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特開2024-21083パウチ外装材、およびそれを用いた二次電池
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024021083
(43)【公開日】2024-02-15
(54)【発明の名称】パウチ外装材、およびそれを用いた二次電池
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/105 20210101AFI20240207BHJP
   H01M 10/613 20140101ALI20240207BHJP
   H01M 10/6554 20140101ALI20240207BHJP
   H01M 10/647 20140101ALI20240207BHJP
   H01M 10/623 20140101ALI20240207BHJP
   H01M 10/625 20140101ALI20240207BHJP
   H01M 10/627 20140101ALI20240207BHJP
   H01M 50/204 20210101ALI20240207BHJP
【FI】
H01M50/105
H01M10/613
H01M10/6554
H01M10/647
H01M10/623
H01M10/625
H01M10/627
H01M50/204 401H
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023202554
(22)【出願日】2023-11-30
(62)【分割の表示】P 2019110630の分割
【原出願日】2019-06-13
(31)【優先権主張番号】10-2018-0072245
(32)【優先日】2018-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0153314
(32)【優先日】2018-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】522151617
【氏名又は名称】エスケー オン カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(72)【発明者】
【氏名】キム テ イル
(72)【発明者】
【氏名】キム スン ヨプ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ウォン ソク
(57)【要約】
【課題】パウチ外装材と、それを用いた二次電池を提供する。
【解決手段】本発明は、凹状に形成される第1及び第2収納部と、第1及び第2収納部を囲むように、パウチ外装材の外縁に沿って形成されるシール部と、第1及び第2収納部の間に形成され、且つ各収納部の底面から突出形成され、第1及び第2収納部を区画する区画部と、を含み、区画部は、上端がシール部よりも低い高さで形成され、区画部の中間で第1及び第2収納部を区画する第1区画部と、区画部の両端で上面がシール部と同一の高さで形成される第2区画部と、第1区画部と第2区画部を連結する第3区画部と、を含んでパウチ外装材が構成され、パウチ外装材に電極組立体を収納してパッケージングされた二次電池の一側面が平面状に形成される。平らな側面を冷却プレートに密着させることで、二次電池の冷却効率を極大化することができるパウチ外装材と、それを用いた二次電池に関する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極組立体を収納してパッケージングするパウチ外装材であって、
凹状に形成される第1収納部および第2収納部と、
前記第1収納部および第2収納部を囲むように、前記パウチ外装材の外縁に沿って形成されるシール部と、
前記第1収納部と第2収納部との間に形成され、且つ前記各収納部の底面から突出形成され、第1収納部と第2収納部を区画する区画部と、を含み、
前記区画部は、
上端が前記シール部よりも低い高さで形成され、前記区画部の中間で前記第1収納部と第2収納部を区画する第1区画部と、
前記区画部の両端で、上面が前記シール部と同一の高さで形成される第2区画部と、
前記第1区画部と第2区画部を連結する第3区画部と、を含む、パウチ外装材。
【請求項2】
前記第3区画部は、第1区画部の長さ方向の端部で第2区画部に向かって傾斜して形成される、請求項1に記載のパウチ外装材。
【請求項3】
前記第3区画部は、第2区画部および第1区画部の上端部とラウンド状に連結される、請求項2に記載のパウチ外装材。
【請求項4】
前記第1区画部は、上端部が曲線状の断面からなる曲面部を含む、請求項1に記載のパウチ外装材。
【請求項5】
前記第1区画部は、前記第1収納部および第2収納部を前記曲面部と直線状に連結する平面部をさらに含む、請求項4に記載のパウチ外装材。
【請求項6】
前記第1区画部の上側面の断面長さが、前記第1収納部の深さと第2収納部の深さとの和よりも小さく形成される、請求項5に記載のパウチ外装材。
【請求項7】
パウチ外装材および電極組立体を含む二次電池であって、
前記パウチ外装材は、
凹状に形成される第1収納部および第2収納部と、
前記第1収納部および第2収納部を囲むように、前記パウチ外装材の外縁に沿って形成されるシール部と、
前記第1収納部と第2収納部との間に形成され、且つ前記各収納部の底面から突出形成され、第1収納部と第2収納部を区画する区画部と、を含み、
前記区画部は、
上端が前記シール部よりも低い高さで形成され、前記区画部の中間で前記第1収納部と第2収納部を区画する第1区画部と、
前記区画部の両端で上面が前記シール部と同一の高さで形成される第2区画部と、
前記第1区画部と第2区画部を連結する第3区画部と、を含み、
前記パウチ外装材の第1収納部と第2収納部が互いに向かい合うように前記区画部に沿って折り畳んで形成された収納空間に、前記電極組立体が収納されてパッケージングされる、二次電池。
【請求項8】
前記第1区画部は、広げられて平面状の側面部として形成され、
前記シール部は、
前記二次電池の側面部の両端と隣接する部分に、前記二次電池の側面部に対して垂直な方向に突出した延長部を含む、請求項7に記載の二次電池。
【請求項9】
前記パウチ外装材の前記第1収納部の深さと第2収納部の深さとの和が、前記電極組立体の厚さと同一であるように形成される、請求項7に記載の二次電池。
【請求項10】
前記第1区画部が広げられて平面状の側面部として形成され、
前記側面部の両端には、凹状のディンプルが形成される、請求項7に記載の二次電池。
【請求項11】
請求項8に記載の1つ以上の二次電池と、
前記二次電池の側面部と面接触される面を備えた冷却プレートと、を含む、二次電池パック。
【請求項12】
前記シール部は、
前記二次電池の側面部の両端と隣接する部分に、前記二次電池の側面部に対して垂直な方向に突出した延長部を含む、請求項11に記載の二次電池パック。
【請求項13】
前記冷却プレートの第1側面と第2側面との間の幅が、前記二次電池の延長部の間の長さに対応する、請求項12に記載の二次電池パック。
【請求項14】
前記冷却プレートの第1側面と第2側面との間の幅が、前記二次電池の延長部の間の長さよりも大きい、請求項12に記載の二次電池パック。
【請求項15】
前記冷却プレートの第1側面および第2側面のそれぞれには、前記二次電池の延長部の長さより大きいかまたは等しい高さで段差が形成されている、請求項14に記載の二次電池パック。
【請求項16】
前記冷却プレートの第1側面および第2側面のそれぞれには、前記二次電池の延長部を収容するように、前記延長部の長さより深いかまたは等しい深さで1つ以上の溝が形成されている、請求項14に記載の二次電池パック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パウチ外装材、およびそれを用いた二次電池に関し、より詳細には、パウチ外装材を用いた二次電池の一側面が冷却プレートに密着するようにすることで、冷却効率を向上させることができるパウチ外装材、およびそれを用いた二次電池に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、リチウム二次電池は、外装材の形状に応じて、電極組立体が金属缶に収納されている缶型二次電池と、電極組立体がアルミニウムラミネートシートのパウチ外装材に収納されているパウチ型二次電池とに大別される。
【0003】
リチウム二次電池は、小型モバイル装置だけでなく、自動車や電力貯蔵装置などのような中大型装置にも広く用いられている。このような場合には、容量および出力を高めるために、積層が容易で、且つ重量が軽いパウチ型二次電池が多数個連結されて用いられる。
【0004】
しかしながら、多数のパウチ型二次電池を積層して電池モジュールを構成する際には、多数の二次電池から放出される熱が累積されて電池モジュールの温度が急激に上昇し得る。そのため、多数のパウチ型二次電池を用いて電池モジュールを構成する場合には、安定的且つ効果的な冷却性能を確保することが非常に重要である。
【0005】
そこで、近年、効率的な冷却性能が確保され、且つ簡単な構造の冷却方法として、パウチ型二次電池の側面部が冷却プレートの表面に直接接触するようにして冷却する方法が研究されているが、現在のところ、パウチ外装材の形状の限界により、パウチ型二次電池の側面部を冷却プレートに効果的に密着させることが困難であった。
【0006】
上記の問題を解決するために、米国特許登録第8,501,343号(パウチ型電池)では、パウチ外装材における一対の収納部を独立の空間として分離せず、1つの空間として形成していたが、このような形状のパウチ外装材を用いて二次電池を製造する場合、パウチ外装材が折り畳まれない問題や、折り畳む過程で側面部の両端が外側へ潰れてしまうという問題が発生していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】US8,501,343B2(2013.08.06.)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、本発明は、従来技術の問題を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、パウチ外装材を用いた二次電池の一側面が完璧な冷却構造を有するようにすることで、二次電池の一側面が冷却プレートに密着して冷却効率を極大化するパウチ外装材、およびそれを用いた二次電池を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記のような目的を達成するために、本発明に係るパウチ外装材は、電極組立体を収納してパッケージングするパウチ外装材であって、凹状に形成される第1収納部および第2収納部と、前記第1収納部および第2収納部を囲むように、前記パウチ外装材の外縁に沿って形成されるシール部と、前記第1収納部と第2収納部との間に形成され、且つ前記各収納部の底面から突出して形成され、第1収納部と第2収納部を区画する区画部と、を含み、前記区画部は、上端が前記シール部よりも低い高さで形成され、前記区画部の中間で前記第1収納部と第2収納部を区画する第1区画部と、前記区画部の両端で、上面が前記シール部と同一の高さで形成される第2区画部と、前記第1区画部と第2区画部を連結する第3区画部と、を含むことができる。
【0010】
また、前記第3区画部は、第1区画部の長さ方向の端部で第2区画部に向かって傾斜して形成されることができる。
【0011】
また、前記第3区画部は、第2区画部および第1区画部の上端部とラウンド状に連結されることができる。
【0012】
また、前記第1区画部は、上端部が曲線状の断面からなる曲面部を含むことができる。
【0013】
また、前記第1区画部は、前記第1収納部および第2収納部を前記曲面部と直線状に連結する平面部をさらに含むことができる。
【0014】
また、前記第1区画部の上側面の断面長さが、前記第1収納部の深さと第2収納部の深さとの和よりも小さく形成されることができる。
【0015】
また、本発明に係る二次電池は、パウチ外装材および電極組立体を含む二次電池であって、前記パウチ外装材は、凹状に形成される第1収納部および第2収納部と、前記第1収納部および第2収納部を囲むように、前記パウチ外装材の外縁に沿って形成されるシール部と、前記第1収納部と第2収納部との間に形成され、且つ前記各収納部の底面から突出して形成され、第1収納部と第2収納部を区画する区画部と、を含み、前記区画部は、上端が前記シール部よりも低い高さで形成され、前記区画部の中間で前記第1収納部と第2収納部を区画する第1区画部と、前記区画部の両端で上面が前記シール部と同一の高さで形成される第2区画部と、前記第1区画部と第2区画部を連結する第3区画部と、を含み、前記パウチ外装材の第1収納部と第2収納部が互いに向かい合うように前記区画部に沿って折り畳んで形成された収納空間に、前記電極組立体が収納されてパッケージングされることができる。
【0016】
また、前記第1区画部は、広げられて平面状の側面部として形成され、前記シール部は、前記二次電池の側面部の両端と隣接する部分に、前記二次電池の側面部に対して垂直な方向に突出した延長部を含むことができる。
【0017】
また、前記パウチ外装材の前記第1収納部の深さと第2収納部の深さとの和が、前記電極組立体の厚さと同一であるように形成されることができる。
【0018】
また、前記第1区画部が広げられて平面状の側面部として形成され、前記側面部の両端には、凹状のディンプルが形成されることができる。
【0019】
また、本発明に係る二次電池パックは、1つ以上の前記二次電池と、前記二次電池の側面部と面接触される面を備えた冷却プレートと、を含むことができる。
【0020】
また、前記シール部は、前記二次電池の側面部の両端と隣接する部分に、前記二次電池の側面部に対して垂直な方向に突出した延長部を含むことができる。
【0021】
また、前記冷却プレートの第1側面と第2側面との間の幅が、前記二次電池の延長部の間の長さに対応することができる。
【0022】
また、前記冷却プレートの第1側面と第2側面との間の幅が、前記二次電池の延長部の間の長さよりも大きいことができる。
【0023】
また、前記冷却プレートの第1側面および第2側面のそれぞれには、前記二次電池の延長部の長さより大きいかまたは等しい高さで段差が形成されることができる。
【0024】
また、前記冷却プレートの第1側面および第2側面のそれぞれには、前記二次電池の延長部を収容するように、前記延長部の長さより深いかまたは等しい深さで1つ以上の溝が形成されることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明に係るパウチ外装材およびそれを用いた二次電池は、二次電池の一側面が完璧な冷却構造を有するようにすることで、二次電池の一側面が冷却プレートに密着することができるため、冷却効率が極大化される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の一実施形態に係る電極組立体およびパウチ外装材を含む二次電池を示した分解斜視図である。
図2】本発明の一実施形態に係るパウチ外装材の上側平面図である。
図3図2のA-A´線に沿った断面図である。
図4図2のB-B´線に沿った断面図である。
図5図2のC-C´線に沿った断面図である。
図6図5の拡大図である。
図7】本発明の一実施形態に係る二次電池を示した断面図である。
図8】本発明の一実施形態に係る電極組立体およびパウチ外装材を含む二次電池を示した組み立て斜視図である。
図9】本発明の二次電池において、延長部およびディンプルが形成された部分を示した写真、および区画部の高さを収納部の深さと同一に形成した従来の二次電池を比較した写真である。
図10】本発明に係る二次電池と冷却プレートが結合されて二次電池パックを構成する第1例示図である。
図11図10の部分拡大図である。
図12図11において、二次電池と冷却プレートが結合された状態を示した部分拡大図である。
図13】本発明に係る二次電池と冷却プレートが結合されて二次電池パックを構成する第2例示図である。
図14図13の部分拡大図である。
図15図14において、二次電池と冷却プレートが結合された状態を示した部分拡大図である。
図16】本発明に係る二次電池と冷却プレートが結合されて二次電池パックを構成する第3例示図である。
図17図16の部分拡大図である。
図18図17において、二次電池と冷却プレートが結合された状態を示した部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照して詳細に説明すると、次のとおりである。以下の詳細な説明は例示的なものに過ぎず、本発明の好ましい実施形態を示したものに過ぎない。
【0028】
図1は、本発明の一実施形態に係る電極組立体およびパウチ外装材を含む二次電池を示した分解斜視図である。
【0029】
図1を参照すると、本発明に係る二次電池300は、パウチ外装材100と、セパレータを挟んで積層された多数の電極体を含む電極組立体200と、を含んで構成されることができる。ここで、パウチ外装材100は、電極組立体200を収納して囲み、互いに当接するシール部150がシールされてパッケージングされる。
【0030】
電極組立体200の両端には、第1電極タブ220および第2電極タブ230が形成されることができる。図面では、電極タブが、電極組立体200の横方向の両側面から突出した形態で形成されているが、本発明の二次電池300において、電極タブの構成はこれに限定されず、シール部150の何れか一側面に第1電極タブ220および第2電極タブ230をともに配置することも可能である。
【0031】
図2は本発明の一実施形態に係るパウチ外装材の上側平面図であり、図3図2のA-A´線に沿った断面図であり、図4図2のB-B´線に沿った断面図であり、図5図2のC-C´線に沿った断面図である。
【0032】
図2から図5を参照すると、本発明の一実施形態に係るパウチ外装材100は、電極組立体200を収納するために形成される第1収納部110および第2収納部120と、第1収納部110および第2収納部120を囲むようにパウチ外装材100の外縁に沿って形成されるシール部150と、第1収納部110と第2収納部120を形成する底面から上側に、すなわち、第1収納部110と第2収納部120の内側に凸状に底面から突出形成され、且つ上端がシール部150よりも低い高さで形成され、所定の間隔で第1収納部110と第2収納部120を区画する第1区画部130と、シール部150に連結された側面、および前記側面に連結された底面から突出形成された第2区画部141と、前記第1区画部130と第2区画部141を連結する第3区画部142と、を含んで構成されることができる。
【0033】
パウチ外装材100内には、電極組立体200を収納するための1つの第1収納部110および第2収納部120が形成されることができる。第1収納部110および第2収納部120は、平板状に形成されたパウチ外装材100において、高さ方向の下方へ凹状に窪んだ形状に形成され、パウチ外装材100の内部をプレスするなどの方式により押圧して形成されることができる。ここで、第1収納部110および第2収納部120のそれぞれは、電極組立体200の幅および長さに対応する大きさを有しており、第1収納部110および第2収納部120のそれぞれの深さの和が、電極組立体200の厚さに対応するように形成されることができる。この際、第1収納部110および第2収納部120の深さは、シール部150の上面から第1収納部110および第2収納部120のそれぞれの底面までの直線距離であって、第1収納部110の深さは、幅方向および長さ方向の両方において均一形成され、第2収納部120の深さも、幅方向および長さ方向の両方において均一に形成されることができる。また、図面では、第1収納部110の深さと第2収納部120の深さが互いに同一に形成されていると示したが、第1収納部110の深さと第2収納部120の深さが互いに異なって形成されていてもよい。
【0034】
シール部150は、平板状に形成されたパウチ外装材100の内部をプレスするなどの方式により押圧して第1収納部110および第2収納部120を形成した際に、押圧により窪まずに残っている部分である。すなわち、第1収納部110および第2収納部120を囲むようにパウチ外装材100の外縁に沿って形成される部分が、シール部150となることができる。
【0035】
第1区画部130は、第1収納部110と第2収納部120との間の底面から高さ方向上方へ凸状に突出形成されており、長さ方向に沿って延びて形成され、幅方向に第1収納部110と第2収納部120を区画する部分である。ここで、第1区画部130は、平板状に形成されたパウチ外装材100の内部をプレスするなどの方式により押圧して第1収納部110および第2収納部120を形成する際に、下側の金型に、第1区画部130に対応する形態に凸部が形成されている状態で、パウチ外装材を押圧することにより、第1収納部110および第2収納部120の外側では凹状に、内側では凸状になるように第1区画部130が形成されることができる。この際、第1区画部130の上端がシール部150より低い高さで形成されており、第1区画部130は、長さ方向の両端が第1収納部110および第2収納部120の長さ方向の両側面から所定距離離隔した位置まで形成されることができる。
【0036】
第2区画部141は、パウチ外装材100が電極組立体200を収納する収納空間を形成するように、第1収納部110と第2収納部120が向かい合うようにシール部150を折り畳む時に、二次電池300の側面部310の長さ方向両端が歪むことなく、折り畳みやすくするための構成要素である。第2区画部141は、第1収納部110および第2収納部120の長さ方向の両側面および前記長さ方向の両側面に連結された底面部分から突出形成され、上面がシール部150と同一の高さとなるように形成されることができる。ここで、第2区画部141は、前記第1区画部130と同様に、プレス方式などにより押圧することで、第1収納部110および第2収納部120の外側では凹状に、内側では凸状になるように形成されることができる。また、第2区画部141の幅がシール部150よりも大きいことを示したが、これに限定されず、電極組立体200の厚さTおよび形状に応じて、またはパウチ外装材100の材質に応じて第2区画部141の幅を調節することが可能である。
【0037】
第3区画部142は、第1区画部130の長さ方向の両端部と第2区画部141を滑らかな形態で連結する部分である。第3区画部142は、第1区画部130および第2区画部141と同様に、プレス方式などにより押圧することで、第1収納部110および第2収納部120の外側では凹状に、内側では凸状になるように形成されることができ、下側の金型に、第1区画部130、第3区画部142、および第2区画部141の形態に対応するように凸部が形成されている状態で、パウチ外装材を押圧することで、第1区画部130と第3区画部142と第2区画部141が連結されている形態となるように一体に形成されることができる。この際、第3区画部142は、第1区画部130の上端部と第2区画部141の上端部が自然に連結されるように、第1区画部130の長さ方向の上端部から第2区画部141の上端部に向かって上がっていく形態で傾斜して形成されることができる。また、第3区画部142が第1区画部130の上端部と連結される部分、および第3区画部142が第2区画部141の上端部と連結される部分は、所定の曲率半径を有するラウンド状に形成されることができる。また、第3区画部142の幅方向の両側面も、第1区画部130の長さ方向の端部側面から第2区画部141の側面に向かって傾斜して形成されることができ、連結される部分はラウンド状に形成されることができる。
【0038】
このように、第2区画部141、第3区画部142、および第1区画部130が不連続的な勾配を有さず滑らかに連結されるように形成することで、パウチ外装材100が折り畳まれる際に、二次電池300の側面部310に位置した第2区画部141および第3区画部142の部分の破損や破れを防止する効果を得ることができる。
【0039】
図6図5の拡大図である。
【0040】
図6を参照すると、第1区画部130は、所定の間隔で第1収納部110と第2収納部120を離隔させて連結する構成要素であって、第1収納部110および第2収納部120の底面を延長して互いに連結する。ここで、第1区画部130は、一側が第1収納部110の底面と連結され、第1区画部130の他側が第2収納部120の底面と連結される。そして、第1区画部130の上端は、シール部150よりも低い高さで形成されることができ、第1区画部130により、第1収納部110と第2収納部120が区画される。また、示されたように、第1区画部130には、第1収納部110の底面から上側に直線状に延びた平面部132が形成され、第2収納部120の底面から上側に直線状に延びた平面部132が形成されており、一対の平面部132の上端に半円状の曲面部131が形成されることができる。
【0041】
これにより、本発明の第1実施形態に係るパウチ外装材100を用いて二次電池300を製造する際に、パウチ外装材100は、第1収納部110と第2収納部120が互いに向かい合うように第1区画部130の中心線に沿って折り畳まれて形成された収納空間に電極組立体200が収納された後、重なったシール部150が密閉されるようにパッケージングされることができる。ここで、パウチ外装材100が折り畳まれる時に収納空間に収納された電極組立体200により、第1区画部130が支持されて広げられることができる。
【0042】
図7は、本発明の一実施形態に係る二次電池を示した断面図であり、図8は、本発明の一実施形態に係る電極組立体およびパウチ外装材を含む二次電池を示した組み立て斜視図である。
【0043】
図7および図8を参照すると、第1区画部130は、二次電池300が組み立てられた状態で広げられ、平らな平面状の側面部310として形成されることができる。また、二次電池300の製造後に、二次電池300の側面部310の長さ方向の両端に位置したシール部150の部分が折り畳まれないか、潰れてしまう現象が防止されることができる。
【0044】
また、第1区画部130の上側面の断面長さは、第1収納部110の深さA1と第2収納部120の深さA2との和よりも小さく形成されることができる。
【0045】
ここで、第1区画部130の上側面は、第1収納部110および第2収納部120の方の面であり、図6を参照すると、第1区画部130の上側面の断面長さは、一対の平面部132の長さ(B1+B2)と曲面部131の長さ(B3)との和(B1+B2+B3)である。したがって、A1+A2>B1+B2+B3となるように形成されることができる。そして、第1収納部の深さA1と第2収納部の深さA2との和(A1+A2)は、電極組立体の厚さTと同様に、A1+A2=Tとなるように形成されることができる。この際、パウチ外装材100の材質や形態などに応じて、電極組立体の厚さTよりも第1収納部の深さA1と第2収納部の深さA2との和(A1+A2)が僅かに小さいか大きく形成されてもよい。
【0046】
これにより、本発明の一実施形態に係るパウチ外装材100を用いて二次電池300を製造する際に、パウチ外装材100の収納空間に電極組立体200が収納されるようにパウチ外装材100を折り畳む時に、第1区画部130が広げられながら張られるため、二次電池300の製造後に、二次電池300の側面部310となる第1区画部130は、二次電池300が組み立てられた状態で平面状の側面部310として形成されることができる。
【0047】
ここで、第1区画部130の高さは、第1収納部110および第2収納部120の深さよりは低く、第1収納部110および第2収納部120の深さの1/2以上となるように形成されることができる。そして、第1区画部130の高さは、好ましくは第1収納部110および第2収納部120の深さの2/3以上、より好ましくは4/5以上となるように形成されることができる。すなわち、第1区画部130の高さが上記の条件を満たす場合、二次電池の側面部310に第1区画部130の形状が現れることなく、側面部が平坦に形成されることができる。また、折り畳まれたパウチ外装材において、折り畳まれた側面への応力の凝集を防止することができるため、二次電池の生産性、冷却効率、およびエネルギー密度を何れも高めることができる。
【0048】
また、本発明に係るパウチ外装材100を用いた二次電池300は、本発明のパウチ外装材100と、電極組立体200と、を含んで構成されることができ、パウチ外装材100は、第1収納部110と第2収納部120が向かい合うようにシール部150が折り畳まれて形成された収納空間に電極組立体200を収納した後、シール部150に沿ってシールされる。
【0049】
示されたように、パウチ外装材100の第1区画部130は、二次電池300の側面部310を均一に形成し、二次電池300の側面部310の長さ方向の両端には、第2区画部141および第3区画部142に対応する位置に、二次電池300の内部へ凹んだディンプル320が形成されることができる。
【0050】
図9は、本発明の二次電池において、延長部およびディンプルが形成された部分を示した写真、および区画部の高さを収納部の深さと同一に形成した従来の二次電池を比較した写真である。
【0051】
図9の写真を参照すると、例えば、本発明の二次電池は、上側の図のように、側面部に凹んでいる部分がなく、側面部の端部に、凹状のディンプルが形成されていることが分かる。一方、従来の二次電池は、下側の図のように、側面部に沿って凹んでいる部分が存在し得る。
【0052】
ディンプル320は、パウチ外装材100を折り畳む際に、側面部310の両端側のシール部150が容易に折り畳まれるようにガイドする機能を果たし、その大きさおよび形状は、電極組立体200の厚さTおよび形状に応じて、またはパウチ外装材100の材質に応じて適宜調節された第2区画部141の高さまたは幅などに応じて、種々の形態を有することができる。
【0053】
示されたように、本発明に係るパウチ外装材100を用いた二次電池300は、側面部310が全体的に凹陥または突出せず、平らで且つ均一な形態を有することを特徴とする。これにより、本発明に係る二次電池300は、側面部310を冷却プレート500に接触して冷却させる際に、完全な密着が可能であるため、熱抵抗が低くて高い放熱効率を有することができる。
【0054】
これに加え、本発明に係る二次電池300は、側面部310が突出せずに均一に形成されるため、側面部310に外側に折り曲げが形成されるか、別のシール部位を有することで突出する場合に比べて、同一の電池容量に対してより小さい空間を占めるため、本発明の二次電池300は高いエネルギー密度を有することができるという利点がある。
【0055】
また、二次電池300の側面部310の両端部と隣接する部分に位置したシール部150は、パッケージングのために折り畳まれる過程で、二次電池300の側面部310に対して垂直な方向に所定の長さだけ突出する延長部151を含むことができる。これにより、延長部151の長さLの分だけ、延長部151と側面部310との間に空間が形成されることができる。
【0056】
上記のように形成された延長部151は、本発明の二次電池300と冷却プレート500を結合して二次電池パックを製造する際に、冷却プレート500の側面に、延長部151を収容可能な溝520または段差510を形成することで、冷却プレート500に対する二次電池300の配置を保持または固定する機能を果たすことができる。
【0057】
図10から図18は、本発明に係る二次電池300と冷却プレート500が結合されて二次電池パックを構成する第1~第3例示を示した図である。
【0058】
先ず、図10図12は、本発明に係る二次電池パックの第1例示図およびそれを拡大した詳細図である。
【0059】
図10を参照すると、本発明に係る二次電池300は、冷却プレート500上に複数個が配置されて二次電池パックを構成することができる。ここで、冷却プレート500は、第1側面、第1側面に対向する第2側面と、1つ以上の二次電池300の側面部310と面接触される上面を備える。
【0060】
図10に示された二次電池パックの第1例示によると、冷却プレート500の第1側面と第2側面との間の幅は、前記二次電池300の延長部151間の長さに対応することができる。図11および図12を参照すると、この場合に、冷却プレート500は、上面と二次電池300の側面部310とが密着する時に、二次電池300の延長部151の間に冷却プレート500が挟まれる形態となることができる。
【0061】
このような構造により、二次電池300は、二次電池300の長さ方向における移動が制限され、冷却プレート500におけるその位置が離脱されることが防止され、二次電池300と冷却プレート500との配置を保持することができる効果がある。
【0062】
図13から図15は、本発明に係る二次電池パックの第2例示図およびそれを拡大した詳細図である。
【0063】
図13に示された二次電池パックの第2例示によると、冷却プレート500の第1側面と第2側面との間の幅が、二次電池300の延長部151の間の長さよりも大きく形成され、冷却プレート500の第1側面および第2側面のそれぞれには、二次電池300の延長部151の突出した所定の長さよりも大きいか等しい高さで段差510が形成されることができる。図14および図15を参照すると、冷却プレート500は、上面と二次電池300の側面部310とが密着する時に、二次電池300の延長部151が、冷却プレート500に形成された段差部に載置された形態になることができる。
【0064】
このような構造により、二次電池300は、二次電池300の長さ方向における移動が制限され、冷却プレート500におけるその位置が離脱されることが防止され、二次電池300と冷却プレート500との配置が保持される効果がある。これに加え、第2例示による二次電池パックは、冷却プレート500の幅が、第1例示による冷却プレート500の幅よりもさらに延びて、冷却効率がさらに増大される効果がある。
【0065】
図16から図18は、本発明に係る二次電池パックの第3例示図およびそれを拡大した詳細図である。
【0066】
図16に示された二次電池パックの第3例示によると、冷却プレート500の第1側面と第2側面との間の幅が、二次電池300の延長部151の間の長さよりも大きく形成されることができ、冷却プレート500の第1側面および第2側面のそれぞれには、二次電池300の延長部151を収容するように、延長部151の所定の長さよりも深いか等しい深さで1つ以上の溝520が形成されることができる。図17および図18を参照すると、冷却プレート500は、上面と二次電池300の側面部310とが密着する時に、二次電池300の延長部151が、冷却プレート500に形成された溝520に収容される形態になることができる。
【0067】
このような構造により、二次電池300は、二次電池300の長さ方向だけでなく、それに垂直な方向においても移動が制限され、冷却プレート500におけるその位置が離脱されることが防止され、二次電池300と冷却プレート500との配置が保持される効果がある。これに加え、第3例示による二次電池パックは、冷却プレート500の幅が、第1例示による冷却プレート500の幅よりもさらに延びて、冷却効率がさらに増大される効果がある。
【0068】
図10から図18に示された事項をまとめると、本発明に係る二次電池パックは、冷却プレート500に配置された複数個の二次電池300のそれぞれが、その側面部310が冷却プレート500に密着するように配置されて二次電池300の放熱を行うことができ、二次電池300の側面部310から所定の長さだけ突出した延長部151により、二次電池300は、冷却プレート500に対して二次電池300の長さ方向における移動が制限され、冷却プレート500におけるその位置が離脱されることが防止されるため、二次電池300と冷却プレート500との配置が保持される効果がある。
【0069】
以上、本発明の原理を例示するための好ましい実施形態に基づいて本発明を説明および図示しているが、本発明は、そのように図示および説明されたとおりの構成および作用に限定されるものではない。本発明が属する技術分野において通常の技術者であれば、本発明の技術的思想や必須特徴を変更することなく、本発明が他の具体的な形態に実施され得るということを理解することができる。そのため、以上で記述した実施形態は、全ての面において例示的なものであって限定的なものではないと理解すべきである。本発明の範囲は、後述する特許請求の範囲により開示され、特許請求の範囲の意味および範囲、またその等価概念から導出される全ての変更または変形形態が本発明の範囲に含まれると解釈すべきである。
【符号の説明】
【0070】
100 パウチ外装材
110 第1収納部
120 第2収納部
130 第1区画部
131 曲面部
132 平面部
141 第2区画部
142 第3区画部
150 シール部
151 延長部
L 延長部の長さ
200 電極組立体
220 第1電極タブ
230 第2電極タブ
300 二次電池
310 側面部
320 ディンプル
500 冷却プレート
510 段差
520 溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【手続補正書】
【提出日】2023-11-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極組立体を収納してパッケージングするパウチ外装材であって、
凹状に形成され、幅方向に配列されている第1収納部および第2収納部と、
前記第1収納部および第2収納部を囲むように、前記パウチ外装材の外縁に沿って形成されるシール部と、
前記第1収納部と第2収納部との間に形成され、且つ前記各収納部の底面から突出形成され、第1収納部と第2収納部を区画する区画部と、を含み、
前記区画部は、
上端が前記シール部よりも低い高さで形成され、前記区画部の中間で前記第1収納部と第2収納部を区画する第1区画部と、
前記各収納部の長さ方向の両端で、前記第1区画部に向かってそれぞれ延びる第2区画部と、含み、
前記第2区画部の幅が前記第1区画部の幅よりも大きく形成される、パウチ外装材。
【請求項2】
前記第1区画部と第2区画部を連結する第3区画部をさらに含み、
前記第3区画部の幅は、前記第2区画部の幅から前記第1区画部の幅に次第に小さくなるように形成される、請求項1に記載のパウチ外装材。
【請求項3】
前記第3区画部は、第1区画部の長さ方向の端部で第2区画部に向かって傾斜して形成される、請求項に記載のパウチ外装材。
【請求項4】
前記第3区画部は、第2区画部および第1区画部の上端部とラウンド状に連結される、請求項に記載のパウチ外装材。
【請求項5】
前記第1区画部は、上端部が曲線状の断面からなる曲面部を含む、請求項1に記載のパウチ外装材。
【請求項6】
前記第1区画部は、前記第1収納部および第2収納部を前記曲面部と直線状に連結する平面部をさらに含む、請求項に記載のパウチ外装材。
【請求項7】
前記第1区画部の上側面の断面長さが、前記第1収納部の深さと第2収納部の深さとの和よりも小さく形成される、請求項に記載のパウチ外装材。
【請求項8】
前記第2区画部、第3区画部、および第1区画部は、前記第1収納部および第2収納部の外側では凹状に、内側では凸状に形成される、請求項2に記載のパウチ外装材。
【請求項9】
前記第2区画部、第3区画部、および第1区画部は、連続的な勾配を有するようになだらかに連結される、請求項2に記載のパウチ外装材。
【請求項10】
前記第1区画部の高さが、第1収納部および第2収納部の深さよりは低く、第1収納部および第2収納部の深さの1/2以上となるように形成される、請求項1に記載のパウチ外装材。
【請求項11】
パウチ外装材および電極組立体を含む二次電池であって、
前記パウチ外装材は、
凹状に形成され、幅方向に配列されている第1収納部および第2収納部と、
前記第1収納部および第2収納部を囲むように、前記パウチ外装材の外縁に沿って形成されるシール部と、
前記第1収納部と第2収納部との間に形成され、且つ前記各収納部の底面から突出形成され、第1収納部と第2収納部を区画する区画部と、を含み、
前記区画部は、
上端が前記シール部よりも低い高さで形成され、前記区画部の中間で前記第1収納部と第2収納部を区画する第1区画部と、
前記各収納部の長さ方向の両端で、前記第1区画部に向かってそれぞれ延びる第2区画部と、含み、
前記第2区画部の幅が前記第1区画部の幅よりも大きく形成され、前記パウチ外装材の第1収納部と第2収納部が互いに向かい合うように前記区画部に沿って折り畳んで形成された収納空間に、前記電極組立体が収納されてパッケージングされる、二次電池。
【請求項12】
前記第1区画部と第2区画部を連結する第3区画部をさらに含み、
前記第3区画部の幅は、前記第2区画部の幅から前記第1区画部の幅に次第に小さくなるように形成される、請求項11に記載の二次電池。
【請求項13】
前記第1区画部は、広げられて平面状の側面部として形成され、
前記シール部は、
前記二次電池の側面部の両端と隣接する部分に、前記二次電池の側面部に対して垂直な方向に突出した延長部を含む、請求項11に記載の二次電池。
【請求項14】
前記第1区画部が広げられて平面状の側面部として形成され、
前記側面部の両端には、凹状のディンプルが形成される、請求項11に記載の二次電池。
【請求項15】
請求項13に記載の1つ以上の二次電池と、
前記二次電池の側面部と面接触される面を備えた冷却プレートと、を含む、二次電池パック。
【請求項16】
前記シール部は、
前記二次電池の側面部の両端と隣接する部分に、前記二次電池の側面部に対して垂直な方向に突出した延長部を含む、請求項15に記載の二次電池パック。
【請求項17】
前記冷却プレートの第1側面と第2側面との間の幅が、前記二次電池の延長部の間の長さに対応する、請求項16に記載の二次電池パック。
【請求項18】
前記冷却プレートの第1側面と第2側面との間の幅が、前記二次電池の延長部の間の長さよりも大きい、請求項16に記載の二次電池パック。
【請求項19】
前記冷却プレートの第1側面および第2側面のそれぞれには、前記二次電池の延長部の長さより大きいかまたは等しい高さで段差が形成されている、請求項18に記載の二次電池パック。
【請求項20】
前記冷却プレートの第1側面および第2側面のそれぞれには、前記二次電池の延長部を収容するように、前記延長部の長さより深いかまたは等しい深さで1つ以上の溝が形成されている、請求項18に記載の二次電池パック。