(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024020709
(43)【公開日】2024-02-15
(54)【発明の名称】蓄電システムおよび電力変換装置
(51)【国際特許分類】
H02M 7/48 20070101AFI20240207BHJP
H02M 3/155 20060101ALI20240207BHJP
H02J 7/35 20060101ALI20240207BHJP
H02J 3/38 20060101ALI20240207BHJP
【FI】
H02M7/48 R
H02M3/155 U
H02J7/35 K
H02J3/38 180
H02J3/38 130
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022123093
(22)【出願日】2022-08-02
(71)【出願人】
【識別番号】000004606
【氏名又は名称】ニチコン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000475
【氏名又は名称】弁理士法人みのり特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡本 直久
【テーマコード(参考)】
5G066
5G503
5H730
5H770
【Fターム(参考)】
5G066HA11
5G066HB06
5G066HB09
5G066JA02
5G066JB03
5G503AA01
5G503AA06
5G503BA01
5G503BB01
5G503DA05
5G503GB03
5G503GB06
5H730AS04
5H730AS05
5H730AS08
5H730AS17
5H730BB13
5H730BB14
5H730BB15
5H730BB82
5H730BB85
5H730BB88
5H730DD03
5H770AA15
5H770BA11
5H770CA01
5H770CA05
5H770CA06
5H770CA10
5H770DA02
5H770DA41
(57)【要約】
【課題】停電時に単相3線式の各線間の電圧のアンバランスを解消することが可能で、かつDC/ACインバータの簡素化を図ることが可能な蓄電システムを提供する。
【解決手段】双方向DC/DCコンバータ2と、DC/ACインバータ3と、DC/DCコンバータ4と、制御部5とを備えるハイブリッド型蓄電システム1であって、双方向DC/DCコンバータ2は、第1コンデンサC1を含む双方向昇降圧回路2Aと、第2コンデンサC2を含む双方向反転昇降圧回路2Bとを備え、制御部5は、電力系統が停電状態の時に第1コンデンサC1の第1電圧および第2コンデンサC2の第2電圧が等しくなるように、双方向昇降圧回路2Aによる第1コンデンサC1の充放電制御と、双方向反転昇降圧回路2Bによる第2コンデンサC2の充放電制御を実行することを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発電装置に接続されるDC/DCコンバータと、
蓄電池に接続される双方向DC/DCコンバータと、
直流端が前記DC/DCコンバータおよび前記双方向DC/DCコンバータに接続され、交流端が単相3線式の第1電圧線、中性線および第2電圧線に接続されるDC/ACインバータと、
制御部と、
を備える蓄電システムであって、
前記双方向DC/DCコンバータは、
第1コンデンサを含み、昇圧動作および降圧動作を行う双方向昇降圧回路と、
前記第1コンデンサに直列接続された第2コンデンサを含み、反転昇圧動作および反転降圧動作を行う双方向反転昇降圧回路と、を備え、
前記第1コンデンサの第1電圧および前記第2コンデンサの第2電圧が、前記DC/ACインバータに印加され、かつ前記第1コンデンサおよび前記第2コンデンサの接続点が前記中性線に接続され、
前記制御部は、電力系統が停電状態の時に前記第1電圧および前記第2電圧が等しくなるように、前記双方向昇降圧回路による前記第1コンデンサの充放電制御と、前記双方向反転昇降圧回路による前記第2コンデンサの充放電制御とを実行する
ことを特徴とする蓄電システム。
【請求項2】
前記制御部は、
前記第1電圧が前記第2電圧よりも大きい場合、前記双方向昇降圧回路を降圧動作させて前記第1コンデンサを放電させるとともに、前記双方向反転昇降圧回路を反転昇圧動作させて前記第2コンデンサを充電する第1充放電制御を実行する一方、
前記第1電圧が前記第2電圧よりも小さい場合、前記双方向昇降圧回路を昇圧動作させて前記第1コンデンサを充電するとともに、前記双方向反転昇降圧回路を反転降圧動作させて前記第2コンデンサを放電させる第2充放電制御を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の蓄電システム。
【請求項3】
前記双方向DC/DCコンバータは、前記蓄電池側の接続端間に接続され、前記双方向昇降圧回路と前記双方向反転昇降圧回路とで共有される第3コンデンサを含み、
前記制御部は、前記蓄電池の残存容量がゼロまたは前記蓄電池が満充電状態の場合で、かつ前記発電装置の発電電力が前記DC/DCコンバータを介して前記DC/ACインバータの前記直流端に印加されている場合、
前記第1充放電制御において、前記第1コンデンサを放電させて前記第3コンデンサを充電するとともに、前記第3コンデンサを放電させて前記第2コンデンサを充電し、
前記第2充放電制御において、前記第2コンデンサを放電させて前記第3コンデンサを充電するとともに、前記第3コンデンサを放電させて前記第1コンデンサを充電する
ことを特徴とする請求項2に記載の蓄電システム。
【請求項4】
双方向DC/DCコンバータと、
直流端が前記双方向DC/DCコンバータに接続され、交流端が単相3線式の第1電圧線、中性線および第2電圧線に接続されるDC/ACインバータと、
制御部と、
を備える電力変換装置であって、
前記双方向DC/DCコンバータは、
第1コンデンサを含み、昇圧動作および降圧動作を行う双方向昇降圧回路と、
前記第1コンデンサに直列接続された第2コンデンサを含み、反転昇圧動作および反転降圧動作を行う双方向反転昇降圧回路と、を備え、
前記第1コンデンサの第1電圧および前記第2コンデンサの第2電圧が、前記DC/ACインバータに印加され、かつ前記第1コンデンサおよび前記第2コンデンサの接続点が前記中性線に接続され、
前記制御部は、電力系統が停電状態の時に前記第1電圧および前記第2電圧が等しくなるように、前記双方向昇降圧回路による前記第1コンデンサの充放電制御と、前記双方向反転昇降圧回路による前記第2コンデンサの充放電制御とを実行する
ことを特徴とする電力変換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電システムおよび電力変換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、太陽光発電用の電力変換装置として、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。
図4に示すように、特許文献1に記載の電力変換装置は、コンデンサC13と、チョークコイルL11、スイッチング素子S11およびダイオードD11で構成される昇圧チョッパと、直列接続された等しい静電容量のコンデンサC11、C12およびスイッチング素子S12~S15で構成されるDC/ACインバータ(2個のハーフブリッジインバータ)とを備える。
【0003】
特許文献1に記載の電力変換装置では、太陽電池PVから入力された電圧はコンデンサC13で平滑された後、昇圧チョッパによって昇圧される。昇圧チョッパは、昇圧した電圧をコンデンサC11、C12の両端に出力し、コンデンサC11、C12で等分に分圧する。DC/ACインバータは、コンデンサC11、C12の接続点を単相3線式の中性線に接続することで、単相3線出力が可能となる。
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の電力変換装置を電力系統が停電状態の時(以下、停電時)であって自立出力を行う時に用いると、DC/ACインバータの出力側のR-N間に接続される負荷とN-S間に接続される負荷の仕様(例えば、消費電力や突入電流のバラツキ等)の違いにより、R-N間とN-S間に電圧のアンバランス(アンバランス負荷)が生じる場合がある。この場合、コンデンサC11、C12の分圧電圧が等しい電圧にならず、DC/ACインバータの出力電圧は、負荷が大きい側で低下し、負荷が小さい側で上昇するという問題が生じる。
【0005】
上記の問題に対応した電力変換装置として、例えば、特許文献2に記載のものが知られている。
図5に示すように、特許文献2に記載の電力変換装置(DC/ACインバータ)は、直列接続された等しい静電容量のコンデンサC21、C22と、スイッチング素子S27、S28およびリアクトルL21で構成される中性線電圧調整回路と、スイッチング素子S21~S26およびダイオードD21で構成されるインバータ回路と、フィルタ回路と、制御部(CPU)とを備える。
【0006】
特許文献2に記載のDC/ACインバータでは、停電時かつ自立出力時に、下記のように自立出力電圧(第1直流電圧および第2直流電圧)のアンバランスに対応した動作を行う。第1直流電圧(第1直流電圧線DCL1および中性線NLの間の電圧)が第2直流電圧(中性線NLおよび第2直流電圧線DCL2の間の電圧)よりも大きい場合には、制御部は、スイッチング素子S27のオンデューティ比を大きくするとともに、スイッチング素子S28のオンデューティ比を小さくする。一方、第2直流電圧が第1直流電圧よりも大きい場合には、制御部は、スイッチング素子S28のオンデューティ比を大きくするとともに、スイッチング素子S27のオンデューティ比を小さくする。
【0007】
上記の制御により、特許文献2に記載のDC/ACインバータでは、単相3線式の第1交流電圧線ACL1と中性線NLの間および第2交流電圧線ACL2と中性線NLの間に電圧のアンバランスが生じても、コンデンサC21、C22の分圧電圧を等しい電圧に制御することができる。なお、インバータ回路からスイッチング素子S25、S26およびダイオードD21を削除してハーフブリッジ構成にしても、電圧のアンバランスに対応した動作が可能となる。
【0008】
しかしながら、特許文献2に記載のDC/ACインバータでは、中性線電圧調整回路の存在や、中性線電圧調整回路の制御を行うために必要な検出部等の存在が、DC/ACインバータの大型化および複雑化を招くという問題が生じる。
【0009】
太陽光発電機能を有した蓄電システムであるハイブリッド型蓄電システムは、太陽電池に接続されるDC/DCコンバータと、蓄電池に接続される双方向DC/DCコンバータと、DC/DCコンバータおよび双方向DC/DCコンバータに接続されるDC/ACインバータとを備える。ハイブリッド型蓄電システムにおいても、停電時に単相3線式の各線間の電圧のアンバランスに対応した動作が求められるが、DC/ACインバータに中性線電圧調整回路を追加した場合、上記特許文献2に記載のDC/ACインバータと同様の問題が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開平9-65657号公報
【特許文献2】特開2021-93861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、停電時に単相3線式の各線間の電圧のアンバランスを解消することが可能で、かつDC/ACインバータの簡素化を図ることが可能な蓄電システムおよび電力変換装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、本発明に係る蓄電システムは、
発電装置に接続されるDC/DCコンバータと、
蓄電池に接続される双方向DC/DCコンバータと、
直流端が前記DC/DCコンバータおよび前記双方向DC/DCコンバータに接続され、交流端が単相3線式の第1電圧線、中性線および第2電圧線に接続されるDC/ACインバータと、
制御部と、
を備える蓄電システムであって、
前記双方向DC/DCコンバータは、
第1コンデンサを含み、昇圧動作および降圧動作を行う双方向昇降圧回路と、
前記第1コンデンサに直列接続された第2コンデンサを含み、反転昇圧動作および反転降圧動作を行う双方向反転昇降圧回路と、を備え、
前記第1コンデンサの第1電圧および前記第2コンデンサの第2電圧が、前記DC/ACインバータに印加され、かつ前記第1コンデンサおよび前記第2コンデンサの接続点が前記中性線に接続され、
前記制御部は、電力系統が停電状態の時に前記第1電圧および前記第2電圧が等しくなるように、前記双方向昇降圧回路による前記第1コンデンサの充放電制御と、前記双方向反転昇降圧回路による前記第2コンデンサの充放電制御とを実行することを特徴とする。
【0013】
この構成では、双方向DC/DCコンバータが双方向昇降圧回路と双方向反転昇降圧回路とを備え、停電時に第1電圧と第2電圧とが等しくなるように、制御部が双方向昇降圧回路による第1コンデンサの充放電制御と双方向反転昇降圧回路による第2コンデンサの充放電制御とを実行するので、従来のDC/ACインバータが備える中性線電圧調整回路が不要になる。したがって、この構成によれば、停電時に単相3線式の各線間の電圧のアンバランスを解消することが可能で、かつDC/ACインバータの簡素化を図ることが可能となる。
【0014】
前記蓄電システムにおいて、
前記制御部は、
前記第1電圧が前記第2電圧よりも大きい場合、前記双方向昇降圧回路を降圧動作させて前記第1コンデンサを放電させるとともに、前記双方向反転昇降圧回路を反転昇圧動作させて前記第2コンデンサを充電する第1充放電制御を実行する一方、
前記第1電圧が前記第2電圧よりも小さい場合、前記双方向昇降圧回路を昇圧動作させて前記第1コンデンサを充電するとともに、前記双方向反転昇降圧回路を反転降圧動作させて前記第2コンデンサを放電させる第2充放電制御を実行するよう構成できる。
【0015】
前記蓄電システムは、
前記双方向DC/DCコンバータは、前記蓄電池側の接続端間に接続され、前記双方向昇降圧回路と前記双方向反転昇降圧回路とで共有される第3コンデンサを含み、
前記制御部は、前記蓄電池の残存容量がゼロまたは前記蓄電池が満充電状態の場合で、かつ前記発電装置の発電電力が前記DC/DCコンバータを介して前記DC/ACインバータの前記直流端に印加されている場合、
前記第1充放電制御において、前記第1コンデンサを放電させて前記第3コンデンサを充電するとともに、前記第3コンデンサを放電させて前記第2コンデンサを充電し、
前記第2充放電制御において、前記第2コンデンサを放電させて前記第3コンデンサを充電するとともに、前記第3コンデンサを放電させて前記第1コンデンサを充電するよう構成できる。
【0016】
上記課題を解決するために、本発明に係る電力変換装置は、
双方向DC/DCコンバータと、
直流端が前記双方向DC/DCコンバータに接続され、交流端が単相3線式の第1電圧線、中性線および第2電圧線に接続されるDC/ACインバータと、
制御部と、
を備える電力変換装置であって、
前記双方向DC/DCコンバータは、
第1コンデンサを含み、昇圧動作および降圧動作を行う双方向昇降圧回路と、
前記第1コンデンサに直列接続された第2コンデンサを含み、反転昇圧動作および反転降圧動作を行う双方向反転昇降圧回路と、を備え、
前記第1コンデンサの第1電圧および前記第2コンデンサの第2電圧が、前記DC/ACインバータに印加され、かつ前記第1コンデンサおよび前記第2コンデンサの接続点が前記中性線に接続され、
前記制御部は、電力系統が停電状態の時に前記第1電圧および前記第2電圧が等しくなるように、前記双方向昇降圧回路による前記第1コンデンサの充放電制御と、前記双方向反転昇降圧回路による前記第2コンデンサの充放電制御とを実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、停電時に単相3線式の各線間の電圧のアンバランスを解消することが可能で、かつDC/ACインバータの簡素化を図ることが可能な蓄電システムおよび電力変換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図2】本発明に係る蓄電システムにおいて、双方向チョッパが降圧動作を行い、双方向反転チョッパが反転昇圧動作を行っている時の電流の流れを示す図である。
【
図3】本発明に係る蓄電システムにおいて、双方向チョッパが昇圧動作を行い、双方向反転チョッパが反転降圧動作を行っている時の電流の流れを示す図である。
【
図4】従来の太陽光発電用の電力変換装置を示す図である。
【
図5】中性線電圧調整回路を備える従来のDC/ACインバータを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る蓄電システムおよび電力変換装置の実施形態について説明する。
【0020】
図1に、本発明の一実施形態に係るハイブリッド型蓄電システム1を示す。ハイブリッド型蓄電システム1は、太陽光発電機能を有した電力変換装置(蓄電システム)であって、双方向DC/DCコンバータ2と、DC/ACインバータ3と、DC/DCコンバータ4と、制御部5と、直流端T1~T4と、自立出力端U、O、Wとを備える。
【0021】
直流端T1、T2は、双方向DC/DCコンバータ2と蓄電池BTとを接続する端子である。直流端T3、T4は、DC/DCコンバータ4と太陽電池PV(本発明の「発電装置」に相当)とを接続する端子である。自立出力端U、O、Wは、DC/ACインバータ3と単相3線式の第1電圧線、中性線および第2電圧線とを接続する端子である。
【0022】
自立出力端Uは第1電圧線に接続され、自立出力端Oは中性線に接続され、自立出力端Wは第2電圧線に接続される。自立出力端U-O間(第1電圧線と中性線との間)および自立出力端O-W間(中性線と第2電圧線との間)に、負荷(例えば、家電製品)が接続される。
【0023】
ハイブリッド型蓄電システム1は、自立出力端U、O、Wとは別の経路で単相3線式の第1電圧線、中性線および第2電圧線に接続される系統接続端(不図示)と、DC/ACインバータ3と自立出力端U、O、Wおよび系統接続端との間に設けられたリレー回路(不図示)とを備える。リレー回路は、例えば、電力系統が停電状態の時(停電時)にDC/ACインバータ3と系統接続端との電気的接続を切り離し、電力系統が通電状態の時(通電時)にDC/ACインバータ3と自立出力端U、O、Wとの電気的接続を切り離す。
【0024】
双方向DC/DCコンバータ2は、本発明の「双方向昇降圧回路」に相当する双方向チョッパ2Aと、本発明の「双方向反転昇降圧回路」に相当する双方向反転チョッパ2Bとを備える。双方向チョッパ2Aは、制御部5の制御下で昇圧動作および降圧動作を行う。双方向反転チョッパ2Bは、制御部5の制御下で反転昇圧動作および反転降圧動作を行う。反転昇圧動作は、出力の極性が入力の極性に対して反転する昇圧動作であり、反転降圧動作は、出力の極性が入力の極性に対して反転する降圧動作である。
【0025】
双方向チョッパ2Aは、第1コンデンサC1と、スイッチング素子Q1と、ダイオードD1と、スイッチング素子Q2と、ダイオードD2と、チョークコイルL1と、第3コンデンサC3とで構成される。
【0026】
第1コンデンサC1の一端は、DC/ACインバータ3の直流端Taに接続されるとともに、スイッチング素子Q1およびチョークコイルL1を介して蓄電池BT側の直流端T1に接続される。第1コンデンサC1の他端(後述する第2コンデンサC2との接続点X1)は、DC/ACインバータ3を介して自立出力端Oに接続されるとともに、蓄電池BT側の直流端T2に接続される。第3コンデンサC3は、直流端T1、T2間に接続される。スイッチング素子Q2は、スイッチング素子Q1を介して第1コンデンサC1に並列接続されるとともに、チョークコイルL1を介して第3コンデンサC3に並列接続される。ダイオードD1、D2は、スイッチング素子Q1、Q2の電流路に逆方向に並列接続される。
【0027】
双方向反転チョッパ2Bは、第2コンデンサC2と、スイッチング素子Q3と、ダイオードD3と、スイッチング素子Q4と、ダイオードD4と、チョークコイルL2と、第3コンデンサC3とで構成される。
【0028】
第2コンデンサC2の一端は、第1コンデンサC1の他端に接続される。第2コンデンサC2の他端は、DC/ACインバータ3の直流端Tbに接続されるとともに、スイッチング素子Q3、Q4を介して蓄電池BT側の直流端T1に接続される。チョークコイルL2は、スイッチング素子Q4を介して第2コンデンサC2に並列接続されるとともに、スイッチング素子Q3を介して第3コンデンサC3に並列接続される。ダイオードD3、D4は、スイッチング素子Q3、Q4の電流路に逆方向に並列接続される。
【0029】
第1コンデンサC1および第2コンデンサC2は、上記のとおり、直列接続されて分圧回路を構成する。第1コンデンサC1および第2コンデンサC2には、等しい静電容量のコンデンサを用いることが好ましい。
【0030】
スイッチング素子Q1~Q4には、例えば、MOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)、SiC(シリコンカーバイド)-MOSFET、GaN(窒化ガリウム)-MOSFET等の半導体スイッチを用いることができる。ダイオードD1~D4には、スイッチング素子Q1~Q4とは独立した外付けダイオードを用いてもよいし、スイッチング素子Q1~Q4の寄生ダイオードを用いてもよいし、その両方でもよい。
【0031】
DC/ACインバータ3は、第4コンデンサC4と、スイッチング素子Q5~Q8およびダイオードD5~D8を含むインバータ回路と、チョークコイルL3、L4、第5コンデンサC5および第6コンデンサC6を含むフィルタ回路と、直流端Ta、Tbと、交流端Tu、To、Twとを備える。
【0032】
第4コンデンサC4は直流端Ta、Tb間に接続される。スイッチング素子Q5、Q6の接続点X2は、チョークコイルL4を介して交流端Twに接続され、スイッチング素子Q7、Q8の接続点X3は、チョークコイルL3を介して交流端Tuに接続される。第5コンデンサC5および第6コンデンサC6の接続点X4は、交流端Toに接続される。交流端Tu、To、Twは、リレー回路(不図示)を介して、自立出力端U、O、Wおよび系統接続端(不図示)に接続される。
【0033】
DC/DCコンバータ4は、第7コンデンサC7と、第8コンデンサC8と、チョークコイルL5と、スイッチング素子Q9と、ダイオードD9、D10とを備える。
【0034】
第7コンデンサC7は直流端T3、T4間に接続され、第8コンデンサC8は直流端Ta、Tb間に接続される。チョークコイルL5、スイッチング素子Q9およびダイオードD9、D10は、第7コンデンサC7と第8コンデンサC8との間で昇圧チョッパを構成する。ダイオードD9は、スイッチング素子Q9の電流路に逆方向に並列接続される。
【0035】
制御部5は、スイッチング素子Q1~Q9をオン/オフさせるためのスイッチング素子Q1~Q9の各駆動回路と、各駆動回路に制御信号を送るための制御回路とを含む。制御部5は、アナログ回路で構成されてもよいし、マイクロコントローラやDSP等のデジタル回路で構成されてもよいし、アナログ回路とデジタル回路とを組み合わせた回路で構成されてもよい。また、制御部5は、第1コンデンサC1の端子間の電圧(本発明の「第1電圧」に相当)および第2コンデンサC2の端子間の電圧(本発明の「第2電圧」に相当)を検出するセンサ部を含む。
【0036】
制御部5は、停電時に第1コンデンサC1の電圧と第2コンデンサC2の電圧とが等しくなるように、双方向チョッパ2Aによる第1コンデンサC1の充放電制御を実行するとともに、双方向反転チョッパ2Bによる第2コンデンサC2の充放電制御を実行する。通電時においては、制御部5は、第1コンデンサC1の電圧と第2コンデンサC2の電圧とを等しくする制御を実行しない。
【0037】
停電時かつ蓄電池BT側から自立出力端U、O、W側への電力供給を行う時(自立出力時)に、第1コンデンサC1の電圧と第2コンデンサC2の電圧とが等しい場合、制御部5は、双方向チョッパ2Aに昇圧動作または降圧動作を行わせるとともに、双方向反転チョッパ2Bに反転昇圧動作または反転降圧動作を行わせる。これにより、第1コンデンサC1の電圧と第2コンデンサC2の電圧とを安定化させる(第1コンデンサC1の電圧と第2コンデンサC2の電圧とが等しい状態を維持する)。
【0038】
自立出力時に、単相3線式の第1電圧線と中性線の間および第2電圧線と中性線の間に電圧のアンバランス(アンバランス負荷)が生じた場合、第1コンデンサC1の電圧と第2コンデンサC2の電圧とが等しくなるように制御されないと、自立出力端U-O間の自立出力電圧と自立出力端O-W間の自立出力電圧もアンバランスになる。そこで、制御部5は、第1コンデンサC1の電圧と第2コンデンサC2の電圧とが等しくなるように、以下のような制御を実行する。
【0039】
例えば、アンバランス負荷が生じ、第1コンデンサC1の電圧が目標電圧よりも上昇し、第2コンデンサC2の電圧が目標電圧よりも低下した場合、制御部5は、双方向チョッパ2Aに降圧動作を行わせ、双方向反転チョッパ2Bに反転昇圧動作を行わせる(本発明の「第1充放電制御」に相当)。
図2に、その時の電流の流れを示す。
【0040】
図2および後述する
図3では、蓄電池BTは充放電可能な状態である(蓄電池BTは満充電状態ではなく、残存容量がゼロではない)ものとし、かつ太陽電池PVの発電電力がDC/DCコンバータ4により昇圧されて、第4コンデンサC4の両端に印加されているものとする。
【0041】
図2(A)の状態の双方向チョッパ2Aでは、スイッチング素子Q1がオン、スイッチング素子Q2がオフしているので、第1コンデンサC1→スイッチング素子Q1→チョークコイルL1→直流端T1(→蓄電池BT)の経路で電流が流れ、チョークコイルL1にエネルギーが蓄積される。
図2(B)の状態の双方向チョッパ2Aでは、スイッチング素子Q1、Q2がオフしているので、チョークコイルL1に蓄積されたエネルギーが放出され、チョークコイルL1→直流端T1(→蓄電池BT)→直流端T2→ダイオードD2の経路で電流が流れる。このような双方向チョッパ2Aの降圧動作により、第1コンデンサC1が放電され、蓄電池BTが充電されるので、第1コンデンサC1の電圧は低下する。
【0042】
図2(A)の状態の双方向反転チョッパ2Bでは、スイッチング素子Q3がオン、スイッチング素子Q4がオフしているので、直流端T1→スイッチング素子Q3→チョークコイルL2→直流端T2の経路で電流が流れ、チョークコイルL2にエネルギーが蓄積される。
図2(B)の状態の双方向反転チョッパ2Bでは、スイッチング素子Q3、Q4がオフしているので、チョークコイルL2に蓄積されたエネルギーが放出され、チョークコイルL2→第2コンデンサC2→ダイオードD4→チョークコイルL2の経路で電流が流れる。双方向反転チョッパ2Bでは、
図2(A)の期間は
図2(B)の期間よりも長くなる。このような双方向反転チョッパ2Bの反転昇圧動作により、蓄電池BTが放電されて、第2コンデンサC2が充電されるので、第2コンデンサC2の電圧は上昇する。
【0043】
双方向チョッパ2Aに降圧動作を行わせ、かつ双方向反転チョッパ2Bに反転昇圧動作を行わせる制御(第1充放電制御)により、第1コンデンサC1の電圧と第2コンデンサC2の電圧とが等しくなる。その結果、自立出力端U-O間の自立出力電圧と自立出力端O-W間の自立出力電圧とのアンバランスが解消される。なお、
図2には示していないが、第1充放電制御には、スイッチング素子Q1がオン、スイッチング素子Q2~Q4がオフになる状態と、スイッチング素子Q3がオン、スイッチング素子Q1、Q2、Q4がオフになる状態とが存在する。
【0044】
一方、アンバランス負荷が生じ、第1コンデンサC1の電圧が目標電圧よりも低下し、第2コンデンサC2の電圧が目標電圧よりも上昇した場合、制御部5は、双方向チョッパ2Aに昇圧動作を行わせ、双方向反転チョッパ2Bに反転降圧動作を行わせる(本発明の「第2充放電制御」に相当)。
図3に、その時の電流の流れを示す。
【0045】
図3(A)の状態の双方向チョッパ2Aでは、スイッチング素子Q2がオン、スイッチング素子Q1がオフしているので、蓄電池BTが放電されて、直流端T1→チョークコイルL1→スイッチング素子Q2→直流端T2の経路で電流が流れ、チョークコイルL1にエネルギーが蓄積される。
図3(B)の状態の双方向チョッパ2Aでは、スイッチング素子Q1、Q2がオフしているので、蓄電池BTが放電されるとともにチョークコイルL1に蓄積されたエネルギーが放出されて、直流端T1→チョークコイルL1→ダイオードD1→第1コンデンサC1→直流端T2の経路で電流が流れる。このような双方向チョッパ2Aの昇圧動作により、蓄電池BTが放電されて、第1コンデンサC1が充電されるので、第1コンデンサC1の電圧は上昇する。
【0046】
図3(A)の状態の双方向反転チョッパ2Bでは、スイッチング素子Q4がオン、スイッチング素子Q3がオフしているので、第2コンデンサC2→スイッチング素子Q4→チョークコイルL2→第2コンデンサC2の経路で電流が流れ、チョークコイルL2にエネルギーが蓄積される。
図3(B)の状態の双方向反転チョッパ2Bでは、スイッチング素子Q3、Q4がオフしているので、チョークコイルL2に蓄積されたエネルギーが放出され、チョークコイルL2→ダイオードD3→直流端T1(→蓄電池BT)の経路で電流が流れる。双方向反転チョッパ2Bでは、
図3(A)の期間は
図3(B)の期間よりも短くなる。このような双方向反転チョッパ2Bの反転降圧動作により、第2コンデンサC2が放電されて、蓄電池BTが充電されるので、第2コンデンサC2の電圧は低下する。
【0047】
双方向チョッパ2Aに昇圧動作を行わせ、かつ双方向反転チョッパ2Bに反転降圧動作を行わせる制御(第2充放電制御)により、第1コンデンサC1の電圧と第2コンデンサC2の電圧とが等しくなる。その結果、自立出力端U-O間の自立出力電圧と自立出力端O-W間の自立出力電圧とのアンバランスが解消される。なお、
図3には示していないが、第2充放電制御には、スイッチング素子Q2がオン、スイッチング素子Q1、Q3、Q4がオフになる状態と、スイッチング素子Q4がオン、スイッチング素子Q1~Q3がオフになる状態とが存在する。
【0048】
図2の状態において蓄電池BTの残存容量がゼロの場合、制御部5は、双方向チョッパ2Aに降圧動作を行わせ、第1コンデンサC1を放電させて第3コンデンサC3を充電するとともに、双方向反転チョッパ2Bに反転昇圧動作を行わせ、第3コンデンサC3を放電させて第2コンデンサC2を充電する。このように、蓄電池BTの充放電を行うことなく第3コンデンサC3の充放電を行うことで、第1コンデンサC1の電圧と第2コンデンサC2の電圧が等しくなる。
【0049】
図3の状態において蓄電池BTの残存容量がゼロの場合、制御部5は、双方向反転チョッパ2Bに反転降圧動作を行わせ、第2コンデンサC2を放電させて第3コンデンサC3を充電するとともに、双方向チョッパ2Aに昇圧動作を行わせ、第3コンデンサC3を放電させて第1コンデンサC1を充電する。このように、蓄電池BTの充放電を行うことなく第3コンデンサC3の充放電を行うことで、第1コンデンサC1の電圧と第2コンデンサC2の電圧が等しくなる。
【0050】
なお、
図2または
図3の状態において蓄電池BTの残存容量がゼロの場合で、かつ太陽電池PVの発電電力に自立出力端U、O、W側へ供給しても使い切れない余剰電力がある場合、制御部5は、第3コンデンサC3を充電する際に余剰電力を蓄電池BTに供給して、蓄電池BTの充電を行う。
【0051】
図2または
図3の状態において蓄電池BTが満充電状態の場合、第1充放電制御時および第2充放電制御時に、上記と同様に、蓄電池BTの充放電を行う代わりに第3コンデンサC3の充放電を行うことで、第1コンデンサC1の電圧と第2コンデンサC2の電圧を等しくすることができる。
【0052】
上記のとおり、ハイブリッド型蓄電システム1では、双方向DC/DCコンバータ2が双方向チョッパ2Aと双方向反転チョッパ2Bとを備え、停電時に第1コンデンサC1の電圧と第2コンデンサC2の電圧とが等しくなるように、制御部5が双方向チョッパ2Aによる第1コンデンサC1の充放電制御と双方向反転チョッパ2Bによる第2コンデンサC2の充放電制御とを実行するので、従来のDC/ACインバータが備える中性線電圧調整回路が不要になる。したがって、ハイブリッド型蓄電システム1によれば、停電時に単相3線式の各線間の電圧のアンバランスを解消することが可能で、かつDC/ACインバータ3の簡素化を図ることが可能となる。
【0053】
また、ハイブリッド型蓄電システム1では、停電時および通電時において、双方向DC/DCコンバータ2が行う昇降圧動作の昇降圧比が双方向チョッパ2Aと双方向反転チョッパ2Bとで分担されるので、双方向DC/DCコンバータ2の電力変換効率を改善することができる。特に、低電圧の蓄電池BTが接続される場合に、改善効果が大きくなる。
【0054】
例えば、蓄電池BTの電圧が100[V]、第4コンデンサC4の端子間の電圧が400[V]の場合、双方向DC/DCコンバータ2を300[V]の電圧差で動作させる必要がある。仮に、双方向DC/DCコンバータ2が双方向チョッパ2Aのみで構成されていた場合、双方向チョッパ2Aが300[V]の電圧差で昇降圧動作を行うため、電力変換効率が悪化する。
【0055】
これに対して、双方向DC/DCコンバータ2が双方向チョッパ2Aと双方向反転チョッパ2Bとで構成されている本実施形態の場合、双方向チョッパ2Aを100[V]の電圧差(第1コンデンサC1の電圧が200[V])で動作させ、双方向反転チョッパ2Bも100[V]の電圧差(第2コンデンサC2の電圧が200[V])で動作させればよい。このように、本実施形態では、300[V]の電圧差から100[V]の電圧差に低減できるので、双方向DC/DCコンバータ2の電力変換効率が改善される。
【0056】
以上、本発明に係る蓄電システムおよび電力変換装置の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【0057】
本発明に係る蓄電システムは、発電装置に接続されるDC/DCコンバータと、蓄電池に接続される双方向DC/DCコンバータと、直流端がDC/DCコンバータおよび双方向DC/DCコンバータに接続され、交流端が単相3線式の第1電圧線、中性線および第2電圧線に接続されるDC/ACインバータと、制御部と、を備える蓄電システムであって、双方向DC/DCコンバータは、第1コンデンサを含み、昇圧動作および降圧動作を行う双方向昇降圧回路と、第1コンデンサに直列接続された第2コンデンサを含み、反転昇圧動作および反転降圧動作を行う双方向反転昇降圧回路と、を備え、第1コンデンサの第1電圧および第2コンデンサの第2電圧が、DC/ACインバータに印加され、かつ第1コンデンサおよび第2コンデンサの接続点が中性線に接続され、制御部は、電力系統が停電状態の時に第1電圧および第2電圧が等しくなるように、双方向昇降圧回路による第1コンデンサの充放電制御と、双方向反転昇降圧回路による第2コンデンサの充放電制御とを実行するのであれば、適宜構成を変更できる。
【0058】
例えば、本発明の双方向昇降圧回路は、双方向チョッパ2Aに限定されるものではなく、本発明の双方向反転昇降圧回路は、双方向反転チョッパ2Bに限定されるものではない。
【0059】
上記実施形態では、太陽電池PVの出力電圧(発電電圧)をDC/DCコンバータ4に入力しているが、太陽電池PV以外の発電装置から出力される直流の出力電圧を、DC/DCコンバータ4に入力してもよい。また、電動車に搭載された電池を充放電制御するDC/DCコンバータを備えた充放電スタンドを追加してもよい。
【0060】
本発明に係る電力変換装置は、双方向DC/DCコンバータと、直流端が双方向DC/DCコンバータに接続され、交流端が単相3線式の第1電圧線、中性線および第2電圧線に接続されるDC/ACインバータと、制御部と、を備える電力変換装置であって、双方向DC/DCコンバータは、第1コンデンサを含み、昇圧動作および降圧動作を行う双方向昇降圧回路と、第1コンデンサに直列接続された第2コンデンサを含み、反転昇圧動作および反転降圧動作を行う双方向反転昇降圧回路と、を備え、第1コンデンサの第1電圧および第2コンデンサの第2電圧が、DC/ACインバータに印加され、かつ第1コンデンサおよび第2コンデンサの接続点が中性線に接続され、制御部は、電力系統が停電状態の時に第1電圧および第2電圧が等しくなるように、双方向昇降圧回路による第1コンデンサの充放電制御と、双方向反転昇降圧回路による第2コンデンサの充放電制御とを実行するのであれば、適宜構成を変更できる。
【0061】
例えば、上記実施形態のハイブリッド型蓄電システム1から太陽光発電機能を発揮するための構成(DC/DCコンバータ4および制御部5のDC/DCコンバータ4を制御する部分等)を取り除いた蓄電システムが、本発明に係る電力変換装置に相当する。
【符号の説明】
【0062】
1 ハイブリッド型蓄電システム
2 双方向DC/DCコンバータ
2A 双方向チョッパ
2B 双方向反転チョッパ
3 DC/ACインバータ
4 DC/DCコンバータ
5 制御部