(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024019778
(43)【公開日】2024-02-14
(54)【発明の名称】サービス管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240206BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022122447
(22)【出願日】2022-08-01
(71)【出願人】
【識別番号】520416071
【氏名又は名称】Future株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100139103
【弁理士】
【氏名又は名称】小山 卓志
(74)【代理人】
【識別番号】100139114
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 貞嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100214260
【弁理士】
【氏名又は名称】相羽 昌孝
(74)【代理人】
【識別番号】100227455
【弁理士】
【氏名又は名称】莊司 英史
(72)【発明者】
【氏名】柴田 英寿
(72)【発明者】
【氏名】井原 慶子
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】サービスを効率的に利用できるシステムを構築するサービス管理システムを提供する。
【解決手段】ユーザーに対するサービスの提供を行うための管理を行うサービス管理システム1であって、サービス毎に事業者を特定する事業者IDを記憶するサービスデータテーブルを有するサービスデータベース120,130,140と、事業者ID毎に利用規約類を記憶する利用規約類データテーブルを有する事業者データベース150と、ユーザーがサービスモジュールを選択した場合に、サービスデータテーブルを参照して、サービスモジュールから特定される事業者の事業者IDを読取り、利用規約類データテーブルを参照して事業者IDから特定される利用規約類を表示するサーバー制御部101と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーに対するサービスの提供を行うための管理を行うサービス管理システムであって、
前記サービス毎に事業者を特定する事業者IDを記憶するサービスデータテーブルを有するサービスデータベースと、
前記事業者ID毎に利用規約類を記憶する利用規約類データテーブルを有する事業者データベースと、
ユーザーがサービスモジュールを選択した場合に、前記サービスデータテーブルを参照して、前記サービスモジュールから特定される前記事業者の前記事業者IDを読取り、前記利用規約類データテーブルを参照して前記事業者IDから特定される前記利用規約類を表示するサーバー制御部と、
を備える
ことを特徴とするサービス管理システム。
【請求項2】
前記事業者データベースは、前記事業者ID毎に過去に前記利用規約類を承認したユーザーのユーザーIDを記憶する承認済みユーザーデータテーブルを有し、
前記サーバー制御部は、ユーザーがサービスモジュールを選択した場合に、前記承認済みユーザーデータテーブルを参照して、前記サービスモジュールから特定される前記事業者の前記事業者IDに対応する前記ユーザーIDが存在する場合には前記ユーザーがすでに前記利用規約類を承認していると判断して前記利用規約類を表示しない
ことを特徴とする請求項1に記載のサービス管理システム。
【請求項3】
前記サーバー制御部は、ユーザーが事業者を選択した場合に、前記サービスデータテーブルを参照して、前記事業者IDから特定される前記サービス業者IDを読取り、前記サービスデータテーブルを参照して前記事業者IDから特定されるサービスモジュールを表示する
ことを特徴とする請求項1に記載のサービス管理システム。
【請求項4】
前記事業者データベースは、前記事業者ID毎に少なくとも1つの決済方式を記憶する決済方式データテーブルを有し、
前記サーバー制御部は、ユーザーが利用したサービスの決済をする場合に、前記決済方式データテーブルを参照して、前記サービスモジュールから特定される前記事業者の前記事業者IDに対応する前記少なくとも1つの決済方式を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載のサービス管理システム。
【請求項5】
前記サービスが、飲食業、小売業、宅配業、清掃業、警備業、金融・保険業、観光業、宿泊施設提供業、医療・福祉業のいずれかに属するもの又は行政サービスである
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載のサービス管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報通信ネットワークを通じて各種サービスを利用する際に用いられるサービス管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
サーバーからネットワークを介して接続された端末装置に対して、各種サービスを提供するシステムがある。このようなシステムでは、端末装置において好適なサービスを選択させるために、端末装置の接続場所、使用目的等に応じてユーザー毎のメニューが使用されるものがある(特許文献1参照)。ユーザー毎のメニューを用いることで、使用する必然性のないメニュー項目が表示されないので、利用者は目的に応じたメニュー項目を迅速に選択することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
情報通信ネットワークを通じたサービスは、様々な事業形態がある。例えば、大手ショッピングサービスは、1事業者が1つのシステムで複数のサービスを行う。また、大手バイクシェアサービスは、地域毎にシステムを分けてサービスを行う。さらに、大手デリバリーサービスは、フランチャイジー事業者は、1つのサービスを行う。これらのサービスは、事業形態によって利用規約や決済方式等が異なる。
【0005】
例えば、大手ショッピングサイトのように、1事業者が1つのシステムで複数のサービスを行う場合、利用サービスは、多種あるが、メニュー内でサービス毎に分割して利用、又は、サービス毎に複数のアプリに分けて利用となる。利用規約類は1事業者のものとなる。決済方式は1事業者が決めた方式である。このような1事業者が1つのシステムで行うサービスの場合、1つの事業者によるサービスしか受けられず、地域毎のきめ細やかなサービスを受けることができない。
【0006】
また、地域毎にシステムを分けている事業者の場合、利用サービスは、地域毎のサービスとなる。利用規約類は地域毎に別々となる。決済方式は、事業者毎の方式である。このような地域毎のシステムの場合、地域毎にシステムが異なるので、異なるシステム毎にインストール又はログインする必要があり、地域を跨がってサービスを利用する場合に煩雑な作業が必要となる。
【0007】
さらに、フランチャイジー事業者の場合、利用サービスは1つである。利用規約類はフランチャイジー事業者毎に別々となる。決済方式はフランチャイジー事業者が決めた方式である。このようなフランチャイジー事業者のシステムの場合、決済方式はフランチャイジー事業者が決めた方式となり、事業責任の独立性を保ちにくくなる。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、サービスを効率的に利用できるシステムを構築するサービス管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のサービス管理システムは、 ユーザーに対するサービスの提供を行うための管理を行うサービス管理システムであって、
前記サービス毎に事業者を特定する事業者IDを記憶するサービスデータテーブルを有するサービスデータベースと、
前記事業者ID毎に利用規約類を記憶する利用規約類データテーブルを有する事業者データベースと、
ユーザーがサービスモジュールを選択した場合に、前記サービスデータテーブルを参照して、サービスモジュールから特定される前記事業者の前記事業者IDを読取り、前記利用規約類データテーブルを参照して前記事業者IDから特定される前記利用規約類を表示するサーバー制御部と、
を備える
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明のサービス管理システムは、サービスを効率的に利用できるシステムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態に係るサービス管理システムの概要を模式的に説明する図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るサービス管理システムで用いられるユーザーの情報処理端末装置の一例であるスマートフォンのブロック図である。
【
図3】本発明の実施形態に係るサービス管理システムにおけるユーザーのスマートフォンのタッチパネル部に表示される画面例を示す。
【
図4】本発明の実施形態に係るサービス管理システムにおけるアカウント作成・完了通知処理のフロー例を示す。
【
図5】本発明の実施形態に係るサービス管理システムにおけるアカウント作成時にユーザーデータベースに登録されるデータ群の一例を示す。
【
図6】本発明の実施形態に係るサービス管理システムにおけるユーザーデータベースのデータ構造例を示す。
【
図7】本発明の実施形態に係るサービス管理システムにおける車両データベースのデータ構造の一例を示すものである。
【
図8】本発明の実施形態に係るサービス管理システムにおける駐車スペースデータベースのデータ構造の一例を示す。
【
図9】本発明の実施形態に係るサービス管理システムにおけるサービス名データベースのデータ構造の一例を示す。
【
図10】本発明の実施形態に係るサービス管理システムにおける利用規約類の承諾のフローの一例を示す。
【
図11】本発明の実施形態に係るサービス管理システムにおける事業者データベースの承諾済みユーザーに関するデータのデータ構造の一例を示す。
【
図12】本発明の実施形態に係るサービス管理システムにおける事業者データベースの利用規約類に関するデータのデータ構造の一例を示す。
【
図13】本発明の実施形態に係るサービス管理システムにおける決済時のフローの一例を示す。
【
図14】本発明の実施形態に係るサービス管理システムにおける事業者データベースの決済データのデータ構造の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、本発明の実施形態に係るサービス管理システム1の概要を模式的に説明する図である。
【0013】
本発明に係るサービス管理システム1は、管理センター等において運営されるサーバー100と、このサーバー100とデータ通信を行うことができる多数のユーザーが所有・携帯するユーザーの情報処理端末装置10と、サービス管理システム1の管理対象であり、サーバー100との間でデータ通信を行う複数の車両200と、レストラン、デパート、ヨガ教室、英会話スクール、レンタルショップ、飲食業、小売業、宅配業、清掃業、警備業、金融・保険業、観光業、宿泊施設提供業、医療・福祉業のいずれかに属するもの又は行政サービス等のサービス業者が所有し、サーバー100との間でデータ通信を行うサービス業者の情報処理端末装置300と、で構成される。
【0014】
車両200は、どのようなものでもよく、四輪の自動車又は電動自動車、自動二輪又は三輪車、二輪又は三輪の電動スクータ、電動車椅子、電動アシスト自転車、自転車なども含まれる。本実施形態では、サービス管理システム1によって同一規格の複数の電動車両200を管理する例に基づいて説明を行うが、サービス管理システム1が異なる車種の車両200を管理するようにしてもよい。
【0015】
サーバー100としては、データ演算を行う機能、インターネット等通信回線を介してデータ通信を行う機能、データ記憶を行う機能、ユーザーインターフェース機能などを備えた一般的なコンピューターを用いることができる。これらの機能は、サーバー制御部101で制御される。サーバー制御部101は、1つ又は複数の演算処理装置(CPU(Central Processing Unit))等から構成される。
【0016】
また、ユーザーが利用するユーザーの情報処理端末装置10としては、例えば、現在広く普及しているスマートフォン10を用いることができる。しかしながら、本発明に係るサービス管理システム1では、位置情報を取得することができるユーザーの情報処理端末装置10であれば、iPad(登録商標)などのタブレット型情報処理端末や携帯電話端末なども用いることができる。以下、本実施形態では、ユーザーの情報処理端末装置10がスマートフォン10である場合を例に説明する。また、レストランやデパート等のサービス業者の情報処理端末装置300としては、現在広く普及しているパーソナルコンピュータなどを利用することができる。
【0017】
スマートフォン10は、ユーザーが携帯することを想定しており、スマートフォン10からサーバー100に対しては、自らの現在の位置データを送信する。また、電動車両200は、現在の位置データと、電動車両200に搭載されるバッテリーの残量データとを、サーバー100に対して送信するようにされている。サービス業者は、提供する飲食物や商品を配達する(デリバリーする)ランナー(配達員)の募集に関するデータを、サーバー100に対して送信するようにされている。このようなデータには、ランナーの募集の有無に係るデータと、ランナーが飲食物や商品を配達する配達先に係るデータが含まれている。
【0018】
本発明に係るサービス管理システム1のユーザーには、自身のスマートフォン10を所有し、サービス管理システム1にユーザー登録を行い、自身のスマートフォン10を携帯することが想定される。
【0019】
管理センター等で運営されるサーバー100には、本発明に係るサービス管理システム1を処理するプログラムソフトウェアがサーバー制御部101にインストールされている。また、サービス管理システム1のアカウントユーザーが所有・携帯するスマートフォン10には、本発明に係るサービス管理システム1を処理するアプリケーションプログラムソフトウェアがインストールされている。また、サービス業者の情報処理端末装置300にも、本発明に係るサービス管理システム1を処理するアプリケーションプログラムソフトウェアがインストールされる。
【0020】
なお、サーバー100やスマートフォン10、サービス業者の情報処理端末装置300にインストールされている上記プログラムソフトウェアの発明、当該プログラムソフトウェアによって実行される電動車両管理の処理方法に関する発明なども、本発明の範疇に含まれるものである。
【0021】
本発明に係るサービス管理システム1で用いるサーバー100は、少なくともデータベース(以下、「DB」とも称する)として、ユーザーデータベース110、車両データベース120、駐車スペースデータベース130、サービス業者データベース140、事業者データベース150を有する。車両データベース120、駐車スペースデータベース130、及び、サービス業者データベース140は、サービスデータベースを構成する。
【0022】
ユーザーデータベース110は、本発明に係るサービス管理システム1に登録されているアカウントユーザー個々の情報を記憶し、管理するユーザーデータテーブルを有する。このようなデータテーブルには、ユーザーの氏名や、ID、パスワードと言った一般的な項目に加え、現在位置データや、サーバー100からのプッシュ通信を許容するか否かに係るデータも含まれる。
【0023】
車両データベース120は、サービス管理システム1の管理対象である全ての電動車両200に係るデータが記憶される。車両データベース120は、例えば、それぞれの車両番号データや、現在の位置に係るデータ、電動車両200に搭載されるバッテリーの残量のデータなどが含まれる車両データテーブルを有する。車両データテーブルは、サービスデータテーブルを構成する。
【0024】
本発明に係るサービス管理システム1が、管理対象とする電動車両200は、ステーションなどにチェーンなどで固定(ロック)しておき、ユーザーが利用する際に、チェーンによるロックを解除するようなものではない。したがって、電動車両200は任意の場所に配しておき、また、ユーザーは任意の場所で乗り捨てることができる。ただし、電動車両200の需要は駅などで大きいことが見込まれるので、ある程度の電動車両200の台数をそろえた駐車スペースを設ける。駐車スペースデータベース130は、このような駐車スペースに係るデータを記憶する駐車スペースデータテーブルを有する。このようなデータには、例えば、駐車スペースがどの位置範囲にあるか係るデータなどが含まれる。駐車スペースデータテーブルは、サービスデータテーブルを構成する。
【0025】
サービス業者データベース140は、レストランやデパートのサービス業者に関するデータを記憶するサービス業者データテーブルを有する。このデータには、サービス業者の所在地に係る位置データや、ランナーが飲食物や商品を配達する配達先の位置データなどが含まれる。サービス業者データテーブルは、サービスデータテーブルを構成する。
【0026】
事業者データベース150は、電動車両200を管理する事業者、駐車スペースを管理する事業者、サービス業者を管理する事業者等の利用規約類や決算方式等のデータを記憶する事業者データテーブルを有する。
【0027】
サーバー100に記憶されているユーザーデータベース110、車両データベース120、駐車スペースデータベース130、サービス業者データベース140、事業者データベース150における個々のデータは、新規に作成されたり、また、適宜更新されるようになっている。いずれのデータベースも、以下の実施形態において、より詳細に説明する。
【0028】
次に、本発明に係るサービス管理システム1において、ユーザーの情報処理端末装置10として用いるスマートフォン10の概略構成について説明する。
【0029】
図2は、本発明の実施形態に係るサービス管理システム1で用いられるユーザーの情報処理端末装置10の一例であるスマートフォン10のブロック図である。
【0030】
制御部11は、中央演算処理装置(CPU)や、この中央演算処理装置上で動作するオペレーティングシステムなどの基本プログラムに相当する構成である。また、記憶部15は、データを記憶しておく揮発性や不揮発性のメモリである。この記憶部15においては、制御部11が書き込んだデータを保持したり、書き込まれているデータが制御部11によって参照されたり、或いは、制御部11が不要となったデータを消去することができるようになっている。
【0031】
本発明に係るサービス管理システム1は、このような記憶部15にインストールされたアプリケーションソフトウェアに基づいて、制御部11が各種処理を実行することで各種機能が実現されるようになっている。また、図において、制御部11と連結されたブロック構成(例えば、タッチパネル部30など)に対して各種制御指令を発したり、各種データを転送したり、また、当該ブロック構成で取得されたデータを受けることができるようになっている。
【0032】
また、本発明に係るサービス管理システム1では、このような記憶部15において、サービス管理システム1のアプリケーションソフトウェアで生成された各種データを記憶するようになっている。
【0033】
通信部20は、無線通信によって外部の機器とデータ通信、音声通話を実現するものでる。通信部20は、制御部11の指令に基づいて、例えば、記憶部15に書き込まれたデータを外部機器に送信することなどができる。また、近接無線通信部21は、BLE、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)などの技術を用いた概ね20m以内の無線通信を想定したモジュールである。
【0034】
GPS信号受信部23は、複数の衛星からのGPS(Global Positioning System)信号を受信することで、自らの緯度・経度(位置データ)を特定する構成である。このようなGPS信号を用いたシステムによる測位は一例であり、その他の全地球測位システムを用いることもできる。GPS信号受信部23で特定された緯度・経度(位置データ)は制御部11に送信される。制御部11は、記憶部15に記憶されている地図データ・アプリケーション(不図示)と連携することで、地図上におけるスマートフォン10自身の存在位置、ひいては、スマートフォン10を携帯していることが想定されるユーザーの位置を割り出す。
【0035】
撮像部25は、静止画像データや動画像データを取得する構成である。このような撮像部25で取得された静止画像データや動画像データは、必要に応じて記憶部15に保存される。本発明に係るサービス管理システム1では、この撮像部25により二次元コードの一種であるQRコード(登録商標)を撮像し、当該コードに記録されている情報を読み取ることに利用される。なお、本実施形態ではQRコードを用いるようにしているが、QRコード以外の固有識別手段を用いることもでき、例えば、QRコードに代えて、NFCタグなどを利用することもできる。
【0036】
スマートフォン10に設けられているタッチパネル部30は、ユーザーインターフェースとして利用される。タッチパネル部30は、ユーザーの指の接触を検知することで、ユーザーが情報を入力できる入力部31と共に、ユーザーに対して情報を表示する表示部32とが一体となったものである。タッチパネル部30において、表示部32と入力部31とは重ねられるように設けられると共に、入力部31は透明とされているので、ユーザーは表示部32の表示に対して指を接触させることで、表示に基づいた入力を行うことができるようになっている。このようなタッチパネル部30に基づいたユーザーによる入力操作については、従来周知の技術が本発明に適用される。
【0037】
スマートフォン10におけるタッチパネル部30の操作で一般的に知られている「タップ」、「ダブルタップ」、「ロングタップ」、「フリック」、「スワイプ」、「ピンチ」と称される各入力操作は、本発明に係るサービス管理システム1においても採用されている。
【0038】
本発明に係るサービス管理システム1では、以上のような構成を有するスマートフォン10のタッチパネル部30における画面表示と、このタッチパネル部30からのユーザーによる入力操作とで、ユーザーインターフェースが構成されている。以下、タッチパネル部30におけるユーザーインターフェースのための画面表示例も交えながら、本実施形態の説明を進める。
【0039】
図3は、スマートフォン10のタッチパネル部30に表示されるサービス管理システム1の画面例を示す。
【0040】
検索キーワード入力欄41には、スマートフォン10が通常有している文字入力システムで文字列が入力され、その文字列に基づいた検索が実行される。また、画面例には、バナー広告42が含まれてもよい。各種のサービスモジュールのアイコン50がユーザーによりタップされることで、ユーザーの目的に応じたサービスモジュールのタスクが実行される。本発明に係るサービス管理システム1は「モビリティ」のサービスモジュールのアイコン50をタップすることで、そのサービスモジュールのアプリケーションソフトウェアが起動される。メニュー40をタップすることで、アカウントを新規に登録する際の画面や、ログイン画面を表示させることができる。
【0041】
図4は、本発明の実施形態に係るサービス管理システム1におけるアカウント作成・完了通知処理のフロー例を示す。以下、本実施形態では、
図4を含め種々フローを示すが、フローはいずれも、処理の一例を示すものであり、本発明に係るサービス管理システム1の処理が、図示されたフローによる処理に限定されるものではない。
【0042】
本発明に係るサービス管理システム1を利用する際に、ユーザーは、アカウントを新規に登録する際の画面を利用して、それぞれ自らのアカウントを作成する。次に、このようなアカウントの作成処理について説明する。
【0043】
図4のフローで示す処理において、左側はアカウントを作成しようとするユーザーのスマートフォン10による処理を示しており、右側がサーバー100による処理を示しいている。また、それらの間の処理はデータ通信を伴うものである。
【0044】
ステップS111で、ユーザーがアカウント作成要求をサーバー100側に送信する。ここで、アカウント作成要求時に、サーバー100に対して送信する新規登録データの一例を
図5に基づいて説明する。
図5は、スマートフォン10からサーバー100に対して送信されると共に、サーバー100側でユーザーのアカウント情報として記憶・保持されるデータテーブルを示している。
【0045】
図5は、本発明の実施形態に係るサービス管理システム1におけるアカウント作成時にユーザーデータベース110に登録されるデータ群の一例を示す。
図5に示すデータテーブルには、一例であるが、データとして、ユーザーの「氏名」データ、「氏名ふりがな」データ、「性別」データ、「生年月日」データ、「住所」データ、「固定電話番号」データ、「携帯電話番号」データなどの個人情報に関連するデータも含めることができる。
【0046】
また、当該データテーブルには、それぞれのユーザーで固有の「ID」データ、「メールアドレス」データ、「パスワード」データ、スマートフォン10自体それぞれに割り振られている「端末固有識別番号」データも含めることができる。
【0047】
さらに、当該データテーブルには、電動車両200をシェア利用した際の課金先である「クレジットカード」に関するデータ、ユーザーが自らの位置データをサーバー100に送信することを許容するかに係る「位置データ送信可否」データ、ユーザーがサーバー100から送信されるプッシュ通信の受信を許容するか否かに係る「プッシュデータ受信可否」データ、乗り捨てられた電動車両200のリロケート(駐車スペースへの再配置)を行うリロケーターを希望するか否か係る「リロケーター希望有無」データ、電動車両200を利用してランナーとして配達を行う希望があるか否かに係る「ランナー望有無」を含めることができる。
【0048】
さて、
図4のフローに戻り、上記のような新規登録に関するアカウント作成要求を受信したサーバー100は、ステップS121において、ユーザーデータベース110を参照し、当該新規登録データとユーザーデータベース110に登録済みのアカウントデータとを比較していく。
【0049】
ステップS122では、特にID、メールアドレスの観点で、当該新規登録データとユーザーデータベース110に登録済みのアカウントデータとが競合しないかが判定される。
【0050】
当該判定の結果がNOである、すなわち、競合があった場合には、Xを経由して、新規アカウント作成ユーザーに対して、再入力を行うように促す。当該判定の結果がYESである、すなわち、競合がない場合には、ステップS123に進む。
【0051】
ステップS123では、当該新規登録データをユーザーデータベース110に書き込み、新規のアカウント登録を完了し、その旨ステップS124で、ユーザーのスマートフォン10に送信する。ユーザーのスマートフォン10では、ステップS114でこれを受信する。
【0052】
図6は、本発明の実施形態に係るサービス管理システム1におけるユーザーデータベース110のデータ構造例を示す。ユーザーデータベース110は、以上のようなアカウント作成時に個々のユーザーが登録を行ったデータが記憶されるユーザーデータテーブルを有する。ユーザーデータテーブルには、氏名データ、氏名ふりがなデータ、性別データ、・・・といったユーザー自身が登録したデータに加え、口座データやユーザー位置データとが少なくとも加えられる。
【0053】
口座データには、ユーザーが所有する価値交換媒体の残高が記憶される。ここで、本明細書においては、価値交換媒体は、現金などの通貨、地域に利用が限定された通貨、仮想通貨、ポイント、商品クーポン、割引クーポン、電動車両利用クーポンなどの、価値を有し、物・サービスとの交換が可能な媒介となるもの、として定義する。また、本明細書では、「費用」、「対価」などの通常、通貨に関連しても用いられる用語は、「価値交換媒体」に関連しても用いるものとする。なお、以下の実施形態では、価値交換媒体の一例としてポイントを用いて説明する。
【0054】
電動車両200をシェア利用したユーザーに対する費用は、上記のような口座データにおけるポイントによって、決済することができる。また、このような決済は、例えば、ユーザーのクレジットカードによって行うこともできる。
【0055】
また、ユーザー位置データには、ユーザーのスマートフォン10から送信される位置データが記憶される。ユーザーデータベース110に、このようなユーザー位置データが記憶されているユーザーは、自らの位置データをサーバー100に送信することを許容したユーザーである。
【0056】
図7乃至
図9は、サーバー100に記憶されたサービスデータテーブルを含むサービスデータベースの一例を示す。なお、サービスデータテーブルの車両ID、QRコード、駐車スペースID、サービス業者IDは、サービスモジュールIDを構成する。ユーザーが
図3に示したサービスモジュールのアイコンの選択又はQRコードの読み込みを実行すると、サーバー制御部101は、サービスモジュールIDと位置データを読み込み、事業者IDを特定する。なお、各サービスモジュールの実行段階については、本出願人が出願した特願2021-056799乃至特願2021-056802の内容を参照すればよい。また、サービスモジュールは、本実施形態に示した例に限らず、
図3のサービスモジュールのアイコン50に示したサービス又は他のサービス等でもよい。
【0057】
図7は、本発明の実施形態に係るサービス管理システム1における車両データベース120のデータ構造の一例を示す。例えば、車両データベース120の一つの車両データテーブルには、それぞれの電動車両200の「車体番号」に係るデータ、それぞれの電動車両200に固有の「車両ID」に係るデータ、それぞれの電動車両200に貼付されている「QRコード」に係るデータ、それぞれの電動車両200から定期的に送信され更新される電動車両200の現在の緯度経度等の「車両位置データ」、それぞれの電動車両200から定期的に送信され更新される電動車両200の現在の「バッテリー残量データ」、また、それぞれの電動車両200の「状態」に係るデータを含めることができる。この状態データは、着目している電動車両200が、ユーザーによって「予約」されている状態であるのか、ブレーキが動作しておらず「解錠」の状態であるのか、ブレーキが動作し「施錠」の状態であるのかを確認することができる。また、当該データテーブルには、電動車両200がユーザーによって「予約」されている状態である場合、予約を行ったユーザーのIDを記憶する「予約ユーザーID」に係るデータを含めることができる。さらに、電動車両200を管理する事業者の「事業者ID」に係るデータを含む。
【0058】
図8は、本発明の実施形態に係るサービス管理システム1における駐車スペースデータベース130のデータ構造の一例を示す。駐車スペースデータベース130の一つの駐車スペースデータテーブルには、例えば、「△コンビニエンスストア前」などの「駐車スペース名」に係るデータ、それぞれの駐車スペースに割り当てられた固有の「駐車スペース ID」に係るデータ、その駐車スペースの「駐車スペース位置データ」が含まれる。なお、駐車スペースは、所定の面積を有するので、駐車スペースの位置データは、ピンポイントの点というより、ある程度の領域が想定される。また、当該データテーブルには、駐車スペースにおける駐車台数がそれ以下となると、リロケートにより台数を増やす必要があるものと判定するときに用いる「台数閾値」データが含まれる。さらに、駐車スペースを管理する事業者の「事業者ID」に係るデータを含む。
【0059】
図9は、本発明の実施形態に係るサービス管理システム1におけるサービス業者データベース140のデータ構造の一例を示す。サーバー100には、サービス業者データベース140が記憶される。サービス業者データベース140の一つのサービス業者データテーブルには、サービス業者の名称である「サービス業者名」に係るデータ、サービス業者毎で固有の「サービス業者ID」に係るデータ、サービス業者の所在に係る「サービス業者位置データ」、そのサービス業者が現在ランナーを募集しているか否かに係る「ランナー募集データ」、現在ランナーを募集している場合には、ランナーが配達する予定の住所に係る「配達先位置データ」を含めることができる。なお、これらのデータの中で、「ランナー募集データ」と「配達先位置データ」は、一つのサービス業者に対応して複数存在することがある。さらに、サービス業者を管理する事業者の「事業者ID」に係るデータを含む。
【0060】
なお、本実施形態のサービス管理システム1では、サーバー制御部101は、ユーザーが事業者を選択した場合に、
図7乃至
図9に示すサービスデータテーブルを参照して、事業者IDからサービスIDを特定することができる。事業者IDから特定されるサービスIDを読取り、サービスデータテーブルを参照して事業者IDから特定されるサービスモジュールアイコン50等をスマートフォン10のタッチパネル部30等に表示してもよい。
【0061】
図10は、本発明の実施形態に係るサービス管理システム1における利用規約類の承諾のフローの一例を示す。
【0062】
図10のフローで示す処理において、左側はアカウントを作成しようとするユーザーのスマートフォン10による処理を示しており、右側がサーバー100による処理を示しいている。また、それらの間の処理はデータ通信を伴うものである。
【0063】
まず、ステップS211で、ユーザーがサービスを選択し、選択されたサービスに関するデータをサーバー100側に送信する(S211)。続いて、ステップ221で、サーバー100は、選択されたサービスに関する
図7乃至
図9に示すデータから「事業者ID」を特定し、事業者DBを参照する(S221)。
【0064】
例えば、ユーザーの位置データを読み取り、その位置から一定の距離内で事業者を特定すればよい。また、予めサービスを受ける位置を登録しておき、その位置から一定の距離内で事業者を特定してもよい。例えば、外出先から自宅への宅配を依頼する場合には自宅から一定の距離内で事業者を特定すればよい。
【0065】
図11は、本発明の実施形態に係るサービス管理システム1における事業者データベース150の承諾済みユーザーテーブルの一例を示す。
【0066】
図11は、利用規約類の承諾済みユーザーテーブルのデータ構造の一例を示す。サーバー100には、事業者データベース150が記憶される。事業者データベース150の一つのデータテーブルには、「事業者ID」に対して利用規約類を承諾した利用者の「ユーザーID」データを含めることができる。ここで、「事業者ID」は、別のサービス、異なる地域であっても、同じ事業者であれば、同じ「事業者ID」を用いると好ましい。
【0067】
図12は、本発明の実施形態に係るサービス管理システム1における事業者データベース150の利用規約類・事業者個別情報に関するデータのデータ構造の一例を示す。利用規約類に関するデータは、
図12(A)に示す事業者の利用規約のデータ、
図12(B)に示す事業者のプライバシーポリシーのデータ、
図12(C)に示す事業者の特商法のデータを含む。
【0068】
図12(A)は、本発明の実施形態に係るサービス管理システム1における各事業者の利用規約のデータ構造の一例を示す。サーバー100の事業者データベース150の一つのデータテーブルには、「事業者ID」に対する「利用規約」のデータを含めることができる。利用規約は、「版」、「変更日」、「適用日」のデータを含めてもよい。
【0069】
図12(B)は、本発明の実施形態に係るサービス管理システム1における各事業者のプライバシーポリシーのデータ構造の一例を示す。サーバー100の事業者データベース150の一つのデータテーブルには、「事業者ID」に対する「プライバシーポリシー」のデータを含めることができる。利用規約は、「版」、「変更日」、「適用日」のデータを含めてもよい。
【0070】
図12(C)は、本発明の実施形態に係るサービス管理システム1における各事業者の特商法のデータ構造の一例を示す。サーバー100の事業者データベース150の一つのデータテーブルには、「事業者ID」に対する「特商法」のデータを含めることができる。
【0071】
図12(D)は、本発明の実施形態に係るサービス管理システム1における各事業者の問い合わせ/サポートセンターのデータ構造の一例を示す。サーバー100の事業者データベース150には、事業者個別情報のデータを記憶する。事業者データベース150の一つのデータテーブルには、「事業者ID」に対する「問い合わせ/サポートセンター」のデータを含めることができる。「問い合わせ/サポートセンター」のデータは、電話番号、住所、営業時間、メールアドレス、URL等でよい。
【0072】
次に、ステップS222で、サーバー100側で、これらの事業者データベース150からユーザーが利用規約類を承諾済みか否か判定する(S222)。判定は、
図11に示した利用規約類の承諾済みユーザーテーブルで確認すればよい。選択されたサービスの事業者IDに対して、ユーザーのIDが存在する場合Yesと判定し、存在しない場合Noと判定する。存在している場合、ステップS226に進み、存在しない場合、ステップS223に進む。
【0073】
ユーザーが選択したサービスの事業者の利用規約類を承諾していない場合、ステップ223で、サーバー100側からユーザーのスマートフォン10にユーザーが選択したサービスの事業者の利用規約類を送信する(S223)。事業者の利用規約類は、
図12(A)に示す利用規約テーブル、
図12(B)に示すプライバシーポリシーテーブル、
図12(C)に示す特商法デーブルから、ユーザーが選択したサービスの事業者IDのデータを送信すればよい。
【0074】
次に、ステップS212で、ユーザーがスマートフォン10で利用規約類の承諾を選択し、選択されたサービスに関するデータをサーバー100側に送信する(S212)。ユーザーが承諾をしない場合はフローを終了する。
【0075】
続いて、ステップS224で、ユーザーが利用規約類を承諾したことをサーバー100の事業者データベース150に書き込む(S224)。例えば、
図11の利用規約類承諾済みユーザーテーブルの選択されたサービスの事業者IDに対してユーザーIDを書き込めばよい。
【0076】
次に、ステップS225で、サーバー100からユーザーのスマートフォン10に利用規約類承諾通知を送信し(S225)、ユーザーはステップS213で、利用規約類承諾通知を受信する(S213)。
【0077】
その後、ステップS226で、サーバー100からユーザーに合わせたサービスメニューを送信し(S226)、ユーザーのスマートフォン10には、ステップS214で、ユーザーにあわせた事業者のサービスメニューが表示される(S214)。
【0078】
なお、ステップS222で、ユーザーが選択したサービスの事業者の利用規約類を承諾している場合、すなわち、2回目以降のアクセスの場合、ステップ226に進み、ユーザーのスマートフォン10には、ユーザーにあわせたサービスメニューが表示される。
【0079】
ここで、ユーザーにあわせたサービスメニューとは、
図5に示したユーザーデータの位置データを読み取り、その位置から一定の距離内で特定した事業者のサービスメニューでよい。また、予めサービスを受ける位置を登録しておき、その位置から一定の距離内で特定した事業者のサービスメニューでもよい。例えば、外出先から自宅への宅配を依頼する場合には自宅から一定の距離内で特定した事業者のサービスメニューを表示すればよい。
【0080】
このように、事業者IDによって利用規約類を特定できるため、別のサービス、異なる地域であっても、同じ事業者IDであれば同じ利用規約類を使用することができる。また、利用規約類を1度承諾すれば、2回目以降に利用規約類を承諾する必要がない。
【0081】
図13は、本発明の実施形態に係るサービス管理システム1における決済時のフローの一例を示す。
【0082】
図13のフローで示す処理において、左側はアカウントを作成しようとするユーザーのスマートフォン10による処理を示しており、右側がサーバー100による処理を示しいている。また、それらの間の処理はデータ通信を伴うものである。
【0083】
まず、ステップS311で、ユーザーからサービスの終了を送信する(S311)。すると、ステップS321で、サーバー100の事業者データベース150に記憶された決済方式をユーザーのスマートフォン10に表示させる(S321)。
【0084】
図14は、本発明の実施形態に係るサービス管理システム1における事業者データベース150の決済データのデータ構造の一例を示す。
【0085】
図14は、決済方式テーブルのデータ構造の一例を示す。サーバー100には、事業者データベース150が記憶される。事業者データベース150の一つのデータテーブルには、「事業者ID」に対して少なくとも1つの「決済方式」を含めることができる。ここで、「事業者ID」は同じ事業者であってもサービス毎に別のものを有すると好ましい。決済方式は、クレジットカード、電子マネー、QRコード等、一般に利用されている決済方式でよい。
【0086】
すなわち、ステップS321では、
図14に示す様な事業者データベース150の決済方式データテーブルから、ユーザーが利用した事業者IDの決済方式を表示させればよい。
【0087】
続いて、ステップS312で、ユーザーが決済方式を選択し、選択された決済方式に関するデータをサーバー100に送信する(S312)。
【0088】
続いて、サーバー100側では、ステップS322において、ユーザーデータベース110を参照して、該当するユーザーのアカウントに基づいて、クレジットカードに対する課金処理、或いは、口座データのポイントから減算を行う決済処理を実行する(S322)。
【0089】
次に、サーバー100は、ステップS323において、スマートフォン10に対して、サービス終了処理が完了し、決済処理が完了した報告を送信する(S323)。このような報告には、ポイントの減算に伴う口座の残高なども含めることができる。
【0090】
続いて、ステップS313で、このような報告を受信したスマートフォン10は、タッチパネル部30で当該報告事項を表示する。
【0091】
このように、事業者IDによって決済方式を特定できるため、別のサービス、異なる地域であっても、同じ事業者IDであれば同じ決済方式を使用することができ、決済方式を1度決定すれば、2回目以降に前回の決済方式を使用することができる。
【0092】
以上、本実施形態のサービス管理システム1は、ユーザーに対するサービスの提供を行うための管理を行うサービス管理システム1であって、サービス毎に事業者を特定する事業者IDを記憶するサービスデータテーブルを有するサービスデータベース120,130,140と、事業者ID毎に利用規約類を記憶する利用規約類データテーブルを有する事業者データベース150と、ユーザーがサービスモジュールを選択した場合に、サービスデータテーブルを参照して、サービスモジュールから特定される事業者の事業者IDを読取り、利用規約類データテーブルを参照して事業者IDから特定される利用規約類を表示するサーバー制御部101と、を備える。
【0093】
したがって、事業者IDによって利用規約類を特定できるため、別のサービス、異なる地域であっても、同じ事業者IDであれば同じ利用規約類を使用することができる。
【0094】
また、本実施形態のサービス管理システム1は、事業者データベース150は、事業者ID毎に過去に利用規約類を承認したユーザーのユーザーIDを記憶する承認済みユーザーデータテーブルを有し、サーバー制御部101は、ユーザーがサービスモジュールを選択した場合に、承認済みユーザーデータテーブルを参照して、サービスモジュールから特定される事業者の事業者IDに対応するユーザーIDが存在する場合にはユーザーがすでに利用規約類を承認していると判断して利用規約類を表示しない。
【0095】
したがって、事業者IDによって利用規約類を特定できるため、別のサービス、異なる地域であっても、同じ事業者IDであれば同じ利用規約類を使用することができ、利用規約類を1度承諾すれば、2回目以降に利用規約類を承諾する必要がない。
【0096】
また、本実施形態のサービス管理システム1では、サーバー制御部101は、ユーザーが事業者を選択した場合に、サービスデータテーブルを参照して、事業者IDから特定されるサービス業者IDを読取り、サービスデータテーブルを参照して事業者IDから特定されるサービスモジュールを表示する。
【0097】
したがって、事業者によってサービスを特定できるため、同じ事業者の様々なサービスを利用することができる。
【0098】
また、本実施形態のサービス管理システム1は、事業者データベース150は、事業者ID毎に少なくとも1つの決済方式を記憶する決済方式データテーブルを有し、サーバー制御部101は、ユーザーが利用したサービスの決済をする場合に、決済方式データテーブルを参照して、サービスモジュールから特定される事業者の事業者IDを読取り、少なくとも1つの決済方式を表示する
【0099】
したがって、事業者IDによって決済方式を特定できるため、別のサービス、異なる地域であっても、同じ事業者IDであれば同じ決済方式を使用することができ、決済方式を1度決定すれば、2回目以降に前回の決済方式を使用することができる。
【0100】
また、本実施形態のサービス管理システム1は、サービスが、飲食業、小売業、宅配業、清掃業、警備業、金融・保険業、観光業、宿泊施設提供業、医療・福祉業のいずれかに属するもの又は行政サービスである。
【0101】
したがって、様々なサービスに対して利用することができる。
【0102】
なお、この実施形態によって本発明は限定されるものではない。すなわち、実施形態の説明に当たって、例示のために特定の詳細な内容が多く含まれるが、当業者であれば、これらの詳細な内容に色々なバリエーションや変更を加えてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0103】
本発明の三輪車両用のリーン式前輪懸架機構は、電動式などの三輪車両の低床化、低重心化、及び、小型化が可能で、自転車のように直感的な運転操作がしやすく、走行安定性に優れ、低コストで生産可能であるので、万人が気軽に利用でき、通勤や、通学、買い物など、日常的な移動の場面に幅広く利用できる。
【符号の説明】
【0104】
1…サービス管理システム、
10…スマートフォン(ユーザーの情報処理端末装置)、11…制御部、15…記憶部、
20…通信部、21…近接無線通信部、23…GPS信号受信部、25…撮像部、
30…タッチパネル部、31…入力部、32…表示部、
40…メニュー、41…検索キーワード入力欄、42…バナー広告、50…サービスモジュールのアイコン、
100…サーバー、101…サーバー制御部、110…ユーザーデータベース、120…車両データベース、130…駐車スペースデータベース、140…サービス業者データベース、150…事業者データベース、
200…電動車両(車両)、300…サービス業者の情報処理端末装置