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▶ 兼田 和江の特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024000203
(43)【公開日】2024-01-05
(54)【発明の名称】頭髪乾燥補助具
(51)【国際特許分類】
   A45D 20/00 20060101AFI20231225BHJP
   A45D 19/02 20060101ALI20231225BHJP
【FI】
A45D20/00
A45D19/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022098841
(22)【出願日】2022-06-20
(71)【出願人】
【識別番号】722007172
【氏名又は名称】兼田 和江
(72)【発明者】
【氏名】兼田 和江
【テーマコード(参考)】
3B040
【Fターム(参考)】
3B040AA02
(57)【要約】
【課題】 頭髪の長さ、毛量の違いなど使用する人の物理的条件や個人の好みに適した方法で、安定性を保ち、通気性を損なうことなく頭髪の乾燥を補助する。
【解決手段】 頭部に固定されるリング状のバンド部材と、該バンド部材に取付けられ頭髪の乾燥を補助するための複数の布部材とからなる頭髪乾燥補助具であって、前記バンド部材と前記布部材に設けた係止部材と係合部材により頭髪を保持することを特徴とする。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
頭部に固定されるリング状のバンド部材と、該バンド部材に取付けられ頭髪の乾燥を補助するための布部材とからなる頭髪乾燥補助具であって、該布部材は、複数の布部材で構成されており、該複数の布部材は、それぞれの上辺である第1辺に第1係止部材が設けられており、該第1係止部材は、前記バンド部材に設けられた第1係合部材に係止されることを特徴とする頭髪乾燥補助具。
【請求項2】
前記複数の布部材は、左右の側辺である第2辺と第3辺にそれぞれ第2係止部材と第2係合部材が設けられており、該第2係止部材と該第2係合部材とが係合することによって頭髪を保持することを特徴とする請求項1記載の頭髪乾燥補助具。
【請求項3】
前記複数の布部材は、その下辺である第4辺に第3係止部材がそれぞれ設けられており、該複数の布部材で頭髪を覆った状態で、該第3係止部材と前記バンド部材に設けられた前記第1係合部材とが係止されることを特徴とする請求項2記載の頭髪乾燥補助具。
【請求項4】
前記複数の布部材は、前記第2辺の裏側に第4係止部材と前記第3辺の裏側に第4係合部材がそれぞれ設けられており、一方の布部材の前記第4係止部材と他方の布部材の前記第4係合部材が係合され、前記第2辺の裏側に第5係合部材、前記第3辺の表側に第6係合部材がそれぞれ設けられており、一方の布部材の該第5係合部材は他方の布部材の前記第3係止部材に、他方の布部材の該第6係合部材は一方の前記第1係止部材に係合されるとともに、一方の布部材の前記第4係止部材は他方の布部材の前記第2係合部材に係合されることを特徴とする請求項3記載の頭髪乾燥補助具。




















【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、洗髪後の濡れた頭髪の乾燥を補助するための複数の布部材を係合したリング状のバンド部材を頭部に固定し、該複数の布部材に取付けられている係止部材と係合部材、該バンド部材に取付けられている係合部材を自由に係合して頭髪を保持することによって、頭髪の乾燥を補助するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、洗髪後の濡れた頭髪は、タオルを巻く、タオル地のキャップを被る等の方法で乾燥を補助していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実登3077383
【特許文献2】特開平09-252830
【特許文献3】特開2016-000117
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これは次のような欠点があった。
(イ) タオルを巻く方法は、安定性がなく、タオルが落ちる心配があり、行動が制約される。
(ロ) キャップを被ると、通気性の問題から蒸れて不快になる。特に長髪や多毛量の場合は顕著である。
(ハ) 長髪用に考えられたものは、短髪への使用に適していない。
(ニ) 長髪や多毛量の場合は、分割せずにまとめると乾燥作業が非効率である。
本発明は、以上のような欠点をなくすためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記した課題を解決するために、頭部に固定されるリング状のバンド部材と、該バンド部材に取付けられ、濡れた頭髪の乾燥を補助するための複数の布部材とからなる頭髪乾燥補助具であって、該複数の布部材は、その第1辺に第1係止部材が設けられており、該第1係止部材は、前記バンド部材に設けられた第1係合部材に係止されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
洗髪後の濡れた頭髪を乾かす際に、頭部にしっかり固定できるリング状のバンド部材に設けられた第1係合部材に、濡れた頭髪の乾燥を補助するための複数の布部材の上辺である第1辺に設けられた第1係止部材を自由に係止することができ、頭髪の長さ、毛量の違いなどの物理的条件や個人の好みに適した様々な使用方法ができる。前記複数の布部材の左右の側辺である第2辺と第3辺にそれぞれ設けられた第2係止部材と第2係合部材を係合することにより、通気性を損なわずに頭髪の保持をして頭髪の蒸れを防ぎながら肩および背中を濡らさずに乾燥を補助できる。
【0007】
前記布部材を左右2枚の布材で構成することにより、頭髪を2分割して保持し、乾燥を速めることができる。前記布部材を3枚、4枚と増すことにより、頭髪を細かく分割して保持し、さらに乾燥を速めることができる。分割して保持した頭髪を一つずつばらしてドライヤーを当てることで、効率良く乾燥ができる。
【0008】
前記複数の布部材は、側辺である第2辺の裏側に第4係止部材と第3辺の裏側に第4係合部材が設けられており、一方の布部材の該第4係止部材と他方の布部材の該第4係合部材が係合することにより、保持した頭髪の安定性を高めることができる。
【0009】
前記複数の布部材に設けられた前記第1係止部材とは反対側の辺である第4辺に設けられた第3係止部材を前記バンド部材に設けられた前記第1係合部材に係止することにより、通気性を損なわずに頭髪の保持をして頭髪の蒸れを防ぎながら肩および背中を濡らさずに乾燥を補助できる。
【0010】
前記複数の布部材は、側辺である第2辺の裏側に第5係合部材と第3辺の表側に第6係合部材が設けられており、該第5係合部材、該第6係合部材を他の係止部材を流用して係合するとともに、第2辺の裏側に設けられた前記第4係止部材を他の係合部材を流用して係合することにより連結して幅広の布部材として使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施例を示す概略図
図2】本発明のバンド部材の斜視図
図3】本発明の布部材の概略図
図4】本発明のバンド部材に2枚の布部材を係止して頭髪を分割して保持する実施例
図5】本発明のバンド部材に2枚の布部材を係止して頭髪を覆う実施例
図6】本発明の第2実施例を示す概略図
図7】本発明の第2実施例のバンド部材に3枚の布部材を係止して頭髪を分割して保持する実施例
図8】本発明の第2実施例のバンド部材に3枚の布部材を係止して頭髪を覆う実施例
図9】本発明の第3実施例の2枚の布部材を連結してバンド部材に係止して頭髪を保持する実施例
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の実施例の概略を示す。リング状のバンド部材1に複数の濡れた頭髪の乾燥を補助するための布部材3を係止して頭部に装着する。
【0013】
図2は、本発明のバンド部材1の形態を示す。バンド部材1は吸水性を有する伸縮性のある布材で構成しているため、安定性を保ちながら、しっかりと頭部に固定できる。布部材3を係止するための複数の第1係合部材2を上下二列に外側全体に散りばめて設ける。
【0014】
図3(A)と図3(B)は、本発明の布部材3の形態を示す。本発明においては、第1布部材3Aと第2布部材3Bとの2枚で構成されている。第1布部材3Aと第2布部材3Bは、それぞれ縦長の長方形状とされており、上辺である第1辺4a、4bと左右の側辺である第2辺5a、5b、第3辺6a、6bと下辺である第4辺7a、7bとから構成されている。そして、第1辺4a、4bの裏側に第1係止部材8a、8bが設けられており、バンド部材1に設けられた第1係合部材2に係止できる。第2辺5a、5bの表側に第2係止部材9a、9bと第3辺6a、6bの表側に第2係合部材10a、10bが設けられており、第2係止部材9aと第2係合部材10a、第2係止部材9bと第2係合部材10bが係合できる。第4辺7a、7bの表側に第3係止部材11a、11bが設けられており、バンド部材1に設けられた第1係合部材2に係止できる。第2辺5a、5bの裏側に第4係止部材12a、12b、第3辺6a、6bの裏側に第4係合部材13a、13bが設けられており、第1布部材3Aの第4係止部材12aと第2布部材3Bの第4係合部材13bを係合できる。第2辺5a、5bの裏側に第5係合部材14a、14b、第3辺6a、6bの表側に第6係合部材15a、15bが設けられており、第1布部材3Aの第5係合部材14aは、第2布部材3Bの第3係止部材11bと係合でき、第2布部材3Bの第6係合部材15bは、第1布部材Aの第1係止部材8aと係合できる。また、第1布部材3Aの第4係止部材12aは、第2布部材3Bの第2係合部材10bと係合できる。
【0015】
図4(A)は、本発明のバンド部材1の後頭部側に第1布部材3Aと第2布部材3Bを係止して頭部に装着して、第1布部材3Aの第2辺5aに設けられた第2係止部材9aと第3辺6aに設けられた第2係合部材10aを係止し、第2布部材3Bの第2辺5bに設けられた第2係止部材9bと第3辺6bに設けられた第2係合部材10bをそれぞれ係止して、2分割した頭髪をそれぞれ保持する形態を示す。
【0016】
図4(B)は、図4(A)で保持した頭髪を第1布部材3Aと第2布部材3Bの第4辺7a、7bに設けられた第3係止部材11a、11bをバンド部材1に設けられた前頭部側の第1係合部材2に係止する形態を示す。保持した頭髪をバンド部材1に固定できる。
【0017】
図4(C)は、図4(A)で保持した頭髪を第1布部材3Aの第2辺5aの裏側に設けられた第4係止部材12aと第2布部材3Bの第3辺6bの裏側に設けられた第4係合部材13bを係合する形態を示す。保持した頭髪を連結して固定できる。
【0018】
図5は、本発明のバンド部材1の後頭部側に第1布部材3Aと第2布部材3Bを係止して頭部に装着して、第1布部材3A、第2布部材3Bそれぞれの第4辺7a、7bに設けられた第3係止部材11a、11bをバンド部材1に設けられた前頭部側の第1係合部材2に係止する形態を示す。頭髪を覆って、バンド部材1に固定できる。
【0019】
図6は、本発明の第2実施例を示す。この第2実施例においては、第1実施例で説明した第1布部材3A、第2布部材3Bに対して、さらに第3布部材3Cを追加したものである。以下、第2実施例について説明する。第2実施例における第3布部材3Cは、第1布部材3Aと第2布部材3Bとの間を左右に拡げた状態で、その間に第3布部材3Cが配置されている。そして、第3布部材3Cは縦長の長方形状とされており、上辺である第1辺4cと左右の側辺である第2辺5c、第3辺6cと下辺である第4辺7cとから構成されている。そして、第1辺4cの裏側に第1係止部材8cが設けられており、バンド部材1に設けられた第1係合部材2に係止できる。第2辺5cの表側に第2係止部材9cと第3辺6cの表側に第2係合部材10cが設けられており、第2係止部材9cと第2係合部材10cが係合できる。第4辺7cの表側に第3係止部材11cが設けられており、バンド部材1に設けられた第1係合部材2に係止できる。第2辺5cの裏側に第4係止部材12cが設けられており、第2布部材3Bの第4係合部材13bを係合できる。第3辺6cの裏側に第4係合部材13cが設けられており、第1布部材3Aの第4係止部材12aを係合できる。
【0020】
図7(A)は、本発明のバンド部材1に設けられた後頭部側の上段の第1係合部材2に第1布部材3Aと第2布部材3Bを係止し、それらの一部に重なるようにバンド部材1に設けられた後頭部側の下段の第1係合部材2に第3布部材3Cを係止して頭部に装着して、第1布部材3Aの第2辺5aに設けられた第2係止部材9aと第3辺6aに設けられた第2係合部材10aを係止めし、第2布部材3Bの第2辺5bに設けられた第2係止部材9bと第3辺6bに設けられた第2係合部材10bを係止し、第3布部材3Cの第2辺5cに設けられた第2係止部材9cと第3辺6cに設けられた第2係合部材10cをそれぞれ係止して、3分割した頭髪をそれぞれ保持する形態を示す。
【0021】
図7(B)は、図7(A)で保持した頭髪を第1布部材3Aと第2布部材3Bと第3布部材3Cの第4辺7a、7b、7cに設けられた第3係止部材11a、11b、11cをバンド部材1に設けられた前頭部側の第1係合部材2に係止する形態を示す。保持した頭髪をバンド部材1に固定できる。
【0022】
図7(C)は、図7(A)で保持した頭髪を第1布部材3Aの第2辺5aの裏側に設けられた第4係止部材12aと第3布部材3Cの第3辺6cの裏側に設けられた第4係合部材13c、第3布部材3Cの第2辺5cの裏側に設けられた第4係止部材12cと第2布部材3Bの第3辺6bの裏側に設けられた第4係合部材13bを係合する形態を示す。保持した頭髪を連結して固定できる。
【0023】
図8は、本発明のバンド部材1に設けられた後頭部側の上段の第1係合部材2に第1布部材3Aと第2布部材3Bと第3布部材3Cを係止して頭部に装着して、第1布部材3A、第2布部材3B、第3布部材3Cそれぞれの第4辺7a、7b、7cに設けられた第3係止部材11a、11b、11cをバンド部材1に設けられた前頭部側の第1係合部材2に係止する形態を示す。頭髪を覆って、バンド部材1に固定できる。
【0024】
図9は、本発明の第1布部材3Aと第2布部材3Bを連結して、バンド部材1に係止して頭髪を保持する形態を示す。第1布部材3Aの第1係止部材8aを第2布部材3Bの第6係合部材15bに、第1布部材3Aの第4係止部材12aを第2布部材3Bの第2係合部材10bに、第1布部材3Aの第5係合部材14aを第2布部材3Bの第3係止部材11bにそれぞれ係合して、第1布部材3Aと第2布部材3Bを連結する。
【0025】
使用方法については、他にも多様に考えられ、頭髪の長さ、毛量の違いなどの物理的条件や個人の好みに適した方法を見つけられる自由度の高い発明である。
なお、この発明の実施形態については、以上の説明に限定されることなく、多様な変形が可能である。例えば、リング状のバンドの代わりにベルト状のものにして、被る形態から巻きつける形態に変形しても良い。また、本発明の実施例で説明した係止部材と係合部材は、スナップの凸凹で構成するのが良いが、他の係止部材、係合部材に変えても良い。
【0026】
本発明は、ドライヤーを使用する際にも乾燥補助具として使用できる。ドライヤーは、頭髪を小分けにして当てると効率が良く、本発明を利用して、ドライヤーを当てる頭髪以外を留めておけば、邪魔にならず効率的に乾燥することができる。
【符号の説明】
【0027】
1 リング状のバンド部材
2 第1係合部材
3 布部材
4 第1辺
5 第2辺
6 第3辺
7 第4辺
8 第1係止部材
9 第2係止部材
10 第2係合部材
11 第3係止部材
12 第4係止部材
13 第4係合部材
14 第5係合部材
15 第6係合部材

































図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9