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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024020441
(43)【公開日】2024-02-14
(54)【発明の名称】保管および取り出しシステム
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/04 20060101AFI20240206BHJP
【FI】
B65G1/04 555A
【審査請求】有
【請求項の数】21
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023195276
(22)【出願日】2023-11-16
(62)【分割の表示】P 2021188028の分割
【原出願日】2016-01-19
(31)【優先権主張番号】62/104,531
(32)【優先日】2015-01-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】14/997,925
(32)【優先日】2016-01-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/104,552
(32)【優先日】2015-01-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/107,135
(32)【優先日】2015-01-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】14/997,892
(32)【優先日】2016-01-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/104,513
(32)【優先日】2015-01-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】14/997,902
(32)【優先日】2016-01-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】513150764
【氏名又は名称】シムボティック エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パンクラトフ、キリール ケイ
(72)【発明者】
【氏名】コンラッド、ジュエルゲン ディー
(72)【発明者】
【氏名】ション、ロバート
(72)【発明者】
【氏名】マクドナルド、エドワード エイ
(72)【発明者】
【氏名】ジョンソン ジュニア、ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】スウィート、ラリー エム
(57)【要約】      (修正有)
【課題】保管および取り出しシステム内において、異なる保管レベルへ、および異なる保管レベルからの商品の移送の速度を上昇させる
【解決手段】自動保管および取出しシステムであって、少なくとも1つの自律搬送車両110と、複数の移動レーンを有し、少なくとも1つの自律型搬送車両110のための非決定的な搬送表面を画定する移送デッキと、少なくとも1つの往復リフト150B1、B2と、少なくとも1つの往復リフト150B1、B2と少なくとも1つの自律搬送車両110との間でピックフェースが移送されるように、移送デッキと接続され、移送デッキ上の少なくとも1つの自律搬送車両110と少なくとも1つの往復リフト150B1、B2との間で相互作用させる少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションTSとを含む自動保管および取出しシステム。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームと、
少なくとも1つの積載物キャリッジと
を備える自動保管および取り出しシステムリフトであって、
前記少なくとも1つの積載物キャリッジが、
駆動軸を備え、1つまたは複数のピックフェースを保持するように構成される積載セクションを形成するキャリッジフレームと、
前記駆動軸を横断する第1積載物軸に沿って移動するように第1積載物軸上に配置される少なくとも1つの独立した自由度の移送アームであって、前記少なくとも1つの独立した自由度の移送アームが、少なくとも部分的に前記積載セクション内に配置される、少なくとも1つの独立した自由度の移送アームと
を有し、
前記少なくとも1つの独立した自由度の移送アームおよび前記積載セクションが、前記積載セクション内に運ばれる前記1つまたは複数のピックフェースのオンザフライの分類をもたらすように構成される、
自動保管および取り出しシステムリフト。
【請求項2】
前記少なくとも1つの独立した自由度の移送アームは、互いに隣接する2つ以上のピックフェースを保持するように構成されるように、2つ以上のピックフェースに共通である、請求項1記載の自動保管および取り出しシステムリフト。
【請求項3】
前記自動保管および取り出しシステムリフトは、ピックフェースを前記自動保管および取り出しシステムリフトに移送する自律搬送車両のピックフェース移送処理速度と略同等のピックフェース移送処理速度を有する高速リフトである、請求項1記載の自動保管および取り出しシステムリフト。
【請求項4】
前記少なくとも1つの積載物キャリッジは、マストに、前記マストの長さに沿って往復移動するように、取り付けられる、請求項1記載の自動保管および取り出しシステムリフト。
【請求項5】
前記少なくとも1つの独立した自由度の移送アームは、前記少なくとも1つの独立した自由度の移送アームへの、および前記少なくとも1つの独立した自由度の移送アームからの前記ピックフェースの同時移送をもたらすために、前記ピックフェースを少なくとも横並びの配置で保持するように配置される少なくとも1つのピックフェース保持位置を含む、請求項1記載の自動保管および取り出しシステムリフト。
【請求項6】
前記少なくとも1つの独立した自由度の移送アームは、保管および取り出しシステムのピックフェース保持位置への、ピックフェースの通過による移送のために構成される複数のピックフェース支持タインを含む、請求項1記載の自動保管および取り出しシステムリフト。
【請求項7】
前記駆動軸は、前記少なくとも1つの独立した自由度の移送アームが配置される共通マストを備える、請求項1記載の自動保管および取り出しシステムリフト。
【請求項8】
フレームと、
少なくとも1つの積載物キャリッジと
を備える自動保管および取り出しシステムリフトであって、
前記少なくとも1つの積載物キャリッジが、
駆動軸を備え、1つまたは複数のピックフェースを保持するように構成される積載セクションを形成するキャリッジフレームと、
前記駆動軸を横断する第1積載物軸に沿って移動するように第1積載物軸上に配置される少なくとも1つの独立した自由度の移送アームであって、前記少なくとも1つの独立した自由度の移送アームが、少なくとも部分的に前記積載セクション内に配置される、少なくとも1つの独立した自由度の移送アームと
を有する、
自動保管および取り出しシステムリフト。
【請求項9】
前記少なくとも1つの独立した自由度の移送アームは、互いに隣接する2つ以上のピックフェースを保持するように構成されるように、2つ以上のピックフェースに共通である、請求項8記載の自動保管および取り出しシステムリフト。
【請求項10】
前記自動保管および取り出しシステムリフトは、ピックフェースを前記自動保管および取り出しシステムリフトに移送する自律搬送車両のピックフェース移送処理速度と略同等のピックフェース移送処理速度を有する高速リフトである、請求項8記載の自動保管および取り出しシステムリフト。
【請求項11】
前記少なくとも1つの積載物キャリッジは、マストに、前記マストの長さに沿って往復移動するように、取り付けられる、請求項8記載の自動保管および取り出しシステムリフト。
【請求項12】
前記少なくとも1つの独立した自由度の移送アームは、前記少なくとも1つの独立した自由度の移送アームへの、および前記少なくとも1つの独立した自由度の移送アームからの前記ピックフェースの同時移送をもたらすために、前記ピックフェースを少なくとも横並びの配置で保持するように配置される少なくとも1つのピックフェース保持位置を含む、請求項8記載の自動保管および取り出しシステムリフト。
【請求項13】
前記少なくとも1つの独立した自由度の移送アームは、保管および取り出しシステムのピックフェース保持位置への、ピックフェースの通過による移送のために構成される複数のピックフェース支持タインを含む、請求項8記載の自動保管および取り出しシステムリフト。
【請求項14】
前記駆動軸は、前記少なくとも1つの独立した自由度の移送アームが配置される共通マストを備える、請求項8記載の自動保管および取り出しシステムリフト。
【請求項15】
自動保管および取り出しシステムリフトのフレームを提供することと、
少なくとも1つの積載物キャリッジを提供することであって、前記少なくとも1つの積載物キャリッジが、
駆動軸を備え、1つまたは複数のピックフェースを保持するように構成される積載セクションを形成するキャリッジフレームと、
前記駆動軸を横断する第1積載物軸に沿って移動するように第1積載物軸上に配置される少なくとも1つの独立した自由度の移送アームであって、前記少なくとも1つの独立した自由度の移送アームが、少なくとも部分的に前記積載セクション内に配置される、少なくとも1つの独立した自由度の移送アームと
を有する、少なくとも1つの積載物キャリッジを提供することと、
前記少なくとも1つの独立した自由度の移送アームおよび前記積載セクションにより、前記積載セクション内に運ばれる前記1つまたは複数のピックフェースのオンザフライの分類をもたらすことと
を含む、方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つの独立した自由度の移送アームは、互いに隣接する2つ以上のピックフェースを保持するために、2つ以上のピックフェースに共通である、請求項15記載の方法。
【請求項17】
前記自動保管および取り出しシステムリフトは、ピックフェースを前記自動保管および取り出しシステムリフトに移送する自律搬送車両のピックフェース移送処理速度と略同等のピックフェース移送処理速度を有する高速リフトである、請求項15記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つの積載物キャリッジを、マストに、前記マストの長さに沿って往復移動するように、取り付けることをさらに含む、請求項15記載の方法。
【請求項19】
前記少なくとも1つの独立した自由度の移送アームが、前記ピックフェースを少なくとも横並びの配置で保持するように配置される少なくとも1つのピックフェース保持位置を含み、前記方法が、前記少なくとも1つの独立した自由度の移送アームへの、および前記少なくとも1つの独立した自由度の移送アームからの前記ピックフェースの同時移送をもたらすことをさらに含む、請求項15記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つの独立した自由度の移送アームは、保管および取り出しシステムのピックフェース保持位置への、ピックフェースの通過による移送のために構成される複数のピックフェース支持タインを含む、請求項15記載の方法。
【請求項21】
前記駆動軸は、前記少なくとも1つの独立した自由度の移送アームが配置される共通マストを備える、請求項15記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2015年1月16日に出願された米国仮特許出願第62/104,513号、2015年1月16日に出願された米国仮特許出願第62/104,552号、および2015年1月16日に出願された米国仮特許出願第62/104,531号の非仮特許出願であり、これらの出願の利益を主張し、この開示内容はその全体を参照することによって本明細書に含まれる。
【0002】
[技術分野]
例示的な実施形態は、概して物品処理システムに関し、より詳細には、物品処理システム内での品物の搬送および保管に関する。
【背景技術】
【0003】
マルチレベルの保管および取り出しシステムは、商品の保管および取り出しのために倉庫において用いられてもよい。概して、保管構造内外への商品の搬送は、保管レベル上の車両への移送用のリフト、保管レベルまで傾斜路を上って移動する車両、または案内路に沿って移動するリフトを含む車両によって行われる。保管および取り出しシステム内に保管される商品は、概して、各保管レベル上の保管スペースに保管され、その保管レベル上に配置される搬送車両は、保管スペースの1つのレベルに対するアクセスを有する。概して、保管スペースへおよび保管スペースから品物を移送し、異なる保管レベルの間で車両を運ぶリフトは、(ガントリークレーンなどにより)車両内に組み込まれるか、またはリフトの積載棚が所定の速度でフレームの周りを継続的に循環するパーテルノステル構成を有する。
【0004】
一般的に、保管部から取り出された商品の順序付けは、商品を取り出す車両によって、またはガントリークレーンまたはパーテルノステルリフトによって搬送された後、出庫フロー中に商品を分類する専用のソータによって行われる。この方法による出庫商品の分類により、積載物搬出物または追加の分類ステップのために必要な商品を取り出すための、複数回のリフトのストロークの実行、そして保管および取り出しシステムのスループットの低下という結果になり得る。
【発明の概要】
【0005】
商品を保管スペースに送る移送車両から独立した、保管および取り出しシステム内において、異なる保管レベルへ、および異なる保管レベルからの商品の移送の速度を上昇させることは有利となる。積載物搬出物の商品が、リフトインターフェース部にて分類され、共通のリフトのストロークによって取り出される、およびリフトインターフェース部における分類された商品の順番が、共通積載物、リフトインターフェース部、および/またはリフトに適合する場合、保管および取り出しシステム内において、異なる保管レベルへ、および異なる保管レベルからの商品の移送の速度を上昇させることは、また、有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
開示される実施形態の前述の態様および他の特徴を、以下の記述において、添付の図面と関連して説明する。
【0007】
図1】開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステムの概略図である。
図1A】開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
図1B】開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
図1C】開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステムによって形成される混合パレット積載物の概略図である。
図1D】開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
図1E】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
図2A】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
図2B】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
図3A】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
図3B】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
図4A】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
図4B】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
図5】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
図5A】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
図5B】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
図5C】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
図5D】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
図6】開示される実施形態の態様による搬送車両の概略図である。
図6A】開示される実施形態の態様による搬送車両の概略図である。
図7】開示される実施形態の態様による搬送車両の一部の概略図である。
図8】開示される実施形態の態様による搬送車両の一部の概略図である。
図9】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
図9A】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
図9B】開示される実施形態の態様によるフローチャートである。
図10】開示される実施形態の態様による搬送車両の一部の概略図である。
図10A】開示される実施形態の態様による搬送車両の一部の概略図である。
図10B】開示される実施形態の態様による搬送車両の一部の概略図である。
図10C】開示される実施形態の態様による搬送車両の一部の概略図である。
図10D】開示される実施形態の態様による搬送車両の一部の概略図である。
図10E】開示される実施形態の態様による搬送車両の一部の概略図である。
図10F】開示される実施形態の態様によるフローチャートである。
図10G】開示される実施形態の態様によるフローチャートである。
図10H】開示される実施形態の態様によるフローチャートである。
図11】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
図12】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
図13】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの一部の概略図である。
図14】開示される実施形態の態様による例示的フローチャートである。
図14A】開示される実施形態の態様による例示的フローチャートである。
図15】開示される実施形態の態様による例示的フローチャートである。
図16】開示される実施形態の態様による例示的フローチャートである。
図17】開示される実施形態の態様による例示的フローチャートである。
図18】開示される実施形態の態様による例示的フローチャートである。
図19】開示される実施形態の態様による例示的フローチャートである。
図20】開示される実施形態の態様による例示的フローチャートである。
図21】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムのオペレータステーションの概略図である。
図22】開示される実施形態の態様による例示的フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステム100の概略図である。開示される実施形態の態様は図面を参照して記載されるが、開示される実施形態の態様は、多くの形態で具体化され得ることが理解されるべきである。加えて、任意の適切なサイズ、形状、または種類の、要素または材料が使用され得る。
【0009】
開示される実施形態の態様によれば、自動保管および取り出しシステム100は、たとえば、小売店から受けた、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,674号明細書に記載されるもののようなケースユニットに対する注文を満たすために、小売流通センターまたは倉庫において動作してもよい。たとえば、ケースユニットは、トレイ内、トート上もしくはパレット上に保管されていない(たとえば、収容されていない)商品のケースまたはユニットである。他の例において、ケースユニットは、トレイ内、トート上もしくはパレット上などに、任意の適切な方法で収容されている商品のケースまたはユニットである。さらに別の例において、ケースユニットは、収容されていない品物と収容されている品物の組み合わせである。ケースユニットは、たとえば、箱に入れられた商品のユニット(たとえば、スープ缶のケース、シリアルの箱など)またはパレットから引き取られるかまたはパレット上に配置されるよう適合される個別の商品を含むことに留意する。開示される実施形態の態様によれば、ケースユニット用の配送ケース(たとえば、カートン、樽、箱、クレート(crates)、つぼ(jug)、またはケースユニットを保持するのに適切な任意の他の装置)は、大きさが変更可能であってもよく、配送においてケースユニットを保持するために使用されてもよく、配送のためにパレットに積載可能であるように構成されてもよい。たとえば、ケースユニットの一団またはパレットが保管および取り出しシステムに到着するとき、各パレットの内容物は、同一であってもよく(たとえば、各パレットが所定数の同一の品物を保持する-1つのパレットがスープを保持し、別のパレットがシリアルを保持する)、パレットが保管および取り出しシステムから離れるときに、パレットが、混合パレットを形成するように分類された配置でたとえばパレタイザへと供給される、適切な数および組み合わせの異なるケースユニットを含んでいてもよい(たとえば、混合パレットであり、各混合パレットは、異なる種類のケースユニットを保持する-1つのパレットがスープおよびシリアルの組み合わせを保持する)ことに留意する。実施形態において、本明細書に記載の保管および取り出しシステムは、ケースユニットが保管され取り出される任意の環境に適用されてもよい。
【0010】
また図1Cを参照すると、たとえば、(たとえば製造業者または卸売業者から)入ってくるケースユニットの一団またはパレットが、自動保管および取り出しシステム100の補充のための搬入において保管および取り出しシステムに到着するとき、各パレットの内容物は同一であってもよい(たとえば、各パレットが所定数の同一の品物を保持する-1つのパレットがスープを保持し、別のパレットがシリアルを保持する)ことに留意する。理解され得るように、このようなパレット積載物のケースは、実質的に同様であってもよく、換言すれば、同種のケース(たとえば、同様の寸法)であってもよく、同一のSKUを有していてもよい(あるいは、上述のように、パレットは同種のケースで形成された層を有する「レインボー(rainbow)」パレットであってもよい)。ケースが補充命令を満たした状態で、パレットPALが保管および取り出しシステム100から搬出において離れるときに、パレットPALは、任意の適切な数および組み合わせの異なるケースユニットCUを含んでいてもよい(たとえば、各パレットは、異なる種類のケースユニットを保持してもよい-1つのパレットが、缶入りスープ、シリアル、飲料パック、化粧品および家庭用洗剤の組み合わせを保持する)。単一のパレット上で組み合されたケースは、異なる寸法および/または異なるSKUを有していてもよい。例示的な実施形態の一態様において、図1Eも参照すると、保管および取り出しシステム100は、概して、以下にさらに詳述されるような、搬入セクション(1つまたは複数の搬入ステーション160INを含む)、保管および分類セクション100SS(一態様において、品物の保管は任意であり、一態様において、保管および分類セクション100SSは、マルチレベルのケース保管部170、水平方向のケース搬送部171、ケースバッファおよび垂直方向のケース搬送部173を含む)および搬出セクション100US(1つまたは複数の搬出ステーション160UTを含む)を含むように構成されてもよい。他の態様において、ケースバッファ172および垂直方向のケース搬送部173の1つまたは複数は、搬出セクション100USに含まれるが、さらに他の態様において、ケースバッファ172および垂直方向のケース搬送部173は、保管および分類セクション100SSならびに搬出セクション100USの両方に共通である。理解され得るように、開示される実施形態の一態様において、たとえば小売流通センターとして動作するシステム100は、単一のパレット積載物のケースを受け取り、単一のパレット積載物からシステムにより個別に操作される独立したケースユニットへとパレットの商品を分解するか、またはケースを切り離し、各注文によって要求される異なるケースを取り出して対応する群へと分類し、対応するケースの群を搬送し、混合ケースパレット積載物MPLと呼ばれ得るものへと組み立てるように機能してもよい。理解され得るように、図21に示されるように、開示される実施形態の一態様において、たとえば小売流通センターとして動作するシステム100は、単一のパレット積載物のケースを受け取り、単一のパレット積載物からシステムにより個別に操作される独立したケースユニットへとパレットの商品を分解するか、またはケースを切り離し、各注文によって要求される異なるケースを取り出して対応する群へと分類し、対応するケースの群を搬送し、オペレータステーション160EPで対応するケースの群を(本明細書に記載の方法で)順序付けるように機能してもよく、異なるケースユニットCUから取り出された品物および/または異なるケースユニットCUそのものが、たとえば、1つまたは複数の顧客の注文を満たすという命令にしたがって、取り出される品物の所定のオーダーシーケンスで、1つまたは複数のバッグ、トートまたは他の適切な容器TOTへとオペレータ1500または任意の適切なオートメーションによって配置され、この場合ケースユニットCUは、取り出される品物の所定のオーダーシーケンスにしたがってオペレータステーション160EPで順序付けられ、本明細書に記載のケースユニットCUの順序付けは、オペレータステーション160EPでの順序付けをもたらすことに留意する。
【0011】
搬入セクションは、単一のパレット積載物を個別のケースへと分解すること、および保管および分類セクションへの搬入のために、そのケースを適切な搬送によって搬送することが可能であってもよい。一態様の保管および分類セクションは、搬出セクション100USへの搬送のために、倉庫管理システム2500などの倉庫管理システムに入力されるオーダーに応じて生成される指令に応じて、個別のケースを受け取り、保管エリア内に保管し、所要のケースを個別に取り出す。一態様では、搬出セクション100USへの搬送は、順序付け174された搬送である。他の態様では、保管および分類セクションは、倉庫管理システムに入力されるオーダーに応じて、個別のケースを受取り、(たとえば、本明細書で説明され、概して保持ステーションと呼称されるバッファおよびインターフェースステーションを利用して)個別のケースを分類し、個別のケースを搬出セクションに搬送する。オーダー(たとえば、オーダーまたは積載物搬出シーケンス)に応じたケースの分類およびグループ分けが、保管および取り出しセクション100SS(本明細書において保管および分類セクションとも呼称される)または搬出セクション100USのいずれかによって、または両方によって、説明の便宜上のものの1つと、様々な方法で実行されることが可能である分類およびグループ分けとの間の境界において、全体で、または部分的に実行されてもよい。たとえば、上記のように、図1Eに、ケースバッファ172および垂直方向のケース搬送部173が、保管および分類セクション100SSに含まれて示されているが、他の態様では、ケースバッファ172および垂直方向のケース搬送部173のうちの1つまたは複数が、搬出セクション100USに含まれ、および/または保管および分類セクション100SSならびに搬出セクション100USの両方に共通である。意図される結果としては、一態様では、搬出セクションが、たとえば、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2012年10月17日に出願された米国特許出願第13/654,293号(現在は米国特許第8,965,559号)明細書に記載される方法で、SKU、寸法、その他が異なってもよい命令されたケースの適切なグループを、混合ケースのパレット積載物内に構築することであり、一方で他の態様では、搬出セクションが、SKU、寸法、その他が異なってもよい命令されたケースの適切なグループを、(たとえば、顧客の注文を満たすためなどに)オペレータステーションにて取り出される商品の所定のオーダーシーケンスに応じて、バッグ、トート、または他の適切な容器内に構築することである。
【0012】
例示的な実施形態の一態様において、搬出セクション100USは、混合ケーススタックの体系化された構造と呼ばれ得るもので、パレット積載物を生成する。一態様において、本明細書に記載のパレット積載物の体系化された構造は代表的なものであり、他の態様においてパレット積載物は他の任意の適切な構成を有してもよい。たとえば、体系化された構造は、トラック庫の積載物や他の適切な容器、または構造的な積載物を保持する積載物容器の枠など、任意の適切な所定の構成であってもよい。一態様において、パレット積載物の体系化された構造は、いくつかの平坦なケースの層L121~L125、L12Tを有するものとして特徴付けられてもよく、その少なくとも1つは、交差しておらず、自立し安定した複数の混合ケースのスタックから形成される。所定の層の混合ケースのスタックは、略平坦であると認識され得るような上面および下面の所定の層を形成するために略同一の高さを有し、パレット面積またはパレット面積の所望の部分を覆うのに充分な数であってもよい。上に置かれる層は、対応する層のケースが支持層のスタックの間をまたがるように方向付けられてもよい。ゆえに、スタックを安定化させ、それに応じてパレット積載物の境界層を安定化させる。パレット積載物を体系化された層構造に画定する際、連結される3-Dのパレット積載ソリューションは、別々に保存され得る2つの部分に分解され、すなわち、積載物を層へと分解する垂直(1-D)部分と、各層のパレット高さを埋めるために、等しい高さのスタックを効率的に分配する水平(2-D)部分とである。他の態様では、混合ケースの積載充填物は、他の任意の適切なオーダーシーケンスで構成されてもよく、たとえば、1つまたは複数のバッグ、トート、ショッピングキャリッジ、トラック、またはパレット積載なしで充填される他の適切な容器などの、任意の適切な搬送装置上に、またはその内部に積載されてもよい。後述されるように、保管および取り出しシステムは、3-Dのパレット積載物のソリューションの2つの部分が分解されるようにケースユニットを搬出セクションへと搬出するが、他の態様では、保管および取り出しシステムは、オペレータステーション160EPにてパレットに積載されない商品の取り出しシーケンスオーダーを満たすためのシーケンスに従って、ケースユニットを搬出セクションへと搬出する。一態様において、混合されたパレット積載物の所定の構成は、ケースユニットの順番を定め、分類および搬出セクションによって(自動化されてもよいし手動の搭載であってもよい)積載物構築システムへ提供されるケースユニットが、単一のケースユニットのピックフェースであるか、組み合わされたケースユニットのピックフェースであるかどうかを定める。
【0013】
開示される実施形態の態様によれば、再び図1を参照すると、自動保管および取り出しシステム100は、搬入ステーション160IN(保管部内への進入のためにリフトモジュールへ品物を搬送するデパレタイザ160PA、オペレータステーション160EPおよび/またはコンベヤ160CAを含む)と、搬出ステーション160UT(保管部からの取り外しのためにリフトモジュールからケースユニットを搬送するパレタイザ160PBおよび/またはコンベヤ160CBを含む)と、搬入および搬出垂直リフトモジュール150A、150B(概してリフトモジュール150という。搬入および搬出リフトモジュールが図示されているが、単一のリフトモジュールが保管構造へのケースユニットの搬入および保管構造からのケースユニットの取り外しの両方に用いられてもよい)と、保管構造130と、多数の無人ローバーまたは搬送車両110(本明細書においては「ボット(bot)」という)とを含む。本明細書で用いられる場合、少なくともリフトモジュール150、保管構造130およびボット110は、本明細書においては、集合的に上述の保管および分類セクションと呼ばれてもよい。また、デパレタイザ160PAは、搬入ステーション160INが保管構造130内への搬入のためにリフトモジュール150へと品物を搬送し得るように、パレットからケースユニットを取り外すように構成されてもよいことに留意する。パレタイザ160PBは、配送のために、保管構造130から取り外された品物をパレットPAL(図1C)上へと載置するように構成されてもよい。
【0014】
また図2Aを参照すると、保管構造130は、保管またはデッキレベル130Lからアクセス可能な、高密度の三次元ラックアレイRMAで構成される複数の保管ラックモジュールRMを含んでもよい。各保管レベル130Lは、ラックモジュールRMにより形成されるピックフェース保管/受け渡しスペース130S(本明細書においては保管スペース130Sという)を含み、ラックモジュールは、たとえば、ラックモジュールアレイRMAを通って線形に延伸し、保管スペース130Sおよび移送デッキ130Bに対するアクセスを提供する(移送デッキ130Bに接続される)保管または取り出し通路130Aに沿って配置され、ボット110は、保管構造130の(たとえば、ボット110が配置されるレベル上の)保管スペース130Sのいずれかとリフトモジュール150のいずれかとの間でケースユニットを移送するために、取り出し通路130Aおよび移送デッキ130Bにわたってそれぞれの保管レベル130L上を移動する(たとえば、ボット110はそれぞれ、それぞれのレベル上の各保管スペース130Sおよびそれぞれの保管レベル130L上の各リフトモジュール150へのアクセスを有する)。移送デッキ130Bは、たとえば、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,674号明細書に記載されるように、異なるレベルに配置/配列され、保管ラックアレイRMAの一方の端部または側部RMAE1、または、保管ラックアレイRMAのいくつかの端部または側部RMAE1、RMAE2に1つの移送デッキ130Bを有するなど、上下に積み重ねられるか、水平方向にオフセットされていてもよいマルチレベルのデッキ(保管および取り出しシステムの各レベル130Lに対応する)を画定する。
【0015】
移送デッキ130Bは、実質的に開放しており、移送デッキ130Bに亘る、および移送デッキ130Bに沿ったボット110の非決定的な行き来のために構成される。理解され得るように、各保管レベル130Lにある(1つまたは複数の)移送デッキ130Bは、それぞれの保管レベル130L上の取り出し通路130Aのそれぞれと連通する。ボット110は、取り出し通路130Aのそれぞれと並んでラック棚に配置される保管スペース130Sにアクセスするために、(1つまたは複数の)移送デッキ130Bと、それぞれの保管レベル130L上の取り出し通路130Aとの間を双方向的に行き来する(たとえば、ボット110が、各取り出し通路130Aを行き来するときに、たとえば、図6を参照すると、移動の方向で先行する駆動ホイール202または移動の方向を追う駆動ホイールのように、異なる対向を有してもよいように、ボット110は、各通路の両側部に分配される保管スペース130Sにアクセスしてもよい)。上記のように、(1つまたは複数の)移送デッキ130Bもまた、それぞれの保管レベル130L上のリフト150のそれぞれへのボット110によるアクセスを提供し、リフト150が、ケースユニットを各保管レベル130Lに供給する、および/または各保管レベル130Lから取り出し、ならびにボット110が、リフト150と保管スペース130Sとの間でケースユニットの移送をもたらす。上記のように、図2Aも参照すると、一態様では、保管構造130は、複数の保管ラックモジュールRMを含み、保管ラックモジュールRMは、ラックが通路130A内に配置され、通路130Aがボット110の通路130A内における移動のために構成される立体ラックアレイRMA内に構成される。移送デッキ130Bは、非決定的な搬送表面を有し、ボット100はその上を移動し、非決定的な搬送表面130BSは、取り出し通路130A間を接続する2つ以上の並列移動レーン(たとえば、高速ボット移動路HSTP)を有する。理解し得るように、並列移動レーンは、移送デッキ130Bの対向する側部130BD1、130BD2の間で、共通の非決定的な搬送表面130BSに沿って並置される。図2Aに示されるように、一態様では、通路130Aは、移送デッキ130Bの一側部130BD2上で、移送デッキ130Bに接合されるが、他の態様では、通路は、その開示内容の全てがすでに参照により本明細書に組み込まれている、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,674号明細書に記載されるものと実質的に類似の方法で、移送デッキ130Bの2つ以上の側部130BD1、130BD2に接合される。以下においてより詳細に説明されるように、移送デッキ130Bの他の側部130BD1は、移送デッキの少なくとも一部が、デッキ保管ラックと通路130Aとの間に介在するように、移送デッキ130Bの他の側部130BD1に沿って分配されるデッキ保管ラック(たとえば、インターフェースステーションTSおよびバッファステーションBS)を含む。デッキ保管ラックが、移送デッキ130Bからのボット110と、およびリフトモジュール150と連通するように、デッキ保管ラックは、移送デッキ130Bの他の側部130BD1に沿って配置される(たとえば、ピックフェースが、ボット110とデッキ保管ラックとの間で、およびデッキ保管ラックとリフト150との間で、従って、ボット110とリフト150との間で移送されるように、デッキ保管ラックが、ピックフェースを取り出しおよび配置するために、移送デッキ130Bからのボット110によって、およびリフト150によってアクセスされる)。
【0016】
各保管レベル130Lは、たとえば、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2014年3月13日に出願された米国特許出願第14/209,086号明細書および2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,823号(現在は米国特許第9,082,112号)明細書に記載されるように、その保管レベル130L上のボット110のオンボードの電源を充電するための充電ステーション130Cを含んでもよい。
【0017】
ボット110は、保管および取り出しシステム100の全体を通してケースユニット/ピックフェースを把持/保持および移送する、任意の適切な独立して動作可能な自律搬送車両であってもよい。一態様において、ボット110は、自動化され、独立した(たとえば、フリーライディング)自律搬送車両である。ボットの適切な例は、例示のみを目的として、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,674号明細書、2010年4月9日に出願された米国特許出願第12/757,312号(現在は米国特許第8,425,173号)明細書、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,423号明細書、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,447号(現在は米国特許第8,965,619号)明細書、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,505号(現在は米国特許第8,696,010号)明細書、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/327,040号(現在は米国特許第9,187,244号)明細書、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,952号明細書、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,993号明細書、2014年9月15日に出願された米国特許出願第14/486,008号明細書および2015年1月23日に出願された米国仮特許出願第62/107,135号明細書に見られ得る。(以下にさらに詳述される)ボット110は、上述の小売商品などのケースユニットを、保管構造130の1つまたは複数のレベルの取り出し保管部内へと配置し、その後注文されたケースユニットを選択的に取り出すように構成されてもよい。
【0018】
保管および取り出しシステム100のボット110、リフトモジュール150および他の適切な特徴部は、たとえば、任意の適切なネットワーク180を通して、たとえば、1つまたは複数の中央システム制御コンピュータ(たとえば、制御サーバ)120によってなど、任意の適切な方法で制御される。一態様において、ネットワーク180は、任意の適切な種類および/または適切な数の通信プロトコルを用いた、有線ネットワーク、無線ネットワーク、または有線および無線ネットワークの組み合わせである。一態様において、制御サーバ120は、自動保管および取り出しシステム100の実質的に自動の制御のために、実質的に同時に実行するプログラムのコレクション(たとえば、システム管理ソフトウェア)を含む。たとえば、保管および取り出しシステム100を管理するように構成されている、実質的に同時に実行するプログラムのコレクションは、例示のみを目的として、全てのアクティブなシステム構成要素を制御、スケジューリングおよび監視すること、在庫(たとえば、どのケースユニットが搬入および取り外されたか、ケースユニットが取り外された順番、ケースユニットが保管される場所)およびピックフェース(たとえば、一体として可動であり、保管および取り出しシステムの構成要素によって一体として操作される1つまたは複数のケースユニット)を管理すること、ならびに倉庫管理システム2500と接続することを含む。制御サーバ120は、一態様においては、保管および取り出しシステムの特徴部を本明細書に記載の方法で制御するように構成されてもよい。説明の簡潔性および容易さのために、「ケースユニット」という語は、本明細書においては概して、個別のケースユニットおよびピックフェース(ピックフェースは、一体として移動させられる1つまたは複数のケースから形成される)の両方を言及するものとして用いられる。一態様では、本明細書において説明されるように、制御サーバ120は、本明細書において説明されるようにリフトモジュール150を制御するために、リフトモジュール150に接続される。一態様では、リフトモジュール150は、制御サーバ120に接続されるリフト制御装置LCMを含み、リフト制御装置LCMおよび制御サーバ120のうちの1つまたは複数が、本明細書において説明されるように、リフトモジュールを制御する。一態様では、リフト制御装置LCMおよび制御サーバ120のうちの1つまたは複数は、本明細書において説明するように、共通の積載物支持プラットフォームを用いて、2つ以上のピックフェースの取り出し、および共通の積載物支持プラットフォームを用いて、2つ以上のピックフェースのオンザフライ(on-the-fly)の分類をもたらすために、リフトモジュール150を制御するように構成される。一態様では、リフト制御装置LCMおよび制御サーバ120のうちの1つまたは複数は、本明細書において説明するように、オーダーシーケンスで、共通の積載物支持プラットフォームを用いて、2つ以上のピックフェースの取り出しを、および出庫ピックフェース保持位置において、オーダーシーケンスで、共通の積載物支持プラットフォームを用いて、1つまたは複数のピックフェースの配置をもたらすために、リフトモジュール150を制御するように構成される。一態様では、リフト制御装置LCMおよび制御サーバ120のうちの1つまたは複数が、2つ以上のピックフェースのオンザフライの分類をもたらすために、リフトモジュール150を制御するように構成され、共通の積載物支持プラットフォームが、本明細書において説明されるように、共通の方向で、積み重ねられたピックフェース保持位置を横切る。一態様では、リフト制御装置LCMおよび制御サーバ120のうちの1つまたは複数が、1回の荷卸しステップで出庫ピックフェース保持位置における2つ以上のピックフェースの配置をもたらすために、リフトモジュール150を制御するように構成され、2つ以上のピックフェースは、本明細書において説明されるように、荷卸しにおける分類された配置を有する。
【0019】
また図1、1Aおよび1Bを参照すると、保管構造130のラックモジュールアレイRMAは、以下にさらに詳述される高密度の自動保管アレイを画定する、垂直方向の支持部材1212および水平方向の支持部材1200を含む。たとえば、取り出し通路またはラック通路130Aにおいて、垂直方向および水平方向の支持部材1212、1200の1つまたは複数にレール1200Sが取り付けられてもよく、レール1200Sは、ボット110が取り出し通路130Aを通してレール1200Sに沿って乗りかかるように構成されてもよい。少なくとも1つの保管レベル130Lの取り出し通路130Aの少なくとも1つの、少なくとも1つの側部は、移送デッキ130B(および通路デッキを形成するレール1200S)により画定される保管またはデッキレベル130Lの間に複数の棚レベル130LS1~130LS4(任意の数のレベルが設けられてもよく、取り出し通路は、それぞれが異なる数のレベルまたは同一の数のレベルを有するセクションSECA、SECBへと分割され得る)を形成するように、異なる高さに設けられる1つまたは複数の保管棚(たとえば、レール1210、1200およびスラット1210Sにより形成される)を有してもよい。したがって、それぞれの保管レベル130Lの移送デッキ130Bと連通する1つまたは複数の取り出し通路130Aに沿って延びる、各保管レベル130Lに対応する複数のラック棚レベル130LS1~130LS4が存在する。理解され得るように、複数のラック棚レベル130LS1~130LS4は、それぞれの保管レベル130Lの共通のデッキ1200Sからアクセス可能な、保管されるケースユニット(またはケースの層)のスタックを有する各保管レベル130Lをもたらす(たとえば、保管されるケースのスタックは、保管レベルの間に配置される)。一態様において、図1Dを参照すると、保管レベル130Lはそれぞれ、単一レベルのケースユニットを保管するために単一レベルの保管棚を含み(たとえば、各保管レベルは、単一のケースユニット支持面CUSPを含む)、ボット110は、それぞれの保管レベル130Lの保管棚へ、および保管棚からケースユニットを移送するように構成される。
【0020】
理解され得るように、対応する保管レベル130Lで取り出し通路130Aを行き来するボット110は、(たとえば、ケースユニットを取り出し、配置するために)各棚レベル130LS1~130LS4上で利用可能な各保管スペース130Sへのアクセスを有し、各棚レベル130LS1~130LS4は、取り出し通路130Aの1つまたは複数の側部PAS1、PAS2(たとえば、図2A参照)上の保管レベル130Lの間に配置される。上述のように、保管棚レベル130LS1~130LS4のそれぞれは、ボット110によってレール1200Sから(たとえば、それぞれの保管レベル130L上の移送デッキ130Bに対応する共通の取り出し通路デッキ1200Sから)アクセス可能である。図1Aおよび1Bに見られ得るように、それぞれが共通のレール1200Sからボット110によってアクセス可能である複数の積み重ねられた保管スペース130Sを形成するために、互いから垂直方向に(たとえば、Z方向に)離間された1つまたは複数の棚レール1210が存在する。理解され得るように、水平方向の支持部材1200も、(棚レール1210に加えて)ケースユニットが配置される棚レールを形成する。ここで、ボット110は、共通の取り出し通路デッキから棚レベル130LS1~130LS2のそれぞれにケースユニットを移送するように構成される垂直方向の駆動軸を有する移送アーム110PAを含む。他の態様では、各保管レベル130Lは、図1Bに示されるように単一レベルの保管棚を含み、ボット110’(実質的にボット110と同様)などのボット110は、上述のように(たとえば、共通のレール1200Sからアクセス可能である)複数の保管棚レベル130LS1~130LS2上にケースユニットを配置するための、移送アーム110PAの充分なZ移動を提供されていない。ここでボット110’の移送アーム駆動部は、ケースユニットを積載領域110PLへおよび積載領域110PLから移送し、ケースユニットを移送アーム110PAと積載領域110PLの積載ベッド110PBとの間で移送するために、単一レベルの保管棚のケースユニット支持面CUSPからケースユニットを持ち上げるために充分なだけのZ移動を含む。ボット110’の適切な例は、たとえば、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,993号明細書(米国特許出願公開第2012/0185082号明細書)に見られる。
【0021】
対応する保管レベル130Lの、積み重ねられた各棚レベル130LS1~130LS4(および/または、後述のような各単一の棚レベル)は、長手方向(すなわち、通路の長さに沿うか、取り出し通路により画定されるボット移動路と一致する)および横方向(すなわち、ラックの深さに対して、通路またはボット移動路に交差する)の両方でピックフェースの動的な割り当てを容易にする、開放した非決定的な二次元の保管面(たとえば、図1Bに示されるようなケースユニットの支持面CUSPを有する)を画定する。ピックフェースおよびピックフェースを構成するケースユニットの動的な割り当ては、たとえば、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2013年11月26日に発行された米国特許第8,594,835号明細書に記載の方法でもたらされる。このように、可変な長さおよび幅のケースユニット(またはトート)のピックフェースは、隣接する保管されるケースユニット/保管スペースの間の隙間Gが最小の状態で(たとえば、棚の上に保管される他のケースユニットと接触しないケースユニットの取り出し/配置をもたらす、図1A参照)、保管棚上(たとえば、各保管棚レベル130LS1~130LS4上)のそれぞれの二次元の保管位置(本明細書においては概して保持位置という)に配置される。一態様において、保管またはデッキレベル130Lの間の保管棚レベル130LS1~130LS4により画定される保管スペース130Sは、たとえば、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、「Storage retrieval system」と題され2014年12月12日に出願された、代理人整理番号が1127P015163-US(-#1)の米国仮特許出願第62/091,162号明細書に記載されるように、異なる棚レベル130LS1~130LS2で異なる高さ、長さ、幅および/または重さのケースユニットを収容する。
【0022】
開示される実施形態の一態様において、ラック棚レベル130LS1~130LS4(各保管レベル130Lに対応)の間の垂直方向のピッチは、棚の間の高さZ1A~Z1Eが等しいというよりも、むしろ異なるように変更される。他の態様においては、ラック棚の少なくともいくつかの間の垂直方向のピッチは、少なくともいくつかの棚の間の高さZ1A~Z1Eが等しくなるように同一であるが、他の棚の間の垂直方向のピッチは異なっている。さらに別の態様において、1つの保管レベル上のラック棚レベル130LS1~130LS4のピッチは、一定のピッチ(たとえば、ラック棚レベルはZ方向において実質的に等しく離間される)であるが、異なる保管レベル上のラック棚レベル130LS1~130LS4のピッチは、異なる一定のピッチである。
【0023】
一態様において、保管またはデッキレベル130Lの間の保管棚レベル130LS1~130LS4により画定される保管スペース130Sは、たとえば、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2015年12月11日に出願された米国非仮特許出願第14/966,978号明細書、および2014年12月12日に出願された米国仮特許出願第62/091,162号明細書に記載されるように、異なる棚レベル130LS1~130LS4で異なる高さ、長さ、幅および/または重さのケースユニットを収容する。たとえば、依然として図1Aを参照すると、保管レベル130Lは、少なくとも1つの中間棚1210を有する保管セクションを含む。図示される例において、1つの保管セクションは1つの中間棚1210を含む一方で、別の保管セクションは、棚レベル130LS1~130LS4を形成するために2つの中間棚1210を含む。一態様において、保管レベル130Lの間のピッチZ1は、たとえば、約32インチ~約34インチなど、任意の適切なピッチであってもよく、他の態様において、ピッチは、約34インチよりも大きいか、および/または、約32インチよりも小さくてもよい。隣接して垂直方向に積み重ねられる保管レベル130Lのデッキ1200Sの間には、任意の適切な数の棚が設けられてもよく、棚は、棚の間に同一または異なるピッチを有する。
【0024】
開示される実施形態の一態様において、保管またはデッキレベル130L(たとえば、ボット110が移動する面)は、たとえば、中間棚のピッチZ1A~Z1Eの整数倍ではない、任意の適切な所定のピッチZ1で配置される。他の態様において、ピッチZ1は、中間棚のピッチの整数倍であってもよく、たとえば、対応する保管スペースがピッチZ1と実質的に等しい高さを有するように、棚のピッチはピッチZ1と実質的に等しくてもよい。理解され得るように、棚のピッチZ1A~Z1Eは保管レベル130LのピッチZ1からは実質的に切り離され、図1Aに示されるような一般的なケースユニットの高さに対応する。開示される実施形態の一態様において、異なる高さのケースユニットは、ケースユニットの高さに見合う棚の高さを有する保管スペース130S内の各通路に沿って動的に割り当てられるか、あるいは分配される。保管レベル130Lの間の残りのスペースは、保管されるケースユニットと一致する通路の長さ(たとえば、X方向)に沿っても、保管されるケースユニットに沿っても、対応する高さのケース用の動的な割り当てのために自由に用いることができる。理解され得るように、異なるピッチを有する棚の上へ異なる高さを有するケースユニットを動的に割り当てることは、各取り出し通路130Aの両側で保管レベル130Lの間に異なる高さの保管されるケースの層をもたらし、各ケースユニットは、各保管されるケースの層内の各ケースユニットが共通の通路のボットによって(たとえば、取り出し/配置のために)独立してアクセス可能であるように、共通の取り出し通路130Aに沿って動的に分配されている。各通路の長さは異なる高さの複数のケースユニットを含んでもよく、各棚レベルの各ラック棚は(たとえば、高密度の保管アレイを提供するため、長さ、幅および高さにおける三次元のラックモジュールアレイRMAのスペースを埋めるために)動的な割り当て/分配によって埋められてもよいので、このケースユニットの配置/割り当ておよび保管棚の配置は、最適化されたケースユニットSKUの分配により、保管レベル130L間の保管スペース/量の使用の最大効率をもたらし、ゆえに、ラックモジュールアレイRMAの最大効率をもたらす。
【0025】
一態様において、図1Dおよび6Aを参照すると、保管レベル130Lのそれぞれは、単一レベルのケースユニットを保管するために単一レベルの保管棚を含み(たとえば、各保管レベルは、単一のケースユニット支持面CUSPを含む)、ボット110は、それぞれの保管レベル130Lの保管棚へ、および保管棚から、ケースユニットを移送するように構成される。たとえば、図6Aに示されるボット110’は、上述のボット110と実質的に同様であるが、ボット110’は、上述のように(たとえば、共通のレール1200Sからアクセス可能である)複数の保管棚レベル130LS1~130LS4上にケースユニットを配置するための、移送アーム110PAの充分なZ移動を欠いている。ここで(駆動部250A、250Bの1つまたは複数と実質的に同様であってもよい)移送アーム駆動部250は、ケースユニットを積載領域110PLへおよび積載領域110PLから移送し、ケースユニットを移送アーム110PAのフィンガ273と積載ベッド110PBとの間で移送するために、単一レベルの保管棚のケースユニット支持面CUSPからケースユニットを持ち上げるために充分なだけのZ移動を含む。ボット110’の適切な例は、たとえば、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,993号明細書に見られる。
【0026】
開示される実施形態の一態様において、図2Aも参照すると、各取り出し通路130Aに沿って、順序付けられるか、あるいは適合されたラック棚のセクションを形成するために、ラック棚1210(レール1200により形成されるラック棚を含む)は、長手方向に(たとえば、保管構造の基準座標系RFE2に対して、取り出し通路130Aの長さに沿ってX方向に)SECA、SECBに区分けされる。通路の棚セクションSECA、SECBは、たとえば、共通の経路において通路を行き来し、(たとえば、オーダー搬出シーケンスに基づく)共通の注文対応により指定されるケースユニットを取り出すボット110の取り出し順序に基づき、互いに対して順序付けられ/適合させられる。換言すれば、ボット110は、ピックフェースをボット110上に構築するために、取り出し通路130Aの共通の側で通路の棚セクションSECA、SECBから1つまたは複数のケースユニットを取り出しながら、単一または共通の取り出し通路を下る単一の経路(たとえば、単一の方向における行き来)を作り出し、ピックフェースは、以下にさらに詳述されるようなオーダー充填/オーダー搬出シーケンスにしたがってボット上に配置されるケースユニットを含む。通路のラックセクションSECA、SECBはそれぞれ、上述のような方法で中間棚を含む。他の態様において、通路の棚のいくつかは中間棚を含まないが、中間棚を含むものもある。
【0027】
一態様において、順序付けられた通路のラックセクションSECA、SECBは、セクションSECA、SECBの間で異なる棚のピッチを含む。たとえば、通路のラックセクションSECAは、1つまたは複数のピッチの棚を有するが、通路のラックセクションSECBは、1つまたは複数の異なるピッチの棚を有する(たとえば、セクションSECAの棚のピッチとは異なる)。開示される実施形態の態様によれば、一方の通路のラックセクションSECA、SECBの少なくとも1つの中間棚のピッチは、共通の取り出し通路130Aの順序付けられた通路のラックセクションSECA、SECBの他方の、少なくとも1つの中間棚のピッチに関連付けられる。順序付けられた通路のラックセクションSECA、SECBにおける、中間棚1210の異なるピッチは、関連付けられるように、また共通の取り出し通路130Aの共通の経路の異なるピッチの棚から、混合されたSKU積載物の搬出シーケンス(たとえば、共通のパレット積載物へのパレット積載)にしたがってボット110による複数の(少なくとも2つの)順序付けられた取り出し(すなわち、オーダーシーケンスでの取り出し)をもたらすように選択される。理解され得るように、(たとえば、トラック積載物ポート/パレット積載物を充填するための)保管および取り出しシステム100からの混合積載物の搬出は、取り出し通路(たとえば、外に出るパレットへの移送のためにケースユニットが取り出される通路)を出る様々な積載物に応じて所定の順番に順序付けられ、順序付けられたセクションSECA、SECBの棚のピッチは、ボット110が、共通の取り出し通路経路における積載物の搬出シーケンスの順序にしたがって、順序付けられたシーケンスで2つ以上のケースユニットを取り出すことを容易にする(たとえば、共通の取り出し通路の1つの経路において、共通の取り出し通路から2つ以上のケースユニットが所定の順序で取り出される)。順序付けられたラックセクションSECA、SECBの異なる通路の棚のピッチは、各通路に沿った各ボットの注文処理経路によって複数取り出しが達成されるように、オーダーされた複数取り出し(上述のような単一の経路を備える単一の通路からの2つ以上のケースユニットの取り出し)の可能性を向上させるように関連付けられ、また、ボット110により保管および取り出しシステム100で取り出され、共通の積載物搬出物(たとえば、共通のパレット積載物)を目的とするケースの過半数以上が、共通の取り出し通路の単一の経路中、積載物搬出シーケンスに応じた順序付けられた順番で共通のボット110によって取り出されるように関連付けられる(たとえば、ボット110により取り出される2つ以上のケースは、単一の経路の同一の取り出し通路から取り出され、たとえば、ボットは取り出し通路を通ると単一の方向に移動する)。理解され得るように、開示される実施形態の一態様においては、取り出し通路130Aの両側PAS1、PAS2が順序付けられた通路ラックセクションSECA、SECBを有し、1つの順序付けられたセクションは、共通の取り出し通路130Aの同一の側PAS1、PAS2上の1つまたは複数のセクションと適合されてもよい。理解され得るように、適合された通路ラックセクションは、取り出し通路130Aに沿って、互いに隣接して配置されてもよいし、互いに離間されていてもよい。
【0028】
図2Aおよび2Bを再度参照すると、各移送デッキ130Bまたは保管レベル130Lは、1つまたは複数のリフトピックフェースインターフェース/受け渡しステーションTS(本明細書においては、インターフェースステーションTSと呼称される)を含み、(単一の、または混合ケースピックフェースの)1つまたは複数のケースユニットまたはトートが、リフト積載物操作装置LHDと、移送デッキ130B上のボット110との間で移送される。インターフェースステーションTS(および本明細書において説明されるバッファステーションBS)が、それぞれの移送デッキ130B上のボット110と少なくとも1つのリフト150との間に、ボット110と少なくとも1つのリフト150との間でのピックフェースの移送をもたらすために、インターフェースを提供する。移送デッキまたは保管レベル130Lのうちの1つまたは複数の、1つまたは複数のリフトインターフェースステーションTSは、リフト150Bによる取り出しのため、(ケースユニットなどの)積載物CUの位置決め/バッファのための複数積載物ステーションMLSを有する。本明細書において説明するように、一態様では、各積載物は、ボット110およびリフト150Bの積載物操作装置LHDのうちの1つまたは複数によって、一体として複数積載物ステーションMLSにおいて取り出し/配置される、1つまたは複数のケースユニットのピックフェースである。一態様では、各積載物/ピックフェースのケースユニットは、一体として積載物搬出部内に配置され、他の態様では、積載物搬出部内で分配される。本明細書において説明するように、各リフト150は、一態様では、(たとえば、共通/単一の積載物操作装置LHDを有する、または複数の独立した積載物操作装置LHDを有する、共通インターフェースステーションTSからの)複数積載物の取り出しをもたらすように、別の態様では、単一のリフトの通過で、(たとえば、別々のデッキレベルのインターフェースステーションTSなどからの)複数の独立した積載物の取り出しをもたらすように共通の複数積載物上昇/下降のために構成される複数積載物プラットフォームを有するキャリッジ4001を含む。理解され得るように、一態様では、複数積載物(たとえば、単一の積載物またはユニットとして、まとめて運ばれる複数のピックフェース)が、リフト150による取り出しのために、インターフェースステーションTS(またはバッファステーションBS)の1つまたは複数に位置決めされる。
【0029】
移送デッキ130Bが取り出し通路と各インターフェースステーションTSとの間に介在するように、インターフェースステーションTSは、移送デッキ130Bの、取り出し通路130AおよびラックモジュールRMとは反対側に配置される。上述のように、各取り出しレベル130L上の各ボット110は、各保管レベル130L上の、各保管位置130S、各取り出し通路130Aおよび各リフト150へのアクセスを有するので、各ボット110は、それぞれのレベル130L上の各インターフェースステーションTSへのアクセスも有する。一態様においては、ボット110のインターフェースステーションTSへのアクセスが、高速移動路HSTP上でのボット速度に対して非決定的であるように、インターフェースステーションは、移送デッキ130Bに沿う高速のボット移動路HSTPからオフセットされている。このように、各ボット110は、各インターフェースステーションTSからデッキレベルに応じた各保管スペース130Sへ、およびその逆に、ケースユニット(またはピックフェース、たとえば、ボットにより構築される1つまたは複数のケース)を移動させ得る。
【0030】
一例として、一態様において、たとえばインターフェースステーションTS(および/またはバッファステーションBS)に移送(たとえば、配置)される、ボット110により(たとえば、上述の方法で)構築されるピックフェースは、リフト150によってインターフェースステーションTS(および/またはバッファステーションBS)から取り出されるピックフェースと同一ではない。たとえば、図9を参照すると、ボット110は、ラックモジュールRM(たとえば、図2A)内および/または移送デッキ130B上のバッファBSの保管スペース130Sから、個別のピックフェース7および5を含む第1のピックフェースを形成する(図10~10Eおよび図19、ブロック1900)。ボット110は、リフト150への移送のために、たとえば、インターフェースステーションTSの棚7000B(図9)に第1のピックフェースを移送および配置する(図19、ブロック1910)。理解され得るように、この例において、(たとえば、第1のピックフェースを形成する)個別のピックフェース5、7は例示のみを目的として共通の棚7000B上に配置されるが、他の態様において、個別のピックフェース5、7は、ボット110によって棚の上に配置されたピックフェースが第1のピックフェースとは異なるが、第1のピックフェースと少なくとも1つの共通するケースユニットを含むように、異なる棚7000A~7000F(図9)上に配置される。たとえば、第1のピックフェースは、個別のピックフェース5を含む異なるピクフェースが棚7000B上に配置される一方で、個別のピックフェース7を含む別の異なるピックフェースは、たとえば、棚7000H上に配置されるように分解される。リフト150B1などのリフトは、移送ステーションTSの(たとえば、ボット110およびリフト150B1の両方に共通である)1つまたは複数の棚7000A~7000Fから第2のピックフェースを取り出す(図19、ブロック1920)。ここで第2のピックフェースは、第1のピックフェースとは異なるが、少なくとも1つのケースユニットが第1のピックフェースと第2のピックフェースとの間で共通であるように、個別のピックフェース5、7の少なくとも一方を含む。
【0031】
同様に、一態様では、入庫リフト150(図1のリフト150A参照)によって、たとえば、インターフェースステーションTS(および/またはバッファステーションBS)に移送される(たとえば配置される)ピックフェースは、ボット110によってインターフェースステーションTS(および/またはバッファステーションBS)から取り出されるピックフェースと同じではない。たとえば、図9Aを参照すると、第1のピックフェースが、入庫コンベヤ160CBによって、(1つまたは複数の)搬入ステーション160INから、1つまたは複数のリフト150A1、150A2に移送される、すなわち、リフト150A1、150A2のそれぞれが、第1のピックフェースを取り出す(図20、ブロック2000)。この例では、リフト150A1によって取り出される第1のピックフェースなどの、第1のピックフェースの1つは、個別のピックフェース5、7の組み合わせを含むが、リフト150A2に取り出される他の第1のピックフェースは、個別のピックフェース20、22の組み合わせを含む。リフト150は、リフトの共通の棚の上に保持される1つまたは複数のピックフェースを第1インターフェースステーションに配置し、リフトの共通の棚の上の他のケースユニットを、別の異なるインターフェースステーションへの配置のために、維持することにより、入庫ケースフローの分類をもたらしてもよい。たとえば、リフト150A1は、第1のピックフェース5、7のそれぞれをインターフェースステーションTSの棚7000Bに配置するが、リフト150A2は、他の第1のピックフェース20、22のそれぞれを同じ保管レベル130L上の別のインターフェースステーションTSの棚7000Hに配置する(図20、ブロック2010)。他の態様では、第1のピックフェース5、7が、少なくとも1つの第2のピックフェースへと分解されてもよく、ピックフェース5(たとえば第2のピックフェース)は、棚7000B上に配置されてもよく、一方で、ピックフェース7(たとえば第3のピックフェース)は、棚7000D上に配置される(図20、ブロック2015)。一態様では、リフト150が、1つまたは複数のケースユニットを1つの保管レベルから別の保管レベルへ、たとえば、棚7000Aから棚7000Dへ移送してもよく、ボット110は、(棚7000Aに対応する保管レベルから移送される)移送されたケースユニットを取り出し、移送されたケースユニットを、棚7000Dに対応する保管レベル上の保管スペースに配置する。ボット110は、リフト150A1、150A2により(たとえば、ボット110およびそれぞれのリフト150Aに共通の)(1つまたは複数の)棚7000B、7000H上に配置される(1つまたは複数の)第1のピックフェースが、第2のピックフェースとは異なるが、第2のピックフェースが、第1のピックフェースと共通の、少なくとも1つのケースユニットを含むように、(1つまたは複数の)第2のピックフェースを構築する、または(1つまたは複数の)インターフェースステーションTSから取り出す(図20、ブロック2020)。たとえば、第1のピックフェース5、7は、個別のピックフェース5(または個別のピックフェース7)を含む異なるピックフェースが、ボット110によって取り出されるように分解され、および/または他の第1のピックフェース20、22は、個別のピックフェース20(または個別のピックフェース22)を含む、異なるピックフェースが、ボット110によって取り出されるように分解される。ここで、第2のピックフェースは、第1のピックフェースとは異なるが、少なくとも1つのケースユニットが、第1のピックフェースと第2のピックフェースとの間で共通であるように、第1のピックフェースの個別のピックフェースの少なくとも1つを含む。理解され得るように、第2のピックフェースは、110を用いて少なくとも1つの保管棚上に配置されるピックフェースが、第2のピックフェースとは異なるように、ボットによって分解されてもよく、少なくとも1つのケースユニットは、第2のピックフェースと、少なくとも1つの保管棚上に配置されるピックフェースとの間で共通である。理解され得るように、入庫の移送のために、ピックフェース5、7は、一体としてリフト150A1、150A2から移送され、いずれか1つのインターフェースステーションTSにある(組み合わされたケースユニット/トートを含んでもよい)ピックフェース5、7は、ボット110によって保管アレイに搬送されるときに、ピックフェース5、7内のケースユニット/トートのうちの1つまたは複数が、別々の保管ラック位置(たとえば、別々の保管スペース130S)に搬送されるように、分配されてもよい。同様に、保管ラックから、パレット積載セルまたはトラック積載物搬出部などの積載物搬出部への、(以下においてより詳細に説明される)出庫の移送のために、複数のインターフェースステーションTSのいずれかにあるピックフェース5、7の組み合わされたケース/トートが、積載物搬出部内で分配されてもよい。一態様では、積載物搬出部におけるケースユニット/トートの分配が、所定の積載物搬出部の命令またはシーケンスに関連する望ましいシーケンスで、組み合わされたピックフェースから、ケース/トートをリフトが移送することによってもたらされる。同様に、積載物操作装置LHDによって運ばれる複数の積載物のそれぞれは、所定の積載物搬出部に関連する望ましいシーケンスで移送されてもよい。たとえば、一態様では、リフト150Bの積載物操作装置LHDは、荷卸しにおけるオーダーシーケンスにおいて、単一の配置ステップで(たとえば、共通のピックフェースの)複数の積載物を送る(一態様では、リフト150Bは、オーダーシーケンスにおいて、1回の取り出しステップでケースユニットを取り出す)。他の態様では、リフト150Bは、ケースユニットのオーダーシーケンスをもたらすために、複数の取り出しステップで、ケースユニットを取り出す。一態様では、共通の積載物操作装置上で運ばれる、組み合わされたピックフェースの中の少なくとも1つのピックフェースは、組み合わされたピックフェースの中の他のピックフェースと異なる(たとえば、異なる構成を有する)。
【0032】
一態様において、インターフェースステーションTSは、以下にさらに詳述されるような、ボット110と、リフト150の積載物操作装置LHD(たとえば、インターフェースステーションTSは、ケースユニットを搬送するための移動部品を有さない)との間でのケースユニット(および/またはピックフェース)の受動的な移送(たとえば、受け渡し)のために構成される。たとえば、図2Bも参照すると、インターフェースステーションTSおよび/またはバッファステーションBSは、ボット110の受け渡し(たとえば、取り出しおよび配置)が、ケースユニットまたはトートが棚へおよび棚から移送されるボット110と保管スペース130Sとの間における(本明細書に記載されるような)方法と実質的に同様の受動的な方法で生じるように、(たとえば、積み重ねられたラック棚RTSに対するボット110の上昇能力を利用するために)一態様においては上述の保管棚(たとえば、それぞれがレール1210、1200およびスラット1210Sにより形成されている)と同様である移送ラック棚RTSの1つまたは複数の積み重ねられたレベルTL1、TL2を含む。一態様においては、積み重ねられたレベルTL1、TL2の1つまたは複数の上のバッファステーションBSも、リフト150の積載物操作装置LHDに対する受け渡し/インターフェースステーションとして機能する。一態様において、ボット110’などのボット110が保管棚の単一のレベル130Lへのケースユニットの移送のために構成される場合、インターフェースステーションTSおよび/またはバッファステーションBSは、(たとえば、図1Dに関して上述される保管レベル130Lの保管ラック棚と実質的に同様である)単一レベルの移送ラック棚も含む。理解され得るように、単一レベルの保管および移送棚を提供する、ボット110’を備える保管および取り出しシステムの動作は、本明細書に記載のものと実質的に同様である。また理解され得るように、積み重ねられたラック棚RTS(および/または単一レベルのラック棚)への、ケースユニット(たとえば、個別のケースユニットまたはピックフェース)およびトートの積載物操作装置LHDの受け渡し(たとえば、取り出しおよび配置)は、ケースユニットまたはトートが棚へおよび棚から移送されるボット110と保管スペース130Sとの間における(本明細書に記載されるような)方法と実質的に同様の受動的な方法で生じる。他の態様において、棚は、ボット110およびリフト150の積載物操作装置LHDの1つまたは複数からケースユニットまたはトートを取り出し配置するために、任意の適切な移送アーム(移送アームは、図6に示されるボット110の移送アーム110PA、および/または、図4A~5Bに示される積載物操作装置の移送アームと実質的に同様であるが、移送アームがインターフェースステーションTSの棚に組み込まれる場合は、Z方向の移動は省かれ得る)を含んでもよい。アクティブな移送アームを備えるインターフェースステーションの適切な例は、たとえば、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2010年4月9日に出願された米国特許出願第12/757,354号明細書に記載される。
【0033】
一態様において、インターフェースステーションTSに対するボット110の位置決めは、保管スペース130Sに対するボットの位置決めと実質的に同様の方法で生じる。たとえば、一態様において、保管スペース130SおよびインターフェースステーションTSに対するボット110の位置決めは、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/327,035号(現在は米国特許第9,008,884号)明細書および2012年9月10日に出願された米国特許出願第13/608,877号(現在は米国特許第8,954,188号)明細書に記載のものと実質的に同様の方法で生じる。たとえば、図1および1Bを参照すると、ボット110は、レール1200上/内に配置されるスラット1210Sおよび/または(開口、反射面、RFIDタグなどの)位置決め特徴部130Fを検出する1つまたは複数のセンサ110Sを含む。スラットおよび/または位置決め特徴部130Fは、たとえば、保管スペースおよび/またはインターフェースステーションTSに対する、保管および取り出しシステム内のボット110の位置を特定するように配置される。一態様において、ボット110は、保管および取り出しシステム100内のボット110の位置を少なくとも部分的に判定するために、たとえばスラット1210Sを計数する制御装置110Cを含む。他の態様において、位置決め特徴部130Fは、ボット110により検出されると、保管および取り出しシステム100内でのボット110の位置判定をもたらすアブソリュートまたはインクリメンタルエンコーダを形成するように配置されてもよい。
【0034】
理解され得るように、図2Bを参照すると、各インターフェース/受け渡しステーションTSの移送ラック棚RTSは、共通の移送ラック棚RTS上に、(たとえば、対応する数のケースユニットまたはトートを保持するために1つまたは複数の保管ケース保持位置を有する)複数積載物ステーションMLSを画定する。上述のように、複数積載物ステーションの各積載物は、ボットまたは積載物操作装置LHDのいずれかによって取り出され、配置される単一のケースユニット/トートまたは(たとえば、一体として移動させられる複数のケースユニット/トートを有する)複数ケースのピックフェースである。理解され得るように、上述のボットの位置決めは、複数積載物ステーションMLSの保持位置の所定の1つから、ケースユニット/トートおよびピックフェースを取り出し、配置するために、ボット110が自らを複数積載物ステーションMLSに対して配置することを可能にする。インターフェース/受け渡しステーションTSは、入庫および/または出庫のケースユニット/トートおよびピックフェースが、ボット110とリフト150の積載物操作装置LHDとの間で移送されるときに一時的に保管されるバッファを画定する。
【0035】
一態様においては、1つまたは複数の周辺ピックフェースバッファ/受け渡しステーションBS(インターフェースステーションTSと実質的に同様であり、本明細書においてはバッファステーションBSという)も、移送デッキ130Bが取り出し通路と各バッファステーションBSとの間に介在するように、移送デッキ130Bの、取り出し通路130AおよびラックモジュールRMと反対側に配置される。周辺バッファステーションBSは、インターフェースステーションTSの間に散在されるか、あるいは一態様においては図2Aおよび2Bに示されるように、インターフェースステーションTSと直線状にある。一態様において、周辺バッファステーションBSは、レール1210、1200およびスラット1210Sによって形成され、インターフェースステーションTSの(分離したセクションではあるが)延長である(たとえば、インターフェースステーションおよび周辺バッファステーションは、共通のレール1210、1200により形成される)。このように、周辺バッファステーションBSは、一態様においては、インターフェースステーションTSに関して上述したような移送ラック棚RTSの1つまたは複数の積み重ねられたレベルTL1、TL2を含むが、他の態様において、バッファステーションは、単一レベルの移送ラック棚を含む。周辺バッファステーションBSは、ケースユニット/トートおよび/またはピックフェースが、以下にさらに詳述されるように同一の保管レベル130L上で1つのボット110から別の異なるボット110へと移送されているときなど、任意の適切な理由で一時的に保管されるバッファを画定する。理解され得るように、一態様において、周辺バッファステーションBSは、取り出し通路130A内および移送デッキ130Bに沿った任意の場所を含む、保管および取り出しシステムの任意の適切な場所に配置される。理解され得るように、バッファステーションBSに配置されたケースユニットは、一態様においては、ボット110によって、また他の態様においては、バッファステーションBSをインターフェースステーションTSに接続する任意の適切なコンベヤによって、インターフェースステーションTSへ移送される。一態様において、ケースユニットがボット110によってバッファステーションBSからインターフェースステーションTSへ移送される場合、この移送は、たとえば、別のタスク(たとえば、保管部へのピックフェースの移送、ピックフェースの分類、保管部からのピックフェースの移送など)のためのルートにおいて移送デッキに沿って移動し、バッファステーションBSのそばを移動するボット110が、バッファステーションBSからピックフェースを取り出すために停止し、他のタスクを実施する工程の間にピックフェースをインターフェースステーションTSへ移送するような、適時的な移送である。
【0036】
依然として図2Aおよび2Bを参照すると、一態様において、インターフェースステーションTSは、インターフェースステーションTSの1つまたは複数のレベルTL1、TL2で1つまたは複数の棚RTSへ、および1つまたは複数の棚RTSからケースユニットを移送するために、ボット110が所定のインターフェースステーションTSで「縦列駐車」するように、道路の脇にある駐車スペースと同様の方法で、移送デッキ130Bに沿って配置される。一態様において、(たとえば、縦列駐車されるときの)ボット110のインターフェースステーションTSでの移送の向きは、ボット110が高速ボット搬送路HSTPに沿って移動しているときの向きと同一である(たとえば、インターフェースステーションは、移送デッキのボット移動方向および/またはリフト150が上に配置される移送デッキの側部と略平行である)。ボット110の周辺バッファステーションBSとの相互作用も、(たとえば、縦列駐車されるときの)ボット110の周辺バッファステーションBSでの移送の向きが、ボット110が高速ボット搬送路HSTPに沿って移動しているときの向きと同一であるような縦列駐車によって生じる。
【0037】
別の態様において、図3Aおよび3Bを参照すると、少なくともインターフェースステーションTSは、移送デッキ130Bから延伸する延伸部またはピア(pier)130BD上に配置される。一態様において、ピア130BDは、ボット110が(上述のものと実質的に同様の方法で)水平方向の支持部材1200に固定されるレール1200Sに沿って移動する取り出し通路と同様である。他の態様において、ピア130BDの移動面は、移送デッキ130Bの移動面と実質的に同様であってもよい。各ピア130BDは、移送デッキ130Bが取り出し通路と各ピア130BDとの間に介在するように、移送デッキ130Bの、取り出し通路130AおよびラックモジュールRMとは反対の側などの側に配置される。ピア130BDは、高速ボット搬送路HSTPの少なくとも一部に対してゼロではない角度で移送デッキから延伸する。他の態様において、ピア130BDは、移送デッキ130BDの端部130BE1、130BE2を含む、移送デッキ130Bの任意の適切な部分から延伸する。理解され得るように、周辺バッファステーションBSD(上述の周辺バッファステーションBSと実質的に同様)も、少なくともピア130BDの一部に沿って配置されてもよい。
【0038】
次に図4A、4Bおよび5を参照すると、上記のように、一態様では、インターフェースステーションTSは、受動型ステーションであり、そして、リフト150A、150Bの積載物移送または操作装置LHDは、能動型の移送アームまたは取り出しヘッド4000A、4000Bを有する。一態様では、搬入および搬出コンベヤ160CA、160CBと、積み重ねられたデッキレベル130Cの、(一態様では、積み重ねられた移送ラック棚RTSを含む)(1つまたは複数の)インターフェースステーションTSの1つまたは複数との間を連通するリフト150は、往復リフトである(たとえば、リフトが、単一の直線進路に沿って直線的に、(図5に示されるリフトの基準座標系REFLに対して)Z方向で双方向に移動する)。リフト150は、Z方向における移動の速度において制限されず、(連続動作またはパーテルノステル型リフトではなく)高速リフトであり、リフトの移送の速度またはスピードは、保管および取り出しシステムへの、および保管および取り出しシステムからのケースユニットの移送において、範囲を定める要素ではない。たとえば、リフト150によるケースユニットの移送処理速度は、ボット110によるケースユニットの移送処理速度と実質的に等しい。理解され得るように、一態様では、搬入および搬出リフト150A、150Bは、垂直方向の往復リフトとして説明されるが、他の態様では、搬入および搬出リフト150A、150Bは、保管構造130へおよび保管構造130からケースピックフェースを搬送するための任意の適切なピックフェース搬送システムである。たとえば、他の態様では、搬入および搬出リフトモジュール150A、150Bは、同期的または非同期的に動作する、往復リフト、任意の適切な自動材料操作システム、コンベヤ、ボット、回転台、ローラーコンベヤ、複数レベルコンベヤ(たとえば、パーテルノステルコンベヤ)のうちの1つまたは複数である。
【0039】
本明細書において説明されるように、リフト150は、複数レベルの移送デッキ130Bのうちの、2つ以上のレベル130Lを行き来し、および接続し、複数レベルの移送デッキ130Bからピックフェースを上昇および下降させるために配置される。本明細書において説明されるように、たとえば、インターフェースステーションTSに配置される複数積載物が、リフト150の積載物操作装置LHDを用いて取り出され、リフト150によって、出庫コンベヤ160CBなどの荷卸しコンベヤステーションへと向かう、複数の移送デッキレベル130Bの1回の通過/横断で搬送される。本明細書に記されるように、一態様では、複数積載物の取り出しは、リフトの1回の停止でもたらされるように、(共通の積載物操作装置LHDを用いて、または複数の積載物操作装置LHDによってもたらされる)共通のインターフェースステーションTSからの共通の取り出しである。他の態様では、複数積載物は、複数レベルの移送デッキ130Bの、別々のレベル130Lの別々のインターフェースステーションTSから、したがって、(たとえば、リフト移動方向および/または周期動作の変更のない)複数のデッキレベルの1回の通過/横断の範囲内であるが、リフトの複数回の停止で取り出される。本明細書においてさらに説明されるように、リフト150によって搬出ステーションへと送られるケース積載物/ピックフェースは、ケース積載物ストリームを形成すると考えられる(たとえば、各リフト150が、1つのケース積載物ストリームを作成する)。
【0040】
たとえば、図4A~5Bを参照すると、一態様では、各リフト150の(取り出しヘッド4000A、4000B、4000C、4000Dなどの)取り出しヘッドは、共通の複数積載物の(たとえば、保管および取り出しシステムの複数のレベル130Lに対する)上昇/下降のために構成される複数積載物(たとえば、単一の積載物またはユニットとしてまとめて運ばれる複数のピックフェース)プラットフォーム(たとえば積載物操作装置LHD)を含む。一態様では、取り出しヘッド4000A、4000B、4000C、4000Dは、(たとえば、共通/単一の積載物操作装置LHDを用いた、または複数の独立して動作可能な積載物操作装置LHDを用いた、共通のインターフェースステーションからの)複数積載物の取り出しをもたらす。別の態様では、取り出しヘッド4000A、4000B、4000C、4000Dは、(たとえば、図1、出庫コンベヤ160CBなどの)(1つまたは複数の)荷卸しコンベヤステーション、または他の任意の適切なピックフェース保持/搬送ステーションへと向かう一度の通過/横断で、(たとえば、保管および取り出しシステムの別々のレベル130L上に配置される別々のインターフェースステーションTSなどからの)複数の独立した積載物の取り出しをもたらす。それに応じて、複数積載物が、(1つまたは複数の)リフト150による取り出しのために、インターフェースステーションTSのそれぞれに、または他の態様では、インターフェースステーションTSの1つまたは複数に位置決めされる。理解され得るように、インターフェースステーションTSのそれぞれまたはいずれかにある(1つまたは複数の)複数積載物は、リフト150の積載物操作装置LHDによって取り出され、リフト150によって、たとえば、(1つまたは複数の)搬出ステーション160UTの搬出コンベヤ160CB、または他の適切なピックフェース保持/搬送ステーションへの、保管および取り出しシステムのレベル130Lに対する、取り出しヘッド4000A、4000Bの1回の通過/横断で、搬送される。上記のように、一態様では、複数積載物の取り出しは、(複数積載物の取り出しが取り出しヘッド4000A、4000Bの1回の停止でもたらされるように、共通の積載物操作装置を用いて、または複数の独立した積載物操作装置LHDによってもたらされる)共通のインターフェースステーションTSからの共通の取り出しである。他の態様では、複数積載物の取り出しは、保管および取り出しシステムの別々のレベル130Lにある、別々のインターフェースステーションTSから、したがって、複数回の(しかし、たとえば、取り出しヘッド4000A、4000Bの方向または周期動作の変更のない、一度の通過/横断の範囲内である)停止で取り出される。
【0041】
一態様では、入庫リフトモジュール150Aおよび出庫リフトモジュール150Bは、(以下において説明するように)異なる種類の取り出しヘッドを有するが、他の態様では、入庫リフトモジュール150Aおよび出庫リフトモジュール150Bは、以下において説明される取り出しヘッドの1つと類似の、同じ種類の取り出しヘッドを有する(たとえば、リフト150A、150Bの両方が、取り出しヘッド4000Aを有する、またはリフト150A、150Bの両方が、取り出しヘッド4000Bを有する)。たとえば、入庫および出庫リフトモジュール150A、150Bの両方が、垂直マスト4002を有し、スライド4001は垂直マスト4002に沿って移動する(1つのマストが図示されているが、他の態様では複数のマストが存在する)。(1つまたは複数の)マスト4002は、たとえば、搬入および搬出ステーション160IN、160UTの、搬入および搬出コンベヤ160CA、160CBが位置するなどの基部レベルBL(図2B)と、複数レベルの保管アレイの、任意の望ましいデッキまたは保管レベル130Lとの間に亘る。1つまたは複数のキャリッジ、または、1つまたは複数のスライド4001は、基部レベルBLと、望ましい保管レベル130Lにある望ましいインターフェースステーション棚との間で、スライド(およびそこに取り付けられる取り出しヘッド4000A、4000B)を上昇または下降させるように構成される、(たとえば、制御サーバ120に接続される)任意の適切な駆動ユニット4002Dの推進力下で、(1つまたは複数の)マスト4002に沿って移動する。駆動ユニット4002Dは、チェーン駆動装置、ベルト駆動装置、スクリュー駆動装置、リニアアクチュエータ、ソリッドステートドライブ、または(1つまたは複数の)スライド、およびそこに取り付けられる取り出しヘッド4000A、4000Bを、(1つまたは複数の)マスト4002に沿って直線的に駆動することが可能である他の任意の駆動装置のうちの1つまたは複数である。
【0042】
理解され得るように、リフト150は、(1つまたは複数の)取り出しヘッド4000A、4000Bを、インターフェースステーションTS棚に対して位置決めするための、任意の適切な取り出しヘッド位置決めシステムを含む。たとえば、制御サーバ120と共に、インターフェースステーションTS棚および入庫/出庫コンベヤ160CA、160CBに対する、(1つまたは複数の)取り出しヘッド4000A、4000Bの位置測定を提供する、任意の適切なエンコーダまたは位置センサSENSが、設けられる。たとえば、制御サーバ120は、リフト駆動装置4002D、4005、4005Aに制御信号を提供する。制御サーバ120は、また、(1つまたは複数の)取り出しヘッドが、マスト4002に沿って移動すると、位置センサSENSからの信号を受信し、信号に基づいてインターフェースステーションTS棚に対する取り出しヘッドの位置を判定する。制御サーバ120は、センサSENSの信号に基づいて、(1つまたは複数の)取り出しヘッドを、所定のインターフェースステーション棚に停止させ、1つまたは複数のケースユニットをインターフェースステーションTS棚から取り出す、またはインターフェースステーションTS棚に配置するために、以下においてより詳細に説明されるように、積載物操作装置LHDの伸長をもたらす。
【0043】
上記のように、(1つまたは複数の)入庫リフトモジュール150Aは、取り出しヘッド4000Aを含み、取り出しヘッド4000Aは、(1つまたは複数の)スライドが移動すると、取り出しヘッド4000Aが(1つまたは複数の)スライド4001と共に移動するようにスライド4001に取り付けられることなどによって、(1つまたは複数の)マスト4002に従属して移動可能である。この態様では、取り出しヘッド4000Aは、本明細書において積載物操作装置LHDAと呼称される取り出しヘッド部またはエフェクタを含み、取り出しヘッド部またはエフェクタは、積載物を収容するためのプラットフォームPFMを形成するために基部部材4272に取り付けられる1つまたは複数のタインまたはフィンガ4273を有する。プラットフォームPFMは、プラットフォームPFMの共通昇降機にある1つまたは複数のピックフェースを保持するように構成される共通昇降機を有する積載物支持部を形成する。一態様では、共通昇降機は、実質的に平坦な共通面であるが、他の態様では、共通昇降機は、リフトが、すべての積載物を一度に、リフトの昇降の1回の停止で、取り出しおよび配置することができるように、リフトの共通取り出しおよび配置昇降位置を有して、積み重ねられた棚またはエフェクタを含む(たとえば、図5Cに示されるように、取り出しヘッド4000A、4000Bのうちの1つまたは複数が、積み重ねられた棚またはエフェクタLHDAを含む)。理解され得るように、リフト150Aに対して、取り出しヘッド4000Aの積み重ねられたエフェクタが図示されているが、一態様では、リフト150Bの取り出しヘッド4000Bの1つまたは複数のエフェクタLHDA、LHDBが、積み重ねられたエフェクタを含む。フィンガ4273は、(以下においてより詳細に説明するように)積載物操作装置LHDと棚との間で1つまたは複数のケースユニットを移送するために、インターフェースステーションTS棚のスラット1210Sを、またはスラット1210S間を通過するように構成される。基部部材4272は、フレーム4200の1つまたは複数のレール4360Sに移動可能に取り付けられ、また、レール4360Sは、スライド4001に取り付けられる。ベルト駆動装置、チェーン駆動装置、スクリュー駆動装置、ギヤ駆動装置などの(駆動装置4002Dに形状において実質的に類似であるが、駆動装置4005は駆動装置4002Dよりも小型であってもよいため、能力においては類似でなくてもよい)任意の適切な駆動ユニット4005が、フレーム4200に取り付けられ、((1つまたは複数の)フィンガ、すなわちエフェクタLHDAを用いて)基部部材4272を矢印4050の方向(たとえば、リフト基準座標系REFLに対してY方向)に駆動するために、基部部材4272に連結される。積載物プラットフォームPFMは、それぞれがその上で(1つまたは複数の)ケースユニット/トートまたは(1つまたは複数の)ピックフェースを保持するために配置される、1つまたは複数の積載物ステーションLST1~LST3を含む。一態様では、各プラットフォームPFMが、3つの積載物ステーションを有して図示されているが、他の態様では、プラットフォームは、3つより多い、または少ない積載物ステーションを有する。1つまたは複数の積載物ステーションLST1~LST3内の、(1つまたは複数の)ケースユニット/トート、またはピックフェースのそれぞれが、一体としてリフト150へ、またはリフト150から移送されるが、積載物ステーション内に複数のケースユニット/トート(たとえば、ピックフェース)がある場合、一態様では、ピックフェースは、ピックフェースを形成する1つまたは複数のケースユニットが、ピックフェースの(1つまたは複数の)他のケースユニットとは異なる保管レベル130Lのセクションに分配されるように分解されるが、他の態様では、ピックフェースは、本明細書において説明される方法で、一体として保管スペース130S内に配置されてもよいことが理解されるべきである。
【0044】
出庫リフトモジュール150Bも、スライドが移動すると取り出しヘッド4000Bがスライド4001と共に移動するように、スライド4001に取り付けられる取り出しヘッド4000Bを含む。この態様において、取り出しヘッド4000Bは、それぞれが、それぞれのベース部材4272Aに取り付けられる1つまたは複数のタインまたはフィンガ4273を有する、1つまたは複数の取り出しヘッド部分またはエフェクタ(たとえば、移送アーム)LHDA、LHDB(それぞれが、取り出しヘッド4000Aと実質的に同様である)を含む。各ベース部材4272Aは、後にスライド4001に取り付けられるフレーム4200Aの1つまたは複数のレール4360SAに可動に取り付けられる。ベルト駆動部、チェーン駆動部、ねじ駆動部、ギヤ駆動部などの任意の適切な駆動ユニット4005Aは、フレーム4200Aに取り付けられ、矢印4050の方向に(フィンガを備える)それぞれのベース部材4272Aを駆動するためにそれぞれのベース部材4272Aに連結される(各エフェクタが矢印4050の方向において独立して可動であるように、各エフェクタはそれぞれの駆動ユニットを有する)。取り出しヘッド4000B上には2つのエフェクタLHDA、LHDBが図示されているが、取り出しヘッド4000Bは、ケースユニット/ピックフェースがインターフェースステーションTSから以下にさらに詳述されるように個別に取り出されるように、たとえば、インターフェースステーションTSのケースユニット/ピックフェース保持位置の数に対応する任意の適切な数のエフェクタを含む。
【0045】
一態様では、図5Aを参照すると、搬入および搬出リフト150のうちの1つまたは複数は、それぞれが対応するキャリッジまたはスライド4001A、4000Bに取り付けられる複数の取り出しヘッド4000C、4000Dを含む。スライド4001A、4001Bのそれぞれ(およびそこに取り付けられる取り出しヘッド)が、それぞれの(上に説明された駆動装置4002Dに実質的に類似である)駆動装置4002DA、4002DBによってZ方向に独立して移動可能となるように、マスト4002に取り付けられる。図5Aに示される各取り出しヘッド4000C、4000Dは、単一の積載物操作装置を含むが、他の態様では、取り出しヘッド4000C、4000Dのうちの1つまたは複数は、取り出しヘッド4000Bに類似の方法で個別に作動される複数の積載物操作装置を含むことが理解されるべきである。理解され得るように、各取り出しヘッドに、マスト4002に沿った(たとえば、基部レベルBLから、たとえば、最上部保管レベル130Lにあるインターフェースステーション棚までの)フルストロークの移動が提供されるように、スライド4001A、4001Bのそれぞれと、そこに取り付けられる(1つまたは複数の)取り出しヘッドの間に適切な間隙が提供されることが望ましい。
【0046】
別の態様では、上で説明されたように、リフト150A、150Bの各積載物操作装置は、積載物操作装置上でピックフェースを構築するために、積載物操作装置上にある1つまたは複数のケースユニットを分類するように構成される。たとえば、図5Bを参照すると、キャリッジ4200Bは、積載セクション4110PLを有するフレーム4110Fを含む。積載物操作装置LHDの積載セクション4110PLは、積載ベッド4110PB、フェンスまたは基準点部材4110PF、移送アームLHDA、およびプッシャーバーまたは部材4110PRを含む。一態様では、積載ベッド4110PBは、フィンガ4273A~4273Eと略平行となるようにフレーム110Fに取り付けられる1つまたは複数のローラ4110RLを含み、積載セクション110PL内で運ばれる1つまたは複数のケースユニットは、ケースユニットを積載セクション4110PL内の所定の位置に、および/または積載セクション4110PL内の他のケースユニットに対して位置決めするために(たとえば、以下において説明されるように、移送アームLHDAの伸長方向により画定される、たとえば、リフト基準座標系に対してY方向の、ケースユニットの、前後ではない、横方向の位置合わせをするために)、X方向に移動可能である(たとえば、フレーム/積載セクションの所定の位置、および/またはリフト基準座標系REFLの1つまたは複数のケースユニットの位置基準に対して位置合わせされることが可能である)。一態様では、ローラ4110RLは、積載セクション4110PL内でケースユニットを移動させるために、任意の適切なモータによって駆動されてもよい(たとえば、それぞれの軸の周りで回転されてもよい)。他の態様では、積載物操作装置LHDは、積載セクション4110PL内で(1つまたは複数の)ケースユニットを、X方向に沿って所定の位置へと移動させるために、ケースユニットをローラ4110RLの上に押し出すための、1つまたは複数の横方向位置合わせ用可動式プッシャーバー(図示されず)を含む。横方向位置合わせ用可動式プッシャーバーは、たとえば、その開示内容の全てがすでに参照により本明細書に組み込まれている、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,952号明細書に記載されるものと実質的に類似であってもよい。プッシャーバー4110PRは、フェンス4110PFおよび/または移送アームLDHAの取り出しヘッド4270と共に、その開示内容の全てがすでに参照により本明細書に組み込まれている、2015年1月23日に出願された米国仮特許出願第62/107,135号明細書に記載される方法で、積載物エリア4110PL内での、(1つまたは複数の)ケースユニットの前後方向の位置合わせをもたらすために、リフト基準座標系REFLに対しY方向に移動可能である。
【0047】
さらに図5Bを参照すると、ケースユニットは、積載ベッド4110PB上に配置され、移送アームLHDAを用いて積載ベッド4110PBから取り除かれる。移送アームLHDAは、たとえば、その開示内容の全てがすでに参照により本明細書に組み込まれている、2015年1月23日に出願された米国仮特許出願第62/107,135号明細書に記載されるように、実質的に積載セクション4110PL内に位置するリフト機構またはユニット5000を含む。リフト機構5000は、ピックフェースおよび/または個別のケースユニットをインターフェースステーションTSの棚に、および棚から取り出しおよび/または配置するために、キャリッジ4200BのZ方向の移動に加えて、またはその代わりに、積載物操作装置LHDによって運ばれ、保管構造130内の位置へと上昇されるピックフェースの粗配置および微配置の両方を提供する。
【0048】
リフト機構5000は、異なる/複数のSKUまたは複数取り出しの積載物がリフト150により操作されるように、組み合わされたロボット軸の移動(たとえば、プッシャーバー4110PR、リフト機構5000、取り出しヘッドの延伸部および前方/後方の位置合わせ機構の、組み合わされた実質的に同時の移動)が実施されるように構成される。一態様において、リフト機構5000の作動は、後述されるようなプッシャーバー4110PRの作動から独立している。リフト機構5000およびプッシャーバー4110PRの軸を切り離すことは、組み合わされた取り出し/配置シーケンスをもたらし、これは取り出し/配置サイクル時間の減少、保管および取り出しシステムの処理量の増加、および/または、上述のような保管および取り出しシステムの保管密度の増加をもたらす。たとえば、リフト機構5000は、ケースユニットを積載ベッド41110PL上の所定の位置に、そして移送アームLHDA上に分類および位置合わせすることを可能にするために、積載物操作装置LHDの積載ベッド4110PLからケースユニットを上昇させることを提供する。一態様では、ケースユニットは、分類または位置合わせが望ましければ、積載ベッド上に下降される、あるいは、移送アームLHDAは、たとえば、積載物操作装置LHDの、(1つまたは複数の)マスト4002に沿った行き来に加えての、移送アームLHDAのフェンス4110PF上方における副次的な上昇なしに、アームが、インターフェースステーションTSへ/からケースユニットを取り出し/配置するために伸長および収縮することを可能にするために、少なくとも部分的に上昇したままであってもよい。
【0049】
リフト機構は、積載物操作装置LHDの取り出しヘッド4270がZ軸に沿って(たとえば、Z方向に)双方向に移動(たとえば、往復)するように、任意の適切な方法で構成されてもよい。一態様において、リフト機構5000はマスト5000Mを含み、取り出しヘッド4270は任意の適切な方法でマスト4200Mに可動に取り付けられる。マスト4200Mは、Y方向に沿って可動であるように任意の適切な方法でフレーム4110Fに可動に取り付けられる。一態様において、フレームは、マスト4200Mがスライド可能に取り付けられるガイドレール4360Sを含む。移送アーム駆動部4005は、少なくともY方向およびZ方向に沿った移送アームLHDAの移動をもたらすために、フレームに取り付けられてもよい。一態様において、移送アーム駆動部4005は、延伸モータ4301およびリフトモータ4302を含む。延伸モータ4301は、フレーム4110Fに取り付けられてもよく、ベルトおよびプーリー伝達部4260A、ねじ駆動伝達部(図示せず)および/またはギヤ駆動伝達部(図示せず)など、任意の適切な方法でマスト4200Mに連結されてもよい。リフトモータ4302は、マスト4200Mに取り付けられてもよく、ベルトおよびプーリー伝達部4271、ねじ駆動伝達部(図示せず)および/またはギヤ駆動伝達部(図示せず)など、任意の適切な方法で取り出しヘッド4270に連結されてもよい。一例として、マスト4200Mは、ガイドレール4280などのガイドを含み、取り出しヘッド4270は、ガイドレール4280に沿ったZ方向でのガイドされた移動のために、ガイドレール4280に沿って取り付けられる。他の態様において、取り出しヘッド4270は、Z方向でのガイドされた移動のために任意の適切な方法でマストに取り付けられる。伝達部に関して、他の態様においては、取り出しヘッドをZ方向に移動させるために任意の適切な線形アクチュエータが用いられる。延伸モータ301用の伝達部260Aは、伝達部271に関して本明細書に記載されるものと実質的に同様である。
【0050】
依然として図5Bを参照すると、積載物操作装置LHDの取り出しヘッド4270は、積載物操作装置LHDとインターフェースステーションTSとの間で(たとえば、図2A)、また他の態様においては、ボット110とリフトモジュール150との間で直接的に、ケースユニットを移送する。一態様において、取り出しヘッド4270は、ベース部材4200B1と、1つまたは複数のタインまたはフィンガ4273A~4273Eと、1つまたは複数のアクチュエータ4274A、4274Bとを含む。ベース部材4200B1は、ガイドレール4280に沿って乗りかかるように、上述のようにマスト4200Mに取り付けられる。1つまたは複数のタイン4273A~4273Eは、タイン4273A~4273Eの遠位端(たとえば、自由端)がベース部材4200B1から片持ち支持されるように、タイン4273A~4273Eの近位端でベース部材4200B1に取り付けられる。再び図1Bを参照すると、タイン4273A~4273Eは、インターフェースステーションTSの棚のケースユニット支持面CUSPを形成するスラット1210Sの間への挿入のために構成される。
【0051】
タイン4273A~4273Eの1つまたは複数は、Z方向に可動であるように、(上述のものと同様のスライド/ガイドレール上などで)ベース部材4200B1に可動に取り付けられる。他の態様においては、任意の数のタインがベース部材4200B1に取り付けられるが、図面に示される態様においては、たとえば、5つのタイン4273A~4273Eがベース部材4200B1に取り付けられる。タイン4273A~4273Eのうちの任意の数がベース部材4200B1に可動に取り付けられるが、図面に示される態様においては、たとえば、(取り出しヘッド4270の中心線CLに対して)最も外側のタイン4273A、4273Eがベース部材4200B1に可動に取り付けられる一方で、残りのタイン4273B~4273Dは、ベース部材4200B1に対して移動不能である。
【0052】
この態様において、取り出しヘッド4270は、積載物操作装置LHDへおよび積載物操作装置LHDからより小さな大きさのケースユニット(および/またはケースユニットの群)を移送させるためには、3つのタイン4273B~4273Dのみを用い、積載物操作装置LHDへおよび積載物操作装置LHDからより大きな大きさのケースユニット(および/またはケースユニットの群)を移送させるためには、5つのタイン4273A~4273Eを用いる。他の態様においては、より小さな大きさのケースユニットを移送させるために、3つ未満のタインが用いられる(たとえば、3つ以上のタインがベース部材4200B1に可動に取り付けられる場合など)。たとえば、一態様においては、たとえばインターフェースステーションの棚の上の他のケースユニットを妨害することなく、積載物操作装置へおよび積載物操作装置から移送されている最も小さなケースユニットが、スラット1210Sの間の距離X1ほどの幅を有するように、1つ以外の全てのタイン4273A~4273Eがベース部材4200B1に可動に取り付けられる(図1B参照)。
【0053】
移動不能なタイン4273B~4273Dは、取り出しヘッド4270の取り出し面SPを画定し、全てのサイズのケースユニット(および/またはピックフェース)を移送するときに用いられるが、可動なタイン4273A、4273Eは、より大きなケースユニット(および/またはピックフェース)を移送するために移動不能なタイン4273B~4273Dに対して選択的に(たとえば、アクチュエータ274A、274BによりZ方向へ)上昇および下降させられる。依然として図5Bを参照すると、タイン4273A~4273Eの全てが、各タイン4273A~4273Eのケースユニット支持面SFが取り出しヘッド4270の取り出し面SPと一致するように配置されている例が示されるが、理解され得るように、タイン4273A、4273Eのケースユニット支持面SFが取り出し面SPから(たとえば、下方に)オフセットされており、タイン4273A、4273Eが取り出しヘッド4270により把持される1つまたは複数のケースユニットと接触せず、インターフェースステーションTSの棚の上の所定のケースユニット保持位置に配置されている、取り出されていないケースユニットに干渉しないように、2つの端部のタイン4273A、4273Eは他のタイン4273B~4273Dに対して(たとえば、Z方向において)下側に配置されるように可動である。
【0054】
タイン4273A~4273EのZ方向への移動は、移送アームLHDAの任意の適切な場所に取り付けられた1つまたは複数のアクチュエータ4274A、4274Bによってもたらされる。一態様において、1つまたは複数のアクチュエータ4274A、4274Bは、取り出しヘッド4270のベース部材4200B1に取り付けられる。1つまたは複数のアクチュエータは、1つまたは複数のタイン4273A~4273EをZ方向に移動させることができる、線形アクチュエータなどの任意の適切なアクチュエータである。たとえば、図5Bに示される態様においては、各可動なタインがZ方向に独立して移動可能であるように、可動なタイン4273A、4273Eのそれぞれに対して1つのアクチュエータ4274A、4274Bが存在する。他の態様においては、2つ以上のタインがZ方向に一体として移動するように、1つのアクチュエータが2つ以上の可動なタインに連結されてもよい。
【0055】
理解され得るように、1つまたは複数のタイン4273A~4273Eを取り出しヘッド4270のベース部材4200B1上に可動に取り付けることは、大きなケースユニットおよび/またはピックフェースの取り出しヘッド4270上への完全な支持を提供しつつ、小さなケースユニットを、たとえば、インターフェースステーションTSの棚の上に配置されている他のケースユニットと干渉することなく取り出し、配置する能力も提供する。インターフェースステーションで他のケースユニットと干渉することなく様々な大きさのケースユニットを取り出し、配置する能力は、インターフェースステーションの棚の上のケースユニット間の隙間G(図9)の大きさを減少させる。
【0056】
再び図5Bを参照し、プッシャーバー4110PRは移送アームLHDAから独立して移動可能であることにも留意する。プッシャーバー4110PRは、たとえば、ガイドロッドおよびスライド構成など、任意の適切な方法でフレーム4110Fに可動に取り付けられ、Y方向(たとえば、移送アームLHDAの延伸/後退方向に略平行な方向)に沿って作動される。一態様において、少なくとも1つのガイドロッド4360は、プッシャーバー4110PRのY方向への移動をガイドするために、積載セクション4110PL内に取り付けられる。一態様において、少なくともガイドロッド/スライド構成は、積載セクション4110PL内につながってプッシャーバー4110PRを保持する。プッシャーバー4110PRは、モータ4303および伝達部4303Tなど、任意の適切なモータおよび伝達部によって作動される。一態様において、モータ4303は回転モータであり、伝達部4303Tはベルトおよびプーリー伝達部である。他の態様において、プッシャーバー110PRは、実質的に回転部品を有さない線形アクチュエータによって作動されてもよい。
【0057】
プッシャーバー4110PRは、ローラ4110RLに略垂直となり、取り出しヘッド4270に干渉しないように、積載セクション4110PL内に配置される(プッシャーバー4110PRは、フィンガ4273A~4273Eが、積載ベッド4110PB内へと下降するときに通過するスロット4351を含み、スロット4351は、フィンガ4273A~4273Eに対する、妨げられることのない移動を可能にするようにサイズ決めされる)。プッシャーバー4110PRは、ローラ4110RLが通る1つまたは複数の開口も含み、開口は、ローラのそのそれぞれの軸周りでの自由な回転を可能にするような大きさにされる。理解され得るように、独立して動作可能なプッシャーバー4110PRは、ローラ4110RL、移送アームLHDAの横方向(たとえば、Y方向)への延伸および取り出しヘッド4270の上昇/下降と干渉しない。
【0058】
理解され得るように、リフトモジュール150A、150Bは、ケースユニットを取り出し、配置するときに取り出しヘッドが所定の保管レベル130LのインターフェースステーションTSの棚に対応する所定の高さまで上昇および/または下降されるように、制御サーバ120などの任意の適切な制御装置の制御下にある。インターフェースステーションTSで、取り出しヘッド4000A、4000B、4270、またはその個別の部分(たとえば、エフェクタLHDA、LHDB)は、1つまたは複数のケースユニットが取り出されるインターフェースステーションTSの1つまたは複数のケースユニット保持位置に対応して、フィンガ4273が取り出されているケースユニットの下のスラット1210S(図4Bに示す)の間に噛み合わされるように延伸させられる。リフト150A、150Bは、スラット1210Sからケースユニットを上昇させるために取り出しヘッド4000A、4000B、4270を上昇させ、また、たとえば搬出ステーション160UTへケースユニットを搬送するためなど、保管および取り出しシステムの別のレベルへのケースユニットの搬送のために、取り出しヘッド4000A、4000B、4270を後退させる。同様に、1つまたは複数のケースユニットを配置するために、取り出しヘッド4000A、4000B、4270、またはその個別の部分(たとえば、エフェクタLHDA、LHDB)は、1つまたは複数のケースユニットが配置されているインターフェースステーションTSの1つまたは複数のケースユニット保持位置に対応して、フィンガ4273がスラットの上になるように延伸させられる。リフト150A、150Bは、ケースユニットをスラット1210S上に配置するため、およびフィンガ4273が取り出されているケースユニットの下のスラット1210Sの間に噛み合わされるように、取り出しヘッド4000A、4000B、4270を下降させる。
【0059】
(1つまたは複数の)ケースユニットの複数取り出しおよび配置動作を含む、リフト150による(1つまたは複数の)ケースユニットの移送処理と、所定のオーダー搬出シーケンスに従って(図1Cに示されるような)混合パレット積載物MPLを作製するためのケースユニットのオンザフライの分類との一例を、開示される実施形態の態様に従って、図4A~5B、9、および10~10Eに関連して説明する。一態様では、制御サーバ120は、ボット110の1つまたは複数に命令し、(その開示内容の全てがすでに参照により本明細書に組み込まれている、「Storage retrieval system」と題され、2016年1月15日に出願された、代理人整理番号が1127P015164-US(PAR)米国仮特許出願の明細書に記載されるように)ピックフェースを形成するボット110による、保管エリアからの、ケースの取り出し順序から独立した、ボット110の出庫ストリーム(たとえば処理ストリーム)の(1つまたは複数の)ケースオーダーの分類をもたらし、そして、(1つまたは複数の)リフト150に命令し、(その開示内容の全てがすでに参照により本明細書に組み込まれている、「Storage retrieval system」と題され、2016年1月15日に出願された、代理人整理番号が1127P015165-US(PAR)米国仮特許出願の明細書に記載されるように)ボット110によって、ケースユニットがたとえば、(1つまたは複数の)移送ステーションTS(またはバッファステーションBS)に配置された順序から独立した、(1つまたは複数の)リフト150の出庫フロー(たとえば処理ストリーム)のケースオーダーの分類をもたらすように構成される。一態様では、ボット制御装置110Cは、ボット110に命令し、ピックフェースを形成するボット110による、保管エリアからのケースの取り出し順序から独立した、(1つまたは複数の)ケースオーダーの、ボット110の出庫フローの分類をもたらすように構成される。さらに他の態様では、制御サーバ120およびボット制御装置110Cの両方が、ボット110に命令し、ピックフェースを形成するボット110による、保管エリアからのケースの取り出し順序から独立した、(1つまたは複数の)ケースオーダーの、ボット110の出庫フローの分類をもたらすように構成される。したがって、一態様では、制御サーバ120および/またはボット制御装置110Cは、少なくとも部分的に、ボット110によって共通に運ばれるケースのボット110による分類であって、ボット110による保管部からのケースの取り出し順序から切り離される、ケースのボット110による分類によって、出庫ケースフローを設定するように構成される。これは、説明上の目的のために、移送ステーションでの(および/またはバッファステーションでの)ボットによる出庫フロー分類と呼称されてもよい。別の態様では、制御サーバ120および/または(1つまたは複数の)リフト150は、少なくとも部分的に、リフト150によって共通に運ばれるケースのリフト150による分類であって、リフト150による移送ステーションTS(またはバッファステーションBS)からのケースの取り出し順序から切り離される、ケースのリフト150による分類によって、出庫ケースフローを設定するように構成される。これは、説明上の目的のために、移送ステーションでの(および/またはバッファステーションでの)リフトによる出庫フロー分類と呼称されてもよい。
【0060】
一態様では、複数の移送デッキ130Bが設けられ、上記の方法で、マルチレベルのデッキを画定するように、別々のレベルに配列される(図9B、ブロック900)。1つまたは複数のボット110が、上記のように、各移送デッキ130B上でピックフェースを保持および搬送するために、複数レベルの移送デッキ130Bのそれぞれに配置される(図9B、ブロック910)。ピックフェースは、以下において説明されるものと実質的に類似の方法で、マルチレベルのデッキ130Bの2つ以上のレベルを行き来し、および接続する少なくとも1つの出庫リフト150Bを用いて、積載物搬出シーケンスに従って、マルチレベルのデッキ130Bから上昇および/または下降される(図9B、ブロック920)。理解され得るように、保管および取り出しシステム100が位置する流通センターまたは倉庫からの(保管および取り出しシステム100からのケースで満たされたトラック積載物、パレット積載物など)各積載物搬出物は、積載物搬出物を満たすためにケース積載物が一体化される、(単一ケースまたは混合ケースの)ケース積載物の所定のシーケンスまたは順序(たとえば、その開示内容の全てが参照により既に本明細書に組み込まれた、2012年10月17日に出願された米国特許出願第13/654,293号明細書に記載されるような任意の適切な方法で定められる積載物搬出オーダーシーケンス)、および/または、顧客基準、積み降ろし基準、もしくは他の任意の適切な基準に基づくルールベースシステムを有する。以下において説明されるように、ボット110と、少なくとも1つの出庫リフト150Bとの間でのピックフェース(たとえばケースユニット)の移送は、それぞれの移送デッキ130B上のボット110と、少なくとも1つの出庫リフト150Bとの間を相互作用させる、各デッキ上の少なくとも1つの移送ステーションTS(またはバッファステーションBS)を用いてもたらされる(図9B、ブロック930)。一態様では、各出庫リフト150Bは、マルチレベルのデッキ130Bから、積載物搬出充填部または積載物充填物へと出庫される混合ケースピックフェースを含む注文処理ストリームの少なくとも1つのケース積載物ストリームを画定し、処理ストリームの少なくとも1つのケース積載物ストリームは、搬出積載物充填物の所定のシーケンスに関連するストリーミングピックフェースのオーダーシーケンスで配置される(たとえば、リフト150Bの個別のケース積載物ストリームが、搬出積載物充填物に対応する注文処理ストリームを形成する)(図9B、ブロック940)。理解され得るように、マルチレベルのデッキの少なくとも1つの上の、少なくとも1つの移送ステーションTS(またはバッファステーションBS)は、たとえば、搬出積載物充填物の所定のシーケンスに基づいて、(たとえば、ストリーミングピックフェースのオーダーシーケンスにおけるストリーミングピックフェースの一部を画定する)混合ケースピックフェースの2つ以上を共通して支持する。一態様では、インターフェースステーションTS(またはバッファステーションBS)は、共通で支持されるピックフェースが、少なくとも1つの出庫リフト150Bを用いて共通に取り出されるように、少なくとも1つの出庫リフト150Bのための、共通のピックフェース移送インターフェースを形成する。一態様では、インターフェースステーションTS(またはバッファステーションBS)は、搬出積載物充填物の所定のシーケンスに基づくオーダーシーケンスにおいて、混合ケースピックフェースの2つ以上を共通で支持する。理解され得るように、制御サーバ120などの任意の適切な制御装置は、1つまたは複数のボット110と連通し、ストリーミングピックフェースのオーダーシーケンスに基づいて、少なくとも1つの移送ステーションTS(またはバッファステーションBS)上へのピックフェースの配置をもたらすように構成される。一態様では、ストリーミングピックフェースのオーダーシーケンスは、たとえば、別の出庫リフト150Bの別の処理ストリームに基づいている。理解され得るように、(たとえば、複数の出庫リフト150Bからの)ケース積載物ストリームが2つ以上ある場合、搬出積載物充填物内の各ストリーム内にあるケース積載物の協調的かつ調和的な一体化を提供するために、各ケース積載物ストリームのケース積載物は、対応するオーダーシーケンスにおいて、搬出積載物充填物の所定のシーケンスに関連付られるとともに、互いに対しても関連付けられる(たとえば、個別のケース積載物ストリームは、第1のリフトからのストリーミングピックフェースの第1のオーダーシーケンスが、第2のリフトからのストリーミングピックフェースの第2のオーダーシーケンスを補足する、注文処理ストリームを形成するために、搬出積載物充填物の所定のシーケンスに従って組み合わされる)(図9B、ブロック950)。一態様では、各ケース積載物ストリーム中のケース積載物のオーダーシーケンスは、複数ケース積載物のケース積載物ストリームを生成/供給する出庫リフト150Bの各搬出(たとえば出庫)ストロークの複数ケース積載物のオーダーシーケンスによって画定される(たとえば、順序付け174が、出庫リフト150Bの垂直方向のケース搬送部173によって行われる図1Eを参照)。
【0061】
ケース積載物ストリームの一例として、図9を参照すると、2つの出庫リフト150B1、150B2があり、各リフトは、移送ステーション160TS、160TSAを通って、搬出コンベヤ160CBへと移送される、それぞれのケース積載物ストリームCOS1、COS2を有する(他の態様では、任意の適切な数の出庫リフトが、搬出積載物充填物へと提供される、対応する任意の適切な数のケース積載物ストリームを有して存在する)。たとえば、各ケース積載物ストリームCOS1、COS2中のケース積載物のオーダーシーケンスは、ケース積載物ストリームCOS1、COS2を生成/供給する、それぞれのリフト150B1、150B2の各積載物搬出(出庫)ストロークの複数ケース積載物のオーダーシーケンスによって画定される(たとえば、各リフト積載物搬出ストロークの複数積載物は、充填シーケンスに関連するオーダーシーケンスで配置される)。ここでは、注文処理ストリームは、2つのリフト150B1、15B2によって画定されるが、他の態様では、注文処理ストリームは、リフト150B1、150B2の他方から独立した、リフト150B1、150B2の一方によって画定される。
【0062】
一態様では、オーダー/充填シーケンスに対する複数積載物の分類は、リフトによる取り出しの前および/またはリフトによる取り出し中の両方にもたらされる。たとえば、リフトによる取り出しの前の分類は、ケースユニット/ピックフェース(たとえば、複数ケース積載物)が、ボット110によって、別の移送デッキレベル130Bの移送ステーションTSのインターフェースステーション棚7000A~7000Lに送られることを含む。一態様では、ボット110による、移送ステーションTSへのケース積載物のケース積載物送出のタイミングは、順序通りではないが、送出されたケース積載物は、オーダー充填シーケンスをもたらすために、それぞれの出庫リフト150B1、150B2によって搬出されるケース積載物ストリームCOS1、COS2の所定のシーケンスに対応する。たとえば、複数ケース積載物は、積載物搬出充填シーケンスごとに、オーダーシーケンスを満たすように(たとえば、少なくともオーダーシーケンスに必要とされるケースユニットは、それぞれのインターフェースステーションTSと既知の関係で、インターフェースステーションTS上に配置される)、(送出のタイミングが順序通りでは順序付けされていなくとも)分類された配置で、(1つまたは複数のデッキレベルの)インターフェースステーションTS上に配置される。以下において説明するように、一態様では、リフト150は、それぞれのケース積載物ストリームCOS1、COS2を供給するために、1つまたは複数のデッキレベルに位置するインターフェースステーションTSから複数ケース積載物を取り出す。一態様では、各リフト150Bの積載物搬出充填シーケンスは、(たとえば、単一のストリームCOS1、COS2が搬出積載物充填物を形成する場合など)連続しているシーケンス(n)、または、連続しているスキップシーケンス(n+i、i=1~mであり、iは、搬出積載物充填物に一体化される積載物ストリームCOS1、COS2の数に対応する)であり、連続しているスキップシーケンスでは、搬出積載物充填物を形成するストリームCOS1、COS2が複数存在する。後者の場合、各リフトインターフェースステーションTS(またはバッファステーションBS)のオーダーシーケンスは、搬出積載物充填物へと合流する他の積載物ストリームのオーダーシーケンスと適合され、または関連付られる。
【0063】
例として、図9は、2つのケース積載物ストリームCOS1、COS2が、顧客の注文のために、搬出積載物充填物を形成するように一体化される、搬出積載物充填物を図示する。ここで、ケース積載物ストリームCOS1、COS2の少なくとも1つは、搬出積載物充填物のための、所定のピックフェース積載物オーダーシーケンスに関連する。例示目的のため、顧客の注文は、2つのリフト150B1、150B2によって提供される(1つまたは複数の)ケースユニット1~8を必要としてもよい。ここで、ケースユニット1および3は、リフト150B1によって、ケース積載物ストリームCOS1内に搬出され、一方で、ケースユニット2および4は、処理ストリームのオーダーシーケンスによって画定される代替の方法で搬出ステーション160USにケースが到着するように、ケース積載物ストリームCOS2に搬出される。1つまたは複数のインターフェースステーション棚7000A~7000Fの別々の保持位置から、リフト150B1の共通の積載物操作装置LHDによって、インターフェースステーションTSの積み重ね部の1回の通過で、ケースユニットが運ばれ、移送されるように、ケース積載物7および5は、オーダーシーケンスに従って、搬出コンベヤ160CBへと送出される。保管および取り出しシステム100内の各リフト150を効率的に使用するために、制御サーバ120などの制御装置は、ケースユニット5、7がどの(1つまたは複数の)インターフェースステーションの上に位置するかを判定する。制御装置は、出庫ケースユニットの1つまたは複数を取り出すために、ケースユニット5、7が位置するインターフェースステーションTSに関連するリフト150B1などのリフトに指令を送信する。本明細書で説明するように、一態様では、リフト150は、ケースを別々の保管レベルにあるインターフェースステーションTSから、出庫コンベヤのインターフェースステーションへと移動させてもよい。他の態様では、リフト150は、棚7000Aから棚7000Dへなど保管レベル間でケースユニットを移動してもよく、棚7000Aから移送されるケースユニットは、出庫コンベヤのインターフェースステーションへの移送のために、棚7000Dから(たとえば、棚7000D上に事前に配置されているケースユニットと組み合わされて)リフト150によって取り出されてもよい。一態様では、制御サーバ120は、リフト150に命令し、ピックフェースを形成するボット110による、保管エリアからのケースの取り出し順序から独立した、(1つまたは複数の)ケースオーダーのリフト150の(注文処理、(1つまたは複数の)処理ストリーム、または(1つまたは複数の)出庫ストリームとも呼称されてもよい)出庫フローの分類をもたらすように構成される。説明を目的として、これは、移送ステーション(および/またはバッファステーション)でのリフト150による出庫フロー分類と呼称されてもよい。
【0064】
たとえば、図9を参照すると、顧客の注文は、1つまたは複数のインターフェースステーション棚7000A~7000Fの別々の保持位置から、リフト150B1の共通の積載物操作装置LHDによって、インターフェースステーションTSの積み重ね部の1回の通過でケースユニットが運ばれ、移送されるように、(1つまたは複数の)ケースユニット7および5が、搬出コンベヤ160CBへと送出されることを要求してもよい。保管および取り出しシステム100内の各リフト150を効率的に使用するために、制御サーバ120などの制御装置は、ケースユニット5、7がどの(1つまたは複数の)インターフェースステーションの上に位置するかを判定する。制御装置は、出庫ケースユニットの1つまたは複数を取り出すために、ケースユニット5、7が位置するインターフェースステーションTSに関連するリフト150B1などのリフトに指令を送信する。
【0065】
リフト150B1が、インターフェースステーションTSの共通棚7000Bからケースユニット5、7を取り出す一態様では、リフト150B1は、移送アームLHDA、LHDBが、実質的にインターフェースステーション棚7000Bのレベルに位置するように、リフトの1つまたは複数の積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2(およびその上の取り出しヘッド4000A、4000B、4000C、4000D、4270)をZ方向に移動させる(図10F、ブロック11000)。1つまたは複数の積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2の移送アームLHDA、LHDBは、フィンガ4273が、ケースユニット5、7の下方のスラット1210S間に配置されるように、Y方向に伸長する(たとえば、図4Aにあるような共通移送アームの伸長、または図5および図5Aにあるような2つの移送アームの略同時の伸長)(図10F、ブロック11010)。リフト150B1は、フィンガ4273が、インターフェースステーション棚7000Bからケースユニット5、7を上昇させる/取り出すために、スラット1210S間を通過するように、1つまたは複数の積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2をZ方向に移動させる(図10F、ブロック11020)。移送アームLHDA、LHDBは、リフト150B1の移送コラムTC(たとえば、積載物操作装置が、インターフェースステーションおよび出庫コンベヤからの干渉なくZ方向に沿って移動する開放空間のエリア)内でケースユニット5、7を配置するように、Y方向に収縮される(図10F、ブロック11030)。リフト150B1は、移送アームLHDA、LHDBが、実質的に、コンベヤ160CBのインターフェースステーション160TSのレベルに位置するように、1つまたは複数の積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2をZ方向に移動させる(図10F、ブロック11040)。1つまたは複数の積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2の移送アームLHDA、LHDBは、ケースユニット5、7を、実質的に、インターフェースステーション160TSの上方に配置するように、Y方向に伸長され(図10F、ブロック11050)、リフト150B1は、フィンガ4273が、インターフェースステーション160TSの棚上にケースユニット5、7を下降させる/配置するために、(図4Bに図示されるものと類似の方法で)インターフェースステーション160TSのスラット間を通過するように、1つまたは複数の積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2をZ方向に移動させる(図10F、ブロック11060)。移送アームLHDA、LHDBは、リフト150B1の移送コラムTC内で移送アームLHDA、LHDBを配置するように、Y方向に収縮される(図10F、ブロック11070)。ここで、(たとえば、図4A、および移送アームLHDA、LHDBの同時伸長/収縮が共通プラットフォームをもたらす図5、5Aにあるような)共通プラットフォームPFMのすべての積載物ステーションLST1~LST3(たとえば、ケースユニット保持位置)にて運ばれるケースユニットは、共通昇降機にあるリフトプラットフォームと調和して、取り出し、移送、および配置される。上記のケース積載物ストリームCOS1、COS2に係る一態様では、ケースユニット6、8は、リフト150B1によるケースユニット5、7の移送に関して上で説明したものと実質的に類似の方法で、リフト150B1によって出庫コンベヤ160CBへと移送される。理解され得るように、ケース積載物ストリームCOS1、COS2により形成される積載物充填物は、所定のピックフェース積載物オーダーシーケンスにおいて配置される混合ケースピックフェースを含む。一態様では、ストリーミングピックフェース1、3、5、7(たとえばケース積載物ストリームCOS1)は、所定のピックフェース積載物オーダーシーケンス1、2、3、4、5、6、7、8において積載物充填物を充填するために、他のケース積載物ストリームCOS2からのピックフェース2、4、6、8と組み合わされる。一態様では、ケース積載物ストリームCOS1からのストリーミングピックフェースのオーダーシーケンスと組み合わされて、他のケース積載物ストリームCOS2からの少なくとも1つのピックフェースが、所定のピックフェース積載物オーダーシーケンスの連続してオーダーされたピックフェース(たとえば、図9に示されるピックフェース1、2、3、4、…)の一部を形成する。
【0066】
一態様では、上記のように、リフト150は、別々のデッキレベルとして位置するインターフェースステーションTSから複数積載物ケースを取り出すときに、分類シーケンスが、ストリーミングピックフェース(たとえば、ケース積載物ストリームCOS1、COS2)のオーダーシーケンスに対応する場合、複数積載物ケースを分類する。一態様では、図5にあるような複数移送アーム積載物操作装置LHD(および図5Aの個別に動作可能な積載物操作装置LHD1、LHD2)は、別々の保管レベル130LA、130LBにある2つ以上のインターフェースステーションTSからのケースユニットを取り出しおよび配置し、(たとえば、共通リフト150を取り扱う1つまたは複数の出庫コンベヤの移送ステーションTSが、上下に積み重ねられたときなどに)ケースユニットを同じまたは別の出庫コンベヤ移送ステーションTSへと移送する。例示目的のみのため、顧客の注文は、ケースユニット7、9が、コンベヤ160CBへと送出されるように要求してもよい。保管および取り出しシステム100内の各リフト150を効率的に使用するために、制御サーバ120などの制御装置は、ケースユニット7、9がどの(1つまたは複数の)インターフェースステーションの上に位置するかを判定する。制御装置は、積載物操作装置LHDの一度の通過で出庫ケースユニットの1つまたは複数を取り出すために、ケースユニット7、9が位置するインターフェースステーションTSに関連するリフト150B1などのリフトに指令を送信する。ここでは、ケースユニット7、9は、リフト150B1が、リフトの1つまたは複数の積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2(およびその上の取り出しヘッド4000A、4000B、4000C、4000D、4270)をZ方向に移動させ、それによって、移送アームLHDA、LHDBが、実質的に、インターフェースステーション棚7000A、7000Bの1つの、レベル130LA、130LCに位置する(図10G、ブロック12000)ように、別々のインターフェースステーションTSの別々の棚7000A~7000Fに位置する。1つまたは複数の積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2の移送アームLHDA、LHDBは、ケースユニット9を取り出す前にケースユニット7がリフト150Bの上方向のストロークで取り出される場合にはケースユニット7、または、ケースユニット7を取り出す前にケースユニット9がリフト150Bの下方向のストロークで取り出される場合にはケースユニット9など、ケースユニット7、9の1つの下方のスラット1210S間にフィンガ4273が配置されるように、Y方向に伸長される(図10G、ブロック12010)。リフト150B1は、ケースユニット7、9の1つ(いくつかの態様では、2つ以上のケースユニットを含むピックフェースであってもよい)を上昇させ/取り出すためにスラット1210S間をフィンガ4273が通過するように、リフトの1つまたは複数の積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2をZ方向に移動させる(図10G、ブロック12020)。移送アームLHDA、LHDBは、リフト150B1の移送コラムTC(たとえば、積載物操作装置が、インターフェースステーションおよび出庫コンベヤからの干渉なくZ方向に沿って移動する開放空間のエリア)内でケースユニット7、9を配置するように、Y方向に収縮される(図10G、ブロック12030)。リフト150B1は、上記の方法で他のケースユニットをとりだすために(図10G、ブロック12010、12020、12030)、移送アームLHDA、LHDBが、実質的に、他のケースユニット7、9が位置するインターフェースステーション棚7000A、7000Bのレベルに位置するように、1つまたは複数の積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2をZ方向に移動させる(図10G、ブロック12035)。リフト150B1は、移送アームLHDA、LHDBが、実質的に、コンベヤ160CBのインターフェースステーション160TSのレベルに位置するように、1つまたは複数の積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2をZ方向に移動させる(図10G、ブロック12035)。1つまたは複数の積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2の移送アームLHDA、LHDBは、ケースユニット7、9を、実質的に、インターフェースステーション160TSの上方に配置するように、Y方向に伸長され(図10G、ブロック12050)、リフト150B1は、フィンガ4273が、インターフェースステーション160TSの棚上にケースユニット7、9を下降させる/配置するために、(図4Bに図示されるものと類似の方法で)インターフェースステーション160TSのスラット間を通過するように、1つまたは複数の積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2をZ方向に移動させる(図10G、ブロック12060)。一態様では、ケースユニット7、9は、略同時に一体としてインターフェースステーション160TS上に配置されるが、他の態様では、(たとえば、共通リフト150を取り扱う1つまたは複数の出庫コンベヤの移送ステーションTSが、上下に積み重ねられたときなどに)ケースユニット7、9は、1つ1つなど、異なるときに順次にインターフェースステーション160TS上に配置され、混合パレットMPL(図1C)を構築するために、所定のオーダー搬出シーケンスに従って別々の出庫コンベヤインターフェースステーション160TSに配置される。移送アームLHDA、LHDBは、リフト150B1の移送コラムTC内で移送アームLHDA、LHDBを配置するように、Y方向に収縮される(図10G、ブロック12070)。
【0067】
一態様では、共通の積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2は、共通移送アームを用いて、複数のインターフェースステーションTS棚から1つまたは複数のケースユニットを取り出す/配置するように構成され、ケースユニットは、(たとえば、リフト上での搬送中など)オンザフライで分類され、および/または積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2上で位置合わせされる。たとえば、出庫ケースユニット5、7は、別々の保管レベル130LA、130LBのインターフェースステーション棚7000B、7000B上に位置する。また、保管および取り出しシステム100内の各リフト150を効率的に使用するために、制御サーバ120などの制御装置は、ケースユニット5、7がどの(1つまたは複数の)インターフェースステーションの上に位置するかを判定する。制御装置は、積載物操作装置LHDの一度の通過で出庫ケースユニットの1つまたは複数を取り出すために、ケースユニット5、7が位置するインターフェースステーションTSに関連するリフト150B1などのリフトに指令を送信する。ここでは、たとえば、図9、10および10A~10Eを参照すると、リフト150Bの積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2は、上記の方法で、インターフェースステーション棚7000Bから(2つ以上のケースユニットのピックフェースであってもよい)ケースユニット7を取り出す。(1つまたは複数の)ケースユニット7は、以下においてより詳細に説明するように、積載物操作装置上で、積載セクション4110PLの後方に向けて位置合わせされる(図10H、ブロック13000)。積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2は、インターフェースステーションTSの垂直方向の積み重ねの共通の経路でマスト4002に沿って移動し続け、両方のケースユニット7、5が、共通の移送アームLHDA上で隣り合って位置するように、共通の移送アームLHDAを用いて、異なるインターフェースステーション棚7000Dからケースユニット5を取り出す(図10H、ブロック13010)。理解され得るように、一態様では、制御装置120は、たとえば、(1つまたは複数の)ケースユニットが、混合パレットMPLを形成するために、所定のオーダー搬出シーケンスに従って、コンベヤ160CBのインターフェースステーション160TSに配置される命令とは反対の命令などの、任意の適切な命令で、(1つまたは複数の)ケースユニット5、7の取り出しをもたらすように構成される。
【0068】
ここでは、積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2は、以下において説明する方法で、積載セクション4110PL内で、ケースユニット7、5の両方を把持する(図10H、ブロック13020)。積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2は、以下においてより詳細に説明するように、たとえば、(1つまたは複数の)ケースユニット5が、積載セクション4110PLの前方に向かって位置合わせされ、(1つまたは複数の)ケースユニット7が、積載セクション4110PLの後方に向かって位置合わせされるような任意の適切な方法で、(1つまたは複数の)ケースユニットが分離されるように、積載セクション4110PL内でケースユニット7、5を分離させる(図10H、ブロック13040)。少なくともケースユニット5は、インターフェースステーション160TSに移送される(図10H、ブロック13050)。積載物操作装置LHAD、LHD1、LHD2は、移送されない(1つまたは複数の)ケースユニット7(たとえば、積載セクション内に留められるケースユニット)を、積載セクション4110PLへと戻す(図10H、ブロック13060)ために、移送アームLHDA、LHDBを収縮し、ケースユニット7を把持する(図10H、ブロック13020)。(1つまたは複数の)ケースユニット7は、搬出リフト150B1の別のインターフェースステーション160TSAへと搬送され(または、(1つまたは複数の)ケースユニット5のインターフェースステーション160TSへの配置の後に、同じインターフェースステーション160TSに、順次に配置され)(図10H、ブロック13030)、積載セクション4110PLの前方に向かって位置合わせされ(図10H、ブロック13040)、上記のように、インターフェースステーション160TS、160TSAへと移送される(図10H、ブロック13050)。他の態様では、所定のケースユニット搬出シーケンスに応じて、積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2は、(1つまたは複数の)ケースユニット7、5の両方を、共通の場所/位置、たとえば、リフト150B1の単一のインターフェースステーションに同時に、配置する。
【0069】
次に図6を参照すると、上述のように、ボット110は、レール1210A~1210C、1200の1つまたは複数による、(少なくとも部分的に、Z方向において画定される)積み重ねられた保管スペース130S、インターフェースステーションTSおよび周辺バッファステーションBS、BSD(たとえば、保管スペース、インターフェースステーションおよび/または周辺バッファステーションは、上述のようなケースユニットの動的な割り当てを通して、XおよびY方向にさらに画定されてもよい)からのケースユニットの取り出しおよび配置をもたらす移送アーム110PAを含む。ボット110は、上述のように、それぞれの保管レベル130L上の各リフトモジュール150と各保管スペース130Sとの間でケースユニットを搬送する。ボット110は、駆動セクション110DRおよび積載セクション110PLを有するフレーム110Fを含む。駆動セクション110DRは、それぞれが各駆動ホイール202に接続されている1つまたは複数の駆動ホイールモータを含む。この態様において、ボット110は、適切な駆動面上にボット110を支持するためにボット110の端部110E1(たとえば、第1の長手方向の端部)でボット110の両側に配置される2つの駆動ホイール202を含むが、他の態様においては、任意の適切な数の駆動ホイールがボット110上に設けられる。一態様において、各駆動ホイール202は、ボット110が駆動ホイール202の差動回転を通して操縦され得るように独立して制御されるが、他の態様において、駆動ホイール202の回転は、実質的に同一速度で回転するように連結されてもよい。駆動面上にボット110を支持するために、ボット110の端部110E2(たとえば、第2の長手方向の端部)でボット110の両側のフレームに任意の適切なホイール201が取り付けられる。一態様において、ホイール201は、自由に回転するキャスターホイールであり、これによりボット110は、ボット110の移動方向を変更するために駆動ホイール202の差動回転を通して枢動できる。他の態様において、ホイール201は、ボット110の移動方向を変更するために、たとえば、(本明細書に記載されるようなボット110の制御をもたらすように構成されている)ボット制御装置110Cの制御下で向きを変える操縦可能なホイールである。一態様において、ボット110は、たとえば、フレーム110Fの1つまたは複数の角にある1つまたは複数のガイドホイール110GWを含む。ガイドホイール110GWは、たとえば、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,423号明細書に記載されるように、1つまたは複数のケースユニットが配置される場所へ、および/または、1つまたは複数のケースユニットが取り出される場所から、所定の距離だけボット110をガイドおよび/または配置するために、リフトモジュール150と相互作用するため、移送デッキ130B上および/またはインターフェースもしくは移送ステーションで、取り出し通路130A内のガイドレール(図示せず)などの保管構造130と相互作用してもよい。上述のように、ボット110は、取り出し通路130Aの両側に配置される保管スペース130Sにアクセスするために、異なる対向方向を有する取り出し通路130Aに入り得る。たとえば、ボット110は、端部110E2が移動方向を先導する状態で取り出し通路130Aに入ってもよいし、端部110E1が移動方向を先導する状態で取り出し通路130Aに入ってもよい。
【0070】
ボット110の積載セクション110PLは、積載ベッド110PB、フェンスまたは基準部材110PF、移送アーム110PAおよびプッシャーバーまたは部材110PRを含む。一態様において、積載ベッド110PBは、たとえば、積載セクション110PL内の所定の位置に、および/または、積載セクション110PL内の他のケースユニットに対して、ケースユニットを配置するために(たとえば、ケースユニットの長手方向の前方/後方への位置合わせ)、積載セクション110PL内で運ばれる1つまたは複数のケースユニットがボットの長手軸に沿って長手方向に移動させられ得るように(たとえば、フレーム/積載セクションの所定の位置、および/または、1つまたは複数のケースユニットの位置基準に対して位置合わせ(justify)されるように)、フレーム110Fに(たとえば、ボット110の長手軸LXに対して)横方向に取り付けられる1つまたは複数のローラ110RLを含む。一態様において、ローラ110RLは、積載セクション110PL内でケースユニットを移動させるために任意の適切なモータによって駆動されてもよい(たとえば、そのそれぞれの軸周りに回転させられる)。他の態様において、ボット110は、積載セクション110PL内の所定の位置までケースユニットを移動させるために、ローラ110RLを越えてケースユニットを押し出す1つまたは複数の長手方向に可動なプッシャーバー(図示せず)を含む。長手方向に可動なプッシャーバーは、たとえば、その開示内容の全てがすでに参照により本明細書に組み込まれている、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,952号明細書に記載されるものと実質的に同様であってもよい。プッシャーバー110PRは、その開示内容の全てがすでに参照により本明細書に組み込まれている、2015年1月23日に出願された米国仮特許出願第62/107,135号明細書に記載の方法で、フェンス110PFおよび/または移送アーム110PAの取り出しヘッド270に沿って積載領域110PL内でケースユニットの横方向の位置合わせをもたらすために、ボット110の基準座標系REFに対してY方向に可動である。
【0071】
依然として図6を参照すると、ケースユニットは、移送アーム110PAによって積載ベッド110PB上に載置され、また積載ベッド110PBから取り外される。移送アーム110PAは、たとえば、その開示内容の全てがすでに参照により本明細書に組み込まれている、2015年1月23日に出願された米国仮特許出願第62/107,135号明細書に記載されるように、実質的に積載セクション110PL内に位置するリフト機構またはユニット200を含む。リフト機構200は、ピックフェースおよび/または個別のケースユニットを(たとえば、ボット110が配置されるそれぞれの保管レベル130L上の)保管スペース130Sへと取り出しおよび/または配置するために、保管構造130の場所へと持ち上げられる、ボット110により把持されるピックフェースの粗配置および微配置の両方を提供する。たとえば、リフト機構200は、共通の取り出し通路またはインターフェースステーションのデッキ1200S(たとえば、図1A、2Bおよび3Bを参照)からアクセス可能な複数の上昇された保管棚レベル130LS1~130LS4、TL1、TL2でのケースユニットの取り出しおよび配置をもたらす。
【0072】
リフト機構200は、異なる/複数のSKUまたは複数取り出しの積載物がボットにより操作されるように、組み合わされたロボット軸の移動(たとえば、プッシャーバー110PR、リフト機構200、取り出しヘッドの延伸部および、たとえば上述の長手方向に可動なプッシャーバーなどの、前方/後方の位置合わせ機構の、組み合わされた実質的に同時の移動)が実施されるように構成される。一態様において、リフト機構200の作動は、後述されるようなプッシャーバー110PRの作動から独立している。リフト機構200およびプッシャーバー110PRの軸を切り離すことは、組み合わされた取り出し/配置シーケンスをもたらし、これは取り出し/配置サイクル時間の減少、保管および取り出しシステムの処理量の増加、および/または、上述のような保管および取り出しシステムの保管密度の増加をもたらす。たとえば、リフト機構200は、上述のような共通の取り出し通路および/またはインターフェースステーションのデッキ1200Sからアクセス可能な複数の上昇した保管棚レベルでのケースユニットの取り出しおよび配置をもたらす。
【0073】
リフト機構は、ボット110の取り出しヘッド270がZ軸に沿って双方向に移動する(たとえば、Z方向において往復する、図6参照)ように、任意の適切な方法で構成されてもよい。一態様において、リフト機構はマスト200Mを含み、取り出しヘッド270は任意の適切な方法でマスト200Mに可動に取り付けられる。マストは、ボット110の横方向の軸LTに沿って(たとえば、Y方向に)可動であるように任意の適切な方法でフレームに可動に取り付けられる。一態様において、フレームは、マスト200がスライド可能に取り付けられるガイドレール210A、210Bを含む。移送アーム駆動部250A、250Bは、少なくとも横方向の軸LT(たとえば、Y軸)およびZ軸に沿った移送アーム110PAの移動をもたらすために、フレームに取り付けられてもよい。一態様において、移送アーム駆動部250A、250Bは、延伸モータ301およびリフトモータ302を含む。延伸モータ301は、フレーム110Fに取り付けられてもよく、ベルトおよびプーリー伝達部260A、ねじ駆動伝達部(図示せず)および/またはギヤ駆動伝達部(図示せず)など、任意の適切な方法でマスト200Mに連結されてもよい。リフトモータ302は、マスト200Mに取り付けられてもよく、ベルトおよびプーリー伝達部271、ねじ駆動伝達部(図示せず)および/またはギヤ駆動伝達部(図示せず)など、任意の適切な方法で取り出しヘッド270に連結されてもよい。一例として、マスト200Mはガイドレール280A、280Bなどのガイドを含み、取り出しヘッド270は、ガイドレール280A、280Bに沿ったZ方向でのガイドされた移動のために、ガイドレール280A、280Bに沿って取り付けられる。他の態様において、取り出しヘッドは、Z方向でのガイドされた移動のために任意の適切な方法でマストに取り付けられる。伝達部271に関して、ベルトおよびプーリー伝達部271のベルト271Bは、ベルト271が移動する(たとえば、モータ302により駆動される)と、取り出しヘッド270がベルト271と共に移動しガイドレール280A、280Bに沿ってZ方向で双方向に駆動されるように、取り出しヘッド270に固定されて連結される。理解され得るように、取り出しヘッド270をZ方向に駆動するためにねじ駆動部が用いられる場合、ねじがモータ302により方向転換されると、ナットとねじとの間の係合が取り出しヘッド270の移動を生じさせるように、ナットは取り出しヘッド270に取り付けられてもよい。同様に、ギヤ駆動伝達部が用いられる場合、ラックアンドピニオンまたは他の任意の適切なギヤ駆動部が取り出しヘッド270をZ方向に駆動し得る。他の態様においては、取り出しヘッドをZ方向に移動させるために任意の適切な線形アクチュエータが用いられる。延伸モータ301用の伝達部260Aは、伝達部271に関して本明細書に記載されるものと実質的に同様である。
【0074】
依然として図6を参照すると、ボット110の取り出しヘッド270は、ボット110と、たとえば、保管スペース130S、周辺バッファステーションBS、BSD、および/またはインターフェースステーションTSなどのケースユニット取り出し/配置位置との間で(図2A~3B参照)、また他の態様においては、ボット110とリフトモジュール150との間で直接的に、ケースユニットを移送する。一態様において、取り出しヘッド270は、ベース部材272と、1つまたは複数のタインまたはフィンガ273A~273Eと、1つまたは複数のアクチュエータ274A、274Bとを含む。ベース部材272は、ガイドレール280A、280Bに沿って乗りかかるように、上述のようにマスト200Mに取り付けられる。1つまたは複数のタイン273A~273Eは、タイン273A~273Eの遠位端(たとえば、自由端)がベース部材272から片持ち支持されるように、タイン273A~273Eの近位端でベース部材272に取り付けられる。再び図1Bを参照すると、タイン273A~273Eは、保管棚のケースユニット支持面CUSPを形成するスラット1210Sの間への挿入のために構成される。
【0075】
タイン273A~273Eの1つまたは複数は、Z方向に可動であるように、(上述のものと同様のスライド/ガイドレール上などで)ベース部材272に可動に取り付けられる。他の態様においては、任意の数のタインがベース部材272に取り付けられるが、図面に示される態様においては、たとえば、5つのタイン273A~273Eがベース部材272に取り付けられる。タイン273A~273Eのうちの任意の数がベース部材272に可動に取り付けられるが、図面に示される態様においては、たとえば、(取り出しヘッド270の中心線CLに対して)最も外側のタイン273A、273Eがベース部材272に可動に取り付けられる一方で、残りのタイン273B~273Dは、ベース部材272に対して移動不能である。
【0076】
この態様において、取り出しヘッド270は、ボット110へおよびボット110からより小さな大きさのケースユニット(および/またはケースユニットの群)を移送させるためには、3つのタイン273B~273Dのみを用い、ボット110へおよびボット110からより大きな大きさのケースユニット(および/またはケースユニットの群)を移送させるためには、5つのタイン273A~273Eを用いる。他の態様においては、より小さな大きさのケースユニットを移送させるために、3つ未満のタインが用いられる(たとえば、3つ以上のタインがベース部材272に可動に取り付けられる場合など)。たとえば、一態様においては、たとえば保管棚上の他のケースユニットを妨害することなく、ボット110へおよびボット110から移送されている最も小さなケースユニットが、スラット1210Sの間の距離X1ほどの幅を有するように、1つ以外の全てのタイン273A~273Eがベース部材に可動に取り付けられる(図1B参照)。
【0077】
移動不能なタイン373B~373Dは、取り出しヘッド270の取り出し面SPを画定し、全てのサイズのケースユニット(および/またはピックフェース)を移送するときに用いられるが、可動なタイン373A、373Eは、より大きなケースユニット(および/またはピックフェース)を移送するために移動不能なタイン373B~373Dに対して選択的に(たとえば、アクチュエータ274A、274BによりZ方向へ)上昇および下降させられる。依然として図6を参照すると、タイン373A~373Eの全てが、各タイン273A~273Eのケースユニット支持面SFが取り出しヘッド270の取り出し面SPと一致するように配置されている例が示されるが、理解され得るように、タイン273A、273Eのケースユニット支持面SFが取り出し面SPから(たとえば、下方に)オフセットされており、タイン273A、273Eが取り出しヘッド270により把持される1つまたは複数のケースユニットと接触せず、保管棚上の保管スペース130Sまたは他の任意の適切なケースユニット保持位置に配置されている、取り出されていないケースユニットに干渉しないように、2つの端部のタイン273A、273Eは他のタイン273B~273Dに対して(たとえば、Z方向において)下側に配置されるように可動である。
【0078】
タイン273A~273EのZ方向への移動は、移送アーム110PAの任意の適切な場所に取り付けられた1つまたは複数のアクチュエータ274A、274Bによってもたらされる。一態様において、1つまたは複数のアクチュエータ274A、274Bは、取り出しヘッド270のベース部材272に取り付けられる。1つまたは複数のアクチュエータは、1つまたは複数のタイン273A~273EをZ方向に移動させることができる、線形アクチュエータなどの任意の適切なアクチュエータである。たとえば、図6に示される態様においては、各可動なタインがZ方向に独立して移動可能であるように、可動なタイン273A、273Eのそれぞれに対して1つのアクチュエータ274A、274Bが存在する。他の態様においては、2つ以上の可動なタインがZ方向に一体として移動するように、1つのアクチュエータが2つ以上の可動なタインに連結されてもよい。
【0079】
理解され得るように、1つまたは複数のタイン273A~273Eを取り出しヘッド270のベース部材272上に可動に取り付けることは、大きなケースユニットおよび/またはピックフェースの取り出しヘッド270上への完全な支持を提供しつつ、小さなケースユニットを、たとえば、保管棚、インターフェースステーションおよび/または周辺バッファステーション上に配置されている他のケースユニットと干渉することなく取り出し配置する能力も提供する。保管棚、インターフェースステーションおよび/または周辺バッファステーション上の他のケースユニットと干渉することなく様々な大きさのケースユニットを取り出し配置する能力は、保管棚上のケースユニット間の隙間GP(図1A参照)の大きさを減少させる。理解され得るように、タイン273B~273Dはベース部材272に固定されるので、ケースユニット保持位置へ、およびケースユニット保持位置からの、ケースユニットおよび/またはピックフェースの上昇および下降は、リフトモータ301、301Aによってのみもたらされるので、ケースユニットを取り出し/配置するときに重複した動作はない。
【0080】
再び図6を参照し、プッシャーバー110PRは移送アーム110PAから独立して移動可能であることにも留意する。プッシャーバー110PRは、たとえば、ガイドロッドおよびスライド構成など、任意の適切な方法でフレームに可動に取り付けられ、Y方向(たとえば、移送アーム110PAの延伸/後退方向に略平行な方向)に沿って作動される。一態様において、少なくとも1つのガイドロッド360は、フレーム110Fの長手軸LXに対して横方向に延伸するように、積載セクション110PL内に取り付けられる。プッシャーバー110PRは、それぞれのガイドロッド360に係合し、それに沿ってスライドするように構成される少なくとも1つのスライド部材360Sを含んでもよい。一態様において、少なくともガイドロッド/スライド構成は、積載セクション110PL内につながってプッシャーバー110PRを保持する。プッシャーバー110PRは、モータ303および伝達部303Tなど、任意の適切なモータおよび伝達部によって作動される。一態様において、モータ303は回転モータであり、伝達部303Tはベルトおよびプーリー伝達部である。他の態様において、プッシャーバー110PRは、実質的に回転部品を有さない線形アクチュエータによって作動されてもよい。
【0081】
プッシャーバー110PRは、ローラ110RLに略垂直となり、取り出しヘッド270に干渉しないように、積載セクション110PL内に配置される。図10Bに見られ得るように、ボット110は、少なくとも1つのケースユニットがローラ110RL上に支持されるような搬送構造である(たとえば、ローラは集合的に積載ベッドを形成する)。搬送構造において、取り出しヘッド270のタイン273A~273Eは、ローラ110RLと互いに噛み合わされ、ローラ110RLのケースユニット支持面RSP(図10参照)の(Z方向に沿って)下側に配置される。プッシャーバー110PRは、タイン273A~273Eが入る溝351(図10C)を備えて構成され、タインがケースユニット支持面RSPの下方へ移動できるように、またタイン273A~273Eからの干渉のないプッシャーバー110PRの自由な移動を可能にするように、溝351内には充分な間隙が設けられる。プッシャーバー110PRは、ローラ110RLが通る1つまたは複数の開口も含み、開口は、ローラのそのそれぞれの軸周りでの自由な回転を可能にするような大きさにされる。理解され得るように、独立して動作可能なプッシャーバー110PRは、ローラ110RL、移送アーム110PAの横方向(たとえば、Y方向)への延伸および取り出しヘッド270の上昇/下降と干渉しない。
【0082】
上述のように、ボット110および積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2の両方に関して、プッシャーバー110PRは、取り出しヘッド270、4270の延伸軸および上昇軸からの干渉なしに動作する、ボット110および/または積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2の分離した独立型の軸であるので、プッシャーバー110PR、4110PRは、移送アーム110PA、LHDA、LHDBの上昇および/または延伸と実質的に同時に動作され得る。組み合わされた軸移動(たとえば、プッシャーバー110PR、4110PRの、移送アーム110PA、LHDA、LHDBの延伸軸および/または上昇軸との同時移動)は、積載操作処理量の増加をもたらし、取り出し通路またはインターフェースステーションTSの垂直方向のスタックの1つの共通の経路での、共通の取り出し通路からまたは1つまたは複数のインターフェースステーションの棚7000A~7000Fからの2つ以上のケースユニットの(たとえば、所定の積載物搬出シーケンスによって)オーダーされた複数取り出しをもたらす。たとえば、図10~10Aを参照すると、移送アーム110PA、LHDA、LHDBの複数取り出し/配置シーケンスの間に、プッシャーバー110PR、4110PRは、接触深さX3(たとえば、保管スペース、インターフェースステーションの棚7000Dまたは他のケースユニット保持位置から取り出され/配置されているときに、ケースユニットおよび/またはピックフェースCU、7により占められているタインの深さ)から所定の距離X2(距離/深さX2、X3、X4は、ここでは図10~10Eの積載物操作装置に関して示されているが、距離、深さX2、X3、X4は、ボット110にも等しく適用されることに留意する)だけ離れた位置に(ケースユニットおよび/またはピックフェースが取り出され、積載セクション110PL、4110PL内に移送されるときに)あらかじめ配置される(図14、ブロック1100)。距離X2は、ケースユニットがローラ110RL、4110RL上に着座されることを可能にするためにプッシャーバー110PRとケースユニットとの間に充分な間隙をもたらすだけの最小限の距離である。ケースユニットCU、7がローラ110RL、4110RL上に下降させられる(図14、ブロック1110)ときに、ケースユニットCU、7に接触するためにプッシャーバー110PR、4110PRが移動する距離は、積載セクション110PL、4110PLの(積載セクション110PL、4110PLの横方向のY方向およびアクセス側401、4401に対して)後方402、4402から移動するときの、従来の搬送車両による距離X4と比較するとより短い距離X2である。ケースユニットCU、7が移送アーム110PA、LHDA、LHDBによって下降させられ、ローラ110RL、4110RLによってのみ支持されるようにローラ110RL、4110RLへと移送されると、プッシャーバー110PR、4110PRは、ケースユニットCU、7を位置合わせするために、(積載セクション110PL、4110PLの横方向およびアクセス側401、4401に対して)前方へと作動される(図14、ブロック1120)。たとえば、プッシャーバー110PB、4110PBは、(ケースユニットの基準位置がケースユニットCU、7とフェンス110PF、4110PFとの間の接触を通して形成され得るように積載セクション110PL、4110PLのアクセス側401、4401に配置される)フェンス110PF、4110PFにケースユニットが接触するようにY方向において横方向にケースユニットCU、7を押し出してもよい。一態様において、プッシャーバー110PR、4110PRは、ケースユニットCU、7を、互いに対して、およびボット110および積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2のそれぞれの1つの基準座標系REFまたは基準座標系REFL(図5Bおよび6)に対して所定の空間関係に維持するために、(たとえば、フェンス110PF、4110PFに対してケースユニットを保持するように)ケースユニットの搬送中にケースユニットCU、7を係合あるいは把持し得る(図14、ブロック1130)。ケースユニットを配置すると、プッシャーバー110PR、4110PRは、フェンス110PF、4110PFに対してケースユニットCU、7を位置合わせした後に、ケースユニットCU、7との接触から(たとえば、Y方向に)引き抜かれる(図14、ブロック1140)。プッシャーバー110PR、4110PRがケースユニットCU、7との係合を解いた略直後に、移送アーム110PA、4110PAの(たとえば、Z方向への)上昇軸および(たとえば、Y方向への)延伸軸の1つまたは複数が、プッシャーバー110PR、4110PRの引き抜き動作と略同時に作動される(図14、ブロック1150)。一態様においては、上昇軸および延伸軸の両方が、プッシャーバーがケースユニットCU、7との接触から引き抜かれるときに作動されるが、他の態様においては、上昇軸および延伸軸の一方が作動される。理解され得るように、移送アーム110PA、4110PAの上昇軸および/または延伸軸の、プッシャーバー110PR、4110PRの引き抜きとの同時動作、ならびに、プッシャーがケースユニットCU、7を位置合わせするために移動する距離の減少は、ボット110または積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2へ、およびボット110または積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2から、(たとえば、積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2またはボット110で保管/分類される)ケースユニットCU、7を移送するのに必要な時間を減らし、保管および取り出しシステム100の処理量を増やす。
【0083】
本明細書に記載されるように、図2A、2Bおよび12を参照すると、ボット110は、取り出し通路130Aと移送/受け渡しステーションTSおよびバッファステーションBSとの間でピックフェースを搬送するように構成される。一態様においては、制御サーバ120が、ボット110に命令して、ボット110による、出庫フローのケースの順番の分類を、ピックフェースを形成するボット110によって保管領域からケースを取り出す順序からは独立してもたらすように構成される。一態様においては、ボット制御装置110Cが、ボット110に命令して、ボット110による、出庫フローのケースの順番の分類を、ピックフェースを形成するボット110によって保管領域からケースを取り出す順序からは独立してもたらすように構成される。さらに他の態様においては、制御サーバ120およびボット制御装置110Cの両方が、ボット110に命令して、ボット110による、出庫フローのケースの順序の分類を、ピックフェースを形成するボット110によって保管領域からケースを取り出す順序からは独立してもたらすように構成される。ゆえに、制御サーバ120および/またはボット制御装置110Cは、少なくとも部分的に、ボット110により共通して運ばれるケースのボット110の分類と一緒に、出庫ケースのフローを設定するように構成され、ボット110による保管部からのケースの取り出し順序からは切り離されている。後述のように、ボット110は、取り出し通路130Aから、中に任意の適切な数のケースユニットを有する第1のピックフェースPCF1を移送し、第1のピックフェースPCF1とは異なる第2のピックフェースPCF2を、ボット110およびリフト150Bに共通の移送/受け渡しステーションTS(またはバッファステーションBS)の(ラック棚RTSなどの)共通の面CSの上へ配置するように構成される。これは、説明を目的として、移送ステーション(および/またはバッファステーション)のボットによる出庫フローの分類とも呼ばれ得る。また後述のように、第1および第2のピックフェースは、一態様においては、第1および第2のピックフェースの両方に共通の少なくとも1つのケースユニットを有する。一態様において、本明細書に記載されるように、ボット110は、たとえば、複数取り出し/配置シーケンスにおける、取り出し通路130Aの第1の取り出し位置から移送/受け渡しステーションTSでの第2のピックフェースの配置までの行き来の間、第1のピックフェースをオンザフライで構築するように構成される。ボット110の制御装置110Cは、第1のピックフェースPCF1(またはボット110により取り出される他の任意のピックフェース)のオンザフライの構築をもたらすように構成される。一態様において、ボット110は、第1のピックフェースPCF1とは異なるピックフェースPCF3を取り出し/構築し、移送/受け渡しステーションTS(またはバッファステーションBS)の棚(共通の面CSを形成するラック棚の上下に積み重ねられる別のラック棚RTSなど)の上にこの異なるピックフェースPCF3を配置するように構成される。ボット110は、本明細書に記載されるようなケースの操作を含む。ボットは第1のピックフェースPCF1を取り出し、ラック棚RTS(または取り出し通路の保管棚などの他の位置)の1つまたは複数のケースユニットから第2のピックフェースPCF2をさらに取り出し(異なるピックフェースPCF3を形成する)、この異なるピックフェースPCF3を共通面CS上に配置するように構成される。理解され得るように、リフト150Bは、一態様においては、移送/受け渡しステーションTSから第2のピックフェースPCF2を取り出すように構成される。他の態様において、リフト150は、本明細書に記載されるように、移送/受け渡しステーションTS(またはバッファステーションBS)の共通面CS(ラック移送棚RTSなど)から第3のピックフェースPCF4を取り出すように構成され、第3のピックフェースPCF4は、第1および第2のピックフェースPCF1、PCF2とは異なり、共通のケースは第1、第2および第3のピックフェースPCF1、PCF2、PCF4に共通である。
【0084】
開示される実施形態の一態様では、理解され得るように、複数取り出し/配置シーケンスにおいて、複数のケースユニットは、保管および取り出しシステム100のスループットをさらに向上させるために、およびケースユニットの出庫フローのための所定のオーダー搬出シーケンスに従って、複数取り出し/配置シーケンスをもたらすために、ボット110またはリフト150の積載セクション110PL、4110PL内で略同時に運ばれ、操作される。図1をさらに参照すると、ボット110またはリフト150Bは、たとえば、制御サーバ120(および/または倉庫管理システム2500)から取り出しおよび配置命令を受信し、オーダーされた複数取り出しを形成するために、ボット制御装置110Cが、それらの命令を実行する、または(たとえば、制御サーバ120またはリフト制御装置の制御下で)リフト150Bがそれらの命令を実行する。ここでは、ボット110は、共通通路130A1を通過する単一または共通の経路を作るために、たとえば、移送デッキ130Bから共通通路130A1に進入し、その間に、ボット110は、所定のオーダー搬出シーケンスに従って、2つ以上のケースユニットを取得する(図15、ブロック1201A)、またはリフトは、所定のオーダー搬出シーケンスに従って、1つまたは複数の移送ステーションTSから1つまたは複数のケースユニットを取り出すために、積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2をZ方向に移動させる(図14A、ブロック1201AB)。一態様では、ケースユニットCU、7、5の操作は、ケースユニットの分類(すなわち、所定の積載物搬出シーケンスに従う、ケースユニットの取り出しおよび配置)であり、そのケースユニットの分類では、ケースは、ケースユニットの取り出し/配置のために移送アーム110PA、LHDA、LHDB上に位置決めされる、および/または、他のケースユニットが、移送アーム110PA、LHDA、LHDBへ、または移送アーム110PA、LHDA、LHDBから移送される一方で、ケースユニットが移送されずに、移送アーム110PA、LHDA、LHDB上に留まるように、位置決めされる。ここでは、ボット110は、矢印XCの方向で、共通の取り出し通路130A1を通過するように移動し、所定の保管スペース130S1で停止し、ボット110が、共通の移送アーム110PAを用いて、所定の保管スペース130S1から1つまたは複数のケースユニットを取り出す(図15、ブロック120B)、または、積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2が、所定のオーダー搬出シーケンスに従って、Z方向に移動し、インターフェースステーションTSの所定の棚7000A~7000Fで停止し、積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2が、共通の移送アームLHDA、LHDBを用いて、インターフェースステーションTSの所定の棚7000A~7000Fから1つまたは複数のケースユニットを取り出し(図14A、ブロック1201BB)、以下においてより詳細に説明するように、ケースユニットの共通の移送アーム110PA、LHDA、LHDB上への配置が、所定のオーダー搬出シーケンスに対応する(たとえば、ケースユニットが、たとえば、ボット110を用いた搬送中に、インターフェースステーションに対し、方向を転換することなく、または1回のストロークでの、1回の、または一方向のリフト150の通過/横断の間に、オンザフライで分類される。なお、リフト150の移動は必ずしも連続移動ではない)。
【0085】
ボット110またはリフト150上のケース操作の一例として、図5B、6、10、10A~10E(なお、ケースユニット5、7は、リフトの積載セクションと接合されて図示されており、本明細書において説明する例示において、ケースユニット5、7は、同様に、ボットの積載セクションと接合されることが理解されるべきである)も参照すると、ケースユニット7はケースユニット保持位置から(たとえば、オーダーされた複数取り出しをもたらすために、共通の取り出し通路の保管スペース130Sまたはインターフェースステーションの棚7000Dから、また他の態様においては、任意の適切なリフトインターフェースステーションTS、および/または、取り出し通路または移送デッキ上に位置するケースユニットバッファステーションBSから)取り出され、積載セクション110PL、4110PL内に移送される(図14A、ブロック1201BBおよび図15、ブロック1201B)。ケースユニット7が積載セクション110PL、4110PL内に移送されると、プッシャーバー110PR、4110PRは、ケースユニット7がローラ110RL、4110RLへの移送のために下降させられる(図14A、ブロック1205Bおよび図15、ブロック1205)ときにケースユニット7とフェンス110PF、4110PFとの間に配置されるように、フェンス110PF、4110PFに隣接してあらかじめ配置されてもよい(図14A、ブロック1204Bおよび図15、ブロック1204)。プッシャーバー110PR、4110PRは、ケースユニット7がタイン273A~273E、4273A、4273Eの位置合わせ面273JS、4273JS(図10)に接触し、積載セクション110PLの後方402に位置合わせされるように、(ローラ110RL、4110RL上に置かれている)ケースユニット7を積載セクション110PL、4110PLの後方(たとえば、後部)402、4402に向けてY方向に押し出すように作動される(図14A、ブロック1210Bおよび図15、ブロック1210)。
【0086】
一態様では、ボット110は、(たとえば、オーダーされた複数取り出しにおけるケースユニットのすべてが、単一方向に移動するボット110を用いて、取り出し通路の共通の経路において取り出されるように)同じ方向XCで共通の取り出し通路130A1を横断し続け、そして、所定のオーダー搬出シーケンスに従って別の異なる所定の保管スペース130Sで停止する、または、積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2は、(たとえば、オーダーされた複数取り出しにおけるケースユニットのすべてが、単一方向に移動する積載物操作装置LHD、LHD1、LHD2を用いて、インターフェースステーションTSの垂直方向の積み重ねの共通の経路において取り出されるように)同じ方向でマスト4002を横断し続け、そして、所定のオーダー搬出シーケンスに従って、異なるインターフェースステーションTSの別の異なる所定の棚7000A~7000Fで停止する。上記のように、(1つまたは複数の)ケースユニットが、ボット110の基準座標系REFLまたはリフト150B1の基準座標系REFLに対して、積載セクション110PL、4110PLの裏面402、4402の所定の位置に(および/またはX方向の長手方向の所定の位置に)留まるように、プッシャーバー110PR、4110PRは、(保管スペースおよびインターフェースステーション棚7000A~7000Fを含む)ケースユニット保持位置間での(1つまたは複数の)ケースユニットの搬送中、(1つまたは複数の)ケースユニット7と対向したまま(たとえば、ケースユニット7を把持したまま)である(図14A、ブロック1215Bおよび図15、ブロック1215)。たとえば、共通の取り出し通路130A1の他の保管空間130S2、または別のインターフェースステーション棚7000Bから次に続くケースユニットを取り出すために、プッシャーバー110PR、4110PRは、(1つまたは複数の)ケースユニット7を解放するためにY方向に移動させられ、リフトおよび移送アーム110PA、LHDA、LHDBの伸長軸は、他の保管空間130S2または他のインターフェースステーション棚7000Bから(または、他の態様では、たとえば、上記のような任意の適切なリフトインターフェース/受け渡しステーションTS、および/またはバッファステーションBSから)、(1つまたは複数の)別のケースユニット5を取り出すために作動される(図14A、ブロック1220Bおよび図15、ブロック1220)。(1つまたは複数の)ケースユニット5が、取り出される間、プッシャーバー110PR、4110PRは、ケースユニット7と、タイン273A~273E、4273A~4273Eの位置合わせ表面273JS、4273JSとの間に位置するように、Y方向において積載セクション110PL、4110PLに隣接して位置決めされる(図14A、ブロック1225Bおよび図15、ブロック1225)。(1つまたは複数の)ケースユニットは、ケースユニット7、5が、互いに対してY軸に沿って配置されるように、積載セクション内へと移送され、ローラ110RL、4110RL上へと下降/配置される(図14A、ブロック1230および図15、ブロック1230)。プッシャーバー110PR、4110PRは、ケースユニット7、5を前方に位置合わせするため(図14A、ブロック1234Bおよび図15、ブロック1234)、およびケースユニット7、5を搬送のために把持/保持するため(図14A、ブロック1235Bおよび図15、ブロック1235)、フェンス110PF、4110PFに向かってケースユニット7、5を押し出すように、Y方向で作動される。理解され得るように、一態様では、ケースユニット7、5は、併せて一体としてケースユニット保持位置に配置され、他の態様では、ケースユニット7、5は、分類され、たとえば、以下でより詳細に説明するように、共通のケースユニット保持位置の個別の位置に、別々のケースユニット保持位置に、または別々のインターフェースステーション160TS、160TSAに搬送され、配置される(図14A、ブロック1240Bおよび図15、ブロック1240)。たとえば、図7~9も参照すると、オーダーされた複数取り出しの積載物を運んでいるボット110は、オーダーされた複数取り出しのケースユニットを、搬出リフト150B1、150B2に対応する1つまたは複数のインターフェースステーションTSに移送する。
【0087】
理解され得るように、ボット110がインターフェースステーションTS(図7)内に「縦列駐車」するか、またはピア130BD(図8)内に方向転換する一態様において、移送デッキ130B(図2A)の高速ボット搬送路HSTP上を移動するボット間の間隔は、インターフェースステーションTSと相互作用するボットが、実質的に、移送デッキ130Bに沿って移動する別のボット110からの干渉および/または別のボット110との干渉なしに、減速してインターフェースステーションTS内に方向転換することが可能であるようなものである。他の態様においては、移送デッキ130Bは、実質的に開放しており、上述のように移送デッキ130Bにわたったおよび移送デッキ130Bに沿ったボット110の非決定的な行き来のために構成されるので、移送デッキ上を移動するボットは、インターフェースステーション内に方向転換するボットの周りで駆動してもよい。複数取り出しのケースユニットが、たとえば、リフト150B1、150B2のインターフェース/受け渡しステーションの共通のバッファ棚7000A~7000Lの異なる位置に配置される場合、ボット110は、ケースユニットの1つ目5(例示を目的として、図9のピックフェース7に対応し、この例においては単一のケースユニットを含む)をバッファ棚7000Bの第1の位置に配置し、ケースユニットの2つ目7(例示を目的として、図9のピックフェース5に対応し、この例においては単一のケースユニットを含む)をバッファ棚7000Bの第2の位置に配置する。複数取り出しのケースユニットが共通のケースユニット保持位置に配置される場合、ボット110は両方のケースユニット7、5を一体(たとえば、ピックフェース)として、たとえば、バッファ棚7000Aの共通の位置(例示を目的として、図9のピックフェース9に対応し、この例において2つのケースユニットを含む)に配置する。
【0088】
ケースユニット7、5が、共通のケースユニット保持位置、共通のケース保持位置のそれぞれの位置、(または連続的な、しかし経時的に離間したケースユニットの配置などのための、共通のインターフェースステーション160TS、160TSA)、または異なるケースユニット保持位置(または異なるインターフェースステーション160TS、160TSA)での配置のために分類される(図14A、ブロック1250Bおよび図15、ブロック1250)場合、ケースユニット7、5は、積載セクション110PL、4110PLにおいて互いから分離される。たとえば、移送アーム110PA、LHDA、LHDBの取り出しヘッド270、4270は、プッシャーバー110PR、4110PRがケースユニットの真下を通過できるのに充分な量だけケースユニット7、5をローラ110RL、4110RLから持ち上げるために、Z方向に移動させられ得る(図16、ブロック1250A)。ケースユニット7、5が持ち上げられると、プッシャーバー110PR、4110PRは、ケースユニット7、5の間に位置するようにY方向に沿って配置される(図10E参照)(図16、ブロック1250B)。取り出しヘッド270、4270は、ケースユニット7、5がローラ110RL、4110RLに移送され、プッシャーバー110PR、4110PRがケースユニット7、5の間に挿入されるように降下される(図16、ブロック1250C)。プッシャーバー110PR、4110PRは、ケースユニット7を積載セクション110PL、4110PLの後方402、4402に向かって(たとえば、タイン273A~273E、4273A~4273Eの位置合わせ面273JS、4273JSまたは他の任意の適切な位置に対して)移動させるために(たとえば、ケースユニットを分離するために)Y方向に移動させられる一方で、ケースユニット5は、フェンス110PF、4110PFに隣接する積載セクション110PL、4110PLの前方に留まる(たとえば、図10Cに示す)(図16、ブロック1250D)。理解され得るように、ケースユニットが搬送中、タインの位置合わせ面273JS、4273JSに対して保持される場合、プッシャーバーは、ケースユニット5を積載セクション110PL、4110PLの前方401、4401に向かって(たとえば、フェンス110PF、4110PFまたは他の任意の適切な位置に対して)移動させるために(たとえば、ケースユニットを分離するために)Y方向に移動させられる一方で、ケースユニット7は、位置合わせ面273JS、4273JSに隣接する積載セクション110PL、4110PLの後方に留まる。プッシャーバー110PR、4110PRは、ケースユニット保持位置での配置のため、タイン273A~273E、4273A~4273E上にケースユニットを配置するために、ケースユニット5をフェンス110PF、4110PFに対して再び位置合わせするようY方向に移動させられてもよい(図16、ブロック1250E)。理解され得るように、ケースユニット7が、実質的に(たとえば、取り出しヘッド270、4270の)タイン273A~273E、4273A~4273Eの位置合わせ面273JS、4273JSに対して配置されている状態で、ケースユニット5は、実質的にケースユニット7からの干渉なくケースユニット保持位置に配置でき(図16、ブロック1250F)、たとえば、ケースユニット7は、ケースユニット保持位置に配置されるケースユニットとの接触を免れる。ケースユニット7は、(たとえば、移送アーム110PA、4110PAを後退および降下させることによって)積載セクション110PL、4110PL内に戻るように降下/移送される(図16、ブロック1250G)。位置合わせ面273JS、4273JSとケースユニット7との間にあらかじめ配置されているプッシャーバー110PR、4110PRは、別のケースユニット保持位置(たとえば、ケースユニット5が配置された保持位置とは異なる)での配置のためケースユニット7を前方へ位置合わせするために、ローラ110RL、4110RL上に配置されるケースユニット7をフェンス110PF、4110PFに対して押し出す(図16、ブロック1250H)。プッシャーバー110PR、4110PRは、他のケースユニット保持位置への搬送中にケースユニットを(たとえば、フェンスにより)把持するために、ケースユニット7に対向したままである(図16、ブロック1250I)。プッシャーバー110PR、4110PRは、ケースユニット7から離れるように移動し、移送アームは、ケースユニット7を他のケースユニット保持位置に配置するために、取り出しヘッド270、4270を上昇および延伸させるように作動される(図16、ブロック1250J)。
【0089】
ボット110の(1つまたは複数の)ケースユニット移送処理の一例は、開示される実施形態の態様にしたがって、図9および11~13に関連して説明するように、所定のオーダー搬出シーケンスに従って、および/または、たとえば、ケースユニットが、(図21に示されるような)オペレータステーション160EPにある1つまたは複数のバッグ、トート、または他の容器TOT内への配置のために順序付けされる、1つまたは複数の顧客の注文を処理する命令に従った、取り出された商品の所定のオーダーシーケンス(たとえば、オーダー搬出シーケンス)で、(図1Cに示されるような)混合パレット積載物MPLを作製するための、ケースユニットのオンザフライの分類を有する、(1つまたは複数の)ケースユニットの複数取り出しおよび配置動作を含む。たとえば、図11を参照すると、顧客注文は、ケースユニット7が搬出リフト150B1に運ばれ、ケースユニット5も搬出リフト150B1に運ばれることを要求する場合がある(他の態様において、顧客注文は、共通のボット110により運ばれるケースユニットの異なる搬出リフトへの移送が、本明細書に記載のものと実質的に同様の方法で生じるように、共通のボット110により運ばれるケースユニットが異なる搬出リフト150B1、150B2(図9)に運ばれることを要求する場合もあることに留意する)。本明細書に記載の開示される実施形態の態様において、搬出リフト150B1(たとえば、保管および取り出しシステム/注文処理システムの搬出リフト150B1、150B2のそれぞれ)は、保管アレイから、混合ケースピックフェースが実質的に同一の順序で処理経路を出入りする積載物充填物へ出庫される、混合ケースピックフェースの処理経路または通路を画定する。理解され得るように、搬入および搬出リフト150A、150Bは垂直方向に往復するリフトとして記載されているが、他の態様において、搬入および搬出リフト150A、150Bは、保管構造130へおよび保管構造130からケースピックフェースを搬送するための任意の適切な搬送モジュールであることが理解されるべきである。たとえば、他の態様において、リフトモジュール150A、150Bは、同期的または非同期的に動作する、往復リフト、任意の適切な自動物品処理システム、コンベヤ、ボット、ターンテーブル、ローラーベッド、マルチレベルコンベヤ(たとえば、パーテルノステルコンベヤ)の1つまたは複数である。保管および取り出しシステム100において各ボット110を効率的に利用するために、制御サーバ120などの制御装置は、ケースユニット5、7がどの取り出し通路に配置されているかを判定する。また制御装置は、どの入庫ケースユニットICUが、ケースユニット5、7(たとえば、出庫ケースユニット)が取り出される取り出し通路に保管されるべきかを判定する。制御装置は、上述のものと実質的に同様の方法で、1つまたは複数のリフトモジュール150AのインターフェースステーションTSから1つまたは複数の入庫ケースユニットICUを取り出すためにケースユニット5、7が配置されるレベル上のボット110に命令を送る(図17、ブロック1400A)。ボット110はケースユニットICUを把持し(図17、ブロック1420)、1つまたは複数の取り出し通路130A2内の1つまたは複数の保管スペース130へケースユニットを搬送し(図17、ブロック1421)、入庫ケースユニットが配置される取り出し通路の少なくとも1つは、出庫ケースユニット5、7の1つを含む。理解され得るように、入庫ケースユニットが別の保管位置130Sに配置される場合、入庫ケースユニットは上述のように分類され(図17、ブロック1425)、1つまたは複数のケースユニットは、保管スペース130Sまたはバッファなどの1つのケースユニット保持位置に移送される(図17、ブロック1430)一方で、移送されていないケースユニットは、別のケースユニット保持位置への移送のためにボット110の積載セクションへと戻される(図17、ブロック1435)。
【0090】
理解され得るように、出庫ケースユニット5、7は、同一または異なる取り出し通路に配置され、出庫ケースユニットの近さおよび入庫ケースユニットの所定の保管位置に応じて、1つのボット110または異なるボット110によって取り出される。たとえば、図11を参照すると、ボット110は、ケースユニット5が位置する取り出し通路である取り出し通路130A2への配置のために、(上述のものと同様の方法で)リフトモジュール150AのインターフェースステーションTSから入庫ケースユニットICUを取り出す。この例においてケースユニット7は、取り出し通路130A1に位置する。入庫ケースユニットICUの配置の後、ボットは、出庫ケースユニット5を取り出すために、共通の経路で取り出し通路130A2に沿って移動を続ける(たとえば、単一方向における取り出し通路の単一の行き来)(図17、ブロック1400)。単一のボット110に複数のケースユニットを取り出させることがより効率的である場合、出庫ケースユニット5は、上述のようにボット110上で位置合わせされ(justified)(図17、ブロック1405)、ボットは、通路130A1にある出庫ケースユニット7など、別のケースユニットの位置へと移動する(第2の出庫ケースが第1の出庫ケースと共通の通路に位置する場合、両方の出庫ケースユニットは、ボット110の共通の移送アーム110PA(図6)により取り出し通路の共通の経路で取り出されることに留意する)。第2の出庫ケースユニット7は共通の移送アーム110PAによって取り出され(図17、ブロック1410)、両方のケースユニット5、7は、入庫ケースユニットの配置に関して上述したものと実質的に同様の方法で、リフトモジュール150Bなどのピックフェース搬送システムの、周辺バッファステーションBSおよびインターフェースステーションTSの1つまたは複数に移送および配置される(図17、ブロック1420~1435)。それぞれの出庫ケースを取り出した後(図17、ブロック1400)、2つの異なるボット110にケースユニット5、7のそれぞれを取り出させることがより効率的である場合、ケースユニットは把持され(図17、ブロック1420)、本明細書に記載されるように出庫リフト150Bの周辺バッファステーションBSまたはインターフェースステーションTSの1つに移送および配置される(図17、ブロック1421~1435)。一態様において、ケースユニット5などの出庫ケースユニットが周辺バッファステーションBSに配置される場合、ケースユニット5を周辺バッファステーションBSに配置したボットとは別のボット110が、ケースユニット5をインターフェースステーションTSへ移送する一方で、他の態様においては、同一のボット110が、ケースユニット5をインターフェースステーションTSへ移送するために周辺バッファステーションBSまで戻る。本明細書に記載の開示される実施形態の態様において、バッファステーションBSおよび/または移送ステーションTS(たとえば、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーション)は、所定の積載物充填のシーケンスに基づき順序付けられたピックフェースのシーケンスで達成路に入る、保管アレイ/構造130から出庫する混合ケースのピックフェースの一部を画定する、2つ以上の混合ケースのピックフェースを共通して支持する。本明細書に記載の開示される実施形態の態様の1つまたは複数において、バッファステーションBSおよび/または移送ステーションTSは、共通して支持されるピックフェースが出庫リフト150B1により共通して取り出されるように、出庫リフト150B1に対する共通のピックフェース移送インターフェースを形成する。本明細書に記載の開示される実施形態の態様の1つまたは複数において、バッファステーションBSおよび/または移送ステーションTSはそれぞれ、所定の積載物充填のシーケンスに基づき順序付けられたピックフェースのシーケンスで、保管アレイから出庫する混合ケースのピックフェースの一部を画定する、2つ以上の混合ケースのピックフェースを共通して支持する(例示のみを目的として、図9のピックフェース1~4を参照)。本明細書に記載の開示される実施形態の1つまたは複数の態様において、オーダーシーケンスでの保管アレイ/構造130から出庫する混合ケースのピックフェースの一部を画定し、バッファステーションBSおよび/または移送ステーションTS上で共通して支持される、混合ケースのピックフェースは、別の達成路の別のバッファステーションBSおよび/または移送ステーションTS上で順序付けられたピックフェースのシーケンスに基づく(たとえば、出庫リフト150B2から出庫する混合ケースを参照)。開示される実施形態の1つまたは複数の態様において、制御装置120などの任意の適切な制御装置は、ボット110と連通し、順序付けられたピックフェースのシーケンスに基づくバッファステーションBSおよび/または移送ステーションTS上へのピックフェースの配置をもたらすように構成される。
【0091】
一態様において、出庫ケースユニットは、ボット110の共通の移送アーム110PA(図6)によって一体(たとえば、ピックフェース)として取り出され、移送される。次に再び図12を参照すると、顧客注文は、ケースユニット7が搬出リフト150B1に運ばれ、ケースユニット5も搬出リフト150B1に運ばれることを要求し得る(他の態様において、顧客注文は、共通のボット110により運ばれるケースユニットの異なる搬出リフトへの移送が、本明細書に記載のものと実質的に同様の方法で生じるように、共通のボット110により運ばれるケースユニットが異なる搬出リフト150B1、150B2(図9)に運ばれることを要求する場合もあることに留意する)。上述のように、制御装置は、どの入庫ケースユニットICUが、ケースユニット5、7(たとえば、出庫ケースユニット)が取り出される取り出し通路に保管されるべきかを判定する。制御装置は、上述のものと実質的に同様の方法で、リフトモジュール150AのインターフェースステーションTSから1つまたは複数の入庫ケースユニットICUを一体(たとえば、ピックフェース)として取り出すために、ケースユニット5、7が配置されるレベル上のボット110に命令を送る(図17、ブロック1400A)。ボット110はピックフェースPF1を把持し(図17、ブロック1420)、取り出し通路130A2内の保管スペース130へピックフェースPF1を搬送し(図17、ブロック1421)、出庫ケースユニット5、7は保管スペース130S内にピックフェースPF1を位置決めおよび配置する(図17、ブロック1430)。ピックフェース全体が共通の保管スペースへと移送され、ボット上に残されたケースユニットはないので、フローは、この例においては図17のブロック1435には進まないことに留意する。
【0092】
入庫ピックフェースPF1を配置した後、ボット110は、(出庫ピックフェースPF2として同時に取り出されるように、互いに隣接して保管棚上に配置されている)出庫ケースユニット5、7を保持する保管スペースまで、共通の経路(たとえば、単一方向での取り出し通路の単一の行き来)で通路130A2を通って移動し続ける。ボット110は、共通の移送アーム110PA(図6)によりピックフェースPF2を取り出し(図17、ブロック1415)、ピックフェースPF2を把持し(図17、ブロック1420)、出庫リフト150B1へピックフェースPF2を搬送する(図17、ブロック1421)。一態様において、ピックフェースPF2のケースユニット5、7は、周辺バッファステーションBSまたは移送ステーションTSの1つに一体として配置される(図17、ブロック1430)。別の態様において、ピックフェースのケースユニット5、7は、異なる場所への配置のために(上述のものと同様の方法で)分離および位置合わせされる(図17、ブロック1425)。たとえば、ボット110は、ケースユニット7を周辺バッファステーションBSに配置し(図17、ブロック1430)、ケースユニット5をボット110の積載領域へと戻し(図17、ブロック1435)、ケースユニット5を把持し(図17、ブロック1420)、ケースユニット5をインターフェースステーションTSへ搬送し(図17、ブロック1421)、ケースユニット5をインターフェースステーションへ移送する(図17、ブロック1430)。
【0093】
別の態様において、図13を参照すると、出庫ケースユニット5、7は、ボット110の共通の移送アーム110PA(図6)により共通の通路130A2内の異なる保管位置から取り出される。ここで、ボット110は、上述の方法で1つまたは複数の入庫ケースユニットICUを1つまたは複数の保管位置へ移送し、入庫ケースユニットICUの少なくとも1つは、出庫ケースユニット5、7と共通の取り出し通路130A2に位置する。少なくとも1つの入庫ケースユニットを通路130A2の所定の保管位置130Sに配置した後、ボット110は、取り出し通路130A2の共通の経路で、取り出し通路130A1を通って移動し続け、上述の方法で保管スペース130S1からケースユニット5を取り出す(図17、ブロック1400)。ケースユニット5は、上述のようにボット110上で積載セクション110PLの後方へ位置合わせされる(図17、ブロック1405)。ボット110は、取り出し通路の共通の経路で取り出し通路130A1を通って移動し続け、両方のケースユニット7、5が共通の移送アーム110PA上で互いに隣接して配置されるように、共通の移送アーム110PAにより異なる保管スペース130S2からケースユニット7を取り出す(図17、ブロック1410)。理解され得るように、一態様において、制御装置110Cは、たとえば、ケースユニットが配置された順番と反対の順番など、任意の適切な順番でのケースユニットの取り出しをもたらすように構成される。
【0094】
この複数取り出しの例において、ケースユニット保持位置は取り出し通路130の保管スペース130Sに対応するが、他の態様においてケースユニット保持位置は、(ボットとリフトとの間の直接的な移送が生じる)搬入リフトモジュール150A1、150A2と、搬入リフトモジュール150A1、150A2と相互作用するための(リフトモジュールとボットとの間の間接的な移送が生じる)インターフェースまたは周辺バッファステーションTS、BSと、保管スペース130Sとを含む(インターフェースステーションTSおよび搬入リフトモジュール150Aからのボット110による取り出しは、所定のオーダー搬出シーケンスに必要なケースユニットが保管スペース130Sに配置されず、搬出リフト150B1、150B2に実質的に直接運ばれるように、ジャストインタイム方式で保管ラックアレイ内に搬入されることに留意する)。
【0095】
ボット110は、上述の方法で、積載セクション110PL内でケースユニット7、5の両方を把持し、取り出し通路130A1を出る(図17、ブロック1420)。ボットは移送デッキ130Bに沿って移動し、搬出リフト150B1と相互作用する(図17、ブロック1421)。たとえば、ケースユニット7が積載セクション110PLの前方へ位置合わせされ、ケースユニット5が積載セクション110PLの後方へ位置合わせされるようになど、任意の適切な方法で、ボットは、上述のように、積載セクション110PL内でケースユニット7、5を分離する(図17、ブロック1425)。ケースユニット7は、周辺バッファステーションBSに移送される(図17、ブロック1430)。ボットは、ケースユニット5を積載セクション110PLに戻す(図17、ブロック1435)ために移送アーム110PAを後退させ、ケースユニット5を把持する(図17、ブロック1420)。ケースユニット5は搬出リフト150B1のインターフェースステーションTSまで搬送され(図17、ブロック1421)、上述のように積載セクション110PLの前方へ位置合わせされ(図17、ブロック1425)、上述のように移送ステーションTSへ移送される(図17、ブロック1430)。他の態様においては、所定のケースユニット搬出シーケンスに応じて、ボット110は、両方のケースユニット7、5を、搬出リフト150B1、150B2の一方など、共通の場所/位置に配置する。たとえば、棚7000H上のピックフェース20(図9)は、ボット110が両方のケースユニットを複数ケースユニットのピックフェースとして棚7000Hの単一の位置に配置するように、両方のケースユニット7、5を含み得る。理解され得るように、バッファステーションBSに配置されたケースユニットは、一態様においては、ボット110によって、また他の態様においては、バッファステーションBSをインターフェースステーションTSに接続する任意の適切なコンベヤによって、インターフェースステーションTSへ移送される。一態様において、ケースユニットがボット110によってバッファステーションBSからインターフェースステーションTSへ移送される場合、この移送は、たとえば、別のタスク(たとえば、保管部へのピックフェースの移送、ピックフェースの分類、保管部からのピックフェースの移送など)のためのルートにおいて移送デッキに沿って移動し、バッファステーションBSのそばを移動するボット110が、バッファステーションBSからピックフェースを取り出すために停止し、他のタスクを実施する工程の間にピックフェースをインターフェースステーションTSへ移送するような、適時的な移送である。
【0096】
本明細書に記載の例において、ボット110とリフト150との間のケースユニットの移送は、上述のようにインターフェースステーションTSを通して受動的に生じる。移送の一例として、図18を参照すると、自律搬送車両は、スラット1210Sおよび/または位置決め特徴部130Fに関して上述したものと同様の方法で、インターフェースステーションTSに対して配置される(図18、ブロック1800)。ボット110の移送アーム110PA(たとえば、エンドエフェクタ)は、移送アーム110PAのフィンガ273A~273EがたとえばインターフェースステーションTSのスラット1210Sと相互作用する、インターフェースステーションTSに、ピックフェースを移送するように延伸する(図18、ブロック1801)。理解され得るように、また上述のように、複数のピックフェースは、リフト150への同時および独立した移送のためにインターフェースステーションTS上に配置されてもよい(たとえば、複数の個別のピックフェースがインターフェースステーション上で同時に保持される)。リフト150は、積載物処理装置LHD、LHDA、LHDBをインターフェースステーションTSに隣接して配置するように移動させられる(図18、ブロック1802)。積載物処理装置LHD、LHDA、LHDBは、インターフェースステーションからピックフェースを上昇させ、たとえば、図4Bに関して上述した方法で、積載物処理装置LHD、LHDA、LHDBのフィンガ4273がインターフェースステーションTSのスラット1210Sと相互作用する、リフト150に、ピックフェースを移送するように延伸させられる(図18、ブロック1803)。理解され得るように、インターフェースステーションTSは移動部品を有さず、インターフェースステーションTSを通したボット110とリフト150との間のピックフェースの移送は、受動的な移送である。また理解され得るように、リフト150からボット110へのピックフェースの移送は、図18に関して上述した方法と実質的に反対の方法で生じてもよい。
【0097】
一態様において、たとえばインターフェースステーションTS(および/またはバッファステーションBS)に移送(たとえば、配置)される、ボット110により(たとえば、上述の方法で)構築されるピックフェースは、リフト150によってインターフェースステーションTS(および/またはバッファステーションBS)から取り出されるピックフェースと同一ではない。たとえば、図9を参照すると、ボット110は、ラックモジュールRM(たとえば、図2A)内の保管スペース130Sから、個別のピックフェース7および5を含む第1のピックフェースを形成する(図19、ブロック1900)。ボット110は、リフト150への移送のために、たとえば、インターフェースステーションTSの棚7000Bに第1のピックフェースを移送および配置する(図19、ブロック1910)。理解され得るように、この例において、(たとえば、第1のピックフェースを形成する)個別のピックフェース5、7は例示のみを目的として共通の棚7000B上に配置されるが、他の態様において、個別のピックフェース5、7は、ボット110によって棚の上に配置されたピックフェースが第1のピックフェースとは異なるが、第1のピックフェースと少なくとも1つの共通するケースユニットを含むように、異なる棚7000A~7000F上に配置される。たとえば、第1のピックフェースは、個別のピックフェース5を含む異なるピクフェースが棚7000B上に配置される一方で、個別のピックフェース7を含む別の異なるピックフェースは、たとえば、棚7000H上に配置されるように分解される。リフト150B1などのリフトは、移送ステーションTSの(たとえば、ボット110およびリフト150B1の両方に共通である)1つまたは複数の棚7000A~7000Fから第2のピックフェースを取り出す(図19、ブロック1920)。ここで第2のピックフェースは、第1のピックフェースとは異なるが、少なくとも1つのケースユニットが第1のピックフェースと第2のピックフェースとの間で共通であるように、個別のピックフェース5、7の少なくとも一方を含む。
【0098】
同様に、一態様において、入庫リフト150(図1のリフト150Aを参照)によってたとえばインターフェースステーションTS(および/またはバッファステーションBS)に移送(たとえば、配置)されるピックフェースは、ボット110によってインターフェースステーションTS(および/またはバッファステーションBS)から取り出されるピックフェースと同一ではない。一態様において、制御サーバ120は、ボット110に命令して、ピックフェースを形成するボット110による、受け渡しステーションTS(および/またはバッファステーションBS)での入庫フロー(倉庫補充または入庫ストリームとも呼ばれ得る)のケースの分類を、リフト150による搬入ステーションからのケースの取り出し順序からは独立して、ボット110によりもたらすように構成される。一態様において、ボット制御装置110Cは、ボット110に命令して、ピックフェースを形成するボット110による、受け渡しステーションTS(および/またはバッファステーションBS)での入庫フローのケースの分類を、リフト150による搬入ステーションからのケースの取り出し順序からは独立して、ボット110によりもたらすように構成される。さらに他の態様においては、制御サーバ120およびボット制御装置110Cの両方が、ボット110に命令して、ピックフェースを形成するボット110による、受け渡しステーションTS(および/またはバッファステーションBS)での入庫フローのケースの分類を、リフト150による搬入ステーションからのケースの取り出し順序からは独立して、ボット110によりもたらすように構成される。ゆえに、制御サーバ120および/またはボット制御装置110Cは、少なくとも部分的に、ボット110により共通して運ばれるケースのボット110の分類と一緒に、入庫ケースのフローを設定するように構成され、リフト150によるケースの取り出し順序からは切り離されている。これは、説明を目的として、受け渡しステーションTS(および/またはバッファステーションBS)でのボット110による入庫フローのケースの分類と称されてもよい。たとえば、図9Aを参照すると、第1のピックフェースは、入庫コンベヤ160CBによって搬入ステーション160INから1つまたは複数のリフト150A1、150A2に移送される(図20、ブロック2000)。この例において、第1のピックフェースの1つは、個別のピックフェース5、7の組み合わせを含むが、他方の第1のピックフェースは、個別のピックフェース20、22の組み合わせを含む。リフト150A1は、インターフェースステーションTSの棚7000Bにそれぞれの第1のピックフェース5、7を配置する一方で、リフト150A2は、同一保管レベル130L上の別のインターフェースステーションTSの棚7000Hに、他方のそれぞれの第1のピックフェース20、22を配置する(図20、ブロック2010)。ボット110は、リフト150A1、150A2によって(たとえば、ボット110およびそれぞれのリフト150Aの両方に共通である)棚7000B、7000H上に配置される第1のピックフェースが、第2のピックフェースとは異なるが、第2のピックフェースが少なくとも1つのケースユニットを第1のピックフェースと共通して含むように、インターフェースステーションTSから第2のピックフェースを構築または取り出す(図20、2020)。たとえば、第1のピックフェース5、7は、個別のピックフェース5(または個別のピックフェース7)を含む異なるピックフェースがボット110によって取り出されるように分解され、および/または、他方の第1のピックフェース20、22は、個別のピックフェース20(または個別のピックフェース22)を含む異なるピックフェースがボット110によって取り出されるように分解される。ここで第2のピックフェースは、第1のピックフェースとは異なるが、少なくとも1つのケースユニットが第1のピックフェースと第2のピックフェースとの間で共通であるように、第1のピックフェースの個別のピックフェースの少なくとも1つを含む。理解され得るように、第2のピックフェースは、ボット110により少なくとも1つの保管棚上に配置されるピックフェースが第2のピックフェースとは異なり、少なくとも1つのケースユニットが第2のピックフェースと少なくとも1つの保管棚上に配置されるピックフェースとの間で共通であるように、ボットによって分解されてもよい。
【0099】
一態様では、再度図5Aを参照すると、複数の個別に動作可能である積載物操作装置LHD1、LHD2を有するリフトが、ケースユニットを、別々の保管レベル130LA、130LBにある2つ以上のインターフェースステーションTSから取り出しおよび配置し、(たとえば、共通リフト150を取り扱う1つまたは複数の出庫コンベヤの移送ステーションTSが、上下に積み重ねられたときなどに)同じまたは別々の出庫コンベヤインターフェースステーションTSへと移送する。ここで、個別に動作可能である積載物操作装置LHD1、LHD2のそれぞれが、インターフェースステーション棚7000A~7000Fからケースユニットを取り出しおよび配置し、取り出されたケースユニットを、図10F、10G、および10Hに関して上で説明した方法と実質的に類似の方法で、出庫コンベヤ160CBに送出する。一態様では、各積載物操作装置LHD1、LHD2は、単一の移送アームLHDA、LHDB(図4A、5A参照)または2つ以上の単一の移送アームLHDA、LHDB(図5参照)を含む(たとえば、一方の積載物操作装置が単一の移送アームを含むが、他方の積載物操作装置LHDは、2つ以上の移送アームを含む、または両方の積載物操作装置が、単一の移送アームを含む、または両方の積載物操作装置が、2つ以上の移送アームを含む)。一態様では、積載物操作装置LHD1、LHD2は、図5Bに関して説明された分類および位置合わせ機構を含む。
【0100】
搬出リフト150B1、150B2は、所定のオーダー搬出シーケンスにも従って、ボット110によって棚7000A~7000L上に配置された(1つまたは複数の)オーダーされた複数取り出し物を、搬出ステーション160UTへと移送する。たとえば、再度図9を参照すると、ピックフェース1~22は、順序付けされた命令で、リフト150B1、150B2によって取り出され、それによって、ピックフェース1~22が、混合パレット積載物MPLを形成するために必要である(たとえば、図9に図示される各ケースユニット/ピックフェースに関連する数によって示される)所定の順序で、および/または、たとえば、ケースユニットが、(図21に示されるような)オペレータステーション160EPにある1つまたは複数のバッグ、トート、または他の容器TOT内への配置のために順序付けされる、1つまたは複数の顧客の注文を満たす順序に従って、取り出された商品の所定のオーダーシーケンス(たとえば、オーダー搬出シーケンス)で、搬出ステーション160UTへと送出される。したがって、各リフト150B1、150B2のインターフェースステーションTSのそれぞれが、混合パレット積載物を形成するために(1つまたは複数の)ケースユニットが必要とされ、それぞれのリフト150B1、150B2によって取り出されるまで、1つまたは複数のケースユニットを保持するバッファ部を形成する。
【0101】
図22を参照すると、開示される実施形態の態様にしたがって、取り出し通路に沿ってラック上に配列された保管スペースが設けられる(図22、ブロック1600)。マルチレベルのデッキも設けられ(図22、ブロック1610)、マルチレベルのデッキの少なくとも1つのデッキレベルは、各通路と連通し、マルチレベルのデッキおよび通路が、マルチレベルのデッキの各レベルでの自律搬送車両の転走面を画定する。複数のラックレベルのラックは、複数のラックレベルに共通のそれぞれの転走面からアクセスされ(図22、ブロック1620)、ラックは、マルチレベルのデッキの各レベルで、少なくとも1つの通路に沿って配置される。一態様において、ラックレベルの間の垂直方向のピッチは、それぞれの通路の部分によって異なる。一態様において、それぞれの通路の部分の、少なくとも2つのラックレベル間の垂直方向のピッチは、自律搬送車両が共通の通路経路で、オーダーシーケンスの複数の取り出しをもたらすように、それぞれの通路の別の通路部分の、少なくとも2つの他のラックレベル間の別の垂直方向のピッチに関連付けられる。一態様において、それぞれの通路の部分の、少なくとも2つのラックレベル間の垂直方向のピッチは、垂直方向のピッチおよび他の垂直方向のピッチが、保管される品物によって複数のデッキレベル間の垂直方向のスペースを実質的に埋めるように、それぞれの通路の別の通路部分の、少なくとも2つの他のラックレベル間の別の垂直方向のピッチに関連付けられる。
【0102】
理解され得るように、上記の積載物操作装置は、異なるサイズの、および/または任意の数のケースユニットを有する(1つまたは複数の)ピックフェースを保持するように構成される。説明目的のみのために、図5Dは、2つのピックフェースPCKFC1、PCKFC2を保持する積載物操作装置LHDAを図示する。なお、積載物操作装置LHDAは、図示の目的のみのために示され、また、本明細書において説明される積載物操作装置のいずれも、積載物操作装置LHDAに関して説明されるものと実質的に類似の方法で構成されることが理解されるべきである。ここで、ピックフェースPCKFC1は、単一のケースユニットCU1を含み、一方で、ピックフェースPCKFC2は、PCKFC1よりも大きくなるように、2つのケースユニットCU2、CU3を含む。他の態様では、ピックフェースPCKFC1、PCKFC2は、任意の適切なサイズを有し、任意の適切な数のケースユニットを含む。理解され得るように、2つのピックフェースPCKFC1、PCKFC2が、積載物操作装置LHDA上で保持されて図示されているが、他の態様では、積載物操作装置LHDAは、3つ以上または1つなどの任意の適切な数のピックフェースを保持してもよい。ピックフェースPCKFC1、PCKFC2(およびその中のケースユニット/トート)の配置は、一態様では、所定のシーケンスに従って、入庫または出庫リフト150A、150B上に配置される。例として、ピックフェースPCKFC1、PCKFC2は、上記のピックフェース5の1つまたは複数に類似している。
【0103】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、自動保管および取り出しシステムは、少なくとも1つの自律搬送車両と、複数の移動レーンを有し、少なくとも1つの自律搬送車両のための非決定的な搬送表面を画定する移送デッキと、少なくとも1つの往復リフトと、少なくとも1つの往復リフトと少なくとも1つの自律搬送車両との間でピックフェースが移送されるように、移送デッキと接続され、移送デッキ上の少なくとも1つの自律搬送車両と少なくとも1つの往復リフトとの間で相互作用させる少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションとを含む。
【0104】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションは、受動型の受け渡しステーションである。
【0105】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションは、独立したピックフェース積載物を同時に支持するように構成される。
【0106】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、自動保管および取り出しシステムが、移送デッキに接続される取り出し通路をさらに含み、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションが、移送デッキの取り出し通路と反対側に配置される。
【0107】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、自律搬送車両の少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションとの相互作用が、自律搬送車両の複数の移動レーンに沿った移動に対し非決定的であるように、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションは、複数の移送レーンからオフセットされる。
【0108】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つの自律搬送車両が、少なくとも1つの自律搬送車両へ、および少なくとも1つの自律搬送車両からピックフェースを移送するように構成されるエンドエフェクタを含み、少なくとも1つの往復リフトが、少なくとも1つの往復リフトへ、および少なくとも1つの往復リフトからピックフェースを移送するように構成されるエンドエフェクタを含み、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションが、少なくとも1つの自律搬送車両のエンドエフェクタ、および少なくとも1つの往復リフトのエンドエフェクタのうちの少なくとも1つと相互作用するように構成される固定ピックフェース支持表面を含み、少なくとも1つの往復リフトが、移送デッキに強固に接合される。
【0109】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、自動保管および取り出しシステムは、自律搬送車両によるピックフェースの取り出しと配置との間でピックフェースをバッファする、少なくとも1つの棚を有するバッファステーションをさらに含む。
【0110】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、バッファステーションが、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションに隣接して配置される。
【0111】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、バッファステーションが、垂直方向に互いに上下に積み重ねられた棚のアレイを含み、各棚が、自律搬送車両によるピックフェースの取り出しと配置との間でピックフェースをバッファするように構成される。
【0112】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、バッファステーションは、少なくとも1つの自律搬送車両によって、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションに接続される。
【0113】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションが、少なくとも1つの自律搬送車両が、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションに対して、それ自身を位置決めすることを可能にするために、位置標定特徴部を含む。
【0114】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、自動保管および取出しシステムは、少なくとも1つの自律搬送車両に、および少なくとも1つの自律搬送車両からピックフェースを移送するように構成される搬送車両エンドエフェクタを有する少なくとも1つの自律搬送車両と、複数の移動レーンを有し、少なくとも1つの自律搬送車両のための非決定的な搬送表面を画定する移送デッキと、少なくとも1つの往復リフトに、および少なくとも1つの往復リフトからピックフェースを移送するように構成されるリフトエンドエフェクタを有する少なくとも1つの往復リフトと、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションと少なくとも1つの自律搬送車両および少なくとも1つの往復リフトの少なくとも1つとの間でピックフェースの移送をもたらすために、搬送車両エンドエフェクタおよびリフトエンドエフェクタの少なくとも1つと相互作用するように構成される少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションとを含む。
【0115】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションは、受動型の受け渡しステーションである。
【0116】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションは、独立したピックフェース積載物を同時に支持するように構成される。
【0117】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、自動保管および取り出しシステムが、移送デッキに接続される取り出し通路をさらに含み、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションが、移送デッキの取り出し通路と反対側に配置される。
【0118】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、自律搬送車両の少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションとの相互作用が、自律搬送車両の複数の移動レーンに沿った移動に対し非決定的であるように、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションは、複数の移送レーンからオフセットされる。
【0119】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションは、搬送車両エンドエフェクタおよびリフトエンドエフェクタのうちの少なくとも1つと相互作用するように構成されるピックフェース支持表面を含む。
【0120】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、自動保管および取り出しシステムは、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションに隣接して配置されるバッファステーションを含む。
【0121】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、バッファステーションは、少なくとも1つの自律搬送車両によって、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションに接続される。
【0122】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションが、少なくとも1つの自律搬送が、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションに対して、それ自身を位置決めすることを可能にするために、位置標定特徴部を含む。
【0123】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、方法は、自律搬送車両を用いて、第1のピックフェースをピックフェース受け渡しステーションに配置することと、往復リフトを用いて、第1のピックフェースとは異なる第2のピックフェースをピックフェース受け渡しステーションから取り出すこととを含み、ピックフェース受け渡しステーションが、自律搬送車両および往復リフトに共通であり、少なくとも1つのケースユニットが、第1のピックフェースと第2のピックフェースとの間で共通である。
【0124】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、方法が、自律搬送車両を用いて少なくとも1つの保管棚に隣接してピックフェースを構築することをさらに含み、少なくとも1つの保管棚に隣接して構築されたピックフェースが、第1のピックフェースとは異なり、少なくとも1つのケースユニットが、第1のピックフェースと、少なくとも1つの保管棚に隣接して構築されたピックフェースとの間で共通である。
【0125】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、方法は、自律搬送車両を用いて、保管棚から第1のピックフェースを取り出すことと、自律搬送車両を用いて、ピックフェース受け渡しステーションの静止棚上で第1のピックフェースをバッファすることと、静止棚上に第2のピックフェースを形成することと、往復リフトを用いて、静止棚から第2のピックフェースを取り出すこととを含み、第2のピックフェースは、第1のピックフェースとは異なり、混合ケースの所定のケース搬出オーダーシーケンスに対応するオーダーシーケンスでの2つ以上のケースを備え、第1のピックフェースおよび第2のピックフェースは、共通の少なくとも1つのケースを有する。
【0126】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、ピックフェース受け渡しステーションは、2つ以上の垂直方向に積み重ねられた静止棚を含み、静止棚上で第1のピックフェースを配置することが、2つ以上の垂直方向に積み重ねられた静止棚の1つの上に、第1のピックフェースを配置することを含み、静止棚から第2のピックフェースを取り出すことが、2つ以上の垂直方向に積み重ねられた静止棚の1つから、第2のピックフェースを取り出すことを含む。
【0127】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、往復リフトによって静止棚から取り出される第2のピックフェースは、自律搬送車両によって配置される第1のピックフェースとは異なり、静止棚は、往復リフトによって取り出される第2のピックフェース、および自律搬送車両によって配置される第1のピックフェースに共通である。
【0128】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、自動保管および取り出しシステムは、通路に複数レベルのラックを有する3次元保管アレイを含み、通路が、通路での自律搬送車両の移動のために構成され、移送デッキが、非決定的な搬送表面を有し、自律搬送車両が、非決定的な搬送表面上で移動し、非決定的な搬送表面が、通路を接続する2つ以上の並列移動レーンを有する。
【0129】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、2つ以上の並列移動レーンは、移送デッキの両端側の間の、共通の非決定的な搬送表面に沿って並置される。
【0130】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、通路は、移送デッキの一方の側部で、移送デッキに接合される。
【0131】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、移送デッキは、移送デッキの少なくとも一部が、デッキ保管ラックと通路との間に挿入されるように、一方の側部とは異なる別の側部、および移送デッキの他方の側部に沿って分配されるデッキ保管ラックを有する。
【0132】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、自動保管および取り出しシステムは、リフトをさらに含み、デッキ保管ラックが、移送デッキからの自律搬送車両、およびリフトと連通するように、他方の側部に沿って配置される。
【0133】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、方法は、往復リフトを用いて、ピックフェース受け渡しステーションに第1のピックフェースを配置することと、自律搬送車両を用いて、ピックフェース受け渡しステーションから第2のピックフェースを取り出すこととを含み、ピックフェース受け渡しステーションが、自律搬送車両および往復リフトに共通であり、少なくとも1つのケースユニットが、第1のピックフェースと第2のピックフェースとの間で共通である。
【0134】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、方法は、自律搬送車両を用いて少なくとも1つの保管棚にピックフェースを配置することをさらに含み、少なくとも1つの保管棚上に配置されるピックフェースが、第2ピックフェースと異なり、少なくとも1つのケースユニットが、第2のピックフェースと、少なくとも1つの保管棚上に配置されるピックフェースとの間で共通である。
【0135】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、第1のピックフェースは、第2ピックフェースと異なる。
【0136】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、自動保管および取り出しシステムは、少なくとも1つの自律搬送車両と、ラック通路、およびラック通路に沿って配置される複数の保管ラックモジュールを有する保管アレイと、少なくとも1つの自律搬送車両のための搬送表面を画定する移送デッキと、少なくとも1つの往復リフトと、移送デッキと接続され、移動デッキ上の少なくとも1つの自律搬送車両と少なくとも1つの往復リフトとの間で相互作用させる少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションとを含み、少なくとも1つの自律搬送車両が、ラック通路と少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションとの間で第1のピックフェースを搬送し、少なくとも1つの自律搬送車両および少なくとも1つの往復リフトの両方に共通である、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションの共通表面上に、第1のピックフェースと異なる第2のピックフェースを、配置するように構成され、第2のピックフェースは、第1のピックフェースとの共通のケースであるケースを有し、少なくとも1つの往復リフトが、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションの共通表面から第3のピックフェースを取り出すように構成され、第3のピックフェースは、第1および第2のピックフェースと異なり、共通のケースは、第1、第2、および第3のピックフェースに共通である。
【0137】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つの自律搬送車両は、ラック通路内の第1の取り出し位置から少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションへの第2のピックフェースの配置までの横断の間に、オンザフライで第1のピックフェースを構築するように構成される。
【0138】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つの自律搬送車両は、第1のピックフェースの構築をもたらすように構成される制御装置を備える。
【0139】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つの自律搬送車両は、ラック通路から別のピックフェースを搬送し、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションの棚の上にその別のピックフェースを配置するように、そして、棚から共通表面に第2のピックフェースを搬送するように構成される。
【0140】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、製品注文処理システムは、ピックフェースを保持および搬送するために構成される少なくとも1つの自律搬送車両と、少なくとも1つの自律搬送車両のための搬送表面を画定する移送デッキを有する保管アレイと、移送デッキに接続される少なくとも1つの他のピックフェース搬送システムと、移送デッキに隣接して配置される少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションとを含み、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションが、少なくとも1つの自律搬送車両と少なくとも1つの他のピックフェース搬送システムとの間でピックフェースを移送するように構成され、少なくとも1つの他のピックフェース搬送システムは、保管アレイから積載物充填物へ出庫される混合ケースピックフェースの処理コースを画定し、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションは、積載物充填物の所定のシーケンスに基づくピックフェースのオーダーシーケンスで、保管アレイから処理コースに入るように出庫される混合ケースピックフェースの一部を画定する混合ケースピックフェースの2つ以上を共通で支持する。
【0141】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションは、共通に支持されるピックフェースが、少なくとも1つの他のピックフェース搬送システムにより共通して取り出されるように、少なくとも1つの他のピックフェース搬送システムのための共通のピックフェース移送インターフェースを形成する。
【0142】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションのそれぞれは、積載物充填物の所定のシーケンスに基づくピックフェースのオーダーシーケンスで、保管アレイから出庫される混合ケースピックフェースの一部を画定する混合ケースピックフェースの2つ以上を共通で支持する。
【0143】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、オーダーシーケンスにおいて保管アレイから出庫される混合ケースピックフェースの一部を画定し、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーション上で共通で支持される混合ケースピックフェースは、別の処理コースの別のピックフェース受け渡しステーション上のピックフェースのオーダーシーケンスに基づく。
【0144】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、製品注文処理システムは、少なくとも1つの自律搬送車両と連通する制御装置をさらに含み、制御装置は、ピックフェースのオーダーシーケンスに基づいて、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーション上へのピックフェースの配置をもたらすように構成される。
【0145】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つの他のピックフェース搬送システムは、往復リフトを備える。
【0146】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーションは、少なくとも1つの自律搬送車両と少なくとも1つの他のピックフェース搬送システムとの間でのピックフェースの移送をもたらす静止棚を有する。
【0147】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、自動保管および取り出しシステムは、ピックフェース受け渡しステーションと、ピックフェース受け渡しステーションに第1のピックフェースを配置するように構成される自律搬送車両と、ピックフェース受け渡しステーションから、第1のピックフェースと異なる第2のピックフェースを取り出すように構成される往復リフトとを備え、ピックフェース受け渡しステーションは、自律搬送車両および往復リフトに共通であり、少なくとも1つのケースユニットは、第1のピックフェースと第2のピックフェースとの間で共通である。
【0148】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、自動保管および取り出しシステムは、少なくとも1つの保管棚をさらに備え、自律搬送車両が、少なくとも1つの保管棚に隣接してピックフェースを構築するようにされに構成され、少なくとも1つの保管棚に隣接して構築されたピックフェースが、第1のピックフェースと異なり、少なくとも1つのケースユニットが、第1のピックフェースと、少なくとも1つの保管棚に隣接して構築されたピックフェースとの間で共通である。
【0149】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、自動保管および取り出しシステムは、保管棚と、静止棚を含むピックフェース受け渡しステーションと、保管棚から第1のピックフェースを取り出し、ピックフェース受け渡しステーションの静止棚上で第1のピックフェースをバッファし、静止棚で第2のピックフェースを形成するように構成される自律搬送車両であって、第2のピックフェースが、第1のピックフェースと異なり、混合ケースの所定のケース搬出オーダーシーケンスに対応するオーダーシーケンスでの2つ以上のケースを備え、第1のピックフェースおよび第2のピックフェースが、少なくとも1つのケースを共通で有する、自律搬送車両と、静止棚から第2のピックフェースを取り出すように構成される往復リフトとを備える。
【0150】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、ピックフェース受け渡しステーションは、2つ以上の垂直方向に積み重ねられた静止棚を含み、自律搬送車両は、2つ以上の垂直方向に積み重ねられた静止棚の1つの上に第1のピックフェースを配置することで、第1のピックフェースを静止棚上でバッファするように構成され、往復リフトは、2つ以上の垂直方向に積み重ねられた静止棚の1つから第2のピックフェースを取り出すことによって、静止棚から第2のピックフェースを取り出すように構成される。
【0151】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、往復リフトによって静止棚から取り出される第2のピックフェースは、自律搬送車両によって配置される第1のピックフェースと異なり、静止棚が、往復リフトによって取り出される第2のピックフェース、および自律搬送車両によって配置される第1のピックフェースに共通である。
【0152】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、リフトは、リフト軸にそって往復移動するように構成される少なくとも1つの積載物操作装置と、積載物操作装置に接続され、リフト軸にそって積載物操作装置を移動させるように構成される駆動セクションとを備え、積載物操作装置が、共通昇降機を有する積載物支持表面を備える、積載セクションを形成するフレームであって、共通昇降機が、積載物支持表面の共通昇降機にて1つまたは複数のピックフェースを保持するように構成されるフレームと、フレームに移動可能に取り付けられる少なくとも1つの移送アームと、を含み、少なくとも1つの積載物操作装置の積載物支持表面によって一斉に運ばれる1つまたは複数のピックフェースが、混合ケースの所定のケース搬出オーダーシーケンスに従った、少なくとも1つの積載物操作装置上のピックフェースのオーダーシーケンスを画定する。
【0153】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、リフトは、駆動セクションに接続される制御装置をさらに備え、制御装置が、混合ケースの所定のケース搬出オーダーシーケンスに従った、少なくとも1つの積載物操作装置上のピックフェースの画定されたオーダーシーケンスをもたらすように構成される。
【0154】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、1つまたは複数のピックフェースの少なくとも1つのピックフェースは、複数ケースユニットピックフェースである。
【0155】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、リフトは、所定のケース搬出オーダーシーケンスに従って、1つまたは複数のピックフェースを配置するように構成される。
【0156】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つの移送アームは、2つ以上のピックフェースに共通であり、移送アームが、互いに隣接する2つ以上のピックフェースを保持するように構成される。
【0157】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つの移送アームは、積載物操作装置に、および積載物操作装置からピックフェースを個別に移送するように構成される、2つの、独立して動作可能である移送アームを備える。
【0158】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つの積載物操作装置は、個別にピックフェースを移送するように構成される、2つの、独立して動作可能である積載物操作装置を備える。
【0159】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、積載物操作装置は、積載セクション内に配置される位置合わせ部材をさらに備え、制御装置は、積載セクション内に運ばれる2つ以上のケースピックフェースの分類をもたらすために、位置合わせ部材および移送アームの組み合わされた移動を制御するように構成される。
【0160】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、リフトは、駆動セクションおよび制御装置に接続される位置合わせ部材をさらに備え、位置合わせ部材が、フレームに移動可能に取り付けられ、移送アームおよび位置合わせ部材は、それぞれ互いに対して独立して移動可能である。
【0161】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、積載セクション内で、2つ以上のピックフェースの少なくとも1つを、2つ以上のピックフェースの別の1つが、積載セクションに、または積載セクションから移送される間、保持することによって、オンザフライの分類がもたらされるように、制御装置は、駆動セクションを制御し、位置合わせ部材および移送アームの移動をもたらすように構成される。
【0162】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、リフトは、ピックフェースを往復リフトに移送する自律搬送車両のピックフェース移送処理速度と略同等のピックフェース移送処理速度を有する高速リフトである。
【0163】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つの積載物操作装置は、マストに、マストの長さに沿って往復移動するように、取り付けられる。
【0164】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、自動保管および取り出しシステムリフトは、フレームと、駆動軸を備えるキャリッジフレームを有し、1つまたは複数の積載物商品を保持するように構成される積載セクションを形成する少なくとも1つの積載物キャリッジであって、駆動軸を横断する第1積載物軸に沿って移動するように第1積載物軸上に配置される、複数の独立した自由度の移送アームを有し、複数の独立した自由度の移送アームが、少なくとも部分的に積載セクション内に配置される、少なくとも1つの積載物キャリッジと、を含み、複数の独立した自由度の移送アームおよび積載セクションが、積載セクション内に運ばれる1つまたは複数の積載物商品のオンザフライの分類をもたらすように構成される。
【0165】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つの積載物キャリッジは、第1の積載物軸を横断する第2の積載物軸にそって移動するように積載セクション内に配置される位置合わせ部材をさらに備える。
【0166】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、リフトは、位置合わせ部材および少なくとも1つの移送アームに接続される制御装置をさらに含み、制御装置は、積載セクション内で運ばれる1つまたは複数の積載物商品のオンザフライの分類をもたらすために、位置合わせ部材および少なくとも1つの移送アームの組み合わされた移動を制御するように構成される。
【0167】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、位置合わせ部材および少なくとも1つの移送アームはそれぞれ、互いに対して独立して移動可能である。
【0168】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、制御装置は、1つまたは複数の積載物商品のうちの2つに物理的に分離を引き起こすようために、位置合わせ部材が、1つまたは複数の積載物商品のうちの2つの間に挿入されるように、位置合わせ部材および少なくとも1つの移送アームの移動をもたらすように構成される。
【0169】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、位置合わせ部材は、積載セクション内で第2の軸に沿って、1つまたは複数の積載物商品を双方向に移動させるように構成される。
【0170】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、積載セクション内で、1つまたは複数の積載物商品の少なくとも1つを、1つまたは複数の積載物商品の別の1つが、積載セクションに、または積載セクションから移送される間、保持することによって、分類がもたらされるように、制御装置は、位置合わせ部材および少なくとも1つの移送アームの移動を制御するように構成される。
【0171】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つの積載物キャリッジは、互いから独立してマストに沿って移動するようにマスト上で並んで配置される、2つの独立して動作可能である積載物キャリッジを備える。
【0172】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つの移送アームは、少なくとも1つの移送アームに、および少なくとも1つの移送アームからの積載物の同時移送をもたらすために、積載物を少なくとも横並びの配置で保持するように配置される複数の積載物保持位置を含む。
【0173】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、移送アームは、保管および取り出しシステムの積載物保持位置への、積載物の通過による移送のために構成される複数の積載物支持タインを含む。
【0174】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、駆動軸は、複数の独立した自由度の移送アームが配置される共通マストを備える。
【0175】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、保管および取り出しシステムは、少なくとも1つのピックフェースを保持するように構成される少なくとも1つの移送アームと、少なくとも1つの移送ステーションに、および少なくとも1つの移送ステーションから少なくとも1つのピックフェースを移送するように構成される少なくとも1つのボットと、リフト軸に沿って往復運動するように取り付けられる少なくとも1つの積載物操作装置と、フレームに移動可能に取り付けられる少なくとも1つの移送アームと、積載物操作装置に接続され、リフト軸に沿って積載物操作装置を移動させるように構成される駆動セクションとを含み、少なくとも1つの積載物操作装置は、少なくとも1つの移送ステーションと連通し、積載物支持表面の共通昇降機で1つまたは複数のピックフェースを保持するように構成される共通昇降機を有する、積載物支持表面を備える積載セクションを形成するフレームを含み、少なくとも1つの積載物操作装置の積載物支持表面によって一斉に運ばれる1つまたは複数のピックフェースが、異なって構成されたピックフェースの所定のケース搬出オーダーシーケンスに従った、少なくとも1つの積載物操作装置上のピックフェースのオーダーシーケンスを画定する。
【0176】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、保管および取り出しシステムは、駆動セクションに接続される制御装置をさらに備え、制御装置が、異なって構成されたピックフェース間の所定のケース搬出オーダーシーケンスに従った、少なくとも1つの積載物操作装置上のピックフェースの画定されたオーダーシーケンスをもたらすように構成される。
【0177】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、1つまたは複数のピックフェースの少なくとも1つのピックフェースは、複数ケースユニットピックフェースである。
【0178】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つの積載物操作装置は、所定のケース搬出オーダーシーケンスに従って、1つまたは複数のピックフェースを配置するように構成される。
【0179】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つの移送アームは、2つ以上のピックフェースに共通であり、移送アームが、互いに隣接する2つ以上のピックフェースを保持するように構成される。
【0180】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つの移送アームは、積載物操作装置に、および積載物操作装置からピックフェースを個別に移送するように構成される、2つの、独立して動作可能である移送アームを備える。
【0181】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つの積載物操作装置は、個別にピックフェースを移送するように構成される、2つの、独立して動作可能である積載物操作装置を備える。
【0182】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、積載物操作装置は、積載セクション内に配置される位置合わせ部材をさらに備え、制御装置は、積載セクション内に運ばれる2つ以上のケースピックフェースの分類をもたらすために、位置合わせ部材および移送アームの組み合わされた移動を制御するように構成される。
【0183】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つの積載物操作装置は、駆動セクションおよび制御装置に接続される位置合わせ部材をさらに備え、位置合わせ部材が、フレームに移動可能に取り付けられ、移送アームおよび位置合わせ部材は、それぞれ互いに対して独立して移動可能である。
【0184】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、積載セクション内で、2つ以上のピックフェースの少なくとも1つを、2つ以上のピックフェースの別の1つが、積載セクションに、または積載セクションから移送される間、保持することによって、オンザフライの分類がもたらされるように、制御装置は、駆動セクションを制御し、位置合わせ部材および移送アームの移動をもたらすように構成される。
【0185】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つの積載物操作装置は、ピックフェースを少なくとも1つの積載物操作装置に移送する自律搬送車両のピックフェース移送処理速度と略同等のピックフェース移送処理速度を有する高速リフトである。
【0186】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、異なって構成されるピックフェースのオーダーシーケンスは、移送ステーションにあるピックフェースのオーダーシーケンスから独立している。
【0187】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、方法は、リフトの共通プラットフォームを用いて、共通プラットフォーム上でオーダーシーケンスに従うピックフェースを取り出すことと、共通プラットフォームを用いて、出庫ピックフェース保持位置において、オーダーシーケンスでピックフェースを実質的に同時に配置することとを含む。
【0188】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、ピックフェースは、混合ケースユニットを含む。
【0189】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、ピックフェースは、2つ以上の異なるピックフェースを含む。
【0190】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、ピックフェースは、ピックフェース保持位置の共通のレベルから取り出される。
【0191】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、ピックフェースは、ピックフェース保持位置の複数のレベルから取り出される。
【0192】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、方法は、リフトの共通プラットフォームを用いて2つ以上のピックフェースを取り出すことと、リフトを用いて、2つ以上のピックフェースのオンザフライの分類をもたらすこととを含む。
【0193】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、2つ以上のピックフェースのオンザフライの分類は、共通プラットフォームを用いてピックフェース保持位置の積み重ね部を共通の方向に横断することを含む。
【0194】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、方法は、リフトの共通プラットフォームを用いて少なくとも1つのピックフェースを取り出すことと、1回のオフロードのステップで、リフトを用いて少なくとも1つのピックフェースを出庫ピックフェース保持位置に配置することとを含み、少なくとも1つのピックフェースが、オフロードにて分類された配置を有する。
【0195】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つのピックフェースは、混合ケースユニットを含む。
【0196】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つのピックフェースは、2つ以上の異なるピックフェースを含む。
【0197】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つのピックフェースは、ピックフェース保持位置の共通のレベルから取り出される。
【0198】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つのピックフェースは、ピックフェース保持位置の複数のレベルから取り出される。
【0199】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、リフトは、リフト軸に沿って往復移動するように取り付けられる少なくとも1つの積載物操作装置と、フレームに移動可能に取り付けられる少なくとも1つの移送アームと、積載物操作装置に接続され、リフト軸にそって積載物操作装置を移動させるように構成される駆動セクションと、駆動セクションに接続され、共通の積載物支持プラットフォームを用いた、2つ以上のピックフェースの取り出し、および共通の積載物支持プラットフォームを用いた、2つ以上のピックフェースのオンザフライの分類をもたらすように構成される制御装置とを含み、積載物操作装置が、共通の積載物支持プラットフォーム上で1つまたは複数のピックフェースを保持するように構成される、共通の積載物支持プラットフォームを備える積載セクションを形成するフレームを含む。
【0200】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、制御装置は、オーダーシーケンスで、共通の積載物支持プラットフォームを用いて、2つ以上のピックフェースの取り出しを、およびオーダーシーケンスで、共通の積載物支持プラットフォームを用いて、2つ以上のピックフェースの、出庫ピックフェース保持位置への配置をもたらすように構成される。
【0201】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、制御装置は、2つ以上のピックフェースのオンザフライの分類をもたらすように構成され、共通の積載物支持プラットフォームが、ピックフェース保持位置の積み重ねを共通の方向で横断する。
【0202】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、制御装置は、1回のオフロードのステップで、2つ以上のピックフェースの、出庫ピックフェース保持位置への配置をもたらすように構成され、2つ以上のピックフェースは、オフロードにて分類された配置を有する。
【0203】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、製品注文処理システムは、別々のレベルに配列され、マルチレベルのデッキを画定する複数のデッキと、マルチレベルのデッキのそれぞれに配置され、各デッキ上でピックフェースを保持および搬送するために構成される、少なくとも1つの自律搬送車両と、マルチレベルのデッキの2つ以上のレベルを行き来し、接続し、およびマルチレベルのデッキからピックフェースを上昇および下降させるために配置される少なくとも1つのリフトと、自律搬送車両と少なくとも1つのリフトとの間でのピックフェースの移送をもたらすために、デッキ上の自律搬送車両と、少なくとも1つのリフトとの間で相互作用させる、各デッキ上の少なくとも1つのピックフェース移送ステーションとを備え、少なくとも1つのリフトが、マルチレベルのデッキから積載物充填物へ出庫される混合ケースピックフェースの処理ストリームを画定し、処理ストリームの少なくとも1つのストリームが、ストリーミングピックフェースのオーダーシーケンスを有し、ストリーミングピックフェースのオーダーシーケンスは、別の処理ストリームに基づく。
【0204】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、積載物充填物は、所定のピックフェース積載物オーダーシーケンスで配置される混合ケースピックフェースを含む。
【0205】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つのストリームからのストリーミングピックフェースのオーダーシーケンスは、所定のピックフェース積載物オーダーシーケンスに関連する。
【0206】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つのストリームからのストリーミングピックフェースのオーダーシーケンスは、所定のピックフェース積載物オーダーシーケンスで、積載物充填物を充填するために、他の処理ストリームからのピックフェースと組み合わされる。
【0207】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つのストリームからのストリーミングピックフェースのオーダーシーケンスと組み合わされる、他の処理ストリームからの少なくとも1つのピックフェースは、所定のピックフェース積載物オーダーシーケンスの連続してオーダーされたピックフェースの一部を形成する。
【0208】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つのリフトは、第1のリフトを含み、他の処理ストリームは、第1のリフトから独立した少なくとも1つのリフトの別の1つによって画定される。
【0209】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、第1のリフトは、リフトプラットフォーム上に2つ以上のピックフェースを支持するように配置されるリフトプラットフォームを有し、第1のリフトが、ストリーミングピックフェースのオーダーシーケンスに応じて、共通のリフト昇降機にあるリフトプラットフォームを用いて、2つ以上のピックフェースの取り出しまたは配置をもたらすように構成される。
【0210】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、第1のリフトは、実質的に同時に、2つ以上のピックフェースの取り出しまたは配置をもたらす。
【0211】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、製品注文処理システムは、マルチレベルのデッキの別々のレベルに対応する、複数のレベルに配置されるピックフェース保管位置を有する保管ラックを備える保管アレイをさらに含む。
【0212】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、製品注文処理システムは、別々のレベルに配列され、マルチレベルのデッキを画定する複数のデッキと、マルチレベルのデッキのそれぞれに配置され、各デッキ上でピックフェースを保持および搬送するために構成される少なくとも1つの自律搬送車両と、マルチレベルのデッキの2つ以上のレベルを行き来し、接続し、およびマルチレベルのデッキからピックフェースを上昇および下降させるために配置される第1のリフトと、マルチレベルのデッキの2つ以上のレベルを行き来し、接続し、およびマルチレベルのデッキからピックフェースを上昇および下降させるために配置される第2のリフトと、自律搬送車両と第1および第2のリフトとの間でのピックフェースの移送をもたらすために、デッキ上の自律搬送車両と、第1および第2のリフトとの間で相互作用させる、各デッキ上の少なくとも1つのピックフェース移送ステーションとを備え、第1のリフトが、マルチレベルのデッキから積載物充填物へ出庫される混合ケースピックフェースの第1の処理ストリームを画定し、第2のリフトが、マルチレベルのデッキから積載物充填物へ出庫される混合ケースピックフェースの第2の処理ストリームを画定し、第1の処理ストリームが、ストリーミングピックフェースの第1のオーダーシーケンスを有し、第2の処理ストリームが、ストリーミングピックフェースの第2のオーダーシーケンスを有し、ストリーミングピックフェースの第1のオーダーシーケンスが、ストリーミングピックフェースの第2のオーダーシーケンスを捕捉し、積載物充填オーダーシーケンスに関連する。
【0213】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、積載物充填物は、所定のピックフェース積載物オーダーシーケンスで配置される混合ケースピックフェースを含む。
【0214】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、第1の処理ストリームからのストリーミングピックフェースの第1のオーダーシーケンス、および第2の処理ストリームからのストリーミングピックフェースの第2のオーダーシーケンスのうちの少なくとも1つは、所定のピックフェース積載物オーダーシーケンスに関連する。
【0215】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、第1の処理ストリームからのストリーミングピックフェースの第1のオーダーシーケンスは、所定のピックフェース積載物オーダーシーケンスで、積載物充填物を充填するために、第2の処理ストリームからのストリーミングピックフェースの第2のオーダーシーケンスからのピックフェースと組み合わされる。
【0216】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、第1の処理ストリームからのストリーミングピックフェースの第1のオーダーシーケンスと組み合わされる、第2の処理ストリームからの少なくとも1つのピックフェースは、所定のピックフェース積載物オーダーシーケンスの連続してオーダーされたピックフェースの一部を形成する。
【0217】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つのリフトは、第1のリフトを含み、第2の処理ストリームは、第1のリフトから独立した少なくとも1つのリフトの別の1つによって画定される。
【0218】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、第1のリフトは、リフトプラットフォーム上に2つ以上のピックフェースを支持するように配置されるリフトプラットフォームを有し、第1のリフトが、ストリーミングピックフェースの第1のオーダーシーケンスに応じて、共通のリフト昇降機にあるリフトプラットフォームを用いて、2つ以上のピックフェースの取り出しまたは配置をもたらすように構成される。
【0219】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、第1のリフトは、実質的に同時に、2つ以上のピックフェースの取り出しまたは配置をもたらす。
【0220】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、製品注文処理システムは、マルチレベルのデッキの別々のレベルに対応する、複数のレベルに配置されるピックフェース保管位置を有する保管ラックを備える保管アレイをさらに含む。
【0221】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、製品注文処理の方法は、別々のレベルに配列され、マルチレベルのデッキを画定する複数のデッキを設けることと、マルチレベルのデッキのそれぞれの上に少なくとも1つの自律搬送車両を配置し、少なくとも1つの自律搬送車両を用いて、各デッキの上でピックフェースを保持および搬送することと、マルチレベルのデッキの2つ以上のレベルを行き来し、接続する少なくとも1つのリフトを用いて、ピックフェースを、マルチレベルのデッキから上昇および下降させることと、デッキ上の自律搬送車両と、少なくとも1つのリフトとの間で相互作用させる、各デッキ上の少なくとも1つのピックフェース移送ステーションを用いて、自律搬送車両と少なくとも1つのリフトとの間でのピックフェースの移送をもたらすことと、少なくとも1つのリフトを用いて、マルチレベルのデッキから積載物充填物に出庫される混合ケースピックフェースの処理ストリームを画定することとを含み、処理ストリームの少なくとも1つのストリームが、ストリーミングピックフェースのオーダーシーケンスを有し、ストリーミングピックフェースのオーダーシーケンスが、別の処理ストリームに基づく。
【0222】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、積載物充填物は、混合ケースピックフェースを備え、方法は、混合ケースピックフェースを所定のピックフェース積載オーダーシーケンスで配置することを含む。
【0223】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つのストリームからのストリーミングピックフェースのオーダーシーケンスは、所定のピックフェース積載物オーダーシーケンスに関連する。
【0224】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、方法は、少なくとも1つのストリームからのストリーミングピックフェースのオーダーシーケンスを、所定のピックフェース積載物オーダーシーケンスで、積載物充填物を充填するために、他の処理ストリームからのピックフェースと組み合わせることをさらに含む。
【0225】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、方法は、少なくとも1つのストリームからのストリーミングピックフェースのオーダーシーケンスと組み合わされる、他の処理ストリームからの少なくとも1つのピックフェースを用いて、所定のピックフェース積載物オーダーシーケンスの連続してオーダーされたピックフェースの一部を形成することをさらに含む。
【0226】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つのリフトは、第1のリフトを含み、方法は、第1のリフトから独立した少なくとも1つのリフトの別の1つによって、他の処理ストリームを画定することをさらに含む。
【0227】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、第1のリフトは、リフトプラットフォーム上に2つ以上のピックフェースを支持するように配置されるリフトプラットフォームを有し、方法が、第1のリフトを用いて、ストリーミングピックフェースのオーダーシーケンスに応じて、共通のリフト昇降機にあるリフトプラットフォームを用いて、2つ以上のピックフェースの取り出しまたは配置をもたらすことをさらに含む。
【0228】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、第1のリフトを用いて、実質的に同時に、2つ以上のピックフェースの取り出しまたは配置をもたらすことをさらに含む。
【0229】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、方法は、マルチレベルのデッキの別々のレベルに対応する、複数のレベルに配置されるピックフェース保管位置を有する保管ラックを備える保管アレイを提供することをさらに含む。
【0230】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、製品注文処理システムは、別々のレベルに配列され、マルチレベルのデッキを画定する複数のデッキと、マルチレベルのデッキのそれぞれに配置され、各デッキ上でピックフェースを保持および搬送するために構成される少なくとも1つの自律搬送車両と、マルチレベルのデッキの2つ以上のレベルを行き来し、接続し、およびマルチレベルのデッキからピックフェースを上昇および下降させるために配置される少なくとも1つのリフトと、自律搬送車両と少なくとも1つのリフトとの間でのピックフェースの移送をもたらすために、デッキ上の少なくとも1つの自律搬送車両と、少なくとも1つのリフトとの間で相互作用させる、各デッキ上の少なくとも1つのピックフェースバッファステーションとを備え、少なくとも1つのリフトが、マルチレベルのデッキから積載物充填物へストリーミングで出庫される混合ケースピックフェースの処理ストリームを画定し、マルチレベルのデッキの少なくとも1つの、少なくとも1つのピックフェースバッファステーションが、積載物充填物の所定のシーケンスに基づき、ストリーミングピックフェースのオーダーシーケンスで、ストリーミングピックフェースの一部を画定する、混合ケースピックフェースの2つ以上を共通で支持する。
【0231】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つのピックフェースバッファステーションは、共通で支持されるピックフェースが、少なくとも1つのリフトにより共通して取り出されるように、少なくとも1つのリフトのための、共通ピックフェース移送インターフェースを形成する。
【0232】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、マルチレベルのデッキの2つ以上の上の少なくとも1つのピックフェースバッファステーションはそれぞれ、積載物充填物の所定のシーケンスに基づく、ストリーミングピックフェースのオーダーシーケンスで、ストリーミングピックフェースの一部を画定するマルチレベルのデッキの2つ以上を共通して支持する。
【0233】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、バッファステーション上で共通で支持される、オーダーシーケンスでのストリーミングピックフェースの一部を画定する混合ケースピックフェースは、別の処理ストリームの別のバッファステーション上のピックフェースのオーダーシーケンスに基づく。
【0234】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によると、製品注文処理システムは、少なくとも1つの自律搬送車両と連通する制御装置をさらに含み、制御装置は、ストリーミングピックフェースのオーダーシーケンスに基づいて、少なくとも1つのピックフェースバッファステーションへのピックフェースの配置をもたらすように構成される。
【0235】
上記記載は、開示される実施形態の態様の例示にすぎないことが理解されるべきである。当業者によって、様々な代替例および修正例が、開示される実施形態の態様から逸脱することなく案出され得る。したがって、開示される実施形態の態様は、添付の請求項の範囲に該当する、そのような代替例、修正例、および変形例のすべてを含むことを意図している。さらに、異なる特徴が、それぞれ異なる従属または独立請求項に詳述されるという一事実は、これらの特徴の組み合わせを有利に使用することができないということを意味せず、そのような組み合わせは、本発明の態様の範囲内に留まる。
図1
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図5A
図5B
図5C
図5D
図6
図6A
図7
図8
図9
図9A
図9B
図10
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
図10F
図10G
図10H
図11
図12
図13
図14
図14A
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
【外国語明細書】