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特開2024-20350プリセットユーザプロファイルを用いた自動レーシングフットウェアシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024020350
(43)【公開日】2024-02-14
(54)【発明の名称】プリセットユーザプロファイルを用いた自動レーシングフットウェアシステム
(51)【国際特許分類】
   A43B 23/02 20060101AFI20240206BHJP
   A43B 3/34 20220101ALI20240206BHJP
   A43B 3/48 20220101ALI20240206BHJP
   A43B 3/44 20220101ALI20240206BHJP
【FI】
A43B23/02 104
A43B3/34
A43B3/48
A43B3/44
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023192093
(22)【出願日】2023-11-10
(62)【分割の表示】P 2021156002の分割
【原出願日】2018-10-25
(31)【優先権主張番号】62/576,691
(32)【優先日】2017-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】514144250
【氏名又は名称】ナイキ イノベイト シーブイ
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー アンドン
(72)【発明者】
【氏名】ユージン リー
(72)【発明者】
【氏名】キラン クリパカラン
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン マルツ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】着用者からの入力を要求することなく、フットウェアが着用されている間にリモートで構成を調整することを可能にする自動レーシングフットウエアシステムを提供する。
【解決手段】フットウェア製品は、プロセッサ回路から受信した命令に基づいて、複数の構成のうちの1つに調整される適応コンポーネントを含む。リモートシステムは、複数の構成を含むユーザプロファイルを格納するた電子データストレージと、ユーザインタフェースを介してフットウェア製品を着用するようにユーザに促し、無線トランシーバを介して、フットウェア製品が着用者の足に配置されたことを示すフットウェア製品からの信号を受信し、ユーザの選択に基づいて複数の構成のうちの1つにアクセスし、選択された複数の構成のうちの1つを送信するプロセッサと、を含む。プロセッサ回路は、複数の構成のうちの1つに従って適応コンポーネントを構成させる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フットウェア製品であって、
無線トランシーバ、
前記無線トランシーバと動作可能に接続されたプロセッサ回路、及び
前記プロセッサ回路と動作可能に接続され、前記プロセッサ回路から受信した命令に
基づいて複数の構成のうちの1つに調整されるように構成された、適応コンポーネントを
備える、フットウェア製品と、
リモートシステムであって、
前記複数の構成を含むユーザプロファイルを格納するように構成された、電子データ
ストレージ、
ユーザインタフェース、
前記フットウェア製品の前記無線トランシーバと通信可能に接続するように構成され
た無線トランシーバ、及び
前記ユーザインタフェース及び前記無線トランシーバと動作可能に接続されたプロセ
ッサであって、
前記ユーザインタフェースを介して、前記フットウェア製品を着用するようにユー
ザに促し、
前記無線トランシーバを介して、前記フットウェア製品が着用者の足に配置された
ことを示す前記フットウェア製品からの信号を受信し、
前記無線トランシーバを介して、前記適応コンポーネントに、較正を実行して前記
適応コンポーネントの最大特性を識別するように命令し、
前記無線トランシーバを介して、
何が前記最大特性であるかを示し、
前記複数の構成のいずれかが前記最大特性を超えないように、前記複数の構成を
再較正し、
前記無線トランシーバを介して、再較正された前記複数の構成のうちの1つを送
信する、前記フットウェア製品からの信号を受信するように構成されたプロセッサを備え
る、リモートシステムと、
を備えるシステムであって、
前記プロセッサ回路は、前記複数の構成のうちの前記1つを受信すると、前記複数の構
成のうちの前記1つに従って前記適応コンポーネントを構成させる、システム。
【請求項2】
前記適応コンポーネントは、モータを備え、前記較正は、前記モータを流れる電流を測
定することを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記モータは、前記モータを流れる前記電流が所定の最大電流に達するまで動作する、
請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記適応コンポーネントは、エンコーダを更に含み、前記プロセッサ回路は、前記最大
特性を示す前記信号として、前記モータが前記所定の最大電流に達したときに対応する前
記エンコーダの設定を送信するように構成されている、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記複数の構成は、前記電子データストレージに格納された前記ユーザプロファイルの
一部であり、前記ユーザプロファイルは、複数のレコードを格納するデータベースを更に
備え、各々のレコードは、特定のフットウェア製品に関連付けられた複数の構成のうちの
1つを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記適応コンポーネントは、電動レーシングシステムであり、前記複数の構成の各々は
、前記電動レーシングシステムによって引き起こされる紐の張り具合を記述する、請求項
5に記載のシステム。
【請求項7】
前記電動レーシングシステムは、モータ、スプール、及び前記スプールの回転位置を判
定するように構成されたエンコーダを備え、前記複数の構成の各々は、前記紐の所望の張
り具合に対応するエンコーダの設定を記述する、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記ユーザインタフェースを介して、ユーザからのユーザ入力に基づいて前記紐の前
記張り具合を手動で調整するように前記ユーザに促し、
手動で調整された前記張り具合に基づいて、前記複数の構成のうちの前記1つを更新
するように、更に構成されている、請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
前記リモートシステムは、モバイルデバイスを備え、前記ユーザインタフェース、前記
無線トランシーバ、前記電子データストレージ、及び前記プロセッサは、前記モバイルデ
バイスのコンポーネントである、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記リモートシステムは、前記モバイルデバイスによってネットワーク接続を介してア
クセス可能なリモート電子データストレージを更に備え、前記リモート電子データストレ
ージは、前記複数の構成を含む前記ユーザプロファイルを格納するように構成され、前記
プロセッサは、前記リモート電子データストレージから前記複数の構成をダウンロードす
るように更に構成されている、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
フットウェア製品であって
無線トランシーバ、
前記無線トランシーバと動作可能に接続されたプロセッサ回路、及び
前記プロセッサ回路と動作可能に接続され、前記プロセッサ回路から受信した命令に
基づいて複数の構成のうちの1つに調整されるように構成された、適応コンポーネントを
備える、フットウェア製品と、
リモートシステムであって、
前記複数の構成を含むユーザプロファイルを格納するように構成された電子データス
トレージ、
ユーザインタフェース、
前記フットウェア製品の前記無線トランシーバと通信可能に接続するように構成され
た無線トランシーバ、及び
前記ユーザインタフェース及び前記無線トランシーバと動作可能に接続されたプロセ
ッサであって、
前記ユーザインタフェースを介して、前記フットウェア製品を着用するようにユー
ザに促し、
前記無線トランシーバを介して、前記フットウェア製品が着用者の足に配置された
ことを示す前記フットウェア製品からの信号を受信し、
前記ユーザインタフェースを介して受信されたユーザ選択に基づいて、前記電子デ
ータストレージにある、前記複数の構成のうちの1つにアクセスし、
前記無線トランシーバを介して、選択された前記複数の構成のうちの前記1つを送
信するように構成されたプロセッサを備える、リモートシステムと、
を備えるシステムであって、
前記プロセッサ回路は、前記複数の構成のうちの前記1つを受信すると、前記適応コン
ポーネントを前記複数の構成のうちの前記1つに従って構成させる、システム。
【請求項12】
前記複数の構成は、前記電子データストレージに格納された前記ユーザプロファイルの
一部であり、前記ユーザプロファイルは、複数のレコードを格納するデータベースを更に
備え、各々のレコードは、特定のフットウェア製品に関連付けられた複数の構成のうちの
1つを備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記適応コンポーネントは、電動レーシングシステムであり、前記複数の構成の各々は
、前記電動レーシングシステムによって引き起こされる紐の張り具合を記述する、請求項
12に記載のシステム。
【請求項14】
前記電動レーシングシステムは、モータ、スプール、及び前記スプールの回転位置を判
定するように構成されたエンコーダを備え、前記複数の構成の各々は、前記紐の所望の張
り具合に対応するエンコーダの設定を記述する、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記プロセッサは、
前記ユーザインタフェースを介して、ユーザからのユーザ入力に基づいて前記紐の前
記張り具合を手動で調整するように前記ユーザに促し、
手動で調整された前記張り具合に基づいて、前記複数の構成のうちの前記1つを更新
するように、更に構成されている、請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
プロセッサによって実装されると、前記プロセッサに、
リモートシステムのユーザインタフェースを介して、フットウェア製品を着用するよう
にユーザに促すことであって、前記フットウェア製品は、無線トランシーバ、前記無線ト
ランシーバと動作可能に接続されたプロセッサ回路、及び前記プロセッサ回路と動作可能
に接続され、前記プロセッサ回路から受信された命令に基づいて複数の構成のうちの1つ
に調整されるように構成された適応コンポーネントを備えることと、
前記リモートシステムの無線トランシーバを介して、前記フットウェア製品が着用者の
足に配置されたことを示す前記フットウェア製品からの信号を受信することと、
前記無線トランシーバを介して、前記適応コンポーネントに、較正を実行して前記適応
コンポーネントの最大特性を識別するように命令することと、
前記無線トランシーバを介して、
何が前記最大特性であるかを示し、
前記複数の構成のいずれかが前記最大特性を超えないように、前記複数の構成を再較
正し、
前記無線トランシーバを介して、再較正された前記複数の構成のうちの1つを送信す
る、前記フットウェア製品からの信号を受信することと、を含む動作を実行させる命令を
含む、コンピュータ可読媒体であって、
前記プロセッサ回路は、前記複数の構成のうちの前記1つを受信すると、前記適応コン
ポーネントを前記複数の構成のうちの前記1つに従って構成させる、コンピュータ可読媒
体。
【請求項17】
前記適応コンポーネントは、モータを備え、前記較正は、前記モータを流れる電流を測
定することを含む、請求項16に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記モータは、前記モータを流れる前記電流が所定の最大電流に達するまで動作する、
請求項17に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記適応コンポーネントは、エンコーダを更に含み、前記プロセッサ回路は、前記最大
特性を示す前記信号として、前記モータが前記所定の最大電流に達したときに対応する前
記エンコーダの設定を送信するように構成されている、請求項18に記載のコンピュータ
可読媒体。
【請求項20】
前記複数の構成は、電子データストレージに格納されたユーザプロファイルの一部であ
り、前記ユーザプロファイルは、複数のレコードを格納するデータベースを更に備え、各
々のレコードは、特定のフットウェア製品に関連付けられた複数の構成のうちの1つを備
える、請求項16に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項21】
前記適応コンポーネントは、電動レーシングシステムであり、前記複数の構成の各々は
、前記電動レーシングシステムによって引き起こされる紐の張り具合を記述する、請求項
20に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項22】
前記電動レーシングシステムは、モータ、スプール、及び前記スプールの回転位置を判
定するように構成されたエンコーダを備え、前記複数の構成の各々は、前記紐の所望の張
り具合に対応するエンコーダの設定を記述する、請求項21に記載のコンピュータ可読媒
体。
【請求項23】
前記命令は、前記プロセッサに、
前記ユーザインタフェースを介して、ユーザからのユーザ入力に基づいて前記紐の前記
張り具合を手動で調整するように前記ユーザに促すことと、
手動で調整された前記張り具合に基づいて、前記複数の構成のうちの前記1つを更新す
ることと、
を含む動作を更に実行させる、請求項21に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項24】
前記リモートシステムは、モバイルデバイスを備え、前記ユーザインタフェース、前記
無線トランシーバ、電子データストレージ、及び前記プロセッサは、前記モバイルデバイ
スのコンポーネントである、請求項16に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項25】
前記リモートシステムは、前記モバイルデバイスによってネットワーク接続を介してア
クセス可能なリモート電子データストレージを更に備え、前記リモート電子データストレ
ージは、前記複数の構成を含むユーザプロファイルを格納するように構成され、前記プロ
セッサは、前記リモート電子データストレージから前記複数の構成をダウンロードするよ
うに更に構成されている、請求項24に記載のコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2017年10月25日に出願された、センサを備えるモータ式テンショニ
ングシステムと題する米国仮出願第62/576,691号の優先権の利益を主張し、参
照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本明細書に開示された主題は、一般的に自動レーシング(autolacing)システム又は他
の適応コンポーネントを有するフットウェア製品、及びプリセットユーザプロファイルを
備える関連するシステムを有するフットウェア製品である。
【図面の簡単な説明】
【0003】
いくつかの実施形態が、添付図面の図に限定ではなく例として示される。
図1図1は、例示的な実施形態における、フットウェア製品のための電動レーシングシステムのコンポーネントの分解図である。
図2図2は、例示的な実施形態における、電動レーシングシステムのコンポーネントの概略的なブロック図である。
図3図3は、例示的な実施形態における、電動レーシングシステムを有するフットウェア製品と、ユーザプロファイルの作成及び操作を可能にするリモート電子システムとを含むシステム図である。
図4図4は、例示的な実施形態における、ユーザプロファイルを示すブロック図である。
図5図5A~5Eは、例示的な実施形態において、モバイルデバイスをフットウェア製品とペアリングするためのアプリを表示するユーザインタフェースを示す。
図6図6A及び6Bは、例示的な実施形態において、所与のフットウェアのペアに対して実施され得る較正プロセスを示す。
図7図7A~7Cは、例示的な実施形態において、フットウェア製品に1つ又は複数の装具インサートを追加して較正プロセスの実施を示す。
図8図8A~8Eは、例示的な実施形態における、フットウェア製品の構成の選択及び調整を示す。
図9図9は、例示的な実施形態における、フットウェア製品を較正し、所定の構成を設定するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0004】
例示的な方法及びシステムは、自動レーシングシステム又は他の適応コンポーネントを
有するフットウェア製品及びプリセットユーザプロファイルを有する関連システムに関す
る。例示は、取り得るバリエーションを単に代表するものである。特に明記されていない
限り、コンポーネント及び機能は、任意選択とされ、組合せ又は細分化が可能であり、さ
らに、動作は、順番を変更されてもよく、組合せ又は細分化が可能である。以下の説明で
は、例示の目的で、例示的な実施形態を十分に理解できるように、多くの具体的な詳細事
項が示されている。しかしながら、当業者には明らかなように、本主題は、これらの具体
的な詳細事項なしに実施されてもよい。
【0005】
靴などのフットウェア製品は、従来のコンポーネント及び従来にないコンポーネントの
両方の、様々なコンポーネントを含んでいる。従来のコンポーネントは、アッパー、ソー
ル、及び紐(レース)、或いはフットウェア製品内に着用者の足を囲んで固定するための
他の固定機構を含み得る。電動レーシングシステムなどの、従来にない適応コンポーネン
トは、紐と係合して、紐を締めたり緩めたりすることができる。追加又は代替の適応コン
ポーネントは、フットウェア製品の様々な追加の態様を、着用者に対して、或いは着用者
がフットウェア製品を使用している状況に対して、電気的又は機械的に変更又は適応させ
得る。例えば、適応コンポーネントは、クッションシステムを堅く又は柔らかく変更する
ことができ、或いはクッションシステムを試合中のターン又は「カット」を補償するよう
に適応させることができる。電動レーシングシステム又は適応コンポーネントは、一般に
、コントローラ又はその他の電子機器によって制御され、モータの動作及び駆動、フット
ウェア製品の性質に関する情報の検知、照明式ディスプレイ及び/又はその他の感覚刺激
の提供などを行うことができる。
【0006】
フットウェアの適応コンポーネントが利用される方法は、着用者の特性及び好み、並び
に着用者がフットウェアを着用した状況に依存し得る。着用者は、彼らの体形にしては比
較的幅広い又は狭い足を持っているかもしれない。着用者は、フットウェアの使用の過程
で、フットウェアをカジュアルとして、ランニングのために、又はバスケットボールのた
めに着用することができ、異なる活動において適応コンポーネントの異なる構成により利
益を得ることができる。ある着用者は、単に、他の着用者に比べて、フットウェアが比較
的きついこと又は比較的緩いことを好むこともある。
【0007】
また、ユーザは、適応コンポーネントを有するフットウェアの複数の異なるペアを購入
することがある。例えば、ユーザは、自動レーシングフットウェアの複数のペアを同時に
又は連続して所有することがある。フットウェアの自動レーシングに対するユーザの好み
は一貫していることもあり、或いは異なるフットウェアのペアの性質は異なっていること
もある。例えば、あるフットウェアのペアは、ランニング向けに調整されていてもよく、
まっすぐに前進すること及び緩やかに曲がることに最適化された構造及びクッション性を
提供してもよい。一方で、第2のペアは、バスケットボール向けに調整されていてもよく
、短いスプリントと、突然のストップ及びターンとに最適化された構造及びクッション性
を提供してもよい。このように、あるフットウェア製品の適応コンポーネントの正確な設
定は、他のフットウェア製品には直接的に適用できないことがある。
【0008】
自動レーシングアプリケーションにおける紐の張り具合などの、特定の特徴の最大構成
を自動的にベースラインとし、ユーザのために複数の構成を確立するユーザプロファイル
を用いて、適応コンポーネントを有するフットウェア製品のユーザに提供するシステムが
開発されてきた。最大の特徴及び複数の構成は、同じ種類の適応コンポーネントを含む複
数のフットウェア製品間で転送及び移植が可能であるが、それらは特定のフットウェア製
品の詳細な構成にも適用される。したがって、例えば、あるフットウェア製品の構成は、
異なるフットウェア製品において同様の感触を提供するように変換され得る。ユーザイン
タフェースは、ユーザが構成及びユーザプロファイルをより一般的に調整及び設定するこ
とを可能にすることができる。無線通信は、リモートユーザが、着用者からの入力を要求
することなく、フットウェアが着用されている間にリモートで構成を調整することを可能
にする。
【0009】
図1は、例示的な実施形態における、フットウェア製品のための電動レーシングシステ
ムのコンポーネントの分解図である。システムはフットウェア製品に関して説明されてい
るが、フットウェア製品に関して説明された原理が様々な着用可能な製品のいずれにも同
様に適用されることを認識及び理解されたい。図1に示される電動レーシングシステム1
00は、筐体構造103を有するレーシングエンジン102、蓋104、アクチュエータ
106、ミッドソールプレート108、ミッドソール110、及びアウトソール112を
含む。図1は、自動レーシングプラットフォームのコンポーネントの基本的な組み立て順
序を示している。電動レーシングシステム100では、はじめにミッドソールプレート1
08がミッドソール内に固定される。次に、アクチュエータ106が、ミッドソールプレ
ートの、アウトソール112に埋め込み可能なボタンインタフェースと反対の側面の開口
部に挿入される。その後、レーシングエンジン102がミッドソールプレート108内に
設置される。一実施例では、レーシングシステム100は、レーシングケーブルの連続的
なループの下に挿入され、レーシングケーブルは、(以下で説明するように)レーシング
エンジン102内のスプールと整列させられる。最後に、蓋104がミッドソールプレー
ト108の溝に挿入され、閉位置に固定され、ミッドソールプレート108の凹部にラッ
チされる。蓋104は、レーシングエンジン102を固定し、動作中にレーシングケーブ
ルの整列を維持することができる。
【0010】
図2は、例示的な実施形態における、電動レーシングシステム100のコンポーネント
のブロック図を一般的に示す。システム100は、インタフェースボタン200、足存在
センサ202、並びに、プロセッサ回路を備えたプリント回路基板アセンブリ(PCA)
204と、バッテリ206と、無線送信機及び無線受信機を含む無線トランシーバの一部
として動作可能な受電コイル208と、光学エンコーダ210と、モーションセンサ21
2と、駆動機構214とを備えるレーシングエンジン筐体102など、電動レーシングシ
ステムのコンポーネントの少なくとも一部を、必須ではないが、含む。光学エンコーダ2
10は、光学センサと、光学センサによって独立して検出可能な別個の部分を有するエン
コーダとを含んでもよい。駆動機構214は、主に、モータ216、トランスミッション
218、紐スプール220を含む。モーションセンサ212は、主に、単軸又は多軸加速
度計、磁力計、ジャイロメータ、又は筐体構造102のモーション若しくは筐体に結合又
は収容された1つ又は複数のコンポーネントのモーションを感知するように構成された他
のセンサ又はデバイスを含んでもよい。一実施例では、電動レーシングシステム100は
、プロセッサ回路204に接続された磁力計222を含む。
【0011】
図2の例では、プロセッサ回路204は、1つ又は複数のインタフェースボタン200
、足存在センサ202、バッテリ206、受電コイル208、及び駆動機構214とデー
タ信号又は電力信号で通信する。トランスミッション218は、モータ216をスプール
に接続して、駆動機構214を形成する。図2の例では、ボタン200、足存在センサ2
02、及び環境センサ224は、レーシングエンジン102の外側又は部分的に外側に示
されている。
【0012】
一実施例では、受電コイル208は、レーシングエンジン102の筐体103の上又は
内部に配置される。様々な実施例では、受電コイル208は、例えば、筐体103の上面
又は下面などの、外側主表面上に配置され、特定の例では、底面に配置される。様々な実
施例では、受電コイル208は、qi充電コイルであるが、A4WP充電コイルなどの任
意の適切なコイルが代わりに利用されてもよい。
【0013】
一実施例では、プロセッサ回路204は、駆動機構214の1つ又は複数の態様を制御
する。例えば、プロセッサ回路204は、ボタン200及び/又は足存在センサ202及
び/又はモーションセンサ212から情報を受信し、それに応じて、足に対してフットウ
ェアを締めたり緩めたりするように駆動機構214を制御するように構成され得る。一実
施例では、プロセッサ回路204は、上記に加えて又は代わりに、他の機能の中から、足
存在センサ202又は他のセンサからセンサ情報を取得又は記録する命令を発行するよう
に構成されている。一実施例では、プロセッサ回路204は、(1)足存在センサ202
を使用して足存在を検出すること、及び(2)モーションセンサ212を使用して特定の
ジェスチャを検出することで、駆動機構214の動作を調整する。
【0014】
環境センサ224からの情報は、足存在センサ202のベースライン又は基準値を更新
又は調整するために使用され得る。以下で更に説明するように、静電容量足存在センサに
よって測定された静電容量値は、時間の経過とともに変化し、例えば、センサ付近の周囲
条件に応じて、変化し得る。環境センサ224からの情報を使用して、プロセッサ回路2
04及び/又は足存在センサ202は、測定又は感知された静電容量値を更新又は調整し
得る。
【0015】
図3は、電動レーシングシステム100と、例示的な実施形態においてユーザプロファ
イル306の作成及び操作を可能にするリモート電子システム304と、を有するフット
ウェア製品302(本開示の目的においては、マッチするフットウェア製品のペアのいず
れかであると理解される)を含むシステム300の図である。システム300は、電動レ
ーシングシステム100に関して説明されているが、システム300は、参照によりその
全体が本明細書に組み込まれ、2013年3月5日出願の米国特許第9,198,478
号「フットウェア用の可変粘度流体を備えた支持部材」に開示されているレオロジー流体
を備えた適応支持部材などの、任意の適応コンポーネントを含むフットウェア製品で実装
できることを認識及び理解されたい。システム300は、複数の電子コンポーネントを含
み、それらは、モバイルデバイスなど(例えば、スマートフォン、タブレットコンピュー
タ、スマートウォッチなど)、単一の電子デバイスに組み込まれていてもよく、或いは、
ネットワーク経由でアクセスされるリモートコンポーネント及び/又はスマートフォンと
連携して動作するスマートウォッチを含む分散システムであってもよい。
【0016】
図示例では、リモート電子システム304は、スマートフォンなどのモバイルデバイス
308を含み、モバイルデバイス308には、ユーザインタフェース310、プロセッサ
312、コンピュータ可読媒体として動作可能な電子データストレージ314、並びに無
線送信機及び無線受信機を含む無線トランシーバ316が含まれる。ユーザインタフェー
ス310は、タッチスクリーン、キーボード、オーディオレコーダ及びトランスレータな
どの視覚ディスプレイ及びデータ入力デバイス、並びにスピーカ、ヘッドホンなどのオー
ディオ出力デバイスを含み得る。無線トランシーバ316は、ブルートゥース、WiFi
などの、様々な適切な無線様式のいずれかに従って、電動レーシングシステム100の無
線トランシーバと通信するように構成される。
【0017】
ユーザプロファイル306は、電子データストレージ314に格納される。ユーザプロ
ファイル306が、プロセッサ312にアクセスされ、ユーザプロファイル306に関連
する情報が、ユーザインタフェース310を介して表示され或いはユーザに提示され得る
。ユーザは、ユーザプロファイル306を調整又は適用して、電動レーシングシステム1
00を調整又は他の方法で制御することができる。本明細書で説明されるように、ユーザ
は、電動レーシングシステム100の制御に関連するアプリケーション又は「アプリ(A
PP)」を開始し、自分のユーザプロファイル又はアクセス権を持つ別のユーザプロファ
イルを選択又はログインし、所定の構成の中から選択し、所定の構成を調整し、そして、
所定の構成のうちの1つに関係なく、電動レーシングシステム100を手動で調整するこ
とができる。
【0018】
リモート電子システム304は、ネットワークを介して、例えば、無線トランシーバ3
16を介して、WiFi、携帯回線、ブルートゥース、又は任意の適切な無線技術により
通信する追加のシステムを含んでもよく、或いは、追加のシステムにアクセスしてもよい
。追加のシステムは、他のユーザの他のユーザプロファイルと共にユーザプロファイル3
06を格納するデータベース320を含むリモート電子データストレージ318を含んで
もよい。ユーザがユーザインタフェース310を介してアプリにログインすると、プロセ
ッサ312は、ユーザプロファイル306がローカル電子データストレージ314にまだ
格納されていない場合、リモート電子データストレージ318からユーザプロファイル3
06をダウンロードしてもよい。或いは、プロセッサ312は、ユーザプロファイル30
6がローカル電子データストレージ314に既に格納されている場合、リモート電子デー
タストレージ318に格納されたユーザプロファイル306をチェックして、ユーザプロ
ファイル306が別のデバイスで更新されているか否かを確認することができ、そして、
もしそうであれば、更新されたユーザプロファイル306をダウンロードし、更新された
ユーザプロファイル306をローカル電子データストレージ314に格納する。ユーザが
アプリを介してユーザプロファイル306を更新する場合、プロセッサ312は、更新さ
れたユーザプロファイル306をリモート電子データストレージ318に送信することが
できる。
【0019】
システム300は、認可された二次デバイス320から電動レーシングシステム100
の制御を提供することができる。例えば、認可された二次デバイス320は、ゲーム、練
習、又はその他のチーム活動中にフットウェア製品302を着用しているユーザのコーチ
又はマネージャによって制御されるモバイルデバイス又はコンピュータであってもよい。
コーチは 、例えばゲーム又は練習中に、着用者が自分で電動レーシングシステム100
を調整できない場合、認可された二次デバイス320を利用して、ユーザからの入力なし
に、電動レーシングシステム100を無線で再構成することができる。例えば、バスケッ
トボール選手が電動レーシングシステム100の第1の構成を有しているが、バスケット
ボールゲームでプレーする過程で、電動レーシングシステム100が実際のプレー状況に
最適化されていないとコーチが結論付けた場合、コーチはアプリを利用して、認可された
二次デバイス320上のユーザプロファイル306にアクセスし、例えば、異なるプリセ
ット構成を選択することによって、或いは紐の締め付けを手動で調整することによって、
電動レーシングシステム100のパラメータを調整することができる。アプリは、認可さ
れた二次デバイス320を介してアクセス可能な任意のフットウェア製品について、ボタ
ン200から見える照明の変更など、フットウェア製品302の様々なパラメータのいず
れかを調整するために利用され得る。
【0020】
認可された二次デバイス320による電動レーシングシステム100のリモート制御は
、例えば、実際にユーザがフットウェア製品を着用して行うアクティビティに参加する誰
かによってフットウェア製品302の近傍で行われてもよく、或いは、ネットワーク接続
を介してリモートで行われてもよいことを認識されたい。したがって、認可されたユーザ
は、電動レーシングシステム100を調整するために必ずしも居合わせる必要はない。さ
らに、電動レーシングシステム100又はより一般的には適応コンポーネントへのアクセ
スの目的は、二次的な理由であってもよい。したがって、例えば、コーチは、メッセージ
又はフィードバックを着用者に送信するために、適応コンポーネントを操作してもよい。
【0021】
さらに、認可されたユーザは人間として説明されているが、認可されたユーザは、電動
レーシングシステム100又はより一般的には適応コンポーネントの性能を調整及び適応
し、及び/又は着用者に対してメッセージの送信又は情報の伝達を行うように自動的に動
作する、電子システムであってもよい。したがって、例えば、電子システムが、電動レー
シングシステム100の設定が何らかの理由で状況に最適ではないと判定した場合、電子
システムは、電動レーシングシステム100のパラメータを調整することができる。さら
に、電子システムが、着用者が競技場の指定された領域から出たと判定した場合、電子シ
ステムは、例えば、フットウェア製品302の1つにある電動レーシングシステム100
を振動させることにより、着用者に自分の位置を調整させる信号を送信することができる
。例えば、米国仮出願番号62/261,149の優先権の利益を主張して、2016年
11月30日に出願されたPCT出願公開番号WO2017/095956「リモート触
覚フィードバックを備えたシンガード」を参照されたい。これらは、参照によりその全体
を本明細書に組み込まれる。
【0022】
システム300は、電動レーシングシステム100又は電動レーシングシステムの異な
る実装を含む、フットウェア製品の異なる種類のプロパティを記述する、フットウェアプ
ロファイル322を含んでもよい。したがって、例えば、フットウェア製品302は、一
般的に、紐スプール220の位置などの、電動レーシングシステム100が紐に張り具合
を設定する方法と、フットウェア製品302の物理的特性とを記述する、フットウェアプ
ロファイル322’を有してもよい。例えば、フットウェアプロファイル322’は、フ
ットウェア製品302の寸法、アッパーのコンポーネントの弾性などのフットウェア製品
302の材料の特性、フットウェア製品302のレーシングシステムのレイアウト、及び
張り具合が紐からアッパーに伝達される場所を含んでもよい。
【0023】
システム300は、さらに、これらの目的のためにフットウェア製品302とは異なる
1つのフットウェア製品又は一致するフットウェア製品のペアであると理解される、第2
のフットウェア製品324を組み込んでもよい。第2のフットウェア製品324は、フッ
トウェア製品302と同じ種類のフットウェア製品であって、このため、フットウェア製
品302と同じフットウェアプロファイル322を有してもよく、或いは、異なる種類の
フットウェア製品であって、異なるフットウェアプロファイル322’’を有してもよい
。モバイルデバイス308は、第1のフットウェア製品302及び第2のフットウェア製
品324の両方と通信することができ、ユーザは、第1のフットウェア製品302及び第
2のフットウェア製品324の各々の電動レーシングシステムを選択的に制御することが
できる。同じ原理が上述の認可された二次ユーザに適用されてもよく、例えばチームの全
てのメンバーなどの3つ以上の異なるフットウェア製品に適用されてもよいことを理解さ
れたい。
【0024】
図4は、例示的な実施形態における、ユーザプロファイル306のブロック図である。
ユーザプロファイル306は、複数のフットウェア302のレコード400を含み、1つ
のレコード400は1つのフットウェア302のペアに対応する。様々な実施例において
、1つのレコード400は、同じ種類又はスタイルのフットウェア302の任意のペアに
対応し、これによって、1つのフットウェア製品302の種類又はスタイルの設定は、同
じスタイルの別のフットウェア製品302に変換され、或いはすぐに変更なしで利用でき
ることを期待され得る。したがって、複数のフットウェア302のペアが、レコード40
0で定義されたパラメータ及び構成が同じ種類のどのフットウェア302にも適用され得
る程度に十分に同一である場合、1つのレコード400は、複数のフットウェア302の
ペアの個々に適用可能である。
【0025】
或いは、各々のレコード400が1つのフットウェア302のペアに対応していてもよ
い。このような実施例では、フットウェア302のペアは、例えば、近距離無線通信(N
FC)タグ、又は可視シリアル番号若しくはバーコードを介して、一意の識別子を用いて
識別されてもよく、一意の識別子は、レコード400に関連付けられ、フットウェア製品
302の同一性を判定するためにアクセスされてもよい。或いは、ユーザは、フットウェ
ア製品302の識別子を手動で割り当て、それから、手動でアクセスするレコード400
を選択してもよい。したがって、ユーザプロファイル306は、複数のレコード400を
格納するデータベースであるか、又はデータベースに相当する機能であってもよい。
【0026】
各々のレコード400は、上述のとおり、フットウェア製品302の種類又はフットウ
ェア302自体の一意の識別子のいずれかを識別するための識別子フィールド402を含
む。各々のレコード400は、構成ラベル402を更に含み、各々の構成ラベル402は
、左設定フィールド404、右設定フィールド406を含む。各々のレコードは、本明細
書で詳細に説明される、較正フィールド408を更に含む。各々のレコード400は、複
数の構成ラベル402及び関連付けられた設定フィールド404、406を含むように拡
張されてもよい。様々な実施例において、所与の構成ラベル402は、フットウェア製品
302の適応コンポーネントの数に応じて、2つ以上の設定フィールド404、406を
含んでいてもよい。したがって、例えば、フットウェア製品302が電動レーシングシス
テム100及びクッションアダプタの両方を含む場合、各々の構成ラベル402は、電動
レーシングシステム100の設定フィールド404、406、並びにクッションアダプタ
の左及び右の設定フィールドにリンクしていてもよい。
【0027】
各々の構成ラベル402は、ユーザにとって識別可能でかつ意味のある構成を識別する
働きをする。したがって、例えば、構成ラベルは「ゲーム」、「ウォームアップ」、「ス
トリート」、「ランニング」、「ジョギング」などであってもよい。各々の構成ラベル4
02は、プリセットされていてもよく、及び/又はユーザによって手動で選択、入力、又
は修正されてもよい。ユーザは、構成ラベル402及びそれらに関連する設定フィールド
404、406を追加又は削除してもよい。
【0028】
各々の設定フィールド404、406は、関連付けられた左又は右のフットウェア製品
302のプロセッサ回路204に送信されたとき、プロセッサ回路204が、紐に期待さ
れる張り具合を生成するように電動レーシングシステム100を構成することを可能にす
る情報を含む。このようなプロセッサ回路204を動作させる情報は、電動レーシングシ
ステム100の特定の実装に依存し得る。例えば、電動レーシングシステム100が、紐
のひずみゲージを含む場合、設定フィールド404、406の情報は、ひずみゲージによ
って感知される所望のひずみに対応し得る。電動レーシングシステム100の場合、エン
コーダ210は、スプール220の特定の回転位置を確立し、その結果、スプール220
から繰り出される紐の量を確立する。スプール220から繰り出される紐の量は、紐にか
かる張り具合の量に直接的に対応する。したがって、そのような実施例では、設定フィー
ルド404、406の情報は、スプール220に巻かれた紐の所望の量に対応するエンコ
ーダの設定に対応する。
【0029】
図5A~5Eは、例示的な実施形態における、モバイルデバイス308をフットウェア
製品302とペアリングするためのアプリを表示するユーザインタフェース310を示す
。ログイン画面は示されていないが、アプリは、ユーザプロファイル306の識別子及び
パスワードのログイン画面をユーザに提示することから開始してもよい。プロセッサ31
2は、ログイン情報を利用して、ユーザ(又は他の認可された二次ユーザ)の同一性を確
認し、ローカル電子データストレージ314及びリモート電子データストレージ318の
一方又は両方にある、関連付けられたユーザプロファイル306にアクセスする。上述の
とおり、プロセッサ312が、リモート電子データストレージ318に格納されたユーザ
プロファイル306が利用可能な最新のユーザプロファイル306であると判定した場合
、プロセッサ312は、ローカル電子データストレージ314にユーザプロファイル30
6をダウンロードしてもよく、或いはリモート電子データストレージ318にあるユーザ
プロファイル306にアクセスし続けてもよい。或いは、プロセッサ312がローカルデ
ータストレージ314にあるユーザプロファイル306が最新であると判定した場合、プ
ロセッサ312は、リモート電子データストレージ318に記憶されるようにユーザプロ
ファイル306を送信してもよい。
【0030】
図5A~5Eは、アプリがフットウェア製品302と接続する方法を示す。テキスト5
00は、図5Aの左のフットウェア製品302のボタン200の1つを押すようにユーザ
に促す。図5Bのテキスト502は、左のフットウェア製品302が識別されたことを確
認し、図5Cに進んで右のフットウェア製品302のプロセスを繰り返すためのソフトボ
タン504を提供する。各々のボタン200の押下によって、プロセッサ回路204は、
コイル208に無線トランシーバ316によって検出され得る無線信号を送信させ、その
出力が、促されたボタン押下であると、プロセッサ312によって解釈されてもよい。図
5Dは、両方のフットウェア製品302が識別されたという確認を表示し、その後、図5
Eは、電動レーシングシステム100の構成の選択及び調整に進むようにユーザに促す。
【0031】
図6A及び6Bは、例示的な実施形態において、所与のフットウェア302のペアに対
して実施される較正プロセスを示す。較正プロセスは、フットウェア製品302のレコー
ド400が以前に存在しなかった場合に、例えば、ユーザが以前にフットウェア製品30
2を着用又は操作したことがない場合に、実行されてもよい。或いは、較正プロセスは、
フットウェア302のペアが較正された状態のままであることを保証するために、定期的
なプロンプトに基づいて実施されてもよく、或いは、ユーザインタフェース310を介し
た較正プロセスを実行するためのユーザ選択に基づいて実施されてもよい。
【0032】
図6Aは、フットウェア製品302が較正されることをユーザに警告するためのテキス
ト600が表示され、較正を開始するためのソフトボタン602が提供される、画面を示
す。装具ソフトボタン603は、較正の開始前に、フットウェア製品302への1つ又は
複数の装具の挿入を提供する。図6Bは、較正プロセス及び結果のグラフィックイラスト
レーションを提供する。特に、グラフィックイラストレーションは、緩い設定606から
最大限にきつい設定608までにわたる垂直スケール604を含む。最大限にきつい設定
は、電動レーシングシステム100が紐に与え得る最大の張り具合の量に対応する。図示
のとおり、スケール604上の1本のバー610は、残りのバー612よりも大きく、レ
ースの現在の張り具合を示している。最大のバー610は、較正条件が満たされるまでス
ケール604を上に移動することができ、その後、最大のバー610は、紐の較正された
最大の張り具合に対応する位置で停止することができる。
【0033】
一実施例では、電動レーシングシステム100は、モータ216を流れる誘導電流を測
定することにより、紐の最大張り具合の値を判定する。特に、モータ216がより強くス
プール220を回すように動作すると、モータ216は、より大きな電流をバッテリ20
6から引き出す。例えば、2013年8月30日に出願された米国特許第9,365,3
87号「センサを備えたモータ式テンショニングシステム」、及び2015年12月1日
に出願された米国特許出願公開第2016/0345681号の「フットウェア製品のた
めの自動テンショニングシステム」を参照されたい。これらは、参照によりその全体を本
明細書に組み込まれる。一実施例では、電動レーシングシステム100は、モータ216
によって引き出される電流を測定する。所定の最大電流に達すると、エンコーダ210の
状態が記録される。一実施例では、所定の最大電流は4アンペアである。次に、エンコー
ダ210の状態は、較正フィールド408に保存され、将来にモータ216が無効化され
る前にエンコーダ210が到達し得る最大値としてアプリによって利用される。
【0034】
較正処理は、更に、ユーザの足又は足の特性に関する外部情報に、少なくとも部分的に
、基づいていてもよい。例えば、プロセッサ312は、例えばリモート電子データストレ
ージ318において、ユーザの1つ又は複数の足について事前に取得された情報にアクセ
スしてもよい。例えば、(参照によりその全体を本明細書に組み込まれる、2017年5
月31日に出願された、米国特許第10,062,097号「3次元ボディスキャン及び
アパレルレコメンデーション」に開示されているように)ユーザが事前に自分の足の3D
スキャンを作成した場合、プロセッサ314は、関連するフットウェアプロファイル32
2に対して3Dスキャンの情報を相互参照して、最大値がどこにあるかを予測してもよく
、或いは最大値を変更してもよい。したがって、例えば、ユーザが比較的幅広い足を有し
、通常の最大の締め付けがユーザにとって過度に不快であると予想される場合、プロセッ
サ314は、許容される最大の締め付けを変更してもよい。したがって、例えば、ユーザ
の足の3Dスキャンとフットウェアプロファイル322との比較によって、通常の4アン
ペアに対応する締め付けで著しいホットスポットが示される場合、プロセッサ314は、
3アンペアのモータ電流を最大に設定してもよい。
【0035】
本明細書で説明されるように、各々のフットウェア製品302の紐の張り具合及び一般
的な締め付けを説明するためのスケール604の追加の使用が拡張されて、スケール60
4の頂点608における最大値が、較正された最大値を表す。そのため、ユーザには、締
め付けを較正された最大値よりも高くする機会又はオプションは提示されない。しかしな
がら、様々な実施例において、ユーザは、較正された最大値を削除するオプションを提示
されてもよい。
【0036】
図7A~7Cは、例示的な実施形態において、フットウェア製品302に1つ又は複数
の装具インサートを追加して較正プロセスの実施を示す。ユーザが図6Aのディスプレイ
上の装具ソフトボタン603を押した場合、アプリは、図6Aに示される較正の実施に進
む前に、図7A~7Cの画面を進めることができる。
【0037】
図7Aでは、ユーザは、フットウェア製品302に装具を挿入するように促される。図
7Bを参照すると、電動レーシングシステム100は、事前較正調整を行って、電動レー
シングシステム100の様々な機能に対する装具の影響を判定する。例えば、足存在セン
サ202が、再校正されてもよく、さもなければ異なるプリセット状態にされてもよい。
装具の事前較正が完了すると、図7Cのディスプレイが表示され、アプリは全体の較正を
実行する。
【0038】
図8A~8Eは、例示的な実施形態における、フットウェア製品302の構成の選択及
び調整を示す。本明細書で開示されている原理は、第1の実施例において特定の構成を変
更又は設定することに関する。しかしながら、紐の締め付けの手動操作が、特定の構成に
関係なく実行され得ることを認識及び理解されたい。
【0039】
図8Aは、各々が特定の構成に対応する3つのプリセット構成ソフトボタン800、8
02、804のうち1つをユーザが選択可能にするユーザインタフェース画面である。各
々の構成は1つのレコード400に対応し、各々の構成の名前は各々の構成ラベル402
に格納されている。
【0040】
図8Bは、ユーザが構成ソフトボタン800、802、804の1つを、例えばゲーム
ソフトボタン800を、選択すると表示されるユーザインタフェース画面である。ユーザ
インタフェース画面は、左靴アイコン806、右靴アイコン808、スケール810を含
む。図示例では、左靴アイコン806が有効になっており、右靴アイコン808が無効に
なっている。左靴アイコン806は、スケール810上の異なる位置に対応して、上下に
スライドさせることができる。左靴アイコン806を上下にスライドさせると、電動レー
シングシステム100は、それに応じて、且つそれに比例して、左のフットウェア製品3
02の紐の締め付けを増加又は減少させる。スケール810は較正されたスケールであり
、本明細書に示される例示的な実装では、スケールの上部812は、例えば4アンペアの
、最大許容モータ電流で達成可能な締め付けに対応しており、電動レーシングシステム1
00が人工的に限界なしに較正されて達成し得る最大の締め付けではないことに留意され
たく、この点を強調する。スケール810は、左靴アイコン806の実際の締め付けのレ
ベルに対応する、大きなダッシュ(-)814を含むことにも留意されたい。左靴アイコ
ン806を所望の締め付けに設定すると、ユーザは、次へソフトボタン816を選択して
次の画面に移動することができる。ユーザが前の画面に戻りたい場合、ユーザは戻るアイ
コン818を選択することができる。
【0041】
図8Cは、ユーザが図8Bの次へソフトボタン816を選択すると表示されるユーザイ
ンタフェース画面である。ここでは、左靴アイコン806が無効にされ、右靴アイコン8
08が有効にされ、上下にスライドでき、それに応じて、且つそれに比例して、右フット
ウェア製品302の適切さを調整することができる。図8Bのスケール810とは対照的
に、スケール810は画面の右側に移動していることに留意されたい。右靴アイコン80
8を所望のレベルまで移動させると、ユーザは、次へソフトボタン816を選択すること
ができる。ユーザは、戻るアイコン818を選択して、前の画面に戻ることもできる。
【0042】
図8Dは、左靴及び右靴アイコン806、808によって示されるように、ユーザに自
分の張り具合のレベルを確認させるユーザインタフェース画面である。図示例では、アイ
コン806、808の両方が変更可能にされ得る。或いは、アイコン806、808の両
方を無効にすることができる。このような実施例では、ユーザが変更を加えたい場合、ユ
ーザは戻るアイコン818を選択して適切な前の画面に戻ることができる。ユーザが各々
のフットウェア製品302の張り具合に満足している場合、ユーザは保存ソフトボタン8
20を選択することができる。
【0043】
図8Eは、ユーザに必要に応じて構成の名前を変更させるユーザインタフェース画面で
ある。ユーザインタフェース画面は、さらに、各々のフットウェア製品302の締まり具
合のパーセンテージの数値を示す。ユーザがキャンセルソフトボタン822を押すと、設
定は対応するレコード400に保存されない。ユーザが保存ソフトボタン820を押すと
、左のフットウェア製品302の設定が左の設定フィールド404に保存され、右のフッ
トウェア製品302の設定が右の設定フィールド406に保存される。左及び右の設定フ
ィールド404、406に保存された設定は、必要に応じて変換されてもよく、例えば、
詳細に上述したようなエンコーダの設定に変換されてもよい。
【0044】
ユーザインタフェース画面は、さらに、アプリ画面の背景色を変更可能にする色アイコ
ン824を含む。図示例では、色アイコン824により、ユーザは、発行する構成に関連
付ける特定の色を選択することができる。このような実施例では、色は構成に関連付けら
れているものとしてレコードに保存され、構成がアプリでユーザにより選択されるたびに
、背景色がそれに応じて変化する。レコード400が、これに応じて、割り当てられた色
を保存するためのフィールドを含み得ることを認識及び理解されたい。また、色アイコン
824の使用は、特定の構成だけでなく、一般のレコード400にも適用され得ることも
認識されたい。例えば、個々のフットウェア302のペアが自身の色を有してもよく、或
いは個々のフットウェア製品302が自身の色を有してもよい。例えば、図8Bのユーザ
インタフェース画面が表示され、左のフットウェア製品302が調整されているときには
、背景色は赤であり、図8Cのユーザインタフェース画面が表示されており、右のフット
ウェア製品302が調整されてときには、背景色は青色であってもよい。
【0045】
図8A~8Eに示されるようなアプリが、電動レーシングシステム100が操作され得
る唯一のメカニズムではないことを認識及び理解されたい。特に、本明細書に記載された
ように、ボタン200が、紐の張り具合を選択的に増加及び減少させるために押されても
よい。ボタン200が利用されるとき、左靴及び右靴アイコン806、808の位置は、
紐の実際の張り具合を反映するようにアプリ上で調整されてもよい。さらに、紐の張り具
合を調整するための代替機構が実装されてもよい。
【0046】
例えば、2016年3月15日に出願され、参照によりその全体が本明細書に組み込ま
れる米国特許出願公開第2016/0262485「ジェスチャコントロールを備えた電
動靴」に開示されているように、ジェスチャが利用されてもよい。このような例では、ジ
ェスチャは、例えば、個々の構成に割り当てられてもよく、ジェスチャの実行は、電動レ
ーシングシステム100に所定の構成を実装させることができる。したがって、例えば、
バスケットボールゲームのプレーヤーは、ウォームアップ構成のフットウェア製品302
を持っていて、ゲームが開始されるときに、「つま先タップ」ジェスチャを実行して、彼
らのフットウェア製品302をゲームモードにすることができる。アプリは、さらに、ユ
ーザの好みに応じてジェスチャをカスタマイズしてもよい。例えば、あるユーザが使用す
るジェスチャを別のユーザが利用できるようにしたい場合など、様々な構成のジェスチャ
が、ユーザプロファイル306間で共有されてもよい。
【0047】
さらに、ユーザプロファイル306は、ユーザに関連する追加の情報を格納する能力を
有し得ることを認識及び理解されたい。したがって、例えば、名前などのユーザに関する
個人情報に加えて、ユーザプロファイル306は、電動レーシングシステム100から取
得されたセンサデータを更に格納してもよい。したがって、足存在センサ202、磁力計
222、環境センサ224、モーションセンサ212などから取得されたデータは、ユー
ザプロファイル306に格納され、ユーザのパフォーマンス特性を識別するために使用さ
れ得る。
【0048】
図9は、例示的な実施形態において、フットウェア製品302を較正し、所定の構成を
設定するためのフローチャート900である。フローチャート900は、本明細書の図5
~8に示されるアプリを参照するが、任意の適切なユーザインタフェースに関して利用さ
れてもよい。
【0049】
902において、アプリケーションは、図5A~5Eに示されるように、ユーザに、プ
ロセスを開始し、フットウェア製品302をペアリングするように促す。
【0050】
904において、アプリケーションは、図6Aに示されるように、ユーザが装具を着用
しているか否かをユーザに促す。ユーザが装具を着用している場合、フローチャート90
0は、906に進む。ユーザが装具を使用していない場合、フローチャート900は、9
10に進む。
【0051】
906において、ユーザは、図7Aに示されるように、装具を挿入するように促される
【0052】
908において、ユーザは、図7B及び図7Cに示されるように、電動レーシングシス
テムが装具に較正される間、待つように促される。
【0053】
910において、ユーザは、図6Aに示されるように、フットウェア製品を着用するよ
うに促される。
【0054】
912において、電動レーシングシステム100は、足存在センサ202を用いて足の
存在を感知し、完全に緩めるようにモータを動作させる。このプロセスは、必ずしもアプ
リにて、ユーザに示されたり、ユーザに提示されたりする必要はない。
【0055】
914において、フットウェア302は、図6Bに示されるように、最大の張り具合を
見つけるために、ユーザに較正される。この結果は、較正フィールド410に保存される
【0056】
916において、ユーザは、図8Aに示されるように、プリセットの、所定の構成を選
択するように促される。
【0057】
918において、ユーザは、必要に応じて、ユーザが手動で紐の張り具合を調整したい
か否かを促される。
【0058】
ユーザが手動で紐の張り具合を調整することを選択した場合、920において、ユーザ
は、図8B及び図8Cに示されるように、そうするように促される。
【0059】
922において、ユーザは、図8D及び8Eに示されるように、レコード400の左靴
及び右靴のフィールド406、408を更新することにより、構成の調整を保存するよう
に促される。
【0060】
<実施例>
実施例1において、システムは、フットウェア製品及びリモートシステムを含む。フッ
トウェア製品は、無線トランシーバと、無線トランシーバと動作可能に接続されたプロセ
ッサ回路と、プロセッサ回路と動作可能に接続され、プロセッサ回路から受信した命令に
基づいて複数の構成のうちの1つに調整されるように構成された、適応コンポーネントと
を備える。リモートシステムは、複数の構成を含むユーザプロファイルを格納するように
構成された電子データストレージと、ユーザインタフェースと、フットウェア製品の無線
トランシーバと通信可能に接続するように構成された無線トランシーバと、ユーザインタ
フェース及び無線トランシーバと動作可能に接続されたプロセッサであって、ユーザイン
タフェースを介して、フットウェア製品を着用するようにユーザに促し、無線トランシー
バを介して、フットウェア製品が着用者の足に配置されたことを示すフットウェア製品か
らの信号を受信し、無線トランシーバを介して、適応コンポーネントに、較正を実行して
適応コンポーネントの最大特性を識別するように命令し、無線トランシーバを介して、何
が最大特性であるかを示し、複数の構成のいずれかが最大特性を超えないように複数の構
成を再較正し、無線トランシーバを介して再較正された複数の構成のうちの1つを送信す
る、フットウェア製品からの信号を受信するように構成されたプロセッサと、を備える。
プロセッサ回路は、複数の構成のうちの1つを受信すると、複数の構成のうちの1つに従
って適応コンポーネントを構成させる。
【0061】
実施例2において、実施例1のシステムでは、必要に応じて、さらに、適応コンポーネ
ントは、モータを備え、較正は、モータを流れる電流を測定することを含む。
【0062】
実施例3において、実施例1及び2のいずれか1つ又は複数のシステムでは、必要に応
じて、さらに、モータは、モータを流れる電流が所定の最大電流に達するまで動作する。
【0063】
実施例4において、実施例1~3のいずれか1つ又は複数のシステムでは、必要に応じ
て、さらに、適応コンポーネントは、エンコーダを更に含み、前記プロセッサ回路は、最
大特性を示す信号として、モータが所定の最大電流に達したときに対応するエンコーダの
設定を送信するように構成されている。
【0064】
実施例5において、実施例1~4のいずれか1つ又は複数のシステムでは、必要に応じ
て、さらに、複数の構成は、電子データストレージに格納されたユーザプロファイルの一
部であり、ユーザプロファイルは、複数のレコードを格納するデータベースを更に備え、
各々のレコードは、特定のフットウェア製品に関連付けられた複数の構成のうちの1つを
備える。
【0065】
実施例6において、実施例1~5のいずれか1つ又は複数のシステムでは、必要に応じ
て、さらに、適応コンポーネントは、電動レーシングシステムであり、複数の構成の各々
は、電動レーシングシステムによって引き起こされる紐の張り具合を記述する。
【0066】
実施例7において、実施例1~6のいずれか1つ又は複数のシステムでは、必要に応じ
て、さらに、電動レーシングシステムは、モータ、スプール、及びスプールの回転位置を
判定するように構成されたエンコーダを備え、複数の構成の各々は、紐の所望の張り具合
に対応するエンコーダの設定を記述する。
【0067】
実施例8において、実施例1~7のいずれかの1つ又は複数のシステムでは、必要に応
じて、さらに、プロセッサは、ユーザインタフェースを介して、ユーザからのユーザ入力
に基づいて紐の張り具合を手動で調整するようにユーザに促し、手動で調整された張り具
合に基づいて、複数の構成のうちの1つを更新するように、更に構成されている。
【0068】
実施例9において、実施例1~8のいずれか1つ又は複数のシステムでは、必要に応じ
て、さらに、リモートシステムは、モバイルデバイスを備え、前記ユーザインタフェース
、無線トランシーバ、電子データストレージ、及びプロセッサは、モバイルデバイスのコ
ンポーネントである。
【0069】
実施例10において、実施例1~9のいずれか1つ又は複数のシステムでは、必要に応
じて、さらに、リモートシステムは、モバイルデバイスによってネットワーク接続を介し
てアクセス可能なリモート電子データストレージを更に備え、リモート電子データストレ
ージは、複数の構成を含むユーザプロファイルを格納するように構成され、プロセッサは
、リモート電子データストレージから複数の構成をダウンロードするように更に構成され
ている。
【0070】
実施例11において、システムは、フットウェア製品及びリモートシステムを含む。フ
ットウェア製品は、無線トランシーバと、無線トランシーバと動作可能に接続されたプロ
セッサ回路と、プロセッサ回路と動作可能に接続され、プロセッサ回路から受信した命令
に基づいて、複数の構成のうちの1つに調整されるように構成された、適応コンポーネン
トと、を備える。リモートシステムは、複数の構成を含むユーザプロファイルを格納する
ように構成された電子データストレージと、ユーザインタフェースと、フットウェア製品
の無線トランシーバと通信可能に接続するように構成された無線トランシーバと、ユーザ
インタフェース及び無線トランシーバと動作可能に接続された、プロセッサであって、ユ
ーザインタフェースを介して、フットウェア製品を着用するようにユーザに促し、無線ト
ランシーバを介して、フットウェア製品が着用者の足に配置されたことを示すフットウェ
ア製品からの信号を受信し、ユーザインタフェースを介して受信されたユーザ選択に基づ
いて、電子データストレージにある、複数の構成のうちの1つにアクセスし、無線トラン
シーバを介して、選択された複数の構成のうちの1つを送信するように構成された、プロ
セッサと、を備える。プロセッサ回路は、複数の構成のうちの1つを受信すると、適応コ
ンポーネントを複数の構成のうちの1つに従って構成させる。
【0071】
実施例12において、実施例11のシステムでは、必要に応じて、さらに、複数の構成
は、電子データストレージに格納されたユーザプロファイルの一部であり、ユーザプロフ
ァイルは、複数のレコードを格納するデータベースを更に備え、各々のレコードは、特定
のフットウェア製品に関連付けられた複数の構成のうちの1つを備える。
【0072】
実施例13において、実施例11及び12のいずれか1つ又は複数のシステムでは、必
要に応じて、さらに、適応コンポーネントは、電動レーシングシステムであり、複数の構
成の各々は、電動レーシングシステムによって引き起こされる紐の張り具合を記述する。
【0073】
実施例14において、実施例11~13のいずれか1つ又は複数のシステムでは、必要
に応じて、さらに、電動レーシングシステムは、モータ、スプール、及びスプールの回転
位置を判定するように構成されたエンコーダを備え、複数の構成の各々は、紐の所望の張
り具合に対応するエンコーダの設定を記述する。
【0074】
実施例15において、実施例11~14のいずれかの1つ又は複数のシステムでは、必
要に応じて、さらに、プロセッサは、ユーザインタフェースを介して、ユーザからのユー
ザ入力に基づいて、紐の張り具合を手動で調整するようにユーザに促し、手動で調整され
た張り具合に基づいて、複数の構成のうちの1つを更新するように、更に構成されている
【0075】
実施例16において、コンピュータ可読媒体は、プロセッサによって実装されると、プ
ロセッサに、リモートシステムのユーザインタフェースを介して、フットウェア製品を着
用するようにユーザに促すことであって、フットウェア製品は、無線トランシーバと、無
線トランシーバと動作可能に接続されたプロセッサ回路と、プロセッサ回路と動作可能に
接続され、プロセッサ回路から受信された命令に基づいて複数の構成のうちの1つに調整
されるように構成された適応コンポーネントと、を備えることと、リモートシステムの無
線トランシーバを介して、フットウェア製品が着用者の足に配置されたことを示すフット
ウェア製品からの信号を受信することと、無線トランシーバを介して、適応コンポーネン
トに、較正を実行して適応コンポーネントの最大特性を識別するように命令することと、
無線トランシーバを介して、何が最大特性であるかを示し、複数の構成のいずれかが最大
特性を超えないように複数の構成を再較正し、無線トランシーバを介して、再較正された
複数の構成のうちの1つを送信する、フットウェア製品からの信号を受信することと、を
含む動作を実行させる命令を含む。プロセッサ回路は、複数の構成のうちの1つを受信す
ると、適応コンポーネントを複数の構成のうちの1つに従って構成させる。
【0076】
実施例17において、実施例16のシステムでは、必要に応じて、さらに、適応コンポ
ーネントは、モータを備え、較正は、モータを流れる電流を測定することを含む。
【0077】
実施例18において、実施例16及び17のいずれか1つ又は複数のシステムでは、必
要に応じて、さらに、モータは、モータを流れる電流が所定の最大電流に達するまで動作
する。
【0078】
実施例19において、実施例16~18のいずれか1つ又は複数のシステムでは、必要
に応じて、さらに、適応コンポーネントは、エンコーダを更に含み、プロセッサ回路は、
最大特性を示す信号として、モータが所定の最大電流に達したときに対応するエンコーダ
の設定を送信するように構成されている。
【0079】
実施例20において、実施例16~19のいずれか1つ又は複数のシステムでは、必要
に応じて、さらに、複数の構成は、電子データストレージに格納されたユーザプロファイ
ルの一部であり、ユーザプロファイルは、複数のレコードを格納するデータベースを更に
備え、各々のレコードは、特定のフットウェア製品に関連付けられた複数の構成のうちの
1つを備える。
【0080】
実施例21において、実施例16~20のいずれか1つ又は複数のシステムでは、必要
に応じて、さらに、適応コンポーネントは、電動レーシングシステムであり、複数の構成
の各々は、電動レーシングシステムによって引き起こされる紐の張り具合を記述する。
【0081】
実施例22において、実施例16~21のいずれか1つ又は複数のシステムでは、必要
に応じて、さらに、電動レーシングシステムは、モータ、スプール、及びスプールの回転
位置を判定するように構成されたエンコーダを備え、複数の構成の各々は、紐の所望の張
り具合に対応するエンコーダの設定を記述する。
【0082】
実施例23において、実施例16~22のいずれか1つ又は複数のシステムでは、必要
に応じて、さらに、プロセッサは、ユーザインタフェースを介して、ユーザからのユーザ
入力に基づいて紐の張り具合を手動で調整するようにユーザに促し、手動で調整された張
り具合に基づいて、複数の構成のうちの1つを更新するように更に構成されている。
【0083】
実施例24において、実施例16~22のいずれか1つ又は複数のシステムでは、必要
に応じて、さらに、リモートシステムは、モバイルデバイスを備え、ユーザインタフェー
ス、無線トランシーバ、電子データストレージ、及びプロセッサは、モバイルデバイスの
コンポーネントである。
【0084】
実施例25において、実施例16~24のいずれか1つ又は複数のシステムでは、必要
に応じて、さらに、リモートシステムは、モバイルデバイスによってネットワーク接続を
介してアクセス可能なリモート電子データストレージを更に備え、リモート電子データス
トレージは、複数の構成を含むユーザプロファイルを格納するように構成され、プロセッ
サは、リモート電子データストレージから複数の構成をダウンロードするように更に構成
されている。
【0085】
本明細書を通じて単一のインスタンスとして説明した、コンポーネント、動作、又は構
造を複数のインスタンスによって実装することができる。1つ又は複数の方法の個々の動
作は別個の動作として図示及び説明されているが、1つ又は複数個々の動作は同時に実行
されてもよく、動作が図示の順序で実行される必要はない。例示的な構成において別個の
コンポーネントとして提示された構造及び機能は、組み合わされた構造又はコンポーネン
トとして実装されてもよい。同様に、単一のコンポーネントとして提示された構造及び機
能は、別個のコンポーネントとして実装されてもよい。これらの及び他の変形、修正、追
加、及び改善は、本明細書の主題の範囲内にある。
【0086】
特定の実施形態は、ロジック、或いは複数のコンポーネント、モジュール、又はメカニ
ズムを含むものとして、本明細書では記載されている。モジュールは、ソフトウェアモジ
ュール(例えば、機械可読媒体上又は伝送信号内に適用されるコード)又はハードウェア
モジュールのいずれかを構成してもよい。「ハードウェアモジュール」は、特定の動作を
実行できる有形のユニットであり、特定の物理的な方法で構成又は配置され得る。様々な
例示的な実施形態では、1つ又は複数のコンピュータシステム(例えば、スタンドアロン
コンピュータシステム、クライアントコンピュータシステム、又はサーバコンピュータシ
ステム)又はコンピュータシステムの1つ又は複数のハードウェアモジュール(例えば、
プロセッサ又はプロセッサのグループ)は、本明細書で説明されるように、特定の動作を
実行するように動作するハードウェアモジュールとして、ソフトウェア(例えば、アプリ
ケーション又はアプリケーション部分)によって構成され得る。
【0087】
ある実施形態では、ハードウェアモジュールは、電子的に、機械的に、又はこれらの任
意の適切な組み合わせにより実現され得る。例えば、ハードウェアモジュールは、特定の
動作を実行するように恒久的に構成された専用の回路又はロジックを含んでもよい。例え
ば、ハードウェアモジュールは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又
はASICなどの専用プロセッサであってもよい。ハードウェアモジュールは、特定の動
作を実行するためにソフトウェアによって一時的に構成される、プログラム可能なロジッ
ク又は回路を含んでもよい。例えば、ハードウェアモジュールは、汎用プロセッサ又は他
のプログラム可能なプロセッサ内に含まれるソフトウェアを含んでもよい。ハードウェア
モジュールを機械的に、専用の恒久的に構成された回路で実装するか、或いは一時的に構
成された(例えば、ソフトウェアで構成された)回路で実装するかの判断は、コスト及び
時間の考慮により行われてもよい。
【0088】
したがって、「ハードウェアモジュール」という用語は、有形エンティティを包含する
と理解されるべきであり、物理的に構成され、恒久的に構成され(例えば、ハードワイヤ
ード)、或いは一時的に構成され(例えば、プログラムされ)、本明細書に記載されるよ
うに、一定の方法で動作し、或いは、所定の動作を実行するエンティティであるべきであ
る。本明細書において、「ハードウェア実装モジュール」は、ハードウェアモジュールを
指す。ハードウェアモジュールが一時的に構成される(例えば、プログラムされる)実施
形態を考慮すると、各々のハードウェアモジュールは、任意の1つのインスタンスで構成
される、或いはインスタンス化される必要はない。例えば、ハードウェアモジュールが、
専用プロセッサになるようにソフトウェアによって構成された汎用プロセッサを含む場合
、汎用プロセッサは、様々な時点において、それぞれ異なる専用プロセッサ(例えば、異
なるハードウェアモジュールを含む)として構成され得る。したがって、ソフトウェアは
、プロセッサを、例えば、ある時点では特定のハードウェアモジュールを構成し、異なる
時点では異なるハードウェアモジュールを構成することができる。
【0089】
ハードウェアモジュールは、他のハードウェアモジュールに対して、情報を提供し、そ
して、情報を受信することができる。したがって、説明されたハードウェアモジュールは
、通信可能に接続されていると見なすことができる。複数のハードウェアモジュールが同
時に存在する場合、2つ以上のハードウェアモジュール間又はそれらの間での(例えば、
適切な回路及びバスを介した)信号送信によって通信が実現されてもよい。複数のハード
ウェアモジュールが異なる時間に構成又はインスタンス化される実施形態では、このよう
なハードウェアモジュール間の通信は、例えば、複数のハードウェアモジュールがアクセ
スするメモリ構造内への情報の格納及び取得を通じて達成されてもよい。例えば、あるハ
ードウェアモジュールが、ある動作を実行し、その動作の出力を、通信可能に接続された
メモリデバイスに格納してもよい。それから、更なるハードウェアモジュールが、後で、
メモリデバイスにアクセスして、格納された出力を取得し、処理してもよい。ハードウェ
アモジュールは、入力又は出力デバイスとの通信を開始することもでき、リソース(例え
ば、情報のコレクション)を操作することができる。
【0090】
本明細書に記載された、例示的な方法の様々な動作は、(例えば、ソフトウェアによっ
て)一時的に構成された、又は関連する動作を実行するように恒久的に構成された1つの
又は複数のプロセッサによって、少なくとも部分的に、実行されてもよい。一時的に構成
されているか又は恒久的に構成されているかに関わらず、これらのプロセッサは、本明細
書で説明される1つ又は複数の動作又は機能を実行するように動作するプロセッサ実装モ
ジュールを構成することができる。本明細書では、「プロセッサ実装モジュール」は、1
つ又は複数のプロセッサを使用して実装されたハードウェアモジュールを指す。
【0091】
同様に、本方法は、本明細書に記載された方法は、ハードウェアの一例として、プロセ
ッサに、少なくとも部分的に、実装されてもよい。例えば、方法の動作の少なくとも一部
は、1つ又は複数のプロセッサ又はプロセッサ実装モジュールによって実行され得る。さ
らに、1つ又は複数のプロセッサは、「クラウドコンピューティング」環境において、或
いは「ソフトウェアアズアサービス」(SaaS)としての、関連する動作の実行をサポ
ートするように動作してもよい。例えば、少なくとも一部の動作は、(プロセッサを含む
マシンの例として)コンピュータのグループによって実行されもよく、これらの動作は、
(インターネットなどの)ネットワーク及び(アプリケーションプログラムインタフェー
ス(API)などの)1つ又は複数の適切なインタフェースによってアクセスされてもよ
い。
【0092】
特定の動作の実行は、1つ又は複数のプロセッサの間で分散されてもよく、単一のマシ
ン内に存在するだけでなく、複数のマシンを横断して配置されてもよい。ある例示的な実
施形態では、1つ又は複数のプロセッサ又はプロセッサ実装モジュールは、(家庭環境、
オフィス環境、又はサーバファーム内などの)1つの地理的場所に配置されてもよい。他
の例示的な実施形態では、1つ又は複数のプロセッサ又はプロセッサ実装モジュールは、
複数の地理的場所にわたって分散されてもよい。
【0093】
本明細書のいくつかの部分は、(コンピュータメモリなどの)マシンのメモリ内のビッ
ト又はバイナリデジタル信号として格納されたデータに対する動作のアルゴリズム又は記
号表現として提示さている。これらのアルゴリズム又は記号表現は、データ処理分野にお
いて、当業者が自分たちの仕事の内容を他の当業者に伝えるために使用する技法の例であ
る。本明細書において、「アルゴリズム」は、所望の結果をもたらす首尾一貫した一連の
動作又は同様の処理である。このコンテキストでは、アルゴリズム及び操作には物理量の
物理的な操作が含まれる。通常、必ずしもそうではないが、これらの量は、記憶、アクセ
ス、転送、結合、比較、又は他の方法で機械によって操作可能な、電気的、磁気的又は光
学的信号の形をとり得る。主に一般的な使用の理由から、「データ」、「コンテンツ」、
「ビット」、「値」、「要素」、「記号」、「文字」、「用語」、「数」、「数量」など
の単語を使用して、これらの信号を参照することが便利な場合がある。ただし、これらの
単語は、便利なラベルにすぎず、適切な物理量に関連付けられている。
【0094】
特に明記しない限り、「処理」、「コンピューティング」、「計算」、「判定」、「提
示」、「表示」などの単語を用いた本明細書の説明は、1つ又は複数の(揮発性メモリ、
不揮発性メモリ、又はこれらの適切な組み合わせなど)メモリ、レジスタ、又は情報を受
信、保存、送信、又は表示するその他のマシンコンポーネント内の、物理(例えば、電子
、磁気、又は光学)量として表されるデータを操作又は変換する(コンピュータなどの)
マシンの処理を指し得る。さらに、特に明記しない限り、本明細書において、「a」又は
「an」という用語は、特許文書で一般的であるように、1つ又は複数のインスタンスを含
む。最後に、本明細書において、特に明記しない限り、「又は」という用語は、非排他的
な「又は」を指す。
図1
図2
図3
図4
図5-1】
図5-2】
図5-3】
図6
図7-1】
図7-2】
図8-1】
図8-2】
図8-3】
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-12-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フットウェア製品の適応コンポーネントを構成するためのシステムであって、
フットウェア製品であって、
第1無線トランシーバ、
前記第1無線トランシーバと動作可能に接続されたプロセッサ回路、及び
前記プロセッサ回路と動作可能に接続され、前記プロセッサ回路から受信した命令に基づいて複数の構成のうちの1つに調整されるように構成された、適応コンポーネントを備える、フットウェア製品と、
リモートシステムであって、
前記複数の構成を含むユーザプロファイルを格納するように構成された、電子データストレージ、
ユーザインタフェース、
前記フットウェア製品の前記第1無線トランシーバと通信可能に接続するように構成された第2無線トランシーバ、及び
前記ユーザインタフェース及び前記第2無線トランシーバと動作可能に接続されたプロセッサであって、
前記ユーザインタフェースを介して、前記フットウェア製品の着用者以外の認可されたユーザに、前記適応コンポーネントを前記複数の構成のうちの1つに調整するように促し、
前記第2無線トランシーバを介して、前記適応コンポーネントに、前記複数の構成のうちの前記1つに調整するように命令するように構成されたプロセッサを備える、リモートシステムと、
を備えるシステムであって、
前記プロセッサ回路は、前記複数の構成のうちの前記1つを受信すると、前記複数の構成のうちの前記1つに従って前記適応コンポーネントを構成させる、システム。
【請求項2】
前記適応コンポーネントは、レーシングエンジンを備え、前記複数の構成のうちの前記1つは、前記認可されたユーザが望む、前記レーシングエンジンによって前記フットウェア製品に引き起こされる締め付けに対応する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記レーシングエンジンは、前記レーシングエンジンに含まれるモータを流れる電流が、前記複数の構成のうちの前記1つに関連付けられた所定の最大電流に達するまで動作する、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記適応コンポーネントは、エンコーダをさらに含み、前記プロセッサ回路は、前記複数の構成のうちの前記1つに対応する前記エンコーダの設定を送信するように構成されている、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記複数の構成のうちの前記1つは、前記着用者へのメッセージに対応する、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記複数の構成のうちの前記1つは、前記着用者が競技場の指定された領域の外にいることに対応する、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記複数の構成は、複数の所定の構成と、前記複数の所定の構成に対する手動での調整とを含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項8】
前記メッセージは、前記手動での調整のうちの1つに対応する、請求項7に記載のシステム。
【外国語明細書】