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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024019928
(43)【公開日】2024-02-14
(54)【発明の名称】半導体装置とその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 29/78 20060101AFI20240206BHJP
   H01L 29/12 20060101ALI20240206BHJP
   H01L 29/06 20060101ALI20240206BHJP
   H01L 21/265 20060101ALI20240206BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20240206BHJP
【FI】
H01L29/78 652H
H01L29/78 652T
H01L29/06 301D
H01L29/06 301V
H01L29/78 653A
H01L29/78 652F
H01L21/265 V
H01L29/78 658E
H01L29/78 658A
H01L21/265 F
H01L29/78 658G
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022122706
(22)【出願日】2022-08-01
(71)【出願人】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】520124752
【氏名又は名称】株式会社ミライズテクノロジーズ
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金原 啓道
(57)【要約】
【課題】半導体装置の電気的特性の悪化を抑えるための技術を提供する。
【解決手段】半導体装置1は、下側繰り返し層13Aと、上側繰り返し層13Bと、を有している。第2導電型カラム下側部分15Aと第2導電型カラム上側部分15Bの少なくともいずれか一方は、中央部分42,48と、下側繰り返し層と上側繰り返し層の間の境界面と中央部分の間に設けられている端部44,46と、を含む。繰り返し方向に沿って測定される境界面における端部分の幅Lpa2,Lpb2は、繰り返し方向に沿って測定される中央部分の幅Lpa1,Lpb1よりも小さい。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板(10)を平面視したときに、第1導電型カラム(14)と第2導電型カラム(15)が少なくとも1つの繰り返し方向に沿って交互に繰り返し配置された繰り返し層(13)を有する半導体装置(1)の製造方法であって、
前記繰り返し層を形成する工程、を備えており、
前記繰り返し層を形成する工程は、
第1導電型の下側エピ層(114A)内の一部を第2導電型の領域に置換することにより、第1導電型カラム下側部分(14A)と第2導電型カラム下側部分(15A)が前記繰り返し方向に沿って交互に繰り返された下側繰り返し層(13A)を形成する工程と、
前記下側繰り返し層上に上側繰り返し層(13B)を形成する工程であって、第1導電型の上側エピ層(114B)内の一部を第2導電型の領域に置換することにより、第1導電型カラム上側部分(14B)と第2導電型カラム上側部分(15B)が前記繰り返し方向に沿って交互に繰り返された前記上側繰り返し層を形成する工程と、を有しており、
前記第2導電型カラム下側部分と第2導電型カラム上側部分の少なくともいずれか一方は、中央部分(42,48)と、前記下側繰り返し層と前記上側繰り返し層の間の境界面と前記中央部分の間に設けられている端部分(44,46)と、を含み、
前記繰り返し方向に沿って測定される前記境界面における前記端部分の幅(Lpa2,Lpb2)は、前記繰り返し方向に沿って測定される前記中央部分の幅(Lpa1,Lpb1)よりも小さい、半導体装置の製造方法。
【請求項2】
前記中央部分と前記端部分は、製造条件を変えた複数回のイオン注入によって成形される、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項3】
前記中央部分と前記端部分は、結晶成長とイオン注入の組合せによって形成される、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項4】
前記繰り返し方向に沿って測定される前記第1導電型カラムの幅であって、前記第2導電型カラムの前記中央部分に隣接する部分の幅(Lna1,Lnb1)が、1.0μm未満である、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項5】
前記第2導電型カラム下側部分と第2導電型カラム上側部分の双方が、前記中央部分と前記端部分と、を含む、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項6】
前記端部分の前記繰り返し方向に対向する側面はいずれも、前記中央部分の前記繰り返し方向に対向する側面よりも内側に位置する、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項7】
前記端部分の前記第2導電型不純物の濃度は、前記中央部分の前記第2導電型不純物の濃度よりも濃い、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項8】
前記半導体基板を平面視したときに、前記第1導電型カラムと前記第2導電型カラムはいずれも、前記繰り返し方向に直交する方向に沿って延びており、
前記半導体基板を平面視したときに、前記繰り返し方向に沿って測定される前記境界面における前記端部分の幅は、前記繰り返し方向に直交する方向に沿って変化する、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項9】
前記繰り返し層がSJ層である、請求項1~8のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項10】
半導体装置(1)であって、
半導体基板(10)を平面視したときに、第1導電型カラム(14)と第2導電型カラム(15)が少なくとも1つの繰り返し方向に沿って交互に繰り返し配置された繰り返し層(13)を備えており、
前記繰り返し層は、
前記第1導電型カラム下側部分(14A)と前記第2導電型カラム下側部分(15A)が前記繰り返し方向に沿って交互に繰り返された下側繰り返し層(13A)と、
第1導電型カラム上側部分(14B)と第2導電型カラム上側部分(15B)が前記繰り返し方向に沿って交互に繰り返された上側繰り返し層(13B)と、を有しており、
前記第2導電型カラム下側部分と第2導電型カラム上側部分の少なくともいずれか一方は、中央部分(42,48)と、前記下側繰り返し層と前記上側繰り返し層の間の境界面と前記中央部分の間に設けられている端部分(44,46)と、を含み、
前記繰り返し方向に沿って測定される前記境界面における前記端部分の幅(Lpa2,Lpb2)は、前記繰り返し方向に沿って測定される前記中央部分の幅(Lpa1,Lpb1)よりも小さい、半導体装置。
【請求項11】
前記繰り返し方向に沿って測定される前記第1導電型カラムの幅であって、前記第2導電型カラムの前記中央部分に隣接する部分の幅(Lna1,Lnb1)が、1.0μm未満である、請求項10に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書が開示する技術は、半導体装置とその製造方法に関する。
【0002】
半導体装置は、半導体基板内にn型カラムとp型カラムが交互に繰り返し配置された繰り返し層を備えていることがある。このような繰り返し層は様々な理由で必要とされている。例えば、半導体装置の低オン抵抗化と高耐圧化を両立するために、スーパージャンクション層(以下、「SJ層」という)と称される繰り返し層が開発されている。特許文献1には、SJ層を備えた半導体装置の一例が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-558172号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような繰り返し層の厚みを大きくしたいことがある。例えば、繰り返し層がSJ層の場合、SJ層の厚みを大きくすることで、半導体装置の低オン抵抗化と高耐圧化の間のトレードオフ関係をさらに改善することができる。しかしながら、厚みの大きい繰り返し層は、n型カラム及びp型カラムのアスペクト比が大きくなるので、繰り返し層の全体を一括で作成することが困難となる。そこで、複数の積層工程を経て繰り返し層の全体を形成する製造方法が提案されている。
【0005】
しかしながら、積層したときに下側繰り返し層と上側繰り返し層の間で位置ズレが生じると、下側繰り返し層と上側繰り返し層の境界面でカラム間に狭窄部分が形成され、半導体装置の電気的特性を悪化させる虞がある。本明細書は、半導体装置の電気的特性の悪化が抑えるための技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書は、半導体基板(10)を平面視したときに、第1導電型カラム(14)と第2導電型カラム(15)が少なくとも1つの繰り返し方向に沿って交互に繰り返し配置された繰り返し層(13)を有する半導体装置(1)の製造方法を開示する。この製造方法は、前記繰り返し層を形成する工程、を備えることができる。前記繰り返し層を形成する工程は、第1導電型の下側エピ層(114A)内の一部を第2導電型の領域に置換することにより、第1導電型カラム下側部分(14A)と第2導電型カラム下側部分(15A)が前記繰り返し方向に沿って交互に繰り返された下側繰り返し層(13A)を形成する工程と、前記下側繰り返し層上に上側繰り返し層(13B)を形成する工程であって、第1導電型の上側エピ層(114B)内の一部を第2導電型の領域に置換することにより、第1導電型カラム上側部分(14B)と第2導電型カラム上側部分(15B)が前記繰り返し方向に沿って交互に繰り返された前記上側繰り返し層を形成する工程と、を有することができる。前記第2導電型カラム下側部分と第2導電型カラム上側部分の少なくともいずれか一方は、中央部分(42,48)と、前記下側繰り返し層と前記上側繰り返し層の間の境界面と前記中央部分の間に設けられている端部分(44,46)と、を含むことができる。前記繰り返し方向に沿って測定される前記境界面における前記端部分の幅(Lpa2,Lpb2)は、前記繰り返し方向に沿って測定される前記中央部分の幅(Lpa1,Lpb1)よりも小さい。前記半導体装置の種類は、特に限定されるものではないが、例えばMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)又はIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であってもよい。
【0007】
上記製造方法を実施すると、前記第2導電型カラム下側部分と第2導電型カラム上側部分の少なくともいずれか一方の前記端部分の幅が狭くなった半導体装置が製造される。換言すると、前記下側繰り返し層と前記上側繰り返し層の間の前記境界面において、前記第1導電型カラム下側部分と前記第1導電型カラム上側部分が広い面積で接続可能な半導体装置が製造される。このため、前記下側繰り返し層上に前記上側繰り返し層を積層したときに位置ズレが生じたとしても、前記境界面において前記第1導電型カラム下側部分と第1導電型カラム上側部分が良好に接続される。このため、上記製造方法で製造される半導体装置は、電気的特性の悪化が抑えられる。
【0008】
本明細書が開示する半導体装置(1)は、半導体基板(10)を平面視したときに、第1導電型カラム(14)と第2導電型カラム(15)が少なくとも1つの繰り返し方向に沿って交互に繰り返し配置された繰り返し層(13)を備えている。前記繰り返し層は、前記第1導電型カラム下側部分(14A)と前記第2導電型カラム下側部分(15A)が前記繰り返し方向に沿って交互に繰り返された下側繰り返し層(13A)と、第1導電型カラム上側部分(14B)と第2導電型カラム上側部分(15B)が前記繰り返し方向に沿って交互に繰り返された上側繰り返し層(13B)と、を有することができる。前記第2導電型カラム下側部分と第2導電型カラム上側部分の少なくともいずれか一方は、中央部分(42,48)と、前記下側繰り返し層と前記上側繰り返し層の間の境界面と前記中央部分の間に設けられている端部分(44,46)と、を含むことができる。前記繰り返し方向に沿って測定される前記境界面における前記端部分の幅(Lpa2,Lpb2)は、前記繰り返し方向に沿って測定される前記中央部分の幅(Lpa1,Lpb1)よりも小さい。
【0009】
上記半導体装置では、前記第2導電型カラム下側部分と第2導電型カラム上側部分の少なくともいずれか一方の前記端部分の幅が狭くなっている。換言すると、上記半導体装置では、前記下側繰り返し層と前記上側繰り返し層の間の前記境界面において、前記第1導電型カラム下側部分と前記第1導電型カラム上側部分が広い面積で接続可能である。このため、前記下側繰り返し層上に前記上側繰り返し層を積層したときに位置ズレが生じたとしても、前記境界面において前記第1導電型カラム下側部分と前記第1導電型カラム上側部分が良好に接続される。このため、上記半導体装置は、電気的特性の悪化が抑えられる構造を備えている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態の半導体装置の断面斜視図を模式的に示す。
図2】本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図3】本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図であり、図2のIII-III線に沿った要部拡大断面図を模式的に示す。
図4】本実施形態の半導体装置の変形例が備える繰り返し層の要部拡大断面図であり、図2のIII-III線に沿った要部拡大断面図を模式的に示す。
図5】従来の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す図であり、下側繰り返し層と上側繰り返し層の間で位置ズレが生じたときに電流経路が狭窄される様子を説明する図を示す。
図6】本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す図であり、下側繰り返し層と上側繰り返し層の間で位置ズレが生じたときに電流経路が確保される様子を説明する図を示す。
図7】本実施形態の半導体装置の変形例が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図8】本実施形態の半導体装置の変形例が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図9】本実施形態の半導体装置の変形例が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図10】本実施形態の半導体装置の変形例が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図11】第1の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図12】第1の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図13】第1の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図14】第1の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図15】第1の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図16】第1の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図17】第1の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図18】第1の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図19】第1の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図20】第1の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図21】第1の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図22】第2の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図23】第2の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図24】第2の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図25】第2の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図26】第2の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図27】第2の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図28】第2の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図29】第2の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図30】第3の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図31】第3の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図32】第3の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図33】第3の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図34】第3の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図35】第3の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図36】第3の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図37】第3の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図38】第3の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図39】第3の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図40】第3の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図41】第3の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図42】第3の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図43】第3の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図44】第3の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図45】第4の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図46】第4の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図47】第4の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図48】第4の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図49】第4の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図50】第4の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図51】第4の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図52】第4の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
図53】第4の製造方法の製造過程における、本実施形態の半導体装置が備える繰り返し層の要部拡大断面図を模式的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本明細書が開示する実施形態について説明する。なお、図示明瞭化を目的として、繰り返し配置されている構成要素については、その一部のみに符号を付す。
【0012】
図1に示されるように、半導体装置1は、MOSFET(metal-oxide-semiconductor field effect transistor)と称される種類のパワーデバイスであり、半導体基板10を備えている。半導体基板10は、特に限定されるものではないが、例えば炭化シリコン(SiC)で構成されていてもよい。この例に代えて、半導体基板10は、シリコン、窒化ガリウム、酸化ガリウム等の他の半導体材料で構成されていてもよい。
【0013】
半導体基板10の下面10aにはドレイン電極22が形成されており、半導体基板10の上面10bにはソース電極24が形成されている。このように、半導体装置1は、電流が半導体基板10の厚み方向に流れる縦型のパワーデバイスである。ここで、半導体基板10の厚み方向がz方向であり、半導体基板10の上面10bに平行な一方向(即ち、z方向に直交する一方向)がx方向であり、z方向及びx方向に直交する方向がy方向である。
【0014】
半導体基板10は、ドレイン領域11と、ドリフト領域12と、繰り返し層13と、ボディ領域16と、ソース領域17と、ボディコンタクト領域18と、を有している。
【0015】
ドレイン領域11は、半導体基板10の下面10aに露出する位置に配置されており、n型不純物を高濃度に含むn+型領域である。ドレイン領域11は、ドレイン電極22にオーミック接触している。
【0016】
ドリフト領域12は、ドレイン領域11と繰り返し層13の間に配置されており、ドレイン領域11と繰り返し層13を隔てている。ドリフト領域12は、ドレイン領域11よりもn型不純物の濃度が薄いn型領域である。
【0017】
繰り返し層13は、ドリフト領域12とボディ領域16の間に配置されており、ドリフト領域12とボディ領域16を隔てている。繰り返し層13は、複数のn型カラム14と、複数のp型カラム15と、を有している。繰り返し層13は、半導体基板10の上面10bに対して直交する方向(即ち、z方向)から見たときに(以下、「平面視したときに」という)、n型カラム14とp型カラム15が繰り返し方向(この例ではy方向)に沿って交互に繰り返し配置されて構成されている。
【0018】
複数のn型カラム14の各々は、下端がドリフト領域12に接しており、上端がボディ領域16に接している。n型カラム14のn型不純物の濃度は、ドリフト領域12のn型不純物の濃度よりも濃い。複数のp型カラム15の各々も、下端がドリフト領域12に接しており、上端がボディ領域16に接している。p型カラム15のp型不純物の濃度は、ボディ領域16のp型不純物の濃度よりも濃い。複数のn型カラム14と複数のp型カラム15の組合せは、半導体装置1がオフしたときに電荷がバランスするように構成されており、SJ層を構成している。
【0019】
ボディ領域16は、繰り返し層13上に配置されており、繰り返し層13とソース領域17、及び、繰り返し層13とボディコンタクト領域18を隔てている。ボディ領域16は、半導体装置1がオンしたときにチャネルが形成される領域である。
【0020】
ソース領域17は、半導体基板10の上面10bに露出する位置に配置されており、n型不純物を高濃度に含むn+型領域である。ソース領域17は、ソース電極24にオーミック接触している。
【0021】
ボディコンタクト領域18は、半導体基板10の上面10bに露出する位置に配置されており、p型不純物を高濃度に含むp+型領域である。ボディコンタクト領域18は、ソース電極24にオーミック接触している。
【0022】
半導体装置1はさらに、複数のトレンチゲート30を備えている。複数のトレンチゲート30の各々は、半導体基板10の上面10bからソース領域17及びボディ領域16を貫通して繰り返し層13に達するように形成されている。また、複数のトレンチゲート30の各々は、半導体基板10を平面視したときに、繰り返し層13の繰り返し方向(即ち、y方向)と平行に延びている。
【0023】
複数のトレンチゲート30の各々は、ゲート電極32と、ゲート絶縁膜34と、を有している。ゲート電極32は、ゲート絶縁膜34によって半導体基板10から絶縁されており、層間絶縁膜によってソース電極24からも絶縁されている。ソース領域17及びボディ領域16は、トレンチゲート30の側面に接している。繰り返し層13を構成するn型カラム14及びp型カラム15は、トレンチゲート30の側面及び底面に接している。
【0024】
図2に、繰り返し方向(即ち、y方向)と厚み方向(即ち、z方向)に平行な面(即ち、yz平面)で切断して得られる繰り返し層13の要部拡大断面図を示す。繰り返し層13は、下側繰り返し層13Aと、上側繰り返し層13Bと、を有している。後述する製造方法で詳細するように、下側繰り返し層13Aと上側繰り返し層13Bの各々は、繰り返し層13を形成するときの積層単位である。この例では、2回の積層工程を経て繰り返し層13が形成されている。この例に代えて、3回以上の積層工程を経て繰り返し層13が形成されてもよい。
【0025】
複数のn型カラム14の各々は、下側繰り返し層13Aに対応するn型カラム下側部分14Aと、上側繰り返し層13Bに対応するn型カラム上側部分14Bと、を有している。同様に、複数のp型カラム15の各々は、下側繰り返し層13Aに対応するp型カラム下側部分15Aと、上側繰り返し層13Bに対応するp型カラム上側部分15Bと、を有している。このように、下側繰り返し層13Aは、n型カラム下側部分14Aとp型カラム下側部分15Aが繰り返し方向(即ち、y方向)に沿って交互に繰り返し配置されて構成されている。同様に、上側繰り返し層13Bは、n型カラム上側部分14Bとp型カラム上側部分15Bが繰り返し方向(即ち、y方向)に沿って交互に繰り返し配置されて構成されている。なお、以下で「幅」についての説明があるときは、繰り返し方向(即ち、y方向)に沿って測定される幅のことをいう。
【0026】
p型カラム下側部分15Aは、中央部分42と、端部分44と、を有している。中央部分42は、p型カラム下側部分15Aのうちの中央側に位置する部分であり、幅Lpa1が厚み方向(即ち、z方向)に概ね一定の部分である。より詳細には、中央部分42は、繰り返し方向(即ち、y方向)に対向する一対の側面が厚み方向(即ち、z方向)に平行となっている部分であり、p型カラム下側部分15Aのうちの最大幅を含む部分である。端部分44は、p型カラム下側部分15Aのうちの端部側に位置する部分であり、下側繰り返し層13Aと上側繰り返し層13Bの間の境界面(破線で示す)と中央部分42の間に設けられている部分である。端部分44の繰り返し方向(即ち、y方向)に対向する側面はいずれも、中央部分42の繰り返し方向(即ち、y方向)に対向する側面よりも内側に位置している。この例では、端部分44が、中央部分42から境界面に向けて先細りの形状を備えている。したがって、境界面における端部分44の幅Lpa2は、中央部分42の幅Lpa1よりも小さい。
【0027】
p型カラム上側部分15Bは、中央部分48と、端部分46と、を有している。中央部分48は、p型カラム上側部分15Bのうちの中央側に位置する部分であり、幅Lpb1が厚み方向(即ち、z方向)に概ね一定の部分である。より詳細には、中央部分48は、繰り返し方向(即ち、y方向)に対向する一対の側面が厚み方向(即ち、z方向)に平行となっている部分であり、p型カラム上側部分15Bのうちの最大幅を含む部分である。端部分46は、p型カラム上側部分15Bのうちの端部側に位置する部分であり、下側繰り返し層13Aと上側繰り返し層13Bの間の境界面(破線で示す)と中央部分48の間に設けられている部分である。端部分46の繰り返し方向(即ち、y方向)に対向する側面はいずれも、中央部分48の繰り返し方向(即ち、y方向)に対向する側面よりも内側に位置している。この例では、端部分46が、中央部分48から境界面に向けて先細りの形状を備えている。したがって、境界面における端部分46の幅Lpb2は、中央部分48の幅Lpb1よりも小さい。
【0028】
n型カラム下側部分14Aは、後述する製造方法で説明するように、p型カラム下側部分15Aを形成した残部として形成され、隣接するp型カラム下側部分15Aの形状に対応した形状を有している。したがって、n型カラム下側部分14Aでは、p型カラム下側部分15Aの中央部分42に隣接する部分が一定の幅Lna1で構成されており、p型カラム下側部分15Aの端部分44に隣接する部分が境界面に向けて幅が漸増して構成されている。
【0029】
n型カラム上側部分14Bも同様に、隣接するp型カラム上側部分15Bの形状に対応した形状を有している。n型カラム上側部分14Bでは、p型カラム上側部分15Bの中央部分48に隣接する部分が一定の幅Lnb1で構成されており、p型カラム上側部分15Bの端部分46に隣接する部分が境界面に向けて幅が漸増して構成されている。
【0030】
n型カラム下側部分14Aの幅Lna1及びn型カラム上側部分14Bの幅Lnb1はいずれも、p型カラム15の端部分44,46の幅Lpa2,Lpb2よりも大きい。また、n型カラム下側部分14Aの幅Lna1及びn型カラム上側部分14Bの幅Lnb1はいずれも、特に限定されるものではないが、例えば0.1~1.0μmの範囲であってもよい。
【0031】
図3に、下側繰り返し層13Aと上側繰り返し層13Bの間の境界面、即ち、図2のIII-III線で切断して得られる繰り返し層13の要部拡大断面図を示す。図3に示すように、p型カラム15の端部分44,46の幅Lpa2,Lpb2はいずれも、p型カラム15の長手方向(即ち、x方向)に沿って一定である。
【0032】
この例に代えて、図4に示すように、p型カラム15の端部分44,46の幅Lpa2,Lpb2はいずれも、p型カラム15の長手方向(即ち、x方向)に沿って変化してもよい。換言すると、p型カラム15の端部分44,46は、p型カラム15の長手方向(即ち、x方向)に沿って分散して配置された幅の広い部分を有していてもよい。この例に示されるように、p型カラム15の端部分44,46の幅広な部分は、p型カラム15の長手方向(即ち、x方向)に沿って周期的に配置されていてもよい。また、p型カラム15の端部分44,46の幅広な部分は、中央部分42,48の幅Lpa1,Lpb1と同一の幅を有していてもよい。
【0033】
p型カラム15の端部分44,46がこのような幅広な部分を有していると、p型カラム下側部分15Aとp型カラム上側部分15Bが広い面積で接することができる。このため、半導体装置1の内蔵ダイオードがターンオフしたときに、ドリフト領域12に蓄積していた正孔キャリアをソース電極24まで効率的に排出することができる。なお、この例では、複数のp型カラム15の各々の端部分44,46の幅広な部分が、繰り返し方向(即ち、y方向)に一致するように配置されている。この例に代えて、複数のp型カラム15の各々の端部分44,46の幅広な部分は、繰り返し方向(即ち、y方向)に一致せずに配置されていてもよい。また、隣り合うp型カラム15の各々の端部分44,46の幅広な部分が接続されていてもよい。
【0034】
次に、半導体装置1の動作について説明する。半導体装置1は、ドレイン電極22にソース電極24よりも高い電位が印加された状態で使用される。ゲート電極32にゲート閾値以上の電位が印加されると、ゲート絶縁膜34の近傍のボディ領域16にチャネルが形成され、ソース領域17とn型カラム14がチャネルを介して接続される。これにより、ソース領域17からチャネル、n型カラム14、及び、ドリフト領域12を経由してドレイン領域11へ電子が流れる。ゲート電極32の電位をゲート閾値以上の値からゲート閾値未満の値へ引き下げると、チャネルが消失し、電子の流れが停止する。このように、半導体装置1は、スイッチング素子として動作することができる。
【0035】
図5及び図6を参照し、半導体装置1の作用効果について説明する。なお、図示明瞭化を目的として、符号については省略して図示している。図5及び図6は、図2に対応した断面図であり、図5が比較例の半導体装置の繰り返し層を示しており、図6が本実施形態の半導体装置の繰り返し層を示している。図5及び図6は、下側繰り返し層上に上側繰り返し層を積層したときに、繰り返し方向(即ち、y方向)に沿って位置ズレが生じたときの様子を示している。
【0036】
図5に示す比較例は、繰り返し層13を構成するn型カラム及びp型カラムの幅がいずれも、厚み方向に一定で構成されている。このような比較例では、位置ズレが生じたときに、境界面においてn型カラム下側部分とn型カラム上側部分の間に狭窄部分(破線で示す)が形成される。n型カラム下側部分とn型カラム上側部分は、半導体装置1がオンしたときに電流が流れる経路である。このため、位置ズレが生じてn型カラム下側部分とn型カラム上側部分の間に狭窄部分が形成されると、半導体装置1のオン抵抗が大幅に増加してしまう。
【0037】
一方、図6に示す本実施形態では、p型カラム下側部分15Aとp型カラム上側部分15Bの各々が幅の狭い端部分44,46を有している。換言すると、n型カラム下側部分とn型カラム上側部分の各々は、境界面において幅広に形成されている。このため、n型カラム下側部分とn型カラム上側部分は、境界面において広い面積で接続することができる。したがって、位置ズレが生じたとしても、境界面においてn型カラム下側部分14Aとn型カラム上側部分14Bの間に狭窄部分が形成されず、両者の接続が良好に維持される。この結果、半導体装置1は、位置ズレに対するロバスト性が高く、電気的特性の悪化が抑えられる構造を備えている。
【0038】
下側繰り返し層13Aと上側繰り返し層13Bの間の位置ズレによる電気的特性の悪化は、n型カラム14の幅が小さいときに顕在化する。例えば、n型カラムの幅Lna1,Lnb1が1.0μm未満になると、位置ズレによる電気的特性の悪化が顕在化する。したがって、本明細書が開示する技術は、n型カラムの幅Lna1,Lnb1が1.0μm未満のときに特に有用である。
【0039】
下側繰り返し層13Aと上側繰り返し層13Bの間の位置ズレは、アライメントマークの位置ズレ量に大きく影響を受ける。半導体基板10に炭化珪素が用いられている場合、アライメントマーク上にエピ成長したときに、半導体基板のオフ角(例えば4度)の影響でアライメントマークの位置ズレ量が増大することが知られている。このようなアライメントマークの位置ズレは、下側繰り返し層13A上に上側繰り返し層13Bを形成するときに生じ得る。したがって、本明細書が開示する技術は、半導体基板10に炭化珪素が用いられている場合に特に有用である。
【0040】
上記本実施形態では、p型カラム下側部分15Aとp型カラム上側部分15Bの各々が幅の狭い端部分44,46を有している。この例に代えて、p型カラム下側部分15Aとp型カラム上側部分15Bのいずれか一方が、幅の狭い端部分を有していてもよい。この場合でも、位置ズレが生じたときの電気的特性の悪化を抑えることができる。
【0041】
上記実施形態では、p型カラム下側部分15Aとp型カラム上側部分15Bの各々の端部分44,46が、境界面に向けて先細りの形状を備えていた。端部分44,46の形状は、境界面における端部分44,46の幅Lpa2,Lpb2が中央部分42,48の幅Lpa1,Lpb1よりも小さい限りにおいて、様々な形状を採用することができる。
【0042】
例えば、端部分44,46を構成する一対の側面の形状が対称でなくてもよい。また、図7に示すように、p型カラム下側部分15Aとp型カラム上側部分15Bの各々の端部分44,46は、その幅が厚み方向(即ち、z方向)に沿って一定となるような形状を備えていてもよい。また、図8に示すように、p型カラム下側部分15Aとp型カラム上側部分15Bの各々の端部分44,46が、境界面に向けて丸みを帯びた形状を備えていてもよい。また、図9に示すように、p型カラム下側部分15Aとp型カラム上側部分15Bの各々の端部分44,46は、一方の側面のみが中央部分42,48の側面よりも内側に位置するような形状を備えていてもよい。換言すると、p型カラム下側部分15Aとp型カラム上側部分15Bの各々の端部分44,46は、一方の側面が中央部分42,48の側面と面一であってもよい。なお、図9に示す構造では、p型カラム下側部分15Aとp型カラム上側部分15Bは、境界面に対して非対称に構成されている。この例に代えて、p型カラム下側部分15Aとp型カラム上側部分15Bは、境界面に対して対称に構成されていてもよい。
【0043】
上記実施形態では、p型カラム下側部分15Aとp型カラム上側部分15Bの各々の端部分44,46のp型不純物の濃度については特に言及されていない。図10に示すように、p型カラム下側部分15Aとp型カラム上側部分15Bの各々の端部分44,46のp型不純物の濃度が、中央部分42,48のp型不純物の濃度よりも濃く形成されていてもよい。p型カラム15の端部分44,46のp型不純物の濃度が濃く形成されていると、幅の狭い端部分44,46による抵抗の増加を抑えることができる。このため、半導体装置1の内蔵ダイオードがターンオフしたときに、ドリフト領域12に蓄積していた正孔キャリアをソース電極24まで効率的に排出することができる。
【0044】
次に、半導体装置1を製造する方法のうちの繰り返し層を形成するためのいくつかの方法について説明する。
【0045】
(第1の製造方法)
第1の製造方法は、図2の断面に示される繰り返し層13を形成する方法である。まず、図11に示すように、ドリフト領域12上にn型下側エピ層114Aを成膜する。次に、n型下側エピ層114A上にマスク膜51とフォトレジスト膜52を成膜する。
【0046】
次に、図12に示すように、フォトレジスト膜52をパターニングした後に、ドライエッチング技術を利用して、マスク膜51に開口53を形成する。開口53の底面には、n型下側エピ層114Aの上面が露出している。
【0047】
次に、図13及び図14に示すように、イオン注入技術を利用して、マスク膜51の開口53を介してn型下側エピ層114Aにp型イオンを注入する。イオン注入角度は、n型下側エピ層114Aの上面に対して斜め方向である。
【0048】
次に、図15に示すように、イオン注入技術を利用して、マスク膜51の開口53を介してn型下側エピ層114Aにp型イオンを注入する。イオン注入角度は、n型下側エピ層114Aの上面に対して垂直方向である。このように、イオン注入条件を変えた複数回のイオン注入を実施することにより、n型下側エピ層114A内に複数のp型カラム下側部分15Aが形成される。また、n型下側エピ層114Aのうちの複数のp型カラム下側部分15Aを形成した残部に複数のn型カラム下側部分14Aが形成される。この結果、複数のp型カラム下側部分15Aと複数のn型カラム下側部分14Aを備えた下側繰り返し層13Aが形成される。
【0049】
次に、図16に示すように、マスク膜51を除去した後に、エピタキシャル成長技術を利用して、下側繰り返し層13A上にn型上側エピ層114Bを成膜する。上記したように、このステップにおいて、アライメントマークの位置ズレ量が増大することがある。
【0050】
次に、図17に示すように、n型上側エピ層114B上にマスク膜54とフォトレジスト膜55を成膜する。
【0051】
次に、図18に示すように、フォトレジスト膜55をパターニングした後に、ドライエッチング技術を利用して、マスク膜54に開口56を形成する。ただし、この段階では、開口56の底面にはマスク膜54が残存している。
【0052】
次に、図19に示すように、ウェットエッチング技術を利用して、開口56の底面にn型上側エピ層114Bの上面が露出するように、マスク膜54の開口56を拡大する。なお、このステップは、等方性エッチングのために、マスク膜54の開口56の底部を画定する側壁は、丸みを帯びるように形成され得る。
【0053】
次に、図20に示すように、フォトレジスト膜55を除去する。
【0054】
次に、図21に示すように、イオン注入技術を利用して、マスク膜54の開口56を介してn型上側エピ層114Bにp型イオンを注入する。イオン注入角度は、n型上側エピ層114Bの上面に対して垂直方向である。n型上側エピ層114B内にはマスク膜54の開口56の形状に対応してp型イオンが注入され、複数のp型カラム上側部分15Bが形成される。また、n型上側エピ層114Bのうちの複数のp型カラム上側部分15Bを形成した残部に複数のn型カラム上側部分14Bが形成される。この結果、複数のp型カラム上側部分15Bと複数のn型カラム上側部分14Bを備えた上側繰り返し層13Bが形成される。これらの工程を経て、下側繰り返し層13Aと上側繰り返し層13Bが積層した繰り返し層13を形成することができる。
【0055】
(第2の製造方法)
第2の製造方法は、図7の断面に示される繰り返し層13を形成する方法である。n型下側エピ層114A上にマスク膜をパターニングするまでのステップは、第1の製造方法のステップ(即ち、図11及び図12)と同様とすることができる。ここで、第2の製造方法では、n型下側エピ層114A上にパターニングされるマスク膜を「61」とし、その開口を「62」とする。
【0056】
次に、図22に示すように、イオン注入技術を利用して、マスク膜61の開口62を介してn型下側エピ層114Aにp型イオンを注入する。イオン注入角度は、n型下側エピ層114Aの上面に対して垂直方向である。
【0057】
次に、図23に示すように、ウェットエッチング技術を利用して、マスク膜61の開口62を画定する側面をエッチングし、マスク膜61の開口62を拡大する。
【0058】
次に、図24に示すように、イオン注入技術を利用して、マスク膜61の開口62を介してn型下側エピ層114Aにp型イオンを注入する。イオン注入角度は、n型下側エピ層114Aの上面に対して垂直方向である。また、イオン注入エネルギーを調整することにより、n型下側エピ層114Aの上層部の除く部分にp型イオンを選択的に注入する。このように、イオン注入条件を変えた複数回のイオン注入を実施することにより、n型下側エピ層114A内に複数のp型カラム下側部分15Aが形成される。また、n型下側エピ層114Aのうちの複数のp型カラム下側部分15Aを形成した残部に複数のn型カラム下側部分14Aが形成される。この結果、複数のp型カラム下側部分15Aと複数のn型カラム下側部分14Aを備えた下側繰り返し層13Aが形成される。
【0059】
次に、図25に示すように、マスク膜61を除去した後に、エピタキシャル成長技術を利用して、下側繰り返し層13A上にn型上側エピ層114Bを成膜する。上記したように、このステップにおいて、アライメントマークの位置ズレ量が増大することがある。次に、n型上側エピ層114B上にマスク膜63を成膜する。
【0060】
次に、図26に示すように、ドライエッチング技術を利用して、マスク膜63に開口64を形成する。開口64の底面には、n型上側エピ層114Bの上面が露出している。
【0061】
次に、図27に示すように、イオン注入技術を利用して、マスク膜63の開口64を介してn型上側エピ層114Bにp型イオンを注入する。イオン注入角度は、n型上側エピ層114Bの上面に対して垂直方向である。
【0062】
次に、図28に示すように、ウェットエッチング技術を利用して、マスク膜63の開口64を画定する側面をエッチングし、マスク膜63の開口64を拡大する。
【0063】
次に、図29に示すように、イオン注入技術を利用して、マスク膜63の開口64を介してn型上側エピ層114Bにp型イオンを注入する。イオン注入角度は、n型上側エピ層114Bの上面に対して垂直方向である。また、イオン注入エネルギーを調整することにより、n型上側エピ層114Bの下層部を除く部分にp型イオンを選択的に注入する。このように、イオン注入条件を変えた複数回のイオン注入を実施することにより、n型上側エピ層114B内に複数のp型カラム上側部分15Bが形成される。また、n型上側エピ層114Bのうちの複数のp型カラム上側部分15Bを形成した残部に複数のn型カラム上側部分14Bが形成される。この結果、複数のp型カラム上側部分15Bと複数のn型カラム上側部分14Bを備えた上側繰り返し層13Bが形成される。これらの工程を経て、下側繰り返し層13Aと上側繰り返し層13Bが積層した繰り返し層13を形成することができる。
【0064】
(第3の製造方法)
第3の製造方法は、図7の断面に示される繰り返し層13を形成する方法である。まず、図30に示すように、ドリフト領域12上にn型下側エピ層114Aを成膜する。次に、n型下側エピ層114A上にマスク膜71を成膜する。
【0065】
次に、図31に示すように、ドライエッチング技術を利用して、マスク膜71に開口72を形成する。開口72の底面には、n型下側エピ層114Aの上面が露出している。
【0066】
次に、図32に示すように、ドライエッチング技術を利用して、n型下側エピ層114AにトレンチT1を形成する。
【0067】
次に、図33に示すように、エピタキシャル成長技術を利用して、トレンチT1内が充填されるように、p型エピ層115Aを形成する。
【0068】
次に、図34に示すように、研磨技術を利用して、n型下側エピ層114A上に成膜されたp型エピ層115Aを除去し、n型下側エピ層114Aの上面を露出させる。
【0069】
次に、図35に示すように、n型下側エピ層114A及びp型エピ層115A上にマスク膜73を成膜する。
【0070】
次に、図36に示すように、ドライエッチング技術を利用して、マスク膜73に開口74を形成する。開口74の底面には、p型エピ層115Aの上面の一部が露出している。
【0071】
次に、図37に示すように、イオン注入技術を利用して、マスク膜73の開口74を介してp型エピ層115Aにn型イオンをカウンタードーピングで注入する。イオン注入角度は、p型エピ層115Aの上面に対して垂直方向である。また、イオン注入エネルギーを調整することにより、p型エピ層115Aの上層部のみにn型イオンを選択的に注入する。このように、エピタキシャル成長とイオン注入を組み合わせて実施することにより、n型下側エピ層114A内に複数のp型カラム下側部分15Aが形成される。また、n型下側エピ層114Aのうちの複数のp型カラム下側部分15Aを形成した残部に複数のn型カラム下側部分14Aが形成される。この結果、複数のp型カラム下側部分15Aと複数のn型カラム下側部分14Aを備えた下側繰り返し層13Aが形成される。
【0072】
次に、図38に示すように、マスク膜73を除去した後に、エピタキシャル成長技術を利用して、下側繰り返し層13A上にn型上側エピ層114Bを成膜する。上記したように、このステップにおいて、アライメントマークの位置ズレ量が増大することがある。次に、n型上側エピ層114B上にマスク膜75を成膜する。
【0073】
次に、図39に示すように、ドライエッチング技術を利用して、マスク膜75に開口76を形成する。開口76の底面には、n型上側エピ層114Bの上面が露出している。
【0074】
次に、図40に示すように、ドライエッチング技術を利用して、n型上側エピ層114BにトレンチT2を形成する。トレンチT2は、n型上側エピ層114Bの上層部に浅く形成される。
【0075】
次に、図41に示すように、ウェットエッチング技術を利用して、マスク膜75の開口76を画定する側面をエッチングし、マスク膜75の開口76を拡大する。
【0076】
次に、図42に示すように、ドライエッチング技術を利用して、n型上側エピ層114Bに形成されていたトレンチT2を深く加工する。トレンチT2は、先端が凸状を維持しながら深く加工される。
【0077】
次に、図43に示すように、マスク膜75を除去した後に、エピタキシャル成長技術を利用して、トレンチT2内が充填されるように、p型エピ層115Bを形成する。
【0078】
次に、図44に示すように、研磨技術を利用して、n型上側エピ層114B上に成膜されたp型エピ層115Bを除去し、n型上側エピ層114Bの上面を露出させる。このように、複数回のトレンチ加工とエピタキシャル成長を組み合わせて実施することにより、n型上側エピ層114B内に複数のp型カラム上側部分15Bが形成される。また、n型上側エピ層114Bのうちの複数のp型カラム上側部分15Bを形成した残部に複数のn型カラム上側部分14Bが形成される。この結果、複数のp型カラム上側部分15Bと複数のn型カラム上側部分14Bを備えた上側繰り返し層13Bが形成される。これらの工程を経て、下側繰り返し層13Aと上側繰り返し層13Bが積層した繰り返し層13を形成することができる。
【0079】
(第4の製造方法)
第4の製造方法は、図9の断面に示される繰り返し層13を形成する方法である。n型下側エピ層114A内に斜めイオン注入を行うまでのステップは、第1の製造方法のステップ(即ち、図11図12及び図13)と同様とすることができる。ここで、第4の製造方法では、n型下側エピ層114A上にパターニングされるマスク膜を「81」とし、その開口を「82」とする。
【0080】
次に、図45に示すように、イオン注入技術を利用して、マスク膜81の開口82を介してn型下側エピ層114Aにp型イオンを注入する。イオン注入角度は、n型下側エピ層114Aの上面に対して垂直方向である。このように、イオン注入条件を変えた複数回のイオン注入を実施することにより、n型下側エピ層114A内に複数のp型カラム下側部分15Aが形成される。また、n型下側エピ層114Aのうちの複数のp型カラム下側部分15Aを形成した残部に複数のn型カラム下側部分14Aが形成される。この結果、複数のp型カラム下側部分15Aと複数のn型カラム下側部分14Aを備えた下側繰り返し層13Aが形成される。
【0081】
次に、図46に示すように、マスク膜81を除去した後に、エピタキシャル成長技術を利用して、下側繰り返し層13A上にn型上側エピ層114Bを成膜する。上記したように、このステップにおいて、アライメントマークの位置ズレ量が増大することがある。
【0082】
次に、図47に示すように、n型上側エピ層114B上にマスク膜83とフォトレジスト膜84を成膜する。
【0083】
次に、図48に示すように、フォトレジスト膜84をパターニングした後に、ドライエッチング技術を利用して、マスク膜83に開口85を形成する。ただし、この段階では、開口85の底面にはマスク膜83が残存している。
【0084】
次に、図49に示すように、ウェットエッチング技術を利用して、開口85の底面にn型上側エピ層114Bの上面が露出するように、マスク膜83の開口85を拡大する。なお、このステップは、等方性エッチングのために、マスク膜83の開口85の底部を画定する側壁は、丸みを帯びるように形成され得る。
【0085】
次に、図50に示すように、フォトレジスト膜84を除去した後に、マスク膜83上に新たにフォトレジスト膜86を成膜し、ドライエッチング技術を利用して、フォトレジスト膜86に開口87を形成する。開口87が形成されたフォトレジスト膜86は、マスク膜83の一対の側面のうちの一方を被覆し、他方を露出するように加工される。
【0086】
次に、図51に示すように、ドライエッチング技術を利用して、フォトレジスト膜86の開口87内に突出するマスク膜83の底部の一部を除去する。
【0087】
次に、図52に示すように、フォトレジスト膜86を除去する。
【0088】
次に、図53に示すように、イオン注入技術を利用して、マスク膜83の開口85を介してn型上側エピ層114Bにp型イオンを注入する。イオン注入角度は、n型上側エピ層114Bの上面に対して垂直方向である。n型上側エピ層114B内にはマスク膜83の開口85の形状に対応してp型イオンが注入され、複数のp型カラム上側部分15Bが形成される。また、n型上側エピ層114Bのうちの複数のp型カラム上側部分15Bを形成した残部に複数のn型カラム上側部分14Bが形成される。この結果、複数のp型カラム上側部分15Bと複数のn型カラム上側部分14Bを備えた上側繰り返し層13Bが形成される。これらの工程を経て、下側繰り返し層13Aと上側繰り返し層13Bが積層した繰り返し層13を形成することができる。
【0089】
以下、本明細書で開示される技術の特徴を整理する。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
【0090】
(特徴1)
半導体基板を平面視したときに、第1導電型カラムと第2導電型カラムが少なくとも1つの繰り返し方向に沿って交互に繰り返し配置された繰り返し層を有する半導体装置の製造方法であって、
前記繰り返し層を形成する工程、を備えており、
前記繰り返し層を形成する工程は、
第1導電型の下側エピ層内の一部を第2導電型の領域に置換することにより、第1導電型カラム下側部分と第2導電型カラム下側部分が前記繰り返し方向に沿って交互に繰り返された下側繰り返し層を形成する工程と、
前記下側繰り返し層上に上側繰り返し層を形成する工程であって、第1導電型の上側エピ層内の一部を第2導電型の領域に置換することにより、第1導電型カラム上側部分と第2導電型カラム上側部分が前記繰り返し方向に沿って交互に繰り返された前記上側繰り返し層を形成する工程と、を有しており、
前記第2導電型カラム下側部分と第2導電型カラム上側部分の少なくともいずれか一方は、中央部分と、前記下側繰り返し層と前記上側繰り返し層の間の境界面と前記中央部分の間に設けられている端部分と、を含み、
前記繰り返し方向に沿って測定される前記境界面における前記端部分の幅は、前記繰り返し方向に沿って測定される前記中央部分の幅よりも小さい、半導体装置の製造方法。
【0091】
(特徴2)
前記中央部分と前記端部分は、製造条件を変えた複数回のイオン注入によって成形される、特徴1に記載の半導体装置の製造方法。
【0092】
(特徴3)
前記中央部分と前記端部分は、結晶成長とイオン注入の組合せによって形成される、特徴1に記載の半導体装置の製造方法。
【0093】
(特徴4)
前記繰り返し方向に沿って測定される前記第1導電型カラムの幅であって、前記第2導電型カラムの前記中央部分に隣接する部分の幅が、1.0μm未満である、特徴1~3のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
【0094】
(特徴5)
前記第2導電型カラム下側部分と第2導電型カラム上側部分の双方が、前記中央部分と前記端部分と、を含む、特徴1~4のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
【0095】
(特徴6)
前記端部分の前記繰り返し方向に対向する側面はいずれも、前記中央部分の前記繰り返し方向に対向する側面よりも内側に位置する、特徴1~5のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
【0096】
(特徴7)
前記端部分の前記第2導電型不純物の濃度は、前記中央部分の前記第2導電型不純物の濃度よりも濃い、特徴1~6のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
【0097】
(特徴8)
前記半導体基板を平面視したときに、前記第1導電型カラムと前記第2導電型カラムはいずれも、前記繰り返し方向に直交する方向に沿って延びており、
前記半導体基板を平面視したときに、前記繰り返し方向に沿って測定される前記境界面における前記端部分の幅は、前記繰り返し方向に直交する方向に沿って変化する、特徴1~7のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
【0098】
(特徴9)
前記繰り返し層がSJ層である、特徴1~8のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
【0099】
(特徴10)
半導体装置であって、
半導体基板を平面視したときに、第1導電型カラムと第2導電型カラムが少なくとも1つの繰り返し方向に沿って交互に繰り返し配置された繰り返し層を備えており、
前記繰り返し層は、
前記第1導電型カラム下側部分と前記第2導電型カラム下側部分が前記繰り返し方向に沿って交互に繰り返された下側繰り返し層と、
第1導電型カラム上側部分と第2導電型カラム上側部分が前記繰り返し方向に沿って交互に繰り返された上側繰り返し層と、を有しており、
前記第2導電型カラム下側部分と第2導電型カラム上側部分の少なくともいずれか一方は、中央部分と、前記下側繰り返し層と前記上側繰り返し層の間の境界面と前記中央部分の間に設けられている端部分と、を含み、
前記繰り返し方向に沿って測定される前記境界面における前記端部分の幅は、前記繰り返し方向に沿って測定される前記中央部分の幅よりも小さい、半導体装置。
【0100】
(特徴11)
前記繰り返し方向に沿って測定される前記第1導電型カラムの幅であって、前記第2導電型カラムの前記中央部分に隣接する部分の幅が、1.0μm未満である、特徴10に記載の半導体装置。
【0101】
以上、実施形態について詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独あるいは各種の組み合わせによって技術有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの1つの目的を達成すること自体で技術有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0102】
1:半導体装置、 10:半導体基板、 11:ドレイン領域、 12:ドリフト領域、 13:繰り返し層、 13A:下側繰り返し層、 13B:上側繰り返し層、 14:n型カラム、 14A:n型カラム下側部分、 14B:n型カラム上側部分、 15:p型カラム、 15A:p型カラム下側部分、 15B:p型カラム上側部分、 16:ボディ領域、 17:ソース領域、 18:ボディコンタクト領域、 22:ドレイン電極、 24:ソース電極、 30:トレンチゲート、 32:ゲート電極、 34:ゲート絶縁膜、 42,48:中央部分、 44,46:端部分
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【手続補正書】
【提出日】2023-05-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0003】
【特許文献1】再表2020/110514号公報