(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024021105
(43)【公開日】2024-02-16
(54)【発明の名称】刈払機用草刈刃
(51)【国際特許分類】
A01D 34/90 20060101AFI20240208BHJP
A01D 34/73 20060101ALI20240208BHJP
【FI】
A01D34/90 A
A01D34/73 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022123690
(22)【出願日】2022-08-03
(71)【出願人】
【識別番号】505151911
【氏名又は名称】冨田 立郎
(72)【発明者】
【氏名】冨田 立郎
【テーマコード(参考)】
2B083
【Fターム(参考)】
2B083AA02
2B083BA02
2B083CA12
2B083CA13
2B083DA02
(57)【要約】
【課題】 金属刃とナイロンコードカッターを併せ持つ刈払機用草刈刃において安価で能率の良い草刈り刃を提供する。
【解決手段】 略長方形の形をした本体プレート(1)の中心には刈払機の回転軸取り付け穴(2)が設けられ、長辺に当たる部分には直線状の切込み刃(3)が加工され、短辺に当たる部分は正確には円弧形状であり鋸刃(4)が加工され、該本体プレート(1)の下面中央には回転軸取り付け穴(2)と同様の中心穴を有した円形の両面接着シート(5) が貼り付いている構造を特徴とする刈払機用草刈刃を市販のナイロンコードカッターに重ね取り付け強結合させ使用する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
略長方形の形をした本体プレート(1)の中心には刈払機の回転軸取付穴(2)が設けられ、長辺に当たる部分には直線状の切込刃(3)が加工され、短辺に当たる部分は円弧形状であり鋸刃(4)が加工され、該本体プレート(1)の下面中央には、回転軸取付穴(2)と同様の中心穴を有した円形の両面接着シート(5)が貼り付いている構造を特徴とする刈払機用草刈刃。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、草木類を刈り取るための刈払機用の草刈刃に関するものであり、詳細には、簡単な操作で紐状の草刈刃を伸ばすことができるナイロンコードカッターに重ねて使用する金属製草刈刃に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在ナイロンコードなどの紐状の草刈刃と金属製の草刈刃の2種類で構成される刈払機用草刈刃があり、広範囲な草刈り条件に対応できるがまだ解決されるべき問題が残っていた。
【0003】
草刈り作業中に短くなった紐状草刈刃を伸ばす際は、刈払機のエンジンを停止させ、刈払機を肩から降ろし、手動で紐状の草刈刃を必要量伸ばし、再びエンジンを始動し、機械を肩に負い、そこから草刈り作業を再開するという一連の億劫な作業をしなければならないという欠点があった(本出願人の提案に係る草刈刃 特許文献1)。
【0004】
市販の刃(非特許文献1)で刈払機の竿の先端を地面に叩くことにより簡単にナイロンコードを伸ばすことができるナイロンコードカッターと円盤状の鋸刃を組み合わせた物があるが円盤状の鋸刃はナイロンコードと鋸刃の物理的な距離を長く確保できないために自分自身の鋸刃でナイロンコードを短く切断してしまうという問題があった。又この製品のナイロンコードカッターと鋸刃の組み合わせは限定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】小林鉄工所 草刈機用ハイブリッドカッター稲妻二刀流
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
解決しようとする問題点は、紐状草刈刃の手動での繰り出しが面倒なこと、自らの金属刃でナイロンコードを意図せず短く切ってしまうこと、色々なタイプのナイロンコードカッターにも取り付けできる金属刃がない事。
【課題を解決するための手段】
【0008】
略長方形の形をした本体プレート(1)の中心には刈払機の回転軸取付穴(2)が設けられ、長辺に当たる部分には直線状の切込刃(3)が加工され、短辺に当たる部分は円弧形状であり鋸刃(4)が加工され、該本体プレート(1)の下面中央には、回転軸取付穴(2)と同様の中心穴を有した円形の両面接着シート(5)が貼り付いている構造を特徴とする刈払機用草刈刃。
【発明の効果】
【0009】
一般に販売されているナイロンコードカッターに本発明品を装着することにより、それまで単体では不可能だった木質化した草や木の枝も刈り取る事が出来て仕事の能率向上が期待できる。
【0010】
刈払機によっては草刈刃取り付け部の位置決め用のガイドが草刈刃1枚分だけの高さしかない場合があり、金属草刈刃とナイロンコードカッター(6)を重ねて取り付ける場合には後者の為のガイド部分高さが足らないので中心を定めることが出来ない、この部分は少しでも中心がずれると高速回転中に大きく振動が起きて危険であるが、この場合も初期の芯出しを上手にするとあとは両面接着シートが大きな固定力を発揮し途中で中心がずれることもなくバランスよく使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図2】刈払機に本発明の草刈刃とナイロンコードカッターを装着した図
【発明を実施するための形態】
【0012】
紐状草刈刃の繰り出しが面倒な事に関しては市販のナイロンコードカッターを使うが、金属刃に関しては独自の形と独自の取り付け方を最も主要な特徴とする。
【0013】
草刈り作業中に上下左右に暴れる紐状草刈刃(7)を自分の金属刃部分(3)や(4)が切らないように、なるべく遠くに離して位置させる必要がある。
【0014】
伸ばしたナイロンコードを自分の金属刃が短く切断しないよう有利な形として略長方形の形をした本体プレート(1)の形をとり、本体プレート(1)には切込刃(3)と鋸刃(4)が設けられており、柔らかい草から小枝まで切断できる能力があり、該本体プレート(1)の下側にはナイロンコードカッター(6)を重ねて取り付けねじで締結するが(
図1、
図2参照)、その中間には両面接着シート(5)を介して取り付けネジを締めるので、この両面接着シート(5)がネジ締結力を強力にサポートする事によって、刃を石にぶつける等の作業中の大きなショックに遭ってもナイロンコードカッター(6)と金属刃の本体プレート(1)との角度的な位置関係を保持することが出来る。
【0015】
両面接着シート(5)無しで本体プレート(1)とナイロンコードカッター(2)を重ねて単に取り付けネジにて共締めした場合は作業中の石衝突などのショックで容易にナイロンコードカッターと本体プレートの刃との角度的な位置関係がずれてしまう、この両者の位置関係はとても重要で,ナイロンコードカッター(6)のナイロンコード出口位置が初めの設定位置からずれて金属刃(3)や(4)に近づくほどに紐状草刈刃(ナイロンコード)は無駄に短く切断され易くなる。
【0016】
図2に示すように動力駆動の刈払機の竿の先に本体プレート(1)をナイロンコードカッター(6)と共に取り付け高速回転させることにより草木を刈り取る構造である。
【0017】
図3に示すように軽量化のため本体プレート(1)に複数の窓穴(9)を設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0018】
ナイロンコードと金属刃の適度な組み合わせは草刈作業時間を大いに短縮する。
【符号の説明】
【0019】
1 本体プレート
2 回転軸取付穴
3 切込刃
4 鋸刃
5 両面接着シート
6 ナイロンコードカッター
7 紐状草刈刃
8 刈払機
9 窓穴