(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024021056
(43)【公開日】2024-02-15
(54)【発明の名称】イメージセンサ
(51)【国際特許分類】
H01L 27/146 20060101AFI20240207BHJP
H01L 21/8234 20060101ALI20240207BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20240207BHJP
H01L 29/786 20060101ALI20240207BHJP
H01L 27/00 20060101ALI20240207BHJP
H01L 27/088 20060101ALI20240207BHJP
H04N 25/70 20230101ALI20240207BHJP
H04N 25/76 20230101ALI20240207BHJP
H04N 25/79 20230101ALI20240207BHJP
【FI】
H01L27/146 F
H01L27/06 102A
H01L27/088 E
H01L27/088 C
H01L29/78 621
H01L29/78 626A
H01L29/78 626C
H01L27/00 301B
H01L27/00 301C
H01L27/088 331E
H04N25/70
H04N25/76
H04N25/79
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023117795
(22)【出願日】2023-07-19
(31)【優先権主張番号】10-2022-0096270
(32)【優先日】2022-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】沈 殷 燮
(72)【発明者】
【氏名】李 元 ソク
(72)【発明者】
【氏名】ジョン 海 旭
【テーマコード(参考)】
4M118
5C024
5F048
5F110
【Fターム(参考)】
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(57)【要約】
【課題】光検出性能が向上したイメージセンサを提供する。
【解決手段】本発明によるイメージセンサは、第1基板層と、第1基板層より厚い第2基板層と、第1基板層と第2基板層との間に介在する基板間絶縁層と、互いに離隔され、第1基板層の一分に配置される、第1不純物領域、一対の第2不純物領域、及び第3不純物領域と、第2基板層内に配置される光感知素子を構成するフォトダイオード領域と、第1基板層及び基板間絶縁層を貫通し、第2基板層に延長されるゲートホールを充填する垂直ゲートである第1ゲート電極層を含む伝送トランジスタと、基板間絶縁層を基準として、第1基板層側に配置され、伝送トランジスタと接続されるフローティング拡散領域と、を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板層と、
前記第1基板層より厚い第2基板層と、
前記第1基板層と前記第2基板層との間に介在する基板間絶縁層と、
互いに離隔され、前記第1基板層の一部分に配置される、第1不純物領域、一対の第2不純物領域、及び第3不純物領域と、
前記第2基板層内に配置される光感知素子を構成するフォトダイオード領域と、
前記第1基板層及び前記基板間絶縁層を貫通し、前記第2基板層に延長されるゲートホールを充填する垂直ゲートである第1ゲート電極層を含む伝送トランジスタと、
前記基板間絶縁層を基準として、前記第1基板層側に配置され、前記伝送トランジスタと接続されるフローティング拡散領域と、を有することを特徴とするイメージセンサ。
【請求項2】
前記第1基板層及び前記基板間絶縁層を貫通し、前記第2基板層に延長されるチャネルホールの側壁を覆い、前記ゲートホールを限定するチャネル層をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記第1不純物領域の少なくとも一部分は、前記伝送トランジスタと接続されるように前記チャネル層と接する前記フローティング拡散領域であることを特徴とする請求項2に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記第1不純物領域の厚みと、前記第1基板層の厚みとは、実質的に同一であることを特徴とする請求項3に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
前記チャネル層と前記第1ゲート電極層との間に介在し、前記基板間絶縁層とは反対に位置する前記チャネル層の面上に延長される第1ゲート絶縁層をさらに有することを特徴とする請求項3に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
前記チャネルホールは、前記第2基板層の一部分を挟んで、前記フォトダイオード領域と離隔されることを特徴とする請求項2に記載のイメージセンサ。
【請求項7】
前記チャネルホールは、前記第1基板層、前記基板間絶縁層、及び前記第2基板層を貫通し、前記フォトダイオード領域内に延長され、
前記チャネルホールと前記フォトダイオード領域との間に介在するフォトダイオード不純物領域をさらに有することを特徴とする請求項2に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
前記チャネル層上から前記第1不純物領域上に延長され、前記チャネル層及び前記第1不純物領域と接する第2ゲート電極層をさらに有し、
前記第2ゲート電極層の少なくとも一部分は、前記フローティング拡散領域であることを特徴とする請求項2に記載のイメージセンサ。
【請求項9】
前記第2ゲート電極層は、前記チャネル層上から、前記一対の第2不純物領域間の前記第1基板層の一部分上にさらに延長されることを特徴とする請求項8に記載のイメージセンサ。
【請求項10】
前記チャネル層と前記第1ゲート電極層との間に介在する第1ゲート絶縁層と、
前記一対の第2不純物領域間の前記第1基板層の一部分と前記第2ゲート電極層との間に介在する第2ゲート絶縁層と、をさらに有することを特徴とする請求項9に記載のイメージセンサ。
【請求項11】
第1導電型の不純物を有する第1基板層と、
前記第1導電型の不純物を有する第2基板層と、
前記第1基板層と前記第2基板層との間に介在する基板間絶縁層と、
前記第1基板層の一部分に配置され、互いに離隔され、それぞれ前記第1導電型と異なる第2導電型の不純物を有する、第1不純物領域、一対の第2不純物領域、及び第3不純物領域と、
前記第2基板層内に配置され、前記第2導電型の不純物を有するフォトダイオード領域と、
前記第1基板層及び前記基板間絶縁層を貫通し、前記フォトダイオード領域に向かって延長される垂直ゲートである第1ゲート電極層を含む伝送トランジスタと、
前記一対の第2不純物領域間の前記第1基板層の一部分上に配置される第2ゲート電極層を含むソースフォロワトランジスタと、
前記第1不純物領域と前記第3不純物領域との間の前記第1基板層の一部分上に配置され、第3ゲート電極層を含むリセットトランジスタと、を有し、
前記第1不純物領域は、前記伝送トランジスタと接続されるフローティング拡散領域、及び前記リセットトランジスタのソース領域であることを特徴とするイメージセンサ。
【請求項12】
前記第1不純物領域の上面と前記第1基板層の上面は、共面をなし、
前記第1不純物領域の下面と前記第1基板層の下面は、共面をなすことを特徴とする請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項13】
前記第1不純物領域、前記一対の第2不純物領域、及び前記第3不純物領域それぞれの厚みは、前記第1基板層の厚みと実質的に同一であることを特徴とする請求項12に記載のイメージセンサ。
【請求項14】
前記第1基板層及び前記基板間絶縁層を貫通し、前記第2基板層に延長されるチャネルホールと、
前記チャネルホールの側壁を覆ってゲートホールを限定し、前記第1導電型の不純物を有するチャネル層と、をさらに有し、
前記第1不純物領域は、前記チャネル層と接することを特徴とする請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項15】
前記ゲートホールの底面及び側壁を覆う第1ゲート絶縁層をさらに有し、
前記第1ゲート電極層は、前記第1ゲート絶縁層を覆い、前記ゲートホールを充填することを特徴とする請求項14に記載のイメージセンサ。
【請求項16】
前記第1ゲート絶縁層は、前記チャネルホール内で前記基板間絶縁層とは反対に位置する前記チャネル層の面上に延長され、
前記第1ゲート電極層は、前記第1ゲート絶縁層を挟んで、前記チャネルホール内で前記基板間絶縁層とは反対に位置する前記チャネル層の面上に延長されることを特徴とする請求項14に記載のイメージセンサ。
【請求項17】
前記第1基板層上で、前記第1ゲート電極層、前記第2ゲート電極層、及び前記第3ゲート電極層を取り囲むゲート間絶縁層と、
複数のコンタクトパッド層、前記複数のコンタクトパッド層と接続される複数のコンタクトプラグ、及び前記複数のコンタクトパッド層を取り囲み、前記ゲート間絶縁層を覆う層間絶縁層を含むコンタクト構造体と、をさらに有し、
前記第1不純物領域と前記第2ゲート電極層とは、前記複数のコンタクトパッド層の内の少なくとも1つと、前記複数のコンタクトプラグの内の少なくとも1つと、を通じて電気的に接続されることを特徴とする請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項18】
第1導電型の不純物を有する第1基板層と、
前記第1導電型の不純物を有する第2基板層と、
前記第1基板層と前記第2基板層との間に介在する基板間絶縁層と、
前記第1基板層の一部分に配置され、互いに離隔され、それぞれ前記第1導電型と異なる第2導電型の不純物を有する、第1不純物領域、一対の第2不純物領域、及び第3不純物領域と、
前記第2基板層内に配置され、前記第2導電型の不純物を有するフォトダイオード領域と、
前記第1基板層及び前記基板間絶縁層を貫通し、前記第2基板層に延長されるチャネルホールの側壁を覆い、ゲートホールを限定する前記第1導電型の不純物を有するチャネル層と、
前記ゲートホールの底面及び側壁を覆う第1ゲート絶縁層、及び前記第1ゲート絶縁層を覆い、前記チャネルホールを充填する垂直ゲートである第1ゲート電極層を含む伝送トランジスタと、
第2ゲート絶縁層を挟んで、前記一対の第2不純物領域間の前記第1基板層の一部分上に配置される第2ゲート電極層を含むソースフォロワトランジスタと、
第3ゲート絶縁層を挟んで、前記第1不純物領域と前記第3不純物領域との間の前記第1基板層の一部分上に配置される第3ゲート電極層を含むリセットトランジスタと、を有し、
前記第2ゲート電極層は、前記一対の第2不純物領域間の前記第1基板層の一部分上から、チャネル層上及び前記第1不純物領域上に延長され、前記チャネル層及び前記第1不純物領域と接することを特徴とするイメージセンサ。
【請求項19】
前記第2基板層は、前記第1基板層より厚く、
前記第1不純物領域、前記一対の第2不純物領域、及び前記第3不純物領域それぞれの厚みは、前記第1基板層の厚みと実質的に同一であることを特徴とする請求項18に記載のイメージセンサ。
【請求項20】
前記第1ゲート電極層は、前記第1基板層、前記基板間絶縁層、及び前記第2基板層を貫通し、前記フォトダイオード領域内に延長され、
前記第1ゲート絶縁層と前記フォトダイオード領域との間、及び前記第1ゲート絶縁層と前記第2基板層との間に介在し、前記第1導電型の不純物を有するフォトダイオード不純物領域をさらに有することを特徴とする請求項18に記載のイメージセンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージセンサに関し、特に、伝送ゲートとフローティング拡散領域とを有するイメージセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサは、複数個の単位ピクセルが二次元アレイに配列されて構成される。
一般的に、単位ピクセルは、フォトダイオードのような光感知素子と、複数のピクセルトランジスタとで構成される。
【0003】
ここで、複数のピクセルトランジスタは、例えば、伝送トランジスタ(Transfer Transistor)、リセットトランジスタ(Reset Transistor)、ソースフォロワトランジスタ(Source Follower Transistor)及び選択トランジスタ(Selection Transistor)を含み、伝送トランジスタは、フォトダイオードとフローティング拡散領域とを接続する。
【0004】
しかしながら、光感知素子とフローティング拡散領域との間の寄生キャパシタンス、及びフローティング拡散領域とコンタクトパッド層との間の寄生キャパシタンスが問題となり、光検出性能に影響を与える可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記従来のイメージセンサにおける課題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、光検出性能が向上したイメージセンサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明によるイメージセンサは、第1基板層と、前記第1基板層より厚い第2基板層と、前記第1基板層と前記第2基板層との間に介在する基板間絶縁層と、互いに離隔され、前記第1基板層の一部分に配置される、第1不純物領域、一対の第2不純物領域、及び第3不純物領域と、前記第2基板層内に配置される光感知素子を構成するフォトダイオード領域と、前記第1基板層及び前記基板間絶縁層を貫通し、前記第2基板層に延長されるゲートホールを充填する垂直ゲートである第1ゲート電極層を含む伝送トランジスタと、前記基板間絶縁層を基準として、前記第1基板層側に配置され、前記伝送トランジスタと接続されるフローティング拡散領域と、を有することを特徴とする。
【0008】
また、上記目的を達成するためになされた本発明によるイメージセンサは、第1導電型の不純物を有する第1基板層と、前記第1導電型の不純物を有する第2基板層と、前記第1基板層と前記第2基板層との間に介在する基板間絶縁層と、前記第1基板層の一分に配置され、互いに離隔され、それぞれ前記第1導電型と異なる第2導電型の不純物を有する、第1不純物領域、一対の第2不純物領域、及び第3不純物領域と、前記第2基板層内に配置され、前記第2導電型の不純物を有するフォトダイオード領域と、前記第1基板層及び前記基板間絶縁層を貫通し、前記フォトダイオード領域に向かって延長される垂直ゲートである第1ゲート電極層を含む伝送トランジスタと、前記一対の第2不純物領域間の前記第1基板層の一分上に配置される第2ゲート電極層を含むソースフォロワトランジスタと、前記第1不純物領域と前記第3不純物領域との間の前記第1基板層の部分上に配置配置され、第3ゲート電極層を含むリセットトランジスタと、を有し、前記第1不純物領域は、前記伝送トランジスタと接続されるフローティング拡散領域、及び前記リセットトランジスタのソース領域であることを特徴とする。
【0009】
また、上記目的を達成するためになされた本発明によるイメージセンサは、第1導電型の不純物を有する第1基板層と、前記第1導電型の不純物を有する第2基板層と、前記第1基板層と前記第2基板層との間に介在する基板間絶縁層と、前記第1基板層の一部分に配置され、互いに離隔され、それぞれ前記第1導電型と異なる第2導電型の不純物を有する、第1不純物領域、一対の第2不純物領域、及び第3不純物領域と、前記第2基板層内に配置され、前記第2導電型の不純物を有するフォトダイオード領域と、前記第1基板層及び前記基板間絶縁層を貫通し、前記第2基板層に延長されるチャネルホールの側壁を覆い、ゲートホールを限定する前記第1導電型の不純物を有するチャネル層と、前記ゲートホールの底面及び側壁を覆う第1ゲート絶縁層、及び前記第1ゲート絶縁層を覆い、前記チャネルホールを充填する垂直ゲートである第1ゲート電極層を含む伝送トランジスタと、第2ゲート絶縁層を挟んで、前記一対の第2不純物領域間の前記第1基板層の一部分上に配置される第2ゲート電極層を含むソースフォロワトランジスタと、第3ゲート絶縁層を挟んで、前記第1不純物領域と前記第3不純物領域との間の前記第1基板層の部分上に配置される第3ゲート電極層を含むリセットトランジスタと、を有し、前記第2ゲート電極層は、前記一対の第2不純物領域間の前記第1基板層の一部分上から、チャネル層上及び前記第1不純物領域上に延長され、前記チャネル層及び前記第1不純物領域と接することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るイメージセンサによれば、光感知素子とフローティング拡散領域とが基板間絶縁層を挟んで互いに離隔され、光感知素子とフローティング拡散領域とがpn接合を行わない。
また、本発明によるイメージセンサは、フローティング拡散領域上にコンタクトパッド層及びコンタクトプラグが配置されない。
したがって、光感知素子とフローティング拡散領域との間の寄生キャパシタンス、及びフローティング拡散領域とコンタクトパッド層との間の寄生キャパシタンスが最小化され、変換利得が向上し、イメージセンサの光検出性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施形態によるイメージセンサの概略構成を示す断面図である。
【
図2A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための平面レイアウトである。
【
図2B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図2C】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図3】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図4】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図5A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための平面レイアウトである。
【
図5B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図6A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための平面レイアウトである。
【
図6B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図7A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための平面レイアウトである。
【
図7B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図8A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための平面レイアウトである。
【
図8B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図8C】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図9A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための平面レイアウトである。
【
図9B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図9C】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図10A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための平面レイアウトである。
【
図10B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図10C】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図11】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図12】本発明の一実施形態によるイメージセンサの概略構成を示す断面図である。
【
図13A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図13B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図13C】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図13D】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図13E】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図14】本発明の一実施形態によるイメージセンサの概略構成を示す断面図である。
【
図15A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図15B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図15C】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図16A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図16B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図16C】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図16D】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図17A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図17B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図17C】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図17D】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
【
図18】本発明の一実施形態によるイメージセンサの概略構成を示す断面図である。
【
図19】本発明の一実施形態によるイメージセンサの概略構成を示す断面図である。
【
図20】本発明の一実施形態によるイメージセンサの概略構成を示すブロック図である。
【
図21】本発明の一実施形態によるイメージセンサの概略構成を示すブロック図である。
【
図22A】本発明の一実施形態によるイメージセンサのリードアウト回路図である。
【
図22B】本発明の一実施形態によるイメージセンサのリードアウト回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明に係るイメージセンサを実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態によるイメージセンサの断面図であり、
図2A~
図11は、本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための平面レイアウト及び断面図である。
具体的には、
図5Bは、
図5AのVB-VB’線に沿って切断した断面図であり、
図6Bは、
図6AのVIB-VIB’線に沿って切断した断面図であり、
図7Bは、
図7AのVIIB-VIIB’線に沿って切断した断面図であり、
図8B及び
図8Cは、
図8AのVIIIB-VIIIB’線及びVIIIC-VIIIC’線に沿って切断した断面図であり、
図9B及び
図9Cは、
図9AのIXB-IXB’線及びIXC-IXC’線に沿って切断した断面図であり、
図10B及び
図10Cは、
図10AのXB-XB’線及びXC-XC’線に沿って切断した断面図であり、
図1及び
図11は、
図10AのXB-XB’線に対応する位置に沿って切断した断面図である。
図5A、
図6A、
図7A、
図8A、
図9A、及び
図10Aに示す平面レイアウトは、主要構成を主に示すが、一構成は省略可能である。
【0014】
図1を
図10A~
図10Cと共に参照すると、イメージセンサ1は、複数の光感知素子PDを有する光素子基板WFO、光素子基板WFO上に配置される複数のマイクロレンズ550、及び光素子基板WFOと複数のマイクロレンズ550との間に介在する複数のカラーフィルタ層530を含む。
【0015】
図10Aは、イメージセンサ1の一構成要素を示す平面レイアウトであり、
図1は、
図10AのXB-XB’線に対応する位置に沿って切断した断面図であり、
図10B及び
図10Cは、
図10AのXB-XB’線及びXC-XC’線に沿って切断した断面図であって、
図10B及び
図10Cにおいて、保護絶縁層220を除いた部分を上下回転し、
図1に示す前面パッシベーション層510、ガイドパターン520、複数のカラーフィルタ層530、複数のマイクロレンズ550、配線構造体170、及びロジック基板WFLを含めば、イメージセンサ1の断面図に該当する。
【0016】
光素子基板WFOは、SOI(silicon on insulator)基板である。
光素子基板WFOは、第1基板層100、第2基板層200、及び第1基板層100と第2基板層200との間に介在する基板間絶縁層300を含む。
第2基板層200は、第1基板層100よりも厚い。
例えば、第1基板層100は、数百nmの厚みを有し、第2基板層200は、数μmの厚みを有する。
一実施形態において、第1基板層100は、約300nm以下の厚みを有し、第2基板層200は、約4μm以下の厚みを有する。
基板間絶縁層300は、数十nm~数百nmの厚みを有する。
例えば、基板間絶縁層300は、酸化物を含む。
一実施形態において、基板間絶縁層300は、シリコン酸化物を含んでもよい。
【0017】
複数のマイクロレンズ550は、第2基板層200上に配置される。
マイクロレンズ550は、イメージセンサ1に入射される光を光感知素子PDに集光させる。
一実施形態において、マイクロレンズ550は、有機物層552、及び有機物層552の表面をコンフォーマルに覆う無機物層554を含む。
例えば、有機物層552は、TMR系樹脂(東京応化工業社製)又はMFR系樹脂(日本合成ゴム社製)を含む。
【0018】
複数のカラーフィルタ層530は、例えば、R(red)フィルタ、B(blue)フィルタ及びG(green)フィルタを含む。
又は、複数のカラーフィルタ層530は、C(cyan)フィルタ、Y(yellow)フィルタ、及びM(Magenta)フィルタを含む。
各光感知素子PD上には、Rフィルタ、Bフィルタ及びGフィルタの内の1つのカラーフィルタ層530、又はCフィルタ、Yフィルタ及びMフィルタの内の1つのカラーフィルタ層530が形成され、各光感知素子PDは、分離された入射光の成分を感知し、1つの色を認識する。
【0019】
第2基板層200と複数のカラーフィルタ層530との間には、前面パッシベーション層510が配置される。
前面パッシベーション層510は、酸化物、窒化物、酸窒化物、又はそれらの組み合わせを含み得る。
例えば、前面パッシベーション層510は、シリコン窒化物、ハフニウム酸化物、アルミニウム酸化物、及びタンタル酸化物の内の1つを含むか、あるいはそれらの積層構造を有する。
前面パッシベーション層510上には、ガイドパターン520が形成される。
平面視において、ガイドパターン520は、グリッド状又はメッシュ状を有する。
ガイドパターン520は、1つの光感知素子PDに、傾斜角を有して入射する光が、隣接した光感知素子PD内に進入することを防止する。
ガイドパターン520は、例えば、タングステン、アルミニウム、チタン、ルテニウム、コバルト、ニッケル、銅、金、銀、又は白金の内の少なくとも1つの金属物質を含み得る。
【0020】
ガイドパターン520が形成された前面パッシベーション層510上には、カラーフィルタ層530が光感知素子PDと垂直方向(Z方向)に重畳されるように配置される。
一実施形態において、ガイドパターン520と複数のカラーフィルタ層530とは、同一垂直レベルに位置する。
例えば、複数のカラーフィルタ層530は、平面視において、グリッド状又はメッシュ状を有するガイドパターン520内に限定される空間を充填する。
【0021】
イメージセンサ1は、光感知素子PD、光感知素子PDに接続されるフローティング拡散領域FD、光感知素子PDとフローティング拡散領域FDとを接続する伝送トランジスタTT、フローティング拡散領域FDと接続されるリセットトランジスタRST、及びソースフォロワトランジスタSFを含む。
一実施形態において、フローティング拡散領域FD及びリセットトランジスタRSTは、伝送トランジスタTTから第1水平方向(X方向)側に配置され、ソースフォロワトランジスタSFは、伝送トランジスタTTから第2水平方向(Y方向)側に配置されるが、それは例示的であり、それに限定されない。
第1水平方向(X方向)と第2水平方向(Y方向)とは、互いに直交である。
【0022】
フローティング拡散領域FDは、リセットトランジスタRSTのソース領域と接続される。
一実施形態において、フローティング拡散領域FDとリセットトランジスタRSTのソース領域とは、一体をなす。
フローティング拡散領域FDは、ソースフォロワトランジスタSFのゲート領域、すなわち、第2ゲート電極層144と電気的に接続される。
例えば、フローティング拡散領域FDと第2ゲート電極層144とは、コンタクトパッド層162及びコンタクトプラグ164を介して電気的に接続される。
イメージセンサ1は、選択トランジスタSEL(
図22A又は
図22B)をさらに含み得る。
【0023】
基板間絶縁層300を基準として、光感知素子PDは、第2基板層200側に位置し、フローティング拡散領域FDは、第1基板層100側に位置する。
一実施形態において、光感知素子PDは、第2基板層200内に位置し、フローティング拡散領域FDは、第1基板層100内に位置する。
第1基板層100は、IV族半導体物質、III-V族半導体物質、又はII-VI族半導体物質を含む。
IV族半導体物質は、例えば、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)又はシリコンゲルマニウム(SiGe)を含み得る。
III-V族半導体物質は、例えば、ガリウム砒素(GaAs)、インジウムリン(InP)、ガリウムリン(GaP)、インジウム砒素(InAs)、インジウムアンチモン(InSb)、又はインジウムガリウム砒素(InGaAs)を含み得る。
II-VI族半導体物質は、例えば、テルル化亜鉛(ZnTe)又は硫化カドミウム(CdS)を含み得る。
【0024】
第1基板層100の一部分には、第1不純物領域122、第2不純物領域124、及び第3不純物領域126が形成される。
例えば、第1基板層100には、第1導電型の不純物がドーピングされ、第1不純物領域122、第2不純物領域124、及び第3不純物領域126それぞれには、第1導電型と異なる第2導電型の不純物がドーピングされる。
一実施形態において、第1導電型は、p型であり、第2導電型は、n型である。
例えば、第1導電型の不純物は、ホウ素(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、タリウム(Tl)、亜鉛(Zn)、カドミウム(Cd)、又は水銀(Hg)の内の1つ又はそれ以上を含み得る。
例えば、第2導電型の不純物は、窒素(N)、リン(P)、砒素(As)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)、硫黄(S)、セレン(Se)、テルル(Te)、又はポロニウム(Po)の内の1つ又はそれ以上を含み得る。
【0025】
第1不純物領域122は、チャネル層110に隣接して配置される。
例えば、第1不純物領域122は、チャネル層110と接するように配置される。
第3不純物領域126は、第1不純物領域122と隣接するが、第1不純物領域122と離隔されて配置される。
第2不純物領域124は、第1不純物領域122及び第3不純物領域126それぞれと離隔されて配置される。
例えば、イメージセンサ1は、複数の光感知素子PDそれぞれに対応して、互いに隣接するが、離隔される一対の第2不純物領域124を含む。
【0026】
一実施形態において、第1不純物領域122、第2不純物領域124、及び第3不純物領域126それぞれは、第1基板層100と実質的に同一の厚みを有する。
例えば、第1不純物領域122、第2不純物領域124、及び第3不純物領域126それぞれの上面と、第1基板層100の上面とは、同一の垂直レベルに位置して共面(coplanar)をなし、第1不純物領域122、第2不純物領域124、及び第3不純物領域126それぞれの下面と、第1基板層100の下面とは、同一の垂直レベルに位置して共面をなす。
第1不純物領域122は、フローティング拡散領域FD及びリセットトランジスタRSTのソース領域であり、第2不純物領域124は、ソースフォロワトランジスタSFのソース領域及びドレイン領域であり、第3不純物領域126は、リセットトランジスタRSTのドレイン領域である。
本明細書において、ある構成要素の上面と下面は、説明する図面を基準として、ある構成要素の上側面と下側面を意味し、ここで、共に参照する
図10A~
図10Cではなく、
図1を基準として、ある構成要素の上側面と下側面を称する。
【0027】
チャネル層110は、第1基板層100及び基板間絶縁層300を貫通し、第2基板層200に延長される。
一実施形態において、チャネル層110は、第2基板層200と接する。
例えば、チャネル層110には、第1導電型の不純物がドーピングされる。
チャネル層110は、第1基板層100及び基板間絶縁層300を貫通するチャネルホールCHの内側壁を覆う。
例えば、チャネル層110は、チャネルホールCHの内側壁に位置する、第1基板層100及び基板間絶縁層300と接する。
チャネル層110は、チャネルホールCH内にゲートホールGHを限定する。
ゲートホールGHは、チャネル層110を貫通する。
ゲートホールGHは、チャネル層110を挟んで、第1基板層100及び基板間絶縁層300を貫通して第2基板層200に延長される。
【0028】
第2基板層200は、第1基板層100と同一物質を含む。
第2基板層200は、IV族半導体物質、III-V族半導体物質、又はII-VI族半導体物質を含む。
IV族半導体物質は、例えば、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、又はシリコンゲルマニウム(SiGe)を含み得る。
III-V族半導体物質は、例えば、ガリウム砒素(GaAs)、インジウムリン(InP)、ガリウムリン(GaP)、インジウム砒素(InAs)、インジウムアンチモン(InSb)、又はインジウムガリウム砒素(InGaAs)を含み得る。
II-VI族半導体物質は、例えば、テルル化亜鉛(ZnTe)又は硫化カドミウム(CdS)を含み得る。
【0029】
第2基板層200内には、複数のフォトダイオード領域210が配置される。
複数のフォトダイオード領域210それぞれには、第2導電型の不純物がドーピングされる。
複数のフォトダイオード領域210それぞれは、光感知素子PDを構成する。
一実施形態において、フォトダイオード領域210は、チャネル層110、チャネルホールCH、及びゲートホールGHと離隔される。
例えば、フォトダイオード領域210と、チャネル層110、チャネルホールCH、及びゲートホールGHそれぞれとの間には、第2基板層200の部分が介在する。
【0030】
図1、
図10B及び
図10Cには、第2基板層200が、複数のフォトダイオード領域210を完全に取り囲むものとして示しているが、それに限定されない。
例えば、
図1には、複数のフォトダイオード領域210と前面パッシベーション層510との間に第2基板層200の部分が介在するものとして示しているが、それに限定されず、複数のフォトダイオード領域210は、前面パッシベーション層510と直接接することもできる。
ピクセル分離領域DTIは、第2基板層200内で、複数の光感知素子PDそれぞれの周囲を取り囲む。
ピクセル分離領域DTIは、平面視においてグリッド状又はメッシュ状を有する。
一実施形態において、ピクセル分離領域DTIは、第2基板層200の上面から下面まで延長されるが、それに限定されない。
例えば、ピクセル分離領域DTIは、第2基板層200の上面及び下面の内のいずれか1つと離隔される。
ピクセル分離領域DTIは、例えば、深いトレンチ素子分離(deep trench isolation)である。
【0031】
第1基板層100上には、第1ゲート構造体GS1、第2ゲート構造体GS2、及び第3ゲート構造体GS3を含む複数のゲート構造体が配置される。
複数のゲート構造体それぞれは、ゲート絶縁層及びゲート電極層を含む。
例えば、第1ゲート構造体GS1は、第1ゲート絶縁層132及び第1ゲート電極層142の積層構造を有し、第2ゲート構造体GS2は、第2ゲート絶縁層134及び第2ゲート電極層144の積層構造を有し、第3ゲート構造体GS3は、第3ゲート絶縁層136及び第3ゲート電極層146の積層構造を有する。
【0032】
第1ゲート電極層142は、伝送トランジスタTTを構成する伝送ゲートであり、第2ゲート電極層144は、ソースフォロワトランジスタSFを構成するソースフォロワゲートであり、第3ゲート電極層146は、リセットトランジスタRSTを構成するリセットゲートである。
別途に図に示していないが、イメージセンサ1は、選択トランジスタを構成する選択ゲートである別途のゲート電極層をさらに含んでもよい。
一実施形態において、第1ゲート電極層142は、垂直ゲート(vertical gate)であり、第2ゲート電極層144及び第3ゲート電極層146それぞれは、平面ゲート(planar gate)である。
第1ゲート構造体GS1は、ゲートホールGHを充填し、チャネル層110の下面上に延長される。
第2ゲート構造体GS2及び第3ゲート構造体GS3は、第1基板層100の下面上にも配置される。
【0033】
第1ゲート絶縁層132は、ゲートホールGHの内側壁と底面とを覆う。
一実施形態において、第1ゲート絶縁層132は、ゲートホールGH内からチャネル層110の下面上に延長される。
チャネル層110の下面は、基板間絶縁層300に反対の位置になるチャネル層110の面を意味する。
第1ゲート電極層142は、第1ゲート絶縁層132を覆い、ゲートホールGHを充填する。
チャネル層110及び第2基板層200それぞれと第1ゲート電極層142との間には、第1ゲート絶縁層132が介在する。
第2ゲート絶縁層134及び第3ゲート絶縁層136それぞれは、第1基板層100の下面上に配置される。
第2ゲート電極層144及び第3ゲート電極層146は、第2ゲート絶縁層134と第3ゲート絶縁層136との間に介在し、第1基板層100の下面上に配置される。
第2ゲート構造体GS2は、一対の第2不純物領域124間の第1基板層100の下面上に配置される。
第3ゲート構造体GS3は、第1不純物領域122と第3不純物領域126との間の第1基板層100の下面上に配置される。
【0034】
第1基板層100の下面上には、第1ゲート構造体GS1、第2ゲート構造体GS2、及び第3ゲート構造体GS3の周囲を取り囲むゲート間絶縁層150が配置される。
ゲート間絶縁層150は、第1基板層100の下面上で、第1ゲート構造体GS1、第2ゲート構造体GS2、及び第3ゲート構造体GS3それぞれの側面、すなわち、第1ゲート絶縁層132の側面と第1ゲート電極層142の側面、第2ゲート絶縁層134の側面と第2ゲート電極層144の側面、及び第3ゲート絶縁層136の側面と第3ゲート電極層146の側面を覆って取り囲む。
【0035】
ゲート間絶縁層150の下面上には、コンタクト構造体160が配置される。
コンタクト構造体160は、複数のコンタクトパッド層162、複数のコンタクトパッド層162と接続されるコンタクトプラグ164、及び複数のコンタクトプラグ164を取り囲み、ゲート間絶縁層150の下面を覆う層間絶縁層166を含む。
一実施形態において、コンタクト構造体160は、複数のコンタクトパッド層162の内の一部が他の一部と異なる垂直レベルに位置する多層構造を有する。
複数のコンタクトプラグ164それぞれは、第1不純物領域122、第2不純物領域124、第3不純物領域126、第1ゲート電極層142、第2ゲート電極層144、及び第3ゲート電極層146の内の1つと接続される。
複数のコンタクトパッド層162は、複数のコンタクトプラグ164を介して、第1不純物領域122、第2不純物領域124、第3不純物領域126、第1ゲート電極層142、第2ゲート電極層144、及び第3ゲート電極層146の内の1つと電気的に接続される。
【0036】
コンタクト構造体160の下面上には、配線構造体170が配置される。
配線構造体170は、複数の導電性配線172と、複数の導電性配線172を取り囲み、コンタクト構造体160の下面を覆う配線絶縁層176とを含む。
複数の導電性配線172は、複数の配線ラインと、複数の配線ラインと複数のコンタクトパッド層162とを接続する複数の配線ビアとを含む。
配線構造体170の下面上には、ロジック基板WFLが配置される。
ロジック基板WFLは、第3基板層410、第3基板層410内に配置されるロジック回路素子420、及びロジック配線絶縁層430を含む。
ロジック配線絶縁層430は、配線絶縁層176と接する。
配線絶縁層176は、第1配線絶縁層とも称し、ロジック配線絶縁層430は、第2配線絶縁層とも称する。
【0037】
一実施形態において、第3基板層410は、第1基板層100又は第2基板層200と同一の物質を含む。
例えば、第3基板層410は、IV族半導体物質、III-V族半導体物質、又はII-VI族半導体物質を含む。
ロジック回路素子420は、
図20に示す、ロウドライバ1120、コントローラ1130、及びピクセル信号処理部1140の内の少なくとも一部を含み得、
図21に示す、垂直駆動回路2400、カラム信号処理回路2500、水平駆動回路2600、出力回路2700、及び制御回路2800の内の少なくとも一部を含み得る。
【0038】
光素子基板WFOとロジック基板WFLとは、複数の結合パッドBPによっても電気的に接続される。
例えば、複数の結合パッドBPは、複数の導電性配線172とロジック回路素子420とを電気的に接続する。
複数の結合パッドBPは、配線構造体170に配置される第1パッド部190と、ロジック基板WFLに配置される第2パッド部490とを含む。
一実施形態において、配線絶縁層176は、第1パッド部190を取り囲み、ロジック配線絶縁層430は、第2パッド部490を取り囲む。
例えば、配線絶縁層176は、第1パッド部190の側面を取り囲み、ロジック配線絶縁層430は、第2パッド部490の側面を取り囲む。
【0039】
複数の結合パッドBPは、配線構造体170とロジック基板WFLとの界面、すなわち、配線絶縁層176とロジック配線絶縁層430との界面に配置される。
結合パッドBPをなすように互いに対応する第1パッド部190と第2パッド部490とは、互いに垂直にオーバーラップするように配置され、互いに対しても付着される。
例えば、第1パッド部190と第2パッド部490との界面であるボンディング界面は、配線絶縁層176とロジック配線絶縁層430との界面と同一平面に配置される。
互いに対応する第1パッド部190と第2パッド部490とは、熱によって拡張(expansion)し、互いに接した後、含む金属原子の拡散によって一体をなすように拡散ボンディング(diffusion bonding)された結合パッドBPになる。
配線絶縁層176とロジック配線絶縁層430とは、共有結合をなして接合される。
例えば、光素子基板WFOとロジック基板WFLとは、金属-酸化物ハイブリッドボンディング(metal-oxide hybrid bonding)方式によって積層される。
【0040】
本発明によるイメージセンサ1は、光感知素子PDとフローティング拡散領域FDとが基板間絶縁層300を挟んで互いに離隔される。
光感知素子PDとフローティング拡散領域FDとの電荷移動経路FPは、チャネル層110を通じて形成される。
したがって、光感知素子PDとフローティング拡散領域FDとの間、例えば、第2基板層200とフローティング拡散領域FDとの間に基板間絶縁層300が介在し、第2基板層200とフローティング拡散領域FDとがpn接合を行わない。
したがって、光感知素子PDとフローティング拡散領域FDとの間の寄生キャパシタンスが最小化され、変換利得(conversion gain)が向上し、イメージセンサ1の光検出性能が向上する。
【0041】
図2Aを参照すると、第1基板層100を含む第1ウェーハWF1と、第2基板層200を含む第2ウェーハWF2とを準備する。
第1基板層100上には、第1接合絶縁層310を形成し、第2基板層200上には、第2接合絶縁層320を形成する。
第1ウェーハWF1及び第2ウェーハWF2それぞれに水素イオンを注入し、第1基板層100及び第2基板層200それぞれに第1水素注入層HIL1及び第2水素注入層HIL2を形成する。
水素イオンは、約50KeV以下のエネルギーを使用して、第1基板層100及び第2基板層200それぞれに注入する。
第1水素注入層HIL1を形成するための水素イオンの注入エネルギーは、第2水素注入層HIL2を形成するための水素イオンの注入エネルギーよりも低い。
第1接合絶縁層310から第1水素注入層HIL1までの深さは、第2接合絶縁層320から第2水素注入層HIL2までの深さよりも浅い。
例えば、第1接合絶縁層310から第1水素注入層HIL1までの深さは、数百nmであり、第2接合絶縁層320から第2水素注入層HIL2までの深さは、数μmである。
【0042】
図2Bを参照すると、第1接合絶縁層310と第2接合絶縁層320とが接するように、第1ウェーハWF1と第2ウェーハWF2とを接するようにする。
図2B及び
図2Cを共に参照すると、第1ウェーハWF1と第2ウェーハWF2とに熱処理を行い、第1接合絶縁層310と第2接合絶縁層320とが接合した基板間絶縁層300を形成し、第1水素注入層HIL1及び第2水素注入層HIL2それぞれに気泡(blister)が形成され、第1基板層100及び第2基板層200それぞれが分離されるフレーク(flake)形状が発生する。
第1基板層100及び第2基板層200それぞれが分離され、第1水素注入層HIL1及び第2水素注入層HIL2を中心に基板間絶縁層300に近い、第1基板層100の部分及び第2基板層200の部分のみが基板間絶縁層300の上面及び下面上に残留された光素子基板WFOが形成される。
光素子基板WFOにおいて、第1基板層100は、数百nmの厚みを有し、第2基板層200は、数μmの厚みを有し、基板間絶縁層300は、数十nm~数百nmの厚みを有する。
一実施形態において、光素子基板WFOにおいて、第1基板層100は、約300nm以下の厚みを有し、第2基板層200は、約4μm以下の厚みを有する。
【0043】
図3を参照すると、光素子基板WFOをハンドリング基板WFH上に付着させる。
光素子基板WFOは、第1基板層100がハンドリング基板WFHに向かうように、ハンドリング基板WFH上に付着させる。
図4を参照すると、第2基板層200内に、複数のフォトダイオード領域210、及び複数のフォトダイオード領域210それぞれの周囲を取り囲むピクセル分離領域DTIを形成する。
ピクセル分離領域DTIは、平面視においてグリッド状又はメッシュ状を有するように形成する。
一実施形態において、ピクセル分離領域DTIは、第2基板層200の上面から下面まで延長されて形成するが、それに限定されない。
例えば、ピクセル分離領域DTIは、第2基板層200の上面及び下面の内のいずれか1つと離隔されて形成することも可能である。
次いで、第2基板層200上に保護絶縁層220を形成する。
保護絶縁層220は、相対的に厚く形成する。
例えば、第2基板層200は、基板間絶縁層300より厚く形成する。
次いで、ハンドリング基板WFHから光素子基板WFOが分離される。
【0044】
図5A及び
図5Bを共に参照すると、
図4の結果物を上下逆さまにして、保護絶縁層220を下向きに、光素子基板WFOを上向きに配置する。
第1基板層100の一部分及び基板間絶縁層300の一部分を除去し、第1基板層100及び基板間絶縁層300を貫通する複数のチャネルホールCHを形成する。
一実施形態において、チャネルホールCHの底面には、第2基板層200が露出される。
他の一実施形態において、チャネルホールCHは、第2基板層200内に延長され、チャネルホールCHの底面には、フォトダイオード領域210が露出される。
一実施形態において、チャネルホールCHの水平断面は、円状であるが、それに限定されない。
例えば、チャネルホールCHの水平断面は、円状、楕円状、又は長方形状のような多角形状であり得る。
【0045】
図6A及び
図6Bを共に参照すると、チャネルホールCHを充填するチャネル層110を形成する。
例えば、チャネル層110には、第1導電型の不純物がドーピングする。
チャネル層110は、第2基板層200をシード層とするSEG(selective epitaxial growth)工程を実行して形成する。
チャネル層110は、第1基板層100の上面とチャネル層110の上面とが共面をなすように形成する。
【0046】
図7A及び
図7Bを共に参照すると、チャネル層110の一部分を除去し、チャネル層110を貫通する複数のゲートホールGHを形成する。
ゲートホールGHは、チャネル層110を挟んで、第1基板層100及び基板間絶縁層300を貫通し、第2基板層200に延長されるように形成する。
チャネル層110は、チャネルホールCH内にゲートホールGHを限定する。
ゲートホールGHが形成された結果として、チャネル層110は、第1基板層100及び基板間絶縁層300を貫通するチャネルホールCHの内側壁を覆い、チャネルホールCH内にゲートホールGHを限定する。
【0047】
図8A~
図8Cを共に参照すると、第1基板層100の一部分に、第1不純物領域122、第2不純物領域124、及び第3不純物領域126を形成する。
例えば、第1基板層100の一部分に第2導電型の不純物をドーピングし、第1不純物領域122、第2不純物領域124、及び第3不純物領域126を形成する。
一実施形態において、第1不純物領域122、第2不純物領域124、及び第3不純物領域126それぞれは、第1基板層100と同一の厚みを有するように形成する。
例えば、第1不純物領域122、第2不純物領域124、及び第3不純物領域126それぞれは、第1基板層100の上面から第1基板層100の下面まで第2導電型の不純物をドーピングして形成する。
第1不純物領域122は、チャネル層110と接するように形成する。
第3不純物領域126は、第1不純物領域122と隣接するが、第1不純物領域122と離隔されて形成する。
第2不純物領域124は、第1不純物領域122及び第3不純物領域126それぞれと離隔されて形成する。
例えば、複数のフォトダイオード領域210それぞれに対応して、互いに隣接するが、離隔される一対の第2不純物領域124を形成する。
【0048】
図9A~
図9Cを共に参照すると、第1基板層100上に、第1ゲート構造体GS1、第2ゲート構造体GS2、及び第3ゲート構造体GS3を含む複数のゲート構造体を形成する。
複数のゲート構造体それぞれは、ゲート絶縁層及びゲート電極層を含むように形成する。
例えば、第1ゲート構造体GS1は、第1ゲート絶縁層132及び第1ゲート電極層142の積層構造を有するように形成し、第2ゲート構造体GS2は、第2ゲート絶縁層134及び第2ゲート電極層144の積層構造を有するように形成し、第3ゲート構造体GS3は、第3ゲート絶縁層136及び第3ゲート電極層146の積層構造を有するように形成する。
一実施形態において、第1ゲート電極層142は、垂直ゲートとして形成し、第2ゲート電極層144及び第3ゲート電極層146それぞれは、平面ゲートとして形成する。
第1ゲート構造体GS1は、ゲートホールGHを充填する。
一実施形態において、第1ゲート構造体GS1は、ゲートホールGHを充填し、チャネル層110の上面上に延長されるように形成する。
第2ゲート構造体GS2及び第3ゲート構造体GS3は、第1基板層100の上面上に形成する。
【0049】
第1ゲート絶縁層132は、ゲートホールGHの内側壁と底面とを覆うように形成される。
一実施形態において、第1ゲート絶縁層132は、ゲートホールGH内からチャネル層110の下面上に延長されるように形成する。
第1ゲート電極層142は、第1ゲート絶縁層132を覆い、ゲートホールGHを充填するように形成する。
第1ゲート絶縁層132は、チャネル層110及び第2基板層200それぞれと第1ゲート電極層142との間に介在するように形成する。
第2ゲート絶縁層134及び第3ゲート絶縁層136それぞれは、第1基板層100の上面上に形成する。
第2ゲート電極層144及び第3ゲート電極層146は、第2ゲート絶縁層134及び第3ゲート絶縁層136を挟んで、第1基板層100の上面上に配置する。
第2ゲート構造体GS2は、一対の第2不純物領域124間の第1基板層100の上面上に形成する。
第3ゲート構造体GS3は、第1不純物領域122と第3不純物領域126との間の第1基板層100の上面上に形成する。
第1基板層100の上面上には、第1ゲート構造体GS1、第2ゲート構造体GS2、及び第3ゲート構造体GS3の周囲を取り囲むゲート間絶縁層150を形成する。
ゲート間絶縁層150は、第1基板層100の上面上で、第1ゲート構造体GS1、第2ゲート構造体GS2、及び第3ゲート構造体GS3それぞれの側面を覆うように形成する。
【0050】
図10A~
図10Cを共に参照すると、ゲート間絶縁層150の上面上にコンタクト構造体160を形成する。
コンタクト構造体160は、複数のコンタクトパッド層162、複数のコンタクトパッド層162と接続されるコンタクトプラグ164、及び複数のコンタクトプラグ164を取り囲み、ゲート間絶縁層150の上面を覆う層間絶縁層166を含むように形成する。
一実施形態において、コンタクト構造体160は、複数のコンタクトパッド層162の内の一部が他の一部と異なる垂直レベルに位置する多層構造を有するように形成する。
複数のコンタクトプラグ164それぞれは、第1不純物領域122、第2不純物領域124、第3不純物領域126、第1ゲート電極層142、第2ゲート電極層144、及び第3ゲート電極層146の内の1つと接続する。
複数のコンタクトパッド層162は、複数のコンタクトプラグ164を介して、第1不純物領域122、第2不純物領域124、第3不純物領域126、第1ゲート電極層142、第2ゲート電極層144、及び第3ゲート電極層146の内の1つと電気的に接続する。
複数のコンタクトパッド層162の内の一部と、複数のコンタクトプラグ164の内の一部とは、第1不純物領域122と第2ゲート電極層144とを電気的に接続するように形成する。
【0051】
図11を参照すると、コンタクト構造体160の上面上に配線構造体170を形成する。
配線構造体170は、複数の導電性配線172と、複数の導電性配線172を取り囲み、コンタクト構造体160の下面を覆う配線絶縁層176とを含むように形成する。
複数の導電性配線172は、複数の配線ラインと、前記複数の配線ラインと複数のコンタクトパッド層162とを接続する複数の配線ビアとを含むように形成する。
配線構造体170の上面上には、ロジック基板WFLを付着させる。
ロジック基板WFLは、第3基板層410、第3基板層410内に配置されるロジック回路素子420、及びロジック配線絶縁層430を含む。
ロジック配線絶縁層430は、配線絶縁層176と接するように形成する。
光素子基板WFOとロジック基板WFLとは、複数の結合パッドBPによって電気的に接続する。
【0052】
例えば、複数の結合パッドBPは、複数の導電性配線172とロジック回路素子420とを電気的に接続する。
複数の結合パッドBPは、配線構造体170に配置される第1パッド部190と、ロジック基板WFLに配置される第2パッド部490とを含む。
一実施形態において、配線絶縁層176は、第1パッド部190を取り囲み、ロジック配線絶縁層430は、第2パッド部490を取り囲む。
例えば、配線絶縁層176は、第1パッド部190の側面を取り囲み、ロジック配線絶縁層430は、第2パッド部490の側面を取り囲む。
複数の結合パッドBPは、配線構造体170とロジック基板WFLとの界面、すなわち、配線絶縁層176とロジック配線絶縁層430との界面に配置されるように形成する。
結合パッドBPをなすように互いに対応する第1パッド部190と第2パッド部490とは、互いに垂直にオーバーラップされるように配置し、互いに対しても付着させる。
【0053】
例えば、第1パッド部190と第2パッド部490との界面であるボンディング界面は、配線絶縁層176とロジック配線絶縁層430との界面と同一平面に配置されるように形成する。
互いに対応する第1パッド部190と第2パッド部490とは、熱によって拡張し、互いに接した後、含む金属原子の拡散によって一体をなすように拡散ボンディングされた結合パッドBPを形成する。
配線絶縁層176とロジック配線絶縁層430とは、共有結合をなして接合させる。
例えば、ロジック基板WFLは、光素子基板WFO上に金属-酸化物ハイブリッドボンディング方式によって積層させる。
次いで、
図1に示すように、
図11の結果物を上下逆さまにして、保護絶縁層220を上向きに、光素子基板WFOを下向きに配置した後、保護絶縁層220を除去し、第2基板層200上に、前面パッシベーション層510、ガイドパターン520、複数のカラーフィルタ層530及び複数のマイクロレンズ500を形成し、イメージセンサ1を形成する。
【0054】
図12は、本発明の一実施形態によるイメージセンサ概略構成を示す断面図である。
図12において、
図1と重複する説明は、省略可能である。
図12を
図10A~
図10Cと共に参照すると、イメージセンサ1aは、複数の光感知素子PDを有する光素子基板WFO、光素子基板WFO上に配置される複数のマイクロレンズ550、及び光素子基板WFOと複数のマイクロレンズ550との間に介在する複数のカラーフィルタ層530を含む。
【0055】
光素子基板WFOは、第1基板層100、第2基板層200、及び第1基板層100と第2基板層200との間に介在する基板間絶縁層300を含む。
第2基板層200と複数のカラーフィルタ層530との間には、前面パッシベーション層510が配置される。
前面パッシベーション層510上には、ガイドパターン520が形成される。
ガイドパターン520が形成された前面パッシベーション層510上には、カラーフィルタ層530が光感知素子PDと垂直方向(Z方向)に重畳されるように配置される。
例えば、複数のカラーフィルタ層530は、平面視において、グリッド状又はメッシュ状を有するガイドパターン520内に限定される空間を充填する。
基板間絶縁層300を基準として、光感知素子PDは、第2基板層200側に位置し、フローティング拡散領域FDは、第1基板層100側に位置する。
一実施形態において、光感知素子PDは、第2基板層200内に位置し、フローティング拡散領域FDは、第1基板層100内に位置する。
第1基板層100の一部分には、第1不純物領域122、第2不純物領域124及び第3不純物領域126が形成される。
【0056】
複数のチャネルホールCHaは、第1基板層100、基板間絶縁層300及び第2基板層200を貫通し、フォトダイオード領域210内に延長される。
複数のチャネルホールCHa内に露出される、第2基板層200の部分及びフォトダイオード領域210の部分には、フォトダイオード不純物領域205が形成される。
例えば、フォトダイオード不純物領域205には、第1導電型の不純物がドーピングされる。
したがって、チャネルホールCHaと、第2基板層200及びフォトダイオード領域210との間には、フォトダイオード不純物領域205が介在し、チャネルホールCHa内には、第2基板層200及びフォトダイオード領域210が露出されず、フォトダイオード不純物領域205が露出される。
【0057】
チャネル層110aは、第1基板層100、基板間絶縁層300及び第2基板層200を貫通し、フォトダイオード領域210内に延長される。
一実施形態において、チャネル層110aは、フォトダイオード不純物領域205と接する。
例えば、チャネル層110aには、第1導電型の不純物がドーピングされる。
チャネル層110aは、第1基板層100、基板間絶縁層300、及び第2基板層200を貫通し、フォトダイオード領域210内に延長されるチャネルホールCHaの内側壁を覆う。
例えば、チャネル層110aは、チャネルホールCHaの内側壁に位置する、第1基板層100、基板間絶縁層300、及びフォトダイオード不純物領域205と接する。
チャネル層110aは、チャネルホールCHa内にゲートホールGHaを限定する。
ゲートホールGHaは、チャネル層110aを貫通する。
ゲートホールGHaは、チャネル層110aを挟んで、第1基板層100、基板間絶縁層300、及び第2基板層200を貫通し、フォトダイオード領域210内に延長される。
【0058】
第2基板層200内には、複数のフォトダイオード領域210が配置される。
複数のフォトダイオード領域210それぞれには、第2導電型の不純物がドーピングされる。
複数のフォトダイオード領域210それぞれは、光感知素子PDを構成する。
一実施形態において、フォトダイオード領域210は、チャネル層110a、チャネルホールCHa、及びゲートホールGHaと離隔される。
例えば、フォトダイオード領域210と、チャネル層110a、チャネルホールCHa、及びゲートホールGHaそれぞれとの間には、フォトダイオード不純物領域205の一部分が介在する。
【0059】
ピクセル分離領域DTIは、第2基板層200内で、複数の光感知素子PDそれぞれの周囲を取り囲む。
ピクセル分離領域DTIは、平面視においてグリッド状又はメッシュ状を有する。
第1基板層100上には、第1ゲート構造体GS1a、第2ゲート構造体GS2、及び第3ゲート構造体GS3を含む複数のゲート構造体が配置される。
複数のゲート構造体それぞれは、ゲート絶縁層及びゲート電極層を含む。
例えば、第1ゲート構造体GS1aは、第1ゲート絶縁層132a及び第1ゲート電極層142aの積層構造を有し、第2ゲート構造体GS2は、第2ゲート絶縁層134及び第2ゲート電極層144の積層構造を有し、第3ゲート構造体GS3は、第3ゲート絶縁層136及び第3ゲート電極層146の積層構造を有する。
【0060】
第1ゲート電極層142aは、伝送トランジスタTTを構成する伝送ゲートである。
一実施形態において、第1ゲート電極層142aは、垂直ゲートである。
第1ゲート構造体GS1aは、ゲートホールGHaを充填し、チャネル層110aの下面上に延長される。
第1ゲート絶縁層132aは、ゲートホールGHaの内側壁と底面とを覆う。
一実施形態において、第1ゲート絶縁層132aは、ゲートホールGHa内からチャネル層110aの下面上に延長される。
第1ゲート電極層142aは、第1ゲート絶縁層132aを覆い、ゲートホールGHaを充填する。
チャネル層110a及びフォトダイオード不純物領域205それぞれと、第1ゲート電極層142aとの間には、第1ゲート絶縁層132aが介在し、第1ゲート絶縁層132aとフォトダイオード領域210との間、及び第1ゲート絶縁層132aと第2基板層200との間には、フォトダイオード不純物領域205が介在する。
【0061】
第1基板層100の下面上には、第1ゲート構造体GS1a、第2ゲート構造体GS2、及び第3ゲート構造体GS3の周囲を取り囲むゲート間絶縁層150が配置される。
ゲート間絶縁層150は、第1基板層100の下面上で、第1ゲート構造体GS1a、第2ゲート構造体GS2、及び第3ゲート構造体GS3それぞれの側面を覆う。
ゲート間絶縁層150の下面上には、コンタクト構造体160が配置される。
コンタクト構造体160は、複数のコンタクトパッド層162、複数のコンタクトパッド層162と接続されるコンタクトプラグ164、及び複数のコンタクトプラグ164を取り囲み、ゲート間絶縁層150の下面を覆う層間絶縁層166を含む。
複数のコンタクトプラグ164それぞれは、第1不純物領域122、第2不純物領域124、第3不純物領域126、第1ゲート電極層142a、第2ゲート電極層144、及び第3ゲート電極層146の内の1つと接続される。
複数のコンタクトパッド層162は、複数のコンタクトプラグ164を介して、第1不純物領域122、第2不純物領域124、第3不純物領域126、第1ゲート電極層142a、第2ゲート電極層144、及び第3ゲート電極層146の内の1つと電気的に接続される。
コンタクト構造体160の下面上には、配線構造体170が配置される。
配線構造体170の下面上には、ロジック基板WFLが配置される。
【0062】
図13A~
図13Eは、本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
具体的には、
図13A~
図13Eは、
図4以後の製造段階を示す断面図である。
図13Aを参照すると、
図4の結果物を上下逆さまにして、保護絶縁層220を下向きに、光素子基板WFOを上向きに配置する。
【0063】
第1基板層100の一部分、基板間絶縁層300の一部分、第2基板層200の一部分、及びフォトダイオード領域210の一部分を除去し、第1基板層100、基板間絶縁層300及び第2基板層200を貫通し、フォトダイオード領域210内に延長される複数のチャネルホールCHaを形成する。
一実施形態において、チャネルホールCHaの底面には、フォトダイオード領域210が露出される。
一実施形態において、チャネルホールCHaの水平断面は、円状であるが、それに限定されない。
例えば、チャネルホールCHaの水平断面は、円状、楕円状、又は長方形状のような多角形状でもあり得る。
【0064】
図13A及び
図13Bを共に参照すると、チャネルホールCHa内に露出される第2基板層200の部分、及びフォトダイオード領域210の部分に、第1導電型の不純物をドーピングし、フォトダイオード不純物領域205を形成する。
フォトダイオード不純物領域205は、チャネルホールCHaの側壁の下側部分、及びチャネルホールCHaの底面に配置されるように形成する。
【0065】
図13Cを参照すると、チャネルホールCHaを充填するチャネル層110aを形成する。
例えば、チャネル層110aには、第1導電型の不純物をドーピングする。
チャネル層110aは、フォトダイオード不純物領域205をシード層とするSEG工程を実行して形成する。
チャネル層110aは、第1基板層100の上面とチャネル層110aの上面とが共面をなすように形成する。
【0066】
図13Dを参照すると、チャネル層110aの一部分を除去し、チャネル層110aを貫通する複数のゲートホールGHaを形成する。
ゲートホールGHaは、チャネル層110aを挟んで、第1基板層100、基板間絶縁層300及び第2基板層200を貫通し、フォトダイオード領域210内に延長されるように形成する。
チャネル層110aは、チャネルホールCHa内にゲートホールGHaを限定する。
ゲートホールGHaが形成された結果として、チャネル層110aは、第1基板層100、基板間絶縁層300及び第2基板層200を貫通し、フォトダイオード領域210内に延長されるチャネルホールCHaの内側壁を覆い、チャネルホールCHa内にゲートホールGHaを限定する。
【0067】
図13Eを参照すると、第1基板層100の一部分に、第1不純物領域122、第2不純物領域124、及び第3不純物領域126を形成し、第1基板層100上に、第1ゲート構造体GS1a、第2ゲート構造体GS2、及び第3ゲート構造体GS3を含む複数のゲート構造体を形成する。
複数のゲート構造体それぞれは、ゲート絶縁層及びゲート電極層を含むように形成する。
例えば、第1ゲート構造体GS1aは、第1ゲート絶縁層132a及び第1ゲート電極層142aの積層構造を有するように形成し、第2ゲート構造体GS2は、第2ゲート絶縁層134及び第2ゲート電極層144の積層構造を有するように形成し、第3ゲート構造体GS3は、第3ゲート絶縁層136及び第3ゲート電極層146の積層構造を有するように形成する。
【0068】
一実施形態において、第1ゲート電極層142aは、垂直ゲートとして形成する。
第1ゲート構造体GS1aは、ゲートホールGHaを充填し、チャネル層110aの下面上に延長されるように形成する。
第1ゲート絶縁層132aは、ゲートホールGHaの内側壁と底面とを覆うように形成する。
一実施形態において、第1ゲート絶縁層132aは、ゲートホールGHa内からチャネル層110の下面上に延長されるように形成する。
第1ゲート電極層142aは、第1ゲート絶縁層132aを覆い、ゲートホールGHaを充填するように形成する。
チャネル層110a及びフォトダイオード不純物領域205それぞれと、第1ゲート電極層142aとの間には、第1ゲート絶縁層132aが介在するように形成する。
第1基板層100の上面上には、第1ゲート構造体GS1a、第2ゲート構造体GS2、及び第3ゲート構造体GS3の周囲を取り囲むゲート間絶縁層150を形成する。
ゲート間絶縁層150は、第1基板層100の上面上で、第1ゲート構造体GS1a、第2ゲート構造体GS2及び第3ゲート構造体GS3それぞれの側面を覆うように形成する。
【0069】
次いで、
図10A~
図11を参照して、コンタクト構造体160及び配線構造体170を形成し、
図12に示すように、
図11の結果物を上下逆さまにして、保護絶縁層220を上向きに、光素子基板WFOを下向きに配置した後、保護絶縁層220を除去し、第2基板層200上に、前面パッシベーション層510、ガイドパターン520、複数のカラーフィルタ層530及び複数のマイクロレンズ500を形成し、イメージセンサ1aを形成する。
【0070】
図14は、本発明の一実施形態によるイメージセンサの概略構成を示す断面図である。
図14において、
図1と重複する説明は、省略可能である。
図14を
図17A~
図17Dと共に参照すると、イメージセンサ2は、複数の光感知素子PDを有する光素子基板WFO、光素子基板WFO上に配置される複数のマイクロレンズ550、及び光素子基板WFOと複数のマイクロレンズ550との間に介在する複数のカラーフィルタ層530を含む。
光素子基板WFOは、第1基板層100、第2基板層200、及び第1基板層100と第2基板層200との間に介在する基板間絶縁層300を含む。
第2基板層200と複数のカラーフィルタ層530との間には、前面パッシベーション層510が配置される。
前面パッシベーション層510上には、ガイドパターン520が形成される。
ガイドパターン520が形成された前面パッシベーション層510上には、カラーフィルタ層530が光感知素子PDと垂直方向(Z方向)に重畳されるように配置される。
【0071】
基板間絶縁層300を基準として、光感知素子PDは、第2基板層200側に位置し、フローティング拡散領域FDは、第1基板層100側に位置する。
一実施形態において、光感知素子PDは、第2基板層200内に位置し、フローティング拡散領域FDは、第1基板層100上に位置する。
第1基板層100の一部分には、第1不純物領域122b、第2不純物領域124、及び第3不純物領域126が形成される。
第1不純物領域122bは、リセットトランジスタRSTのソース領域であり、第2不純物領域124は、ソースフォロワトランジスタSFのソース領域及びドレイン領域であり、第3不純物領域126は、リセットトランジスタRSTのドレイン領域である。
【0072】
第1基板層100上には、第1ゲート構造体GS1b、第2ゲート構造体GS2b、及び第3ゲート構造体GS3を含む複数のゲート構造体が配置される。
複数のゲート構造体それぞれは、ゲート絶縁層及びゲート電極層を含む。
例えば、第1ゲート構造体GS1bは、第1ゲート絶縁層132b及び第1ゲート電極層142bの積層構造を有し、第2ゲート構造体GS2bは、第2ゲート絶縁層134b及び第2ゲート電極層144bの積層構造を有し、第3ゲート構造体GS3は、第3ゲート絶縁層136及び第3ゲート電極層146の積層構造を有する。
【0073】
第1ゲート電極層142bは、伝送トランジスタTTを構成する伝送ゲートである。
一実施形態において、第1ゲート電極層142bは、垂直ゲートである。
第1ゲート電極層142bは、ゲートホールGHを充填し、チャネル層110の下面より下方に突出する。
第1ゲート絶縁層132bは、ゲートホールGHの内側壁と底面とを覆う。
第1ゲート電極層142bは、第1ゲート絶縁層132bを覆い、ゲートホールGHを充填する。
チャネル層110及び第2基板層200それぞれと、第1ゲート電極層142bとの間には、第1ゲート絶縁層132bが介在する。
【0074】
第2ゲート電極層144bは、チャネル層110上から第1不純物領域122b上、及び一対の第2不純物領域124間の第1基板層100上に延長される。
第2ゲート電極層144bは、チャネル層110及び第1不純物領域122bと接する。
一対の第2不純物領域124間の第1基板層100の部分と、第2ゲート電極層144bとの間には、第2ゲート絶縁層134bが介在する。
第2ゲート電極層144bは、チャネル層110及び第1不純物領域122bと接して電気的に接続され、一対の第2不純物領域124間の第1基板層100の部分とは第2ゲート絶縁層134bを挟んで離隔される。
第2ゲート電極層144bの一部分、すなわち、第2ゲート電極層144bの内のチャネル層110上から第1不純物領域122b上に延長され、チャネル層110及び第1不純物領域122bを電気的に接続する部分は、フローティング拡散領域FDである。
第2ゲート電極層144bの他の一部分、すなわち、第2ゲート絶縁層134bを挟んで、一対の第2不純物領域124間の第1基板層100上に位置する部分は、ソースフォロワトランジスタSFのゲート領域である。
【0075】
本発明によるイメージセンサ2は、光感知素子PDとフローティング拡散領域FDとが基板間絶縁層300を挟んで互いに離隔される。
したがって、光感知素子PDとフローティング拡散領域FDとの間、例えば、第2基板層200とフローティング拡散領域FDとの間に、基板間絶縁層300が介在し、第2基板層200とフローティング拡散領域FDとがpn接合を行わない。
フローティング拡散領域FDとして使用される第2ゲート電極層144bの一部分上には、コンタクトパッド層162及びコンタクトプラグ164が配置されない。
したがって、光感知素子PDとフローティング拡散領域FDとの間に寄生キャパシタンス、及びフローティング拡散領域FDとコンタクトパッド層162との間に寄生キャパシタンスが最小化され、変換利得が向上し、イメージセンサ2の光検出性能が向上する。
【0076】
図15A~
図17Dは、本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための断面図である。
具体的には、
図15A~
図17Dは、
図7A及び
図7B以後の製造段階を示す断面図である。
図15A~
図15Cを共に参照すると、第1基板層100の一部分に、第1不純物領域122b、第2不純物領域124、及び第3不純物領域126を形成する。
例えば、第1基板層100の一部分に第2導電型の不純物をドーピングし、第1不純物領域122b、第2不純物領域124及び第3不純物領域126を形成する。
【0077】
第1不純物領域122bは、チャネル層110と隣接するが、チャネル層110と離隔して形成する。
第3不純物領域126は、第1不純物領域122bと隣接するが、第1不純物領域122bと離隔して形成する。
第2不純物領域124は、第1不純物領域122b及び第3不純物領域126それぞれと離隔して形成する。
例えば、複数のフォトダイオード領域210それぞれに対応して、互いに隣接するが、離隔される一対の第2不純物領域124を形成する。
【0078】
図16A~
図16Dを共に参照すると、第1基板層100上に、第1ゲート構造体GS1b、第2ゲート構造体GS2b、及び第3ゲート構造体GS3を含む複数のゲート構造体を形成する。
複数のゲート構造体それぞれは、ゲート絶縁層及びゲート電極層を含むように形成する。
例えば、第1ゲート構造体GS1bは、第1ゲート絶縁層132b及び第1ゲート電極層142bの積層構造を有するように形成し、第2ゲート構造体GS2bは、第2ゲート絶縁層134b及び第2ゲート電極層144bの積層構造を有するように形成し、第3ゲート構造体GS3は、第3ゲート絶縁層136及び第3ゲート電極層146の積層構造を有するように形成する。
【0079】
一実施形態において、第1ゲート電極層142bは、垂直ゲートとして形成する。
第1ゲート電極層142bは、ゲートホールGHを充填し、チャネル層110の上面より突出するように形成する。
第1ゲート絶縁層132bは、ゲートホールGHの内側壁と底面とを覆うように形成する。
第1ゲート電極層142bは、第1ゲート絶縁層132bを覆い、ゲートホールGHを充填するように形成する。
第2ゲート電極層144bは、チャネル層110上から第1不純物領域122b上、及び一対の第2不純物領域124間の第1基板層100上に延長されるように形成する。
第2ゲート電極層144bは、チャネル層110及び第1不純物領域122bと接するように形成する。
第2ゲート絶縁層134bは、一対の第2不純物領域124間の第1基板層100の部分と、第2ゲート電極層144bとの間に介在するように形成する。
【0080】
第1基板層100の上面上には、第1ゲート構造体GS1b、第2ゲート構造体GS2b、及び第3ゲート構造体GS3の周囲を取り囲むゲート間絶縁層150を形成する。
ゲート間絶縁層150は、第1基板層100の上面上で、第1ゲート構造体GS1b、第2ゲート構造体GS2b、及び第3ゲート構造体GS3それぞれの側面を覆うように形成する。
【0081】
図17A~
図17Dを共に参照すると、ゲート間絶縁層150の上面上にコンタクト構造体160を形成する。
コンタクト構造体160は、複数のコンタクトパッド層162、複数のコンタクトパッド層162と接続されるコンタクトプラグ164、及び複数のコンタクトプラグ164を取り囲み、ゲート間絶縁層150の上面を覆う層間絶縁層166を含むように形成する。
複数のコンタクトプラグ164それぞれは、第1不純物領域122、第2不純物領域124、第3不純物領域126、第1ゲート電極層142b、第2ゲート電極層144b及び第3ゲート電極層146の内の1つと接続する。
複数のコンタクトパッド層162は、複数のコンタクトプラグ164を介して、第1不純物領域122、第2不純物領域124、第3不純物領域126、第1ゲート電極層142b、第2ゲート電極層144b、及び第3ゲート電極層146の内の1つと電気的に接続する。
【0082】
第2ゲート電極層144bと接続されるコンタクトプラグ164は、第2ゲート電極層144bの内のチャネル層110上から第1不純物領域122b上に延長され、チャネル層110及び第1不純物領域122bを電気的に接続する部分には接続されないように形成する。
複数のコンタクトパッド層162及び複数のコンタクトプラグ164は、第2ゲート電極層144bの内のチャネル層110上から第1不純物領域122b上に延長され、チャネル層110及び第1不純物領域122bを電気的に接続する部分上には配置されないように形成する。
【0083】
次いで、
図11を参照して、配線構造体170を形成し、
図14に示すように、
図11の結果物を上下逆さまにして、保護絶縁層220を上向きに、光素子基板WFOを下向きに配置した後、保護絶縁層220を除去し、第2基板層200上に、前面パッシベーション層510、ガイドパターン520、複数のカラーフィルタ層530、及び複数のマイクロレンズ500を形成し、イメージセンサ2を形成する。
【0084】
図18は、本発明の一実施形態によるイメージセンサの概略構成を示す断面図である。
図18において、
図12及び
図14と重複する説明は、省略可能である。
図18を参照すると、イメージセンサ2aは、
図14に示すイメージセンサ2のチャネルホールCH、チャネル層110、ゲートホールGH、及び第1ゲート構造体GS1bの代わりに、チャネルホールCHa、チャネル層110a、ゲートホールGHa、及び第1ゲート構造体GS1cを含む。
チャネルホールCHa、チャネル層110a、及びゲートホールGHaは、
図12に示すチャネルホールCHa、チャネル層110a、及びゲートホールGHaとほぼ同一であり、詳細な説明は省略する。
【0085】
第1ゲート構造体GS1cは、第1ゲート絶縁層132c及び第1ゲート電極層142cの積層構造を有する。
一実施形態において、第1ゲート電極層142cは、垂直ゲートである。
第1ゲート構造体GS1cは、ゲートホールGHaを充填し、チャネル層110の下面より下方に突出する。
第1ゲート絶縁層132cは、ゲートホールGHaの内側壁と底面とを覆う。
第1ゲート電極層142cは、第1ゲート絶縁層132cを覆い、ゲートホールGHaを充填する。
チャネル層110及びフォトダイオード不純物領域205それぞれと、第1ゲート電極層142cとの間には、第1ゲート絶縁層132cが介在する。
【0086】
図19は、本発明の一実施形態によるイメージセンサの概略構成を示す断面図である。
図19において、
図1と重複する説明は省略可能である。
図19を参照すると、イメージセンサ3は、
図1に示すイメージセンサ1と異なり、ピクセル分離プラグ168をさらに含む。
ピクセル分離プラグ168は、複数のコンタクトパッド層162の内のグラウンド(ground)が提供されるコンタクトパッド層162と電気的に接続される。
一実施形態において、ピクセル分離プラグ168は、複数のコンタクトパッド層162の内のグラウンドが提供されるコンタクトパッド層162と、複数のコンタクトプラグ164の内の少なくとも1つを介して電気的に接続される。
【0087】
ピクセル分離領域DTIは、埋め込み導電層DTC、及び埋め込み導電層DTCを取り囲む絶縁ライナーDTBを含む。
絶縁ライナーDTBは、埋め込み導電層DTCを第2基板層200と絶縁させる。
一実施形態において、絶縁ライナーDTBは、ハフニウム酸化物、アルミニウム酸化物、タンタル酸化物のような金属酸化物を含む。
他の実施形態において、絶縁ライナーDTBは、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物などの絶縁物質を含む。
埋め込み導電層DTCは、例えば、ドーピングされたポリシリコン、金属、金属シリサイド、金属窒化物、又は金属含有膜の内の少なくとも1つを含み得る。
ピクセル分離プラグ168は、埋め込み導電層DTCと電気的に接続され、埋め込み導電層DTCにグラウンドを提供する。
【0088】
別途に図に示していないが、
図12、
図14、及び
図18に示すイメージセンサ(1a、2、2a)も、ピクセル分離プラグ168をさらに含んでもよく、
図12、
図14、及び
図18に示すピクセル分離領域DTIは、埋め込み導電層DTC、及び埋め込み導電層DTCを取り囲む絶縁ライナーDTBを含むこともできる。
【0089】
図20は、本発明の一実施形態によるイメージセンサの概略構成を示すブロック図である。
図20を参照すると、イメージセンサ1100は、ピクセルアレイ1110、コントローラ1130、ロウドライバ1120、及びピクセル信号処理部1140を含む。
イメージセンサ1100は、
図1~
図19で説明したイメージセンサ(1、1a、2、2a)の内の少なくとも1つを含む。
ピクセルアレイ1110は、二次元的に配列された複数の単位ピクセルを含み、各単位ピクセルは、光電変換層を含む。
【0090】
光電変換層は、光を吸収して電荷を生成し、生成された電荷による電気的信号(出力電圧)は、垂直信号ラインを介してピクセル信号処理部1140に提供される。
ピクセルアレイ1110が含む単位画素は、ロウ(row)単位で、一回に1つずつ出力電圧を提供し、これにより、ピクセルアレイ1110の1つのロウに属する単位ピクセルは、ロウドライバ1120が出力する選択信号によって同時に活性化される。
選択されたロウに属する単位ピクセルは、吸収した光による出力電圧を、対応するカラムの出力ラインに提供する。
コントローラ1130は、ピクセルアレイ1110が光を吸収して電荷を蓄積するか、あるいは蓄積された電荷を臨時に保存し、保存された電荷による電気的信号をピクセルアレイ1110の外部に出力するように、ロウドライバ1120を制御する。
また、コントローラ1130は、ピクセルアレイ1110が提供する出力電圧を測定するように、ピクセル信号処理部1140を制御する。
【0091】
ピクセル信号処理部1140は、相関二重サンプラー(correlated double sampler:CDS)1142、アナログ・デジタルコンバータ(analog-to-digital converter:ADC)1144及びバッファ1146を含む。
【0092】
相関二重サンプラー1142は、ピクセルアレイ1110で提供した出力電圧をサンプリング及びホールドする。
相関二重サンプラー1142は、特定のノイズレベルと、生成された出力電圧によるレベルとを二重にサンプリングし、その差に該当するレベルを出力する。
また、相関二重サンプラー1142は、ランプ信号生成器1148が生成したランプ信号を入力され、互いに比較し、比較結果を出力する。
アナログ・デジタルコンバータ1144は、相関二重サンプラー1142から受信するレベルに対応するアナログ信号をデジタル信号に変換する。
バッファ1146は、デジタル信号をラッチ(latch)し、ラッチされた信号は、順次にイメージセンサ1100の外部に出力され、イメージプロセッサ(図示せず)にも伝達される。
【0093】
図21は、本発明の一実施形態によるイメージセンサの概略構成を示すブロック図である。
図21を参照すると、本実施形態によるイメージセンサ2000は、ピクセル部2200と周辺回路部とを具備する。
ピクセル部2200は、基板2010に光電変換層を含む複数のピクセル2100が二次元アレイ構造で規則的に配列されて形成される。
イメージセンサ2000は、
図1~
図19で説明したイメージセンサ(1、1a、2、2a)の内の少なくとも1つを含む。
【0094】
周辺回路部は、ピクセル部2200周辺に配置され、垂直駆動回路2400、カラム信号処理回路2500、水平駆動回路2600、出力回路2700、制御回路2800などを具備する。
制御回路2800は、垂直駆動回路2400、カラム信号処理回路2500、水平駆動回路2600などを制御する。
例えば、制御回路2800では、垂直同期信号、水平同期信号、及びマスタークロックに基づいて、垂直駆動回路2400、カラム信号処理回路2500、及び水平駆動回路2600などの動作の基準となるクロック信号や制御信号を生成する。
また、制御回路2800は、クロック信号や制御信号を、垂直駆動回路2400、カラム信号処理回路2500、及び水平駆動回路2600などに入力する。
【0095】
垂直駆動回路2400は、例えば、シフトレジスタとして構成され、ピクセル駆動配線を選択し、選択されたピクセル駆動配線にピクセルを駆動するためのパルスを供給し、ロウ単位でピクセルを駆動させる。
例えば、垂直駆動回路2400は、ピクセル部2200の各ピクセル2100にパルスをロウ単位で垂直方向に順次に選択走査する。
また、垂直信号線2320を介して、各ピクセル2100の光電変換層で生成した電荷によるピクセル信号をカラム信号処理回路2500に供給する。
【0096】
カラム信号処理回路2500は、ピクセル2100のカラムごとに配置され、1ロウ分のピクセル2100から出力される信号に対し、ピクセルカラムごとにノイズ除去などの信号処理を行う。
例えば、カラム信号処理回路2500は、ピクセル2100固有のノイズを除去するためのCDS(correlated-double sampling)や信号増幅、AD(analog-to-digital)変換などの信号処理を行う。
カラム信号処理回路2500の出力端には、水平選択スイッチ(図示せず)が設置される。
【0097】
水平駆動回路2600は、例えば、シフトレジスタとして構成され、水平走査パルスを順次に出力することにより、カラム信号処理回路2500のそれぞれを順次に選択し、カラム信号処理回路2500それぞれのピクセル信号を水平信号線2340に出力させる。
出力回路2700は、カラム信号処理回路2500それぞれから水平信号線2340を介して順次に供給される信号に対して信号処理を行って出力する。
例えば、出力回路2700は、バッファリングのみを行ってもよく、黒レベル調整、熱不均一性補正、各種デジタル信号処理などを行ってもよい。
一方、入出力端子2900は、外部と信号の交換を行う。
【0098】
図22A及び
図22Bは、本発明の一実施形態によるイメージセンサのリードアウト回路図である。
図22Aを参照すると、イメージセンサ3000は、光感知素子PD、伝送トランジスタTT、フローティング拡散領域FD、リセットトランジスタRST、ソースフォロワトランジスタSF、及び選択トランジスタSELを含む。
光感知素子PD及び伝送トランジスタTTは、単位ピクセルを構成する。
イメージセンサ3000は、
図1~
図19で説明したイメージセンサ(1、1a、2、2a)の内の少なくとも1つを含む。
【0099】
伝送トランジスタTT、リセットトランジスタRST、ソースフォロワトランジスタSF、及び選択トランジスタSELそれぞれは、伝送ゲート、リセットゲート、ソースフォロワゲート、及び選択ゲートを有する。
一実施形態において、伝送ゲートは、垂直ゲートであり、リセットゲート、ソースフォロワゲート、及び選択ゲートそれぞれは、平面ゲートである。
伝送ゲートは、光感知素子PDとフローティング拡散領域FDとの間に配置され、光感知素子PDで生成された電荷をフローティング拡散領域FDへ伝送する。
伝送トランジスタTTは、伝送ゲート、フローティング拡散領域FD及び光感知素子PDにそれぞれ接続されるソース領域とドレイン領域とを含む。
【0100】
リセットトランジスタRSTは、リセットゲート及びフローティング拡散領域FDと接続されるソース領域と、電源電圧VPIXが接続されるドレイン領域とを含む。
ソースフォロワトランジスタSFは、フローティング拡散領域FDと接続されるソースフォロワゲート、選択トランジスタSELのソース領域と接続されるソース領域、及び電源電圧VPIXが接続されるドレイン領域を含む。
選択トランジスタSELは、選択ゲート、ソースフォロワトランジスタSFのソース領域と接続されるソース領域、及び出力電圧VOUTが接続されるドレイン領域を含む。
【0101】
イメージセンサ3000は、
図1~
図19を通じて説明したように、光感知素子PDとフローティング拡散領域FDとが基板間絶縁層300を挟んで互いに離隔され、光感知素子PDとフローティング拡散領域FDとの間に寄生キャパシタンスが最小化され、変換利得が向上し、光検出性能が向上する。
又は、イメージセンサ3000は、
図14~
図18を通じて説明したように、光感知素子PDとフローティング拡散領域FDとの間の寄生キャパシタンス、及びフローティング拡散領域FDとコンタクトパッド層162との間の寄生キャパシタンスが最小化され、変換利得が向上し、イメージセンサ3000の光検出性能が向上する。
【0102】
図22Bを参照すると、イメージセンサ3000aは、複数の光感知素子PD、複数の伝送トランジスタTT、フローティング拡散領域FD、リセットトランジスタRST、ソースフォロワトランジスタSF、及び選択トランジスタSELを含む。
光感知素子PD及び伝送トランジスタTTは、単位ピクセルを構成する。
イメージセンサ3000aは、
図1~
図19で説明したイメージセンサ(1、1a、2、2a)の内の少なくとも1つを含む。
【0103】
図22Bには、4つの光感知素子PDからなる4つの単位ピクセルが、4つの伝送トランジスタTTを介して、1つのフローティング拡散領域FD、1つのリセットトランジスタRST、1つのソースフォロワトランジスタSF、及び1つの選択トランジスタSELを共有する共有ピクセルを構成するものを示しているが、それに限定されない。
一実施形態において、2つの光感知素子PDからなる2つの単位ピクセルが、2つの伝送トランジスタTTを介して、1つのフローティング拡散領域FD、1つのリセットトランジスタRST、1つのソースフォロワトランジスタSF、及び1つの選択トランジスタSELを共有する共有ピクセルを構成することもできる。
【0104】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0105】
1、1a、2、2a、1100、2000、3000、3000a イメージセンサ
100 第1基板層
110、110a チャネル層
122、122b 第1不純物領域
124 第2不純物領域
126 第3不純物領域
132、132a、132b、132c 第1ゲート絶縁層
134、134b 第2ゲート絶縁層
136 第3ゲート絶縁層
142、142a、142b、142c 第1ゲート電極層
144、144b 第2ゲート電極層
146 第3ゲート電極層
150 ゲート間絶縁層
160 コンタクト構造体
162 コンタクトパッド層
164 コンタクトプラグ
166 層間絶縁層
170 配線構造体
172 導電性配線
176 配線絶縁層
190 第1パッド部
200 第2基板層
205 フォトダイオード不純物領域
210 フォトダイオード領域
300 基板間絶縁層
310 第1接合絶縁層
320 第2接合絶縁層
410 第3基板層
420 ロジック回路素子
430 ロジック配線絶縁層
490 第2パッド部
510 前面パッシベーション層
520 ガイドパターン
530 カラーフィルタ層
550 マイクロレンズ
552 有機物層
554 無機物層
1110 ピクセルアレイ
1120 ロウドライバ
1130 コントローラ
1140 ピクセル信号処理部
1142 相関二重サンプラー
1144 アナログ・デジタルコンバータ
1146 バッファ
1148 ランプ信号生成器
2010 基板
2100 ピクセル
2200 ピクセル部
2320 垂直信号線
2340 水平信号線
2400 垂直駆動回路
2500 カラム信号処理回路
2600 水平駆動回路
2700 出力回路
2800 制御回路
2900 入出力端子
BP 結合パッド
CH、CHa チャネルホール
DTB 絶縁ライナー
DTC 埋め込み導電層
DTI ピクセル分離領域
FD フローティング拡散領域
GH、GHa ゲートホール
GS1、GS1a、GS1b、GS1c 第1ゲート構造体
GS2、GS2b 第2ゲート構造体
GS3 第3ゲート構造体
PD 光感知素子
RST リセットトランジスタ
SF ソースフォロワトランジスタ
TT 伝送トランジスタ
WFO 光素子基板
WFL ロジック基板