(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024020655
(43)【公開日】2024-02-14
(54)【発明の名称】床下収納庫又は点検口用の蓋体
(51)【国際特許分類】
E04F 19/08 20060101AFI20240206BHJP
【FI】
E04F19/08 103C
E04F19/08 101A
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023210712
(22)【出願日】2023-12-14
(62)【分割の表示】P 2019176793の分割
【原出願日】2019-09-27
(31)【優先権主張番号】P 2018212449
(32)【優先日】2018-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】392034746
【氏名又は名称】吉川化成株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141586
【弁理士】
【氏名又は名称】沖中 仁
(74)【代理人】
【識別番号】100102211
【弁理士】
【氏名又は名称】森 治
(72)【発明者】
【氏名】溝田 豊彦
(57)【要約】
【課題】一定の断熱性能を有しながら、蓋体の厚み寸法を小さくでき、軽量で取り扱いが容易な床下収納庫又は点検口用の蓋体を提供すること。
【解決手段】裏側部材3を、合成樹脂材料で形成されてなる、上面部31と、下方を膨出させた下面部32と、上面部31と下面部32とを合わせることで形成される空間内に配置されてなる格子構造(又はハニカム構造)の補強用リブ部33とを備え、上面部31、下面部32及び補強用リブ部33が、一体化されてなる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
床下収納庫又は点検口の開口部分を塞ぐために用いられる、表側部材と裏側部材とを一体化してなる蓋体において、前記裏側部材を、合成樹脂材料で形成されてなる、上面部と、下方を膨出させた下面部と、上面部と下面部とを合わせることで形成される空間内に配置されてなる格子構造又はハニカム構造の補強用リブ部とを備え、上面部、下面部及び補強用リブ部が、一体化されてなることを特徴とする床下収納庫又は点検口用の蓋体。
【請求項2】
前記一体化が、溶着又は接着によってされていることを特徴とする請求項1に記載の床下収納庫又は点検口用の蓋体。
【請求項3】
前記補強用リブ部が、上面部又は下面部と一体成形されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の床下収納庫又は点検口用の蓋体。
【請求項4】
前記裏側部材の上面部の表面に、表側部材が、粘着層を介して、取り付けられてなることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の床下収納庫又は点検口用の蓋体。
【請求項5】
前記裏側部材の上面部の表面に、表側部材の位置を規制するための突起が形成されてなることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の床下収納庫又は点検口用の蓋体。
【請求項6】
前記裏側部材の下面部の裏面に、パッキン装着部の装着面が、少なくともコーナ部の内周側と外周側との高さを違えた傾斜面にして、形成されてなることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の床下収納庫又は点検口用の蓋体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床下収納庫又は点検口用の蓋体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、床下収納庫や点検口の開口部分を塞ぐために用いられる蓋体は、室外からの冷気を遮断するために、蓋体の内部に断熱材を備えるようにしている。
そして、この種の内部に断熱材を備えた蓋体は、蓋体の表側部材、上方が開口し、下方を膨出させた裏側カバー及び裏側カバーの内部に配置する断熱材とからなり、これらの部材を組み合わせてボルト、ビス等の締結手段を用いて組み立てる構造となっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
ところで、特許文献1の蓋体は、表側部材に支持強度を持たせ、裏側カバーは単に断熱材を覆うために設けるようにされていた。
このため、上記蓋体は、使用可能な表側部材に制約があり、取り扱い難く、また、上方が開口した裏側カバーを直接表側部材に取り付ける構造のため、断熱性能が低く、特に、寒冷地に対応するためには、内部に多くの断熱材を配置する必要が生じ、蓋体の厚み寸法が大きくなり、重量も嵩むこととなって取り扱いが不便になるとともに、床下収納庫の蓋体とするときには、収納箱の収納スペースが浸食され、十分な収納スペースを確保することができないという問題があった。
【0004】
この問題に対処するため、本件出願人は、先に、断熱材を補強用リブ材で区画した内部構造を、ブロー成形により熱可塑性樹脂からなる外殻で覆うようにした蓋体を提案した(特許文献2参照。)。
【0005】
この特許文献2の蓋体は、軽量で取り扱いが容易であるとともに、十分な断熱性能を有する利点を有する反面、製造に手数を要し、製造コストが嵩むほか、成形できる形状に制約があり、表側部材を固定するためのビス孔や回転取手の取付部を形成することが困難であるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003-213923号公報
【特許文献2】特開2013-72198号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記従来の蓋体の有する問題点を解消することができ、一定の断熱性能を有しながら、蓋体の厚み寸法を小さくでき、軽量で取り扱いが容易な床下収納庫又は点検口用の蓋体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の床下収納庫又は点検口用の蓋体は、床下収納庫又は点検口の開口部分を塞ぐために用いられる、表側部材と裏側部材とを一体化してなる蓋体において、前記裏側部材を、合成樹脂材料で形成されてなる、上面部と、下方を膨出させた下面部と、上面部と下面部とを合わせることで形成される空間内に配置されてなる格子構造又はハニカム構造の補強用リブ部とを備え、上面部、下面部及び補強用リブ部が、一体化されてなることを特徴とする。
【0009】
この場合において、前記一体化が、溶着又は接着によってされているようにすることができる。
【0010】
また、前記補強用リブ部が、上面部又は下面部と一体成形されているようにすることができる。
【0011】
また、前記裏側部材の上面部の表面に、表側部材が、粘着層を介して、取り付けられてなるようにすることができる。
【0012】
また、前記裏側部材の上面部の表面に、表側部材の位置を規制するための突起が形成されてなるようにすることができる。
【0013】
また、前記裏側部材の下面部の裏面に、パッキン装着部の装着面が、少なくともコーナ部の内周側と外周側との高さを違えた傾斜面にして、形成されてなるようにすることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の床下収納庫又は点検口用の蓋体によれば、表側部材と裏側部材とを一体化してなる蓋体のうち、裏側部材を、合成樹脂材料で形成されてなる、上面部と、下方を膨出させた下面部と、上面部と下面部とを合わせることで形成される空間内に配置されてなる格子構造又はハニカム構造の補強用リブ部とを備え、上面部、下面部及び補強用リブ部が、一体化されてなるようにすることによって、裏側部材の空間が格子構造又はハニカム構造の補強用リブ部で区画することで、一定の断熱性能を有しながら、裏側部材の強度が高まることで、蓋体の厚み寸法を小さくでき、軽量で取り扱いが容易となる。
【0015】
また、前記一体化が、溶着又は接着によってされているようにすることにより、製造が容易で、製造コストを低廉にすることができる。
【0016】
また、前記補強用リブ部が、上面部又は下面部と一体成形されているようにすることにより、製造が容易で、かつ、強度を一層向上することができる。
【0017】
また、前記裏側部材の上面部の表面に、表側部材が、粘着層を介して、取り付けられてなるようにすることにより、床材と表側部材の目地合わせや模様合わせを容易に行うことができる。
【0018】
また、前記裏側部材の上面部の表面に、表側部材の位置を規制するための突起が形成されてなるようにすることにより、裏側部材の上面部と、表側部材との位置合わせを容易に行うことができるようにするとともに、寸法や形状の異なる表側部材を間違って取り付けることを未然に防止することができる。
【0019】
また、前記裏側部材の下面部の裏面に、パッキン装着部の装着面が、少なくともコーナ部の内周側と外周側との高さを違えた傾斜面にして、形成されてなるようにすることにより、コーナ部におけるパッキンの撚れや皺の発生を防止し、パッキンの装着性及び気密性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の床下収納庫又は点検口用の蓋体の裏側部材の一実施例を示し、(a)は平面図、(b)は床下収納庫に適用した例を示す縦断面図である。
【
図2】同収納庫又は点検口用の蓋体の裏側部材の上面部を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図である。
【
図3】同収納庫又は点検口用の蓋体の裏側部材の一体成形された下面部及び補強用リブ部を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図である。
【
図4】同収納庫又は点検口用の蓋体の裏側部材の上面部と一体成形された下面部及び補強用リブ部を示す斜視図である。
【
図5】同収納庫又は点検口用の蓋体の裏側部材を示す斜視図である。
【
図6】同収納庫又は点検口用の蓋体の裏側部材の溶着部を示す一体成形された下面部及び補強用リブ部の平面図である。
【
図7】同収納庫又は点検口用の蓋体の裏側部材のパッキン装着部を示す説明図で、(a)は、
図3(c)のA-A断面図、(b)は、(a)のB部の拡大図である。
【
図8】本発明の床下収納庫又は点検口用の蓋体の一実施例を示し、(a)は平面図、(b)は床下点検口に適用した例を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の床下収納庫又は点検口用の蓋体の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0022】
図1~
図8に、本発明の床下収納庫又は点検口用の蓋体の一実施例を示す。
この床下収納庫又は点検口用の蓋体1は、床下収納庫又は点検口の開口部分を塞ぐために用いられる、表側部材2と裏側部材3とを一体化してなるもので、裏側部材3を、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂材料で形成されてなる、上面部31と、下方を膨出させた下面部32と、上面部31と下面部32とを合わせることで形成される空間内に配置されてなる格子構造(又はハニカム構造)の補強用リブ部33とを備え、上面部31、下面部32及び補強用リブ部33が、一体化されてなるものである。
【0023】
この場合において、上面部31、下面部32及び補強用リブ部33の一体化は、別体で構成した部分同士を、摩擦溶着や加熱による溶着や接着剤による接着によって行うことができる。
これにより、製造が容易で、製造コストを低廉にすることができる。
【0024】
また、上面部31、下面部32及び補強用リブ部33は、すべてを別体で構成するほか、補強用リブ部33を、上面部31又は下面部32と一体成形されているようにすることができる。
これにより、製造が容易で、かつ、強度を一層向上することができる。
【0025】
より具体的には、本実施例においては、補強用リブ部33を下面部32と一体成形し、上面部31と下面部32及び補強用リブ部33とを摩擦溶着又は加熱による溶着により一体化するようにしている。
ここで、上面部31と下面部32及び補強用リブ部33とは、
図6でハッチングを付した部位、すなわち、上面部31の全面が下面部32及び補強用リブ部33と摩擦溶着又は加熱による溶着により一体化されるため、補強用リブ部33のリブ間の空間が密閉され、断熱性と強度が一層向上するものとなる。
【0026】
ここで、上面部31、下面部32及び補強用リブ部33は、成形できる形状に特に制約がない。
そして、必要に応じて、上面部31及び下面部32には、位置合わせ(組み合わせ方向の誤り防止)を兼ねたビス孔31a、32aを形成することができる。
また、必要に応じて、上面部31の表面には、表側部材2の位置を規制するための突起31bを、裏面には、下面部32及び補強用リブ部33との位置合わせのための突起31
cを、それぞれ形成することができる。
また、上面部31及び下面部32には、回転取手7の取付部31d、32dを、それぞれ形成し、さらに、上面部31の回転取手7の取付部31dの外周りに表側部材2の位置を規制するための突起31eを形成することができる。
このように、上面部31に、表側部材2の位置を規制するための突起31b、31eを形成することによって、表側部材2との位置合わせを容易に行うことができるようにするとともに、寸法や形状の異なる表側部材2を間違って取り付けることを未然に防止することができる。
【0027】
また、
図3(c)及び
図7に示すように、裏側部材3の下面部32の裏面に、パッキン装着部34を周溝状に形成する。
このパッキン装着部34は、直線部34aとコーナ部34bとからなり、パッキン装着部34のパッキン35を装着する装着面を、内周側と外周側との高さを違えた傾斜面に形成するようにしている。
ここで、傾斜面に形成する箇所は、少なくともコーナ部34b(本実施例においては、直線部34aとコーナ部34bとからなるパッキン装着部34の全部。直線部34aの傾斜面をそのままコーナ部34bまで延長し、アール形状にしたり、角を落とした形状にしたりするようにしている。なお、直線部34aは、水平面に形成することもできる。)とする。
また、傾斜面は、本実施例のように、下方内向きの傾斜面に形成するほか、下方外向きの傾斜面に形成することもできる。
そして、パッキン装着部34には、断面形状が略矩形をしたパッキン35を、直線部34aからコーナ部34bにかけて連続して貼着するようにする。
このように、パッキン装着部34の装着面を傾斜面に形成することにより、周溝状に形成したパッキン装着部のコーナ部における、パッキン装着部に装着したパッキン35の内周側と外周側の伸縮差を少なくすることができ、コーナ部34bにおけるパッキン35の撚れや皺の発生を防止し、パッキン35の装着性及び気密性を向上することができる。
【0028】
なお、
図1に示す実施例においては、補強用リブ部33のリブ間を空隙としたが、補強用リブ部33のリブ間に、発泡樹脂、グラスウール、ロックウール等の断熱材を充填するようにすることもできる。
【0029】
この床下収納庫又は点検口用の蓋体1によれば、表側部材2と裏側部材3とを一体化してなる蓋体1のうち、裏側部材3を、合成樹脂材料で形成されてなる、上面部31と、下方を膨出させた下面部32と、上面部31と下面部32とを合わせることで形成される空間内に配置されてなる格子構造(又はハニカム構造)の補強用リブ部33とを備え、上面部31、下面部32及び補強用リブ部33が、一体化されてなるようにすることによって、裏側部材3の空間が格子構造(又はハニカム構造)の補強用リブ部33で区画することで、一定の断熱性能を有しながら、裏側部材3の強度が高まることで、蓋体1の厚み寸法を小さくでき(
図1に示す実施例においては、例えば、裏側部材3の厚み寸法を、例えば、20~30mm程度、蓋体1の厚み寸法を、例えば、40mm程度に設定することができる。)、軽量で取り扱いが容易となる。
また、これにより、
図1(b)に示すように、床下収納庫の収納箱4の収納スペースが浸食されることがなく、十分な収納スペースを確保することができる。
【0030】
この裏側部材3は、従来の床下収納庫又は点検口用の蓋体1と同様、
図8に示すように、例えば、床材Fと同じ材料からなる表側部材2と組み合わせ、ビス孔31a、32aを介してビス等の締結手段(図示省略)や枠部材5を用いて組み立てることで、床面(床材F)に形成した開口部の枠部材6内に嵌め込んで使用する蓋体1とすることができる。
【0031】
この場合、表側部材2に床材Fと同じ材料を用いる関係上、床材Fの厚み寸法(通常、12mmや15mmのフロア材のほか、2mm程度のクッションフロア材等がある。)に合わせて裏側部材3の厚み寸法を変更するようにする。
この裏側部材3の厚み寸法の変更は、厚み寸法の異なる上面部31を用いることで対応することができ、これにより、使用可能な表側部材2に制約がなくなるとともに、下面部32及び補強用リブ部33の共通化を図ることができる。
【0032】
ところで、裏側部材3に表側部材2を組み立てるに当たり、裏側部材3の上面部31の表面に、両面テープ等によって粘着層を形成し、この粘着層を介して、床材Fと表側部材2の目地合わせや模様合わせを行うようにして、表側部材2を取り付けるようにすることができる。
この場合、ビス等の締結手段(図示省略)や枠部材5を併用することができる。
これにより、床材Fと表側部材2の目地合わせや模様合わせを容易に行うことができる。
【0033】
以上、本発明の床下収納庫又は点検口用の蓋体について、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明の床下収納庫又は点検口用の蓋体は、一定の断熱性能を有しながら、蓋体の厚み寸法を小さくでき、軽量で取り扱いが容易であるという特性を有していることから、床下収納庫用の蓋体や床下点検口用の蓋体の用途に好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0035】
1 蓋体
2 表側部材
3 裏側部材
31 上面部
31a ビス孔
32 下面部
32a ビス孔
33 補強用リブ部
34 パッキン装着部
34a 直線部
34b コーナ部
35 パッキン
4 収納箱
5 枠部材
6 枠部材
7 回転取手
F 床材
【手続補正書】
【提出日】2023-12-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
床下収納庫又は点検口の開口部分を塞ぐために用いられる、表側部材と裏側部材とを一体化してなる蓋体の製造方法において、前記裏側部材を、合成樹脂材料で形成されてなる、上面部と、下方を膨出させた下面部と、上面部と下面部とを合わせることで形成される空間内に配置されてなる格子構造又はハニカム構造の補強用リブ部とを備え、上面部、下面部及び補強用リブ部が、一体化されてなるようにしてなり、かつ、表側部材の厚み寸法に合わせて、厚み寸法の異なる上面部を選択して用いることで裏側部材の厚み寸法を変更するようにすることを特徴とする床下収納庫又は点検口用の蓋体の製造方法。
【請求項2】
前記上面部、下面部及び補強用リブ部の一体化が、溶着又は接着によってされることを特徴とする請求項1に記載の床下収納庫又は点検口用の蓋体の製造方法。
【請求項3】
前記補強用リブ部が、下面部と一体成形されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の床下収納庫又は点検口用の蓋体の製造方法。