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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024021044
(43)【公開日】2024-02-15
(54)【発明の名称】分注装置
(51)【国際特許分類】
   C12M 1/00 20060101AFI20240207BHJP
   B65G 59/06 20060101ALI20240207BHJP
   B65G 60/00 20060101ALI20240207BHJP
   B65G 57/30 20060101ALI20240207BHJP
   G01N 35/10 20060101ALN20240207BHJP
【FI】
C12M1/00 A
B65G59/06 101Z
B65G60/00 A
B65G57/30
G01N35/10 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023099250
(22)【出願日】2023-06-16
(31)【優先権主張番号】P 2022123336
(32)【優先日】2022-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000004204
【氏名又は名称】日本精工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】太田 裕介
(72)【発明者】
【氏名】山本 康太
【テーマコード(参考)】
2G058
3F029
3F030
4B029
【Fターム(参考)】
2G058CA01
2G058CB08
2G058CB16
2G058CF06
2G058CF28
2G058CF29
2G058EA02
2G058ED02
2G058ED35
3F029BA09
3F029CB02
3F029CB13
3F030AA04
3F030CA01
4B029AA27
4B029BB01
4B029DG10
4B029GA03
4B029GB04
(57)【要約】
【課題】装置全体を大きくすることなく、ウェルプレートから容器に細胞塊を分注するエリアの汚染を抑制する分注装置を提供する。
【解決手段】分注装置1は、第一位置22と第二位置24とを含む分注部12と、第一位置22のウェルプレート3から第二位置24のトレイ5へ分注する分注機40と、分注部12もX軸方向に隣接して配置されZ軸方向に貫通する第一開口52を有する高床部50と、第一開口52を下面に有し分注前のウェルプレート3を積層して収納する第一収納部56と、第一収納部56の最下層のウェルプレート3を第一開口52から下方に移動させて第一位置22まで搬送するプレート搬送機構70と、第一収納部56の正面を開閉可能であって分注部12に隣接する側の端部に垂直な回動軸を有する扉部材60と、を備え、扉部材60が開放している場合、扉部材60及び高床部50によって第一収納部56の正面側の空間と分注部12とが仕切られる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェルプレートを配置する第一位置と容器を配置する第二位置とを含む分注部と、
前記第一位置に配置されたウェルプレートから前記第二位置に配置された容器へ分注する分注機と、
前記分注部に対して水平な一方向に隣接して配置され、垂直方向に貫通する第一開口を有する高床部と、
前記第一開口を下面に有し、分注前のウェルプレートを積層して収納する第一収納部と、
前記第一収納部の最下層のウェルプレートを前記第一開口から下方に移動させて前記第一位置まで搬送するプレート搬送機構と、
前記第一収納部の前記一方向に直交する他方向の一方の側面を開閉可能であって、前記分注部に隣接する側の端部に垂直な回動軸を有する扉部材と、
を備え、
前記扉部材が開放している場合、前記扉部材及び前記高床部によって、前記第一収納部の前記一方の側面より外部側の空間と前記分注部とが仕切られることを特徴とする、
分注装置。
【請求項2】
前記第一開口には、前記第一収納部の最下層のウェルプレートを側方から把持可能かつ解放可能なプレート把持部が設けられることを特徴とする、
請求項1に記載の分注装置。
【請求項3】
前記プレート搬送機構は、
前記第一開口の直下と前記第一位置との間で、前記一方向に移動可能、かつ前記ウェルプレートの外縁を支持可能な枠形状である第一受け皿と、
前記第一開口の直下の位置に配置され、前記第一開口の直下の位置にある前記第一受け皿の前記枠形状の内側を、前記第一受け皿より下方の位置と、上面が前記プレート把持部に把持されたウェルプレートの下面に接触する位置との間で垂直方向に移動可能な第二受け皿と、
を有することを特徴とする、
請求項2に記載の分注装置。
【請求項4】
前記高床部は、垂直方向に貫通しかつ前記第一開口に対して前記一方向に並ぶ位置に形成される第二開口を有し、
前記第一収納部に対して前記一方向に隣接して配置され、前記第二開口を下面に有し、分注後のウェルプレートを積層して収納する第二収納部を備え、
前記プレート搬送機構は、前記第一位置のウェルプレートを前記第二開口から前記第二収納部の最下層に収納させ、
前記扉部材は、前記第一収納部の前記一方の側面とともに前記第二収納部の前記一方向に直交する他方向の一方の側面を一体で開閉可能であって、前記回動軸が前記第一収納部及び前記第二収納部のうち前記分注部に隣接する側の端部に設けられ、
前記扉部材が開放している場合、前記扉部材及び前記高床部によって、前記第一収納部及び前記第二収納部の前記一方の側面より外部側の空間と前記分注部とが仕切られることを特徴とする、
請求項1から3のいずれか1項に記載の分注装置。
【請求項5】
前記第二開口には、前記ウェルプレートの前記第二開口の下方から上方への移動を許容し上方から下方への移動を規制する規制部が設けられることを特徴とする、
請求項4に記載の分注装置。
【請求項6】
前記プレート搬送機構は、
前記第二開口の直下と前記第一位置との間で、前記一方向に移動可能、かつ前記ウェルプレートの外縁を支持可能な枠形状である第一受け皿と、
前記第二開口の直下の位置に配置され、前記第二開口の直下の位置にある前記第一受け皿の前記枠形状の内側を、前記第一受け皿より下方の位置と、上面が前記規制部と同一の位置又は前記規制部より上方の位置との間で垂直方向に移動可能な第三受け皿と、
を有することを特徴とする、
請求項5に記載の分注装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分注装置に関する。
【背景技術】
【0002】
細胞塊が入れられたウェルプレートからトレイ等の容器へ分注する分注装置では、分注するエリア内に配置されたウェルプレート内の細胞塊を汚染から保護する必要がある。例えば、特許文献1には、ウェルプレートのストッカーに扉が設けられ、ストッカーから離隔した作業エリアまで搬送機構によってウェルプレートを搬送する装置が開示されている。このような装置によれば、作業者によるウェルプレートの供給及び回収は、ストッカーにおいて行われるため、作業者の手による作業エリアの汚染を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-176028号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の装置は、ストッカーと作業エリアとが物理的に離隔しているため、装置全体のサイズが肥大化するという問題があった。とはいえ、ストッカーと作業エリアとの距離を近接させてしまうと、ストッカーにおけるウェルプレートの供給及び回収時に、作業者の手によって作業エリアが汚染する可能性がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、装置全体を大きくすることなく、ウェルプレートから容器に細胞塊を分注するエリアの汚染を抑制することができる分注装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る分注装置は、ウェルプレートを配置する第一位置と容器を配置する第二位置とを含む分注部と、前記第一位置に配置されたウェルプレートから前記第二位置に配置された容器へ分注する分注機と、前記分注部に対して水平な一方向に隣接して配置され、垂直方向に貫通する第一開口を有する高床部と、前記第一開口を下面に有し、分注前のウェルプレートを積層して収納する第一収納部と、前記第一収納部の最下層のウェルプレートを前記第一開口から下方に移動させて前記第一位置まで搬送するプレート搬送機構と、前記第一収納部の前記一方向に直交する他方向の一方の側面を開閉可能であって、前記分注部に隣接する側の端部に垂直な回動軸を有する扉部材と、を備え、前記扉部材が開放している場合、前記扉部材及び前記高床部によって、前記第一収納部の前記一方の側面より外部側の空間と前記分注部とが仕切られる。
【0007】
これにより、作業者が扉部材を開放して細胞塊が入れられたウェルプレートを第一収納部に補充する際、扉部材及び高床部が、作業者の手が侵入する第一収納部の手前の空間と、分注部との間を仕切る壁としての役割を有することで、作業者の手による分注部の汚染を抑制することができる。また、扉部材及び高床部によって、第一収納部側と分注部側とを仕切ることができるので、第一収納部を分注部に近接した位置に配置することができ、装置全体の小型化に寄与する。また、扉部材を開放するだけで扉部材及び高床部が壁として機能するため、部品点数を増加させることなく、装置全体の小型化と分注部の汚染の抑制とを両立することができる。
【0008】
本発明の一態様に係る分注装置において、前記第一開口には、前記第一収納部の最下層のウェルプレートを側方から把持可能かつ解放可能なプレート把持部が設けられる。
【0009】
これにより、簡単な構成で、第一収納部内のウェルプレートの保持と、最下層のウェルプレートの第一開口からの搬出と、を実現することができる。
【0010】
本発明の一態様に係る分注装置において、前記プレート搬送機構は、前記第一開口の直下と前記第一位置との間で、前記一方向に移動可能、かつ前記ウェルプレートの外縁を支持可能な枠形状である第一受け皿と、前記第一開口の直下の位置に配置され、前記第一開口の直下の位置にある前記第一受け皿の前記枠形状の内側を、前記第一受け皿より下方の位置と、上面が前記プレート把持部に把持されたウェルプレートの下面に接触する位置との間で垂直方向に移動可能な第二受け皿と、を有する。
【0011】
これにより、第一収納部に積層して収納されたウェルプレートのうち、最下層のウェルプレートを第二受け皿で下方から支持した状態でプレート把持部から解放することができる。また、ウェルプレートを、第二受け皿によって水平姿勢を維持した状態で下降させて第一開口から下方に搬出し、第一受け皿に受け渡すことが可能である。また、ウェルプレートを、第一受け皿によって水平姿勢を維持した状態で第一位置まで搬送することが可能である。すなわち、第一収納部に積層して収納されたウェルプレートを、最下層から搬出し第一位置まで搬送するまで、水平姿勢を維持することができるので、細胞塊が入れられたウェルプレートを安定して搬送することができる。
【0012】
本発明の一態様に係る分注装置において、前記高床部は、垂直方向に貫通しかつ前記第一開口に対して前記一方向に並ぶ位置に形成される第二開口を有し、前記第一収納部に対して前記一方向に隣接して配置され、前記第二開口を下面に有し、分注後のウェルプレートを積層して収納する第二収納部を備え、前記プレート搬送機構は、前記第一位置のウェルプレートを前記第二開口から前記第二収納部の最下層に収納させ、前記扉部材は、前記第一収納部の前記一方の側面とともに前記第二収納部の前記一方向に直交する他方向の一方の側面を一体で開閉可能であって、前記回動軸が前記第一収納部及び前記第二収納部のうち前記分注部に隣接する側の端部に設けられ、前記扉部材が開放している場合、前記扉部材及び前記高床部によって、前記第一収納部及び前記第二収納部の前記一方の側面より外部側の空間と前記分注部とが仕切られる。
【0013】
これにより、作業者が扉部材を開放して細胞塊が入れられたウェルプレートを第一収納部に補充する際、及び使用済みのウェルプレートを第二収納部から回収する際、扉部材及び高床部が、作業者の手が侵入する第一収納部及び第二収納部の手前の空間と、分注部との間を仕切る壁としての役割を有することで、作業者の手による分注部の汚染を抑制することができる。また、扉部材及び高床部によって、第一収納部及び第二収納部側と分注部側とを仕切ることができるので、第一収納部及び第二収納部を分注部に近接した位置に配置することができ、装置全体の小型化に寄与する。また、扉部材を開放するだけで扉部材及び高床部が壁として機能するため、部品点数を増加させることなく、装置全体の小型化と分注部の汚染の抑制とを両立することができる。さらに、第一収納部及び第二収納部の扉部材を1つとし一体で開閉することで、部品点数を削減するとともに扉部材を大きくできるので、第一収納部及び第二収納部側と分注部側とを仕切る壁を大きくすることができ、より分注部の汚染を抑制することができる。
【0014】
本発明の一態様に係る分注装置において、前記第二開口には、前記ウェルプレートの前記第二開口の下方から上方への移動を許容し上方から下方への移動を規制する規制部が設けられる。
【0015】
これにより、簡単な構成で、ウェルプレートの第二開口から第二収納部の最下層への搬入と、第二収納部内のウェルプレートの保持と、を実現することができる。
【0016】
本発明の一態様に係る分注装置において、前記プレート搬送機構は、前記第二開口の直下と前記第一位置との間で、前記一方向に移動可能、かつ前記ウェルプレートの外縁を支持可能な枠形状である第一受け皿と、前記第二開口の直下の位置に配置され、前記第二開口の直下の位置にある前記第一受け皿の前記枠形状の内側を、前記第一受け皿より下方の位置と、上面が前記規制部と同一の位置又は前記規制部より上方の位置との間で垂直方向に移動可能な第三受け皿と、を有する。
【0017】
これにより、第一受け皿によって水平姿勢を維持した状態で分注される位置である第一位置から第二開口の直下の位置まで搬送することが可能である。また、ウェルプレートを、第三受け皿によって水平姿勢を維持した状態で上昇させ、第二開口から規制部を通過して第二収納部の最下層に搬入することができる。第二収納部内に搬入された最下層のウェルプレートは、規制部の直ぐ上方に位置するため、規制部に支持されて下方への落下を規制することができる。すなわち、第一位置で分注を終えたウェルプレートを、第二収納部の最下層まで搬送するまで、水平姿勢を維持することができるので、使用済みのウェルプレートを安定して搬送することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、装置全体を大きくすることなく、ウェルプレートから容器に細胞塊を分注するエリアの汚染を抑制できる分注装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、実施形態に係る分注装置の構成例を模式的に示す斜視図である。
図2図2は、図1に示す分注装置の別の方向から視た斜視図である。
図3図3は、図1に示す分注装置の正面図である。
図4図4は、図1に示す分注装置の平面図である。
図5図5は、図1に示す分注装置のプレート収納部の構成を示す斜視図である。
図6図6は、ウェルプレートの周縁部分を拡大して示す断面図である。
図7図7は、図1に示す分注装置において扉部材を開放している状態を示す正面図である。
図8図8は、図1に示す分注装置において扉部材を開放している状態を示す平面図である。
図9図9は、図1に示す分注装置において扉部材を開放している状態を示す側面図である。
図10図10は、図9に示すプレート搬送機構の動作を説明する斜視図である。
図11図11は、図9に示すプレート搬送機構の動作を説明する斜視図である。
図12図12は、図9に示すプレート搬送機構の動作を説明する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
【0021】
[実施形態]
実施形態に係る分注装置1の構成について、図を参照して説明する。なお、実施形態を示す図において、発明に係る構成要素以外の構成要素は、適宜省略して図示される。まず、図1から図5までを用いて、分注装置1の基本的な構成要素について説明する。図1は、実施形態に係る分注装置1の構成例を模式的に示す斜視図である。図2は、図1に示す分注装置1の別の方向から視た斜視図である。図3は、図1に示す分注装置1の正面図である。図4は、図1に示す分注装置1の平面図である。図5は、図1に示す分注装置1のプレート収納部14の構成を示す斜視図である。
【0022】
なお、図4では、分注装置1の上部の構成要素を一部省略して示し、図5では、プレート収納部14の周辺の構成要素を省略して示している。また、実施形態において、水平面内の一方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と交差する他方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと交差する鉛直方向をZ軸方向とする。
【0023】
実施形態の分注装置1は、細胞塊が入れられたウェルプレート3からトレイ5(容器)へ分注する装置である。図1から図4までに示すように、分注装置1は、基台10と、分注部12と、分注機40と、プレート収納部14と、を備える。また、図5に示すように、分注装置1は、プレート搬送機構70を備える。
【0024】
基台10は、分注装置1の最下部に位置し、分注装置1の各構成要素を支持する。基台10からは、支柱16及び支柱18がそれぞれ立設する。支柱16は、基台10のX軸方向の一方の端部側(図3及び図4に示す右方)から立設し、基台10の後述のトレイ搬送用Y軸アクチュエータ34を支持する。支柱18は、Y軸方向の一方の端部側(図3に示す奥、図4に示す上方)から立設し、後述の分注機用X軸アクチュエータ44を支持する。
【0025】
分注部12は、分注機40が、細胞塊が入れられたウェルプレート3から細胞塊を吸引するとともに、吸引した細胞塊をトレイ5へ分注するエリアを示す。分注部12は、プレート収納部14に対してX軸方向に隣接した位置に配置される。実施形態の分注装置1は、分注部12が図3及び図4に示す右方側に位置し、プレート収納部14が図3及び図4に示す左方側に位置する。分注部12は、基台10に固定される低床部20上に配置される。低床部20の上面は、プレート収納部14が配置される後述の高床部50の下面より下方に位置する。
【0026】
低床部20は、分注部12において、第一位置22と、第二位置24と、を含む。第一位置22は、分注時において分注機40によって細胞塊が回収される対象のウェルプレート3が配置される位置である。第一位置22は、プレート収納部14に対してX軸方向に隣接する。第二位置24は、分注時において分注機40が第一位置22のウェルプレート3から回収された細胞塊を分注する対象のトレイ5を配置する位置である。また、低床部20には、トレイ保管部26と、ピペットチップ保管部28と、ピペットチップ離脱部30と、が配置される。
【0027】
トレイ保管部26には、分注前のトレイ5及び分注後のトレイ5がそれぞれ積層される。実施形態のトレイ保管部26は、第二位置24に対してY軸方向にオフセットした位置に設けられる。実施形態の分注装置1において、分注前のトレイ5は、予め使用者によってトレイ保管部26に載置される。また、分注後のトレイ5は、一連の分注動作が終了した後、使用者によってトレイ保管部26から回収される。
【0028】
トレイ保管部26に積層された分注前のトレイ5は、トレイ搬送用グリッパー32によって把持され、トレイ搬送用Y軸アクチュエータ34及びトレイ搬送用Z軸アクチュエータ36によって第二位置24まで搬送される。また、第二位置24において分注された後のトレイ5は、トレイ搬送用グリッパー32によって把持され、トレイ搬送用Y軸アクチュエータ34及びトレイ搬送用Z軸アクチュエータ36によってトレイ保管部26まで搬送される。
【0029】
トレイ搬送用グリッパー32は、第二位置24に載置されたトレイ5、及びトレイ保管部26に積層されたトレイ5の把持及び解除が可能である。トレイ搬送用グリッパー32は、トレイ搬送用Z軸アクチュエータ36に支持され、トレイ搬送用Z軸アクチュエータ36によってZ軸方向に移動可能である。また、トレイ搬送用グリッパー32は、トレイ搬送用Z軸アクチュエータ36を介してトレイ搬送用Y軸アクチュエータ34に支持され、トレイ搬送用Y軸アクチュエータ34によってY軸方向に移動可能である。
【0030】
トレイ搬送用グリッパー32は、X軸方向に延び、Y軸方向に並ぶ一対の爪33を有する。トレイ搬送用グリッパー32は、一対の爪33を互いに接近する方向及び離隔する方向に移動させることで、トレイ5の水平姿勢を維持した状態で側方からの把持及び解除が可能である。トレイ搬送用グリッパー32は、トレイ5を把持した状態で、第二位置24とトレイ保管部26との間で移動させる。
【0031】
トレイ搬送用Y軸アクチュエータ34は、基台10から立設する支柱16に支持される。トレイ搬送用Y軸アクチュエータ34は、トレイ搬送用Z軸アクチュエータ36をY軸方向に移動させる。トレイ搬送用Y軸アクチュエータ34は、例えば、支柱16に固定される固定部と、固定部に対してY軸方向に移動可能な可動部と、可動部を固定部に対してY軸方向に移動させる駆動機構と、を有する。
【0032】
トレイ搬送用Z軸アクチュエータ36は、トレイ搬送用Y軸アクチュエータ34に支持される。トレイ搬送用Z軸アクチュエータ36は、トレイ搬送用グリッパー32をZ軸方向に移動させる。トレイ搬送用Z軸アクチュエータ36は、例えば、トレイ搬送用Y軸アクチュエータ34の可動部に固定される固定部と、固定部に対してZ軸方向に移動可能な可動部と、可動部を固定部に対してZ軸方向に移動させる駆動機構と、を有する。
【0033】
ピペットチップ保管部28には、分注機40に装着するためのピペットチップ7が配置される。実施形態の分注装置1において、使用前のピペットチップ7は、使用者によってピペットチップ保管部28に載置される。この際、ピペットチップ7は、分注機40のノズル42の数及び配置に対応して整列した状態で立設するよう所定の保持治具に保持された状態で、ピペットチップ保管部28に載置される。ピペットチップ保管部28に整列して載置されたピペットチップ7は、分注機40本体がピペットチップ7の上方から下降し、上端部がノズル42に嵌合することで分注機40に装着される。
【0034】
ピペットチップ離脱部30では、ピペットチップ7を分注機40から離脱させる。ピペットチップ離脱部30は、例えば、分注機40に装着されたピペットチップ7の数及び先端部の形状に対応する溝部を有する。
【0035】
分注機40は、第一位置22に配置されたウェルプレート3から細胞塊を回収し、第二位置24に配置されたトレイ5へ分注する。分注機40は、複数のノズル42を下部に備えるとともに、ポンプ装置及び配管系を内蔵する筐体を含む。複数のノズル42は、実施形態において、8つのノズル42を含む。すなわち、実施形態の分注機40は、8連に形成される。各々のノズル42は、一方の端部(上端側)が配管系を介してポンプ装置と接続し、他方の端部(下端側)に、ピペットチップ7が装着される。
【0036】
分注機40は、ノズル42に装着したピペットチップ7が、第一位置22、第二位置24、ピペットチップ保管部28、及びピペットチップ離脱部30を含む分注部12で移動可能であるように、X軸、Y軸及びZ軸の3軸方向に移動可能である。分注機40は、分注機用X軸アクチュエータ44、分注機用Y軸アクチュエータ46、及び分注機用Z軸アクチュエータ48によって搬送される。
【0037】
分注機用X軸アクチュエータ44は、基台10から立設した支柱18に支持される。分注機用X軸アクチュエータ44は、分注機用Y軸アクチュエータ46をX軸方向に移動させる。分注機用X軸アクチュエータ44は、例えば、支柱18に固定される固定部と、固定部に対してX軸方向に移動可能な可動部と、可動部を固定部に対してX軸方向に移動させる駆動機構と、を有する。
【0038】
分注機用Y軸アクチュエータ46は、分注機用X軸アクチュエータ44に支持される。分注機用Y軸アクチュエータ46は、分注機用Z軸アクチュエータ48をY軸方向に移動させる。分注機用Y軸アクチュエータ46は、例えば、分注機用X軸アクチュエータ44の可動部に固定される固定部と、固定部に対してY軸方向に移動可能な可動部と、可動部を固定部に対してY軸方向に移動させる駆動機構と、を有する。
【0039】
分注機用Z軸アクチュエータ48は、分注機用Y軸アクチュエータ46に支持される。分注機用Z軸アクチュエータ48は、分注機40をZ軸方向に移動させる。分注機用Z軸アクチュエータ48は、例えば、分注機用Y軸アクチュエータ46の可動部に固定される固定部と、固定部に対してZ軸方向に移動可能な可動部と、可動部を固定部に対してZ軸方向に移動させる駆動機構と、を有する。可動部には、分注機40の筐体が固定される。
【0040】
プレート収納部14は、細胞塊が入れられたウェルプレート3及び分注後の使用済みとなったウェルプレート3が収納されるエリアを示す。プレート収納部14は、分注部12に対してX軸方向に隣接した位置に配置される。プレート収納部14は、基台10に固定される高床部50上に配置される。高床部50の下面は、分注部12が配置される低床部20の上面より上方に位置する。低床部20の高床部50側の端縁と、高床部50の低床部20側の端縁との間には、ウェルプレート3が、低床部20の上面側と高床部50の下面側との間でX軸方向に移動可能な高さ方向(Z軸方向)の間隙を有する。
【0041】
高床部50は、Z軸方向に貫通する第一開口52及び第二開口54を有する。第一開口52と第二開口54とは、X軸方向に並んで形成される。第一開口52及び第二開口54は、ウェルプレート3の外形より大きい。より詳しくは、第一開口52及び第二開口54は、ウェルプレート3が、水平姿勢を維持した状態、かつ平面視において分注部12の第一位置22に配置される角度(実施形態では、長手方向がY軸方向に向く姿勢)を維持した状態で、Z軸方向に通り抜け可能であるように形成される。
【0042】
高床部50の上面側には、第一収納部56と、第二収納部58と、扉部材60と、が設けられる。また、高床部50の下面側には、プレート把持用グリッパー64(プレート把持部)の一対の爪66と、規制部68と、が設けられる。
【0043】
第一収納部56は、第一開口52を下面に有し、分注前のウェルプレート3を積層して収納するストッカーである。第一収納部56は、X軸方向に対向する側壁によって囲まれて形成される。実施形態の第一収納部56は、分注部12の第一位置22に対してX軸方向に隣接して配置される。第二収納部58は、第二開口54を下面に有し、分注後のウェルプレート3を積層して収納するストッカーである。実施形態の第二収納部58は、X軸方向に対向する側壁によって囲まれて形成される。実施形態の第二収納部58は、第一収納部56に対して分注部12とは反対側のX軸方向に隣接して配置される。
【0044】
ここで、第一収納部56及び第二収納部58にそれぞれ収納されるウェルプレート3の構成例について説明する。図6は、ウェルプレート3の周縁部分を拡大して示す断面図である。ウェルプレート3は、細胞塊をそれぞれ収納可能な複数のウェル(凹部)が上面に形成される平板状の本体部3aと、本体部3aの上面及び上端を含む側面3bの一部を着脱自在に覆う蓋部3cと、を有する。ウェルプレート3は、本体部3aに蓋部3cを被せた状態で積層して収納される。
【0045】
図1から図4までに示すように、扉部材60は、第一収納部56及び第二収納部58のY軸方向の側面(分注装置1の正面側)を一体で開閉可能に設けられる。扉部材60は、下端の高さが高床部50の上面の高さと略同一であるように設けられる。なお、本実施形態において、略同一とは、扉部材60の開放時に、扉部材60の下端と高床部50の上面との間隙が、0mm以上15mm未満であることをいう。より具体的には、間隙は、ウェルプレート3の1枚分の厚み(約15mm)以上にならないように設けられる。間隙は、例えば、0.5mmである。これにより、扉部材60は、第一収納部56及び第二収納部58を閉じている状態において、第一収納部56及び第二収納部58の正面側を全面に亘って閉塞する。扉部材60は、第一収納部56及び第二収納部58を閉じている状態において、第一収納部56及び第二収納部58の内部にそれぞれ積載されたウェルプレート3の傾斜を抑制する。
【0046】
また、実施形態の扉部材60は、第一収納部56及び第二収納部58を閉じている状態において、第一収納部56及び第二収納部58のそれぞれに収納されたウェルプレート3の量が外部から確認可能な窓61を有する。窓61は、実施形態において、垂直方向に延びるスリット状である。窓61は、貫通孔であってもよいし、ガラス等の透明な部材で形成されてもよい。
【0047】
扉部材60は、第一収納部56の分注部12側の端部における垂直な回動軸回りに回動可能であるように、第一収納部56の分注部12側の側壁に対して蝶番62を介して支持される。なお、実施形態では、第一収納部56が分注部12側に配置されるが、第二収納部58が分注部12側に配置されてもよく、この場合、扉部材60は、第二収納部58の分注部12側の端部における垂直な回動軸回りに開閉可能に設けられる。
【0048】
プレート把持用グリッパー64は、第一収納部56に積層して収納されたウェルプレート3のうち最下層のウェルプレート3の把持及び解除が可能である。プレート把持用グリッパー64は、高床部50に支持される。
【0049】
プレート把持用グリッパー64は、Y軸方向に延び、X軸方向に並ぶ一対の爪66を有する。プレート把持用グリッパー64は、一対の爪66を互いに接近する方向及び離隔する方向に移動可能である。プレート把持用グリッパー64は、一対の爪66を互いに接近させた状態において、第一収納部56の最下層のウェルプレート3の本体部3a(図6参照)を、側方から把持する。
【0050】
なお、実施形態のプレート把持用グリッパー64は、一対の爪66を僅かに離隔させることで、ウェルプレート3の本体部3aを解放するとともに、ウェルプレート3の蓋部3cの周縁部の下面3dを下方側から支持することが可能である(図6に示す点線の位置)。この際、一対の爪66は、把持面66aが本体部3aの側面3bから離隔するが、蓋部3cの周縁部の下面3dを上面66b側に載せている状態になる。プレート把持用グリッパー64の一対の爪66から解放された本体部3aは、後述の第二受け皿76に支持された状態で下降することで、第一開口52を通り抜け可能である。
【0051】
また、プレート把持用グリッパー64は、一対の爪66をさらに互いに離隔させることで、本体部3aとともに蓋部3cを解放することが可能である(図6に示す実線の位置)。プレート把持用グリッパー64の一対の爪66から解放されたウェルプレート3の本体部3a及び蓋部3cは、後述の第二受け皿76に支持された状態で下降することで、第一開口52を通り抜け可能である。
【0052】
ここで、第一開口52の下方には、上面が第一収納部56の最下層のウェルプレート3の下面に対向し、Z軸方向に移動可能な後述の第二受け皿76が配置されている。第二受け皿76は、最上部に位置する場合、上面がウェルプレート3の本体部3aの下面に接触する、又は上面とウェルプレート3の本体部3aの下面との間の間隙が微小である。第一収納部56の最下層のウェルプレート3は、プレート把持用グリッパー64から解除されると、第二受け皿76上に載り、第二受け皿76によって支持された状態で下降する。この際、プレート把持用グリッパー64は、一対の爪66を再び互いに接近させることで、一つ上のウェルプレート3を把持する。ウェルプレート3の搬送方法については、後述にて詳細に説明する。
【0053】
規制部68は、第二収納部58に積載されたウェルプレート3の、第二開口54の上方から下方への移動を規制するとともに、ウェルプレート3の第二開口54における下方から上方への移動を許容する。規制部68は、第二開口54の下方の第二開口54の縁近傍に設けられる。規制部68は、第二開口54へ突出する方向に常時付勢されるストッパーである。実施形態の規制部68は、第二開口54のY軸方向に対向する縁近傍に設けられ、X軸に平行な回動軸回りに回動可能である。規制部68は、第二開口54の下方から上方へ移動するウェルプレート3によって、付勢力に抗して第二開口54から引っ込む方向に回転することで、ウェルプレート3の第二開口54における下方から上方への移動を許容する。
【0054】
プレート搬送機構70は、第一収納部56の最下層のウェルプレート3を分注部12の第一位置22まで搬送するとともに、当該ウェルプレート3を第二収納部58の最下層に収納させる。プレート搬送機構70の構成及び動作については、後述にて詳細に説明する。
【0055】
ここで、図7から図9までを用いて、扉部材60が開いている状態について説明する。図7は、図1に示す分注装置1において扉部材60を開放している状態を示す正面図である。図8は、図1に示す分注装置1において扉部材60を開放している状態を示す平面図である。図9は、図1に示す分注装置1において扉部材60を開放している状態を示す側面図である。
【0056】
分注装置1において、使用者は、扉部材60を開いて、細胞塊が入れられたウェルプレート3を第一収納部56に収納し、第二収納部58から使用済みのウェルプレート3を回収する。分注装置1では、第一収納部56に一度に収納可能なウェルプレート3に入れられた細胞塊の数を超えて細胞塊をトレイ5に分注する場合、作業者は、分注作業の途中でウェルプレート3の第二収納部58からの回収と第一収納部56への補充を行う必要がある。
【0057】
図7から図9までに示すように、扉部材60は、開いている状態において、内側の面が第一収納部56及び第二収納部58の正面側の空間に向き、外側の面が分注部12側を向く。また、前述のとおり、扉部材60は、下端の高さが高床部50の上面の高さと略同一であるように設けられる。これにより、第一収納部56及び第二収納部58の正面側の空間は、扉部材60及び高床部50によって、分注部12側の空間と仕切られる。
【0058】
すなわち、扉部材60は、閉塞時には、第一収納部56及び第二収納部58と、これらの正面側の空間との間を仕切り、開放時には、第一収納部56、第二収納部58、及びこれらの正面側の空間と、分注部12側の空間との間を仕切る壁としての役割を有する。扉部材60は、作業者が扉部材60を開いて手でウェルプレート3を補充及び回収する際、分注部12内の、特にトレイ5内に分注された細胞塊を、作業者の手による汚染から保護する。また、分注部12の汚染により、ウェルプレート3を補充及び回収して分注が再開された後に第一位置22まで搬送されたウェルプレート3の細胞塊が汚染されることから保護する。
【0059】
次に、図10から図12までを用いて、プレート収納部14と分注部12との間のウェルプレート3の搬送方法について説明する。図10は、図9に示すプレート搬送機構70の動作を説明する斜視図である。図11は、図9に示すプレート搬送機構70の動作を説明する斜視図である。図12は、図9に示すプレート搬送機構70の動作を説明する斜視図である。なお、図10から図12まででは、プレート搬送機構70の構成を明瞭に示すため、プレート収納部14の周辺の構成要素を省略して描写している。
【0060】
プレート搬送機構70は、第一受け皿72と、プレート搬送用X軸アクチュエータ74と、第二受け皿76と、プレート搬送用Z軸アクチュエータ78と、第三受け皿80と、プレート搬送用Z軸アクチュエータ82と、を有する。
【0061】
第一受け皿72は、平面視において、ウェルプレート3の本体部3aの外形に沿う枠形状である。第一受け皿72は、高床部50の下面側かつ低床部20の上面側の高さに位置する。第二開口54の直下の位置、第一開口52の直下の位置、及び第一位置22の間でX軸方向に移動可能である。第一受け皿72は、第一収納部56から第一開口52を通って降下したウェルプレート3の本体部3aを下面側から支持した状態で、第一開口52の直下の位置から第一位置22まで搬送する。第一受け皿72は、分注時において、第一位置22においてウェルプレート3の本体部3aを下面側から支持する。第一受け皿72は、分注後のウェルプレート3を、第一位置22から第二開口54の直下の位置まで搬送する。
【0062】
プレート搬送用X軸アクチュエータ74は、基台10に支持される。プレート搬送用X軸アクチュエータ74は、第一受け皿72をX軸方向に移動させる。プレート搬送用X軸アクチュエータ74は、例えば、基台10に固定される固定部と、固定部に対してX軸方向に移動可能な可動部と、可動部と第一受け皿72とを連結する連結部と、可動部を固定部に対してX軸方向に移動させる駆動機構と、を有する。
【0063】
第二受け皿76は、第一開口52の直下の位置に配置され、第一受け皿72より下方の位置と、上面が第一収納部56に収納されプレート把持用グリッパー64によって把持された最下層のウェルプレート3の本体部3aの下面に接触する位置との間で、Z軸方向に移動可能である。第二受け皿76は、第一受け皿72が第一開口52の直下にある状態において、第一受け皿72の枠形状の内側を通り抜け可能である。
【0064】
第一収納部56に収納された最下層のウェルプレート3は、第一受け皿72が第一開口52の直下にあり、第二受け皿76が上昇してウェルプレート3の本体部3aの下面に接触した状態で、プレート把持用グリッパー64から解除されることで、中央部で第二受け皿76に支持される。
【0065】
この際、プレート把持用グリッパー64の一対の爪66を完全に離隔させず、爪66の上面66bにウェルプレート3の蓋部3cが載っている状態で、第二受け皿76が下降すると、ウェルプレート3は、本体部3aのみが第二受け皿76とともに下降し、第二受け皿76が第一受け皿72より下方に達すると、本体部3aの外縁が第一受け皿72に支持される。すなわち、ウェルプレート3の本体部3aを分注部12の第一位置22に搬送する場合は、ウェルプレート3の本体部3aのみを、第一開口52を通って、第一収納部56から搬出することが可能である。本体部3aを搬出した後、第一収納部56の最下層には、蓋部3cが残される。
【0066】
また、分注後のウェルプレート3の本体部3aは、第一受け皿72で第一開口52の直下まで搬送された後、第二受け皿76によって下面を支持されて上昇し、第一開口52を通って第一収納部56の最下層に戻される。これにより、本体部3aが第一収納部56に残された蓋部3cの直下に戻るので、本体部3aに蓋部3cが装着される。
【0067】
次いで、プレート把持用グリッパー64の一対の爪66を完全に離隔させると、第一収納部56内の全てのウェルプレート3が、解放され、第一受け皿72に載った状態になる。この状態で、第二受け皿76をウェルプレート3の1枚分の高さだけ下降させた後、再びプレート把持用グリッパー64の一対の爪66を接近させて、把持面66aで下から2番目のウェルプレート3の本体部3aを把持する。これにより、最下層のウェルプレート3のみが、プレート把持用グリッパー64に対して解放された状態となる。
【0068】
次いで、第二受け皿76が下降すると、最下層のウェルプレート3は、本体部3a及び蓋部3cが第二受け皿76とともに下降し、第二受け皿76が第一受け皿72より下方に達すると、本体部3aの外縁が第一受け皿72に支持される。すなわち、分注後のウェルプレート3を第二収納部58に搬送する場合は、第二収納部58に搬送する前に、本体部3aを一度第一収納部56の最下層に戻し、第一収納部56に残された蓋部3cを装着させてから、再び第一収納部56から搬出することが可能である。
【0069】
プレート搬送用Z軸アクチュエータ78は、基台10に支持される。プレート搬送用Z軸アクチュエータ78は、第二受け皿76をZ軸方向に移動させる。プレート搬送用Z軸アクチュエータ78は、例えば、基台10に固定される固定部と、固定部に対してZ軸方向に移動可能な可動部と、可動部と第二受け皿76とを連結する連結部と、可動部を固定部に対してZ軸方向に移動させる駆動機構と、を有する。
【0070】
図5及び図9に示すように、第三受け皿80は、第二開口54の直下の位置に配置され、第一受け皿72より下方の位置と、上面が規制部68と同一又は規制部68より上方の位置との間で、Z軸方向に移動可能である。第三受け皿80は、第一受け皿72が第二開口54の直下にある状態において、第一受け皿72の枠形状の内側を通り抜け可能である。
【0071】
第一受け皿72によって第二開口54の直下まで搬送されたウェルプレート3は、第三受け皿80が下方から上方することで、下面の中央部が第三受け皿80に接触する。さらに第三受け皿80が上昇すると、ウェルプレート3は、第三受け皿80に押し上げられて、第一受け皿72から離脱し、規制部68を押し開いて、規制部68を通過することで、第二収納部58の最下層に収納される。すなわち、ウェルプレート3は、第二開口54を通って、第二収納部58に収納される。
【0072】
プレート搬送用Z軸アクチュエータ82は、基台10に支持される。プレート搬送用Z軸アクチュエータ82は、第三受け皿80をZ軸方向に移動させる。プレート搬送用Z軸アクチュエータ82は、例えば、基台10に固定される固定部と、固定部に対してZ軸方向に移動可能な可動部と、可動部と第三受け皿80とを連結する連結部と、可動部を固定部に対してZ軸方向に移動させる駆動機構と、を有する。
【0073】
次に、分注装置1によって細胞塊が入れられたウェルプレート3からトレイ5に分注する際の初期準備、手順、及び分注装置1の各構成要素の動作について説明する。分注装置1を使用する際、作業者は、まず、細胞塊が入れられたウェルプレート3、分注先のトレイ5、及び分注機40に装着するピペットチップ7を準備する。作業者は、トレイ5をトレイ保管部26の使用前のトレイ5を載置する位置に積載させる。作業者は、ピペットチップ7を、ピペットチップ保管部28に整列して配置させる。
【0074】
次に、使用者は、プレート搬送用X軸アクチュエータ74を駆動させ、第一受け皿72を第一開口52の直下に移動させる。使用者は、プレート搬送用Z軸アクチュエータ78を駆動させ、第二受け皿76を最上部に移動させるとともに、プレート把持用グリッパー64を操作して、一対の爪66を離隔させた状態にする。
【0075】
使用者は、扉部材60を開いて、細胞塊が入れられたウェルプレート3を第一収納部56に積載して収納して、扉部材60を閉じる。この際、最下層のウェルプレート3は、下面が第二受け皿76に支持される。使用者は、プレート把持用グリッパー64を操作して、一対の爪66を接近させて、第一収納部56の最下層のウェルプレート3を爪66によって把持させる。
【0076】
次に、使用者は、分注機用X軸アクチュエータ44、分注機用Y軸アクチュエータ46、及び分注機用Z軸アクチュエータ48を駆動させ、分注機40をピペットチップ保管部28まで移動させ、ノズル42にピペットチップ7を装着させる。これにより、初期準備が完了する。なお、ウェルプレート3の収納、トレイ5の積載、ピペットチップ7の配置及び装着の順番は、適宜変更してもよい。
【0077】
分注動作を開始すると、まず、作業者は、トレイ搬送用Y軸アクチュエータ34及びトレイ搬送用Z軸アクチュエータ36を駆動させ、トレイ搬送用グリッパー32をトレイ保管部26に移動させる。作業者は、トレイ搬送用グリッパー32を操作して、爪33でトレイ保管部26に積載されたトレイ5の最上層のトレイ5を把持させる。作業者は、トレイ搬送用Y軸アクチュエータ34及びトレイ搬送用Z軸アクチュエータ36を駆動させ、トレイ搬送用グリッパー32で把持したトレイ5を、第二位置24まで搬送する。
【0078】
作業者は、次に、プレート搬送用X軸アクチュエータ74を駆動させ、第一受け皿72を、第一開口52の直下に移動させる。作業者は、次に、プレート搬送用Z軸アクチュエータ78を駆動させ、第二受け皿76を上昇させる。作業者は、次に、プレート把持用グリッパー64を操作して、第一収納部56の最下層のウェルプレート3の把持を解除させる。これにより、ウェルプレート3は、第二受け皿76に支持される。
【0079】
作業者は、次に、プレート搬送用Z軸アクチュエータ78を駆動させ、第二受け皿76を下降させる。これにより、ウェルプレート3は、第二受け皿76の代わりに、第一受け皿72に支持される。次に、作業者は、プレート搬送用X軸アクチュエータ74を駆動させ、第一受け皿72を、分注部12の第一位置22まで移動させる。これにより、細胞塊が入れられたウェルプレート3が、第一位置22まで搬送される。
【0080】
作業者は、次に、分注機用X軸アクチュエータ44、分注機用Y軸アクチュエータ46、及び分注機用Z軸アクチュエータ48を駆動させ、ピペットチップ7が装着された分注機40を、第一位置22まで移動させ、ウェルプレート3の所定の穴の列に、ピペットチップ7を対向させる。さらに、作業者は、分注機用Z軸アクチュエータ48を駆動させ、ピペットチップ7を下降させて、ピペットチップ7の先端を穴内に挿入させた状態で、分注機40のポンプ装置を陰圧に駆動させ、ピペットチップ7に細胞塊を吸引する。
【0081】
作業者は、次に、分注機用X軸アクチュエータ44、分注機用Y軸アクチュエータ46、及び分注機用Z軸アクチュエータ48を駆動させ、ピペットチップ7が細胞塊を保持した状態の分注機40を、第二位置24まで移動させ、トレイ5の所定の穴の列に、ピペットチップ7を対向させる。さらに、作業者は、分注機用Z軸アクチュエータ48を駆動させ、ピペットチップ7を下降させて、ピペットチップ7の先端を穴内に挿入させた状態で、分注機40のポンプ装置を陽圧に駆動させ、ピペットチップ7から細胞塊を吐出する。
【0082】
作業者は、ウェルプレート3内の細胞塊のトレイ5への分注を繰り返し実行する。第一位置22のウェルプレート3から細胞塊が全て取り出された後、作業者は、ウェルプレート3を第二収納部58へ搬送させるとともに、新しいウェルプレート3を第一収納部56から第一位置22へ搬送させる。
【0083】
具体的には、作業者は、まず、プレート搬送用X軸アクチュエータ74を駆動させ、第一受け皿72を、第二開口54の直下に移動させる。作業者は、次に、プレート搬送用Z軸アクチュエータ82を駆動させ、第三受け皿80を上昇させる。これにより、第一受け皿72に支持されていた使用済みのウェルプレート3が、第三受け皿80によって押し上げられて、規制部68を押し開いて、規制部68を通過することで、第二収納部58の最下層に収納される。
【0084】
また、作業者は、適宜所定のタイミングで、トレイ搬送用グリッパー32、トレイ搬送用Y軸アクチュエータ34及びトレイ搬送用Z軸アクチュエータ36を駆動して、第二位置24のトレイ5をトレイ保管部26に戻し、新しいトレイ5をトレイ保管部26から第二位置24へ搬送させる。
【0085】
また、作業者は、適宜所定のタイミングで、分注機用X軸アクチュエータ44、分注機用Y軸アクチュエータ46、及び分注機用Z軸アクチュエータ48を駆動させ、分注機40をピペットチップ離脱部30へ搬送してピペットチップ7をノズル42から取り外し、新しいピペットチップ7をピペットチップ保管部28で装着させる。
【0086】
分注装置1の各々の動作は、分注装置1が搭載する制御装置によって、ウェルプレート3及びトレイ5の搬送、ピペットチップ7の装着、第一位置22のウェルプレート3からトレイ5への分注の動作を、自動制御されてもよい。分注装置1は、例えば、作業者が制御装置の処理を開始する所定の開始操作を行うことによって、自動制御を開始する。制御装置は、予め記憶装置に記憶されたプログラムに基づいて、処理を実行する。
【0087】
制御装置は、予め設定された座標系に基づいて、分注機用X軸アクチュエータ44、分注機用Y軸アクチュエータ46、及び分注機用Z軸アクチュエータ48等の搬送機構を制御してもよいし、別途カメラ又はセンサ等を用いて、撮像画像又は検出結果に基づいて、搬送機構を制御してもよい。また、分注装置1は、制御装置による自動制御に限定されず、手動で制御するものであってもよい。
【0088】
以上説明したように、実施形態の分注装置1は、ウェルプレート3を配置する第一位置22とトレイ5(容器)を配置する第二位置24とを含む分注部12と、第一位置22に配置されたウェルプレート3から第二位置24に配置されたトレイ5へ分注する分注機40と、分注部12に対して水平な一方向(X軸方向)に隣接して配置され、垂直方向(Z軸方向)に貫通する第一開口52を有する高床部50と、第一開口52を下面に有し、分注前のウェルプレート3を積層して収納する第一収納部56と、第一収納部56の最下層のウェルプレート3を第一開口52から下方に移動させて第一位置22まで搬送するプレート搬送機構70と、第一収納部56の一方向に直交する他方向(Y軸方向)の一方の側面(正面)を開閉可能であって、分注部12に隣接する側の端部に垂直な回動軸(蝶番62の軸心)を有する扉部材60と、を備え、扉部材60が開放している場合、扉部材60及び高床部50によって、第一収納部56の一方の側面より外部側(正面側)の空間と分注部12とが仕切られる。
【0089】
これによれば、作業者が扉部材60を開放して細胞塊が入れられたウェルプレート3を第一収納部56に補充する際、扉部材60及び高床部50が、作業者の手が侵入する第一収納部56の手前の空間と、分注部12との間を仕切る壁としての役割を有することで、作業者の手による分注部12の汚染を抑制することができる。また、扉部材60及び高床部50によって、第一収納部56側と分注部12側とを仕切ることができるので、第一収納部56を分注部12に近接した位置に配置することができ、装置全体の小型化に寄与する。また、扉部材60を開放するだけで扉部材60及び高床部50が壁として機能するため、部品点数を増加させることなく、装置全体の小型化と分注部の汚染の抑制とを両立することができる。
【0090】
また、実施形態の分注装置1において、第一開口52には、第一収納部56の最下層のウェルプレート3を側方から把持可能かつ解放可能なプレート把持用グリッパー64(プレート把持部)が設けられる。
【0091】
これによれば、簡単な構成で、第一収納部56内のウェルプレート3の保持と、最下層のウェルプレート3の第一開口52からの搬出と、を実現することができる。
【0092】
また、実施形態の分注装置1において、プレート搬送機構70は、第一開口52の直下と第一位置22との間で、一方向(X軸方向)に移動可能、かつウェルプレート3の外縁を支持可能な枠形状である第一受け皿72と、第一開口52の直下の位置に配置され、第一開口52の直下の位置にある第一受け皿72の枠形状の内側を、第一受け皿72より下方の位置と、上面がプレート把持用グリッパー64(プレート把持部)に把持されたウェルプレート3の下面に接触する位置との間で垂直方向(Z軸方向)に移動可能な第二受け皿76と、を有する。
【0093】
これによれば、第一収納部56に積層して収納されたウェルプレート3のうち、最下層のウェルプレート3を第二受け皿76で下方から支持した状態でプレート把持用グリッパー64(プレート把持部)から解放することができる。また、ウェルプレート3を、第二受け皿76によって水平姿勢を維持した状態で下降させて第一開口52から下方に搬出し、第一受け皿72に受け渡すことが可能である。また、ウェルプレート3を、第一受け皿72によって水平姿勢を維持した状態で第一位置22まで搬送することが可能である。すなわち、第一収納部56に積層して収納されたウェルプレート3を、最下層から搬出し第一位置22まで搬送するまで、水平姿勢を維持することができるので、細胞塊が入れられたウェルプレート3を安定して搬送することができる。
【0094】
また、実施形態の分注装置1において、高床部50は、垂直方向(Z軸方向)に貫通しかつ第一開口52に対して一方向(X軸方向)に並ぶ位置に形成される第二開口54を有し、第一収納部56に対してX軸方向に隣接して配置され、第二開口54を下面に有し、分注後のウェルプレート3を積層して収納する第二収納部58を備え、プレート搬送機構70は、第一位置22のウェルプレート3を第二開口54から第二収納部58の最下層に収納させ、扉部材60は、第一収納部56の一方の側面(正面)とともに第二収納部58の一方向に直交する他方向(Y軸方向)の一方の側面(正面)を一体で開閉可能であって、回動軸が第一収納部56及び第二収納部58のうち分注部12に隣接する側の端部に設けられ、扉部材60が開放している場合、扉部材60及び高床部50によって、第一収納部56及び第二収納部58の一方の側面より外部側(正面側)の空間と分注部12とが仕切られる。
【0095】
これによれば、作業者が扉部材60を開放して細胞塊が入れられたウェルプレート3を第一収納部56に補充する際、及び使用済みのウェルプレート3を第二収納部58から回収する際、扉部材60及び高床部50が、作業者の手が侵入する第一収納部56及び第二収納部58の手前の空間と、分注部12との間を仕切る壁としての役割を有することで、作業者の手による分注部12の汚染を抑制することができる。また、扉部材60及び高床部50によって、第一収納部56及び第二収納部58側と分注部12側とを仕切ることができるので、第一収納部56及び第二収納部58を分注部12に近接した位置に配置することができ、装置全体の小型化に寄与する。また、扉部材60を開放するだけで扉部材60及び高床部50が壁として機能するため、部品点数を増加させることなく、装置全体の小型化と分注部12の汚染の抑制とを両立することができる。さらに、第一収納部56及び第二収納部58の扉部材60を1つとし一体で開閉することで、部品点数を削減するとともに扉部材60を大きくできるので、第一収納部56及び第二収納部58側と分注部12側とを仕切る壁を大きくすることができ、より分注部12の汚染を抑制することができる。
【0096】
また、実施形態の分注装置1において、第二開口54には、ウェルプレート3の第二開口54の下方から上方への移動を許容し上方から下方への移動を規制する規制部68が設けられる。
【0097】
これによれば、簡単な構成で、ウェルプレート3の第二開口54から第二収納部58の最下層への搬入と、第二収納部58内のウェルプレート3の保持と、を実現することができる。
【0098】
また、実施形態の分注装置1において、プレート搬送機構70は、第二開口54の直下と第一位置22との間で、一方向(X軸方向)に移動可能、かつウェルプレート3の外縁を支持可能な枠形状である第一受け皿72と、第二開口54の直下の位置に配置され、第二開口54の直下の位置にある第一受け皿72の枠形状の内側を、第一受け皿72より下方の位置と、上面が規制部68と同一の位置又は規制部68より上方の位置との間で垂直方向に移動可能な第三受け皿80と、を有する。
【0099】
これによれば、第一受け皿72によって水平姿勢を維持した状態で分注される位置である第一位置22から第二開口54の直下の位置まで搬送することが可能である。また、ウェルプレート3を、第三受け皿80によって水平姿勢を維持した状態で上昇させ、第二開口54から規制部68を通過して第二収納部58の最下層に搬入することができる。第二収納部58内に搬入された最下層のウェルプレート3は、規制部68の直ぐ上方に位置するため、規制部68に支持されて下方への落下を規制することができる。すなわち、第一位置22で分注を終えたウェルプレート3を、第二収納部58の最下層まで搬送するまで、水平姿勢を維持することができるので、使用済みのウェルプレート3を安定して搬送することができる。
【0100】
なお、本実施形態は、上記態様に限定されるものではない。即ち、本実施形態の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、分注先の容器は、実施形態のトレイ5に限定されず、例えば、小さな凹凸又は穴を有するシート状の容器であってもよい。また、分注機40は、8つのピペットチップ7が装着される8連に限定されず、1つのピペットチップ7が装着される1連であってもよい。
【符号の説明】
【0101】
1 分注装置
3 ウェルプレート
3a 本体部
3b 側面
3c 蓋部
3d 下面
5 トレイ(容器)
7 ピペットチップ
10 基台
12 分注部
14 プレート収納部
16、18 支柱
20 低床部
22 第一位置
24 第二位置
26 トレイ保管部
28 ピペットチップ保管部
30 ピペットチップ離脱部
32 トレイ搬送用グリッパー
33 爪
34 トレイ搬送用Y軸アクチュエータ
36 トレイ搬送用Z軸アクチュエータ
40 分注機
42 ノズル
44 分注機用X軸アクチュエータ
46 分注機用Y軸アクチュエータ
48 分注機用Z軸アクチュエータ
50 高床部
52 第一開口
54 第二開口
56 第一収納部
58 第二収納部
60 扉部材
61 窓
62 蝶番
64 プレート把持用グリッパー(プレート把持部)
66 爪
66a 把持面
66b 上面
68 規制部
70 プレート搬送機構
72 第一受け皿
74 プレート搬送用X軸アクチュエータ
76 第二受け皿
78 プレート搬送用Z軸アクチュエータ
80 第三受け皿
82 プレート搬送用Z軸アクチュエータ
図1
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