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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024020857
(43)【公開日】2024-02-15
(54)【発明の名称】建設機械用表示装置及び建設機械
(51)【国際特許分類】
   E02F 9/26 20060101AFI20240207BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20240207BHJP
【FI】
E02F9/26 A
B60R16/02 640K
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022123357
(22)【出願日】2022-08-02
(71)【出願人】
【識別番号】720001060
【氏名又は名称】ヤンマーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111202
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 周彦
(74)【代理人】
【識別番号】100187562
【弁理士】
【氏名又は名称】沼田 義成
(72)【発明者】
【氏名】田村 一樹
(72)【発明者】
【氏名】大伴 章悟
(72)【発明者】
【氏名】宮園 将平
(72)【発明者】
【氏名】美記 陽之介
【テーマコード(参考)】
2D015
【Fターム(参考)】
2D015HA03
(57)【要約】
【課題】操作子と機能標識との対応関係を容易に判別することができる表示装置及びこの表示装置を備える建設機械を提供する。
【解決手段】
建設機械1の表示装置7は、装置本体10と、制御部11と、装置本体10の表面側に配置される表示部13と、を備える。表示部13は、所定の配列方向に配列され、複数の操作子15のそれぞれに対応した操作内容を示す複数の機能標識32と、複数の機能標識32を所定の区画規則に基づいて区画する第1区画表示33と、を第2表示領域31に表示する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建設機械用表示装置であって、
装置本体と、
前記装置本体の表面側に配置される表示部と、
を備え、
前記表示部は、所定の配列方向に配列され、複数の操作子のそれぞれに対応した操作内容を示す複数の機能標識と、
前記複数の機能標識を所定の区画規則に基づいて区画する第1区画表示と、
を所定の表示領域に表示することを特徴とする建設機械用表示装置。
【請求項2】
前記表示部は、前記第1区画表示を図形によって表示することを特徴とする請求項1に記載の建設機械用表示装置。
【請求項3】
前記表示部は、前記第1区画表示の少なくとも1つを前記表示領域の所定の基準位置に表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の建設機械用表示装置。
【請求項4】
前記表示部は、複数の前記第1区画表示のうち、一の前記第1区画表示と他の前記第1区画表示とを異なる表示態様で表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の建設機械用表示装置。
【請求項5】
前記表示部は、前記第1区画表示によって前記表示領域を区画した複数の区画領域のうち、一の前記区画領域と他の前記区画領域とを異なる表示態様で表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の建設機械用表示装置。
【請求項6】
前記装置本体の表面側において前記表示部に対して一方側に設けられ、前記複数の操作子を前記配列方向に配置した操作部を更に備え、
前記操作部は、前記複数の操作子を所定の区画規則に基づいて区画する第2区画表示を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の建設機械用表示装置。
【請求項7】
前記第2区画表示は、前記表示部から間隔を空けて配置されることを特徴とする請求項6に記載の建設機械用表示装置。
【請求項8】
対応する前記機能標識と前記操作子とは、前記配列方向において異なる位置に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の建設機械用表示装置。
【請求項9】
対応する前記機能標識と前記操作子とは、異なる大きさで設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の建設機械用表示装置。
【請求項10】
前記表示部は、前記第1区画表示を、複数の操作モードから設定された前記操作モード毎に異なる表示位置で表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の建設機械用表示装置。
【請求項11】
対応する前記機能標識と前記操作子とは一体的に構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の建設機械用表示装置。
【請求項12】
請求項1に記載の建設機械用表示装置を備えることを特徴とする建設機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建設機械用表示装置及びこの表示装置を備える建設機械に関する。
【背景技術】
【0002】
建設機械は、様々な操作情報を表示可能な表示装置を備えていて、様々な機能を設定操作するための複数の操作子を、表示装置の操作部や表示部に備えている。
【0003】
例えば、特許文献1に開示される建設機械の表示装置は、建設機械の運転室に備えられ、主に建設機械の計器類の情報を有する機械状態画面を表示するための画面部と、画面部に表示される画面の表示設定の操作を行うためのボタンを複数有するボタン部と、画面部の表示制御を行うための表示制御部と、を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4817620号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した建設機械の表示装置では、ボタン等の複数の操作子のそれぞれの操作内容を示すために、各操作子に対応して表示部にアイコン等の機能標識を表示している。操作子や機能標識は、関連するグループ毎に配置されることがあるが、多数の操作子に対して多数の機能標識が配置されている場合に、操作子や機能標識の関連するグループを一見して判別することが困難になるおそれがある。また、表示部や複数の操作子の配置の都合上、対応する操作子と機能標識とが離間して配置されている場合に、操作子と機能標識との対応関係が不明確になるおそれがある。
【0006】
本発明は、操作子と機能標識との対応関係を容易に判別することができる表示装置及びこの表示装置を備える建設機械を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の表示装置は、建設機械用表示装置であって、装置本体と、前記装置本体の表面側に配置される表示部と、を備え、前記表示部は、所定の配列方向に配列され、複数の操作子のそれぞれに対応した操作内容を示す複数の機能標識と、前記複数の機能標識を所定の区画規則に基づいて区画する第1区画表示と、を所定の表示領域に表示することを特徴とする。
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の建設機械は、上記した表示装置を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、操作子と機能標識との対応関係を容易に判別することができる表示装置及びこの表示装置を備える建設機械を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態に係る建設機械のブロック図である。
図2】本発明の実施形態に係る建設機械の表示装置の例を示す正面図である。
図3】本発明の実施形態に係る建設機械の表示装置の例を示す正面図である。
図4】本発明の実施形態に係る建設機械の表示装置の例を示す正面図である。
図5】本発明の実施形態に係る建設機械の表示装置の例を示す正面図である。
図6】本発明の実施形態に係る建設機械の表示装置の第1変形例を示す正面図である。
図7】本発明の実施形態に係る建設機械の表示装置の第2変形例を示す正面図である。
図8】本発明の実施形態に係る建設機械の表示装置の第2変形例を示す正面図である。
図9】本発明の実施形態に係る建設機械の表示装置の第2変形例を示す正面図である。
図10】本発明の実施形態に係る建設機械の表示装置の第3変形例を示す正面図である。
図11】本発明の実施形態に係る建設機械の表示装置の第3変形例を示す正面図である。
図12】本発明の実施形態に係る建設機械の表示装置の第4変形例を示す正面図である。
図13】本発明の実施形態に係る建設機械の表示装置の第4変形例を示す正面図である。
図14】本発明の実施形態に係る建設機械の表示装置の第5変形例を示す正面図である。
図15】本発明の実施形態に係る建設機械の表示装置の第6変形例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態による建設機械1について図を参照して説明する。図1は、本実施形態の建設機械1を示すブロック図である。
【0012】
建設機械1は、作業者の操作に応じて土木作業や建築作業等の作業を行う油圧ショベル等である。建設機械1は、例えば、本体部2、作業部3、制御装置4、記憶装置5、操縦部6、表示装置7を備えている。
【0013】
本体部2は、作業者の操作に応じて建設機械1の走行や旋回を行うものである。本体部2は、走行可能な一対のクローラを備えた下部走行体と、運転席及びエンジンを備えた上部旋回体とから構成されている。上部旋回体は、下部走行体の上方に旋回可能に支持されている。本体部2は、エンジンから動力を受けて駆動することによって走行や旋回を行う。
【0014】
作業部3は、作業者の操作に応じて土砂の掘削作業や破砕作業等の各種作業を行うもので、本体部2の上部旋回体に取り付けられている。作業部3は、ブームと、アームと、バケット等のアタッチメントとから構成されている。作業部3は、油圧アクチュエータを備えていて、作動油の油圧動力によってブーム、アーム及びアタッチメントを駆動する。作業部3は、本体部2のエンジンで生じた動力を利用して、油圧タンクから作動油を油圧ポンプによって油圧アクチュエータへ供給し、油圧ポンプによって加圧された作動油を動力伝達媒体として油圧アクチュエータを駆動する。
【0015】
制御装置4は、CPUや油圧回路等で構成され、建設機械1の本体部2や作業部3等の各部の動作を制御する。例えば、制御装置4は、操縦部6や表示装置7から出力された操作信号に応じた油圧動力により各部を制御する。記憶装置5は、ROMやRAM等の記憶媒体で構成され、建設機械1を制御するためのプログラムやデータを記憶する。制御装置4は、記憶装置5に記憶されたプログラムやデータに基づいて演算処理を実行することにより、建設機械1の各部及び各機能を制御する。
【0016】
操縦部6及び表示装置7は、上部旋回体の運転席の近傍に設けられている。操縦部6は、作業者の操縦を受け付けるものである。操縦部6は、本体部2の走行及び旋回や作業部3の各種作業を操作するための操縦レバーや操縦ボタン等を備えていて、作業者の操作に応じた操作信号を制御装置4へと出力する。
【0017】
表示装置7は、建設機械1用の装置であって、装置本体10に対して、制御部11と、記憶部12と、表示部13と、複数の操作子15とを備えて構成されている。
【0018】
制御部11は、CPU等で構成され、表示装置7の各部の動作を制御する。記憶部12は、ROMやRAM等の記憶媒体で構成され、表示装置7を制御するためのプログラムやデータを記憶する。制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラムやデータに基づいて演算処理を実行することにより、表示装置7の各部及び各機能を制御する。例えば、制御部11は、プログラムを実行することで、操作制御部20と、表示制御部21として機能する。また、表示装置7は、複数の操作モードから何れかの操作モードが設定されて、制御部11は、設定された操作モードに応じて表示装置7の各部及び各機能を制御する。
【0019】
表示部13は、装置本体10の表面側に設けられた液晶ディスプレイ等で構成されていて、表示制御部21に制御されて各種画面を表示する。
【0020】
複数の操作子15は、作業者による各種情報の入力操作や設定操作を受け付けるもので、例えば、装置本体10の表面側で表示部13に対して一方側(例えば、表示部13の画面よりも下側)に設けられた操作部14において、所定の配列方向(例えば、左右方向)に配置される。各操作子15は、押圧可能なボタン等で構成されていて、作業者の押圧操作に応じて操作信号を制御部11へと出力する。
【0021】
各操作子15が操作されると、表示装置7は、当該操作子15に対応する操作内容を実行する。複数の操作子15のそれぞれの操作内容は、操作モード毎に予め設定されて記憶部12に記憶されている。なお、本実施形態では、図2図5に示すように複数の操作子15が第1操作子15a~第6操作子15fからなる例を説明するが、本発明はこの例に限定されず、複数の操作子15は、2つ以上であればよい。
【0022】
例えば、図2に示すように、第1操作モードでは、第1操作子15aに対応して第1操作内容が設定され、第2操作子15bに対応して第2操作内容が設定され、第3操作子15cに対応して第3操作内容が設定され、第4操作子15dに対応して第4操作内容が設定され、第5操作子15eに対応して第5操作内容が設定され、第6操作子15fに対応して第6操作内容が設定されるものとする。ここで、第2操作内容と第3操作内容とは、他の操作内容に比べて関連性が高く、また、第4操作内容と第5操作内容とは、他の操作内容に比べて関連性が高いものとする。
【0023】
また、図3に示すように、第2操作モードでは、第1操作子15aに対応して第7操作内容が設定され、第2操作子15bに対応して第8操作内容が設定され、第3操作子15cに対応して第9操作内容が設定され、第4操作子15dに対応して第10操作内容が設定され、第5操作子15eに対応して第11操作内容が設定され、第6操作子15fに対応して第12操作内容が設定されるものとする。ここで、第8操作内容と第9操作内容とは、他の操作内容に比べて関連性が高く、第10操作内容と第11操作内容とは、他の操作内容に比べて関連性が高いものとする。
【0024】
具体的には、図4に示すように、操作モードが、建設機械1の基本情報画面を表示部13に表示する基本表示モードである場合、第1操作子15aに対応する操作内容として「メニュー画面表示」が設定され、第2操作子15bに対応する操作内容として「クレーンモード画面表示」が設定され、第3操作子15cに対応する操作内容として「モード設定画面表示」が設定され、第4操作子15dに対応する操作内容として「カメラモード画面表示」が設定され、第5操作子15eに対応する操作内容として「PTOモード画面表示」が設定され、第6操作子15fに対応する操作内容として「操作モード切替」が設定される。なお、図4は、表示部13に表示される画面の一例として、基本情報画面の一例を示しているが、本発明は、後述するように複数の操作子15のそれぞれに対応して複数の機能標識32に操作内容を示す様々な画面に適用されてよい。
【0025】
操作制御部20は、表示装置7に設定された操作モードに応じて、複数の操作子15のそれぞれに、操作モードに応じた操作内容を設定する(割り当てる)。また、操作制御部20は、各操作子15から操作信号を入力して、当該操作子15に設定された操作内容を実行するために、当該操作内容に対応する操作信号を制御装置4や表示制御部21へと出力する。
【0026】
例えば、第1操作モードでは、操作制御部20は、第1操作子15aに第1操作内容を設定して、第1操作子15aの操作信号に応じて、第1操作内容に対応する操作信号を制御装置4や表示制御部21へと出力するが、第2操作モードでは、操作制御部20は、第1操作子15aに第7操作内容を設定して、第1操作子15aの操作信号に応じて、第7操作内容に対応する操作信号を制御装置4や表示制御部21へと出力する。
【0027】
表示制御部21は、表示装置7に設定された操作モードに応じて、表示部13に各種画面を表示させる。表示制御部21は、表示部13の各種画面に第1表示領域30と第2表示領域31とを表示する。第2表示領域31は、第1表示領域30に対して一方側(例えば、表示部13の画面上の下側)に表示される。
【0028】
表示制御部21は、第1表示領域30において、設定された操作モードに応じた情報を表示する。例えば、図4に示すように、操作モードが、建設機械1の基本情報画面を表示部13に表示する基本表示モードである場合、表示制御部21は、第1表示領域30において、建設機械1の基本情報として、燃料計、作動油の油温計やラジエータの水温計等を表示する。また、操作モードが、建設機械1の各種設定を受け付ける各種設定モードである場合、表示制御部21は、第1表示領域30において、建設機械1の各種設定を表示する。
【0029】
表示制御部21は、第2表示領域31において、設定された操作モードに応じて、複数の操作子15のそれぞれに対応した操作内容を示す複数の機能標識32を、所定の配列方向(例えば、左右方向)に配列して表示する。本実施形態では、表示制御部21は、図2図5に示すように、複数の機能標識32として、第1操作子15a~第6操作子15fにそれぞれ対応する第1機能標識32a~第6機能標識32fを同順に表示する。
【0030】
例えば、図2に示すように、第1操作モードでは、第1操作子15aに設定された第1操作内容を示す第1機能標識32aを表示し、第2操作子15bに設定された第2操作内容を示す第2機能標識32bを表示し、第3操作子15cに設定された第3操作内容を示す第3機能標識32cを表示し、第4操作子15dに設定された第4操作内容を示す第4機能標識32dを表示し、第5操作子15eに設定された第5操作内容を示す第5機能標識32eを表示し、第6操作子15fに設定された第6操作内容を示す第6機能標識32fを表示する。
【0031】
また、図3に示すように、第2操作モードでは、第1操作子15aに設定された第7操作内容を示す第1機能標識32aを表示し、第2操作子15bに設定された第8操作内容を示す第2機能標識32bを表示し、第3操作子15cに設定された第9操作内容を示す第3機能標識32cを表示し、第4操作子15dに設定された第10操作内容を示す第4機能標識32dを表示し、第5操作子15eに設定された第11操作内容を示す第5機能標識32eを表示し、第6操作子15fに設定された第12操作内容を示す第6機能標識32fを表示する。
【0032】
具体的には、図4に示すように、操作モードが、建設機械1の基本情報画面を表示部13に表示する基本表示モードである場合、第1操作子15aに設定された「メニュー画面表示」を示す「メニュー」を第1機能標識32aとして表示し、第2操作子15bに設定された「クレーンモード画面表示」を示す「クレーン」を第2機能標識32bとして表示し、第3操作子15cに設定された「モード設定画面表示」を示す「モード」を第3機能標識32cとして表示し、第4操作子15dに設定された「カメラモード画面表示」を示す「カメラ」を第4機能標識32dとして表示し、第5操作子15eに設定された「PTOモード画面表示」を示す「PTO」を第5機能標識32eとして表示し、第6操作子15fに設定された「操作モード切替」を示す「切替」を第6機能標識32fとして表示する。
【0033】
また、表示制御部21は、第2表示領域31において、複数の機能標識32を所定の区画規則(例えば、対応する操作内容の属性、機能標識32の個数等)に基づいて区画する第1区画表示33を表示する。表示制御部21は、例えば、隣り合う機能標識32を仕切る直線状や、破線状、鎖線状、エ字状、コ字状等の図形によって、第1区画表示33を表示する。表示制御部21は、第2表示領域31において、複数の機能標識32の配置の基準位置を設定し、例えば、左右方向の中心に基準位置を設定して、第1区画表示33の少なくとも1つを基準位置に表示する。
【0034】
表示制御部21は、各機能標識32に対応する操作内容の属性を区画規則として、操作内容の関連性の高い機能標識32毎にグループ化して区画するように第1区画表示33を表示するとよい。
【0035】
例えば、図2に示すように、第1操作モードでは、第2操作内容と第3操作内容との関連性が高く、また、第4操作内容と第5操作内容との関連性が高いことに基づいて、表示制御部21は、第2操作内容の第2機能標識32bと第3操作内容の第3機能標識32cとをグループ化し、また、第4操作内容の第4機能標識32dと第5操作内容の第5機能標識32eとをグループ化する。そして、表示制御部21は、第1機能標識32aと第2機能標識32bとを仕切る第1区画表示33と、第3機能標識32cと第4機能標識32dとを仕切る第1区画表示33と、第5機能標識32eと第6機能標識32fとを仕切る第1区画表示33とを表示する。これにより、関連性の高い第2機能標識32bと第3機能標識32cとのグループや第4機能標識32dと第5機能標識32eとのグループを視認し易くしている。
【0036】
具体的には、図4に示すように、操作モードが、建設機械1の基本情報画面を表示部13に表示する基本表示モードである場合、表示制御部21は、他の操作内容との関連性が低い「メニュー画面表示」に対応する「メニュー」の第1機能標識32aを独立し、また、他の操作内容との関連性が低い「操作モード切替」に対応する「切替」の第6機能標識32fを独立するようにグループ化する。更に、表示制御部21は、「クレーンモード画面表示」及び「モード設定画面表示」と、「カメラモード画面表示」及び「PTOモード画面表示」との関連性の低さに基づいて、「クレーン」の第2機能標識32b及び「モード」の第3機能標識32cと、「カメラ」の第4機能標識32d及び「PTO」の第5機能標識32eとを分けてグループ化する。そして、表示制御部21は、第1機能標識32aと第2機能標識32bとを仕切る第1区画表示33と、第3機能標識32cと第4機能標識32dとを仕切る第1区画表示33と、第5機能標識32eと第6機能標識32fとを仕切る第1区画表示33とを表示する。
【0037】
あるいは、表示制御部21は、複数の機能標識32の個数を区画規則として、機能標識32の所定個数毎にグループ化して区画するように第1区画表示33を表示してもよい。例えば、表示制御部21は、6つの第1機能標識32a~第6機能標識32fを半分に仕切る第1区画表示33を表示すると共に、端側に配置される第1機能標識32a及び第6機能標識32fを、それぞれ独立するように仕切る第1区画表示33を表示する。若しくは、表示制御部21は、他の区画規則に基づいて、複数の機能標識32を区画する第1区画表示33を表示してもよい。
【0038】
更に、表示装置7は、複数の操作子15が設けられる操作部14において、複数の機能標識32を区画する第1区画表示33に対応して、複数の操作子15を区画する第2区画表示16を操作部14に設ける。換言すれば、操作部14は、第1区画表示33と同じ区画規則に基づいて、複数の操作子15を区画する第2区画表示16を有し、例えば、所定の2つの機能標識32を区画する第1区画表示33に対して、当該2つの機能標識32に対応する2つの操作子15を区画する第2区画表示16を設ける。第2区画表示16は、例えば、隣り合う機能標識32を仕切る直状や、エ字状、コ字状等の図形によって形成され、印刷、貼付、刻設等によって操作部14に設けられる。
【0039】
なお、表示装置7の構造の都合上、図5に示すように、複数の操作子15が表示部13から間隔を空けて離間して配置されることがあり、この場合、第2区画表示16は、第1区画表示33との対応関係を維持したまま、表示部13から間隔を空けて離間して配置されていてよい。
【0040】
なお、上記した実施形態では、表示装置7の表示制御部21が、表示部13の画面上において第1表示領域30に対して下側に第2表示領域31を表示し、表示装置7が、装置本体10の表面側で表示部13の画面よりも下側に設けられた操作部14に複数の操作子15を備える例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、表示装置7の表示制御部21が、表示部13の画面上において第1表示領域30に対して上側に第2表示領域31を表示し、表示装置7が、装置本体10の表面側で表示部13の画面よりも上側に設けられた操作部14に複数の操作子15を備えてもよい。
【0041】
上記した実施形態では、図2図5に示すように、表示装置7の表示制御部21が、第2表示領域31において複数の第1区画表示33を表示する際に、機能標識32のグループの間(隣り合う機能標識32の間)を仕切る図形によって第1区画表示33を表示する例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、第1変形例では、図6に示すように、表示装置7の表示制御部21は、第2表示領域31において複数の第1区画表示33Aを表示する際に、機能標識32のグループ毎の範囲を示す下線状や、括弧状等の図形によって第1区画表示33Aを表示してもよい。このとき、表示装置7は、第1区画表示33Aと同じ図形によって、対応する第2区画表示16Aを形成して操作部14に設ける。
【0042】
上記した実施形態では、図2図5に示すように、表示装置7の表示制御部21が、第2表示領域31において複数の第1区画表示33を表示する際に、同じ図形、同じ色等の同じ表示態様で各第1区画表示33を表示する例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、第2変形例では、図7図9に示すように、表示装置7の表示制御部21は、第2表示領域31において複数の第1区画表示33Bを表示する際に、一の第1区画表示33Bと他の第1区画表示33Bとを異なる表示態様で表示してもよい。このとき、表示装置7は、第1区画表示33Bと同じ表示態様によって、対応する第2区画表示16Bを形成して操作部14に設ける。
【0043】
例えば、図7に示すように、表示装置7の表示制御部21は、一の第1区画表示33Bと他の第1区画表示33Bとを、異なる線種等の異なる図形で表示してもよい。あるいは、表示制御部21は、第3機能標識32cと第4機能標識32dとの間を仕切る第1区画表示33Bをエ字状の図形で表示し、第1機能標識32aと第2機能標識32bとの間を仕切る第1区画表示33Bをコ字状の図形で表示し、第5機能標識32eと第6機能標識32fとの間を仕切る第1区画表示33Bを逆コ字状の図形で表示してもよい。
【0044】
また、図8に示すように、表示装置7の表示制御部21は、一の第1区画表示33Bと他の第1区画表示33Bとを、異なる彩色等で表示してもよい。なお、図9に示すように、表示装置7の表示制御部21は、一方のグループの機能標識32と他方のグループの機能標識32との間に設けられる1つの第1区画表示33Bを、一方のグループ側の分割図形と他方のグループ側の分割図形とを合わせた1つの図形で形成してもよい。このとき、一方のグループ側の分割図形と他方のグループ側の分割図形とで、彩色等の表示態様が異なるように第1区画表示33Bを形成しつつ、隣り合う2つの第1区画表示33Bにおいて、同じグループ側の分割図形の表示態様が同じになるように、各第1区画表示33Bを形成するとよい。
【0045】
なお、上記した実施形態では、図2図5に示すように、表示装置7の表示制御部21が、第2表示領域31において複数の第1区画表示33を表示する際に、同じ表示態様の背景で形成された第2表示領域31に対して各第1区画表示33を表示する例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、第3変形例では、図10に示すように、表示装置7の表示制御部21は、第2表示領域31において複数の第1区画表示33を表示する際に、機能標識32のグループ毎に異なる表示態様の背景で形成された第2表示領域31に対して各第1区画表示33を表示してもよい。このとき、表示装置7は、第2表示領域31と同じように、第2区画表示16の設けられる操作部14の表面も、操作子15のグループ毎(即ち、機能標識32のグループ毎)に異なる表示態様の背景で形成する。
【0046】
具体的には、図10に示すように、表示装置7の表示制御部21は、第2表示領域31が第1区画表示33によって機能標識32のグループ毎に異なる複数の区画領域34Aに区画される場合に、一の区画領域34Aと他の区画領域34Aとを、異なる色彩や異なる濃淡等の異なる表示態様の背景で形成して表示する。また、表示装置7は、操作部14の表面が第2区画表示16によって操作子15のグループ毎に異なる複数の区画領域17Aに区画される場合に、一の区画領域17Aと他の区画領域17Aとを、異なる色彩や異なる濃淡等の異なる表示態様の背景で形成する。
【0047】
なお、表示装置7の表示制御部21は、第2表示領域31を異なる表示態様の複数の区画領域34Aで表示する場合、図11に示すように、第1区画表示33を非表示にしてもよい。また、表示装置7は、操作部14の表面を異なる表示態様の複数の区画領域17Aで形成する場合、第2区画表示16を非表示にしてもよい。
【0048】
また、表示装置7では、複数の機能標識32を区画規則に基づいて区画する位置が、操作モードに応じて異なることがあり、この場合、第4変形例では、表示制御部21は、図12に示すように、設定された操作モード毎に異なる表示位置で第1区画表示33を表示する。このとき、表示装置7は、第1区画表示33と同じ表示位置で、対応する第2区画表示16を形成して操作部14に設ける。
【0049】
例えば、上記した第1操作モードでは、図2に示すように、第2操作内容と第3操作内容とは、他の操作内容に比べて関連性が高く、また、第4操作内容と第5操作内容とは、他の操作内容に比べて関連性が高い。一方、第3操作モードでは、図12に示すように、第1操作子15aに対応して第13操作内容が設定され、第2操作子15bに対応して操作内容が設定されず、第3操作子15cに対応して第14操作内容が設定され、第4操作子15dに対応して第15操作内容が設定され、第5操作子15eに対応して第16操作内容が設定され、第6操作子15fに対応して操作内容が設定されないものとする。ここで、第15操作内容と第16操作内容とは、他の操作内容に比べて関連性が高いものとする。
【0050】
この第3操作モードでは、表示制御部21は、図12に示すように、第1操作子15aに設定された第13操作内容を示す第1機能標識32aを表示し、第2操作子15bに対して操作内容のない第2機能標識32bを表示し、第3操作子15cに設定された第14操作内容を示す第3機能標識32cを表示し、第4操作子15dに設定された第15操作内容を示す第4機能標識32dを表示し、第5操作子15eに設定された第16操作内容を示す第5機能標識32eを表示し、第6操作子15fに対して操作内容のない第6機能標識32fを表示する。なお、操作内容のない第2機能標識32bや第6機能標識32fは、枠のみを表示して枠内の表記を表示しないものでもよく、枠及び標記の両方を表示しないものでもよい。
【0051】
この場合、表示制御部21は、各機能標識32に対応する操作内容の属性を区画規則として、操作内容の関連性の高い機能標識32毎にグループ化して区画するように第1区画表示33を表示するとき、第3操作モードでは、第15操作内容と第16操作内容との関連性が高いことに基づいて、表示制御部21は、第15操作内容の第4機能標識32dと第16操作内容の第5機能標識32eとをグループ化する。そして、表示制御部21は、第1機能標識32aと第2機能標識32bとを仕切る第1区画表示33と、第3機能標識32cと第4機能標識32dとを仕切る第1区画表示33とを表示し、操作内容のない第6機能標識32fに対しては第1区画表示33を表示しない。
【0052】
具体的には、図13に示すように、操作モードが、作業機制限モードやメンテナンスモード等の各種設定画面を表示する操作モードである場合、表示制御部21は、前の画面に戻るための「戻る」の第1機能標識32aと、下移動のための「↓」の第3機能標識32cと、上移動のための「↑」の第4機能標識32dと、決定のための「決定」の第6機能標識32fとを表示することがある。このとき、表示制御部21は、関連性の高い第3機能標識32cと第4機能標識32dとをグループ化するように第1区画表示33を表示する。
【0053】
なお、上記した第4変形例のように、表示制御部21が操作モード毎に異なる表示位置で第1区画表示33を表示する場合に、第2区画表示16も操作モード毎に異なる表示位置(対応する第1区画表示33と同じ表示位置)に表示させるために、表示装置7は、複数の操作子15のそれぞれの間に、表示・非表示を切替可能な第2区画表示16を備えるとよい。例えば、第2区画表示16は、操作部14に埋め込まれたLED等で構成することで、表示・非表示を切替可能とする。そして、操作モードに応じて表示制御部21が第1区画表示33を表示する場合に、操作制御部20は、対応する第2区画表示16を表示に切り替える一方、操作モードに応じて表示制御部21が第1区画表示33を非表示にする場合に、操作制御部20は、対応する第2区画表示16を非表示に切り替える。
【0054】
また、表示制御部21は、操作モード毎に異なる線種や異なる彩色等の異なる表示態様で第1区画表示33を表示してもよく、この場合、表示装置7は、線種や彩色等の表示態様を切替可能な第2区画表示16を備えるとよい。例えば、第2区画表示16は、操作部14に埋め込まれたLED等で構成することで、線種や彩色等の表示態様を切替可能とする。そして、操作モードに応じて表示制御部21が第1区画表示33を所定の表示態様で表示する場合に、操作制御部20は、対応する第2区画表示16を第1区画表示33と同じ表示態様で表示する。
【0055】
また、表示装置7では、構造の都合上、複数の機能標識32を表示する配列方向の表示部13の長さ(表示幅)と、複数の操作子15を配列する配列方向の長さ(配置幅)とが異なることがある。この場合、各操作子15の配列方向の同じ位置に、対応する機能標識32を表示することが困難である。そこで、第5変形例では、図14に示すように、表示装置7は、対応する機能標識32と操作子15とを配列方向において異なる位置に配置してもよく、また、対応する機能標識32と操作子15とを異なる大きさで設けてもよい。
【0056】
例えば、図14に示すように、表示装置7では、装置本体10の本体幅に対して比較的小さい表示部13が設けられる一方、装置本体10の本体幅に亘って複数の操作子15が配列されることがある。この場合、表示制御部21は、装置本体10に対する表示部13の配置や大きさに合わせて第2表示領域31を表示し、表示される第2表示領域31の配置や大きさに合わせて複数の機能標識32を表示する。また、表示制御部21は、表示された複数の機能標識32の配置や大きさに合わせて第1区画表示33を表示しする一方、表示装置7は、当該第1区画表示33との対応関係を維持したまま、装置本体10に設けられた複数の操作子15の配置や大きさに合わせて第2区画表示16を設ける。なお、上記したように、第2区画表示16に対して、第1区画表示33の表示位置がずれている場合、表示制御部21は、第1区画表示33を直線状ではなく、対応する第2区画表示16の方向に合わせて斜線状に表示してもよい。
【0057】
なお、上記した実施形態では、表示装置7は、複数の操作子15を、装置本体10の表面側で表示部13に対して一方側に設けられた操作部14に備える例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、第6変形例では、図15に示すように、表示装置7は、タッチパッド等の位置入力装置からなる操作部14と一体的に構成されたタッチパネル等の表示部13を備えて、対応する各機能標識32と各操作子15を一体的に構成する。
【0058】
具体的には、表示制御部21は、上記した実施形態と同様に、表示部13の第2表示領域31に、複数の機能標識32を所定の配列方向に配列して表示する。操作部14は、表示部13の画面上の各位置での操作を受け付けていて、特に、第2表示領域31に表示された各機能標識32の表示位置における選択操作(タッチ操作)を受け付ける。これにより、各機能標識32は、対応する操作子15として作用する。操作制御部20は、操作子15として作用する機能標識32の選択操作に応じた操作信号を、操作部14から入力して、当該機能標識32に対応する操作内容を実行するために、当該操作内容に対応する操作信号を制御装置4や表示制御部21へと出力する。
【0059】
上記のように、本実施形態によれば、建設機械1の表示装置7は、装置本体10と、制御部11と、装置本体10の表面側に配置される表示部13と、を備える。表示部13は、所定の配列方向に配列され、複数の操作子15のそれぞれに対応した操作内容を示す複数の機能標識32と、複数の機能標識32を所定の区画規則に基づいて区画する第1区画表示33と、を第2表示領域31に表示する。
【0060】
これにより、表示装置7では、第1区画表示33によって、区画規則となる操作子15の特性等が共通する機能標識32のグループを容易に判別することができる。また、第1区画表示33によって、機能標識32と操作子15との対応関係を容易に判別することができる。
【0061】
例えば、表示部13は、第1区画表示33を図形によって表示するとよい。
【0062】
これにより、表示装置7では、図形によって第1区画表示33を容易に判別することができ、そのため、機能標識32と操作子15との対応関係をより容易に判別することができる。
【0063】
また、表示部13は、第1区画表示33の少なくとも1つを第2表示領域31の所定の基準位置に表示するとよい。
【0064】
これにより、表示装置7では、基準位置の第1区画表示33を参照することで、作業者による機能標識32の特定を容易にすることができる。
【0065】
第1変形例や第2変形例によれば、表示部13は、複数の第1区画表示33のうち、一の第1区画表示33と他の第1区画表示33とを異なる表示態様で表示してもよい。
【0066】
これにより、表示装置7では、機能標識32のグループを、第1区画表示33によって、重要度や使用頻度等に応じて分類することができる。
【0067】
第3変形例によれば、表示部13は、第1区画表示33によって第2表示領域31を区画した複数の区画領域34Aのうち、一の区画領域34Aと他の区画領域34Aとを異なる表示態様で表示してもよい。
【0068】
これにより、表示装置7では、第1区画表示33だけでなく、区画領域34Aを参照することで、作業者による機能標識32の特定をより容易にすることができる。
【0069】
また、上記した実施形態によれば、表示装置7は、装置本体10の表面側において表示部13に対して一方側に設けられ、複数の操作子15を配列方向に配置した操作部14を更に備え、操作部14は、複数の操作子15を所定の区画規則に基づいて区画する第2区画表示16を有するとよい。
【0070】
これにより、表示装置7では、第1区画表示33だけでなく、第2区画表示16を参照することで、機能標識32と操作子15との対応関係をより明確にしてより容易に判別することができる。
【0071】
また、第2区画表示16は、表示部13から間隔を空けて配置されてもよい。
【0072】
これにより、表示装置7では、表示部13や操作子15の配置が構造上、制約される場合でも、それらの配置の影響を受けることなく、第1区画表示33や第2区画表示16によって、機能標識32と操作子15との対応関係を明確にすることができる。
【0073】
第5変形例によれば、対応する機能標識32と操作子15とは、配列方向において異なる位置に配置されてもよい。
【0074】
また、第5変形例によれば、機能標識32と操作子15とは、異なる大きさで設けられてもよい。
【0075】
第5変形例の場合でも、表示装置7では、表示部13や操作子15の配置が構造上、制約される場合でも、それらの配置の影響を受けることなく、第1区画表示33や第2区画表示16によって、機能標識32と操作子15との対応関係を明確にすることができる。
【0076】
第4変形例によれば、表示部13は、第1区画表示33を、複数の操作モードから設定された操作モード毎に異なる表示位置で表示してもよい。
【0077】
これにより、表示装置7では、操作モードに適合した第1区画表示33を表示して、機能標識32と操作子15との対応関係を容易に判別することができる。
【0078】
第6変形例によれば、機能標識32と操作子15とは一体的に構成されてもよい。
【0079】
これにより、表示装置7では、表示部13がタッチパネル等で構成される場合でも、第1区画表示33によって、区画規則となる操作内容の特性等が共通する機能標識32のグループを容易に判別することができる。
【0080】
上記した実施形態では、表示装置7が、建設機械1に適用される例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、他の実施形態では、表示装置7は、建設機械1以外の作業機械に適用されてもよい。
【0081】
なお、本発明は、請求の範囲及び明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨又は思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う表示装置及び建設機械もまた本発明の技術思想に含まれる。
【0082】
〔発明の付記〕
以下、上述の実施形態から抽出される発明の概要について付記する。なお、以下の付記で説明する各構成及び各処理機能は取捨選択して任意に組み合わせることが可能である。
【0083】
<付記1>
建設機械用表示装置であって、
装置本体と、
前記装置本体の表面側に配置される表示部と、
を備え、
前記表示部は、所定の配列方向に配列され、複数の操作子のそれぞれに対応した操作内容を示す複数の機能標識と、
前記複数の機能標識を所定の区画規則に基づいて区画する第1区画表示と、
を所定の表示領域に表示することを特徴とする建設機械用表示装置。
【0084】
<付記2>
前記表示部は、前記第1区画表示を図形によって表示することを特徴とする付記1に記載の建設機械用表示装置。
【0085】
<付記3>
前記表示部は、前記第1区画表示の少なくとも1つを前記表示領域の所定の基準位置に表示することを特徴とする付記1又は2に記載の建設機械用表示装置。
【0086】
<付記4>
前記表示部は、複数の前記第1区画表示のうち、一の前記第1区画表示と他の前記第1区画表示とを異なる表示態様で表示することを特徴とする付記1~3の何れかに記載の建設機械用表示装置。
【0087】
<付記5>
前記表示部は、前記第1区画表示によって前記表示領域を区画した複数の区画領域のうち、一の前記区画領域と他の前記区画領域とを異なる表示態様で表示することを特徴とする付記1~4の何れかに記載の建設機械用表示装置。
【0088】
<付記6>
前記装置本体の表面側において前記表示部に対して一方側に設けられ、前記複数の操作子を前記配列方向に配置した操作部を更に備え、
前記操作部は、前記複数の操作子を所定の区画規則に基づいて区画する第2区画表示を有することを特徴とする付記1~5の何れかに記載の建設機械用表示装置。
【0089】
<付記7>
前記第2区画表示は、前記表示部から間隔を空けて配置されることを特徴とする付記6に記載の建設機械用表示装置。
【0090】
<付記8>
対応する前記機能標識と前記操作子とは、前記配列方向において異なる位置に配置されることを特徴とする付記1~7の何れかに記載の建設機械用表示装置。
【0091】
<付記9>
対応する前記機能標識と前記操作子とは、異なる大きさで設けられることを特徴とする付記1~8の何れかに記載の建設機械用表示装置。
【0092】
<付記10>
前記表示部は、前記第1区画表示を、複数の操作モードから設定された前記操作モード毎に異なる表示位置で表示することを特徴とする付記1~9の何れかに記載の建設機械用表示装置。
【0093】
<付記11>
対応する前記機能標識と前記操作子とは一体的に構成されることを特徴とする付記1~10の何れかに記載の建設機械用表示装置。
【0094】
<付記12>
建設機械であって、
表示装置を備え、
前記表示装置は、
装置本体と、
前記装置本体の表面側に配置される表示部と、
を備え、
前記表示部は、所定の配列方向に配列され、複数の操作子のそれぞれに対応した操作内容を示す複数の機能標識と、
前記複数の機能標識を所定の区画規則に基づいて区画する第1区画表示と、
を所定の表示領域に表示することを特徴とする建設機械。
【0095】
<付記13>
前記表示部は、前記第1区画表示を図形によって表示することを特徴とする付記12に記載の建設機械。
【0096】
<付記14>
前記表示部は、前記第1区画表示の少なくとも1つを前記表示領域の所定の基準位置に表示することを特徴とする付記12又は13に記載の建設機械。
【0097】
<付記15>
前記表示部は、複数の前記第1区画表示のうち、一の前記第1区画表示と他の前記第1区画表示とを異なる表示態様で表示することを特徴とする付記12~14の何れかに記載の建設機械。
【0098】
<付記16>
前記表示部は、前記第1区画表示によって前記表示領域を区画した複数の区画領域のうち、一の前記区画領域と他の前記区画領域とを異なる表示態様で表示することを特徴とする付記12~15の何れかに記載の建設機械。
【0099】
<付記17>
前記装置本体の表面側において前記表示部に対して一方側に設けられ、前記複数の操作子を前記配列方向に配置した操作部を更に備え、
前記操作部は、前記複数の操作子を所定の区画規則に基づいて区画する第2区画表示を有することを特徴とする付記12~16の何れかに記載の建設機械。
【0100】
<付記18>
前記第2区画表示は、前記表示部から間隔を空けて配置されることを特徴とする付記17に記載の建設機械。
【0101】
<付記19>
対応する前記機能標識と前記操作子とは、前記配列方向において異なる位置に配置されることを特徴とする付記12~18の何れかに記載の建設機械。
【0102】
<付記20>
対応する前記機能標識と前記操作子とは、異なる大きさで設けられることを特徴とする付記12~19の何れかに記載の建設機械。
【0103】
<付記21>
前記表示部は、前記第1区画表示を、複数の操作モードから設定された前記操作モード毎に異なる表示位置で表示することを特徴とする付記12~20の何れかに記載の建設機械。
【0104】
<付記22>
対応する前記機能標識と前記操作子とは一体的に構成されることを特徴とする付記12~21の何れかに記載の建設機械。
【符号の説明】
【0105】
1 建設機械
2 本体部
3 作業部
7 表示装置
11 制御部
13 表示部
14 操作部
15 操作子
16、16A、16B 第2区画表示
17A 区画領域
20 操作判定部
21 表示制御部
31 第2表示領域
32 機能標識
33、33A、33B 第1区画表示
34A 区画領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15