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特開2024-21174情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024021174
(43)【公開日】2024-02-16
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/04 20060101AFI20240208BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20240208BHJP
   G06V 20/54 20220101ALI20240208BHJP
【FI】
G08G1/04 D
G06T7/00 650Z
G06V20/54
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022123827
(22)【出願日】2022-08-03
(71)【出願人】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000280
【氏名又は名称】弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉田 享広
【テーマコード(参考)】
5H181
5L096
【Fターム(参考)】
5H181BB04
5H181CC04
5L096CA02
5L096CA24
5L096FA13
5L096FA69
(57)【要約】
【課題】 より正確な信号情報の生成に寄与する。
【解決手段】 交通信号機との相対位置が固定された路側カメラにより撮像された、前記交通信号機を含む画像データを取得する取得部と、前記画像データを表示部に表示させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記表示部に表示された前記交通信号機の灯色位置の指定を、ユーザにより操作される入力部から受け付け、前記灯色位置の指定に基づいて、前記画像データにおける前記灯色位置を示す位置情報を生成する、情報処理装置。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
交通信号機との相対位置が固定された路側カメラにより撮像された、前記交通信号機を含む画像データを取得する取得部と、
前記画像データを表示部に表示させる制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記表示部に表示された前記交通信号機の灯色位置の指定を、ユーザにより操作される入力部から受け付け、
前記灯色位置の指定に基づいて、前記画像データにおける前記灯色位置を示す位置情報を生成する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記交通信号機の灯色状態に関する信号情報を生成する生成部に、前記位置情報を出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記画像データを前記表示部に表示する際に、前記灯色位置の指定方法を前記表示部に表示させ、
前記指定方法と、前記灯色位置の指定と、に基づいて、前記位置情報を生成する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、
複数種類の前記指定方法を前記表示部に表示させ、
複数種類の前記指定方法のうちユーザの操作により前記入力部において選択された指定方法と、前記灯色位置の指定と、に基づいて、前記位置情報を生成する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記入力部によってなぞられた位置を、前記灯色位置の指定として受け付ける、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記入力部によりなぞられた線分の始点及び終点の一方を青色灯とし、前記線分の始点及び終点の他方を赤色灯とする前記位置情報を生成する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記入力部によりなぞられた線分が複数ある場合に、複数の前記線分のうちひとつの前記線分の位置を前記交通信号機の三色灯器の位置として判定し、複数の前記線分のうち前記三色灯器の位置と判定した前記線分以外の前記線分の位置を前記交通信号機の矢印灯器の位置として判定する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、複数の前記線分のうち最も長い前記線分の位置を前記三色灯器の位置として判定する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記制御部は、ユーザが前記入力部を用いてタッチ又はクリックした前記画像データ上の位置を、前記灯色位置として指定する、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記入力部によって数値入力された前記画像データ上の座標により示される位置を、前記灯色位置として指定する、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
前記路側カメラと、
を備える情報処理システム。
【請求項12】
交通信号機との相対位置が固定された路側カメラにより撮像された、前記交通信号機を含む画像データを取得する第1ステップと、
前記画像データを表示部に表示させる第2ステップと、
前記表示部に表示された前記交通信号機の灯色位置の指定を、ユーザにより操作される入力部から受け付ける第3ステップと、
前記灯色位置の指定に基づいて、前記画像データにおける前記灯色位置を示す位置情報を生成する第4ステップと、
を備える、情報処理方法。
【請求項13】
交通信号機との相対位置が固定された路側カメラにより撮像された、前記交通信号機を含む画像データを取得する第1ステップと、
前記画像データを表示部に表示させる第2ステップと、
前記表示部に表示された前記交通信号機の灯色位置の指定を、ユーザにより操作される入力部から受け付ける第3ステップと、
前記灯色位置の指定に基づいて、前記画像データにおける前記灯色位置を示す位置情報を生成する第4ステップと、
をコンピュータに実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、車載カメラで撮影された画像データに基づいて、交通信号機の現在灯色を判定する技術が知られている。特許文献1には、地図情報から交通信号機の位置情報を取得し、当該位置に存在する交通信号機を撮影する車載カメラが取得した画像データを、交通信号機の現在灯色の判定に利用する技術が記載されている。
【0003】
特許文献2には、車載カメラで判定した交通信号機の現在灯色が黄色である場合に、車両の停止を促す技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-24715号公報
【特許文献2】特開2017-37528号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1及び2では、車載カメラで撮影された画像データに基づいて、交通信号機の現在灯色を判定する。しかし、車載カメラでは、前方の大型車両などにより交通信号機を捉え難く、捉えたとしても捕捉時間が短い。このため、交通信号機の現在灯色を精度よく判定するのが困難であり、不正確な信号情報が配信される可能性がある。
本開示は、かかる従来の問題点に鑑み、より正確な信号情報の生成に寄与する情報処理装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の情報処理装置は、交通信号機との相対位置が固定された路側カメラにより撮像された、前記交通信号機を含む画像データを取得する取得部と、前記画像データを表示部に表示させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記表示部に表示された前記交通信号機の灯色位置の指定を、ユーザにより操作される入力部から受け付け、前記灯色位置の指定に基づいて、前記画像データにおける前記灯色位置を示す位置情報を生成する、情報処理装置である。
【0007】
本開示の情報処理方法は、交通信号機との相対位置が固定された路側カメラにより撮像された、前記交通信号機を含む画像データを取得する第1ステップと、前記画像データを表示部に表示させる第2ステップと、前記表示部に表示された前記交通信号機の灯色位置の指定を、ユーザにより操作される入力部から受け付ける第3ステップと、前記灯色位置の指定に基づいて、前記画像データにおける前記灯色位置を示す位置情報を生成する第4ステップと、を備える、情報処理方法である。
【0008】
本開示のコンピュータプログラムは、交通信号機との相対位置が固定された路側カメラにより撮像された、前記交通信号機を含む画像データを取得する第1ステップと、前記画像データを表示部に表示させる第2ステップと、前記表示部に表示された前記交通信号機の灯色位置の指定を、ユーザにより操作される入力部から受け付ける第3ステップと、前記灯色位置の指定に基づいて、前記画像データにおける前記灯色位置を示す位置情報を生成する第4ステップと、をコンピュータに実行させる、コンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、より正確な信号情報の生成に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す道路平面図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態に係る表示部における表示例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る情報処理方法の一例を示すフローチャートである。
図5図5は、実施形態に係る操作領域の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る操作領域の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る指定方法を説明する図である。
図8図8は、実施形態に係る指定方法を説明する図である。
図9図9は、図4に示す一部の工程のサブルーチンを示す図である。
図10図10は、図9に示す一部の工程のサブルーチンを示す図である。
図11図11は、実施形態に係る微調整の方法を説明する図である。
図12図12は、実施形態に係る表示部における表示例を示す図である。
図13図13は、図9に示す一部の工程のサブルーチンを示す図である。
図14図14は、変形例に係る指定方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<本開示の実施形態の概要>
以下、本開示の実施形態の概要を列記して説明する。
【0012】
(1)本開示の情報処理装置は、交通信号機との相対位置が固定された路側カメラにより撮像された、前記交通信号機を含む画像データを取得する取得部と、前記画像データを表示部に表示させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記表示部に表示された前記交通信号機の灯色位置の指定を、ユーザにより操作される入力部から受け付け、前記灯色位置の指定に基づいて、前記画像データにおける前記灯色位置を示す位置情報を生成する、情報処理装置である。
【0013】
本開示の情報処理装置は、ユーザからの教示に基づいて位置情報を生成することで、より正確な信号情報の生成に寄与することができる。
【0014】
(2)前記(1)の情報処理装置において、前記制御部は、前記交通信号機の灯色状態に関する信号情報を生成する生成部に、前記位置情報を出力してもよい。
【0015】
これにより、生成部は、ユーザからの教示に基づく位置情報によって、より正確な信号情報を生成することができる。
【0016】
(3)前記(1)又は前記(2)の情報処理装置において、前記制御部は、前記画像データを前記表示部に表示する際に、前記灯色位置の指定方法を前記表示部に表示させてもよい。この場合、前記制御部は、前記指定方法と、前記灯色位置の指定と、に基づいて、前記位置情報を生成してもよい。
【0017】
このように構成することで、ユーザは教示を行う際に灯色位置の指定方法を確認することができるため、ユーザからの教示をより容易に行うことができる。
【0018】
(4)前記(3)の情報処理装置において、前記制御部は、複数種類の前記指定方法を前記表示部に表示させてもよい。この場合、前記制御部は、複数種類の前記指定方法のうちユーザの操作により前記入力部において選択された指定方法と、前記灯色位置の指定と、に基づいて、前記位置情報を生成してもよい。
【0019】
このように構成することで、ユーザは教示を行う際に、画像データにおける交通信号機の写り方や、交通信号機の種類等に応じて、より適した灯色位置の指定方法を選択することができるため、ユーザからの教示をより容易に行うことができる。
【0020】
(5)前記(1)から前記(4)のいずれかの情報処理装置において、前記制御部は、前記入力部によってなぞられた位置を、前記灯色位置の指定として受け付けてもよい。
【0021】
このように構成することで、ユーザは、感覚的に灯色位置を教示することができる。
【0022】
(6)前記(5)の情報処理装置において、前記制御部は、前記入力部によりなぞられた線分の始点及び終点の一方を青色灯とし、前記線分の始点及び終点の他方を赤色灯とする前記位置情報を生成してもよい。
【0023】
このように構成することで、位置情報をより容易に生成することができる。
【0024】
(7)前記(5)又は前記(6)の情報処理装置において、前記制御部は、前記入力部によりなぞられた線分が複数ある場合に、複数の前記線分のうちひとつの前記線分の位置を前記交通信号機の三色灯器の位置として判定し、複数の前記線分のうち前記三色灯器の位置と判定した前記線分以外の前記線分の位置を前記交通信号機の矢印灯器の位置として判定してもよい。
【0025】
このように構成することで、三色灯器及び矢印灯器を含む交通信号機に関する位置情報をより容易に生成することができる。
【0026】
(8)前記(7)の情報処理装置において、前記制御部は、複数の前記線分のうち最も長い前記線分の位置を前記三色灯器の位置として判定してもよい。
【0027】
このように構成することで、ユーザの指定順にかかわらず、三色灯器と矢印灯器とを区別することができるため、指定方法の自由度を高くすることができる。
【0028】
(9)前記(1)から前記(4)のいずれかの情報処理装置において、前記制御部は、ユーザが前記入力部を用いてタッチ又はクリックした前記画像データ上の位置を、前記灯色位置として指定してもよい。
【0029】
このように構成することで、ユーザは、感覚的に灯色位置を教示することができる。
【0030】
(10)前記(1)から前記(4)のいずれかの情報処理装置において、前記制御部は、前記入力部によって数値入力された前記画像データ上の座標により示される位置を、前記灯色位置として指定してもよい。
【0031】
このように構成することで、ユーザは、数値として灯色位置を教示することができる。例えば、珍しいタイプの交通信号機の場合、タッチ又はクリック等により灯色位置を教示するのに時間が掛かる場合がある。このような場合、数値入力により灯色位置を教示することで、入力時間を短縮しえる。
【0032】
(11)本開示の情報処理システムは、前記(1)から前記(10)のいずれかの情報処理装置と、前記路側カメラと、を備える情報処理システムである。
【0033】
(12)本開示の情報処理方法は、交通信号機との相対位置が固定された路側カメラにより撮像された、前記交通信号機を含む画像データを取得する第1ステップと、前記画像データを表示部に表示させる第2ステップと、前記表示部に表示された前記交通信号機の灯色位置の指定を、ユーザにより操作される入力部から受け付ける第3ステップと、前記灯色位置の指定に基づいて、前記画像データにおける前記灯色位置を示す位置情報を生成する第4ステップと、を備える、情報処理方法である。
【0034】
ユーザからの教示に基づいて位置情報を生成することで、より正確な信号情報の生成に寄与することができる。
【0035】
(13)本開示のコンピュータプログラムは、交通信号機との相対位置が固定された路側カメラにより撮像された、前記交通信号機を含む画像データを取得する第1ステップと、前記画像データを表示部に表示させる第2ステップと、前記表示部に表示された前記交通信号機の灯色位置の指定を、ユーザにより操作される入力部から受け付ける第3ステップと、前記灯色位置の指定に基づいて、前記画像データにおける前記灯色位置を示す位置情報を生成する第4ステップと、をコンピュータに実行させる、コンピュータプログラムである。
【0036】
ユーザからの教示に基づいて位置情報を生成することで、より正確な信号情報の生成に寄与することができる。
【0037】
<本開示の実施形態の詳細>
以下、図面を参照して、本開示の実施形態の詳細を説明する。
【0038】
[1.情報処理システム]
[1.1 情報処理システムの全体構成]
図1は、本実施形態の情報処理システム1の構成例を示す道路平面図である。
図2は、本実施形態の情報処理システム1の構成例を示すブロック図である。
情報処理システム1は、交通信号機4を撮像した画像データD1に基づいて、交通信号機4の灯色状態に関する信号情報D3を生成するためのシステムである。
【0039】
情報処理システム1は、交差点J1等の路側に設置されている路側カメラ21と、路側カメラ21を制御するカメラ制御装置22と、カメラ制御装置22から路側カメラ21が撮像した画像データD1を取得して各種の情報処理を実行する情報処理装置10と、情報処理装置10から各種の情報を集約して信号情報D3を生成する管理サーバ30と、を備える。
【0040】
交差点J1には、複数の交通信号機4が設置されている。複数の交通信号機4は、車両用信号機41と、歩行者用信号機42とを含む。車両用信号機41は、青色灯43と、黄色灯44と、赤色灯45とを有する三色灯器を含む(図7)。また、車両用信号機41は矢印灯器46(例えば、直進灯46a、右折灯46b)を含んでもよい(図8)。歩行者用信号機42は、青色灯及び赤色灯を有する二色灯器を含む。
【0041】
路側カメラ21は、例えば動画撮影が可能なイメージセンサを含むデジタルカメラである。路側カメラ21は、複数の交通信号機4のうち少なくとも1つの交通信号機4を撮像する。すなわち、路側カメラ21は、交差点J1に設置される少なくとも1つの交通信号機4を含む風景を撮像して、画像データD1として出力する。路側カメラ21は、例えば路側に設置された支柱に固定されており、交通信号機4との相対位置が固定された状態で、交通信号機4を撮像して画像データD1を取得する。
【0042】
なお、路側カメラ21は、交通信号機4を撮像できる位置に固定されていればよく、車道と車道とが交差する交差点J1の路側に設置される必要はない。例えば、路側カメラ21は、合流路のない車道のうち交通信号機4のある横断歩道の付近に設置されてもよい。
【0043】
カメラ制御装置22は、路側カメラ21を制御するとともに、路側カメラ21から画像データD1を取得する。カメラ制御装置22は、例えばプロセッサとメモリを有する基板回路を含む。カメラ制御装置22は、例えば路側カメラ21が設置されている支柱の下方に設置され、路側カメラ21に通信可能に接続されている。図1及び図2の例では、交差点J1に2台の路側カメラ21(特に区別する場合、路側カメラ21a,21bと称する。)に接続され、2台の路側カメラ21からそれぞれ画像データD1を取得する。なお、カメラ制御装置22に接続される路側カメラ21の個数は特に限定されない。
【0044】
情報処理装置10は、例えばタブレット端末、ラップトップコンピュータ、スマートフォン等の携帯可能な端末装置(エッジコンピュータ)であり、カメラ制御装置22と通信可能に設けられている。例えば、情報処理装置10は、近距離通信方式(例えば、Bluetooth(商標登録)又はWi-Fi(商標登録))により、カメラ制御装置22から路側カメラ21により撮像された交通信号機4を含む画像データD1を取得する。なお、情報処理装置10はカメラ制御装置22と有線接続されてもよい。
【0045】
また、情報処理装置10は、カメラ制御装置22を介さずに路側カメラ21から直接、画像データD1を取得してもよい。この場合、情報処理装置10を操作するユーザは、例えば情報処理装置10として機能する端末装置を通信線により路側カメラ21に有線接続することで、路側カメラ21から画像データD1を取得する。
【0046】
また、情報処理装置10は、移動用通信方式により、インターネット等の公衆通信網N1を介して、カメラ制御装置22から画像データD1を取得してもよい。移動用通信方式は、例えば3G(第3世代移動通信システム)、4G/LTE(第4世代移動通信システム/Long Term Evolution、LTEは登録商標)又は5G(第5世代移動通信システム)等の移動通信に関する通信方式である。この場合、例えば情報処理装置10はデスクトップコンピュータ等、交差点J1から離れた所定の施設に設置される装置であってもよい。
【0047】
管理サーバ30は、例えば情報処理システム1を提供するための管理センターに設置されているサーバである。管理サーバ30は、情報処理装置10から後述の位置情報D2を含む各種の情報を受信する通信部31と、画像データD1及び位置情報D2に基づいて、交通信号機4の灯色状態に関する信号情報D3を生成する生成部32と、を備える。
【0048】
信号情報D3は、例えば現時点の灯色状態と、近未来までの所定期間(例えば2サイクル)の灯色状態とを含む情報である。具体的には、交差点J1の信号情報D3は、以下の情報1から情報5までを含む。
【0049】
情報1:対象となる交差点J1の位置及び名称
情報2:対象となる交通信号機4が通行権を付与する流入路の位置及び名称
情報3:当該流入路の現時点における灯色の内容(どの灯色が点灯しているか)
情報4:当該流入路の現時点以後の点灯順序
情報5:対象となる交通信号機4の各色を点灯又は消灯させるタイミング
【0050】
例えば、管理サーバ30は、生成した信号情報D3を、交差点J1に流入する予定の車両V1に提供する。これにより、車両V1の運転支援システム(又は自動運転システム)に信号情報D3を活用することができる。例えば、車両用信号機41が赤信号となっている交差点J1への車両V1の誤進入を抑制することができる。
【0051】
また、管理サーバ30は、生成した信号情報D3を、交差点J1を横断する予定の歩行者が所持する端末装置E1に提供してもよい。これにより、歩行者に対して信号情報D3を加味した経路案内を行うことができる。また、視力の弱い歩行者に対して、信号情報D3に基づいて交差点J1の横断可否を音声案内する等により、交差点J1の横断支援を行うこともできる。例えば、端末装置E1により、歩行者用信号機42が赤信号となっている交差点J1の横断歩道への進入を止めるような音声アナウンスを行うことができる。
【0052】
[1.2 情報処理装置の構成]
図2を参照して、情報処理装置10の構成を説明する。
管理サーバ30は、画像データD1に基づいて信号情報D3を生成する。このとき、画像データD1に関して何ら手がかりがない状態で信号情報D3を生成する場合、画像認識等によって画像データD1中における交通信号機4の位置を特定する処理が必要となる。この処理を実行するにはGPU(Graphics Processing Unit)等の比較的高価な半導体チップが必要となり、コストが掛かる。
【0053】
さらに、自動的な画像処理では、画像データD1における交通信号機4とそれ以外の照明(例えば街中の広告照明)とを区別することができず、交通信号機4ではない照明等を交通信号機4と誤って認識するおそれがある。
【0054】
また、画像データD1には交差点J1に設置されている交通信号機4の他に、交差点J1に隣接する他の交差点J2に設置されている交通信号機SG1が写り込む場合がある。この場合、自動的な画像処理において、交通信号機SG1を交差点J1の交通信号機4と誤って認識するおそれもある。
【0055】
このため、本実施形態では、情報処理装置10を用いて、画像データD1における交通信号機4の灯色位置をユーザが指定することで、灯色位置の教示を行う。そして、情報処理装置10は、ユーザからの教示(灯色位置の指定)に基づいて、画像データD1における灯色位置を示す位置情報D2(すなわち、教示結果に関する情報)を生成し、画像データD1とともに位置情報D2を管理サーバ30に出力する。
【0056】
管理サーバ30は、位置情報D2に基づいて、画像データD1中における交通信号機4の位置を特定するため、管理サーバ30において高価な半導体チップを実装せずとも、信号情報D3を生成することができ、コストを抑制することができる。また、管理サーバ30は、より正確な信号情報D3を生成することができる。
【0057】
情報処理装置10は、取得部11と、制御部12と、記憶部13と、出力部14と、読取部15と、を備える。これらの各部11~15は、それぞれバスによって電気的に接続されている。情報処理装置10には、入力部17及び表示部18が接続されている。
【0058】
入力部17は、例えばマウス、キーボート等の入力機器であり、情報処理装置10のユーザにより操作される。表示部18は、例えばディスプレイ等の表示機器であり、画像データD1等の各種の情報を情報処理装置10のユーザに表示する。入力部17及び表示部18は、例えばタッチパネルのように一体化されていてもよい。また、入力部17及び表示部18は、例えばスマートフォンのタッチパネルのように情報処理装置10に対して一体化されていてもよいし、デスクトップコンピュータのキーボードように情報処理装置10に対して別体として(すなわち、周辺機器として)設けられてもよい。
【0059】
取得部11は、路側カメラ21により撮像された画像データD1を取得する。取得部11は、カメラ制御装置22(又は路側カメラ21)との通信を実行する通信インタフェースである。取得部11は、出力部14と共通する通信モジュールによって実現されてもよいし、出力部14とは別個の通信モジュールによって実現されてもよい。取得部11は、路側カメラ21から画像データD1を受信すると、受信した画像データD1を制御部12に出力する。
【0060】
制御部12は、例えばプロセッサ等の回路構成(Circuitry)を含む。制御部12は、具体的には、1個又は複数個のCPU(Central Processing Unit)を含む。制御部12は、記憶部13に記憶されているコンピュータプログラムを読み出して、各種の演算及び制御を実行する。
【0061】
なお、制御部12は、予め所定のプログラムが書き込まれたプロセッサを含んでもよい。例えば、制御部12は、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の集積回路であってもよい。この場合、制御部12は、予め書き込まれたプログラムに基づいて、各種の情報処理を実行する。制御部12が実行する情報処理は、路側カメラ21の画像データD1に基づいて位置情報D2を生成する処理を含む。
【0062】
記憶部13は、揮発性メモリと、不揮発性メモリと有し、各種のデータを記憶する。揮発性メモリは、例えばRAM(Random Access Memory)を含む。不揮発性メモリは、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はROM(Read Only Memory)等を含む。記憶部13は、例えば、不揮発性メモリにコンピュータプログラム及び各種のパラメータを記憶している。
【0063】
出力部14は、管理サーバ30との通信を実行する通信インタフェースである。出力部14は、管理サーバ30に(具体的には、公衆通信網N1及び通信部31を介して生成部32に)画像データD1及び位置情報D2を出力する。
【0064】
読取部15は、コンピュータが読取り可能な記録媒体16から情報を読み取る。記録媒体16は、例えばCD、DVD等の光学ディスク又はUSBフラッシュメモリである。読取部15は、例えば光学ドライブ又はUSB端子である。記録媒体16にはコンピュータプログラム及び各種のパラメータが記録されており、記録媒体16を読取部15に読み取らせることで、コンピュータプログラム及び各種のパラメータが記憶部13の不揮発性メモリに記憶される。
【0065】
[1.3 情報処理方法]
次に、情報処理装置10により実行される情報処理方法について説明する。実施形態に係る情報処理方法では、交通信号機4を含む画像データD1を表示部18に表示している状態で、ユーザにより操作される入力部17から、表示部18に表示された交通信号機4の灯色位置の指定を受け付ける。そして、受け付けた灯色位置の指定に基づいて、制御部12が位置情報D2を生成し、出力部14が位置情報D2を管理サーバ30に出力する。
【0066】
図3は、表示部18における表示例を示す図である。はじめに、制御部12は、路側カメラ21により撮像された交通信号機4を含む画像データD1を表示部18に表示させる。表示部18に表示される画面は、画像データD1を表示する画像領域51と、ユーザの指定を受け付けるための操作領域52と、を含む。
【0067】
画像領域51には、少なくとも1つの交通信号機4が写っている。図3の例では、路側カメラ21aにより撮像された画像データD1が画像領域51に表示されている。画像領域51に表示される画像データD1は、路側カメラ21により撮像されているリアルタイムの映像(例えば、0.5秒毎に更新される画像)であってもよいし、路側カメラ21により現在又は過去に撮像された静止画(例えば、画像の取り込みは手動で実行され、画像が取り込まれるまでは一度表示された画像がそのまま表示され続ける)であってもよい。
【0068】
図3に示す画像領域51には、交差点J1に設置されている2個の交通信号機4(車両用信号機41及び歩行者用信号機42)の他に、交差点J1の隣の交差点J2に設置されている交通信号機SG1が表示されている。自動的な画像処理により、交通信号機SG1を除外しつつ、交差点J1の車両用信号機41及び歩行者用信号機42の位置を認識するには、より高いスペックの処理装置が必要となる。そこで、本実施形態では、交通信号機4の位置情報D2を、ユーザからの教示により取得することで、情報処理装置10に要求されるスペックを低減する。
【0069】
初期において、操作領域52には、位置情報D2を取得するための開始ボタン610が表示されている。例えば、操作領域52には開始ボタン610として「設定開始」と記載されたボタンが表示されている。ユーザが開始ボタン610を選択することで、実施形態に係る情報処理方法が開始される。ユーザによるボタンの選択操作は、例えば、入力部17がタッチパネルの場合にはタッチ操作により実行され、入力部17がマウスの場合にはクリック操作により実行される。
【0070】
図4は、実施形態に係る情報処理方法の一例を示すフローチャートである。図4に示す各工程は、情報処理装置10(具体的には、制御部12)により実行される。まず、制御部12は、交通信号機4の種類をユーザに選択させる第1選択窓620を表示部18に表示させるとともに(ステップS11)、交通信号機4の灯色位置を指定するための指定方法の種類をユーザに選択させる第2選択窓630を表示部18に表示させる(ステップS12)。
【0071】
図5は、実施形態に係る操作領域52の一例を示す図である。開始ボタン610の選択後、表示部18の操作領域52には、第1選択窓620と、第2選択窓630と、進むボタン68とが表示される。第1選択窓620は、交通信号機4の種類を示す複数のラジオボタンを含む。具体的には、第1選択窓620は、ユーザに車両用信号機41を選択させる車両用ボタン621と、ユーザに歩行者用信号機42を選択させる歩行者用ボタン622と、を含む。ユーザは、入力部17を操作することで、これから灯色位置の指定を実行する交通信号機4の種類をこれらのボタン621,622から選択する。
【0072】
第2選択窓630は、交通信号機4の灯色位置を指定するための複数種類の指定方法を示す複数のラジオボタンを含む。具体的には、第2選択窓630は、指定方法としてユーザに「スワイプ」を選択させるスワイプボタン631と、指定方法としてユーザに「タッチ」を選択させるタッチボタン632と、指定方法としてユーザに「数値入力」を選択させる数値入力ボタン633と、を含む。ユーザは、入力部17を操作することで、これから灯色位置の指定を実行するための指定方法をこれらのボタン631,632,633から選択する。ユーザは、複数種類の指定方法のうちから、交通信号機4に適した指定方法を選ぶことで、より容易に灯色位置の教示を行うことができる。
【0073】
ユーザは、ボタン621,622のうちひとつのボタンを選択し、ボタン631,632,633のうちひとつのボタンを選択した後、進むボタン68を選択する。これにより、ステップS11及びステップS12が終了し、操作領域52は図6に示す表示に遷移する。
【0074】
図6は、実施形態に係る操作領域52の一例を示す図である。開始ボタン610の選択後、制御部12は、交通信号機4の灯色位置の指定方法を示す方法表示領域640を表示部18に表示させる(ステップS13)。具体的には、制御部12は、操作領域52に、テキスト領域641及びイメージ領域642を含む方法表示領域640と、進むボタン68と、戻るボタン69と、を表示させる。
【0075】
テキスト領域641は、指定方法を文字情報によりユーザに表示する領域である。例えば、第2選択窓630(図5)においてスワイプボタン631が選択された場合、テキスト領域641には「青の中心から赤の中心へ線を引いてください」というテキストが表示される。
【0076】
イメージ領域642は、指定方法を画像情報によりユーザに表示する領域である。例えば、図5の画面において車両用信号機41及びスワイプボタン631が選択された場合、イメージ領域642には車両用信号機41のイメージが示されるとともに、青色灯の中心P11(始点P11)から赤色灯の中心P12(終点P12)へ、マウスポインタが矢印AR1の方向に沿って線を引いている様子を示す画像又はアニメーションが表示される。このように指定方法をユーザに表示することで、ユーザは容易に指定方法を把握することができる。
【0077】
図6の画面において、はじめに、進むボタン68は有効となっていない(すなわち、進むボタン68を選択しても画面は遷移しない)。ユーザは、方法表示領域640の表示を見た後に、入力部17を操作することで、画像領域51に表示されている交通信号機4の灯色位置の指定を行う。そして、制御部12は、ユーザにより操作される入力部17から灯色位置の指定を受け付ける(ステップS14)。制御部12は灯色位置の指定を受け付けると、進むボタン68を有効にする。また、ユーザが戻るボタン69を選択すると、図5の画面に遷移する。
【0078】
なお、ステップS13において、テキスト領域641及びイメージ領域642のうち少なくとも一方が表示されればよく、テキスト領域641及びイメージ領域642のうち一方が表示されなくともよい。また、例えば、ユーザが指定方法を取扱説明書等によって理解している場合には、ステップS12において指定方法が選択された後、ステップS13自体を省略して(すなわち、指定方法の表示を行わずに)、ステップS14を実行してもよい。
【0079】
図7は、実施形態に係る指定方法を説明する図である。図7では、交通信号機4が車両用信号機41である例を示しているが、歩行者用信号機42の場合であっても同様の指定方法が用いられる。
【0080】
例えば、指定方法として「スワイプ」を選択した場合、ユーザは、入力部17を操作することで、図7(a)に示すように車両用信号機41の青色灯43の中心P11から黄色灯44を経て、赤色灯45の中心P12へ線分L1を引く。そして、制御部12は、線分L1を車両用信号機41の灯色位置として指定する。入力部17がタッチパネルの場合、ユーザは画像領域51上を指又はタッチペンによりなぞることで、線分L1を引く。入力部17がマウスの場合、ユーザは画像領域51をマウスポインタによりなぞることで、線分L1を引く。これにより、ユーザは感覚的に灯色位置を教示することができる。
【0081】
なお、車両用信号機41の赤色灯45の中心P12から黄色灯44を経て、青色灯43の中心P11へ線分L1を引いてもよい。入力部17によりなぞられた線分L1の始点及び終点の一方が青色灯43であり、線分L1の始点及び終点の他方が赤色灯45であればよい。
【0082】
また、指定方法として「スワイプ」を選択した場合、ユーザは、入力部17を操作することで、図7(b)に示すように車両用信号機41の青色灯43の左端P21(始点P21)から黄色灯44を経て、赤色灯45の右端P22(終点P22)へ線分L2を引いてもよい。図7(a)の指定方法とするか、図7(b)の指定方法とするかは、制御部12がコンピュータプログラムに基づいてステップS13においてユーザに表示する。
【0083】
また、指定方法として「タッチ」を選択した場合、ユーザは、入力部17を操作することで、図7(c)に示すように車両用信号機41の青色灯43の中心P31と、黄色灯44の中心P32と、赤色灯45の中心P33と、をそれぞれ順にタッチ又はクリックする。そして、制御部12は、タッチ又はクリックされた3点(P31,P32,P33)を、車両用信号機41の灯色位置として指定する。このように指定する場合においても、ユーザは感覚的に灯色位置を教示することができる。
【0084】
図7(a)から図7(c)では、横型の車両用信号機41が画像データD1に水平に映っている例を示している。車両用信号機41に対する路側カメラ21の角度によっては、車両用信号機41が画像データD1に斜めに映る場合があるが、この場合であっても、同様に画像データD1において表示されている車両用信号機41をなぞったり、タッチしたりすることで、車両用信号機41の灯色位置の指定を実行すればよい。
【0085】
また、例えば雪の多い地域では、図7(d)に示すように縦型の車両用信号機41が設置される場合がある。この場合であっても、図7(a)から図7(c)と同様に車両用信号機41の灯色位置の指定を実行すればよい。例えば、指定方法として「スワイプ」を選択した場合、ユーザは、入力部17を操作することで、図7(d)に示すように車両用信号機41の赤色灯45の中心P41から黄色灯44を経て、青色灯43の中心P42へ線分を引く。
【0086】
図8は、矢印灯器46を含む車両用信号機41の灯色位置の指定方法を説明する図である。矢印灯器46を含む場合、ユーザは、図8(a)に示すように、はじめに三色灯器をなぞることで線分L1を引く(図7(b)又は図7(c)に示す指定方法であってもよい)。次に、ユーザは、図8(b)及び(c)に示すように、矢印灯器46に示される矢印を始点から終点へ、矢印の方向になぞる。
【0087】
例えば、図8(b)のように直進灯46aの場合、ユーザは直進灯46aの始点P51から終点P52へなぞることで線分L3を引く。また、、図8(c)のように右折灯46bの場合、ユーザは右折灯46bの始点P61から終点P62へなぞることで線分L4を引く。そして、制御部12は、線分L3,L4を矢印灯器46の灯色位置として指定する。
【0088】
制御部12は、ユーザからの教示に基づいて灯色位置を指定した後に、図6の進むボタン68の選択を受け付けると、ステップS14を終了して、次に位置情報D2を取得するステップS15を実行する。
【0089】
図9は、図4に示すステップS15のサブルーチンを示す図である。図9及び図10では、指定方法として「スワイプ」が選択され、図8の指定方法により灯色位置が指定された場合を例に挙げて説明する。
【0090】
制御部12は、灯色位置を指定すると、入力された線分が複数であるか否かを判定する(ステップS21)。入力された線分が1本のみ(線分L1のみ)である場合(ステップS21のNO)、制御部12は車両用信号機41に矢印灯器46が含まれていないと判断する。この場合、制御部12は、矢印灯器46に関する位置情報D2を取得するステップS22,S23をスキップして、ステップS24に進む。
【0091】
入力された線分が複数本(例えば、線分L1,L3,L4の3本)である場合(ステップS21のYES)、制御部12は車両用信号機41に矢印灯器46が含まれていると判断する。この場合、制御部12はステップS22に進む。
【0092】
ステップS22において、制御部12は、複数の線分L1,L3,L4のうちから三色灯器を示す線分を判定する。例えば、制御部12は、複数の線分L1,L3,L4のうち最も長い線分L1の位置を三色灯器の位置として受け付ける。通常、三色灯器の青色灯43から赤色灯45までの長さは、矢印灯器46よりも長いからである。そして、制御部12は、残りの線分L3,L4の位置を矢印灯器46の位置として受け付ける。
【0093】
このように線分の長さに基づいて三色灯器と矢印灯器46とを判定することで、ユーザの指定順にかかわらず、三色灯器と矢印灯器46とを区別することができるため、指定方法の自由度を高くすることができる。例えば、矢印灯器46を先に指定した後に、三色灯器を指定してもよい。
【0094】
なお、ステップS22において、制御部12は複数の線分L1,L3,L4のうち最初に指定された線分の位置を三色灯器の位置として受け付けてもよい。例えば、図8に示す指定方法では、最初に三色灯器の位置をなぞった後に、矢印灯器46の位置をなぞる。このため、ユーザの指定順に基づいて、複数の線分L1,L3,L4のうちひとつの線分の位置を三色灯器の位置として受け付け、残りの線分(すなわち、三色灯器の位置と判定した線分以外の線分)の位置を矢印灯器46の位置として受け付けてもよい。
【0095】
このようにユーザの指定順に基づいて三色灯器と矢印灯器46とを判定することで、線分の長さを算出する等の制御部12における処理負荷を軽減することができる。また、路側カメラ21が撮像する角度によっては、三色灯器の横幅と矢印灯器46の矢印の長さとが同程度になる場合がある。このような場合であっても、ユーザの指定順に基づいて三色灯器と矢印灯器46とを区別することができる。
【0096】
次に、制御部12は、矢印灯器46の位置及び向きを取得する(ステップS23)。具体的には、ステップS22の判定により、制御部12は、矢印灯器46を示す線分L3,L4を把握する。そして、制御部12は、線分L3の始点P51から終点P52までの角度に基づいて、線分L3の向きを取得する。制御部12は、線分L3が上向きである場合、線分L3が直進灯46aであると判定する。また、制御部12は、線分L3の位置を直進灯46aの位置として取得する。
【0097】
同様に、制御部12は、線分L4の始点P61から終点P62までの角度に基づいて、線分L4の向きを取得する。制御部12は、線分L4が右向きである場合、線分L4が右折灯46bであると判定する。また、制御部12は、線分L4の位置を右折灯46bの位置として取得する。以上により、ステップS23が終了する。
【0098】
図10は、図9に示すステップS24のサブルーチンを示す図である。
続いて、制御部12は、三色灯器の各色の位置及び半径を取得する(ステップS24)。制御部12は、ステップS13(図4)において表示部18に表示させた指定方法に基づいて三色灯器に関する位置情報D2を取得する。例えば、ステップS13において、図7(a)に示す指定方法を方法表示領域640に表示した場合、制御部12は、ステップS24では図7(a)に示す指定方法に基づいて位置情報D2を取得する。
【0099】
具体的には、制御部12は、三色灯器を示す線分L1の始点P11を青色灯43の中心位置に決定する(ステップS31)。次に、制御部12は、線分L1の終点P12を赤色灯45の中心位置に決定する(ステップS32)。そして、制御部12は、線分L1の中点P13を黄色灯44の中心位置に決定する(ステップS33)。
【0100】
続いて、制御部12は、線分L1の長さに基づいて各色の半径を取得する(ステップS34)。具体的には、車両用信号機41において、青色灯43、黄色灯44及び赤色灯45はほとんど隙間なく並んでいるため、車両用信号機41が真正面から画像データD1に映っていると仮定して、制御部12は、線分L1を「4等分」した値を青色灯43、黄色灯44及び赤色灯45のそれぞれの半径として取得する。なお、制御部12は、青色灯43、黄色灯44及び赤色灯45のそれぞれの隙間を線分L1から減算した値を「4等分」することで、各色の半径を取得してもよい。
【0101】
以上により、制御部12は、三色灯器の各色の位置及び半径と、矢印灯器46の位置及び向きとを、交通信号機4の位置情報D2として取得する。しかしながら、路側カメラ21の角度によっては正確な位置情報D2を取得できない場合がある。このため、制御部12は、ここまでの仮結果をユーザに表示し(ステップS35)、ユーザからの微調整を受け付ける(ステップS36)。これにより、制御部12はより正確な位置情報D2を生成することができる。
【0102】
図11は、実施形態に係る微調整の方法を説明する図である。図11(a)に示すように、表示部18の画像領域51に表示された画像データD1における車両用信号機41が斜めに映っている場合を仮定する。この仮定では、画像データD1において各色のうち青色灯43が最も大きく映り、赤色灯45が最も小さく映っている。
【0103】
この場合に、制御部12がステップS31からステップS34を実行すると、図11(b)に示すように、実際の各色の位置及び半径と、線分L1に基づいて取得した各色の位置及び半径との間に、ズレが生じることがある。
【0104】
例えば、ステップS33では画像データD1において青色灯43、黄色灯44及び赤色灯45が均等に映っていることを前提に、線分L1の中点P13を黄色灯44の中心位置に決定する。しかしながら、車両用信号機41が路側カメラ21に対して斜めに写っている場合、図11(b)に示すように、中点P13が黄色灯44の中心位置よりも青色灯43側に寄ることがある。
【0105】
また、ステップS34では青色灯43、黄色灯44及び赤色灯45の半径を全て等しく算出するため、図11(b)のように、算出した半径が青色灯43の実際の半径よりも小さく、算出した半径が赤色灯45の実際の半径よりも大きくなることがある。
【0106】
そこで、ステップS35において、制御部12は、ユーザが、算出した中心位置及び半径と、実際の三色灯器の中心位置及び半径とのズレを目視できるように、仮結果として仮想円C1,C2,C3を画像領域51に表示する(図11(b))。仮想円C1,C2,C3は、それぞれ算出した青色灯43,黄色灯44,赤色灯45の中心位置及び半径により描画される仮想的な円である。仮想円C1,C2,C3は、例えば画像領域51に表示されている三色灯器の上に重複するように、半透明の状態で描画される。
【0107】
この状態で、制御部12はユーザからの微調整を受け付ける(ステップS36)。例えば、図11(c)に示すように、ユーザは入力部17を操作することで、仮想円C2の中心である中点P13を実際の黄色灯44の中心位置にドラッグさせる。
【0108】
また、ユーザは入力部17を操作することで、仮想円C3の形状を実際の赤色灯45に合う形状に変形させる。例えば、2本の指で仮想円C3の近くをタッチして指を広げたり狭めたりすることで、仮想円C3を拡大縮小させる。また、仮想円C3のうちタッチする位置によって、仮想円C3の扁平率を調整する。これにより、仮想円C3を真円から楕円に変形させてもよい。以上により、ユーザが目視により交通信号機4の位置情報D2を微調整を行うため、情報処理装置10の処理負担を軽減しつつ、より正確な位置情報D2を生成することができる。
【0109】
図4を参照する。微調整の受け付けを終えると、制御部12は表示部18に指定結果を表示させる(ステップS16)。なお、粗い位置情報D2であっても、管理サーバ30の生成部32における信号情報D3の生成に寄与するため、上記のステップS35,S36は、省略されてもよい。この場合、ステップS34の後、制御部12はステップS16を実行する。
【0110】
図12は、実施形態に係る表示部18における表示例を示す図である。図12の画像領域51では、説明の簡単のために車両用信号機41を示し、その他の景色については記載を省略している。ステップS16において、制御部12は、画像領域51に映る交通信号機4のうち、ユーザから灯色位置の指定を受け付けた交通信号機4(図12の例では車両用信号機41)に、指定結果として半透明のアイコン7を重ねて表示する。
【0111】
アイコン7は、例えば青丸印71と、黄色丸印72と、赤色丸印73と、上向き矢印74と、右向き矢印75と、を含む。各印71~75は、画像データD1のうち、ステップS14及びステップS15の結果、取得された位置情報D2に対応する位置(座標)に表示される。具体的には、青丸印71は始点P11に、黄色丸印72は中点P13に、赤色丸印73は終点P12に、上向き矢印74は線分L3に沿って、右向き矢印75は線分L4に沿って、それぞれ配置される。
【0112】
これにより、ユーザは自身の指定結果を画像領域51に表示されたアイコン7によって交通信号機4の実際の位置と対比した状態で目視することができるため、正確に灯色位置を指定できたか否かを容易に判断することができる。
【0113】
制御部12は、画像領域51に指定結果を表示させている状態で、操作領域52に入力の修正があるか否かを選択させる修正指示画面650を表示させ、ユーザによる操作を受け付ける(ステップS17)。具体的には、修正指示画面650は、交通信号機4の種類選択に戻るボタン651と、指定方法の選択に戻るボタン652と、交通信号機4の灯色位置の指定に戻るボタン653と、を含む。
【0114】
また、制御部12は、画像領域51に指定結果を表示させている状態で、操作領域52に入力の追加があるか否かを選択させる追加指示ボタン660を表示させ、ユーザによる操作を受け付ける(ステップS18)。ステップS17及びステップS18は、例えば並行して実行される。
【0115】
ステップS17において、ユーザは、画像領域51に表示されている指定結果を目視した結果、修正が必要と判断した場合(例えば、アイコン7の位置が実際の交通信号機4からズレている場合)、ボタン651からボタン653のいずれかひとつを選択する。制御部12は、ボタン651からボタン653のいずれかひとつの選択を受け付けると(ステップS17のYES)、所定のステップ及びそれ以降の各ステップを再度実行して、前回の実行内容を上書きする。
【0116】
例えば、ボタン651が選択されると、制御部12は信号の種類選択(ステップS11)を再度実行する。ボタン652が選択されると、制御部12は指定方法の選択(ステップS12)を再度実行する。ボタン653が選択されると、制御部12はユーザ操作の受け付け(ステップS14)を再度実行する。
【0117】
ステップS18において、ユーザは、画像領域51に表示されている指定結果を目視した結果、修正が不要と判断した場合、次に、画像領域51において灯色位置の指定がなされていない交通信号機4が表示されているか否かを目視する。そして、ユーザは、交差点J1に設置されている交通信号機4のうち、灯色位置の指定がなされていない交通信号機4があると判断した場合に、追加指示ボタン660を選択する。追加指示ボタン660は、例えばテキストにて「指定完了して次の信号機を登録」と記載されているボタンである。
【0118】
追加指示ボタン660が選択されると(ステップS17のNOであり、かつステップS18のYES)、制御部12は信号の種類選択(ステップS11)及びそれ以降の各ステップを再度実行して、前回の実行内容とは別の位置情報D2を追加的に生成する。
【0119】
ユーザは、指定すべき全ての交通信号機4が指定されていると判断した場合、設定終了ボタン670を選択する。設定終了ボタン670は、例えばテキストにて「指定完了して設定終了」と記載されているボタンである。設定終了ボタン670が選択されると(ステップS17のNOであり、かつステップS18のNO)、制御部12は位置情報D2を生成部32に出力する(ステップS19)。
【0120】
以上により、情報処理装置10により実行される情報処理方法が終了する。位置情報D2は、例えば画像データD1とともに情報処理装置10の出力部14から管理サーバ30へ出力される。なお、画像データD1は、位置情報D2とは別のタイミングで情報処理装置10から管理サーバ30へ出力されてもよい。また、画像データD1は、カメラ制御装置22等の情報処理装置10ではない他の装置から管理サーバ30へ送信されてもよい。
【0121】
管理サーバ30は、位置情報D2に基づいて、画像データD1中における交通信号機4の位置を特定する。これにより、管理サーバ30において高価な半導体チップを実装せずとも、信号情報D3を生成することができ、コストを抑制することができる。
【0122】
また、位置情報D2はユーザからの教示に基づいて生成されるため、例えば交通信号機4ではない照明等を交通信号機4と誤って認識するおそれや、他の交差点J2に設置されている交通信号機SG1を交差点J1の交通信号機4と誤って認識するおそれを低減することができる。この結果、管理サーバ30は、より正確な信号情報D3を生成することができる。
【0123】
以上のように、情報処理装置10は、ユーザからの教示に基づいて位置情報D2を生成することで、より正確な信号情報D3の生成に寄与することができる。
【0124】
[2.変形例]
以下、実施形態の変形例について説明する。変形例において、実施形態と同じ構成については同じ符号を付して説明を省略する。
【0125】
[2.1 位置情報取得の変形例]
図13は、図9に示すステップS24の変形例に係るサブルーチンを示す図である。図10(実施形態に係るステップS24のサブルーチン)では、三色灯器に関して図7(a)の指定方法による指定が行われたという前提により、三色灯器の位置情報D2を取得する。
【0126】
これに対し、図13では、三色灯器に関して図7(b)の指定方法による指定が行われたという前提により、三色灯器の位置情報D2を取得する。すなわち、以下では、ステップS14において線分L2が教示された場合のステップS24を説明する。
【0127】
変形例に係るステップS24が開始されると、制御部12は線分L2の長さに基づいて、三色灯器の各色の半径を取得する(ステップS41)。具体的には、線分L2は青色灯43の左端P21から赤色灯45の右端P22までの線分であるため、青色灯43、黄色灯44及び赤色灯45はほとんど隙間なく並んでいると仮定して、線分L2を「6等分」した値を青色灯43、黄色灯44及び赤色灯45のそれぞれの半径として取得する。なお、制御部12は、青色灯43、黄色灯44及び赤色灯45のそれぞれの隙間を線分L2から減算した値を6等分することで、各色の半径を取得してもよい。
【0128】
次に、制御部12は、始点P21、終点P22及びステップS41において算出した半径に基づいて、三色灯器の各色の中心位置を決定する(ステップS42)。例えば、制御部12は、始点P21から右へ半径分だけ移動した座標を青色灯43の中心位置に決定する。また、制御部12は、終点P22から左へ半径分だけ移動した座標を赤色灯45の中心位置に決定する。さらに、制御部12は、始点P21と終点P22との中点を黄色灯44の中心位置に決定する。
【0129】
ステップS42の後、制御部12は、仮結果の表示(ステップS43)と、ユーザからの微調整の受付(ステップS44)を実行する。ステップS43及びステップS44は、上記のステップS35及びステップS36(図10)と同様であるため、説明を省略する。
【0130】
[2.2 指定方法の変形例]
図14は、変形例に係る指定方法を説明する図である。図14は、図5において数値入力ボタン633が選択された場合に、制御部12がステップS14において操作領域52に表示させる画面である。この場合、ユーザは、入力部17により画像データD1における交通信号機4の各部の座標を数値入力することで、交通信号機4の灯色位置を教示する。
【0131】
例えば、操作領域52には交通信号機4の各部の座標を入力する複数のテキストボックス643が表示される。例えば、青色灯、黄色灯、赤色灯、右折灯、左折灯及び直進灯のそれぞれについて、中心位置のX座標、中心位置にY座標及び半径を入力するためのテキストボックス643が表示される。
【0132】
ユーザは、複数のテキストボックス643のうち1つのテキストボックス643を選択して、数値の入力を行う。また、例えばテキストボックス643が足りない場合には、ユーザは追加ボタン644を選択する。この場合、制御部12は、テキストボックス643の追加を実行する。例えば、教示対象の交通信号機4に、交差点J1におけるUターンの可否を表示する「Uターン灯」が含まれている場合、ユーザは追加ボタン644を選択する。
【0133】
追加ボタン644が選択されると、制御部12は、既に表示されている青色灯、黄色灯、赤色灯、右折灯、左折灯及び直進灯以外の灯器の一覧を、例えばポップアップウインドウにより表示部18に表示させる。ユーザは、当該ポップアップウインドウに表示されている灯器の一覧のうちから、「Uターン灯」を選択する。これを受けて、制御部12は、「Uターン灯」に関するテキストボックス643を表示部18に追加する。
【0134】
ユーザは、交通信号機4に含まれる全ての灯器の入力を終えると、進むボタン68を選択する。これにより、制御部12はステップS15以降を実行する。すなわち、制御部12は、画像データD1上の座標により示される位置が数値入力されると、当該位置を灯色位置として指定する。数値入力により交通信号機4の灯色位置を教示することは、例えば上記の実施形態のようにタッチ又はクリック等により感覚的に交通信号機4の灯色位置を教示するよりも時間が掛かる場合が多い。
【0135】
しかしながら、珍しいタイプの交通信号機4の場合、タッチ又はクリック等により灯色位置を教示するのに時間が掛かる場合がある。例えば、矢印灯器46に、上記のような「Uターン灯」が含まれる場合や、五差路等において「斜め右直進灯」や「斜め左直進灯」が含まれる場合、ステップS23(図9)において矢印灯器の向きを取得するのに時間が掛かることがある。このように、より複雑な交通信号機4の場合には、数値入力により灯色位置を教示することで、入力時間を短縮しえる。
【0136】
[2.3 その他]
図2に示す情報処理システム1では、管理サーバ30が信号情報D3を生成する生成部32を含む。しかしながら、情報処理装置10の制御部12が信号情報D3を生成する生成部として機能してもよい。
【0137】
例えば、制御部12は、画像データD1及びユーザの教示に基づいて位置情報D2を取得して、位置情報D2を一旦記憶部13に格納した後、さらに画像データD1及び位置情報D2に基づいて信号情報D3を生成する。すなわち、制御部12は、取得した位置情報D2を、生成部として機能する自分自身(制御部12)に出力してもよい。この場合、制御部12は、生成した信号情報D3を、出力部14により公衆通信網N1を介して管理サーバ30に送信してもよい。
【0138】
《補記》
なお、上記の実施形態及び各種の変形例については、その少なくとも一部を、相互に任意に組み合わせてもよい。また、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0139】
1 情報処理システム
10 情報処理装置
11 取得部
12 制御部
13 記憶部
14 出力部
15 読取部
16 記録媒体
17 入力部
18 表示部
21 路側カメラ
21a,21b 路側カメラ
22 カメラ制御装置
30 管理サーバ
31 通信部
32 生成部
4 交通信号機
41 車両用信号機
42 歩行者用信号機
43 青色灯
44 黄色灯
45 赤色灯
46 矢印灯器
46a 直進灯
46b 右折灯
51 画像領域
52 操作領域
610 開始ボタン
620 第1選択窓
621 車両用ボタン
622 歩行者用ボタン
630 第2選択窓
631 スワイプボタン
632 タッチボタン
633 数値入力ボタン
640 方法表示領域
641 テキスト領域
642 イメージ領域
643 テキストボックス
644 追加ボタン
650 修正指示画面
651 ボタン
652 ボタン
653 ボタン
660 追加指示ボタン
670 設定終了ボタン
68 進むボタン
69 戻るボタン
7 アイコン
71 青丸印
72 黄色丸印
73 赤色丸印
74 矢印
75 矢印
J1 交差点
J2 交差点
N1 公衆通信網
D1 画像データ
D2 位置情報
D3 信号情報
V1 車両
E1 端末装置
SG1 交通信号機
P11 中心(始点)
P12 中心(終点)
P13 中点
P21 左端(始点)
P22 右端(終点)
P31 中心
P32 中心
P33 中心
P41 中心
P42 中心
P51 始点
P52 終点
P61 始点
P62 終点
L1 線分
L2 線分
L3 線分
L4 線分
AR1 矢印
C1 仮想円
C2 仮想円
C3 仮想円
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14