(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024021082
(43)【公開日】2024-02-15
(54)【発明の名称】サーバの制御方法、サーバ、およびサーバの制御プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/90 20190101AFI20240207BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240207BHJP
G06F 16/907 20190101ALI20240207BHJP
【FI】
G06F16/90
G06Q50/10
G06F16/907
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023198232
(22)【出願日】2023-11-22
(62)【分割の表示】P 2022056576の分割
【原出願日】2017-11-07
(71)【出願人】
【識別番号】500175565
【氏名又は名称】株式会社ぐるなび
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100122116
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 浩二
(74)【代理人】
【識別番号】100207778
【弁理士】
【氏名又は名称】阿形 直起
(72)【発明者】
【氏名】久保 征一郎
(57)【要約】
【課題】ユーザを適切に空き状態の店舗に誘導するように、情報提供システムを制御すること。
【解決手段】複数の店舗ごとに店舗が空き状態であるか否かを示す状態情報を関連付けた店舗状態テーブルが記憶される記憶部およびユーザ端末と接続可能なサーバを、各店舗を特定する店舗特定情報を含み、各店舗が空き状態であることを通知する空き状態通知信号を受信し、空き状態通知信号を受信すると、店舗特定情報により特定される店舗の状態情報を所定時間空き状態に設定し、ユーザ端末から検索要求を受信すると、空き状態に設定された店舗を抽出し、該ユーザ端末に送信することを含み、設定において、一定期間内に、各店舗にかかる空き状態通知信号を受信した回数が上限数を超えない、または、各店舗の状態情報が空き状態に設定された時間の合計が上限時間を超えない場合に限り、状態情報を所定時間空き状態に設定する、よう制御する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部およびユーザ端末と接続可能なサーバの制御方法であって、
前記記憶部には、複数の店舗ごとに、各店舗と店舗の空き状態を示す状態情報と空き状態に設定されている前記状態情報が空き状態でなくなるまでの時間を示す空き時間とを関連付けた店舗状態テーブルが記憶され、
前記サーバが、
前記各店舗を特定する店舗特定情報を含み、かつ、各店舗の空き状態を通知する空き状態通知信号を受信し、
前記空き状態通知信号が受信された店舗に関連付けられた前記状態情報を所定時間空き状態に設定し、
ユーザ端末から空き状態の店舗の検索要求を受信すると、前記複数の店舗のうち関連付けられた前記空き時間が現在時刻を含む店舗を空き状態の店舗とするとともに前記空き時間が現在時刻を含まない店舗を空き状態でない店舗とし、前記複数の店舗から前記空き状態の店舗を抽出し、該ユーザ端末に送信する、ことを含み、
前記サーバは、
前記空き状態通知信号の受信において、前記空き状態通知信号と、前記空き状態通知信号を受信した前記店舗の前記状態情報の設定をキャンセルする要求を通知するキャンセル通知信号とをそれぞれ複数回受信し、
前記空き状態の設定において、前記空き状態通知信号を受信してから当該空き状態通知信号に基づき設定される空き状態をキャンセルする前記キャンセル通知信号を受信するまでの平均時間を、当該店舗にかかる前記所定時間に設定する、サーバの制御方法。
【請求項2】
記憶部およびユーザ端末と接続可能なサーバの制御方法であって、
前記記憶部には、複数の店舗ごとに、各店舗と店舗の空き状態を示す状態情報と空き状態に設定されている前記状態情報が空き状態でなくなるまでの時間を示す空き時間とを関連付けた店舗状態テーブルが記憶され、
前記サーバが、
前記各店舗を特定する店舗特定情報を含み、かつ、各店舗の空き状態を通知する空き状態通知信号を受信し、
前記空き状態通知信号が受信された店舗に関連付けられた前記状態情報を所定時間空き状態に設定し、
ユーザ端末から空き状態の店舗の検索要求を受信すると、前記複数の店舗のうち関連付けられた前記空き時間が現在時刻を含む店舗を空き状態の店舗とするとともに前記空き時間が現在時刻を含まない店舗を空き状態でない店舗とし、前記複数の店舗から前記空き状態の店舗を抽出し、該ユーザ端末に送信する、ことを含み、
前記サーバは、前記空き状態の設定において、特定の店舗の前記空き状態通知信号を所定期間に受信した回数が多いほど前記特定の店舗にかかる前記所定時間を短くする、
ことを含むサーバの制御方法。
【請求項3】
前記設定において、一定期間内に前記各店舗を特定する店舗特定情報を含む前記空き状態通知信号を受信した回数が上限数を超えない場合、または、一定期間内に前記各店舗の前記状態情報が設定された時間の合計が上限時間を超えない場合に限り、前記状態情報を前記所定時間空き状態に設定する、
請求項1または2に記載の制御方法。
【請求項4】
前記送信において、抽出された複数の前記店舗を一覧表示する店舗一覧を表示させるための一覧情報を前記ユーザ端末に送信し、
設定された前記空き時間に応じて前記抽出された複数の店舗が前記店舗一覧の中で表示される順序を決定する、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の制御方法。
【請求項5】
記憶部およびユーザ端末と接続可能なサーバであって、
前記記憶部には、複数の店舗ごとに、各店舗と店舗の空き状態を示す状態情報と空き状態に設定されている前記状態情報が空き状態でなくなるまでの時間を示す空き時間とを関連付けた店舗状態テーブルが記憶され、
前記各店舗を特定する店舗特定情報を含み、かつ、各店舗の空き状態を通知する空き状態通知信号を受信する通知受信部と、
前記空き状態通知信号が受信された店舗に関連付けられた前記状態情報を所定時間空き状態に設定する状態設定部と、
ユーザ端末から空き状態の店舗の検索要求を受信する検索受信部と、
前記複数の店舗のうち関連付けられた前記空き時間が現在時刻を含む店舗を空き状態の店舗とするとともに前記空き時間が現在時刻を含まない店舗を空き状態でない店舗とし、前記複数の店舗から前記空き状態の店舗を抽出し、該ユーザ端末に送信する抽出送信部と、を備え、
前記通知受信部は、前記空き状態通知信号と、前記空き状態通知信号を受信した前記店舗の前記状態情報の設定をキャンセルする要求を通知するキャンセル通知信号とをそれぞれ受信し、
前記状態設定部は、前記空き状態通知信号を受信してから当該空き状態通知信号に基づき設定される空き状態をキャンセルする前記キャンセル通知信号を受信するまでの平均時間を、当該店舗にかかる前記所定時間に設定する、サーバ。
【請求項6】
記憶部およびユーザ端末と接続可能なサーバであって、
前記記憶部には、複数の店舗ごとに、各店舗と店舗の空き状態を示す状態情報と空き状態に設定されている前記状態情報が空き状態でなくなるまでの時間を示す空き時間とを関連付けた店舗状態テーブルが記憶され、
前記各店舗を特定する店舗特定情報を含み、かつ、各店舗の空き状態を通知する空き状態通知信号を受信する通知受信部と、
前記空き状態通知信号が受信された店舗に関連付けられた前記状態情報を所定時間空き状態に設定する状態設定部と、
ユーザ端末から空き状態の店舗の検索要求を受信する検索受信部と、
前記複数の店舗のうち関連付けられた前記空き時間が現在時刻を含む店舗を空き状態の店舗とするとともに前記空き時間が現在時刻を含まない店舗を空き状態でない店舗とし、前記複数の店舗から前記空き状態の店舗を抽出し、該ユーザ端末に送信する抽出送信部と、を備え、
前記状態設定部は、特定の店舗の前記空き状態通知信号を所定期間に受信した回数が多いほど前記特定の店舗にかかる前記所定時間を短くする、サーバ。
【請求項7】
記憶部およびユーザ端末と接続可能なサーバの制御プログラムであって、
前記記憶部には、複数の店舗ごとに、各店舗と店舗の空き状態を示す状態情報と空き状態に設定されている前記状態情報が空き状態でなくなるまでの時間を示す空き時間とを関連付けた店舗状態テーブルが記憶され、
前記サーバに、
前記各店舗を特定する店舗特定情報を含み、かつ、各店舗の空き状態を通知する空き状態通知信号を受信し、
前記空き状態通知信号が受信された店舗に関連付けられた前記状態情報を所定時間空き状態に設定し、
ユーザ端末から空き状態の店舗の検索要求を受信し、
前記複数の店舗のうち関連付けられた前記空き時間が現在時刻を含む店舗を空き状態の店舗とするとともに前記空き時間が現在時刻を含まない店舗を空き状態でない店舗とし、前記複数の店舗から前記空き状態の店舗を抽出し、該ユーザ端末に送信する、ことを実行させ、
さらに、
前記空き状態通知信号の受信において、前記空き状態通知信号と、前記空き状態通知信号を受信した前記店舗の前記状態情報の設定をキャンセルする要求を通知するキャンセル通知信号とをそれぞれ複数回受信し、
前記空き状態の設定において、前記空き状態通知信号を受信してから当該空き状態通知信号に基づき設定される空き状態をキャンセルする前記キャンセル通知信号を受信するまでの平均時間を、当該店舗にかかる前記所定時間に設定する、ことを実行させる制御プログラム。
【請求項8】
記憶部およびユーザ端末と接続可能なサーバの制御プログラムであって、
前記記憶部には、複数の店舗ごとに、各店舗と店舗の空き状態を示す状態情報と空き状態に設定されている前記状態情報が空き状態でなくなるまでの時間を示す空き時間とを関連付けた店舗状態テーブルが記憶され、
前記サーバに、
前記各店舗を特定する店舗特定情報を含み、かつ、各店舗の空き状態を通知する空き状態通知信号を受信し、
前記空き状態通知信号が受信された店舗に関連付けられた前記状態情報を所定時間空き状態に設定し、
ユーザ端末から空き状態の店舗の検索要求を受信し、
前記複数の店舗のうち関連付けられた前記空き時間が現在時刻を含む店舗を空き状態の店舗とするとともに前記空き時間が現在時刻を含まない店舗を空き状態でない店舗とし、前記複数の店舗から前記空き状態の店舗を抽出し、該ユーザ端末に送信する、ことを実行させ、
さらに、前記空き状態の設定において、特定の店舗の前記空き状態通知信号を所定期間に受信した回数が多いほど前記特定の店舗にかかる前記所定時間を短くする、ことをさらに実行させる制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記憶部およびユーザ端末と接続可能なサーバの制御方法、サーバ、およびサーバの制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の店舗の空き状態をサーバが保持し、ユーザからの検索要求に応じて現在空き状態にかる店舗の情報をユーザに提供する情報提供システムが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、店舗で入力される空き情報に基づき検索を行い、空きを有する店舗に予約を入れることが記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、店舗端末により登録される空き情報に基づき検索を行う際、利用人数が空き数を上回る度合いが基準値以下の店舗も利用可能として扱うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第01/063474号
【特許文献2】特開2014-071703号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
情報提供システムにおいて、店舗側からの通知に基づいて店舗の空き情報が決定される場合、仮に現時点で空席がない状態であっても所定時間後には空席があることが予測される場合には、空き状態であると通知される可能性がある。
【0007】
しかし、その場合、予測に反して店舗が空き状態にならず、空き情報に従って店舗を訪れたユーザが入店できない状況が生じ得る。すなわち、情報提供システムの運営者はユーザを空き状態の店舗に適切に誘導することができない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明にかかるサーバの第1の制御方法は、
記憶部およびユーザ端末と接続可能なサーバの制御方法であって、
前記記憶部には、複数の店舗ごとに、各店舗と店舗が空き状態であるか否かを示す状態情報とを関連付けた店舗状態テーブルが記憶され、
前記サーバが、
前記各店舗を特定する店舗特定情報を含み、かつ、各店舗が空き状態であることを通知する空き状態通知信号を受信し、
前記空き状態通知信号を受信すると、前記店舗特定情報により特定される店舗の前記状態情報を所定時間空き状態に設定し、
ユーザ端末から検索要求を受信すると、前記状態情報が空き状態に設定された店舗を抽出し、該ユーザ端末に送信することを含み、
前記設定において、一定期間内に、前記各店舗を特定する店舗特定情報を含む前記空き状態通知信号を受信した回数が上限数を超えない場合に限り、前記状態情報を所定時間空き状態に設定する、
ことを特徴とする。
【0009】
本発明にかかるサーバの第2の制御方法は、
記憶部およびユーザ端末と接続可能なサーバの制御方法であって、
前記記憶部には、複数の店舗ごとに、各店舗と店舗が空き状態であるか否かを示す状態情報とを関連付けた店舗状態テーブルが記憶され、
前記サーバが、
前記各店舗を特定する店舗特定情報を含み、かつ、各店舗が空き状態であることを通知する空き状態通知信号を受信し、
前記空き状態通知信号を受信すると、前記店舗特定情報により特定される店舗の前記状態情報を所定時間空き状態に設定し、
ユーザ端末から検索要求を受信すると、前記状態情報が空き状態に設定された店舗を抽出し、該ユーザ端末に送信することを含み、
前記設定において、一定期間内に、前記各店舗の前記状態情報が空き状態に設定された時間の合計が上限時間を超えない場合に限り、前記状態情報を所定時間空き状態に設定する、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の制御方法によると、ユーザを適切に空き状態の店舗に誘導するように、情報提供システムを制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の第1実施形態にかかるサーバを含む情報提供システムの概要を示す模式図である。
【
図2】サーバのハードウェア構成を示す模式図である。
【
図3】ユーザ端末のハードウェア構成を示す模式図である。
【
図5】記憶部に記憶される店舗状態テーブルの例を示す図である。
【
図6】空き状態通知に基づく状態情報の設定の例を示す図である。
【
図7】空き状態通知に基づく状態情報の設定の異なる例を示す図である。
【
図8】空き状態通知に基づく状態情報の設定の異なる例を示す図である。
【
図9】空き状態通知およびキャンセル通知に基づく状態情報の設定の例を示す図である。
【
図10】ユーザ端末に表示される検索要求画面の例を示す模式図である。
【
図11】ユーザ端末に表示される検索結果画面の例を示す模式図である。
【
図12】地理的範囲に基づく検索要求および空き状態設定の例を説明する図である。
【
図13】特定の地理的範囲に対応する店舗における空き状態通知信号およびキャンセル通知信号に基づく空き状態設定の例を説明する図である。
【
図14】店舗一覧における順位付けの例を説明する図である。
【
図15】本発明の第2実施形態にかかるサーバを含む情報提供システムの概要を示す模式図である。
【
図16】サーバのハードウェア構成を示す模式図である。
【
図17】本発明の第2実施形態にかかる記憶部に記憶される店舗状態テーブルの例を示す図である。
【
図18】本発明の第2実施形態にかかる空き状態通知に基づく状態情報の設定の例を示す図である。
【
図19】本発明の第2実施形態にかかる空き状態通知に基づく状態情報の設定の異なる例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されないことを理解されたい。
【0013】
まず、
図1から
図14を参照して、本発明の第1実施形態にかかるサーバを含む情報提供システムにつき説明する。
図1は、本発明の第1実施形態にかかるサーバを含む情報提供システムの概要を示す模式図である。情報提供システム1において、サーバ2は、記憶部3と接続され、ユーザ端末4とネットワーク5を介して接続される。また、サーバ2は、店舗6、6′に設置されたスイッチ7、7′とネットワーク5を介して接続される。
【0014】
店舗6(店舗A)のスイッチ7および店舗6′(店舗B)のスイッチ7′が操作されると、空き状態であることを通知する通知信号がサーバ2に送信される。本発明の第1実施形態にかかるサーバを含む情報提供システムにおいて、サーバ2は、一定期間内にサーバ2が受信した空き状態であることを通知する通知信号の数に基づいて、残回数が2である店舗6(店舗A)を空き状態に設定し、残回数が0である店舗6′(店舗B)を空き状態に設定しない。
【0015】
ユーザ端末4は、検索要求画面410に示す内容でサーバ2に空き状態の店舗の検索を要求し、サーバ2の応答に基づいて検索結果画面420を表示する。検索結果画面420には、空き状態に設定された店舗6(店舗A)が含まれ、空き状態に設定されなかった店舗6′(店舗B)は含まれない。サーバ2およびユーザ端末4の構成については、
図2および
図3を参照して後述する。また、検索要求画面410および検索結果画面420については、
図10および
図11を参照して後述する。
【0016】
記憶部3は、書き込んだデータを読み出すことが可能な装置である。記憶部3は、例えばハードディスクドライブやフラッシュメモリといった不揮発性記憶デバイスにより構成される。記憶部3は、不揮発性記憶デバイスに加えて、不揮発性記憶デバイスを制御する記憶部制御手段を備えてもよい。記憶部制御手段は、例えばプロセッサ、メモリ、入出力インタフェース、通信インタフェース等を備えたコンピュータにおいて、所定のプログラムをプロセッサで実行することにより構成可能である。また、記憶部3は、サーバ2と一体に構成されてもよい。
【0017】
本発明の実施形態において、記憶部3には、複数の店舗ごとに、各店舗と店舗が空き状態であるか否かを示す状態情報とを関連付けた店舗状態テーブルが記憶される。店舗状態テーブルについては、
図5を参照して後述する。
【0018】
ネットワーク5は、サーバ2とユーザ端末4とを通信可能に接続する。ネットワーク5は、例えばTCP/IPによる通信が行われるインターネットであり、ネットワーク5により通信する機器は、有線または無線によって接続される。無線による接続は、例えばIEEE802.11acなどの無線LAN接続であってよく、また、4G回線などの無線WAN接続であってよい。
【0019】
店舗6は、訪問する顧客を定員に達するまで受け入れてサービスを提供可能な施設であり、例えば飲食サービスを提供するレストランであってよい。店舗6は、ネットワーク5に接続されてサーバ2と通信可能な店舗端末(図示せず)を備えてもよい。
【0020】
スイッチ7が操作されると、各店舗6を特定する店舗特定情報を含み、その店舗6の状態を通知する通知信号がサーバ2に送信される。スイッチ7は、ユーザの操作に応じて所定の信号を出力する機器である。スイッチ7は、ユーザの操作を識別する入力部とネットワーク5に直接接続可能な接続部とを備えた機器であってよい。また、接続部は、店舗に設置されたパーソナルコンピュータなどの店舗端末に接続するUSB(登録商標)などの機器接続インタフェースであってもよい。さらに、スイッチ7は、ネットワーク5に接続されたパーソナルコンピュータやスマートフォンなどの情報処理装置を、所定のソフトウェアの実行により、画面に表示されたGUI部品に対する所定の操作などの入力に応じて所定の信号を出力するよう動作させることによっても構成可能である。スイッチ7に対する操作は、例えば押しボタンスイッチに対する押下、タッチパネルの所定領域に対するタップ、カメラに対するジェスチャなど、スイッチ7の備える入力部が識別可能な動作であればよい。通知信号は、ネットワーク5に接続されたスイッチ7から送信されてもよく、スイッチ7が接続された店舗端末から送信されてもよい。
【0021】
通知信号に含まれる各店舗の店舗特定情報は、店舗6ごとに一意の店舗識別子であってよい。また、店舗識別情報は、スイッチ7ごとに一意のスイッチ識別子であってもよい。例えば記憶部3に記憶される、スイッチ識別子と店舗識別子とを対応づけて記憶するスイッチ店舗テーブルを参照することにより、スイッチ識別子に基づいて店舗識別子を特定することができる。このように、スイッチ7を操作することによって各店舗にかかる通知信号が送信される。
【0022】
スイッチ7が操作されると、店舗6が空き状態であることを通知する通知信号(以下、「空き状態通知信号」ともいう)が送信される。また、スイッチ7が操作されると、空き状態通知信号をキャンセルする通知信号(以下、「キャンセル通知信号」という)が送信されてもよい。キャンセル通知信号が送信されるためのスイッチ7の操作は、空き状態通知信号が送信されるためのスイッチ7の操作と異なっていると好適である。具体的には、通知信号が送信されるためのスイッチ7の操作が押しボタンスイッチの押下である場合、モード切り替えボタンとの同時押し、長押し、ダブルクリックなどの操作に応じてキャンセル通知信号が送信されるようにしてよい。
【0023】
また、空き状態通知信号を送信するためのスイッチ7と別に、キャンセル通知信号を送信するためのスイッチを設けてもよい。また、情報処理装置で所定のソフトウェアを実行することによりスイッチ7を構成する場合、空き状態通知信号を送信するためのGUI部品と異なるGUI部品が操作されたときに、キャンセル通知信号を送信するようにしてよい。キャンセル通知信号を送信するためのスイッチを設ける場合、空き状態通知信号とキャンセル通知信号とがそれぞれ異なる状態情報(例えば、一方が真で他方が偽)を有するようにして、これらを識別することができる。また、空き状態通知信号を通知するスイッチ7と別に、キャンセル通知信号を通知するスイッチを設ける場合、スイッチ識別子に基づいて通知信号が空き情報通知信号であるかキャンセル通知信号であるかを識別してもよい。
【0024】
図2は、サーバ2のハードウェア構成を示す模式図である。
図2を参照すると、サーバ2は、プロセッサ21と、メインメモリ22と、ストレージ23と、通信インタフェース24とを備える。サーバ2は、ストレージ23に保存されたプログラムをメインメモリ22に展開してプロセッサ21が実行し、通信インタフェース24を制御することにより、種々の処理を実行する。
【0025】
プロセッサ21は、例えばCPUにより構成される。メインメモリ22は、例えばDRAMなどの揮発性記憶デバイスにより構成される。ストレージ23は、例えばハードディスクドライブやフラッシュメモリといった不揮発性記憶デバイスにより構成される。通信インタフェース24は、例えばUSBインタフェースやLANインタフェースであり、外部機器との接続を提供する。
【0026】
図3は、ユーザ端末4のハードウェア構成を示す模式図である。
図3を参照すると、ユーザ端末4は、プロセッサ41と、メインメモリ42と、ストレージ43と、通信インタフェース44と、入力インタフェース45と、ディスプレイ46とを備える。ユーザ端末4は、ストレージ43に保存されたプログラムをメインメモリ42に展開してプロセッサ41が実行し、通信インタフェース44および入力インタフェース45を制御することにより種々の処理を実行し、処理結果をディスプレイ46に表示する。
【0027】
プロセッサ41は、例えばCPUにより構成される。メインメモリ42は、例えばDRAMなどの揮発性記憶デバイスにより構成される。ストレージ43は、例えばハードディスクドライブやフラッシュメモリといった不揮発性記憶デバイスにより構成される。通信インタフェース44は、例えばLANインタフェースやWANインタフェースであり、外部機器との接続を提供する。入力インタフェース45は、例えばディスプレイ46に重畳して配置されたタッチパネルであり、ユーザの操作を受け付ける。ディスプレイ46は、例えば液晶ディスプレイパネルであり、プロセッサ41の処理結果をユーザが視認可能に表示する。
【0028】
ユーザ端末4は、具体的には、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末などにより構成可能であるが、これに限定されるものではない。例えば、ユーザの身体に埋め込まれたチップをユーザの身体と作用させることで、ユーザ端末として動作させることができる。
【0029】
次に、
図4を参照してサーバ2の機能を説明する。
図4は、サーバ2の機能ブロック図である。
図4を参照すると、サーバ2は、通知受信部201と、状態設定部202と、検索受信部203と、抽出送信部204とを機能ブロックとして備える。
【0030】
通知受信部201は、各店舗を特定する店舗特定情報を含み、かつ、各店舗が空き状態であることを通知する空き状態通知信号を受信する。通知受信部201は、所定のプログラムの実行によってプロセッサ21を動作させ、通信インタフェース24を制御することにより構成可能である。
【0031】
状態設定部202は、空き状態通知信号を受信すると、店舗特定情報により特定される店舗の状態情報を所定時間空き状態に設定する。
【0032】
状態設定部202は、さらに、一定期間内に、各店舗にかかる通知信号を受信した回数が上限数を超えない場合に限り、状態情報を所定時間空き状態に設定する。つまり、各店舗にかかる通知信号を一定期間内に受信した回数が上限値を超えると、その一定期間内にその店舗にかかる通知信号を受信しても、その店舗の状態情報は空き状態に設定されない。
【0033】
状態設定部202がこのように動作することにより、空き状態を通知する回数が店舗ごとに制限される。
【0034】
状態設定部202は、所定のプログラムの実行によってプロセッサ21を動作させ、通信インタフェース24を制御することにより構成可能である。
【0035】
検索受信部203は、ユーザ端末4から検索要求を受信する。検索受信部203は、所定のプログラムの実行によってプロセッサ21を動作させ、通信インタフェース24を制御することにより構成可能である。
【0036】
抽出送信部204は、状態情報が空き状態に設定された店舗を抽出し、ユーザ端末4に送信する。抽出送信部204は、所定のプログラムの実行によってプロセッサ21を動作させ、通信インタフェース24を制御することにより構成可能である。
【0037】
なお、上述のハードウェア構成を採用することで、複数の店舗からの状態情報を一元的にサーバ2に集めることができ、効率的な情報処理が可能になる。
【0038】
次に、
図5を参照して、記憶部3に記憶される店舗状態テーブルについて説明する。
図5は、記憶部3に記憶される店舗状態テーブルの例を示す図である。
図5に示すように、店舗状態テーブルにおいては、複数の店舗ごとに、各店舗の識別子と店舗が空き状態であるか否かを示す状態情報とが関連付けられている。
【0039】
具体的には、
図5において、店舗Aについて、識別子「1111」と状態情報「空き状態」とが関連付けられ、店舗Bについて、識別子「2222」と状態情報「」とが関連付けられ、店舗Cについて、識別子「3333」と状態情報「空き状態」とが関連付けられている。
【0040】
識別子は、通知信号により状態情報が通知される店舗を一意に特定するための情報である。受信した通知信号に含まれる識別子により、サーバ2はその通知信号がどの店舗の状態情報を通知するものかを識別することができる。
【0041】
状態情報は、店舗が空き状態であるか否かを示す情報である。
図5の例では、空き状態である店舗の状態情報に「空き状態」という文字列が記憶され、空き状態でない店舗の状態情報が空白となっている。しかし、状態情報に記憶される情報はこれに限られず、例えば空き状態である店舗の状態情報に「真」、空き状態でない店舗の状態情報に「偽」の論理値が記憶されるなど、空き状態である店舗と空き状態でない店舗とが識別可能であれば足りる。本明細書において、ある店舗の状態情報を空き状態であることを示す状態にすることを、「空き状態に設定する」という。空き状態の設定については、
図6-8を参照して別途詳細に説明する。
【0042】
また、店舗状態テーブルにおいては、
図5に示すように、店舗Aについて、所在地「地域P」、空き時間「30分」、残回数「2」が、店舗Bについて、所在地「地域P」、空き時間「」、残回数「0」が、店舗Cについて、所在地「地域P」、空き時間「15分」、残回数「1」が、関連付けられてもよい。
【0043】
所在地とは、店舗の位置を示す情報である。
図5に例示するように店舗の位置を含む地理的範囲を特定するものであってもよく、緯度および経度などにより店舗の位置を特定する位置情報であってもよい。
【0044】
空き時間とは、現在空き状態に設定されている店舗が空き状態でなくなるまでの時間を示す情報である。
図5に例示するように、空き状態でなくなるまでの時間が空き時間として記憶されてよく、また、空き情報でなくなる時刻(例えば「20:30」)が空き時間として記憶されてもよい。
【0045】
また、空き店舗でない店舗の空き時間は、
図5の例では空白となっているが、前回空き状態であったときの空き時間(例えば「19:00」)が記憶されていてもよい。
【0046】
残回数とは、各店舗の状態情報を空き状態に設定可能な残り回数である。残回数は、各店舗にかかる通知信号を受信したときに状態情報が空き状態に設定される回数の上限を示す上限値(例えば3回)から、別途記憶される一定期間(例えば12時間)内にある店舗にかかる通知信号を受信した回数を減じることにより求めることができる。
図5の例では、残回数として、上限値から通知信号の受信回数を減じた差が記憶されているが、一定期間内に通知信号を受信した回数を残回数として記憶し、必要に応じて上限値から減じるようにしてもよい。
【0047】
図6は、空き状態通知に基づく状態情報の設定の例を示す図である。
図6(a)は、サーバ2が店舗Aにかかる通知信号を受信した状態を示している。サーバ2は、現在に至る一定期間(例えば12時間)内に、店舗Aにかかる通知信号を受信していない。通知信号を受信した回数が上限数(例えば3)を超えないので、サーバ2は、店舗Aの状態情報を所定時間(例えば30分)空き状態に設定するとともに、店舗Aの残り回数を1減ずる。
【0048】
図6(b)は、サーバ2が店舗Bにかかる通知信号を受信した状態を示している。サーバ2は、現在に至る一定期間内に、店舗Bにかかる通知信号を3回受信している。今回の4回目の受信は、この例における上限数3を超えているため、サーバ2は店舗Aの状態情報を空き状態に設定しない。
【0049】
図7は、空き状態通知に基づく状態情報の設定の異なる例を示す図であり、サーバ2は、各店舗の状態情報を空き状態に設定可能な残り回数に応じて、空き状態に設定する所定時間を変更する。
【0050】
図7(a)は、サーバ2が店舗Aにかかる通知信号を受信した状態を示している。サーバ2は、現在に至る一定期間内に、店舗Aにかかる通知信号を受信しておらず、この例における上限数3を超えていないため、店舗Aの状態情報を所定時間空き状態に設定する。今回の通知信号の受信により、空き状態に設定可能な残り回数は、3から1減少して2となる。
【0051】
図7(b)は、サーバ2が店舗Bにかかる通知信号を受信した状態を示している。サーバ2は、現在に至る一定期間内に、店舗Bにかかる通知信号を2回受信しており、この例において上限数が3であるため、残り回数は1である。今回の3回目の受信は、この例における上限数3を超えていないため、サーバ2は店舗Bの状態情報を空き状態に設定する。今回の通知信号の受信により、空き状態に設定可能な残り回数は、1から1減少して0となる。
【0052】
図7の例で、店舗Aの空き状態に設定可能な残り回数は2であり、店舗Bの残り回数は0である。サーバ2は、この残り回数に応じて、空き状態に設定する所定時間を変更してよい。
図7の例では、残り回数が2回の店舗Aは30分間空き状態に設定され、残り回数が0回の店舗Bは45分間空き状態に設定される。残り回数に応じた所定時間の変更はこれに限らず、例えば残り回数2回の店舗Aを45分空き状態に設定し、残り回数0回の店舗Bを30分空き状態に設定してもよい。
【0053】
図8は、空き状態通知に基づく状態情報の設定の異なる例を示す図であり、サーバ2は、通知信号を受信した時間帯に応じて、空き状態に設定する所定時間を変更する。
【0054】
図8は、サーバ2が店舗Aにかかる空き状態通知信号を受信した状態を示している。サーバ2は、18:00と20:00に店舗Aにかかる通知信号を受信する。この例では、17:00-19:00の時間帯に通知信号を受信した場合、その店舗を45分間空き状態に設定するようになっており、18:00に受信した通知信号に対して45分間空き状態に設定され、20:00に受信した通知信号に対して30分間空き状態に設定される。このように、サーバ2は、所定の時間帯に受信した通知信号に対し、空き状態に設定する所定時間を、他の時間帯に受信した通知信号に対して空き状態に設定する所定時間よりも長く、または短くする。
【0055】
図9は、空き状態通知およびキャンセル通知に基づく状態情報の設定の例を示す図である。
【0056】
図9(a)は、サーバ2が店舗Aにかかる空き状態通知信号とキャンセル通知信号とを受信した後に、店舗Aにかかる空き状態通知信号を受信した状態を示している。このとき、サーバ2は、後に受信した空き状態通知信号に基づき空き状態に設定する所定時間を、キャンセル通知信号の前の空き状態通知信号に基づき空き状態に設定する所定時間から変更する。
図9(a)の例では、サーバ2は、サーバ2は、後に受信した空き状態通知信号に基づき空き状態に設定する時間を、キャンセル通知信号の前の空き状態通知信号に基づき空き状態に設定する時間である30分より短い15分に設定している。
【0057】
図9(b)は、サーバ2が店舗Aにかかる空き状態通知信号とキャンセル通知信号とをそれぞれ複数回受信した後に、店舗Aにかかる空き状態通知信号を受信した状態を示している。このとき、サーバ2は、空き状態通知信号を受信してから当該空き状態通知信号に基づき設定される空き状態をキャンセルするキャンセル通知信号を受信するまでの平均時間を、店舗Aにかかる所定時間に設定する。
【0058】
具体的には、
図9(b)の例では、1回目の空き状態通知信号の受信からこれをキャンセルする1回目のキャンセル通知信号の受信までの時間はt1である。また、2回目の空き状態通知信号の受信からこれをキャンセルする2回目のキャンセル通知信号の受信までの時間はt2である。サーバ2は、これらの時間の平均である(t1+t2)/2を、店舗Aにかかる所定時間に設定する。最後に受信した空き状態通知信号に基づき空き状態に設定するときに、(t1+t2)/2の間、店舗Aの状態情報を空き状態に設定する。
【0059】
このようにすると、店舗ごとの席の回転状況に即して状態情報を制御することができる。空き状態に設定したまま満席となると、空き状態であるとの検索結果を見て来店した顧客は待たされることとなるため好ましくない。このように店舗ごとの席の回転状況に即して状態情報を制御すると、店舗が店内状況を把握しつつ手動でキャンセル通知を行わなくても、店舗ごとの過去の実績に基づく適切な長さで空き状態が終了するようになる。
【0060】
図10は、ユーザ端末4に表示される検索要求画面の例を示す模式図である。
図10を参照すると、ユーザ端末4には、検索要求指示ボタン411を含む検索要求画面410が表示される。
【0061】
検索要求指示ボタン411をユーザが操作すると、ユーザ端末4は、選択された検索条件による検索要求をサーバ2に送信する。
【0062】
本明細書において、「ボタン」にはGUI全般が含まれる。検索要求指示ボタン411は、物理的なボタンである必要はなく、また、選択された状態で物理的なボタンの押下に対応する外観を有する必要もない。
【0063】
従って、検索要求指示ボタン411はGUIによって構成可能であり、ディスプレイ46に重畳されたタッチパネルの所定領域に対するタップ等により操作することができる。
【0064】
図11は、ユーザ端末4に表示される検索結果画面420の例を示す模式図である。
図11を参照すると、ユーザ端末4には、抽出された店舗を一覧表示する店舗一覧421を含む検索結果画面420が表示される。店舗一覧421には、各店舗の情報422が含まれる。
【0065】
店舗の情報422には、店舗一覧421に表示された店舗の中からユーザが訪問する店舗を決定するために参考となる情報が含まれると好適である。
図11の例では、店舗の情報422として店舗地図へのリンクおよび店舗の特徴が表示されているが、これに限らない。
【0066】
図12は、地理的範囲に基づく検索要求および空き状態設定の例を説明する図である。
図12を参照すると、ユーザ端末4は、地理的範囲として地域Pを指定する検索要求を送信する。サーバ2は、状態情報が空き状態に設定された店舗B、F、Gのうち、地域Pに対応する店舗Bを抽出し、検索結果としてユーザ端末4に送信する。
【0067】
検索要求に含まれる地理的範囲の指定は、店舗状態テーブルにおいて各店舗に関連付けられた所在地と対応付けられるものであれば足りる。
図5に示した店舗状態テーブルと
図12に示した検索要求の例では、「地域P」という地域名称の一致により対応付けている。この他、緯度および経度などにより店舗の位置を特定する位置情報が店舗の所在地として関連付けている店舗テーブルに対し、例えば「ユーザ端末4の現在位置から200m以内」のように、地理的範囲を緯度および経度などにより指定してもよい。また、ユーザ端末4が検索要求において地理的範囲を地域名称で指定し、サーバ2が、所定のデータベースを用いて、指定された地域名称を緯度および経度などによる範囲の指定に変換することもできる。
【0068】
サーバ2は、一の店舗の所在地からの距離が所定距離以内である所在地にある他の店舗の状態情報を、その一の店舗に送信してよい。
図12の例では、サーバ2は、店舗Aに対し、同じ地域Pにある他の店舗B、C、Dの状態情報を送信している。店舗側担当者は、このように送信される近隣の店舗の状態情報を参照し、いつ自らの店舗の空き状態を通知するかを決定することができる。
【0069】
サーバ2は、特定の地理的範囲に対応する店舗の識別子を含む通知信号を受信した場合、所在地が特定の地理的範囲に対応する店舗を空き状態に設定する所定時間を変更してよい。
図12の例では、特定の地理的範囲である地域Pに対応する店舗Aの識別子を含む通知信号を受信すると、空き状態に設定する所定時間を30分から変更し、45分間店舗Aを空き状態に設定する。一方、特定の地理的範囲に対応しない店舗Eの識別子を含む通知信号を受信すると、所定時間を変更せず、30分間店舗Eを空き状態に設定する。所定時間の変更はこの例に限られず、特定の地理的範囲に対応する店舗について所定時間を短く変更してもよい。
【0070】
図13は、特定の地理的範囲に対応する店舗における空き状態通知信号およびキャンセル通知信号に基づく空き状態設定の例を説明する図である。
図13を参照すると、店舗A、店舗B、店舗Cおよび店舗Dは、特定の地理的範囲に対応しており、例えば地域P内にある。サーバ2は、特定の地理的範囲に対応する所定数以上の店舗から、空き状態通知信号を受信した店舗の前記状態情報を空き状態とする設定をキャンセルする要求を通知するキャンセル通知信号を受信した場合、各店舗における空き状態通知信号を受信してからキャンセル通知信号を受信するまでの時間の平均を、特定の地理的範囲に対応する店舗にかかる所定時間として設定する。
【0071】
具体的には、サーバ2は、店舗Aについて空き状態通知信号を受信し、時間ta後にキャンセル通知信号を受信する。同様に、店舗B、店舗Cについて、空き状態通知信号を受信してからキャンセル通知信号を受信するまでの時間は、それぞれtb、tcである。すなわち、地域Pに対応する3つの店舗A、B、Cから、空き状態通知信号と対応するキャンセル通知信号とを受信したことになる。ここで、所定数が3とすると、所定数以上の店舗から受信しているため、各店舗における空き状態通知信号を受信してからキャンセル通知信号を受信するまでの時間の平均、すなわち(ta+tb+tc)/3を、地域Pに対応する店舗にかかる所定時間として設定する。このため、店舗Dにかかる空き状態通知信号に基づいて空き状態として設定される時間は、(ta+tb+tc)/3となる。
【0072】
このようにすると、地域固有の事情による混雑状況(例えばイベント終了後など)を反映して空き状態とする時間を設定することができる。
【0073】
サーバ2において状態情報が空き状態に設定された店舗が複数抽出された場合、所定の基準で複数の店舗を順位付けした店舗一覧をユーザ端末4に送信すると好ましい。
図14は、店舗一覧における順位付けの例を説明する図である。
【0074】
図14(a)は、空き時間の異なる複数の店舗が検索結果として抽出されたときの順位付けの例を示している。店舗Aは、5分前の通知信号に基づいて30分間空き状態に設定され、ユーザ端末4から検索要求を受信した時点で空き時間は25分である。店舗Bは、15分前の通知信号に基づいて30分間空き状態に設定され、ユーザ端末4から検索要求を受信した時点で空き時間は15分である。
図14(a)の例において、店舗Aおよび店舗Bは、検索要求を受信した時点で空き状態に設定されているため、検索要求に対して抽出される。
【0075】
サーバ2は、空き状態に設定された状態情報が空き状態でなくなるまでの時間を示す空き時間に応じて、抽出された複数の店舗が店舗一覧の中で表示される順序を決定してよい。
図14(a)の例において、抽出された店舗A、店舗Bの空き時間は、それぞれ25分、15分である。この空き時間に応じて、
図14(a)の例では、店舗一覧の中で表示される順序は、空き時間のより短い店舗Bが上位、より長い店舗Aが下位となる。残り時間に応じた順序の決定はこれに限らず、例えば空き時間のより長い店舗が上位に表示されるように決定してもよい。
【0076】
図14(b)は、通知信号を所定期間に受信した回数の異なる店舗の空き状態の設定および順位付けの例を示している。店舗Aの通知信号は、所定期間に1回受信されている。店舗Bの通知信号は、所定期間に3回受信されている。
【0077】
サーバ2は、特定の店舗の通知信号を所定期間に受信した回数が多いほど、特定の店舗を空き状態に設定する所定時間を短くし、かつ、店舗一覧の中で特定の店舗が表示される順位を高くしてよい。
図14(b)の例において、通知信号を所定期間に受信した回数が多い店舗Bを空き状態に設定する時間を、より少ない店舗Aを空き状態に設定する30分よりも長い、45分とする。また、通知信号を所定期間に受信した回数がより多い店舗Bの表示される順位を、より少ない店舗Aよりも高くする。
【0078】
以上のように、サーバ2で所定のプログラムを実行してサーバ2を制御すると、空き状態を通知する回数が店舗ごとに制限されているため、情報提供システム1は、ユーザを適切に空き状態の店舗に誘導することができる。
【0079】
次に、
図15から
図19を参照して、本発明の第2実施形態にかかるサーバを含む情報提供システムにつき説明する。
図15は、本発明の第2実施形態にかかるサーバを含む情報提供システムの概要を示す模式図である。第2実施形態の説明にあたり、第1実施形態と共通する部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0080】
図15は、本発明の第1実施形態にかかるサーバを含む情報提供システムの概要を示す模式図である。第2実施形態にかかる情報提供システム20と第1実施形態にかかる情報提供システムは同様の構成を有しており、店舗6にかかる通知信号に基づいて設定される各店舗の状態情報を参照して、サーバ21がユーザ端末4からの空き店舗検索要求に応答する点も同様である。しかし、サーバ21が、一定期間内に各店舗の状態情報が空き状態に設定された時間の合計が上限時間を超ない場合に限り、店舗6にかかる空き状態通知信号に基づいて当該店舗の状態情報を空き状態に設定する制御を行う点で、第1実施形態と相違する。以下、この相違点に関連する構成および動作につき説明する。
【0081】
図16は、第2実施形態にかかるサーバ21の機能ブロック図である。
図16を参照すると、サーバ21は、通知受信部201と、状態設定部212と、検索受信部203と、抽出送信部204とを機能ブロックとして備える。通知受信部201、検索受信部203、抽出送信部204は、第1実施形態にかかるサーバ2の備える機能ブロックと同様であるので、説明を省略する。
【0082】
状態設定部212は、通知信号を受信すると、通知信号に含まれる識別子に対応する店舗の状態情報を所定時間空き状態に設定する。
【0083】
状態設定部212は、さらに、一定期間内に、各店舗の状態情報が空き状態に設定された時間の合計が上限時間を超えない場合に限り、状態情報を所定時間空き状態に設定する。つまり、各店舗にかかる通知信号に基づいて空き状態に設定した時間が一定期間内に上限時間を超えると、その一定期間内にその店舗から通知信号を受信しても、その店舗の状態情報は空き状態に設定されない。
【0084】
状態設定部212がこのように動作することにより、空き状態に設定される時間が店舗ごとに制限される。
【0085】
次に、
図17を参照して、本発明の第2実施形態における記憶部3に記憶される店舗状態テーブルについて説明する。
図17は、本発明の第2実施形態における記憶部3に記憶される店舗状態テーブルの例を示す図である。
図17に示すように、店舗状態テーブルにおいては、複数の店舗ごとに、各店舗の識別子と店舗が空き状態であるか否かを示す状態情報とが関連付けられている。
【0086】
第2実施形態における店舗状態テーブルにおいては、各店舗の状態情報を空き状態に設定可能な残回数に代えて、各店舗の状態情報を空き状態に設定可能な残時間が関連付けられている点で、第1実施形態における店舗状態テーブルと相違する。
【0087】
図17の例では、残時間として、店舗Aには「90分」、店舗Bには「0分」、店舗Cには「60分」が、それぞれ関連付けられている。残回数は、別途記憶される一定期間(例えば12時間)内に受信した通知信号に応じて状態情報が空き状態に設定される時間の合計の上限を示す上限時間(例えば90分)から、当該一定期間内にある店舗について空き状態に設定した時間の合計を減じることにより求めることができる。
図17の例では、残回数として、上限値から通知信号の受信回数を減じた差が記憶されているが、一定期間内に空き状態に設定した時間の合計を残時間として記憶し、必要に応じて上限時間から減じるようにしてもよい。
【0088】
図18は、空き状態通知に基づく状態情報の設定の例を示す図である。
図18(a)は、サーバ2が店舗Aにかかる通知信号を受信した状態を示している。サーバ2は、現在に至る一定期間(例えば12時間)内に、店舗Aにかかる通知信号を受信しておらず、空き状態に設定されていない。空き状態に設定された時間の合計が上限時間(例えば90分)を超えないので、サーバ2は、店舗Aの状態情報を所定時間(例えば30分)空き状態に設定する。
【0089】
図18(b)は、サーバ2が店舗Bにかかる通知信号を受信した状態を示している。サーバ2は、現在に至る一定期間内に、店舗Bにかかる通知信号を3回受信し、それぞれ30分空き状態に設定している。空き状態に設定された時間の合計がこの例における上限時間である90分を超え、残時間が0であるため、サーバ2は店舗Aの状態情報を空き状態に設定しない。
【0090】
図19は、本発明の第2実施形態にかかる空き状態通知に基づく状態情報の設定の異なる例を示す図であり、サーバ21は、各店舗の状態情報を空き状態に設定可能な残時間に応じて、空き状態に設定する所定時間を変更する。
【0091】
図19は、サーバ2が店舗Aにかかる通知信号を受信した状態を示している。サーバ2は、現在に至る一定期間内に、店舗Aにかかる通知信号を3回受信している。1回目の通知信号の受信時点では、残時間は上限時間である90分である。1回目の通知信号に基づいて店舗は30分空き状態に設定される。2回目の通知信号の受信時点では、残時間は上限時間から30分を引いた60分である。2回目の通知信号に基づいて店舗は30分空き状態に設定される。
【0092】
3回目の通知信号の受信時点では、残時間は前回の残時間から30分を引いた30分である。この例では、残時間が30分以下のときにその店舗にかかる所定時間が変更され、店舗Aは15分空き状態に設定される。各店舗を空き状態に設定可能な残り時間に応じた、各店舗を空き状態に設定する所定時間の変更はこれに限らない。
【0093】
また、第1実施形態で説明した店舗所在地に基づく制御、キャンセル通知信号に基づく制御、店舗一覧における表示順序を決定する制御は、第2実施形態においても同様に適用可能である。
【0094】
以上のように、サーバ21で所定のプログラムを実行してサーバ21を制御すると、空き状態に設定可能な時間が店舗ごとに制限されているため、情報提供システム20は、ユーザを適切に空き状態の店舗に誘導することができる。
【0095】
本明細書では、ユーザを適切に空き状態の店舗に誘導するという課題を解決する本発明の実施形態として、空き状態を通知する回数が店舗ごとに制限する第1実施形態と、空き状態に設定可能な時間を店舗ごとに制限する第2実施形態とを説明した。ただし、本発明はこの実施形態の限定されるものではない。
【符号の説明】
【0096】
1、20 情報提供システム
2、21 サーバ
3 記憶部
4 ユーザ端末
5 ネットワーク
6、6′ 店舗
7、7′ スイッチ
410 検索要求画面
411 検索要求指示ボタン
420 検索結果画面
421 店舗一覧
422 店舗の情報
【手続補正書】
【提出日】2024-01-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0077】
サーバ2は、特定の店舗の通知信号を所定期間に受信した回数が多いほど、特定の店舗を空き状態に設定する所定時間を
長くし、かつ、店舗一覧の中で特定の店舗が表示される順位を高くしてよい。
図14(b)の例において、通知信号を所定期間に受信した回数が多い店舗Bを空き状態に設定する時間を、より少ない店舗Aを空き状態に設定する30分よりも長い、45分とする。また、通知信号を所定期間に受信した回数がより多い店舗Bの表示される順位を、より少ない店舗Aよりも高くする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部およびユーザ端末と接続可能なサーバの制御方法であって、
前記記憶部には、複数の店舗ごとに、各店舗と店舗の空き状態を示す状態情報と空き状態に設定されている前記状態情報が空き状態でなくなるまでの時間を示す空き時間とを関連付けた店舗状態テーブルが記憶され、
前記サーバが、
前記各店舗を特定する店舗特定情報を含み、かつ、各店舗の空き状態を通知する空き状態通知信号を受信し、
前記空き状態通知信号が受信された店舗に関連付けられた前記状態情報を所定時間空き状態に設定し、
ユーザ端末から空き状態の店舗の検索要求を受信すると、前記複数の店舗のうち関連付けられた前記空き時間が現在時刻を含む店舗を空き状態の店舗とするとともに前記空き時間が現在時刻を含まない店舗を空き状態でない店舗とし、前記複数の店舗から前記空き状態の店舗を抽出し、前記空き状態の店舗が前記空き時間の長さに応じた順序で表示されるように該ユーザ端末に送信する、ことを含むサーバの制御方法。
【請求項2】
前記送信において、前記空き状態の店舗が、前記空き時間が長いほど上位に表示されるように該ユーザ端末に送信する、請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
記憶部およびユーザ端末と接続可能なサーバの制御方法であって、
前記記憶部には、複数の店舗ごとに、各店舗と店舗の空き状態を示す状態情報と空き状態に設定されている前記状態情報が空き状態でなくなるまでの時間を示す空き時間とを関連付けた店舗状態テーブルが記憶され、
前記サーバが、
前記各店舗を特定する店舗特定情報を含み、かつ、各店舗の空き状態を通知する空き状態通知信号を受信し、
前記空き状態通知信号が受信された店舗に関連付けられた前記状態情報を所定時間空き状態に設定し、
ユーザ端末から空き状態の店舗の検索要求を受信すると、前記複数の店舗のうち関連付けられた前記空き時間が現在時刻を含む店舗を空き状態の店舗とするとともに前記空き時間が現在時刻を含まない店舗を空き状態でない店舗とし、前記複数の店舗から前記空き状態の店舗を抽出し、前記空き状態の店舗が前記空き状態通知信号を受信した時刻に応じた順序で表示されるように該ユーザ端末に送信する、ことを含むサーバの制御方法。
【請求項4】
記憶部およびユーザ端末と接続可能なサーバであって、
前記記憶部には、複数の店舗ごとに、各店舗と店舗の空き状態を示す状態情報と空き状態に設定されている前記状態情報が空き状態でなくなるまでの時間を示す空き時間とを関連付けた店舗状態テーブルが記憶され、
前記各店舗を特定する店舗特定情報を含み、かつ、各店舗の空き状態を通知する空き状態通知信号を受信する通知受信部と、
前記空き状態通知信号が受信された店舗に関連付けられた前記状態情報を所定時間空き状態に設定する状態設定部と、
ユーザ端末から空き状態の店舗の検索要求を受信する検索受信部と、
前記複数の店舗のうち関連付けられた前記空き時間が現在時刻を含む店舗を空き状態の店舗とするとともに前記空き時間が現在時刻を含まない店舗を空き状態でない店舗とし、前記複数の店舗から前記空き状態の店舗を抽出し、前記空き状態の店舗が前記空き時間の長さに応じた順序で表示されるように該ユーザ端末に送信する抽出送信部と、を備えるサーバ。
【請求項5】
記憶部およびユーザ端末と接続可能なサーバであって、
前記記憶部には、複数の店舗ごとに、各店舗と店舗の空き状態を示す状態情報と空き状態に設定されている前記状態情報が空き状態でなくなるまでの時間を示す空き時間とを関連付けた店舗状態テーブルが記憶され、
前記各店舗を特定する店舗特定情報を含み、かつ、各店舗の空き状態を通知する空き状態通知信号を受信する通知受信部と、
前記空き状態通知信号が受信された店舗に関連付けられた前記状態情報を所定時間空き状態に設定する状態設定部と、
ユーザ端末から空き状態の店舗の検索要求を受信する検索受信部と、
前記複数の店舗のうち関連付けられた前記空き時間が現在時刻を含む店舗を空き状態の店舗とするとともに前記空き時間が現在時刻を含まない店舗を空き状態でない店舗とし、前記複数の店舗から前記空き状態の店舗を抽出し、前記空き状態の店舗が前記空き状態通知信号を受信した時刻に応じた順序で表示されるように該ユーザ端末に送信する抽出送信部と、を備えるサーバ。
【請求項6】
記憶部およびユーザ端末と接続可能なサーバの制御プログラムであって、
前記記憶部には、複数の店舗ごとに、各店舗と店舗の空き状態を示す状態情報と空き状態に設定されている前記状態情報が空き状態でなくなるまでの時間を示す空き時間とを関連付けた店舗状態テーブルが記憶され、
前記サーバに、
前記各店舗を特定する店舗特定情報を含み、かつ、各店舗の空き状態を通知する空き状態通知信号を受信し、
前記空き状態通知信号が受信された店舗に関連付けられた前記状態情報を所定時間空き状態に設定し、
ユーザ端末から空き状態の店舗の検索要求を受信し、
前記複数の店舗のうち関連付けられた前記空き時間が現在時刻を含む店舗を空き状態の店舗とするとともに前記空き時間が現在時刻を含まない店舗を空き状態でない店舗とし、前記複数の店舗から前記空き状態の店舗を抽出し、前記空き状態の店舗が前記空き時間の長さに応じた順序で表示されるように該ユーザ端末に送信する、ことを実行させる制御プログラム。
【請求項7】
記憶部およびユーザ端末と接続可能なサーバの制御プログラムであって、
前記記憶部には、複数の店舗ごとに、各店舗と店舗の空き状態を示す状態情報と空き状態に設定されている前記状態情報が空き状態でなくなるまでの時間を示す空き時間とを関連付けた店舗状態テーブルが記憶され、
前記サーバに、
前記各店舗を特定する店舗特定情報を含み、かつ、各店舗の空き状態を通知する空き状態通知信号を受信し、
前記空き状態通知信号が受信された店舗に関連付けられた前記状態情報を所定時間空き状態に設定し、
ユーザ端末から空き状態の店舗の検索要求を受信し、
前記複数の店舗のうち関連付けられた前記空き時間が現在時刻を含む店舗を空き状態の店舗とするとともに前記空き時間が現在時刻を含まない店舗を空き状態でない店舗とし、前記複数の店舗から前記空き状態の店舗を抽出し、前記空き状態の店舗が前記空き状態通知信号を受信した時刻に応じた順序で表示されるように該ユーザ端末に送信する、ことを実行させる制御プログラム。