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特開2024-20063情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024020063
(43)【公開日】2024-02-14
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/00 20060101AFI20240206BHJP
   H04W 4/00 20180101ALI20240206BHJP
   H04W 84/10 20090101ALI20240206BHJP
   H04W 4/02 20180101ALI20240206BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20240206BHJP
   G06K 7/10 20060101ALI20240206BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20240206BHJP
【FI】
B41J29/00 E
H04W4/00 111
H04W84/10 110
H04W4/02
G06F3/12 367
G06F3/12 304
G06K7/10 264
G06K7/10 148
B41J29/38 401
B41J29/38 203
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022122946
(22)【出願日】2022-08-01
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】黒田 生喜
【テーマコード(参考)】
2C061
5K067
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP04
2C061AP07
2C061AS02
2C061BB10
2C061CG15
2C061HJ06
2C061HJ08
2C061HK23
2C061HN15
5K067AA21
5K067DD20
5K067EE02
5K067EE12
5K067JJ51
(57)【要約】
【課題】1種類の無線通信で利用者を検知する場合に比べて、遮蔽物による誤検知を低減可能な情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】UWB検知範囲80に利用者が所有する携帯端末装置14を検知した場合に、画像形成装置12は、検知した利用者の印刷データのサーバ16からのダウンロードを開始し、UWB無線通信により検知した携帯端末装置14までの距離が予め定めた第1閾値以下または予め定めた低透過無線通信検知範囲82になった場合、低透過無線通信によって利用者の携帯端末装置14の接近を検知する。そして、低透過無線通信の通信強度が予め定めた強度閾値以上となる予め定めた印刷開始範囲84内に利用者が接近した場合に、画像形成装置12を省電力状態から復帰し、印刷待機状態に移行する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、前記プロセッサは、
予め定めた超広帯域を用いる無線通信であって、遮蔽物に対する透過性を有する第1無線通信により利用者が携帯する携帯端末装置を検知し、
前記第1無線通信により検知した前記携帯端末装置までの距離が予め定めた第1閾値以下または前記第1無線通信より遮蔽物に対する透過性が低い第2無線通信により前記携帯端末装置を検知した場合に、前記第2無線通信を用いて前記携帯端末装置の接近を検知する処理を行う情報処理装置。
【請求項2】
印刷を制御する印刷制御部を更に備え、
前記プロセッサは、前記第1無線通信により前記携帯端末装置を検知した場合に、前記印刷制御部を制御して印刷準備を開始する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記第1無線通信により前記携帯端末装置を検知または前記距離が予め定めた第2閾値以下になった場合に、前記印刷準備として印刷対象の印刷情報を取得する請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記第1無線通信により前記携帯端末装置を検知または前記距離が前記第2閾値以下になり、かつ前記携帯端末装置が近づいていることを検知した場合に前記印刷情報を取得する請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記第2無線通信により前記携帯端末装置を検知した場合に、前記印刷準備として、前記印刷制御部を制御して予め定めた印刷待機状態へ移行する請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記携帯端末装置を検知して前記第2無線通信の電波強度が予め定めた強度閾値以上になった場合に、前記印刷制御部を制御して前記印刷待機状態へ移行する請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、利用者の認証が行われた場合に、前記印刷制御部を制御して印刷情報を用いた印刷を開始する請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
請求項1に記載の情報処理装置と、
前記携帯端末装置と、
を含む情報処理システム。
【請求項9】
コンピュータに、
予め定めた超広帯域を用いる無線通信であって、遮蔽物に対する透過性を有する第1無線通信により利用者が携帯する携帯端末装置を検知し、
前記第1無線通信により検知した前記携帯端末装置までの距離が予め定めた第1閾値以下または前記第1無線通信より遮蔽物に対する透過性が低い第2無線通信により前記携帯端末装置を検知した場合に、前記第2無線通信を用いて前記携帯端末装置の接近を検知する処理を実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、MFPが、携帯端末とMFPとの距離情報を取得し、距離情報に基づいて、携帯端末がMFPに到着する所要時間を算出し、次にMFPが、省エネモードを解除し、印刷ジョブに対応する印刷処理を終了するまでの所要時間と、携帯端末がMFPに到着する所要時間とを比較し、その比較結果に応じて、省エネモードを解除するよう制御することが提案されている。
【0003】
特許文献2には、第1の無線通信若しくは第1の無線通信より広い通信範囲の第2の無線通信で、端末装置と情報処理装置とが通信可能なシステムにおいて、情報処理装置が、第1の無線通信により、端末装置から、第2の無線通信で情報処理装置に接続するための接続情報の要求を受信し、情報処理装置の近傍の物体の存在を検知するための検知部が検知していると判定された場合に、第1の無線通信により、端末装置に対して接続情報を送信することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013-162313号公報
【特許文献2】特開2016-178385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
Wi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)などの電波は、壁などの遮蔽物がある場合に、利用者が携帯する携帯端末装置を検知できない場合がある。一方、超広帯域のUWB(Ultra Wide Band)無線通信等の無線通信は、Wi-FiやBluetooth(登録商標)よりも透過性が高いため、壁を隔てた利用者の携帯端末装置を検知してしまうため、利用者を誤検知してしまう場合がある。
【0006】
そこで、本開示は、1種類の無線通信で利用者を検知する場合に比べて、遮蔽物による誤検知を低減可能な情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、第1態様に係る情報処理装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、予め定めた超広帯域を用いる無線通信であって、遮蔽物に対する透過性を有する第1無線通信により利用者が携帯する携帯端末装置を検知し、前記第1無線通信により検知した前記携帯端末装置までの距離が予め定めた第1閾値以下または前記第1無線通信より遮蔽物に対する透過性が低い第2無線通信により前記携帯端末装置を検知した場合に、前記第2無線通信を用いて前記携帯端末装置の接近を検知する処理を行う。
【0008】
第2態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、印刷を制御する印刷制御部を更に備え、前記プロセッサは、前記第1無線通信により前記携帯端末装置を検知した場合に、前記印刷制御部を制御して印刷準備を開始する。
【0009】
第3態様に係る情報処理装置は、第2態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記第1無線通信により前記携帯端末装置を検知または前記距離が予め定めた第2閾値以下になった場合に、前記印刷準備として印刷対象の印刷情報を取得する。
【0010】
第4態様に係る情報処理装置は、第3態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記第1無線通信により前記携帯端末装置を検知または前記距離が前記第2閾値以下になり、かつ前記携帯端末装置が近づいていることを検知した場合に前記印刷情報を取得する。
【0011】
第5態様に係る情報処理装置は、第2態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記第2無線通信により前記携帯端末装置を検知した場合に、前記印刷準備として、前記印刷制御部を制御して予め定めた印刷待機状態へ移行する。
【0012】
第6態様に係る情報処理装置は、第5態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記携帯端末装置を検知して前記第2無線通信の電波強度が予め定めた強度閾値以上になった場合に、前記印刷制御部を制御して前記印刷待機状態へ移行する。
【0013】
第7態様に係る情報処理装置は、第6態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、利用者の認証が行われた場合に、前記印刷制御部を制御して印刷情報を用いた印刷を開始する。
【0014】
第8態様に係る情報処理システムは、第1態様に係る情報処理装置と、前記携帯端末装置と、を含む。
【0015】
第9態様に係る情報処理プログラムは、コンピュータに、予め定めた超広帯域を用いる無線通信であって、遮蔽物に対する透過性を有する第1無線通信により利用者が携帯する携帯端末装置を検知し、前記第1無線通信により検知した前記携帯端末装置までの距離が予め定めた第1閾値以下または前記第1無線通信より遮蔽物に対する透過性が低い第2無線通信により前記携帯端末装置を検知した場合に、前記第2無線通信を用いて前記携帯端末装置の接近を検知する処理を実行させる。
【発明の効果】
【0016】
第1態様によれば、1種類の無線通信で利用者を検知する場合に比べて、遮蔽物による誤検知を低減可能な情報処理装置を提供できる。
【0017】
第2態様によれば、印刷指示が行われてから印刷準備を開始する場合に比べて、印刷待機時間を短縮できる。
【0018】
第3態様によれば、印刷指示が行われてから印刷データを取得する場合に比べて、印刷待機時間を短縮できる。
【0019】
第4態様によれば、印刷指示が行われてから印刷データを取得する場合に比べて、印刷待機時間を短縮できる。
【0020】
第5態様によれば、印刷指示後に直ぐに印刷を開始することが可能となる。
【0021】
第6態様によれば、印刷指示後に直ぐに印刷を開始することが可能となる。
【0022】
第7態様によれば、1種類の無線通信で利用者を検知する場合に比べて、利用者の接近を確実に検知して認証が行われた後に印刷を開始することが可能となる。
【0023】
第8態様によれば、1種類の無線通信で利用者を検知する場合に比べて、遮蔽物による誤検知を低減可能な情報処理システムを提供できる。
【0024】
第9態様によれば、1種類の無線通信で利用者を検知する場合に比べて、遮蔽物による誤検知を低減可能な情報処理プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示す図である。
図2】本実施形態に係る情報処理システムにおける画像形成装置の電気系の要部構成を示すブロック図である。
図3】本実施形態に係る情報処理システムにおける携帯端末装置及びサーバの電気系の要部構成を示すブロック図である。
図4】本実施形態に係る携帯端末装置及び画像形成装置のコントロール・ユニットの機能的構成を示す機能ブロック図である。
図5】UWB検知範囲内に利用者がいない例を示す図である。
図6】UWB検知範囲内の利用者を検知した例を示す図である。
図7】低透過無線通信によって利用者が検知された例を示す図である。
図8】印刷開始範囲に利用者が接近した例を示す図である。
図9】UWB検知範囲内に遮蔽物がある場合の例を示す図である。
図10】UWB検知範囲内に遮蔽物があり、低透過無線通信検知範囲内に利用者が接近した例を示す図である。
図11】UWB検知範囲内に遮蔽物があり、低透過無線通信検知範囲内に利用者が接近しても低透過無線通信が遮蔽物によって遮蔽された例を示す図である。
図12】本実施形態に係る情報処理システムにおける画像形成装置で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図13】省エネ復帰処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示す図である。
【0027】
本実施形態に係る情報処理システム10は、情報処理装置の一例としての画像形成装置12と、携帯端末装置14と、サーバ16とを含んで構成されている。画像形成装置12、携帯端末装置14、及びサーバ16の各々は、携帯電話網等の無線基地局や各種ネットワーク(例えば、LAN、WAN、イーサネット(登録商標)等)の通信回線18を介して接続されている。
【0028】
また、携帯端末装置14は、画像形成装置12と無線通信により通信可能とされている。無線通信としては、第2無線通信としての近距離無線通信と、第1無線通信としてのUWB(Ultra Wide Band)等の超広帯域の無線通信とが可能とされている。例えば、携帯端末装置14としては、タブレット端末やスマートフォン等が一例として適用される。また、近距離無線通信としては、Wi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)等が一例として適用される。なお、UWBとは、従来の狭帯域無線通信やスペクトル拡散無線通信とは異なる無線通信方式あり、使用する周波数帯域は、一例として、3.1GHzから10.66Hzで帯域幅が7500MHzを使用し、従来の無線の数百KHzや、Wi-Fi(登録商標)の20MHz、Bluetooth(登録商標)の1MHzなどと比べてかなり広い帯域の無線通信である。
【0029】
画像形成装置12は、ファクシミリ機能、画像読取機能、画像形成機能、複写機能、画像情報等を格納する格納機能、及び画像情報等を送信する送信機能等の複数の機能を有する画像形成装置が一例として適用される。また、画像形成装置12は、図1では、1台を示すが、1台に限るものではなく、2台以上であってもよい。また、携帯端末装置14についても図1では、1台を示すが、1台に限るものではなく、2台以上でもよく、各ユーザが所持するものが適用され得る。なお、以下では、ファクシミリ機能をファックス、画像読取機能をスキャン、画像形成機能をプリント、複写機能をコピー、と称する場合がある。
【0030】
図2は、本実施形態に係る情報処理システム10における画像形成装置12の電気系の要部構成を示すブロック図である。
【0031】
本実施形態に係る画像形成装置12は、図2に示すように、プロセッサの一例としてのCPU(Central Processing Unit)20A、ROM(Read Only Memory)20B、及びRAM(Random Access Memory)20Cを含むコントロール・ユニット20を備えている。CPU20Aは、画像形成装置12の全体の動作を司る。RAM20Cは、CPU20Aによる各種プログラム等の情報処理プログラムの実行時のワークエリア等として用いられる。ROM20Bは、各種制御プログラムや各種パラメータ等が予め記憶される。そして、画像形成装置12は、コントロール・ユニット20の各部がシステムバス42によって電気的に接続されている。
【0032】
一方、本実施形態に係る画像形成装置12は、各種のデータやアプリケーションプログラム等を記憶するHDD(hard disk drive)26を備えている。また、画像形成装置12は、ユーザインタフェース22に接続され、ユーザインタフェース22のディスプレイへの各種の操作画面等の表示を制御する表示制御部28を備えている。また、画像形成装置12は、ユーザインタフェース22に接続され、ユーザインタフェース22を介して入力される操作指示を検出する操作入力検出部30を備えている。そして、画像形成装置12では、HDD26、表示制御部28、及び操作入力検出部30がシステムバス42に電気的に接続されている。なお、本実施形態に係る画像形成装置12では、記憶部としてHDD26を適用しているが、これに限らず、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶部を適用してもよい。
【0033】
また、本実施形態に係る画像形成装置12は、原稿読取部44による光学的な画像の読み取り動作、及び原稿搬送部による原稿送り動作を制御する読取制御部32と、画像形成部24による画像形成処理、及び搬送部25による画像形成部24への用紙の搬送を制御する画像形成制御部34と、を備えている。また、画像形成装置12は、各種ネットワークの通信回線18に接続された他の外部装置と通信データの送受信、及び携帯端末装置14と近距離無線通信やUWB無線通信による通信データの送受信を行う通信回線I/F(インタフェース)部36と、を備えている。また、画像形成装置12は、図示しない電話回線に接続され、当該電話回線に接続されているファクシミリ装置とファクシミリデータの送受信を行うファクシミリI/F(インタフェース)部38を備えている。また、画像形成装置12は、ファクシミリI/F部38を介したファクシミリデータの送受信を制御する送受信制御部40を備えている。そして、画像形成装置12では、送受信制御部40、読取制御部32、画像形成制御部34、通信回線I/F部36、及びファクシミリI/F部38がシステムバス42に電気的に接続されている。
【0034】
以上の構成により、本実施形態に係る画像形成装置12は、CPU20Aにより、RAM20C、ROM20B、及びHDD26へのアクセスを各々実行する。また、画像形成装置12は、CPU20Aにより、表示制御部28を介したユーザインタフェース22のディスプレイへの操作画面、各種のメッセージ等の情報の表示の制御を実行する。また、画像形成装置12は、CPU20Aにより、読取制御部32を介した原稿読取部44及び原稿搬送部の作動の制御を実行する。また、画像形成装置12は、CPU20Aにより、画像形成制御部34を介した画像形成部24及び搬送部25の作動の制御と、通信回線I/F部36を介した通信データの送受信の制御と、を各々実行する。また、画像形成装置12は、CPU20Aにより、送受信制御部40によるファクシミリI/F部38を介したファクシミリデータの送受信の制御を実行する。さらに、画像形成装置12は、CPU20Aにより、操作入力検出部30によって検出された操作情報に基づくユーザインタフェース22における操作内容の把握が行われ、この操作内容に基づく各種の制御を実行する。
【0035】
続いて、本実施形態に係る携帯端末装置14及びサーバ16の電気系の要部構成について説明する。図3は、本実施形態に係る情報処理システム10における携帯端末装置14及びサーバ16の電気系の要部構成を示すブロック図である。なお、携帯端末装置14及びサーバ16は基本的には一般的なコンピュータの構成とされているので、携帯端末装置14を代表して説明してサーバ16の説明は省略し、対応する符号のみを図3に示す。
【0036】
本実施形態に係る携帯端末装置14は、図3に示すように、CPU14A、ROM14B、RAM14C、ストレージ14D、操作部14E、表示部14F、及び通信回線I/F(インタフェース)部14Gを備えている。CPU14Aは、携帯端末装置14の全体の動作を司る。ROM14Bは、各種制御プログラムや各種パラメータ等が予め記憶される。RAM14Cは、CPU14Aによる各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられる。ストレージ14Dは、各種のデータやアプリケーションプログラム等が記憶される。操作部14Eは各種の情報を入力するために用いられる。表示部14Fは、各種の情報を表示するために用いられる。通信回線I/F部14Gは、各種ネットワーク等の通信回線に接続された他の装置と各種データの送受信を行う。また、通信回線I/F部14Gは、周知の各種無線通信を用いて、携帯端末装置14と各種データの送受信を行う。以上の携帯端末装置14の各部はシステムバス14Hにより電気的に相互に接続されている。なお、本実施形態に係る携帯端末装置14では、ストレージ14Dを記憶部として適用しているが、ストレージ14Dは、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の各種不揮発性の記憶部が一例として適用される。
【0037】
以上の構成により、本実施形態に係る携帯端末装置14は、CPU14Aにより、ROM14B、RAM14C、及びストレージ14Dに対するアクセス、操作部14Eを介した各種データの取得、表示部14Fに対する各種情報の表示を各々実行する。また、携帯端末装置14は、CPU14Aにより、通信回線I/F部14Gを介した通信データの送受信の制御を実行する。
【0038】
続いて、携帯端末装置14及び画像形成装置12のコントロール・ユニット20の機能的構成について説明する。図4は、本実施形態に係る携帯端末装置14及び画像形成装置12のコントロール・ユニット20の機能的構成を示す機能ブロック図である。
【0039】
携帯端末装置14は、ROM14Bに記憶されたプログラムをCPU14Aが実行することにより、低透過無線通信部50、UWB無線通信部52、電波到達時間計測部54、利用者認証用近距離無線通信部56、無線通信制御部58、及び演算部60の機能を有する。
【0040】
低透過無線通信部50は、第2無線通信として、Wi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)などの低透過無線通信を用いて画像形成装置12と通信を行う。なお、本実施形態では、近距離無線通信として代表される、Wi-Fi(登録商標)またはBluetooth(登録商標)を低透過無線通信の一例として用いる。
【0041】
UWB無線通信部52は、UWB無線通信により画像形成装置12と通信を行い、電波到達時間計測部54は、通信対象の画像形成装置12と時刻を同期し、UWB無線通信による電波の到達時間を計測する。
【0042】
利用者認証用近距離無線通信部56は、利用者を認証するために、近距離無線として、NFCを用いて画像形成装置12と通信を行う。
【0043】
無線通信制御部58は、低透過無線通信部50、UWB無線通信部52、電波到達時間計測部54、及び利用者認証用近距離無線通信部56を制御する。
【0044】
演算部60は、電波到達時間計測部54によって計測された電波到達時間から画像形成装置12までの距離を演算する。
【0045】
一方、画像形成装置12は、ROM20Bに記憶されたプログラムをCPU20Aが実行することにより、低透過無線通信部62、サーバ通信部64、UWB無線通信部66、電波到達時間計測部68、利用者認証用近距離無線通信部70、無線通信制御部72、演算部74、及びメモリ76として機能する。
【0046】
低透過無線通信部62は、第2無線通信として、Wi-Fi(登録商標)またはBluetooth(登録商標)を用いて携帯端末装置14と通信を行う。
【0047】
サーバ通信部64は、サーバ16と通信回線18を介して通信を行い、印刷対象の印刷データ等をサーバ16から受信する。
【0048】
UWB無線通信部66は、UWB無線通信により携帯端末装置14と通信を行い、電波到達時間計測部68は、通信対象の携帯端末装置14と時刻を同期し、UWB無線通信による電波の到達時間を計測する。
【0049】
利用者認証用近距離無線通信部70は、利用者を認証するために、近距離無線として、NFCを用いて利用者が携帯する携帯端末装置14やIDカード等と通信を行う。
【0050】
無線通信制御部72は、低透過無線通信部62、サーバ通信部64、UWB無線通信部66、電波到達時間計測部68、及び利用者認証用近距離無線通信部70を制御する。
【0051】
演算部74は、電波到達時間計測部68によって計測された電波到達時間から携帯端末装置14までの距離を演算する。また、演算部74は、サーバ通信部64から印刷データを受信した場合にメモリ76に保存する処理を行う。
【0052】
ところで、Wi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)通信を用いて、利用者の携帯端末装置14の接近を検知することで、印刷データの事前ダウンロード等を行う場合、壁などの遮蔽物があると、携帯端末装置を検知できない場合がある。
【0053】
一方、UWB無線通信では、Wi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)よりも透過性が高いため、壁を隔てた利用者の携帯端末装置を検知してしまい、利用者を誤検知してしまう場合がある。
【0054】
そこで、本実施形態では、2種類の無線通信を用いて、利用者の携帯端末装置14を検知することにより、1種類の無線通信で利用者を検知する場合に比べて、遮蔽物による誤検知を低減する。
【0055】
具体的には、画像形成装置12にUWB無線通信と低透過無線通信の機能を持つ携帯端末装置14を所有した利用者が画像形成装置12に接近すると、UWB無線通信により利用者の携帯端末装置14の接近を検知する。
【0056】
そして、UWB無線通信によって検知した利用者までの距離が予め定めた第1閾値以下または予め定めた低透過無線通信検知範囲内になった場合に低透過無線通信により利用者の携帯端末装置14の接近を検知する。
【0057】
また、本実施形態では、UWB無線通信により利用者の接近を検知した場合に、印刷準備として印刷データをサーバ16からダウンロードする。なお、印刷データは、UWB無線通信によって検知された携帯端末装置14での距離が予め定めた第2閾値以下になった場合にサーバ16からダウンロードしてもよい。或いは、UWB無線通信により携帯端末装置14を検知、または携帯端末装置14までの距離が第2閾値以下になり、かつ携帯端末装置が近づいていることを更に検知した場合に印刷データのサーバ16からのダウンロードを開始してもよい。また、第1閾値と第2閾値は同じ値を適用してもよいし、異なる値を適用してもよい。
【0058】
また、低透過無線通信の通信強度が予め定めた強度閾値以上になった場合に、印刷準備として画像形成装置12を省電力状態から復帰し、事前に定着器等のウォームアップを開始することで、印刷待機時間の短縮を図る。なお、低透過無線通信によって携帯端末装置14を検知した場合に、画像形成装置12を省電力状態から復帰してもよい。
【0059】
図5~8を参照して具体例に説明すると、本実施形態に係る画像形成装置12は、図5に示すように、UWB検知範囲80内の利用者が所有する携帯端末装置14を検知する。図5では、UWB検知範囲80内に利用者がいない例を示す。
【0060】
ここで、図6に示すように、UWB検知範囲80に利用者が所有する携帯端末装置14を検知した場合に、画像形成装置12は、検知した利用者の印刷データのサーバ16からのダウンロードを開始する。図6では、UWB検知範囲80内の利用者を検知した例を示す。或いは、UWB無線通信により検知された携帯端末装置14までの距離が予め定めた第2閾値以下になった場合に、印刷データのダウンロードを開始してもよい。
【0061】
続いて、利用者が画像形成装置12に更に近づいて、図7に示すように、UWB無線通信により検知した携帯端末装置14までの距離が予め定めた第1閾値以下または予め定めた低透過無線通信検知範囲82になった場合、低透過無線通信によって利用者の携帯端末装置14の接近を検知する。図7は、低透過無線通信によって利用者が検知された例を示す図である。なお、予め定めた閾値は、例えば、低透過無線通信検知範囲82に対応する距離を定める。
【0062】
図8に示すように、低透過無線通信の通信強度が予め定めた強度閾値以上となる予め定めた印刷開始範囲84内に利用者が接近した場合には、画像形成装置12を省電力状態から復帰し、印刷待機状態に移行する。図8は、印刷開始範囲84に利用者が接近した例を示す図である。
【0063】
次に、図9~11を参照してUWB検知範囲80に遮蔽物がある場合について説明する。図9は、UWB検知範囲80内に遮蔽物86がある場合の例を示す図である。また、図10は、UWB検知範囲80内に遮蔽物86があり、低透過無線通信検知範囲82内に利用者が接近した例を示す図である。また、図11は、UWB検知範囲80内に遮蔽物86があり、低透過無線通信検知範囲82内に利用者が接近しても低透過無線通信が遮蔽物86によって遮蔽された例を示す図である。
【0064】
図9に示すように、遮蔽物86側から画像形成装置12に利用者が接近した場合、UWB検知範囲80に利用者の携帯端末装置14を検知すると、遮蔽物86がない場合と同様に、画像形成装置12は、利用者の印刷データのサーバ16からのダウンロードを開始する。
【0065】
しかしながら、携帯端末装置14までの距離が予め定めた第1閾値以下または低透過無線通信検知範囲82内になっても遮蔽物86により低透過無線通信が遮蔽される。従って、図10に示すように、低透過無線通信では利用者の携帯端末装置14が検知されず、利用者の接近と誤判定することがなくなる。
【0066】
続いて、上述のように構成された本実施形態に係る情報処理システム10における画像形成装置12で行われる具体的な処理について説明する。図12は、本実施形態に係る情報処理システム10における画像形成装置12で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図12の処理は、例えば、UWB無線通信により携帯端末装置14を検知した場合に開始する。
【0067】
ステップ100では、CPU20Aが、UWB無線通信を用いて画像形成装置12の周辺の携帯端末装置14に応答指示を投げかけて応答数Nと携帯端末装置14を識別する端末IDを取得してステップ102へ移行する。
【0068】
ステップ102では、CPU20Aが、携帯端末装置14の端末数N>0であるか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ104へ移行し、否定された場合には一連の処理を終了する。
【0069】
ステップ104では、CPU20Aが、前イタレーション(前回の処理時)のIDリストとの差異を抽出してステップ106へ移行する。すなわち、前回の処理時に検知した携帯端末装置14に対して、今回検知した携帯端末装置14の差異を抽出する。
【0070】
ステップ106では、CPU20Aが、UWB検知範囲外に移動した利用者があるか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ108へ移行し、否定された場合にはステップ110へ移行する。
【0071】
ステップ108では、CPU20Aが、予め定めた一定時間経過後に対象利用者の印刷データを破棄してステップ110へ移行する。すなわち、UWB検知範囲外に移動した利用者の印刷データが後述のステップ116によってサーバ16からダウンロードされている場合には当該印刷データを破棄する。
【0072】
ステップ110では、CPU20Aが、UWB検知範囲80内に存在する携帯端末装置14の端末IDの印刷データがサーバ16に存在するか否かを判定する。サーバ16に印刷データが存在し判定が肯定された場合にはステップ112へ移行し、サーバ16に印刷データが存在せず判定が否定された場合にはそのまま一連の処理を終了する。
【0073】
ステップ112では、CPU20Aが、印刷データがサーバ16上に存在することが確認できた携帯端末装置14との距離が近い利用者から順に優先順位Aを付与してステップ114へ移行する。
【0074】
ステップ114では、CPU20Aが、優先順位Aの印刷データのダウンロードが完了しているか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ116へ移行し、肯定された場合にはステップ118へ移行する。
【0075】
ステップ116では、CPU20Aが、優先順位Aの携帯端末装置14の印刷データをダウンロードしてステップ118へ移行する。
【0076】
ステップ118では、CPU20Aが、優先順位Aの携帯端末装置14の低透過無線通信の強度を測定してステップ120へ移行する。すなわち、UWB無線通信により検知した携帯端末装置14までの距離が予め定めた第1閾値以下または予め定めた低透過無線通信検知範囲82になった場合に、低透過無線通信により携帯端末装置14の接近を検知し、無線強度を測定する。
【0077】
ステップ120では、CPU20Aが、低透過無線通信の無線強度が予め定めた強度閾値以上であるか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ122へ移行し、否定された場合にはそのまま一連の処理を終了する。
【0078】
ステップ122では、CPU20Aが、省エネ復帰処理を行ってステップ124へ移行する。ここで、省エネ復帰処理について図を参照して説明する。図13は、省エネ復帰処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0079】
ステップ200では、CPU20Aが、省電力状態であるか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ202へ移行し、否定された場合には図12のステップ124へ移行する。
【0080】
ステップ202では、CPU20Aが、画像形成制御部34に対して復帰命令を出力して図12のステップ124へ移行する。
【0081】
ステップ124では、CPU20Aが、利用者認証が完了したか否かを判定する。該判定は、例えば、利用者認証用近距離無線通信部70によって認証が完了したか否かを判定する。該判定が肯定されるまで待機してステップ126へ移行する。
【0082】
ステップ126では、CPU20Aが、印刷を開始して一連の処理を終了する。すなわち、画像形成制御部34を制御することにより、用紙に印刷が行われる。
【0083】
なお、上記の実施形態では、画像形成装置12を情報処理装置の一例として説明したが、画像形成装置12に限定されるものではなく、画像処理装置等の装置を情報処理装置として適用してもよい。
【0084】
また、上記の実施形態において、CPUをプロセッサの一例として説明したが、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU: Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス等)を含むものである。
【0085】
また、上記の実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0086】
また、上記の実施形態に係る情報処理システム10の各部で行われる処理は、ソフトウエアで行われる処理としてもよいし、ハードウエアで行われる処理としてもよいし、双方を組み合わせた処理としてもよい。また、情報処理システム10の各部で行われる処理は、プログラムとして記憶媒体に記憶して流通させるようにしてもよい。
【0087】
また、本開示は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
【0088】
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(((1)))
プロセッサを備え、前記プロセッサは、
予め定めた超広帯域を用いる無線通信であって、遮蔽物に対する透過性を有する第1無線通信により利用者が携帯する携帯端末装置を検知し、
前記第1無線通信により検知した前記携帯端末装置までの距離が予め定めた第1閾値以下または前記第1無線通信より遮蔽物に対する透過性が低い第2無線通信により前記携帯端末装置を検知した場合に、前記第2無線通信を用いて前記携帯端末装置の接近を検知する処理を行う情報処理装置。
【0089】
(((2)))
印刷を制御する印刷制御部を更に備え、
前記プロセッサは、前記第1無線通信により前記携帯端末装置を検知した場合に、前記印刷制御部を制御して印刷準備を開始する(((1)))に記載の情報処理装置。
【0090】
(((3)))
前記プロセッサは、前記第1無線通信により前記携帯端末装置を検知または前記距離が予め定めた第2閾値以下になった場合に、前記印刷準備として印刷対象の印刷情報を取得する(((2)))に記載の情報処理装置。
【0091】
(((4)))
前記プロセッサは、前記第1無線通信により前記携帯端末装置を検知または前記距離が前記第2閾値以下になり、かつ前記携帯端末装置が近づいていることを検知した場合に前記印刷情報を取得する(((3)))に記載の情報処理装置。
【0092】
(((5)))
前記プロセッサは、前記第2無線通信により前記携帯端末装置を検知した場合に、前記印刷準備として、前記印刷制御部を制御して予め定めた印刷待機状態へ移行する(((2)))~(((4)))の何れか1つに記載の情報処理装置。
【0093】
(((6)))
前記プロセッサは、前記携帯端末装置を検知して前記第2無線通信の電波強度が予め定めた強度閾値以上になった場合に、前記印刷部を前記印刷待機状態へ移行する(((5)))に記載の情報処理装置。
【0094】
(((7)))
前記プロセッサは、利用者の認証が行われた場合に、前記印刷部により前記印刷情報を用いた印刷を開始する(((6)))に記載の情報処理装置。
【0095】
(((8)))
(((1)))~(((7)))の何れか1つに記載の情報処理装置と、
前記携帯端末装置と、
を含む情報処理システム。
【0096】
(((9)))
コンピュータに、
予め定めた超広帯域を用いる無線通信であって、遮蔽物に対する透過性を有する第1無線通信により利用者が携帯する携帯端末装置を検知し、
前記第1無線通信により検知した前記携帯端末装置までの距離が予め定めた第1閾値以下または前記第1無線通信より遮蔽物に対する透過性が低い第2無線通信により前記携帯端末装置を検知した場合に、前記第2無線通信を用いて前記携帯端末装置の接近を検知する処理を実行させるための情報処理プログラム。
【0097】
(((1)))によれば、1種類の無線通信で利用者を検知する場合に比べて、遮蔽物による誤検知を低減可能な情報処理装置を提供できる。
【0098】
(((2)))によれば、印刷指示が行われてから印刷準備を開始する場合に比べて、印刷待機時間を短縮できる。
【0099】
(((3)))によれば、印刷指示が行われてから印刷データを取得する場合に比べて、印刷待機時間を短縮できる。
【0100】
(((4)))によれば、印刷指示が行われてから印刷データを取得する場合に比べて、印刷待機時間を短縮できる。
【0101】
(((5)))によれば、印刷指示後に直ぐに印刷を開始することが可能となる。
【0102】
(((6)))によれば、印刷指示後に直ぐに印刷を開始することが可能となる。
【0103】
(((7)))によれば、1種類の無線通信で利用者を検知する場合に比べて、利用者の接近を確実に検知して認証が行われた後に印刷を開始することが可能となる。
【0104】
(((8)))によれば、1種類の無線通信で利用者を検知する場合に比べて、遮蔽物による誤検知を低減可能な情報処理システムを提供できる。
【0105】
(((9)))によれば、1種類の無線通信で利用者を検知する場合に比べて、遮蔽物による誤検知を低減可能な情報処理プログラムを提供できる。
【符号の説明】
【0106】
10 情報処理システム
12 画像形成装置
14 携帯端末装置
16 サーバ
20A CPU
80 UWB検知範囲
82 低透過無線通信検知範囲
84 印刷開始範囲
86 遮蔽物
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13