(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024019947
(43)【公開日】2024-02-14
(54)【発明の名称】講演会解析システム及び講演会解析装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20240206BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022122740
(22)【出願日】2022-08-01
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年10月14日付にて株式会社Jストリームの自社ウェブサイトで公開
(71)【出願人】
【識別番号】500016198
【氏名又は名称】株式会社Jストリーム
(74)【代理人】
【識別番号】100111202
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 周彦
(74)【代理人】
【識別番号】100187562
【弁理士】
【氏名又は名称】沼田 義成
(72)【発明者】
【氏名】岡田 至功
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA06
(57)【要約】
【課題】配信された講演会についての評価を、開催者や関係者に効果的に提示する。
【解決手段】講演会解析システム1は、講演会の配信サーバ4と、講演会の視聴者装置5と、視聴者装置5の視聴データに基づいて講演会を解析する解析サーバ6とを備える。解析サーバ6の制御部20は、スコア算出部25、講演会分析部26、アクション統計部27、表示制御部28として動作する。スコア算出部25は、視聴データに基づいて複数種類の評価軸の各評価スコアを算出し、各評価スコアに基づいて講演会の総合スコアを算出する。講演会分析部26は、複数の講演会について各評価スコア及び総合スコアを比較して分析する。アクション統計部27は、視聴データに基づいて視聴者装置のアクション情報を統計処理する。表示制御部28は、総合スコア、講演会分析部26による分析結果、アクション統計部27による統計結果を開催者に提示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して講演会を配信する配信サーバと、
配信された前記講演会を視聴する視聴者装置と、
前記講演会の前記視聴者装置での視聴に関する視聴データを取得し、前記視聴データに基づいて前記講演会を解析する解析サーバと、を備え、
前記解析サーバは、前記講演会を評価するための複数種類の評価軸のそれぞれについて、前記視聴データに基づいて、評価スコアを算出すると共に、前記複数種類の評価軸の前記評価スコアに基づいて、前記講演会の総合スコアを算出するスコア算出部と、
前記総合スコアを前記講演会の開催者に提示するスコア提示部と、
所定の選択操作に応じて選択された複数の前記講演会について、前記複数種類の評価軸の前記評価スコア及び前記総合スコアを比較して分析する講演会分析部と、
前記講演会分析部による分析結果を前記講演会の開催者に提示する分析結果提示部と、
前記視聴データに基づいて、前記講演会を視聴したときの前記視聴者装置のアクション情報を統計処理するアクション統計部と、
前記アクション統計部による統計結果を前記講演会の開催者に提示する統計結果提示部と、
を備えることを特徴とする講演会解析システム。
【請求項2】
配信サーバからネットワークを介して配信された講演会を視聴する視聴者装置から、前記講演会の視聴に関する視聴データを取得し、前記視聴データに基づいて前記講演会を解析する講演会解析装置であって、
前記講演会を評価するための複数種類の評価軸のそれぞれについて、前記視聴データに基づいて、評価スコアを算出すると共に、前記複数種類の評価軸の前記評価スコアに基づいて、前記講演会の総合スコアを算出するスコア算出部と、
前記総合スコアを前記講演会の開催者に提示するスコア提示部と、
所定の選択操作に応じて選択された複数の前記講演会について、前記複数種類の評価軸の前記評価スコア及び前記総合スコアを比較して分析する講演会分析部と、
前記講演会分析部による分析結果を前記講演会の開催者に提示する分析結果提示部と、
前記視聴データに基づいて、前記講演会を視聴したときの前記視聴者装置のアクション情報を統計処理するアクション統計部と、
前記アクション統計部による統計結果を前記講演会の開催者に提示する統計結果提示部と、
を備えることを特徴とする講演会解析装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して配信される講演会を解析する講演会解析システム及び講演会解析装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、顧客の求める情報をインターネット等のネットワークを介してスピーディーに提供しながら、費用の最適化や作業の効率化を行う必要が求められている。そのために、インターネット等のネットワークを介して、講演会やセミナーをオンラインで配信する技術が知られている。このような技術は、ウェブ講演会、ウェブセミナー、オンラインセミナー等と呼ばれている。
【0003】
例えば、特許文献1に開示されるセミナー配信システムは、サーバと、セミナーにおける講師によって操作される講師用端末と、セミナーにおける複数の受講者のそれぞれによって操作される複数の受講者用端末とを備える。講師用端末は、サーバに対してセミナーに関する動画データを送信する動画データ送信手段を備える。サーバは、講師用端末からの動画データを配信する動画データ配信手段を備える。受講者用端末は、動画データ配信手段により配信された動画データを再生する第1の動画データ再生手段と、第1の動画データ再生手段による動画データの再生中に受講者の指示に応じた再生タイミングを示すタイムスタンプを設定するタイムスタンプ設定手段と、第1の動画データ再生手段による動画データの再生終了後に、タイムスタンプ設定手段により設定されたタイムスタンプが示す再生タイミングから動画データの再生を開始する第2の動画データ再生手段と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、配信した講演会について、視聴者の評価を取得し、その評価結果を可視化して講演会の開催者や同業者等の開催者側関係者に提示することは非常に手間が掛かり、困難である。また、同業者に関して多数の講演会が開催され、更に、その題材は多岐に亘るので、同様の題材の講演会の評価を比較することは困難である。また、講演会の視聴に対して、視聴者はアクションを起こすことがあるが、講演会の様々なシーンにおける多数の視聴者のアクションを分析することや、その分析結果を可視化して提示することは非常に手間が掛かり、困難である。このように、従来技術では、配信された講演会についての評価を、開催者や同業者等の開催者側関係者に効果的に提示することができない。
【0006】
そこで、本発明は上記事情を考慮し、配信された講演会についての評価を、開催者や関係者に効果的に提示する講演会解析システム及び講演会解析装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の講演会解析システムは、ネットワークを介して講演会を配信する配信サーバと、配信された前記講演会を視聴する視聴者装置と、前記講演会の前記視聴者装置での視聴に関する視聴データを取得し、前記視聴データに基づいて前記講演会を解析する解析サーバと、を備え、前記解析サーバは、前記講演会を評価するための複数種類の評価軸のそれぞれについて、前記視聴データに基づいて、評価スコアを算出すると共に、前記複数種類の評価軸の前記評価スコアに基づいて、前記講演会の総合スコアを算出するスコア算出部と、前記総合スコアを前記講演会の開催者に提示するスコア提示部と、所定の選択操作に応じて選択された複数の前記講演会について、前記複数種類の評価軸の前記評価スコア及び前記総合スコアを比較して分析する講演会分析部と、前記講演会分析部による分析結果を前記講演会の開催者に提示する分析結果提示部と、前記視聴データに基づいて、前記講演会を視聴したときの前記視聴者装置のアクション情報を統計処理するアクション統計部と、前記アクション統計部による統計結果を前記講演会の開催者に提示する統計結果提示部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の講演会解析装置は、配信サーバからネットワークを介して配信された講演会を視聴する視聴者装置から、前記講演会の視聴に関する視聴データを取得し、前記視聴データに基づいて前記講演会を解析する講演会解析装置であって、前記講演会を評価するための複数種類の評価軸のそれぞれについて、前記視聴データに基づいて、評価スコアを算出すると共に、前記複数種類の評価軸の前記評価スコアに基づいて、前記講演会の総合スコアを算出するスコア算出部と、前記総合スコアを前記講演会の開催者に提示するスコア提示部と、所定の選択操作に応じて選択された複数の前記講演会について、前記複数種類の評価軸の前記評価スコア及び前記総合スコアを比較して分析する講演会分析部と、前記講演会分析部による分析結果を前記講演会の開催者に提示する分析結果提示部と、前記視聴データに基づいて、前記講演会を視聴したときの前記視聴者装置のアクション情報を統計処理するアクション統計部と、前記アクション統計部による統計結果を前記講演会の開催者に提示する統計結果提示部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、配信された講演会についての評価を、開催者や関係者に効果的に提示する講演会解析システム及び講演会解析装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態に係る講演会解析システムを概略的に示すブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る講演会解析システムにおいて、管理サーバが提示する講演会一覧画面の例を示す模式図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る講演会解析システムにおいて、管理サーバが提示する講演会解析結果画面で基本情報表示部を表示する例を示す模式図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る講演会解析システムにおいて、管理サーバが提示する講演会解析結果画面で視聴グラフ表示部が視聴者数グラフを表示する例を示す模式図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る講演会解析システムにおいて、管理サーバが提示する講演会解析結果画面で視聴グラフ表示部が評価アクショングラフを表示する例を示す模式図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る講演会解析システムにおいて、管理サーバが提示する講演会解析結果画面で視聴グラフ表示部が再生アクショングラフを表示する例を示す模式図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る講演会解析システムにおいて、管理サーバが提示する講演会解析結果画面で視聴者一覧表示部を表示する例を示す模式図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係る講演会解析システムにおいて、管理サーバが提示する講演会比較画面の例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
先ず、
図1を参照しながら、本発明の実施形態に係る講演会解析システム1の全体の構成について説明する。
図1に示されるように、講演会解析システム1は、講演会を開催する開催者側の開催者装置2と、講演者が講演会を行うための講演者装置3と、講演会を配信するための配信サーバ4と、視聴者が講演会を受講するための視聴者装置5と、講演会を解析するための解析サーバ6とが、インターネット等のネットワーク7を介して通信可能に接続されている。
【0012】
なお、
図1では、1台の解析サーバ6に対して、1台の開催者装置2を有する例を図示しているが、講演会解析システム1は、複数台の開催者装置2を有してよい。
図1では、1台の解析サーバ6に対して、1台の配信サーバ4を有する例を図示しているが、講演会解析システム1は、複数台の配信サーバ4を有してよく、また、複数台の配信サーバ4は、同一の配信業者のものでもよいが、異なる配信業者のものでもよい。また、
図1では、1台の講演者装置3と、1台の視聴者装置5とを図示しているが、講演会解析システム1は、複数台の講演者装置3や、複数台の視聴者装置5を有していてよい。
【0013】
講演会解析システム1は、同じ業界で開催される講演会を解析サーバ6によって解析するシステムであって、例えば、同種の製品を製造販売する同業者(例えば、医療・製薬業界の同業者)がそれぞれ開催する講演会を解析する。なお、講演者は、各同業者に限らず、製品を取り扱う使用者や、製品を評価する評価者等の多岐に亘る業界関係者でよく、例えば、医療・製薬業界の講演会の講演者は、製薬企業に属する者に限らず、医療・薬品を取り扱う医師、薬剤師、研究者、大学教授等の、医療・製薬業界の様々な関係者が考えられる。また、視聴者は、製品の購入者や同業者に限らず、様々な業界関係者でよく、例えば、医療・製薬業界の講演会の視聴者は、医師や他の企業に属する者に限らず、医療・製薬業界の様々な関係者が考えられる。なお、各講演会では、1つの講演が行われてもよいが、2つ以上の講演が行われてもよい。
【0014】
開催者装置2は、所定の講演会の開催者の保有する装置であり、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等で構成される。なお、本実施形態において、開催者とは、講演会を開催する者に限らず、講演会の開催者側の関係者や同業者も含む。
【0015】
開催者装置2は、例えば、制御部10と、記憶部11と、通信部12と、表示装置13と、操作装置14とを備えて構成される。制御部10は、開催者装置2の全体の動作を統括して制御するように、CPU等のコンピュータで構成され、記憶部11及び通信部12に接続されている。記憶部11は、ROM、RAM、ハードディスクドライブ等の記録媒体で構成され、開催者装置2の各種構成要素及び各種機能を制御するためのプログラムやデータを記憶する。
【0016】
通信部12は、開催者装置2がインターネット等のネットワーク7に接続するためのインタフェースであり、即ち、開催者装置2を解析サーバ6とネットワーク7を介して接続する。表示装置13は、液晶ディスプレイ等で構成され、制御部10に制御されて各種画面を表示する。操作装置14は、操作キーやポインティングデバイス等で構成され、開催者からの入力操作を受け付ける。なお、表示装置13及び操作装置14は、タッチパネルで構成されていてもよい。
【0017】
開催者装置2は、開催者に関する開催者情報(例えば、開催者識別情報(ID)、開催者氏名、開催者所属先、開催者肩書等)の入力、編集、登録を受け付けて、入力された開催者情報を、ネットワーク7を介して配信サーバ4へと送信して登録する。また、開催者装置2は、配信サーバ4に登録された開催者情報の開催者IDを用いて配信サーバ4にログインすることで、配信サーバ4で配信される講演会を管理可能となり、また、開催者情報の開催者IDを用いて解析サーバ6にログインすることで、解析サーバ6による講演会の解析結果を開催者へと提示可能となる。
【0018】
具体的には、開催者装置2は、講演会の解析結果として、後述する解析画面を解析サーバ6から通信部12を介して提示されて、表示装置13に表示する。開催者装置2は、解析サーバ6が提供するウェブブラウザに通信部12を介してアクセスすることで当該ウェブブラウザを通じて解析画面を表示し、又は、解析サーバ6が提供する提示アプリケーションを搭載して、当該提示アプリケーションによって解析画面を表示する。
【0019】
また、開催者装置2は、講演会に関する講演会情報(例えば、講演会識別情報(ID)、講演会タイトル、講演会日付、講演会配信時刻、講演会総配信時間、講演会概要(例えば、分野、発表製品、キーワード)、講演会座長、講演者、評価ボタン等の配信オプション、講演会の案内媒体、講演ターゲット等)の入力、編集、登録を受け付けて、入力された講演会情報を、ネットワーク7を介して配信サーバ4へと送信して登録する。開催者装置2は、講演会情報を登録した講演会を行う講演者に関する講演者情報(例えば、講演者識別情報(ID)、講演者氏名、講演者所属先、講演者肩書等)の入力、編集、登録を受け付けて、入力された講演者情報を、ネットワーク7を介して配信サーバ4へと送信して登録する。
【0020】
講演者装置3は、所定の講演会を行う講演者の保有する装置であり、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等で構成される。講演者装置3は、カメラやマイクを備えていて、講演者の講演会を撮影・集音した講演会データを作成して、ネットワーク7を介して配信サーバ4へと送信する。例えば、講演者装置3は、配信サーバ4で利用されるオンラインコミュニケーションサービスに対応して、オンラインコミュニケーションを実行するためのツールを講演会ツールとして利用することによって講演会データを作成して配信サーバ4へと送信する。講演者装置3は、講演会ツールとして、Zoom(登録商標)やMicrosoft Teams(登録商標)等のアプリケーションを搭載してよい。なお、講演者装置3は、講演者情報に関連付けて講演会データを作成するとよい。
【0021】
配信サーバ4は、講演者装置3から発信される講演会を視聴者装置5へと配信する講演会配信システムを運用する装置である。例えば、配信サーバ4は、Zoom(登録商標)やMicrosoft Teams(登録商標)等のオンラインコミュニケーションサービスを講演会配信システムに利用して、ネットワーク7を介して講演者装置3から講演会を撮影・集音した講演会データを受信して、ネットワーク7を介して視聴者装置5へと配信(送信)する。配信サーバ4は、受信した講演会データをデータベース8に記憶して蓄積していて、講演会データをリアルタイムにライブストリーミング配信してよく、また、視聴者装置5からの要求に応じてオンデマンド配信してもよい。
【0022】
なお、配信サーバ4は、視聴者装置5で講演会を視聴するための視聴画面において、再生操作、一時停止操作、シーク操作、離脱操作等の再生アクション(インタラクション)を受け付けてよく、また、電子掲示板(BBS)、アンケート、評価ボタン等による評価アクション(インタラクション)を受け付けてよい。
【0023】
また、配信サーバ4は、所定の講演会に関する講演会情報をデータベース8に記憶し、更に、当該講演会情報に関連付けて、当該講演会を行う講演者に関する講演者情報、並びに当該講演会の講演会データをデータベース8に記憶する。配信サーバ4は、講演者装置3から講演会情報や、講演者情報、講演会データを受信してよく、また、講演会情報や、講演者情報の入力、編集を受け付けてもよい。
【0024】
また、配信サーバ4は、講演会を視聴する各視聴者に関する視聴者情報(例えば、視聴者識別情報(ID)、視聴者氏名、視聴者所属先、視聴者肩書等)をデータベース8に記憶して登録している。なお、視聴者情報は、各視聴者と講演会との関係(例えば、講演会について受け取った案内媒体等)を含んでもよく、例えば、視聴者が講演会の開催者や講演者のオウンドメディアやペイドメディアの会員であることや、講演会を宣伝したメール配信を受信したことを含んでもよい。配信サーバ4は、視聴者装置5から視聴者情報を受信してよく、また、視聴者情報の入力、編集を受け付けてもよい。配信サーバ4は、視聴者情報の視聴者IDを用いた視聴者装置5によるログインを受け付けていて、ログインした視聴者装置5に対して講演会データを視聴者装置5へと配信(送信)する。
【0025】
配信サーバ4は、配信する講演会毎に、各視聴者装置5による視聴状況を示す視聴データ(例えば、視聴人数、会員数、メール配信数、視聴時間、ターゲット数等)を取得して、講演会情報に関連付けてデータベース8に記憶しておく。
【0026】
具体的には、配信サーバ4は、視聴人数として、講演会を視聴した視聴者装置5の数を取得し、ここで、講演会のシーン毎に視聴人数を取得してよい。配信サーバ4は、会員数として、講演会を視聴した視聴者装置5(視聴者情報)のうち、講演会の開催者や講演者に関するオウンドメディアやペイドメディアの会員に相当する者の数を取得する。配信サーバ4は、メール配信数として、講演会を視聴した視聴者装置5(視聴者情報)のうち、講演会を宣伝したメール配信に応じて講演会を視聴した視聴者装置5の数を取得する。配信サーバ4は、視聴時間として、講演会の総講演時間に対して、各視聴者装置5が講演会を視聴(再生)した時間を取得する。配信サーバ4は、ターゲット数として、講演会を視聴した視聴者装置5(視聴者情報)のうち、講演ターゲットに相当する者の数を取得する。
【0027】
また、配信サーバ4は、視聴者装置5に講演会を配信しているとき、当該視聴者装置5から講演会の視聴に関する再生アクションを受け付けると、当該再生アクションを示すアクション情報を当該講演会の視聴データに関連付けてデータベース8に記憶しておく。配信サーバ4は、所定の講演会について、電子掲示板(BBS)、アンケート、評価ボタン等による評価アクションを受け付けていて、当該評価アクションを示すアクション情報を当該講演会の視聴データに関連付けてデータベース8に記憶しておく。
【0028】
視聴者装置5は、所定の講演会を視聴する視聴者の保有する装置であり、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等で構成される。視聴者装置5は、所定の講演会を視聴するために、ネットワーク7を介して配信サーバ4から講演会データを受信して、ディスプレイ等に表示したり、スピーカ等に音声出力したりするように構成される。例えば、視聴者装置5は、配信サーバ4で利用されるオンラインコミュニケーションサービスに対応して、オンラインコミュニケーションを実行するためのツールを講演会ツールとして利用することによって講演会データを受信して表示・音声出力する。視聴者装置5は、講演会ツールとして、Zoom(登録商標)やMicrosoft Teams(登録商標)等のアプリケーションを搭載してよい。なお、視聴者装置5は、カメラやマイクを備えて、視聴者側の撮影や集音を行って講演会ツールによって配信サーバ4へと送信してもよい。
【0029】
視聴者装置5は、視聴者に関する視聴者情報の入力、編集、登録を受け付けてよく、入力された視聴者情報を配信サーバ4に登録することができる。また、視聴者装置5は、配信サーバ4に登録された視聴者情報の視聴者IDを用いて配信サーバ4にログインすることで、配信サーバ4で配信される講演会を受講可能となり、配信サーバ4から講演会データを受信することができる。また、視聴者装置5は、講演会ツールを利用して、アプリケーションやウェブブラウザによって講演会の視聴画面を表示する。視聴者装置5は、例えば、視聴画面において、再生操作、一時停止操作、シーク操作、離脱操作等の再生アクションを受け付け、また、電子掲示板(BBS)、アンケート、評価ボタン等による評価アクションを受け付けている。
【0030】
解析サーバ6は、配信サーバ4が配信可能な各講演会について、視聴者装置5による視聴に関する視聴データを取得し、視聴データに基づいて講演会を解析する講演会解析システム1を運用する講演会解析装置である。解析サーバ6は、開催者情報の開催者IDを用いた開催者装置2によるログインを受け付けていて、ログインした開催者装置2に対して講演会の解析結果を提示する。解析サーバ6は、講演会の解析結果を提示する解析画面を作成し、解析画面を表示するウェブブラウザによって開催者装置2に提示し、又は開催者装置2に搭載される提示アプリケーションによって解析画面を表示して開催者装置2に提示する。
【0031】
解析サーバ6は、例えば、制御部20と、記憶部21と、通信部22とを備えて構成される。制御部20は、解析サーバ6の全体の動作を統括して制御するように、CPU等のコンピュータで構成され、記憶部21及び通信部22に接続されている。記憶部21は、ROM、RAM、ハードディスクドライブ等の記録媒体で構成され、解析サーバ6の各種構成要素及び各種機能を制御するためのプログラムやデータを記憶する。通信部22は、解析サーバ6がインターネット等のネットワーク7に接続するためのインタフェースであり、即ち、解析サーバ6を開催者装置2とネットワーク7を介して接続する。
【0032】
制御部20は、記憶部21に記憶されたプログラムを実行することにより、スコア算出部25、講演会分析部26、アクション統計部27、表示制御部28として動作する。制御部20は、所定の講演会の解析を行う場合に、スコア算出部25、講演会分析部26、アクション統計部27によって解析を行い、解析結果を提示するために、表示制御部28によって、解析画面として、講演会一覧画面30等を表示する。このとき、表示制御部28は、スコア提示部、分析結果提示部、統計結果提示部として動作して、スコア算出部25によるスコアの算出結果、講演会分析部26による講演会の分析結果、アクション統計部27によるアクションの統計結果を解析画面に表示する。
【0033】
スコア算出部25は、所定の講演会の各視聴者装置5での視聴に関する視聴データをデータベース8から取得する。また、スコア算出部25は、講演会を評価するための複数種類の評価軸を定義して、各評価軸に対して予め基準値を設定している。そして、スコア算出部25は、取得した視聴データに基づいて各評価軸の評価値を算出し、更に、基準値に対する評価値の程度を、複数段階の範囲内にスコアリングして、評価スコアとして算出する。なお、各評価軸の評価スコアの段階数は、同数に設定される。また、スコア算出部25は、講演会情報や、講演者情報、視聴データを参照して、優先度が高いと判断できる場合、例えば、製品、講演者、視聴者等が重要、有力である場合には、重み付け係数を加えて、対応する評価軸の評価値を算出してもよい
【0034】
例えば、スコア算出部25は、評価軸として、講演会の総視聴人数を示す「視聴者数」を定義する。そして、スコア算出部25は、視聴データの示す視聴人数に基づいて「視聴者数」の評価値、評価スコアを算出する。
【0035】
解析サーバ6では、講演会の開催者や講演者のオウンドメディアやペイドメディアの会員が講演会を視聴する期待数を予め設定していて、スコア算出部25は、評価軸として、講演会を視聴したオウンドメディアやペイドメディアの会員である視聴者装置5の数(会員数)が期待数をどの程度達成したかを示す「会員リーチ率」を定義する。そして、スコア算出部25は、視聴データの示す視聴者装置5の会員数と、会員の期待数とに基づいて「会員リーチ率」の評価値、評価スコアを算出する。
【0036】
解析サーバ6では、講演ターゲットの視聴者装置5が講演会を視聴する期待数を予め設定していて、スコア算出部25は、評価軸として、講演会を視聴した講演ターゲットである視聴者装置5の数(ターゲット数)が期待数をどの程度達成したかを示す「ターゲットリーチ率」を定義する。そして、スコア算出部25は、視聴データの示すターゲット数と、講演ターゲットの期待数とに基づいて「ターゲットリーチ率」の評価値、評価スコアを算出する。
【0037】
スコア算出部25は、評価軸として、講演会を視聴した各視聴者装置5の視聴時間を平均した平均視聴時間の、講演会の総講演時間に対する割合を示す「視聴率」を定義する。そして、スコア算出部25は、視聴データの示す各視聴者装置5の視聴時間を平均して平均視聴時間を算出し、平均視聴時間と講演会の総講演時間とに基づいて「視聴率」の評価値、評価スコアを算出する。
【0038】
スコア算出部25は、評価軸として、講演会を視聴した各視聴者装置5のうち、電子掲示板(BBS)の投稿やアンケート回答等のインタラクションを行った視聴者装置5の割合を示す「インタラクション率」を定義する。そして、スコア算出部25は、視聴データのアクション情報に基づいて、評価アクション(電子掲示板(BBS)の投稿やアンケート回答等)を行った視聴者装置5の数(インタラクション数)を計数し、その計数結果と視聴データの示す視聴人数とに基づいて「インタラクション率」の評価値、評価スコアを算出する。
【0039】
スコア算出部25は、評価軸として、講演会を視聴した各視聴者装置5の評価ボタン等による講演会の採点を平均した評価結果を示す「平均評価点数」を定義する。そして、スコア算出部25は、視聴データのアクション情報に基づいて、各視聴者装置5の評価アクション(評価ボタン等)による採点を平均して「平均評価点数」の評価値、評価スコアを算出する。
【0040】
更に、スコア算出部25は、複数種類の評価軸の評価スコアに基づいて、講演会の総合スコアを算出し、例えば、各評価軸の評価スコアを合計することで講演会の総合スコアを算出する。スコア算出部25は、総合スコアを各評価スコアの合計で示すだけでなく、0点~満点の範囲を複数段階(例えば、A~Eの5段階)に分けたときに、合計が何れの段階であるかを示す。
【0041】
講演会分析部26は、データベース8に登録されている複数の講演会のうち、所定の選択操作に応じて2つ以上の講演会を選択して、選択した各講演会の複数種類の評価軸の評価スコア及び総合スコアを比較して分析する。また、講演会分析部26は、データベース8に登録されている複数の講演会から、所定の絞り込み条件に適合する講演会を絞り込んで、絞り込まれた講演会から2つ以上の講演会を選択してもよい。講演会分析部26は、例えば、選択した各講演会の各評価軸の評価スコアや総合スコアを昇順又は降順に分析したり、所定の閾値と比較して分析したりしてもよい。
【0042】
講演会分析部26は、絞り込み条件として、講演会の講演日時の属する期間、講演会で発表される製品、講演会の総合スコアの範囲、講演内容のキーワード、配信オプション、案内媒体等の設定を受け付ける。例えば、講演会が製薬・医療業界に関するものである場合、講演会分析部26は、絞り込み条件として、薬製品や医療製品、疾患領域、専門分野等を設定可能としてよい。
【0043】
アクション統計部27は、所定の講演会について取得した視聴データに基づいて、当該講演会を視聴したときの各視聴者装置のアクション情報を統計処理する。ここで、アクション統計部27は、視聴データのアクション情報に基づいて、各視聴者装置5による再生操作、一時停止操作、シーク操作、離脱操作等の再生アクションを、講演会のシーン毎に統計する。また、アクション統計部27は、視聴データのアクション情報に基づいて、各視聴者装置5による電子掲示板(BBS)、アンケート、評価ボタン等の評価アクションを、講演会のシーン毎に統計する。アクション統計部27は、各シーンの再生アクションや評価アクションの統計結果と共に、当該シーンに対応する講演会データのサムネイルを作成して関連付けておく。
【0044】
表示制御部28は、スコア算出部25、講演会分析部26及びアクション統計部27による講演会の解析結果を提示する解析画面を作成し、ウェブブラウザや提示アプリケーションによって開催者装置2に提示する。
【0045】
表示制御部28は、例えば、解析画面として、
図2に示すように、データベース8に登録されている複数の講演会のそれぞれの講演会情報、講演会データ、視聴データ等に基づいて、複数の講演会を一覧表示する講演会一覧画面30を作成して開催者装置2に提示する。講演会一覧画面30には、例えば、講演会絞り込み部31、平均評価表示部32、講演会一覧部33が表示される。
【0046】
講演会絞り込み部31は、データベース8に登録されている複数の講演会のうち、講演会一覧部33に表示する講演会を絞り込むための絞り込み条件を設定操作するものである。例えば、講演会絞り込み部31は、絞り込み条件として、講演会の講演日時の属する期間、講演会の分野、講演会で発表される製品、講演会の総合スコアの範囲、講演内容のキーワード等の設定を受け付ける。
【0047】
平均評価表示部32は、講演会絞り込み部31で設定された絞り込み条件に応じて絞り込まれた講演会の平均評価を表示するものである。例えば、平均評価表示部32は、絞り込まれた講演会の総合スコアを平均した平均スコア、合計配信回数、合計視聴人数、視聴時間割合を表示する。
【0048】
講演会一覧部33は、講演会絞り込み部31で設定された絞り込み条件に応じて絞り込まれた講演会を一覧表示するものである。講演会一覧部33の各講演会の欄には、講演会情報等を表示し、例えば、講演会ID、講演会日付、講演会配信時刻、講演会タイトル、講演会総配信時間、講演会分野、発表製品、総合スコア、視聴人数、案内媒体、キーワード等を表示する。また、講演会一覧部33の各講演会の欄には、比較分析する講演会を選択するためのチェックボックス等の選択操作部34を選択操作可能に表示し、選択操作部34は、講演会一覧部33の各講演会のうち、1つ以上の講演会を選択可能である。
【0049】
表示制御部28は、講演会一覧部33において、何れか1つの講演会をクリック等により選択操作可能にしていて、講演会の選択操作に応じて、
図3~
図7に示すように、当該講演会の解析結果を個別に表示する講演会解析結果画面40を作成して講演会一覧画面30に代えて開催者装置2に提示する。講演会解析結果画面40には、例えば、総合評価部41、解析結果表示部42が表示される。
【0050】
総合評価部41は、当該講演会の総合スコアと、当該講演会の属する分野等の業界平均スコアとを比較可能に表示する。
【0051】
解析結果表示部42は、基本情報表示部43、視聴グラフ表示部44、視聴者一覧表示部45を、タブ等の選択操作に応じて、切換可能に表示する。
【0052】
図3に示すように、基本情報表示部43を表示する場合、解析結果表示部42は、例えば、講演会日付、講演会配信時刻、講演会タイトル、講演会総配信時間、講演会分野(例えば、疾患領域、医療分野等)、発表製品、講演会座長、講演者、配信オプション、キーワード、動画サムネイルの有無、視聴人数、案内媒体、視聴結果等を表示する。ここで、視聴結果とは、講演会を視聴した各視聴者装置5に関して、デバイスの種類毎の台数や、視聴帯域の種類毎の台数等を示す。
【0053】
図4~
図6に示すように、視聴グラフ表示部44を表示する場合、解析結果表示部42は、例えば、配信時間を横軸にした視聴グラフ46を表示していて、当該視聴グラフ46では、視聴者数グラフ47と、評価アクショングラフ48と、再生アクショングラフ49とを切換可能に表示する。
【0054】
図4に示すように、視聴グラフ表示部44において視聴者数グラフ47を表示する場合、では、配信時間を所定間隔で区別した時間帯毎に、同時視聴者数をプロットした折れ線グラフで表示すると共に、視聴開始数と視聴離脱数とをそれぞれ棒グラフで識別可能に表示する。なお、視聴者数グラフ47では、視聴開始数や視聴離脱数の棒グラフの表示・非表示を切換操作可能にしている。また、視聴者数グラフ47では、各時間帯の升目を選択操作可能にしていて、時間帯の選択操作に応じて、当該時間帯の同時視聴者数、視聴開始数、視聴離脱数、サムネイル等の時間帯別視聴データをポップアップ等で強調表示する。
【0055】
図5に示すように、視聴グラフ表示部44において評価アクショングラフ48を表示する場合、配信時間を所定間隔で区別した時間帯毎に、同時視聴者数をプロットした折れ線グラフで表示すると共に、各視聴者装置5による電子掲示板(BBS)投稿数、アンケート回答数、評価ボタン操作回数等の各アクション数を合計した評価アクション数を1本の棒グラフで表示し、各棒グラフでは各アクション数を識別可能に表示する。なお、評価アクショングラフ48では、各アクション数の棒グラフの表示・非表示を切換操作可能にしている。また、評価アクショングラフ48では、各時間帯の升目を選択操作可能にしていて、時間帯の選択操作に応じて、当該時間帯のBBS投稿数、アンケート回答数、評価ボタン操作回数、サムネイル等の時間帯別視聴データをポップアップ等で強調表示する。
【0056】
図6に示すように、視聴グラフ表示部44において再生アクショングラフ49を表示する場合、配信時間を所定間隔で区別した時間帯毎に、同時視聴者数をプロットした折れ線グラフで表示すると共に、各視聴者装置5による一時停止操作回数、シーク操作回数等の各アクション数を合計した再生アクション数を1本の棒グラフで表示し、各棒グラフでは各アクション数を識別可能に表示する。なお、再生アクショングラフ49では、各アクション数の棒グラフの表示・非表示を切換操作可能にしている。また、再生アクショングラフ49では、各時間帯の升目を選択操作可能にしていて、時間帯の選択操作に応じて、当該時間帯の一時停止操作回数、シーク操作回数、サムネイル等の時間帯別視聴データをポップアップ等で強調表示する。
【0057】
図7に示すように、視聴者一覧表示部45を表示する場合、解析結果表示部42は、例えば、視聴者絞り込み部50、視聴者一覧部51を表示する。
【0058】
視聴者絞り込み部50は、講演会を視聴した視聴者装置5の視聴者のうち、視聴者一覧部51に表示する視聴者を絞り込むための絞り込み条件を設定操作するものである。例えば、視聴者絞り込み部50は、絞り込み条件として、視聴者装置5のデバイスの種類、講演会について受け取った案内媒体等の設定を受け付ける。
【0059】
視聴者一覧部51は、視聴者絞り込み部50で設定された絞り込み条件に応じて絞り込まれた視聴者を一覧表示するものである。視聴者一覧部51の各視聴者の欄には、視聴者情報や視聴者装置5に関する情報、再生アクションや評価アクション等のアクション情報を表示し、例えば、視聴者ID、視聴時間、デバイスの種類、BBS投稿数、アンケート回答数、評価ボタン操作回数、視聴帯域、配信オプション、案内媒体等を表示する。
【0060】
また、講演会一覧画面30は、比較実行操作部35を操作可能に表示していて、講演会一覧部33において1つ以上の講演会の選択操作部34が選択操作された状態で、比較実行操作部35が操作されると、表示制御部28は、
図8に示すように、講演会比較画面60を作成して講演会一覧画面30に代えて開催者装置2に提示する。以下、講演会一覧部33の選択操作部34で選択された講演会を、選択講演会と称する。
【0061】
講演会比較画面60には、例えば、総合スコア比較部61、同時視聴者数比較部62、視聴人数比較部63、インタラクション数比較部64、ターゲットリーチ率比較部65、評価スコア比較部66、完視聴率比較部67が表示される。
【0062】
総合スコア比較部61は、講演会一覧部33の選択操作部34で選択された1つ以上の選択講演会のそれぞれの総合スコアを並列に配置して比較可能に表示する。
【0063】
同時視聴者数比較部62は、配信時間を横軸にしたグラフを表示していて、配信時間を所定間隔で区別した時間帯毎に、1つ以上の選択講演会のそれぞれの同時視聴者数を、それぞれプロットした折れ線グラフを比較可能に表示する。
【0064】
視聴人数比較部63は、1つ以上の選択講演会のそれぞれの同時視聴者数を示すそれぞれの棒グラフを並列に配置して比較可能に表示する。
【0065】
インタラクション数比較部64は、1つ以上の選択講演会の各視聴者装置5による電子掲示板(BBS)投稿数、アンケート回答数、評価ボタン操作回数等の各アクション数を合計したそれぞれの評価アクション数を示すそれぞれ1本の棒グラフを並列に配置して比較可能に表示し、各棒グラフでは各アクション数を識別可能に表示する。
【0066】
ターゲットリーチ率比較部65は、1つ以上の選択講演会のそれぞれのターゲットリーチ率を示すそれぞれの棒グラフを並列に配置して比較可能に表示する。
【0067】
評価スコア比較部66は、1つ以上の選択講演会のそれぞれの各評価軸の評価スコアを示すそれぞれのレーダーチャートを重ねて配置して比較可能に表示する。
【0068】
完視聴率比較部67は、1つ以上の選択講演会のそれぞれの完視聴率数を並列に配置して比較可能に表示する。
【0069】
本実施形態では、上述のように、講演会解析システム1は、ネットワーク7を介して講演会を配信する配信サーバ4と、配信された講演会を視聴する視聴者装置5と、講演会の視聴者装置5での視聴に関する視聴データを取得し、視聴データに基づいて講演会を解析する講演会解析装置である解析サーバ6と、を備える。解析サーバ6は、制御部20を備えていて、制御部20は、スコア算出部25、講演会分析部26、アクション統計部27、表示制御部28として動作し、表示制御部28は、スコア提示部、分析結果提示部、統計結果提示部として動作する。スコア算出部25は、講演会を評価するための複数種類の評価軸のそれぞれについて、視聴データに基づいて、評価スコアを算出すると共に、複数種類の評価軸の評価スコアに基づいて、講演会の総合スコアを算出する。スコア提示部は、総合スコアを講演会の開催者に提示する。講演会分析部26は、所定の選択操作に応じて選択された複数の講演会について、複数種類の評価軸の評価スコア及び総合スコアを比較して分析する。分析結果提示部は、講演会分析部26による分析結果を講演会の開催者に提示する。アクション統計部27は、視聴データに基づいて、講演会を視聴したときの視聴者装置5のアクション情報を統計処理する。統計結果提示部は、アクション統計部27による統計結果を講演会の開催者に提示する。
【0070】
このような構成により、本実施形態によれば、講演会を複数種類の評価軸について自動的に評価して総合スコアを算出し、講演会の開催者や関係者に提示するので、講演会の実施結果を定量的に振り返り、分析することができる。また、講演会毎にリアルタイムに視聴データを集積して分析することで、速やかに講演会の改善に繋げることができ、講演会の開催者や関係者の顧客満足度を向上することができる。また、講演会を視聴したときの視聴者装置5のアクション情報を統計処理して、講演会の開催者や関係者に提示するので、視聴者のインタラクションに速やかに反応して講演会の改善に繋げることができます。このように、本発明によれば、配信された講演会についての評価を、開催者や関係者に効果的に提示する講演会解析システム1及び講演会解析装置を提供することができます。
【0071】
本実施形態では、ネットワーク7を介して配信される医療・製薬業界の講演会を解析する講演会解析システム1及び講演会解析装置である解析サーバ6に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、他の業界の講演会を解析する講演会解析システム1及び講演会解析装置に本発明の構成を適用してもよい。
【符号の説明】
【0072】
1 講演会解析システム
2 開催者装置
3 講演者装置
4 配信サーバ
5 視聴者装置
6 解析サーバ(講演会解析装置)
7 ネットワーク
8 データベース
10 制御部
13 表示装置
20 制御部
25 スコア算出部
26 講演会分析部
27 アクション統計部
28 表示制御部
30 講演会一覧画面
40 講演会解析結果画面
43 基本情報表示部
44 視聴グラフ表示部
45 視聴者一覧表示部
60 講演会比較画面