(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024020562
(43)【公開日】2024-02-14
(54)【発明の名称】ファスナ材を基材に適用するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
B65B 51/04 20060101AFI20240206BHJP
【FI】
B65B51/04
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023200788
(22)【出願日】2023-11-28
(62)【分割の表示】P 2022133328の分割
【原出願日】2017-05-01
(31)【優先権主張番号】62/330,390
(32)【優先日】2016-05-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500217094
【氏名又は名称】ケロッグ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ミヘルス,ジョン・ジョーゼフ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】再閉鎖可能なファスナ材をパッケージ基材に適用するためのシステムおよび方法に関する
【解決手段】基材にファスナ材を適用するためのシステムは、基材を含む第1の材料源を含み、基材は、第1の縁部から第2の縁部へと延在する第1の長さを規定し、第1の材料源は、第1の長さを横切る第1の方向に基材を供給する。システムは、追加的にファスナ材を含む第2の材料源を備え、ファスナ材は、第3の縁部から第4の縁部へと延在する第2の長さを規定し、第2の長さは、第1の長さに実質的に等しく、第2の材料源は、ファスナ材を第2の長さを横切る第2の方向に供給する。システムは、また、ファスナ材を基材に取り付けるアプリケータシステムを含んでもよい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材にファスナ材を適用するためのシステムであって、前記システムは、
前記基材を含む第1の材料源を備え、前記基材は、第1の縁部から第2の縁部へと延在する第1の長さを規定し、前記第1の材料源は、前記基材を前記第1の長さを横切る第1の方向に供給するように構成され、前記システムは、さらに、
前記ファスナ材を含む第2の材料源を備え、前記ファスナ材は、第3の縁部から第4の縁部へと延在する第2の長さを規定し、前記第2の長さは、前記第1の長さに実質的に等しく、前記第2の材料源は、前記ファスナ材を前記第2の長さを横切る第2の方向に供給するように構成され、前記システムは、さらに、
切断ブロックおよびシールヘッドを有するアプリケータシステムを備え、前記切断ブロックは、前記第1の長さに実質的に等しい第3の長さを規定する切断機構を有し、前記シールヘッドは、前記第1の長さに実質的に等しい第4の長さを規定し、前記切断ブロックおよび前記シールヘッドは、前記第1の縁部が前記第3の縁部と整列され、前記第2の縁部が前記第4の縁部と整列されるように、前記ファスナ材を前記基材に取り付けるように構成される、システム。
【請求項2】
前記第1の材料源は、第1の回転軸を含み、前記第2の材料源は、第2の回転軸を含み、前記第1の長さは、前記第1の回転軸に対して実質的に平行な方向に延在し、前記第2の長さは、前記第2の回転軸に対して実質的に平行な方向に延在する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ファスナ材は、前記第2の長さに対して垂直な方向に延在する幅を規定し、前記幅は、前記第2の長さ以下である、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記幅は、前記第2の長さの1%~10%の間である、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記ファスナ材は、自己係合ファスナ部の第1の部分を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記自己係合ファスナ部は、フック型ファスナ部およびループ型ファスナ部のうちの1つを含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記切断ブロックおよび前記シールヘッドは、超音波溶接および接着剤のうちの少なくとも1つを用いて、前記ファスナ材を前記基材に取り付けるように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
ファスナ材を基材に適用するための方法であって、前記方法は、
前記基材を第1の方向に供給することを備え、前記基材は、第1の縁部から第2の縁部へと前記第1の方向に対して垂直に延在する第1の長さを規定し、前記方法は、さらに、
前記ファスナ材を前記第1の方向に対して実質的に平行な第2の方向に供給することを備え、前記ファスナ材は、前記第2の方向に対して垂直に延在する第2の長さを規定し、前記第2の長さは、前記第1の長さに実質的に等しく、前記方法は、さらに、
前記ファスナ材の部分を除去することを備え、前記部分は、前記第1の長さに実質的に等しい長さを規定し、前記方法は、さらに、
前記部分が前記第1の縁部から前記第2の縁部へと延在するように、前記ファスナ材の前記部分を前記基材に取り付けることを備える、方法。
【請求項9】
前記基材を前記第1の方向に供給することは、第1の材料源を第1の回転軸の周りに回転することを含み、前記ファスナ材を前記第2の方向に供給することは、第2の材料源を
第2の回転軸の周りに回転することを含み、前記第2の軸は、前記第1の軸に対して実質的に平行である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ファスナ材の前記部分を除去することは、前記ファスナ材を切断機構で切断することを含み、前記切断機構は、前記基材の前記第1の長さ以上の長さを有する、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記ファスナ材の前記部分を前記基材に取り付けることは、前記ファスナ材を前記基材に超音波溶接することを含む、請求項8に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
本出願は、2016年5月2日付出願の米国仮特許出願第62/330,390号の利益を主張し、その全体は、ここでの参照によってここに組み込まれる。
【0002】
分野
本開示は、一般にファスナ材を基材に適用するためのシステムおよび方法に関し、より具体的には、再閉鎖可能なファスナ材をパッケージ基材に適用するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
この章は、本開示に関連するが、必ずしも先行技術ではない背景情報を提供する。
【0004】
バッグおよびパウチといったパッケージおよびコンテナは、しばしば、エンドユーザがパッケージにアクセスすることを可能とするために、1つまたは複数のパッケージの縁部に沿って配置されるファスナシステムを利用する。たとえば、さまざまな食品パッケージは、しばしば、エンドユーザがアクセスしパッケージを再閉鎖することを可能とするために、パッケージの縁部に沿って配置される再閉鎖可能なファスナシステムを利用する。
【0005】
そのようなファスナシステムは、ユーザがパッケージにアクセスし再閉鎖することを適切に可能にすると同時に、そのようなファスナシステムのパッケージへの適用は、時間がかかり、結果として、コストがかかり得る。たとえば従来型のファスナシステムを基材に適用するためのシステムおよび方法は、しばしば、パッケージ内の開口部の長さに等しいファスナ材の量を計量することを要する。さらに、そのようなファスナ材は、典型的にまた、パッケージの製造中に機械が把持し、ファスナ材を所望の位置内に供給することを可能とするための、ファスナシステムの作業部分の両側上に配置されるフランジを含む。フランジを形成するために必要とされる追加された製造ステップおよび増加された材料は、パッケージを製造するために必要とされる処理時間を増やし、そのため、製品の全体コストを増加させる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
概要
この章は、開示の一般的な概要を提供するが、その全範囲またはその特徴の全ての包括的な開示ではない。
【0007】
1つの構成では、ファスナ材を基材に適用するためのシステムが提供される。システムは、基材を含む第1の材料源を含んでもよい。基材は、第1の縁部から第2の縁部へと延在する第1の長さを規定してもよく、第1の材料源は、基材を第1の長さを横切る第1の方向に供給してもよい。追加的にシステムは、ファスナ材を含む第2の材料源を備えてもよい。ファスナ材は、第3の縁部から第4の縁部へと延在する第2の長さを規定してもよく、第2の長さは、第1の長さに実質的に等しく、第2の材料源は、ファスナ材を第2の長さを横切る第2の方向に供給する。システムはまた、切断ブロックおよびシールヘッドを有するアプリケータシステムを含んでもよい。切断ブロックは、第1の長さに実質的に等しい第3の長さを規定する切断機構を有してもよく、シールヘッドは、第1の長さに実質的に等しい第4の長さを規定してもよい。切断ブロックおよびシールヘッドは、第1の
縁部が、第3の縁部と整列され、第2の縁部が、第4の縁部と整列されるように、ファスナ材を基材に取り付けてもよい。
【0008】
1つの構成では、第1の材料源は、第1の回転軸を含み、第2の材料源は、第2の回転軸を含む。第1の長さは、第1の回転軸に対して実質的に平行な方向に延在してもよく、第2の長さは、第2の回転軸に対して実質的に平行な方向に延在してもよい。
【0009】
ファスナ材は、第2の長さに対して垂直な方向に延在する幅を規定してもよく、幅は、第2の長さ以下である。具体的には、幅は、第2の長さの1%~10%の間であってもよい。
【0010】
1つの構成では、ファスナ材は、自己係合ファスナ部の第1の部分を含む。たとえば自己係合ファスナ部は、フック型ファスナ部およびループ型ファスナ部のうちの1つを含んでもよい。
【0011】
切断ブロックおよびシールヘッドは、超音波溶接および接着剤のうちの少なくとも1つを使用してファスナ材を基材に取り付けてもよい。
【0012】
ファスナ材を基材に適用する方法が提供され、それは、基材を第1の方向に供給することを含んでもよく、基材は、第1の縁部から第2の縁部へと第1の方向に対して垂直に延在する第1の長さを規定する。追加的に方法は、ファスナ材を第1の方向に対して実質的に平行な第2の方向に供給することを備えてもよく、ファスナ材は、第2の方向に対して垂直に延在し第1の長さに実質的に等しい第2の長さを規定する。第1の長さに実質的に等しい長さを規定するファスナ材の部分は、除去され得る。ファスナ材の部分は、その部分が第1の縁部から第2の縁部へと延在するように、基材に取り付けられてもよい。
【0013】
1つの構成では、基材を第1の方向に供給することは、第1の材料源を第1の回転軸の周りに回転することを含んでもよく、ファスナ材を第2の方向に供給することは、第2の材料源を第1の軸に対して実質的に平行な第2の回転軸の周りに回転することを含む。
【0014】
ファスナ材の部分を除去することは、ファスナ材を、基材の第1の長さ以上の長さを有する切断機構で切断することを含んでもよい。
【0015】
1つの構成では、ファスナ材の部分を基材に取り付けることは、ファスナ材を基材に超音波溶接することを含んでもよい。
【0016】
さらなる応用領域は、ここに提供される説明から明らかになるだろう。この概要における説明および特定の例は、説明のためだけに意図されており、本開示の範囲を限定するものではない。
【0017】
図面
本明細書に記載される図面は、選択された構成のみを例示するものであり、全ての可能な実施形態ではなく、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本開示の原理に従う、ファスナ材を基材に適用するためのシステムの斜視図である。
【
図3A】第1の動作段階における
図1のシステムの側面図である。
【
図3B】第2の動作段階における
図1のシステムの側面図である。
【
図3C】第3の動作段階における
図1のシステムの側面図である。
【
図3D】第4の動作段階における
図1のシステムの側面図である。
【
図4】
図1のシステムによって形成されるパッケージの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
対応する参照符号は、図面全体にわたって対応する部分を示す。
詳細な説明
例示的な構成は、添付の図面を参照してより十分に説明される。例示的な構成は、本開示が充分であり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。詳細な説明は、本開示の構成の十分な理解を提供するために、特定の構成要素、デバイス、および方法の例などのように記載される。当業者には、詳細な説明を採用することが必須ではなく、その例示的構成が任意の異なる形態で実施されることができ、詳細な説明および例示的構成が本開示の範囲を限定するものではないことは、明らかであろう。
【0020】
ここで使用される用語は、特定の例示的な構成を説明するためのみのものであり、限定することを意図するものではない。ここで使用されるように、単数の冠詞「a」、「an」および「the」は、文脈が他に明白に示さない限り、複数形を含むことも意図されている。「備える」、「備えている」、「含む」、および「有する」という用語は、包括的であり、したがって、特徴、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を特定するが、1つまたは複数の他の特徴、ステップ、動作、要素、構成要素および/またはそのグループを除外するものではない。ここで説明される方法のステップ、処理、および動作は、その実施の順序として具体的に特定されない限り、必ずしも説明または図示された特定の順序で実施を要すると解釈されるべきではない。追加のまたは代替のステップが採用されてもよい。
【0021】
ある要素または層が他の要素または層に対して「上にある」、「係合する」、「接続される」、「付着される」または「結合される」と言及されている場合、それは、他の要素または層に対して直接、上にあり、係合し、接続され、付着され、または結合されてもよく、または介在要素または層が存在してもよい。対照的に、ある要素が他の要素または層に対して「直接上にある」、「直接係合する」、「直接接続される」、「直接付着される」、または「直接結合される」と言及されている場合、介入要素または層は存在しない。要素間の関係を説明するために使用される他の用語(たとえば、「間に」対「直接間に」、「隣接して」対「直接隣接して」など)は、同様に解釈されるべきである。ここで使用される場合、「および/または」という用語は、関連する列挙された項目の1つまたは複数の任意のおよび全ての組み合わせを含む。
【0022】
第1、第2、第3などの用語は、ここでは、様々な要素、構成要素、領域、層および/または部分を説明するために使用されてもよい。これらの要素、構成要素、領域、層および/または部分は、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、ある要素、構成要素、領域、層、または部分を他の領域、層または部分と区別するためにのみ使用されてもよい。「第1」、「第2」などの用語および他の数値的用語は、文脈によって明白に示されない限り、並びまたは順序を意味しない。このため、以下に議論される第1の要素、部品、領域、層または部分は、例示的構成の教示を逸脱することなく、第2の要素、部品、領域、層または部分とも称されることができる。
【0023】
図1~3Dを参照して、パッケージアセンブリシステム10が提供され、それは、第1の材料源12、第2の材料源14、およびアプリケータシステム16を含んでもよい。以下により詳細に説明されるように、パッケージアセンブリシステム10は、第1の材料源12および第2の材料源14からパッケージ18(
図4)を製造するために構成されてもよい。たとえば、パッケージ18は、たとえば食品といったさまざまなアイテムを格納す
るために使用される、プラスチックバッグまたはパウチといったコンテナであってもよい。この点について、パッケージ18は、パッケージ18の幅W1に沿って延在する開口部20を含んでもよい。この点について、幅W1は、第1の密封されたシーム22から、第1の密封されたシーム22とは反対の、および/またはそれに対して実質的に平行に延在する、第2の密封されたシーム23へと延在してもよい。いくつかの構成では、パッケージ18は、エンドユーザが、開口部20を選択的に開閉することができるような、再閉鎖可能なパッケージであってもよい。たとえば第2の材料源14からの材料を、第1の材料源12からの材料および第3の材料源からの材料(図示しない)のうちの少なくとも1つと係合させることによってエンドユーザが開口部20を開いたり再び閉じたりできるように、第2の材料源14からの材料は、開口部20に近接して、パッケージ18の幅W1に沿って適用されてもよい。いくつかの構成では、開口部20を閉鎖および再閉鎖するために、第2の材料源12からの材料は、第3の材料源からの篏合する材料と結合されてもよい。
【0024】
第1の材料源12は、ポリマー基材を形成する第1の材料24を含んでもよい。たとえば、いくつかの構成では、第1の材料24は、ポリオレフィン基材を含んでもよい。第1の材料24は、第1の横方向縁部25から、第1の横方向縁部25とは反対の第2の横方向縁部27へと延在する、長さL1を規定してもよい。長さL1は、パッケージ18の幅W1と対応してもよい。たとえば第1の材料24の長さL1は、パッケージ18の幅W1に実質的に等しくてもよい。この点について、パッケージ18の開口部20が第1の材料24の長さL1に対応する方向に延在するように、第1の材料24の第1の横方向縁部25は、パッケージ18の第1の密封されたシーム22と対応してもよく、第1の材料24の第2の横方向縁部27は、パッケージ18の第2の密封されたシーム23と対応してもよい。
【0025】
第1の材料24は、様々な構成において第1の材料源12上またはその内部に配置されてもよい。たとえばいくつかの構成では、第1の材料源12は、第1の材料24のロール26を含んでもよい。この点について、第1の材料24の長さL1は、ロール26の長さと対応してもよい。他の構成では、第1の材料24の長さL1が、第1の材料源12内の第1の材料24の構成の長さと対応するように(すなわち第1の材料24のスタックが長さL1を有する)、第1の材料源12は、第1の材料24のスタック、パイル、または他の適した構成を含んでもよい。
【0026】
説明されるように、第1の材料源12は、第1の材料24を第1の材料源12から第1の供給方向FD1において供給してもよい。
図2に図示されるように、第1の供給方向FD1は、第1の材料24の長さL1を横切ってもよい。たとえば第1の供給方向FD1は、長さL1に対して実質的に直交(+/-5度)してもよい。上述したように、いくつかの構成では、第1の材料24は、ロール26上に配置されてもよい。したがって、第1の材料24は、第1の供給方向FD1においてロール26を第1の回転軸A1の周りに回転することによって供給されてもよい。
図2に図示されるように、第1の回転軸A1は、第1の材料24の長さL1に対して一般に平行(+/-5度)であってもよく、第1の供給方向FD1に対して一般に直交(+/-5度)してもよい。
【0027】
第2の材料源14は、第2の材料30を含んでもよい。第2の材料30は、任意のさまざまな適したファスナ材を含んでもよい。いくつかの構成では、第2の材料30は、同方式の自己係合ファスナ部(図示しない)と篏合するように構成される自己係合ファスナ部32を含んでもよい。第2の材料30は、同じくフック形にされる自己係合ファスナ部と嵌合するよう構成されるフック形自己係合ファスナ部32を含むようにここで示され説明されるが、第2の材料30は、本開示の範囲内で他の種類の自己係合ファスナ部を含んでもよい。たとえば第2の材料30は、ループ形自己係合ファスナ部、きのこ形自己係合フ
ァスナ部、またはジッパ型自己係合ファスナ部を含んでもよい。この点について、いくつかの構成では第2の材料30は、Velcro(登録商標) USA Incによって販売される任意の形態のVELCRO(登録商標)自己係合ファスナ部を含んでもよい。
【0028】
第2の材料30は、第1の横方向縁部31から第1の横方向縁部31とは反対の第2の横方向縁部33へと延在する長さL2を規定してもよい。長さL2は、パッケージ18の幅W1と対応してもよい。たとえば第2の材料30の長さL2は、パッケージ18の幅W1に実質的に等しくてもよい。この点について、第2の材料30の長さL2は、第1の材料24の長さL1と実質的に同じ(+/-10%)であってもよい。パッケージ18の開口部20は、第2の材料30の長さL2に対応する方向に延在してもよい。
【0029】
第2の材料30は、第2の材料源14上またはその内部に様々な構成において配置されてもよい。たとえばいくつかの構成では、第2の材料源14は、第2の材料30のロール34を含んでもよい。この点について、第2の材料30の長さL2は、ロール34の長さと対応してもよい。したがって、第2の材料30のロール34の長さは、第1の材料24のロール26の長さに実質的に等しくてもよい。他の構成では、第2の材料30の長さL2が第2の材料源14内の第2の材料30の構成の長さと対応する(すなわち、第2の材料30のスタックが長さL2を有する)ように、第2の材料源14は、第2の材料30のスタック、パイル、または他の適した構成を含んでもよい。
【0030】
説明されるように、第2の材料源14は、第2の材料30を第2の材料源14から第2の供給方向FD2において供給してもよい。
図2に図示されるように、第2の供給方向FD2は、第2の材料26の長さL2を横切ってもよい。たとえば、第2の供給方向FD2は、長さL2に対して実質的に直交(+/-5度)してもよい。この点について、第2の供給方向FD2は、第1の供給方向FD1に対して実質的に平行であってもよい。上述したように、いくつかの構成では、第2の材料30は、ロール34上に配置されてもよい。したがって、第2の材料30は、第2の供給方向FD2にロール34を第2の回転軸A2の周りに回転することによって供給されてもよい。
図2に図示されるように、第2の回転軸A2は、第2の材料30の長さL2に対して一般に平行(+/-5度)であってもよく、第2の供給方向FD2に対して一般に直交(+/-5度)してもよい。
【0031】
アプリケータシステム16は、切断ブロック40、シールヘッド42、および駆動機構44を含んでもよい。以下により詳細に説明されるように、アプリケータシステム16は、第2の材料30の部分46(
図3B~
図4)を除去し、第2の材料30の部分46を第1の材料24に適用するために構成されてもよい。
【0032】
切断ブロック40は、結合機構48および切断機構50を含んでもよい。結合機構48は、第2の材料30を係合し選択的に取り付けるよう構成される任意のさまざまな機構を含んでもよい。たとえば付着機構48は、第2の材料30を切断ブロック40に係合し取り付ける接着剤、サクションソース、または機械的なファスナ部(複数可)を含んでもよい。いくつかの構成では、結合機構48は、第2の材料30の自己係合ファスナ部32を係合する自己係合ファスナ部(図示しない)を含んでもよい。
【0033】
切断機構50は、第2の材料30を選択的に係合し切断するブレード54を含んでもよい。
図2に図示されるように、ブレード54は、近位端56から遠位端58へと延在する長さL3を規定してもよい。この点について、ブレード54は、第1の材料24の第1の横方向縁部および第2の横方向縁部25、27に対して実質的に垂直な方向、およびパッケージ18の開口部20に対して一般に平行な方向に延在してもよい。長さL3は、第1の材料24の長さL1および第2の材料30の長さL2以上であってもよい。
【0034】
シールヘッド42は、第1の材料24を選択的に係合してもよい。
図2に図示されるように、シールヘッド42は、近位端57から遠位端59へと延在する長さL4を規定してもよい。この点について、シールヘッド42は、第1の材料24の第1の横方向縁部および第2の横方向縁部25、27に対して実質的に垂直な方向、およびパッケージ18の開口部20に対して一般に平行な方向に延在してもよい。長さL4は、第1の材料24の長さL1および第2の材料30の長さL2以上であってもよい。
【0035】
図3A~
図3Dに図示されるように、駆動機構44は、切断ブロック40を第1の方向D1および/または第2の方向D2に動かす任意のさまざまな機構を含んでもよい。追加的にまたは代替的に、駆動機構44は、シールヘッド42を第1の方向D1および/または第3の方向D3に動かしてもよい。たとえば駆動機構44は、切断ブロック40および/またはシールヘッド42を第1の、第2の、および第3の方向D1、D2、D2のうちの1つまたは複数の方向に動かす、ギアトレーン、ベルト駆動システム、または油圧駆動機構(図示されない)を含んでもよい。特に、駆動機構44は、切断ブロック40および/またはシールヘッド42を第1の材料および/または第2の材料24、30に向かって動かしてもよい。この点について、第1の方向D1は、第1の供給方向および第2の供給方向FD1、FD2に対して実質的に平行であってもよく、第2の方向および第3の方向D2、D3は、第1の供給方向および第2の供給方向FD1、FD2に対して実質的に垂直であってもよい。
【0036】
図3A~
図3Dを参照して、第2の材料30を第1の材料24に適用する方法が今度は説明される。
図3Aに図示されるように、方法は、第1の材料および/または第2の材料24、30を第1の供給方向および第2の供給方向FD1、FD2、それぞれに供給することを含んでもよい。この点について、第1の動作段階は、第1のロール26を第1の回転軸A1の周りで回転すること、および/または第2のロール34を第2の回転軸A2の周りで回転することを含んでもよい。
【0037】
図3Bを参照して、方法は、また、切断ブロック40を第2の材料30に対して動かすこと、および/またはシールヘッド42を第1の材料30に対して動かすことを含んでもよい。たとえば方法は、切断ブロック40を第1の方向および/または第2の方向D1、D2に動かすこと、および/またはシールヘッド42を第1の方向および/または第3の方向D1、D3に動かすことを含んでもよい。特に、方法は、ブレード54が第2の材料30を係合し切断し、結合機構48が第2の材料30を係合し取り付けるように、切断ブロック40を第2の方向D2に動かすことを含んでもよい。この点について、結合機構48は、第2の材料30の部分46を係合し取り付けてもよい。
図2に図示されるように、部分46は、第1の横方向縁部60から第1の横方向縁部60とは反対の第2の横方向縁部62へと延在する長さL5、および近位端64から近位端64とは反対の遠位端66へと延在する幅W2を含んでもよい。パッケージ18に対して、幅W2は、パッケージ18の開口部20に対して実質的に垂直な方向に、およびパッケージ18の第1の密封されたシームおよび第2の密封されたシーム22、23に対して実質的に平行な方向に、延在してもよい。長さL5は、第1の材料24の長さL1に実質的に等しくてもよい。この点について、長さL5は、パッケージ18の開口部20の幅W1に実質的に等しくてもよい。部分46の幅W2は、部分の長さL5の1%~10%の間であってもよい。いくつかの構成では、幅W2は、長さL5の5%に実質的に等しくてもよい。
【0038】
図3Cに図示されるように、方法は、また、第2の材料30の部分46を含む切断ブロック40を第1の材料24に対して動かすことを含んでもよい。たとえば、方法は、切断ブロック40を第1の方向および/または第2の方向D1、D2に動かすことを含んでもよく、さらに第2の材料30の部分46を第1の材料24と係合するように配置することを含んでもよい。この点について、方法は、部分46を第1の材料24の第1の側70で
係合すること、およびシールヘッド42を第1の材料24の第2の側72で係合することを含んでもよく、第1の側70は、第2の側72とは反対である。したがって、第1の材料24および第2の材料30の部分46は、切断ブロック40とシールヘッド42とによってクランプされその間に配置されてもよい。
【0039】
方法は、また、第2の材料30の部分46を第1の材料24に対して取り付けることを含んでもよい。たとえば方法は、部分46を第1の材料24に1つまたは複数の様々な技術を使用して固定することを含んでもよい。いくつかの構成では、方法は、第1の材料24を部分46に超音波溶接するために、超音波エネルギーを部分46および第1の材料24のうちの1つまたは両方に、切断ブロック40およびシールヘッド42のうちの1つまたは両方を通して伝達することを含んでもよい。他の構成では、方法は、第1の材料24を部分46に固定させるために、部分46および第1の材料24のうちの1つまたは両方を切断ブロック40およびシールヘッド42のうちの1つまたは両方を通して加熱することによって接着剤を活性化することを含んでもよい。
【0040】
図3Dを参照して、部分46を第1の材料に取り付ける際に、方法は、切断ブロック40を第2の材料30に対して動かすこと、および/またはシールヘッド42を第1の材料30に対して動かすことを含んでもよい。たとえば方法は、切断ブロック40を第1の方向および/または第2の方向D1、D2とは反対方向に動かすこと、および/またはシールヘッド42を第1の方向および/または第3の方向D1、D3とは反対の方向に動かすことを含んでもよい。特に、方法は、切断ブロック40を第2の材料源14に向かって動かすこと、および/またはシールヘッド42を第1の材料源12に向かって動かすことを含んでもよい。
【0041】
図4を参照して方法は、また、第3の材料76を第1の材料24に取り付けることを含んでもよい。たとえば方法は、パッケージ18の第1の密封されたシーム22、第2の密封されたシーム23、および第3の密封されたシーム80、それぞれを形成するために、第1の材料24の第1の横方向縁部25、第2の横方向縁部27、および底部縁部78のうちの1つまたは複数に沿って、第3の材料76を第1の材料24に取り付けることを含んでもよい。この点について、パッケージ18の開口部20、および第2の材料30の部分46の幅W2は、第3の密封されたシーム80に対して実質的に平行な方向に、および第1の密封されたシームおよび第2の密封されたシーム22、23に対して実質的に垂直な方向に延在してもよい。具体的には示されないが、第3の材料76は、第2の材料30と篏合するファスナ部の部分を同様に受けてもよい。たとえば、第2の材料30がフック型ファスナ部である場合、ユーザが選択的にパッケージ18の開口部20を再閉鎖できるようにループ型ファスナ部がフック型ファスナ部を係合することを可能とするために、ループ型ファスナ部は、第3の材料76に適用されてもよい。ループ型ファスナ部は、フック型ファスナ部(すなわち、第2の材料30)を第1の材料24に付着させるための上述のプロセスを用いて第3の材料76に適用されてもよい。第1の材料24は、受け型のフック型ファスナ部として説明され、第3の材料76は、受け型のループ型ファスナ部として説明されるが、第1の材料24は、代替的に、受け型のループ型ファスナ部であることができ、第3の材料76は、受け型のフック型ファスナ部であることができる。
【0042】
部分46が各方向に延在し説明される比率を有する幅W2および長さL5を有するように第2の材料32を切断することによって、ここで説明されるシステム10および方法は、パッケージ18を製造するために必要とされる時間を大きく削減可能である。たとえば長さL5以下であり第1の材料24の第1の横方向縁部および第2の横方向縁部25、27に対して実質的に平行な方向に延在する部分46の幅W2を測定することによって、システム10および対応する方法は、パッケージ18を迅速に製造可能である。すなわち、たとえば、本願の方法およびシステムは、部分46の幅W2である第2の材料源14から
のファスナ材30の方向FD2内の指標または測定長を規定する。いくつかの手法では、この測定長は、約0.25~約1インチ長であり、他の手法では、約0.25~約0.5インチ長である。このことは、ファスナ部材の全体長L2をパッケージ基材の供給方向を横切る方向において測定することを必要とする先行するシステムとは対照的である。他の手法では、システムおよび材料は、ここで切断されたファスナ部部分46の反対側で、ファスナ材32がフランジなし、すなわちいずれのフランジも有さない(またはたとえばフックおよびループタイプのファスナ部を有さない材料である非ファスナ材の他の領域である)ことを可能にする。
【0043】
前述の説明は、図示および説明の目的で提供された。それは、網羅的であること、または開示を限定することを意図するものではない。特定の構成の個々の要素または特徴は、一般的にその特定の構成に限定されず、適用可能であれば、交換可能であり、特に図示または説明されていない場合でも、選択された構成において使用されることができる。同一物も、さまざまな形で変更され得る。これらの変更は、開示からの逸脱と考えられるべきではなく、そのような変更の全ては、開示の範囲内に含まれることが意図される。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材にファスナ材を適用するためのシステムであって、前記システムは、
前記基材を含む第1の材料源を備え、前記第1の材料源は、前記基材を第1の方向に供給するように構成され、前記システムは、さらに、
前記ファスナ材を含む第2の材料源を備え、前記第2の材料源は、前記ファスナ材を前記第1の方向に供給するように構成され、前記システムは、さらに、
切断ブロックおよびシールヘッドを有するアプリケータシステムを備え、前記切断ブロックは、前記ファスナ材の別個の切断部分を形成するように構成され、前記シールヘッドは前記ファスナ材の前記別個の切断部分を前記基材に取り付けるように構成され
前記第1の材料源は、前記第1の材料源から最大約1インチだけ、前記ファスナ材を前記基材に対して前記第1の方向に割り出すように構成される、システム。
【請求項2】
前記別個の切断部分は前記別個の切断部分の長さの1%~10%の幅を有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ファスナ材は、自己係合ファスナ部の第1の部分を含む、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記自己係合ファスナ部は、フック型ファスナ部およびループ型ファスナ部のうちの1つを含む、請求項3に記載のシステム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
図1~3Dを参照して、パッケージアセンブリシステム10が提供され、それは、第1の材料源12、第2の材料源14、およびアプリケータシステム16を含んでもよい。以下により詳細に説明されるように、パッケージアセンブリシステム10は、第1の材料源12および第2の材料源14からパッケージ18(
図4)を製造するために構成されてもよい。たとえば、パッケージ18は、たとえば食品といったさまざまなアイテムを格納するために使用される、プラスチックバッグまたはパウチといったコンテナであってもよい。この点について、パッケージ18は、パッケージ18の幅W1に沿って延在する開口部20を含んでもよい。この点について、幅W1は、第1の密封されたシーム22から、第1の密封されたシーム22とは反対の、および/またはそれに対して実質的に平行に延在する、第2の密封されたシーム23へと延在してもよい。いくつかの構成では、パッケージ18は、エンドユーザが、開口部20を選択的に開閉することができるような、再閉鎖可能なパッケージであってもよい。たとえば第2の材料源14からの材料を、第1の材料源12からの材料および第3の材料源からの材料(図示しない)のうちの少なくとも1つと係合させることによってエンドユーザが開口部20を開いたり再び閉じたりできるように、第2の材料源14からの材料は、開口部20に近接して、パッケージ18の幅W1に沿って適用されてもよい。いくつかの構成では、開口部20を閉鎖および再閉鎖するために、第2の材料源1
4からの材料は、第3の材料源からの篏合する材料と結合されてもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
図3A~
図3Dに図示されるように、駆動機構44は、切断ブロック40を第1の方向D1および/または第2の方向D2に動かす任意のさまざまな機構を含んでもよい。追加的にまたは代替的に、駆動機構44は、シールヘッド42を第1の方向D1および/または第3の方向D3に動かしてもよい。たとえば駆動機構44は、切断ブロック40および/またはシールヘッド42を第1の、第2の、および第3の方向D1、D2、D
3のうちの1つまたは複数の方向に動かす、ギアトレーン、ベルト駆動システム、または油圧駆動機構(図示されない)を含んでもよい。特に、駆動機構44は、切断ブロック40および/またはシールヘッド42を第1の材料および/または第2の材料24、30に向かって動かしてもよい。この点について、第1の方向D1は、第1の供給方向および第2の供給方向FD1、FD2に対して実質的に平行であってもよく、第2の方向および第3の方向D2、D3は、第1の供給方向および第2の供給方向FD1、FD2に対して実質的に垂直であってもよい。
【外国語明細書】