前記利用者の前記量販店への来店目的に応じて、前記利用者の前記端末を介したコンテンツ配信と特典付与の少なくとも一方を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様によれば、利用者に好適なサービスを提供することができる量販店利用支援装置、量販店利用支援方法及び量販店利用支援プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態に係る量販店利用支援装置の概略構成の一例を示す図である。
図2】量販店の構成の一例を示す図である。
図3】NFCタッチによる来店検出の一例を示す図である。
図4】量販店利用支援サーバの内部構成の一例を示すブロック図である。
図5】ユーザ端末による量販店への来店目的の入力・選択画面および来店目的の取得後のフロア案内の一例を示す図である。
図6】量販店利用支援処理の一例を示す図である。
図7】ユーザ端末と量販店利用支援サーバの機能構成の一例を示す図である。
図8】ユーザ端末と量販店利用支援サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
図1は、一実施形態に係る量販店利用支援装置1の概略構成の一例を示す図である。「量販店利用支援装置」は、「量販店利用支援システム」と読み替えられてもよい(両者を同義としてもよい)。また、一実施形態に係る量販店利用支援方法及び量販店利用支援プログラムは、量販店利用支援装置1に含まれるコンピュータ(CPU:Central Processing Unit)に各種の処理ステップを実行させることによって実現される。また、本明細書では、量販店が家電量販店であるものとして説明する。
【0011】
図1に示すように、量販店利用支援装置1は、ユーザ端末(量販店利用者の端末)10と、量販店利用支援サーバ20とを有している。ユーザ端末10と量販店利用支援サーバ20は、ネットワーク30によって互いに通信可能に接続されている。図1では、ユーザ端末10と量販店利用支援サーバ20を単一構成として簡略化して描いているが、これは作図の便宜上の理由によるものである。実際には、ハードウェア構成としても、ソフトウェア構成としても、ユーザ端末10と量販店利用支援サーバ20は、図1に描いたよりも複雑な構成を有している。詳細については後述するが、例えば、量販店利用支援サーバ20は、複数のサーバやデータベース等を含んで構成されていてもよい。また、量販店利用支援サーバ20の他に、量販店に含まれる複数の販売ブース(例えば、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、空調設備、パソコン、スマートフォン等)を管轄するサーバがネットワーク30を介してユーザ端末10及び量販店利用支援サーバ20と通信可能に設けられていてもよい。
【0012】
量販店利用支援装置(量販店利用支援システム)1は、ユーザ端末10と量販店利用支援サーバ20と量販店(例えば後述するNFCタグ3)を含んだ構成として捉えてもよいし、ユーザ端末10を含まず量販店利用支援サーバ20と量販店(例えば後述するNFCタグ3)だけを含んだ構成として捉えてもよい。つまり、量販店利用支援装置1において、ユーザ端末10は必須の構成要件ではない。
【0013】
ユーザ端末10は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末などの携帯端末(移動通信端末)である。つまり、本明細書におけるユーザ端末10は、量販店利用支援サーバ20との間で各種の通信を行うことができる通信デバイスである。ユーザ端末10は、例えば、有線及び/又は無線(例えば、Long Term Evolution(LTE)、5th Generation New Radio(5G NR)、Wi-Fi(登録商標)など)を介して、ネットワーク(インターネットなど)と通信してもよい。ユーザ端末10による通信方式には自由度があり、種々の設計変更が可能であり、音響通信や可視光通信等であってもよい。ユーザ端末10は、ユーザの操作により、ブラウザ及びその他の各種のアプリケーションを実行する。
【0014】
本実施形態において、ユーザ端末10は、量販店における各種の商品やサービスの購買活動を行ったり、その購買活動に関連するコンテンツ配信や特典付与を受けたり、その他の情報の提供や収集を行ったりするために使用される。その意味で、ユーザ端末10は「量販店利用者の端末」と読み替えられる。
【0015】
量販店利用支援サーバ20は、ユーザ端末10との間で各種の通信を行うことができる通信デバイスであればよく、デバイス、回路などで読み替えられてもよい。量販店利用支援サーバ20は、ユーザ端末(量販店利用者の端末)10との間の通信を介して、ユーザ(量販店利用者)に好適なサービスを提供するための各種の処理を制御・実行する。
【0016】
図2は、量販店の構成の一例を示す図である。
【0017】
図2に示すように、量販店2は、出入口の近傍に設置されたNFC(Near Field Communication)タグ3と、複数の販売ブース4-9とを含んで構成されている。図2では6つの販売ブース4-9を例示して描いているが、販売ブースの数には自由度があり、種々の設計変更が可能である。図2では量販店が1フロアで構成されるように描いているが、量販店が2フロア以上(二階建て以上)で構成されていてもよい。販売ブース4-9は、例えば、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、空調設備、パソコン、スマートフォン等で区画されていてもよい。
【0018】
NFCタグ3は、ユーザ端末(量販店利用者の端末)10を介した能動的なアクションに基づいて、ユーザ(量販店利用者)の量販店への来店を検出する「検出部」として機能する。例えば、図3に示すように、量販店2に訪れたユーザが自身のユーザ端末10をNFCタグ3に近付けて近距離無線通信(NFC通信)を行うと、ユーザ端末10からNFCタグ3に電波が送られ、NFCタグ3からユーザ端末10に電波が戻ってきて、その結果が、ユーザ端末10から量販店利用支援サーバ20に送られる。その際、ユーザ端末10の所有者である量販店利用者に関する情報(例えば、ユーザ端末10の識別情報、ユーザの年齢、性別、職業等の情報、ユーザの量販店における購買履歴情報等)がユーザ端末10から量販店利用支援サーバ20に送られてもよい。このように、NFCタグ3(検出部)は、近距離無線通信部からなり、ユーザ端末10との間の近距離無線通信により、ユーザ端末10を介した能動的なアクションに基づいて、ユーザの量販店への来店を検出する。この「検出処理」は、ユーザ端末10が量販店利用アプリケーションを登録済(インストール済、ダウンロード済)であるか否か、量販店利用アプリケーションを起動中であるか否かにかかわらず(登録済、起動中でなかったとしても)、ユーザ端末10をNFCタグ3に近付けて近距離無線通信を行うだけで実行可能である(量販店利用アプリケーションの導線とすることができる)。
【0019】
図4は、量販店利用支援サーバ20の内部構成の一例を示すブロック図である。
【0020】
図4に示すように、量販店利用支援サーバ20は、アプリケーションダウンロード誘導部21と、取得部22と、コンテンツ配信部23と、特典付与部24と、制御部25とを有している。
【0021】
アプリケーションダウンロード誘導部21は、ユーザ端末10を介した能動的なアクションに基づいてユーザの量販店への来店が検出された場合(ユーザ端末10とNFCタグ3の近距離無線通信が検出された場合)において、ユーザ端末10に量販店利用アプリケーションがダウンロードされていないとき、ユーザ端末10に量販店利用アプリケーションのダウンロードを誘導する。入店タッチ(ユーザ端末10をNFCタグ3にかざす能動的なアクション)した全てのユーザ端末10が、量販店利用アプリケーションをダウンロード済みとは限らない。そこで、例えば、ユーザ端末10のディスプレイに量販店利用アプリケーションのダウンロード画面を表示したり、量販店利用アプリケーションのストアを表示したりして、ユーザ端末10に量販店利用アプリケーションのダウンロードを誘導することが好ましい。
【0022】
入店タッチ(ユーザ端末10をNFCタグ3にかざす能動的なアクション)が行われると、量販店利用アプリケーションのDLユーザか否かが判断される。量販店利用アプリケーションのDLユーザである場合、例えば、PUSH通知やAppClip等の導線を経由したタップ後に、量販店利用アプリケーションの起動が行われる。これにより、量販店利用アプリケーションの休眠ユーザの再利用が促進されるとともに、量販店利用アプリケーションの起動が習慣化されることが期待できる。量販店利用アプリケーションの非DLユーザである場合、量販店利用アプリケーションのDLストアに誘導される。これにより、量販店利用アプリケーションの新規のダウンロード獲得が促進されることが期待できる。また、量販店利用アプリケーションの起動時にイベント(コンテンツ配信、特典付与)を発動し、当該イベントをID別に出し分けることで、“誰が”“いつ”“どの店舗に”来たかをIDに基づいて捕捉することができる。
【0023】
取得部22は、ユーザ端末10を介した能動的なアクションに基づいてユーザの量販店への来店が検出されると(ユーザ端末10とNFCタグ3の近距離無線通信が検出されると)、ユーザ端末10を介して、ユーザの量販店への来店目的を取得する。より具体的に、入店タッチ(ユーザ端末10をNFCタグ3にかざす能動的なアクション)が行われると、ユーザ端末10において量販店利用アプリケーションが起動され、ユーザ端末10のディスプレイに、ユーザの量販店への来店目的の入力・選択画面が表示される。
【0024】
図5A図5Bは、ユーザ端末10による量販店への来店目的の入力・選択画面を示しており、図5Cは、来店目的の取得後のフロア案内の一例を示す図である。図5Aでは、ユーザ端末10のディスプレイに「今日のお目当ては何ですか?」のメッセージとともに、来店目的を表すアイコン(ゲーム、カメラ、テレビ、パソコン、プロジェクタ、ベビーカー、ベッド、机と椅子のセット、照明器具)のいずれかを選択可能となっている。図5Bでは、ユーザ端末10のディスプレイに「今日のお目当ては何ですか?」のメッセージとともに、来店目的を自由入力形式で入力可能になっている。このようにして来店目的を確定させると、図5Cに示すように、来店目的に沿った販売ブースへの目的フロア案内がユーザ端末10のディスプレイに表示される。ユーザはこの目的フロア案内を見ながら、来店目的に沿った販売ブースへ迷うことなく向かうことができる。このように、ユーザの来店目的をユーザ端末10と関連付けて取得することで、“誰が何を求めて来店したか”“来店者の購買意欲の有無”をIDに基づいて捕捉することができる。さらに、ユーザのその後の購買活動(例えば来店目的に沿って商品を購入済か未購入か)をID別にデータ保持(セグメント分類)することで、データ蓄積(区分保持活用)及び利活用(マネタイズ)が可能になる。例えば、“ユーザが次回以降の見込み客か(例えば購買無し)、ユーザが次回以降の対象外か(購買有り)”をIDに基づいて捕捉することができる。なお、ユーザ端末10による量販店への来店目的の入力・選択に当たっては、量販店の店員による接客(例えば商品説明等の付帯サービス)を希望するか否かを追加してもよい。つまり、「来店目的」を量販店の店員による接客の希望有無を含む概念で使用してもよい。この場合、量販店の店員による接客がある場合とない場合とで、量販店利用アプリケーションの稼働態様を異ならせてもよい。
【0025】
コンテンツ配信部23は、制御部25による制御の下、取得部22がユーザの量販店2への来店目的を取得すると、その来店目的に応じたコンテンツ配信を行う。このコンテンツ配信は、目的フロア案内の表示と同時であってもよいし、目的フロア案内の表示前のタイミングであってもよいし、目的フロア案内の表示後のタイミングであってもよい。
【0026】
例えば、コンテンツ配信部23は、来店目的がテレビの購入である場合、量販店2で購入可能なテレビのメーカーや商品名、各テレビの特徴(長所、短所)、各テレビの価格や割引率等の他、テレビ台やDVDプレーヤー等の関連商品のコンテンツを配信することができる。また、コンテンツ配信部23は、来店目的がスマートフォンの購入である場合、量販店2で購入可能なスマートフォンのメーカーや商品名、各スマートフォンの特徴(長所、短所)、各スマートフォンの価格や割引率等の他、スマホケースや各種アクセサリーといった関連商品のコンテンツを配信することができる。このように、コンテンツ配信部23は、ユーザの量販店2への来店目的に応じた異なるコンテンツ配信を実行することができる。
【0027】
コンテンツ配信部23は、制御部25による制御の下、ユーザの量販店2における購買活動に応じて、ユーザ端末10を介した事後的なコンテンツ配信を実行することができる。この事後的なコンテンツ配信は、量販店2への来店日から1日後、2日後、3日後等とすることができる。
【0028】
例えば、コンテンツ配信部23は、ユーザが量販店2への来店目的に従った購買活動を行った場合(上記の例で言うとテレビやスマートフォンを購入した場合)、事後的なコンテンツ配信を、購入商品の使用方法や応用方法の他、購入商品とは別の商品やサービスに関する内容とすることができる。一方、コンテンツ配信部23は、ユーザが量販店2への来店目的に従った購買活動を行わなかった場合(上記の例で言うとテレビやスマートフォンの購入を保留した場合)、当該商品の購入見込み客として追跡し、事後的なコンテンツ配信を、当該商品(テレビやスマートフォン)の購入の参考になる内容とすることができる。このように、コンテンツ配信部23は、ユーザが量販店2への来店目的に従った購買活動を行ったか否かに応じた異なる態様で、ユーザ端末10を介した事後的なコンテンツ配信を実行することができる。
【0029】
特典付与部24は、制御部25による制御の下、取得部22がユーザの量販店2への来店目的を取得すると、その来店目的に応じた特典付与を行う。この特典付与は、目的フロア案内の表示と同時であってもよいし、目的フロア案内の表示前のタイミングであってもよいし、目的フロア案内の表示後のタイミングであってもよい。
【0030】
例えば、特典付与部24は、来店目的がテレビの購入である場合、量販店2で購入可能なテレビの割引クーポンを発行することができる。また、特典付与部25は、来店目的がスマートフォンの購入である場合、量販店2で購入可能なスマートフォンの割引クーポンを発行することができる。クーポンによる割引率は、テレビの種類毎、スマートフォンの種類毎に異なっていてもよい。このように、特典付与部25は、ユーザの量販店2への来店目的に応じた異なる特典付与を実行することができる。
【0031】
特典付与部24は、制御部25による制御の下、ユーザの量販店2における購買活動に応じて、ユーザ端末10を介した事後的な特典付与を実行することができる。この事後的な特典付与は、量販店2への来店日から1日後、2日後、3日後等とすることができる。
【0032】
例えば、特典付与部24は、ユーザが量販店2への来店目的に従った購買活動を行った場合(上記の例で言うとテレビやスマートフォンを購入した場合)、事後的な特典付与を、購入商品の関連商品(例えば、テレビであればテレビ台やDVDプレーヤー等、スマートフォンであればスマホケースや各種アクセサリー等)の割引クーポンとすることができる。一方、特典付与部24は、ユーザが量販店2への来店目的に従った購買活動を行わなかった場合(上記の例で言うとテレビやスマートフォンの購入を保留した場合)、当該商品の購入見込み客として追跡し、事後的な特典付与を、当該商品(テレビやスマートフォン)の割引クーポンとすることができる。このように、特典付与部24は、ユーザが量販店2への来店目的に従った購買活動を行ったか否かに応じた異なる態様で、ユーザ端末10を介した事後的な特典付与を実行することができる。
【0033】
制御部25は、コンテンツ配信部23と特典付与部24の少なくとも一方と協働して、ユーザの量販店2への来店目的に応じて、ユーザ端末10を介したコンテンツ配信と特典付与の少なくとも一方を制御する。制御部25は、コンテンツ配信部23と協働して、ユーザの量販店2への来店目的に応じた異なるコンテンツ配信を実行する。制御部25は、特典付与部24と協働して、ユーザの量販店2への来店目的に応じた異なる特典付与を実行する。
【0034】
制御部25は、コンテンツ配信部23と特典付与部24の少なくとも一方と協働して、ユーザの量販店2における購買活動に応じて、ユーザ端末10を介した事後的なコンテンツ配信と特典付与の少なくとも一方を制御する。制御部25は、コンテンツ配信部23と協働して、ユーザが量販店2への来店目的に従った購買活動を行ったか否かに応じた異なる態様で、ユーザ端末10を介した事後的なコンテンツ配信を制御する。制御部25は、特典付与部24と協働して、ユーザが量販店2への来店目的に従った購買活動を行ったか否かに応じた異なる態様で、ユーザ端末10を介した事後的な特典付与を制御する。
【0035】
なお、制御部25は、コンテンツ配信部23と特典付与部24の少なくとも一方と協働して、ユーザの量販店2への来店目的とは無関係なコンテンツ配信と特典付与の少なくとも一方を制御してもよい。また、制御部25は、コンテンツ配信部23と特典付与部24の少なくとも一方と協働して、ユーザの量販店2における購買活動とは無関係なコンテンツ配信と特典付与の少なくとも一方を制御してもよい。
【0036】
このように、制御部25による制御の下でのコンテンツ配信部23及び特典付与部24は、ユーザの量販店2への来店目的に応じたターゲティング広告機能/ターゲティング販売促進機能を担う。ターゲティング広告機能/ターゲティング販売促進機能では、初期イベントとしての来店目的確認と連動して、ID別ターゲティングアプリ内広告(例えば来店目的に沿った広告配信制御)及びID別ターゲティングクーポン販促(例えば来店目的に沿ったクーポン配信制御)が提供される。当該提供に際しては、来店目的確認に準じたターゲティング配信をID別に配信するとともに、除外設定や1日当たりの広告の表示回数制限であるFQ(フリークエンシー)等の配信コントロールが出来るようにユーザ端末10を制御することができる。このようにして、ID別ターゲティング広告及びID別ターゲティングクーポンの提供に関連するデータ蓄積及び利活用(マネタイズ)が可能になる。
【0037】
ID別ターゲティングクーポンの提供を受けたユーザが当該クーポンを利用した購買活動を行ったか否か(購入済み、未購入)は、ID別データ保持(セグメント分類)される。また、クーポンを利用した購買活動が行われた場合は、当該クーポンの消込(無効化)が行われる。クーポン表示機能、クーポン利用後消込機能では、クーポンを利用した購買データに基づいて分析やIDを活用し、データマーケティング用の様々な配信に活用できるように設計されている。例えば、オウンドメディアにあっては、ID別ターゲティング配信を、コンテンツ/キャンペーン/クーポン/インセンティブ/プッシュ通知/メッセージとすることができる。また、ペイドメディアにあっては、ID別ターゲティング配信を各媒体へのIDプッシュによるデータターゲティング配信にするとともにデータにマスキングを施すことができる。このように、“誰が”“どのクーポンを使ったか”をIDで捕捉して、ターゲティングデータに活用できるように連携したマネタイズを図ることができる。
【0038】
図6A図6Hは、量販店利用支援処理の一例を示す図である。
【0039】
図6Aでは、ユーザ端末10をNFCタグ3に近付けるNFCタッチを実行する。図6Bでは、NFCタッチをトリガとして量販店利用アプリケーションが起動する。その際、来店店舗情報、アプリ立ち上げ時刻、広告IDが取得される。また、来店時の取得情報として、ソフトウェア開発キット(SDK:Software Development Kit)が独自に付与するID等の識別情報が含まれていてもよい。アプリケーションのトラッキング申告の問題やオプトインでの広告IDが取得できなくても、来店時の情報取得が可能となる仕組みを構築することが好ましい。図6Cでは、来店目的確認が行われる。その際、ユーザの需要情報が取得される。図6Dでは、来店目的に応じたルーレット(特典付与)と広告(動画/静止画)が提供される。広告(動画/静止画)は、ユーザの来店目的に応じた内容とすることができる。その際、量販店におけるイベント情報が取得される。図6Eでは、ルーレット(特典付与)における当選演出が行われる。その際、当選情報が取得される。なお、特典付与にかかる当選演出の種類には自由度があり、種々の設計変更が可能であり、ルーレット以外のガチャガチャ等のギミックを追加してもよい。図6Fでは、クーポン付与が行われる。このクーポンは、ユーザの来店目的に応じた内容とすることができる。ここで、クーポンやインセンティブ(特典)付与については、通常の付与に加えて当選調整機能を持たせることもできる。具体的に、当選させるクーポンに値差などがある3種のクーポンがある場合に、上限予算と終了期間に応じて配信調整が出来るようにし、キャンペーン期間内であれば途中で当選確率を変更可能とすることができる。図6Gでは、クーポン利用画面が表示されてクーポンの利用が行われる。その際、クーポンの利用情報が取得される。図6Hでは、クーポン利用後の消込画面が表示されてクーポンの消込(無効化)が行われる。その際、各種の計測ログが保持される。このように、“いつ”“誰が”“どの店舗で”“何を求め”“何を買ったか”をoneID化してデータマーケティングに活用することで、収益化を図ることができる。
【0040】
このように、本開示に係る量販店利用支援装置では、検出部が、利用者の端末を介した能動的なアクションに基づいて、利用者の量販店への来店を検出し、取得部が、能動的なアクションに基づいて利用者の量販店への来店が検出されると、利用者の端末を介して、利用者の量販店への来店目的を取得し、制御部が、利用者の量販店への来店目的に応じて、利用者の端末を介したコンテンツ配信と特典付与の少なくとも一方を制御する。これにより、量販店の利用者に好適なサービスを提供することができる。
【0041】
従来、家電量販店等の量販店において、ポイントカードを発行し、店内に設置した処理装置にポイントカードを挿入してポイント加算等の特典を受けることができた。しかし、機器管理コストやメンテナンス(導入、管理、電気代等)に掛かる負荷が大きいという問題がある。その点、本開示に係る量販店利用支援装置では、量販店利用アプリケーションをユーザ端末にインストール(ダウンロード)すれば、機器管理コストやメンテナンスの負荷が発生することなく、誰でもサービス提供を受けることができる。
【0042】
本開示に係る量販店利用支援装置では、例えば、量販店の入口でユーザ端末をNFCタッチすると、量販店利用アプリケーションが起動して、広告付きスロット等のコンテンツ配信と特典付与が行われる。また、来店目的に応じた量販店のフロア案内とともに、来店目的に応じたポイント付与やクーポン付与が行われ、ポイントやクーポンを利用したお得な購買活動が可能になる。さらに、ポイントやクーポンを利用した購買情報をデータ利用するとともに、購買情報に基づく事後的なコンテンツ配信と特典付与による収益化を図ることができる。
【0043】
このように、本開示に係る量販店利用支援装置では、NFCタグによる店舗メンテナンスフリー、ポイントやクーポン等の特典に動機付けされた購買活動の促進、ポイントやクーポン等の販売促進メニュー化による実費削減、広告配信による新たな収益獲得、計測ログを蓄積したデータ化による顧客分析、データ活用マーケティングによるマネタイズといったメリットを得ることができる。また、NFCタッチ後の量販店利用アプリケーションにおける販売促進及び広告の原資は、量販店での商品やサービスの提供者(例えばメーカ)が負担してもよい。さらに、量販店利用アプリケーションにソフトウェア開発キット(SDK:Software Development Kit)を組み込むだけで全ての機能が利用可能になり、取得されるログデータは、量販店での商品やサービスの提供者(例えばメーカ)が活用できるようにしてもよい。
【0044】
図7は、ユーザ端末10と量販店利用支援サーバ20の機能構成の一例を示す図である。図7に示すように、ユーザ端末10と量販店利用支援サーバ20は、制御部110と、記憶部120と、通信部130と、入力部140と、出力部150と、を有する。なお、図7では、ユーザ端末10と量販店利用支援サーバ20の機能ブロックの一例を示しており、図7に描いていない他の機能ブロックを有していてもよい。また、一部の機能ブロックを含まない構成としてもよい。
【0045】
制御部110は、ユーザ端末10と量販店利用支援サーバ20の制御を実施する。制御部110は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置により構成することができる。
【0046】
記憶部120は、ユーザ端末10と量販店利用支援サーバ20で利用する情報を記憶する。記憶部120は、例えば、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるメモリ、ストレージ、記憶装置などにより構成することができる。
【0047】
通信部130は、ユーザ端末10と量販店利用支援サーバ20の通信(例えば両者の相互通信)を行う。通信部130は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置により構成することができる。なお、通信部130は、送信部及び受信部から構成されてもよい。
【0048】
入力部140は、ユーザ端末10と量販店利用支援サーバ20における入力を受け付ける。また、入力部140は、所定の機器、記憶媒体などと接続され、データの入力を受け付けてもよい。入力部140は、入力結果を例えば制御部110に出力してもよい。入力部140は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるキーボード、マウス、ボタンなどの入力装置、入出力端子、入出力回路などにより構成することができる。また、入力部140は、表示部と一体となった構成(例えば、タッチパネル)としてもよい。
【0049】
出力部150は、ユーザ端末10と量販店利用支援サーバ20における出力を行う。例えば、出力部150は、画像を表示する表示部、音声を出力する音声出力部などを含んで構成されてもよい。表示部は、例えば、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるディスプレイ、モニタなどの表示装置により構成することができる。また、音声出力部は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるスピーカなどの出力装置により構成することができる。
【0050】
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的に分離した2つ以上の装置を有線又は無線によって接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
【0051】
例えば、本開示の一実施形態における装置(ユーザ端末10と量販店利用支援サーバ20)は、本開示の量販店利用支援処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図8は、ユーザ端末10と量販店利用支援サーバ20のハードウェア構成の一例を示す図である。上述のユーザ端末10と量販店利用支援サーバ20は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0052】
なお、本開示において、装置、回路、デバイス、ユニット、サーバなどは、互いに読み替えることができる。ユーザ端末10と量販店利用支援サーバ20のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0053】
例えば、プロセッサ1001は1つだけ図示されているが、複数のプロセッサがあってもよい。また、処理は、1のプロセッサによって実行されてもよいし、処理が同時に、逐次に、又はその他の手法を用いて、2以上のプロセッサによって実行されてもよい。なお、プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。
【0054】
ユーザ端末10と量販店利用支援サーバ20における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みなどを制御することによって実現される。
【0055】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。なお、上述の制御部110などの各部は、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0056】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、制御部110は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。
【0057】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、RAM(Random Access Memory)、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、一実施形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0058】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、フレキシブルディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD-ROM(Compact Disc ROM)など)、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、リムーバブルディスク、ハードディスクドライブ、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、磁気ストライプ、データベース、サーバ、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。なお、上述の記憶部120は、メモリ1002及び/又はストレージ1003によって実現されてもよい。
【0059】
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、SIMカードを含んでもよい。なお、上述の通信部130は、通信装置1004によって実現されてもよい。
【0060】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウスなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。なお、上述の入力部140及び出力部150は、それぞれ入力装置1005及び出力装置1006によって実現されてもよい。
【0061】
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1008によって接続される。バス1007は、単一のバスによって構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
【0062】
また、ユーザ端末10と量販店利用支援サーバ20は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
【0063】
(変形例)
なお、本開示において説明した用語及び/又は本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
【0064】
本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。また、本開示においてパラメータなどに使用する名称は、いかなる点においても限定的なものではない。
【0065】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0066】
情報、信号などは、複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。入出力された情報、信号などは、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報、信号などは、上書き、更新又は追記をされ得る。出力された情報、信号などは、削除されてもよい。入力された情報、信号などは、他の装置へ送信されてもよい。
【0067】
また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的な通知に限られず、暗示的に(例えば、当該所定の情報の通知を行わないことによって又は別の情報の通知によって)行われてもよい。
【0068】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0069】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体及び信号波形の少なくとも1つを介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0070】
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用され得る。
【0071】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0072】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0073】
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素の参照は、2つの要素のみが採用され得ること又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0074】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びこれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0075】
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳によって冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0076】
以上、本開示に係る発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示に係る発明が本開示中に説明した実施形態に限定されないということは明らかである。本開示に係る発明は、特許請求の範囲の記載に基づいて定まる発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とし、本開示に係る発明に対して何ら制限的な意味をもたらさない。
【0077】
上記の実施形態では、ユーザ端末(利用者の端末)を介した能動的なアクションとして、ユーザ端末をNFCタグに近付ける(かざす)ことを例示して説明したが、ユーザ端末(利用者の端末)を介した能動的なアクションには自由度があり、種々の設計変更が可能である。例えば、ユーザ端末を所定位置で振動させたり、所定の識別情報(例えばQRコード(登録商標))を読み取ったり、Wi-Fi(登録商標)の接続といったアクションで代替することも可能である。
【0078】
上記の実施形態では、量販店が家電量販店である場合を例示して説明したが、家電量販店以外であっても、スーパーマーケットやドラッグストア等であってもよい。例えば、量販店は、特定の商品を大量に仕入れて割安な価格で販売する大型店であり、店舗をチェーン展開しているものでもよいが、量販店を小売店、卸売店、店舗と読み替えてもよい。
【符号の説明】
【0079】
1 量販店利用支援装置(量販店利用支援システム)
2 量販店(家電量販店)
3 NFC(Near Field Communication)タグ(検出部)
4-9 販売ブース
10 ユーザ端末(量販店利用者の端末)
20 量販店利用支援サーバ
21 アプリケーションダウンロード誘導部
22 取得部
23 コンテンツ配信部
24 特典付与部
25 制御部
30 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8