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特開2024-21129振動デバイス、振動装置及び振動デバイスの製造方法
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  • 特開-振動デバイス、振動装置及び振動デバイスの製造方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024021129
(43)【公開日】2024-02-16
(54)【発明の名称】振動デバイス、振動装置及び振動デバイスの製造方法
(51)【国際特許分類】
   B06B 1/06 20060101AFI20240208BHJP
   H10N 30/20 20230101ALI20240208BHJP
【FI】
B06B1/06 Z
H01L41/09
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022123740
(22)【出願日】2022-08-03
(71)【出願人】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000947
【氏名又は名称】弁理士法人あーく事務所
(72)【発明者】
【氏名】長坂 昭吾
(72)【発明者】
【氏名】清水 良典
【テーマコード(参考)】
5D107
【Fターム(参考)】
5D107AA09
5D107AA20
5D107BB08
5D107CC02
(57)【要約】
【課題】振動素子による振動の減衰を抑制することが可能な振動デバイス、振動装置及び振動デバイスの製造方法を提供する。
【解決手段】振動デバイス2は、振動素子21と、振動素子21を載置する載置面20aが形成された基板20と、載置面20aの周囲に形成された壁部20bと、壁部20bで囲われた内側に、基板20の載置面20aに載置された振動素子21を封止するポッティング層24とを備える。振動デバイス2は、ベースフィルム200上に、開口が形成された保護フィルム201を積層して基板20を形成する工程と、基板20上で、保護フィルム201の開口内に、振動素子21を載置する工程と、基板20上で、保護フィルム201の開口内に載置された振動素子21を、ポッティングにより封止する工程とを経て製造される。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動素子と、
前記振動素子を載置する載置面が形成された基板と、
前記載置面の周囲に形成された壁部と、
前記壁部で囲われた内側に、前記基板の載置面に載置された前記振動素子を封止するポッティング層と
を備えることを特徴とする振動デバイス。
【請求項2】
請求項1に記載の振動デバイスであって、
前記基板は、
前記載置面が形成されるベースフィルムと、
前記ベースフィルム上に積層され、前記載置面に対応する箇所が開口した保護フィルムと
を有し、
前記壁部は、
前記ベースフィルムの載置面及び前記保護フィルムの段差により形成される
ことを特徴とする振動デバイス。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の振動デバイスであって、
前記ポッティング層は、
前記壁部の内側からはみ出さないように形成される
ことを特徴とする振動デバイス。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の振動デバイスであって、
前記ポッティング層は、
前記載置面からの高さが、前記壁部以下である
ことを特徴とする振動デバイス。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載の振動デバイスであって、
前記振動素子は、
通電により振動する薄膜状の圧電素子であり、
前記基板は、
薄膜状のフレキシブルプリント基板である
ことを特徴とする振動デバイス。
【請求項6】
請求項1又は請求項2に記載の振動デバイスを備えることを特徴とする振動装置。
【請求項7】
振動素子を備える振動デバイスの製造方法であって、
ベースフィルム上に、開口が形成された保護フィルムを積層して基板を形成する工程と、
前記基板上で、前記保護フィルムの開口内に、前記振動素子を載置する工程と、
前記基板上で、前記保護フィルムの開口内に載置された前記振動素子を、ポッティングにより封止する工程と
を含むことを特徴とする振動デバイスの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、振動素子を備える振動デバイス、そのような振動デバイスを備える振動装置及びそのような振動デバイスを製造する振動デバイスの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
マウス、キーボード、ゲーム用コントローラ等の操作用の装置、スマートフォン、タブレット型コンピュータ等の通信用の装置、その他様々な電子機器には、振動を発生させる振動素子が用いられている。例えば、特許文献1では、振動素子として圧電素子を用いた振動デバイスが開示されている。圧電素子を用いた振動デバイスでは、振動により圧電素子に故障が発生し易いため、PET(Polyethylene Terephthalate)フィルムによるラミネート加工が必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-39770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながらPETによるラミネート加工は、振動素子による振動が減衰し易いという問題がある。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、振動の減衰を抑止することが可能な振動デバイスの提供を主たる目的とする。
【0006】
また、本発明は、本発明に係る振動デバイスを備える振動装置の提供を他の目的とする。
【0007】
また、本発明は、振動デバイスの製造方法の提供を更に他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本願開示の振動デバイスは、振動素子と、前記振動素子を載置する載置面が形成された基板と、前記載置面の周囲に形成された壁部と、前記壁部で囲われた内側に、前記基板の載置面に載置された前記振動素子を封止するポッティング層とを備えることを特徴とする。
【0009】
また、前記振動デバイスにおいて、前記基板は、前記載置面が形成されるベースフィルムと、前記ベースフィルム上に積層され、前記載置面に対応する箇所が開口した保護フィルムとを有し、前記壁部は、前記ベースフィルムの載置面及び前記保護フィルムの段差により形成されることを特徴とする。
【0010】
また、前記振動デバイスにおいて、前記ポッティング層は、前記壁部の内側からはみ出さないように形成されることを特徴とする。
【0011】
また、前記振動デバイスにおいて、前記ポッティング層は、前記載置面からの高さが、前記壁部以下であることを特徴とする。
【0012】
また、前記振動デバイスにおいて、前記振動素子は、通電により振動する薄膜状の圧電
素子であり、前記基板は、薄膜状のフレキシブルプリント基板であることを特徴とする。
【0013】
更に、本願開示の振動装置は、前記振動デバイスを備えることを特徴とする。
【0014】
更に、本願開示の振動デバイスの製造方法は、ベースフィルム上に、開口が形成された保護フィルムを積層して基板を形成する工程と、前記基板上で、前記保護フィルムの開口内に、前記振動素子を載置する工程と、前記基板上で、前記保護フィルムの開口内に載置された前記振動素子を、ポッティングにより封止する工程とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本願開示の振動デバイス等は、振動の減衰を抑制することが可能である等、優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本願開示の振動装置の外観の一例を示す概略外観図である。
図2】本願開示の振動装置の外観の一例を示す概略外観図である。
図3】本願開示の振動装置の内部の一例を示す概略斜視図である。
図4】本願開示の振動デバイスの一例を示す概略斜視図である。
図5】本願開示の振動デバイスが備える基板の一例を示す概略斜視図である。
図6】本願開示の振動デバイスが備える基板の一例を示す概略分解斜視図である。
図7】本願開示の振動デバイスの一例を示す概略分解斜視図である。
図8】本願開示の振動デバイスの一例を模式的に示す概略断面図である。
図9】本願開示の振動デバイスの製造方法の一例を示す説明図である。
図10】本願開示の振動デバイスの製造方法の一例を示す説明図である。
図11】本願開示の振動デバイスの製造方法の一例を示す説明図である。
図12】本願開示の振動デバイスの製造方法の一例を示す説明図である。
図13】本願開示の振動デバイスの製造方法の一例を示す説明図である。
図14】本願開示の振動デバイスの振動特性の一例を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
<適用例>
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。本願開示の振動装置は、使用者に対して、振動により状況又は情報を伝える装置、例えば、操作部及び表示部が一体型のゲーム装置、ゲーム装置用コントローラ等の装置に適用される。以下では、図面を参照しながら、ゲーム装置に適用した振動装置VAを例示して説明する。
【0018】
<振動装置VAの外観>
図1及び図2は、本願開示の振動装置VAの外観の一例を示す概略外観図である。図1は、振動装置VAの正面側を示す概略斜視図であり、図2は、振動装置VAの背面側を示す概略斜視図である。振動装置VAは、略長方形の板状をなす筐体1を備え、筐体1の正面中央には、長方形状の液晶パネル等の表示部10が配置されており、表示部10の左右に使用者が把持する把持部11が配置されている。把持部11には、使用者が、親指で操作する操作ボタン等の操作部12が配置されている。筐体1の背面には、使用者の親指以外の指が触れる位置に、振動を発生させる振動部13が4箇所に配置されている。
【0019】
<振動装置VAの内部構造>
図3は、本願開示の振動装置VAの内部の一例を示す概略斜視図である。図3は、振動装置VAの筐体1正面に配置された表示部10を取り外し、内部の構造が視認できるように示している。なお、振動装置VAの内部を視認し易いように、図3は、筐体1及び筐体1内に配置された振動デバイス2のみを示している。図3に例示するように、筐体1内に
は、4個の振動デバイス2が配置されており、各振動デバイス2の配置位置は、筐体1の背面の振動部13の位置に対応している。このような配置により、振動デバイス2の振動が、筐体1の振動部13を介して使用者の指先に伝えられる。
【0020】
<振動デバイス2の構造>
図4は、本願開示の振動デバイス2の一例を示す概略斜視図である。振動デバイス2は、振動素子21と、略長方形の薄膜状をなす基板20と、振動素子21を制御する制御部(図示せず)に接続される端子部202bとを備えている。振動素子21は、基板20上の載置面20aに載置されている。基板20は、可撓性を有するフレキシブルプリント基板(FPC基板)である。
【0021】
図5は、本願開示の振動デバイス2が備える基板20の一例を示す概略斜視図である。図6は、本願開示の振動デバイス2が備える基板20の一例を示す概略分解斜視図である。振動デバイス2が備える基板20は、薄膜状のベースフィルム200に、薄膜状の保護フィルム201を積層して形成されている。ベースフィルム200の膜厚は、50μm程度である。ベースフィルム200の表面の一部は、略正方形状の載置面20aとなる。ベースフィルム200には、一対のプリント配線202が形成されており、プリント配線202の一端側は、振動素子21に接続する電極部202aとなっており、他端側は、端子部202bとなっている。保護フィルム201は、例えば、PET(Polyethylene Terephthalate)等の樹脂を用いた50μm程度の膜厚の薄膜であり、ベースフィルム200の表面を被覆している。保護フィルム201には、載置面20aに対応する箇所及びプリント配線202の端子部202bに対応する箇所が開口している。載置面20aに対応する箇所の開口は、ベースフィルム200の上面と保護フィルム201の上面とにより50μmの段差が形成されており、段差により、保護フィルム201の開口周縁が壁部20bとなっている。
【0022】
図7は、本願開示の振動デバイス2の一例を示す概略分解斜視図である。図7は、振動デバイス2が備える基板20の載置面20aに積層される各種部材を分解して示している。基板20のベースフィルム200における載置面20aは、積層された保護フィルム201の開口内の略正方形状の領域である。載置面20aには、接着剤層22、振動素子21、導電ペースト23、そしてポッティング層24が積層されている。接着剤層22は、振動素子21をベースフィルム200に接着させる層であり、接着剤にて形成されている。振動素子21は、例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等の圧電性を有するピエゾ素子(圧電素子)を用いて形成されており、通電により振動する。導電ペースト23は、振動素子21と、プリント配線202の電極部202aとを電気的に接続する銀ペースト等の導電性の接着剤にて形成されている。ポッティング層24は、樹脂を硬化させた封止剤にて形成されている。
【0023】
図8は、本願開示の振動デバイス2の一例を模式的に示す概略断面図である。図8は、振動デバイス2を、図4に示すA-B線分で切断し、載置面20aを通る断面を模式的に示している。基板20は、ベースフィルム200に、開口が形成された保護フィルム201を積層することにより、載置面20a及び壁部20bが形成されている。ベースフィルム200及び保護フィルム201の膜厚は、いずれも50μmである。従って、載置面20a上の壁部20bに囲まれた領域は、高さ50μmの凹部となっており、ポッティング用の樹脂の流出を防止するダムとなっている。載置面20aには、接着剤層22、振動素子21及びポッティング層24が積層されている。振動素子21等の部材を封止するポッティング層24は、載置面20aからの高さが50μm以下となるように充填されている。即ち、ポッティング層24は、載置面20aからの高さが壁部20bの高さ以下となるように形成されており、また壁部20bの内側からはみ出さないように形成されている。なお、ポッティング層24の高さは、振動の減衰を許容できる範囲であれば、壁部20b
の高さを若干超える程度に充填してもよいが、壁部20bの内側からはみ出てあふれ出さないようにすることが好ましい。
【0024】
<振動デバイス2の製造方法>
次に、本願開示の振動デバイス2の製造方法について説明する。図9乃至図13は、本願開示の振動デバイス2の製造方法の一例を示す説明図である。図9は、ベースフィルム200に、プリント配線202を貼り付け、保護フィルム201を積層することにより、基板20を形成する工程を示している。開口が形成された保護フィルム201をベースフィルム200に貼り合わせることにより、載置面20a及び壁部20bが形成される。また、ベースフィルム200に保護フィルム201を貼り合わせることにより、プリント配線202は、大部分が被覆され、保護フィルム201の開口から電極部202a及び端子部202bが露出する。
【0025】
図10は、図9に示す状態から、壁部20bで囲まれた載置面20a上に、接着剤層22を形成する工程を示している。接着剤層22は、載置面20aに液状の接着剤を塗布又はシート状の接着剤を敷設することにより、10~30μmの厚さの層として形成される。液状の接着剤を用いることにより、又は薄膜接着シートを用いることにより、略均一な膜厚の接着剤層22を形成することが可能となる。接着剤層22は、振動素子21をベースフィルム200に接着させる層であるため、塗布範囲は振動素子21の接着側の面と同等とすることが好ましい。
【0026】
図11は、図10に示す状態から、保護フィルム201の開口内の載置面20aに形成された接着剤層22上に振動素子21を載置する工程を示している。基板20のベースフィルム200の載置面20aに形成された接着剤層22に振動素子21を載置し、密着させることにより、振動素子21が仮接着される。振動素子21を仮接着させた基板20は、熱硬化炉で加熱することにより、接着剤層22が硬化し、振動素子21が基板20に接着される。
【0027】
図12は、図11に示す状態から、導電ペースト23を形成する工程を示している。なお、図12は、導電ペースト23周辺を拡大して示している。導電ペースト23による層は、基板20に形成されたプリント配線202の電極部202aと振動素子21の電極(図示せず)とを接続するように銀ペーストを塗布し、熱硬化、UV硬化等の硬化方法で硬化させることで形成される。
【0028】
図13は、図12に示す状態から、基板20上の開口内に載置された振動素子21を、ポッティング剤により封止する工程を示している。ポッティング剤は、振動素子21等の部材が載置された基板20上の開口内、即ち、壁部20bに囲まれた凹部に流し込まれ、熱硬化、UV硬化等の硬化方法で硬化する。このようにしてポッティング層24が形成される。ポッティング剤の流し込み量は、壁部20bの高さを超えないように調整される。このようにして、振動デバイス2が製造される。
【0029】
<振動デバイス2の振動特性>
図14は、本願開示の振動デバイス2の振動特性の一例を示すグラフである。図14は、横軸に時間をとり、縦軸に振動をとって、その関係を示したグラフである。実線は、本願開示の振動デバイス2を示しており、破線は、PETラミネートにより振動素子を封止した従来型の振動デバイスを比較用に示している。基板及び振動素子は同条件としている。従来型のPETラミネートによる振動デバイスは、一般的な製造方法で製造したものであり、50μmの基板に、PETラミネート層を形成し、全体として120μmの膜厚となっている。本願開示のポッティングによる振動デバイス2は、凹部にポッティング剤を流し込むため、ポッティング層24を薄くすることが可能であり、50μmの基板20に
50μmのポッティング層24を形成し、全体として100μmの膜厚となっている。駆動条件は、いずれも電圧30V、周波数200Hzの正弦波とした。振動は、レーザードップラー振動計からレーザー光を振動素子表面に照射し、振動を検出するものとした。薄いポッティング層24で振動素子21を封止した本願開示の振動デバイス2は、従来型と比較して、振動の減衰が小さく、大きな振動が観測される。
【0030】
以上のように本願開示の振動素子21は、壁部20bにより形成された凹部にポッティング剤を流し込み、壁部20b以下の高さのポッティング層24を形成する。これにより、本願開示の振動素子21は、ポッティング層24にて振動素子21を保護することにより、耐久性を高めることが可能であり、振動の減衰を抑制して高振動性を確保することが可能である等、優れた効果を奏する。
【0031】
更に、本願開示の振動素子21は、ベースフィルム200に、開口が形成された保護フィルム201を積層することにより形成される段差にて、壁部20bを形成するので、工程を複雑化させることなく、製造することが可能である等、優れた効果を奏する。
【0032】
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、他の様々な形態で実施することが可能である。そのため、上述した実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の技術範囲は、請求の範囲によって説明するものであって、明細書本文には何ら拘束されない。更に、請求の範囲の均等範囲に属する変形及び変更は、全て本発明の範囲内のものである。
【0033】
例えば、前記実施形態では、ベースフィルム200に、開口が形成された保護フィルム201を積層することで壁部20bを形成する形態を示したが、本願開示の振動デバイス2は、これに限らず、様々な形態に展開することが可能である。例えば、本願開示の振動デバイス2は、ポッティング剤を流し込むことが可能であれば、基板20上に凸部を設けて壁部20bを形成する等、様々な形態に展開することが可能である。
【0034】
また、例えば、前記実施形態では、本願開示の振動装置VAをゲーム装置用コントローラに適用する形態について説明したが、本願開示の振動装置VAは、これに限らず、使用者に対して、振動により状況又は情報を伝える様々な装置に適用することが可能である。
【符号の説明】
【0035】
VA 振動装置
2 振動デバイス
20 基板
20a 載置面
20b 壁部
200 ベースフィルム
201 保護フィルム
202 プリント配線
21 振動素子
22 接着剤層
23 導電ペースト
24 ポッティング層
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14