(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024020268
(43)【公開日】2024-02-14
(54)【発明の名称】鉄道枕木管理のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/40 20240101AFI20240206BHJP
B61L 25/02 20060101ALI20240206BHJP
B61L 25/06 20060101ALI20240206BHJP
【FI】
G06Q50/40
B61L25/02 Z
B61L25/06 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023187478
(22)【出願日】2023-11-01
(62)【分割の表示】P 2023536330の分割
【原出願日】2021-12-16
(31)【優先権主張番号】17/124,824
(32)【優先日】2020-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
2.FIREWIRE
3.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】505220284
【氏名又は名称】ビーエヌエスエフ レイルウェイ カンパニー
【住所又は居所原語表記】2500 Lou Menk Drive, Fort Worth, Texas 76131 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100221729
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 圭介
(74)【代理人】
【識別番号】110003926
【氏名又は名称】弁理士法人イノベンティア
(72)【発明者】
【氏名】ブリック、 マイケル ジェームス
(72)【発明者】
【氏名】ミントン、 サミュエル
(72)【発明者】
【氏名】ピッカード、 クリストファー ネイル
(72)【発明者】
【氏名】ハント、 フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】デヴァイン、 ジャスティン リー
(57)【要約】 (修正有)
【課題】レールシステムで枕木を検査して監査する効率的で組織的な方法を提供できる鉄道枕木管理システムを提供する。
【解決手段】方法は、枕木マークファイルを、クライアントと通信可能なデータベース又はサーバからクライアントによって検索し、システムによって管理される検査プロセスのインスタンス化の際に検査情報テーブル及び枕木グリッドを生成する。枕木グリッドは、ユーザから命令を受信するように動作し、検査情報テーブルは、枕木グリッド内の変更に対応し、その中に含まれているフィールドを自動に増加及び減少させるよう動作する。枕木グリッドは、枕木スキャンのデータを統合して有効でユーザ親和的な方式によりクライアントにデータを提供する。
【選択図】
図6A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レールタイ処理システムであって、
複数のタイマークファイルがある第1データベースを含むデータ格納装置と、
暗号化されたネットワークを介して前記データ格納装置に作動可能に接続され、プログラムステップを実行するための機械読取可能なインストラクションを実行できるネットワーク化されたコンピュータプロセッサと、
を含み、
前記プログラムステップは、
メモリから1つ以上の鉄道タイファイルにアクセスするステップ(各鉄道タイファイルはファイル識別子を有する)と、
各鉄道タイファイルに対する鉄道タイファイル状態を決定するステップと、
前記鉄道タイファイル状態に応じて鉄道タイファイルを分類するステップと、
前記分類された鉄道タイファイルに対するファイル識別子をクライアント装置にディスプレイするステップと、
選択された鉄道タイファイルを選択的に処理するためのファイルアクションインジケータを生成するステップと、
前記クライアント装置の位置を受信するステップと、
前記選択された鉄道タイファイルに基づいて前記クライアント装置に開始点及び移動方向を示すステップと、
前記鉄道タイファイルに関する線路の区間に対する1つ以上のレールタイを示すグラフィックをディスプレイするステップと、
を含むレールタイ処理システム。
【請求項2】
前記プログラムステップは、前記選択された鉄道タイファイルに基づいて前記1つ以上のレールタイに対する鉄道タイ状態を生成するステップをさらに含む、請求項1に記載のレールタイ処理システム。
【請求項3】
前記プログラムステップは、前記選択された鉄道タイファイルそれぞれのレールタイに対するタイ状態インジケータを生成するステップをさらに含む、請求項1に記載のレールタイ処理システム。
【請求項4】
前記プログラムステップは、選択されたレールタイの前記鉄道タイファイル状態を確認又は変更する入力を受信するステップをさらに含む、請求項1に記載のレールタイ処理システム。
【請求項5】
前記プログラムステップは、鉄道の予め決定された区間に対する1つ以上のタイを識別するステップをさらに含む、請求項3に記載のレールタイ処理システム。
【請求項6】
前記プログラムステップは、鉄道線路特性を決定するステップ及び前記クライアント装置に前記鉄道線路特性をディスプレイするステップをさらに含む、請求項1に記載のレールタイ処理システム。
【請求項7】
前記プログラムステップは、第1レールタイを選択するエントリーを受信するステップ及び前記ネットワーク化されたコンピュータプロセッサを介して前記第1レールタイに関するメタデータを検索するステップをさらに含む、請求項1に記載のレールタイ処理システム。
【請求項8】
前記プログラムステップは、前記第1レールタイが交替のためにマーキングされる場合、インディケーションを生成するステップをさらに含む、請求項7に記載のレールタイ処理システム。
【請求項9】
前記プログラムステップは、前記クライアントのイメージキャプチャー機能をインスタンス化するステップ及びキャプチャーされたイメージを前記第1レールタイに関するメタデータに格納するステップをさらに含む、請求項7に記載のレールタイ処理システム。
【請求項10】
前記プログラムステップは、前記ネットワーク化されたコンピュータプロセッサを介してユーザ入力フィールドをインスタンス化するステップ及び入力データを第1タイメタデータに格納するステップをさらに含む、請求項7に記載のレールタイ処理システム。
【請求項11】
鉄道システムでレールタイトルを処理する方法であって、
メモリから1つ以上の鉄道タイファイルにアクセスするステップ(各鉄道タイファイルはファイル識別子を有する)と、
各鉄道タイファイルに対する鉄道タイファイル状態を決定するステップと、
前記鉄道タイファイル状態に応じて鉄道タイファイルを分類するステップと、
前記分類された鉄道タイファイルに対するファイル識別子をクライアント装置にディスプレイするステップと、
選択された鉄道タイファイルを選択的に処理するためのファイルアクションインジケータを生成するステップと、
前記クライアント装置の位置を受信するステップと、
前記選択された鉄道タイファイルに基づいて前記クライアント装置に開始点及び移動方向を示すステップと、
前記鉄道タイファイルに関する線路の区間に対する1つ以上のレールタイを示すグラフィックをディスプレイするステップと、
を含む、方法。
【請求項12】
前記選択された鉄道タイファイルに基づいて前記1つ以上のレールタイに対する鉄道タイ状態を生成するステップをさらに含む、請求項11に記載方法。
【請求項13】
前記選択された鉄道タイファイルそれぞれのレールタイに対するタイ状態インジケータを生成するステップをさらに含む、請求項11に記載方法。
【請求項14】
選択されたレールタイの前記鉄道タイファイル状態を確認又は変更する入力を受信するステップをさらに含む、請求項11に記載方法。
【請求項15】
鉄道線路の予め決定された区間に対する1つ以上のタイを識別するステップをさらに含む、請求項13に記載方法。
【請求項16】
鉄道線路特性を決定するステップ及び前記クライアント装置に前記鉄道線路特性をディスプレイするステップをさらに含む、請求項11に記載方法。
【請求項17】
第1レールタイを選択するエントリーを受信するステップ及びネットワーク化されたコンピュータプロセッサを介して前記第1レールタイに関するメタデータを検索するステップをさらに含む、請求項11に記載方法。
【請求項18】
前記第1レールタイが交替のためにマーキングされる場合、インディケーションを生成するステップをさらに含む、請求項17に記載方法。
【請求項19】
前記クライアントのイメージキャプチャー機能をインスタンス化するステップ及びキャプチャーされたイメージを前記第1レールタイに関するメタデータに格納するステップをさらに含む、請求項17に記載方法。
【請求項20】
前記ネットワーク化されたコンピュータプロセッサを介して、ユーザ入力フィールドをインスタンス化するステップ及び入力データを第1タイメタデータに格納するステップをさらに含む、請求項17に記載方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に鉄道システム基盤施設全体に配置された鉄道枕木(railroad tie)の管理に関する。
【背景技術】
【0002】
レール輸送システムは、全ての大陸を横断して世界中への乗客及び貨物運送を可能にしている。鉄道基盤の施設(railroad infrastructure)の典型的な構成要素は、無数の地理と地形に敷設された線路であり、鉄道線路は最悪の要素を耐えて鉄道システム全体で機関車の支出が容易になるよう設計されている。線路が危険なコンディションに持続的に露出されるため、鉄道会社は、線路の完全性(track integrity)を保持するために注意を払う必要がある。線路の一部が損傷したり障害物が迅速に対処されなければ、その結果は致命的である。
【0003】
与えられた鉄道基盤の施設には数百万個の枕木があり、線路で貨物車両の安全な移動を保障するために常に完全性を保持しなければならない。枕木の完全性を保障するために、鉄道システムは特殊な装備を活用して枕木を検査し、枕木の全般的なコンディションを決定する。例えば、レール上を移動できるトラックに配置されているAurora(登録商標)スキャニング技術(scanning technology)は、枕木の外部(即ち、亀裂、破損などのような表面コンディション)及び内部(即ち、腐敗、崩壊などによる密度変更)に関するデータを収集するために使用される。管理目的として、鉄道線路
は多くの場合にディビジョン(division)、サブディビジョン(subdivision)、ラインセグメント(line segment)などに分類され、線路の位置は多くの場合に高速道路のマイルマーカー(mile marker)のようにマイルポストマーカー(milepost marker)で参照される。また、鉄道枕木は、鉄道枕木のある特定地域に対応する個別ナンバーでラベリングされる場合が多い。例えば、鉄道枕木は、特定のサブディビジョンでナンバー5423であってもよく、鉄道担当者は枕木が置かれていると知られているマイルポストの間を調査し、その特定の鉄道枕木に対する探索の範囲を狭めることができる。
【0004】
このような組織的な方法と特殊な装備は、鉄道枕木に関する情報を収集して管理するために有効であるものの、鉄道枕木を追加的に検査して枕木を交替すべきであるかに対する最終的な決定を行うためには、依然として鉄道職員が求められる。しかし、鉄道システムで数百万個の枕木をモニタリングして検査することは管理して組織することが極めて難しい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、鉄道枕木検査(railroad tie inspection)が容易になるよう構成された組織的で適応的な基盤施設を提供できる鉄道枕木管理のためのシステム及び方法であって、技術的な利点を達成する。システムにより、個々のクライアントは、枕木マークファイルシステムの全体に対してセグメント化され割り当てられるアクセス権限を有することができ、必要又は割り当てられる場合にのみ枕木マークファイルにアクセスすることができる。システムは、鉄道枕木に関する情報を識別して特徴付け、また、処理するためにユーザの定義可能なユーザインターフェースを提供することができる。また、鉄道枕木管理システムは、枕木検査管理を容易にするために、検査情報テーブルと枕木グリッド(tie grid)を生成することができる。
【0006】
本開示は、任意の与えられた鉄道基盤の施設で複数の枕木を組織して管理する技術的な問題を解決する。例えば、鉄道枕木管理システムは、マイルポスト、線路コード、及びラインセグメントごとに鉄道枕木に関する情報を文書化することができ、交替予定の枕木を識別してユーザに通知し、枕木交替スケジュール(tie replacement schedule)により処理する各枕木の枕木等級を枕木スキャンからアルゴリズム的に決定する。システムは、枕木ごと(per-tie basis)に枕木検査に関する命令を受信するように動作でき、交替のためにマーキングされた枕木は、容易にマーク解除される。本システムは、様々なスキャニング技術によって生成されたデータを含んでもよく、検査プロセスのうち直接的で直ちに活用できるリアルタイム(ミリ秒未満(sub millisecond))データを検査器に提供することができる。これは、検査器の時間を節約してシステムに入力される情報の正確性を保障するために役立つ。
【0007】
線路枕木は、鉄道線路基盤施設の核心構成要素である。機関車の車輪は2つの平行な鉄道線路レールに沿って移動する。鉄道枕木は、線路のレール間と下方に置かれるスラット(slat)であってもよい。レールは、枕木の終わりに実質的に垂直固定されることができる。枕木は、線路の3次元座標の「ゲージ(gauge)」、「ライン(line)」及び「表面(surface)を保持し得る。線路ゲージは、2つの鉄道線路レール間の距離を称し、線路ゲージは、レール上の貨車が充分に動作するために格納されなければならない。線路のラインは、レールの平面ポジションを示す。例えば、レールは、急斜面のような障害物の周辺で直線であるか計算的に曲線であってもよい。線路の「表面」はレールが丘の多い地域を通過する場合のように、レールの垂直変位であってもよい。枕木は、木材、コンクリート、金属、プラスチック、又は予め決定されたゲージ、ライン、及びレールの表面を保持するために適切な他の材料を含んで様々な材料で作られることができる。
【0008】
鉄道枕木管理システムは、データベースと動作可能に通信するネットワーク化されたサーバを含んでもよく、ネットワーク化されたコンピューティング装置は、サーバを介してデータベースにアクセスして検査プロセスインスタンス化のための鉄道枕木マークファイルを検索してもよい。他の例示的な実施形態において、鉄道枕木管理システムは、これにより枕木マークファイルを編集するためのユーザ命令を受信するよう動作可能な制御ロジックを含む。他の実施形態において、鉄道枕木管理システムは、ダッシュボードサブシステム(dashboard subsystem)、枕木マーク検索サブシステム(tie mark retrieval subsystem)、枕木監査サブシステム(tie audit subsystem)及び設定サブシステム(settings subsystem)のように枕木管理及び検査が達成できる複数のサブシステムを含む。
【0009】
例示的な実施形態において、本開示は、鉄道システムで枕木を管理する方法を含み、方法は、複数の枕木マークファイル(tie mark file)を生成してメモリに格納するステップと、鉄道枕木データを有する第1枕木マークファイルに対する暗号化されたネットワークを介して要求を受信するステップと、暗号化されたネットワークを介してクライアントに第1枕木マークファイルを提供するステップと、鉄道枕木データを用いて、検査情報テーブル及び枕木グリッド(tie grid)を生成するための検査プロセスをプロセッサを介してインスタンス化するステップとを含み、枕木グリッドは、第1枕木に関するメタデータを含む。方法は、予め決定されたカテゴリーにより第1枕木マークファイルを分類するステップをさらに含む。方法は、第1枕木マークファイルを選択するステップをさらに含む。第1枕木マークファイルは、鉄道線路の予め決定された区間に対する枕木を含む。方法は、第1枕木を選択するエントリーを受信するステップ及びプロセッサを介して選択を強調するグラフィックを生成するステップをさらに含む。方法は、第1枕木が交替のためにマーキングされる場合、インディケーションを生成するステップをさらに含む。方法は、フリップ命令が受信される場合、プロセッサを介して第1枕木メタデータを変更するステップをさらに含む。方法は、クライアントのイメージキャプチャー機能をインスタンス化してキャプチャーされたイメージを第1枕木メタデータに格納するステップをさらに含む。方法は、プロセッサを介して、ユーザ入力フィールドをインスタンス化するステップ及び入力データを第1枕木メタデータに格納するステップをさらに含む。方法は、鉄道線路特性を決定するステップ及び鉄道線路特性を枕木グリッドにディスプレイするステップをさらに含む。
【0010】
他の例示的な実施形態において、本開示は、鉄道枕木管理システムを含んでもよく、鉄道枕木管理システムは、複数の枕木マークファイルを含む第1データベースを含むデータ格納装置、及び暗号化されたネットワークを介して格納装置に動作可能に接続されてプログラムステップを行うために機械読み出し可能な命令を実行できるネットワーク化されたコンピュータプロセッサを含み、プログラムステップは、データベースから枕木マークファイルを検索(retrieve)するステップと、複数の枕木に関するメタデータを含む枕木グリッド及び検査情報テーブルを生成するために枕木マークファイルに対する検査プロセスをインスタンス化するステップと、枕木マークファイルを編集するステップと、編集された枕木マークファイルをデータベースに格納するステップを含む。プログラムステップは、枕木グリッドで第1枕木を選択するエントリーを受信するステップ及びプロセッサを介して選択を強調するグラフィックを生成するステップを含む。
【0011】
プログラムステップは、枕木グリッド内の枕木が交替のためにマーキングされる場合、インディケーションを生成するステップをさらに含む。プログラムステップは、フリップ命令が受信される場合、プロセッサを介して第1枕木メタデータを変更するステップをさらに含む。プログラムステップは、クライアントのイメージキャプチャー機能をインスタンス化してキャプチャーされたイメージを第1枕木メタデータに格納するステップをさらに含む。プログラムステップは、プロセッサを介してユーザ入力フィールドをインスタンス化するステップ及び入力データを第1枕木メタデータに格納するステップをさらに含
む。プログラムステップは、鉄道線路特性を決定するステップ及び鉄道線路特性を枕木グリッドにディスプレイするステップをさらに含む。
【0012】
他の例示的な実施形態において、本開示は、レール枕木(rail tie)状態処理システムを含んでもよく、レール枕木状態処理システムは、複数の枕木マークファイルを含むデータ格納装置、及び暗号化されたネットワークを介して格納装置に動作可能に接続されてプログラムステップを行うために機械読み出し可能な命令を実行できるネットワーク化されたコンピュータプロセッサを含み、プログラムステップは、クライアント装置の位置を受信するステップと、クライアント装置で開始点と移動方向を示すステップと、レール枕木ファイルで複数の鉄道枕木のそれぞれに対するレール枕木状態インジケータを生成するステップと、レール枕木の状態を確認又は変更する入力を受信するステップを含む。レール枕木状態処理システムは、レール枕木ファイルに関する区間線路に対する1つ以上のレール枕木を示すグラフィックをディスプレイするステップをさらに含む。グラフィックは、枕木のタイプ、枕木ナンバー、鉄道線路に関する属性又は特性を示す。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、例示的な鉄道枕木管理システムを示す。
【
図2】本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、鉄道枕木管理システムの例示的なダイヤグラムを示す。
【
図3】本開示の1つ又は10個以上の例示的な実施形態に係る、鉄道枕木管理システム制御ロジックを示す。
【
図4】本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、レール枕木状態処理制御ロジックを示す。
【
図5】本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、鉄道枕木管理及び処理システム制御ロジックを示す。
【
図6A】本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、鉄道枕木検査制御ロジックを示す。
【
図6B】本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、鉄道枕木検査制御ロジックを示す。
【
図7A】本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、鉄道枕木管理システム構成要素の例示的な実施形態を示す。
【
図7B】本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、鉄道枕木管理システム構成要素の例示的な実施形態を示す。
【
図8A】本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、鉄道枕木管理システム構成要素の例示的な実施形態を示す。
【
図8B】本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、鉄道枕木管理システム構成要素の例示的な実施形態を示す。
【
図8C】本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、鉄道枕木管理システム構成要素の例示的な実施形態を示す。
【
図9A】本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、ダウンロードのためにクライアント装置に鉄道枕木マークファイルを提供するための鉄道枕木管理システムインターフェースを示す。
【
図9B】本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、ダウンロードのためにクライアント装置に鉄道枕木マークファイルを提供するための鉄道枕木管理システムインターフェースを示す。
【
図9C】本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、ダウンロードのためにクライアント装置に鉄道枕木マークファイルを提供するための鉄道枕木管理システムインターフェースを示す。
【
図9D】本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、ダウンロードのためにクライアント装置に鉄道枕木マークファイルを提供するための鉄道枕木管理システムインターフェースを示す。
【
図10A】本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、鉄道枕木管理システム構成要素の例示的な実施形態を示す。
【
図10B】本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、鉄道枕木管理システム構成要素の例示的な実施形態を示す。
【
図10C】本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、鉄道枕木管理システム構成要素の例示的な実施形態を示す。
【
図10D】本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、鉄道枕木管理システム構成要素の例示的な実施形態を示す。
【
図10E】本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、鉄道枕木管理システム構成要素の例示的な実施形態を示す。
【
図10F】本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、鉄道枕木管理システム構成要素の例示的な実施形態を示す。
【
図11A】本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、鉄道枕木管理システム構成要素の例示的な実施形態を示す。
【
図11B】本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、鉄道枕木管理システム構成要素の例示的な実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下で説明するように、説明に提示されている開示物の好ましいバージョン及びその様々な特徴及び有利な細部事項は添付の図面に含まれている非制限的な例を参照し、以下の説明で詳細に説明されるように、より完全に説明される。周知の構成要素に対する説明は、本明細書に説明された主な特徴を不要に不明瞭にしないよう省略されている。次の説明に使用される例は、本開示内容が具現されて実施され得る方式の理解を容易にするためのものである。従って、その例は請求範囲を制限するものとして解釈されることはない。
【0015】
図1は、本開示の1つ以上の実施形態に係る鉄道枕木管理システム100の概略図を示す。鉄道枕木管理システム100は、データベース104に動作可能に接続されている鉄道枕木管理システムサーバ102を含む。サーバ102は、ネットワーク接続106を介して1つ以上のクライアント108に動作可能に連結(couple)されることができる。クライアント108は、物理的装置(例えば、携帯電話、コンピュータ、又は、他の適切な装置)、プログラム又はアプリケーションであってもよい。他の例示的な実施形態において、クライアント108は、サーバ102と通信するように構成されたモバイルアプリケーションを有するモバイル装置を含んでもよい。
【0016】
サーバは、ハードウェア、ソフトウェア、又は、ハードウェアとソフトウェアの適切な組み合せにより実現され、メモリにアクセスできる1つ以上のプロセッサを有して1つ以上のサーバで動作する1つ以上のソフトウェアシステムを含んでもよい。サーバには、電子格納装置、1つ以上のプロセッサ及び/又は他の構成要素が含まれてもよい。サーバは、ネットワーク及び/又は他のコンピューティングプラットフォームと情報交替を可能にする通信ライン又はポートを含んでもよい。サーバは、また、本明細書において、サーバに属する機能を提供するために共に動作する複数のハードウェア、ソフトウェア及び/又はファームウェア構成要素を含んでもよい。例えば、サーバは、共にサーバとして動作するコンピューティングプラットフォームのクラウドによって実現されてもよい。また、サーバにはメモリが含まれてもよい。
【0017】
メモリは、情報を電子的に格納する非一時的な格納媒体を含んでもよく、電子格納装置を含んでもよい。電子格納装置の電子格納媒体は、サーバと一体型(即ち、実質的に除去できない)に提供されるシステム格納装置及び/又は、例えば、ポート(例えば、USBポート、Firewireポートなど)又はドライブ(例えば、ディスクドライブなど)を介してサーバに着脱式に連結可能な着脱式格納装置(removable storage)のうちの1つ又は全てを含んでもよい。電子格納装置は、光学的に読み出し可能な格納媒体(例えば、光ディスクなど)、磁気的に読み出し可能な格納媒体(例えば、磁気テープ、磁気ハードドライブ、フロッピードライブなど)、電荷基盤の格納媒体(例えば、EEPROM、RAMなど)、固体状態の格納媒体(例えば、フラッシュドライブなど)、及び/又は他の電子的に読み出し可能な格納媒体のうちの1つ以上を含んでもよい。電子格納装置は、1つ以上の仮想格納装置リソース(例えば、クラウドストレージ、仮想私設ネットワーク、及び/又は他の仮想格納装置リソース)を含んでもよい。電子格納装置は、本明細書で説明したように、機械読み出し可能な命令、ソフトウェアアルゴリズム、プロセッサによって決定された情報、サーバから受信された情報、コンピューティングプラットフォームから受信された情報及び/又はサーバが作動できるようにする他の情報を格納してもよい。電子格納装置は、ネットワーク接続を介してアクセスしてもよい。
【0018】
プロセッサは、サーバで情報処理機能を提供するように構成されることができる。
【0019】
このように、プロセッサは、デジタルプロセッサ、アナログプロセッサ、情報を処理するように設計されたデジタル回路、情報を処理するように設計されたアナログ回路、状態機械、及び/又はFPGA又はASICのような情報を電子的に処理するための他のメカニズムのうちの1つ以上を含んでもよい。プロセッサは、単一個体や複数の処理ユニットを含んでもよい。このような処理ユニットは同じ装置内に物理的に位置したり、プロセッサは調整又はソフトウェア機能で動作する複数装置の処理機能を示すことができる。
【0020】
プロセッサは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、ハードウェア及び/又はファームウェアの一部の組み合せ及び/又はプロセッサの処理機能を構成するための他のメカニズムによって機械読み出し可能な命令又は学習モジュールを実行するように構成してもよい。本明細書で使用されるように、「機械読み出し可能な命令(machine-readable instruction)」という用語は、機械読み出し可能な命令構成要素に起因する機能を行う任意の構成要素又は構成要素のセットを指す。これは、プロセッサ読み出し可能な命令、プロセッサ読み出し可能な命令、回路、ハードウェア、格納媒体、又は、任意の他の構成要素の実行の間に1つ以上の物理的なプロセッサを含んでもよい。
【0021】
サーバは、1つ以上の機能モジュールがある機械読み出し可能な命令で構成されてもよい。機械読み出し可能な命令は、メモリにアクセスできる1つ以上のプロセッサがある1つ以上のサーバで実現されてもよい。機械読み出し可能な命令は、単一のネットワーク化されたノード又は複数の分散型アーキテクチャーのネットワーク化されたノードを含む機械クラスタであってもよい。機械読み出し可能な命令は、以下でさらに詳しく説明されるように、様々な機能を実現するための制御ロジックを含んでもよい。機械読み出し可能な命令は、鉄道枕木管理システム100に関する特定機能を含んでもよい。
【0022】
鉄道枕木管理システム100の場合、例えば、サーバ102及びクライアント108に送受信されるメッセージの形式(format)は、JSON(JavaScript Object Notation)、TCP/IP、XML、HTML、ASCII、SMS、CSV、API又はその他の適切な形式を含む全ての形式を含んでもよい。各メッセージは、メッセージヘッダ(message header)、ヘッダ属性(header property)及びメッセージ本文(message body)で構成されたり、ウェブの表形状態の変更(Representational State Transfer;REST)を含んで同じ形式を有する適切な形式にカプセル化及びパケット化されることができる。上述したシステムの構成要素(例えば、サーバ及びクライアント)は、インターネット、イントラネット又はその他の適切なネットワークを介して通信可能に接続され得る。メッセージ送信は、VPNトンネル又はその他の適切な通信手段によって暗号化されたり暗号化されなくてもよい。システム100の構成要素は、WAN、LAN、PAN又はその他の適切なネットワーク106を介して接続されてもよい。クライアント108とサーバ100との間のネットワーク通信は、PGP、ブローフィッシュ(Blowfish)、トゥーフィッシュ(Twofish)、AES、3DES、HTTPS、又は、他の適切な暗号化を用いて暗号化されてもよい。システム100は、Wi-Fi、ブルートゥース、(登録商標)イーサネット、又は、他の適切な通信プロトコルを用いて本明細書に開示されている様々な他のシステム及びモジュールと通信するように構成されることができる。ネットワーク通信は、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)、PCI、PCI-Express、ANSI-X12、イーサネット、ワイ-パイ(Wi-Fi)、ブルートゥース(bluetooth)又はその他の適切な通信プロトコルを介して発生し得る。また、第3者データベースは、ネットワーク106を介してシステム構成要素に動作可能に接続されてもよい。
【0023】
本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る
図2は、例えば、ダッシュボードシステム202、枕木監査システム204、枕木マーク検索システム206、及び設定システム208を含む複数のサブシステムを有する鉄道枕木管理システム200のダイヤグラムを示す。実施形態において、枕木監査システム204、枕木マーク検索システム206、及び設定システム208は、ダッシュボードシステム202のサブシステムであってもよい。例示的な実施形態において、鉄道枕木管理システム200は、スマート装置上のモバイルアプリケーションを介して部分的に具現され、ここで、システムの様態は様々な結果を達成するためにユーザ命令及び入力に応答する。例えば、鉄道枕木管理システム200は、ダッシュボードシステム202を含んでいるインストールされたモバイルアプリケーションを含む機械読み出し可能な命令を実行するスマートフォンを含んでもよい。ダッシュボード202を介して、ユーザは、
図1に示すようにインターネット106を介して鉄道枕木管理システムサーバ102及びデータベース104と通信できる。他の例示的な実施形態において、鉄道枕木管理システム200は、スマート装置でアプリケーションとして実現されてもよく、サーバ102及びデータベース104と動作可能に通信され、ダッシュボードシステム202、枕木監査システム204、枕木マーク検索システム206、及び設定システム208は、具現されたアプリケーションに対するサブシステムとして動作することができる。
【0024】
図3は、本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、鉄道枕木ダッシュボード生成及び管理のための方法の特徴を実現する制御ロジックを例示するフローチャート300を示す。鉄道枕木ダッシュボード制御ロジック300は、サーバ、機械学習モジュール、又は、他の適切なシステムでアルゴリズムとして実現される。鉄道枕木ダッシュボード制御ロジック300は、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーションプログラミングインターフェース(application programming interface;API)、ネットワーク接続、ネットワーク送信プロトコル、HTML、DHTML、ジャバスクリプト(JavaScript)、Dojo、Ruby、Rails、他の適切なアプリケーション、又は、その適切な組み合せにより達成することができる。
【0025】
鉄道枕木ダッシュボード制御ロジック300は、データを同時に処理することによって複数のプロセス及びスレッドを発生させるコンピュータプラットフォームの能力を活用し得る。鉄道枕木ダッシュボード制御ロジック300の速度及び効率性は、鉄道枕木ダッシュボードを生成及び管理するために1つ以上のプロセスをインスタンス化することで大きく改善され得る。しかし、プログラミング分野の熟練者は、単一の処理スレッドの使用が利用されてもよく、本開示の範囲内にあるものと理解できるのであろう。
【0026】
本実施形態の鉄道枕木ダッシュボード制御ロジック300のプロセスの流れは、制御ロジック300がクライアントからアクセス要求を受信するステップ302から開始する。例示的な実施形態において、クライアントは、本開示によりモバイルスマート装置で実行されるモバイルアプリケーションであってもよい。その後制、御ロジック300はステップ304に進む。
【0027】
ステップ304において、制御ロジック300は、ユーザがシステムにアクセスできるようにログイン画面を生成及びレンダリングする。例示的な実施形態において、クライアントは、ユーザ名及びパスワード、指紋、顔イメージ、又はその他の適切なデータを入力するように、ユーザにプロンプトしてもよい。その後、制御ロジック300はステップ306に進む。
【0028】
ステップ306において、制御ロジック300は、ユーザ認証が成功したか否かを決定する。例示的な実施形態において、制御ロジック300は、認証キーマッチング(authentication key matching)又はその他の適切な認証方法によってユーザ資格情報(user credential)の認証を開始することができる。認証306が失敗した場合、クライアントは、認証が成功したり最大のトライ回数に達するまでログイン画面304を再びディスプレイし、ログイン画面304を再びディスプレイしてもよい。認証306が成功した場合、クライアントは、例えば、ダッシュボードシステム202、枕木監査システム204、枕木マーク検索システム206、及び設定システム208のような1つ以上のシステム及びサブシステムに対するリンクを有するダッシュボードをディスプレイしてもよい。他の例示的な実施形態において、ダッシュボードシステム202は、鉄道枕木ファイルを局所にレンダリング及び検索してもよい。他の例示的な実施形態において、ダッシュボードシステム202は、遠隔データベース又はその他の適切な格納された鉄道枕木ファイルを検索してもよい。ダッシュボードシステム202は、また、監査された枕木の数及びマーキングされた枕木の数のインディケーションをレンダリングしてもよい。レンダリングはクライアント装置にあってもよい。他の例示的な実施形態において、ダッシュボードシステム202は、また、利用可能な鉄道枕木ファイルの状態を識別してもよい。例えば、状態は、他の適切な状態のうちファイルが「進行中」又は「完了」というインディケーションを含んでもよい。他の例示的な実施形態において、鉄道枕木ファイルは、状態に応じて分類されてもよい。その次に、制御ロジック300は、新しい認証情報を終了したり待機して、上述したステップを繰り返すことができる。
【0029】
図4は、本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係るレール枕木状態処理のための方法の特徴を実現する制御ロジックを例示するフローチャート400を示す。レール枕木状態処理制御ロジック300は、サーバ、機械学習モジュール、又はその他の適切なシステムでアルゴリズムとして実現され得る。レール枕木状態処理制御ロジック400は、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーションプログラミングインターフェース(application programming interface;API)、ネットワーク接続、ネットワーク送信プロトコル、HTML、DHTML、ジャバスクリプト、Dojo、Ruby、Rails、他の適切なアプリケーション又はその適切な組み合せにより達成することができる。
【0030】
レール枕木状態処理制御ロジック400は、データを同時に処理することによって複数のプロセス及びスレッドを発生させるコンピュータプラットフォームの能力を活用し得る。レール枕木状態処理制御ロジック300の速度及び効率性は、鉄道枕木ダッシュボードを生成及び管理するために、1つ以上のプロセスをインスタンス化することで大きく改善され得る。しかし、プログラミング分野の熟練者は、単一処理スレッドの使用が利用されてもよく、本開示の範囲内にあることを理解できるのであろう。
【0031】
本実施形態のレール枕木状態処理制御ロジック400プロセスの流れは、制御ロジック400が1つ以上の鉄道枕木ファイルにアクセスできるステップ402から開始する。例示的な実施形態において、枕木ファイルはファイル識別子を含んでもよい。ファイル識別子は、ファイル名又は他の固有識別子であってもよい。他の例示的な実施形態において、ファイル識別子は、鉄道線路セグメント、位置又は他の関連情報に関わっている。他の例示的な実施形態において、鉄道枕木ファイルは、モバイルスマート装置、ラップトップ、スマートウォッチ、又は、他の適切な装置で実行されるモバイルアプリケーションのようなクライアント装置でアクセスされてもよい。制御ロジック400はその後ステップ404に進む。
【0032】
ステップ404において、制御ロジック400は、それぞれの枕木ファイルに対する鉄道枕木ファイル状態を決定する。例示的な実施形態において、ファイル状態は、制御ロジック400によってファイルが使用されたか否か、方法、時期、場所、及び誰によって使用されたかを示す。他の例示的な実施形態において、ファイル状態は、他の関連状態のうち「開始されない(not started)」、「進行中」、及び「完了」を含んでもよい。制御ロジック400はその後ステップ406に進む。
【0033】
ステップ406において、制御ロジック400は、ファイル状態に応じて鉄道枕木ファイルを分類する。例示的な実施形態において、ファイル状態はファイルが使用されたか否か、方法、時期、場所、及び誰によって使用されたかに応じて分類されてもよい。例示的な実施形態において、枕木マークファイルは、特に線型探索(sequential search)、バブル探索(bubble search)、又は、迅速な探索(quick search)アルゴリズムに応じて制御ロジック400により分類されてもよい。制御ロジック400はその後ステップ408に進む。
【0034】
ステップ408において、制御ロジック400は、分類された枕木ファイルのファイル識別子をクライアント装置にディスプレイする。制御ロジック400はその後ステップ410に進む。
【0035】
ステップ410において、制御ロジック400は、枕木ファイルを選択的に処理するためのファイルアクションインジケータを生成する。例示的な実施形態において、ファイルアクションインジケータは、クライアント装置上のファイル識別子に近接するようにディスプレイされる記号又は文字であってもよい。他の例示的な実施形態において、ファイルアクションインジケータは、他に関連するアクションのうち完了したタイプファイルをアップロードしたり、枕木ファイルを開いたり、枕木ファイルをダウンロードできるプロセスをインスタンス化してもよい。制御ロジック400はその後ステップ412に進む。
【0036】
ステップ412において、制御ロジック400は、クライアント装置の位置を受信する。例示的な実施形態において、GPS受信機は、クライアント装置内に配置されたりクライアント装置に動作可能に接続されてもよい。制御ロジック400は、クライアント装置の位置を識別するためにクライアント装置のGPS座標を受信する。他の例示的な実施形態において、クライアント装置の位置は、クライアント装置に表示された地図上の記号を介して識別されてもよい。制御ロジック400はその後ステップ414に進む。
【0037】
ステップ414において、制御ロジック400は、クライアント装置で開始点及び移動方向を示す。例示的な実施形態において、制御ロジック400は、開始点への移動方向に対する通知又はインディケーションを生成してもよい。開始点と移動方向は、地図の記号、クライアント装置のスピーカを介して再生する聴覚的な命令(audible instruction)、テキスト方向(textual direction)(例えば、緯度及び経度)又はその他の適切な手段に示してもよい。制御ロジック400はその後ステップ416に進む。
【0038】
ステップ416において、制御ロジック400は、枕木ファイルに関する線路の区間に対する1つ以上のレール枕木を示すグラフィックをディスプレイする。例示的な実施形態において、グラフィックは、鉄道線路に関する枕木のタイプ、枕木ナンバー、属性又は特性、又は、他の関連情報を示す。制御ロジック400はその後ステップ418に進む。
【0039】
ステップ418において、制御ロジック400は、枕木ファイルを用いてレール枕木状態を生成する。例示的な実施形態において、レール枕木状態は、レール枕木の特性(nature)又はコンディションを示す。例えば、レール枕木状態は、枕木が摩耗されたか、交替が必要であるか又は許容可能であるかを示す。他の例示的な実施形態において、制御ロジック400は、枕木ファイルから状態を検索して確認のために自動スキャニングを介してレール枕木の状態を満たす(populate)ことができる。他の例示的な実施形態において、枕木ファイルは、レール枕木、区間又は鉄道又は他の関連主題の様々な特性を説明する複数のフィールドを有するXMLファイルであってもよい。制御ロジック400はその後ステップ420に進む。
【0040】
ステップ420において、制御ロジック400は、それぞれのレール枕木に対する枕木状態インジケータを生成する。例示的な実施形態において、記号又は文字は、枕木状態を状態インジケータのライブラリー(library)と相関させてクライアント装置のディスプレイの各レール枕木又はその近所に関連インジケータをディスプレイするために、制御ロジックにより生成されることができる。制御ロジック400はその後ステップ422に進む。
【0041】
ステップ422において、制御ロジック400は、枕木ファイルのそれぞれのレール枕木の状態を確認したり変更する入力を受信する。例示的な実施形態において、制御ロジックは、ユーザが適切な状態を選択できるようにレール枕木に対する1つ以上の状態を生成してディスプレイしてもよい。他の例示的な実施形態において、制御ロジック400は、それぞれのレール枕木を介して増加又は減少するための制御を生成してもよい。希望するレール枕木が選択されれば、制御ロジック400は、選択されたレール枕木の状態を確認したり「フリッピング(flipping)」するレール枕木の状態に関する入力をユーザから受信する。その次に、制御ロジック400は、上述したステップを繰り返すために終了したり入力を待機する。
【0042】
図5は、本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、鉄道枕木ファイル管理及び処理のための方法の特徴を実現する制御ロジックを例示するフローチャート500を示す。鉄道枕木ファイル制御ロジック500は、サーバ、機械学習モジュール又はその他の適切なシステムでアルゴリズムとして実現されてもよい。鉄道枕木ファイル制御ロジック500は、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーションプログラミングインターフェース、ネットワーク接続、ネットワーク送信プロトコル、HTML、DHTML、ジャバスクリプト、Dojo、Ruby、Rails、他の適切なアプリケーション又はその適切な組み合せで達成することができる。
【0043】
本実施形態の鉄道枕木ファイル制御ロジック500のプロセスの流れは、制御ロジック500がダッシュボードシステム502をインスタンス化するステップ502から開始する。例示的な実施形態において、クライアントは本開示によりモバイルスマート装置で実行されるモバイルアプリケーションであってもよい。制御ロジック500はその後ステップ504に進む。
【0044】
ステップ504において、制御ロジック500は、枕木マークファイルが局所に利用可能であるか(例えば、クライアント装置に格納されるか)を決定する。他の例示的な実施形態において、制御ロジック500は、枕木マークファイルが遠隔で(例えば、ネットワーク付着の格納装置(network-attached storage)、サーバ、データベース、又はその他の適切な遠隔位置で)アクセスされ得るか否かを決定してもよい。目標枕木マークファイルが局所に利用可能な場合、制御ロジック500はステップ514に進む。目標枕木マークファイルが局所に利用可能でない場合、制御ロジック500はステップ506に進む。
【0045】
ステップ506において、制御ロジック500は、枕木マーク検索システム506をインスタンス化する。例示的な実施形態において、制御ロジック500は、鉄道枕木管理システムサーバ又はデータベースからクライアントへの枕木マークファイルの提供を容易にするためにインスタンス化される。制御ロジック500はその後ステップ508に進む。
【0046】
ステップ508において、制御ロジック500は、認証が成功したか否かを決定する。認証は、ユーザ、装置又はその他の適切なエンティティー(entity)に対するものである。例示的な実施形態において、制御ロジック500は、認証キーマッチング又はその他の適切な認証方法により、ユーザ資格情報の認証を開示してもよい。認証508が失敗した場合、制御ロジック500はステップ502に進む。認証508が成功する場合、制御ロジック500はステップ510に進む。
【0047】
ステップ510において、制御ロジック500は、サーバ510によって要求された権限に対するユーザの同意を確認するためにユーザプロンプトを生成する。例示的な実施形態において、要求された権限は、クライアント位置及びデータだけでなく、マイク、ネットワーク、及びその他の適切なリソースのようなクライアントリソースに対するアクセスを含んでもよい。制御ロジック500はその後ステップ512に進む。
【0048】
ステップ512において、制御ロジック500は、要求された枕木マークファイルをクライアント512に提供する。例示的な実施形態において、枕木マークファイルは、暗号化されたネットワークを介して送信されてもよい。クライアントとサーバとの間のネットワーク通信は、PGP、ブローフィッシュ、トゥーフィッシュ、AES、3DES、HTTPS又はその他の適切な暗号化を用いて暗号化されることができる。制御ロジック500はその後ステップ514に進む。
【0049】
ステップ514において、制御ロジック500は、枕木マークファイルを予め決定されたカテゴリーに分類する。例示的な実施形態において、枕木マークファイルは、タイムスタンプ、状態、検査器、位置、及びその他の適切なメタデータを含むファイルの様々な特性に関するメタデータを含む。その次に、メタデータは、装置によって予め決定されたり生成される類似のカテゴリーによりグループ化されてもよい。他の例示的な実施形態において、予め決定されたカテゴリーは、サーバからダウンロードされたがクライアント装置でまだ相互作用されていない枕木マークファイルを指す「NOT STARTED」;クライアント装置で相互作用されたが、まだ完了したものとマーキングされない枕木マークファイルを指す「IN PROGRESS」;完了したものとマーキングされた枕木マークファイルを指す「COMPLETED」;又は、最近ダウンロードされたり、アクセスされたり照会されたり、又は相互作用されたファイルを指す「RECENTLY WORKED」を含んでもよい。地理的な位置、検査対象となる枕木の数、優先順位など、数多くの他のカテゴリーが使用され得ることが分かる。制御ロジック500はその後ステップ516に進む。
【0050】
ステップ516において、制御ロジック500は、鉄道枕木ファイルに関する様々なデータを推定する。例示的な実施形態において、特定枕木マークファイルの選択が受信され(例えば、ファイル名、タイムスタンプ、位置など)、システムは、ステップ518において、枕木マークファイル細部事項のディスプレイを生成する。例示的な実施形態において、制御ロジック500は、1つ以上の鉄道枕木を示すグラフィックを生成及びディスプレイしてもよい。他の例示的な実施形態において、グラフィックは、鉄道枕木ファイルからの鉄道枕木情報を用いてそれぞれの鉄道枕木を特徴づける1つ以上のインジケータを生成するために、制御ロジック500によって処理されてもよい。その後、ステップ520において、マイルポスト指定(milepost designation)のエントリーが受信され(一実施形態において、ユーザが枕木を検査するマイルポストのあるシステムと通信する)、次に、検査の方向を示すためにステップ522において、方向エントリーが受信される。他の例示的な実施形態において、方向エントリーは、それぞれ西側及び東側に対応する「増加」又は「減少」であってもよい。その次に、制御ロジック500は、ユーザ入力を待機して「検査」命令が受信される場合、ステップ524において、「設定」命令が受信される場合、ステップ540において、又は「監査」命令が受信される場合、ステップ542に進む。
【0051】
ステップ524において、制御ロジック500は「検査」命令を受信する。例示的な実施形態において、検査命令は、枕木ファイルに関する線路の区間に対する1つ以上のレール枕木を示すグラフィックを生成してもよい。他の例示的な実施形態において、検査命令は、枕木ファイルで各レール枕木の特性(nature)又はコンディションを示すレール枕木状態をディスプレイしてもよい。他の例示的な実施形態において、枕木状態インジケータは、それぞれのレール枕木に対して生成されてもよい。他の例示的な実施形態において、記号又は文字は、枕木状態を状態インジケータのライブラリーと相関させてクライアント装置のディスプレイの各レール枕木に、又は、その近所に関連するインジケータをディスプレイするために制御ロジックによって生成されてもよい。制御ロジック500はその後ステップ526に進む。
【0052】
ステップ526において、枕木マークファイルのデータを検査するために検査プロセスがインスタンス化される。例示的な実施形態において、グラフィックは、鉄道線路に関する枕木のタイプ、枕木ナンバー、属性又は特性、又は、他の関連情報を示す。他の例示的な実施形態において、レール枕木状態は、レール枕木の特性(nature)又はコンディションを示す。他の例示的な実施形態において、制御ロジックは、ユーザが適切な状態を選択できるようにレール枕木に対する1つ以上の状態を生成してディスプレイしてもよい。他の例示的な実施形態において、制御ロジック500は、それぞれのレール枕木を介して増加又は減少するための制御を生成してもよい。目標レール枕木が選択されれば、制御ロジック400は、レール枕木の状態を示すユーザからの入力を受信してもよい。制御ロジック500はその後ステップ528に進む。
【0053】
ステップ528において、検査が完了した場合、制御ロジック500は格納命令を受信し、確認する。例示的な実施形態において、検査の進行は、クライアント装置に局所に格納されてもよい。制御ロジック500はその後ステップ530に進む。
【0054】
ステップ528において、制御ロジック500は、検査プロセスを終了して制御ロジック500によってキャプチャーされたレール枕木の検査に関する全てのメタデータを枕木マークファイルに記録する「マーク完了」命令を受信して確認する。例示的な実施形態において、枕木ファイルは、完了とマーキングされ、究極的に枕木マークファイルがそれによりダッシュボードシステムに分類、カテゴリー化、及びディスプレイされるようにする。その次に、制御ロジック500は、上述したステップを繰り返すために入力を終了したり待機する。
【0055】
ステップ532において、制御ロジック500は、完了した枕木ファイルを遠隔位置にアップロードするための「アップロード」命令を受信する。例示的な実施形態において、局所に使用可能な枕木マークファイルが完了済みとマーキングされれば、完了したファイルをサーバ、ネットワーク格納装置、又は、他の関連する場所への送信を開示するために、アップロード命令が制御ロジック500によって受信されてもよい。制御ロジック500はその後ステップ534に進む。
【0056】
ステップ534において、制御ロジック500は、ユーザを認証したりユーザを認証できる他のシステムと通信する。例示的な実施形態において、制御ロジック500は、認証キーマッチング又はその他の適切な認証方法によってユーザ資格情報の認証を開始してもよい。他の実施形態において、ユーザが枕木ファイルをアップロードするために、ユーザは認証されなければならない。その後、制御ロジックはステップ536に進む。
【0057】
ステップ536において、制御ロジック500は、ユーザ認証が成功したか否かを決定する。認証534が失敗した場合、制御ロジック500は、クライアント装置ディスプレイにログイン画面を再びディスプレイし、認証が成功したり最大のトライ回数に到達するまでログイン画面を再びディスプレイする。認証が確認される場合、制御ロジック500はステップ538に進む。
【0058】
ステップ538において、制御ロジック500は、暗号化されたり暗号化されていないネットワーク接続を介して、クライアント装置から遠隔位置に1つ以上のアップデートされた枕木マークファイルをアップロードする。その次に、制御ロジック500は、新しい入力を終了したり待機して上述したステップを繰り返すことができる。
【0059】
図6A~
図6Bは、本開示の1つ以上の例示的な実施形態に係る、鉄道枕木検査のための方法の特徴を実現する制御ロジックを例示するフローチャート600(
図6Aから始まって
図6Bに続く)を示す。鉄道枕木検査制御ロジック600は、サーバ、機械学習モジュール、又は、その他の適切なシステムでアルゴリズムとして実現される。鉄道枕木検査制御ロジック600は、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーションプログラミングインターフェース、ネットワーク接続、ネットワーク送信プロトコル、HTML、DHTML、ジャバスクリプト、Dojo、Ruby、Rails、他の適切なアプリケーション又はその適切な組み合せで達成することができる。
【0060】
図6Aを参照すると、本実施形態の鉄道枕木検査制御ロジック600のプロセスの流れは、制御ロジック500が検査プロセスをインスタンス化されるステップ602から開始される。検査プロセス602をインスタンス化するとき、ステップ608において、検査情報テーブルが生成される。
図5に関連して議論されたように、ユーザは、検査のために枕木マークファイルを選択する場合、検査プロセスインスタンス化の前に増加又は減少方向を選択してもよい。ステップ604において、例示的な実施形態で、増加方向が選択される場合、制御ロジック600は、枕木ナンバーによって昇べきの順(ascending order)に分類された枕木を有する枕木グリッドを生成する。ステップ606において、減少方向が選択される場合、制御ロジック600は、枕木ナンバーによって降べきの順(descending order)に分類された枕木を有する枕木グリッドを生成する。
【0061】
ステップ610において、生成された枕木グリッドは複数のユーザ入力に応答する。例えば、枕木検索命令を受信してユーザに目標枕木ナンバーを入力するとのメッセージをプロンプトしてもよい。枕木検索命令が受信される場合、制御ロジックはステップ612に進む。枕木検索命令が受信されない場合、制御ロジックはステップ618に進む。
【0062】
ステップ612において、枕木ナンバーエントリーは、制御ロジック600によって受信される。ステップ614において、距離検索命令(find distance command)が制御ロジック600によって受信される。ステップ616において、制御ロジック600は、指定された枕木とクライアント装置との間の物理的距離を算出してディスプレイする。例示的な実施形態において、そのような距離算出は、例えば、モバイルスマート装置(例えば、
図5の510のように権限が要求される場合に承認される権限)のようなクライアント装置に動作可能に接続されたGPS受信機を活用することができる。ステップ620において、「枕木に移動(go to tie)」命令が受信され、ステップ622において、枕木グリッドの指定された枕木でユーザをナビゲートする。
【0063】
ステップ618において、制御ロジックは、枕木グリッドの特定枕木でナビゲートするためにナビゲーションエントリー(navigation entry)を受信する。他の例示的な実施形態において、制御ロジック600の生成命令(generated command)を使用する代わりに、ユーザは、枕木グリッドの特定枕木を手動で(manually)ナビゲートするために手動エントリー(例えば、スクローリング、矢印キー又は任意の他の適切なユーザ入力インターフェース)を用いてもよい。
【0064】
ステップ624において、目標枕木がナビゲートされれば、特定枕木の選択エントリーが受信されて強調される。例示的な実施形態において、制御ロジック600は、クライアント装置で選択された枕木をディスプレイすることができるため、選択された枕木を強調表示したり、色塗したり、はがしたり(bald)、又は、枕木グリッドから選択されない枕木から際立たせてもよい。
【0065】
ステップ626において、枕木は交替のためにマーキングされる。例示的な実施形態において、そのような指定は、枕木マークファイルにすでにプログラミングされる。制御ロジック600は、枕木ファイルから特定枕木に対する属性をパーシング(parse)し、そのような属性によりクライアント装置に枕木をレンダリングしてもよい。
【0066】
ステップ628において、制御ロジックは、枕木に対する属性をユーザに知らせるためのインディケーションを生成し、枕木はマーキングされる。例示的な実施形態において、インディケーションは、視覚的(カラー)、触覚的(バイブレーション)、聴覚的(サウンドなど)、又は、その他の関連ユーザインディケーションであってもよい。
【0067】
ステップ626において、枕木が交替のためにマーキングされない場合、制御ロジック600は、ステップ644において、いずれのアクションも取らないと決定する。例示的な実施形態において、ユーザは、制御ロジック600を介していずれのアクションも取らないことを示すメタデータで枕木をタグ(tag)してもよい。ステップ630において、フリップ命令は、また、制御ロジック600によって受信される。フリップ命令は、クライアント装置を介してユーザによって選択され得る。
【0068】
ステップ632において、枕木の指定(状態)は、「アクション」と「アクションなし」との間でスイッチされ、制御ロジックは、そのような変更をユーザにディスプレイすることができる。他の例示的な実施形態において、交替のためにマーキングされた枕木は、これ以上交替のためにマーキングされず、そのようにマーキングされない枕木はそのようにマーキングされるのであろう。
【0069】
ステップ634において、コメント命令は、制御ロジック600によって受信される。例示的な実施形態において、枕木グリッドは、PREVIOUS及びNEXTのようなユーザ入力命令を介してナビゲートすることができ、命令は、グリッドをナビゲートして示す方向(indicated direction)に現在選択された枕木に直ちに隣接した枕木を選択する。他の例示的な実施形態において、この機能は、ブルートゥース無線コントローラのようなコントローラに接続される。
【0070】
ステップ636において、制御ロジックは、ユーザが特定の枕木に対するデータを入力可能にするユーザ入力フィールドを生成する。例示的な実施形態において、制御ロジック600は、ユーザ生成又は選択された枕木データを示すメタデータでファイルの枕木をタグすることができる。
【0071】
ステップ638において、制御ロジック600がカメラ命令を受信したか否かが決定される。
【0072】
例示的な実施形態において、クライアント装置はカメラを含んでもよい。カメラ命令が受信されていない場合、制御ロジックはステップ644に進む。カメラ命令が受信される場合、制御ロジックはステップ640に進む。
【0073】
ステップ640において、制御ロジックは、クライアント装置カメラ機能(例えば、
図5のステップ510で取得可能な権限)をインスタンス化する。例示的な実施形態において、制御ロジック600は、クライアント装置カメラを介して1つ以上のイメージをキャプチャーしてもよい。ステップ642において、制御ロジック600は、キャプチャーされたイメージを選択された枕木と関連させる。例示的な実施形態において、制御ロジック600は、枕木ファイルの又は枕木ファイルに添付された特定レール枕木に関するメタデータとしてイメージを格納することができる。
【0074】
ステップ602において、検査プロセスのインスタンス化の後に
図6Bを参照する。上記のように、ステップ608において、複数のディスプレイ及びフィールドを含み、検査情報テーブルが生成される。ステップ648において、制御ロジック600は、情報テーブルに含まれたデータを用いて枕木フィールドに現在選択された枕木をディスプレイする。ステップ648において、制御ロジック600は、交替フィールド650で交替された枕木をディスプレイする。制御ロジック600は、また、「除去」フィールドでそのカテゴリーから除去された、交替のために以前にマーキングされた枕木の数をディスプレイし、「追加」フィールドは、交替のためにマーキングされた枕木の総カウントに追加された枕木の数を示し、「バンカー」フィールドは、「除去」フィールドと「追加」フィールドとの間の差を該当カテゴリーに対する枕木割当(tie allotment)のインディケーションでディスプレイし、及び全体マークフィールドは、選択された枕木マークファイルに交替のためにマーキングされた枕木の数を示すことができる。
【0075】
制御ロジック600は、枕木グリッドとのユーザ相互作用に応答してフィールドを自動にアップデートすることができる。制御ロジックは、増加及び減少カウンタ値を格納できるレジスタを含んでもよい。ステップ652において、交替のために以前にマーキングされた枕木が「フリップ」場合、ステップ654において、「除去」フィールドカウンタが増加する。例示的な実施形態において、フィールドをフリップすることは、マーキングされた枕木が除去されたことを示す。ステップ656において、この増加は、「バンカー」フィールドカウンタの増加を引き起こしたり増加が同時に発生し得る(以前にマーキングされた枕木は、これ以上交替のためにマーキングされないため、ユーザが「余分」の枕木を有することを示す、即ち、新しい枕木が必要でないので、新しい枕木は「バンク」として使用可能である)。
【0076】
ステップ660において、以前に交替のためにマーキングされない枕木が交替のためにマーキングされるように「フリップ」される場合、それにより、「追加」フィールドが制御ロジック600によって増加される。このような増加は、「バンカー」フィールドがステップ664において、制御ロジックによって減少され、これは、新しい枕木が「バンク」から「撤回(withdraw)」され、現在の交替のためにマーキングされた枕木を交替することを示す。検査情報テーブルの増加及び減少は、同様に「全体マーキング」フィールドカウンタに影響を及ぼし、ステップ658において、減少及びステップ666で適切な増加を引き起こす。ステップ668において、制御ロジックは、いずれのアクションも取らない。その次に、制御ロジック600は、新しい入力を終了したり待機して上述したステップを繰り返す。
【0077】
図7A及び
図7Bは、1つ以上の例示的な実施形態に係る鉄道枕木管理システム構成要素を示す。例示的な実施形態において、クライアント装置のモバイルアプリケーションは、鉄道枕木管理システムサーバとの接続を要求し、ダッシュボードをディスプレイすることができる。
図7Aを参照すると、ユーザがユーザID702及びパスワード704を入力できるログイン画面700を介して認証が要求される。認証が成功した場合、モバイルアプリケーションは、ダッシュボードシステム706をインスタンス化することができる。例えば、線路の区間は、枕木状態及び対応するメタデータを羅列(list)するファイルと共にファイルから組織されてもよい。このような線路区間は、線路の特定区間で識別された問題の数、利用可能な装備、位置アクセシビリティ(location accessibility)及び他の関連する媒介変数(relevant parameter)に基づいて長さが変わり得る。例示的な実施形態において、クライアント装置は、局所に利用可能な枕木マークファイルを有しており、増加したアクセシビリティのためにダッシュボードシステム706が枕木マークファイルを分類できるようにする。枕木マークファイルは、線型探索、バブル探索、又は迅速な探索アルゴリズムにより分類されてもよい。
【0078】
例示的な実施形態において、枕木マークファイルのメタデータは、線路の特定区間の検査状態を示す。他の例示的な実施形態において、状態はIN PROGRESS708、COMPLETED710、NEW、又は、その他の関連するインディケーションとして識別されることができる。他の実施形態において、ダッシュボードシステム706は、ナビゲーションリンクを介して複数のサブシステムをインスタンス化するための命令を受信してもよい。そのようなリンクには、次のリンクが含まれてもよい;異なるリンクのうち、ダッシュボード712、枕木監査714、枕木マーク716、設定718がある。他の例示的な実施形態において、マーキングされたり監査された複数の枕木は、クライアント装置のダッシュボードシステム706によってマーキングされることができる。
【0079】
図8A、
図8B及び
図8Cは、1つ以上の例示的な実施形態に係る鉄道枕木管理システム構成要素を示す。枕木マークナビゲーションリンク716(
図7A及び7Bに示されている)は、例えば、枕木マーク検索システム800をインスタンス化する。この例示的な実施形態において、枕木マーク検索システム800は、ダッシュボードシステム706のサブシステムとして実行することができ、利用可能な局部ファイル(例えば、810)は、複数のカテゴリー804,806,808に分類されたまま残っている。このような枕木マーク検索システムサブシステム800は、鉄道枕木管理システムサーバに送信され
得るファイル検索要求を生成してもよい(例えば、右側上段の角にある「+」ユーザ入力リンクを介して)。サーバは、例えば、ログイン画面812を通した認証を要求し、次に、サーバ(及び/又はサーバと動作可能な通信にあるモバイルアプリケーション)がクライアント装置の特定の側面を制御できるようにユーザ814から権限を要求してもよい。認証が完了して必要な権限が付与されれば、サーバは、
図9A~
図9Dに示すように、ダウンロードのために枕木マークファイルをクライアント装置に提供することができる。
【0080】
例示的な実施形態において、枕木マークファイルは、先ず、900から見られるように、サブディビジョン(即ち、HASTINGS又はST CROIX)によって組織されてもよい。クライアントは、例えば、902から見られるマイルポスト範囲(例えば、-MP-173.0-202.0に指定されてタイトルのある枕木マークファイルに特定サブディビジョンのマイルポスト173からマイルポスト202までの枕木を含むことを示す)によって組織された枕木マークファイルの範囲が提供される。プランナンバー、線路コード、及びラインセグメントのような他の複数のフィールドを枕木マークファイル範囲と関わっている。「ダウンロード」又は「全体ダウンロード」命令を受信し、クライアントがサーバから選択された枕木マークファイルの複写本を検索してもよい。枕木マークファイルは、局所に使用可能であれば、904に示すように分類される。その次に、与えられた枕木マークファイルが選択され、906に示すように枕木マークファイル細部事項の生成をプロンプトする。そのような細部事項は、ディビジョン、サブディビジョン、ラインセグメント、線路タイプ、マイルポスト範囲、最後の検査日付、枕木マークファイルの状態及びマイルポスト方向を含んでもよい。例示的な実施形態において、マイルポスト方向フィールドは、増加又は減少の方向908を選択するために、ユーザによってトグルされてもよい。これが完了すると、検査プロセスは、例えば、検査命令(例えば、
図9Dの右側上段コーナー)を介してインスタンス化され得る。
【0081】
図10A~
図10Fは、1つ以上の例示的な実施形態に係る鉄道枕木管理システム構成要素を示す。例示的な実施形態において、検査プロセスが枕木マークファイルでインスタンス化される場合、検査情報テーブル1000及び枕木グリッド1018が生成される。検査情報テーブルは、枕木1002、交替1004、追加1006、除去1008、マイルポスト1010、全体マーク1012、バンカー1014及びAURORA#1016のような複数のフィールドを含む(例えば、Aurora(登録商標)スキャニング技術によって以前に実行された検査に対応して、データは、実施形態で以前に枕木マークフ
ァイルに含まれる)。検査情報テーブルは、本開示の原理により枕木グリッドとの相互作用に応答する。枕木グリッド1018は、次のような複数のフィールドを含むことができる。枕木のタイプ(例えば、木材、コンクリート、金属、合成物など)に対応する(TIE TYPE1020);例えばAurora(登録商標)スキャナによって決定された枕木の内部密度スコアを指す(INT1022);枕木識別ナンバーに対応する(TIE NO1024);枕木の曲線カテゴリーを指す(CRVCAT1026);INTスコアとEXTスコアの組み合わせに対応する(CMB1028);及び枕木の外部スコア(即ち、枕木の表面を検査することによって決定されたスコア)に対応する(EXT1030)。例示的な実施形態において、枕木のタイプは、WT(木材枕木のための)、CT(コンクリート枕木)、X(クロッシング枕木(crossing tie))、又はT(ターンアウト枕木(turnout tie))をディスプレイしてもよい。他の例示的な実施形態において、CRVCATは、T(接線曲線)、L(弱い曲線)、M(中間曲線)又はS(激しい曲線)をディスプレイしてもよい。他の例示的な実施形態において、INT、EXT及びCMBスコアは1.0-4.0からの十進数でディスプレイされる。
【0082】
例示的な実施形態において、枕木スコア(即ち、INT、EXT及びCMB)は、次のチャート(chart)により、例えば、Aurora(登録商標)スキャナを介して決定されたように1.0-4.0の範囲である。
【表1】
【0083】
例示的な実施形態において、枕木グリッド1018は、上記のチャートに応じて色に区分される(即ち、CMBが3.5-4.0である枕木は黒色に強調表示され、2.7-3.4は赤色に強調表示され、1.5-2.6は黄色に強調表示され、1.0-1.4は緑色に強調表示される)。また、等級のない枕木(ungraded tie)(例えば、Aurora(登録商標)スキャナでスキャンされない枕木、即ち、バラストカバー枕木、茂った草木や泥で覆われた枕木、ターンアウト及び道路クロッシングの枕木、内部ガードレールの位置の枕木など)は青色に強調表示され、INT、EXT、及びCMBが-1.0に等級されないことを示す。他の例示的な実施形態において、等級のない枕木に対して、手動INT、EXT、及び/又はCMBを入力するとのユーザ命令が受信されてもよい。
【0084】
例示的な実施形態において、枕木グリッド1018は手動でナビゲートされ、例えば、ユーザは、グリッドを介して「スクロール」して目標枕木を探すことができる。他の例示的な実施形態において、枕木検索命令1032が受信され、これは続いてユーザがナビゲートを希望する枕木ナンバー1034を入力するようユーザにプロンプトする。枕木ナンバー1034を入力した後に距離検索命令を受信し、クライアント装置と指定された枕木との間の物理的な距離に指定された枕木の緯度及び経度を算出してディスプレイすることができる。枕木ナンバーエントリー1034が受信された後、枕木に移動命令1038が受信され、これはユーザを枕木グリッドの指定された枕木に自動ナビゲートする。枕木グリッドをナビゲートする間に特定枕木が選択され、そのような選択は、例えば、
図10Dに示すように強調表示を介して強調されてもよい。実施形態において、交替のためにマーキングされた枕木は、枕木のタイプ列(例えば、ここでは、正方形1042)に配置された視覚的インジケータ1042を有してもよい。交替のためにマーキングされた枕木に対してフリップ命令1040が受信される場合、枕木がそれによりマーキングされる。例えば、枕木がこれ以上交替のためにマーキングされないことを示す赤色Xが黒色ボックス1042に示す。他の例示的な実施形態において、フリップ命令1040が交替のためにマーキングされない選択された枕木に対して受信される場合、視覚的インジケータ1044が枕木のタイプ列(例えば、ここでは、円1044)に配置されてもよい。
【0085】
他の例示的な実施形態において、本発明の原理によりクライアント装置でイメージキャプチャー機能をインスタンス化するカメラ命令1048が受信される。他の例示的な実施形態において、本開示の原理によりユーザ入力フィールド1050の生成を引き起こすコメント命令1046が受信される。他の例示的な実施形態において、マーク完了命令1052が受信され、ファイルがダッシュボードシステムで完了済みカテゴリーに分類されることを示すために、枕木マークファイルのメタデータをアップデートする。
【0086】
図11A及び11Bを参照すると、1100は枕木マークサブシステムを実行するダッシュボードシステムをディスプレイし、枕木マークファイルは完了済みにカテゴリー化される。システムは、ファイルが完了済みであるため、枕木マークファイルがサーバによって検索され得ることを決定することができる。このプロセスをインスタンス化するために、アップロード命令1102を受信した後、確認1104を行う。すると、他のクライアントのような鉄道枕木管理システムの他の構成要素でアップロードされた鉄道枕木マークファイルにアクセスすることができる。
【0087】
本開示は、少なくとも次のような利点を達成する。
【0088】
枕木グリッド及び他の技術改善を介して枕木検査及び枕木交替の組織化及び接近性を改善する。
【0089】
枕木ファイルに関するメタデータタグを追加及び修正できる改善されたシステムを介して、枕木検査及び枕木検査器の効率性を高める。
【0090】
枕木検査及び枕木マーキングを容易にするためのプラットフォームを提供する;及び
【0091】
鉄道基盤の施設全般にわたって枕木に対するアクセス可能な中央集中されたデータセットを提供し、より迅速かつ情報に基づいた意思決定を可能にする。
【0092】
当業者は、このような利点(及び要約に表示された利点)及び本システムの目的は本発明のシステムに組み立てられ、本明細書で説明したコンピュータハードウェア及びその他の構造的な構成要素及びメカニズムの特定の組み合せなしには可能でないことを容易に理解できるのであろう。当業者に周知の様々なプログラミングの道具が、前述した資料に説明された機能及び動作の制御を実現するために利用可能であることがさらに理解されるのであろう。さらに、プログラミング道具の特定の選択は、本明細書及び添付の請求範囲に記載された概念を実現するために選択された実現計画に配置されている特定の目的及び制約によって管理され得る。
【0093】
この特許文書の説明は、特定要素、ステップ、又は機能が請求範囲に含まれなければならない必須要素であるか重要要素である意味として解釈されることはない。また、いずれかの特定請求項において「~のための手段」又は「~のためのステップ」という正確な単語が、機能を識別する分詞区分に後続して、明らかに使われない限り添付された請求項又は請求項要素に関連して35U.S.C.§112(f)を引用することができない。請求項内の「メカニズム」、「モジュール」、「装置」、「単位」、「構成要素」、「要素」、「メンバー」、「装置」、「機械」、「システム」、「プロセッサ」、「処理装置」又は「コントローラ」は、クレーム自体の機能によってさらに修正されたり向上される場合、関連する技術分野の熟練者に周知の構造を参照するものと理解されて意図され、35U.S.C.§112(f)を引用するように意図されない。
【0094】
本開示は、その思想又は本質的な特性を逸脱しないながら他の具体的な形態に具体化されることができる。例えば、本明細書で説明したそれぞれの新しい構造は、基本構成又は相互間の構造的な関係を保持し、又は、本明細書で説明した同一又は類似の機能を行って特定の局所変形又は要求事項に適するように修正できる。従って、本実施形態は、全ての面で例示的なものと見なされるべきであって、制限的なものではない。従って、本発明の範疇は、前述の説明ではない添付の請求範囲によって設定される。従って、請求範囲の同等性の意味及び範囲内にある全ての変更は、ここに含まれるように意図される。また、請求範囲の個別要素は、理解され難いものであるか、日常的かつ慣習的なものではない。代わりに、請求範囲は、明細書に記述された非伝統的な発明概念に関する。