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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024021070
(43)【公開日】2024-02-15
(54)【発明の名称】イメージングセンサ及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/146 20060101AFI20240207BHJP
【FI】
H01L27/146 F
H01L27/146 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023125489
(22)【出願日】2023-08-01
(31)【優先権主張番号】10-2022-0095895
(32)【優先日】2022-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】李 宰圭
(72)【発明者】
【氏名】李 汀鎭
(72)【発明者】
【氏名】趙 東錫
【テーマコード(参考)】
4M118
【Fターム(参考)】
4M118AA05
4M118AB01
4M118BA19
4M118CA03
4M118EA14
4M118FA28
4M118FA33
4M118GA09
4M118GB03
4M118GC08
4M118GD03
4M118GD04
4M118GD13
4M118HA25
4M118HA30
4M118HA33
4M118HA40
(57)【要約】      (修正有)
【課題】イメージングセンサ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】イメージングセンサは、第4の領域IV上のアナログブロック及び第3の領域III上のデジタルブロックを備える第2の基板200と、第2の基板を貫通し、アナログブロック及びデジタルブロックを互いに分離させる素子分離構造物900と、第2の基板のデジタルブロック上に形成された第1のトランジスタと、アナログブロック上に形成された第2のトランジスタと、その上に形成され、電気的に接続される配線476と、その上に形成された第3の基板400と、その上に形成される複数のカラーフィルタ760を含む層と、その上に形成されたマイクロレンズ775と、第3の基板内に形成された感光素子430と、第3の基板の下部を貫通し、感光素子に隣接する転送ゲート440と、第3の基板の下部に形成され、配線に電気的に接続されたフローティング拡散(FD)領域450と、を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アナログブロック及びデジタルブロックを備える第1の基板と、
前記第1の基板を貫通して、前記アナログブロック及び前記デジタルブロックを互いに分離させる、素子分離構造物と、
前記第1の基板の前記デジタルブロック上に形成された第1のトランジスタと、
前記第1の基板の前記アナログブロック上に形成された第2のトランジスタと、
前記第2のトランジスタ上に形成され、これに電気的に接続される配線と、
前記配線上に形成された第2の基板と、
前記第2の基板上に形成され、複数のカラーフィルタを含む、カラーフィルタアレイ層と、
前記カラーフィルタアレイ層上に形成されたマイクロレンズと、
前記第2の基板内に形成された感光素子と、
前記第2の基板の下部を貫通し、前記感光素子に隣接する、転送ゲート(TG)と、
前記TGに隣接する前記第2の基板の下部に形成され、前記配線に電気的に接続された、フローティング拡散(FD)領域と、を含むことを特徴とする、
イメージングセンサ。
【請求項2】
前記素子分離構造物は、
前記第1の基板の上部を貫通する第1の素子分離パターンと、
前記第1の基板の下部を貫通して、前記第1の素子分離パターンと接触する、第2の素子分離パターン構造物と、を含むことを特徴とする、
請求項1に記載のイメージングセンサ。
【請求項3】
前記第1の素子分離パターンの幅は、前記第1の基板の上面に垂直な垂直方向に沿って、上部から下部に行くほど逐次減少し、
前記第2の素子分離パターン構造物の幅は、前記垂直方向に沿って、上部から下部に行くほど逐次増加することを特徴とする、
請求項2に記載のイメージングセンサ。
【請求項4】
前記第2の素子分離パターン構造物は、
金属を含む導電パターンと、
前記導電パターンの側壁及び上面を覆う絶縁パターンと、を含むことを特徴とする、
請求項2に記載のイメージングセンサ。
【請求項5】
絶縁パターンは、金属酸化物を含むことを特徴とする、請求項4に記載のイメージングセンサ。
【請求項6】
前記第1の素子分離パターンは、シリコン酸化物を含み、前記第2の素子分離パターン構造物は、金属酸化物を含むことを特徴とする、請求項2に記載のイメージングセンサ。
【請求項7】
前記素子分離構造物は、上部からすると、前記第2の基板の上面に平行な第1の方向に互いに離隔して複数形成され、前記各素子分離構造物は、前記第2の基板の上面に平行で、前記第1の方向と交差する第2の方向に延在することを特徴とする、請求項1に記載のイメージングセンサ。
【請求項8】
前記素子分離構造物は、上部からすると、台形形状を有することを特徴とする、請求項1に記載のイメージングセンサ。
【請求項9】
前記第1の基板は、第1の領域、及び前記第1の領域を取り囲む第2の領域を含み、前記素子分離構造物は、前記第1の領域内に形成され、
更に、前記第1の基板の前記第2の領域を貫通する貫通電極構造物を含み、
前記貫通電極構造物の幅は、前記第1の基板の上面に垂直な垂直方向に沿って、上部から下部に行くほど逐次増加することを特徴とする、
請求項1に記載のイメージングセンサ。
【請求項10】
更に、前記第1の基板上に形成され、前記第1及び第2のトランジスタ並びに前記配線を覆う、第1の層間絶縁膜と、
前記第1の層間絶縁膜上に形成され、第1の接着パッドを収容する、第1の接着膜と、
前記第1の接着膜上に形成され、前記第1の接着パッドと接触する第2の接着パッドを収容する、第2の接着膜と、
前記第2の接着膜及び前記第2の基板の間に形成され、前記TG及びFD領域を覆う、第2の層間絶縁膜と、を含むことを特徴とする、
請求項1に記載のイメージングセンサ。
【請求項11】
更に、前記第2の基板の下部に形成された第3の基板と、
前記第3の基板上に形成された第3のトランジスタと、
前記第3の基板と前記第2の基板の間に形成され、前記第3のトランジスタを覆う、層間絶縁膜とを含むことを特徴とする、
請求項1に記載のイメージングセンサ。
【請求項12】
更に、前記第1の基板の下面に形成され、前記素子分離構造物に接続され、金属を含む、導電膜を備えることを特徴とする、請求項11に記載のイメージングセンサ。
【請求項13】
前記第1のトランジスタは、メモリ装置を構成する回路の一部であり、
前記第2のトランジスタは、増幅トランジスタであり、
前記第3のトランジスタは、ロジック回路の一部であることを特徴とする、
請求項11に記載のイメージングセンサ。
【請求項14】
第1の基板と、
前記第1の基板の上部を貫通する第1の素子分離パターンと、
前記第1の基板の下部を貫通して、前記第1の素子分離パターンと接触し、前記第1の素子分離パターンと異なる物質を含む、第2の素子分離パターン構造物を備える、素子分離構造物と、
前記第1の基板上に形成された第1のトランジスタと、
前記第1のトランジスタ上に形成され、これに電気的に接続された配線と、
前記配線上に形成された第2の基板と、
前記第2の基板上に形成され、複数のカラーフィルタを含む、カラーフィルタアレイ層と、
前記カラーフィルタアレイ層上に形成されたマイクロレンズと、
前記第2の基板内に形成された感光素子と、
前記第2の基板の下部を貫通して、前記感光素子に隣接する、転送ゲート(TG)と、
前記TGに隣接する前記第2の基板の下部に形成され、前記配線に電気的に接続された、フローティング拡散(FD)領域と、を含むことを特徴とする、
イメージングセンサ。
【請求項15】
前記第1の素子分離パターンの幅は、前記第1の基板の上面に垂直な垂直方向に沿って、上部から下部に行くほど逐次減少し、前記第2の素子分離パターン構造物の幅は、前記垂直方向に沿って、上部から下部に行くほど逐次増加することを特徴とする、請求項14に記載のイメージングセンサ。
【請求項16】
更に、前記第2の基板の下部に形成された第3の基板と、
前記第3の基板上に形成された第2のトランジスタと、
前記第3の基板と前記第2の基板の間に形成され、前記第2のトランジスタを覆う、層間絶縁膜と、を含むことを特徴とする、
請求項14に記載のイメージングセンサ。
【請求項17】
更に、前記第1の基板の下面に形成され、前記素子分離構造物に接続され、金属を含む、導電膜を備えることを特徴とする、請求項16に記載のイメージングセンサ。
【請求項18】
前記第2のトランジスタは、ロジック回路の一部であることを特徴とする、請求項17に記載のイメージングセンサ。
【請求項19】
上部にロジック回路が形成された第1の基板と、
前記第1の基板上に形成され、上部にアナログ回路及びデジタル回路がそれぞれ形成される、アナログブロック及びデジタルブロックを含む、第2の基板と、
前記第2の基板を貫通して、前記アナログブロック及び前記デジタルブロックを互いに分離させ、
前記第2の基板の上部を貫通する、第1の素子分離パターンと、
前記第2の基板の下部を貫通して、前記第1の素子分離パターンと接触する、第2の素子分離パターン構造物を備える素子分離構造物と、
前記第2の基板上に形成された第3の基板と、
前記第3の基板上に形成され、複数のカラーフィルタを含む、カラーフィルタアレイ層と、
前記カラーフィルタアレイ層上に形成されたマイクロレンズと、
前記第3の基板内に形成された感光素子と、
前記第3の基板の下部を貫通して、前記感光素子に隣接する、転送ゲート(TG)と、
前記TGに隣接する前記第3の基板の下部に形成されたフローティング拡散(FD)領域と、を含むことを特徴とする、
イメージングセンサ。
【請求項20】
更に、前記第2の基板の下面に形成され、前記素子分離構造物に接続された導電膜を含むことを特徴とする、請求項19に記載のイメージングセンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージングセンサ及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子産業が高度に発展することにつれ、イメージングセンサのサイズが逐次小さくなっており、これにより、前記イメージングセンサの高集積化に対するニーズを満たすために、様々な研究がなされている。
【0003】
一方、イメージングセンサの高集積化は、これに含まれた各種の回路パターン間の電気的干渉現象を増加し、これを解決するための方案が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、改善した特性を有するイメージングセンサを提供することである。
【0005】
本発明の他の課題は、改善した特性を有するイメージングセンサを製造する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するための一実施形態に係るイメージングセンサは、アナログブロック及びデジタルブロックを備える第1の基板と、第1の基板を貫通して、アナログブロック及びデジタルブロックを互いに分離させる素子分離構造物と、第1の基板のデジタルブロック上に形成された第1のトランジスタと、第1の基板のアナログブロック上に形成された第2のトランジスタと、第2のトランジスタ上に形成され、これに電気的に接続される配線と、配線上に形成された第2の基板と、第2の基板上に形成され、複数のカラーフィルタを含むカラーフィルタアレイ層と、カラーフィルタアレイ層上に形成されたマイクロレンズと、第2の基板内に形成された感光素子と、第2の基板の下部を貫通し、感光素子に隣接する転送ゲート(TG)と、TGに隣接する第2の基板の下部に形成され、配線に電気的に接続されたフローティング拡散(FD)領域とを含むことを特徴とする。
【0007】
前記目的を達成するための他の一実施形態に係るイメージングセンサは、第1の基板と、1の基板の上部を貫通する第1の素子分離パターンと、第1の基板の下部を貫通して、第1の素子分離パターンと接触し、第1の素子分離パターンと異なる物質を含む第2の素子分離パターン構造物を備える素子分離構造物と、第1の基板上に形成された第1のトランジスタと、第1のトランジスタ上に形成され、これに電気的に接続された配線と、配線上に形成された第2の基板と、第2の基板上に形成され、複数のカラーフィルタを含むカラーフィルタアレイ層と、カラーフィルタアレイ層上に形成されたマイクロレンズと、第2の基板内に形成された感光素子と、第2の基板の下部を貫通して、感光素子に隣接する転送ゲート(TG)と、TGに隣接する第2の基板の下部に形成され、配線に電気的に接続されたフローティング拡散(FD)領域とを含むことを特徴とする。
【0008】
前記目的を達成するための更に他の一実施形態に係るイメージングセンサは、上部にロジック回路が形成された第1の基板と、第1の基板上に形成され、上部にアナログ回路及びデジタル回路がそれぞれ形成されるアナログブロック及びデジタルブロックを含む第2の基板と、第2の基板を貫通して、アナログブロック及びデジタルブロックを互いに分離させ、第2の基板の上部を貫通する第1の素子分離パターンと、第2の基板の下部を貫通して、第1の素子分離パターンと接触する第2の素子分離パターン構造物を備える素子分離構造物と、第2の基板上に形成された第3の基板と、第3の基板上に形成され、複数のカラーフィルタを含むカラーフィルタアレイ層と、カラーフィルタアレイ層上に形成されたマイクロレンズと、第3の基板内に形成された感光素子と、第3の基板の下部を貫通して、感光素子に隣接する転送ゲート(TG)と、TGに隣接する前記第3の基板の下部に形成されたフローティング拡散(FD)領域とを含むことを特徴とする。
【0009】
前記目的を達成するための他の一実施形態に係るイメージングセンサの製造方法において、垂直方向に互いに対向する第1及び第2の面を含む第1の基板の第2の面に隣接した部分を貫通する第1の素子分離パターンを形成する。第1の基板の前記第2の面上に、回路パターンを形成する。第1の基板の第2の面上に、回路パターンを覆う第1の層間絶縁膜を形成する。垂直方向に互いに対向する第1及び第2の面を含む第2の基板内に、感光素子を形成する。第2の基板の第2の面に隣接した部分を貫通する転送ゲート(TG)を形成する。TGに隣接する第2の基板部分に、フローティング拡散(FD)領域を形成する。第2の基板の第2の面上に、TG及びFD領域を覆う第2の層間絶縁膜を形成する。第2の基板上に形成された第2の層間絶縁膜と第1の基板上に形成された第1の層間絶縁膜が互いに対向するように、第1及び第2の基板を互いに接合する。第1の基板の第1の面に隣接した部分を貫通して、第1の素子分離パターンに接触する第2の素子分離パターン構造物を形成する。
【0010】
前記目的を達成するための他の一実施形態に係るイメージングセンサの製造方法において、垂直方向に互いに対向する第1及び第2の面を含む第1の基板の第2の面に隣接した部分を貫通する第1の素子分離パターンを形成して、第1の基板をアナログブロックとデジタルブロックに区分する。第1の基板のアナログブロック及びデジタルブロック内に、アナログ回路パターン及びデジタル回路パターンをそれぞれ形成する。第1の基板の第2の面上に、アナログ回路パターン及びデジタル回路パターンを覆う第1の層間絶縁膜を形成する。垂直方向に互いに対向する第1及び第2の面を含む第2の基板内に、感光素子を形成する。第2の基板の第2の面に隣接した部分を貫通する転送ゲート(TG)を形成する。TGに隣接する第2の基板部分に、フローティング拡散(FD)領域を形成する。前記第2の基板の第2の面上に、TG及びFD領域を覆う第2の層間絶縁膜を形成する。第2の基板上に形成された第2の層間絶縁膜と第1の基板上に形成された第1の層間絶縁膜が互いに対向するように、第1及び第2の基板を互いに接合する。第1の基板の第1の面に隣接した部分を貫通して、第1の素子分離パターンに接触する第2の素子分離パターン構造物を形成する。第1の素子分離パターン及び第2の素子分離パターン構造物は、素子分離構造物を形成し、第1の基板を貫通して、アナログブロックと前記デジタルブロックを互いに分離させる。
【0011】
前記目的を達成するための他の一実施形態に係るイメージングセンサの製造方法において、第1の基板上に、ロジック回路パターンを形成する。第1の基板上に、ロジック回路パターンを覆う第1の層間絶縁膜を形成する。垂直方向に互いに対向する第1及び第2の面を含む第2の基板の第2の面に隣接した部分を貫通する第1の素子分離パターンを形成して、第2の基板をアナログブロックとデジタルブロックに区分する。2の基板のアナログブロック及びデジタルブロック内に、アナログ回路パターン及びデジタル回路パターンをそれぞれ形成する。第2の基板の第2の面上に、アナログ回路パターン及びデジタル回路パターンを覆う第2の層間絶縁膜を形成する。垂直方向に互いに対向する第1及び第2の面を含む第3の基板内に、感光素子を形成する。第3の基板の第2の面に隣接した部分を貫通する転送ゲート(TG)を形成する。TGに隣接する第3の基板部分に、フローティング拡散(FD)領域を形成する。第3の基板の第2の面上に、TG及びFD領域を覆う第3の層間絶縁膜を形成する。第3の基板上に形成された第3の層間絶縁膜と、第2の基板上に形成された第2の層間絶縁膜が互いに対向するように、第2及び第3の基板を互いに接合する。第2の基板の第1の面に隣接した部分を貫通して、第1の素子分離パターンに接触する第2の素子分離パターン構造物を形成する。第2の基板の第1の面及び第2の素子分離パターン構造物上に、第4の層間絶縁膜を形成する。第2の基板上に形成された第4の層間絶縁膜と、第1の基板上に形成された第1の層間絶縁膜が互いに対向するように、第1及び第2の基板を互いに接合する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によるイメージングセンサにおいて、アナログ回路パターンが形成されるアナログブロックと、デジタル回路パターンが形成されるデジタルブロックとを含む基板を貫通する素子分離構造物を形成し、これらを電気的に絶縁させることで、アナログ回路パターン及びデジタル回路パターン間の電気的な干渉現象及び電気的なノイズを減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本発明の一実施形態に係るイメージングセンサが含む領域を説明するための平面図である。
図2図2a及びbは、前記イメージングセンサを説明するための断面図である。
図3図3は、前記イメージングセンサに含まれた素子分離構造物のレイアウトを説明するための平面図である。
図4図4は、前記イメージングセンサに含まれた素子分離構造物のレイアウトを説明するための平面図である。
図5図5は、本発明の一実施形態に係るイメージングセンサを形成する方法を説明するための断面図であって、図1のX領域にいて、A-A’線に沿う断面図である。
図6図6は、本発明の一実施形態に係るイメージングセンサを形成する方法を説明するための断面図であって、図1のX領域にいて、A-A’線に沿う断面図である。
図7図7は、本発明の一実施形態に係るイメージングセンサを形成する方法を説明するための断面図であって、図1のX領域にいて、A-A’線に沿う断面図である。
図8図8は、本発明の一実施形態に係るイメージングセンサを形成する方法を説明するための断面図であって、図1のX領域にいて、A-A’線に沿う断面図である。
図9図9は、本発明の一実施形態に係るイメージングセンサを形成する方法を説明するための断面図であって、図1のX領域にいて、A-A’線に沿う断面図である。
図10図10は、本発明の一実施形態に係るイメージングセンサを形成する方法を説明するための断面図であって、図1のX領域にいて、A-A’線に沿う断面図である。
図11図11は、本発明の一実施形態に係るイメージングセンサを形成する方法を説明するための断面図であって、図1のX領域にいて、A-A’線に沿う断面図である。
図12図12は、本発明の一実施形態に係るイメージングセンサを形成する方法を説明するための断面図であって、図1のX領域にいて、A-A’線に沿う断面図である。
図13図13は、本発明の一実施形態に係るイメージングセンサを形成する方法を説明するための断面図であって、図1のX領域にいて、A-A’線に沿う断面図である。
図14図14は、本発明の一実施形態に係るイメージングセンサを形成する方法を説明するための断面図であって、図1のX領域にいて、A-A’線に沿う断面図である。
図15図15は、本発明の一実施形態に係るイメージングセンサを形成する方法を説明するための断面図であって、図1のX領域にいて、A-A’線に沿う断面図である。
図16図16a及びbは、本発明の一実施形態に係るイメージングセンサを説明するための断面図であって、図16bは、図16aのY領域に対する拡大断面図である。
図17図17は、本発明の一実施形態に係るイメージングセンサの製造方法を説明するための断面図である。
図18図18は、本発明の一実施形態に係るイメージングセンサの製造方法を説明するための断面図である。
図19図19a及びbは、本発明の一実施形態に係るイメージングセンサを説明するための断面図であって、図19bは、図19aにおけるY領域に対する拡大断面図である。
図20図20は、本発明の一実施形態に係るイメージングセンサを含むマルチカメラモジュールを含む電子装置を説明するためのブロック図である。
図21図21は、図20におけるカメラモジュールを説明するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係るイメージングセンサ及びその製造方法について詳細に説明する。
【0015】
本明細書において、物質、層(膜)、領域、パッド、電極、パターン、構造物、又は工程が、「第1」、「第2」及び/又は「第3」として言及される場合、これらの部材を限定するためのことではなく、単に、各物質、層(膜)、領域、電極、パッド、パターン、構造物、及び工程を区分するためである。そこで、「第1」、「第2」及び/又は「第3の」は、各物質、層(膜)、領域、電極、パッド、パターン、構造物及び工程に対して、それぞれ選択的に又は交換的に使用可能である。
【0016】
また、基板、又は、第1の基板、第2の基板、及び/又は第3の基板を基準に定義される第1乃至第3の領域(I、II、III)は、説明する部分により、これらの内部にだけ定義されることもでき、あるいは、これらの内部だけでなく、その上下部の空間までいずれも含む概念としても使用可能である。
【0017】
一方、基準となる基板、又は第1の基板、第2の基板、及び/又は第3の基板の表面に対して平行な方向は、水平方向と呼び、前記表面に対して垂直な方向は、垂直方向と呼ぶ。前記水平方向として互いに交差する第1及び第2の方向(D1、D2)、及び前記垂直方向として第3の方向(D3)が例示として、本明細書で使われる。
【0018】
本明細書において、上(up)と下(down)、上に(on、over)と下に(beneath、under)、上面(upper surface)と下面(lower surface)、及び上部(upper portion)と下部(lower portion)はそれぞれ、前記垂直方向を基準に両側を示す相対的な概念であり、絶対的なものではなく、説明する部分によって、互いに反対の意味を有することもできる。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態に係るイメージングセンサが含む領域を説明するための平面図であり、図2a及びbは、前記イメージングセンサを説明するための断面図であり、図3及び図4は、前記イメージングセンサに含まれた素子分離構造物のレイアウトを説明するための平面図である。ここで、図2aは、図1のX領域をA-A’線に沿う断面図であり、図2bは、図2aにおけるY領域に対する拡大断面図である。
【0020】
図1に示しているように、前記イメージングセンサは、第1及び第2の領域(I、II)を含む。
【0021】
一実施形態において、第1の領域(I)は、画素が形成される画素領域であり、第2の領域(II)は、垂直方向、すなわち第3の方向(D3)に電気的信号を伝達するための接続配線が形成された接続領域である。一実施形態において、第2の領域(II)は、第1の領域(I)を取り囲む。
【0022】
一方、図2以後の図面は、第1及び第2の領域(I、II)の一部に形成されたX領域についてのみ示している。
【0023】
図2a及び図2bに示しているように、前記イメージングセンサは、第3の方向(D3)に沿って、順次積層された第1乃至第3の基板100、200、400を含む。
【0024】
それぞれの第1乃至第3の基板100、200、400は、例えば、シリコン、ゲルマニウム、シリコン-ゲルマニウムなどのような半導体物質、又は例えば、GaP、GaAs、GaSbなどのようなIII-V族化合物を含む。他の実施形態によると、第1乃至第3の基板100、200、400の一部又は全部は、SOI(Silicon-On-Insulator)基板、又は、GOI(Germanium-On-Insulator)基板である。
【0025】
一実施形態において、第3の基板400は、光を収容し、これを電子信号に変換する素子が形成される基板であり、第2の基板200は、前記変換された電子信号を電圧信号に変換する素子及びメモリ素子が形成される基板であり、第1の基板100は、前記電子信号、電圧信号など、電気的信号を処理するロジック回路が形成される基板である。
【0026】
これにより、第1の基板100上には、第1及び第2の領域(I、II)内で様々なロジック回路パターンが形成され、図面上では、前記ロジック回路パターンとして、第1の基板100の第1の領域(I)内に形成された1つの第1のトランジスタ、及び第1の基板100の第2の領域(II)内に形成された2つの第2のトランジスタが示されているが、これは例示に過ぎず、本発明は、これに限定されるものではなく、第1の基板100の各第1及び第2の領域(I、II)内には、任意の数のトランジスタが形成可能である。
【0027】
前記第1のトランジスタは、第1の基板100の第1の領域(I)上に形成された第1のゲート電極112と、これに隣接する第1の基板100部分にそれぞれ形成された第1の不純物領域102とを含み、前記第2のトランジスタは、第1の基板100の第2の領域(II)上に形成された第2のゲート電極118と、これに隣接する第1の基板100部分にそれぞれ形成された第2の不純物領域108とを含む。
【0028】
一方、第1の基板100上には、前記各第1及び第2のトランジスタに電気的に接続されるコンタクトプラグ、配線、及びビアが形成される。
【0029】
図面上では、例示として、前記第1のトランジスタに含まれた第1のゲート電極112上に順次積層された第1のコンタクトプラグ122、第1の配線132、第1のビア142、及び第2の配線152、前記第1のトランジスタに含まれた第1の不純物領域102上に順次積層された第2のコンタクトプラグ124、第3の配線134、第2のビア144、及び第4配線154、及び前記第2のトランジスタに含まれた第2のゲート電極118上に順次積層された第3のコンタクトプラグ128、第5の配線138、第3のビア148、第6の配線158、及び第4のビア178が示されているが、本発明は、これに限定されない。
【0030】
例えば、第1及び第2の層に形成された第1乃至第6の配線132、152、134、154、138、158に加えて、前記第2の層よりも高い1つ以上の層にそれぞれ、上部配線が更に形成されることもできる。
【0031】
第1の基板100上には、第1の層間絶縁膜160が形成され、前記第1及び第2のトランジスタ、第1乃至第3のコンタクトプラグ122、124、128、第1乃至第6の配線132、152、134、154、138、158、及び第1乃至第4のビア142、144、148、178を覆う。
【0032】
一実施形態において、第1の層間絶縁膜160上には、第1及び第4の接着膜180、690及び第4の層間絶縁膜670が、第3の方向(D3)に積層される。ここで、第1の接着膜180を貫通して、第4のビア178に接触する第1の接着パッド198、第4の接着膜690を貫通して、第1の接着パッド198に接触する第6の接着パッド708、及び第4の層間絶縁膜670を貫通して、第6の接着パッド708に接触する第15のビア688が形成される。
【0033】
第2の基板200は、第3の方向(D3)に互いに対向する第1及び第2の面201、203を含み、図面上では、第1及び第2の面201、203がそれぞれ、第2の基板200の下面及び上面として示されている。
【0034】
第2の基板200の第2の面203上には、電子信号を電圧信号に変換する素子を構成するアナログ回路パターン、及びメモリ素子を構成するデジタル回路パターンが形成され、これらはそれぞれ、第2の基板200の第4及び第3の領域(IV、III)上に形成される。すなわち、第2の基板200の第3及び第4の領域(III、IV)はそれぞれ、デジタルブロック及びアナログブロックが形成される領域である。
【0035】
一実施形態において、第2の基板200に形成された前記アナログブロック及び前記デジタルブロックは、第2の基板200を貫通する第1の素子分離構造物900により、互いに分離される。
【0036】
図3を共に参照すると、一実施形態において、第1の素子分離構造物900は、第2の基板200の第1の領域(I)内において、第2の方向(D2)に延在し、第1の方向(D1)に沿って互いに離隔するように、複数設けられる。これにより、第2の基板200の第1の領域(I)は、第1の方向(D1)に沿って、交互に繰返して配置される第3及び第4の領域(III、IV)に区分される。
【0037】
図4を共に参照すると、一実施形態において、第1の素子分離構造物900は、第2の基板200の第1の領域(I)内において、第2の方向(D2)に延在する第1の部分を含み、これにより、第2の基板200の第1の領域(I)は、第1の方向(D1)に沿って、交互に繰返して配置される第3及び第4の領域(III、IV)に区分される。
【0038】
また、第1の素子分離構造物900は、第2の基板200の第4の領域(IV)内において、それぞれが第1の方向(D1)に延在して、前記第1の部分に接続され、第2の方向(D2)に沿って互いに離隔する第2の部分を含み、これにより、第2の基板200の第4の領域(IV)は、第2の方向(D2)に沿って、複数の部分に区分される。ここで、第1の素子分離構造物900は、上部からすると、第2の基板200の第4の領域(IV)、及び第3及び第4の領域(III、IV)の境界領域において、台形形状を有する。
【0039】
但し、第1の素子分離構造物900のレイアウトは、図3及び図4に限定されず、上部からすると、第2の基板200の第1の領域(I)内において、第3の領域(III)と第4の領域(IV)を互いに分離することができると、様々な形状を有することができる。
【0040】
一実施形態において、第1の素子分離構造物900は、第2の基板200の第2の面203に隣接した部分を貫通する第1の素子分離パターン205と、第2の基板200の第1の面201に隣接した部分を貫通して、第1の素子分離パターン205に接触する第2の素子分離パターン構造物642とを含む。
【0041】
第1の素子分離パターン205は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含む。
【0042】
一実施形態において、第2の素子分離パターン構造物642は、第1の導電パターン632と、この側壁及び上面を覆う第1の絶縁パターン622とを含む。ここで、第1の導電パターン632は、例えば、タングステン、銅、アルミニウムなどのような金属を含み、第1の絶縁パターン622は、例えば、アルミニウム酸化物、ハフニウム酸化物などのような金属酸化物、又は、例えば、TEOSのようなシリコン酸化物を含む。
【0043】
一実施形態において、第2の基板200の第1の面201の下部には、第1の絶縁膜620及び第1の導電膜630が、第3の方向(D3)に積層され、これらはそれぞれ、第1の絶縁パターン622及び第1の導電パターン632と実質的に同一の物質を含み、これらとそれぞれ一体的に形成される。
【0044】
第2の基板200の第2の面203上には、第3及び第4のトランジスタが形成される。一実施形態において、前記第3及び第4のトランジスタは、第2の基板200の第1の領域(I)内において、第1の素子分離パターン205により互いに分離される第3及び第4の領域(III、IV)上にそれぞれ形成される。但し、本発明は、これに限定されるものではなく、第2の基板200の各第3及び第4の領域(III、IV)内には、任意の数のトランジスタが形成される。
【0045】
具体的に、前記第3のトランジスタは、第2の基板200の第3の領域(III)上に形成された第3のゲート電極212と、第3のゲート電極212に隣接した第2の基板200の上部に形成された第3の不純物領域202とを含む。また、前記第4のトランジスタは、第2の基板200の第4の領域(IV)上に形成された第4のゲート電極216と、第4のゲート電極216に隣接した第2の基板200の上部に形成された第4の不純物領域206とを含む。
【0046】
一実施形態において、前記第4のトランジスタは、増幅(Source Follower: SF)トランジスタである。また、第2の基板200の第4の領域(IV)上には、選択(select)トランジスタ、及びリセット(reset)トランジスタがさらに形成される。
【0047】
一実施形態において、前記第3のトランジスタは、例えば、SRAM装置又はDRAM装置の回路を構成するトランジスタである。
【0048】
一方、第2の基板200上には、前記各第3及び第4のトランジスタに電気的に接続されるコンタクトプラグ、配線、及びビアが形成される。
【0049】
図面上では、例示として、前記第3のトランジスタに含まれた第3のゲート電極212上に順次積層された第4のコンタクトプラグ222、第7の配線232、第5のビア242、及び第8の配線252、前記第3のトランジスタに含まれた第3の不純物領域202上に順次積層された第5のコンタクトプラグ224、第9の配線234、第6のビア244、及び第10の配線254、及び前記第4のトランジスタに含まれた第4のゲート電極216上に順次積層された第6のコンタクトプラグ226、第11の配線236、第7のビア246、第12の配線256、及び第9のビア276が、第2の基板200の第1の領域(I)上に示されている。
【0050】
また、第2の基板200の第2の領域(II)上には、第13の配線238、第8のビア248、第14の配線258、及び第10のビア278が、第3の方向(D3)に沿って順次積層される。
【0051】
但し、本発明は、これに限定されず、例えば、第1及び第2の層に形成された第7乃至第14の配線232、252、234、254、236、256、238、258に加えて、前記第2の層よりも高い1つ以上の層にそれぞれ、上部配線が更に形成されることもできる。
【0052】
第2の基板200の第2の面203上には、第2の層間絶縁膜260が形成され、前記第3及び第4のトランジスタ、第4乃至第6のコンタクトプラグ222、224、226、第7乃至第14の配線232、252、234、254、236、256、238、258、及び第5乃至第10のビア242、244、246、248、276、278を覆う。
【0053】
一実施形態において、第1の導電膜630、第1の絶縁膜620、第2の基板200の第2の領域(II)、及び第2の層間絶縁膜260の下部を貫通して、第13の配線238に接触する第1の貫通電極構造物675が形成される。
【0054】
一実施形態において、第1の貫通電極構造物675は、第2の導電パターン665と、この側壁を覆う第2の絶縁パターン655とを含む。 第2の導電パターン665は、例えば、タングステン、銅、アルミニウムなどのような金属を含み、第2の絶縁パターン655は、例えば、アルミニウム酸化物、ハフニウム酸化物などのような金属酸化物、又は、例えば、TEOSのようなシリコン酸化物を含む。
【0055】
一方、第2の層間絶縁膜260並びに第9及び第10のビア276、278上には、第2及び第3の接着膜280、520が積層される。第2の接着膜280内には、これを貫通して、第9及び第10のビア276、278にそれぞれ接触する第2及び第3の接着パッド296、298が、第2の基板200の第1及び第2の領域(I、II)上にそれぞれ形成される。また、第3の接着膜520内には、これを貫通して、第2及び第3の接着パッド296、298にそれぞれ接触する第4及び第5の接着パッド536、538が形成される。
【0056】
第3の接着膜520上には、第3の層間絶縁膜500が形成され、これは、第3の基板400の下面に接触する。第3の基板400は、第3の方向(D3)において、互いに対向する第1及び第2の面401、403を含み、図面上では、第1及び第2の面401、403がそれぞれ、第3の基板400の上面及び下面として示されている。
【0057】
一実施形態において、第3の基板400の第1の領域(I)には、これを貫通して第3の方向(D3)に延在する画素分離構造物410と、画素分離構造物410により定義される各単位画素領域内に形成された感光素子430と、第3の基板400の下部を貫通して、第3の方向(D3)に延在し、感光素子430に接触し、第3の基板400の第2の面403の下に突出した下部が、第3の層間絶縁膜500により覆われた転送ゲート(Transfer Gate: TG)440と、TG440に隣接した第3の基板400の下部に形成されたフローティング拡散(Floating Diffusion: FD)領域450とが形成される。
【0058】
一実施形態において、第3の基板400の一部又は全部には、p型不純物がドープされて、p型ウェルが形成される。
【0059】
画素分離構造物410は、第3の基板400の第1の領域(I)内並びに第1及び第2の領域(I、II)の境界において、第3の基板400の第2の面403から第1の面401まで、第3の方向(D3)に沿って延在する。
【0060】
一実施形態において、画素分離構造物410は、下部又は上部からすると、例えば、格子状に配置され、画素分離構造物410によりそれぞれ取り囲まれ、単位画素がそれぞれ形成される単位画素領域が定義される。ここで、前記単位画素領域は、第3の基板400の第1の領域(I)内において、第1及び第2の方向(D1、D2)に沿って複数配列される。
【0061】
一実施形態において、画素分離構造物410は、第3の方向(D3)に延在するコア(core)と、前記コアの側壁を覆うシェル(shell)とを含む。ここで、前記コアは、例えば、不純物がドープ又はノンドープのポリシリコンを含み、前記シェルは、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物などのような絶縁物質を含む。
【0062】
一方、第3の基板400の第1の領域(I)において、画素分離構造物410に隣接する箇所には、例えば、ホウ素のようなp型不純物がドープされた第5の不純物領域420が形成される。ここで、第5の不純物領域420のp型不純物濃度は、前記p型ウェルのp型不純物濃度よりも高い。
【0063】
一実施形態において、感光素子430は、フォトダイオード(PD)の一部である。これにより、感光素子430は、第3の基板400の第1の領域(I)内に形成された前記p型ウェル内に、例えば、リン(P)のようなn型不純物がドープされた不純物領域であり、これにより、感光素子430と前記p型ウェルは、PN接合ダイオードを形成する。一実施形態において、感光素子430は、画素分離構造物410により定義される前記各単位画素領域内に形成される。
【0064】
TG440は、第3の基板400の第2の面403から第3の方向(D3)に沿って、上に延在する埋立部と、前記埋立部の下に形成され、第3の基板400の第2の面403よりも低い底面を有する突出部とを含む。一実施形態において、TG440は、画素分離構造物410により定義される前記各単位画素領域内に形成される。
【0065】
FD領域450は、TG440に隣接した第3の基板400の下部に、例えば、ホウ素のようなn型不純物がドープされた領域である。
【0066】
第3の層間絶縁膜500内には、TG440及びFD領域450に電気的に接続されるコンタクトプラグ、配線、及びビアが形成される。
【0067】
図面上では、例示として、FD領域450上に順次積層された第7のコンタクトプラグ466、第15の配線476、第1の1ビア486、第16の配線496、及び第13のビア516、及びTG440上に順次積層された第8のコンタクトプラグ468、第17の配線478、第12のビア488、第18の配線498、及び第14のビア518が、第3の基板400の第1の領域(I)上に示されているが、本発明は、これに限定されない。
【0068】
一方、前記配線中の一部、例えば、第18の配線498の場合、第3の基板400の第1の領域(I)から第2の領域(II)に延在することもできる。
【0069】
第3の基板400の第2の面403の下に形成された第3の層間絶縁膜500は、TG440、FD領域450、第7及び第8のコンタクトプラグ466、468、第15乃至第18の配線476、496、478、498、及び第11乃至第14のビア486、488、516、518を覆う。
【0070】
第13及び第14のビア516、518は、第3の接着膜520内に形成された第4及び第5の接着パッド536、538にそれぞれ接触する。これにより、第3の基板400に形成され、第13のビア516に電気的に接続されたFD領域450は、第2及び4の接着パッド296、536を介して、第2の基板200上に形成された前記第4のトランジスタに電気的に接続される。
【0071】
前述した第1乃至第4のゲート電極112、118、212、216、TG440、第1乃至第8のコンタクトプラグ122、124、128、222、224、226、466、468、第1乃至第15のビア142、144、148、178、242、244、246、248、276、278、486、488、516、518、688、及び第1乃至第18の配線132、152、134、154、138、158、232、252、234、254、236、256、238、258、476、496、478、498は、例えば、金属、金属窒化物、金属シリサイドなどのような導電物質を含み、入出力パッド306は、例えば、アルミニウムのような金属を含み、前述した第1乃至第4の層間絶縁膜160、260、500、670は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含む。
【0072】
また、前述した第1乃至第4の接着膜180、280、520、690は、例えば、シリコン窒化物のような絶縁性窒化物を含み、前述した第1乃至第6の接着パッド198、296、298、536、538、708は、例えば、銅のような金属を含む。
【0073】
一実施形態において、第3の基板400の第1の面401及び画素分離構造物410上には、下部平坦化層710が形成され、第1の領域(I)内には、下部平坦化層710上に、カラーフィルタアレイ層、マイクロレンズ775、及び透明保護膜780が順次積層され、第2の領域(II)内には、下部平坦化層710上に、光遮断金属層740、上部平坦化層770、及び透明保護膜780が順次積層される。
【0074】
また、第1の領域(I)内には、前記カラーフィルタアレイ層が含むカラーフィルタ760間に形成された干渉防止構造物745と、下部平坦化層710上に形成され、干渉防止構造物745の表面を覆う保護膜750を更に含む。
【0075】
一実施形態において、下部平坦化層710は、前記垂直方向に沿って順次積層された第1乃至第5の膜を含む。ここで、前記第1乃至第5の膜はそれぞれ、例えば、アルミニウム酸化物、ハフニウム酸化物、シリコン酸化物、シリコン窒化物、及びハフニウム酸化物を含む。
【0076】
干渉防止構造物745は、第3の方向(D3)に沿って、画素分離構造物410と重なるように、下部平坦化層710上に形成され、上面からすると、例えば、格子形状を有する。一実施形態において、干渉防止構造物745は、第3の方向(D3)に積層された第1の干渉防止パターン725と、第2の干渉防止パターン735とを含み、ここで、第1の干渉防止パターン725は、金属窒化物を含み、第2の干渉防止パターン735は、金属を含む。これとは異なり、第2の干渉防止パターン735は、低屈折率物質(LRIM)を含むこともできる。
【0077】
保護膜750は、例えば、アルミニウム酸化物(Al)のような金属酸化物を含む。
【0078】
前記カラーフィルタアレイ層は、保護膜750上に形成され、複数のカラーフィルタ760を含む。カラーフィルタ760の各底面及び側壁は、保護膜750により覆われる。例えば、カラーフィルタ760は、緑色カラーフィルタ(G)、青色カラーフィルタ(B)、及び赤色カラーフィルタ(R)を含むが、これに限定されるものではない。
【0079】
一実施形態において、光遮断金属層740は、第3の方向(D3)に積層されたバリアパターン720と、第3の導電パターン730とを含む。ここで、バリアパターン720は、例えば、金属窒化物を含み、第3の導電パターン730は、例えば、金属を含む。
【0080】
一実施形態において、マイクロレンズ775及び上部平坦化層770は、互いに同一の物質、例えば、透過度の高いフォトレジスト物質を含む。一方、透明保護膜780は、例えば、SiO、SiOC、SiC、SiCNなどを含む。
【0081】
前記イメージングセンサにおいて、第2の基板200の第1の領域(I)は、これを貫通する第1の素子分離構造物900により、第3及び第4の領域(III、IV)に分離され、これらはそれぞれ、デジタルブロック及びアナログブロックである。これにより、前記デジタルブロック及び前記アナログブロックにそれぞれ形成されるデジタル回路及びアナログ回路の間の電気的な干渉現象を緩和することができる。
【0082】
例えば、第2の基板200に不純物をドープしてウェルを形成し、これにより、第2の基板200の第3及び第4の領域(III、IV)を互いに分離する場合は、第2の基板200が薄い厚さを有すると、前記ウェルを形成しにくい。しかし、図5乃至図15を参照して後述するように、第2の基板200の上下部にそれぞれ、第1の素子分離パターン205及び第2の素子分離パターン構造物642を形成する方法により、第2の基板200が薄い厚さを有しても、これを容易に形成することができる。
【0083】
図5乃至図15は、本発明の一実施形態に係るイメージングセンサを形成する方法を説明するための断面図であって、図1のX領域において、A-A’線に沿う断面図である。
【0084】
図5に示しているように、第1の基板100の第1及び第2の領域(I、II)上にそれぞれ、第1及び第2のトランジスタを形成する。
【0085】
前記第1のトランジスタは、第1の基板100の第1の領域(I)上に、第1のゲート電極112を形成し、第1のゲート電極112に隣接した第1の基板100の上部に不純物をドープして、第1の不純物領域102を形成することで形成される。また、前記第2のトランジスタは、第1の基板100の第2の領域(II)上に、第2のゲート電極118を形成し、第2のゲート電極118に隣接した第1の基板100の上部に不純物をドープして、第2の不純物領域108を形成することで形成される。
【0086】
以後、前記各第1及び第2のトランジスタに電気的に接続されるコンタクトプラグ、配線、及びビアを形成する。
【0087】
図面上では、例示として、前記第1のトランジスタに含まれた第1のゲート電極112上に順次積層された第1のコンタクトプラグ122、第1の配線132、第1のビア142、及び第2の配線152、前記第1のトランジスタに含まれた第1の不純物領域102上に順次積層された第2のコンタクトプラグ124、第3の配線134、第2のビア144、第4の配線154、及び前記第2のトランジスタに含まれた第2のゲート電極118上に順次積層された第3のコンタクトプラグ128、第5の配線138、第3のビア148、及び第6の配線158が示されている。
【0088】
以後、前記第1及び第2のトランジスタ、第1乃至第3のコンタクトプラグ122、124、128、第1乃至第6の配線132、152、134、154、138、158、及び第1乃至第3のビア142、144、148を覆う第1の層間絶縁膜160が、第1の基板100上に形成される。
【0089】
図6に示しているように、第1の層間絶縁膜160の上部を貫通して、第6の配線158の上面に接触する第4のビア178を形成し、第1の層間絶縁膜160及び第4のビア178上に第1の接着膜180を形成した後、第1の接着膜180を貫通して、第4のビア178に接触する第1の接着パッド198を、第1の基板100の第2の領域(II)上に形成する。
【0090】
図7に示しているように、第3の方向(D3)に互いに対向する第1及び第2の面201、203を含む第2の基板200の上部、すなわち、第2の基板200の第2の面203に隣接した部分を除去して、リセスを形成した後、前記リセス内に、第1の素子分離パターン205を形成する。
【0091】
図3を共に参照すると、第1の素子分離パターン205は、第2の基板200の第1の領域(I)内において、第2の方向(D2)に延在し、第1の方向(D1)に沿って互いに離隔するように、複数設けられる。これにより、第2の基板200の第1の領域(I)は、第1の方向(D1)に沿って交互に繰返して配置される第3及び第4の領域(III、IV)に区分される。
【0092】
以後、第2の基板200の第1の領域(I)上に、第3及び第4のトランジスタを形成する。一実施形態において、前記第3及び第4のトランジスタは、第2の基板200の第1の領域(I)内において、第1の素子分離パターン205により互いに分離される第3及び第4の領域(III、IV)にそれぞれ形成される。
【0093】
具体的に、前記第3のトランジスタは、第2の基板200の第3の領域(III)上に、第3のゲート電極212を形成し、第3のゲート電極212に隣接した第2の基板200の上部に不純物をドープして、第3の不純物領域202を形成することで形成される。また、前記第4のトランジスタは、第2の基板200の第4の領域(IV)上に、第4のゲート電極216を形成し、第4のゲート電極216に隣接した第2の基板200の上部に不純物をドープして、第4の不純物領域206を形成することで形成される。
【0094】
以後、前記各第3及び第4のトランジスタに電気的に接続されるコンタクトプラグ、配線。及びビアを形成する。
【0095】
図面上では、例示として、前記第3のトランジスタに含まれた第3のゲート電極212上に順次積層された第4のコンタクトプラグ222、第7の配線232、第5のビア242、及び第8の配線252、前記第3のトランジスタに含まれた第3の不純物領域202上に順次積層された第5のコンタクトプラグ224、第9の配線234、第6のビア244、及び第10の配線254、及び前記第4のトランジスタに含まれた第4のゲート電極216上に順次積層された第6のコンタクトプラグ226、第11の配線236、第7のビア246、及び第12の配線256が、第2の基板200の第1の領域(I)上に示されている。
【0096】
また、第2の基板200の第2の領域(II)上には、第13の配線238、第8のビア248、及び第14の配線258が、第3の方向(D3)に沿って順次積層される。
【0097】
以後、前記第3及び第4のトランジスタ、第4乃至第6のコンタクトプラグ222、224、226、第7乃至第14の配線232、252、234、254、236、256、238、258、及び第5乃至第8のビア242、244、246、248を覆う第2の層間絶縁膜260が、第2の基板200の第2の面203上に形成される。
【0098】
以後、第2の層間絶縁膜260の上部を貫通して、第12及び第14の配線256、258の上面にそれぞれ接触する第9及び第10のビア276、278を形成し、第2の層間絶縁膜260及び第9及び第10のビア276、278上に第2の接着膜280を形成した後、第2の接着膜280を貫通して、第9及び第10のビア276、278に接触するそれぞれ第2及び第3の接着パッド296、298を、第2の基板200の第1及び第2の領域(I、II)上にそれぞれ形成する。
【0099】
図8に示しているように、第3の方向(D3)に互いに対向する第1及び第2の面401、403を含む第3の基板400の第1の領域(I)内に、画素分離構造物410、第5の不純物領域420、及び感光素子430を形成した後、TG440、及びフローティング拡散(FD)領域450を形成する。
【0100】
一実施形態において、第3の基板400の一部又は全部には、例えば、ホウ素(B)のようなp型不純物をドープして、p型ウェルが形成される。
【0101】
画素分離構造物410は、第3の基板400の第1の領域(I)内、及び第1及び第2の領域(I、II)の境界において、第2の面403から第3の方向(D3)に沿って、第1の面401に向かって下に延在し、これに隣接する第3の基板400の部分に、例えばホウ素のようなp型不純物がドープされた第5の不純物領域420が形成される。ここで、第5の不純物領域420のp型不純物濃度は、前記p型ウェルのp型不純物濃度よりも高い。
【0102】
一実施形態において、画素分離構造物410は、上部からすると、例えば、四角形のような多角形状を有し、これにより、第3の基板400の第1の領域(I)には、画素分離構造物410によりそれぞれ取り囲まれ、単位画素がそれぞれ形成される単位画素領域が定義される。
【0103】
感光素子430は、第3の基板400の第1の領域(I)に形成された前記p型ウェル内に、例えば、リン(P)のようなn型不純物をドープすることで形成する。
【0104】
TG440は、第3の基板400の第2の面403から第3の方向(D3)に沿って下に延在するトレンチを形成し、これを満たして、第3の基板400の第2の面403の上部に突設される。
【0105】
以後、TG440に隣接する第3の基板400の上部に、例えば、ホウ素のようなn型不純物をドープすることで、FD領域450を形成する。
【0106】
図9に示しているように、各TG440及びFD領域450に電気的に接続されるコンタクトプラグ、配線、及びビアを形成する。
【0107】
図面上では、例示として、FD領域450上に順次積層された第7のコンタクトプラグ466、第15の配線476、第11のビア486、及び第16の配線496、及びTG440上に順次積層された第8のコンタクトプラグ468、第17の配線478、第12のビア488、及び第18の配線498が、第3の基板400の第1の領域(I)上に示されている。
【0108】
一方、前記配線中の一部、例えば、第18の配線498の場合、第3の基板400の第1の領域(I)から第2の領域(II)に延在する。
【0109】
以後、TG440及びFD領域450、第7及び第8のコンタクトプラグ466、468、第15乃至第18の配線476、496、478、498、及び第11及び第12のビア486、488を覆う第3の層間絶縁膜500が、第3の基板400の第2の面403上に形成される。
【0110】
以後、第3の層間絶縁膜500の上部を貫通して、第16及び第18の配線496、498の上面に接触する第13及び第14のビア516、518を形成し、第3の層間絶縁膜500並びに第13及び第14のビア516、518上に、第3の接着膜520を形成した後、第3の接着膜520を貫通して、第13及び第14のビア516、518にそれぞれ接触する第4及び第5の接着パッド536、538を、第3の基板400の第1及び第2の領域(I、II)上にそれぞれ形成する。
【0111】
図10に示しているように、第3の基板400を天地して、第3の接着膜520が第2の接着膜280と接触するようにして、第2及び第3の基板200、400を互いに接合させ、ここで、第4及び第5の接着パッド536、538はそれぞれ、第2及び第3の接着パッド296、298と接触する。
【0112】
図11に示しているように、互いに接合された第2及び第3の基板200、400を再度天地した後、第2の基板200の第1の領域(I)の上部、すなわち、第1の面201に隣接した第2の基板200の第1の領域(I)の部分を除去して、第1の素子分離パターン205の上面を露出させる第1の開口610を形成する。
【0113】
以後、第1の開口610により露出した第1の素子分離パターン205の上面、第1の開口610の側壁、及び第2の基板200の第1の面201上に、第1の絶縁膜620を形成した後、第1の絶縁膜620上に、第1の開口610を満たす第1の導電膜630を形成する。
【0114】
以下では、第1の開口620内に形成された第1の絶縁膜620部分、及び第1の導電膜630部分はそれぞれ、第1の絶縁パターン622及び第1の導電パターン632と定義し、これらを共に第2の素子分離パターン構造物642と定義する。また、第2の基板200の第1の領域(I)内において、第3の方向(D3)に積層された第1の素子分離パターン205及び第2の素子分離パターン構造物642を共に、第1の素子分離構造物900と定義する。
【0115】
第2の基板200の第1の領域(I)内に形成された第1の素子分離構造物900により、第2の基板200の第1の領域(I)内に形成された第3及び第4の領域(III、IV)が互いに分離される。
【0116】
図12に示しているように、第2の基板200の第2の領域(II)の上部、すなわち、第1の面201上に形成された第1の導電膜630及び第1の絶縁膜620部分、第2の基板200及び第2の層間絶縁膜260の上部を貫通して、第13の配線238の上面を露出させる第2の開口640を形成する。
【0117】
以後、第2の開口640により露出した第13の配線238の上面、第2の開口640の側壁、及び第1の導電膜630上に、第2の絶縁膜を形成した後、これを異方性エッチング工程により部分的に除去する。これにより、第2の開口640の側壁に、第2の絶縁パターン655が形成される。
【0118】
以後、第13の配線238の上面、第2の絶縁パターン655の側壁及び上面、及び第1の導電膜630上に、第2の開口640を満たす第2の導電膜を形成した後、第1の導電膜630の上面が露出するまで、前記第2の導電膜の上部を平坦化する。これにより、第2の開口640の残りの部分を満たす第2の導電パターン665が形成される。
【0119】
第2の絶縁パターン655及び第2の導電パターン665は、第1の貫通電極構造物675を形成する。
【0120】
図13に示しているように、第1の導電膜630及び第1の貫通電極構造物675上に、第4の層間絶縁膜670を形成し、これを貫通して、第2の導電パターン665に接触する第15のビア688を形成する。
【0121】
以後、第4の層間絶縁膜670及び第15のビア688上に、第4の接着膜690を形成し、これを貫通して、第15のビア688に接触する第6の接着パッド708を形成する。
【0122】
以後、互いに接合された第2及び第3の基板200、400を再度天地した後、第4の接着膜690が第1の接着膜180と接触するようにして、第1及び第2の基板100、200を互いに接合させ、ここで、第6の接着パッド708は、第1の接着パッド198と接触することができる。
【0123】
図14に示しているように、第3の基板400の上部、すなわち、第1の面401に隣接した部分を除去する。
【0124】
これにより、画素分離構造物410の上面が露出し、結果として、画素分離構造物410は、第3の基板400を貫通することができる。
【0125】
一実施形態において、第3の基板400の上部は、例えば、研削(grinding)工程、CMP工程などのような研磨工程により、除去することができる。
【0126】
図15に示しているように、第3の基板400の第1の面401及び画素分離構造物410上に、下部平坦化層710を形成する。
【0127】
以後、下部平坦化層710の上面に、バリア膜及び第3の導電膜を順次形成し、第1の領域(I)内に形成された前記第3の導電膜部分及び前記バリア膜部分をパターニングして、それぞれ、第2の干渉防止パターン735及び第1の干渉防止パターン725を形成し、ここで、第2の領域(II)内に形成された前記バリア膜及び前記第3の導電膜部分はそれぞれ、バリアパターン720及び第3の導電パターン730として残留する。
【0128】
バリアパターン720及び第3の導電パターン730は、光遮断金属層740を形成し、第1及び第2の干渉防止パターン725、735は、干渉防止構造物745を形成する。
【0129】
以後、第1の領域(I)内において、下部平坦化層710及び干渉防止構造物745上に、保護膜750を形成する。
【0130】
再度、図2を参照すると、第1の領域(I)内において、保護膜750上に、カラーフィルタ760を含むカラーフィルタアレイ層を形成する。
【0131】
一実施形態において、カラーフィルタ760は、保護膜750及び光遮断金属層740上にカラーフィルタ膜を、例えば、スピンコート工程により蒸着した後、これに対する露光工程及び現象工程を行うことで形成される。一実施形態において、各カラーフィルタ760は、画素分離構造物410により定義される各単位画素領域上に形成される。これとは異なり、各カラーフィルタ760は、前記単位画素領域のうち、互いに隣接する複数の単位画素領域上に形成されることもできる。
【0132】
以後、前記カラーフィルタアレイ層、保護膜750、及び光遮断金属層740上に、上部平坦化層770を形成した後、第1の領域(I)内において、上部平坦化層770に対するパターニング工程及びリフロー工程を行って、マイクロレンズ775を形成する。
【0133】
以後、マイクロレンズ775及び上部平坦化層770上に、透明保護膜780を形成することで、前記イメージングセンサの製造を完成する。
【0134】
前述したように、第2の基板200の第1の領域(I)内において、第2の基板200の第2の面203に隣接した部分を除去して、前記リセスを形成した後、前記リセスを満たす第1の素子分離パターン205を形成し、第2の基板200の第1の面201に隣接した部分を除去して、第1の開口610を形成した後、第1の開口610を満たす第2の素子分離パターン構造物642を形成する。
【0135】
これにより、第2の基板200の第1の領域(I)は、第3の方向(D3)に積層された第1の素子分離パターン205、及び第2の素子分離パターン構造物642を含む第1の素子分離構造物900により、第3及び第4の領域(III、IV)が互いに分離して電気的に絶縁される。
【0136】
図16a及び図16bは、本発明の一実施形態に係るイメージングセンサを説明するための断面図であって、図16bは、図16aのY領域に対する拡大断面図である。前記イメージングセンサは、素子分離構造物を除いては、図2a及び図2bを参照して説明したイメージングセンサと同様であるので、重複した説明は、省略する。
【0137】
図16a及び図16bに示しているように、前記イメージングセンサは、図2a及び図2bにおける第1の素子分離構造物900の代わりに、第2の素子分離構造物905を含む。
【0138】
一実施形態において、第2の素子分離構造物905は、第1の素子分離パターン205に加えて、第1の開口610内に形成された第3の絶縁パターン802を含み、ここで、第3の絶縁パターン802は、第3の素子分離パターンと称することもできる。
【0139】
第3の素子分離パターン802は、例えば、アルミニウム酸化物、ハフニウム酸化物などのような金属酸化物、あるいは、例えば、TEOSのようなシリコン酸化物を含む。一実施形態において、第3の素子分離パターン802は、第1の貫通電極構造物675に含まれた第2の絶縁パターン655と実質的に同一の物質を含む。
【0140】
図17及び図18は、本発明の一実施形態に係るイメージングセンサの製造方法を説明するための断面図である。前記イメージングセンサの製造方法は、図5乃至図15及び図2で説明した工程と同様な工程を含むので、重複した説明は、省略する。
【0141】
図17に示しているように、図5乃至図10で説明した工程と同様な工程を行うことができる。
【0142】
以後、互いに接合された第2及び第3の基板200、400を再度天地した後、第1の面201に隣接した第2の基板200の第1の領域(I)部分を除去して、第1の素子分離パターン205の上面を露出させる第1の開口610を形成し、第2の基板200の第2の領域(II)及び第2の層間絶縁膜260の上部を貫通して、第13の配線238の上面を露出させる第2の開口640を形成する。
【0143】
以後、第1及び第2の開口610、640によりそれぞれ露出した第1の素子分離パターン205の上面及び第13の配線238の上面、第1及び第2の開口610、640の側壁、及び第2の基板200の第1の面201上に、第3の絶縁膜800を形成する。
【0144】
一実施形態において、第1の開口610は、第2の開口620よりも小さい幅を有し、第3の絶縁膜800は、第1の開口610を全体的に満たし、第2の開口640の側壁にのみ形成されることができる。
【0145】
図18に示しているように、第3の絶縁膜800に対して、異方性エッチング工程を行い、これにより、第2の基板200の第1の面201上に形成された第3の絶縁膜800部分が除去されて、第1の開口610内には、第3の絶縁パターン802が残留する。第3の絶縁パターン802は、第3の素子分離パターンとして称する。第3の素子分離パターン802は、第1の素子分離パターン205と共に、第2の素子分離構造物905を形成する。
【0146】
また、第13の配線238の上面に形成された第3の絶縁膜800部分が除去されて、第2の開口640の側壁には、第4の絶縁パターン805が形成される。
【0147】
以後、第13の配線238の上面、第4の絶縁パターン805の側壁及び上面、第2の基板200の第1の面201及び第3の絶縁パターン802の上面に、第2の開口640を満たす第4の導電膜を形成し、第2の基板200の第1の面201が露出するまで、前記第4の導電膜を平坦化することで、第2の開口640内に、第4の導電パターン815を形成する。
【0148】
第4の絶縁パターン805及び第4の導電パターン815は、第2の貫通電極構造物825を形成する。
【0149】
以後、図13乃至図15、及び図2で説明した工程と同様な工程を行うことで、前記イメージングセンサの製造を完成する。
【0150】
前述したように、第2の基板200の第1及び第2の領域(I、II)内に、第1及び第2の開口610、640を形成した後、第1の開口610を満たし、第2の開口640の側壁にのみ形成される第3の絶縁膜800を形成し、第3の絶縁膜800をエッチングして、第4の絶縁パターン805を形成した後、第2の開口640の残りの部分を満たす第4の導電パターン815を形成する。
【0151】
これにより、第2の基板200の第1の領域(I)には、第1の素子分離パターン205上に、第3の素子分離パターン802が形成され、これらが第2の素子分離構造物905を形成し、第2の基板200の第2の領域(II)には、第4の導電パターン815及び第4の絶縁パターン805を含む第2の貫通電極構造物825が形成される。
【0152】
図19a及び図19bは、本発明の一実施形態に係るイメージングセンサを説明するための断面図であって、図19bは、図19aのY領域に対する拡大断面図である。前記イメージングセンサは、素子分離構造物及び貫通電極構造物を除いては、図16a及び図16bで説明したイメージングセンサと同様であるので、重複した説明は、省略する。
【0153】
図19a及び図19bに示しているように、第2の基板200の第1の領域(I)上には、第3の素子分離パターン802上に、第3の絶縁膜800が残留し、また、第2の基板200の第2の領域(II)上に形成された第2の貫通電極構造物825に含まれた第4の導電パターン815の下面は、第2の基板200の第1の面201よりも低い。
【0154】
これは、図17で説明した工程により、第3の絶縁膜800を形成し、図18で説明した工程のうち、第3の絶縁膜800に対して、異方性エッチング工程を行わず、第2の開口640を満たす前記第4の導電膜を形成した後、第3の絶縁膜800の上面が露出するまで、前記第4の導電膜を平坦化することで具現される。
【0155】
ここで、第1の開口610内に形成された第3の絶縁膜800部分を、第3の絶縁パターン802又は第3の素子分離パターン802と称することができ、これは、第1の素子分離パターン205と共に、第2の素子分離構造物905を形成することができる。
【0156】
また、第2の開口640を満たし、第2の基板200の第1の面201の下に突出した第4の導電パターン815の側壁を覆う第3の絶縁膜800部分を、第4の絶縁パターン805と称することができ、これは、第4の導電パターン815と共に、第2の貫通電極構造物825を形成することができる。
【0157】
図20は、本発明の一実施形態に係るイメージングセンサを含むマルチカメラモジュールを含む電子装置を説明するためのブロック図であり、図21は、図20におけるカメラモジュールを説明するためのブロック図である。
【0158】
前記イメージングセンサは、図2図16又は図19で説明したイメージングセンサである。
【0159】
図20に示しているように、電子装置1000は、カメラモジュール群1100と、アプリケーションプロセッサ1200と、電力半導体(Power Management IC: PMIC)1300と、外部メモリ1400とを含む。
【0160】
カメラモジュール群1100は、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cを含む。図面上には、3つのカメラモジュール1100a、1100b、1100cが配置されたことが示されているが、これに限定されるものではない。これにより、カメラモジュール群1100は、2つのカメラモジュールのみを含むか、カメラモジュール群1100は、4つ以上のカメラモジュールを含むこともできる。
【0161】
以下では、図21を参照して、カメラモジュール1100bについて具体的に説明するが、これは、他のカメラモジュール1100a、1100cに対しても同様に適用される。
【0162】
図21に示しているように、カメラモジュール1100bは、プリズム1105と、光学経路フォールディング要素(Optical Path Folding Element: OPFE)1110と、アクチュエータ1130と、画像感知装置1140と、記憶部1150とを含む。
【0163】
プリズム1105は、光反射物質の反斜面1107を含み、外部から入射される光(L)の経路を変形させる。
【0164】
一実施形態において、プリズム1105は、第1の方向(X)に入射される光(L)の経路を、第1の方向(X)に垂直な第2の方向(Y)に変更する。また、プリズム1105は、光反射物質の反斜面1107を、中心軸1106を中心にA方向に回転するか、中心軸1106をB方向に回転して、第1の方向(X)に入射される光(L)の経路を垂直な、第2の方向(Y)に変更する。ここで、OPFE1110も、第1の方向(X)及び第2の方向(Y)と垂直な第3の方向(Z)に移動する。
【0165】
一実施形態において、図示しているように、プリズム1105のA方向最大回転角度は、+A方向に15度以下であり、-A方向に15度よりも大きいが、これに限定されるものではない。
【0166】
一実施形態において、プリズム1105は、+又は-B方向に20度前後、又は10度から20度、又は15度から20度の間で動くことができ、ここで、動く角度は、+又は-B方向に同一の角度で動くか、1度前後の範囲でほぼ類似した角度まで動くことができる。
【0167】
一実施形態において、プリズム1105は、光反射物質の反斜面1107を、中心軸1106の延長方向と平行な第3の方向(Z方向)に移動することができる。
【0168】
OPFE1110は、例えば、m(ここで、mは、自然数)個の群よりなる光学レンズを含む。m個のレンズは、第2の方向(Y)に移動して、カメラモジュール1100bの光学ズーム倍率(optical zoom ratio)を変更することができる。例えば、カメラモジュール1100bの基本光学ズーム倍率をZとすると、OPFE1110に含まれたm個の光学レンズを移動させる場合、カメラモジュール1100bの光学ズーム倍率は、3Z又は5Z、又は5Z以上の光学ズーム倍率に変更することができる。
【0169】
アクチュエータ1130は、OPFE1110又は光学レンズを特定の位置に移動することができる。例えば、アクチュエータ1130は、精度高い感知のために、イメージングセンサ1142が光学レンズの焦点距離(focal length)に位置するように、光学レンズの位置を調整する。
【0170】
画像感知装置1140は、イメージングセンサ1142と、制御ロジック1144と、メモリ1146とを含む。イメージングセンサ1142は、図2図16又は図19で説明したイメージングセンサと同様であり、光学レンズを通じて提供される光(L)を用いて、感知対象の画像を感知することができる。制御ロジック1144は、カメラモジュール1100bの全般的な動作を制御する。例えば、制御ロジック1144は、制御信号ライン(CSLb)を介して提供された制御信号によって、カメラモジュール1100bの動作を制御する。
【0171】
メモリ1146は、校正データ1147のようなカメラモジュール1100bの動作に必要な情報を記憶する。校正データ1147は、カメラモジュール1100bが外部から提供された光(L)を用いて、画像データの生成に必要な情報を含む。 校正データ1147は、例えば、前述した回転度(degree of rotation)に関する情報、焦点距離(focal length)に関する情報、光学軸(optical axis)に関する情報などを含む。カメラモジュール1100bが、光学レンズの位置によって焦点距離が変わるマルチステート(multi state)カメラ形態で具現される場合、校正データ1147は、光学レンズの各位置別(又は、ステート別)焦点距離値とオートフォーカス(auto focusing)に関する情報を含む。
【0172】
記憶部1150は、イメージングセンサ1142により感知された画像データを記憶する。記憶部1150は、画像感知装置1140の外部に配置され、画像感知装置1140を構成するセンサチップと積層された(stacked)形態で具現される。他の実施形態において、記憶部1150は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)で具現されるが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0173】
図20及び図21を共に参照すると、一実施形態において、各複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cは、アクチュエータ1130を含む。これにより、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cは、その内部に含まれたアクチュエータ1130の動作による互いに同一又は相違する校正データ1147を含む。
【0174】
一実施形態において、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのうち、1つのカメラモジュール(例えば、1100b)は、前述したプリズム1105とOPFE1110を含むfolded lens形態のカメラモジュールであり、残りのカメラモジュール(例えば、1100a、1100b)は、プリズム1105とOPFE1110が含まれないバーチカル(vertical)形態のカメラモジュールであるが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0175】
一実施形態において、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのうち、1つのカメラモジュール(例えば、1100c)は、例えば、赤外線(IR)を用いて、デプス(depth)情報を抽出するバーチカル形態のデプスカメラ(depth camera)である。この場合、アプリケーションプロセッサ1200は、このようなデプスカメラから提供された画像データと異なるカメラモジュール(例えば、1100a又は1100b)から提供された画像データを並合して、3次元デプス画像(3D depth image)を生成することができる。
【0176】
一実施形態において、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cの少なくとも2つのカメラモジュール(例えば、1100a、1100b)は、互いに異なる観測視野(Field of View)を有する。この場合、例えば、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cの少なくとも2つのカメラモジュール(例えば、1100a、1100b)の光学レンズが互いに異なることができるが、これに限定されるものではない。
【0177】
一実施形態において、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cの視野角は、互いに異なる。この場合、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cに含まれた光学レンズも、互いに異なるが、これに限定されるものではない。
【0178】
一実施形態において、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cは、互いに物理的に分離して配置される。すなわち、1つのイメージングセンサ1142の感知領域を、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cに分割して使うことではなく、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのそれぞれの内部に、独立したイメージングセンサ1142が配置されることができる。
【0179】
再度、図20を参照すると、アプリケーションプロセッサ1200は、画像処理装置1210と、メモリコントローラ1220と、内部メモリ1230とを含む。アプリケーションプロセッサ1200は、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cと分離して具現される。例えば、アプリケーションプロセッサ1200と複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cは、別の半導体チップに互いに分離して具現される。
【0180】
画像処理装置1210は、複数のサブ画像プロセッサ1212a、1212b、1212cと、画像生成器1214と、カメラモジュールコントローラ1216とを含む。
【0181】
画像処理装置1210は、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cの数に対応する個数の複数のサブ画像プロセッサ1212a、1212b、1212cを含む。
【0182】
それぞれのカメラモジュール1100a、1100b、1100cから生成された画像データは、互いに分離した画像信号ライン(ISLa、ISLb、ISLc)を介して、対応するサブ画像プロセッサ1212a、1212b、1212cに提供される。例えば、カメラモジュール1100aから生成された画像データは、画像信号ライン(ISLa)を介して、サブ画像プロセッサ1212aに提供され、カメラモジュール1100bから生成された画像データは、画像信号ライン(ISLb)を介して、サブ画像プロセッサ1212bに提供され、カメラモジュール1100cから生成された画像データは、画像信号ライン(ISLc)を介して、サブ画像プロセッサ1212cに提供される。このような画像データの転送は、例えば、モバイル産業プロセッサインタフェース(Mobile Industry Processor Interface: MIPI)に基づくカメラシリアルインタフェース(Camera Serial Interface: CSI)を用いて行われるが、これに限定されるものではない。
【0183】
一実施形態において、1つのサブ画像プロセッサが、複数のカメラモジュールに対応して配置されることもできる。例えば、サブ画像プロセッサ1212aとサブ画像プロセッサ1212cが図示しているように、互いに分離して具現されることではなく、1つのサブ画像プロセッサとして統合して具現され、カメラモジュール1100aとカメラモジュール1100cから提供された画像データは、選択素子(例えば、マルチフレクサ)などにより選択された後、統合されたサブ画像プロセッサに提供される。
【0184】
それぞれのサブ画像プロセッサ1212a、1212b、1212cに提供された画像データは、画像生成器1214に提供される。画像生成器1214は、画像生成情報又はモード信号によって、それぞれのサブ画像プロセッサ1212a、1212b、1212cから提供された画像データを用いて、出力画像を生成する。
【0185】
具体的に、画像生成器1214は、画像生成情報又はモード信号によって、互いに異なる視野角を有するカメラモジュール1100a、1100b、1100cから生成された画像データのうち、少なくとも一部を並合して、出力画像を生成する。また、画像生成器1214は、画像生成情報又はモード信号によって、互いに異なる視野角を有するカメラモジュール1100a、1100b、1100cから生成された画像データのいずれか1つを選択して、出力画像を生成する。
【0186】
一実施形態において、画像生成情報は、ズーム信号(zoom signal or zoom factor)を含む。また、一実施形態において、モード信号は、例えば、ユーザから選択されたモードに基づく信号である。
【0187】
画像生成情報がズーム信号(ズームファクター)であり、それぞれのカメラモジュール1100a、1100b、1100cが互いに異なる観測視野(視野角)を有する場合、画像生成器1214は、ズーム信号の種類によって、互いに異なる動作を行うことができる。例えば、ズーム信号が第1の信号である場合、カメラモジュール1100aから出力された画像データと、カメラモジュール1100cから出力された画像データとを並合した後、併合された画像信号と、併合に使わないカメラモジュール1100bから出力された画像データを用いて、出力画像を生成する。もし、ズーム信号が第1の信号と異なる第2の信号である場合、画像生成器1214は、このような画像データ併合を行わず、それぞれのカメラモジュール1100a、1100b、1100cから出力された画像データのいずれか1つを選択して、出力画像を生成する。しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、必要に応じて、画像データを処理する方法は、変形して実施可能である。
【0188】
一実施形態において、画像生成器1214は、複数のサブ画像プロセッサ1212a、1212b、1212cの少なくとも1つから、露出時間が異なる複数の画像データを受信し、複数の画像データに対して、HDR(High Dynamic Range)処理を行うことで、ダイナミックレンジが増加した併合された画像データを生成することができる。
【0189】
カメラモジュールコントローラ1216は、それぞれのカメラモジュール1100a、1100b、1100cに制御信号を提供する。カメラモジュールコントローラ1216から生成された制御信号は、互いに分離した制御信号ライン(CSLa、CSLb、CSLc)を介して、対応するカメラモジュール1100a、1100b、1100cに提供される。
【0190】
複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのいずれか1つは、ズーム信号を含む画像生成情報又はモード信号によって、マスタ(master)カメラ(例えば、1100b)と指定され、残りのカメラモジュール(例えば、1100a、1100c)は、スレーブ(slave)カメラとして指定される。このような情報は、制御信号に含まれ、互いに分離した制御信号ライン(CSLa、CSLb、CSLc)を介して、対応するカメラモジュール1100a、1100b、1100cに提供される。
【0191】
ズームファクター又は動作モード信号によって、マスタ及びスレーブとして動作するカメラモジュールが変更される。例えば、カメラモジュール1100aの視野角が、カメラモジュール1100bの視野角よりも広く、ズームファクターが低いズーム倍率を現わす場合、カメラモジュール1100bがマスタとして動作し、カメラモジュール1100aがスレーブとして動作する。これに対して、ズームファクターが高いズーム倍率を現わす場合、カメラモジュール1100aがマスタとして動作し、カメラモジュール1100bがスレーブとして動作する。
【0192】
一実施形態において、カメラモジュールコントローラ1216からそれぞれのカメラモジュール1100a、1100b、1100cに提供される制御信号は、シンクイネーブル信号(sync enable)信号を含む。例えば、カメラモジュール1100bがマスタカメラであり、カメラモジュール1100a、1100cがスレーブカメラである場合、カメラモジュールコントローラ1216は、カメラモジュール1100bにシンクイネーブル信号を転送する。このようなシンクイネーブル信号を提供されたカメラモジュール1100bは、提供されたシンクイネーブル信号を基に、シンク信号を生成し、生成されたシンク信号を、シンク信号ライン(SSL)を介して、カメラモジュール1100a、1100cに提供する。カメラモジュール1100bとカメラモジュール1100a、1100cは、このようなシンク信号に同期化して、画像データを、アプリケーションプロセッサ1200に転送する。
【0193】
一実施形態において、カメラモジュールコントローラ1216から、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cに提供される制御信号は、モード信号によるモード情報を含む。このようなモード情報に基づいて、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cは、感知速度に関して、第1の動作モード及び第2の動作モードで動作する。
【0194】
複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cは、第1の動作モードにおいて、第1の速度で画像信号を生成(例えば、第1のフレームレートの画像信号を生成)し、これを第1の速度よりも高い第2の速度で符号化(例えば、第1のフレームレートよりも高い第2のフレームレートの画像信号を符号化)し、符号化された画像信号を、アプリケーションプロセッサ1200に転送する。ここで、第2の速度は、第1の速度の30倍以下である。
【0195】
アプリケーションプロセッサ1200は、受信された画像信号、言い換えると、符号化された画像信号を内部に設けられる内部メモリ1230、又はアプリケーションプロセッサ1200の外部のストレージ1400に記憶し、以後、内部メモリ1230又はストレージ1400から符号化された画像信号を読み出して復号化し、復号化された画像信号に基づいて生成される画像データをディスプレイする。例えば、画像処理装置1210の複数のサブプロセッサ1212a、1212b、1212cのうち、対応するサブプロセッサが復号化を行い、また、復号化された画像信号に対して、画像処理を行う。
【0196】
複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cは、第2の動作モードにおいて、第1の速度よりも低い第3の速度で画像信号を生成(例えば、第1のフレームレートよりも低い第3のフレームレートの画像信号を生成)し、画像信号をアプリケーションプロセッサ1200に転送する。アプリケーションプロセッサ1200に提供される画像信号は、符号化されない信号である。アプリケーションプロセッサ1200は、受信される画像信号に対して、画像処理を行うか、又は、画像信号を、内部メモリ1230又はストレージ1400に記憶する。
【0197】
一方、内部メモリ1230は、メモリコントローラ1220により制御される。
【0198】
PMIC1300は、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのそれぞれに電力、例えば、電源電圧を供給する。例えば、PMIC1300は、アプリケーションプロセッサ1200の制御下に、パワー信号ライン(PSLa)を介して、カメラモジュール1100aに第1の電力を供給し、パワー信号ライン(PSLb)を介して、カメラモジュール1100bに第2の電力を供給し、パワー信号ライン(PSLc)を介して、カメラモジュール1100cに第3の電力を供給することができる。
【0199】
PMIC1300は、アプリケーションプロセッサ1200からの電力制御信号(PCON)に応答して、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのそれぞれに対応する電力を生成し、また、電力のレベルを調整する。電力制御信号(PCON)は、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cの動作モード別電力調整信号を含む。例えば、動作モードは、低電力モードを含み、ここで、電力制御信号(PCON)は、低電力モードで動作するカメラモジュール及び設定電力レベルに対する情報を含む。複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのそれぞれに提供される電力のレベルは、互いに同一又は相違する。また、電力のレベルは、動的に変更可能である。
【0200】
前述したように、本発明の好適な実施形態を参照して説明したが、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱ない範囲内で、本発明を様々に修正及び変更できることを理解するだろう。
【符号の説明】
【0201】
100、200、400: 第1乃至第3の基板
102、108、202、206、420: 第1乃至第5の不純物領域
112、118、212、216: 第1乃至第4のゲート電極
122、124、128、222、224、226、466、468: 第1乃至第8のコンタクトプラグ
142、144、148、178、242、244、246、248、276、278、486、488、516、518、688: 第1乃至第15のビア
132、152、134、154、138、158、232、252、234、254、236、256、238、258、476、496、478、498: 第1乃至第18の配線
160、260、500、670: 第1乃至第4の層間絶縁膜
180、280、520、690: 第1乃至第4の接着膜
198、296、298、536、538、708: 第1乃至第6の接着パッド
205、802: 第1、第3の素子分離パターン
410: 画素分離構造物
430: 感光素子
440: 転送ゲート
450: FD領域
620、800: 第1、第3の絶縁膜
630: 第1の導電膜
632、665、730、815: 第1乃至第4の導電パターン
642: 第2の素子分離パターン構造物
675、825: 第1、第2の貫通電極構造物
710、770: 下部、上部平坦化層
720: バリアパターン
725、735: 第1、第2の干渉防止パターン
745: 干渉防止構造物
750: 保護膜
760: カラーフィルタ
775: マイクロレンズ
780: 透明保護膜
802、805: 第3、第4の絶縁パターン
900、905: 第1、第2の素子分離構造物
図1
図2a
図2b
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16a
図16b
図17
図18
図19a
図19b
図20
図21