(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024020135
(43)【公開日】2024-02-14
(54)【発明の名称】無線充電部品
(51)【国際特許分類】
H05K 7/20 20060101AFI20240206BHJP
G06F 1/16 20060101ALI20240206BHJP
G06F 1/20 20060101ALI20240206BHJP
【FI】
H05K7/20 H
G06F1/16 313Z
G06F1/20 B
G06F1/20 C
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023085830
(22)【出願日】2023-05-24
(31)【優先権主張番号】63/394,010
(32)【優先日】2022-08-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】597054127
【氏名又は名称】英業達股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100125265
【弁理士】
【氏名又は名称】貝塚 亮平
(72)【発明者】
【氏名】シャオ チーチェン
(72)【発明者】
【氏名】ペン インチャオ
【テーマコード(参考)】
5E322
【Fターム(参考)】
5E322AA03
5E322AB11
5E322BA01
5E322BA03
5E322BA05
5E322BB03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】無線充電台に担持される電子装置を効果的に冷却する無線充電部品を提供する。
【解決手段】電子装置20を担持して該電子装置を充電することに用いられる無線充電部品10であって、無線充電台100と、ファン部品200と、を含む。無線充電台は、ベースと、頂板1101と、支持面111と、取付面と、収容空間と、側周板1120と、を含む台と、無線充電モジュールと、を含む。台は、支持面111及び収容空間を含む。支持面は、収容空間の反対に向き、電子装置を担持することに用いられる。無線充電モジュールは、収容空間中に設けられ、電子装置を充電することに用いられる。ファン部品は、ハウジングと、ファンとを含む。ファンは、ハウジング中に設けられる。ハウジングは、台の一側に設けられる。ファンは、空気を支持面へ導くことに用いられる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置を担持して前記電子装置を充電することに用いられる無線充電部品であって、
支持面と収容空間とを含む台と、無線充電モジュールとを含み、前記支持面は前記収容空間に反対向き、前記支持面は前記電子装置を担持することに用いられ、前記無線充電モジュールは前記収容空間中に設けられ、前記電子装置を充電することに用いられる、無線充電台と、
前記台の一側に設けられるハウジングと、前記ハウジング中に設けられるファンとを含み、前記ファンは空気を前記支持面へ導くことに用いられる、ファン部品と、
を含む、無線充電部品。
【請求項2】
前記ハウジングは互いに繋げる少なくとも1つの第一の通気孔と第二の通気孔とを含み、前記少なくとも1つの第一の通気孔は前記ハウジングにおける前記台に近い一側に位置し、前記ファンは前記少なくとも1つの第一の通気孔と前記第二の通気孔により前記空気を前記支持面へ導くことに用いられる、請求項1に記載の無線充電部品。
【請求項3】
前記台は前記収容空間に反対向いて前記支持面に隣接する取付面を更に有し、前記ファン部品における前記ハウジングは第一の表面と第二の表面とを更に含み、前記第一の表面と前記第二の表面とは対向し、前記取付面に向く前記第一の表面は前記第二の表面より前記台に近く、前記第一の表面は互いに繋げる取付領域と通気領域とを含み、前記取付領域は前記取付面に取り付けられ、前記少なくとも1つの第一の通気孔は前記通気領域に位置して前記支持面の一側に露出し、前記第二の通気孔は前記第二の表面に位置する、請求項2に記載の無線充電部品。
【請求項4】
前記ファン部品における前記ハウジングは第三の表面と、第四の表面と、少なくとも1つの異物排出口とを更に含み、前記第三の表面と前記第四の表面とは対向し、前記第三の表面と前記第四の表面とは前記第一の表面と前記第二の表面を介して繋がれて前記第一の表面と前記第二の表面との間に介在し、前記第三の表面は前記第一の表面における前記通気領域に接続し、前記第四の表面は前記第一の表面における前記取付領域に接続し、前記少なくとも1つの異物排出口は前記第四の表面に位置する、請求項3に記載の無線充電部品。
【請求項5】
前記ファン部品における前記ハウジングは第一の側面と、第一の斜面と、第二の側面と、第二の斜面とを更に含み、前記第一の側面と前記第二の側面とはそれぞれに前記第三の表面の相対両側に立って互いに平行であり、前記第一の側面の相対両側はそれぞれに前記第三の表面と前記第一の斜面に接続し、前記第二の側面の相対両側はそれぞれに前記第三の表面と前記第二の斜面に接続し、前記第一の斜面と前記第二の斜面とはそれぞれに前記第四の表面の相対両側に立ち、前記第一の斜面の相対両側はそれぞれに前記第一の側面と前記第四の表面に接続し、前記第二の斜面の相対両側はそれぞれに前記第二の側面と前記第四の表面に接続し、前記第一の斜面の前記第一の側面と接続する一側と、前記第二の斜面の前記第二の側面と接続する一側との間の距離は、前記第一の斜面の前記第四の表面と接続する一側と、前記第二の斜面の前記第四の表面と接続する一側との間の距離より大きい、請求項4に記載の無線充電部品。
【請求項6】
前記少なくとも1つの第一の通気孔は前記第二の通気孔より前記第四の表面から離れる、請求項4に記載の無線充電部品。
【請求項7】
前記少なくとも1つの第一の通気孔の数は複数個であり、前記第一の通気孔は前記ハウジングの前記台に近い一側に不均一に位置する、請求項2に記載の無線充電部品。
【請求項8】
前記無線充電台における前記台はベースと、前記ベースの一側に設けられる頂板とを更に含み、前記支持面は前記頂板に位置して前記ベースに反対向き、前記ベースは前記頂板とともに前記収容空間を形成し、前記ファン部品における前記ハウジングは前記ベースの一側に設けられ、前記ベースは金属からなる、請求項2に記載の無線充電部品。
【請求項9】
前記無線充電台は放熱ブロックを更に含み、前記無線充電モジュールは前記収容空間中に設けられる回路板と、前記回路板に設けられて電気的に接続する少なくとも1つの熱源とを含み、前記放熱ブロックは前記収容空間中に位置して前記少なくとも1つの熱源と前記ベースに熱的に接触する、請求項8に記載の無線充電部品。
【請求項10】
前記収容空間は前記少なくとも1つの第一の通気孔と前記第二の通気孔を繋げない、請求項9に記載の無線充電部品。
【請求項11】
前記放熱ブロックの相対両側はそれぞれに前記少なくとも1つの熱源と前記ベースに熱的に接触する、請求項9に記載の無線充電部品。
【請求項12】
前記ベースは底板と、前記底板に立つ側周板とを含み、前記頂板は前記側周板の前記底板から離れる一側に設けられ、前記底板は前記側周板と、前記頂板とともに前記収容空間を形成し、前記取付面は前記側周板の一側に位置し、前記放熱ブロックの相対両側はそれぞれに前記少なくとも1つの熱源と前記底板に熱的に接触する、請求項11に記載の無線充電部品。
【請求項13】
前記ファン部品における前記ハウジングは前記取付面に設けられる通気台と、前記通気台の前記取付面から離れる一側に設けられる通気蓋とを含み、前記第一の表面と前記少なくとも1つの第一の通気孔は前記通気台に位置し、前記第二の表面と前記第二の通気孔は前記通気蓋に位置する、請求項3に記載の無線充電部品。
【請求項14】
前記ファンは前記通気蓋の前記通気台に近い一側に固定される、請求項13に記載の無線充電部品。
【請求項15】
前記ファンは吸気モードと排気モードを有し、前記ファンが前記吸気モードにある場合、前記ファンは前記空気を前記少なくとも1つの第一の通気孔から前記第二の通気孔へ導くことに用いられ、前記ファンが前記排気モードにある場合、前記ファンは前記空気を前記第二の通気孔から前記少なくとも1つの第一の通気孔へ導くことに用いられる、請求項3に記載の無線充電部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電部品に関し、特に、無線充電部品に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的には、無線充電台における電子素子がスマートフォンを充電すると、無線充電台における電子素子とスマートフォン内部の電子素子は多くの熱を発生する。したがって、無線充電台において、通常、ファンが設けられ、無線充電台における電子素子を放熱させる。
【0003】
しかしながら、このように無線充電台に設けられるファンは無線充電台外に担持されるスマートフォンを効果的に冷却することが困難である。その結果、スマートフォンと無線充電台の同時操作によって多くの廃熱が発生した場合、特に、スマートフォンが大量の演算が必要であるソフトウェアを実行する場合には、スマートフォンの不具合をもたらす可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、無線充電台に担持される電子装置を効果的に冷却する無線充電部品の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施例の1つに開示された無線充電部品は、電子装置を担持して電子装置を充電することに用いられる。無線充電部品は、無線充電台と、ファン部品とを含む。無線充電台は、台と、無線充電モジュールとを含む。台は、支持面と収容空間とを含む。支持面は、収容空間に反対向く。支持面は電子装置を担持することに用いられる。無線充電モジュールは収容空間中に設けられ、電子装置を充電することに用いられる。ファン部品は、ハウジングと、ファンとを含む。ファンは、ハウジング中に設けられる。ハウジングは、台の一側に設けられる。ファンは、空気を支持面へ導くことに用いられる。
【0006】
上記実施例に開示の無線充電部品によれば、ファン部品におけるハウジングは台の一側に設けられ、ファンは空気を支持面へ導くことに用いられる。したがって、ファンに導かれる空気が無線充電台に担持される電子装置を効果的に冷却する。なお、ファン部品におけるファンは、無線充電台の収容空間中に設けられる必要がないことで、無線充電台に通気孔が設置されず、異物が無線充電台に入ることを防げることができる。なお、ファンに支持面へ導かれる空気は、支持面上に担持される電子装置を冷却することに加え、無線充電台を冷却する。このように、無線充電台と電子装置とを効果的に冷却しつつ、無線充電台を異物保護等級(Ingress Protection Rating)に該当させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】電子装置及び本発明の実施例による無線充電部品を示す斜視図である。
【
図2】
図1における電子装置及び無線充電部品の分解図である。
【
図3】
図1における電子装置及び無線充電部品の断面模式図である。
【
図4】
図1における電子装置及び無線充電部品の一部の断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態で本発明の実施例の詳細な特徴及び利点について詳細に説明する。その内容はあらゆる当業者が本発明の実施例の技術内容を理解し、これに基づいて実施するに足るものであり、本明細書で開示される内容、特許請求の範囲、図面によれば、あらゆる当業者は本発明に係る目的及び利点を容易に理解できる。以下の実施例は、本発明の観点についてさらに詳細に説明するが、いかなる観点によっても本発明の範囲を限定するものではない。
【0009】
図1~
図3を参照する。
図1は電子装置及び本発明の実施例による無線充電部品を示す斜視図である。
図2は
図1における電子装置及び無線充電部品の分解図である。
図3は
図1における電子装置及び無線充電部品の断面模式図である。
【0010】
本実施例では、無線充電部品10は2つの電子装置20を担持して2つの電子装置20を充電することに用いられる。2つの電子装置20は、例えば、スマートフォンである。無線充電部品10は、無線充電台100と、ファン部品200とを含む。
【0011】
本実施例では、無線充電台100は、台110と、無線充電モジュール120と、2つのクッション150とを含む。本実施例では、台110は、ベース1100と、頂板1101と、支持面111と、取付面112と、収容空間113とを含む。本実施例では、ベース1100は、例えば、アルミニウム合金などの金属からなる。本実施例では、ベース1100は、底板1110と、側周板1120とを含む。側周板1120は底板1110に立つ。頂板1101は側周板1120の底板1110から離れる一側に設けられる。底板1110は、側周板1120と、頂板1101とともに収容空間113を形成する。支持面111は、収容空間113に反対向く。詳細には、支持面111は頂板1101に位置し、ベース1100に反対向く。また、支持面111は、2つの電子装置20を担持することに用いられる。取付面112は収容空間113に反対向き、支持面111の近隣にある。具体的には、取付面112は、側周板1120の一側に位置する。
【0012】
本実施例では、無線充電モジュール120は、回路板121と、複数の熱源122とを含む。これらの熱源122は、回路板121に設けられて電気的に接続する。これらの熱源122は、例えば、ユニバーサルシリアルバス電力供給(USB PD)の標準に該当するコネクタ。回路板121は、収容空間113中に位置する。無線充電モジュール120は、2つの電子装置20を充電することに用いられる。なお、他の実施例では、無線充電モジュールは、熱源を1つのみ含んでもよい。
【0013】
2つのクッション150は、台110における支持面111に隆起する。2つのクッション150は、それぞれに2つの電子装置20を担持して支持面111と2つの電子装置20との間に隙間Gを形成する。他の実施例では、無線充電部品は電子装置を1つのみ担持してもよく、このような実施例では、無線充電台はクッションを1つのみ含んでもよい。
【0014】
本実施例では、無線充電台100は、放熱ブロック160を更に含む。放熱ブロック160は、収容空間113中に位置して熱源122とベース1100に熱的に接触する。具体的には、放熱ブロック160の相対両側は、それぞれにこれらの熱源122とベース1100に熱的に接触する。より具体的には、放熱ブロック160の相対両側は、それぞれにこれらの熱源122と底板1110に熱的に接触する。放熱ブロック160は、例えば、銅などの熱伝導材からなる。本実施例では、熱源122は、例えば、放熱ブロック160とベース1100により受動的に放熱させる。他の実施例では、無線充電台は放熱ブロック160を含まずに、対流のみで熱源が発生した熱量を散逸させてもよい。
【0015】
図1~
図3を参照すると、ファン部品200は、ハウジング210と、ファン240とを含む。本実施例では、ハウジング210は、通気台225と、通気蓋230とを含む。通気台225は、取付面112に設けられる。通気蓋230は、通気台225の取付面112から離れる一側に設けられる。本実施例では、ハウジング210は、第一の表面213と、第二の表面214と、第三の表面215と、第四の表面216と、第一の側面218と、第一の斜面219と、第二の側面220と、第二の斜面221と、複数の第一の通気孔211と、第二の通気孔212と、複数の異物排出口217とを含む。
【0016】
第一の表面213と第二の表面214とは対向する。第一の表面213は通気台225に位置し、第二の表面214は通気蓋230に位置する。取付面112に向く第一の表面213は、第二の表面214より台110に近い。第一の表面213は、互いに繋げる取付領域2130と通気領域2131とを含む。取付領域2130は、取付面112に取り付けられる。これらの第一の通気孔211は、通気領域2131に位置して支持面111の一側に露出する。第二の通気孔212は、第二の表面214に位置する。これらの第一の通気孔211は、第二の通気孔212に接続する。
【0017】
第三の表面215と第四の表面216とは対向し、通気台225に位置する。第三の表面215と第四の表面216とは、第一の表面213と第二の表面214を介して繋がれて第一の表面213と第二の表面214との間に介在する。第三の表面215は、第一の表面213における通気領域2131に接続する。第四の表面216は、第一の表面213における取付領域2130に接続する。また、本実施例では、第四の表面216は、例えば、重力方向Wに沿って第三の表面215の下に位置する。これらの異物排出口217は、第四の表面216に位置することで、第一の通気孔211または第二の通気孔212によりハウジング210中に入る空気における、例えば、ちりや湿気などの異物を、重力でこれらの異物排出口217からハウジング210の外へ排出される。
【0018】
第一の側面218と第二の側面220とはそれぞれに第三の表面215の相対両側に立って互いに平行である。第一の側面218の相対両側は、それぞれに第三の表面215と第一の斜面219に接続する。第二の側面220の相対両側は、それぞれに第三の表面215と第二の斜面221に接続する。第一の斜面219と第二の斜面221とはそれぞれに第四の表面216の相対両側に立つ。第一の斜面219の相対両側はそれぞれに第一の側面218と第四の表面216に接続する。第二の斜面221の相対両側はそれぞれに第二の側面220と第四の表面216に接続する。第一の斜面219の第一の側面218と接続する一側と、第二の斜面221の第二の側面220と接続する一側との間の距離は、第一の斜面219の第四の表面216と接続する一側と、第二の側面220の第四の表面216と接続する一側との間の距離より大きい。第一の斜面219と第二の斜面221の導きにより、異物をより容易にハウジング210の内部からこれらの異物排出口217を介してハウジング210の外へ排出される。しかしながら、他の実施例では、ハウジングは第一の斜面219と第二の斜面221とを含まなくてもよく、第一の側面と第二の側面とは第三の表面から第四の表面へ伸びてもよい。
【0019】
ファン240は、ハウジング210中に設けられる。具体的には、本実施例では、ファン240は、通気蓋230の通気台225に近い一側に固定される。ファン240は、例えば、軸流式ファンである。
【0020】
本実施例では、
図2に示すように、これらの異物排出口217は、第四の表面216に均一に位置する。他の実施例では、これらの異物排出口は、第四の表面に不均一に位置してもよい。あるいは、また他の実施例では、ハウジングは異物排出口を1つのみ含んでもよい。あるいは、また他の実施例では、ハウジングは異物排出口217を含まなくてもよい。
【0021】
本実施例では、
図2に示すように、これらの第一の通気孔211は第一の表面213における通気領域2131に不均一に位置し、通気台225が便利に取付面112に取り付けられることとなる。具体的には、通気領域2131において第一の通気孔211が設けられない部分は、取付面112と通気台225とを貫通する締結子(例えば、ネジやボルト)の設置に供することができる。なお、他の実施例では、粘着子により通気台を粘着子に固定し、これらの第一の通気孔を第一の表面における通気領域に均一に位置させてもよい。あるいは、また他の実施例では、ハウジングは第一の通気孔を1つのみ含んでもよい。あるいは、また他の実施例では、ハウジングが板であってもよく、ファンがハウジングに担持されて外に露出してもよいことにより、ハウジングは第一の通気孔211と第二の通気孔212と含む必要がない。
【0022】
本実施例では、収容空間113はこれらの第一の通気孔211と第二の通気孔212を繋げない。すなわち、無線充電台100における台110は流体の通過に供するあらゆる穴や開口を有しない。
【0023】
ファン240は少なくとも一部のこれらの第一の通気孔211と第二の通気孔212を介して空気を支持面111へ導くことに用いられる。ファン240に導かれる空気はベース1100と電子装置20とを冷却することに用いられる。すなわち、ベース1100に熱源122が発生した熱量を放熱ブロック160で吸収させた後、放熱ブロック160は熱量をベース1100に伝導する。続いて、ファン240に導かれる空気はベース1100の冷却に協力する。なお、本実施例では、収容空間113にファンが設けられず、熱源122を放熱ブロック160とベース1100により受動的に放熱させる。しかしながら、上記の収容空間113の外に位置するファン240がベース1100を冷却することにより、ベース1100は放熱ブロック160から吸収された熱量をより効果的に外に散逸させることが可能となる。
【0024】
図4を参照すると、
図4は
図1における電子装置及び無線充電部品の一部の断面模式図である。本実施例では、ファン240は吸気モードと排気モードとを有する。ファン240が吸気モードにある場合には、ファン240は第一の流れ方向D1に沿って空気を少なくとも一部のこれらの第一の通気孔211から第二の通気孔212へ導くことに用いられる。例えば、本発明による無線充電部品10を車両用電子制御システムに適用する場合には、車両上の乗客は通常、第一の通気孔211の第二の通気孔212から離れる一側に位置する。したがって、ファン240が吸気モードにある場合には、熱風は乗客へ流れず、第一の通気孔211から第二の通気孔212へ導かれる。このように、車両上の乗客は無線充電部品10に対してより好ましいユーザー体験を有する。
【0025】
ファン240が排気モードにある場合には、ファン240は第二の流れ方向D2に沿って空気を第二の通気孔212から少なくとも一部のこれらの第一の通気孔211へ導くことに用いられる。ファン240が排気モードにある場合には、ファン240に導かれる空気はベース1100と電子装置20にされに集中し、ベース1100と電子装置20とをより効果的に冷却する。
【0026】
なお、本実施例では、
図3に示すように、これらの第一の通気孔211は第二の通気孔212より第四の表面216から離れる。あるいは、少なくとも一部の第一の通気孔211は重力方向Wに沿って第二の通気孔212の上に位置する。このように、ハウジング210中において第一の通気孔211から第二の通気孔212へ導かれる空気における異物は、より容易に異物排出口217からハウジング210の外へ排出される。しかしながら、他の実施例では、第一の通気孔は第二の通気孔より第四の表面に近く、ハウジング中において第二の通気孔から第一の通気孔へ導かれる空気における異物を、より容易に異物排出口からハウジングの外へ排出されてもよい。
【0027】
上記実施例に開示の無線充電部品によれば、ファン部品におけるハウジングは台の一側に設けられ、ファンは空気を支持面へ導くことに用いられる。したがって、ファンに導かれる空気が無線充電台に担持される電子装置を効果的に冷却する。なお、ファン部品におけるファンは、無線充電台の収容空間中に設けられる必要がないことで、無線充電台に通気孔が設置されず、異物が無線充電台に入ることを防げる。なお、ファンに支持面へ導かれる空気は、支持面上に担持される電子装置を冷却することに加え、無線充電台を冷却する。このように、無線充電台と電子装置とを効果的に冷却しつつ、無線充電台を異物保護等級に該当させることが可能となる。
【0028】
例えば、本発明による無線充電部品はIP54の異物保護等級に該当する。
【0029】
本発明の1つの実施例では、本発明の無線充電部品は、例えば、自動運転車、電動車、及び半自動運転車などの車載装置に適用できるものである。
【0030】
本発明は前記の実施例のそれぞれで上述のように開示されたが、これに限定されるものではない。本発明の精神と範囲を逸脱しない範囲において、あらゆる当業者は適切な変更・修飾を行うことができる。したがって、本発明の特許保護の範囲は、本明細書に添付する特許請求の範囲で特定されるものに準拠する。
【符号の説明】
【0031】
10:無線充電部品
100:無線充電台
110:台
111:支持面
112:取付面
113:収容空間
1100:ベース
1110:底板
1120:側周板
1101:頂板
120:無線充電モジュール
121:回路板
122:熱源
150:クッション
160:放熱ブロック
200:ファン部品
210:ハウジング
211:第一の通気孔
212:第二の通気孔
213:第一の表面
2130:取付領域
2131:通気領域
214:第二の表面
215:第三の表面
216:第四の表面
217:異物排出口
218:第一の側面
219:第一の斜面
220:第二の側面
221:第二の斜面
225:通気台
230:通気蓋
240:ファン
20:電子装置
G:隙間
W:重力方向
D1:第一の流れ方向
D2:第二の流れ方向