(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024021285
(43)【公開日】2024-02-16
(54)【発明の名称】梱包具
(51)【国際特許分類】
B65D 81/05 20060101AFI20240208BHJP
B65D 81/07 20060101ALI20240208BHJP
【FI】
B65D81/05
B65D81/07 100
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022124007
(22)【出願日】2022-08-03
(71)【出願人】
【識別番号】514037549
【氏名又は名称】大洋紙業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】金丸 正明
【テーマコード(参考)】
3E066
【Fターム(参考)】
3E066AA38
3E066BA06
3E066CA04
3E066FA13
3E066HA01
3E066JA01
3E066KA02
3E066MA09
(57)【要約】
【課題】容易に物品を梱包することができる梱包具を提供する。
【解決手段】梱包具(100)は、物品(50)を梱包するために用いられる。梱包具(100)は、物品(50)が配置される第1主面(111)と、第1主面(111)と反対側の第2主面(112)とを有する配置部(110)と、配置部(110)に接続し、配置部(110)に対して物品(50)が位置する側に折り返され、物品(50)を覆う第1折返し部(120)と、配置部(110)に接続し、配置部(110)に対して高さ方向に折り曲げられている立上部(140)と、配置部(110)と第1折返し部(140)との境界から第1折返し部(140)を切り欠く第1切欠部(152)とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を梱包するために用いられる梱包具であって、
前記物品が配置される第1主面と、前記第1主面と反対側の第2主面とを有する配置部と、
前記配置部に接続し、前記配置部に対して前記物品が位置する側に折り返され、前記物品を覆う第1折返し部と、
前記配置部に接続し、前記配置部に対して高さ方向に折り曲げられている立上部と、
前記配置部と前記第1折返し部との境界から前記第1折返し部を切り欠く第1切欠部と
を備える、梱包具。
【請求項2】
前記第1切欠部は、前記配置部と前記第1折返し部との境界から前記配置部を切り欠く、請求項1に記載の梱包具。
【請求項3】
前記配置部に対して前記第1切欠部とは対向する位置に配置され、前記第1折返し部を切り欠く第2切欠部をさらに備える、請求項1または2に記載の梱包具。
【請求項4】
前記配置部と前記第1折返し部との境界のうち前記第1切欠部が設けられた境界であって、前記第1折返し部を切り欠く第3切欠部と、
前記第1切欠部と前記第3切欠部との間に位置し、前記配置部に対して折り曲げられた爪部と
をさらに備える、請求項1または2に記載の梱包具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、梱包具に関する。
【背景技術】
【0002】
物品を梱包するために用いられる梱包具として、フィルムと板状部材との間に物品を挟んだ状態でフィルムを張ることで物品を板状部材に押さえつけ物品を定位置に保持するものが用いられる(特許文献1参照)。特許文献1の物品の包装キットでは、可撓性プラスチックスリーブの内部に挿入された平坦なシートの上に物品を配置した状態で、シートを折り曲げることにより、物品を固定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の梱包具では、物品を梱包するためにフィルムが必要であり、物品を容易に梱包できないことがある。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、容易に物品を梱包することができる梱包具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る梱包具は、物品を梱包するために用いられる。前記梱包具は、前記物品が配置される第1主面と、前記第1主面と反対側の第2主面とを有する配置部と、前記配置部に接続し、前記配置部に対して前記物品が位置する側に折り返され、前記物品を覆う第1折返し部と、前記配置部に接続し、前記配置部に対して高さ方向に折り曲げられている立上部と、前記配置部と前記第1折返し部との境界から前記第1折返し部を切り欠く第1切欠部とを備える。
【0007】
ある実施形態において、前記第1切欠部は、前記配置部と前記第1折返し部との境界から前記配置部を切り欠く。
【0008】
ある実施形態において、前記梱包具は、前記配置部に対して前記第1切欠部とは対向する位置に配置され、前記第1折返し部を切り欠く第2切欠部をさらに備える。
【0009】
ある実施形態において、前記梱包具は、前記配置部と前記第1折返し部との境界のうち前記第1切欠部が設けられた境界であって、前記第1折返し部を切り欠く第3切欠部と、前記第1切欠部と前記第3切欠部との間に位置し、前記配置部に対して折り曲げられた爪部とをさらに備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、物品を容易に梱包することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態1に係る梱包具の斜視図である。
【
図2】(a)および(b)は、梱包具を用いた物品の梱包方法を示す斜視図である。
【
図3】(a)および(b)は、梱包具を用いた物品の梱包方法を示す斜視図である。
【
図4】本発明の実施形態1に係る梱包体の分解斜視図である。
【
図5】本発明の実施形態2に係る梱包具の斜視図である。
【
図6】本発明の実施形態3に係る梱包具の斜視図である。
【
図7】本発明の実施形態4に係る梱包具の斜視図である。
【
図8】(a)および(b)は、梱包具を用いた物品の梱包方法を示す斜視図である。
【
図9】(a)~(c)は、本発明の実施形態5に係る梱包具を用いた物品の梱包方法を示す斜視図である。
【
図10】本発明の実施形態5に係る梱包具を展開した斜視図である。
【
図11】本発明の実施形態6に係る梱包具の斜視図である。
【
図12】(a)は、本発明の実施形態7に係る梱包具の斜視図であり、(b)は、本発明の実施形態7の変形例に係る梱包具の斜視図である。
【
図13】本発明の実施形態8に係る梱包具の斜視図である。
【
図14】本発明の実施形態8に係る梱包具の展開図である。
【
図15】本発明の実施形態9に係る梱包具の斜視図である。
【
図16】本発明の実施形態10に係る梱包具の斜視図である。
【
図17】(a)および(b)は、本発明の実施形態10に係る梱包具の組み立て方法を示す平面図である。
【
図18】本発明の実施形態10に係る梱包具の展開図である。
【
図19】本発明の実施形態11に係る梱包具の斜視図である。
【
図20】本発明の実施形態11に係る梱包具の平面図である。
【
図21】本発明の実施形態11に係る梱包具の展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0013】
[実施形態1]
図1を参照して、本発明の実施形態1に係る梱包具100について説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る梱包具100の斜視図である。
【0014】
以下の説明において、
図1に示す座標のX軸方向を左右方向(原点から見てX軸で正となる方向が右方向)、Y軸方向を前後方向(原点から見てY軸で正となる方向が後方向)、Z軸方向(XY平面に垂直な方向)を上下方向(原点から見てZ軸で正となる方向が上方向)ということがある。
【0015】
図1に示すように、梱包具100は、物品50を梱包するために用いられる。梱包具100は、例えば、厚みが5ミリメートル程度の、1枚の段ボール製である。あるいは、梱包具100は、折り曲げられたシートであってもよい。
【0016】
梱包具100は、配置部110と、第1折返し部120と、第2折返し部130と、立上部140(立上部140aおよび立上部140b)とを備える。本明細書において、立上部140aおよび立上部140bを、立上部140と総称する場合がある。
【0017】
配置部110には、物品50が配置される。配置部110は、XY平面に広がる。配置部110は、第1主面111と、第2主面112とを有する。第1主面111には、物品50が配置される。第2主面112は、第1主面111と反対側に位置する。
【0018】
第1折返し部120は、配置部110と接続する。第1折返し部120は、配置部110に対して折曲線BL1において折れ曲がる。第1折返し部120は、XY平面に広がる。第1折返し部120は、配置部110に対して物品50が位置する側に折り返される。第1折返し部120は、物品50を覆う。
【0019】
第2折返し部130は、第1折返し部120に接続する。第2折返し部130は、第1折返し部120に対して折曲線BL2において折れ曲がる。第2折返し部130は、XY平面に広がる。第2折返し部130は、配置部110の第2主面112側に折り返される。ここでは、第2折返し部130は、配置部110よりも外側(-Z方向側)に位置する。
【0020】
立上部140は、配置部110に接続する。立上部140は、配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げられる。立上部140は、XZ平面に広がる。立上部140が、配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げられることによって、第1折返し部120に対して(-Z方向)に力が加わる。一方、第1折返し部120は物品50によって上向き(+Z方向)に力が加わる。したがって、第1折返し部120によって物品50が押さえつけられる。その結果、物品50の動きを固定することができる。したがって、フィルムを使用せずに、物品50を容易に梱包することができる。
【0021】
立上部140が、配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げられることによって、特に、第1折返し部120の4つの隅120c1~120c4に下向き(-Z方向)に力が加えられる。したがって、物品50の動きを固定することができる。その結果、フィルムを使用せずに、物品50を容易に梱包することができる。したがって、プラスチックを使用しなくてもすむ。その結果、環境保護に役立つ。
【0022】
また、梱包具100は、第2折返し部130を備える。したがって、立上部140が配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げられた際に、第2折返し部130によって、第1折返し部120に(-Z方向)に加わる力をさらに強くすることができる。
【0023】
ここでは、第2折返し部130のX方向の長さは、配置部110のX方向の長さの約1/5である。第2折返し部130のX方向の長さは、配置部110のX方向の長さの1/5よりも長くてもよい。例えば、第2折返し部130のX方向の長さは、配置部110のX方向の長さの1/2よりも長くてもよい。これにより、物品50の梱包が崩れることを比較的容易に抑制できる。
【0024】
なお、立上部140aにおいて配置部110に対して+Z方向に折れ曲がった部分と、第1折返し部120に対して+Z方向に折れ曲がった部分とは連結部140d1を介して接続する。第1折返し部120に対して+Z方向に折れ曲がった部分と、第2折返し部130に対して+Z方向に折れ曲がった部分とは、連結部140d2を介して接続する。
【0025】
同様に、立上部140bにおいて配置部110に対して+Z方向に折れ曲がった部分と、第1折返し部120に対して+Z方向に折れ曲がった部分とは連結部140d3を介して接続する。第1折返し部120に対して+Z方向に折れ曲がった部分と、第2折返し部130に対して+Z方向に折れ曲がった部分とは、連結部140d4を介して接続する。これにより、第1折返し部120の4つの隅120c1~120c4に効率的に下向き(-Z方向)に力を加えることができる。
【0026】
ここでは、配置部110および第1折返し部120に第1切欠部152が設けられる。第1切欠部152により、配置部110と第1折返し部120との境界から配置部110および第1折返し部120のそれぞれが切り欠かれる。例えば、第1切欠部152により、配置部110と第1折返し部120との間の折曲線BL1から配置部110および第1折返し部120のそれぞれが切り欠かれる。一例では、第1切欠部152により、配置部110および第1折返し部120のそれぞれが三角形状に切り欠かれる。
【0027】
ここでは、第1切欠部152は、配置部110と第1折返し部120との間の折曲線BL1の略中央に位置する。第1切欠部152により、X軸に平行に延びる中心線に対して対称に配置部110および第1折返し部120が切り欠かれる。
【0028】
第1切欠部152は、辺152a、辺152b、辺152cおよび辺152dを有する。辺152a、辺152b、辺152cおよび辺152dにより、第1切欠部152の形状が規定される。
【0029】
辺152a、辺152b、辺152cおよび辺152dは、配置部110と第1折返し部120との間の折曲線BL1から延びる。辺152aおよび辺152bは、第1折返し部120に位置する。辺152cおよび辺152dは、配置部110に位置する。
【0030】
辺152aは、折曲線BL1上の点152pと、第1折返し部120における点152sとを結ぶ。辺152bは、折曲線BL1上の点152rと、第1折返し部120における点152sとを結ぶ。辺152cは、折曲線BL1上の点152pと、配置部110における点152qとを結ぶ。辺152dは、折曲線BL1上の点152rと、配置部110における点152qとを結ぶ。
【0031】
ここでは、第1折返し部120および第2折返し部130に第2切欠部154が設けられる。典型的には、第2切欠部154は、配置部110および第1折返し部120に対して第1切欠部152が設けられた側とは対向する側に設けられる。例えば、第2切欠部154は、配置部110および第1折返し部120に対して第1切欠部152が設けられた位置とは対向する位置に設けられる。
【0032】
第2切欠部154により、第1折返し部120と第2折返し部130との境界から第1折返し部120および第2折返し部130のそれぞれが切り欠かれる。例えば、第2切欠部154により第1折返し部120と第2折返し部130との間の折曲線BL2から第1折返し部120および第2折返し部130のそれぞれが切り欠かれる。一例では、第2切欠部154により、第1折返し部120および第2折返し部130のそれぞれが三角形状に切り欠かれる。
【0033】
ここでは、第2切欠部154は、第1折返し部120と第2折返し部130との間の折曲線BL2の略中央に位置する。第2切欠部154により、X軸に平行に延びる中心線に対して対称に第1折返し部120および第2折返し部130が切り欠かれる。
【0034】
第2切欠部154は、辺154a、辺154b、辺154cおよび辺154dを有する。辺154a、辺154b、辺154cおよび辺154dにより、第2切欠部154の形状が規定される。
【0035】
辺154a、辺154b、辺154cおよび辺154dは、第1折返し部120と第2折返し部130との間の折曲線BL2から延びる。辺154aおよび辺154bは、第1折返し部120に位置する。辺154cおよび辺154dは、第2折返し部130に位置する。
【0036】
辺154aは、折曲線BL2上の点154pと、第1折返し部120における点154sとを結ぶ。辺154bは、折曲線BL2上の点154rと、第1折返し部120における点154sとを結ぶ。辺154cは、折曲線BL2上の点154pと、第2折返し部130における点154qとを結ぶ。辺154dは、折曲線BL2上の点154rと、第2折返し部130における点154qとを結ぶ。
【0037】
本発明の実施形態1に係る梱包具100では、第1切欠部152および第2切欠部154が設けられる。このため、立上部140を、配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げた際の撓みが第1切欠部152および第2切欠部154に吸収される。したがって、立上部140を立ち上げた場合でも、梱包具100の配置部110および第1折返し部120にシワが生じることを抑制できる。これにより、梱包具100の強度および美観が低下することを抑制できる。
【0038】
図1~
図3(b)を参照して、梱包具100を用いた物品50の梱包方法について説明する。
図2(a)~
図3(b)は、梱包具100を用いた物品50の梱包方法を示す斜視図である。
【0039】
まず、
図2(a)に示すように、展開した状態の梱包具100を用意する。梱包具100を展開すると、梱包具100は略矩形状のシートである。シートには、第1切欠部152となる開口部が設けられる。第1切欠部152となる開口部は、辺152a、辺152b、辺152cおよび辺152dを有する。辺152a、辺152b、辺152cおよび辺152dにより、第1切欠部152となる開口部の形状が規定される。
【0040】
また、シートには、第2切欠部154となる開口部が設けられる。第2切欠部154となる開口部は、辺154a、辺154b、辺154cおよび辺154dを有する。辺154a、辺154b、辺154cおよび辺154dにより、第2切欠部154となる開口部の形状が規定される。
【0041】
次に、
図2(a)に示す状態から、
図2(b)に示すように、物品50を配置部110に配置する。展開した梱包具100において、第2折返し部130、第1折返し部120および配置部110が順番に配列される。ここでは、第2折返し部130、第1折返し部120および配置部110はX方向に並ぶ。第1折返し部120のX方向の長さは、配置部110のX方向の長さよりも大きい。一方で、第2折返し部130のX方向の長さは、配置部110および第1折返し部120のX方向の長さよりも小さい。
【0042】
ここでは、第1切欠部152となる開口部は、折曲線BL1上に位置する。辺152a、辺152b、辺152cおよび辺152dは、配置部110と第1折返し部120との間の折曲線BL1から延びる。辺152aおよび辺152bは、第1折返し部120に位置する。辺152cおよび辺152dは、配置部110に位置する。
【0043】
ここでは、第2切欠部154となる開口部は、折曲線BL2上に位置する。辺154a、辺154b、辺154cおよび辺154dは、第1折返し部120と第2折返し部130との間の折曲線BL2から延びる。辺154aおよび辺154bは、第1折返し部120に位置する。辺154cおよび辺154dは、第2折返し部130に位置する。
【0044】
次に、
図2(b)に示す状態から、
図3(a)に示すように、第1折返し部120を配置部110に対して物品50が位置する側に折り返す。詳しくは、折曲線BL1において第1折返し部120を配置部110に対して+Z方向側を通って+X方向側に折り返す。
図1を参照して説明したように、第1折返し部120は、物品50を覆う。
【0045】
配置部110に対して第1折返し部120を折り返すことにより、辺152aおよび辺152cは互いに重なり、辺152bおよび辺152dは互いに重なり、第1切欠部152が形成される。
【0046】
次に、
図3(a)に示す状態から、
図3(b)に示すように、折曲線BL2において第2折返し部130を、第1折返し部120に対して、配置部110の第2主面112側に折り返す。詳しくは、第2折返し部130を、配置部110の-Z方向側に折り返す。その結果、第2折返し部130は、配置部110の下側(-Z方向側)に位置する。
【0047】
第1折返し部120に対して第2折返し部130を折り返すことにより、辺154aおよび辺154cは互いに重なり、辺154bおよび辺154dは互いに重なり、第2切欠部154が形成される。
【0048】
次に、
図3(b)に示す状態から、
図1に示すように、立上部140を、配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げる。
図1を参照して説明したように、立上部140が、配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げられることによって、第1折返し部120に対して(-Z方向)に力が加わる。一方、第1折返し部120は物品50によって上向き(+Z方向)に力が加わる。したがって、第1折返し部120によって物品50が押さえつけられる。その結果、物品50の動きを固定することができる。したがって、フィルムを使用せずに、物品50を容易に梱包することができる。
【0049】
また、物品50の高さに応じて第2折返し部130の折り返し位置を変更することによって、高さの異なる物品50を容易に梱包することができる。
【0050】
さらに、本発明の実施形態1に係る梱包具100では、第1切欠部152および第2切欠部154が設けられる。このため、立上部140を、配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げた際の撓みが第1切欠部152および第2切欠部154に吸収される。したがって、立上部140を折り曲げた場合でも、梱包具100の配置部110および第1折返し部120にシワが生じることを抑制できる。
【0051】
図4を参照して、本発明の実施形態1に係る梱包体80について説明する。
図4は、本発明の実施形態1に係る梱包体80の分解斜視図である。
【0052】
図4に示すように、梱包体80は、梱包具100と、外箱70とを備える。梱包具100は、立上部140が高さ方向(+Z方向)に折り曲げられた状態で、外箱70内に収納される。換言すると、外箱70の寸法は、立上部140が高さ方向(+Z方向)に折り曲げられた状態で、梱包具100が丁度収納されるように、設定されている。本実施形態では、立上部140の高さh1と、外箱70の高さh2とが、略等しく設定されている。立上部140が高さ方向(+Z方向)に折り曲げられた状態で、梱包具100が外箱70内に収納されることにより、立上部140が配置部110に対して折り曲げられた状態が保持される。なお、外箱70は、「収容部材」の一例である。
【0053】
なお、立上部140の高さh1と、外箱70の高さh2とは、略等しくなくてもよい。例えば、立上部140の高さh1は、外箱70の高さh2よりも短くてもよいし、長くてもよい。
【0054】
例えば、立上部140の高さh1が、外箱70の高さh2よりも短い場合、立上部140の高さh1は、外箱70の高さh2の半分であっても、1/4であってもよい。一例として、立上部140の高さh1は、外箱70の高さh2の1/4倍以上であることが好ましい。
【0055】
あるいは、立上部140の高さh1は、2cm以上であってもよく、3cm以上であってもよい。さらには、立上部140の高さh1は、5cm以上であってもよい。
【0056】
外箱70は、例えば一般的な段ボール箱である。
図4に示す状態では、外箱70の上側の蓋が開いている。外箱70に梱包具100が収納され、外箱70の上側の蓋が閉じられると、略直方体状の梱包体80が完成する。外箱70は、内フラップ72と、外フラップ74とを有する。外箱70の上側の蓋が閉じられると、内フラップ72によって、立上部140が押さえられる。したがって、第1折返し部120に対して下向き(-Z方向)に加わる力を強めることができる。その結果、第1折返し部120によって物品50が押さえつけられる。その結果、物品50の動きを固定することができる。
【0057】
なお、
図1~
図4を参照した上述の説明では、折曲線BL1に第1切欠部152が設けられ、折曲線BL2に第2切欠部154が設けられたが、本実施形態はこれに限定されない。折曲線BL1および折曲線BL2の少なくとも一方に第1切欠部152および第2切欠部154のいずれかが設けられてもよい。
【0058】
また、
図1~
図4を参照した上述の説明では、折曲線BL1および折曲線BL2には、第1切欠部152および第2切欠部154がそれぞれ三角形状に切り欠かれていたが、本実施形態はこれに限定されない。折曲線BL1および折曲線BL2に、第1切欠部152および第2切欠部154が任意の形状に切り欠かれてもよい。例えば、折曲線BL1および折曲線BL2に、第1切欠部152および第2切欠部154が線状に切り欠かれてもよい。
【0059】
[実施形態2]
図5を参照して、本発明の実施形態2に係る梱包具100について説明する。
図5は、本発明の実施形態2に係る梱包具100の斜視図である。梱包具100が第2折返し部130を備えない点で、実施形態2に係る梱包具100は、実施形態1に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態2が実施形態1と異なる点を主に説明する。
【0060】
図5に示すように、梱包具100は第2折返し部130を備えなくてもよい。なお、梱包具100が第2折返し部130を備えない場合、第1折返し部120の端部は、配置部110に固定されることが好ましい。例えば、第1折返し部120の端部は、接着によって配置部110に固定されてもよい。あるいは、第1折返し部120の端部は、ホッチキス(登録商標)によって配置部110に固定されてもよい。
【0061】
第1切欠部152により、配置部110と第1折返し部120との境界から配置部110および第1折返し部120の両方が切り欠かれる。具体的には、第1切欠部152により、配置部110と第1折返し部120との間の折曲線BL1から配置部110および第1折返し部120の両方が切り欠かれる。
【0062】
また、第2切欠部154により、第1折返し部120と第2折返し部130との境界から第1折返し部120および第2折返し部130の両方が切り欠かれる。ここでは、配置部110の+X方向側の端部は、第1折返し部120の+X方向側の端部と重なる。第2切欠部154により、第1折返し部120と第2折返し部130とそれぞれの+X方向側の端部から第1折返し部120および第2折返し部130の両方が切り欠かれる。
【0063】
本実施形態でも、実施形態1と同様に、立上部140を立ち上げることによって、第1折返し部120が押されることによって、物品50を固定することができる。したがって、フィルムを使用せずに、物品50を容易に梱包することができる。本実施形態でも、実施形態1と同様に、立上部140を折り曲げた場合でも、梱包具100の配置部110および第1折返し部120にシワが生じることを抑制できる。
【0064】
[実施形態3]
図6を参照して、本発明の実施形態3に係る梱包具100について説明する。
図6は、本発明の実施形態3に係る梱包具100の斜視図である。第1主面111が波状である点で、実施形態3に係る梱包具100は、実施形態1に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態3が実施形態1と異なる点を主に説明する。
【0065】
図6に示すように、第1主面111は波状である。梱包具100は、一方の主面が波状のシートから形成されてもよい。例えば、梱包具100は、
図6に示したシートの所定の位置に第1切欠部152および第2切欠部154となる開口部を形成し、このシートを折り曲げることによって作製される。本実施形態では、梱包具100は、片段ボール製である。第1主面111が波状であることによって、物品50を梱包した際に、摩擦力を大きくすることができる。したがって、物品50の動きをさらに固定することができる。その結果、フィルムを使用せずに、物品50を容易に梱包することができる。
【0066】
なお、
図6に示した梱包具100では、一方の主面が波状のシートから形成されたが、梱包具100は、第1主面111および第2主面112のいずれも平坦状のシートから形成されてもよい。あるいは、梱包具100は、第1主面111および第2主面112のいずれも波状のシートから形成されてもよい。
【0067】
[実施形態4]
図7を参照して、本発明の実施形態4に係る梱包具100について説明する。
図7は、本発明の実施形態4に係る梱包具100の斜視図である。実施形態4に係る梱包具100は、板状部材180をさらに備える点で実施形態1に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態4が実施形態1と異なる点を主に説明する。
【0068】
図7に示すように、梱包具100は、第1折返し部120と、第2折返し部130と、立上部140(立上部140aおよび立上部140b)と、第1切欠部152および第2切欠部154とに加えて、さらに、板状部材180を備える。
【0069】
例えば、板状部材180は、段ボール製である。板状部材180は、板状である。板状部材180は、矩形状である。板状部材180は、配置部110に配置される。詳細には、板状部材180は、配置部110の第1主面111に配置される。本実施形態では、物品50は、板状部材180を介して配置部110に配置される。板状部材180が配置部110に配置されることによって、物品50を配置しやすくなる。板状部材180の面積は、外箱70(
図4参照)の底面の面積と略等しいことが好ましい。板状部材180の面積が、外箱70の底面の面積と略等しいことによって、梱包具100を外箱70に収容した際に、梱包具100が動くことを抑制することができる。
【0070】
本実施形態でも、実施形態1と同様に、立上部140を立ち上げた結果、第1折返し部120が押されることによって、物品50を固定することができる。
【0071】
さらに、本実施形態でも、実施形態1と同様に、第1切欠部152および第2切欠部154が設けられる。このため、立上部140を、配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げた際の撓みが第1切欠部152および第2切欠部154に吸収される。したがって、立上部140を折り曲げた場合でも、梱包具100の配置部110および第1折返し部120にシワが生じることを抑制できる。
【0072】
次に、
図7~
図8(b)を参照して、梱包具100を用いた物品50の梱包方法について説明する。
図8(a)および
図8(b)は、梱包具100を用いた物品50の梱包方法を示す斜視図である。
【0073】
まず、
図8(a)に示すように、展開した状態の梱包具100の配置部110に、板状部材180を配置する。
【0074】
次に、
図8(b)に示すように、板状部材180の上に、物品50を配置する。したがって、物品50は、板状部材180を介して配置部110に配置される。
【0075】
次に、
図3(a)と同様に、第1折返し部120を配置部110に対して物品50が位置する側に折り返す。詳しくは、第1折返し部120を+Z方向側を通って+X方向側に折り返す。第1折返し部120は、物品50を覆う。
【0076】
次に、
図3(b)と同様に、第2折返し部130を、配置部110の第2主面112側に折り返す。詳しくは、第2折返し部130を、配置部110の-Z方向側に折り返す。
【0077】
次に、立上部140を、配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げる。
図7を参照して説明したように、立上部140が、配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げられることによって、第1折返し部120に対して(-Z方向)に力が加わる。一方、第1折返し部120は物品50によって上向き(+Z方向)に力が加わる。したがって、第1折返し部120によって物品50が押さえつけられる。その結果、物品50の動きを固定することができる。
【0078】
なお、
図1~
図4を参照した上述した梱包具100は、第2折返し部130を配置部110に接着することなく立上部140を配置部110に対して立ち上げることによって物品50を梱包する。このように、第2折返し部130を配置部110に接着しないことにより、X方向における物品50の可動範囲を比較的広くできるため、配置部110において、X方向における物品50が配置される範囲を比較的容易に調整できる。ただし、第2折返し部130を配置部110に接着することにより、配置部110において、X方向における物品50の可動範囲を制限してもよい。
【0079】
例えば、
図1~
図3を参照した上述の説明では、
図2(a)に示した展開した梱包具100を2回折り返した後で、立上部140を立ち上げることによって梱包具100が物品50を梱包したが、梱包具100が物品50を梱包する際に、第2折返し部130は、配置部110の第2主面112に接着されてもよい。例えば、第2折返し部130は、配置部110の第2主面112と糊付けされてもよい。
【0080】
あるいは、
図5にした梱包具100では、梱包具100を1回折り返した後で、立上部140を立ち上げることによって梱包具100が物品50を梱包したが、梱包具100が物品50を梱包する際に、第1折返し部120は、配置部110の第1主面111に接着されてもよい。例えば、第1折返し部120は、配置部110の第1主面111と糊付けされてもよい。
【0081】
このように、第1折返し部120は、配置部110と直接的または間接的に接着されてもよい。これにより、梱包具100は、より強固に物品50を梱包できる。
【0082】
また、
図1~
図8を参照した上述の説明では、梱包具100は、配置部110に物品50を配置した状態で、第1折返し部120を配置部110に対して折り返したが、第1折返し部120を配置部110に対して折り返した後、または、第2折返し部130を第1折返し部120に対して折り返した後に、物品50を配置してもよい。
【0083】
さらに、梱包具100において、第1折返し部120は、配置部110と直接的または間接的に接着された後で、配置部110に物品50が配置されてもよい。この場合、第1折返し部120が配置部110と直接的または間接的に接着された状態で、配置部110に物品50を配置した後に、配置部110に対して立上部140を立ち上げてもよい。これにより、梱包具100は、より強固に物品50を梱包できる。
【0084】
また、
図1~
図8を参照した上述の説明では、梱包具100において、物品50を配置可能な配置部110に対して、第1折返し部120が折り返されたが、本実施形態はこれに限定されない。物品50を配置可能な配置部110は、第1折返し部120が折り返される領域と、第1折返し部120をさらに折り返した領域とによって形成されてもよい。
【0085】
[実施形態5]
次に、
図9を参照して、本発明の実施形態5に係る梱包具100について説明する。
図9(a)~
図9(c)は、本発明の実施形態5に係る梱包具100による物品50の梱包方法を説明するための斜視図である。実施形態5に係る梱包具100は、筒形状の梱包具100に物品50が配置される点で、実施形態1に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態5が実施形態1と異なる点を主に説明する。
【0086】
図9(a)に示すように、筒形状の梱包具100に物品50が挿入される。これにより、梱包具100は、物品50を梱包できる。
【0087】
ここでは、配置部110は、領域110aと、領域110bとを有する。領域110bは、領域110aに対して+X方向に隣接する。領域110aは、第1折返し部120と接続する。第1折返し部120は、折曲線BL1において領域110aに対して折り曲げられる。また、領域110bは、第1折返し部120と接続する。領域110bは、折曲線BL2において第1折返し部120に対して折り曲げられる。領域110aは、領域110bと接着される。領域110aは、折曲線110fによって折り曲げられる。
【0088】
領域110aは、領域110a1と、領域110a2とを有する。領域110a1は、領域110a2に対して折曲線110fにおいて折り曲げられる。領域110aにおいて、領域110a2は、領域110bと接着される一方で、領域110a1は、領域110bと接着されない。領域110a1の面積は領域110a2の面積よりも大きい。
【0089】
ここでは、第1折返し部120は、領域120aと、領域120bとを有する。領域120bは、領域120aに対して+X方向に隣接する。領域120bは、領域120aと配置部110の領域110bとを接続する。領域120aと領域120bとは、折曲線120fにおいて折り曲げられる。
【0090】
第1切欠部152は、配置部110の領域110a1および第1折返し部120の領域120aに設けられる。第1切欠部152により、領域110a1と領域120aとの境界から領域110a1および領域120aのそれぞれが切り欠かれる。例えば、第1切欠部152により、領域110a1と領域120aとの間の折曲線BL1から領域110a1および領域120aのそれぞれが切り欠かれる。
【0091】
第2切欠部154は、第1折返し部120の領域120bおよび配置部110の領域110bに設けられる。第2切欠部154により、領域120bと領域110bとの境界から領域120bおよび領域110bのそれぞれが切り欠かれる。例えば、第2切欠部154により領域120bと領域110bとの間の折曲線BL2から領域120bおよび領域110bのそれぞれが切り欠かれる。
【0092】
なお、上述したように、梱包具100が物品50を梱包する際に、立上部140が形成される。
図9(a)では、参考のために、後に立ち上げられる部分を立上部140a、140bと示している。
【0093】
図9(b)に示すように、梱包具100の開口部に物品50が挿入され、物品50が配置部110に配置される。例えば、物品50は、折曲線110fに重ねて配置されてもよい。
【0094】
図9(c)に示すように、立上部140を、配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げる。立上部140が、配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げられることによって、第1折返し部120に対して(-Z方向)に力が加わる。一方、第1折返し部120は物品50によって上向き(+Z方向)に力が加わる。したがって、第1折返し部120によって物品50が押さえつけられる。その結果、物品50の動きを接着することができる。したがって、フィルムを使用せずに、物品50を容易に梱包することができる。
【0095】
また、本発明の実施形態5に係る梱包具100では、第1切欠部152および第2切欠部154が設けられる。このため、立上部140を、配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げた際の撓みが第1切欠部152および第2切欠部154に吸収される。したがって、立上部140を立ち上げた場合でも、梱包具100の配置部110および第1折返し部120にシワが生じることを抑制できる。
【0096】
図9および
図10を参照して、実施形態5の梱包具100を説明する。
図10は、実施形態5の梱包具100を展開した斜視図である。
【0097】
図10に示すように、梱包具100を展開すると、梱包具100は略矩形状である。梱包具100において、領域110b、領域120b、領域120a、領域110a1および領域110a2が順番に配列される。ここでは、領域110b、領域120b、領域120a、領域110a1および領域110a2がX方向に並ぶ。なお、領域110bのX方向の長さは、領域120aのX方向の長さとほぼ等しい。また、領域110a1のX方向の長さは、領域120bのX方向の長さとほぼ等しい。なお、ここでも、参考のために、後に立ち上げられる部分を立上部140a、140bと示している。
【0098】
なお、
図9に示したように、梱包具100が物品50を梱包した場合、梱包具100においてY方向の長さはX方向の長さよりも大きかったが、本実施形態はこれに限定されない。梱包具100においてY方向の長さは、X方向の長さとほぼ等しくてもよく、梱包具100においてY方向の長さは、X方向の長さよりも小さくてもよい。
【0099】
なお、
図9(a)および
図9(b)に示した梱包具100では、第1折返し部120では、領域120aおよび領域120bが折曲線120fを介して分離されていたが、第1折返し部120は、折曲線120fを有さなくてもよく、領域120aおよび領域120bに分離されなくてもよい。
【0100】
[実施形態6]
次に、
図11を参照して、本発明の実施形態6に係る梱包具100について説明する。
図11は、本発明の実施形態6に係る梱包具100の斜視図である。実施形態6に係る梱包具100は、X方向の長さがY方向の長さよりも大きい点で、実施形態5に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態6が実施形態5と異なる点を主に説明する。
【0101】
図11に示すように、梱包具100は、物品50を梱包する。梱包具100は、配置部110と、第1折返し部120と、立上部140とを備える。第1折返し部120は、配置部110の領域110aに対して折曲線BL1において折り曲げられる。配置部110の領域110bは、第1折返し部120に対して折曲線BL2において折り曲げられる。
【0102】
なお、ここでは、配置部110のX方向の長さは、配置部110のY方向の長さよりも大きい。このため、配置部110に対して物品50を長手方向がX方向に延びる向きに配置できる。
【0103】
なお、
図1~
図11を参照した上述の説明では、物品50は、配置部110および第1折返し部120に被覆されていたが、本実施形態はこれに限定されない。物品50の少なくとも一部は、配置部110および第1折返し部120から露出されてもよい。
【0104】
[実施形態7]
次に、
図12を参照して、本発明の実施形態7に係る梱包具100について説明する。
図12(a)は、本発明の実施形態7に係る梱包具100の斜視図である。実施形態7に係る梱包具100は、第1折返し部120に開口部120hが設けられる点で、実施形態5に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態7が実施形態5と異なる点を主に説明する。
【0105】
図12(a)に示すように、第1折返し部120には、開口部120hが設けれる。物品50は、開口部120hから露出される。開口部120hは、矩形状である。物品50が開口部120hから露出されることにより、梱包具100が物品50を梱包した状態で、梱包具100の外側から物品50の存在および種類を確認できる。
【0106】
なお、開口部120hが設けられる場合、開口部120hと頂点との間に、罫線が設けられることが好ましい。
【0107】
図12(b)は、本発明の実施形態7の変形例に係る梱包具100の斜視図である。
図12(b)に示すように、開口部120hの周囲に罫線120p~120sが設けられてもよい。罫線120p~120sは、いわゆる折曲線であってもよく、破線であってもよい。
【0108】
罫線120pは、開口部120hの角と第1折返し部120の隅120c3とを結ぶ。罫線120qは、開口部120hの角と第1折返し部120の隅120c4とを結ぶ。罫線120rは、開口部120hの角と第1折返し部120の隅120c2とを結ぶ。罫線120sは、開口部120hの角と第1折返し部120の隅120c1とを結ぶ。罫線120p~120sにより、第1折返し部120は、配置部110に対して比較的大きく移動可能である。これにより、物品50の高さが比較的大きくても、梱包具100は物品50を梱包できる。
【0109】
なお、
図12(a)および
図12(b)に示した梱包具100では、第1折返し部120に開口部120hが設けられていたが、本実施形態はこれに限定されない。開口部は、配置部110に設けられてもよく、配置部110および第1折返し部120の両方に設けられてもよい。また、
図12(b)に示した梱包具100では、第1折返し部120に設けられた開口部120hに対して罫線が設けられていたが、本実施形態はこれに限定されない。罫線は、配置部110の開口部に設けられてもよく、配置部110および第1折返し部120の両方の開口部に設けられてもよい。
【0110】
[実施形態8]
次に、
図13を参照して、本発明の実施形態8に係る梱包具100について説明する。
図13は、本発明の実施形態8に係る梱包具100の斜視図である。実施形態8に係る梱包具100は、第1折返し部120に複数の開口部120hが設けられるとともに切取線120pc~120vcが設けられる点で、実施形態7に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態8が実施形態7と異なる点を主に説明する。
【0111】
図13に示すように、第1折返し部120に複数の開口部120hが設けられる。折曲線BL1側にY方向に沿って3つの開口部120hが配列され、折曲線BL2側に3つの開口部120hがY方向に沿って配列される。第1折返し部120においてX方向の中央線上に2つの開口部120hが位置する。
【0112】
第1折返し部120に切取線120mc~120vcが設けられる。切取線120mcは、第1折返し部120の略中央においてY方向に延びる。切取線120ncは、第1折返し部120の略中央においてY方向に延びる。切取線120ocは、第1折返し部120の略中央においてX方向に延びる。切取線120ocは、切取線120mcと切取線120ncとを連絡する。
【0113】
切取線120pcは、第1折返し部120の隅120c3と切取線120mcとを結ぶ。切取線120qcは、第1折返し部120の隅120c4と切取線120ncとを結ぶ。切取線120rcは、第1折返し部120の隅120c2と切取線120ncとを結ぶ。切取線120scは、第1折返し部120の隅120c1と切取線120mcとを結ぶ。切取線120nc~120scにより、第1折返し部120を分断できるため、梱包具100から物品50を容易に取出しできる。
【0114】
次に、
図13および
図14を参照して、本発明の実施形態8に係る梱包具100について説明する。
図14は、本発明の実施形態8に係る梱包具100の展開図である。
【0115】
図14に示すように、第1折返し部120には、開口部120h1~120h8が設けられる。開口部120h1~120h3は、折曲線BL1側にY方向に沿って配列され、開口部120h6~120h8は、折曲線BL2側にY方向に沿って配列される。開口部120h4、120h5は、第1折返し部120においてX方向の中央線上に位置する。
【0116】
また、開口部120h1および開口部120h6は、立上部140a側にX方向に沿って配列され、開口部120h3および開口部120h8は、立上部140b側にX方向に沿って配列される。開口部120h2および開口部120h7は、第1折返し部120においてY方向の中央線上に位置する。開口部120h4は、開口部120h1、120h2、120h6、120h7の中央に配置され、開口部120h5は、開口部120h2、120h3、120h7、120h8の中央に配置される。
【0117】
また、開口部120h1および開口部120h6は、立上部140a側にX方向に沿って配列され、開口部120h3および開口部120h8は、立上部140b側にX方向に沿って配列される。開口部120h2および開口部120h7は、第1折返し部120においてY方向の中央線上に位置する。開口部120h4は、開口部120h1、120h2、120h6、120h7の中央に配置され、開口部120h5は、開口部120h2、120h3、120h7、120h8の中央に配置される。
【0118】
なお、
図14に示すように、罫線120ka~120kdが設けられてもよい。罫線120kaは、第1切欠部152となる開口部の辺152aに沿って領域110aおよび第1折返し部120に延びる。罫線120kbは、第1切欠部152となる開口部の辺152bに沿って領域110aおよび第1折返し部120に延びる。罫線120kcは、第2切欠部154となる開口部の辺154aに沿って領域110bおよび第1折返し部120に延びる。罫線120kdは、第2切欠部154となる開口部の辺154bに沿って領域110bおよび第1折返し部120に延びる。
【0119】
本発明の実施形態9に係る梱包具100では、開口部120h1~120h8により、梱包具100に梱包される物品50を外部から視認できる。また、切取線120nc~120scにより、第1折返し部120を分断できるため、梱包具100から物品50を容易に取出しできる。
【0120】
[実施形態9]
次に、
図15を参照して、本発明の実施形態9に係る梱包具100について説明する。
図15は、本発明の実施形態9に係る梱包具100の斜視図である。実施形態9に係る梱包具100は、第1切欠部152および第2切欠部154が配置部110を切り欠くことなく第1折返し部120を切り欠く点で、実施形態1に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態9が実施形態1と異なる点を主に説明する。
【0121】
図15に示すように、第1折返し部120に第1切欠部152が設けられる。第1切欠部152により、配置部110と第1折返し部120との境界から第1折返し部120のそれぞれが切り欠かれる。例えば、第1切欠部152により、配置部110と第1折返し部120との間の折曲線BL1から第1折返し部120が切り欠かれる。一例では、第1切欠部152により、第1折返し部120が三角形状に切り欠かれる。
【0122】
第1切欠部152は、辺152aおよび辺152bを有する。辺152a、辺152bおよび折曲線BL1により、第1切欠部152の形状が規定される。
【0123】
辺152aおよび辺152bは、配置部110と第1折返し部120との間の折曲線BL1から延びる。辺152aおよび辺152bは、第1折返し部120に位置する。
【0124】
辺152aは、折曲線BL1上の点152pと、第1折返し部120における点152sとを結ぶ。辺152bは、折曲線BL1上の点152rと、第1折返し部120における点152sとを結ぶ。折曲線BL1上の点152pと折曲線BL1上の点152rとは折曲線BL1で結ばれる。
【0125】
同様に、第1折返し部120に第2切欠部154が設けられる。第2切欠部154により、第1折返し部120と第2折返し部130との境界から第1折返し部120が切り欠かれる。例えば、第2切欠部154により第1折返し部120と第2折返し部130との間の折曲線BL2から第1折返し部120が切り欠かれる。一例では、第2切欠部154により、第1折返し部120が三角形状に切り欠かれる。
【0126】
第2切欠部154は、辺154aおよび辺154bを有する。辺154a、辺154bおよび折曲線BL2により、第2切欠部154の形状が規定される。
【0127】
辺154aおよび辺154bは、第1折返し部120と第2折返し部130との間の折曲線BL2から延びる。辺154aおよび辺154bは、第1折返し部120に位置する。
【0128】
辺154aは、折曲線BL2上の点154pと、第1折返し部120における点154sとを結ぶ。辺154bは、折曲線BL2上の点154rと、第1折返し部120における点154sとを結ぶ。折曲線BL2上の点154pと折曲線BL2上の点154rとは折曲線BL2において結ばれる。
【0129】
本発明の実施形態9に係る梱包具100では、第1切欠部152および第2切欠部154が設けられる。このため、立上部140を、配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げた際の撓みが第1切欠部152および第2切欠部154に吸収される。したがって、立上部140を立ち上げた場合でも、梱包具100の配置部110および第1折返し部120にシワが生じることを抑制できる。
【0130】
[実施形態10]
次に、
図16を参照して、本発明の実施形態10に係る梱包具100について説明する。
図16は、本発明の実施形態10に係る梱包具の斜視図である。実施形態10に係る梱包具100は、第1爪部153を介して第1切欠部152と接続する第3切欠部156および第2爪部155を介して第2切欠部154と接続する第4切欠部158が配置され、第1折返し部120が折曲線120fを介して分離されていない点で、実施形態5に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態10が実施形態5と異なる点を主に説明する。
【0131】
図16に示すように、第1切欠部152は、配置部110の領域110a1と第1折返し部120との間の折曲線BL1に設けられる。第1切欠部152は、配置部110の領域110a1と第1折返し部120との間の折曲線BL1において立上部140b側に位置する。
【0132】
また、第2切欠部154は、第1折返し部120と配置部110の領域110bとの間の折曲線BL2に設けられる。第2切欠部154は、第1折返し部120と配置部110の領域110bとの間の折曲線BL2において立上部140b側に位置する。
【0133】
ここでは、第3切欠部156は、配置部110の領域110a1および第1折返し部120との間の折曲線BL1に設けられる。第3切欠部156は、配置部110の領域110a1と第1折返し部120との間の折曲線BL1において立上部140a側に位置する。第3切欠部156により、領域110a1と第1折返し部120との境界から領域110a1および第1折返し部120のそれぞれが切り欠かれる。例えば、第3切欠部156により、領域110a1と第1折返し部120との間の折曲線BL1から領域110a1および第1折返し部120のそれぞれが切り欠かれる。
【0134】
第4切欠部158は、第1折返し部120と配置部110の領域110bとの間の折曲線BL2に設けられる。第4切欠部158は、第1折返し部120と配置部110の領域110bとの間の折曲線BL2において立上部140a側に位置する。第4切欠部158により、第1折返し部120と領域110bとの境界から第1折返し部120および領域110bのそれぞれが切り欠かれる。例えば、第4切欠部158により、第1折返し部120と領域110bとの間の折曲線BL2から第1折返し部120および領域110bのそれぞれが切り欠かれる。
【0135】
また、本発明の実施形態10に係る梱包具100では、第1切欠部152と第3切欠部156との間に第1爪部153が設けられる。第1爪部153は、配置部110に対して-Z方向に折り曲げられる。
【0136】
第2切欠部154と第4切欠部158との間に第2爪部155が設けられる。第2爪部155は、配置部110に対して-Z方向に折り曲げられる。
【0137】
ここでは、折曲線BL1に第1爪部153が設けられ、折曲線BL2に第2爪部155が設けられる。典型的には、第2爪部155は、配置部110および第1折返し部120に対して第1爪部153が設けられた位置とは対向する位置に設けられる。
【0138】
本発明の実施形態10に係る梱包具100では、第1切欠部152~第4切欠部158が設けられる。このため、立上部140を、配置部110に対して高さ方向(+Z方向)に折り曲げた際の撓みが第1切欠部152~第4切欠部158に吸収される。したがって、立上部140を立ち上げた場合でも、梱包具100の配置部110および第1折返し部120にシワが生じることを抑制できる。
【0139】
また、本発明の実施形態10に係る梱包具100では、第1爪部153および第2爪部155が設けられる。このため、梱包具100に梱包された物品50が梱包具100内で移動する場合でも物品50は折曲線BL1および/または折曲線BL2まで移動しない。したがって、梱包具100が外部から衝撃を受けても、物品50に対して直接的に衝撃が伝達されることを抑制できる。
【0140】
次に、
図16~
図17を参照して、本発明の実施形態10に係る梱包具100の組み立てを説明する。
図17(a)および
図17(b)は、本発明の実施形態10に係る梱包具100の組み立て方法を示す平面図である。
【0141】
図17(a)に示すように、梱包具100において、第3切欠部156は、辺156a、辺156b、辺156cおよび辺156dを有する。辺156a、辺156b、辺156cおよび辺156dにより、第3切欠部156の形状が規定される。
【0142】
辺156a、辺156b、辺156cおよび辺156dは、配置部110と第1折返し部120との間の折曲線BL1から延びる。辺156aおよび辺156bは、第1折返し部120に位置する。辺156cおよび辺156dは、配置部110に位置する。
【0143】
辺156aは、折曲線BL1上の点156pと、第1折返し部120における点156sとを結ぶ。辺156bは、折曲線BL1上の点156rと、第1折返し部120における点156sとを結ぶ。辺156cは、折曲線BL1上の点156pと、配置部110における点156qとを結ぶ。辺156dは、折曲線BL1上の点156rと、配置部110における点156qとを結ぶ。
【0144】
また、第4切欠部158は、辺158a、辺158b、辺158cおよび辺158dを有する。辺158a、辺158b、辺158cおよび辺158dにより、第4切欠部158の形状が規定される。
【0145】
辺158a、辺158b、辺158cおよび辺158dは、第1折返し部120と配置部110の領域110bとの間の折曲線BL2から延びる。辺158aおよび辺158bは、第1折返し部120に位置する。辺158cおよび辺158dは、配置部110の領域110bに位置する。
【0146】
辺158aは、折曲線BL2上の点158pと、第1折返し部120における点158sとを結ぶ。辺158bは、折曲線BL2上の点158rと、第1折返し部120における点158sとを結ぶ。辺158cは、折曲線BL2上の点158pと、配置部110の領域110bにおける点158qとを結ぶ。辺158dは、折曲線BL2上の点158rと、配置部110の領域110bにおける点158qとを結ぶ。
【0147】
第1爪部153は、第1切欠部152と第3切欠部156との間に位置する。第1爪部153の+Y方向側の端部には第1切欠部152の辺152bおよび辺152dが位置する。また、第1爪部153の-Y方向側の端部には第3切欠部156の辺156aおよび辺156cが位置する。第1爪部153は、折曲線153sを介して折り曲げられる。折曲線153sは、点152sと点156sとを結ぶ。
【0148】
第2爪部155は、第2切欠部154と第4切欠部158との間に位置する。第2爪部155の+Y方向側の端部には第2切欠部154の辺154bおよび辺154dが位置する。また、第2爪部1553の-Y方向側の端部には第4切欠部158の辺158aおよび辺158cが位置する。第2爪部155は、折曲線155sを介して折り曲げられる。折曲線155sは、点154sと点158sとを結ぶ。
【0149】
図17(b)に示すように、第1爪部153は、折曲線153sを介してZ方向に折り曲げられる。典型的には、第1爪部153は、折曲線153sを介して-Z方向に折り曲げられる。同様に、第2爪部155は、折曲線155sを介してZ方向に折り曲げられる。典型的には、第2爪部155は、折曲線155sを介して-Z方向に折り曲げられる。
【0150】
なお、第1爪部153および第2爪部155は、物品50を梱包具100に挿入する前に折り曲げられてもよい。あるいは、第1爪部153および第2爪部155は、物品50を梱包具100に挿入した後に折り曲げられてもよい。また、第1爪部153および第2爪部155は、立上部140を折り曲げる前に折り曲げられてもよく、立上部140を折り曲げた跡に折り曲げられてもよい。
【0151】
次に、
図16~
図18を参照して、本発明の実施形態9に係る梱包具100の組み立てを説明する。
図18は、本発明の実施形態10に係る梱包具100の展開図である。
【0152】
図18に示すように、展開した梱包具100において、配置部110の領域110b、第1折返し部120および配置部110の領域110aがX方向に沿って順番に配列される。ここでは、配置部110の領域110aおよび領域110bのX方向の長さの和は、第1折返し部120のX方向の長さよりも大きい。
【0153】
第1切欠部152および第3切欠部156となる開口部は、折曲線BL1上に位置する。第1切欠部152および第3切欠部156との間には第1爪部153が配置される。
【0154】
また、第2切欠部154および第4切欠部158となる開口部は、折曲線BL2上に位置する。第2切欠部154および第4切欠部158との間には第2爪部155が配置される。
【0155】
なお、
図16~
図18を参照した上述の説明では、第1切欠部152と第3切欠部156との間に第1爪部153が設けられ、第2切欠部154と第4切欠部158との間に第2爪部155が設けられたが、本実施形態はこれに限定されない。第1切欠部152と第3切欠部156との間、および、第2切欠部154と第4切欠部158との間のいずれか一方に爪部が設けられてもよい。
【0156】
[実施形態10]
次に、
図19を参照して、本発明の実施形態11に係る梱包具100について説明する。
図19は、本発明の実施形態11に係る梱包具100の斜視図である。実施形態11に係る梱包具100は、第1折返し部120に複数の開口部120hが設けられる点で、実施形態10に係る梱包具100と異なる。以下、実施形態11が実施形態10と異なる点を主に説明する。
【0157】
図19に示すように、第1折返し部120には、複数の開口部120hが設けられる。折曲線BL1側にY方向に沿って4つの開口部120hが配列され、折曲線BL2側に4つの開口部120hがY方向に沿って配列される。第1折返し部120においてX方向の中央線上に3つの開口部120hが位置する。
【0158】
次に、
図19~
図20を参照して、本発明の実施形態11に係る梱包具100について説明する。
図20は、本発明の実施形態11に係る梱包具の平面図である。
【0159】
図20に示すように、第1折返し部120には、開口部120h1~120h11が設けられる。開口部120h1~120h4は、折曲線BL1側にY方向に沿って等間隔に配列され、開口部120h8~120h11は、折曲線BL2側にY方向に沿って等間隔に配列される。開口部120h5~120h7は、第1折返し部120においてX方向の中央線上に等間隔に位置する。
【0160】
また、開口部120h1および開口部120h8は、立上部140a側にX方向に沿って配列され、開口部120h4および開口部120h11は、立上部140b側にX方向に沿って配列される。開口部120h8は、第1折返し部120においてY方向の中央線上に位置する。開口部120h5は、開口部120h1、120h2、120h8、120h9の中央に配置され、開口部120h7は、開口部120h3、120h4、120h10、120h11の中央に配置される。
【0161】
次に、
図19~
図21を参照して、本発明の実施形態11に係る梱包具100について説明する。
図21は、本発明の実施形態11に係る梱包具100の展開図である。
【0162】
図21に示すように、梱包具100を展開すると、梱包具100は略矩形状である。梱包具100において、配置部110の領域110b、第1折返し部120、配置部110の領域110aが順番に配列される。ここでは、配置部110の領域110b、第1折返し部120、配置部110の領域110aがX方向に並ぶ。なお、領域110bのX方向の長さは、領域120aのX方向の長さとほぼ等しい。また、領域110a1および領域110bのX方向の長さの和は、第1折返し部120のX方向の長さよりも長い。なお、ここでも、参考のために、後に立ち上げられる部分を立上部140a、140bと示している。
【0163】
第1切欠部152および第3切欠部156となる開口部は、折曲線BL1上に位置する。同様に、第2切欠部154および第4切欠部158となる開口部は、折曲線BL2上に位置する。
【0164】
以上、図面(
図1~
図21)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0165】
なお、
図1~
図21を参照して上述した梱包具100では、第1切欠部152および第2切欠部154は、折曲線BL1および折曲線BL2に設けられたが、本実施形態はこれに限定されない。第1切欠部152および第2切欠部154は、配置部110および第1折返し部120と立上部140との間に設けられてもよい。
【符号の説明】
【0166】
50 物品
70 外箱(収容部材)
80 梱包体
100 梱包具
110 配置部
111 第1主面
112 第2主面
120 第1折返し部
130 第2折返し部
140、140a、140b 立上部
150 板状部材
152 第1切欠部
154 第2切欠部
156 第3切欠部
158 第4切欠部