(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024020699
(43)【公開日】2024-02-15
(54)【発明の名称】農業用水面施用粒状組成物
(51)【国際特許分類】
A01N 25/00 20060101AFI20240207BHJP
A01N 25/12 20060101ALI20240207BHJP
A01P 13/00 20060101ALI20240207BHJP
A01N 43/90 20060101ALI20240207BHJP
【FI】
A01N25/00 101
A01N25/12
A01P13/00
A01N43/90 103
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022123069
(22)【出願日】2022-08-02
(71)【出願人】
【識別番号】000234890
【氏名又は名称】協友アグリ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000741
【氏名又は名称】弁理士法人小田島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】今里 駿
(72)【発明者】
【氏名】丸山 啓輔
【テーマコード(参考)】
4H011
【Fターム(参考)】
4H011AB02
4H011BA05
4H011BB09
4H011BC08
4H011BC19
4H011DA02
4H011DC05
4H011DC06
4H011DD02
4H011DG16
4H011DH10
(57)【要約】
【課題】
農薬活性成分が安定な農業用水面施用粒状組成物を提供する。
【解決手段】
(a)農薬活性成分及び、水面拡展剤として(b)アルキルポリグリコシドを含有することを特徴とする農業用水面施用粒状組成物。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)農薬活性成分及び、水面拡展剤として(b)アルキルポリグリコシドを含有することを特徴とする農業用水面施用粒状組成物。
【請求項2】
(a)農薬活性成分が除草活性成分である請求項1に記載の農業用水面施用粒状組成物。
【請求項3】
(a)農薬活性成分がピラゾリルピラゾール誘導体及び/又はスルホニルウレア系除草活性成分及び/又はトリケトン系除草活性成分である請求項2に記載の農業用水面施用粒状組成物。
【請求項4】
(b)アルキルポリグリコシドが0.1~20重量部である、請求項1~3に記載の農業用水面施用粒状組成物。
【請求項5】
(b)アルキルポリグリコシドが3~5重量部である、請求項4に記載の農業用水面施用粒状組成物。
【請求項6】
請求項1~3に記載の組成物を用いた病害虫及び/又は雑草の防除方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農薬活性成分を長期間安定に保持でき、施用時に優れた水面拡展性を有する農薬粒剤に関するものである。
【背景技術】
【0002】
水稲用農薬製剤の剤型として、粒剤、フロアブル剤、水和剤、粉剤、乳剤等が知られている。近年においては、農薬散布の省力化として水田に浮遊させる農薬製剤の剤型が知られており、粒状組成物を直接水田に散布もしくはドローン等に搭載して散布する形態、水溶性フィルムで包装し投げ込む形態のように、水田に入らず畦畔から散布可能な農薬製剤が使用されている。
【0003】
農薬活性成分の中でもピラゾリルピラゾール誘導体、スルホニルウレア系除草活性成分及びトリケトン系除草活性成分は優れた除草活性を有することが知られており、これらを含有する農薬粒状組成物も数多く知られている。他方で除草活性成分の多くは、使用する条件によっては栽培植物に対する薬害が問題となる場合がある。例えば特許文献1ではこのような除草活性成分としてピラゾリルピラゾール誘導体であるピラクロニル及びシクロピラニルが挙げられ、両成分は実施例にも記載されている。また特許文献2ではこのような除草活性成分としてピラクロニルのほかスルホニルウレア系除草活性成分及びトリケトン系除草活性成分が挙げられ、実施例にはスルホニルウレア系除草活性成分であるベンスルフロンメチル、ピラゾスルフロンエチル及びハロスルフロン、並びに、トリケトン系除草活性成分であるベンゾビシクロン及びテフリルトリオンが記載されている。
一般に農薬活性成分が施用時に水田中で拡散せず局在することは薬害を助長する一因となるため、農薬粒状組成物は、施用時に優れた水面拡散性を有する必要がある。
【0004】
他方、農薬活性成分の中でも特にスルホニルウレア系除草活性成分及びトリケトン系除草活性成分は保管中に製剤内で分解することが知られている。
例えば特許文献3ではスルホニルウレア系除草活性成分は加水分解が起こりやすく、製剤中において補助成分や他の有効成分との配合により経時的に不安定になることが記載されており、実施例にはイマゾスルフロンが記載されている。
さらに特許文献4ではトリケトン系除草活性成分を含む農薬粒剤において、特定の条件下で経時的に不安定になることが記載されており、実施例にはテフリルトリオン及びメソトリオンが記載されている。
したがって、スルホニルウレア系除草活性成分及び/又はトリケトン系除草活性成分を含有する農薬粒状組成物においては、副資材の選択に細心の注意を払う必要がある。
【0005】
水田に浮遊させる農薬製剤の剤型に主に用いられる水面拡展剤は、水面上で粒状組成物を局在化させずに、より広範囲に拡展させる剤である。
主に、アセチレン誘導体(例えば商品名オルフィンE1010;特許文献5参照)、アルキルアルコールのアルキレンオキサイド付加物(例えば商品名ノイゲンLF-60X;特許文献6参照)、アルカンジオール誘導体(例えば商品名ニューカルゲンTG-310;特許文献7参照)等が知られており、これらの水面拡展剤の使用は、優れた拡展性を付与するが、一部の農薬活性成分の分解を促進するという問題がある。
【0006】
また、アルキルポリグリコシドは農薬製剤に使用されることがあり、スルホニルウレア系除草活性成分の分解を軽減する効果があることも知られている(例えば特許文献8、9、10及び11参照)。しかしながら、そのほとんどが水中に成分を分散させるための分散剤や物理的製剤安定性の向上を目的とした利用であり、水面拡展剤として使用すること
についてはこれまで開示されていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2022-042246号公報
【特許文献2】WO2007/023764号公報
【特許文献3】特許3775838号公報
【特許文献4】特許5119181号公報
【特許文献5】特開平6-336403号公報
【特許文献6】特開2000-351701号公報
【特許文献7】特開2007-039344号公報
【特許文献8】特表2001-509799号公報
【特許文献9】特開2009-29773号公報
【特許文献10】特開2010-059151号公報
【特許文献11】特開2011-144149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は農薬活性成分を含有し、農薬活性成分を長期間安定に保持でき、かつ、施用時に優れた水面拡展性を有する農薬粒剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らはこれらの課題を解決するべく鋭意研究を行った。その結果、(a)農薬活性成分を含有し、(b)アルキルポリグリコシドを水面拡展剤として使用することで前記の課題を解決し得ることを見出し、本発明の農薬粒状組成物を得るに至った。
【0010】
すなわち本発明は、次の〔1〕~〔5〕の通りである。
〔1〕(a)農薬活性成分及び、水面拡展剤として(b)アルキルポリグリコシドを含有することを特徴とする農業用水面施用粒状組成物。
【0011】
〔2〕(a)農薬活性成分が除草活性成分である〔1〕に記載の農業用水面施用粒状組成物。
【0012】
〔3〕(a)除草活性成分がピラゾリルピラゾール誘導体及び/又はスルホニルウレア系除草活性成分及び/又はトリケトン系除草活性成分である〔2〕に記載の農業用水面施用粒状組成物。
【0013】
〔4〕(b)アルキルポリグリコシドが0.1~20重量部である〔1〕~〔3〕に記載の農業用水面施用粒状組成物。
【0014】
〔5〕(b)アルキルポリグリコシドが3~5重量部である〔4〕に記載の農業用水面施用粒状組成物。
【0015】
本発明に用いられる農薬活性成分は、有害生物を防除する効果を有するものであればよく、例えば、除草活性成分、殺虫活性成分、殺菌活性成分等を挙げることができる。本発明の粒状組成物は、これらの一種または農薬活性成分の種類を超えて二種以上の農薬活性成分を含有することができる。以下に本発明に用いられる農薬活性成分を具体的に例示するが、これらに限定されるものではない。
【0016】
[除草活性成分]
3-{(イソプロピルスルホニル)メチル}-N-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド、アクロニフェン、アクロレイン、アザフェニジン、アシフルオルフェン、アジムスルフロン、アシュラム、アセトクロ-ル、アトラジン、アニロホス、アミカルバゾン、アミドスルフロン、アミトロール、アミノシクロピラクロル、アミノピラリド、アミプロホス・メチル、アメトリン、アラクロール、アロキシジム、イソウロン、イソキサクロルトール、イソキサフルトール、イソキサベン、イソプロツロン、イプフェンカルバゾン、イマザキン、イマザピク、イマザピル、イマザメタベンズ・メチル、イマザモックス、イマゾスルフロン、イマゼタピル、インダジフラム、インダノファン、エグリナジン・エチル、エスプロカルブ、エタメトスルフロン・メチル、エタルフルラリン、エチジムロン、エトキシスルフロン、エトキシフェン・エチル、エトフメセート、エトベンザニド、エピリフェナシル、エンドタール二ナトリウム塩、オキサジアゾン、オキサジアルギル、オキサジクロメホン、オキサスルフロン、オキシフルオルフェン、オリザリン、オルトスルファムロン、オルベンカルブ、カフェンストロール、カルフェントラゾン・エチル、カルブチレート、カルベタミド、キザロホップ・エチル、キザロホップ・P・エチル、キザロホップ・P・テフリル、キノクラミン、キンクロラック、キンメラック、クミルロン、クラシホス、グリホサート、グルホシネート、グルホシネート・P・ナトリウム塩、クレトジム、クロジナホップ・プロパルギル、クロピラリド、クロマゾン、クロメトキシフェン、クロメプロップ、クロランスラム・メチル、クロランベン、クロリダゾン、クロリムロン・エチル、クロルスルフロン、クロルタル・ジメチル、クロルチアミド、クロルフタリム、クロルフルレノール・メチル、クロルプロファム、クロルブロムロン、クロロクスロン、クロロトルロン、サフルフェナシル、シアナジン、シアナミド、ジウロン、ジエタチル・エチル、ジオキソピリトリオン、ジカンバ、シクロエート、シクロキシジム、ジクロスラム、シクロスルファムロン、シクロピラニル、シクロピリモレート、ジクロベニル、ジクロホップ・P・メチル、ジクロホップ・メチル、ジクロルプロップ、ジクロルプロップ-P、ジクワット、ジチオピル、シデュロン、ジニトラミン、シニドン・エチル、シノスルフロン、ジノテルブ、シハロホップ・ブチル、シピラスルオン、ジフェナミド、ジフェンゾコート、ジフルフェニカン、ジフルフェンゾピル、シマジン、ジメスルファゼット、ジメタクロール、ジメタメトリン、ジメテナミド、ジメテナミド・P、シメトリン、ジメピペレート、ジメフロン、シンメチリン、スエップ、スルコトリオン、スルフェントラゾン、スルホスルフロン、セトキシジム、ターバシル、ダイムロン、ダラポン、チアゾピル、チアフェナシル、チエンカルバゾン、チオカルバジル、チオベンカルブ、チジアジミン、チフェンスルフロン・メチル、デスメディファム、デスメトリン、テトフルピロリメト、テニルクロール、テブタム、テブチウロン、テプラロキシジム、テフリルトリオン、テルブチラジン、テルブトリン、テルブメトン、テンボトリオン、トプラメゾン、トラルコキシジム、トリアジフラム、トリアスルフロン、トリアファモン、トリアレート、トリエタジン、トリクロピル、トリクロピル-ブトティル、トリトスルフロン、トリピラスルホン、トリフルジムオキサジン、トリフルスルフロン・メチル、トリフルラリン、トリフロキシスルフロン、トリベニュロン・メチル、トルピラレート、ナプタラム、ナプロアニリド、ナプロパミド、ナプロパミド-M、ニコスルフロン、ネブロン、ノルフルラゾン、バーナレート、パラコート、ハルキシフェン-メチル、ハロキシホップ、ハロキシホップ・P、ハロキシホップ-エトティル、ハロスルフロン・メチル、ビクスロゾン、ピクロラム、ピコリナフェン、ビシクロピロン、ビスピリバック・ナトリウム塩、ピノキサデン、ビピラゾン、ビフェノックス、ピペロホス、ピラクロニル、ピラゾキシフェン、ピラゾスルフロン・エチル、ピラゾリネート、ビラナホス、ピラフルフェン・エチル、ピリダフォル、ピリチオバック・ナトリウム塩、ピリデート、ピリフタリド、ピリブチカルブ、ピリベンゾキシム、ピリミスルファン、ピリミノバック・メチル、ピロキサスルホン、ピロクススラム、フェニソファム、フェニュロン、フェノキサスルホン、フェノキサプロップ・P・エチル、フェンキノトリオン、フェンチアプロップ・エチル、フェントラザミド、フェンピラゾン、フェンメディファム、フォーラムスルフ
ロン、ブタクロール、ブタフェナシル、ブタミホス、ブチレート、ブテナクロール、ブトラリン、ブトロキシジム、フラザスルフロン、フラムプロップ、フラムプロップ・M、プリミスルフロン・メチル、フルアジホップ・ブチル、フルアジホップ・P・ブチル、フルアゾレート、フルオメツロン、フルオログリコフェン・エチル、フルカルバゾン・ナトリウム塩、フルクロラリン、フルセトスルフロン、フルチアセット・メチル、フルピリスルフロン・メチル、フルフェナセット、フルフェンピル・エチル、フルプロパネート、フルポキサム、フルミオキサジン、フルミクロラック・ペンチル、フルメツラム、フルリドン、フルルタモン、フルロキシピル、フルロクロリドン、プレチラクロール、プロカルバゾン・ナトリウム塩、プロジアミン、プロスルフロン、プロスルホカルブ、プロパキザホップ、プロパクロール、プロパジン、プロパニル、プロピザミド、プロピソクロール、プロピリスルフロン、プロファム、プロフルアゾール、プロポキシカルバゾン・ナトリウム塩、プロホキシジム、ブロマシル、ブロムピラゾン、プロメトリン、プロメトン、ブロモキシニル、ブロモフェノキシム、ブロモブチド、フロラスラム、フロルピラウキシフェンベンジル、ペトキサミド、ベナゾリン、ペノキススラム、ヘプタマロキシログルカン、ベフルブタミド、ベフルブタミド・M、ペブレート、ベンカルバゾン、ベンキトリオン、ペンジメタリン、ベンズフェンジゾン、ベンスリド、ベンスルフロン・メチル、ベンゾビシクロン、ベンゾフェナップ、ベンタゾン、ペンタノクロール、ペントキサゾン、ベンフルラリン、ベンフレセート、ホサミン、ホメサフェン、メコプロップ、メコプロップ・P・カリウム塩、メソスルフロン・メチル、メソトリオン、メタザクロール、メタゾスルフロン、メタベンズチアズロン、メタミトロン、メタミホップ、メチオゾリン、メチルダイムロン、メトキスロン、メトスラム、メトスルフロン・メチル、メトブロムロン、メトベンズロン、メトラクロール、メトリブジン、メフェナセット、モノスルフロン、モノスルフロン・メチル、モノリニュロン、モリネート、ヨードスルフロン・メチル、ラクトフェン、ランコトリオン・ナトリウム塩、リニュロン、リミソキサフェン、リムスルフロン、レナシル。
上記のうち好ましくはピラゾリルピラゾール誘導体、スルホニルウレア系及びトリケトン系除草活性成分であり、具体的には、ピラゾリルピラゾール誘導体として例えばピラクロニル、シクロピラニル、スルホニルウレア系除草活性成分として例えばアジムスルフロン、アミドスルフロン、イマゾスルフロン、エタメトスルフロンメチル、エトキシスルフロン、オキサスルフロン、オルトスルファムロン、クロリムロンエチル、クロルスルフロン、シクロスルファムロン、シノスルフロン、スルホスルフロン、チフェンスルフロンメチル、トリアスルフロン、トリトスルフロン、トリフルスルフロンメチル、トリフロキシスルフロン、トリベヌロンメチル、ニコスルフロン、ハロスルフロンメチル、ピラゾスルフロンエチル、フォーラムスルフロン、フラザスルフロン、プリミスルフロンメチル、フルセトスルフロン、フルピルスルフロンメチル、プロスルフロン、プロピリスルフロン、ベンスルフロンメチル、メソスルフロンメチル、メタゾスルフロン、メトスルフロンメチル、モノスルフロン、モノスルフロンメチル、ヨードスルフロンメチル、リムスルフロン、トリケトン系除草活性成分として例えばジオキソピリトリオン、スルコトリオン、テフリルトリオン、テンボトリオン、フェンキノトリオン、ベンキトリオン、ベンゾビシクロン、メソトリオン、ランコトリオンナトリウム塩等が挙げられる。
【0017】
[殺虫活性成分]
アクリナトリン、アザジラクチン、アザメチホス、アシノナピル、アジンホス・エチル、アジンホス・メチル、アセキノシル、アセタミプリド、アセトプロール、アセフェート、アゾシクロチン、アバメクチン、アフィドピロペン、アミドフルメット、アミトラズ、アラニカルブ、アルジカルブ、アルドキシカルブ、アレスリン、イサゾホス、イサミドホス、イソカルボホス、イソキサチオン、イソシクロセラム、イソフェンホス・メチル、イソプロカルブ、イベルメクチン、イミシアホス、イミダクロプリド、イミプロトリン、インドキサカルブ、エスフェンバレレート、エチオフェンカルブ、エチオン、エチプロール、エチレンジブロミド、エトキサゾール、エトフェンプロックス、エトプロホス、エトリ
ムホス、エマメクチンベンゾエート、エンドスルファン、エンペントリン、オキサゾスルフィル、オキサミル、オキシジメトン・メチル、オキシデプロホス、オメトエート、カズサホス、カッパ-テフルトリン、カッパ-ビフェントリン、カランジン、カルタップ、カルバリル、カルボスルファン、カルボフラン、ガンマ-BHC、キシリルカルブ、キナルホス、キノプレン、キノメチオネート、クマホス、クリオライト、クロチアニジン、クロフェンテジン、クロマフェノジド、クロラントラニリプロール、クロルエトキシホス、クロルデン、クロルピクリン、クロルピリホス、クロルピリホス・メチル、クロルフェナピル、クロルフェンビンホス、クロルフルアズロン、クロルメホス、シアノホス、ジアフェンチウロン、ジアミダホス、シアントラニリプロール、ジエノクロル、シエノピラフェン、ジオキサベンゾホス、ジオフェノラン、シクラニリプロール、ジクロトホス、ジクロフェンチオン、シクロプロトリン、ジクロルボス、ジクロロメゾチアッツ、1,3‐ジクロロプロペン、ジコホル、ジシクラニル、ジスルホトン、ジノテフラン、ジノブトン、シハロトリン、シフェノトリン、シフルトリン、ジフルベンズロン、シフルメトフェン、ジフロビダジン、シプロフラニリド、シヘキサチン、シペルメトリン、ジメチルビンホス、ジメフルスリン、ジメトエート、シラフルオフェン、シロマジン、ジンプロピリダズ、スピドキサマト、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロテトラマト、スピロメシフェン、スピロピジオン、スルコフロン・ナトリウム塩、スルフルラミド、スルホキサフロル、スルホテップ、ダイアジノン、チアクロプリド、チアメトキサム、チオキサザフェン、チオジカルブ、チオシクラム、チオスルタップ、チオナジン、チオファノックス、チオメトン、チクロピラゾフロル、テトラクロラントラニリプロール、テトラクロルビンホス、テトラジホン、テトラニリプロール、テトラメチルフルスリン、テトラメトリン、テブピリムホス、テブフェノジド、テブフェンピラド、テフルトリン、テフルベンズロン、デメトン・S・メチル、テメホス、デルタメトリン、テルブホス、トラロメトリン、トランスフルトリン、トリアザメート、トリアゾホス、トリクロルホン、トリフルムロン、トリフルメゾピリム、トリメタカルブ、トルフェンピラド、ナレッド、ニコフルプロール、ニテンピラム、ノバルロン、ノビフルムロン、バーティシリウム レカニ、ハイドロプレン、パスツーリアペネトランス胞子、バミドチオン、パラチオン、パラチオン・メチル、ハルフェンプロックス、ハロフェノジド、ビオアレスリン、ビオアレスリンS-シクロペンテニル、ビオレスメトリン、ビストリフルロン、ヒドラメチルノン、ビフェナゼート、ビフェントリン、ピフルブミド、ピペロニルブトキシド、ピメトロジン、ピラクロホス、ピラフルプロール、ピリダフェンチオン、ピリダベン、ピリダリル、ピリフルキナゾン、ピリプロール、ピリプロキシフェン、ピリミカルブ、ピリミジフェン、ピリミノストロビン、ピリミホス・メチル、ピレトリン、ファムフル、フィプロニル、フェナザキン、フェナミホス、フェニトロチオン、フェノキシカルブ、フェノチオカルブ、フェノトリン、フェノブカルブ、フェンチオン、フェントエート、フェンバレレート、フェンピロキシメート、フェンブタンチン・オキシド、フェンプロパトリン、フォノホス、フッ化スルフリル、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、ブプロフェジン、フラチオカルブ、プラレトリン、フルアクリピリム、フルアズロン、フルエンスルホン、フルオロ酢酸ナトリウム塩、フルシクロクスロン、フルシトリネート、フルスルファミド、フルバリネート、フルピラジフロン、フルピラゾホス、フルピリミン、フルフィプロール、フルフェネリム、フルフェノキシストロビン、フルフェノクスロン、フルヘキサフォン、フルベンジアミド、フルペンチオフェノックス、フルメトリン、プロトリフェンブト、プロチオホス、フロニカミド、プロパホス、プロパルギット、プロフェノホス、ブロフラニリド、プロフルトリン、プロペタムホス、プロポキスル、フロメトキン、ブロモプロピレート、ヘキサチアゾクス、ヘキサフルムロン、ペキロマイセス・テヌイペス、ペキロマイセス・フモソロセウス、ヘプタフルスリン、ヘプテノホス、ペルメトリン、ベンクロチアズ、ベンズピリモキサン、ベンスルタップ、ベンゾキシメート、ベンダイオカルブ、ベンフラカルブ、ボーベリア・テネーラ、ボーベリア・バッシアーナ、ボーベリア・ブロンニアティ、ホキシム、ホサロン、ホスチアゼート、ホスチエタン、ホスファミドン、ホスメット、ポリナクチン複合体、ホルメタネート、ホレート、マラチオン、ミルベメクチン、メカルバム、
メスルフェンホス、メソプレン、メソミル、メタフルミゾン、メタミドホス、メタム、メチオカルブ、メチダチオン、メチルイソチオシアネート、メチルブロマイド、メトキシクロル、メトキシフェノジド、メトトリン、メトフルトリン、メトプレン、メトルカルブ、メビンホス、メペルフルスリン、モナクロスポリウム・フィマトパガム、モノクロトホス、モムフルオロスリン、リトルアA、リトルアB、リン化アルミニウム、リン化亜鉛、リン化水素、ルフェヌロン、レスカルレ、レスメトリン、レピメクチン、ロテノン、酸化フェンブタスズ、石灰窒素、硫酸ニコチン、(Z)-11-テトラデセニル=アセタート、(Z)-11-ヘキサデセナール、(Z)-11-ヘキサデセニル=アセタート、(Z)-9,12-テトラデカジエニル=アセタート、(Z)-9-テトラデセン-1-オール、(Z,E)-9,11-テトラデカジエニル=アセタート、(Z,E)-9,12-テトラデカジエニル=アセタート、バシルス・ポピリエ、バシルス・ズブチリス、バシルス・スフェリカス、バシルス・チューリンゲンシス・亜種・アイザワイ、バシルス・チューリンゲンシス・亜種・イスラエレンシス、バシルス・チューリンゲンシス・亜種・クルスターキ、バシルス・チューリンゲンシス・亜種・テネブリオニス、DCIP(ビス‐(2-クロロ‐1-メチルエチル)エーテル)、DDT(1,1,1-トリクロロ‐2,2-ビス(4-クロロフェニル)エタン)、DEP(ジメチル-2,2,2-トリクロロ‐1-ヒドロキシエチルホスホネート)、DNOC(4,6-ジニトロ-o-クレゾール)、DSP(O,O-ジエチル-O-[4-(ジメチルスルファモイル)フェニル]-ホスホロチオネート)、EPN(O-エチル-O-4-(ニトロフェニル)フェニルホスホノチオエート)、核多角体病ウイルス包埋体。
【0018】
[殺菌活性成分]
アザコナゾール、アシベンゾラル・S・メチル、アゾキシストロビン、アニラジン、アミスルブロム、アミノピリフェン、アメトクトラジン、アルジモルフ、イソチアニル、イソピラザム、イソフェタミド、イソフルシプラム、イソプロチオラン、イプコナゾール、イプフルフェノキン、イプロジオン、イプロバリカルブ、イプロベンホス、イマザリル、イミノクタジンアルベシル酸塩、イミノクタジン酢酸塩、イミベンコナゾール、インピルフルキサム、エジフェンホス、エタコナゾ-ル、エタボキサム、エチリモル、エトキシキン、エトリジアゾール、エネストロブリン、エノキサストロビン、エポキシコナゾール、オーガニックオイル、オキサジキシル、オキサジニラゾール、オキサチアピプロリ、オキシカルボキシン、オキシキノリン銅、オキシテトラサイクリン、オキスポコナゾールフマル酸塩、オキソリニック酸、オクタン酸銅、オクチリノン、オフラセ、オリサストロビン、オルソフェニルフェノール、カスガマイシン、カプタホール、カルプロパミド、カルベンダジム、カルボキシン、カルボネ、キノキシフェン、キノメチオネート、キャプタン、キンコナゾール、キントゼン、グアザチン、クフラネブ、クモキシストロビン、クレソキシム・メチル、クロジラコン、クロゾリネート、クロロインコナジド、クロロタロニル、クロロネブ、シアゾファミド、ジエトフェンカルブ、ジクロシメット、ジクロフルアニド、ジクロメジン、ジクロラン、ジクロロフェン、ジチアノン、ジニコナゾール、ジニコナゾール・M、ジネブ、ジノカップ、ジピメチトロン、ジフェニルアミン、ジフェノコナゾール、シフルフェナミド、ジフルメトリム、シプロコナゾール、シプロジニル、シメコナゾール、ジメチリモル、ジメチルジスルフィド、ジメトモルフ、シモキサニル、ジモキシストロビン、ジラム、シルチオファム、ストレプトマイシン、スピロキサミン、セダキサン、ゾキサミド、ダゾメット、チアジニル、チアベンダゾール、チウラム、チオファネート、チオファネート・メチル、チフルザミド、テクナゼン、テクロフタラム、テトラコナゾール、デバカルブ、テブコナゾール、テブフロキン、テルビナフィン、ドジン、ドデモルフ、トリアジメノール、トリアジメホン、トリアゾキシド、トリクラミド、トリクロピリカルブ、トリシクラゾール、トリチコナゾール、トリデモルフ、トリフルミゾール、トリフロキシストロビン、トリホリン、トリルフルアニド、トルクロホス・メチル、トルニファニド、トルプロカルブ、ナーバム、ナタマイシン、ナフティフィン、ニトラピリン、ニトロタル・イソプロピル、ヌアリモル、ノニルフェノールスルホン酸銅、バチルス・ズ
ブチリス、バリダマイシン、バリフェナレート、ピカルブトラゾックス、ビキサフェン、ピコキシストロビン、ビテルタノール、ビナパクリル、ビフェニル、ピペラリン、ヒメキサゾール、ピラオキシストロビン、ピラクロストロビン、ピラジフルミド、ピラゾホス、ピラプロポイン、ピラメトストロビン、ピリオフェノン、ピリソキサゾール、ピリダクロメチル、ピリフェノックス、ピリブチカルブ、ピリメタニル、ピロキロン、ビンクロゾリン、ファーバム、ファモキサドン、フェナジンオキシド、フェナミドン、フェナミンストロビン、フェナリモル、フェノキサニル、フェリムゾン、フェンピクロニル、フェンピラザミン、フェンブコナゾール、フェンフラム、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フェンヘキサミド、フォルペット、フサライド、ブピリメート、フベリダゾール、ブラストサイジン-S、フラメトピル、フララキシル、フランカルボン酸、フルアジナム、フルインダピル、フルオキサストロビン、フルオキサピプロリン、フルオキシチオコナゾール、フルオピコリド、フルオピモミド、フルオピラム、フルオルイミド、フルキサピロキサド、フルキンコナゾール、フルコナゾール、フルコナゾール・シス、フルジオキソニル、フルシラゾール、フルスルファミド、フルチアニル、フルトラニル、フルトリアホール、フルフェノキサジアザム、フルフェノキシストロビン、フルベネテラム、フルメトベル、フルモルフ、プロキナジド、プロクロラズ、プロシミドン、プロチオカルブ、プロチオコナゾール、ブロノポール、プロパモカルブ塩酸塩、プロピコナゾール、プロピネブ、プロベナゾール、ブロムコナゾール、フロリルピコキサミド、ヘキサコナゾール、ベナラキシル、ベナラキシル・M、ベノダニル、ベノミル、ペフラゾエート、ペンコナゾール、ペンシクロン、ベンゾビンジフルピル、ベンチアゾール、ベンチアバリカルブ・イソプロピル、ペンチオピラド、ペンフルフェン、ボスカリド、ホセチル、ポリオキシン、ポリカーバメート、ボルドー液、マンコゼブ、マンジプロパミド、マンデストロビン、マンネブ、ミクロブタニル、ミネラルオイル、ミルディオマイシン、メタスルホカルブ、メタム、メタラキシル、メタラキシル・M、メタリルピコキサミド、メチラム、メチルテトラプロール、メトコナゾール、メトミノストロビン、メトラフェノン、メパニピリム、メプチルジノカップ、メプロニル、ヨードカルブ、ラミナリン、亜リン酸および塩、塩基性塩化銅、銀、酸化第一銅、水酸化第二銅、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、硫黄、硫酸オキシキノリン、硫酸銅。
【0019】
本発明に用いられるアルキルポリグリコシドは、具体的には、例えば、いずれも商品名として、ニューカルゲン4000-G(竹本油脂製)、マイドール10(花王製)、マイドール12(花王製)、AG6202(ライオンアグゾ製)、アグニークPG8105(コグニス製)、アグニークPG8107-G(コグニス製)、アグニークPG264-G(コグニス製)などが挙げられる。
【0020】
アルキルポリグリコシドの農薬組成物中の配合割合は適宜選択できるが、通常0.1から40重量部、好ましくは0.1から20重量部、さらに好ましくは3から5重量部である。
【0021】
本発明の組成物の見掛け比重は通常1未満、好ましくは0.01~0.8、さらに好ましくは0.1~0.6である。
なお見掛け比重については農薬公定法に則り試験を行った。以下に概要を示す。
1)内径50mmの100mlの金属製円筒容器の上に80メッシュの篩を置き、これに試料を入れ、刷毛で軽くはたき落として容器を満たす。
2)ただちにスライドグラスを用いて余剰分を擦り落し、内容物の重量(A)を精秤する。
3)内容物の重量(A)から次式より見掛け比重を算出する。
【0022】
[数1]
見掛け比重=A(g)/100(ml)
【0023】
本発明の組成物の粒度は通常0.5mm~3.0mmの範囲に80%以上であり、好ましくは0.5mm~1.7mmの範囲に80%以上である。
なお粒度については農薬公定法の則り試験を行った。以下に概要を示す。
1)篩の目開きの小から大の順に受け皿の上に積み重ね、その際上部の篩上に試料50gを入れ、蓋をする。
2)振とう回数250~300rpm、打数130~105tpmのロータップ型篩い分け器に取り付け、10分間篩い分けを行う。
3)それぞれの篩を離し、各篩に残留した試料の重量(B)を精秤し、次式より粒度分布の重量百分率を算出する。
【0024】
[数2]
粒度(%)=B(g)/50(g)×100
【0025】
また、本発明の組成物は、更に各種補助剤を含有させることができる。使用できる補助剤としては、界面活性剤、結合剤、酸および固体担体等があり、その例を以下に示すが、これらに限定されるものではない
【0026】
界面活性剤としては、以下の(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)が挙げられる。
【0027】
(A)ノニオン性界面活性剤:
(A‐1)ポリエチレングリコール型界面活性剤:例えば、ポリオキシエチレンアルキル(C8~18)エーテル、アルキルナフトールのエチレンオキサイド付加物、ポリオキシエチレン(モノまたはジ)アルキル(C8~12)フェニルエーテル、ポリオキシエチレン(モノまたはジ)アルキル(C8~12)フェニルエーテルのホルマリン縮合物、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)フェニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)ベンジルフェニルエーテル、ポリオキシプロピレン(モノ、ジまたはトリ)ベンジルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテル、ポリオキシプロピレン(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテルのポリマー、アルキル(C8~18)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーエーテル、アルキル(C8~12)フェニルポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーエーテル、ポリオキシエチレンビスフェニルエーテル、ポリオキシエチレン樹脂酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸(C8~18)モノエステル、ポリオキシエチレン脂肪酸(C8~18)ジエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸(C8~18)エステル、グリセロール脂肪酸エステルエチレンオキサイド付加物、ヒマシ油エチレンオキサイド付加物、硬化ヒマシ油エチレンオキサイド付加物、アルキル(C8~18)アミンエチレンオキサイド付加物および脂肪酸(C8~18)アミドエチレンオキサイド付加物等が挙げられる。
(A‐2)多価アルコール型界面活性剤:例えば、グリセロール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸(C8~18)エステル、ソルビタン脂肪酸(C8~18)エステル、ショ糖脂肪酸エステル、多価アルコールアルキルエーテル及び脂肪酸アルカノールアミド等が挙げられる。
【0028】
(B)アニオン性界面活性剤:
(B‐1)カルボン酸型界面活性剤:例えば、ポリアクリル酸、ポリメタアクリル酸、ポリマレイン酸、ポリ無水マレイン酸、マレイン酸または無水マレイン酸とオレフィン(例えばイソブチレンおよびジイソブチレン等)との共重合物、アクリル酸とイタコン酸の共重合物、メタアクリル酸とイタコン酸の共重合物、マレイン酸または無水マレイン酸と
スチレンの共重合物、アクリル酸とメタアクリル酸の共重合物、アクリル酸とアクリル酸メチルエステルとの共重合物、アクリル酸と酢酸ビニルとの共重合物、アクリル酸とマレイン酸または無水マレイン酸の共重合物、N-メチル-脂肪酸(C8~18)サルコシネート、樹脂酸および脂肪酸(C8~18)等のカルボン酸、並びにそれらカルボン酸の塩が挙げられる。
(B‐2)硫酸エステル型界面活性剤:例えば、アルキル(C8~18)硫酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル(C8~18)エーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレン(モノまたはジ)アルキル(C8~12)フェニルエーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレン(モノまたはジ)アルキル(C8~12)フェニルエーテルのポリマーの硫酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)フェニルフェニルエーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)ベンジルフェニルエーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテルのポリマーの硫酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーの硫酸エステル、硫酸化油、硫酸化脂肪酸エステル、硫酸化脂肪酸および硫酸化オレフィン等の硫酸エステル、並びにそれら硫酸エステルの塩が挙げられる。
(B‐3)スルホン酸型界面活性剤:例えば、リグニンスルホン酸、パラフィン(C8~22)スルホン酸、アルキル(C8~12)ベンゼンスルホン酸、アルキル(C8~12)ベンゼンスルホン酸のホルマリン縮合物、クレゾールスルホン酸のホルマリン縮合物、α-オレフィン(C8~16)スルホン酸、ポリオキシエチレン(モノまたはジ)アルキル(C8~12)フェニルエーテルスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、(モノまたはジ)アルキル(C1~6)ナフタレンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物、(モノまたはジ)アルキル(C1~6)ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物、クレオソート油スルホン酸のホルマリン縮合物、アルキル(C8~12)ジフェニルエーテルジスルホン酸、イゲポンT(商品名)、ポリスチレンスルホン酸及びスチレンスルホン酸とメタアクリル酸の共重合物等のスルホン酸、並びにそれらスルホン酸の塩が挙げられる。
(B‐4)燐酸エステル型界面活性剤:例えば、アルキル(C8~12)燐酸エステ
ル、ポリオキシエチレンアルキル(C8~18)エーテル燐酸エステル、ポリオキシエチレン(モノまたはジ)アルキル(C8~12)フェニルエーテル燐酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)アルキル(C8~12)フェニルエーテルのポリマーの燐酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)フェニルフェニルエーテル燐酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)ベンジルフェニルエーテル燐酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテル燐酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテルのポリマーの燐酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーの燐酸エステル、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールイミン及び縮合燐酸(例えばトリポリリン酸等)等の燐酸エステル、並びにそれら燐酸エステルの塩が挙げられる。
上記の(B‐1)~(B‐4)における塩としては、アルカリ金属(リチウム、ナトリウムおよびカリウム等)、アルカリ土類金属(カルシウムおよびマグネシウム等)、アンモニウムおよび各種アミン(例えばアルキルアミン、シクロアルキルアミン及びアルカノールアミン等)等が挙げられる。
【0029】
(C)カチオン性界面活性剤:
例えば、アルキルアミン、アルキル4級アンモニウム塩、アルキルアミンのエチレンオキサイド付加物及びアルキル4級アンモニウム塩のエチレンオキサイド付加物等が挙げられる。
【0030】
(D)両性界面活性剤:
例えば、ベタイン型界面活性剤及びアミノ酸型界面活性剤等が挙げられる。
【0031】
(E)その他の界面活性剤:
例えば、シリコーン系界面活性剤及びフッ素系界面活性剤等が挙げられる。
【0032】
結合剤としては、例えばデキストリン(焙焼デキストリンおよび酵素変性デキストリ
ン等)、酸分解澱粉、酸化澱粉、アルファー化澱粉、エーテル化澱粉(カルボキシメチル澱粉、ヒドロキシアルキル澱粉及びカチオン澱粉等)、エステル化澱粉(酢酸澱粉及びリン酸澱粉等)、架橋澱粉及びグラフト化澱粉等の加工澱粉、例えばアルギン酸ナトリウム、アラビアガム、ゼラチン、トラガントガム、ローカストビーンガム及びカゼイン等の天然物質、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム塩、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース及びアセチルセルロース等のセルロース誘導体、並びに例えばポリビニルメチルエーテル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレンポリプロピレンブロック共重合体、ポリビニルアルコール、部分けん化酢酸ビニルとビニルエーテルの共重合体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドンと酢酸ビニルの共重合物及びポリアクリルアミド等のその他の高分子が挙げられる。
【0033】
酸としては、例えば有機酸や無機酸が挙げられる。有機酸の好ましい例としては、アスコルビン酸及びエリソルビン酸などのラクトン、酢酸、ソルビン酸、コハク酸、フマル酸、オレイン酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸及び安息香酸などのカルボン酸であり、好ましくはクエン酸である。また無機酸としては、塩酸、燐酸、硫酸、亜硫酸及び重亜硫酸などが挙げられる。
【0034】
固体担体としては、例えば石英、方解石、海泡石、ドロマイト、チョーク、カオリナイト、パイロフィライト、セリサイト、ハロサイト、メタハロサイト、木節粘土、蛙目粘土、陶石、ジークライト、アロフェン、シラス、きら、タルク、ベントナイト、活性白土、酸性白土、軽石、アタパルジャイト、ゼオライト及び珪藻土等の天然鉱物質、例えば焼成クレー、パーライト、シラスバルーン、バーミキュライト、アタパルガスクレー及び焼成珪藻土等の天然鉱物質の焼成品、例えば炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、リン酸水素二アンモニウム、リン酸二水素アンモニウム及び塩化カリウム等の無機塩類、例えばブドウ糖、果糖、しょ糖及び乳糖などの糖類、例えば澱粉、粉末セルロース及びデキストリン等の多糖類、例えば尿素、尿素誘導体、安息香酸及び安息香酸の塩等の有機物、例えば木粉、コルク粉、トウモロコシ穂軸、クルミ殻及びタバコ茎等の植物類、フライアッシュ、ホワイトカーボン、プラスチック中空体、ガラス質中空体並びに肥料等が挙げられる。
【0035】
次に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0036】
[実施例1]
ピラクロニル5重量部、リグニンスルホン酸ナトリウム5重量部、カルボキシメチルセルロースナトリウム10重量部、コルク30重量部、クレー45重量部を混合し、ニューカルゲン4000G(商品名)5重量部を適量の水に溶解した水溶液を加えて混練後、1.5mmの細孔を開けたプレートから押し出し造粒した。得られた造粒物を80℃の温風で乾燥し実施例1の粒状製剤を得た。
【0037】
[実施例2~44]
実施例1の各成分を下記表1~4に記載の成分及び配合量に変更した以外は、実施例1と同様にし、粒状製剤を得た。
【0038】
[試験例1]
長期加温条件における成分安定性試験:実施例1~44で得た製剤各100gをアルミ袋に入れ、入り口をヒートシールで密封した。これを50℃条件下に1ヶ月保存し保存後の有効成分を分析し、保存前の分析値との差を保存前の分析値で除し分解率を求めた。結果は下表1~4に示す。
【0039】
[試験例2]
水面拡散性評価試験:7.5m×0.4mの水槽に水道水を入れ水深5cmの水槽を調製する。水槽端に実施例1~44で得た製剤各5gを処理し、製剤の水面拡散性を評価した。評価方法は以下の通りである。結果は下表1~4に示す。
【0040】
〈水面拡散性〉
◎:粒の到達距離が7m以上
○:粒の到達距離が6m以上
△:粒の到達距離が5m以上
×:粒の到達距離が5m未満
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
上記の実施例1~44において何れも拡散性は良好であり、有効成分の分解が軽微であった。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明の組成物は、農業用製剤として有用である。