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特開2024-20160固体内容物吐出容器(DISPENSING CONTAINER FOR SOLID CONTENTS)
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024020160
(43)【公開日】2024-02-14
(54)【発明の名称】固体内容物吐出容器(DISPENSING CONTAINER FOR SOLID CONTENTS)
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/04 20060101AFI20240206BHJP
   A45D 40/00 20060101ALI20240206BHJP
【FI】
B65D83/04 F
A45D40/00 Z
B65D83/04 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023120727
(22)【出願日】2023-07-25
(31)【優先権主張番号】10-2022-0095469
(32)【優先日】2022-08-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】506213681
【氏名又は名称】アモーレパシフィック コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】AMOREPACIFIC CORPORATION
【住所又は居所原語表記】100, Hangang-daero, Yongsan-gu, Seoul, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100179648
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 咲江
(74)【代理人】
【識別番号】100222885
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 康
(74)【代理人】
【識別番号】100140338
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100227695
【弁理士】
【氏名又は名称】有川 智章
(74)【代理人】
【識別番号】100170896
【弁理士】
【氏名又は名称】寺薗 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100219313
【弁理士】
【氏名又は名称】米口 麻子
(74)【代理人】
【識別番号】100161610
【弁理士】
【氏名又は名称】藤野 香子
(72)【発明者】
【氏名】キム ハンス
(72)【発明者】
【氏名】ゴ ミョンジン
(72)【発明者】
【氏名】グォン ミンギョン
(72)【発明者】
【氏名】ベク フンス
(72)【発明者】
【氏名】ヤン グンヨン
(72)【発明者】
【氏名】イ ソンウォン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ソンミン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本発明は、吐出量の調節が容易であり、かつ固体内容物を容易に吐出できる固体内容物吐出容器を提供する。
【解決手段】本発明は、固体内容物吐出容器に関する。本発明の一実施例において、あらかじめ設定された形状を有する複数個の固体内容物1が保存され得るように提供されるハウジングと、前記固体内容物1が吐出され得る吐出口が備えられる吐出部材200と、前記吐出部材の上側に前記吐出部材200と相対回転が可能であるように提供され、複数個の前記固体内容物1のうち少なくとも一部を前記吐出口に移動させるために提供される回転部材300と、を含む固体内容物吐出容器が提供され得る。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
あらかじめ設定された形状を有する複数個の固体内容物を保存し得るように提供されるハウジングと、
前記固体内容物を吐出することが可能な吐出口を備える吐出部材と、
前記吐出部材の上側に前記吐出部材と相対回転が可能であるように提供され、複数個の前記固体内容物のうち少なくとも一部を前記吐出口に移動させるために提供される回転部材と、を含む、固体内容物吐出容器。
【請求項2】
前記回転部材は、前記ハウジングに保存されている複数個の前記固体内容物のうち少なくとも一部を安着させ、安着した固体内容物のうち少なくとも一つ以上の固体内容物を前記吐出口に移動させる複数個の安着ホールを含む、請求項1に記載の固体内容物吐出容器。
【請求項3】
前記安着ホールは、前記回転部材を貫通して形成され、前記回転部材の円周方向に沿って一定の間隔で離隔されて形成されている、請求項2に記載の固体内容物吐出容器。
【請求項4】
前記回転部材の上側に前記回転部材と相対回転が可能であるように提供されて、前記ハウジングに保存されている複数個の固体内容物のうち少なくとも一部の固体内容物を前記安着ホールに安着させるストッパー部材をさらに含む、請求項2に記載の固体内容物吐出容器。
【請求項5】
前記ストッパー部材は、前記吐出部材の中心部に分離可能に連結されて前記吐出部材と一体で提供されている、請求項4に記載の固体内容物吐出容器。
【請求項6】
前記吐出部材は、その中心部に上部へ突出して前記ストッパー部材と軸結合するための結合用ボス部をさらに含む、請求項5に記載の固体内容物吐出容器。
【請求項7】
前記ストッパー部材は、前記結合用ボス部に分離可能に結合されるように下方に延びるシャフト部と、
前記固体内容物を流動させて前記安着ホールに安着させるために、上部において前記回転部材に近接する下部傾斜方向に複数個で形成される羽根部と、を含む、請求項6に記載の固体内容物吐出容器。
【請求項8】
前記ハウジングは、前記吐出部材の上部に回転可能に提供され、回転力を前記回転部材に伝達して前記回転部材を回転させるアッパーハウジングと、
前記吐出部材の下部において前記吐出部材と前記回転部材及び前記アッパーハウジングの下部の一部を覆ってカバーし、前記吐出口と連通するように形成されて前記固体内容物を排出させる排出口が形成されたロアハウジングと、を含む、請求項1に記載の固体内容物吐出容器。
【請求項9】
前記アッパーハウジングは、その下端部に前記回転部材に向かって突出して延びて前記回転部材に回転力を伝達する突起部を含み、
前記回転部材は、前記突起部に対応して前記突起部が挿入される溝部を含む、請求項8に記載の固体内容物吐出容器。
【請求項10】
前記アッパーハウジングは、前記ロアハウジングと重なる部位に円周方向に沿って一定の間隔で離隔するように陥没した複数個のノッチ溝及び前記ノッチ溝を円周方向に連結するガイド溝が形成され、
前記ロアハウジングは、一つの前記ノッチ溝に挿入されてユーザに対して引っ掛かり感を提供するノッチボールが形成されている、請求項8に記載の固体内容物吐出容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固体内容物吐出容器に関する。
【背景技術】
【0002】
人体の肌は表皮層、真皮層、脂肪層からなっている。表皮層においても一番外側の層である角質層が肌を保護する作用をし、角質層のうちの約15%を占める脂質はセラミド、脂肪酸、コレステロールで構成されている。
【0003】
そのうちセラミドは、脂質の約50%程度を占めており、セラミドは水分の蒸発を抑制して角質層の整然とした構造を保持させる機能をする。皮膚角質層の角化細胞は、セラミド、コレステロール、遊離脂肪酸によって堅固に結合されており、皮膚細胞は人体の他の細胞に比べてセラミドの含量が高く、非極性である中性セラミドの含量が多い。これは皮膚の堅固な防御バリアを構成するのに必要な構造的特徴である。
【0004】
また、肌は水分と油分とを共に備えており、適量の油成分は肌を介した水分の蒸発を抑制する純機能をなす。皮膚の表皮にある脂質層も油分と共に皮膚の水分損失を防ぐ役割をなすようになり、この脂質層の主成分はセラミド(ceramide)である。
【0005】
細胞間脂質成分のうち最も重要な成分であるセラミドが不足すると、細胞間脂質の形成がうまくいかず、細胞間脂質が不足すると皮膚の乾燥化及び乾性肌、皮膚湿疹、肌荒れ、アトピー肌、肌の老化促進などの現象が現れるようになる。
【0006】
現在、市場で流通している既存のクリーム、ローションなどの液状化粧料は、セラミドの難溶性によって極めて制限された含量を所有しているところ、これに伴って皮膚からの水分蒸発の抑制機能が微弱であり、また、損傷した皮膚バリアを素早く復元して肌のシワを改善する必要があるにもかかわらず、このような機能が低下してさほど役に立たないのが実情である。
【0007】
また、液状化粧料の場合、吐出量の調節が精密に行われず、所望する色を正確に具現することが難しいため、色が偏る現象が発生しかねない。
【0008】
上述した従来の液状化粧料における短所を解決するために開発されたのが、ビーズ状化粧品のような固形化粧料である。
【0009】
固形化粧料は、外部がワックス層を成し、内部が乳濁質の形態をなすため、高含量のセラミドを含有し得る長所がある。固形化粧料は一つずつ取り出して使用するようになるが、固形化粧料が収納保管される化粧品容器は、従来の液状化粧品の容器と同一の方式であるので、取り出して使用する際にピンセットなどのツールを利用して取り出して使用しなければならない不便さがある。
【0010】
固形化粧料は、セラミドを軟質のワックスが覆っているため、仮に手で取り出して使用した場合、周辺の他の固形化粧料が指に触れて潰れる破損が問題となるおそれがある。
【0011】
したがって、従来の固形化粧料のような固体内容物が保存された保管容器は、ピンセットなどのツールを使用しなければならない不便さがあり、ピンセットツールを紛失し得る問題が内在している。
【0012】
また、ピンセットを使用しない場合、これを保管し得る空間を容器に別途に備える必要がある不便さと共に、使用中または保管中に清潔さを維持すべきであるピンセットツールが汚れてしまうなどの諸般の問題を引き起こすおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】韓国登録特許第10-1993976号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明の一実施例において、固体内容物吐出容器は上記のような問題を解決するために提案されたものであって、吐出量の調節が容易であり、かつ色の偏りを減らすことが可能である固体内容物を容易に吐出できるようにすることを目的とする。
【0015】
また、固体内容物を吐出する際に、保存されている周辺の他の内容物がつぶれたり干渉しないようにすることで、他の固体内容物が損傷しないようにするとともに当該内容物を正確に吐出することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の一実施例において、あらかじめ設定された形状を有する複数個の固体内容物を保存し得るように提供されるハウジングと、前記固体内容物を吐出することが可能な吐出口を備える吐出部材と、前記吐出部材の上側に前記吐出部材と相対回転が可能であるように提供され、複数個の前記固体内容物のうち少なくとも一部を前記吐出口に移動させるために提供される回転部材と、を含む、固体内容物吐出容器が提供され得る。
【0017】
また、前記回転部材は、前記ハウジングに保存されている複数個の前記固体内容物のうち少なくとも一部を安着させ、安着した固体内容物のうち少なくとも一つ以上の固体内容物を前記吐出口に移動させる複数個の安着ホールを含む、固体内容物吐出容器が提供され得る。
【0018】
また、前記安着ホールは、前記回転部材を貫通して形成され、前記回転部材の円周方向に沿って一定の間隔で離隔されて形成される、固体内容物吐出容器が提供され得る。
【0019】
また、前記固体内容物吐出容器は、前記回転部材の上側に前記回転部材と相対回転が可能であるように提供されて、前記ハウジングに保存されている複数個の固体内容物のうち少なくとも一部の固体内容物を前記安着ホールに安着させるストッパー部材をさらに含む、固体内容物吐出容器が提供され得る。
【0020】
また、前記ストッパー部材は、前記吐出部材の中心部に分離可能に連結されて前記吐出部材と一体で提供される、固体内容物吐出容器が提供され得る。
【0021】
また、前記吐出部材は、その中心部に上部へ突出して前記ストッパー部材と軸結合するための結合用ボス部をさらに含む、固体内容物吐出容器が提供され得る。
【0022】
また、前記ストッパー部材は、前記結合用ボス部に分離可能に結合されるように下方に延びるシャフト部と、前記固体内容物を流動させて前記安着ホールに安着させるために上部において前記回転部材に近接する下部傾斜方向に複数個で形成される羽根部とを含む、固体内容物吐出容器が提供され得る。
【0023】
また、前記ハウジングは、前記吐出部材の上部に回転可能に提供され、回転力を前記回転部材に伝達して前記回転部材を回転させるアッパーハウジングと、前記吐出部材の下部において前記吐出部材と回転部材及び前記アッパーハウジングの下部の一部を覆ってカバーし、前記吐出口と連通するように形成されて前記固体内容物を排出させる排出口が形成されたロアハウジングと、を含む、固体内容物吐出容器が提供され得る。
【0024】
また、前記アッパーハウジングは、その下端部に前記回転部材に向かって突出して延びて前記回転部材に回転力を伝達する突起部を含み、前記回転部材は、前記突起部に対応して前記突起部が挿入される溝部を含む、固体内容物吐出容器が提供され得る。
【0025】
また、前記アッパーハウジングは、前記ロアハウジングと重なる部位に円周方向に沿って一定の間隔で離隔するように陥没した複数個のノッチ溝及び前記ノッチ溝を円周方向に連結するガイド溝が形成され、前記ロアハウジングは、一つの前記ノッチ溝に挿入されてユーザに対して引っ掛かり感を提供するノッチボールが形成される、固体内容物吐出容器が提供され得る。
【発明の効果】
【0026】
本発明の一実施例において、固体内容物吐出容器は、固体内容物の吐出量の調節が容易であり、かつ所望する色相を正確に具現することができるため、色の偏りを減らすことができる効果がある。
【0027】
また、ユーザが固体内容物を吐出する際に保存されている他の固体内容物に触れることがないため、化粧料が損傷するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の一実施例において、吐出容器を示した外観斜視図である。
図2図1のA-A’断面を示した断面図である。
図3図1においてハウジングを分解した分解斜視図である。
図4】本発明の一実施例において、吐出容器の吐出部材と回転部材及びストッパー部材の結合状態を示した斜視図である。
図5図4の底面斜視図である。
図6図4のB-B’断面を示した断面図である。
図7図4を分解した分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下においては、本発明の具体的な実施例について図面を参照して詳細に説明する。併せて、本発明を説明するにおいて、関連する公知の構成または機能に関する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にし得ると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
【0030】
以下、添付された図面を参照して、本発明の一実施例について説明する。
【0031】
図1は、本発明の一実施例において吐出容器を示した外観斜視図である。図2は、図1のA-A’断面を示した断面図である。図3は、図1においてハウジングを分解した分解斜視図である。図4は、本発明の一実施例において吐出容器の吐出部材と回転部材及びストッパー部材の結合状態を示した斜視図である。図5は、図4の底面斜視図である。図6は、図4のB-B’断面を示した断面図である。図7は、図4を分解した分解斜視図である。
【0032】
図1ないし図3を参照すると、本発明の一実施例において吐出容器10は、ハウジング100と、吐出部材200と、回転部材300とを含むことができ、これにストッパー部材400をさらに含むことも可能である。
【0033】
ハウジング100は、本実施例による吐出容器10の全体的な外観をなす構成要素であって、あらかじめ設定された形状を有する複数個の固体内容物1が内部に保存され得る。
【0034】
ここで、固体内容物1は、通常、ビーズ(bead)状のような球状で提供され得るが、固体内容物1が必ずしも球状に限定されるわけではなく、あらかじめ設定された他の形状で提供されることも可能である。また、固体内容物1は、化粧品として使用され得る化粧料以外に、服用可能な栄養剤または医薬品などの保管及び保存が可能であり、かつ吐出が可能なすべての固形の内容物を意味し得る。
【0035】
ハウジング100は、複数個の固体内容物1を内部に保存及び保管することができ、必要な場合に内部に保存されている固体内容物1を個別に抽出することができるように構成される。
【0036】
具体的に、図3に示すように、ハウジング100はアッパーハウジング110及びロアハウジング120を含むことができる。
【0037】
アッパーハウジング110は、吐出部材200の上部に回転可能に提供されるものであって、ユーザが手で掴んでアッパーハウジング110を回転させ得るように提供される。ユーザによってアッパーハウジング110が回転すると、その回転力は回転部材300に伝達されて、回転部材300もアッパーハウジング110と共に回転することができる。
【0038】
アッパーハウジング110の回転力が回転部材300に伝達されるように、アッパーハウジング110の下端部には回転部材300に向かって突出して延びる突起部111が備えられ得る。突起部111は、アッパーハウジング110の下端部から下方に向かって所定の長さで突出し、1つまたは2つ以上提供され得る。突起部111が2つ以上提供される場合、複数個の突起部111は、円周方向に沿って所定の間隔で離隔するように配置され得る。
【0039】
アッパーハウジング110の下端部に提供される突起部111は、回転部材300の一方の側に挿入されてアッパーハウジング110の回転力を回転部材300に伝達することにより、回転部材300を回転させることができる。
【0040】
また、回転部材300には、突起部111に対応する位置に突起部111が挿入可能であるように溝部320が形成され得る。この溝部320には、アッパーハウジング110の突起部111が挿入され、アッパーハウジング110がユーザによって回転する際に、溝部320に挿入された突起部111が円周方向の回転力を回転部材300に伝達して回転部材300を回転させることができる。
【0041】
また、ロアハウジング120は、吐出部材200の下部において吐出部材200と回転部材300及びアッパーハウジング110の下部の一部を覆ってカバーすることができる。この時、吐出部材200と回転部材300とがロアハウジング120に収容され得、ストッパー部材400がさらに提供される場合、ストッパー部材400もロアハウジング120の内部に収容され得る。
【0042】
また、ロアハウジング120は、アッパーハウジング110と相対回転が可能であるように提供されるものであって、アッパーハウジング110が回転する場合、ロアハウジング120は回転しないように構成される。
【0043】
ロアハウジング120は、アッパーハウジング110の下端部の一部と重なる構造で結合され得る。
【0044】
アッパーハウジング110には、ロアハウジング120と重なる部位に円周方向に沿って一定の間隔で離隔するように陥没した複数個のノッチ溝112が形成され得る。また、複数個のノッチ溝112は、円周方向に沿って延びるガイド溝113によって連結され得る。この際、ノッチ溝112は、ガイド溝113よりもアッパーハウジング110の内側にさらに深く形成され得る。
【0045】
ロアハウジング120には、一つのノッチ溝112に挿入されることでユーザに対して引っ掛かり感を提供するためのノッチボール122が形成され得る。ノッチボール122は、ノッチ溝112に挿入された場合に両方向への回転がある程度抑制され、この抑制力よりも大きな力でアッパーハウジング110を回転させなければ一つのノッチ溝112がノッチボール122から離脱することができない。引き続きアッパーハウジング110を回転させると、ガイド溝113がノッチボール122に沿ってスライドしてから、隣接する他のノッチ溝112にノッチボール122が挿入されてアッパーハウジング110に再び所定の抑制力が作用し、この感覚はユーザに対して引っ掛かり感として提供される。
【0046】
ここで、ノッチ溝112の離隔角度は、後述する安着ホール310の離隔角度と対応するように設定され得るところ、本実施例はノッチ溝112の離隔角度が45度に設定されているが、必ずしもこれに限定される必要はなく、必要に応じて適切に変更することができる。
【0047】
このように、ユーザがアッパーハウジング110をノッチ溝112の離隔角度(例えば、45度)だけ回転させると、回転部材300もまた同一の角度で回転しながらユーザはノッチボール122がノッチ溝112に挿入される際に引っ掛かり感を感じ取ることができ、これと同時に後述する安着ホール310に安着した固体内容物1が吐出口210を介して外部に排出され得る。
【0048】
また、ロアハウジング120には、図2に示すように固体内容物1を外部に排出させるための排出口121が形成され得る。
【0049】
この排出口121は、吐出口210と連通するように形成されており、吐出口210を介して吐出部材200の外部に吐出される固体内容物1が排出口121を介してハウジング100の外部に排出されるようにすることができる。排出口121は、吐出口210に対応する位置に形成され、吐出口210と同一であるか、またはより大きなサイズで形成され得る。
【0050】
一方、図4ないし図7を参照すると、吐出部材200は、固体内容物1を吐出するために提供され得る。吐出部材200は、固体内容物1が吐出され得るように吐出口210を備えることができる。
【0051】
吐出口210は、固体内容物1の一個分のサイズに対応するサイズで形成され得、必要に応じて固体内容物1が同時に複数個で吐出される場合、複数個の固体内容物1が同時に吐出されるサイズで形成されてもよい。
【0052】
また、回転部材300は、吐出部材200の上側に吐出部材200と相対的に回転可能に提供され得る。また、回転部材300は、アッパーハウジング110に保存されている複数個の固体内容物1のうち少なくとも一部の固体内容物1を吐出部材200の吐出口210に移動させるために提供され得る。
【0053】
回転部材300は、複数個の固体内容物1を安着させ、安着した固体内容物1のうち少なくとも一つ以上が吐出部材200の吐出口210に順次に移動するように複数個の安着ホール310を含むことができる。
【0054】
安着ホール310は、ハウジング100、具体的にアッパーハウジング110に保存されている複数個の固体内容物1のうち少なくとも一部を安着及び収容することができる。また、安着した固体内容物1のうち少なくとも一つ以上の固体内容物1を、吐出部材200の吐出口210に順次に移動させることができる。この際、複数個の安着ホール310は、回転部材300を貫通して形成され、回転部材300の円周方向に沿って一定の間隔で離隔されて形成され得る。安着ホール310の離隔角度は、前述したようにアッパーハウジング110のノッチ溝112の離隔角度と同一に設定することができる。
【0055】
このように、回転部材300の安着ホール310に固体内容物1が収容された状態で回転部材300が回転すると、安着ホール310に収容されている固体内容物1は、回転部材300によって吐出部材200の上部において円周方向に沿って回転してから吐出口210に到達すると、吐出口210を介して吐出部材200の外部に吐出され得る。
【0056】
一方、本発明の一実施例において吐出容器10は、ストッパー部材400をさらに含むことができる。
【0057】
ストッパー部材400は、回転部材300の上側に回転部材300と相対回転が可能であるように提供され得る。また、ストッパー部材400は、ハウジング100のアッパーハウジング110に保存されている複数個の固体内容物1のうち少なくとも一部の固体内容物1が安着ホール310に安着するよう補助する機能を行うことで、固体内容物1が容易に安着ホール310に収容され得るようにする。
【0058】
すなわち、ストッパー部材400は、回転部材300の上部面で回転しながらアッパーハウジング110に保存されている数多くの固体内容物1を回転部材300の上部から円周方向に押し出して、固体内容物1が安着ホール310に入りやすいようにすることができる。
【0059】
この時、ストッパー部材400は、吐出部材200の回転中心部に連結されて吐出部材200と結合され得る。これにより、図6及び図7に示すように、回転部材300の回転中心部にはストッパー部材400の一部分が貫通し得る貫通孔330が形成され得、ストッパー部材400の一部分(シャフト部)は、貫通孔330を介して吐出部材200の回転中心部に分離可能に結合され得る。
【0060】
このように、ストッパー部材400が吐出部材200に分離可能に結合されるように、吐出部材200はその中央部に上部へ突出してストッパー部材400と軸結合するための結合用ボス部220を含むことができる。
【0061】
結合用ボス部220は、回転部材300の貫通孔330に挿入されて回転部材300が回転する際に回転中心となるようにすることもできる。この際、吐出口210は、結合用ボス部220から離れてその一方の側に偏心するように配置され得る。
【0062】
また、ストッパー部材400は、シャフト部410及び羽根部420を含むことができる。
【0063】
シャフト部410は、結合用ボス部220に分離可能に結合されるように下方へ所定の長さだけ延ばすことができる。シャフト部410は、結合用ボス部220に挿入され得、挿入後に結合用ボス部220との間で空回りしないように三角形または四角形の角形断面を有することができ、楕円形断面で形成されてもよい。
【0064】
また、羽根部420は、回転部材300の上部面において固体内容物1を円周方向に押す形で流動させて、固体内容物1が安着ホール310に安着するように提供され得る。羽根部420は、上部において回転部材300の上部面に近接する下部の傾斜方向に形成され得、複数個で提供されることで固体内容物1の流動性を高めることができる。
【0065】
以下、本発明の一実施例において、吐出容器10の作用及び動作について簡潔に説明する。
【0066】
図1に示された吐出容器10において、アッパーハウジング110の内部には数多くの固体内容物1が保存されている。この状態でユーザがロアハウジング120を手で掴んで固定させ、アッパーハウジング110を回転させることができる。
【0067】
アッパーハウジング110が回転すると、ノッチボール122に係止していたいずれか一つのノッチ溝112がロアハウジング120のノッチボール122から離脱するようになり、ノッチボール122にはガイド溝113が挟まるようになって回転してから、隣接する他のノッチ溝112がノッチボール122に係止するに伴ってユーザに対して引っ掛かり感を提供するようになる。
【0068】
このようにアッパーハウジング110が回転すると、アッパーハウジング110の突起部111によって回転部材300が回転するようになる。この際、回転部材300は、アッパーハウジング110と同一の回転角度で回転しながら安着ホール310に収容されていた固体内容物1が吐出口210に到達するようになり、吐出口210に到達した固体内容物1は、吐出口210と排出口121とを通過しながら外部に排出され得る。
【0069】
これと同時に、回転部材300が回転しながらストッパー部材400の羽根部420によってアッパーハウジング110の内部に保存されていた固体内容物1が安着ホール310に収容され得る。回転部材300が回転すると、いずれか一つの安着ホール310に収容されていた固体内容物1は、吐出口210を介して吐出され、空いている安着ホール310には新たな固体内容物1が羽根部420によって容易に収容され得る。
【0070】
ここで、アッパーハウジング110と回転部材300とは一体で動き、吐出部材200とストッパー部材400とが一体で動くことができる。したがって、実際に回転する要素は、アッパーハウジング110と回転部材300であり、固定されて動かない要素はストッパー部材400と吐出部材200である。しかしながら、吐出部材200及びストッパー部材400と回転部材300とは相対回転する構造で提供されるため、回転部材300が回転する際に吐出部材200とストッパー部材400とは実際に固定されているものの、ストッパー部材400の羽根部420によって固体内容物1が安着ホール310に投入され得る。
【0071】
一方、吐出口210を介して吐出された固体内容物1は、ロアハウジング120の排出口121を介してハウジング100の外部に排出され、ユーザは排出された固体内容物1を使用するようになる。
【符号の説明】
【0072】
1 固体内容物
10 吐出容器
100 ハウジング
110 アッパーハウジング
111 突起部
112 ノッチ溝
113 ガイド溝
120 ロアハウジング
121 排出口
122 ノッチボール
200 吐出部材
210 吐出口
220 結合用ボス部
300 回転部材
310 安着ホール
320 溝部
330 貫通孔
400 ストッパー部材
410 シャフト部
420 羽根部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7