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特開2024-21074選択的マルチプルサンプリングを行うイメージセンサ及びその動作方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024021074
(43)【公開日】2024-02-15
(54)【発明の名称】選択的マルチプルサンプリングを行うイメージセンサ及びその動作方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 25/581 20230101AFI20240207BHJP
   H04N 25/583 20230101ALI20240207BHJP
   H04N 25/585 20230101ALI20240207BHJP
   H04N 25/59 20230101ALI20240207BHJP
   H04N 25/77 20230101ALI20240207BHJP
   H04N 25/78 20230101ALI20240207BHJP
【FI】
H04N25/581
H04N25/583
H04N25/585
H04N25/59
H04N25/77
H04N25/78
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023125981
(22)【出願日】2023-08-02
(31)【優先権主張番号】10-2022-0096355
(32)【優先日】2022-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2023-0007001
(32)【優先日】2023-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】18/335488
(32)【優先日】2023-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】全 燦鎬
(72)【発明者】
【氏名】金 敬▲みん▼
(72)【発明者】
【氏名】吉 ▲みん▼▲そん▼
(72)【発明者】
【氏名】金 東▲ひょん▼
(72)【発明者】
【氏名】李 美羅
【テーマコード(参考)】
5C024
【Fターム(参考)】
5C024CX06
5C024CX46
5C024CX47
5C024CX51
5C024GX03
5C024GX14
5C024GX16
5C024GX18
5C024GY39
5C024GY41
5C024HX23
5C024JX41
(57)【要約】      (修正有)
【課題】フレーム速度減少を最小化し、広ダイナミックレンジとノイズ減少を実現する、マルチプルサンプリングを行うイメージセンサ及びその動作方法を提供する。
【解決手段】イメージセンサは、それぞれが第1フォトダイオードSPDと第1フォトダイオードより受光面積が広い第2フォトダイオードLPDとを含む複数のピクセルPXを含み、第1区間でLPDを利用して第1コンバージョンゲインによって第1ピクセル信号を出力し、第2区間でLPDを利用して第2コンバージョンゲインによって第2ピクセル信号を出力し、第3区間でSPDを利用して第1コンバージョンゲインによって第3ピクセル信号を出力し、第4区間でSPDを利用して第2コンバージョンゲインによって第4ピクセル信号を出力する。第1コンバージョンゲインは、第2コンバージョンゲインより高く、サンプリング回数及びサンプリングビット数は各区間毎に異なる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが第1フォトダイオードと前記第1フォトダイオードより受光面積が広い第2フォトダイオードとを含む複数のピクセルを含み、第1区間で前記第2フォトダイオードを利用して第1コンバージョンゲインによって第1ピクセル信号を出力し、第2区間で前記第2フォトダイオードを利用して第2コンバージョンゲインによって第2ピクセル信号を出力し、第3区間で前記第1フォトダイオードを利用して前記第1コンバージョンゲインによって第3ピクセル信号を出力し、第4区間で前記第1フォトダイオードを利用して前記第2コンバージョンゲインによって第4ピクセル信号を出力するピクセルアレイと、
前記各ピクセル信号のリセット信号及びイメージ信号に対してサンプリングを行ってデジタル信号を出力するアナログデジタル変換(ADC)回路と、
前記ADC回路の動作を制御するタイミングコントローラと、を含み、
前記第1コンバージョンゲインは前記第2コンバージョンゲインより高く、そして
前記サンプリングに関するサンプリング回数及びサンプリングビット数は前記各区間ごとに異なるように調節され、前記タイミングコントローラは前記サンプリング回数及び前記サンプリングビット数を調節するためのレジスタを含む、イメージセンサ。
【請求項2】
前記第1区間のサンプリング回数は1回からK回に増加し、サンプリングビット数はMビットからNビットに減少するように調節され、
前記第2区間乃至前記第4区間のサンプリング回数は1回に維持され、サンプリングビット数は前記Mビットから前記Nビットに維持されるように調節され、
前記サンプリング回数及び前記サンプリングビット数が調節された後の前記第1区間乃至前記第4区間の長さは、前記サンプリング回数及び前記サンプリングビット数が調節される前の前記第1区間乃至前記第4区間の長さと同じである、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記第1区間のサンプリング回数は1回からK回に増加し、サンプリングビット数はMビットからNビットに減少するように調節され、
前記第2区間乃至前記第4区間のサンプリング回数は1回に維持され、サンプリングビット数は前記Mビットに維持されるように調節され、
前記サンプリング回数及び前記サンプリングビット数が調節された後の前記第1区間乃至前記第4区間の長さは、前記サンプリング回数及び前記サンプリングビット数が調節される前の前記第1区間乃至前記第4区間の長さより長い、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記第4区間のリセット信号のサンプリング回数は1回からK回に増加し、サンプリングビット数はMビットからNビットに減少するように調節され、
前記第1区間乃至前記第3区間のサンプリング回数は1回に維持され、サンプリングビット数は前記Mビットから前記Nビットに維持されるように調節され、
前記サンプリング回数及び前記サンプリングビット数が調節された後の前記第1区間乃至前記第4区間の長さは、前記サンプリング回数及び前記サンプリングビット数が調節される前の前記第1区間乃至前記第4区間の長さと同じである、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
前記第4区間のリセット信号のサンプリング回数は1回からK回に増加し、サンプリングビット数はMビットからNビットに減少するように調節され、
前記第1区間乃至前記第3区間のサンプリング回数は1回に維持され、サンプリングビット数は前記Mビットに維持されるように調節され、
前記サンプリング回数及び前記サンプリングビット数が調節された後の前記第1区間乃至前記第4区間の長さは、前記サンプリング回数及び前記サンプリングビット数が調節される前の前記第1区間乃至前記第4区間の長さより長い、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
前記第4区間で前記第4ピクセル信号のリセット信号がサンプリングされるたびに、前記第1フォトダイオードで生成された電荷が保存される第1フローティング拡散領域の電圧がリセットされる、請求項5に記載のイメージセンサ。
【請求項7】
第1メモリと第2メモリとを含み、前記デジタル信号を受信してイメージデータを出力するデータバスを更に含み、
前記第1メモリは、前記デジタル信号のうち前記第1区間に対応する第1信号または前記第3区間に対応する第3信号を保存し、前記第2メモリは、前記デジタル信号のうち前記第2区間に対応する第2信号または前記第4区間に対応する第4信号を保存し、そして
前記第1メモリ及び前記第2メモリが前記信号を保存している時間は前記各区間の前記サンプリング回数及び前記サンプリングビット数によって異なるように調節される、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
前記ピクセルアレイは、前記第1区間、前記第2区間、前記第3区間、及び前記第4区間によって順次に前記第1ピクセル信号、前記第2ピクセル信号、前記第3ピクセル信号、及び前記第4ピクセル信号を出力する、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項9】
複数のピクセルを含み、前記複数のピクセルからピクセル信号を出力するピクセルアレイと、
前記ピクセル信号のリセット信号及びイメージ信号に対してサンプリングを行ってデジタル信号を出力するアナログデジタル変換(ADC)回路と、
前記ADC回路を制御するタイミングコントローラと、を含み、
前記複数のピクセルそれぞれは、
第1フォトダイオードと、
前記第1フォトダイオードより受光面積が広い第2フォトダイオードと、
前記第1フォトダイオードで生成された電荷が保存される第1フローティング拡散領域と連結されるキャパシタと、
前記キャパシタと連結される第1トランジスタと、
前記第1フローティング拡散領域及び第2フローティング拡散領域に連結される第2トランジスタと、
前記第2フォトダイオードで生成された電荷が保存される第3フローティング拡散領域と前記第2フローティング拡散領域との間に連結される第3トランジスタと、を含み、
前記サンプリングに関するサンプリング回数及びサンプリングビット数は前記第1トランジスタ乃至前記第3トランジスタそれぞれがターンオンされたかまたはターンオフされたかによって異なるように調節され、前記タイミングコントローラは前記サンプリング回数及び前記サンプリングビット数を調節するためのレジスタを含む、イメージセンサ。
【請求項10】
前記キャパシタは前記第1フォトダイオードから溢れる電荷を保存し、
前記第1トランジスタがターンオンされたら、前記キャパシタは前記第1フローティング拡散領域のキャパシタンスを増加させ、
前記第2トランジスタがターンオンされたら前記第1フォトダイオードが動作し、前記第2トランジスタがターンオフされたら前記第2フォトダイオードが動作し、
前記第3トランジスタがターンオンされたら前記第2フローティング拡散領域及び第3フローティング拡散領域のキャパシタンスが増加し、
前記第1フォトダイオードは、前記第1トランジスタがターンオフされたら第1コンバージョンゲインによって動作し、前記第1トランジスタがターンオンされたら第1コンバージョンゲインより低い第2コンバージョンゲインによって動作し、
前記第2フォトダイオードは、前記第3トランジスタがターンオフされたら前記第1コンバージョンゲインによって動作し、前記第3トランジスタがターンオンされたら前記第2コンバージョンゲインによって動作する、請求項9に記載のイメージセンサ。
【請求項11】
前記複数のピクセルそれぞれは、
前記第2トランジスタがターンオフされ、前記第3トランジスタがターンオフされる第1区間で前記第2フォトダイオードを利用して第1ピクセル信号を出力し、
前記第2トランジスタがターンオフされ、前記第3トランジスタがターンオンされる第2区間で前記第2フォトダイオードを利用して第2ピクセル信号を出力し、
前記第1トランジスタがターンオフされ、前記第2トランジスタがターンオンされる第3区間で前記第1フォトダイオードを利用して第3ピクセル信号を出力し、
前記第1トランジスタがターンオンされ、前記第2トランジスタがターンオンされる第4区間で前記第1フォトダイオードを利用して第4ピクセル信号を出力する、請求項9に記載のイメージセンサ。
【請求項12】
前記第1区間のサンプリング回数は1回からK回に増加し、サンプリングビット数はMビットからNビットに減少するように調節され、
前記第2区間乃至前記第4区間のサンプリング回数は1回に維持され、サンプリングビット数は前記Mビットから前記Nビットに維持されるように調節され、
前記サンプリング回数及び前記サンプリングビット数が調節された後の前記第1区間乃至前記第4区間の長さは、前記サンプリング回数及び前記サンプリングビット数が調節される前の前記第1区間乃至前記第4区間の長さと同じである、請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項13】
前記第1区間のサンプリング回数は1回からK回に増加し、サンプリングビット数はMビットからNビットに減少するように調節され、
前記第2区間乃至前記第4区間のサンプリング回数は1回に維持され、サンプリングビット数は前記Mビットに維持されるように調節され、
前記サンプリング回数及び前記サンプリングビット数が調節された後の前記第1区間乃至前記第4区間の長さは、前記サンプリング回数及び前記サンプリングビット数が調節される前の前記第1区間乃至前記第4区間の長さより長い、請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項14】
前記第4区間のリセット信号のサンプリング回数は1回からK回に増加し、サンプリングビット数はMビットからNビットに減少するように調節され、
前記第1区間乃至前記第3区間のサンプリング回数は1回に維持され、サンプリングビット数は前記Mビットから前記Nビットに維持されるように調節され、
前記サンプリング回数及び前記サンプリングビット数が調節された後の前記第1区間乃至前記第4区間の長さは、前記サンプリング回数及び前記サンプリングビット数が調節される前の前記第1区間乃至前記第4区間の長さと同じである、請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項15】
前記第4区間のリセット信号のサンプリング回数は1回からK回に増加し、サンプリングビット数はMビットからNビットに減少するように調節され、
前記第1区間乃至前記第3区間のサンプリング回数は1回に維持され、サンプリングビット数は前記Mビットに維持されるように調節され、
前記サンプリング回数及び前記サンプリングビット数が調節された後の前記第1区間乃至前記第4区間の長さは、前記サンプリング回数及び前記サンプリングビット数が調節される前の前記第1区間乃至前記第4区間の長さより長い、請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項16】
前記複数のピクセルそれぞれは、
前記第2フローティング拡散領域と連結され、フローティング拡散領域の電圧をリセットするための第4トランジスタを更に含み、
前記第4区間で前記第4ピクセル信号のリセット信号がサンプリングされるたびに、前記第4トランジスタがターンオンされることで前記第1フォトダイオードで生成された電荷が保存される第1フローティング拡散領域の電圧がリセットされる、請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項17】
第1区間で第2フォトダイオードを利用して第1コンバージョンゲインによって生成される第1ピクセル信号を第1サンプリングビットで第1サンプリング回数だけサンプリングするステップと、
第2区間で第2フォトダイオードを利用して前記第1コンバージョンゲインより低い第2コンバージョンゲインによって生成される第2ピクセル信号を第2サンプリングビットで第2サンプリング回数だけサンプリングするステップと、
第3区間で前記第2フォトダイオードより受光面積が狭い第1フォトダイオードを利用して前記第1コンバージョンゲインによって生成される第3ピクセル信号を第3サンプリングビットで第3サンプリング回数だけサンプリングするステップと、
第4区間で前記第1フォトダイオードを利用して前記第2コンバージョンゲインによって生成される第4ピクセル信号を第4サンプリングビットで第4サンプリング回数だけサンプリングするステップと、
前記サンプリングされたピクセル信号に基づいてデジタル信号を出力し、前記デジタル信号に基づいてイメージデータを生成するステップと、を含む、イメージセンサの動作方法。
【請求項18】
前記第2サンプリング回数乃至前記第4サンプリング回数は1回であり、前記第1サンプリング回数は1回より大きい、請求項17に記載のイメージセンサの動作方法。
【請求項19】
前記第4ピクセル信号を第4サンプリングビットで第4サンプリング回数だけサンプリングするステップは、
前記第4ピクセル信号のイメージ信号を1回サンプリングするステップと、
前記第4ピクセル信号のリセット信号を前記第4サンプリング回数だけサンプリングするステップと、を含み、
前記第1サンプリング回数乃至前記第3サンプリング回数は1回であり、前記第4サンプリング回数は1回より大きい、請求項17に記載のイメージセンサの動作方法。
【請求項20】
前記第4ピクセル信号のリセット信号を前記第4サンプリング回数だけサンプリングするステップは、前記第1フォトダイオードと連結されるフローティング拡散領域の電圧を第4サンプリング回数だけリセットするステップを含む、請求項19に記載のイメージセンサの動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は電子機器に関し、より詳しくは、選択的マルチプルサンプリングを行うイメージセンサ及びその動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサの種類として、CCD(Charge Coupled Deviceイメージセンサ、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサ(CIS)などがある。CMOSイメージセンサはCMOSトランジスタからなるピクセルを含み、各ピクセルに含まれる光電変換素子を利用して光エネルギーを電気的信号に変換する。CMOSイメージセンサは、各ピクセルから発生された電気的信号を利用して撮影イメージに関する情報を取得する。
【0003】
特に、車両に設置される電装用イメージセンサ(automotive image sensor)の場合、静止画の撮影よりは動画の撮影が主な機能であるため、一定レベル以上のフレーム速度を確保すべきである。そして、車両は極低照度の環境から極高照度の環境まで多様な照度を有する環境の下で運行されるため、広いダイナミックレンジ(dynamic range)と改善された信号対雑音比(SNR)がいずれも求められる。よって、フレーム速度の減少が最小化されるHDRイメージのノイズ減少方法が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、フレーム速度減少を最小化するノイズ減少のために選択的マルチプルサンプリングを行うイメージセンサ及びその動作方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例によるイメージセンサは、それぞれが第1フォトダイオードと前記第1フォトダイオードより受光面積が広い第2フォトダイオードとを含む複数のピクセルを含み、第1区間で前記第2フォトダイオードを利用して第1コンバージョンゲインによって第1ピクセル信号を出力し、第2区間で前記第2フォトダイオードを利用して第2コンバージョンゲインによって第2ピクセル信号を出力し、第3区間で前記第1フォトダイオードを利用して前記第1コンバージョンゲインによって第3ピクセル信号を出力し、第4区間で前記第1フォトダイオードを利用して前記第2コンバージョンゲインによって第4ピクセル信号を出力するピクセルアレイと、前記各ピクセル信号のリセット信号及びイメージ信号に対してサンプリングを行ってデジタル信号を出力するアナログデジタル変換(ADC)回路と、前記ADC回路の動作を制御するタイミングコントローラと、を含み、前記第1コンバージョンゲインは前記第2コンバージョンゲインより高く、そして前記サンプリングに関するサンプリング回数及びサンプリングビット数は前記各区間ごとに異なるように調節され、前記タイミングコントローラは前記サンプリング回数及び前記サンプリングビット数を調節するためのレジスタを含む。
【0006】
本開示の実施例によるイメージセンサは、複数のピクセルを含み、前記複数のピクセルからピクセル信号を出力するピクセルアレイと、前記ピクセル信号のリセット信号及びイメージ信号に対してサンプリングを行ってデジタル信号を出力するアナログデジタル変換(ADC)回路と、前記ADC回路を制御するタイミングコントローラと、を含み、前記複数のピクセルそれぞれは、第1フォトダイオードと、前記第1フォトダイオードより受光面積が広い第2フォトダイオードと、前記第1フォトダイオードで生成された電荷が保存される第1フローティング拡散領域と連結されるキャパシタと、前記キャパシタと連結される第1トランジスタと、前記第1フローティング拡散領域及び第2フローティング拡散領域に連結される第2トランジスタと、前記第2フォトダイオードで生成された電荷が保存される第3フローティング拡散領域と前記第2フローティング拡散領域との間に連結される第3トランジスタと、を含み、前記サンプリングに関するサンプリング回数及びサンプリングビット数は前記第1トランジスタ乃至前記第3トランジスタそれぞれがターンオンされたかまたはターンオフされたかによって異なるように調節され、前記タイミングコントローラは前記サンプリング回数及び前記サンプリングビット数を調節するためのレジスタを含む。
【0007】
本開示の実施例によるイメージセンサの動作方法は、第1区間で第2フォトダイオードを利用して第1コンバージョンゲインによって生成される第1ピクセル信号を第1サンプリングビットで第1サンプリング回数だけサンプリングするステップと、第2区間で第2フォトダイオードを利用して前記第1コンバージョンゲインより低い第2コンバージョンゲインによって生成される第2ピクセル信号を第2サンプリングビットで第2サンプリング回数だけサンプリングするステップと、前記第2フォトダイオードより受光面積が狭い第1フォトダイオードを利用して前記第1コンバージョンゲインによって生成される第3ピクセル信号を第3サンプリングビットで第3サンプリング回数だけサンプリングするステップと、前記第1フォトダイオードを利用して前記第2コンバージョンゲインによって生成される第4ピクセル信号を第4サンプリングビットで第4サンプリング回数だけサンプリングするステップと、前記サンプリングされたピクセル信号に基づいてデジタル信号を出力し、前記デジタル信号に基づいてイメージデータを生成するステップと、を含む。
【0008】
本開示の実施例による電子装置は、イメージセンサとアプリケーションプロセッサとを含み、前記イメージセンサは、それぞれが第1フォトダイオードと前記第1フォトダイオードより受光面積が広い第2フォトダイオードとを含む複数のピクセルを含み、第1区間で前記第2フォトダイオードを利用して第1コンバージョンゲインによって第1ピクセル信号を出力し、第2区間で前記第2フォトダイオードを利用して第2コンバージョンゲインによって第2ピクセル信号を出力し、第3区間で前記第1フォトダイオードを利用して前記第1コンバージョンゲインによって第3ピクセル信号を出力し、第4区間で前記第1フォトダイオードを利用して前記第2コンバージョンゲインによって第4ピクセル信号を出力するピクセルアレイと、前記各ピクセル信号のリセット信号及びイメージ信号に対してサンプリングを行ってデジタル信号を出力するアナログデジタル変換(ADC)回路と、前記ADC回路の動作を制御するタイミングコントローラと、を含み、前記第1コンバージョンゲインは前記第2コンバージョンゲインより高く、前記サンプリングに関するサンプリング回数及びサンプリングビット数は前記各区間ごとに異なるように調節され、そして前記アプリケーションプロセッサは前記タイミングコントローラが含むレジスタの値を設定して前記サンプリング回数及び前記サンプリングビット数を調節する。
【発明の効果】
【0009】
本開示の実施例によると、リードアウトモードによって選択的にマルチプルサンプリングを適用することができる。
【0010】
特に、本開示の実施例によると、各リードアウトモードの駆動時間を調節することでノイズ減少に伴うフレーム速度の減少を最小化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の実施例によるイメージ処理システムの構成の例を示す図である。
図2図1のイメージセンサの構成の例を示す図である。
図3図2のピクセルアレイのピクセルのうちいずれか一つの例を示す回路図である。
図4図3のピクセルのリードアウト動作の例を示すタイミング図である。
図5a】1H時間が維持されるLPD_HCGモードのマルチプルサンプリングの例を示す図である。
図5b】1H時間が増加するLPD_HCGモードのマルチプルサンプリングの例を示す図である。
図6a】サンプリング回数が1回でサンプリングビット数が12ビットであるLPD_HCGモードのリセット区間及び信号区間の例を示す図である。
図6b】サンプリング回数が4回でサンプリングビット数が12ビットであるLPD_HCGモードのリセット区間及び信号区間の例を示す図である。
図6c】サンプリング回数が4回でサンプリングビット数が10ビットであるLPD_HCGモードのリセット区間及び信号区間の例を示す図である。
図7a】1H時間が維持されるSPD_LCGモードのマルチプルサンプリングの例を示す図である。
図7b】1H時間が増加するSPD_LCGモードのマルチプルサンプリングの例を示す図である。
図8】サンプリング回数が1回でサンプリングビット数が12ビットであるSPD_LCGモードの信号区間と、サンプリング回数が4回でサンプリングビット数が10ビットであるSPD_LCGモードのリセット区間の例を示す図である。
図9図2のデータバスの構成の例を示す図である。
図10a】マルチプルサンプリングが適用されていない場合の図9のデータバスの動作の例を示すタイミング図である。
図10b】LPD_HCGモードに1H時間が維持されるマルチプルサンプリングが適用される際の図9のデータバスの動作の例を示すタイミング図である。
図10c】LPD_HCGモードに1H時間が増加するマルチプルサンプリングが適用される際の図9のデータバスの動作の例を示すタイミング図である。
図11】マルチプルサンプリングが適用されていない場合とLPD_HCGモードにマルチプルサンプリングが適用された場合のSNRを比較した結果を示す図である。
図12】マルチプルサンプリングが適用されていない場合とSPD_LCGモードにマルチプルサンプリングが適用された場合のSNRを比較した結果を示す図である。
図13】本開示の実施例による選択的マルチプルサンプリングを行うイメージセンサの動作方法の例を示すフローチャートである。
図14】本開示の実施例によるイメージセンサを含む電子装置の構成の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の技術分野における通常の知識を有する者が本発明を容易に実施し得る程度に、本開示の実施例を明確で詳細に記載する。
【0013】
詳細な説明で使用される部またはユニット(unit)、モジュール(module)、ブロック(block)、~器(~or、~er)などの用語を参照して説明される構成要素及び図面に示した機能ブロックは、ソフトウェアまたはハードウェア、またはそれらの組み合わせの形態で具現化される。例示的に、ソフトウェアは、機械コード、ファームウェア、埋め込みコード、及びアプリケーションソフトウェアである。例えば、ハードウェアは、電気回路、電子回路、プロセッサ、コンピュータ、集積回路、集積回路コア、圧力センサ、慣性センサ、MEMS(microelectromechanical system)、受動素子、またはそれらの組み合わせを含む。
【0014】
図1は、本開示の実施例によるイメージ処理システム10の構成の例を示す図である。例えば、イメージ処理システム10は、カメラ、スマートフォン、ウェアラブル機器、モノのインターネット(Internet of Things(IoT))機器、家電機器、タブレットPC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(portable Multimedia Player)、ナビゲーション(navigation)、ドローン(drone)、先進運転支援システム(Advanced Drivers Assistance System;ADAS)などのような多様な電子装置の一部として具現化される。また、イメージ処理システム10は、車両、家具、製造設備、ドア、各種計測機器などに部品として備えられる電子装置に搭載される。図1を参照すると、イメージ処理システム10は、レンズ12と、イメージセンサ14と、イメージ信号プロセッサ16とを含む。
【0015】
光は撮影の対象となるオブジェクト、風景などによって反射し、レンズ12は反射された光を受信する。イメージセンサ14は、レンズ12を介して受信される光に基づいて電気信号を生成する。例えば、イメージセンサ14はCMOSイメージセンサなどで具現化される。
【0016】
イメージセンサ14はピクセルアレイを含む。ピクセルアレイのピクセルは、光を電気信号に変換してピクセル値を生成する。光が電気信号(例えば、電圧)に変換される割合をコンバージョンゲイン(conversion gain)と定義するが、ピクセルアレイは、コンバージョンゲインを変化させるデュアルコンバージョンゲイン(dual conversion gain)を利用して、ローコンバージョンゲイン(low conversion gain)モード及びハイコンバージョンゲイン(high conversion gain)モードの下でピクセル信号を生成する。また、ピクセルアレイの各ピクセルは、スプリットフォトダイオード(split photodiode)構造を有する。イメージセンサ14の構成は図2を参照してより詳細に説明する。
【0017】
イメージ信号プロセッサ16は、イメージセンサ14から出力された電気信号に対して前処理を行い、前処理された電気信号を適切に処理して、撮影されたオブジェクト、風景などに関するイメージデータを生成する。そのために、イメージ信号プロセッサ16は、色補正(color correction)、自動白色補正(auto white balance)、ガンマ補正(gamma correction)、色飽和補正(color saturation correction)、不良ピクセル補正(bad pixel correction)、色度補正(hue correction)のような多様な処理を行う。
【0018】
図1は一つのレンズ12及び一つのイメージセンサ14を示している。しかし、他の実施例において、イメージ処理システム10は、複数のレンズと複数のイメージセンサとを含んでもよい。この場合、複数のレンズはそれぞれ異なる画角を有する。また、複数のイメージセンサは、異なる機能、異なる性能、及び/または異なる特性を有し、異なる構成のピクセルアレイを含む。
【0019】
図2は、図1のイメージセンサ14の構成の例を示す図である。図2を参照すると、イメージセンサ100は、ピクセルアレイ110と、ロードライバ120と、ランプ信号生成器130と、アナログデジタル変換(Analog-to-Digital Converter;ADC)回路140と、データバス150と、イネーブル信号生成器160と、タイミングコントローラ170とを含む。
【0020】
ピクセルアレイ110は、行と列(N個の行とN個の列(つまり、N×N))に沿ってマトリックス状に配置される複数のピクセルPXを含む。複数のピクセルPXそれぞれは光電変換素子を含む。例えば、光電変換素子は、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトゲート、またはピン留めフォトダイオード(pinned photodiode)などを含む。また、複数のピクセルPXそれぞれは複数の光電変換素子を含んでもよい。
【0021】
本開示の実施例による複数のピクセルPXそれぞれは少なくとも2つ以上のフォトダイオードを含むスプリットフォトダイオード構造のピクセルPXであり、ここで2つ以上のフォトダイオードは互いに独立して動作する。例えば、ピクセルPXは、受光面積が小さいスモールフォトダイオード(small photodiode;SPD)と、スモールフォトダイオードより受光面積が広いラージフォトダイオード(large photodiode;LPD)とを含む。
【0022】
ラージフォトダイオード及びスモールフォトダイオードは、オブジェクト周辺の照度によって選択的に動作する。例えば、ラージフォトダイオードは低照度環境でピクセル信号を生成するように動作し、スモールフォトダイオードは露出時間を長くして高照度環境でピクセル信号を生成するように動作する。また、ラージフォトダイオード及びスモールフォトダイオードはそれぞれハイコンバージョンゲインモードまたはローコンバージョンゲインモードのうちいずれか一つで動作する。スプリットフォトダイオード構造を有するピクセルPXの構成及び動作は図3を参照してより詳細に説明する。
【0023】
なお、本開示の実施例によると、各モード(ラージフォトダイオードのハイコンバージョンゲインモード及びローコンバージョンゲインモード、スモールフォトダイオードのハイコンバージョンゲインモード及びローコンバージョンゲインモード)別にサンプリング回数及びサンプリングビット数が選択的に調節される。例えば、サンプリング回数及びサンプリングビット数はタイミングコントローラ170のレジスタによって調節される。
【0024】
一方、複数のピクセルPXそれぞれの上部、または隣接したピクセルPXで構成されるピクセルグループそれぞれの上部に集光のためのマイクロレンズが配置される。複数のピクセルPXそれぞれはマイクロレンズを介して受信された光から特定スペクトル領域の光を感知する。例えば、ピクセルアレイ110は、赤色(red)スペクトル領域の光を電気信号を変換する赤色ピクセルと、緑色(Green)スペクトル領域の光を電気信号を変換するための緑色ピクセルと、青色(blue)スペクトル領域の光を電気信号を変換するための青色ピクセルとを含む。複数のピクセルPXそれぞれの上部には特定スペクトル領域の光を透過させるためのカラーフィルタが配置される。しかし、本開示はこれに限らず、ピクセルアレイ110は、赤色、緑色、及び青色以外にに他のスペクトル領域の光を電気信号に変換するピクセルを含んでもよい。
【0025】
ピクセルアレイ110の複数のピクセルPXそれぞれは、外部から受光された光の強度または光の量によって対応するカラムラインCL1~CLNを介してピクセル信号を出力する。複数のカラムラインCL1~CLNそれぞれは、列方向に延長され、同じ列に配置されるピクセルPXに連結される。例えば、ピクセル信号は、外部から受光された光の強度または光の量に対応するアナログ信号である。ピクセル信号は、電圧バッファ(例えば、ソースフォロワ)を通ってカラムラインCL1~CLNを介してADC回路140に提供される。
【0026】
ロードライバ120はピクセルアレイ110の行を選択し駆動する。ロードライバ120は、タイミングコントローラ170によって生成されたアドレス及び/または制御信号をデコーディングして、ピクセルアレイ110の行を選択し駆動するための制御信号を生成する。例えば、制御信号は、ピクセルを選択するための信号、フローティング拡散領域をリセットするための信号、フローティング拡散領域に電荷を伝送するための信号などなどを含む。特に、本開示のロードライバ120はピクセルPXのラージフォトダイオード及びスモールフォトダイオードのリードアウトモードを制御する制御信号を生成し、それをピクセルアレイ110に提供する。
【0027】
ランプ信号生成器130は、タイミングコントローラ170の制御の下でランプ信号を生成する。例えば、ランプ信号生成器130はランプイネーブル信号のような制御信号の下で動作する。ランプイネーブル信号が活性化されたら、ランプ信号生成器130は予め決められた値(例えば、開始レベル、終了レベル、勾配など)によってランプ信号を生成する。言い換えれば、ランプ信号は特定時間の間に予め決められた勾配によって増加または減少する信号である。なお、本開示のランプ信号は、上述したピクセルPXのモード別サンプリング回数及びサンプリングビット数の変化によって異なるように調節される。ランプ信号はADC回路140に提供される。
【0028】
ADC回路140は、ピクセルアレイ110の複数のピクセルPXからカラムラインCL1~CLNを介してピクセル信号を受信し、ランプ信号生成器130からランプ信号を受信する。ADC回路140は受信されたピクセル信号に対してリセット信号及びイメージ信号を獲得し、その差を有効な信号成分として抽出する。ADC回路140は、複数の比較器COMP及びカウンタCNTを含む。
【0029】
詳しくは、比較器COMPは、ピクセル信号のリセット信号とランプ信号RAMPを比較し、ピクセル信号のイメージ信号とランプ信号RAMPを比較してサンプリングを行う。例えば、比較器COMPは、演算トランスコンダクタンス増幅器(Operational Transconductance Amplifier;OTA)を利用して具現化される。カウンタCNTは、相関二重サンプリングが行われた信号のパルスをカウントしてデジタル信号として出力し、データバス150に提供する。
【0030】
データバス150は、ADC回路140から受信したデジタル信号に基づいてイメージデータIDATを出力する。例えば、データバス150は、複数のメモリと、感知増幅器と、カラムデコーダとを含む。複数のメモリはデジタルカウンタCNTから出力されたデジタル信号を一時的に保存し、感知増幅器は複数のメモリに保存されているデジタル信号を感知及び増幅する。複数のメモリにデジタル信号を保存し、保存されたデジタル信号を読み込む動作はイネーブル信号生成器160の制御の下で行われる。増幅されたデジタル信号は、カラムデコーダの制御の下でイメージデータIDATとして図1のイメージ信号プロセッサ16に伝送される。
【0031】
イネーブル信号生成器160は、データバス150に含まれている複数のメモリにデジタル信号を一時的に保存する動作(つまり、書き込み動作)、イメージデータIDATを出力するために複数のメモリからデジタル信号を読み込む動作(つまり、読み込み動作)を制御する読み込み/書き込みイネーブル信号及び読み込み/書き込み選択信号を生成する。
【0032】
タイミングコントローラ170は、ロードライバ120、ランプ信号生成器130、ADC回路140、及びイネーブル信号生成器160それぞれの動作及び/またはタイミングを制御するための制御信号及び/またはクロックを生成する。特に、本開示のタイミングコントローラ170は、ピクセルPXのリードアウトモード別にサンプリング回数及びサンプリングビット数を調節するためのレジスタを含む。例えば、タイミングコントローラ170は、レジスタによって設定されたサンプリング回数及びサンプリングビット数によってロードライバ120、ランプ信号生成器130、ADC回路140、及びイネーブル信号生成器160を制御する。
【0033】
図3は、図2のピクセルアレイ110のピクセルPXのうちいずれか一つの例を示す回路図である。図3を参照すると、ピクセルPXは、ラージフォトダイオードLPDと、スモールフォトダイオードSPDと、ラージ伝送トランジスタLTGと、スモール伝送トランジスタSTGと、リセットトランジスタRGと、駆動トランジスタDXと、選択トランジスタSXと、コンバージョンゲイン制御トランジスタDRGと、スイッチトランジスタSWと、キャパシタ制御トランジスタCCTRと、キャパシタC1とを含む。
【0034】
また、図3を参照すると、ピクセルPXに印加される電圧は、ピクセル電圧VPIXと、キャパシタ電源電圧VMIMと、リセット電源電圧VRDとを含む。キャパシタ電源電圧VMIM及びリセット電減電圧VRDそれぞれはピクセル電圧VIPXと同じく供給されるか、別途の回路を経て供給される。なお、フローティング拡散領域FD1、FD2、FD3によって寄生キャパシタが形成される。
【0035】
フォトダイオードは外部から入射される光を電気信号に変換する。フォトダイオードは光の強度によって電荷を発生する。オブジェクト周辺の照度によってフォトダイオードから生成される電荷量は可変的である。上述したように、フォトダイオードは、受光面積によって受光面積が広いラージフォトダイオードLPDと受光面積が小さいスモールフォトダイオードSPDに区分される。つまり、ピクセルPXは、ラージフォトダイオードLPDとスモールフォトダイオードSPDとを含むスプリットフォトダイオード構造を有する。
【0036】
ラージ伝送トランジスタLTGはラージ伝送制御信号LTSによって駆動される。ラージ伝送トランジスタLTGは、ラージフォトダイオードLPDによって生成された電荷を第3フローティング拡散領域FD3に伝送する。なお、コンバージョンゲイン制御トランジスタDRGがターンオンされたら、ラージ伝送トランジスタLTGはラージフォトダイオードLPDによって生成された電荷を第3フローティング拡散領域FD3だけでなく第2フローティング拡散領域FD2にまでも伝送する。ラージ伝送トランジスタLTGの一端はラージフォトダイオードLPDに連結され、他端はそれぞれ第3フローティング拡散領域FD3に連結される。
【0037】
スモール伝送トランジスタSTGはスモール伝送制御信号STSによって駆動される。スモール伝送トランジスタSTGは、スモールフォトダイオードSPDによって生成された電荷を第1フローティング拡散領域FD1に伝送する。スモール伝送トランジスタSTGの一端はスモールフォトダイオードSPDに連結され、他端は第1フローティング拡散領域FD1に連結される。
【0038】
スイッチトランジスタSWはスイッチ制御信号SWSによって駆動される。スイッチトランジスタSWは、スモールフォトダイオードSPDを利用してピクセル信号PIXを生成するためにターンオンされ、ラージフォトダイオードLPDを利用してピクセル信号PIXを生成するためにターンオフされる。スイッチトランジスタSWの一端は第1フローティング拡散領域FD1連結され、他端は第2フローティング拡散領域FD2に連結される。
【0039】
ラージフォトダイオードLPDが利用される際、コンバージョンゲイン制御トランジスタDRGはコンバージョンゲイン制御信号CGSによって駆動される。コンバージョンゲイン制御トランジスタDRGがターンオンされたら、第3フローティング拡散領域FD3に形成される寄生キャパシタ及び第2フローティング拡散領域FD2に形成される寄生キャパシタが並列連結されてフローティング拡散領域のキャパシタンスが増加する。フローティング拡散領域のキャパシタンスが増加すればコンバージョンゲインは低くなり、キャパシタンスが減少すればコンバージョンゲインは高くなるため、コンバージョンゲイン制御トランジスタDRGがターンオフされた際のコンバージョンゲインは、コンバージョンゲイン制御トランジスタDRGがターンオンされた際のコンバージョンゲインより高い。コンバージョンゲイン制御トランジスタDRGの一端は第2フローティング拡散領域FD2に連結され、他端は第3フローティング拡散領域FD3の間に連結される。
【0040】
スモールフォトダイオードSPDが利用される際、キャパシタ制御トランジスタCCTRはキャパシタ制御信号CCSによって駆動される。キャパシタ制御トランジスタCCTRがターンオンされたら、キャパシタC1は第1フローティング拡散領域FD1に形成される寄生キャパシタと並列連結されて第1フローティング拡散領域FD1のキャパシタンスを増加させる。よって、キャパシタ制御トランジスタCCTRがターンオフされた際のコンバージョンゲインは、キャパシタ制御トランジスタCCTRがターンオフされた際のコンバージョンゲインより高い。キャパシタ制御トランジスタCCTRの一端はキャパシタC1に連結され、他端はキャパシタ電源電圧VMIMに連結される。例えば、キャパシタC1は、固定または可変キャパシタンスを有する手動素子であり、スモールフォトダイオードSPDから溢れる横型オーバーフロー(lateral overflow)電荷を保存する。
【0041】
リセットトランジスタRGは、リセット制御信号RSによって駆動され、フローティング拡散領域FD2、FD3にリセット電源電圧VRDを提供する。なお、スイッチトランジスタSWがターンオンされたら、リセットトランジスタRGは、第1フローティング拡散領域FD1にもリセット電源電圧VRDを提供する。それによってフローティング拡散領域FD1、FD2、FD3に蓄積された電荷はリセット電源電圧VRD端に移動し、フローティング拡散領域FD1、FD2、FD3の電圧はリセットされる。
【0042】
駆動トランジスタDXは、カラムラインCLに連結される電流ソース(図示せず)によって生成されるバイアス電流に基づいてソースフォロワとして動作し、フローティング拡散領域FD1、FD2、FD3の電圧を増幅してピクセル信号PIXを生成する。選択トランジスタSXは、選択信号SELによって駆動され、行単位に読み出すピクセルを選択する。選択トランジスタSELがターンオンされたら、ピクセル信号PIXは、カラムラインCLを介して図2のADC回路140に出力される。
【0043】
結論的に、図3のピクセルPXは、ラージフォトダイオードLPDまたはスモールフォトダイオードSPDのうち一つを利用してピクセル信号PIXを生成する。そして、ラージフォトダイオードLPDは、コンバージョンゲイン制御トランジスタDRGがターンオン、ターンオフ可否によってハイコンバージョンゲインモードまたはローコンバージョンゲインモードのうち一つで動作し、スモールフォトダイオードSPDは、キャパシタ制御トランジスタCCTRのターンオン、ターンオフ可否によってハイコンバージョンゲインモードまたはローコンバージョンゲインのうち一つで動作する。
【0044】
つまり、図3のピクセルPXは、照度によって総4つのリードアウトモードでピクセル信号PIXを生成する。詳しくは、最も低い照度を有する第1区間でラージフォトダイオードLPDは、ハイコンバージョンゲインモード(以下、LPD_HCGモードと称する)で動作し、第1区間より高い照度を有する第2区間でラージフォトダイオードLPDはローコンバージョンゲインモード(以下、LPD_LCGモードと称する)で動作する。そして、第2区間より高い照度を有する第3区間でスモールフォトダイオードSPDは、ハイコンバージョンゲインモード(以下、SPD_HCGモードと称する)で動作し、最も高い照度を有する第4区間でスモールフォトダイオードSPDはローコンバージョンゲインモード(以下、SPD_LCGモードと称する)で動作する。
【0045】
このようにピクセルPXは、デュアルコンバージョンゲインモードで動作するラージフォトダイオードLPD及びスモールフォトダイオードSPDを利用して照度によって低光量及び高光量の光を感知するため、図2のイメージセンサ100のダイナミックレンジが増加する。また、ピクセルPXは、LPD_HCGモード、LPD_LCGモード、SPD_HCG、及びSPD_LCGモードで順次に動作し、図2のイメージセンサ100は、各モードによるイメージデータIDATを全て併合してHDR(high dynamic range)イメージを生成する。
【0046】
なお、本開示の実施例によると、各リードアウトモードのサンプリング回数及びサンプリングビット数が選択的に調節される。例えば、各モードのサンプリング回数の増加によってノイズが減少し信号対雑音比(SNR)が改善されるが、リードアウト時間が長くなることでフレーム速度が減少する恐れがあり、サンプリングビット数の減少によってフレーム速度の減少が最小化される。
【0047】
図4は、図3のピクセルPXのリードアウト動作の例を示すタイミング図である。図3及び図4を共に参照すると、一回のリードアウト動作は互いに異なるリードアウトモードLPD_HCG、LPD_LCG、SPD_HCG、及びSPD_LCGに対応する複数の区間を含むが、一回のリードアウト動作に所要される全体時間は1H時間と定義する。複数の区間それぞれはピクセル信号PIXのリセット信号を出力する区間SRT及びピクセル信号PIXのイメージ信号を出力する区間SIGを含む。基本的に、各モードのサンプリング回数(つまり、リセット信号とランプ信号を比較する回数及びイメージ信号とランプ信号を比較する回数)は1回であり、サンプリングビット数はMビット(例えば、12ビット)であると仮定する。
【0048】
図4を参照すると、リードアウト動作を行うピクセルPXの選択トランジスタSXはハイレベルの選択信号SELに応答してターンオンされる。また、ラージフォトダイオードLPDが利用されるLPD_HCGモード及びLPD_LCGモードの間にローレベルのスイッチ制御信号SWSに応答してスイッチトランジスタSWがターンオフされ、スモールフォトダイオードSPDが利用されるSPD_HCGモード及びSPD_LCGモードの間にハイレベルのスイッチ制御信号SWSに応答してスイッチトランジスタSWがターンオンされる。そして、各モードが開始するたびにハイレベルのオート制御信号AZに応答して図2のADC回路140が含む増幅器が初期化される。
【0049】
第1モードであるLPD_HCGモードの間、リセット区間RSTによるリセット信号が先に出力された後、信号区間SIGによるイメージ信号が出力されるRST-SIG。図4を参照すると、LPD_HCGモードのリセット区間RSTにおいて、ハイレベルのリセット制御信号RSに応答してリセットトランジスタRGがターンオンされることで第3フローティング拡散領域FD3がリセットされ、ハイコンバージョンゲインに対応するピクセル信号のリセット信号がリードアウトされる。
【0050】
次に、信号区間SIGにおいて、ハイレベルのラージ伝送制御信号LTSに応答してラージフォトダイオードLPDで生成された電荷がラージ伝送トランジスタLTGを介して第3フローティング拡散領域FD3に伝送され、ハイコンバージョンゲインに対応するピクセル信号のイメージ信号がリードアウトされる。次に、ハイレベルのコンバージョンゲイン制御信号CGSに応答してコンバージョンゲイン制御トランジスタDRGがターンオンされる。
【0051】
第2モードであるLPD_LCGモードの間、信号区間SIGよるイメージ信号が先に出力された後、リセット区間RSTによるリセット信号が出力されるSIG-RST。図4を参照すると、信号区間SIGにおいて、ハイレベルのラージ伝送制御信号LTSに応答してラージフォトダイオードLPDで生成された電荷がラージ伝送トランジスタLTGを介して第3フローティング拡散領域FD3に伝送され、ローコンバージョンゲインに対応するピクセル信号のイメージ信号がリードアウトされる。次に、リセット区間RSTにおいて、ハイレベルのリセット制御信号RSに応答してリセットトランジスタRGがターンオンされることで第3フローティング拡散領域FD3がリセットされ、ローコンバージョンゲインに対応するピクセル信号のリセット信号がリードアウトされる。
【0052】
第3モードであるSPD_HCGモードの間、リセット区間RSTによるリセット信号が先に出力された後、信号区間SIGによるイメージ信号が出力されるRST-SIG。図4を参照すると、リセット区間RSTでハイレベルのリセット制御信号RSに応答してリセットトランジスタRGがターンオンされ、第2フローティング拡散領域FD2及び第3フローティング拡散領域FD3がリセットされる。第2フローティング拡散領域FD3及び第3フローティング拡散領域FD3がリセットされた状態でハイレベルのスイッチ制御信号SWSに応答してスイッチトランジスタSWがターンオンされ、ハイコンバージョンゲインに対応するピクセル信号のリセット信号がリードアウトされる。そして、ローレベルのキャパシタ制御信号CCSに応答してキャパシタ制御トランジスタCCTRがターンオフされる。
【0053】
次に、信号区間SIGにおいて、ハイレベルのスモール伝送制御信号STSに応答してスモールフォトダイオードSPDで生成された電荷がスモール伝送トランジスタSTGを介して第1フローティング拡散領域FD1に伝送され、ハイコンバージョンゲインに対応するピクセル信号のイメージ信号がリードアウトされる。次に、ハイレベルのキャパシタ制御信号CCSに応答してキャパシタ制御トランジスタCCTRがターンオンされる。
【0054】
第4モードであるSPD_LCGモードの間、信号区間SIGよるイメージ信号が先に出力された後、リセット区間RSTによるイメージ信号が出力されるSIG-RST。図4を参照すると、信号区間SIGにおいて、キャパシタC1に保存されていた横型オーバーフロー電荷が第1フローティング拡散領域FD1に伝送され、ローコンバージョンゲインに対応するピクセル信号のイメージ信号がリードアウトされる。次に、リセット区間RSTにおいて、ハイレベルのリセット制御信号RSに応答してリセットトランジスタRGがターンオンされることで第1フローティング拡散領域FD1、キャパシタC1、第2フローティング拡散領域FD2、及び第3フローティング拡散領域FD3がリセットされ、ローコンバージョンゲインに対応するピクセル信号のリセット信号がリードアウトされる。
【0055】
上述したLPD_HCGモード、LPD_LCGモード、SPD_HCGモード、及びSPD_LCGモードは、それぞれ図3を参照して照度によって分類した第1区間、第2区間、第3区間、及び第4区間に対応するリードアウトモードである。上述したリードアウトモードのうち、LPD_HCGモード及びSPD_HCGモードによると、リセット区間RSTでリセット信号を先にリードアウトしてから次の信号区間SIGでイメージ信号をリードアウトするがRST-SIG、これは相関二重サンプリング(Correlated Double Sampling;CDS)リードアウト方式と称される。その反面、LPD_LCGモード及びSPD_LCGモードによると、信号区間SIGでイメージ信号を先にリードアウトしてから次のリセット信号区間RSTでリセット信号をリードアウトするがSIG-RST、これは不完全CDS(incomplete CDS)リードアウト方式と称される。
【0056】
CDSリードアウト方式(RST-SIG)の場合、リセット信号とイメージ信号が互いに関連するKT/Cノイズ成分を有することでリードアウトを介してKT/Cノイズが除去されるが、不完全CDSリードアウト方式(SIG-RST)の場合、リセット信号とイメージ信号が互いに異なる(関連していない)KT/Cノイズ成分を有するようになり、リードアウトを介してKT/Cノイズが制御されない可能性がある。
【0057】
一方、複数のリードアウトモードの動作順序は図4に示したものに限らず、スモールフォトダイオードSPDのリードアウト動作がラージフォトダイオードLPDより先に行われてもよく、ローコンバージョンゲインモードの動作がハイコンバージョンゲインモードの動作より先に行われてもよい。また、各モードでリセット区間RSTと信号区間SIGの順序が入れ替わるか、ローコンバージョンゲインモードのリセット区間RSTとハイコンバージョンゲインモードのリセット区間RSTが先に行われた後、ハイコンバージョンゲインモードの信号区間SICとローコンバージョンゲインモードの信号区間SIGが行われてもよい。
【0058】
上述したように、ノイズ減少及びフレーム時間減少を最小化するために、本開示の実施例による各リードアウトモードのサンプリング回数及びサンプリングビット数は選択的に調節される。例えば、各リードアウトモードのサンプリング回数は1回からK回路に(1<K;例えば、1回から4回路に)増加し、サンプリングビット数はMビットからNビットに(M>N;例えば、12ビットから10ビットに)減少される。また、サンプリング回数が調節される際、リセット区間RST及び信号区間SIGの比較動作回数がいずれも調節されてもよいが、リセット区間RSTまたは信号区間SIGのうちいずれか一つの比較動作回数のみ調節されてもよい。
【0059】
このように、一つのリードアウトモードの間に2回以上サンプリングが行われることをマルチプルサンプリング(multiple sampling)と称する。各リードアウトモードに対してマルチプルサンプリングは選択的に適用されるが、1H時間を調節(つまり、フレーム速度を調節)するために各リードアウトモードのサンプリングビット数も共に調節される。マルチプルサンプリングを介した平均効果(averaging effect)によってピクセル信号PIXに含まれたノイズが減少され、SNRが改善される。例えば、マルチプルサンプリングに関する各モード別サンプリング回数及びサンプリングビット数は、図2のタイミングコントローラ170に含まれたレジたによって予め調節される。また、ランプ信号生成器130で生成されるランプ信号RAMPの勾配、オフセット、及び様相も共に調節される。
【0060】
特に、LPD_HCGモードでマルチプルサンプリングによって極低照度環境で発生するダークランダムノイズが減少され、SPD_LCGモードでマルチプルサンプリングによって不完全なCDSリードアウト方式のため除去できないKT/Cノイズが減少される。そして、同時に一定レベル以上のフレーム速度が維持される。以下、図5a乃至図5b、図6a乃至図6cを介してダークランダムノイズを減少するためのLPD_HCGモードのマルチプルサンプリングに関する実施例を説明し、図7a乃至図7b、図8を介してKT/Cノイズを減少するためのSPD_LCGモードのマルチプルサンプリングに関する実施例を説明する。
【0061】
図5aは1H時間が維持されるLPD_HCGモードのマルチプルサンプリングの例を示す図であり、図5bは1H時間が増加するLPD_HCGモードのマルチプルサンプリングの例を示す図である。図5a及び図5bの場合、リセット区間RSTの比較動作回数及び信号区間SIGの比較動作回数がいずれもK回に増加する。
【0062】
図5aを参照すると、LPD_HCGモードのサンプリング回数は1回からK回に増加(1<K)し、サンプリングビット数はMビットからNビットに減少(M>N)する。LPD_HCGモードのサンプリング回数が増加することで発生する平均効果によってダークランダムノイズが減少する。しかし、サンプリング回数が1回からK回に増加することでLPD_HCGモードの所要時間が増加するが、残りのモード(LPD_LCG、SPD_HCG、SPD_LCG)のサンプリングビット数がMビットからNビットに減少することで図4のような1H時間が維持される。それによってノイズ減少効果と共にフレーム速度が維持される。
【0063】
一方、図5bを参照すると、図5aと同じくLPD_HCGモードのサンプリング回数は1回からK回に増加し、サンプリングビット数はMビットからNビットに減少する。しかし、図5aとは異なって、LPD_HCGモードの所要時間が増加しても残りのモード(LPD_LCG、SPD_HCG、SPD_LCG)のサンプリングビット数及びサンプリング回数がそのまま維持されることで、1H時間は図5aに比べ増加する。
【0064】
図5aの実施例と図5bの実施例を比較すると、LPD_HCGモードのサンプリング回数及びサンプリングビット数は同じであるため、ダークランダムノイズの減少効果は同じである。詳しくは、図5aの場合、図4のような1H時間を維持するために残りのモードのサンプリングビット数が減少することで、残りのモードで生成される信号の大きさが減少する。しかし、信号の大きさが減少してもLPD_HCGモードのサンプリング回数が増加することでノイズが減少する効果がより大きいため、結果的なSNRは図4に比べ改善される。その反面、図5bの場合、残りのモードのサンプリングビット数がそのまま維持されるため、残りのモードで生成される信号の大きさが減少せず、図5aに比べSNRの改善効果が大きい。しかし、1H時間が増加することで図5aに比べフレーム速度が減少する。
【0065】
図6aはサンプリング回数が1回でサンプリングビット数が12ビットであるLPD_HCGモードのリセット区間RST及び信号区間SIGの例を示し、図6bはサンプリング回数が4回でサンプリングビット数が12ビットであるLPD_HCGモードのリセット区間RST及び信号区間SIGの例を示し、そして図6cはサンプリング回数が4回でサンプリングビット数が10ビットであるLPD_HCGモードのリセット区間RST及び信号区間SIGの例を示す。図6a乃至図6cにおいて、比較動作が行われる区間はグレーのシェーディングで示されている。
【0066】
図6aは図4のマルチプルサンプリングが適用されていないLPD_HCGモードに対応する。図6aを参照すると、リセット区間RSTでリセット信号とランプ信号RAMPとの間の比較動作(12ビットカウント)が1回行われ、信号区間SIGでイメージ信号とランプ信号RAMPとの間の比較動作(12ビットカウント)が1回行われる。ここで、サンプリングビット数はそのまま12ビットに維持したままサンプリング回数のみ4回に増加させたら図6bに示した実施例のようになる。
【0067】
図6bを参照すると、リセット区間RSTでリセット信号とランプ信号RAMPとの間の比較動作(12ビットカウント)が4回行われ、信号区間SIGでイメージ信号とランプ信号RAMPとの間の比較動作(12ビットカウント)が4回行われる。サンプリング回数が増加することでダークランダムノイズが減少するが、LPD_HCGモード全体の所要時間が増加することでフレーム速度が過度に減少する恐れがある。よって、フレーム速度の減少を最小化するために、図5a及び図5bのようにLPD_HCGモードのサンプリング回数を増加させると共にサンプリングビット数を減少させる必要がある。ここで、サンプリングビット数を10ビットに減少させたら図6cに示した実施例のようになる。
【0068】
図6cは図5a及び図5bのマルチプルサンプリングが適用されたLPD_HCGモードに対応する。図6cを参照すると、リセット区間RSTでリセット信号とランプ信号RAMPとの間の比較動作(10ビットカウント)が4回行われ、信号区間SIGでイメージ信号とランプ信号RAMPとの間の比較動作(10ビットカウント)が4回行われる。仮に図6bに比べサンプリングビット数が減少することで生成される信号の大きさが減少し、それによってSNRの改善効果が減少するがその程度は微々たるものであり、LPD_HCGモード全体の所要時間が図6bに比べ減少してフレーム速度の減少が最小化される。なお、本開示はこれに限らず、LPD_HCGモードは10ビットカウントが4回行われる代わりに11ビットカウントが2回行われるように調節されてもよい。
【0069】
図7aは、1H時間が維持されるSPD_LCGモードのマルチプルサンプリングの例を示す図であり、図7bは、1H時間が増加するSPD_LCGモードのマルチプルサンプリングの例を示す図である。図5a及び図5bの実施例とは異なって、図7a及び図7bに示したSPD_LCGモードの場合、信号区間SIGの比較動作回数は1回に維持され、リセット区間RSTの比較動作回数のみK回に増加する。
【0070】
図7aを参照すると、SPD_LCGモードの信号区間SIGのサンプリング回数及びサンプリングビット数はそれぞれ1回及びMビットに維持されるが、リセット区間RSTのサンプリング回数は1回からK回に増加(1<K)し、サンプリングビット数はMビットからNビットに減少(M>N)する。しかし、リセット区間RSTのサンプリング回数が1回からK回に増加することでSPD_LCGモードの所要時間が増加するが、残りのモード(LPD_HCG、LPD_LCG、SPD_HCG)のサンプリングビット数はMビットからNビットに減少することで図4のような1H時間が維持される。それによってフレーム速度が維持される。
【0071】
一方、図7bを参照すると、図7aと同じSPD_LCGモードのリセット区間RSTのサンプリング回数は1回からK回に増加し、サンプリングビット数はMビットからNビットに減少する。しかし、図7aとは異なって、SPD_LCGモードの所要時間が増加しても残りのモード(LPD_HCG、LPD_LCG、SPD_HCG)のサンプリングビット数及びサンプリング回数がそのまま維持されることで、1H時間は図7aに比べ増加する。
【0072】
なお、図7a及び図7bに示したSPD_LCGモードの場合、K回繰り返されるリセット区間RSTの各比較動作ごとにリセット制御信号RSを活性化してフローティング拡散領域をリセットする。図4を参照して説明したように、SPD_LCGモードは不完全CDSリードアウト方式に当たるためKT/Cノイズが完全に除去されないが、このような繰り返しのリセットを介してKT/Cノイズがランダムに生成され、K回繰り返すことで現れる平均効果によってKT/Cノイズが減少する効果が現れる。
【0073】
図5a及び図5bを参照して説明したことと類似して、図7aの実施例と図7bの実施例を比較すると、SPD_LCGモードのサンプリング回数及びサンプリングビット数は同じであるためKT/Cノイズの減少効果は同じである。図7aの場合は残りのモードのサンプリングビット数が減少するためSNRの改善効果が図7bに比べ小さいが、フレーム速度は維持されるのに対し、図7bの場合は図7aに比べSNRの改善効果は大きいが、1H時間が増加することでフレーム速度が減少する。
【0074】
図8は、サンプリング回数が1回でサンプリングビット数が12ビットであるSPD_LCGモードの信号区間SIGと、サンプリング回数が4回でサンプリングビット数が10ビットであるSPD_LCGモードのリセット区間RSTの例を示す図である。図8はマルチプルサンプリングが適用されたSPD_LCGモードに対応する。
【0075】
図8を参照すると、信号区間SIGでイメージ信号とランプ信号RAMPとの間の比較動作(例えば、12ビットカウント)が1回行われ、リセット区間RSTでリセット信号とランプ信号RAMPとの間の比較動作(例えば、10ビットカウント)が4回行われる。そして、上述したように、リセット区間RSTの各比較動作の前にリセット制御信号RSが活性化されてフローティング拡散領域(例えば、図3の第1フローティング拡散領域FD1)が繰り返しリセットされる。それによってサンプリングごとにKT/Cノイズがランダムに生成され、K回繰り返すことで平均効果によってKT/Cノイズが減少する。
【0076】
一方、図5a及び図7aのリードアウトモードを介して図4のような1H時間が維持されると説明したが、本開示はこれに限らず、図5a及び図7aのようなLPD_HCGモード及びSPD_LCGモードのサンプリングビット数及びサンプリング回数を調節することで1H時間を図4に比べ減少させてもよい。
【0077】
図9は、図2のデータバス150の構成の例を示す図である。図9を参照すると、データバス150は、複数のインバータと、複数のロジックゲートと、複数の書き込みメモリ151、152と、複数の読み込みメモリ153、154と、アドバンスドデータバス(Advanced Data Bus;ADBUS)155とを含む。図9の複数のロジックゲートはNANDゲートと示されているが、本開示はこれに限らず、データバス150は他の種類のロジックゲートを利用して具現化されてもよい。以下、図9と共に図2を参照して説明する。
【0078】
データバス150は、ADC回路140からデジタル信号DSを受信し、イネーブル信号生成器160から書き込みイネーブル信号WR_EN、書き込み選択信号WR_SEL、読み込みイネーブル信号RD_EN、及び読み込み選択信号RE_SELを受信する。例えば、デジタル信号DSは、ピクセルPX内でLPD_HCG、LPD_LCG、SPD_HCG、及びSPD_LCGモードの逐次動作によってリードアウトされたデータに対応する。また、マルチプルサンプリングが適用される場合、サンプリングごとに生成されるデジタル値は、カウンタのカウント動作によって累積されてデジタル信号DSとして出力され、データバス150に提供される。
【0079】
受信されたデジタル信号DSは、ハイレベルの書き込みイネーブル信号WR_ENに応答して複数の書き込みメモリ151、152のうち一つに保存される。複数の書き込みメモリ151、152のうちどの書き込みメモリに保存されるのかは、書き込み選択信号WR_SELによって決定される。例えば、書き込みイネーブル信号WR_ENがハイレベルで書き込み選択信号WR_SELがローレベルであれば、デジタル信号DSは書き込みメモリ151に保存され、書き込みイネーブル信号WR_ENがハイレベルで書き込み選択信号WR_SELがハイレベルであれば、デジタル信号DSは書き込みメモリ152に保存される。
【0080】
複数の読み込みメモリ153、154は、ハイレベルの読み込みイネーブル信号RD_ENに応答して対応する複数の書き込みメモリ151、152に保存されているデジタル信号DSを読み込む。複数の読み込みメモリ153、154のうちどの読み込みメモリが使用されるのかは読み込み選択信号RD_SELによって決定される。例えば、読み込みイネーブル信号RD_ENがハイレベルで読み込み選択信号RD_SELがローレベルであれば、読み込みメモリ153は書き込みメモリ151に保存されているデジタル信号DSを読み込み、読み込みイネーブル信号RD_ENがハイレベルで読み込み選択信号RD_SELがハイレベルであれば、読み込みメモリ154は書き込みメモリ152に保存されているデジタル信号DSを読み込む。
【0081】
複数の読み込みメモリ153、154にローディングされたデジタル信号DSはADBUS155に保存されるが、ADBUS155に保存されているデジタル信号DSは感知増幅器(図示せず)を介して増幅され、カラムデコーダ(図示せず)の制御の下でイメージデータIDATとして図1のイメージ信号プロセッサ16に提供される。
【0082】
図10aは、マルチプルサンプリングが適用されていない場合の図9のデータバス150の動作の例を示すタイミング図である。図10bはLPD_HCGモードに1H時間が維持されるマルチプルサンプリングが適用された際の図9のデータバス150の動作の例を示すタイミング図であり、図10cはLPD_HCGモードに1H時間が増加するマルチプルサンプリングが適用された際の図9のデータバス150の動作の例を示すタイミング図である。図10a乃至図10cにおいて、MEM1は図9の書き込みメモリ151または読み込みメモリ153に対応し、MEM2は図9の書き込みメモリ152または読み込みメモリ154に対応する。以下、図10a乃至図10cと共に図9を参照して説明する。
【0083】
図10aを参照すると、デジタル信号DSは、1H時間の間にLPD_HCG、LPD_LCG、SPD_HCG、及びSPD_LCGモードを介して逐次にリードアウトされたピクセルデータを含む。図10aはマルチプルサンプリングが適用されていない場合に当たるため、各モード別のサンプリングビット数は12ビットで、サンプリング回数は1回である。
【0084】
まず、LPD_HCGモードに対応するデータは、ハイレベルの書き込みイネーブル信号WR_EN及びローレベルの書き込み選択信号WR_SELに応答して書き込みメモリ151に保存され、LPD_LCGモードに対応するデータは、ハイレベルの書き込みイネーブル信号WR_EN及びハイレベルの書き込み選択信号WR_SELに応答して書き込みメモリ152に保存される。
【0085】
次に、読み込みメモリ153は、ハイレベルの読み込みイネーブル信号RD_EN及びローレベルの読み込み選択信号RE_SELに応答して書き込みメモリ151に保存されているLDP_HCGモードに対応するデータを読み込み、読み込みメモリ154は、ハイレベルの読み込みイネーブル信号RD_EN及びハイレベルの読み込み選択信号RE_SELに応答して書き込みメモリ152に保存されているLDP_LCGモードに対応するデータを読み込む。読み込みメモリ153、154が読み込んだデータはイメージデータIDATを出力するためにADBUS155に伝送される。
【0086】
読み込みメモリ153、154がそれぞれ書き込みメモリ151、152に保存されているLPDリードアウトデータを読み込んだ後、SPD_HCGモードに対応するデータとSPD_LCGモードに対応するデータが同じ方法で書き込みメモリ151、152に保存され、読み込みメモリ153、154によってADBUS155に伝送される。上述した過程は1H時間の間の動作を示しており、リードアウト動作ごとに繰り返される。
【0087】
図10bは図5aのように1H時間が維持される場合に対応し、図10cは図5bのように1H時間が増加する場合に対応する。図10b及び図10cにおいて、デジタル信号DSを書き込みメモリ151、152に保存し、読み込みメモリ153、154を介して読み込んでADBUS155に伝送する一連の動作は図10aを参照して説明したのと同じであるため、重複する説明は省略する。
【0088】
図10b及び図10cを参照すると、書き込みイネーブル信号WR_EN及び書き込み選択信号WR_SELのレベルがハイレベルに維持される区間及びローレベルに維持される区間の長さ(言い換えれば、書き込みメモリ151、152がデータを保存する時間の長さ)が変化したリードアウトモードのサンプリング回数及びサンプリングビット数に基づいて図10aに示したこととは異なるように調節される。例えば、図2のタイミングコントローラ170は、レジスタに保存されている各リードアウトモード別のサンプリング回数及びサンプリングビット数によってイネーブル信号生成器160の信号生成タイミングを制御する。このように異なるように調節された書き込みイネーブル信号WR_EN及び書き込み選択信号WR_SELによって保存されたデータは、2つの書き込みメモリ151、152に交互に保存されるため、一つのメモリのみ使用される場合に比べより長く保存される。
【0089】
つまり、書き込みメモリ及び読み込みメモリが2つずつ存在し、書き込み動作に関する書き込みイネーブル信号WR_EN及び書き込み選択信号WR_SELが調節されることで、各リードアウトモードのサンプリング回数及びサンプリングビット数が変化してもイメージデータIDATが生成される。仮に図10b及び図10cはLPD_HCGモードにマルチプルサンプリングが適用された実施例を示すが、SPD_LCGモードにマルチプルサンプリングが適用された場合もこれと類似した動作を介してイメージデータIDATが生成される。
【0090】
図11は、マルチプルサンプリングが適用されていない場合(b)とLPD_HCGモードにマルチプルサンプリングが適用された場合(a)のSNRを比較した結果を示し、図12は、マルチプルサンプリングが適用されていない場合(b)とSPD_LCGモードにマルチプルサンプリングが適用された場合(a)のSNRを比較した結果を示す。図11を参照すると、図5a乃至図5bを参照して説明したように、極低照度区間でダークランダムノイズが減少することでSNRが改善されたことを確認することができ、図12を参照すると、図7a乃至図7bを参照して説明したように、極高照度区間でKT/Cノイズが減少することでSNRが改善されたことを確認することができる。図11及び図12において、SNRが改善された区間はグレーのシェーディングで示されている。
【0091】
図13は、本開示の実施例による選択的マルチプルサンプリングを行うイメージセンサの動作方法の例を示すフローチャートである。以下、図13と共に図2及び図4を参照して説明する。
【0092】
ステップS110において、ADC回路140は、第1照度を有する第1区間で、ラージフォトダイオードLPDを利用してハイコンバージョンゲインによって生成されたピクセル信号(つまり、LPD_HCGモードによって生成されたピクセル信号)を第1サンプリングビットで第1サンプリング回数だけサンプリングする。ステップS120において、ADC回路140は、第1照度より明るい第2照度を有する第2区間で、ラージフォトダイオードLPDを利用してローコンバージョンゲインによって生成されたピクセル信号(つまり、LPD_LCGモードによって生成されたピクセル信号)を第2サンプリングビットで第2サンプリング回数だけサンプリングする。
【0093】
ステップS130において、ADC回路140は、第2照度より明るい第3照度を有する第3区間で、スモールフォトダイオードSPDを利用してハイコンバージョンゲインによって生成されたピクセル信号(つまり、SPD_HCGモードによって生成されたピクセル信号)を第3サンプリングビットで第3サンプリング回数だけサンプリングする。ステップS140において、ADC回路140は、第3照度より明るい第4照度を有する第4区間で、スモールフォトダイオードSPDを利用してローコンバージョンゲインによって生成されたピクセル信号(つまり、SPD_LCGモードによって生成されたピクセル信号)を第4サンプリングビットで第4サンプリング回数だけサンプリングする。
【0094】
基本的に、サンプリングビット数は12ビットで、サンプリング回数は1回である。図5a乃至図5b、図7a乃至図7bを参照して説明したように、ダークランダムノイズを除去するためにLPD_HCGモードにマルチプルサンプリングが適用され、KT/Cノイズを除去するためにSPD_LCGモードにマルチプルサンプリングが適用される。
【0095】
例えば、LPD_HCGモードにマルチプルサンプリングが適用されたら、LPD_HCGモードのサンプリングビット数は10ビットに減少し、サンプリング回数は4回に増加するが、残りのモードのサンプリングビット数は10ビットに減少する可能性もあり、12ビットに維持される可能性もある。SPD_LCGモードにマルチプルサンプリングが適用される場合もこれと類似しているが、SPD_LCGモードの場合は、リセット区間RSTのサンプリングビット数が減少しサンプリング回数が増加するが、信号区間SIGのサンプリングビット数及びサンプリング回数はそのまま維持される。
【0096】
次に、ステップS150において、ADC回路140はサンプリングされたピクセル信号に基づいてデジタル信号をデータバス150に出力するが、データバス150は、イネーブル信号生成回器160の制御の下でイメージデータIDATを図1のイメージ信号プロセッサ16に出力する。
【0097】
図14は、本開示の実施例によるイメージセンサを含む電子装置の例を示す図である。図14を参照すると、電子装置1000は、イメージセンサ1100と、アプリケーションプロセッサ1200と、ディスプレイ1300と、メモリ1400と、ストレージ1500と、ユーザインタフェース1600と、無線送受信部1700とを含む。図14のイメージセンサ1100は、図2のイメージセンサ100に対応し、図2のイメージセンサ100について上述した説明と重複する説明は省略する。
【0098】
アプリケーションプロセッサ1200は、電子装置1000の全般的な動作を制御し、応用プログラム、運営体制などを駆動するシステム・オン・チップ(SoC)で提供される。アプリケーションプロセッサ1200は、イメージセンサ1100からイメージデータを受信し、受信したイメージデータに対してイメージ処理を行う。実施例によって、アプリケーションプロセッサ1200は受信したイメージデータ及び/または処理されたイメージデータをメモリ1400またはストレージ1500に保存する。また、本開示の実施例によるアプリケーションプロセッサ1200は、イメージセンサ1100のタイミングコントローラの内部のレジスタの値を設定することで、ピクセルのリードアウトモード別(LPD_HCG、LPD_LCG、SPD_HCG、SPD_LCG)にサンプリング回数及びサンプリングビット数を調節する。
【0099】
メモリ1400は、アプリケーションプロセッサ1200が処理または実行するプログラム及び/またはデータを保存する。ストレージ1500はNANDフラッシュ、抵抗性メモリなどの非揮発性メモリ装置で具現化されるが、例えば、ストレージ1500はメモリカード(MMC、eMMC、SD、micro SD)などで提供される。ストレージ1500は、アプリケーションプロセッサ1200のイメージ処理動作を制御する実行アルゴリズムに対するデータ及び/またはプログラムを保存し、イメージ処理動作が行われる際にデータ及び/またはプログラムがメモリ1400にローディングされる。ユーザインタフェース1600は、キーボード、ボタンキーパネル、タッチパネル、指紋センサ、マイクなどユーザ入力を受信する多様な装置で具現化される。ユーザインタフェース1600はユーザ入力を受信し、受信されたユーザ入力に対応する信号をアプリケーションプロセッサ1200に提供する。無線送受信部1700は、モデム1710と、トランシーバ1720と、アンテナ1730とを含む。
【0100】
上述した内容は本開示を実施するための具体的な実施例である。本開示は上述した実施例だけでなく、単純に設計変更されるか容易に変更し得る実施例も含む。また、本開示には実施例を利用して容易に変形し実施し得る技術も含まれる。よって、本開示の範囲は上述した実施例に限って決められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、本発明の特許請求の範囲と均等なものによって決められるべきである。
【符号の説明】
【0101】
110:ピクセルアレイ
120:ロードライバ
130:ランプ信号生成器
140:ADC回路
150:データバス
160:イネーブル信号生成器
170:タイミングコントローラ
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図11
図12
図13
図14