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  • 特開-外装ケース及び樹脂封止電気部品 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024020075
(43)【公開日】2024-02-14
(54)【発明の名称】外装ケース及び樹脂封止電気部品
(51)【国際特許分類】
   H01G 2/10 20060101AFI20240206BHJP
   H01G 4/224 20060101ALI20240206BHJP
   H01G 4/32 20060101ALI20240206BHJP
   H01C 1/02 20060101ALI20240206BHJP
   H01F 27/02 20060101ALI20240206BHJP
【FI】
H01G2/10 C
H01G2/10 300
H01G4/224 200
H01G4/32 301F
H01G4/32 540
H01C1/02 Z
H01F27/02 120
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022122968
(22)【出願日】2022-08-01
(71)【出願人】
【識別番号】390022460
【氏名又は名称】株式会社指月電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100100044
【弁理士】
【氏名又は名称】秋山 重夫
(74)【代理人】
【識別番号】100205888
【弁理士】
【氏名又は名称】北川 孝之助
(72)【発明者】
【氏名】大橋 光
【テーマコード(参考)】
5E028
5E070
5E082
【Fターム(参考)】
5E028EA12
5E028EB01
5E028JA07
5E028JB03
5E070AA01
5E070DA01
5E070DA11
5E070EA02
5E070EB01
5E082BC38
5E082GG08
5E082HH03
5E082HH08
5E082HH28
5E082HH48
(57)【要約】
【課題】ケース外に漏れ出した樹脂の無秩序な広がりを抑制することができる外装ケースと、この外装ケースを用いた樹脂封止電気部品を提供する。
【解決手段】電気部品3と、電気部品3に接続された電極板4とを収容し、樹脂5を充填するためのケース本体21と、ケース本体21外に引き出された電極板4の外部接続端子42が重ねられる、ケース本体21の外面から突出する端子台22と、端子台22に設けられた樹脂受け凹部22bと、外部接続端子42を伝ってケース本体21外に漏れ出し、外部接続端子42及び/又はケース本体21の外面を伝って流れる樹脂5を樹脂受け凹部22bに導くガイド面Gとを備える。
【選択図】図3

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気部品と、電気部品に接続された電極板とを収容し、樹脂を充填するためのケース本体と、
ケース本体外に引き出された電極板の外部接続端子が重ねられる、ケース本体の外面から突出する端子台と、
端子台に設けられた樹脂受け凹部と、
外部接続端子を伝ってケース本体外に漏れ出し、外部接続端子及び/又はケース本体の外面を伝って流れる樹脂を樹脂受け凹部に導くガイド面と、を備える外装ケース。
【請求項2】
端子台が、外部接続端子と端子台とを連結する連結具を挿入するための挿入穴を備え、
挿入穴が樹脂受け凹部よりも先端側に位置している、請求項1記載の外装ケース。
【請求項3】
請求項1記載の外装ケースに、電気部品と、電極板とを収容し、樹脂を充填した樹脂封止電気部品であって、
外装ケースが一対のガイド面を備え、
電極板の外部接続端子が一対のガイド面の間に位置している、樹脂封止電気部品。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電気部品を収容し樹脂を充填するための外装ケースと、その外装ケースを利用した樹脂封止電気部品に関する。
【背景技術】
【0002】
上面に開口を有する略箱状の外装ケースに、コンデンサ素子と電極板と充填樹脂を収容してなるコンデンサでは、外部機器との接続に供される外部接続端子が、ケース上端を跨ぐようにして開口部からケース外に引き出されることがある。このようなコンデンサにおいて、外部接続端子がケースの内壁面に近接していると、充填樹脂が外部接続端子と内壁面との間を這い上がり、ケース外に漏れ出すことがある。
【0003】
この問題を解決するため、特許文献1では、ケースの壁を二重壁にして這い上がってきた樹脂を壁間に形成された隙間に溜めている。また、特許文献2では、ケースの外壁面に樹脂受けを設け、外壁面を伝って流れ落ちる樹脂を受け止めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-129573号公報
【特許文献2】特開2020-202304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1、2には、外部機器と外部接続端子との電気的な接続を行うための端子台が設けられていないが、近年では、外壁面の例えば中腹に端子台を設け、この端子台に向かって外部接続端子を外壁面に沿って下方に延ばすとともに、外部接続端子の先端を端子台の上面に重ねるといった構成を採用することがある。このような構成では、漏れ出した樹脂が外部接続端子や外壁面を伝って無秩序に流れ広がることがある。
【0006】
本発明は、ケース外に漏れ出した樹脂の無秩序な広がりを抑制することができる外装ケースと、この外装ケースを用いた樹脂封止電気部品の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の外装ケースは、電気部品3と、電気部品3に接続された電極板4とを収容し、樹脂5を充填するためのケース本体21と、ケース本体21外に引き出された電極板4の外部接続端子42が重ねられる、ケース本体21の外面から突出する端子台22と、端子台22に設けられた樹脂受け凹部22bと、外部接続端子42を伝ってケース本体21外に漏れ出し、外部接続端子42及び/又はケース本体21の外面を伝って流れる樹脂5を樹脂受け凹部22bに導くガイド面Gとを備えることを特徴としている。
【0008】
上記外装ケースにおいては、端子台22が、外部接続端子42と端子台22とを連結する連結具6を挿入するための挿入穴22aを備え、挿入穴22aが樹脂受け凹部22bよりも先端側に位置していることが好ましい。
【0009】
本発明の樹脂封止電気部品は、上記外装ケース2に、電気部品3と、電極板4とを収容し、樹脂5を充填した樹脂封止電気部品であって、外装ケース2が一対のガイド面Gを備え、電極板4の外部接続端子42が一対のガイド面Gの間に位置していることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の外装ケースは、外部接続端子及び/又はケース本体の外面を伝って流れる樹脂を樹脂受け凹部に導くガイド面を備えているため、漏れ出した樹脂の無秩序な広がりを抑えることができる。
【0011】
端子台が、外部接続端子と端子台とを連結する連結具を挿入するための挿入穴を備え、挿入穴が樹脂受け凹部よりも先端側に位置している場合、ケース本体の外面を流れる樹脂が端子台に到達しても樹脂受け凹部に収容されることになり、挿入穴付近への樹脂の付着を抑制することができる。
【0012】
本発明の樹脂封止電気部品では、電極板の外部接続端子が一対のガイド面の間に位置しているため、漏れ出した樹脂の無秩序な広がりをより一層抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】この発明の実施形態に係る樹脂封止電気部品を示す分解斜視図である。
図2】樹脂封止電気部品の斜視図である。
図3】樹脂封止電気部品の縦断面図である。
図4】外装ケースの変形例を示す斜視図である。
図5】ガイド面の変形例を示す横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、この発明の樹脂封止電気部品1の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。この樹脂封止電気部品1は、図1図3に示すように、外装ケース2と、外装ケース2に収容される電気部品3と、電気部品3に接続される電極板4と、外装ケース2内に充填される樹脂5とを備えている。以下、上記各部品について説明するが、「上下」「左右」「前後」の概念は、外装ケース2内に樹脂5を充填する際のものであり、必ずしも使用時の「上下」「左右」「前後」を規定するものではない。
【0015】
外装ケース2は例えば合成樹脂製であって、ケース本体21と、端子台22と、ガイド面Gと、取付脚24とを備えている。
【0016】
ケース本体21は、底部21aと、底部21aの外周縁から立ち上がる側壁部21bとを備えている。底部21aは例えば平面視略矩形状である。側壁部21bは底部21aの4辺からそれぞれ上方に向かって略垂直に立ち上がっている。内部には電気部品3や電極板4を収容するための収容空間が形成されている。ケース本体21(側壁部21b)の上端は開口部21cになっており、この開口部21cを通じて収容空間に電気部品3と電極板4が収容され、樹脂5が充填される。また、この開口部21cを通じて電極板4の後述する外部接続端子42がケース本体21外に引き出される。
【0017】
端子台22は、外部機器と電極板4の外部接続端子42との電気的な接続を行う際の台として用いるものであって、側壁部21bの外面の例えば中腹(上下方向の中央付近)から横方向に突出している。ただ、中腹である必要はなく、端子台22の上面が側壁部21bの上端よりも下に位置していればどの高さに設けてもよい。端子台22は略直方体である。
【0018】
端子台22の上面には2つの窪みが設けてある。先端側の窪みは、電極板4の外部接続端子42に取り付けられたクリンチングナット等の連結具6を挿入するための挿入穴22aである。挿入穴22aは平面視略円形であるが、挿入される連結具6の形状に合わせて適宜変更可能である。また、図3では貫通していないが、貫通していてもよい。この挿入穴22aに連結具6を挿入することで、外装ケース2に対する電極板4の位置決めが行われる。そのため、位置決め治具を用いなくても精度良い取り付けが可能となる。
【0019】
基端側の窪みは、外部接続端子42を伝ってケース本体21外に漏れ出した樹脂5を受けるための樹脂受け凹部22bである。平面視略矩形状であって、底面22b1と、前面22b2と、左右両側面22b3と、背面22b4とを有している。背面22b4は、側壁部21bの外面によって構成されている。樹脂受け凹部22bの左右方向の幅(左右両側面22b3間の距離)は、外部接続端子42の後述する垂れ下がり部42cや端子部42dの左右方向の幅と同じ若しくはそれよりも大であることが好ましい。樹脂受け凹部22bの深さは、端子台22の上面に外部接続端子42の後述する端子部42dを重ねた(近接対向させた)状態において、底面22b1と端子部42dの下面との間で毛細管現象が生じない間隔を確保できる深さとされている。
【0020】
一対のガイド面Gは、樹脂受け凹部22bの内面(側面22b3)を上方に延長するようにして設けられた、側壁部21bの外面から突出する2本のリブ状突起23によって構成されている。リブ状突起23は、側壁部21bの上端にまで達している。さらに側壁部21bの内面側にまで延びる延出部23aを設けてもよい(図3の点線参照)。リブ状突起23は、開口部21cから漏れ出す樹脂5を樹脂受け凹部22bまで導くガイドとして機能する。リブ状突起23の突出長さは、側壁部21bの表面から外部接続端子42の側壁部21b側の表面までの距離と同じ又はそれよりも大であることが好ましい。
【0021】
2本のリブ状突起23の間隔は上下で異なっている。具体的に説明すると、上方には、2本のリブ状突起23の左右方向の間隔を拡げた幅広区間Wが設けられている。下方には、2本のリブ状突起23の間隔を外部接続端子42の垂れ下がり部42cの幅と略等しくした幅狭区間Nが設けられている。この幅狭区間Nに垂れ下がり部42cを位置させることで、電極板4の左右方向の移動が制限される。すなわち、2本のリブ状突起23が電極板4の位置決めとしても機能する。なお、幅狭区間Nの幅を、垂れ下がり部42cを嵌め込める程度の幅とすれば精度良く取り付けができる。また、連結具6による位置決め効果と組み合わされより精度の高い取り付けとなる。
【0022】
2本のリブ状突起23の間に位置する側壁部21bの上面には、一方のリブ状突起23から他方のリブ状突起23に向かって延びる溝21b1が設けられており、外部接続端子42の後述する跨ぎ部42bの下面との間での毛細管現象を抑えることができるようになっている(図3参照)。
【0023】
取付脚24は、ケース本体21を外部機器等に取り付けるためのものであって、平面視で例えばケース本体21の隅近傍に設けられている。また、例えば底部21aの下面と取付脚24の下面とが同一平面上に位置するようにして設けられている。なお、取付脚24は複数設けてもよいし、全く設けなくてもよい。また、端子台22に取付脚24の機能を持たせてもよい。
【0024】
電気部品3は、例えば金属化フィルムを巻回した巻回型のフィルムコンデンサである。なお、フィルムコンデンサとして、積層型のフィルムコンデンサを用いてもよい。また、セラミックコンデンサや電解コンデンサ等、種々のコンデンサ素子を用いてもよい。さらにコンデンサ素子に限らず、半導体素子、抵抗器、インダクタ、圧電素子等、種々の電気部品を用いることができる。
【0025】
電極板4は、例えばアルミニウムや銅等の金属板からなる。電極板4は、電気部品3の電極部に接続される基体部41と、基体部41から延出され、外部機器との接続に供される外部接続端子42とを備えている。
【0026】
外部接続端子42は、図3に示すように、ケース本体21の側壁部21bの上端を跨ぐようにしてケース本体21外に引き出されている。この外部接続端子42は、側壁部21bの内面に沿って立ち上がる立ち上がり部42aと、立ち上がり部42aの上端から横方向に延びて側壁部21bの上端を跨ぐ跨ぎ部42bと、跨ぎ部42bの先端から側壁部21bの外面に沿って垂れ下がる垂れ下がり部42cと、垂れ下がり部42cの下端から端子台22の先端に向かって延びる端子部42dとを備えている。跨ぎ部42bと垂れ下がり部42cとは一対のガイド面Gの間に位置している(図2参照)。端子部42dには、外部機器との接続に供される接続孔42d1が設けられている。また、この接続孔42d1に、外部接続端子42と端子台22とを連結する連結具6が固定(例えば圧入)されている。外部機器とは、端子部42dが接続されることになる。
【0027】
立ち上がり部42aは側壁部21bの内面と、跨ぎ部42bは側壁部21bの上面と、垂れ下がり部42cは側壁部21bの外面とそれぞれ僅かな隙間を開けて対向している。ただ、それぞれ当接していてもよい。端子部42dは、基端側が樹脂受け凹部22bの上方に位置し、先端側が端子台22の上面に当接している。
【0028】
樹脂5は絶縁性の樹脂である。熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂が好ましく、例えばエポキシ樹脂、ウレタン樹脂やシリコーン樹脂である。樹脂5は、電極板4の主に基体部41と電気部品3とを埋没する程度、外装ケース2内に充填される。また、少なくとも立ち上がり部42aの基端が樹脂5内に位置する程度に充填される。
【0029】
ところで、外装ケース2内に樹脂5を充填すると、硬化前の樹脂5が側壁部21bの内面と立ち上がり部42aの間を這い上がってケース本体21外に漏れ出し、側壁部21bの上面と跨ぎ部42bの下面との間や側壁部21bの外面と垂れ下がり部42cの間、要は外部接続端子42及び/又はケース本体21の外面を伝って流れることがある。ただ、本発明の外装ケース2は、跨ぎ部42bや垂れ下がり部42cの側端部に沿って延びるガイド面Gを備えているため、漏れ出した樹脂5が意図しない場所に流れていくことを防止することができる。また、ガイド面Gが樹脂受け凹部22bに続いているため、漏れ出した樹脂5を確実に樹脂受け凹部22bに導くことができる。さらに、樹脂受け凹部22bの先に接続孔42d1が位置しているため、漏れ出した樹脂5は樹脂受け凹部22bに流れていき、接続孔42d1付近にまで至ることが無く、接続孔42d1付近への樹脂の付着を防止でき、外部機器との接続を良好に行うことができる。また、本発明はいわば樹脂5が漏れ出すことを前提とする設計であるため、外部接続端子42と側壁部21bとの間を極限まで近づけることが可能となり、樹脂封止電気部品1全体の小型化を図ることもできる。
【0030】
次に、変形例について説明する。ガイド面Gを形成する方法としては、リブ状突起23の他、図4Aに示すように、側壁部21bに上下方向に延びる凹溝25を設けてもよい。凹溝25が側壁部21bの上端から端子台22の樹脂受け凹部22bまで続いていることにより、漏れ出た樹脂5を樹脂受け凹部22bまで確実に案内することができる。また、凹溝25に外部接続端子42を嵌め込むことで位置決めをすることもできる。要は、外部接続端子42の周囲が、側壁部21bの一部(又は側壁部21bに取り付けられた部材)によって囲まれている、又は覆われるように構成すればよい。
【0031】
また、図4B図4Cに示すように、端子台22と外部接続端子42とは1:1の関係である必要はなく、1個の端子台22に2個以上の外部接続端子42を連結してもよい。この場合、樹脂受け凹部22bの左右方向の幅を広げ、複数の外部接続端子42を伝って漏れ出た樹脂5を1個の樹脂受け凹部22bに集めるようにしてもよい。また、図4Cのように、離れた位置から引き出された外部接続端子42同士を屈曲させる等して1個の端子台に寄せ集めることも可能である。また、正面から見て、外部接続端子42が屈曲、歪曲、傾斜している場合、外部接続端子42に沿うようにガイド面Gを屈曲、歪曲、傾斜させてもよい。屈曲部等の漏れ出した樹脂5が溜まりやすい箇所において、ガイド面Gの高さ(リブ状突起23の突出長さ)を大きくする等の工夫を施してもよい。なお、図4B図4Cではリブ状突起23が3本設けられているが、中央のリブ状突起23を省略してもよい。すなわち、複数の外部接続端子42が一対のガイド面Gの間に位置するようにしてもよい。
【0032】
ガイド面Gを形成するリブ状突起23の横断面形状は、例えば三角形や四角形等の多角形、円形や板状、U字状やL字状等、種々の形状を採用し得る。また、内側や外側、その他の方向に傾斜がついていてもよい(図5A参照)。凹溝25の横断面形状は、四角形状に限らず、あり溝状(図5B参照)等、種々の形状を採用し得る。
【0033】
以上に、この発明の実施形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば、ガイド面Gを2個設けていたが1個にしてもよい。例えば、樹脂5がある一方向にだけ漏れ出すような場合には、漏れ出る方向にだけガイド面Gを設けてもよい。もちろん3個以上設けてもよい。また、ガイド面Gは、下方に向かって間隔が拡がるように配置したり、直線状に配置したりしてもよい。また、ケース本体21が略直方体とされていたが、略多面体や略円柱状、略球状等、種々の形状を採用し得る。また、底部21aや側壁部21bが湾曲したり波打ったり傾斜したりしていてもよい。
【0034】
外装ケース2は一体成形されたものを想定していたが、端子台22やリブ状突起23が側壁部21bとは別部品とされ、嵌合や接着、溶着等により側壁部21bに取り付けられていてもよい。連結具6としては、クリンチングナットの他、通常の六角ナットや差し込みコネクタであってもよい。
【符号の説明】
【0035】
1 樹脂封止電気部品
2 外装ケース
21 ケース本体
21a 底部
21b 側壁部
21b1 側壁部上端の溝
21c 開口部
22 端子台
22a 挿入穴
22b 樹脂受け凹部
22b1 底面
22b2 前面
22b3 側面
22b4 背面
G ガイド面
23 リブ状突起
23a 延出部
W 幅広区間
N 幅狭区間
24 取付脚
25 凹溝
3 電気部品
4 電極板
41 基体部
42 外部接続端子
42a 立ち上がり部
42b 跨ぎ部
42c 垂れ下がり部
42d 端子部
42d1 接続孔
5 樹脂
6 連結具

図1
図2
図3
図4
図5