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特開2024-20535帯域群についての共通アナログビームステアリング
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024020535
(43)【公開日】2024-02-14
(54)【発明の名称】帯域群についての共通アナログビームステアリング
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/28 20090101AFI20240206BHJP
   H04W 8/24 20090101ALI20240206BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20240206BHJP
   H04W 72/51 20230101ALI20240206BHJP
   H04B 7/06 20060101ALI20240206BHJP
   H04B 7/08 20060101ALI20240206BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W8/24
H04W72/0453
H04W72/51
H04B7/06 950
H04B7/08 800
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023199770
(22)【出願日】2023-11-27
(62)【分割の表示】P 2022513900の分割
【原出願日】2019-09-06
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】スン ハイトン
(72)【発明者】
【氏名】ゼン ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】チャン ダウェイ
(72)【発明者】
【氏名】キム ユチョル
(72)【発明者】
【氏名】ヘ ホン
(72)【発明者】
【氏名】チェン ユチン
(72)【発明者】
【氏名】チャン ユシュ
(72)【発明者】
【氏名】エマミ-ネエスタナク ソフラーブ
(72)【発明者】
【氏名】ゴードン マイケル
(72)【発明者】
【氏名】フォーブス マーク ジー
(72)【発明者】
【氏名】グアン シャン
(72)【発明者】
【氏名】スン ヤクン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】無線デバイス及びセルラー基地局が帯域群について共通アナログビームステアリングをサポートするための装置、システム及び方法を提供する。
【解決手段】無線通信システムにおいて、無線デバイス(UE106)は、無線デバイスのアナログビームステアリング能力の示唆を、セルラー基地局(BS102)に提供する。例えば、無線デバイスは、1つ以上の帯域群のそれぞれについて、限られた数のアナログビームをサポートする。セルラー基地局は、無線デバイスのアナログビームステアリング能力の示唆に少なくとも部分的に基づいて、無線デバイスについてのビーム構成情報を選択する。例えば、無線デバイスのアナログビームステアリング能力に基づいて、無線デバイスのための複数のコンポーネントキャリアについて共通ビームを選択する。セルラー基地局は、ビーム構成情報を無線デバイスに提供する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイスを動作させるための装置であって、
前記装置が、プロセッサを備え、前記プロセッサが、前記無線デバイスに、
前記無線デバイスのアナログビームステアリング能力の示唆を、セルラー基地局に提供させ、
前記セルラー基地局からビーム構成情報を受信させる、ように構成されており、前記ビーム構成情報が、前記無線デバイスの前記アナログビームステアリング能力内で、前記セルラー基地局と前記無線デバイスとの間に1つ以上のビームを構成する、装置。
【請求項2】
前記無線デバイスのアナログビームステアリング能力の前記示唆が、
前記無線デバイスが、1つ以上の帯域組み合わせのそれぞれについて、独立したビームステアリングをサポートするか否かの示唆を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記無線デバイスのアナログビームステアリング能力の前記示唆が、
1つ以上の帯域群の示唆を含み、前記1つ以上の帯域群について、前記無線デバイスがアナログビームステアリング能力を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記示唆が、前記1つ以上の帯域群のそれぞれに含まれる1つ以上の帯域を指定する、
請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記示唆が、前記1つ以上の帯域群のそれぞれに関連付けられた周波数範囲を指定する、
請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記示唆が、前記無線デバイスが1つ以上の帯域群、帯域組み合わせ、又は周波数範囲のそれぞれについてサポートする独立した同時アナログビームの数を指定する、
請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記無線デバイスのアナログビームステアリング能力の前記示唆が、一時的能力示唆を含み、前記プロセッサが、前記無線デバイスに、
前記一時的能力示唆を提供することに少なくとも部分的に基づいて、禁止タイマを開始させ、
少なくとも前記禁止タイマの満了まで待機して、前記禁止タイマに少なくとも部分的に基づいて、前記無線デバイスのアナログビームステアリング能力の別の一時的能力示唆を前記セルラー基地局に提供させる、ように更に構成されている、
請求項1に記載の装置。
【請求項8】
アンテナと、
前記アンテナに結合された無線機と、
前記無線機に結合された処理要素と、
を備える、無線デバイスであって、
前記無線デバイスが、
前記無線デバイスのアナログビームステアリング能力の示唆を、セルラー基地局に提供し、
前記セルラー基地局からビーム構成情報を受信する、ように構成されている、無線デバイス。
【請求項9】
前記無線デバイスのアナログビームステアリング能力の前記示唆が、前記無線デバイスが少なくとも第1の帯域群内で、独立したアナログビームステアリングをサポートしないという示唆を含み、
前記ビーム構成情報が、前記第1の帯域群内の複数の物理チャネルについて共通ビームを構成する、
請求項8に記載の無線デバイス。
【請求項10】
前記無線デバイスが、
第1のコンポーネントキャリア及び第2のコンポーネントキャリアについてのダウンリンク制御情報を受信するように更に構成されており、前記第1のコンポーネントキャリア及び前記第2のコンポーネントキャリアが、前記第1の帯域群内にあり、前記ダウンリンク制御情報が、前記第1のコンポーネントキャリアについてのビーム構成情報を含み、前記第2のコンポーネントキャリアについてのビーム構成情報を含まず、
前記無線デバイスが、
前記第1のコンポーネントキャリアについての受信された前記ビーム構成情報に少なくとも部分的に基づいて、前記第2のコンポーネントキャリアについて使用するビームを判定するように更に構成されている、請求項9に記載の無線デバイス。
【請求項11】
前記無線デバイスのアナログビームステアリング能力の前記示唆が、前記無線デバイスが少なくとも第1の帯域群内で、独立したアナログビームステアリングをサポートしないという示唆を含み、前記無線デバイスが、
同じビーム構成を使用して、前記第1の帯域群内の異なるコンポーネントキャリアにおいて複数の非周期的参照信号通信をトリガするダウンリンク制御情報を受信するように更に構成されている、
請求項8に記載の無線デバイス。
【請求項12】
前記ビーム構成情報が前記無線デバイスの前記アナログビームステアリング能力に違反している場合、
前記無線デバイスが、
前記ビーム構成情報によって構成されており前記無線デバイスの前記アナログビームステアリング能力内にある1つ以上のビームを選択するように更に構成されており、前記選択された1つ以上のビームが、前記ビーム構成情報によって構成されたビームの数よりも少ないビームを含み、
前記無線デバイスが、
前記選択された1つ以上のビームを使用して、前記セルラー基地局と通信しようと試みるように更に構成されている、請求項8に記載の無線デバイス。
【請求項13】
前記無線デバイスが、
前記無線デバイスの前記アナログビームステアリング能力によってサポートされるビームよりも多い数のビームを構成する前記ビーム構成情報に少なくとも部分的に基づいて、前記ビーム構成情報が前記無線デバイスの前記アナログビームステアリング能力に違反していると判定するように更に構成されている、請求項12に記載の無線デバイス。
【請求項14】
前記無線デバイスの前記アナログビームステアリング能力によってサポートされるビームよりも多い数の前記ビームが、異なるタイプの物理層チャネルについて構成された少なくとも2つのビームを含み、前記無線デバイスが、
前記異なるタイプの物理層チャネルの所定の優先度順位に少なくとも部分的に基づいて、前記無線デバイスの前記アナログビームステアリング能力内にある前記ビーム構成情報によって構成されたビームの数を選択するように更に構成されている、
請求項13に記載の無線デバイス。
【請求項15】
前記無線デバイスの前記アナログビームステアリング能力によってサポートされるビームよりも多い数の前記ビームが、同じタイプの物理層チャネルについて構成された少なくとも2つのビームを含み、前記無線デバイスが、
前記ビームの1つ以上の特性の所定の優先度順位に少なくとも部分的に基づいて、前記無線デバイスの前記アナログビームステアリング能力内にある前記ビーム構成情報によって構成されたビームの数を選択するように更に構成されている、
請求項13に記載の無線デバイス。
【請求項16】
アンテナと、
前記アンテナに結合された無線機と、
前記無線機に結合された処理要素と、
を備える、セルラー基地局であって、
前記セルラー基地局が、
無線デバイスのアナログビームステアリング能力の示唆を受信し、
前記無線デバイスのアナログビームステアリング能力の前記示唆に少なくとも部分的に基づいて、前記無線デバイスについてのビーム構成情報を選択し、
前記ビーム構成情報を前記無線デバイスに提供する、ように構成されている、セルラー基地局。
【請求項17】
無線デバイスのアナログビームステアリング能力の前記示唆が、前記無線デバイスが、1つ以上の帯域群のそれぞれについて、限られた数のアナログビームをサポートすることを示唆する情報を含み、
前記無線デバイスについてのビーム構成情報を選択するために、前記セルラー基地局が、
前記1つ以上の帯域群のそれぞれについて前記無線デバイスによってサポートされるアナログビームの前記数を超えないビーム構成を選択するように更に構成されている、
請求項16に記載のセルラー基地局。
【請求項18】
前記無線デバイスのアナログビームステアリング能力の前記示唆が、前記無線デバイスが少なくとも第1の帯域群内で、独立したアナログビームステアリングをサポートしないという示唆を含み、前記セルラー基地局が、
前記第1の帯域群内で、独立したアナログビームステアリングをサポートしない前記無線デバイスに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の帯域群内の複数のコンポーネントキャリアについて共通ビームを構成するビーム構成情報を選択するように更に構成されている、
請求項16に記載のセルラー基地局。
【請求項19】
前記セルラー基地局が、
第1のコンポーネントキャリア及び第2のコンポーネントキャリアについてのダウンリンク制御情報を提供するように更に構成されており、前記第1のコンポーネントキャリア及び前記第2のコンポーネントキャリアが、前記第1の帯域群内にあり、前記ダウンリンク制御情報が、前記第1のコンポーネントキャリアについてのビーム構成情報を含み、前記第2のコンポーネントキャリアについてのビーム構成情報を含まない、請求項18に記載のセルラー基地局。
【請求項20】
前記無線デバイスのアナログビームステアリング能力の前記示唆が、前記無線デバイスが少なくとも第1の帯域群内で、独立したアナログビームステアリングをサポートしないという示唆を含み、前記セルラー基地局が、
同じビーム構成を使用して、前記第1の帯域群内の異なるコンポーネントキャリアにおいて複数の非周期的参照信号通信をトリガするダウンリンク制御情報を提供するように更に構成されている、
請求項16に記載のセルラー基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線デバイスに関し、含めて、無線デバイス及びセルラー基地局が帯域群について共通アナログビームステアリングをサポートするための装置、システム、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムの使用が急速に増大している。更に、無線通信技術は、インターネット及びマルチメディアコンテンツなどのデータの送信も含むように、音声のみの通信から発展してきた。加えて、数多くの異なる無線通信技術及び規格が存在する。無線通信規格のいくつかの例として、GSM、(例えば、WCDMA又はTD-SCDMAエアインタフェースに関連付けられた)UMTS、LTE、LTE Advanced(LTE-A)、NR、HSPA、3GPP2 CDMA2000(例えば、1xRTT、1xEV-DO、HRPD、eHRPD)、IEEE802.11(WLAN又はWi-Fi)、BLUETOOTH(商標)などが挙げられる。
【0003】
多くのインスタンスでは、無線デバイスは、無線通信技術に従って、又は更には複数のこのような技術を協調的に使用して、複数のキャリアを使用して通信することができることがある。しかしながら、複数のキャリア及び/又は無線通信技術を一緒に無線デバイスにおいて相補的にどのように最適に使用するかを判定することは、複雑なタスクであり得る。よって、技術分野における改善が望まれている。
【発明の概要】
【0004】
実施形態は、無線デバイス及びセルラー基地局が帯域群について共通アナログビームステアリングをサポートするための装置、システム、及び方法に関する。
【0005】
本明細書に記載の技術は、無線デバイスのビームステアリング能力をセルラーネットワークに報告するための様々な可能なアプローチを含み得る。特に、無線デバイスが様々な可能な周波数帯域組み合わせ及び/又は周波数帯域群について、独立したビームステアリングをサポートすることができるか否かの報告が、サポートされ得る。
【0006】
このような情報は、無線デバイスための複数のコンポーネントキャリアについて共通ビームを構成するか否かを判定するために、セルラーネットワークによって使用されてもよい。例えば、複数のコンポーネントキャリアが周波数帯域群内にあり、当該周波数帯域群について、無線デバイスが、独立したビームステアリング能力を有さない場合、セルラーネットワークは、これらのコンポーネントキャリアについて共通ビームで無線デバイスを構成してもよい。これは、無線デバイスが、異なるコンポーネントキャリアについて、独立したビームをサポートすることが可能でないとき、無線デバイスが、これらのコンポーネントキャリアについて、独立したビームを使用するように構成され得るシナリオを回避するのに役立ち得る。
【0007】
加えて、本明細書では、共通ビームが複数のコンポーネントキャリアについて構成されているシナリオにおいてビーム構成シグナリングオーバヘッドを低減する可能性、及びセルラーネットワークが無線デバイスのビームステアリング能力に違反している無線デバイスにビーム構成情報を提供するあるシナリオを処理する可能性のための技術が記載されている。
【0008】
本明細書に記載の技術は、セルラー電話、タブレットコンピュータ、着用可能なコンピューティングデバイス、ポータブルメディアプレーヤ、及び様々な他のコンピューティングデバイスのいずれかを含むがこれらに限定されない、いくつかの異なるタイプのデバイスにおいて実装されてもよく、及び/又はこれらと共に使用されてもよい。
【0009】
この発明の概要は、本書に記載の主題のいくつかの簡易的な概要を提供することが意図されている。したがって、上記の特徴は、単なる例であり、本明細書に記載の主題の範囲又は趣旨をなんら狭めると解釈されるべきでないことが理解されよう。本明細書に記載の主題の他の特徴、態様、及び利点は、以下の詳細な説明、図、及び特許請求の範囲から明らかになる。
【0010】
様々な実施形態の以下の詳細な説明が、以下の図面と併せて考慮されれば、本主題のより良い理解が得られ得る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】いくつかの実施形態に係る、例示的な無線通信システムを示す。
図2】いくつかの実施形態に係る、ユーザ機器(User Equipment、UE)デバイスと通信する基地局(Base Sation、BS)を示す。
図3】いくつかの実施形態に係る、UEの例示的なブロック図を示す。
図4】いくつかの実施形態に係る、BSの例示的なブロック図を示す。
図5】いくつかの実施形態に係る、セルラー通信回路の例示的なブロック図を示す。
図6A】いくつかの実施形態に係る、EPCネットワークとLTE基地局(eNB)と5G NR基地局(gNB)との間の接続の例を示す。
図6B】いくつかの実施形態に係る、eNB及びgNBについてのプロトコルスタックの例を示す。
図7】いくつかの実施形態に係る、無線デバイス及びセルラー基地局が、高速キャリアアグリゲーション及びデュアルコネクティビティ構成を実行するために支援情報フレームワークを使用するための例示的な方法を示す信号フロー図である。
図8】いくつかの実施形態に係る、無線デバイスが、2つの周波数帯域群について、独立したビームステアリングをサポートすることが可能であるアナログビームステアリングハードウェアを含む可能なシナリオの例示的な態様を示す。
図9】いくつかの実施形態に係る、無線デバイスのビームステアリング能力を示唆するための可能なアプローチの例示的な態様を示す表である。
図10】いくつかの実施形態に係る、無線デバイスのビームステアリング能力を示唆するための可能なアプローチの例示的な態様を示す表である。
図11】いくつかの実施形態に係る、無線デバイスのビームステアリング能力を示唆するための可能なアプローチの例示的な態様を示す表である。
図12】無線デバイスがビームステアリング能力報告をどのくらい頻繁に実行することができるかを管理するために禁止タイマが使用される可能なシナリオの例示的な態様を示す。
【0012】
本明細書に記載の特徴は、様々な修正及び代替の形態が可能であり得るが、これらの特徴の具体的な実施形態が、例として図面に示されており、本明細書に詳細に記載されている。しかしながら、具体的な実施形態の図面及び詳細な説明は、開示されている特定の形態に限定されることは意図されておらず、むしろ、発明は、添付の特許請求の範囲によって定義されている主題の趣旨及び範囲内の全ての修正、均等物、及び代替を包含することを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0013】
用語
以下は、本開示で使用されている用語の用語集である。
【0014】
記憶媒体-様々なタイプの非一時的メモリデバイス又は記憶デバイスのうちのいずれか。用語「記憶媒体」は、例えば、CD-ROM、フロッピーディスク、又はテープデバイスなどのインストール媒体、DRAM、DDR RAM、SRAM、EDO RAM、Rambus RAMなどのコンピュータシステムメモリ又はランダムアクセスメモリ、フラッシュ、例えば、ハードドライブ、又は光学ストレージなどの磁気媒体などの不揮発性メモリ、レジスタ、又は他の類似のタイプのメモリ要素などを含むことが意図されている。記憶媒体は、他のタイプの非一時的メモリ、及び又はこれらの組み合わせを含んでもよい。加えて、記憶媒体は、プログラムが実行される第1のコンピュータシステムにおいて位置してもよく、又はインターネットなどのネットワークを介して第1のコンピュータシステムに接続する第2の異なるコンピュータシステムにおいて位置してもよい。後者のインスタンスでは、第2のコンピュータシステムは、実行のために、プログラム命令を第1のコンピュータシステムに提供することができる。用語「記憶媒体」は、異なる場所において、例えば、ネットワークを介して接続された異なるコンピュータシステムにおいて存在することができる2つ以上の記憶媒体を含んでもよい。記憶媒体は、1つ以上のプロセッサによって実行され得る(例えば、コンピュータプログラムとして具現化された)プログラム命令を記憶してもよい。
【0015】
キャリア媒体-上記の記憶媒体、並びにバス、ネットワークなどの物理的伝達媒体、及び/又は電気信号、電磁信号、若しくはデジタル信号などの信号を伝達する他の物理的伝達媒体。
【0016】
プログラム可能ハードウェア要素-プログラム可能相互接続を介して接続された複数のプログラム可能機能ブロックを備える、様々なハードウェアデバイスを含む。例として、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、プログラム可能論理デバイス(Programmable Logic Device、PLD)、フィールドプログラム可能オブジェクトアレイ(Field Programmable Object Array、FPOA)、及び複合PLD(Complex PLD、CPLD)が挙げられる。プログラム可能機能ブロックは、細かい粒度のもの(組み合わせ論理又はルックアップテーブル)から粗い粒度のもの(演算論理装置又はプロセッサコア)にまで及ぶことができる。プログラム可能ハードウェア要素はまた、「再構成可能論理」と称されることがある。
【0017】
コンピュータシステム-パーソナルコンピュータシステム(Personal Computer、PC)、メインフレームコンピュータシステム、ワークステーション、ネットワーク装置、インターネット装置、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、テレビシステム、グリッドコンピューティングシステム、又は他のデバイス若しくはデバイスの組み合わせを含む、様々なタイプのコンピューティング又は処理システムのうちのいずれか。一般に、用語「コンピュータシステム」は、記憶媒体からの命令を実行する少なくとも1つのプロセッサを有する任意のデバイス(又はデバイスの組み合わせ)を包含するように広義に定義され得る。
【0018】
ユーザ機器(User Equipment、UE)(又は、「UEデバイス」)-モバイル又はポータブルであり、無線通信を実行する様々なタイプのコンピュータシステム又はデバイスのうちのいずれか。UEデバイスの例として、携帯電話若しくはスマートフォン(例えば、iPhone(商標)、Android(商標)ベースの電話)、ポータブルゲームデバイス(例えば、Nintendo DS(商標)、PlayStation Portable(商標)、Gameboy Advance(商標)、iPhone(商標))、ラップトップ、着用可能なデバイス(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、PDA、ポータブルインターネットデバイス、音楽プレーヤ、データ記憶デバイス、又は他のハンドヘルドデバイスなどが挙げられる。一般に、用語「UE」又は「UEデバイス」は、ユーザによって容易に持ち運ばれ無線通信が可能である任意の電子、コンピューティング及び/又は電気通信デバイス(又はデバイスの組み合わせ)を包含するように広義に定義され得る。
【0019】
無線デバイス-無線通信を実行する様々なタイプのコンピュータシステム又はデバイスのうちのいずれか。無線デバイスは、ポータブル(若しくはモバイル)であることができ、又はある場所に定置若しくは固定されてもよい。UEは、無線デバイスの一例である。
【0020】
通信デバイス-通信を実行する様々なタイプのコンピュータシステム又はデバイスのうちのいずれか。通信は、有線又は無線であることができる。通信デバイスは、ポータブル(若しくはモバイル)であることができ、又はある場所に定置若しくは固定されてもよい。無線デバイスは、通信デバイスの一例である。UEは、通信デバイスの別の例である。
【0021】
基地局-用語「基地局」は、基地局の通常の意味の全範囲を有し、少なくとも、固定の場所に設置されており、無線電話システム又は無線システムの一部分として通信するために使用される無線通信局を含む。
【0022】
処理要素(又はプロセッサ)-ユーザ機器又はセルラーネットワークデバイスなどのデバイスにおいて機能を実行することが可能である様々な要素又は要素の組み合わせを指す。処理要素は、例えば、プロセッサ及び関連付けられたメモリ、個々のプロセッサコアの部分又は回路、プロセッサコア全体、プロセッサアレイ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)などの回路、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)などのプログラム可能ハードウェア要素、及び上記のものの様々な組み合わせのうちのいずれかを含んでもよい。
【0023】
チャネル-送信側(送信機)から受信機に情報を伝達するために使用される媒体。用語「チャネル」の特性は、異なる無線プロトコルに従って異なることがあるため、本明細書で使用されるとき、用語「チャネル」は、この用語がそれを参照して使用されるデバイスのタイプの規格に合致するように使用されるとして考えられることに留意されたい。いくつかの規格では、チャネル幅は、(例えば、デバイス能力、帯域条件などに依存して)可変であることができる。例えば、LTEは、1.4MHz~20MHzのスケーラブルなチャネル帯域幅をサポートしてもよい。対照的に、WLANのチャネルは22MHz幅を有してもよく、Bluetoothのチャネルは1Mhz幅を有してもよい。他のプロトコル及び規格は、チャネルの異なる定義を含み得る。更に、いくつかの規格は、複数のタイプのチャネル、例えば、アップリンク若しくはダウンリンクのための異なるチャネル、及び/又は、データ、制御情報などの異なる使用のための異なるチャネルを定義及び使用することができる。
【0024】
帯域-用語「帯域」は、帯域の通常の意味の全範囲を有し、少なくとも、チャネルが同じ目的で使用される又は除外される、スペクトルの部分(例えば、無線周波数スペクトル)を含む。
【0025】
自動的に-ユーザ入力がアクション又は動作を直接指定又は実行することなく、コンピュータシステム(例えば、コンピュータシステムによって実行されるソフトウェア)又はデバイス(例えば、回路、プログラム可能ハードウェア要素、ASICなど)によって実行されるアクション又は動作を指す。よって、用語「自動的に」は、ユーザが入力を提供して動作を直接実行する、ユーザによって手動で実行又は指定される動作とは対照的である。自動手順は、ユーザによって提供された入力によって開始されてもよいが、「自動的に」実行される後続のアクションはユーザによって指定されない、すなわち、ユーザが、実行するそれぞれのアクションを指定する、「手動で」実行されない。例えば、ユーザが、それぞれのフィールドを選択することと、情報を指定する入力を提供することとによって(例えば、情報のタイピング、チェックボックスの選択、ラジオボタンの選択などによって)、電子フォームに記入することは、コンピュータシステムが、ユーザアクションに応答して、フォームをアップデートしなければならなくても、フォームに手動で記入することである。フォームは、コンピュータシステムによって自動的に記入されてもよく、コンピュータシステム(例えば、コンピュータシステムで実行するソフトウェア)は、フィールドへの回答を指定するユーザ入力なしに、フォームのフィールドを分析し、フォームに記入する。上記のように、ユーザは、フォームの自動記入を呼び出すことができるが、フォームの実際の記入には関与しない(例えば、ユーザは、フィールドへ回答を手動で指定しているのではなく、むしろ、回答は自動的に完了されている)。本明細書は、ユーザが取ったアクションに応答して自動的に実行される動作の様々な例を提供する。
【0026】
おおよそ-ほぼ正確又は精密である値を指す。例えば、おおよそは、精密な(又は所望の)値の1~10パーセント以内である値を指すことができる。しかしながら、実際の閾値(又は許容差)は、用途に依存し得ることに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態では、「おおよそ」は、ある指定された又は所望の値の0.1%以内を意味することがあり、様々な他の実施形態では、閾値は、所望に応じて、又は特定の用途による必要に応じて、例えば、2%、3%、5%などであってもよい。
【0027】
同時-タスク、プロセス、又はプログラムが少なくとも部分的に重畳して実行される、並列の実行(execution or performance)を指す。例えば、同時は、タスクがそれぞれの計算要素で並列に(少なくとも部分的に)実行される「強」若しくは厳密並列を使用して、又は、タスクが、インターリーブ式で、例えば、実行スレッドの時分割多重化によって実行される「弱並列」を使用して、実装され得る。
【0028】
ように構成されている-様々な構成要素が、タスク(単数又は複数)を実行する「ように構成されている」として記載され得る。このようなコンテキストにおいて、「ように構成されている」は、動作中にタスク(単数又は複数)を実行する「構造を有する」ことを一般に意味する広範な記載である。したがって、構成要素は、構成要素がタスクを現在実行していないときでも、このタスクを実行するように構成され得る(例えば、電気導体のセットは、2つのモジュールが接続されていないときでも、モジュールを別のモジュールに電気的に接続するように構成されてもよい)。いくつかのコンテキストにおいて、「ように構成されている」は、動作中にタスク(単数又は複数)を実行する「回路を有する」ことを一般に意味する構造の広範な記載であってもよい。したがって、構成要素は、構成要素が現在オンでないときでも、タスクを実行するように構成され得る。一般に、「ように構成されている」に対応する構造を形成する回路は、ハードウェア回路を含んでもよい。
【0029】
様々な構成要素が、説明における便宜上、タスク(単数又は複数)を実行するとして記載され得る。このような説明は、語句「ように構成されている」を含むとして解釈されるべきである。1つ以上のタスクを実行するように構成されている構成要素の記載は、その構成要素について米国特許法第112条(f)の解釈を実施しないことが、明示的に意図されている。
【0030】
図1及び図2-通信システム
図1は、いくつかの実施形態に係る、簡略化された例示的な無線通信システムを示す。図1のシステムは、可能なシステムの単なる一例であり、本開示の特徴は、様々なシステムのうちのいずれかにおいて所望に応じて実装されてもよいことに留意されたい。
【0031】
図に示すように、例示的な無線通信システムは、基地局102Aを含み、基地局102Aは、伝達媒体を介して、1つ以上のユーザデバイス106A、106Bなど~106Nと通信する。ユーザデバイスのそれぞれは、本明細書では、「ユーザ機器」(User Equipment、UE)と称され得る。よって、ユーザデバイス106は、UE又はUEデバイスと称される。
【0032】
基地局(Base Station、BS)102Aは、無線基地局装置(Base Transceiver Station、BTS)又はセルサイト(「セルラー基地局」)であってもよく、UE 106A~106Nとの無線通信を可能にするハードウェアを含み得る。
【0033】
基地局の通信エリア(又は、カバレッジエリア)は「セル」と称され得る。基地局102A及びUE 106は、様々な無線アクセス技術(Radio Access Technology、RAT)のいずれかを使用して、伝達媒体を介して通信するように構成されてもよく、RATは、GSM、UMTS(例えば、WCDMA、又はTD-SCDMAエアインタフェースに関連付けられた)、LTE、LTE-Advanced(LTE-A)、5G新無線(5G NR)、HSPA、3GPP2 CDMA2000(例えば、1xRTT、1xEV-DO、HRPD、eHRPD)などの無線通信技術又は電気通信規格とも称される。基地局102AがLTEのコンテキストにおいて実装される場合、基地局102Aは、代替として、「eNodeB」又は「eNB」と称され得ることに留意されたい。基地局102Aが5G NRのコンテキストにおいて実装される場合、基地局102Aは、代替として、「gNodeB」又は「gNB」と称され得ることに留意されたい。
【0034】
図に示すように、基地局102Aはまた、ネットワーク100(例えば、様々な可能性の中でも、セルラーサービスプロバイダのコアネットワーク、公衆交換電話ネットワーク(Public Switched Telephone Network、PSTN)などの電気通信ネットワーク、及び/又はインターネット)と通信するように装備されてもよい。よって、基地局102Aは、ユーザデバイス間の通信、及び/又は、ユーザデバイスとネットワーク100との間の通信を容易にしてもよい。特に、セルラー基地局102Aは、音声、SMS、及び/又はデータサービスなどの様々な電気通信能力をUE 106に提供してもよい。
【0035】
よって、同じ又は異なるセルラー通信規格に従って動作する基地局102A及び他の類似の基地局(基地局102B~102Nなど)は、セルのネットワークとして提供されてもよく、セルのネットワークは、連続性のある又はほぼ連続性のある重畳するサービスを、UE 106A~N及び類似のデバイスに、1つ以上のセルラー通信規格を介して、地理的エリアにわたって提供してもよい。
【0036】
よって、図1に示すように、基地局102Aは、UE 106A~Nについて、「サービングセル」として機能することができ、それぞれのUE 106はまた、「近隣のセル」と称され得る(基地局102B~N及び/又は任意の他の基地局によって提供され得る)1つ以上の他のセルからの(可能な場合、1つ以上の他のセルの通信範囲内の)信号を受信することが可能である。このようなセルはまた、ユーザデバイス間の通信、及び/又はユーザデバイスとネットワーク100との間の通信を容易にすることが可能である。このようなセルは、「マクロ」セル、「マイクロ」セル、「ピコ」セル、及び/又はサービスエリアサイズの様々な他の粒度のうちのいずれかを提供するセルを含んでもよい。例えば、図1に示す基地局102A~Bは、マクロセルであってもよく、基地局102Nは、マイクロセルであってもよい。他の構成も可能である。
【0037】
いくつかの実施形態では、基地局102Aは、次世代基地局、例えば、5G新無線(5G NR)基地局、又は「gNB」であってもよい。いくつかの実施形態では、gNBは、旧式発展型パケットコア(Evolved Packet Core、EPC)ネットワーク及び/又はNRコア(NR Core、NRC)ネットワークに接続され得る。加えて、gNBセルは、1つ以上の遷移及び受信点(Transition and Reception Points、TRP)を含むことができる。加えて、5G NRに従って動作することが可能であるUEは、1つ以上のgNB内の1つ以上のTRPに接続されてもよい。別の可能性として、基地局102Aは、LTE基地局又は「eNB」であってもよい。いくつかの実施形態では、eNBは、旧式発展型パケットコア(Evolved Packet Core、EPC)ネットワーク及び/又はNRコア(NR Core、NRC)ネットワークに接続されてもよい。
【0038】
UE 106は、複数の無線通信規格を使用して通信することが可能であってもよいことに留意されたい。例えば、UE 106は、所望であれば、少なくとも1つのセルラー通信プロトコル(例えば、GSM、UMTS(例えば、WCDMA又はTD-SCDMAエアインタフェースに関連付けられた)、LTE、LTE-A、5G NR、HSPA、3GPP2 CDMA2000(例えば、1xRTT、1xEV-DO、HRPD、eHRPD)など)に加えて、無線ネットワークプロトコル(例えば、Wi-Fi)及び/又はピアツーピア無線通信プロトコル(例えば、Bluetooth、Wi-Fiピアツーピアなど)を使用して通信するように構成されてもよい。UE 106はまた又は代替として、所望であれば、1つ以上のグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS、例えばGPS又はGLONASS)、1つ以上のモバイルテレビ放送規格(例えば、ATSC-M/H)、及び/又は任意の他の無線通信プロトコルを使用して通信するように構成され得る。無線通信規格の(3つ以上の無線通信規格を含む)他の組み合わせも可能である。
【0039】
図2は、いくつかの実施形態に係る、基地局102と通信するユーザ機器106(例えば、デバイス106A~106Nのうちの1つ)を示す。UE 106は、携帯電話、ハンドヘルドデバイス、コンピュータ若しくはタブレット、又は実質上任意のタイプの無線デバイスなどのセルラー通信能力を有するデバイスであってもよい。
【0040】
UE 106は、メモリに記憶されたプログラム命令を実行するように構成されているプロセッサ(処理要素)を含んでもよい。UE 106は、このような記憶された命令を実行することによって、本明細書に記載の方法の実施形態のいずれかを実行してもよい。代替として又は加えて、UE 106は、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、集積回路、及び/又は本明細書に記載の方法の実施形態のいずれか、若しくは本明細書に記載の方法の実施形態のうちのいずれかの任意の部分を(例えば、個々に又は組み合わせて)実行するように構成されている様々な他の可能なハードウェア構成要素のうちのいずれかなどのプログラム可能ハードウェア要素を含んでもよい。
【0041】
UE 106は、1つ以上の無線通信プロトコル又は技術を使用して通信するための1つ以上のアンテナを含み得る。いくつかの実施形態では、UE 106は、例えば、単一の共用無線機を使用するCDMA2000(1xRTT/1xEV-DO/HRPD/eHRPD)若しくはLTEを使用して、及び/又は、単一の共用無線機を使用するGSM若しくはLTEを使用して、通信するように構成されてもよい。共用無線機は、無線通信を実行するための単一のアンテナに結合してもよく、又は(例えば、MIMOのための)複数のアンテナに結合してもよい。一般に、無線機は、ベースバンドプロセッサ、アナログRF信号処理回路(例えば、フィルタ、ミキサ、発振器、増幅器などを含む)、又は(例えば、デジタル変調及び他のデジタル処理のための)デジタル処理回路の任意の組み合わせを含んでもよい。類似して、無線機は、上記のハードウェアを使用して1つ以上の受信及び送信チェーンを実装してもよい。例えば、UE 106は、上記の技術などの複数の無線通信技術間で、受信及び/又は送信チェーンの1つ以上の部分を共用し得る。
【0042】
いくつかの実施形態では、UE 106は、UE 106がそれを使用して通信するように構成されているそれぞれの無線通信プロトコルについて(例えば、別個のアンテナ及び他の無線メカニズム成要素を含む)別個の送信及び/又は受信チェーンを含んでもよい。更なる可能性として、UE 106は、複数の無線通信プロトコルの間で共用される1つ以上の無線機、及び単一の無線通信プロトコルによってもっぱら使用される1つ以上の無線機を含み得る。例えば、UE 106は、LTE若しくは5G NR(又は、LTE若しくは1xRTT、又はLTE若しくはGSM)のいずれかを使用して通信するための共用無線機、並びにWi-Fi及びBluetoothのそれぞれを使用して通信するための別個の無線機を含み得る。他の構成も可能である。
【0043】
図3-UEのブロック図
図3は、いくつかの実施形態に係る、通信デバイス106の例示的な簡略化されたブロック図を示す。図3の通信デバイスのブロック図は、可能な通信デバイスの単なる一例であることに留意されたい。実施形態によれば、通信デバイス106は、他のデバイスの中でもとりわけ、ユーザ機器(User Equipment、UE)デバイス、モバイルデバイス若しくは移動局、無線デバイス若しくは無線ステーション、デスクトップコンピュータ若しくはコンピューティングデバイス、モバイルコンピューティングデバイス(例えば、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、又はポータブルコンピューティングデバイス)、タブレット、及び/又はデバイスの組み合わせであってもよい。図に示すように、通信デバイス106は、コア機能を実行するように構成されている構成要素300のセットを含むことができる。例えば、構成要素のこのセットは、システムオンチップ(System On Chip、SOC)として実装されてもよく、SOCは、様々な目的のための部分を含むことができる。代替として、構成要素のこのセット300は、様々な目的のための別個の構成要素又は構成要素のグループとして実装されてもよい。構成要素のセット300は、通信デバイス106の様々な他の回路に結合(例えば、通信可能に、直接又は間接的に)結合されてもよい。
【0044】
例えば、通信デバイス106は、(例えば、NANDフラッシュ310を含む)様々なタイプのメモリ、(例えば、コンピュータシステム、ドック、充電ステーション、マイクロフォン、カメラ、キーボードなどの入力デバイス、スピーカなどの出力デバイスなどに接続するための)コネクタI/F 320などの入出力インタフェース、通信デバイス106と一体化されてもよく又は外部にあってもよいディスプレイ360、並びに、5G NR、LTE、GSMなどのセルラー通信回路330、及び近距離から中距離の無線通信回路329(例えば、Bluetooth(登録商標)及びWLAN回路)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、通信デバイス106は、例えばイーサネットのためのネットワークインタフェースカードなどの有線通信回路(図示せず)を含むことができる。
【0045】
セルラー通信回路330は、図に示すように、アンテナ335及び336などの1つ以上のアンテナに(例えば、通信可能に、直接又は間接的に)結合することができる。近距離から中距離の無線通信回路329はまた、図に示すように、アンテナ337及び338などの1つ以上のアンテナに(例えば、通信可能に、直接又は間接的に)結合することができる。代替として、近距離から中距離の無線通信回路329は、アンテナ337及び338に(例えば、通信可能に、直接又は間接的に)結合することに加えて又はこの代わりに、アンテナ335及び336に(例えば、通信可能に、直接又は間接的に)結合することができる。近距離から中距離の無線通信回路329及び/又はセルラー通信回路330は、例えば、多重入出力(Multiple-Input Multiple Output、MIMO)構成における複数の空間ストリームを受信及び/又は送信するための複数の受信チェーン及び/又は複数の送信チェーンを含んでもよい。
【0046】
いくつかの実施形態では、以下で更に説明するように、セルラー通信回路330は、複数のRATのための(専用プロセッサ及び/若しくは無線機を含み、並びに/又は専用プロセッサ及び/若しくは無線機に、例えば通信可能に、直接若しくは間接的に結合されている)専用受信チェーン(例えば、LTEのための第1の受信チェーン、及び5G NRのための第2の受信チェーン)が含んでもよい。加えて、いくつかの実施形態では、セルラー通信回路330は、特定のRAT専用の無線機間で切り替えられ得る単一の送信チェーンを含むことができる。例えば、第1の無線機は、第1のRAT、例えばLTE専用であってもよく、専用の受信チェーン、及び追加の無線機、例えば、第2のRAT、例えば、5G NR専用であることができ専用の受信チェーン及び共用の送信チェーンと通信することができる第2の無線機と共用される送信チェーンと通信してもよい。
【0047】
通信デバイス106はまた、1つ以上のユーザインタフェース要素を含む、及び/又は1つ以上のユーザインタフェース要素と共に使用するように構成されてもよい。ユーザインタフェース要素は、(タッチスクリーンディスプレイであってもよい)ディスプレイ360、(分離したキーボードであってもよく、又はタッチスクリーンディスプレイの一部分として実装されてもよい)キーボード、マウス、マイクロフォン、及び/若しくはスピーカ、1つ以上のカメラ、1つ以上のボタン、並びに/又は情報をユーザに提供すること及び/又はユーザ入力を受信若しくは解釈することが可能である様々な他の要素のうちのいずれかなどの様々な要素のうちのいずれかを含んでもよい。
【0048】
通信デバイス106は、1つ以上のスマートカード345を更に含んでもよく、スマートカード345は、1つ以上のユニバーサル集積回路カード(Universal Integrated Circuit Card、UICC)345などの加入者識別モジュール(Subscriber Identity Module、SIM)機能を含む。
【0049】
図に示すように、SOC300は、通信デバイス106のためのプログラム命令を実行することができるプロセッサ(単数又は複数)302と、グラフィック処理を実行することができ、表示信号をディスプレイ360に提供することができる表示回路304とを含んでもよい。プロセッサ(単数又は複数)302は、メモリ管理ユニット(Memory Management Unit、MMU)340に結合されてもよく、MMU 340は、アドレスをプロセッサ(単数又は複数)302から受信し、これらのアドレスを、メモリ(例えば、メモリ306、読み出し専用メモリ(Read Only Memory、ROM)350、NANDフラッシュメモリ310)における場所に変換し、並びに/又は表示回路304、近距離無線通信回路229、セルラー通信回路330、コネクタI/F 320、及び/若しくはディスプレイ360などの他の回路若しくはデバイスに変換する、ように構成されてもよい。MMU 340は、メモリ保護及びページテーブル変換又はセットアップを実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、MMU 340は、プロセッサ(単数又は複数)302の一部分として含まれてもよい。
【0050】
上記のように、通信デバイス106は、無線及び/又は有線通信回路を使用して通信するように構成されてもよい。通信デバイス106は、第1のRATに従って動作する第1のネットワークノードにアタッチするための要求を送信し、無線デバイスが第1のネットワークノード、及び第2のRATに従って動作する(又は、第1のRATに従っても動作する)第2のネットワークノードとの実質的に同時の接続を維持することが可能であるという示唆を送信する、ように構成されてもよい。無線デバイスはまた、第2のネットワークノードにアタッチするための要求を送信するように構成されてもよい。要求は、無線デバイスが第1のネットワークノード及び第2のネットワークノードとの実質的に同時の接続を維持することが可能であるという示唆を含んでもよい。更に、無線デバイスは、第1のネットワークノード及び第2のネットワークノードとのデュアルコネクティビティが確立されているという示唆を受信するように構成されてもよい。
【0051】
本明細書に記載するように、通信デバイス106は、帯域群について共通アナログビームステアリングをサポートするための特徴、及び本明細書に記載の様々な他の技術を実装するためのハードウェア及びソフトウェア構成要素を含んでもよい。通信デバイス106のプロセッサ302は、例えば、記憶媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することによって、本明細書に記載の特徴の一部分又は全てを実装するように構成されてもよい。代替として(又は加えて)、プロセッサ302は、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)などのプログラム可能ハードウェア要素として、又は特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)として構成されてもよい。代替として(又は加えて)、通信デバイス106のプロセッサ302は、他の構成要素300、304、306、310、320、329、330、335、336、337、338、340、345、350、360のうちの1つ以上と共同して、本明細書に記載の特徴の一部分又は全てを実装するように構成されてもよい。
【0052】
加えて、本明細書に記載するように、プロセッサ302は、1つ以上の処理要素を含むことができる。よって、プロセッサ302は、プロセッサ302の機能を実行するように構成されている1つ以上の集積回路(Integrated Circuit、IC)を含むことができる。加えて、それぞれの集積回路は、プロセッサ(単数又は複数)302の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含んでもよい。
【0053】
更に、本明細書に記載するように、セルラー通信回路330及び近距離無線通信回路329はそれぞれ、1つ以上の処理要素を含むことができる。換言すれば、1つ以上の処理要素は、セルラー通信回路330に含まれてもよく、類似して、1つ以上の処理要素は、近距離無線通信回路329に含まれてもよい。よって、セルラー通信回路330は、セルラー通信回路330の機能を実行するように構成されている1つ以上の集積回路(Integrated Circuit、IC)を含むことができる。加えて、それぞれの集積回路は、セルラー通信回路230の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含むことができる。類似して、近距離無線通信回路329は、近距離無線通信回路32の機能を実行するように構成されている1つ以上のICを含むことができる。加えて、それぞれの集積回路は、近距無線離通信回路329の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含むことができる。
【0054】
図4-基地局のブロック図
図4は、いくつかの実施形態に係る、基地局102の例示的なブロック図を示す。図4の基地局は、可能な基地局の単なる一例であることに留意されたい。図に示すように、基地局102は、基地局102のためのプログラム命令を実行することができるプロセッサ(単数又は複数)404を含んでもよい。プロセッサ(単数又は複数)404はまた、メモリ管理ユニット(Memory Management Unit、MMU)440に結合されてもよく、MMU 440は、プロセッサ(単数又は複数)404からアドレスを受信し、これらのアドレスをメモリ(例えば、メモリ460及び読み出し専用メモリ(Read Only Memory、ROM)450)又は他の回路若しくはデバイスにおける場所に変換する、ように構成されてもよい。
【0055】
基地局102は、少なくとも1つのネットワークポート470を含んでもよい。ネットワークポート470は、電話ネットワークに結合し、図1及び図2における上記のように、UEデバイス106などの複数のデバイスに、電話ネットワークへのアクセスを提供する、ように構成されてもよい。
【0056】
ネットワークポート470(又は追加のネットワークポート)はまた又は代替として、セルラーネットワーク、例えばセルラーサービスプロバイダのコアネットワークに結合するように構成されてもよい。コアネットワークは、モビリティ関連サービス及び/又は他のサービスを、UEデバイス106などの複数のデバイスに提供することができる。一部の場合には、ネットワークポート470は、コアネットワークを介して電話ネットワークに結合することができ、及び/又はコアネットワークは、(例えば、セルラーサービスプロバイダによってサービス提供される他のUEデバイス間で)電話ネットワークを提供することができる。
【0057】
いくつかの実施形態では、基地局102は、次世代基地局、例えば、5G新無線(5G NR)基地局、又は「gNB」であってもよい。このような実施形態では、基地局102は、旧式発展型パケットコア(Evolved Packet Core、EPC)ネットワーク及び/又はNRコア(NR Core、NRC)ネットワークに接続されてもよい。加えて、基地局102は、5G NRセルと考えられてもよく、1つ以上の遷移及び受信点(Transition and Reception Point、TRP)を含むことができる。加えて、5G NRに従って動作することが可能であるUEは、1つ以上のgNB内の1つ以上のTRPに接続されてもよい。
【0058】
基地局102は、少なくとも1つのアンテナ434、可能な場合、複数のアンテナを含んでもよい。アンテナ(単数又は複数)434は、無線送受信機として動作するように構成されてもよく、UEデバイス106と無線機430を介して通信するように更に構成されてもよい。アンテナ(単数又は複数)434は、無線機430と通信チェーン432を介して通信する。通信チェーン432は、受信チェーン、送信チェーン、又は両方であってもよい。無線機430は、5G NR、LTE、LTE-A、GSM、UMTS、CDMA2000、Wi-Fiなどを含むがこれらには限定されない様々な無線通信規格を介して通信するように構成されてもよい。
【0059】
基地局102は、複数の無線通信規格を使用して無線通信するように構成されてもよい。いくつかのインスタンスでは、基地局102は、複数の無線機を含むことができ、複数の無線機は、基地局102が複数の無線通信技術に従って通信することを可能にし得る。例えば、1つの可能性として、基地局102は、LTEに従って通信を実行するためのLTE無線機、及び5G NRに従って通信するための5G NR無線機を含んでよい。このような場合、基地局102は、LTE基地局及び5G NR基地局の両方として動作することが可能であってもよい。別の可能性として、基地局102は、マルチモード無線機を含んでもよく、マルチモード無線機は、複数の無線通信技術(例えば、5G NR及びLTE、5G NR及びWi-Fi、LTE及びWi-Fi、LTE及びUMTS、LTE及びCDMA2000、UMTS及びGSMなど)のうちのいずれかに従って通信を実行することが可能である。
【0060】
本明細書にその後に更に記載するように、BS 102は、本明細書に記載の特徴を実装する又はこれらの実装をサポートするためのハードウェア及びソフトウェア構成要素を含むことができる。基地局102のプロセッサ404は、例えば、記憶媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することによって、本明細書に記載の方法の一部分又は全てを実装する又はこれらの実装をサポートするように構成されてもよい。代替として、プロセッサ404は、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)などのプログラム可能ハードウェア要素として、若しくは特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)として、又はこれらの組み合わせとして構成されてもよい。代替として(又は加えて)、BS 102のプロセッサ404は、他の構成要素430、432、434、440、450、460、470のうちの1つ以上と共同して、本明細書に記載の特徴の一部分又は全てを実装する又はこれらの実装をサポートするように構成されてもよい。
【0061】
加えて、本明細書に記載するように、プロセッサ(単数又は複数)404は、1つ以上の処理要素を含んでもよい。よって、プロセッサ(単数又は複数)404は、プロセッサ(単数又は複数)404の機能を実行するように構成されている1つ以上の集積回路(Integrated Circuit、IC)を含むことができる。加えて、それぞれの集積回路は、プロセッサ(単数又は複数)404の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含んでもよい。
【0062】
更に、本明細書に記載するように、無線機430は、1つ以上の処理要素を含んでもよい。よって、無線機430は、無線機430の機能を実行するように構成されている1つ以上の集積回路(Integrated Circuit、IC)を含むことができる。加えて、それぞれの集積回路は、無線機430の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含むことができる。
【0063】
図5-セルラー通信回路のブロック図
図5は、いくつかの実施形態に係る、セルラー通信回路の例示的な簡略化されたブロック図を示す。図5のセルラー通信回路のブロック図は、可能なセルラー通信回路の単なる一例であることに留意されたい。別個のアンテナを使用してアップリンク活動を実行するための異なるRATのための十分なアンテナを含む又はアンテナに結合された回路などの他の回路も可能である。いくつかの実施形態によれば、セルラー通信回路330は、本明細書に上記の通信デバイス106などの通信デバイスに含まれてもよい。本明細書の上記のように、通信デバイス106は、他のデバイスの中でもとりわけ、ユーザ機器(User Equipment、UE)デバイス、モバイルデバイス若しくは移動局、無線デバイス若しくは無線基地局、デスクトップコンピュータ若しくはコンピューティングデバイス、モバイルコンピューティングデバイス(例えば、ラップトップ、ノートブック、若しくはポータブルコンピューティングデバイス)、着用可能なデバイス、タブレット、及び/又はデバイスの組み合わせであってもよい。
【0064】
セルラー通信回路330は、図に示すように、アンテナ335a~b及び336などの1つ以上のアンテナに(例えば、通信可能に、直接又は間接的に)結合してもよい。いくつかの実施形態では、セルラー通信回路330は、複数のRATのための専用プロセッサ及び/又は無線機(を含む、及び/又はこれらに、例えば、通信可能に、直接的若しくは間接的に結合された)専用の受信チェーン(例えば、LTEのための第1の受信チェーン、及び5G NRのための第2の受信チェーン)を含むことができる。例えば、図5に示すように、セルラー通信回路330は、モデム510及びモデム520を含んでもよい。モデム510は、LTE又はLTE-Aなどの第1のRATに従って通信するように構成されてもよく、モデム520は、5G NRなどの第2のRATに従って通信するように構成されてもよい。
【0065】
図に示すように、モデム510は、1つ以上のプロセッサ512、及びプロセッサ512と通信するメモリ516を含んでもよい。モデム510は、無線周波数(Radio Frequency、RF)フロントエンド530と通信してもよい。RFフロントエンド530は、無線信号を送信及び受信するための回路を含んでもよい。例えば、RFフロントエンド530は、受信回路(receive circuitry、RX)532及び送信回路(transmit circuitry、TX)534を含んでもよい。いくつかの実施形態では、受信回路532は、ダウンリンク(downlink、DL)フロントエンド550と通信してもよく、DLフロントエンド550は、アンテナ335aを介して無線信号を受信するための回路を含んでもよい。
【0066】
類似して、モデム520は、1つ以上のプロセッサ522、及びプロセッサ522と通信するメモリ526を含んでもよい。モデム520は、RFフロントエンド540と通信してもよい。RFフロントエンド540は、無線信号を送信及び受信するための回路を含んでもよい。例えば、RFフロントエンド540は、受信回路542及び送信回路544を含んでもよい。いくつかの実施形態では、受信回路542は、DLフロントエンド560と通信してもよく、DLフロントエンド560は、アンテナ335bを介して無線信号を受信するための回路を含んでもよい。
【0067】
いくつかの実施形態では、スイッチ570は、送信回路534をアップリンク(uplink、UL)フロントエンド572に結合してもよい。加えて、スイッチ570は、送信回路544をULフロントエンド572に結合してもよい。ULフロントエンド572は、アンテナ336を介して無線信号を送信するための回路を含んでもよい。よって、セルラー通信回路330が(例えば、モデム510を介してサポートされるような)第1のRATに従って送信するための命令を受信したとき、スイッチ570は、モデム510が第1のRATに従って信号を(例えば、送信回路534及びULフロントエンド572を含む送信チェーンを介して)送信することを可能にする第1の状態に切り替えられてもよい。類似して、セルラー通信回路330が(例えば、モデム520を介してサポートされるような)第2のRATに従って送信するための命令を受信したとき、スイッチ570は、モデム520が第2のRATに従って信号を(例えば、送信回路544及びULフロントエンド572を含む送信チェーンを介して)送信することを可能にする第2の状態に切り替えられてもよい。
【0068】
いくつかの実施形態では、セルラー通信回路330は、第1のRATに従って動作する第1のネットワークノードにアタッチするための要求を、スイッチが第1の状態にある間、第1のモデムを介して送信し、無線デバイスが第1のネットワークノード及び第2のRATに従って動作する第2のネットワークノードとの実質的に同時の接続を維持することが可能であるという示唆を、スイッチが第1の状態にある間、第1のモデムを介して送信する、ように構成されてもよい。無線デバイスはまた、第2のネットワークノードにアタッチするための要求を、スイッチが第2の状態にある間、第2の無線機を介して送信するように構成されてもよい。要求は、無線デバイスが第1のネットワークノード及び第2のネットワークノードとの実質的に同時の接続を維持することが可能であるという示唆を含んでもよい。更に、無線デバイスは、第1のネットワークノード及び第2のネットワークノードとのデュアルコネクティビティが確立されているという示唆を、第1の無線機を介して受信するように構成されてもよい。
【0069】
本明細書に記載するように、モデム510は、帯域群について共通アナログビームステアリングをサポートするための特徴、及び本明細書に記載の様々な他の技術を実装するためのハードウェア及びソフトウェア構成要素を含んでもよい。プロセッサ512は、例えば、記憶媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することによって、本明細書に記載の特徴の一部分又は全てを実装するように構成されてもよい。代替として(又は加えて)、プロセッサ512は、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)などのプログラム可能ハードウェア要素として、又は特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)として構成されてもよい。代替として(又は加えて)、プロセッサ512は、他の構成要素530、532、534、550、570、572、335、及び336のうちの1つ以上と共同して、本明細書に記載の特徴の一部分又は全てを実装するように構成されてもよい。
【0070】
加えて、本明細書に記載するように、プロセッサ512は、1つ以上の処理要素を含んでもよい。よって、プロセッサ512は、プロセッサ512の機能を実行するように構成されている1つ以上の集積回路(Integrated Circuit、IC)を含んでもよい。加えて、それぞれの集積回路は、プロセッサ512の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含んでもよい。
【0071】
本明細書に記載するように、モデム520は、帯域群について共通アナログビームステアリングをサポートするための特徴、及び本明細書に記載の様々な他の技術を実装するためのハードウェア及びソフトウェア構成要素を含んでもよい。プロセッサ522は、例えば、記憶媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することによって、本明細書に記載の特徴の一部分又は全てを実装するように構成されてもよい。代替として(又は加えて)、プロセッサ522は、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)などのプログラム可能ハードウェア要素として、又は特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)として構成されてもよい。代替として(又は加えて)、プロセッサ522は、他の構成要素540、542、544、550、570、572、335、及び336のうちの1つ以上と共同して、本明細書に記載の特徴の一部分又は全てを実装するように構成されてもよい。
【0072】
加えて、本明細書に記載するように、プロセッサ522は、1つ以上の処理要素を含んでもよい。よって、プロセッサ522は、プロセッサ522の機能を実行するように構成されている1つ以上の集積回路(Integrated Circuit、IC)を含んでもよい。加えて、それぞれの集積回路は、プロセッサ522の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含んでもよい。
【0073】
図6A図6B-LTEを伴う5G NR非スタンドアロン(Non-Standalon、NSA)アーキテクチャ
いくつかの実装形態では、第5世代(Fifth Generation、5G)無線通信は、現在の無線通信規格(例えば、LTE)と同時に初期に展開される。例えば、LTEと5G新無線(5G NR又はNR)との間のデュアルコネクティビティは、NRの初期展開の一部分として指定されている。よって、図6A図6Bに示すように、発展型パケットコア(Evolved Packet Core、EPC)ネットワーク600は、現在のLTE基地局(例えば、eNB 602)と通信することを継続することができる。加えて、eNB 602は、5G NR基地局(例えば、gNB 604)と通信することができ、EPCネットワーク600とgNB 604との間でデータを渡すことができる。よって、EPCネットワーク600は、使用(又は、再使用)されてもよく、gNB 604は、UEのための追加の能力、例えば、増大したダウンリンクスループットをUEに提供するための能力として機能することができる。換言すれば、LTEは、制御プレーンシグナリングのために使用されてもよく、NRは、ユーザプレーンシグナリングのために使用されてもよい。よって、LTEは、ネットワークへの接続を確立するために使用されてもよく、NRは、データサービスのために使用されてもよい。
【0074】
図6Bは、eNB 602及びgNB 604についての提案されたプロトコルスタックを示す。図に示すように、eNB 602は、無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)レイヤ622a~bをインタフェースするメディアアクセス制御(Medium Access Control、MAC)レイヤ632を含んでもよい。RLCレイヤ622aはまた、パケットデータ収束プロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)レイヤ612aとインタフェースしてもよく、RLCレイヤ622bは、PDCPレイヤ612bとインタフェースしてもよい。LTE-Advanced Release 12において指定されているようなデュアルコネクティビティと類似して、PDCPレイヤ612aは、マスタセルグループ(Master Cell Group、MCG)ベアラを介してEPCネットワーク600にインタフェースしてもよく、PDCPレイヤ612bは、分割ベアラを介してEPCネットワーク600とインタフェースしてもよい。
【0075】
加えて、図に示すように、gNB 604は、RLCレイヤ624a~bとインタフェースするMACレイヤ634を含んでもよい。RLCレイヤ624aは、eNB 602とgNB 604との間の情報交換及び/又は調整(例えば、UEのスケジューリング)のためのX2インタフェースを介して、eNB 602のPDCPレイヤ612bとインタフェースしてもよい。加えて、RLCレイヤ624bは、PDCPレイヤ614とインタフェースしてもよい。LTE-Advanced Release 12において指定されているようなデュアルコネクティビティと類似して、PDCPレイヤ614は、二次セルグループ(Secondary Cell Group、SCG)ベアラを介してEPCネットワーク600とインタフェースしてもよい。よって、eNB 602は、マスタノード(master node、MeNB)と考えられてもよく、gNB 604は、二次ノード(secondary node、SgNB)と考えられてもよい。いくつかのシナリオでは、UEは、MeNB及びSgNBの両方への接続を維持することを必要とされることがある。このようなシナリオでは、MeNBは、EPCへの無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)接続を維持するために使用されてもよく、SgNBは、能力(例えば、追加のダウンリンク及び/又はアップリンクスループット)のために使用されてもよい。
【0076】
よって、図6A図6Bは、デュアルコネクティビティを実装する1つの可能なセルラー通信システムの態様を表し得る。しかしながら、多数の他のデュアル(又はより一般に、複数の)コネクティビティ構成も可能であり、本開示の特徴は、様々なこのような構成のうちのいずれかで実装され得ることに留意されたい。いくつかの他の例は、様々な他の可能な構成の中でもとりわけ、gNBがマスタノードとして構成され得、eNBが二次ノードとして構成され得る構成、又はマスタノード及び二次ノードの両方が同じRATに従って動作する構成(例えば、両方がNRに従って動作する構成、両方がLTEに従って動作する構成など)を含むことができる。いつくかのインスタンスでは、複数のセル(例えば、一次又はマスタセル(PCELL)及び1つ以上の二次セル(SCELL)が同じRATに従って提供される構成はまた、キャリアアグリゲーション構成と称され得る。
【0077】
図7-帯域群についての共通アナログビームステアリング
無線通信がますます一般的になり、ますます幅広い使用事例のために使用されるため、無線通信が実行され得る周波数帯域の数及び周波数の範囲が拡大している。更に、無線通信のために使用され得る多くの周波数では、(例えば、ある周波数における伝搬特性を考慮して有効通信範囲を増大させるための)ビームフォーミング技術が一般的に使用され得る。したがって、広い周波数範囲及び/又は様々な周波数範囲における動作をサポートするために、無線デバイスは、アナログビームステアリングハードウェアの1つ以上のセットを含むように設計されており、アナログビームステアリングハードウェアの1つ以上のセットはそれぞれ、ある周波数範囲においてアナログビームを向けるために使用され得るという場合であり得る。
【0078】
このような無線デバイス設計特性は、例えば、無線デバイスが、様々な周波数範囲のそれぞれと共同して使用することが可能である独立したビームの数に関して、無線デバイスの能力に影響を及ぼし得る。しかしながら、アナログビームステアリングハードウェアのセットの数、及び/又はアナログビームステアリングハードウェアのセットのそれぞれに関連付けられた周波数範囲(単数又は複数)は、デバイスごとに変化することができる。
【0079】
例えば、2つの周波数帯域を含むある周波数範囲においてアナログビームを向けるために使用され得るアナログビームステアリングハードウェアの1つのセットのみを含む無線デバイスについて考える。無線デバイスは、2つの周波数帯域において展開される、キャリアアグリゲーションスキームのコンポーネントキャリアについて、独立したビームをサポートすることができなくてもよい。対照的に、これらの2つの周波数帯域のうちの1つを含むある周波数範囲においてアナログビームを向けるために使用され得るアナログビームステアリングハードウェアのセットを含み、これらの2つの周波数帯域のうちの他方を含むある周波数範囲においてアナログビームを向けるために使用され得るアナログビームステアリングハードウェアのセットも含む無線デバイスについても考える。この無線デバイスは、2つの周波数帯域において展開される、キャリアアグリゲーションスキームのコンポーネントキャリアについて、独立したビームをサポートすることができてもよい。
【0080】
よって、異なる無線デバイスは、異なるビームステアリング能力を有してもよく、これは次いで、どのビーム構成が、異なる無線デバイスのために可能であるかに影響を及ぼし得る。したがって、無線デバイスビームステアリング能力をセルラーネットワークに報告するためのフレームワーク、及びセルラーネットワークが、無線デバイスのビームステアリング能力内に留まるためになどの無線デバイスのためのビーム構成を実行するとき、無線デバイスのビームステアリング能力を考慮するためのフレームワークを提供することが有用であり得る。
【0081】
図7は、いくつかの実施形態に係る、無線デバイス及びセルラー基地局が、無線デバイスビームステアリング能力の報告、及び帯域群について共通アナログビームステアリングをサポートするための例示的な方法を示すフローチャート図である。図7の方法の態様は、中でもとりわけ、所望に応じて、本明細書の様々な図に示すUE 106及びBS 102などの無線デバイス及びセルラー基地局によって、又は、より一般に、上記の図に示すコンピュータ回路、システム、デバイス、要素、若しくは構成要素のいずれかと共同して、実装され得る。例えば、このようなデバイスのプロセッサ(及び/又は他のハードウェア)は、デバイスに、図に示す方法要素及び/又は他の方法要素の任意の組み合わせを実行させるように構成され得る。
【0082】
様々な実施形態では、図に示す方法の要素のうちのいくつかは、同時に実行されてもよく、図に示す順序とは異なる順序で実行されてもよく、他の方法要素によって置換されてもよく、又は省略されてもよい。追加の要素がまた、所望に応じて実行されてもよい。図に示すように、方法は以下のように動作してもよい。
【0083】
702において、無線デバイスは、無線デバイスのアナログビームステアリング能力の示唆を、セルラー基地局に提供し得る。示唆は、他の無線デバイス能力情報と共同して、又は独立して提供されてもよく、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリング、メディアアクセス制御(Medium Access Control、MAC)制御要素(Control Element、CE)シグナリングを使用して、及び/又は様々な他の方法のうちのいずれかにおいてシグナリングされてもよい。
【0084】
示唆は、無線デバイスのアナログビームステアリング能力を示唆する様々な可能な情報のうちのいずれかを含み得る。1つの可能性として、無線デバイスは、無線デバイスによってサポートされる1つ以上の周波数帯域組み合わせを示唆する能力情報を提供してもよく、それぞれのこのような周波数帯域組み合わせについて、無線デバイスは、無線デバイスが帯域組み合わせについて、独立したビームステアリングをサポートするか否かのインジケータ(例えば、1ビットのフラグ、又は様々な他の可能なインジケータのうちのいずれか)を含み得る。よって、無線デバイスがある周波数帯域組み合わせを使用してセルラー通信を実行することをサポートするが、これらの周波数帯域がアナログビームステアリングハードウェアの同じセットによって無線デバイス内でサポートされている場合、無線デバイスは、無線デバイスが帯域組み合わせについて、独立したビームステアリングをサポートしないことを報告してもよい。対照的に、無線デバイスがある周波数帯域組み合わせを使用してセルラー通信を実行することをサポートし、これらの周波数帯域がアナログビームステアリングハードウェアの異なるセットによって無線デバイス内でサポートされている場合、無線デバイスは、無線デバイスが帯域組み合わせについて、独立したビームステアリングをサポートすることを報告してもよい。
【0085】
別の可能性として、無線デバイスは、無線デバイスがそれらについてアナログビームステアリング能力を有する1つ以上の帯域群を示唆する能力情報を提供してもよい。無線デバイスがそれらについてアナログビームステアリング能力を有するそれぞれの帯域群は、様々な方法のいずれかにおいて定義又は指定され得る。1つの可能なメカニズムとして、示唆は、例えば、それぞれの帯域群に含まれる帯域のそれぞれに関連付けられた帯域インデックス値をリストすることによって、1つ以上の帯域群のそれぞれに含まれる1つ以上の帯域を指定してもよい。別の可能なメカニズムとして、示唆は、例えば、それぞれの帯域群について下限帯域周波数及び上限帯域周波数を示唆することによって、1つ以上の帯域群のそれぞれに関連付けられた周波数範囲を指定してもよい。このようなアプローチは、例えば、無線デバイスのビームステアリングハードウェアの1つ以上のセットが1つ以上の周波数帯域の一部分を含む周波数範囲についてビームステアリングをサポートするシナリオにおいて、より正確なビームステアリング能力報告をサポートすることが可能であり得ることに留意されたい。
【0086】
加えて、いくつかのインスタンスでは、無線デバイスがそれらについてアナログビームステアリング能力を有する1つ以上の帯域群を報告している場合、無線デバイスは、無線デバイスが1つ以上の帯域群のそれぞれについてサポートする独立した同時アナログビームの数を更に示唆してもよい。このような情報を報告するためのサポートは、少なくともいくつかのインスタンスでは、例えば、無線デバイスが、ある(例えば、一般的に使用される)周波数範囲について複数のビームステアリングハードウェアのセットを含む場合に有用であり得る。
【0087】
いくつかのインスタンスでは、加えて又は代替として、サポートは、無線デバイスが、無線デバイスのアナログビームステアリング能力に関する一時的能力示唆を提供するように提供されてもよい。少なくともいくつかの実施形態によれば、例えば、無線デバイスが、ネットワークによって理解されるように、無線デバイスのアナログビームステアリング能力を一時的に修正するように、サポートを提供することは、熱条件、電力消費、及び/又は他の考慮事項を管理するために、追加の柔軟性を無線デバイスに提供してもよい。所望であれば、禁止タイマは、このような一時的能力示唆と共同して実装され得、例えば、このような禁止タイマは、無線デバイスによるアナログビームステアリング能力に関する一時的能力示唆の提供の際に開始されてもよく、無線デバイスは、アナログビームステアリング能力に関する別の一時的能力示唆を提供するために、禁止タイマの満了まで待機することが期待されてもよく、及び/又はセルラーネットワークは、無線デバイスからアナログビームステアリング能力に関する別の一時的能力示唆を、禁止タイマの満了まで受け入れなくてもよい。よって、このような場合、無線デバイスが、無線デバイスのアナログビームステアリング能力の一時的能力示唆をセルラー基地局に提供する場合、無線デバイスは、少なくとも禁止タイマの満了まで待機して、例えば、禁止タイマに少なくとも部分的に基づいて、無線デバイスのアナログビームステアリング能力の別の一時的能力示唆をセルラー基地局に提供する。
【0088】
704において、セルラー基地局は、ビーム構成情報を無線デバイスに提供してもよい。ビーム構成情報は、無線デバイスによって提供されるビームステアリング能力示唆に少なくとも部分的に基づいて選択され得る。例えば、少なくともいくつかのインスタンスでは、無線デバイスのアナログビームステアリング能力の示唆は、無線デバイスが1つ以上の帯域群のそれぞれについて、限られた数のアナログビームをサポートすることを示唆する情報を含み得る。このようなシナリオでは、セルラー基地局は、無線デバイスによって1つ以上の帯域群のそれぞれについてサポートされるアナログビームの数を超えないビーム構成を選択してもよい。
【0089】
少なくともいくつかの実施形態によれば、これは、セルラー基地局によって無線デバイスのために構成された複数のコンポーネントキャリアについて共通ビーム構成を提供することを含み得る。例えば、無線デバイスがそれらについて1つのビームのみをサポートすることができる帯域群内に全てある複数のコンポーネントキャリアが構成されている場合、セルラー基地局は、無線デバイスによって提供されるビームステアリング能力示唆に少なくとも部分的に基づいて、これらのコンポーネントキャリアについて共通ビームを構成してもよい。
【0090】
加えて、少なくともいくつかのインスタンスでは、複数のコンポーネントキャリアが同じビーム構成で構成されている場合、セルラー基地局が、ビーム構成情報の提供と共同して、1つ以上の方法においてシグナリングオーバヘッドを低減することできる可能性があるという場合であり得る。例えば、1つの可能性として、セルラー基地局は、例えば、帯域群識別子、制御チャネル群識別子、又はビーム構成を示唆するときにあるビーム構成を適用する適用可能な制御チャネル識別子のリストを示唆することによって、同じシグナリング示唆において複数の制御チャネルについてのビーム構成情報を提供してもよい。別の可能性として、セルラー基地局は、同じ周波数帯域群内にある複数のコンポーネントキャリアのそれぞれについてダウンリンク制御情報を提供することができ、コンポーネントキャリアのうちの1つについてのダウンリンク制御情報は、ビーム構成情報が他のコンポーネントキャリアについてのダウンリンク制御情報から省略され得る間、ビーム構成情報を含むことができる。このようなシナリオでは、無線デバイスは、どのビームを使用するかを判定するために、同じ周波数帯域群内にある他のコンポーネントキャリアからビーム構成情報を使用することができてもよい。また更なる可能性として、セルラー基地局は、同じビーム構成を使用して同じ周波数帯域群内にある異なるコンポーネントキャリアにおける複数の非周期的参照信号通信をトリガするダウンリンク制御情報を提供することができてもよい。このようなシグナリングオーバヘッド低減技術及び/又は他のシグナリングオーバヘッド低減技術の変形形態も可能である。
【0091】
少なくともいくつかの実施形態によれば、セルラー基地局が無線デバイスの示唆されたアナログビームステアリング能力に違反しているビーム構成情報を提供するシナリオのための1つ以上の処理技術を提供することが更に有益であり得る。例えば、セルラー基地局が、無線デバイスが所与の帯域群についてサポートすることができるビームよりも多くの独立したビームを構成するビーム構成情報を提供する場合、無線デバイスは、無線デバイスのアナログビームステアリング能力内にある構成されたビームのサブセットを選択してもよく、構成されたビームの選択されたサブセットを使用して通信しようと試みてもよい(例えば、アップリンク又はダウンリンク通信を実行する)。
【0092】
このようなシナリオでは、無線デバイスは、セルラー基地局によって構成されたビームのうちのどれを使用するかを選択するために、ある優先度規則及び/又は他のデフォルト選択基準を使用し得る。例えば、無線デバイスが異なるタイプの物理層チャネルについて構成されたビーム間で選択している場合、異なるタイプの物理層チャネルのある優先度順位は予め決定されてもよく、優先度順位は、選択されているビームの中で最も高い優先度の物理層チャネルに関連付けられたビームが最初に選択されるように使用されてもよい。別の例として、無線デバイスが、同じタイプの物理層チャネルについて構成されたビーム間で選択している場合、あるデフォルト選択基準が、1つ以上のデフォルトビームの選択を容易にするために定義され得る。例えば、デフォルト選択基準は、ビームの1つ以上の特性(例えば、コンポーネントキャリアインデックス、制御リソースセット識別子など)について最も低いインデックス又は識別子の値を有するビームを優先的に選択することを含んでもよい。
【0093】
よって、ビームステアリング能力情報を報告するためのフレームワークを提供することと、本明細書に記載の指定された帯域群について共通ビームステアリングを提供することとによって、少なくともいくつかの実施形態によれば、広い周波数範囲において様々なハードウェア設計を有する無線デバイスの動作をより良好にサポートすることが可能であり得る。
【0094】
図8図15及び追加情報
図8図15及び以下の追加情報は、図7の方法及び/又は本開示の他の態様が実装され得る可能なシステムに関する様々な考慮事項及び詳細の例として提供されており、本開示を全体として限定することは意図されていない。以下の本明細書に提供されている詳細の多数の変形形態及び代替形態が可能であり、本開示の範囲内と考えられるべきである。
【0095】
少なくともいくつかのインスタンスでは、無線デバイスが、比較的広い周波数範囲においてアナログビームを向けるために使用され得るアナログビームステアリングハードウェアを含むように設計されているという場合であり得る。無線デバイスは、例えば、それぞれが例えば3GPP NR周波数範囲2(FR2)に含まれる周波数帯域と共同して複数の周波数帯域を含むことができる、低、中、及び高周波範囲などの複数の周波数範囲における無線通信をサポートするために、アナログビームステアリングハードウェアの複数のこのようなセットを有することができる可能性がある。このようなシナリオでは、それぞれの周波数帯域群が複数の周波数帯域を含むことができ、無線デバイスのハードウェア構成に起因して、任意の所与の時間におけるそれぞれの周波数帯域群内の全ての送信/受信が、同じアナログビームで実行される必要があり得るという場合であり得る。異なる無線デバイスは、アナログビームステアリング能力が異なる無線デバイス間で異なり得るように、異なる設計、異なるRF構成要素などを含み得る。
【0096】
3GPPキャリアアグリゲーション通信技術によれば、現在、ビームが、例えば、物理ダウンリンク共用チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)、物理アップリンク共用チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)、非周期的チャネル状態情報参照信号(Aperiodic Channel State Information Reference Signal、A-CSI-RS)、若しくは非周期的サウンディング参照信号(Aperiodic Sounding Reference Signal、A-SRS)通信についてのダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)を介して、又は物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)若しくは物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)通信についてのメディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)制御要素(Control Element、CE)を介して、それぞれのコンポーネントキャリアについて、独立して構成されているという場合であり得る。よって、無線デバイスのアナログビームステアリング制限(例えば、ハードウェアベース又は別法で)の示唆及び考慮事項をサポートするフレームワークがない場合、セルラー基地局は、無線デバイスがサポートすることが可能でないビーム構成を無線デバイスに提供することが可能であり得る。
【0097】
したがって、少なくともいくつかのシナリオでは、セルラー通信システムにおける無線デバイスのアナログビームステアリング能力の示唆及び考慮事項をサポートするためのこのようなフレームワークを提供することが有益であり得る。一例として、図8は、いくつかの実施形態に係る、無線デバイスが、2つの周波数帯域群について、独立したビームステアリングをサポートすることが可能であるアナログビームステアリングハードウェアを含み、複数のコンポーネントキャリアが、帯域群のうちの1つ内に構成されている、1つのこのようなシナリオの態様を示す。図に示すように、図に示すシナリオでは、無線デバイスは、低周波数帯域群及び高周波数帯域群のそれぞれについて、独立したRFアナログビームステアリング能力を有し得る。低周波数帯域群は、少なくとも2つの周波数帯域(「帯域X」及び「帯域Y」)を含んでもよく、高周波数帯域群は、少なくとも1つの追加の周波数帯域(「帯域Z」)を含んでもよい。無線デバイスは、図に示すシナリオにおいて、帯域Xにおける2つ、帯域Yにおける1つ、及び帯域Zにおける1つを含む4つのコンポーネントキャリアで構成され得る。
【0098】
無線デバイスのビームステアリング能力を、一次/サービングセルを無線デバイスに提供するセルラー基地局にシグナリングするための複数の可能なアプローチがあり得る。1つの可能なアプローチによれば、フラグが、UEがUEによってサポートされるそれぞれの帯域組み合わせと共同して、独立したビームステアリングをサポートするか否かを示唆するために使用されてもよい。図9は、このようなアナログビームステアリング能力報告アプローチが図8の例示的なシナリオと共同してどのように実装され得るかの態様を示す表である。
【0099】
図に示すように、このようなアナログビームステアリング能力報告アプローチによれば、UEは、帯域組み合わせ[帯域X、帯域Y]について、例えば、これらの周波数帯域の両方が低周波数帯域群に入ることがあるため、独立したビームステアリングがサポートされていないことを報告してもよい。帯域組み合わせ[帯域X、帯域Z]及び[帯域Y、帯域Z]について、UEは、例えば、これらの帯域組み合わせの両方において、1つの周波数帯域が低周波数帯域群に入り、1つの周波数帯域が高周波数帯域群に入るため、独立したビームステアリングがサポートされていることを報告してもよい。帯域組み合わせ[帯域X、帯域Y、帯域Z]について、UEは、例えば、この帯域組み合わせについて、少なくとも1つの周波数帯域が低周波数帯域群に入り、少なくとも1つの周波数帯域が高周波数帯域群に入るため、独立したビームステアリングがサポートされていることを報告してもよい。(例えば、3つ以上の帯域を含む)このような大きな帯域組み合わせについて、大きな帯域組み合わせのサブセットについての独立したビームステアリング能力示唆は、例えば、このようなビームステアリング能力報告アプローチにおける衝突又は曖昧さの可能性を克服するために、大きな帯域組み合わせについての独立したビームステアリング能力示唆を上書きするとして考えられ得るという場合であり得ることに留意されたい。
【0100】
別の可能なアプローチとして、UEは、UEがそれらについてビームステアリング能力を含む1つ以上の帯域群を示唆することによって、UEのビームステアリング能力を報告してもよい。いくつかのインスタンスでは、UEは、どの周波数帯域がそれぞれの帯域群に含まれるかを示唆してもよい。図10は、このようなアナログビームステアリング能力報告アプローチが図8の例示的なシナリオと共同してどのように実装され得るかの態様を示す表である。図に示すように、このようなアナログビームステアリング能力報告アプローチによれば、UEは、UEが2つの帯域群についてアナログビームステアリング能力を有することを報告してもよく、第1の帯域群は、帯域X及び帯域Yを含み、第2の帯域群は、帯域Zを含む。
【0101】
代替として、UEは、それぞれの帯域群に関連付けられた周波数範囲の(例えば、絶対無線周波数チャネル番号(Absolute Radio Frequency Channel Number、ARFCN)又は様々な他の可能なメカニズムのうちのいずれかを使用する)下限及び上限を示唆してもよい。図11は、このようなアナログビームステアリング能力報告アプローチが図8の例示的なシナリオと共同してどのように実装され得るかの態様を示す表である。図に示すように、このようなアナログビームステアリング能力報告アプローチによれば、UEは、UEが2つの帯域群についてアナログビームステアリング能力を有することを報告してもよく、第1の帯域群は、帯域X及び帯域Yなどの第1の下限ARFCN(「ARFCN_{L、1}」)から第1の上限ARFCN(「ARFCN_{H、1}」)までの任意の帯域を含み、第2の帯域群は、帯域Zなどの第2の下限ARFCN(「ARFCN_{L,2}」)から第2の上限ARFCN(「ARFCN_{H,2}」)までの任意の帯域を含む。
【0102】
いくつかの実施形態によれば、UEがそれらについてビームステアリング能力を含む1つ以上の帯域群のUEの報告は、同じ帯域群内で、全てのコンポーネントキャリアが同じビームを使用する必要があることと、異なる帯域群にわたって、異なるコンポーネントキャリアが、独立して構成されたビームを使用することができることとを指定するとして考えられるという場合であり得る。代替として、UEは、それぞれの周波数帯域群について使用され得る独立したアナログビームの数を具体的に報告することが可能であり得る。このようなアプローチは、例えば、UEが1つ以上の帯域群について複数の独立したビームをサポートするためのアナログビームステアリングハードウェア能力を有する場合、更なる柔軟性を提供し得る。
【0103】
いくつかの実施形態によれば、サポートは、UEが、例えばUEのビームステアリング能力を一時的に変更するために、一時的能力示唆をシグナリングするように提供され得る。例えば、このような報告のためのサポートは、例えば、UEが、UEの熱制御を管理するのに役立つ、電力消費最適化を実行するのに役立つ、及び/又は様々な他の理由で役立つように、UEが、UEのハードウェア構成によってサポートされるビームステアリング能力よりも低いビームステアリングを報告することを選択することを可能にするのに有用であり得る。少なくともいくつかのインスタンスでは、ネットワークは、このような一時的能力シグナリングを受け入れる義務を負わなくてもよく(例えば、これを拒否又は受け入れることができてもよい)、ネットワークは、一時的能力シグナリングがネットワークによって受け入れられているか又は拒否されているかに関してUEに通知してもよい。ネットワークは、様々なシグナリングの可能性の中でもとりわけ、RRC、MAC CE、又はDCIを介してこの決定をUEに通知してもよい。加えて、所望であれば、ネットワークは、このような一時的能力シグナリングと共同して禁止タイマを構成してもよい。例えば、このような禁止タイマは、UEがUEのビームステアリング能力に関する一時的能力シグナリングを提供した際、開始されてもよく、ネットワークは、UEのビームステアリング能力に関する更なる一時的能力シグナリングを、禁止タイマの満了まで受け入れなくてもよい。
【0104】
図12は、このような禁止タイマが、無線デバイスが一時的ビームステアリング能力報告をどのくらい頻繁に実行できるかを管理するために使用される可能なシナリオの例示的な態様を示す。図に示すように、図に示すシナリオでは、UEは、UEが2つの帯域群について、独立したビームステアリング能力を有することを初期に示唆してもよく、2つの帯域群のうちの第1の帯域群は、帯域X及び帯域Yを含んでもよく、2つの帯域群のうちの第2の帯域群は帯域Zを含んでもよい。このような示唆を提供することに基づいて、禁止タイマが開始されてもよい。禁止タイマの満了後に、UEは、UEについての一時的ビームステアリング能力示唆を提供してもよく、示唆は、UEが、帯域X、帯域Y、及び帯域Zを含み得る1つの帯域群のみについて、独立したビームステアリング能力を有することを示唆し得る。よって、UEは、複数のビームで構成されていることを回避しようと試みるために一時的ビームステアリング能力示唆を使用してもよく、これは、UEが、熱条件を回避するのに役立ち得、電力消費を低減するのに役立ち得、及び/又は少なくとも特定の状況下で望ましいことがある1つ以上の方法においてUE動作に影響を及ぼすのに役立ち得る。UEは、類似して、後で(例えば、禁止タイマの更なるインスタンスの満了後に)、更新された一時的ビームステアリング能力示唆を提供して、例えば、UEが2つの帯域群について、独立したビームステアリング能力を有することを、所望であれば、例えば、データスループットを改善するために、及び/又は様々な他の可能な理由のうちのいずれかのために、再び示唆することができる。
【0105】
UEがUEのアナログビームステアリング能力を報告するためのフレームワークを提供することに加えて、ネットワークが、UEがそれらについて異なるビームをサポートすることができないとUEが示唆した異なるコンポーネントキャリア上で異なるビームを構成する場合などの、ネットワークがUEのビームステアリング能力に違反しているUEを構成するシナリオをどのように処理するかを考慮することが有用であり得る。1つの可能性として、例えば、ネットワーク構成が、報告されたUEビームステアリング能力に違反したとき、ネットワークが、UEから特定の挙動又は性能を期待すべきでないように、このようなシナリオにおけるUE挙動を指定されないままにすることが可能であり得る。別の可能性として、ネットワーク構成が、報告されたUEビームステアリング能力に違反したとき、UEが従うようにあるデフォルト又はフォールバック規則又は挙動を(例えば、3GPPセルラー通信規格に従って)指定することが可能であり得る。
【0106】
例えば、ネットワーク構成がUEビームステアリング能力に違反し、これにより、UEが2つのコンポーネントキャリアについて1つのビームのみをサポートするとき、2つの異なるビームが、異なる物理層チャネルについてこれら2つのコンポーネントキャリア上で構成されているシナリオでは、UEは、異なる物理層チャネルの相対的な優先度に関するある優先度規則に従ってもよい。1つの可能な優先度順位として、ダウンリンク物理層チャネルは、以下の順位で優先され得る:PDCCH>A-CSI-RS>SSB>PDSCH>P/SP CSI-RS。類似して、アップリンク物理層チャネルは、以下の順位で優先され得る:PUCCH>A-SRS>SSB>PUSCH>P/SP SRS。これらの優先度順位は、単なる例として提供され、様々な他の優先度順位のうちのいずれも可能であることに留意されたい。このようなシナリオでは、UEは、衝突するビームの中で最も高い優先度を有するビーム(単数又は複数)を使用してもよい。
【0107】
別の例として、ネットワーク構成がUEビームステアリング能力に違反し、これにより、UEが2つのコンポーネントキャリアについて1つのビームのみをサポートするとき、2つの異なるビームが、同じ物理層チャネルについてこれら2つのコンポーネントキャリア上で構成されているシナリオでは、UEは、どのビーム(単数又は複数)を使用するかを選択するために、ある優先度順位規則又はデフォルトビーム選択基準に従ってもよい。1つの可能性として、PDSCHについて、最も低いTCIを有するビームは、デフォルトビームと考えられてもよい。代替として、最も低い制御リソースセット(CORESET)IDを有するビーム、最も低いコンポーネントキャリアインデックスを有するビーム、及び/又は様々な他の特性のうちのいずれかは、どのビームがデフォルトビームと考えられるかを判定するために考慮されてもよい。類似して、PDCCHについて、デフォルトビームは、最も低いCORESET IDを有するビームとして、又は最も低いコンポーネントキャリアインデックスを有するビームとして、又は様々な他の可能な方法のうちのいずれかにおいて定義され得る。このようなシナリオでは、UEは、衝突するビームの中のデフォルトビーム(単数又は複数)と考えられるビーム(単数又は複数)を使用してもよい。
【0108】
このようなUEビームステアリング能力報告フレームワークが、少なくともいくつかのインスタンスでは、(受信又は送信について含む可能性がある)複数のコンポーネントキャリアについて構成されている共通ビームをもたらし得ることを考慮すると、このようなフレームワークに従ってビーム構成オーバヘッドを低減する可能性が更にあり得る。
【0109】
例えば、同じMAC CEの使用をサポートして、複数の制御チャネル(例えば、PUCCH/PDCCH)についてのビームを構成することが可能であってもよい。1つのこのような可能性として、周波数帯域群IDは、MAC CEにおいて与えられて、この周波数帯域群内の制御ビームの全てを更新することができる。より細かいレベルの構成粒度の別の可能性として、制御チャネル群は、どの制御チャネルが制御チャネル群内にあるかを示唆することによって定義され得、制御チャネル群IDは、MAC CEにおいて与えられて、この制御チャネル群内の制御ビームの全てを更新することができる。また更なる可能性として、PUCCH/PDCCH IDのリストは、MAC CEにおいて与えられて、所望であれば、示唆された制御ビームの全てを更新することができる。このようなアプローチは、より大きなオーバヘッドを有することがあり、及び/又は制御チャネルビーム構成のためにMAC CEを提供するとき、複数のPUCCH/PDCCH IDを示唆する可能性を考慮して、新しいMAC CEを追加する、又は既存のMAC CEフォーマットを更新する必要があり得ることに留意されたい。
【0110】
別の可能性として、構成されているUEについて同じ周波数帯域群内にある複数のコンポーネントキャリアの場合、クロスキャリアスケジューリングの有無にかかわらず、オーバヘッドを低減するために、TCI/SRIで構成されている又はTCI/SRIなしで構成されているDCIを提供することが可能であり得る。例えば、UEが、1つのコンポーネントキャリアについてTCI又はSRIを含まないDCIを受信し、また別のコンポーネントキャリアについてTCI又はSRIを含むDCIを受信するとき、UEは、同じ周波数帯域群内のTCI又はSRIを含むDCIに従って、どのビームを使用するかを判定してもよい。
【0111】
また更なる可能性として、A-CSI-RS又はA-SRSトリガについて、同じビームを有する異なるコンポーネントキャリアにおいて複数のA-CSI-RS又はA-SRSをトリガするDCIを提供することが可能であり得る。例えば、このようなDCIは、1つのTCI/SRIを示唆してもよく、それぞれのコンポーネントキャリアについてA-CSI-RS又はA-SRS構成のリストを含み得る。代替として、UEが同じ周波数帯域群内の別のコンポーネントキャリアについてビーム構成を有するとすれば、TCI又はSRIを提供することなく、A-CSI-RS又はA-SRSをトリガするDCIを提供することが可能であり得、これは、UEがA-CSI-RS又はA-SRSについてこのビームを使用することができてもよいためである。
【0112】
更なる例示的な実施形態が以下に提供されている。
【0113】
実施形態の1つのセットは、無線デバイスを動作させるための装置を含んでもよく、装置は、プロセッサを備え、プロセッサは、無線デバイスに、無線デバイスのアナログビームステアリング能力の示唆を、セルラー基地局に提供させ、セルラー基地局からビーム構成情報を受信させる、ように構成されており、ビーム構成情報は、無線デバイスのアナログビームステアリング能力内で、セルラー基地局と無線デバイスとの間に1つ以上のビームを構成する。
【0114】
いくつかの実施形態によれば、無線デバイスのアナログビームステアリング能力の示唆は、無線デバイスが、1つ以上の帯域組み合わせのそれぞれについて、独立したビームステアリングをサポートするか否かの示唆を含む。
【0115】
いくつかの実施形態によれば、無線デバイスのアナログビームステアリング能力の示唆は、1つ以上の帯域群の示唆を含み、1つ以上の帯域群について、無線デバイスはアナログビームステアリング能力を有する。
【0116】
いくつかの実施形態によれば、示唆は、1つ以上の帯域群のそれぞれに含まれる1つ以上の帯域を指定する。
【0117】
いくつかの実施形態によれば、示唆は、1つ以上の帯域群のそれぞれに関連付けられた周波数範囲を指定する。
【0118】
いくつかの実施形態によれば、示唆は、無線デバイスが1つ以上の帯域群のそれぞれについてサポートする独立した同時アナログビームの数を指定する。
【0119】
いくつかの実施形態によれば、無線デバイスのアナログビームステアリング能力の示唆は、一時的能力示唆を含み、プロセッサは、無線デバイスに、一時的能力示唆を提供することに少なくとも部分的に基づいて、禁止タイマを開始させ、少なくとも禁止タイマの満了まで待機して、禁止タイマに少なくとも部分的に基づいて、無線デバイスのアナログビームステアリング能力の別の一時的能力示唆をセルラー基地局に提供させる、ように更に構成されている。
【0120】
実施形態の別のセットは、無線デバイスを含んでもよく、無線デバイスは、アンテナと、アンテナに結合された無線機と、無線機に結合された処理要素と、を備え、無線デバイスは、無線デバイスのアナログビームステアリング能力の示唆を、セルラー基地局に提供し、セルラー基地局からビーム構成情報を受信する、ように構成されている。
【0121】
いくつかの実施形態によれば、無線デバイスのアナログビームステアリング能力の示唆は、無線デバイスが少なくとも第1の帯域群内で、独立したアナログビームステアリングをサポートしないという示唆を含み、ビーム構成情報は、第1の帯域群内の複数の制御チャネルについて共通ビームを構成する。
【0122】
いくつかの実施形態によれば、無線デバイスは、第1のコンポーネントキャリア及び第2のコンポーネントキャリアについてのダウンリンク制御情報をするように更に構成されており、第1のコンポーネントキャリア及び第2のコンポーネントキャリアは、第1の帯域群内にあり、ダウンリンク制御情報は、第1のコンポーネントキャリアについてのビーム構成情報を含み、第2のコンポーネントキャリアについてのビーム構成情報を含まず、無線デバイスは、第1のコンポーネントキャリアについての受信されたビーム構成情報に少なくとも部分的に基づいて、第2のコンポーネントキャリアについて使用するビームを判定するように更に構成されている。
【0123】
いくつかの実施形態によれば、無線デバイスのアナログビームステアリング能力の示唆は、無線デバイスが少なくとも第1の帯域群内で、独立したアナログビームステアリングをサポートしないという示唆を含み、無線デバイスは、同じビーム構成を使用して、第1の帯域群内の異なるコンポーネントキャリアにおいて複数の非周期的参照信号通信をトリガするダウンリンク制御情報を受信するように更に構成されている。
【0124】
ビーム構成情報無線デバイスのアナログビームステアリング能力に違反している場合、無線デバイスは、ビーム構成情報によって構成されており無線デバイスのアナログビームステアリング能力内にある1つ以上のビームを選択するように更に構成されており、選択された1つ以上のビームは、ビーム構成情報によって構成されたビームの数よりも少ないビームを含み、無線デバイスは、選択された1つ以上のビームを使用して、セルラー基地局と通信しようと試みるように更に構成されている。
【0125】
いくつかの実施形態によれば、無線デバイスは、無線デバイスのアナログビームステアリング能力によってサポートされるビームよりも多い数のビームを構成するビーム構成情報に少なくとも部分的に基づいて、ビーム構成情報が無線デバイスのアナログビームステアリング能力に違反していると判定するように更に構成されている。
【0126】
いくつかの実施形態によれば、無線デバイスのアナログビームステアリング能力によってサポートされるビームよりも多い数のビームは、異なるタイプの物理層チャネルについて構成された少なくとも2つのビームを含み、無線デバイスは、異なるタイプの物理層チャネルの所定の優先度順位に少なくとも部分的に基づいて、無線デバイスのアナログビームステアリング能力内にあるビーム構成情報によって構成されたビームの数を選択するように更に構成されている。
【0127】
いくつかの実施形態によれば、無線デバイスのアナログビームステアリング能力によってサポートされるビームよりも多い数のビームは、同じタイプの物理層チャネルについて構成された少なくとも2つのビームを含み、無線デバイスは、ビームの1つ以上の特性の所定の優先度順位に少なくとも部分的に基づいて、無線デバイスのアナログビームステアリング能力内にあるビーム構成情報によって構成されたビームの数を選択するように更に構成されている。
【0128】
実施形態の更なる別のセットは、セルラー基地局を含んでもよく、セルラー基地局は、アンテナと、アンテナに結合された無線機と、無線機に結合された処理要素と、を備え、セルラー基地局は、無線デバイスのアナログビームステアリング能力の示唆を受信し、無線デバイスのアナログビームステアリング能力の示唆に少なくとも部分的に基づいて、無線デバイスについてのビーム構成情報を選択し、ビーム構成情報を無線デバイスに提供する、ように構成されている。
【0129】
いくつかの実施形態によれば、無線デバイスのアナログビームステアリング能力の示唆は、無線デバイスが、1つ以上の帯域群のそれぞれについて、限られた数のアナログビームをサポートすることを示唆する情報を含み、無線デバイスについてのビーム構成情報を選択するために、セルラー基地局は、1つ以上の帯域群のそれぞれについて無線デバイスによってサポートされるアナログビームの数を超えないビーム構成を選択するように更に構成されている。
【0130】
いくつかの実施形態によれば、無線デバイスのアナログビームステアリング能力の示唆は、無線デバイスが少なくとも第1の帯域群内で、独立したアナログビームステアリングをサポートしないという示唆を含み、セルラー基地局は、第1の帯域群内で、独立したアナログビームステアリングをサポートしない無線デバイスに少なくとも部分的に基づいて、第1の帯域群内の複数のコンポーネントキャリアについて共通ビームを構成するビーム構成情報を選択するように更に構成されている。
【0131】
いくつかの実施形態によれば、セルラー基地局は、第1のコンポーネントキャリア及び第2のコンポーネントキャリアについてのダウンリンク制御情報を提供ように更に構成されており、第1のコンポーネントキャリア及び第2のコンポーネントキャリアは、第1の帯域群内にあり、ダウンリンク制御情報は、第1のコンポーネントキャリアについてのビーム構成情報を含み、第2のコンポーネントキャリアについてのビーム構成情報を含まない。
【0132】
いくつかの実施形態によれば、無線デバイスのアナログビームステアリング能力の示唆は、無線デバイスが少なくとも第1の帯域群内で、独立したアナログビームステアリングをサポートしないという示唆を含み、セルラー基地局は、同じビーム構成を使用して、第1の帯域群内の異なるコンポーネントキャリアにおける複数の非周期的参照信号通信をトリガするダウンリンク制御情報を提供するように更に構成されている。
【0133】
実施形態の別のセットは、装置を含んでもよく、装置は、デバイスに、先行する例のいずれか又は全ての部分を実行させるように構成されているプロセッサを含む。
【0134】
更なる別の例示的な実施形態は、デバイスによって、先行する例のいずれか又は全ての部分を実行することを含む、方法を含み得る。
【0135】
更なる別の例示的な実施形態は、無線デバイスを含んでもよく、無線デバイスは、アンテナと、アンテナに結合された無線機と、無線機に動作可能に結合された処理要素と、を備え、デバイスは、先行する例のいずれか又は全ての部分を実装するように構成されている。
【0136】
実施形態の更なる例示的なセットは、非一時的コンピュータアクセス可能記憶媒体を含むことができ、非一時的コンピュータアクセス可能記憶媒体は、プログラム命令を含み、プログラム命令は、デバイスにおいて実行されたときに、デバイスに、先行する例のうちのいずれかのいずれか又は全ての部分を実装させる。
【0137】
実施形態のまた更なる例示的なセットは、コンピュータプログラムを含むことができ、コンピュータプログラムは、先行する例のうちのいずれかのいずれか又は全ての部分を実行するための命令を含む。
【0138】
実施形態のまた更なる例示的なセットは、先行する例のうちのいずれかの要素のいずれか又は全てを実行するための手段を備える、装置を含むことができる。
【0139】
個人特定可能な情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えるとして一般に認識されているプライバシーポリシー及びプラクティスに従うべきであることに十分に理解されたい。特に、個人特定可能な情報データは、意図されていない又は許可されていないアクセス又は使用のリスクを最小限に抑えるように管理及び処理されるべきであり、許可された使用の性質はユーザに明確に示されるべきである。
【0140】
本開示の実施形態は、様々な形態のうちのいずれかにおいて実現されてもよい。例えば、いくつかの実施形態は、コンピュータにより実行される方法、コンピュータ可読記憶媒体、又はコンピュータシステムとして実現されてもよい。他の実施形態は、ASICなどの1つ以上のカスタム設計されたハードウェアデバイスを使用して実現されてもよい。更なる他の実施形態は、FPGAなどの1つ以上のプログラム可能ハードウェア要素を使用して実現されてもよい。
【0141】
いくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体がプログラム命令及び/又はデータを記憶するように構成されてもよく、プログラム命令は、コンピュータシステムによって実行された場合、コンピュータシステムに、方法、例えば、本明細書に記載の方法実施形態のうちのいずれか、又は本明細書に記載の方法実施形態の任意の組み合わせ、又は本明細書に記載の方法実施形態のうちのいずれかの任意のサブセット、又はこのようなサブセットの任意の組み合わせを実行させる。
【0142】
いくつかの実施形態では、デバイス(例えば、UE 106)は、プロセッサ(又はプロセッサのセット)及び記憶媒体を含むように構成されてもよく、記憶媒体は、プログラム命令を記憶し、プロセッサは、記憶媒体からプログラム命令を読み込み実行するように構成されており、プログラム命令は、本明細書に記載の様々な方法実施形態のうちのいずれか(又は、本明細書に記載の方法実施形態の任意の組み合わせ、又は本明細書に記載の方法実施形態のうちのいずれかの任意のサブセット、又はこのようなサブセットの任意の組み合わせ)を実装するために実行可能である。デバイスは、様々な形態のうちのいずれかにおいて実現されてもよい。
【0143】
上記の実施形態は、かなり詳細に記載されているが、上記の開示が完全に理解されれば、多数の変形形態及び修正形態が当業者には明らかになる。以下の特許請求の範囲は、全てのこのような変形形態及び修正形態を包含すると解釈されることが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-12-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイスを動作させるための装置であって、
前記装置が、少なくとも1つのプロセッサを備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記無線デバイスに、
前記無線デバイスのビームステアリング能力の示唆を、セルラー基地局に提供させ、
前記ビームステアリング能力の示唆に従う帯域組み合わせで通信を実行させる、ように構成されており、
前記示唆は、前記無線デバイスが前記帯域組み合わせについて独立したビームステアリングをサポートしているか否か、または、前記ビームステアリングが前記帯域組み合わせの帯域について共通のビームステアリングをサポートしているか否かを示すフラグである、装置。
【請求項2】
前記無線デバイスのビームステアリング能力の前記示唆が、
1つ以上の帯域群の示唆を含み、前記1つ以上の帯域群について、前記無線デバイスがビームステアリング能力を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記示唆が、前記1つ以上の帯域群のそれぞれに含まれる1つ以上の帯域を指定する、
請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記示唆が、前記1つ以上の帯域群のそれぞれに関連付けられた周波数範囲を指定する、
請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記示唆が、前記無線デバイスが1つ以上の帯域群、帯域組み合わせ、又は周波数範囲のそれぞれについてサポートする独立した同時ビームの数を指定する、
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記無線デバイスのビームステアリング能力の前記示唆が、一時的能力示唆を含み、前記プロセッサが、前記無線デバイスに、
前記一時的能力示唆を提供することに基づいて、禁止タイマを開始させ、
少なくとも前記禁止タイマの満了まで待機して、前記禁止タイマに基づいて、前記無線デバイスのビームステアリング能力の別の一時的能力示唆を前記セルラー基地局に提供させる、ように更に構成されている、
請求項1に記載の装置。
【請求項7】
帯域組み合わせについて独立したビームステアリングが、前記帯域組み合わせのそれぞれの帯域のそれぞれのビームを独立して構成する前記無線デバイスの能力に関連付けられ、帯域組み合わせの帯域に共通のビームステアリングが、前記帯域組み合わせの帯域にわたって共通してビームを構成する前記無線デバイスの能力に関連付けられる、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記ビームステアリング能力が、1つ以上の周波数範囲において1つ以上のビーム向けるために使用されるビームステアリングハードウェアの1つ以上のセットに関連付けられ、前記無線デバイスのビームステアリング能力の前記示唆が、前記無線デバイスがサポートできる1つ以上のビーム構成を示す、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサに結合された無線機を更に備える、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
無線デバイスを動作させる方法であって、
前記無線デバイスのビームステアリング能力の示唆をセルラー基地局に提供することであって、前記示唆は、前記無線デバイスが帯域組み合わせについて独立したビームステアリングをサポートしているか否か、または、前記ビームステアリングが前記帯域組み合わせの帯域について共通のビームステアリングをサポートしているか否かを示すフラグである、ことと、
前記ビームステアリング能力の示唆に従う帯域組み合わせで通信を実行することと、
を含む、方法。
【請求項11】
前記セルラー基地局からビーム構成情報を受信する、ことを更に含み、前記ビーム構成情報が、前記無線デバイスの前記ビームステアリング能力内で、前記セルラー基地局と前記無線デバイスとの間に1つ以上のビームを構成する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ビーム構成情報が前記無線デバイスの前記ビームステアリング能力に違反している場合、
前記方法が、
前記ビーム構成情報によって構成されており前記無線デバイスの前記ビームステアリング能力内にある1つ以上のビームを選択することを更に含み、前記選択された1つ以上のビームが、前記ビーム構成情報によって構成されたビームの数よりも少ないビームを含み、
前記方法が、
前記選択された1つ以上のビームを使用して、前記セルラー基地局と通信しようと試みることを更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記無線デバイスの前記ビームステアリング能力によってサポートされるビームよりも多い数のビームを構成する前記ビーム構成情報に基づいて、前記ビーム構成情報が前記無線デバイスの前記ビームステアリング能力に違反していると判定することを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記無線デバイスの前記ビームステアリング能力によってサポートされるビームよりも多い数の前記ビームが、異なるタイプの物理層チャネルについて構成された少なくとも2つのビームを含み、前記方法が、
異なるタイプの物理層チャネルの所定の優先度順位に基づいて、前記無線デバイスの前記ビームステアリング能力内にある前記ビーム構成情報によって構成されたビームの数を選択することを更に含む、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
少なくとも1つのプロセッサを備える装置であって、
前記少なくとも1つのプロセッサは、セルラー基地局に、
無線デバイスのビームステアリング能力の示唆を受信させ、前記示唆は、帯域組み合わせについて独立しているビームステアリングをサポートしているか否か、または、帯域組み合わせの帯域について共通のビームステアリングをサポートしているか否かを示し、
前記無線デバイスから、前記ビームステアリング能力の示唆に従う帯域組み合わせで通信を受信させる、ように構成される、装置。
【請求項16】
帯域組み合わせについて独立したビームステアリングが、前記帯域組み合わせのそれぞれの帯域のそれぞれのビームを独立して構成する前記無線デバイスの能力に関連付けられ、帯域組み合わせの帯域に共通のビームステアリングが、前記帯域組み合わせの帯域にわたって共通してビームを構成する前記無線デバイスの能力に関連付けられる、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記ビームステアリング能力が、1つ以上の周波数範囲において1つ以上のビーム向けるために使用されるビームステアリングハードウェアの1つ以上のセットに関連付けられ、前記無線デバイスのビームステアリング能力の前記示唆が、前記無線デバイスがサポートできる1つ以上のビーム構成を示す、請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記セルラー基地局に、前記無線デバイスのビームステアリング能力の前記示唆に少なくとも部分的に基づいて前記無線デバイスのためのビーム構成情報を選択させるように更に構成されている、請求項15に記載の装置。
【請求項19】
前記無線デバイスのビームステアリング能力の前記示唆が、前記無線デバイスが少なくとも第1の帯域群内で、独立したビームステアリングをサポートしないという示唆を含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記セルラー基地局に、
同じビーム構成を使用して、前記第1の帯域群内の異なるコンポーネントキャリアにおいて複数の非周期的参照信号通信をトリガするダウンリンク制御情報を提供させるように更に構成されている、
請求項15に記載の装置。
【請求項20】
1以上のアンテナと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合された無線機と、
を更に備える、請求項15に記載の装置。
【外国語明細書】