(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024021265
(43)【公開日】2024-02-16
(54)【発明の名称】身体浸漬装置
(51)【国際特許分類】
A61H 33/00 20060101AFI20240208BHJP
A47K 3/00 20060101ALI20240208BHJP
G10K 15/04 20060101ALI20240208BHJP
【FI】
A61H33/00 Z
A47K3/00 Z
G10K15/04 302M
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022123981
(22)【出願日】2022-08-03
(71)【出願人】
【識別番号】522114690
【氏名又は名称】山本 政弘
(74)【代理人】
【識別番号】110000785
【氏名又は名称】SSIP弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】山本 政弘
【テーマコード(参考)】
2D005
4C094
【Fターム(参考)】
2D005FA00
4C094AA01
4C094BB01
4C094BB14
4C094DD19
4C094GG03
4C094GG06
(57)【要約】
【課題】身体の浮遊感を得ることができる身体浸漬装置を提供する。
【解決手段】身体浸漬装置は、人間が身体を横たえて入ることが可能な容器と、前記人間が装着可能なマスクに酸素を含むガスを供給可能なガス供給装置と、前記人間を浮遊させるための液体を前記容器内に供給可能な液体供給装置と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人間が身体を横たえて入ることが可能な容器と、
前記人間が装着可能なマスクに酸素を含むガスを供給可能なガス供給装置と、
前記人間を浮遊させるための液体を前記容器内に供給可能な液体供給装置と、
を備えた身体浸漬装置。
【請求項2】
前記人間を浮遊させた液体を振動させる振動装置を備えた請求項1に記載の身体浸漬装置。
【請求項3】
前記人間に音を伝播可能な音響装置を備えた請求項1又は2に記載の身体浸漬装置。
【請求項4】
前記人間に光を照射可能な光源を備えた請求項1又は2に記載の身体浸漬装置。
【請求項5】
前記人間の心拍を計るための心拍計を備えた請求項1又は2に記載の身体浸漬装置。
【請求項6】
前記容器の底部に前記液体を排出するための排水口を有する請求項1又は2に記載の身体浸漬装置。
【請求項7】
前記容器には、前記身体を点で支える支持装置が設けられる、請求項1又は2に記載の身体浸漬装置。
【請求項8】
前記液体は、溶質が溶化した溶液であり、
前記溶液の濃度は、前記人間が浮遊するように調整された濃度である、請求項1又は2に記載の身体浸漬装置。
【請求項9】
前記容器は、重力方向において少なくとも2つに分割可能である、請求項1又は2に記載の身体浸漬装置。
【請求項10】
前記液体供給装置は、前記容器から前記液体を回収可能である、請求項1又は2に記載の身体浸漬装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、身体浸漬装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1及び特許文献2には、中空構造のカプセル状ハウジングの壁部に対して使用者が出入りする出入口が設けられているとともに、出入口が開閉可能な出入扉で閉塞可能とされており、出入扉による閉塞状態下において使用者が入る内部空間が外部空間に対して実質的に密閉構造をもって画成される調圧型カプセル構造体が開示されている。
【0003】
特許文献1及び特許文献2に開示された調圧型カプセル構造体によれば、美容や健康の維持、増進や改善等が期待される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3143314号公報
【特許文献2】実用新案登録第3144836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1及び2に開示された調圧型カプセル構造体では、胎児が母胎にいるときのような身体の浮遊感を得ることはできない。
【0006】
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、人間が身体の浮遊感を得ることができる身体浸漬装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る身体浸漬装置は、
人間が身体を横たえて入ることが可能な容器と、
前記人間が装着可能なマスクに酸素を含むガスを供給可能なガス供給装置と、
前記人間を浮遊させるための液体を前記容器内に供給可能な液体供給装置と、
を備える。
【0008】
上記(1)の構成によれば、液体供給装置から容器内に供給された液体が身体を横たえた人間を浮遊させるので、人間は身体の浮遊感を得ることができる。
【0009】
(2)幾つかの実施形態では、(1)の構成において、
前記人間を浮遊させた液体を振動させる振動装置を備える。
【0010】
上記(2)の構成によれば、振動装置が人間を浮遊させた液体を振動させるので、振動が液体を介して人間に伝わり、人間の筋肉をほぐすことができる。
【0011】
(3)幾つかの実施形態では、(1)又は(2)の構成において、
前記人間に音を伝播可能な音響装置を備える。
【0012】
上記(3)の構成によれば、音響装置が人間に音を伝播するので、音が人間に伝わり、人間はリラックス効果を得ることができる。
【0013】
(4)幾つかの実施形態では、(1)又は(2)の構成において、
前記人間に光を照射可能な光源を備える。
【0014】
上記(4)の構成によれば、光源が人間に光を照射するので、光が人間に照射され、人間はリラックス効果を得ることができる。
【0015】
(5)幾つかの実施形態では、(1)又は(2)の構成において、
前記人間の心拍を計るための心拍計を備える。
【0016】
上記(5)の構成によれば、心拍計が人間の心拍を計るので、心拍の急激な変動を検知した場合に適切な行動を執ることができる。
【0017】
(6)幾つかの実施形態では、(1)又は(2)の構成において、
前記容器の底部に前記液体を排出するための排水口を有する。
【0018】
上記(6)の構成によれば、排水口を開けることで、容器の底部から液体を排出できる。
【0019】
(7)幾つかの実施形態では、(1)又は(2)の構成において、
前記容器には、前記身体を点で支える支持装置が設けられる。
【0020】
上記(7)の構成によれば、支持装置が人間の身体を点で支えるので、人間の身体は点で支えられ、人間はリラックス効果を得ることができる。
【0021】
(8)幾つかの実施形態では、(1)又は(2)の構成において、
前記液体は、溶質が溶化した溶液であり、
前記溶液の濃度は、前記人間が浮遊するように調整された濃度である。
【0022】
上記(8)の構成によれば、液体は、溶質が溶化した溶液であり、溶液の濃度は、人間が浮遊するように調整された濃度であるから、人間はライフジャケット等を装着しなくても浮遊感を得ることができる。
【0023】
(9)幾つかの実施形態では、(1)又は(2)の構成において、
前記容器は、重力方向において少なくとも2つに分割可能である。
【0024】
上記(9)の構成によれば、容器は、重力方向において少なくとも2つに分割可能であるから、容器を2つに分割した状態で人間が身体を横たえて容器に入ることができる。
【0025】
(10)幾つかの実施形態では、(1)又は(2)の構成において、
前記液体供給装置は、前記容器から前記液体を回収可能である。
【0026】
上記(10)の構成によれば、液体供給装置は、容器から液体を回収するとともに、容器に液体を供給することで、液体を循環させることができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明の少なくとも一実施形態によれば、人間は身体の浮遊感を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】実施形態に係る身体浸漬装置の基本構成を概略的に示す斜視図である。
【
図2】実施形態に係る身体浸漬装置を概略的に示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0030】
[身体浸漬装置の概要]
図1に示すように、実施形態に係る身体浸漬装置1は、スイムウエアSWに着替えた人間HBが身体を横たえて入り、身体を液体に浸漬させ、浮遊感を得ることで、リラックス効果を発揮する装置である。
【0031】
[身体浸漬装置の基本構成]
実施形態に係る身体浸漬装置1は、人間HBが身体を横たえて入ることが可能な容器10と、人間HBが装着可能なマスクGMに酸素を含むガスを供給可能なガス供給装置12と、人間HBを浮遊させるための液体を容器内に供給可能な液体供給装置14と、を備えている。
【0032】
容器10は、人間HBが身体を横たえるのに十分な長さと幅を有するとともに、人間HBが身体を沈めるのに十分な深さを有しているものであれば、浴槽のように上面が開放された容器であってもよいし、カプセルのように上面が半円筒状に覆われた容器であってもよい。本実施形態では、胎児が母胎にいるときのような環境を再現すべく上面が半円筒状に覆われた容器10とするが、浴槽のように上面が開放された容器としてもよい。
【0033】
上面が半円筒状に覆われた容器10は、一体(シームレス)に形成されてもよいが、重力方向において少なくとも2つに分割可能に形成されてもよい。上面が半円筒状に覆われた容器10には、人間HBが容器内に入るための入口16が設けられている。入口16は、上面が半円筒状に覆われた容器の上面に設けられてもよいし、重力方向において少なくとも2つに分割可能に形成された分割面を入口としてもよい。本実施形態では、容器10を重力方向において2つに分割可能に形成し、その分割面18を入口16とするが、容器10の上面に入口を設け、スライド扉で塞ぐものとしてもよい。
【0034】
上面が半円筒状に覆われた容器10は、横断面が円の円筒形状であってもよいし、底となる面が平坦な箱形状であってもよい。本実施形態では、横断面が円の円筒形状であって、その両端がそれぞれ先細となるように先端に向けて漸次細くなるように形成するが、ドラム缶のように一定の直径を有するように形成してもよい。本実施形態では、円筒形状の容器が一対の台座20,20によって設置されるが、容器に脚を付けて設置してもよい。
【0035】
容器10の半円筒状に覆われた部分は、身体を横たえた人間の視界を遮るものであってもよいし、視界を確保するものであってもよい。本実施形態では、視界を遮るように不透明であるが、視界を確保するように透明であってもよい。
【0036】
また、容器10は断熱された容器であることが好ましく、容器10が二重構造であってもよいし、容器10の外側に断熱層が設けられたものであってもよい。また、容器10の外側に設けられる断熱層は断熱材で形成されてもよいし、真空断熱層で形成されてもよい。
【0037】
マスクGMは、人間HBの口元を覆うガスマスクであってもよいし、顔の全面を覆うフルフェイスタイプのガスマスクであってもよい。本実施形態では、顔の全面を覆うフルフェイスタイプのガスマスクとするが、口元を覆うガスマスクとゴーグルを組み合わせてもよい。
【0038】
ガス供給装置12が供給する酸素を含むガスは、空気であってもよいし、大気中の酸素濃度よりも高濃度の酸素を含むガスであってもよい。本実施形態に係るガス供給装置12では、大気中の酸素濃度よりも高濃度の酸素を含む空気を供給するものとするが、酸素濃度を任意に調整可能なものとしてもよい。
【0039】
液体供給装置14が供給する人間HBを浮遊させるための液体は、水やお湯であってもよいし、溶質が溶化した溶液であってもよい。人間を浮遊させるための液体が水やお湯である場合には、人間を水やお湯に浮遊させるために人間HBにライフジャケットやウェットスーツを着用させる。溶質が溶化した溶液は、例えば、塩が溶化した塩水(お湯)であり、溶液の濃度は人間が浮遊するように調整した濃度である。人間が浮遊するように調整された溶質の濃度は人が浮く溶質濃度(例えば30%)未満であり、本実施形態に係る液体供給装置14では、人間HBの体脂肪率等によって任意に調整可能である。
【0040】
また、液体供給装置14が供給する人間HBを浮遊させるための液体は、ミネラルやコラーゲン等の栄養素を含むものであってもよいし、アロマオイル等を添加したしたものであってもよい。本実施形態では、人間HBを浮遊させるための液体は、ミネラルやコラーゲン等の栄養素を含むものとする。
【0041】
実施形態に係る身体浸漬装置1に身体を浸漬させる人間HBがヘルメットHMを着用するものとしてもよい。ヘルメットHMは頭を保護するためのもので、例えば、上述したマスクGMと組み合わせることができるオープンフェイスのヘルメットが着用される。また、実施形態に係る身体浸漬装置1に身体を浸漬させる人間HBがスイムキャップを着用するものとしてもよい。スイムキャップは髪の毛が濡れるのを防ぐためのもので、例えば、上述したヘルメットHMの下に着用するものであってもよい。
【0042】
実施形態に係る身体浸漬装置1では、人間HBが身体を横たえて容器10に入り、人間HBがマスクGMを装着することで、ガス供給装置12から人間HBに酸素を含むガスが供給される。本実施形態では、ガス供給装置12は、大気中の酸素濃度よりも高濃度の酸素を含む空気を供給するので、人間HBの代謝機能の活性化、免疫力の向上、疲労軽減及び疲労回復の効果を期待できる。また、液体供給装置14から容器内に人間HBを浮遊させるための液体を供給することで、人間HBの身体が液体に浸漬されるが、ガス供給装置12から人間HBに酸素を含むガスが供給されているので、人間HBが窒息することはない。また、人間HBの身体が液体に浸漬されると、液体によって人間HBの身体が浮遊するので、人間HBは身体の浮遊感を得ることができる。本実施形態では、液体はミネラルやコラーゲン等の栄養素を含むので、これらの栄養素が人間の皮膚から吸収され、皮膚の乾燥を和らげ、皮膚の保湿効果が期待できる。
【0043】
実施形態に係る身体浸漬装置1では、人間HBが身体を横たえて容器10に入ってから液体を供給するものとしてもよいが、予め所定量(例えば、容器10の下側部分24の3分2程度)の深さまで液体を溜めてから人間HBが身体を横たえて容器10に入るものとしてもよい。
【0044】
尚、実施形態に係る身体浸漬装置1では、容器10を重力方向において2つに分割可能に形成しているが、容器10の下側部分24に上側部分22を被せた場合にその分割面18はシールされ、容器10は水密構造となり、分割面を超えて液体が供給されても分割面から液体が漏れることはない。
【0045】
[振動装置]
図2に示すように、実施形態に係る身体浸漬装置1は、人間HBを浮遊させた液体LQを振動させる振動装置26を備えるものであってもよい。振動装置26には液体LQを振動させる振動体28が設けられるが、振動体28は、容器10の内側に設置されたものであってもよいし、容器10にコイル状に巻き付けられたものであってもよい。振動は、液体LQを介して人間HBに伝わるものであれば、低周波であってもよいし、高周波であってもよい。
【0046】
振動装置26を備えた身体浸漬装置1では、低周波又は高周波の振動が液体を介して人間に伝わることで、低周波治療器又は高周波治療器のように、人間HBの筋肉をほぐすことができる。これにより、人間HBの潜在意識の活性化、ストレス解消、及び疲労回復を期待できる。
【0047】
[音響装置]
実施形態に係る身体浸漬装置1は、人間HBに音を伝播可能な音響装置30を備えるものであってもよい。音響装置30は、液体LQに浸漬された人間HBに音を伝播可能なものであれば、容器10の外部に設置されるものでもよいし、内部に設置されるものでもよい。音響装置30は、例えば、水中スピーカから音が出るものでもよいし、人間HBが着用するヘルメットHMに内蔵されたヘッドホンHPから音が出るものでもよい。音は、人間を癒す音であれば、胎児が母胎で聴く音を再現したもの、自然界にある音、音楽等、任意のものとすることができる。
【0048】
音響装置30を備えた身体浸漬装置1では、音響装置30が人間HBに音を伝播するので、音が人間に伝わり、人間の潜在意識の活性化、ストレス解消、及び疲労回復の効果を期待できる。これにより、人間はリラックス効果を得ることができる。
【0049】
[光源]
実施形態に係る身体浸漬装置1は、人間HBに光を照射可能な光源32を備えるものであってもよい。光源32は、液体LQに浸漬された人間HBに光を照射可能なものであれば、容器10の外部に設置されるものでもよいし、内部に設置されるものでもよい。光源32は、液体に浸漬された人間によい影響を与えるものであれば、赤外線や紫外線、遠赤外線を照射するものでもよい。光は、人間HBを癒す光であれば、自然界を再現した光や映像等、任意のものとすることができる。
【0050】
光源32を備えた身体浸漬装置1では、光源32が人間に光を照射するので、光が人間に照射され、人間HBの傷の治癒、精神安定の効果を期待できる。これにより、人間HBはリラックス効果を得ることができる。
【0051】
[心拍計]
実施形態に係る身体浸漬装置1は、人間の心拍を計るための心拍計34を備えるものであってもよい。心拍計34は、例えば、人間HBの胸部に取り付けるセンサ36と、容器10の外部に設けられた表示・記憶装置38とを含む。
【0052】
心拍計34を備えた身体浸漬装置1では、心拍計34が人間HBの心拍を計るので、心拍の急激な変動を検知した場合に適切な行動を執ることができる。
【0053】
[排水口]
実施形態に係る身体浸漬装置1は、容器10の底部に液体LQを排出するための排水口40を有するものであってもよい。排水口40は、容器10の内側及び外側から開放可能である。排水口40は、例えば、電磁弁によって開放可能であるが、これに限られるものではなく、他のアクチュエータ又は手動で開放するものでもよい。
【0054】
容器10の底部に排水口40を有する身体浸漬装置1では、排水口40を開けることで、容器10の底部から液体LQを排出できる。また、排水口40は、容器10の内側及び外側から開放可能であるので、緊急時に容器10の内側又は外側から排水口を開けることができる。
【0055】
[支持装置]
実施形態に係る身体浸漬装置1は、人間HBの身体を点で支える支持装置42を備えるものであってもよい。支持装置42は、人間HBの身体を横たえる面に凹凸を設け身体を点で支えるものとしてもよいし、人間の身体を横たえる面をアクチュエータによって突出させ身体を点で支えるものとしてもよい。また、人間の身体を横たえる面を膨らませ又はへこませることで、身体を点で支えるものとしてもよい。本実施形態では、容器の外部から供給された流体、例えば、圧縮空気、水やお湯を供給することで、身体を横たえる面を膨らませ、又はへこませるものとする。支持装置42は、容器10の底面に設置してもよいし、容器10の底となる面よりも高い位置に設けられる台座44の上面に設置してもよい。
【0056】
支持装置42を備える身体浸漬装置1では、支持装置42が人間の身体を点で支えるので、体圧分散性に優れ、人間HBはリラックス効果を得ることができる。
【0057】
[液体供給装置]
実施形態に係る身体浸漬装置1の液体供給装置14は、容器10の中の液体の温度を調整する温度調整機能を有するものであってもよい。例えば、調整機能は、容器10の中の液体LQの温度が予め定められた温度となるように、液体供給装置14から供給する液体LQを調整するようにしてもよいし、容器10の中の液体LQの温度が段階的に高くなり、又は低くなるように、液体供給装置14から供給する液体LQを調整するようにしてもよい。
【0058】
実施形態に係る身体浸漬装置1の液体供給装置14は、容器10から液体LQを回収可能であってもよい。容器10から液体LQを回収可能な液体供給装置14は、液体供給装置14から容器に液体を供給する供給経路と、容器10から液体供給装置14に液体を回収する回収経路とを有するものであってもよいが、供給経路と回収経路を共用する共用経路を有するものであってもよい。
【0059】
容器10から液体LQを回収可能な身体浸漬装置1の液体供給装置14では、容器10から液体LQを回収するとともに、容器10に液体LQに供給することで、液体LQを循環させることができる。この場合に、液体供給装置14の温度調整機能が容器10に供給する液体の温度を調整することで、容器10の中の液体の温度を調整することができる。
【符号の説明】
【0060】
1 身体浸漬装置
10 容器
12 ガス供給装置
14 液体供給装置
16 入口
18 分割面
20 台座
22 容器の半円筒状に覆われた部分(上側部分)
24 容器の下側部分
26 振動装置
28 振動体
30 音響装置
32 光源
34 心拍計
36 センサ
38 表示・記憶装置
40 排水口
42 支持装置
44 台座
SW スイムウエア
HB 人間
GM マスク
HM ヘルメット
LQ 液体