(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024020817
(43)【公開日】2024-02-15
(54)【発明の名称】オンライン会合設定プログラム及びオンライン会合設定方法、並びに情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/109 20230101AFI20240207BHJP
G09B 19/00 20060101ALI20240207BHJP
【FI】
G06Q10/10 340
G09B19/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022123284
(22)【出願日】2022-08-02
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087480
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 修平
(72)【発明者】
【氏名】荘 靜郁
(72)【発明者】
【氏名】竹田 幸生
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA12
(57)【要約】
【課題】オンライン授業に参加している生徒それぞれの授業内容に対する理解度に応じて、適切な生徒が参加可能な新たなオンライン会合を簡易に設定する。
【解決手段】グループ編成部は、オンライン授業に参加する生徒の中から、セクション中に「よくわからない」ボタンを押した生徒を特定する。また、グループ編成部は、セクションにおいて「よくわからない」ボタンを押した生徒を含む2人以上の生徒が特定された場合にグループを編成する。そして、ルーム設定部は、グループ編成部が編成したグループに含まれる生徒が参加可能なルーム(新たなオンライン会合)を設定する。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末それぞれを用いてオンライン会合に参加する複数の参加者の中から、前記オンライン会合の実施期間のうちの所定期間における前記オンライン会合の内容に対する理解度が低いことを表明する情報を前記端末に入力した第1の参加者を特定し、
特定した前記第1の参加者を少なくとも一人含む複数の参加者のグループを編成し、
編成した前記グループに含まれる前記参加者の参加が可能な新たなオンライン会合を設定する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするオンライン会合設定プログラム。
【請求項2】
前記特定する処理において、前記理解度が高いことを表明する情報を前記端末に入力した第2の参加者を特定し、
前記編成する処理では、前記第1の参加者と前記第2の参加者の両方を含むグループ、及び/または、前記第2の参加者を含まないグループを編成する、ことを特徴とする請求項1に記載のオンライン会合設定プログラム。
【請求項3】
前記編成する処理では、前記所定期間ごとに異なるグループが編成される、ことを特徴とする請求項2に記載のオンライン会合設定プログラム。
【請求項4】
前記異なるグループを編成する処理において、第1のグループに属する参加者が前記第1のグループとは異なる第2のグループにも属する場合に、当該参加者の端末に対して、前記第1のグループに対応する第1のオンライン会合と、前記第2のグループに対応する第2のオンライン会合のいずれに参加するかを問い合わせる、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項3に記載のオンライン会合設定プログラム。
【請求項5】
前記所定期間における前記オンライン会合の内容に対する前記理解度が低いことを表明する情報が前記複数の端末のうちの第1の端末に入力された場合に、前記複数の端末のうちの前記第1の端末以外の端末において、前記所定期間における前記オンライン会合の内容に対する前記理解度が高いことを表明する情報の入力を許可する、処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項2~4のいずれか一項に記載のオンライン会合設定プログラム。
【請求項6】
複数の端末それぞれを用いてオンライン会合に参加する複数の参加者の中から、前記オンライン会合の実施期間のうちの所定期間における前記オンライン会合の内容に対する理解度が低いことを表明する情報を前記端末に入力した第1の参加者を特定し、
特定した前記第1の参加者を少なくとも一人含む複数の参加者のグループを編成し、
編成した前記グループに含まれる前記参加者の参加が可能な新たなオンライン会合を設定する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とするオンライン会合設定方法。
【請求項7】
複数の端末それぞれを用いてオンライン会合に参加する複数の参加者の中から、前記オンライン会合の実施期間のうちの所定期間における前記オンライン会合の内容に対する理解度が低いことを表明する情報を前記端末に入力した第1の参加者を特定する特定部と、
前記特定部が特定した前記第1の参加者を少なくとも一人含む複数の参加者のグループを編成する編成部と、
前記編成部が編成した前記グループに含まれる前記参加者の参加が可能な新たなオンライン会合を設定する設定部と、
を備える情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンライン会合設定プログラム及びオンライン会合設定方法、並びに情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、学校や会社等においては、オンライン授業やオンラインセミナーなどのオンライン会合が頻繁に行われている。オンライン会合は、学校や会場に行かなくても授業やセミナーに参加できるため利便性が高く、大勢が一か所に集まらないため感染症予防にも役立つ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、オンライン会合には、通常の会合(オフライン会合)と比べてデメリットもある。例えば、オフライン授業であれば、授業の内容が分からなかった場合に、授業後に教室や廊下などで授業内容について参加者同士で教えあう機会があるが、オンライン授業では、授業後に授業内容について教えあう機会を作りにくい。
【0005】
1つの側面では、本発明は、オンライン会合に参加している参加者同士が会合内容について教えあえる新たなオンライン会合を簡易に設定することが可能なオンライン会合設定プログラム及びオンライン会合設定方法、並びに情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一つの態様では、オンライン会合設定プログラムは、複数の端末それぞれを用いてオンライン会合に参加する複数の参加者の中から、前記オンライン会合の実施期間のうちの所定期間における前記オンライン会合の内容に対する理解度が低いことを表明する情報を前記端末に入力した第1の参加者を特定し、特定した前記第1の参加者を少なくとも一人含む複数の参加者のグループを編成し、編成した前記グループに含まれる前記参加者の参加が可能な新たなオンライン会合を設定する、処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
オンライン会合に参加している参加者同士が会合内容について教えあえる新たなオンライン会合を簡易に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】一実施形態に係るオンライン授業システムの構成を概略的に示す図である。
【
図2】
図2(a)は、サーバのハードウェア構成の一例を示す図であり、
図2(b)は、教師用端末及び生徒用端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】サーバ、教師用端末、生徒用端末の機能ブロック図である。
【
図5】オンライン授業中の処理を示すフローチャートである。
【
図6】
図6(a)は、教師用画面の一例を示す図であり、
図6(b)は、生徒用画面の一例を示す図である。
【
図7】
図7(a)~
図7(c)は、管理テーブルにおけるデータ管理について説明するための図である。
【
図8】生徒用画面に「教えてもよい」ボタンが表示された状態を示す図である。
【
図9】ルーム設定処理を示すフローチャートである。
【
図10】
図10(a)は、生徒用画面にルームを選択するためのボタンを表示した状態を示す図であり、
図10(b)は、生徒用画面にルームが決定した旨を表示した状態を示す図である。
【
図11】
図11(a)~
図11(c)は、管理テーブルの図であり、グループ編成について説明するための図である。
【
図12】
図12(a)は、生徒用画面に問合せ画面を表示した状態を示す図であり、
図12(b)は、生徒用画面にルームが設定できなかった旨を表示した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態について、
図1~
図12に基づいて詳細に説明する。
【0010】
図1は、一実施形態に係るオンライン授業システム100の構成を概略的に示す図である。本実施形態のオンライン授業システム100は、学校におけるオンライン教育等を可能にするシステムである。オンライン教育は、例えばリアルタイム配信で行われるオンライン授業であり、オンライン授業には、異なる場所に存在する教師と複数の生徒とが参加できるようになっている。
【0011】
オンライン授業システム100は、
図1に示すように、情報処理装置としてのサーバ10と、教師用端末60と、複数の生徒用端末70と、を備える。サーバ10、教師用端末60、及び複数の生徒用端末70は、インターネットやLAN(Local Area Network)などのネットワーク80を介して互いに通信可能に接続されている。
【0012】
サーバ10は、オンライン授業に関する種々のデータを記憶し、オンライン授業に関する種々の処理を行う電子機器である。例えば、サーバ10は、オンライン授業に関するアプリケーションプログラムを記憶し、教師用端末60及び生徒用端末70へアプリケーションプログラムを送信する。また、サーバ10は、オンライン授業中における教師用端末60及び生徒用端末70の間の画像データや音声データのやり取りを仲介する。更に、サーバ10は、オンライン授業中において教師用端末60や生徒用端末70に入力された情報(入力情報)を取得し、オンライン授業後において生徒同士が授業内容について話し合うためのルームを設定する処理を実行する。なお、オンライン授業後とは、オンライン授業とオンライン授業の間の時間(休み時間等)であってもよいし、オンライン授業において教師が生徒全員に同じ内容を教える時間が終了した後の時間であってもよい。
【0013】
図2(a)には、サーバ10のハードウェア構成の一例が示されている。サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)90、ROM(Read Only Memory)92、RAM(Random Access Memory)94、記憶部(ここではSSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)など)96、通信部97、及び可搬型記憶媒体用ドライブ99等を備えている。これらサーバ10の構成各部は、バス98に接続されている。サーバ10では、ROM92あるいは記憶部96に格納されているプログラム(オンライン会合設定プログラムを含む)、或いは可搬型記憶媒体用ドライブ99が可搬型記憶媒体91から読み取ったプログラムをCPU90が実行することにより、
図3に示す各部の機能が実現される。なお、
図3の各部の機能は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
図3の詳細については後述する。
【0014】
教師用端末60は、オンライン授業を行う教師が使用する端末である。教師用端末60は、タブレット端末、スマートフォン、PC(Personal Computer)等である。教師用端末60は、サーバ10からオンライン授業に関するアプリケーションプログラムをダウンロードして記憶する。
【0015】
生徒用端末70のそれぞれは、オンライン授業に参加する複数の生徒それぞれが使用する端末である。生徒用端末70は、タブレット端末、スマートフォン、又はPC等である。生徒用端末70は、サーバ10からオンライン授業に関するアプリケーションプログラムをダウンロードして記憶する。
【0016】
図2(b)には、教師用端末60及び生徒用端末70のハードウェア構成の一例が示されている。教師用端末60及び生徒用端末70は、CPU190、ROM192、RAM194、記憶部196、通信部197、表示部193、入力部195、音声出力部189、及び可搬型記憶媒体用ドライブ199等を備えている。これら教師用端末60及び生徒用端末70の構成各部は、バス198に接続されている。表示部193は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等を含み、入力部195は、キーボードやマウス、タッチパネル、音声入力を可能にするマイク、映像の取り込み可能にするカメラ等を含む。また、音声出力部189はスピーカ等を含む。教師用端末60及び生徒用端末70では、ROM192あるいは記憶部196に格納されているプログラム、或いは可搬型記憶媒体用ドライブ199が可搬型記憶媒体191から読み取ったプログラムをCPU190が実行することにより、
図3に示す各部の機能(詳細については後述)が実現されている。
【0017】
教師や生徒は、教師用端末60及び生徒用端末70においてオンライン授業に関するアプリケーションプログラムを起動することで、オンライン授業に参加することが可能となる。例えば、教師や生徒は、アプリケーションプログラムからサーバ10の所定のアドレス(URL)にアクセスする。サーバ10は、アクセスしてきた教師用端末60と生徒用端末70とを接続し、教師用端末60と生徒用端末70との間の画像データや音声データの送受信を許可することで、オンライン授業を実現する。また、サーバ10は、オンライン授業中において生徒が生徒用端末70に入力した、授業内容に対する理解度の情報に基づいて、生徒をグルーピング(グループ編成)する。そして、サーバ10は、各グループに属する生徒同士が交流できるルーム(新たなオンライン会合)を設定する処理、すなわち、各グループに属する生徒が利用する生徒用端末70間において、画像データや音声データの送受信を許可する処理を実行する。
【0018】
以下、
図3に基づいて、サーバ10、教師用端末60及び生徒用端末70の機能について詳細に説明する。
【0019】
教師用端末60は、出力制御部62と、入力受付部64と、を備える。
【0020】
出力制御部62は、オンライン授業の画面(例えば、
図6(a)参照)を表示部193上に表示したり、音声出力部189からオンライン授業で教師や生徒が発した音声を出力したりする。オンライン授業の画面には、教師用端末60や生徒用端末70が有するカメラによって撮影された教師や生徒の顔画像、教師用端末60において指定された授業用の資料ファイル等が表示される。
【0021】
入力受付部64は、教師用端末60のカメラで撮影された撮影データやマイクで集音された音声データ、オンライン授業の画面上での教師の操作(入力)情報を取得し、サーバ10に送信する。
【0022】
生徒用端末70は、出力制御部72と、入力受付部74と、を備える。
【0023】
出力制御部72は、オンライン授業の画面(例えば、
図6(b)参照)を表示部193上に表示したり、音声出力部189からオンライン授業で教師や生徒が発した音声を出力したりする。入力受付部74は、生徒用端末70のカメラで撮影された撮影データやマイクで集音された音声データ、オンライン授業の画面上における生徒の操作(入力)情報を取得し、サーバ10に送信する。
【0024】
サーバ10は、入力受付部12、オンライン授業処理部14、セクション設定部16、グループ編成部18、問合せ部20、設定部としてのルーム設定部22を備える。
【0025】
入力受付部12は、教師用端末60や生徒用端末70において入力された情報や、教師や生徒の操作情報を取得する。
【0026】
オンライン授業処理部14は、教師用端末60や生徒用端末70において所定のアドレス(URL)が入力された場合に、教師用端末60と生徒用端末70との間における画像データや音声データの送受信を許容する。これにより、教師と生徒が参加するオンライン授業を開始することができる。また、オンライン授業処理部14は、オンライン授業が行われている間、オンライン授業に必要な処理を実行する。なお、サーバ10は、オンライン授業に参加する生徒を管理する際に、生徒用端末70から生徒がログインする際に使用した生徒IDを利用するものとする。
【0027】
セクション設定部16は、授業のセクションの切り替えのタイミングで教師用端末60にその旨が入力された場合に、管理テーブル30に新たなセクションを設定する。ここで、管理テーブル30は、授業のセクションごとに、授業内容についての理解度が低い生徒(よくわからない生徒)と、理解度が高い生徒であって理解度が低い生徒に教えてもよいという意思のある生徒(教えてもよい生徒)の情報を管理するテーブルである。具体的には、
図4に示すように、管理テーブル30は、「セクションID」と、「よくわからない生徒ID」と、「教えてもよい生徒ID」と、を対応付けて管理するテーブルである。
【0028】
グループ編成部18は、生徒用端末70から授業の内容について理解度が低いことを示す情報が入力された場合(後述する「よくわからない」ボタンが押された場合)に、管理テーブル30を更新する。具体的には、グループ編成部18は、あるセクションの間に「よくわからない」ボタンを押した生徒の生徒IDを当該セクションに対応する「よくわからない生徒ID」の欄に追加する。
【0029】
また、グループ編成部18は、「よくわからない」ボタンが押された場合に、その他の生徒が利用する生徒用端末70に対し、オンライン授業処理部14を介して、「教えてもよい」ボタンが設けられた画面を表示する。グループ編成部18は、生徒用端末70から授業の内容について理解度が高いことを示す情報が入力された場合(「教えてもよい」ボタンが押された場合)に、管理テーブル30を更新する。具体的には、グループ編成部18は、あるセクションの間に「教えてもよい」ボタンを押した生徒の生徒IDを当該セクションに対応する「教えてもよい生徒ID」の欄に追加する。
【0030】
また、グループ編成部18は、教師用端末60からオンライン授業が終了した旨の情報が入力された場合に、管理テーブル30に基づいて、各セクションの授業内容について教えあう生徒のグループを編成する。
【0031】
なお、本実施形態においては、グループ編成部18により、各セクションの授業の内容が良くわからない生徒と、授業を教えてもよい生徒を特定する特定部、及び、特定した生徒のグループを編成する編成部としての機能が実現されている。
【0032】
問合せ部20は、グループ編成部18がグループを編成する際に生徒に問合せを行う必要がある場合に、グループ編成部18の指示の下、各生徒用端末70に対して問合せを行う。問合せ部20は、各生徒用端末70への問合せ結果(問い合わせに対する回答)をグループ編成部18に通知し、グループ編成部18は、当該通知内容に基づいてグループを編成する。
【0033】
ルーム設定部22は、グループ編成部18が編成したグループごとにルームを設定する。すなわち、ルーム設定部22は、各グループに属する生徒が利用する生徒用端末70間における画像データと音声データの送受信が可能となるようにする。ルーム設定部22がルームを設定した後は、各ルーム内における生徒間の話し合い(例えば、授業の各セクションに関する話し合い)等が可能になる。なお、各ルームにおける画像データや音声データのやり取り等に関する処理は、オンライン授業処理部14が実行する。
【0034】
(サーバ10の処理について)
以下、サーバ10の処理について詳細に説明する。サーバ10は、以下に説明するオンライン授業中の処理と、ルーム設定処理と、を実行する。
【0035】
(オンライン授業中の処理)
図5には、オンライン授業中におけるサーバ10の処理がフローチャートにて示されている。
図5の処理の前提として、教師用端末60や生徒用端末70の通信部197は、サーバ10からオンライン授業用のアプリケーションプログラムをダウンロードして記憶しているものとする。また、教師用端末60及び生徒用端末70は、アプリケーションプログラムを起動し、教師用端末60と生徒用端末70との間がネットワーク80を介して接続されると、アプリケーションプログラムを利用したオンライン授業が開始される。オンライン授業が開始された状態では、教師用端末60の表示部193上には、
図6(a)に示すような教師用画面が表示され、生徒用端末70の表示部193上には、
図6(b)に示すような生徒用画面が表示されているものとする。
【0036】
図6(a)の教師用画面には、マイクからの音声入力の可否を切り替える「ミュート」ボタンの他、「セクション区切り」ボタンや「授業終了(ルーム設定)」ボタンが設けられている。教師は、授業中のセクションの区切りのタイミングで「セクション区切り」ボタンを押す。また、教師は、生徒全員に対する授業が終わった段階で、「授業終了(ルーム設定)」ボタンを押す。
【0037】
図6(b)の生徒用画面には、「ミュート」ボタンの他、「よくわからない」ボタンや「退出」ボタンが設けられている。生徒は、授業中において授業内容がよく分からなかった場合に「よくわからない」ボタンを押すことができる。また、生徒は、授業終了後に「退出」ボタンをおすことでオンライン授業から退出する。
【0038】
図5の処理が開始されると、まずステップS10において、セクション設定部16は、セクションが開始となるまで待機する。すなわち、セクション設定部16は、教師用画面において「セクション区切り」ボタンが押されたという情報を入力受付部12が受け付けるまで待機し、当該情報を受け付けたタイミングで、ステップS11に移行する。ステップS11では、セクション設定部16は、管理テーブル30において「セクションID」=「1」の列を新たに生成し、ステップS12に移行する。
【0039】
次いで、ステップS12では、グループ編成部18が、「よくわからない」ボタンが押されたか否かを判断する。このステップS12の判断が否定された場合には、ステップS24に移行し、グループ編成部18は、セクションが終了したか否かを判断する。すなわち、グループ編成部18は、教師用画面において「セクション区切り」ボタンが再度押されたという情報を入力受付部12が受け付けたか否かを判断する。このステップS24の判断が否定された場合には、ステップS12に戻る。
【0040】
一方、ステップS12の判断が肯定された場合、すなわち、
図6(b)の生徒用画面において「よくわからない」ボタンが押された場合には、グループ編成部18は、ステップS14に移行する。ステップS14に移行すると、グループ編成部18は、「よくわからない」ボタンを押した生徒のIDを管理テーブル30に格納する。例えば、生徒ID=005の生徒が「よくわからない」ボタンを押した場合には、グループ編成部18は、
図7(a)に示すように管理テーブル30を更新する。
【0041】
次いで、ステップS16では、グループ編成部18が、「良くわからない」ボタンを押した生徒以外の生徒(「他の生徒」と呼ぶ)が利用する生徒用端末70に「教えてもよい」ボタンを表示済みか否かを判断する。このステップS16の判断が否定されると、ステップS18に移行し、グループ編成部18は、オンライン授業処理部14を介して、他の生徒の生徒用端末70に「教えてもよい」ボタンを表示する。この場合、オンライン授業処理部14は、
図8に示すような「教えてもよい」ボタンを含む画面を生徒用端末70に表示させる。なお、生徒の中で、現在のセクションについての理解度が高く、他の生徒に対して教えてもよいという意思のある生徒は、
図8の「教えてもよい」ボタンを押すものとする。その後は、ステップS20に移行する。なお、ステップS16の判断が肯定された場合、すなわち既に「教えてもよい」ボタンが他の生徒の生徒用端末70に表示されている場合には、ステップS20に移行する。
【0042】
ステップS20に移行すると、グループ編成部18が、「教えてもよい」ボタンが押されたか否かを判断する。このステップS20の判断が否定された場合には、ステップS24に移行する。一方、ステップS20の判断が肯定された場合には、ステップS22に移行する。
【0043】
ステップS22に移行すると、グループ編成部18は、「教えてもよい」ボタンを押した生徒のIDを管理テーブル30に格納する。例えば、生徒ID=002の生徒が「教えてもよい」ボタンを押した場合には、グループ編成部18は、
図7(a)の管理テーブル30を
図7(b)に示すように更新する。その後は、ステップS24に移行する。
【0044】
ステップS24に移行すると、グループ編成部18は、セクションが終了したか否かを判断する。すなわち、グループ編成部18は、教師用画面において「セクション区切り」ボタンが押されたという情報を入力受付部12が受け付けたか否かを判断する。このステップS24の判断が否定された場合には、ステップS12に戻り、ステップS12~S24の処理・判断を実行する。なお、ステップS12~S24の処理・判断が繰り返し実行されることで、管理テーブル30には、セクションが行われている間に「よくわからない」ボタンや「教えてもよい」ボタンを押した生徒のIDが適宜追加されるようになっている。
【0045】
一方、ステップS24の判断が肯定された場合には、ステップS26に移行する。ステップS26では、グループ編成部18が、授業が終了したか否かを判断する。ここでは、グループ編成部18は、教師用画面(
図6(a))において「授業終了(ルーム設定)」ボタンが押されたか否かを判断する。この判断が否定された場合には、ステップS11に戻る。なお、ステップS11に戻る際には、グループ編成部18は、オンライン授業処理部14に指示を出し、生徒用端末70における「教えてもよい」ボタンを含む画面を非表示にする。ステップS11に戻ると、グループ編成部18は、管理テーブル30に新たなセクションの行を追加し、ステップS12以降の処理を上記と同様に実行する。
【0046】
その後、ステップS26の判断が肯定された場合、すなわち、教師用画面(
図6(a))において「授業終了(ルーム設定)」ボタンが押された場合に、
図5の全処理が終了する。
【0047】
(ルーム設定処理)
次に、
図5の処理の後に行われるルーム設定処理について、
図9のフローチャートに沿って詳細に説明する。なお、
図5の全処理が終了した段階で、管理テーブル30には、
図7(c)に示すようなデータが格納されているものとする。サーバ10は、
図7(c)に示す管理テーブル30に基づいて、オンライン授業後における生徒同士の交流の場(ルーム)を設定する処理を実行する。
【0048】
図9の処理が開始されると、まず、ステップS50において、グループ編成部18は、管理テーブル30を参照して、複数セクションで重複する生徒IDがあるか否かを判断する。このステップS50の判断が肯定された場合には、ステップS52に移行する。
図7(c)の例では、生徒ID=001がセクションID=2,3の両方に存在し、重複しているので、ステップS52に移行する。なお、本ステップS50では、授業中に「よくわからない」ボタン及び「教えてもよい」ボタンを複数回押した生徒がいるか否かを判断しているともいえる。
【0049】
ステップS52に移行すると、グループ編成部18は、問合せ部20に指示を出し、重複する生徒IDの生徒が利用する生徒用端末70に対し、いずれのセクションのルームに入るかを問い合せる。
図7(c)の例の場合、生徒ID=001の生徒が利用する生徒用端末70に、
図10(a)に示すような画面を表示する。
図10(a)の画面には、「いずれのルームに参加しますか?」というメッセージと、セクション2とセクション3のルームのどちらに参加するかを選択するためのボタンが設けられている。なお、
図10(a)の画面には、ボタンと併せて、セクション2、3の詳細情報を表示してもよい。詳細情報は、例えばセクション2、3が何時から何時まで行われたかを示す時間情報や、セクション2,3が行われているときに撮影された生徒用画面や教師用画面、スライドのスクリーンショット等であるものとする。生徒は、この詳細情報を確認することで、ルームの選択がしやすくなる。なお、この詳細情報については、
図7(c)等に示す管理テーブル30において管理しておけばよい。なお、生徒ID=001の生徒は、一例としてセクション2のルームを選択したものとする。グループ編成部18は、入力受付部12を介して、生徒が選択した結果の情報(回答結果)を取得する。
【0050】
次いで、ステップS54では、グループ編成部18が、問い合わせに対する回答結果に基づいて管理テーブル30を更新する。上述したように生徒ID=001の生徒がセクション2のルームを選択した場合、
図7(c)の管理テーブル30は、
図11(a)に示すように更新される。具体的には、セクションID=3の「よくわからない生徒ID」の欄から「001」を削除する。その後は、ステップS56に移行する。なお、ステップS50の判断が否定された場合、すなわち管理テーブル30において複数セクションで重複する生徒IDが存在しなかった場合には、ステップS52、S54を経ずにステップS56に移行する。
【0051】
ステップS56に移行すると、グループ編成部18が、管理テーブル30において、よくわからない生徒IDのみのセクションがあるか否かを判断する。例えば、
図11(a)の場合、セクションID=4のセクションには、よくわからない生徒IDが存在するのみであるので、このステップS56の判断は肯定され、ステップS58に移行する。
【0052】
ステップS58に移行すると、グループ編成部18が、問合せ部20に指示を出し、よくわからない生徒のみのルームに入るかを問い合せる画面を表示する。具体的には、
図11(a)の例では、セクションID=4のセクションに対応付けられている生徒(生徒ID=003,004)が利用する生徒用端末70に対し、
図12(a)に示すような問合せ画面を表示する。
図12(a)の問合せ画面には、「あなたが参加可能なルームには「教えてもよい」ボタンを押した人が存在しません。ルームに移動しますか?」という問い合わせ内容が表示されている。この問合せ画面が表示された生徒用端末70を利用する生徒は、「はい」ボタン又は「いいえ」ボタンを押すことで、問い合わせに対する回答を行う。
【0053】
次いで、ステップS60では、グループ編成部18が、問い合わせに対する回答に基づいて管理テーブル30を更新する。例えば、生徒が
図12(a)の画面において「はい」ボタンを押した場合には、当該生徒のIDを管理テーブル30に残したままにする。一方、生徒が
図12(a)の画面において「いいえ」ボタンを押した場合には、当該生徒のIDを管理テーブル30から削除する。例えば、生徒ID=003の生徒が「いいえ」ボタンを押した場合には、管理テーブル30は
図11(b)のようになり、生徒ID=003,004の生徒それぞれが「いいえ」ボタンを押した場合には、管理テーブル30は
図11(c)のようになる。その後は、ステップS62に移行する。なお、ステップS56の判断が否定された場合には、ステップS58、S60を経ずにステップS62に移行する。
【0054】
ステップS62に移行すると、グループ編成部18は、生徒IDが2以上のセクションについて、グループを編成する。例えば、管理テーブル30が、
図11(a)に示すようになっている場合には、セクションID=1~4の全てのセクションそれぞれについてのグループを編成する。また、管理テーブル30が、
図11(b)や
図11(c)に示すようになっている場合には、セクションID=1~3のセクションそれぞれについてのグループを編成する。なお、グループ編成部18は、生徒IDが2以上のセクションであっても、よくわからない生徒が存在しないセクションについては、グループ編成を行わないこととする。よくわからない生徒が存在しないグループ内においては、生徒間において授業内容について教えあう必要が無いからである。
【0055】
次いで、ステップS64では、ルーム設定部22が、編成した各グループのルームを設定し、教師用端末60や生徒用端末70に通知する。例えば、
図10(a)の画面において「セクション2のルーム」ボタンを押した生徒の生徒用端末70には、
図10(b)に示すような画面が表示される。
図10(b)の画面には「あなたはセクション2のルームに決まりました」というメッセージが表示されている。生徒は、この画面において、「セクション2のルームへ移動」のボタンを押すと、セクションID=2のグループに属する生徒同士で、セクションID=2の授業内容について教えあうことが可能になる。また、例えば、
図12(a)の画面において「はい」ボタンを押したにもかかわらずルームが設定されなかった場合、「はい」ボタンを押した生徒の生徒用端末70には、
図12(b)に示すような画面が表示される。
図12(b)の画面には、「ルームが設定できませんでした。」という表示と、「OK」ボタンが設けられている。なお、教師用端末60には、各ルーム内の様子を伺うことを可能にする画面が表示される。また、各ルームに参加可能な生徒の生徒用端末70には、各ルームの画面(オンライン授業の各セクションの内容について教えあえる新たなオンライン会合の画面)が表示されるようになっている。
【0056】
【0057】
以上、詳細に説明したように、本実施形態によると、グループ編成部18は、オンライン授業に参加する生徒の中から、セクション中に「よくわからない」ボタンを押した生徒を特定する。また、グループ編成部18は、セクションにおいて「よくわからない」ボタンを押した生徒を含む2人以上の生徒が特定された場合にグループを編成する。そして、ルーム設定部22は、グループ編成部18が編成したグループに含まれる生徒が参加可能なルーム(新たなオンライン会合)を設定する。これにより、セクションの内容についての理解度が低い生徒(よくわからない生徒)と、理解度が高い生徒であって理解度が低い生徒に教えてもよいという意思のある生徒(教えてもよい生徒)が参加可能なルームを簡易に設定することができる。これにより、オフライン授業の場合と同様に、授業内容について教えあえる交流の場を生徒に与えることができる。
【0058】
また、本実施形態では、授業中に複数セクションを設定可能であり、グループ編成部18は、複数のセクションごとにグループを編成する。これにより、授業の内容ごとにその内容がよくわからない生徒とその内容について教えてもよい生徒を集めたルームを設定することができる。
【0059】
また、本実施形態では、問合せ部20は、2つのセクションで「よくわからない」ボタン又は「教えてもよい」ボタンを押した生徒が存在する場合に、その生徒に対して、いずれのルームに参加するかを問い合わせる。これにより、生徒を、自己の希望にあったルームに参加させることができる。
【0060】
また、本実施形態では、よくわからない生徒と、教えてもよい生徒の両方を含むルームと、教えてもよい生徒を含まないが、よくわからない生徒を複数含むルームのいずれかを設定する。これにより、教えてもよい生徒のみが参加するルーム(よくわからない生徒の成績向上が期待できないルーム)が設定されないようにすることができる。
【0061】
また、本実施形態では、「よくわからない」ボタンを押した生徒がいた場合に、他の生徒の生徒用画面に「教えてもよい」ボタンを表示するようにしている。これにより、他の生徒に対し、「よくわからない」ボタンを押した生徒が存在することを認識させ、「教えてもよい」ボタンを押すきっかけを与えることができる。
【0062】
なお、上記実施形態では、授業のセクションの区切りのタイミングを教師が「セクション区切り」ボタンを押すことで入力する場合について説明したが、これに限られるものではない。授業のセクションは、所定時間ごとに区切ってもよい。また、授業のセクションは、教師が利用するスライドのページごと(1頁ごとまたは複数ページごと)に区切ってもよい。
【0063】
なお、上記実施形態では、「よくわからない」ボタンを押した生徒がいた場合に、他の生徒の生徒用画面に「教えてもよい」ボタンを表示する場合について説明したが、これに限られるものではない。すなわち、生徒用画面に最初から「教えてもよい」ボタンを設けておいてもよい。この場合、「よくわからない」ボタンを押した生徒がいた場合に、他の生徒の生徒用画面にその旨を通知するようにしてもよい。
【0064】
なお、上記実施形態では、生徒は、「よくわからない」ボタンや「教えてもよい」ボタンを押すことで、授業内容に対する理解度が低いこと又は理解度が高く他の生徒に教えてもよいことを表明する情報を入力する場合について説明した。ただし、これに限らず、生徒は、予め定められているキーボードのキーを押すなど、ボタン操作以外の操作を行うことで、授業内容に対する理解度が低いこと又は理解度が高く他の生徒に教えてもよいことを表明する情報を入力してもよい。
【0065】
なお、上記実施形態では、生徒が、授業内容に対する理解度が高いことを表明するボタンが、他の生徒に授業内容について教えてもよいという意思を表明するボタン(「教えてもよい」ボタン)である場合について説明した。しかしながら、これに限らず、生徒が、授業内容に対する理解度が高いことを表明するボタンは、他の生徒に授業内容について教えてもよいという意思を表明しないものであってもよい。すなわち、授業内容に対する理解度が高いことを表明するボタンは、「よくわかっている」ボタンなどであってもよい。
【0066】
なお、上記実施形態では、
図5や
図9の処理をサーバ10が実行する場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、教師用端末60が、
図5や
図9の処理を実行することとしてもよい。また、サーバ10が
図5、
図9の処理の一部を実行し、教師用端末60が
図5、
図9の処理の一部を実行することとしてもよい。
【0067】
なお、上記実施形態は、オンライン授業以外のオンライン会合(例えばオンラインセミナーなど)にも適用することが可能である。
【0068】
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、処理装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体(ただし、搬送波は除く)に記録しておくことができる。
【0069】
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD(Digital Versatile Disc)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの可搬型記憶媒体の形態で販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0070】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記憶媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記憶媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0071】
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
【0072】
なお、以上の実施形態の説明に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 複数の端末それぞれを用いてオンライン会合に参加する複数の参加者の中から、前記オンライン会合の実施期間のうちの所定期間における前記オンライン会合の内容に対する理解度が低いことを表明する情報を前記端末に入力した第1の参加者を特定し、
特定した前記第1の参加者を少なくとも一人含む複数の参加者のグループを編成し、
編成した前記グループに含まれる前記参加者の参加が可能な新たなオンライン会合を設定する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするオンライン会合設定プログラム。
(付記2) 前記特定する処理において、前記理解度が高いことを表明する情報を前記端末に入力した第2の参加者を特定し、
前記編成する処理では、前記第1の参加者と前記第2の参加者の両方を含むグループ、及び/または、前記第2の参加者を含まないグループを編成する、ことを特徴とする付記1に記載のオンライン会合設定プログラム。
(付記3) 前記編成する処理では、前記所定期間ごとに異なるグループが編成される、付記2に記載のオンライン会合設定プログラム。
(付記4) 前記異なるグループを編成する処理において、第1のグループに属する参加者が前記第1のグループとは異なる第2のグループにも属する場合に、当該参加者の端末に対して、前記第1のグループに対応する第1のオンライン会合と、前記第2のグループに対応する第2のオンライン会合のいずれに参加するかを問い合わせる、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記3に記載のオンライン会合設定プログラム。
(付記5) 前記所定期間における前記オンライン会合の内容に対する前記理解度が低いことを表明する情報が前記複数の端末のうちの第1の端末に入力された場合に、前記複数の端末のうちの前記第1の端末以外の端末において、前記所定期間における前記オンライン会合の内容に対する前記理解度が高いことを表明する情報の入力を許可する、処理をコンピュータに実行させることを特徴とする付記2~4のいずれかに記載のオンライン会合設定プログラム。
(付記6) 複数の端末それぞれを用いてオンライン会合に参加する複数の参加者の中から、前記オンライン会合の実施期間のうちの所定期間における前記オンライン会合の内容に対する理解度が低いことを表明する情報を前記端末に入力した第1の参加者を特定し、
特定した前記第1の参加者を少なくとも一人含む複数の参加者のグループを編成し、
編成した前記グループに含まれる前記参加者の参加が可能な新たなオンライン会合を設定する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とするオンライン会合設定方法。
(付記7) 複数の端末それぞれを用いてオンライン会合に参加する複数の参加者の中から、前記オンライン会合の実施期間のうちの所定期間における前記オンライン会合の内容に対する理解度が低いことを表明する情報を前記端末に入力した第1の参加者を特定する特定部と、
前記特定部が特定した前記第1の参加者を少なくとも一人含む複数の参加者のグループを編成する編成部と、
前記編成部が編成した前記グループに含まれる前記参加者の参加が可能な新たなオンライン会合を設定する設定部と、
を備える情報処理装置。
(付記8) 前記特定部は、前記理解度が高いことを表明する情報を前記端末に入力した第2の参加者を特定し、
前記編成部は、前記第1の参加者と前記第2の参加者の両方を含むグループ、及び/または、前記第2の参加者を含まないグループを編成する、ことを特徴とする付記7に記載の情報処理装置。
(付記9) 前記編成部は、前記所定期間ごとに異なるグループを編成する、ことを特徴とする付記8に記載の情報処理装置。
(付記10) 前記編成部が前記異なるグループを編成する際に、第1のグループに属する参加者が前記第1のグループとは異なる第2のグループにも属する場合に、当該参加者の端末に対して、前記第1のグループに対応する第1のオンライン会合と、前記第2のグループに対応する第2のオンライン会合のいずれに参加するかを問い合わせる問合せ部を備える付記9に記載の情報処理装置。
(付記11) 前記特定部は、前記所定期間における前記オンライン会合の内容に対する前記理解度が低いことを表明する情報が前記複数の端末のうちの第1の端末に入力された場合に、前記複数の端末のうちの前記第1の端末以外の端末において、前記所定期間における前記オンライン会合の内容に対する前記理解度が高いことを表明する情報の入力を許可する、ことを特徴とする付記8~10のいずれかに記載の情報処理装置。
【符号の説明】
【0073】
10 サーバ(情報処理装置)
18 グループ編成部(特定部、編成部)
20 問合せ部
22 ルーム設定部(設定部)
70 生徒用端末(端末)