IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社グルマンディーズの特許一覧

<>
  • 特開-商品取引システム 図1
  • 特開-商品取引システム 図2
  • 特開-商品取引システム 図3
  • 特開-商品取引システム 図4
  • 特開-商品取引システム 図5
  • 特開-商品取引システム 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024020782
(43)【公開日】2024-02-15
(54)【発明の名称】商品取引システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240207BHJP
【FI】
G06Q30/06 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022123225
(22)【出願日】2022-08-02
(71)【出願人】
【識別番号】398043193
【氏名又は名称】株式会社グルマンディーズ
(74)【代理人】
【識別番号】100085316
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 三雄
(74)【代理人】
【識別番号】100171572
【弁理士】
【氏名又は名称】塩田 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100213425
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 正憲
(74)【代理人】
【識別番号】100221707
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100104259
【弁理士】
【氏名又は名称】寒川 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100224915
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 茉友
(72)【発明者】
【氏名】久保田 秀一
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB22
(57)【要約】
【課題】 従来技術において、仮想空間内に情報アイテムは、ユーザーが、その仮想空間からログアウトするなどして現実空間での活動に戻れば、ユーザーは前記情報アイテムをとのつながりが絶たれる。
【解決手段】 サーバー2内に構築された仮想空間3と、前記仮想空間3にインターネットWを介して接続可能な情報端末4と、前記仮想空間3内において設定されてなると共に、価値特定情報5及び特定条件6を含むデータからなる価値対象7と、前記価値特定情報5に相当する対価8の支出及び前記特定条件6を満たしたことにより出力される識別情報9と、を備え、前記識別情報9は、前記価値対象7との関連情報を有する現実空間Rにおける商品10を特定する商品特定情報11を含む商品取引システム。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバー内に構築された仮想空間と、
前記仮想空間にインターネットを介して接続可能な情報端末と、
前記仮想空間内において設定されてなると共に、価値特定情報及び特定条件を含むデータからなる価値対象と、
前記価値特定情報に相当する対価の支出及び前記特定条件を満たしたことにより出力される識別情報と、を備え、
前記識別情報は、前記価値対象との関連情報を有する現実空間における商品を特定する商品特定情報を含む
ことを特徴とする商品取引システム。
【請求項2】
前記特定条件が、前記仮想空間内において使用することができる情報アイテムの仮想空間内での取得である
ことを特徴とする請求項1に記載の商品取引システム。
【請求項3】
前記特定条件が、前記仮想空間内において設定された仮想位置の位置情報の取得である
ことを特徴とする請求項1に記載の商品取引システム。
【請求項4】
前記特定条件が、前記仮想空間内において設定された特定情報の入力である
ことを特徴とする請求項1に記載の商品取引システム。
【請求項5】
前記価値特定情報にNFT(Non-Fungible Token)が含まれる
ことを特徴とする請求項1に記載の商品取引システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品の取引システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットに接続されたサーバー内に情報技術をもって仮想空間を構築し、ユーザーが情報端末を用いてインターネットに接続し、前記仮想空間中で他人とコミュニケーションや情報交換、さらには、ショッピングを楽しむことができる仮想空間システムが実用化されている。仮想空間内では、多数のユーザーが同時に同じ仮想空間を体験することができるだけでなく、自分自身が占有できるデジタルアイテムを購入して所有することも可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-036253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来技術は、仮想空間内で入手したデジタルアイテムは、仮想空間内でのみ所有する楽しみを享有できるものであり、ユーザーが仮想空間からログアウトするなどすれば、デジタルアイテムを所有したことの楽しみを現実世界ではなんら共有できないものであった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、上記課題を解決する手段として本発明に係る商品取引システムは、サーバー内に構築された仮想空間と、前記仮想空間にインターネットを介して接続可能な情報端末と、前記仮想空間内において設定されてなると共に、価値特定情報及び特定条件を含むデータからなる価値対象と、前記価値特定情報に相当する対価の支出及び前記特定条件を満たしたことにより出力される識別情報と、を備え、前記識別情報は、前記価値対象との関連情報を有する現実空間における商品を特定する商品特定情報を含むことを特徴とする。
【0006】
現実空間とは、人間が身体を移動させることができる空間をいう。仮想空間とは、情報端末が備えるモニターに映し出されたデジタル情報によって構成される視覚で認知できる仮想の空間をいう。
【0007】
商品としては、アクセサリー、電子機器、玩具、文具、携帯情報端末用品、または、音楽媒体などが好ましい。
【0008】
前記商品が有する、前記価値対象との関連情報としては、例えば特定のキャラクターを表すもの、特定のスポーツチームのメンバーを表すもの、特定のアイドルグループのメンバー、特定の動物、植物、食品、乗り物、建築物、人物、若しくは風景を表すもの、又は、前記のいずれかの表すものを連想させるものを商品及び価値対象のいずれも備えるなどであることが好ましい。
【0009】
また、前記特定条件は、前記仮想空間内において使用することができる情報アイテムの仮想空間内での取得であることとしても好ましい。
【0010】
情報アイテムは、前記端末を介して前記仮想空間においてユーザーが五感の一部を用いて感じることができる情報であって、例えば、キャラクターのアイコン、ユーザーが仮想空間内で使用するアバターAに装着させるための小物や衣服の表示物、及び仮想空間内で所有することができる建物や動物の表示物、音楽情報、条件に合わせて端末から発生される臭い情報、振動を用いた触覚による感知可能情報などから適宜選択されるものであることが好ましい。
【0011】
さらに、前記特定条件は、前記仮想空間内において設定された仮想位置の位置情報の取得であることとしても好ましい。
【0012】
さらにまた、前記特定条件が、前記仮想空間内において設定された特定情報の入力であることとしても好ましい。
【0013】
また、前記価値特定情報にNFT(Non-Fungible Token)が含まれるとしても好ましい。これにより、前記価値対象ごとに前記識別情報に付随させる価値を別個に設定することができ、例えば外観上同じ外観の情報アイテムを取得しようとする場合でも、その価値特定情報によって、仮想空間内で入手できる情報アイテムを異なるものとすることができる。具体的には、同じ外観を有する情報アイテムを、だれでも購入することができる仮想空間内の店舗で購入した場合と、特別な仮想空間内のイベント会場で購入した場合とで価値特定情報に含まれるNFTの価値を異ならせることで、仮想空間内で入手できる情報アイテムが異なるという場合がある。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、仮想空間において前記特定条件及び前記価値特定情報に相当する対価の支出及び特定条件を満たすことによって、価値対象に関連性を有する現実空間における商品を入手することができる。
【0015】
識別情報を出力するために、特定条件だけでなく、価値特定情報に相当する対価の支出を必要とすることで、特定条件が同一であっても、出力される識別情報を異ならせることができる。これにより、同一の特定条件であっても現実空間において入手することができる商品を異ならせることができる。
【0016】
価値特定情報にNFTが含まれることによって、仮想空間内において価値対象を取得するために必要な仮想空間内における価値の独自性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】商品取引システム1のシステム構造を示す概略図である。
図2】価値対象7を構成する要素を説明する概略図である。
図3】仮想空間3において情報アイテム12を取得する工程を示す図である。
図4】仮想空間3において位置情報13を取得する工程を示す図である。
図5】仮想空間3において特定情報14の入力工程を示す図である。
図6】取得した識別情報9を用いて現実空間Rにおいて商品10を取得する様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る実施の形態を、図を参照しながら詳しく説明する。
【0019】
本発明に係る商品取引システム1は、図1に示すように、インターネットWに接続されたサーバー2内に構築された仮想空間3と、インターネットWを介して仮想空間3に接続可能な情報端末4a、4bが設けられてなる。なお、以下において情報端末4a、4bを合わせて情報端末4ということがあり、また、情報端末4は、サーバー2に対してさらに多数の端末が同時に接続することができる。
【0020】
さらに、仮想空間3内において設定されてなると共に、価値特定情報5及び特定条件6を含むデータからなる価値対象7と、価値特定情報5に相当する対価8の支出及び前記特定条件6を満たしたことにより出力される識別情報9と、を備え、識別情報9は、価値対象7との関連情報Sを有する現実空間Rにおける商品10を特定する商品特定情報11を含む。
【0021】
本発明において、現実空間Rは仮想空間3以外におけるユーザーの活動空間であり、商品10をユーザー自身が使用することを目的として入手することができる空間をいう。現実空間Rは、商品10をユーザーが手に取って入手することができる物質世界における店舗、若しくはイベント会場であることが好ましく、さらにユーザーの身体の移動が可能な生活空間を含めることができる。なお、商品10は、ユーザーがEC (Electronic Commerce) サイトを通じて入手し、生活空間において所有することができるものであってもよい。
【0022】
本発明において仮想空間3は、デジタル情報によってサーバー2に構築された可視化可能な仮想の世界であると共に、インターネットWを通じて他人との交流を行うことができる情報空間を意味する。ユーザーは、インターネットWに接続された情報端末4からの操作を通じて仮想空間3にアクセスすることができる。情報端末4の種類は問わないが、携帯型情報端末、デスクトップ型情報端末、またはヘッドセット型情報端末などであることが好ましく、情報端末4が備えるディスプレイDなどの表示装置を介して、仮想空間3が構築する仮想の世界をユーザーが視認して認識可能な端末装置である。なお、仮想空間3を構築するサーバー2は、1台のサーバーで構成されてもよいが、複数台のサーバーがネットワークを介して接続された状態で1つの仮想空間3を構成することとしても好ましい。
【0023】
なお、サーバー2は、インターネットWに接続可能な通信手段、仮想空間3の構造などを記憶するためのメモリなどからなる記憶手段、及びユーザーが仮想空間3内で希望する活動の結果を情報端末4へ送信するための演算装置などのハードウェアを有する。
【0024】
また、情報端末4は、サーバー2に対してアクセスする際のユーザー認証データの入力手段、サーバー2に対してユーザー情報を送信し、サーバー2から仮想空間3の映像情報などを受信する受信する送受信装置、及びこれらの情報を保存する記憶手段、並びに前記情報を処理するための演算装置などのハードウェアを有する。
【0025】
図3は、仮想空間3において情報アイテム12を取得する工程を示す図である。情報端末4を介して仮想空間3にアクセスしたユーザーは、仮想空間3内に構成された共有空間3aに入り、活動することができる。活動の種類としては特に限定されないが、共有空間3a内に仮想空間3にアクセスしている他のユーザーとコミュニケーションを取ることができる。
【0026】
また、共有空間3a内に仮想の店舗3bが設置されていれば、店舗3bにおいて価値特定情報5が設定されている情報アイテム12は、対価8を支出して入手することができる。さらに、共有空間3a内に仮想のイベントスペース3cが設置されていれば、ユーザーはイベントスペース3cで開催されている価値特定情報5が設定されたイベントに対価8を支出することによって参加することで、情報アイテム12を入手してもよい。なお、ユーザーは、他のユーザーが所有する価値特定情報5が設定された情報アイテム12を、対価8を支出することによって譲り受けることで入手してもよい。なお、情報アイテム12が異なれば、その情報アイテム12を入手するために必要な対価8は異なる場合があり、また、情報アイテム12ごとに価値特定情報5も異なる場合がある。
【0027】
情報アイテム12は、端末4a、4bを介して仮想空間3においてユーザーが五感の一部を用いて感じることができる情報であって、例えば、キャラクターのアイコン、ユーザーが仮想空間内で使用するアバターAに装着させるための小物や衣服の表示物、及び仮想空間内で所有することができる建物や動物の表示物、音楽情報、条件に合わせて端末から発生される臭い情報、振動を用いた触覚による感知可能情報などから適宜選択されるものであることが好ましい。
【0028】
仮想空間3において入手可能な情報アイテム12が示されたユーザーは、図3に示すように、仮想空間3において対価8を支出し、所望する情報アイテム12を選択することによって、その情報アイテム12を入手することができる。情報アイテム12を入手したユーザーは、情報アイテム12ごとに仮想空間3において設定された使用態様に従って情報アイテム12を使用することができる。例えば、入手した情報アイテム12が、ユーザーのアバターAに装着できる衣服のアイテム122である場合には、アイテム122を着たアバターAに変更することができる。また、入手した情報アイテム12が、ユーザーのアバターAの手に持たせることができるアクセサリー121である場合には、アバターAに121を持たせることができる。さらに、ユーザーが仮想空間3において、自分の意思で装飾や内装・外装などを変更できるプライベート空間3dを所有している場合に、入手した情報アイテム12が、プライベート空間3dに建設された仮想ハウスHに設置できる仮想家具123である場合には、仮想ハウスHの内部に仮想家具123を配置して、仮想ハウスHの内装を変更することができる。
【0029】
特定条件6は、仮想空間3内において使用することができる情報アイテム12の仮想空間3内での取得であることとしても好ましい。この場合、例えば、ユーザーは情報アイテム12を取得するために、情報アイテム12に設定されている価値特定情報5に相当する対価8を支出する。ここで情報アイテム12は、図2に示すように、価値特定情報5及び特定条件6を含むデータからなり、価値対象7を構成する。このとき、ユーザーが入手した情報アイテム12は、アバターAに装着可能な衣服であって、当該衣服がイメージするキャラクターの名称と、商品10を構成するマスコットのキャラクターの名称とが共通するといった関連情報Sを有する。
【0030】
また、特定条件6は、図4に示すように、仮想空間3内において設定された仮想位置の位置情報13の取得であることとしても好ましい。この場合、例えば、ユーザーはイベントスペース3cの仮想位置の情報を入手するために設定されている価値特定情報5に相当する対価8を支出する。ここで位置情報13は、価値特定情報5及び特定条件6を含むデータからなり、価値対象7を構成する。
【0031】
位置情報13の取得の例としては、仮想空間3内においてイベントスペース3cの仮想位置が設定されている場合が挙げられる。このとき、イベントスペース3cで行われるイベントに登場するキャラクターは、商品10を構成するマスコットのキャラクターと同じであるといった関連情報Sを有する。ユーザーはアバターAをイベントスペース3cに移動させることによって、サーバー2がアバターAの仮想空間内における位置情報が仮想位置の範囲内に含まれることを認識することによって位置情報13の取得とし、特定条件6を満たしたこととしても好ましい。この場合、前記位置情報13におけるイベントスペース3cで行われるイベントに登場するキャラクターの名称と、識別情報9によって現実空間Rで入手できる商品10を構成するマスコットのキャラクターの名称とは、キャラクターの名称が共通するという関連情報Sを有する。また、例えば、ユーザーは対価8を支出してイベントスペース3cの仮想位置の情報を入手することができることとしてもよい。
【0032】
さらにまた、特定条件6が、図5に示すように、仮想空間3内において設定された特定情報14の入力であることとしても好ましい。この場合、例えば、ユーザーは入力すべき特定情報14に設定されている価値特定情報5に相当する対価8を支出する。ここで特定情報14は、価値特定情報5及び特定条件6を含むデータからなり、価値対象7を構成する。
【0033】
特定情報14の入力の例としては、仮想空間3内において、アバターAにキャラクターSの名称を、仮想空間3内に表示された複数の文字6a、6b、6cの順で適切に選択させる動作をするように操作情報を入力したことをサーバー2がすることによって、特定情報14の取得とし、特定条件6を満たしたこととしても好ましい。この場合、前記操作情報によって入力されたキャラクターSの名称と、識別情報9によって現実空間Rで入手できる商品10を構成するマスコットのキャラクターの名称とは、キャラクターSの名称が共通という関連情報Sを有する。また、例えば、ユーザーは対価8を支出してイベントスペース3cの仮想位置の情報と、当該仮想位置において入力すべき操作情報を入手することができることとしてもよい。
【0034】
以上のように、仮想空間3内において、ユーザーが価値特定情報5に相当する対価8を支出すると共に、特定条件6を満たした場合、サーバー2がこれらの条件が満たされたことを認証し、識別情報9が出力される。識別情報9は、パスワード、若しくはバーコードや二次元バーコードがデジタル情報として構成されたものであり、図6に示すように、識別情報9を現実空間RにおいてEC (Electronic Commerce) サイトや、店舗における読み取り装置に認証させる。識別情報9を認証したECサイトや店舗に設置されたディスプレイなどの出力装置は、識別情報9に含まれる商品特定情報11を介して商品10の表示等をおこなう。ユーザーは、出力装置に表示された商品10が関連情報Sを備え、商品特定情報11に紐づいたキーホルダー10であることを確認して選択することで、商品10を入手することができる。なお、識別情報9と商品特定情報11とは識別情報9が機械語であって、商品特定情報11が人間の理解できる言語であるように、異なる情報形態であってもよいが、同一の情報形態であってもよい。
【0035】
商品10としては、アクセサリー、電子機器、玩具、文具、携帯情報端末用品、または、音楽媒体などが好ましい。
【0036】
商品10が有する、価値対象7に含まれる関連情報Sとしては、例えば特定のキャラクターを表すもの、特定のスポーツチームのメンバーを表すもの、特定のアイドルグループのメンバー、特定の動物、植物、食品、乗り物、建築物、人物、若しくは風景を表すもの、又は、前記のいずれかの表すものを連想させるものを商品10及び価値対象7のいずれも備えるなどであることが好ましい。
【0037】
また、価値特定情報5には、NFT(Non-Fungible Token)が含まれることが好ましい。価値特定情報5にNFTが含まれる場合には、価値特定情報5は、例えば情報アイテム12の取引記録が改ざんできない情報として記録されていくことが好ましい。価値特定情報5にNFTが含まれることによって、情報アイテム12ごとに付随する情報アイテム12の資産価値を別個に設定することができる。例えば、外観上同じ外観の商品を購入したとしても、付随する価値特定情報5によって、仮想空間3内で入手できる情報アイテム12を異なるものとすることができる。具体的には、同じ外観を有する商品10を、だれでもアクセスすることができる店舗で入手した場合と、仮想空間3内における特別なイベントに参加して入手した場合とで価値特定情報5に含まれるNFTの資産価値を異ならせることで、仮想空間3内で入手できる情報アイテム12が異なるという扱いも可能となり、特別なイベントで入手した情報アイテム12に付加価値を付することができる。また、NFTを含む価値特定情報5が付随する情報アイテム12がNFTを利用した仮想通貨によって取引されれば、情報アイテム12を所有した者の経歴によっても識別情報の資産価値が変化することとしてもよい。
【符号の説明】
【0038】
1 商品取引システム
2 サーバー
3 仮想空間
4 情報端末
5 価値特定情報
6 特定条件
7 価値対象
8 対価
9 識別情報
10 商品
11 商品特定情報
12 情報アイテム
13 位置情報
14 特定情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6