(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024020062
(43)【公開日】2024-02-14
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G01S 5/02 20100101AFI20240206BHJP
【FI】
G01S5/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022122945
(22)【出願日】2022-08-01
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山崎 英樹
【テーマコード(参考)】
5J062
【Fターム(参考)】
5J062BB05
5J062CC18
5J062FF01
(57)【要約】
【課題】自装置が存在するエリアと異なるエリアに検出対象物が存在するか否かを示す存否情報を出力することができる。
【解決手段】情報処理装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、検出対象物の第1位置に設けられた第1通信部と無線通信することにより前記第1位置からの第1距離に関する第1物理量を取得し、前記検出対象物の前記第1位置と異なる第2位置に設けられた第2通信部と無線通信することにより前記第2位置からの第2距離に関する第2物理量を取得し、前記第1物理量、前記第2物理量、及び前記第1物理量と前記第2物理量との差に関する第3物理量を用いて、自装置が存在するエリアと異なるエリアに前記検出対象物が存在するか否かを示す存否情報を出力する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
検出対象物の第1位置に設けられた第1通信部と無線通信することにより前記第1位置からの第1距離に関する第1物理量を取得し、
前記検出対象物の前記第1位置と異なる第2位置に設けられた第2通信部と無線通信することにより前記第2位置からの第2距離に関する第2物理量を取得し、
前記第1物理量、前記第2物理量、及び前記第1物理量と前記第2物理量との差に関する第3物理量を用いて、自装置が存在するエリアと異なるエリアに前記検出対象物が存在するか否かを示す存否情報を出力する
情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記第1物理量及び前記第2物理量の少なくとも一方が第1閾値より大きく、前記第3物理量が前記第1閾値と異なる第2閾値より大きく、前記第1物理量が前記第2物理量より大きい場合に、前記検出対象物が前記第2位置から前記第1位置に向かう方向の異なるエリアに存在することを示す前記存否情報を出力する
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記第1物理量及び前記第2物理量の少なくとも一方が第1閾値より大きく、前記第3物理量が第2閾値より大きく、前記第1物理量が前記第2物理量より小さい場合に、前記検出対象物が前記第1位置から前記第2位置に向かう方向の異なるエリアに存在することを示す前記存否情報を出力する
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記異なるエリアに存在する前記検出対象物の前記第1物理量、または前記第2物理量に、前記検出対象物が存在するエリアに対して定まる重みを付与した第4物理量を用いて、複数の前記検出対象物が設置される位置の情報に優先順位を付けた前記存否情報を出力する
請求項2または請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記第4物理量が小さいほど前記優先順位を高くした前記存否情報を出力する
請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記無線通信の帯域幅は、前記第3物理量が前記第2閾値より大きいか否かを判定可能な帯域幅である
請求項2又は請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記無線通信の帯域幅は、超広帯域である
請求項6記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記第1物理量及び前記第2物理量が前記第1閾値以下の場合に、前記検出対象物が前記自装置と同じエリアに存在することを示す前記存否情報を出力する
請求項2又は請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記第1物理量及び前記第2物理量が前記第1閾値より大きく、前記第3物理量が前記第1閾値と異なる第2閾値以下の場合に、前記検出対象物が前記自装置と同じエリアに存在することを示す前記存否情報を出力する
請求項2又は請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記存否情報は、
前記検出対象物の稼働状況を示す稼働情報を含む
請求項1~請求項3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記第1位置と前記第2位置とを結ぶ方向における位置により区分けされるエリアのうち、自装置が存在するエリアとは異なるエリアに検出対象物が存在するか否かを示す存否情報を出力する
請求項1~請求項3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記第1位置と前記第2位置とを結ぶ方向は重力方向であり、前記第1通信部及び前記第2通信部は、相互に上下に位置するように、前記検出対象物に設けられる
請求項11記載の情報処理装置。
【請求項13】
コンピュータに、
検出対象物の第1位置に設けられた第1通信部と無線通信することにより前記第1位置からの第1距離に関する第1物理量を取得し、
前記検出対象物の前記第1位置と異なる第2位置に設けられた第2通信部と無線通信することにより前記第2位置からの第2距離に関する第2物理量を取得し、
前記第1物理量、前記第2物理量、及び前記第1物理量と前記第2物理量との差に関する第3物理量を用いて、自装置が存在するエリアと異なるエリアに前記検出対象物が存在するか否かを示す存否情報を出力する
処理を実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、通信装置と通信端末が無線通信可能な通信システムにおいて、前記通信装置は、Bluetooth(登録商標)規格に対応し、且つ、複数のアンテナを備える第1の無線通信インターフェースを備え、前記通信端末は、Bluetooth(登録商標)規格に対応する第2の無線通信インターフェースと、前記複数のアンテナの各々から発信された複数の電波を前記第2の無線通信インターフェースで受信した結果に基づいて角度情報と電波強度情報を取得する手段と、前記角度情報と前記電波強度情報が所定の条件を満たしたことにしたがって、Bluetooth(登録商標)規格に対応する無線通信の確立要求を前記第2の無線通信インターフェースを介して前記第1の無線通信インターフェースに送信する手段と、を有することを特徴とする通信システム、が開示されている。
【0003】
特許文献2には、複数のアンテナを備える無線通信システムにおける干渉波演算方法であって、各アンテナの指向性、位置及び向きの情報に基づいて、与干渉アンテナを決定する決定ステップと、決定した前記与干渉アンテナからの干渉波を用いて被干渉アンテナにおける干渉波の受信強度を算出する受信強度算出ステップと、を有する干渉波演算方法、が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-101532号公報
【特許文献2】特開2020-184658号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、自装置が存在するエリアと異なるエリアに検出対象物が存在するか否かを示す存否情報を出力することができる情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、第1態様に係る情報処理装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、検出対象物の第1位置に設けられた第1通信部と無線通信することにより前記第1位置からの第1距離に関する第1物理量を取得し、前記検出対象物の前記第1位置と異なる第2位置に設けられた第2通信部と無線通信することにより前記第2位置からの第2距離に関する第2物理量を取得し、前記第1物理量、前記第2物理量、及び前記第1物理量と前記第2物理量との差に関する第3物理量を用いて、自装置が存在するエリアと異なるエリアに前記検出対象物が存在するか否かを示す存否情報を出力する。
【0007】
また、第2態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記第1物理量及び前記第2物理量の少なくとも一方が第1閾値より大きく、前記第3物理量が前記第1閾値と異なる第2閾値より大きく、前記第1物理量が前記第2物理量より大きい場合に、前記検出対象物が前記第2位置から前記第1位置に向かう方向の異なるエリアに存在することを示す前記存否情報を出力する。
【0008】
また、第3態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記第1物理量及び前記第2物理量の少なくとも一方が第1閾値より大きく、前記第3物理量が第2閾値より大きく、前記第1物理量が前記第2物理量より小さい場合に、前記検出対象物が前記第1位置から前記第2位置に向かう方向の異なるエリアに存在することを示す前記存否情報を出力する。
【0009】
また、第4態様に係る情報処理装置は、第2態様または第3態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記異なるエリアに存在する前記検出対象物の前記第1物理量、または前記第2物理量に、前記検出対象物が存在するエリアに対して定まる重みを付与した第4物理量を用いて、複数の前記検出対象物が設置される位置の情報に優先順位を付けた前記存否情報を出力する。
【0010】
また、第5態様に係る情報処理装置は、第4態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記第4物理量が小さいほど前記優先順位を高くした前記存否情報を出力する。
【0011】
また、第6態様に係る情報処理装置は、第2態様または第3態様に係る情報処理装置において、前記無線通信の帯域幅は、前記第3物理量が前記第2閾値より大きいか否かを判定可能な帯域幅である。
【0012】
また、第7態様に係る情報処理装置は、第6態様に係る情報処理装置において、前記無線通信の帯域幅は、超広帯域である。
【0013】
また、第8態様に係る情報処理装置は、第2態様または第3態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記第1物理量及び前記第2物理量が前記第1閾値以下の場合に、前記検出対象物が前記自装置と同じエリアに存在することを示す前記存否情報を出力する。
【0014】
また、第9態様に係る情報処理装置は、第2態様または第3態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記第1物理量及び前記第2物理量が前記第1閾値より大きく、前記第3物理量が前記第1閾値と異なる第2閾値以下の場合に、前記検出対象物が前記自装置と同じエリアに存在することを示す前記存否情報を出力する。
【0015】
また、第10態様に係る情報処理装置は、第1態様~第3態様に係る情報処理装置において、前記存否情報は、前記検出対象物の稼働状況を示す稼働情報を含む。
【0016】
また、第11態様に係る情報処理装置は、第1態様~第3態様の何れかの態様に係る情報処理装置において、前記第1位置と前記第2位置とを結ぶ方向における位置により区分けされるエリアのうち、自装置が存在するエリアとは異なるエリアに検出対象物が存在するか否かを示す存否情報を出力する。
【0017】
また、第12態様に係る情報処理装置は、第11態様に係る情報処理装置において、前記第1位置と前記第2位置とを結ぶ方向は重力方向であり、前記第1通信部及び前記第2通信部は、相互に上下に位置するように、前記検出対象物に設けられる。
【0018】
更に、上記目的を達成するために、第13態様に係る情報処理プログラムは、コンピュータに、検出対象物の第1位置に設けられた第1通信部と無線通信することにより前記第1位置からの第1距離に関する第1物理量を取得し、前記検出対象物の前記第1位置と異なる第2位置に設けられた第2通信部と無線通信することにより前記第2位置からの第2距離に関する第2物理量を取得し、前記第1物理量、前記第2物理量、及び前記第1物理量と前記第2物理量との差に関する第3物理量を用いて、自装置が存在するエリアと異なるエリアに前記検出対象物が存在するか否かを示す存否情報を出力する処理を実行させる。
【発明の効果】
【0019】
第1態様、及び第13態様によれば、自装置が存在するエリアと異なるエリアに検出対象物が存在するか否かを示す存否情報を出力することができる、という効果を有する。
【0020】
第2態様によれば、検出対象物からの距離に関する物理量以外の情報を用いて検出対象物の存否情報を出力する場合と比較して、容易に第2位置から第1位置に向かう方向の異なるエリアに検出対象物が存在することを示す存否情報を出力することができる、という効果を有する。
【0021】
第3態様によれば、検出対象物からの距離に関する物理量以外の情報を用いて検出対象物の存否情報を出力する場合と比較して、容易に第1位置から第2位置に向かう方向の異なるエリアに検出対象物が存在することを示す存否情報を出力することができる、という効果を有する。
【0022】
第4態様によれば、検出対象物が存在するエリアに対して重みを付与しない場合と比較して、ユーザが検出対象物まで移動する際の距離が考慮された存否情報を出力することができる、という効果を有する。
【0023】
第5態様によれば、ユーザが検出対象物まで移動する際の距離が短い順に複数の検出対象物を順序付けた存否情報を出力することができる、という効果を有する。
【0024】
第6態様によれば、第2閾値の分解能で検出対象物までの距離を検出することができる、という効果を有する。
【0025】
第7態様によれば、無線通信の帯域幅が超広帯域以外の帯域幅の場合と比較して、高い分解能で検出対象物までの距離を検出することができる、という効果を有する。
【0026】
第8態様によれば、第1物理量及び第2物理量が第1閾値以下の場合において、検出対象物からの距離に関する物理量以外の情報を用いて検出対象物の存否情報を出力する場合と比較して、容易に検出対象物が自装置と同じエリアに存在することを示す存否情報を出力することができる、という効果を有する。
【0027】
第9態様によれば、第1物理量及び前記第2物理量が第1閾値より大きい場合において、検出対象物からの距離に関する物理量以外の情報を用いて検出対象物の存否情報を出力する場合と比較して、容易に検出対象物が自装置と同じエリアに存在することを示す存否情報を出力することができる、という効果を有する。
【0028】
第10態様によれば、使用不可の検出対象物へユーザが向かってしまうのを抑制することができる、という効果を有する。
【0029】
第11態様によれば、検出対象物からの距離に関する物理量以外の情報を用いて検出対象物の存否情報を出力する場合と比較して、容易に第1位置と第2位置とを結ぶ方向における位置により区分けされるエリアのうち、自装置が存在するエリアとは異なるエリアに検出対象物が存在するか否かを示す存否情報を出力することができる、という効果を有する。
【0030】
第12態様によれば、検出対象物からの距離に関する物理量以外の情報を用いて検出対象物の存否情報を出力する場合と比較して、容易に重力方向の異なるエリアに検出対象物が存在するか否かを示す存否情報を出力することができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本実施形態に係る情報処理装置の概略を示す図である。
【
図2】本実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】検出対象物の一例である画像形成装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】情報処理プログラムによる情報処理のメインルーチンのフローチャートである。
【
図5】情報処理プログラムによる情報処理のサブルーチンのサブフローチャートである。
【
図7】使用できない画像形成装置が削除された後のリストを示す図である。
【
図8】画像形成装置と情報処理装置とが10m以上離れている状況を示す図である。
【
図9】表示部に表示される通知画像の一例を示す図である。
【
図10】表示部に表示される通知画像の他の一例を示す図である。
【
図11】表示部に表示される通知画像の他の一例を示す図である。
【
図13】実施形態の応用例において、表示部へ表示される通知画像の一例を示す図である。
【
図15】実施形態の他の応用例において、表示部へ表示される通知画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図面を参照して本開示の実施形態の一例を説明する。
【0033】
初めに、
図1及び
図2を用いて、本実施形態に係る情報処理装置10について説明する。
【0034】
図1は、本実施形態に係る情報処理装置10の概略の一例を示す図である。
図1に示すように、情報処理装置10は、屋内において画像形成装置20を利用するユーザ2に使用される。ユーザ2は、屋内に設置される画像形成装置20の位置を把握する際に、情報処理装置10を操作する。情報処理装置10は、屋内に設置された画像形成装置20と無線通信をすることで画像形成装置20を検出し、画像形成装置20が設置される位置を通知する。ユーザ2は、情報処理装置10の通知によって、検出された画像形成装置20が設置される位置を把握できる。なお、
図1は、屋内に画像形成装置20A、画像形成装置20B、及び画像形成装置20Cが設置された例を示している。
図1において情報処理装置10は、画像形成装置20A、画像形成装置20B、及び画像形成装置20Cと無線通信を行い、各画像形成装置が設置される位置を通知する。
【0035】
以下では、特に画像形成装置20A、画像形成装置20B、及び画像形成装置20Cを区別しない場合は画像形成装置20と称する。なお、画像形成装置20は検出対象物の一例である。
【0036】
次に、
図2を用いて情報処理装置10の構成の一例を説明する。
【0037】
図2は、本実施形態に係る情報処理装置10の構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit;中央処理装置)12A、ROM(Read Only Memory;読み出し専用メモリ)12B、RAM(Random Access Memory;ランダムアクセスメモリ)12C、通信回線I/F部12D、表示部12E、及び記憶部14を含む。
【0038】
CPU12Aは中央演算処理ユニットであり、情報処理プログラム100、及びその他の各種プログラムを例えば記憶部14から読み出す。なお、情報処理プログラム100の詳細は後述する(
図4、
図5参照)。CPU12Aは、RAM12Cを作業領域として、読み出したプログラムを実行することで情報処理装置10を制御する。なお、CPU12Aは、プロセッサの一例である。
【0039】
通信回線I/F部12Dは、画像形成装置20と通信するためのインターフェースであり、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、またはUWB(Ultra Wide Band)通信等の規格が用いられる。なお、UWB通信は、500MHz(メガヘルツ)以上の帯域幅を使用する、超広帯域の無線通信である。また、UWB通信における通信信号のパルス幅は数ns(ナノ秒)、例えば1ns程度であり、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、GPS(Global Positioning System;全地球的測位システム)と比較して、対象物を高い分解能で測定することができる。UWB通信は、無線通信の一例である。以下では、情報処理装置10と画像形成装置20とは、UWB通信によって互いに通信可能として説明する。なお、情報処理装置10と画像形成装置20との無線通信には、UWB通信方式の他、UWB通信方式と同等、もしくは、UWB通信方式より高精度な測距・測位を可能とする通信方式を適用してもよい。
【0040】
表示部12Eは、例えば液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等を含むタッチパネルで構成される。表示部12Eには、ユーザ2のタッチ操作、及び情報処理装置10の処理等に応じた結果の画面が表示される。
【0041】
記憶部14は、例えばSSD(Solid State Drive)、またはHDD(Hard Disk Drive)により構成される。記憶部14は、例えば情報処理プログラム100、及び各種プログラムを記憶する。また、記憶部14は、例えば、後述するリスト300(
図6等参照)を記憶する。
【0042】
CPU12A、ROM12B、RAM12C、通信回線I/F部12D、表示部12E、及び記憶部14は、バス16を介して相互に通信可能に接続される。
【0043】
情報処理装置10の一例は、スマートフォン、タブレット端末、またはウェアラブルデバイス等である。
【0044】
次に、検出対象物の一例である画像形成装置20の構成について説明する。
図3は、画像形成装置20の構成の一例を示すブロック図である。
【0045】
画像形成装置20は、例えばCPU22A、ROM22B、RAM22C、通信回線I/F部22D、表示部26、画像読取部24A、画像形成部24B、及び記憶部32を含む。
【0046】
CPU22Aは、画像形成装置20を制御する図示しない各種のプログラムを、例えば記憶部32またはROM22Bから読み出す。CPU22Aは、RAM22Cを作業領域として、読み出したプログラムを実行し、画像形成装置20を制御する。
【0047】
通信回線I/F部22Dは、無線通信部30、及び外部の装置等と通信するためのインターフェースである。
【0048】
無線通信部30は、第1通信部30A及び第2通信部30Bを含む。第1通信部30A及び第2通信部30Bは、それぞれが図示しないアンテナ及びクロックを含む。各クロックは、例えば互いに同期しているとする。第1通信部30Aは、例えば画像形成装置20の重力方向Gにおける上部に設置される(
図8参照)。第2通信部30Bは、例えば画像形成装置20の重力方向Gにおける下部に設置される(
図8参照)。なお、画像形成装置20の重力方向Gにおける上部は第1位置の一例であり、画像形成装置20の重力方向Gにおける下部は第2位置の一例である。第1位置と第2位置とは、重力方向Gにおいて、画像形成装置20に対し相互に上下に位置する。また、第1通信部30Aは第1通信部の一例であり、第2通信部30Bは第2通信部の一例である。
【0049】
画像読取部24Aは、例えば画像形成装置20にセットされた原稿を読み取って原稿画像を生成するCCD(Charge-Coupled Device;電荷結合素子)イメージセンサ等を備える。
【0050】
画像形成部24Bは、例えば感光体を含んで構成され、例えば電子写真方式を用いて、画像読取部24Aで読み取られた原稿に基づき記録媒体上に画像を形成する。
【0051】
表示部26は、画像形成装置20とユーザとのインターフェースである。表示部26は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等で構成される。
【0052】
記憶部32は、例えばSSD(Solid State Drive)、またはHDD(Hard Disk Drive)により構成される。記憶部32は、例えば図示しない各種プログラムを記憶する他、画像形成装置20に固有のID(identification)200を記憶する。ID200は画像形成装置20毎に異なり、例えば屋内に複数の画像形成装置20が設置される場合において、ID200により各画像形成装置20が識別される。
【0053】
CPU22A、ROM22B、RAM22C、通信回線I/F部22D、画像読取部24A、画像形成部24B、表示部26、及び記憶部32は、バス28を介して相互に通信可能に接続される。また、通信回線I/F部22Dと無線通信部30とは、例えばバスを介して相互に通信可能に接続される。
【0054】
次に、情報処理装置10の動作について説明する。
図4、及び
図5は、情報処理プログラム100による処理の流れを示すフローチャートである。情報処理プログラム100は、情報処理装置10のCPU12Aによって実行される。
【0055】
図4は、情報処理プログラム100による処理の流れを示すフローチャートである。
【0056】
情報処理プログラム100は、ユーザ2の情報処理装置10に対する操作により実行が指定されると、CPU12Aにより実行される。
【0057】
ステップS100において、CPU12Aは検索信号を出力する。検索信号は、例えばUWB通信による信号である。検索信号はブロードキャストで出力される。これにより、画像形成装置20A~20Cの各々において検索信号が受信される。
【0058】
ステップS102において、CPU12Aは、第1通信信号及び第2通信信号を受信したか否かを判定する。ここで、第1通信信号は画像形成装置20A~20Cの第1通信部30Aから出力される信号であり、第2通信信号は画像形成装置20A~20Cの第2通信部30Bから出力される信号である。画像形成装置20A~20Cは、上記検索信号を受信すると、第1通信信号、及び第2通信信号を無線通信部30から出力する。なお、第1通信信号及び第2通信信号は、例えばUWB無線通信方式による信号である。また、第1通信信号及び第2通信信号を総称して通信信号と呼ぶことがある。
【0059】
情報処理装置10が画像形成装置20A~20Cの少なくとも1つから通信信号を受信した場合(ステップS102:Y)、すなわち、情報処理装置10と無線通信可能な画像形成装置20が存在する場合、ステップS104において、CPU12Aはリスト300を生成する。リスト300の一例を
図6に示す。
【0060】
図6は、
図1に示す状況において生成されたリスト300の一例を示す図である。以下では、
図1に示す画像形成装置20Aは故障等により非稼働中又は稼働中であるが他のユーザが使用中であり、ユーザ2が使用できないとして説明する。
【0061】
図1において、CPU12Aは、画像形成装置20A~20Cのそれぞれから第1通信信号、及び第2通信信号を受信し、受信した通信信号に基づいて、
図6に示すリスト300を生成する。第1通信信号及び第2通信信号は、画像形成装置20に固有のID200と、画像形成装置20の稼働状況を示す稼働情報と、を含む。稼働状況は、画像形成装置20が稼働中であり、ユーザが使用可である状況、画像形成装置20が稼働中であるが、他のユーザが使用中である等の理由により使用不可である状況、画像形成装置20が故障等により非稼働中であり使用不可である状況を含む。従って、稼働情報は、これらの状況に基づき、使用可能か否かを示す使用可否情報を含む。
【0062】
リスト300には、通信信号を受信した画像形成装置20それぞれの情報が記録される。
図6では、画像形成装置20A~20Cの情報がリスト300に記録されている。
図4のステップS104の処理では、例えば受信した通信信号に含まれる画像形成装置20のID200及び稼働情報がリスト300に記録される。
【0063】
図6において、上記ステップS104の処理ではまず、画像形成装置20A~20Cのそれぞれが出力する通信信号を受信した情報処理装置10は、各通信信号に含まれるID200をリスト300へ記録する。
図6に示すように、一例としてリスト300に記録された画像形成装置20AのID200は「0001」であり、画像形成装置20BのID200は「0002」であり、画像形成装置20CのID200は「0003」である。また、画像形成装置20A~20Cのそれぞれが出力する通信信号に含まれる稼働情報に含まれる使用可否情報がリスト300に記録される。
図6によれば、リスト300に記録された使用可否情報は、画像形成装置20Aは「×」、画像形成装置20Bは、「〇」、画像形成装置20Cは「〇」であることを示す。なお、「×」は、画像形成装置20が使用不可であることを示す。「〇」は、画像形成装置20が使用可であることを示す。
【0064】
図4のステップS106において、CPU12Aは、受信した第1通信信号に基づいて第1距離を取得する。第1距離は第1物理量の一例であり、第1通信部30Aから情報処理装置10までの距離を表す。第1距離は、以下のようにして取得する。例えば、ステップS100で検索信号を出力した時点からステップS102で第1通信信号を受信した時点までの時間と、UWB通信方式の通信速度と、に基づいて、第1距離を算出することで取得する。ステップS106によって取得された第1距離は、リスト300へ記録される。
図6に示すリスト300によれば、画像形成装置20Aの第1距離には「2」が、画像形成装置20Bの第1距離には「8」が、画像形成装置20Cの第1距離には「4」が記録されている。単位は一例としてメートル(m)である。
【0065】
図4のステップS108において、CPU12Aは、第2通信信号から第2距離を取得する。第2距離の取得方法は、第1距離の取得方法と同様である。なお、第2距離は第2物理量の一例であり、第2通信部30Bから情報処理装置10までの距離を表す。ステップS108によって取得された第2距離は、リスト300へ記録される。
図6に示すリスト300によれば、画像形成装置20Aの第2距離には「2」が記録され、画像形成装置20Bの第2距離には「8」が記録され、画像形成装置20Cの第2距離には「3」が記録されている。
【0066】
なお、第1距離及び第2距離の取得方法は上記の方法に限られない。例えば、情報処理装置10、第1通信部30A、及び第2通信部30Bの各々が同期したGPS(Global Positioning System)時計を有し、第1通信部30A及び第2通信部30Bが送信する通信信号に送信時刻を含むようにする。そして、情報処理装置10は、ステップS102で受信した第1通信信号に含まれる送信時刻と、ステップS102で受信した第1通信信号の受信時刻と、の時間差を算出し、算出した時間差と、UWB通信方式の通信速度と、に基づいて、第1距離を算出する。第2距離についても同様である。
【0067】
図4のステップS110において、CPU12Aは絶対差を取得する。ここで、絶対差とは、第1距離と第2距離との差の絶対値である。また、絶対差は第3物理量の一例である。ステップS110によって取得された絶対差はリスト300へ記録される。
図6に示すリスト300によれば、画像形成装置20Aの絶対差には「0」が、画像形成装置20Bの絶対差には「0」が、画像形成装置20Cの絶対差には「1」が記録されている。
【0068】
図4のステップS112において、CPU12Aは、取得した第1距離、第2距離、及び絶対差の少なくとも1つを用いて画像形成装置20が設置されている階の判定を行う。なお、画像形成装置20が設置されている階は、画像形成装置20が存在するエリアの一例である。階の判定に関する処理の詳細を、
図5を用いて説明する。
【0069】
図5は、画像形成装置20が設置される階を判定する際に、情報処理プログラム100によって実行される処理を示すサブルーチンである。
【0070】
ステップS200において、CPU12Aは、第1距離及び第2距離のいずれもが第1閾値以下であるか否かを判定する。第1閾値は、例えば建物の1フロアの床から天井までの高さと、画像形成装置20の高さと、に基づいて定められる値であり、第1距離及び第2距離の何れも第1閾値以下であれば同じ階に画像形成装置20が存在すると判定できる値に設定される。以下では、一例として、建物の床から天井までの高さを3(単位はm:メートル)とし、画像形成装置20の高さを1とし、第1閾値が2である場合について説明する。なお、第1通信部30Aが第2の通信部30Bとの距離を出力するようにしてもよいし、第2通信部30Bが第1通信部30Bとの距離、すなわち画像形成装置20の高さを出力するようにしてもよい。これにより、予め定めた天井の高さと、画像形成装置20の高さと、に基づいて第1閾値を算出することができ、異なる高さの検出対象物に対して容易に対応することができる。
【0071】
図6に示す例において、画像形成装置20Aの第1距離及び第2距離は2であり、上記で定めた第1閾値以下であるため、画像形成装置20Aに対するステップS200の判定は肯定(Y)される。また、画像形成装置20Bの第1距離及び第2距離は8であり、第1閾値より大きいため、画像形成装置20Bに対するステップS200の判定は否定(N)される。また、画像形成装置20Cの第1距離は4、第2距離は3であり、第1距離が第1閾値より大きいため、画像形成装置20Cに対するステップS200の処理の判定は否定される。
【0072】
第1距離が第1閾値より大きい、または第2距離が第1閾値より大きい場合(ステップS200:N)、ステップS202において、CPU12Aは、画像形成装置20の絶対差が第2閾値以下であるか否かを判定する。第2閾値は、例えば建物の1フロアの床から天井までの高さと、画像形成装置20の高さとに基づいて定められる値である。第2閾値は状況に応じて定められてよい。以下では、一例として、第2閾値を0.3(単位はメートル)として説明する。なお、本実施形態では、絶対差が第2閾値より大きいか否かを判定可能な帯域幅の通信方式としてUWB通信方式が採用される。
【0073】
図6に示す例において、画像形成装置20Bは絶対差が0であるため、画像形成装置20Bに対するステップS202の判定は肯定される。また、画像形成装置20Cは絶対差が1であるため、画像形成装置20Cに対するステップS202の判定は否定される。
【0074】
絶対差が第2閾値以下である場合(ステップS202:Y)、ステップS204において、CPU12Aは、第1距離が第3閾値以下であり、かつ第2距離が第3閾値以下であるか否を判定する。第3閾値は、例えば画像形成装置20に対して階の判定を行った結果、正確な判定結果を得られない位置に設置される画像形成装置20を、階の判定の処理から除外するために定められる値である。第3閾値は状況に応じて任意に定めてよい。以下では、一例として第3閾値は10(単位はm:メートル)であるとして説明する。
【0075】
図6に示す例において、画像形成装置20Bの第1距離、及び第2距離は、いずれも上記で定めた第3閾値以下である。従って、画像形成装置20Bに対するステップS204の判定は肯定される。
【0076】
ステップS200の判定が肯定された場合、または、ステップS204の判定が肯定された場合、ステップS206において、CPU12Aは、画像形成装置20が自装置(情報処理装置10)と同じ階に存在すると判定する。
【0077】
図1、及び
図6に示す例では、画像形成装置20A、20Bに対するステップS200の判定は肯定されるため、画像形成装置20A、及び画像形成装置20Bに対するステップS206の処理において、同じ階と判定する。
【0078】
第1距離が上記で定めた第3閾値より大きい、または第2距離が第3閾値より大きい場合(ステップS204:N)、ステップS208において、CPU12Aは、画像形成装置20のIDをリスト300から削除する。詳細を、
図8を用いて説明する。
【0079】
図8は、画像形成装置20が重力方向Gと直交する水平方向Vにおける位置Xに設置され、情報処理装置10が水平方向Vにおける位置Yに存在し、位置Xと位置Yとが水平方向Vにおいて10m以上離れている状況を示している。
図8に示す状況の場合、画像形成装置20が情報処理装置10と同じ階に存在するのか、別の階に存在するのかを判定するのは困難である。これは、画像形成装置20と情報処理装置10との水平方向Vにおける距離が長くなるほど絶対差は小さくなり、同じ階でも別の階でも絶対差が第2閾値以下となってしまうためである。従って、
図8の例では、画像形成装置20は、ステップS208においてリスト300から除外される。すなわち、検出対象から除外される。
【0080】
絶対差が第2閾値より大きい場合(ステップS202:N)、ステップS210において、CPU12Aは、画像形成装置20の第1距離と第2距離とを比較し、第1距離の方が第2距離より大きいか否かを判定する。
【0081】
図6に示す例において、画像形成装置20Cの第1距離と第2距離とを比較すると、第1距離の方が第2距離より大きい。このため、画像形成装置20Cに対するステップS210の判定は肯定される。
【0082】
第1距離の方が第2距離より大きい場合(ステップS210:Y)、ステップS212において、CPU12Aは、上の階と判定する。これは、画像形成装置20が情報処理装置10に対して上の階に設置されていることを意味する。
【0083】
図1、及び
図6に示す例において、CPU12Aは、ステップS212の処理において、画像形成装置20Cに対し上の階と判定する。
【0084】
第2距離の方が第1距離より大きい場合(ステップS210:N)、ステップS214において、CPU12Aは、画像形成装置20に対し下の階と判定する。これは、画像形成装置20が情報処理装置10に対して下の階に設置されていることを意味する。言い換えると、画像形成装置20が、自装置の存在するエリアと異なるエリア、特に自装置が存在するエリアより下のエリアに存在することを意味する。なお、情報処理装置10に対して上とは、第1位置から第2位置に向かう方向の一例である。
【0085】
図4に戻り、ステップS114において、CPU12Aは、
図5のサブルーチンによる処理により、画像形成装置20が設置されている階が情報処理装置10の位置する階と同じ階であると判定されたか否かを判定する。
【0086】
図1、及び
図6に示す例において、CPU12Aは、画像形成装置20A及び画像形成装置20Bは同じ階と判定するため、ステップS118へ移行し、画像形成装置20Cは上の階と判定するため、ステップS116へ移行する。
【0087】
画像形成装置20の設置される階と情報処理装置10の位置する階とが同じ階でない場合(ステップS114:N)、ステップS116において、CPU12Aは、画像形成装置20の第1距離に対し、重みを付与する。詳細には、CPU12Aは、画像形成装置20の第1距離に重みを加算した値を取得する。なお、重みとは、情報処理装置10が位置する階と異なる階に対して定まる値である。重みは、例えば階毎に異なる値に定められる。なお、第1距離に重みを加算した値は、第4物理量の一例である。ステップS116によって取得された、第1距離に重みを加算した値はリスト300へ記録される。情報処理装置10と同じ階と判定された画像形成装置20に対しては、重みは付与されない。
【0088】
図1、及び
図6に示す例において、CPU12Aは、画像形成装置20Cの第1距離に重みを付与する。詳細には、画像形成装置20Cは、情報処理装置10に対して上の階に設置されていると判定されているため、「上の階」に対応する重みとして「10」(単位はm:メートル)を、画像形成装置20Cの第1距離に加算する。
図6に示すリスト300によれば、画像形成装置20A、及び画像形成装置20Bには重みが加算されないため重み無しを示す「-」が記録される。また、画像形成装置20Cには、上記した加算される重みを示す値「10」が記録される。また、画像形成装置20Aの第1距離と重みとの和は、重みを考慮しないため、合計に「2」が記録される。同様に、画像形成装置20Bの合計に「8」が記録される。画像形成装置20Cの合計には、第1距離の「4」に重み「10」を加算した「14」が記録される。
【0089】
図4のステップS118において、CPU12Aは、第1通信信号及び第2通信信号を受信した全ての画像形成装置20に対する階の判定処理が終了したか否かを判定する。
【0090】
第1通信信号及び第2通信信号を受信した全ての画像形成装置20に対して階の判定処理が終了していない場合、すなわち、階の判定処理が未処理の画像形成装置20が存在する場合(ステップS118:N)、CPU12Aは、全ての画像形成装置20に対して階の判定処理が終了するまでステップS106~S118の処理を実行する。
【0091】
一方、第1通信信号及び第2通信信号を受信した全ての画像形成装置20に対して階の判定処理が終了した場合(ステップS118:Y)、ステップS120において、CPU12Aは、使用不可の画像形成装置20が存在するか否かを判定する。詳細には、例えばリスト300において、稼働情報に含まれる使用可否情報が「×」に該当する画像形成装置20が存在するか否かを判定する。
【0092】
使用不可の画像形成装置20がある場合(ステップS120:Y)、CPU12Aは、ステップS122において、CPU12Aは、画像形成装置20を、リスト300から削除する。具体的には、
図6の例では、画像形成装置20Aは、稼働情報に含まれる使用可否情報が「×」であるため、CPU12Aは、ステップS122において、画像形成装置20Aをリスト300から削除する。
図7は、
図6において画像形成装置20Aが削除された後、つまり、CPU12Aによって、ステップS122の処理が実行された後のリスト300を示す。
【0093】
図4のステップS124において、CPU12Aは、リスト300に記録された第4物理量が、例えば小さい順になるよう、リストの並び替えを行う。
図7に示す例においては、リスト300に記録された画像形成装置20B、及び画像形成装置20Cには、既に第4物理量が小さい順に並べられているため、ステップS124による並び替えは行われない。
【0094】
図4のステップS126において、CPU12Aは、処理の結果に基づく通知画像を表示部12Eへ出力する。ステップS126において出力される通知画像には、画像形成装置20が設置される位置を示す情報が含まれる。なお、画像形成装置20が設置される位置を示す情報は、存否情報の一例である。
【0095】
図9は、
図1、
図6、及び
図7に示す例において、表示部12Eに表示される通知画像の一例を示す図である。上記したように、画像形成装置20Aは故障によりユーザ2による使用ができない状況を想定している。
【0096】
図9に示す通知画像は、画像形成装置20Bが設置される位置を示す情報60と、画像形成装置20Cが設置される位置を示す情報62とを含む。
【0097】
ここで、通知画像に表示される、画像形成装置20が設置される位置を示す情報には、リスト300の並び替えの結果、つまり、第4物理量の小さい順に基づいて、優先順位が付与される。
図9に示す例によれば、情報60と情報62とには、それぞれ優先順位を表す「おすすめ1」、「おすすめ2」が付与される。これは、情報60が示す位置に設置される画像形成装置20Bは、情報62が示す位置に設置される画像形成装置20Cより、優先順位が高いことを示す。また、情報60に示す画像形成装置20Bの方が、情報62に示す画像形成装置20Cよりも優先して表示されることを意味する。各情報に付与される優先順位は、上記ステップS126によるリスト300の並び替えの結果であり、各画像形成装置20の第4物理量の比較において、第4物理量が小さい画像形成装置20ほど、高い優先順位が付与される。なお、情報60、及び情報62は、存否情報の一例である。
【0098】
図10は、
図1、
図6、及び
図7に示す例において、表示部12Eに表示される通知画像の他の一例を示す図である。
【0099】
図10は、屋内のマップ上に、画像形成装置20B、及び画像形成装置20Cが設置されている位置を星印で表示した通知画像を示す。また、星印の近傍には、優先順位を表す番号が付与される。
図10に示す例においては、星印の近傍に付与される番号の値が小さいほど優先順位は高くなる。ユーザ2は、
図10に示す通知画像により、画像形成装置20が設置されている位置を目視により把握できる。また、ユーザ2は、優先順位を確認することで、ユーザ2にとって利便性の高い画像形成装置20を把握でき、更に、状況に応じて使用する画像形成装置20を選択できる。なお、
図10に示す画像形成装置20が設置されている位置を含む屋内マップは、情報処理装置10の記憶部14に予め記憶されている。情報処理装置10は、記憶部14に記憶された屋内マップに星印及び優先順位を表す番号を合成することで
図10に示す通知画像を生成する。
【0100】
図4において、情報処理装置10が画像形成装置20から第1通信信号及び第2通信信号を受信していない場合(ステップS102:N)、言い換えると、情報処理装置10と相互に通信可能な範囲に画像形成装置20が存在しない場合、ステップS128において、CPU12Aは、相互に通信可能な範囲に画像形成装置20が存在しないことを示す情報を含む通知画像を表示部12Eへ出力する。なお、相互に通信可能な範囲に画像形成装置20が存在しないことを示す情報は、存否情報の一例である。相互に通信可能な範囲に画像形成装置20が存在しないことを示す情報を含む通知画像の一例を、
図11に示す。
【0101】
図11に示す通知画像には、相互に通信可能な範囲に画像形成装置20が存在しないことを示す情報64が含まれる。ユーザ2は、通知画像を確認することで、付近に画像形成装置20が存在しないことを把握できる。なお、
図11に示す通知画像は、相互に通信可能な範囲に、使用することができない画像形成装置20のみ存在する場合に表示されてもよい。情報64は、存否情報の一例である。
【0102】
なお、上記
図4、5における処理においては、第1物理量として第1距離を用いると共に、第2物理量として第2距離を用いたが、これに限られるものではない。例えば、第1物理量の他の一例として、情報処理装置10が検索信号を出力してから第1通信信号を受信するまでに要した時間を用いて
図4、5の処理を実行してもよい。第2物理量についても同様に、情報処理装置10が検索信号を出力してから第2通信信号を受信するまでに要した時間を用いて
図4、5の処理を実行してもよい。この場合、
図4のステップS126において、上記
図9のように結果を表示する場合は、例えば上記時間の情報を、距離の情報に変換して表示してよい。
【0103】
また、ステップS116においては、第1距離に重みを加算した値を第4物理量の一例としたが、第2距離に重みを加算した値を第4物理量の一例としてもよい。また、重みは、階毎に異なる値で定めてよい。例えば、情報処理装置10が2階に位置し、画像形成装置20が3階と1階とに設置されている状況を想定する。階を降りる方がユーザ2にとって負担が少ない場合、1階に設置された画像形成装置20に対する重みを、3階に設置された画像形成装置20に対する重みより小さい値としてよい。このように、ユーザ2の利便性に応じて重みを設定してもよい。他にも、通信信号の受信に要した時間、または情報処理装置10から画像形成装置20までの距離に応じて重み付けを行ってもよい。
【0104】
また、第1通信部30A及び第2通信部30Bを、検出対象物の他の位置に設置してもよい。例えば、第1位置を検出対象物の水平方向Vにおける一方の側面とし、第2位置を、検出対象物の水平方向Vにおける他方の側面としてもよい。この場合、例えば水平方向Vに沿って区分けされた複数の部屋が存在する場合に、情報処理装置10が異なる部屋に画像形成装置20が存在するか否かを示す存否情報を出力することができる。また、第1通信部30A及び第2通信部30Bの各々が、設置位置を出力するようにしてもよい。例えば、第1通信部30Aは設置位置が上部であることを示す情報を出力し、第2通信部30Bは設置位置が下部であることを示す情報を出力する場合、画像形成装置20が上の階に存在するのか下の階に存在するのかを判定することができる。一方、第1通信部30Aは設置位置が水平方向Vにおける一方の側面であることを示す情報を出力し、第2通信部30Bは設置位置が水平方向Vにおける他方の側面であることを示す情報を出力する場合、画像形成装置20が水平方向Vにおいて区分けされた複数の部屋の異なる部屋に存在するのか否かを判定することができる。
【0105】
また、上記では、検出対象物が画像形成装置20の場合について説明したが、他の対象物にも応用できる。以下では、
図12~
図15を参照して、本実施形態の応用例について説明する。
【0106】
図12は、屋内に設置されるトイレの位置を検出する際に上記の実施形態を適用した例を示す。
図12に示す例によれば、例えばトイレ40の入り口の上部と下部に、それぞれ第1通信部30Aと第2通信部30Bとを設置する。情報処理装置10は、検索信号を出力し、第1通信部30A、及び第2通信部30Bのそれぞれから通信信号を受信し、トイレ40の位置を検出することができる。
【0107】
図13は、上記
図12の状況において、情報処理装置10が処理の結果をユーザ2へ通知する際の通知画像を示す図である。
図13に示す通知画像には、トイレ40が設置される位置を示す情報66を含む。トイレ40が複数設置される場合は、複数の情報66が、優先順位が付与されて表示される。ユーザ2は、
図13に示す通知画像を確認することで、トイレが設置される位置を把握できる。なお、情報66は存否情報の一例である。
【0108】
図14は、屋内にいる子供の位置を検出する際に上記の実施形態を適用した例を示す。
図14に示す例によれば、例えば子供50が身に着ける帽子と靴に、それぞれ第1通信部30Aと第2通信部30Bとを装備する。情報処理装置10は、検索信号を出力し、第1通信部30A、及び第2通信部30Bのそれぞれから通信信号を受信し、子供50の位置を検出することができる。
【0109】
図15は、上記
図14の状況において、情報処理装置10が処理の結果をユーザ2へ通知する際の通知画像を示す図である。
図15に示す通知画像には、子供50がいる位置を示す情報68を含む。子供50が複数人いる場合は、複数の情報68が表示される。ユーザ2は、
図15に示す通知画像を確認することで、子供がいる位置を把握できる。なお、情報68は、存否情報の一例である。
【0110】
以上、実施の形態を説明したが、本開示の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施の形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本開示の技術的範囲に含まれる。
【0111】
また、上記実施の形態は、請求項に係る開示を限定するものではなく、また実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施の形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の組み合わせにより種々の発明が抽出される。実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0112】
また、上記各実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
【0113】
また、上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0114】
本実施形態では、情報処理プログラム100が記憶部14にインストールされている形態を説明したが、これに限定されるものではない。本実施形態に係る情報処理プログラム100を、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記録した形態で提供してもよい。例えば、本実施形態に係る情報処理プログラム100を、CD(Compact Disc)-ROM及びDVD(Digital Versatile Disc)-ROM等の光ディスクに記録した形態、若しくはUSB(Universal Serial Bus)メモリ及びメモリカード等の半導体メモリに記録した形態で提供してもよい。また、本実施形態に係る情報処理プログラム100を、通信回線I/F部12Dを介して外部の装置から取得するようにしてもよい。
【0115】
また、上記実施形態では、情報処理装置10における処理を、プログラムを実行することにより、コンピュータを利用してソフトウェア構成により実現する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、情報処理を、ハードウェア構成や、ハードウェア構成とソフトウェア構成の組み合わせによって実現する形態としてもよい。
【0116】
その他、上記実施形態で説明した情報処理装置10の構成は一例であり、本開示の主旨を逸脱しない範囲内において不要な部分を削除したり、新たな部分を追加したりしてもよいことは言うまでもない。
【0117】
同様に、上記実施形態で説明した無線通信部30の構成は一例であり、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内において不要な部分を削除したり、新たな部分を追加したりしてもよいことは言うまでもない。
【0118】
また、上記実施の形態で説明した情報処理プログラム100の処理の流れ(
図4、及び
図5参照)も一例であり、本開示の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
【0119】
以上の実施形態に関し、更に以下を開示する。
【0120】
(((1)))
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、検出対象物の第1位置に設けられた第1通信部と無線通信することにより前記第1位置からの第1距離に関する第1物理量を取得し、
前記検出対象物の前記第1位置と異なる第2位置に設けられた第2通信部と無線通信することにより前記第2位置からの第2距離に関する第2物理量を取得し、前記第1物理量、前記第2物理量、及び前記第1物理量と前記第2物理量との差に関する第3物理量を用いて、自装置が存在するエリアと異なるエリアに前記検出対象物が存在するか否かを示す存否情報を出力する
情報処理装置。
【0121】
(((2)))
前記プロセッサは、
前記第1物理量及び前記第2物理量の少なくとも一方が第1閾値より大きく、前記第3物理量が前記第1閾値と異なる第2閾値より大きく、前記第1物理量が前記第2物理量より大きい場合に、前記検出対象物が前記第2位置から前記第1位置に向かう方向の異なるエリアに存在することを示す前記存否情報を出力する
(((1)))に記載の情報処理装置。
【0122】
(((3)))
前記プロセッサは、
前記第1物理量及び前記第2物理量の少なくとも一方が第1閾値より大きく、前記第3物理量が第2閾値より大きく、前記第1物理量が前記第2物理量より小さい場合に、前記検出対象物が前記第1位置から前記第2位置に向かう方向の異なるエリアに存在することを示す前記存否情報を出力する
(((1)))に記載の情報処理装置。
【0123】
(((4)))
前記プロセッサは、
前記異なるエリアに存在する前記検出対象物の前記第1物理量、または前記第2物理量に、前記検出対象物が存在するエリアに対して定まる重みを付与した第4物理量を用いて、複数の前記検出対象物が設置される位置の情報に優先順位を付けた前記存否情報を出力する
(((2)))または(((3))))に記載の情報処理装置。
【0124】
(((5)))
前記プロセッサは、
前記第4物理量が小さいほど前記優先順位を高くした前記存否情報を出力する
(((4)))に記載の情報処理装置。
【0125】
(((6)))
前記無線通信の帯域幅は、前記第3物理量が前記第2閾値より大きいか否かを判定可能な帯域幅である
(((2)))~(((5)))の何れかに記載の情報処理装置。
【0126】
(((7)))
前記無線通信の帯域幅は、超広帯域である
(((6)))に記載の情報処理装置。
【0127】
(((8)))
前記プロセッサは、
前記第1物理量及び前記第2物理量が前記第1閾値以下の場合に、前記検出対象物が前記自装置と同じエリアに存在することを示す前記存否情報を出力する
(((1)))~(((7)))の何れかに記載の情報処理装置。
【0128】
(((9)))
前記プロセッサは、
前記第1物理量及び前記第2物理量が前記第1閾値より大きく、前記第3物理量が前記第1閾値と異なる第2閾値以下の場合に、前記検出対象物が前記自装置と同じエリアに存在することを示す前記存否情報を出力する
(((2)))~(((7)))の何れかに記載の情報処理装置。
【0129】
(((10)))
前記存否情報は、前記検出対象物の稼働状況を示す稼働情報を含む
(((1)))~(((9)))の何れかに記載の情報処理装置。
【0130】
(((11)))
前記第1位置と前記第2位置とを結ぶ方向における位置により区分けされるエリアのうち、自装置が存在するエリアとは異なるエリアに検出対象物が存在するか否かを示す存否情報を出力する
(((1)))~(((10)))の何れかに記載の情報処理装置。
【0131】
(((12)))
前記第1位置と前記第2位置とを結ぶ方向は重力方向であり、前記第1通信部及び前記第2通信部は、相互に上下に位置するように、前記検出対象物に設けられる
((11)))記載の情報処理装置。
【0132】
(((13)))
コンピュータに、
検出対象物の第1位置に設けられた第1通信部と無線通信することにより前記第1位置からの第1距離に関する第1物理量を取得し、前記検出対象物の前記第1位置と異なる第2位置に設けられた第2通信部と無線通信することにより前記第2位置からの第2距離に関する第2物理量を取得し、
前記第1物理量、前記第2物理量、及び前記第1物理量と前記第2物理量との差に関する第3物理量を用いて、自装置が存在するエリアと異なるエリアに前記検出対象物が存在するか否かを示す存否情報を出力する処理を実行させる
情報処理プログラム。
【0133】
(((1)))及び(((13)))によれば、自装置が存在するエリアと異なるエリアに検出対象物が存在するか否かを示す存否情報を出力することができる、という効果を有する。
【0134】
(((2)))によれば、検出対象物からの距離に関する物理量以外の情報を用いて検出対象物の存否情報を出力する場合と比較して、容易に第2位置から第1位置に向かう方向の異なるエリアに検出対象物が存在することを示す存否情報を出力することができる、という効果を有する。
【0135】
(((3)))によれば、検出対象物からの距離に関する物理量以外の情報を用いて検出対象物の存否情報を出力する場合と比較して、容易に第1位置から第2位置に向かう方向の異なるエリアに検出対象物が存在することを示す存否情報を出力することができる、という効果を有する。
【0136】
(((4)))によれば、検出対象物が存在するエリアに対して重みを付与しない場合と比較して、ユーザが検出対象物まで移動する際の距離が考慮された存否情報を出力することができる、という効果を有する。
【0137】
(((5)))によれば、ユーザが検出対象物まで移動する際の距離が短い順に複数の検出対象物を順序付けた存否情報を出力することができる、という効果を有する。
【0138】
(((6)))によれば、第2閾値の分解能で検出対象物までの距離を検出することができる、という効果を有する。
【0139】
(((7)))によれば、無線通信の帯域幅が超広帯域以外の帯域幅の場合と比較して、高い分解能で検出対象物までの距離を検出することができる、という効果を有する。
【0140】
(((8)))によれば、第1物理量及び第2物理量が第1閾値以下の場合において、検出対象物からの距離に関する物理量以外の情報を用いて検出対象物の存否情報を出力する場合と比較して、容易に検出対象物が自装置と同じエリアに存在することを示す存否情報を出力することができる、という効果を有する。
【0141】
(((9)))によれば、第1物理量及び前記第2物理量が第1閾値より大きい場合において、検出対象物からの距離に関する物理量以外の情報を用いて検出対象物の存否情報を出力する場合と比較して、容易に検出対象物が自装置と同じエリアに存在することを示す存否情報を出力することができる、という効果を有する。
【0142】
(((10)))によれば、使用不可の検出対象物へユーザが向かってしまうのを抑制することができる、という効果を有する。
【0143】
(((11)))によれば、検出対象物からの距離に関する物理量以外の情報を用いて検出対象物の存否情報を出力する場合と比較して、容易に第1位置と第2位置とを結ぶ方向における位置により区分けされるエリアのうち、自装置が存在するエリアとは異なるエリアに検出対象物が存在するか否かを示す存否情報を出力する。
【0144】
(((12)))によれば、検出対象物からの距離に関する物理量以外の情報を用いて検出対象物の存否情報を出力する場合と比較して、容易に重力方向の異なるエリアにおいて、検出対象物が存在するか否かを示す存否情報を出力することができる、という効果を有する。
【符号の説明】
【0145】
2…ユーザ、10…情報処理装置、12E…表示部、14…記憶部、20…画像形成装置、26…表示部、30A…第1通信部、30B…第2通信部、32…記憶部、40…トイレ、50…子供、100…情報処理プログラム、200…ID、300…リスト。