(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024019769
(43)【公開日】2024-02-14
(54)【発明の名称】ラベル発行装置
(51)【国際特許分類】
B41J 5/30 20060101AFI20240206BHJP
B41J 3/36 20060101ALN20240206BHJP
B65C 9/46 20060101ALN20240206BHJP
【FI】
B41J5/30 B
B41J3/36 Z
B65C9/46
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022122431
(22)【出願日】2022-08-01
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年2月16日に「第56回スーパーマーケット・トレードショー2022」にて公開
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】高橋 和義
【テーマコード(参考)】
2C055
2C187
3E095
【Fターム(参考)】
2C055GG00
2C055GG02
2C187AC05
2C187AD05
2C187AE01
2C187AG08
2C187BF41
2C187CD12
2C187CD15
3E095BA02
3E095CA02
3E095DA03
3E095DA63
3E095DA66
3E095DA69
3E095DA76
3E095EA34
3E095EA40
3E095FA30
(57)【要約】
【課題】ラベル発行に係る業務や作業を円滑かつ正確に行うことのできるラベル発行装置を提供する。
【解決手段】操作者による操作を受け付ける受付手段と、商品情報に対応する商品の画像を表示する表示手段と、商品情報に基づいて商品のラベルを印字する印字手段と、を備え、前記表示手段は、商品を表す画像に対して前記商品の内容を説明する説明情報が付加された画像を表示するように構成されている。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作者による操作を受け付ける受付手段と、
商品情報に対応する商品の画像を表示する表示手段と、
商品情報に基づいて商品のラベルを印字する印字手段と、
を備え、
前記表示手段は、商品を表す画像に対して前記商品の内容を説明する説明情報が付加された画像を表示することを特徴とするラベル発行装置。
【請求項2】
前記表示手段は、所定の操作に応じて、同一の商品情報に対応する第1の画像と第2の画像とを切り替えて表示可能であり、
前記第1の画像は、売り場に陳列される状態の商品を表す画像であり、
前記第2の画像は、前記第1の画像と同一または対応する画像に対して、前記商品の内容を説明する説明情報が付加された画像であることを特徴とする請求項1に記載のラベル発行装置。
【請求項3】
前記第2の画像は、前記商品に対するラベルの貼付位置を示す情報を含むことを特徴とする請求項2に記載のラベル発行装置。
【請求項4】
前記表示手段は、前記商品の画像を表示する第1領域と、前記商品のラベルの印字イメージを表示する第2領域とを有し、前記第2領域には、所定の操作に応じて、前記ラベルの印字イメージを、前記商品の内容を説明する商品説明情報に切り替えて表示可能であることを特徴とする請求項2又は3に記載のラベル発行装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベル発行装置に関し、例えば、デパート、ショッピングセンター、スーパーマーケット、小売店、コンビニエンスストア等の店舗で用いられるラベル発行装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーなどの食料品に貼付されるコード付ラベルを発行するラベル発行装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示したような従来のラベル発行装置は、入力操作部、表示部及びラベル発行部を有するものであるが、上記表示部による情報表示機能は十分活用されておらず、改善の余地があった。
【0005】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みて、ラベル発行装置の表示手段による情報表示機能を充実化させ、ラベル発行に係る業務や作業を円滑かつ正確に行うことのできるラベル発行装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のラベル発行装置は、少なくとも以下の構成を具備するものである。
操作者による操作を受け付ける受付手段と、商品情報に対応する商品の画像を表示する表示手段と、商品情報に基づいて商品のラベルを印字する印字手段と、を備え、前記表示手段は、商品を表す画像に対して前記商品の内容を説明する説明情報が付加された画像を表示することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明に係るラベル発行装置の一例を示す斜視概念図である。
【
図2】同ラベル発行装置の内部構造を示す概略図である。
【
図3】同ラベル発行装置の概略構成を示すブロック図である。
【
図4】(a)は、商品ファイルの構成例を示す概念図であり、(b)は、画像ファイルの構成例を示す概念図であり、(c)は、説明ファイルの構成例を示す概念図である。
【
図5】操作表示部にラベル発行画面を表示する動作例を示すフローチャートである。
【
図6】操作表示部に表示されるラベル発行画面の一例として、第3表示領域に第1の画像を表示し、第4表示領域にラベル画像を表示した構成例を示す概念図である。
【
図7】操作表示部に表示されるラベル発行画面の一例として、第3表示領域に第2の画像を表示し、第4表示領域にラベル画像を表示した構成例を示す概念図である。
【
図8】操作表示部に表示されるラベル発行画面の一例として、第3表示領域に第2の画像を表示し、第4表示領域に商品説明情報を表示した構成例を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明に係るラベル発行装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、異なる図における同一符号は略同一の構成を示しており、重複する説明は適宜省略する。
【0009】
図1及び
図2に例示するラベル発行装置1は、ケース2と、ケース2の開口を開閉するカバー体3とを備え、卓上に設置可能に構成されている。
【0010】
ケース2は、上端に開口部2aを有する中空箱状に形成され、その前面に、当該ラベル発行装置1をオンオフする電源スイッチ4や、その通電状態を表示する電源ランプ5が設けられている。(
図1参照)。
ケース2前面の上端側には、印刷後の用紙6(ラベル)を排出する送出口7や、排出された用紙6を受けるラベル受け8等が設けられている。
また、ケース2内には、後述する設置部A、搬送部B、印字部C及び切断部D等が設けられ(
図2参照)、さらに、適宜箇所に、外部電源により充電可能なバッテリ(不図示)が設けられる。
【0011】
カバー体3は、下方を開口した中空箱状の部材であり、ケース2の開口部2aを覆っている。このカバー体3は、その後端側の支軸(不図示)部分で回動するように、ケース2の後端側に支持されている。すなわち、ケース2及びカバー体3は、ケース2の開口部2aをカバー体3によって開閉するクラムシェル型のケースを構成している(
図2参照)。
【0012】
カバー体3の開閉は、カバー体3前端の開閉レバー(不図示)の操作により行われるようなっている。すなわち、用紙6(感熱紙)を交換する場合は、開閉レバーを操作して、カバー体3を上方へ回動して、ケース2の開口部2aを開放状態にする。そして、ケース2内部の設置部Aに用紙6をセットし、用紙6の先端を送出口7側へ引き出した状態で、カバー体3を閉状態にする。これにより、用紙6の前端側は、サーマルヘッド9とプラテンローラ10aの間に位置する。また、カバー体3の閉状態は、図示しないセンサ(例えばリミットスイッチ)等に検知され、その検知信号は、後述する制御部Eに入力される。制御部Eは、カバー体3の閉鎖状態を検知すると、用紙6がセットされたものとみなす。したがって、操作者(作業者、店員等)は、用紙6のセット作業を容易に行うことができる。
【0013】
また、カバー体3の上面には、ラベル発行装置1の操作やラベルの発行状況等の各種情報を表示するための操作表示部40が露出し固定されている(
図1参照)。そして、カバー体3内の下部側には、プラテンローラ10aと合わさる位置にサーマルヘッド9が設けられる(
図2参照)。
【0014】
用紙6は、長尺帯状に連続する感熱紙をロール状に巻回したものである。この用紙の種類は、操作者(作業者、店員等)によって選択され用いられる。本実施の形態によれば、一方の面に粘着層、他方の面に印字面を有する台紙レス用紙とするが、他例としては、台紙付きの感熱紙とすることも可能である。
【0015】
設置部Aは、ケース2内の後部側に位置し、ロール状の用紙6を回転可能かつ着脱交換可能に支持する。この設置部Aの具体的構成としては、用紙6の芯部分を回転可能に支持する態様や、用紙6の周囲を回転可能に受ける態様等とすればよい。
【0016】
搬送部Bは、用紙6の繰出し部分に接する単数もしくは複数(図示例によれば二つ)のローラ10a、10bによって構成され、図示しない駆動源(例えばステッピングモータ等)によって回転し用紙6を前方へ繰出す。図示例によれば、前側の一方のローラ10aは、後述する印字部Cと協働して印刷を行うプラテンローラとして機能する。
なお、ローラ10a、10bの態様は図示例に限定されず、例えば、用紙6を挟む一対のローラを用いた態様や、単数又は三以上のローラを適宜に組み合わせた態様等とすることが可能である。
【0017】
印字部C(印字手段)は、複数の設定温度で発熱するサーマルヘッド9を有し、このサーマルヘッド9とプラテンローラ10aとの間に用紙6を挟んで搬送するとともに加熱して印字を行う。サーマルヘッド9は、制御部Eの指令に応じて複数の異なる温度に発熱するように、温度制御されている。
したがって、印字部Cによれば、用紙6の固有の発色特性と、サーマルヘッド9の発熱温度に応じて、搬送部Bによって搬送される用紙6の表面に、特定の色の印字が行われる。
【0018】
切断部Dは、印字部Cによって所定量繰り出される用紙6を、上下の刃の動作により裁断する周知の装置であり、印字部Cと送出口7の間に設けられる。この切断部Dによって切断された用紙6は、枚葉状のラベルとして送出口7から発行され、送出口7の外側でラベル受け8によって保持される。
【0019】
上記構成の印字部C及び切断部Dは、当該ラベル発行装置1の印刷及び排出の能力を向上する観点より、
図2に示すように、送出口7の近傍に、互いに近接するように配設し、印刷及び切断が略同時に実行されるようにする。
【0020】
制御部Eは、CPU(中央演算処理装置)及び各種入出力装置等を備えた電子回路であり、例えばケース2又はカバー体3内に配設される。
この制御部Eには、
図3に示すように、上述した搬送部B、印字部C、及び切断部Dや、フラッシュメモリ等の記憶手段20、RAM30、操作表示部40、通信部50等が電気的に接続される。
この制御部Eは、記憶手段20から読み込んだ制御プログラムを実行することにより、用紙6に商品情報を印刷する印字部Cや、用紙6を搬送する搬送装置Bや、用紙6を切断する切断部D等の機能を実現する。
【0021】
記憶手段20は、フラッシュメモリや、ハードディスク、SSD等の周知の記憶装置であり、制御プログラムや各種データ等を記憶する。この記憶手段20には、例えば、後述する商品ファイル60(
図4(a)参照)、画像ファイル70(
図4(b)参照)、説明ファイル80(
図4(c)参照)、ラベルフォーマットファイル(不図示)等が記憶されている。
【0022】
(商品ファイル)
図4(a)は、本実施形態による商品ファイル60の構成例を示す概念図である。
商品ファイル60には、
図4(a)に示されているように、例えば、「商品コード」、「商品名」、「価格」、「画像コード1」、「画像コード2」、「説明コード」、等の項目が互いに関連付けて登録されている。
【0023】
商品ファイル60において、「商品コード」は、商品の識別番号を示す。「商品名」は、商品の名称を示す。「価格」は、商品の価格を示す。「画像コード1」は、例えば、デパート、ショッピングセンター、スーパーマーケット、小売店、コンビニエンスストア等の店舗の売り場に陳列される状態の商品や、客に販売可能な状態の商品の画像である第1の画像に対応する画像コードを示す。「画像コード2」は、例えば、上記第1の画像と同一または対応する画像に商品の内容を説明する説明情報を付加した画像である第2の画像に対応する画像コードを示す。「説明コード」は、上記第2の画像に付加された説明情報等をさらに詳細に説明した説明情報に対応するコードを示す。
【0024】
図4(a)には、商品ファイル60に、商品コード「00123」、商品名「細巻三巻(鉄火、かっぱ、納豆)」、価格「284」、画像コード1「F0001」、画像コード2「F0002」、及び、説明コード「C0001」が互いに関連付けられて登録された例が示されている。
【0025】
なお、商品ファイル60に登録される項目は、上記の項目に限定されるものでなく、商品の添加物、産地、消費期限等、各種項目を登録することができる。例えば、上記実施形態では、売り場に陳列される状態や、客に販売可能な状態の商品の画像である第1の画像に対応する「画像コード1」と、第1の画像と同一または対応する画像に商品の内容を説明する説明情報を付加した画像である第2の画像に対応する「画像コード2」を登録しているが、さらに、商品取扱上、特に注意すべき商品の部位(部分)を強調/拡大した第3の画像に対応する「画像コード3」を登録することもできる。その場合には、後述する画像ファイル70に第3の画像(画像データ)を登録すればよい。
【0026】
また、この商品ファイル60は、ラベル発行装置1や他の端末(不図示)で作成し記憶手段20に記憶させることができる。他の端末(不図示)で作成する場合は、通信部50を介してラベル発行装置1の記憶手段20に記憶させることができ、あるいは、商品ファイル60を他の端末(不図示)に記憶させ、ラベル発行装置1の通信部を介して読み出すように構成することもできる。
【0027】
(画像ファイル)
図4(b)は、本実施形態による画像ファイル70の構成例を示す概念図である。
画像ファイル70には、商品ファイル60に登録された画像コード1や画像コード2に対応する画像データが記憶される。
図4(b)には、画像コード「F0001」や「F0002」に対応する画像(画像データ)を記憶した画像ファイル70の例が示されている。具体的には、画像コード「F0001」に対応する画像(画像データ)として、後述する
図6に示される「細巻三巻(鉄火・かっぱ・納豆)」に係る第1の画像130A(例えば、売り場に陳列される状態の商品の画像、あるいは、客に販売可能な状態の商品の画像等)が記憶されており、また、画像コード「F0002」に対応する画像(画像データ)として、後述する
図7に示される「細巻三巻(鉄火・かっぱ・納豆)」に関する第2の画像130B(上記第1の画像130Aに商品の内容を説明あるいは強調する説明情報を付加した画像)が記憶されている。
【0028】
なお、画像ファイル70に記憶される商品の画像(画像データ)は、売り場に陳列される状態の商品を撮影した写真や、商品を描写したイラスト等により作成することができる。
また、この画像ファイル70は、他の端末(不図示)で作成することができ、作成された画像ファイル70は、通信部50を介してラベル発行装置1の記憶手段20に記憶させることもできる。また、画像ファイル70を他の端末(不図示)に記憶させ、ラベル発行装置1の通信部を介して読み出すように構成することもできる。
【0029】
(説明ファイル)
図4(c)は、本実施形態による説明ファイル80の構成例を示す概念図である。
説明ファイル80には、
図4(c)に示されているように、例えば、説明コード毎に、商品説明情報が関連付けて登録されている。
説明ファイル80において、「商品説明情報」とは、商品ファイル60に登録さている各商品について、例えば、画像コード2に対応する第2の画像130B(
図7参照)に付加された説明情報等をさらに詳細に説明した商品説明情報が記憶されている。
図4(c)に示される説明ファイル80には、説明コード「C0001」に対応して、後述する
図8に示される「1)4等分にした細巻3本を1種類1列で左から鉄火、かっぱ、納豆の順に並べましょう。」、「2)ラベルは真ん中下に縦方向に貼ります。」という商品説明情報140Bが登録されている。
【0030】
また、この説明ファイル80は、ラベル発行装置1や他の端末(不図示)で作成し記憶手段20に記憶させることができる。他の端末(不図示)で作成する場合は、通信部50を介してラベル発行装置1の記憶手段20に記憶させることができ、あるいは、説明ファイル80を他の端末(不図示)に記憶させ、ラベル発行装置1の通信部を介して読み出すように構成することもできる。
【0031】
ラベルフォーマットファイル(不図示)は、ラベル印字のフォーマットを設定するためのデータであり、商品ファイル60と関連付けされている。
【0032】
RAM30は、データを書き込んだり読み出したりする記憶装置である。このRAM30は、一時的にデータを読み出して処理する為のワークエリアを有し、その中に、印字データをドットデータに展開するドット展開エリアや、商品ファイル60、画像ファイル70及び説明ファイル80等から商品情報を読み出して記憶する商品エリアや、ラベルフォーマットファイル(不図示)から1つのフォーマットデータを読み出して記憶するフォーマットエリア等を設けており、これら記憶データを電源切断後も保持するように、バッテリバックアップされている。
【0033】
操作表示部40は、タッチ操作可能かつカラー表示可能な装置であり、例えばカラー液晶等を備えたタッチパネルディスプレイにより構成される。
この操作表示部40は、カバー体3の上面に露出するように固定され、ラベル発行装置1の操作を受け付ける受付手段や、ラベル発行装置1の動作状態を表示する表示手段として機能する。そして、この操作表示部40は、液晶画面上に、各種のメニュー画面やデータ、商品に関する各種情報、ラベルの発行枚数、各種数値を指定するテンキー、当該ラベル発行装置1に関する情報等を表示する。
【0034】
通信部50は、ケース2又はカバー体3内に設けられた通信モジュール(不図示)であり、例えば、通信部50からの指令に応じて図示しないホストコンピュータや他の端末等とデータ通信を行う。
【0035】
なお、ラベル発行装置1は、有線又は無線等によるネットワーク回線を介して、図示しないコンピュータ、他のラベル発行装置、他の端末等の外部機器と相互通信可能に接続される。したがって、商品ファイル60、画像ファイル70、説明ファイル80及びラベルフォーマットファイル等のデータを、外部機器の記憶装置に記憶して用いたり、外部機器により制御プログラムを実行したり等、制御部Eによる処理や機能の一部を前記外部機器に持たせることが可能である。
【0036】
次に、
図5を用いてラベル発行に係るラベル発行画面を表示する動作の例を説明する。
図5は、操作表示部40にラベル発行画面100を表示する動作例を示すフローチャートである。
ラベル発行装置1の電源スイッチ4がONされ電源が投入されると、操作表示部40には、メニュー画面(不図示)が表示される。このメニュー画面に表示されるラベル発行ボタン(不図示)を選択操作することで、商品のラベルを発行するラベル発行処理の動作が開始される。
【0037】
制御部Eは、ステップS1において、操作表示部40に表示される商品コード入力画面(不図示)において、商品コードが入力されたか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合にはステップS2へ進む。
【0038】
制御部Eは、ステップS2において、ステップS1で入力された商品コードに対応する商品名、価格、画像コード1、画像コード2、説明コード等を、商品ファイル60(
図4(a))から読み出し、ステップS3へ進む。
制御部Eは、ステップS3において、ステップS2で読み出した画像コード1及び画像コード2に対応する画像(画像データ)を、画像ファイル70から読み出し、ステップS4へ進む。
【0039】
制御部Eは、ステップS4において、ステップS2で読み出した説明コードに対応する商品説明情報を、説明ファイル80から読み出し、ステップS5へ進む。
【0040】
制御部Eは、ステップS5において、ステップS2、ステップS3及びステップS4で読み出した商品名、価格、画像コード1の画像データ、画像コード2の画像データ、商品説明情報等のデータに基づいて、操作表示部40に、商品コードに対応する商品のラベル発行画面100(
図6を参照)を表示するように制御する。
なお、操作表示部40に表示されたラベル発行画面100において、後述する第5表示領域150に表示された「発行」キー150b1を操作すると第4表示領域140に表示されたラベル画像140Aのラベルが印字されて発行される。
【0041】
次に、
図6~
図8を用いて本実施形態におけるラベル発行画面100の表示態様を説明する。
(ラベル発行画面)
ラベル発行画面100は、
図6に示されているように、第1表示領域110、第2表示領域120、第3表示領域130、第4表示領域140及び第5表示領域150等の複数の表示領域を有する。以下、第1~第5表示領域110~150の表示内容について説明する。
【0042】
<第1表示領域110>
第1表示領域110には、各種の表示画面を切り替える切り替えキー110A~110Dが割り付けられて操作可能に表示されている。
図6には、「1」キー110A、「2」キー110B、「3」キー110C及び「4」キー110Dが示されている。
【0043】
「1」キー110Aは、第3表示領域130に表示される画像を切り替える切り替えキーであり、「1」キー110Aを操作(タッチ)することで、第3表示領域130に表示されている第1の画像130Aを、例えば、
図7に示される第2の画像130Bに切り替えることができる。なお、「1」キー110Aの操作(タッチ)を繰り返すことで、第3表示領域130に表示される画像は、第1の画像130Aと第2の画像130Bとで順次切り替えられて表示されることになる。
【0044】
「2」キー110Bは、第4表示領域140に表示される画像を切り替える切り替えキーであり、「2」キー110Bを操作(タッチ)することで、第4表示領域140に表示されているラベル画像140Aを、例えば、
図8に示される商品説明情報140Bに切り替えることができる。なお、「2」キー110Bの操作(タッチ)を繰り返すことで、第4表示領域140に表示される画像は、ラベル画像140Aと商品説明情報140Bとで順次切り替えられて表示されることになる。
【0045】
なお、「3」、「4」キー110C、110Dにもその他任意の画面切り替えの機能を割り付けることができ、例えば、第3表示領域130や第4表示領域140に表示される画像を拡大/縮小/全画面表示する画面切り替え機能を持たせることもできる。
第1表示領域110の切り替えキー110A~110Dは、上記の例に限定されるものでなく、各種画像を切り替える切り替えキー等として設定することができる。
【0046】
<第2表示領域120>
第2表示領域120には、例えば、商品コード120A、商品名120B、値段(円)120C等の商品情報(表示項目)が表示される。
図6には、商品コード120Aとして「00123」、商品名120Bとして「細巻三巻(鉄火・かっぱ・納豆)」、値段(円)120Cとして「284」が示されている。これらの商品情報(表示項目)は、
図4(a)の商品ファイル60に登録された情報であり、
図5のステップS2で読み出されたものである。
なお、第2表示領域120に示される商品情報(表示項目)は、上記の例に限定されるものではなく、任意の商品情報(表示項目)に設定することができる。
【0047】
<第3表示領域130>
第3表示領域130には、第2表示領域120に表示された商品情報(例えば、商品コード「00123」)に対応する商品の画像(画像データ)が商品イメージプレビューとして表示される。この第3表示領域130に表示される画像には、売り場に陳列される状態の商品を表す第1の画像130A(
図4(a)の画像コード1に対応する画像)と、この第1の画像130Aと同一または対応する画像に対して、商品の内容を説明する説明情報が付加された画像である第2の画像130B(
図4(a)の画像コード2に対応する画像)が含まれる。
【0048】
図6には、商品コード「00123」に対応する「細巻三巻(鉄火・かっぱ・納豆)」の第1の画像130Aが示されている。この第1の画像130Aは、売り場に陳列される状態の商品の画像を表しており、商品を撮影した写真や、商品を描写したイラスト等により作成される。作業者や店員等は、この第1の画像130Aから、商品の全体像を容易に理解することができる。
【0049】
また、
図7には、商品コード「00123」に対応する「細巻三巻(鉄火・かっぱ・納豆)」の第2の画像130Bが示されている。この第2の画像130Bは、第1の画像130Aと同一または対応する画像に対して、商品の内容を説明する説明情報130b1、130b2が付加されたものであり、
図7には、第1の画像130Aに「鉄火」、「かっぱ」、「納豆」といった商品の内容を説明する説明情報130b1や、ラベルの貼付態様を示す説明情報130b2等が付加されている。作業者や店員等は、この第2の画像130Bから、商品の正しい盛り付け方、並べ方等の商品に対する説明(留意事項等)や、ラベルの貼付位置等を容易かつ簡便に理解することができる。
なお、この商品の内容を説明する説明情報130b1は、文字に限らず、図形、記号、イラスト等を含んでもよいし、文字は、外国語で表記してもよい。また、ラベルの貼付態様を示す説明情報130b2は、ラベルを囲んで強調するような図形(
図7には、ラベルを点線枠で囲んでいる)や、文字、記号などを含んでもよい。
【0050】
これら第1の画像130A及び第2の画像130Bは、
図4(b)の画像ファイル70に登録されており、
図5のステップS3で読み出されたものである。
また、この第3表示領域130に表示された第1の画像130Aは、上述したとおり、第1表示領域110に表示された「1」キー110Aを操作することで、第2の画像130Bに切り替えることができる。
【0051】
したがって、商品の盛り付け作業、パック詰め作業、ラベル貼付作業等において、作業者や店員等は、ラベル発行画面100の第3表示領域130に表示された第1の画像130Aに基づいて商品の全体像を容易に理解することができ、さらに、第1の画像130Aから切り替えた第2の画像130Bに基づいて商品の正しい盛り付け方、並べ方等の商品に対する説明(留意事項等)や正しいラベルの貼付位置等の説明情報を容易かつ簡便に理解することができ、ラベル発行に係る業務や作業を円滑かつ正確に行うことができる。
【0052】
なお、本実施形態では、操作表示部40にラベル発行画面100を表示させる場合、第3表示領域130に先ず第1の画像130Aを表示させ、第1表示領域110の「1」キー110Aを操作(タッチ)して第2の画像130Bに切り替えるように構成しているが、その表示の順を、逆の順(先ず第2の画像130Bを表示させ、その後第1の画像130Aに切り替え表示する)に構成することもできる。
【0053】
また、上記実施形態では、第1表示領域110に表示された「1」キー110Aをタッチ操作することで、第1の画像130A(又は第2の画像130B)から第2の画像130B(又は第1の画像130A)に切り替えるように構成しているが、そのような切り替え構成を、例えば、第3表示領域130に表示された第1の画像130A(または第2の画像130B)をタッチ操作することで、第2の画像130B(又は第1の画像130A)に切り替えるように構成してもよい。
【0054】
さらに、商品ファイル60に、商品取扱上、特に注意すべき商品の部位(部分)を強調/拡大した第3の画像に対応する「画像コード3」が登録されるとともに、画像ファイル70に第3の画像(画像データ)が登録されている場合には、第3表示領域130に第3の画像を表示させるように構成することもできる。その場合には、上述した第1表示領域110の「1」キー110Aを操作して、あるいは、第3表示領域130に表示された第1の画像130A(または第2の画像130B)をタッチ操作して第3の画像に切り替えて表示するように構成すればよい。この場合、「1」キー110Aのタッチ操作を繰り返すことで、あるいは、第3表示領域130に表示されている画像のタッチ操作を繰り返すことで、第3表示領域130に表示される画像は、第1の画像130A、第2の画像130B及び第3の画像に順次切り替えられて表示されることになる。
この場合であっても、作業者や店員等に対して、商品の全体像、商品の正しい盛り付け方、並べ方等の商品に対する説明(留意事項等)、及び正しいラベルの貼付位置等を容易かつ簡便に理解させることができる。
【0055】
<第4表示領域140>
第4表示領域140には、第2表示領域120に表示された商品情報(例えば、商品コード「00123」)に対応する商品のラベル画像140Aがラベルプレビュー(ラベルの印字イメージ)として表示される。このラベル画像140Aは、記憶手段20に記憶された商品ファイル60及びラベルフォーマットファイル(不図示)のデータ等に基づいて構成される画像である。
図6には、商品のラベル画像140Aとして、商品コード:「00123」に対応する「細巻三巻(鉄火・かっぱ・納豆)」のラベル画像140Aが示されている。
【0056】
したがって、作業者や店員等は、例えばラベル貼付作業を行うに際して、第3表示領域130に表示される商品の第1の画像130A(又は第2の画像130B)と、第4表示領域140に表示されるラベル画像140Aとを同時に視認することができるので、商品とラベルの関係に誤りがないかを正しく判断させることができ、ラベルの貼付ミス(誤貼付)等を防ぐことができる。
【0057】
また、この第4表示領域140に表示されるラベル画像140Aは、第1表示領域110に表示された「2」キー(110B)を操作することで、ラベル画像140Aから
図8に示されているように商品の内容を説明する商品説明情報140Bに切り替えることができる。
【0058】
この商品説明情報140Bは、例えば、第2の画像130Bに付加されている説明情報130b1、130b2をさらに詳細に説明した内容等を含む商品説明情報である。
図8には、例えば、第2の画像130Bに付加されている「鉄火」、「かっぱ」、「納豆」といった商品の内容を説明する説明情報130b1に関連して「1)4等分にした細巻3本を1種類1列で左から鉄火、かっぱ、納豆の順に並べましょう。」との説明や、ラベルの貼付態様を示す説明情報130b2に関連して、「2)ラベルは真ん中下に縦方向に貼ります。」との説明等の商品の内容を具体的に説明する商品説明情報140Bが示されている。
なお、この商品説明情報140Bは、外国語で表記するように構成してもよい。
【0059】
したがって、商品の盛り付け作業、パック詰め作業、ラベル貼付作業等において、作業者や店員等は、例えば、ラベル発行画面100の第3表示領域130に第2の画像130Bを表示させるとともに、第4表示領域140に商品説明情報140Bを表示させることで、商品の正しい盛り付け方、並べ方等の商品に対する説明(留意事項等)や正しいラベルの貼付位置等を容易かつ詳細に理解することができ、ラベル発行に係る業務や作業を円滑かつ正確に行うことができる。
【0060】
なお、本実施形態では、操作表示部40にラベル発行画面100を表示させる場合、第4表示領域140に先ずラベル画像140Aを表示させ、第1表示領域110の「2」キー110Bを操作(タッチ)して商品説明情報140Bに切り替えるように構成しているが、その表示の順を、逆の順(先ず商品説明情報140Bを表示させ、その後ラベル画像140Aに切り替え表示する)に構成することもできる。
【0061】
また、上記実施形態では、第1表示領域110に表示された「2」キー110Bをタッチ操作することで、ラベル画像140A(又は商品説明情報140B)から商品説明情報140B(又はラベル画像140A)に切り替えるように構成しているが、そのような切り替え構成を、例えば、第4表示領域140に表示されたラベル画像140A(または商品説明情報140B)をタッチ操作することで、商品説明情報140B(又はラベル画像140A)に切り替えるように構成してもよい。
この場合であっても、作業者や店員等に対して、商品の全体像、商品の正しい盛り付け方、並べ方等の商品に対する説明(留意事項等)や正しいラベルの貼付位置等を容易かつ詳細に理解させることができる。
【0062】
<第5表示領域150>
第5表示領域150には、
図6に示されているように、各種数値を入力するテンキー150Aや、各種プリセットされた操作キー150B(例えば、「品番」キー、「紙送り」キー、「発行」キー等)が操作可能に表示される。なお、操作キー150Bにおける「発行」キー150b1を操作(タッチ)すると第4表示領域140に表示されたラベル画像140Aのラベルが印字されて発行される。
【0063】
以上のとおり、本発明の上記実施形態によれば、ラベル発行画面100の第3表示領域130(第1領域)に、売り場に陳列される状態の商品や、客に販売可能な状態の商品の画像である第1の画像130Aと、当該第1の画像と同一または対応する画像に商品の内容を説明する説明情報を付加した画像である第2の画像130Bとを切り替え表示可能に構成していることから、商品の盛り付け作業、パック詰め作業、ラベル貼付作業等において、作業者や店員等は、ラベル発行画面100の第3表示領域130に表示された第1の画像130Aに基づいて商品の全体像を容易に理解することができ、さらに、第1の画像130Aから切り替えた第2の画像130Bに基づいて商品の正しい盛り付け方、並べ方等の商品に対する説明(留意事項等)や正しいラベルの貼付位置等の説明情報を容易かつ簡便に理解することができ、ラベル発行に係る業務や作業を円滑かつ正確に行うことができる。
【0064】
また、ラベル発行画面100の第4表示領域140(第2領域)に、ラベルの印字イメージとしてのラベル画像140Aと、上記第2の画像130Bに付加されている説明情報130b1、130b2をさらに詳細に説明した内容等を含む商品説明情報140Bとを切り替え表示可能に構成していることから、作業者や店員等は、例えばラベル貼付作業を行うに際して、第3表示領域130に表示される商品の第1の画像130A(又は第2の画像130B)と、第4表示領域140に表示されるラベル画像140Aとを同時に視認することができので、商品とラベルの関係に誤りがないかを正しく判断させることができ、ラベルの貼付ミス(誤貼付)等を防ぐことができる。さらに、商品の盛り付け作業、パック詰め作業、ラベル貼付作業等において、作業者や店員等は、例えば、ラベル発行画面100の第3表示領域130に第2の画像130Bを表示させるとともに、第4表示領域140に商品説明情報140Bを表示させることで、商品の正しい盛り付け方、並べ方等の商品に対する説明(留意事項等)や正しいラベルの貼付位置等を容易かつ詳細に理解することができ、ラベル発行に係る業務や作業を円滑かつ正確に行うことができる。
【0065】
なお、本発明は上記実施態様に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態は、商品のラベルを発行するラベル発行処理の例として説明したが、商品の値引きラベルを発行するラベル発行処理においても同様に値引きラベル発行画面を表示することができる。この場合には、例えば上述した第3表示領域130に、第2の画像として、値引きラベルを貼付した状態を含む商品の画像(通常の商品ラベルのバーコードに値引きラベルが重なるように貼付することを含む画像)を表示したり、第4表示領域140に、商品説明情報として、値引きラベルの貼付態様を具体的に説明する情報等を表示するように構成することができる。
【0066】
また、上記実施形態では、売り場に陳列される状態の商品や、客に販売可能な状態の商品の画像を第1の画像とし、また、第1の画像に商品の内容を説明、あるいは強調する説明情報を付加した画像を第2の画像として説明したが、上記第1の画像を、例えば商品の表側の状態を示す画像(写真、イラスト)とし、上記第2の画像を商品の裏側の画像(写真、イラスト)としてもよい。この場合には、例えば、商品が菓子パンのような裏側に商品ラベルが貼付される商品であっても、商品ラベルの貼付位置を容易かつ簡便に理解することができる。
【0067】
また、画像ファイル70には、例えば、
図6に示される第1の画像130Aからラベル(バーコード、価格、「細巻三巻(鉄火・かっぱ・納豆)」等の商品情報を表示するラベル)を外したラベル無しの商品画像(以下「画像A」と略称する。)や、画像Aに商品の内容を説明する説明情報を付加した商品画像(以下「画像B」と略称する。)をも登録し、これら画像Aや画像Bをも含めて、上述した
図6に示される第1の画像130A(以下「画像C」と略称する。)や
図7に示される第2の画像130B(以下「画像D」と略称する。)とともに、ラベル発行画面100の第3表示領域130に切り替え可能に表示するように構成してもよい。
【0068】
この場合、第3表示領域130には、画像A、画像B、画像C及び画像Dの表示順を予め設定して表示するように構成することも、あるいは、画像A、画像B、画像C及び画像Dを選択的に表示する(例えば、予め表示の有無を設定し、表示「有」と設定された画像を順次表示するように構成する)ことも可能である。
画像A及び画像Bにはラベルが付されておらず、売り場に陳列される商品等について、ラベルによって隠れる部分がないので、操作者(作業者、店員、従業員等)は、盛り付けや並べ方等をより正確に確認することができる。
【0069】
また、売り場に陳列される商品や、客に販売可能な状態の商品の内容や盛り付け方等が変更され画像データが更新された場合(例えば、第1の画像130Aが新しい画像に変更された場合)には、商品情報を読み出した際に、更新された旨を報知するように構成してもよい。この場合、報知の態様としては、操作表示部40に表示してもよいし、図示しないスピーカー等から音によって報知してもよい。
【0070】
この場合、例えば、記憶手段20に、画像データの更新の有無、更新日時及び更新内容等に関する更新情報を記憶させ、この更新情報に基づいて、更新時から所定期間(例えば、一週間経過するまで)は注意喚起のための報知を行うように構成してもよい。
さらに、更新内容を確認した操作者(作業者、店員、従業員等)は、その確認後、そのような注意喚起の報知がなされないように設定する操作が行えるように構成してもよい。例えば、報知後のラベル発行画面100に、「今後は報知しない」旨の操作ボタンを表示させて、その操作ボタンを操作した場合には報知されないように構成することができる。
【0071】
また、上記実施態様においては、第1表示領域110に表示された「1」キー110Aをタッチ操作することで、あるいは、第3表示領域130(第1領域)に表示された第1の画像130Aをタッチ操作することで、第3表示領域130(第1領域)に表示された第1の画像130A(
図6参照)を、第2の画像130B(
図7参照)に切り替えるように構成しているが、この切り替えに連動して、第4表示領域140(第2領域)に表示されているラベル画像140A(
図6参照)を、商品説明情報140B(
図8参照)に切り替わるように構成してもよい。
【0072】
この場合、第4表示領域140(第2領域)の切り替え操作(例えば、第1表示領域110に表示された「2」キー110Bのタッチ操作や、第4表示領域140に表示されたラベル画像140Aまたは商品説明情報140Bのタッチ操作)については、当該操作のみを有効とし、その操作に連動して第3表示領域130(第1領域)を切り替わらないように構成してもよい。つまり、第1の画像130A(
図6参照)を表示させたまま、商品説明情報140B(
図8参照)に切り替えて確認することができることになる。
【0073】
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、ラベル発行装置に関し、例えば、デパート、ショッピングセンター、スーパーマーケット、小売店、コンビニエンスストア等の店舗で用いられるラベル発行装置に関するする。
[背景技術]
スーパーなどの食料品に貼付されるコード付ラベルを発行するラベル発行装置が知られている(例えば、特開平11-174958号公報)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
上記従来のラベル発行装置は、入力操作部、表示部及びラベル発行部を有するものであるが、上記表示部による情報表示機能は十分活用されておらず、改善の余地があった。そこで、本発明は、このような事情に鑑みて、ラベル発行装置の表示手段による情報表示機能を充実化させ、ラベル発行に係る業務や作業を正確かつ円滑に行うことのできるラベル発行装置を提供することを課題とする。
[課題を解決するための手段]
(1)以上説明したように、本実施形態の一態様は、操作者による操作を受け付ける受付手段と、商品情報に対応する商品の画像を表示する表示手段と、商品情報に基づいて商品のラベルを印字する印字手段と、を備え、前記表示手段は、商品を表す画像に対して前記商品の内容を説明する説明情報が付加された画像を表示することを特徴とするラベル発行装置である。
上記構成によれば、ラベル発行装置の表示手段による情報表示機能を充実化させることで、ラベル発行に係る商品情報等の入力操作を的確にかつ円滑に行うことができる。
【0074】
(2)本実施形態の一態様は、上記(1)に記載のラベル発行装置において、前記表示手段は、所定の操作に応じて、同一の商品情報に対応する第1の画像と第2の画像とを切り替えて表示可能であり、前記第1の画像は、売り場に陳列される状態の商品を表す画像であり、前記第2の画像は、前記第1の画像と同一または対応する画像に対して、前記商品の内容を説明する説明情報が付加された画像である。
上記構成によれば、作業者や店員等に対して、商品の全体像、商品の正しい盛り付け方、並べ方等の商品に対する説明(留意事項等)等を容易かつ簡便に理解させることができる。
【0075】
(3)本実施形態の一態様は、上記(2)に記載のラベル発行装置において、前記第2の画像は、前記商品に対するラベルの貼付位置を示す情報を含むものである。
上記構成によれば、作業者や店員等に対して、商品の全体像、商品の正しい盛り付け方、並べ方等の商品に対する説明(留意事項等)、及び正しいラベルの貼付位置等を容易かつ簡便に理解させることができる。
【0076】
(4)本実施形態の一態様は、上記(1)~(3)のいずれか一に記載のラベル発行装置において、前記表示手段は、前記商品の画像を表示する第1領域と、前記商品のラベルの印字イメージを表示する第2領域とを有し、前記第2領域には、所定の操作に応じて、前記ラベルの印字イメージを、前記商品の内容を説明する商品説明情報に切り替えて表示可能である。
上記構成によれば、作業者や店員等に対して、商品の全体像、商品の正しい盛り付け方、並べ方等の商品に対する説明(留意事項等)や正しいラベルの貼付位置等を容易かつ詳細に理解させることができる。
【符号の説明】
【0077】
1:ラベル発行装置
40:操作表示部(受付手段、表示手段)
100:ラベル発行画面
130:第3表示領域(第1領域)
140:第4表示領域(第2領域)
B:搬送部
C:印字部(印字手段)
D:切断部
E:制御部