(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024021340
(43)【公開日】2024-02-16
(54)【発明の名称】電動掘削機
(51)【国際特許分類】
E21B 4/04 20060101AFI20240208BHJP
B25F 5/02 20060101ALN20240208BHJP
【FI】
E21B4/04
B25F5/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022124099
(22)【出願日】2022-08-03
(71)【出願人】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長坂 英紀
(72)【発明者】
【氏名】今江 友彦
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 由浩
【テーマコード(参考)】
2D129
3C064
【Fターム(参考)】
2D129AA08
2D129AB06
2D129BA03
2D129DC21
3C064AA03
3C064AA20
3C064AB02
3C064AC02
3C064BA12
3C064BA13
3C064BA20
3C064BB62
3C064BB63
3C064BB73
3C064BB85
3C064CA03
3C064CA08
3C064CA29
3C064CA55
3C064CA60
3C064CA61
3C064CB06
3C064CB17
3C064CB32
3C064CB35
3C064CB56
3C064CB57
3C064CB58
3C064CB59
3C064CB63
3C064CB67
3C064CB69
3C064CB70
3C064CB74
3C064CB85
(57)【要約】
【課題】掘削対象に穴を作業性良く形成すること。
【解決手段】電動作業機は、モータを収容するモータハウジングと、モータを起動するためのトリガスイッチが設けられるグリップ部を有するハンドルハウジングと、減速機構を収容するギヤハウジングと、ギヤハウジングから前方に突出し、ドリルビットが取り付けられた状態で減速機構を介してモータから伝達された回転力に基づいて回転する回転出力部と、ギヤハウジングに固定され、少なくとも一部がギヤハウジングよりも側方に配置されるハンドルと、を備える。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータを収容するモータハウジングと、
前記モータを起動するためのトリガスイッチが設けられるグリップ部を有するハンドルハウジングと、
減速機構を収容するギヤハウジングと、
前記ギヤハウジングから前方に突出し、ドリルビットが取り付けられた状態で前記減速機構を介して前記モータから伝達された回転力に基づいて回転する回転出力部と、
前記ギヤハウジングに固定され、少なくとも一部が前記ギヤハウジングよりも側方に配置されるハンドルと、を備える、
電動掘削機。
【請求項2】
前記ハンドルの少なくとも一部は、前記回転出力部から前記ギヤハウジングに伝達される反力を受けることができるように、前記ギヤハウジングの側方に配置される、
請求項1に記載の電動掘削機。
【請求項3】
前記ハンドルは、前記ギヤハウジングの側部から上方に延びる縦ロッド部と、前記ギヤハウジングよりも前方に配置される横ロッド部と、を含む、
請求項1又は請求項2に記載の電動掘削機。
【請求項4】
前記モータハウジングが前記ギヤハウジングよりも上方に配置された状態で、前記ギヤハウジングの下端部と前記ハンドルの少なくとも一部とは、同じ高さに配置される、
請求項1又は請求項2に記載の電動掘削機。
【請求項5】
前記ギヤハウジングの下端部が接地された状態で、前記ハンドルの少なくとも一部が接地される、
請求項4に記載の電動掘削機。
【請求項6】
前記ハンドルは、ループ状である、
請求項4又は請求項5に記載の電動掘削機。
【請求項7】
前記ハンドルは、前記ギヤハウジングから側方に延びるストレート部と、前記ストレート部よりも下方に配置されるハンドガード部と、を含む、
請求項4又は請求項5に記載の電動掘削機。
【請求項8】
前記ハンドルは、前記ギヤハウジングから離れるほど下方に向かって屈曲する屈曲部と、前記屈曲部よりも下方において前記ギヤハウジングから側方に延びるストレート部と、を含む、
請求項4又は請求項5に記載の電動掘削機。
【請求項9】
前記回転出力部よりも下方に配置される接地部材を備える、
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の電動掘削機。
【請求項10】
前記接地部材の少なくとも一部は、前記ギヤハウジングよりも側方に配置される、
請求項9に記載の電動掘削機。
【請求項11】
前記接地部材は、前記ギヤハウジングに固定される、
請求項9又は請求項10に記載の電動掘削機。
【請求項12】
モータを収容するモータハウジングと、
前記モータを起動するためのトリガスイッチが設けられるグリップ部を有するハンドルハウジングと、
減速機構を収容するギヤハウジングと、
前記ギヤハウジングから前方に突出し、ドリルビットが取り付けられた状態で前記減速機構を介して伝達された前記モータの回転力により回転する回転出力部と、
前記回転出力部よりも下方に配置され、少なくとも一部が前記ギヤハウジングよりも側方に配置される接地部材と、を備える、
電動掘削機。
【請求項13】
前記モータハウジングが前記ギヤハウジングよりも上方に配置された状態で、前記接地部材は、前記ギヤハウジングに固定される、
請求項12に記載の電動掘削機。
【請求項14】
前記モータハウジングが前記ギヤハウジングよりも側方に配置された状態で、前記ギヤハウジングよりも上方に配置されるハンドルを備え、
前記ハンドルは、前記ギヤハウジングに固定され、
前記接地部材は、前記ハンドルハウジングに固定される、
請求項12に記載の電動掘削機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、電動掘削機に関する。
【背景技術】
【0002】
電動掘削機に係る技術分野において、特許文献1に開示されているような、アースオーガドリルビットを回転させて地面を掘削する電動工具が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電動掘削機を用いて穴を形成したい場合がある。例えば電動掘削機を用いて横穴を形成したい場合がある。例えば地中に下水管を設置する配管作業において、横穴を作業性良く形成できる技術が要望される。
【0005】
本明細書で開示する技術は、掘削対象に穴を作業性良く形成することを目的とする。特に、掘削対象に横穴を効率良く形成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書は、電動掘削機を開示する。電動掘削機は、モータを収容するモータハウジングと、モータを起動するためのトリガスイッチが設けられるグリップ部を有するハンドルハウジングと、減速機構を収容するギヤハウジングと、ギヤハウジングから前方に突出し、ドリルビットが取り付けられた状態で減速機構を介してモータから伝達された回転力に基づいて回転する回転出力部と、ギヤハウジングに固定され、少なくとも一部がギヤハウジングよりも側方に配置されるハンドルと、を備えてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本明細書で開示する技術によれば、掘削対象に穴が作業性良く形成される。特に、掘削対象に横穴が効率良く形成される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係る電動掘削機を示す前方からの斜視図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態に係る電動掘削機を示す前方からの分解斜視図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態に係る電動掘削機の本体を示す側面図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態に係る電動掘削機の本体を示す断面図である。
【
図5】
図5は、第1実施形態に係る電動掘削機の使用方法を説明するための側面図である。
【
図6】
図6は、第1実施形態に係る電動掘削機の使用方法を説明するための斜視図である。
【
図7】
図7は、第2実施形態に係る電動掘削機の使用方法を説明するための斜視図である。
【
図8】
図8は、第3実施形態に係る電動掘削機の使用方法を説明するための斜視図である。
【
図9】
図9は、第4実施形態に係る電動掘削機の使用方法を説明するための正面図である。
【
図10】
図10は、第4実施形態に係る電動掘削機の使用方法を説明するための正面図である。
【
図11】
図11は、第5実施形態に係る電動掘削機の使用方法を説明するための斜視図である。
【
図12】
図12は、第5実施形態に係る追加ハンドル24を示す斜視図である。
【
図13】
図13は、第6実施形態に係る電動掘削機を示す前方からの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1つ又はそれ以上の実施形態において、電動掘削機は、モータを収容するモータハウジングと、モータを起動するためのトリガスイッチが設けられるグリップ部を有するハンドルハウジングと、減速機構を収容するギヤハウジングと、ギヤハウジングから前方に突出し、ドリルビットが取り付けられた状態で減速機構を介してモータから伝達された回転力に基づいて回転する回転出力部と、ギヤハウジングに固定され、少なくとも一部がギヤハウジングよりも側方に配置されるハンドルと、を備えてもよい。
【0010】
上記の構成では、作業者は、一方の手でハンドルを握り、他方の手でハンドルハウジングのグリップ部を握った状態で、掘削作業することができる。これにより、掘削対象に横穴が作業性良く形成される。
【0011】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハンドルの少なくとも一部は、回転出力部からギヤハウジングに伝達される反力を受けることができるように、ギヤハウジングの側方に配置されてもよい。
【0012】
上記の構成では、掘削作業において、ドリルビット及び回転出力部を介してギヤハウジングに大きい反力が作用する可能性がある。ギヤハウジングの側方に配置されたハンドルが作業者の手で握られることにより、ハンドルは、ギヤハウジングに作用する反力を受けることができる。
【0013】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハンドルは、ギヤハウジングの側部から上方に延びる縦ロッド部と、ギヤハウジングよりも前方に配置される横ロッド部と、を含んでもよい。
【0014】
上記の構成では、作業者は、作業状況に応じて、縦ロッド部及び横ロッド部の少なくとも一方を握ることができる。
【0015】
1つ又はそれ以上の実施形態において、モータハウジングがギヤハウジングよりも上方に配置された状態で、ギヤハウジングの下端部とハンドルの少なくとも一部とは、同じ高さに配置されてもよい。
【0016】
上記の構成では、ギヤハウジングの下端部が接地された場合、ハンドルの少なくとも一部も接地されるので、作業性良く掘削作業が実施される。
【0017】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ギヤハウジングの下端部が接地された状態で、ハンドルの少なくとも一部が接地されてもよい。
【0018】
上記の構成では、作業者は、ギヤハウジング及びハンドルのそれぞれを地面に滑らせながら掘削作業することができる。
【0019】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハンドルは、ループ状でもよい。
【0020】
上記の構成では、作業者は、ハンドルの任意の部位を握ることができる。
【0021】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハンドルは、ギヤハウジングから側方に延びるストレート部と、ストレート部よりも下方に配置されるハンドガード部と、を含んでもよい。
【0022】
上記の構成では、作業者がストレート部を握った場合、ハンドガード部により作業者の手が地面から保護される。
【0023】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハンドルは、ギヤハウジングから離れるほど下方に向かって屈曲する屈曲部と、屈曲部よりも下方においてギヤハウジングから側方に延びるストレート部と、を含んでもよい。
【0024】
上記の構成では、作業者は、屈曲部の任意の部位及びストレート部の任意の部位の少なくとも一方を握ることができる。
【0025】
1つ又はそれ以上の実施形態において、電動掘削機は、回転出力部よりも下方に配置される接地部材を備えてもよい。
【0026】
上記の構成では、作業者は、接地部材を地面に滑らせながら掘削作業することができる。また、接地部材は、ギヤハウジングに作用する反力を受けることができる。そのため、掘削対象に横穴が作業性良く形成される。
【0027】
1つ又はそれ以上の実施形態において、接地部材の少なくとも一部は、ギヤハウジングよりも側方に配置されてもよい。
【0028】
上記の構成では、接地部材は、ギヤハウジングに作用する反力を受けることができる。
【0029】
1つ又はそれ以上の実施形態において、接地部材は、ギヤハウジングに固定されてもよい。
【0030】
上記の構成では、接地部材は、ギヤハウジングに作用する反力を受けることができる。
【0031】
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本開示は実施形態に限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【0032】
実施形態においては、「左」、「右」、「前」、「後」、「上」、及び「下」の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、電動掘削機1を用いる作業時における方向をいう。例えば、電動掘削機1が工具店で販売される場合や販売用カタログに掲載される場合においては、上下方向が逆になることが想定される。
【0033】
[第1実施形態]
<電動作業機>
図1は、本実施形態に係る電動掘削機1を示す前方からの斜視図である。
図2は、本実施形態に係る電動掘削機1を示す前方からの分解斜視図である。
【0034】
電動掘削機1は、作業者に保持された状態で掘削対象を掘削して、掘削対象に穴を形成する携帯式の電動掘削機である。本実施形態において、掘削対象は、地中である。電動掘削機1は、地中に横穴を形成するために使用される。電動掘削機1は、本体6と、ドリルビット19と、追加ハンドル20と、接地部材22とを備える。
【0035】
図3は、本実施形態に係る電動掘削機1の本体6を示す側面図である。
図4は、本実施形態に係る電動掘削機1の本体6を示す断面図である。
【0036】
図1、
図2、
図3、及び
図4に示すように、本体6は、モータハウジング2と、ハンドルハウジング3と、ギヤハウジング4と、バッテリ装着部7と、コントローラ13と、メインスイッチ10と、トリガスイッチ11と、正逆転切換レバー9と、速度切換レバー15と、モータ8と、減速機構14と、回転出力部5とを備える。
【0037】
モータハウジング2は、モータ8を収容する。モータハウジング2は、上下方向に長い筒状である。モータハウジング2は、合成樹脂製である。モータハウジング2は、モータハウジング2の内部空間と外部空間とを接続する排気口2Eを有する。排気口2Eは、モータハウジング2の左部、右部、及び前部のそれぞれに設けられる。モータハウジング2の内部空間の空気は、排気口2Eを介して外部空間に排出される。
【0038】
ハンドルハウジング3は、モータハウジング2の上側に配置される。ハンドルハウジング3の下部は、モータハウジング2の上部に接続される。ハンドルハウジング3は、上下方向に長いループ状である。ハンドルハウジング3は、合成樹脂製である。ハンドルハウジング3は、モータハウジング2の上部に接続されるフロント部3Aと、フロント部3Aの後部から上方に延びるグリップ部3Bと、フロント部3Aの前部から上方に延びるコントローラ収容部3Cと、グリップ部3Bの上端部とコントローラ収容部3Cの上端部とを繋ぐバッテリコネクト部3Dとを有する。グリップ部3Bは、コントローラ収容部3Cよりも後方に配置される。グリップ部3Bは、モータハウジング2の上側に配置される。作業者は、グリップ部3Bを手で握ることができる。コントローラ収容部3Cの前部に吸気口3Fが設けられる。
【0039】
ギヤハウジング4は、減速機構14を収容する。ギヤハウジング4は、上下方向に長い筒状である。ギヤハウジング4は、モータハウジング2の下側に配置される。ギヤハウジング4の上部は、モータハウジング2の下部に接続される。ギヤハウジング4は、アルミニウム製である。ギヤハウジング4の表面の少なくとも一部は、カバー4Aで覆われる。実施形態において、カバー4Aは、合成樹脂とエラストマーとの2層構造である。
【0040】
ギヤハウジング4の左部及び右部のそれぞれにねじ孔16が設けられる。上下方向において、ねじ孔18の位置と回転出力部5の位置とは、実質的に等しい。
【0041】
ギヤハウジング4の左部及び右部のそれぞれにねじ孔18が設けられる。ねじ孔18は、ねじ孔16の後方且つ下方に設けられる。
【0042】
バッテリ装着部7は、ハンドルハウジング3の上部に配置される。バッテリ装着部7にバッテリパック17が装着される。バッテリ装着部7は、ハンドルハウジング3のバッテリコネクト部3Dに設けられる。本実施形態において、バッテリ装着部7は、前後方向に2つ設けられる。2つのバッテリ装着部7のそれぞれにバッテリパック17が装着されることにより、バッテリパック17は、前後方向に2つ配置される。バッテリパック17は、バッテリ装着部7に着脱可能である。バッテリ装着部7に装着されることにより、バッテリパック17は、電動掘削機1に電力を供給することができる。バッテリパック17は、二次電池を含む。本実施形態において、バッテリパック17は、充電式のリチウムイオン電池を含む。
【0043】
コントローラ13は、電動掘削機1を制御する制御信号を出力する。コントローラ収容部3Cは、コントローラ13を収容可能な内部空間を有する。コントローラ13は、コントローラ収容部3Cに収容される。
【0044】
メインスイッチ10は、電動掘削機1を起動するために作業者に操作される。メインスイッチ10は、フロント部3Aの後部に設けられる。メインスイッチ10が操作されることにより、バッテリパック17からコントローラ13に電力が供給され、電動掘削機1が起動する。メインスイッチ10が操作されることにより、電動掘削機1の起動と停止とが切り換えられる。
【0045】
トリガスイッチ11は、モータ8を起動するために作業者に操作される。トリガスイッチ11は、グリップ部3Bに設けられる。トリガスイッチ11は、トリガレバー11Aと、スイッチ回路11Bとを含む。トリガレバー11Aは、グリップ部3Bの下部の前部から前方に突出する。作業者は、グリップ部3Bを左右の一方の手で握った状態で、トリガレバー11Aが後方に移動するようにトリガレバー11Aを指で操作することができる。グリップ部3Bは、スイッチ回路11Bを収容可能な内部空間を有する。スイッチ回路11Bは、グリップ部3Bに収容される。スイッチ回路11Bは、トリガレバー11Aが操作されることにより操作信号を出力する。電動掘削機1が起動した状態で、トリガレバー11Aが後方に引かれるように操作されることにより、バッテリパック17からモータ8に電力が供給され、モータ8が起動する。モータ8は、スイッチ回路11Bから出力される操作信号に基づいて駆動する。トリガレバー11Aの操作と操作解除とが切り換えられることにより、モータ8の駆動と停止とが切り換えられる。
【0046】
正逆転切換レバー9は、モータ8の回転方向を切り換えるために作業者に操作される。正逆転切換レバー9は、フロント部3Aに設けられる。正逆転切換レバー9が左右方向に操作されることにより、モータ8の回転方向が正転方向と逆転方向とに切り換えられる。モータ8の回転方向が切り換えられることにより、回転出力部5の回転方向が正転方向と逆転方向とに切り換えられる。
【0047】
速度切換レバー15は、回転出力部5の回転速度を切り換えるために作業者に操作される。速度切換レバー15は、ギヤハウジング4の前部に設けられる。速度切換レバー15が上下方向に操作されることにより、回転出力部5の回転速度は、第1速度と第1速度よりも高い第2速度とに切り換えられる。
【0048】
モータ8は、回転出力部5を回転させるための回転力を発生する。モータ8は、バッテリパック17から供給される電力に基づいて駆動する。モータ8は、インナーロータ型のブラシレスモータである。モータ8は、筒状のステータ81と、ステータ81の内側に配置されるロータ82とを有する。ロータ82の回転軸は、上下方向に延びる。
【0049】
ステータ81は、積層された複数の鋼板を含むステータコア81Aと、ステータコア81Aの下部に配置される第1インシュレータ81Bと、ステータコア81Aの上部に配置される第2インシュレータ81Cと、第1インシュレータ81B及び第2インシュレータ81Cを介してステータコア81Aに巻かれる複数のコイル81Dと、第2インシュレータ81Cに取り付けられるセンサ回路基板81Eと、第2インシュレータ81Cに支持される結線部材81Fとを有する。センサ回路基板81Eは、ロータ82の回転を検出する複数の回転検出素子を有する。
【0050】
ロータ82は、ロータシャフト82Aと、ロータシャフト82Aの周囲に配置される筒状のロータコア82Bと、ロータコア82Bに保持される複数の永久磁石82Cとを有する。ロータシャフト82Aの下部は、ベアリング83に回転可能に支持される。ロータシャフト82Aの上部は、ベアリング84に回転可能に支持される。
【0051】
ベアリング83とステータ81との間のロータシャフト82Aに遠心ファン85が取り付けられる。モータハウジング2の排気口2Eは、遠心ファン85の周囲の一部に配置される。ロータシャフト82Aが回転し、遠心ファン85が回転することにより、モータハウジング2の内部空間の空気は、排気口2Eを介して、モータハウジング2の外部空間に排出される。
【0052】
ロータシャフト82Aの下端部にピニオンギヤ141Sが設けられる。ピニオンギヤ141Sは、ギヤハウジング4の内部空間に配置される。ロータシャフト82Aは、ピニオンギヤ141Sを介して、減速機構14に連結される。
【0053】
減速機構14は、モータ8で発生した回転力を回転出力部5に伝達する。減速機構14は、ロータシャフト82Aから回転出力部5に回転力を伝達する。減速機構14は、複数のギヤを含む。減速機構14は、第1遊星歯車機構141と、第2遊星歯車機構142と、中間シャフト143と、出力シャフト144とを有する。
【0054】
第1遊星歯車機構141は、ロータシャフト82Aの下方に配置される。中間シャフト143は、第1遊星歯車機構141の下方に配置される。第2遊星歯車機構142は、中間シャフト143の下方に配置される。出力シャフト144は、第2遊星歯車機構142の下方に配置される。
【0055】
第1遊星歯車機構141は、サンギヤとして機能するピニオンギヤ141Sと、ピニオンギヤ141Sの周囲に配置される複数のプラネタリギヤ141Pと、複数のプラネタリギヤ141Pを回転可能に支持する第1キャリア141Cと、複数のプラネタリギヤ141Pの周囲に配置されるインターナルギヤ141Rと、第1キャリア141Cに保持される支持ピン145とを有する。
【0056】
ピニオンギヤ141Sは、ロータシャフト82Aの下端部に設けられる。複数のプラネタリギヤ141Pは、ピニオンギヤ141S及びインターナルギヤ141Rのそれぞれと噛み合う。第1キャリア141Cは、支持ピン145を保持する。支持ピン145は、上下方向に延びる。支持ピン145は、プラネタリギヤ141Pに連結される。第1キャリア141Cは、支持ピン145を介してプラネタリギヤ141Pを回転可能に支持する。
【0057】
第2遊星歯車機構142は、サンギヤ142Sと、サンギヤ142Sの周囲に配置される複数のプラネタリギヤ142Pと、複数のプラネタリギヤ142Pを回転可能に支持する第2キャリア142Cと、複数のプラネタリギヤ142Pの周囲に配置されるインターナルギヤ142Rと、第2キャリア142Cに保持される支持ピン146とを有する。
【0058】
サンギヤ142Sは、中間シャフト143の下端部に設けられる。複数のプラネタリギヤ142Pは、サンギヤ142S及びインターナルギヤ142Rのそれぞれと噛み合う。第2キャリア142Cは、支持ピン146を保持する。支持ピン146は、上下方向に延びる。支持ピン146は、第2キャリア142Cから上方に突出する。支持ピン146は、プラネタリギヤ142Pを回転可能に支持する。支持ピン146の上端部は、プラネタリギヤ142Pから上方に突出する。第2キャリア142Cは、支持ピン146を介してプラネタリギヤ142Pを回転可能に支持する。
【0059】
第1遊星歯車機構141のインターナルギヤ141Rは、ギヤハウジング4に固定される。インターナルギヤ141Rは、回転しない。第2遊星歯車機構142のインターナルギヤ142Rは、回転可能である。
【0060】
出力シャフト144は、ベアリング147に回転可能に支持される。出力シャフト144の上端部は、第2キャリア142Cに固定される。出力シャフト144の下端部にべベルギヤ148が設けられる。出力シャフト144の下端部は、べベルギヤ148を介して回転出力部5に連結される。第2キャリア142Cが回転したとき、第2キャリア142Cと出力シャフト144とは、一緒に回転する。
【0061】
ロータシャフト82Aの回転軸と、第1キャリア141Cの回転軸と、中間シャフト143の回転軸と、第2キャリア142Cの回転軸と、出力シャフト144の回転軸とは、一致する。
【0062】
減速機構14は、第1遊星歯車機構141と第2遊星歯車機構142との間において上下方向に移動可能な切換部材150を有する。切換部材150は、中間シャフト143の周囲に配置される。切換部材150は、速度切換レバー15と接続される。切換部材150は、速度切換レバー15が操作されることにより上下方向に移動する。作業者は、速度切換レバー15を操作して、切換部材150を上下方向に移動させることができる。
【0063】
切換部材150は、第1キャリア141Cの下方に配置される。支持ピン145の下部は、第1キャリア141Cから下方に突出する。切換部材150は、第1キャリア141Cから下方に突出した支持ピン145が挿入される孔150Hを有する。切換部材150は、支持ピン145にガイドされながら上下方向に移動可能である。切換部材150が上下方向に移動することにより、回転出力部5の回転速度が切り換えられる。
【0064】
また、減速機構14は、プラネタリギヤ142Pの上部に設けられる接続部材151を有する。接続部材151は、プラネタリギヤ142Pから上方に突出した支持ピン146が挿入される孔151Hを有する。接続部材151は、支持ピン146を介して第2キャリア142Cに連結される。
【0065】
切換部材150は、第1位置と、第1位置よりも下方の第2位置との間を移動可能である。切換部材150は、支持ピン145にガイドされながら第1位置と第2位置との間を移動可能である。
【0066】
切換部材150が第1位置に配置されている状態において、切換部材150は、第1キャリア141C及び中間シャフト143のそれぞれに連結される。また、切換部材150が第1位置に配置されている状態において、切換部材150は、接続部材151から離れる。切換部材150が第1位置に配置されている状態において、第1キャリア141Cと中間シャフト143の上端部と切換部材150とは、一体になる。切換部材150が第1位置に配置されている状態において、第1キャリア141Cが回転したとき、第1キャリア141Cと中間シャフト143と切換部材150とは、一緒に回転する。
【0067】
切換部材150が第2位置に配置されている状態において、切換部材150は、接続部材151に連結される。また、切換部材150が第2位置に配置されている状態において、切換部材150は、第1キャリア141C及び中間シャフト143のそれぞれから離れる。切換部材150が第2位置に配置されている状態において、中間シャフト143の上端部と第1キャリア141Cとは分離する。切換部材150が第2位置に配置されている状態において、接続部材151と切換部材150とは、一体になる。支持ピン145は、切換部材150の孔150Hに配置される。また、支持ピン145は、プラネタリギヤ141Pに連結される。切換部材150が第2位置に配置されている状態において、プラネタリギヤ141Pが公転したとき、接続部材151と切換部材150とは、一緒に回転する。
【0068】
切換部材150が第1位置に配置されている状態において、切換部材150と中間シャフト143とは、スプライン結合により接続される。切換部材150が第2位置に配置されている状態において、スプライン結合が解除され、切換部材150と中間シャフト143との接続が解除される。
【0069】
切換部材150が第1位置に配置されている状態で、モータ8の駆動によりロータシャフト82Aが回転すると、ピニオンギヤ141Sが回転し、プラネタリギヤ141Pがピニオンギヤ141Sの周囲を公転する。切換部材150が第1位置に配置されている状態においては、第1キャリア141Cと中間シャフト143の上端部と切換部材150とは、一体である。プラネタリギヤ141Pの公転により、第1キャリア141Cと中間シャフト143と切換部材150とは、ロータシャフト82Aの回転速度よりも低い回転速度で一緒に回転する。中間シャフト143の回転により、サンギヤ142Sが回転する。サンギヤ142Sが回転すると、プラネタリギヤ142Pがサンギヤ142Sの周囲を公転する。プラネタリギヤ142Pの公転により、第2キャリア142Cと出力シャフト144とは、中間シャフト143の回転速度よりも低い回転速度で回転する。このように、切換部材150が第1位置に配置されている状態において、モータ8が駆動すると、第1遊星歯車機構141の減速機能及び第2遊星歯車機構142の減速機能の両方が発揮され、出力シャフト144は、第1速度で回転する。
【0070】
切換部材150が第2位置に配置されている状態で、モータ8の駆動によりロータシャフト82Aが回転すると、ピニオンギヤ141Sが回転し、プラネタリギヤ141Pがピニオンギヤ141Sの周囲を公転する。プラネタリギヤ141Pの公転により、第1キャリア141Cは、ロータシャフト82Aの回転速度よりも低い回転速度で一緒に回転する。切換部材150が第2位置に配置されている状態においては、切換部材150は、第1キャリア141C及び中間シャフト143から離れる。切換部材150が第2位置に配置されている状態においては、中間シャフト143の上端部と第1キャリア141Cとは分離する。切換部材150が第2位置に配置されている状態においては、接続部材151と切換部材150とは、一体である。切換部材150が第2位置に配置されている状態において、支持ピン145は切換部材150の孔150Hに配置される。プラネタリギヤ141Pの公転により、接続部材151と切換部材150とは、第1キャリア141Cの回転速度と同じ回転速度で回転する。接続部材151の回転により、プラネタリギヤ142Pは、接続部材151の回転速度と同じ公転速度で公転する。プラネタリギヤ142Pの公転により、第2キャリア142Cと出力シャフト144とは、同じ回転速度で回転する。このように、切換部材150が第2位置に配置されている状態において、モータ8が駆動すると、第1遊星歯車機構141の減速機能は発揮されるものの、第2遊星歯車機構142の減速機能は発揮されず、出力シャフト144は、第2速度で回転する。
【0071】
回転出力部5は、減速機構14を介してモータ8から伝達された回転力に基づいて回転する。回転出力部5は、ギヤハウジング4の下部から前方に突出する。回転出力部5にドリルビットが取り付けられる。回転出力部5は、ドリルビットを取り付けられた状態で回転可能である。回転出力部5の回転軸は、前後方向に延びる。モータ8の回転軸と回転出力部5の回転軸とは、直交する。
【0072】
回転出力部5は、スピンドル51と、スピンドル51の前端部に装着されたドリルチャック52とを含む。ドリルチャック52は、ドリルビットが挿入される挿入孔52Aを有する。挿入孔52Aは、ドリルチャック52の前端部から後方に延びるように形成される。ドリルチャック52は、ドリルビット19が取り付けられた状態で回転可能である。
【0073】
スピンドル51は、ニードルベアリング53及びボールベアリング54のそれぞれに回転可能に支持される。ニードルベアリング53は、スピンドル51の後端部を回転可能に支持する。ボールベアリング54は、スピンドル51の前部を回転可能に支持する。
【0074】
スピンドル51の後部に、べベルギヤ55が設けられる。べベルギヤ55は、出力シャフト144のべベルギヤ148と噛み合う。べベルギヤ55の直径は、べベルギヤ148の直径よりも大きい。べベルギヤ55の歯数は、べベルギヤ148の歯数よりも多い。
【0075】
ドリルビット19は、回転出力部5に取り付けられる。ドリルビット19は、アースオーガドリルビットと呼ばれる掘削用のドリルビットである。ドリルビット19は、掘削シャフト19Aと、掘削二重螺旋刃19Bと、先端ビット19Cと、2枚の切削刃19Dとを有する。
【0076】
掘削シャフト19Aは、前後方向に沿うように延びる。回転出力部5にドリルビット19を取り付ける場合、ドリルチャック52の挿入孔52Aにアダプタ5Aが挿入される。アダプタ5Aは、ロッド状の部材である。掘削シャフト19Aの後端部にアダプタ5Aが挿入される孔が設けられる。掘削シャフト19Aの後端部の孔にアダプタ5Aが挿入された状態で、掘削シャフト19Aの後端部とアダプタ5Aとが固定具5Bにより固定される。掘削シャフト19Aの後端部は、アダプタ5Aを介してドリルチャック52に取り付けられる。
【0077】
掘削二重螺旋刃19Bは、掘削シャフト19Aの周囲に二重のスパイラル状に配置される。掘削二重螺旋刃19Bは、掘削シャフト19Aに固定される。先端ビット19Cは、掘削シャフト19Aの前端部に配置される。2枚の切削刃19Dのそれぞれは、掘削二重螺旋刃19Bの前端部に配置される。
【0078】
追加ハンドル20は、ハンドルジョイント21を介してギヤハウジング4に固定される。ハンドルジョイント21は、ギヤハウジング4の左部及び右部のそれぞれに配置される。ハンドルジョイント21は、ねじ用開口21C及びねじ用開口21Dを有するベース部211と、ねじ用開口21Bを有する固定部212とを含む。ねじ用開口21Cに挿入されたねじは、ねじ孔16に結合される。ねじ用開口21Dに挿入されたねじは、ねじ孔18に結合される。これにより、ハンドルジョイント21のベース部211がギヤハウジング4に固定される。
【0079】
追加ハンドル20の少なくとも一部は、ギヤハウジング4よりも側方に配置される。ギヤハウジング4よりも側方とは、ギヤハウジング4よりも左方及び右方の一方又は両方であることを意味する。本実施形態において、追加ハンドル20の一部は、ギヤハウジング4よりも左方に配置される。追加ハンドル20の一部は、ギヤハウジング4よりも右方に配置される。
【0080】
追加ハンドル20は、金属製の中空パイプを曲げることにより生成される。追加ハンドル20は、ハンドルジョイント21のベース部211と固定部212との間に固定される挿入部20Cと、挿入部20Cから上方に延びる縦ロッド部20Bと、左右方向に延びる横ロッド部20Aとを含む。挿入部20Cは、一対設けられる。一対の挿入部20Cは、左右方向に間隔をあけて配置される。縦ロッド部20Bは、一対設けられる。一対の縦ロッド部20Bは、左右方向に間隔をあけて配置される。縦ロッド部20Bの上部は、上方に向かって前方に傾斜する。横ロッド部20Aは、一対の縦ロッド部20Bの上端部を繋ぐように配置される。
【0081】
挿入部20Cに複数のねじ用開口が設けられる。挿入部20Cの複数のねじ用開口は、上下方向に間隔をあけて設けられる。ハンドルジョイント21の固定部212にねじ用開口21Bが設けられる。ハンドルジョイント21のベース部211にねじ孔21Aが設けられる。挿入部20Cがベース部211と固定部212との間に配置された状態で、ねじ用開口21Bに挿入されたねじが挿入部20Cのねじ用開口を介してねじ孔21Aに結合される。これにより、追加ハンドル20がハンドルジョイント21に固定される。
【0082】
追加ハンドル20がハンドルジョイント21に固定され、ハンドルジョイント21がギヤハウジング4に固定されることにより、追加ハンドル20は、ハンドルジョイント21を介してギヤハウジング4に固定される。追加ハンドル20がハンドルジョイント21を介してギヤハウジング4に固定された状態で、縦ロッド部20Bは、ギヤハウジング4の側部から上方に延びる。一方の縦ロッド部20Bは、ギヤハウジング4の左部から上方に延びる。他方の縦ロッド部20Bは、ギヤハウジング4の右部から上方に延びる。横ロッド部20Aは、ギヤハウジング4よりも前方に配置される。
【0083】
接地部材22は、回転出力部5よりも下方に配置される。接地部材22の少なくとも一部は、ギヤハウジング4よりも側方に配置される。接地部材22の左部は、ギヤハウジング4よりも左方に配置される。接地部材22の右部は、ギヤハウジング4よりも右方に配置される。すなわち、接地部材22の左端部は、ギヤハウジング4の左面よりも左方に配置される。接地部材22の右端部は、ギヤハウジング4の右面よりも右方に配置される。
【0084】
接地部材22は、ハンドルジョイント21を介してギヤハウジング4に固定される。ハンドルジョイント21のベース部211は、ベース部211の下面から上方に延びる挿入孔(不図示)を有する。接地部材22は、ベース部211の挿入孔に挿入される挿入部22Cを有する。挿入部22Cは、一対設けられる。一対の挿入部22Cは、左右方向に間隔をあけて配置される。挿入部22Cに複数のねじ孔22Dが設けられる。複数のねじ孔22Dは、上下方向に間隔をあけて設けられる。ハンドルジョイント21にねじ用開口21Eが設けられる。挿入部22Cが第2挿入孔に挿入された状態で、ねじ用開口21Eに挿入されたねじがねじ孔22Dに結合される。これにより、接地部材22がハンドルジョイント21に固定される。
【0085】
接地部材22がハンドルジョイント21に固定され、ハンドルジョイント21がギヤハウジング4に固定されることにより、接地部材22は、ハンドルジョイント21を介してギヤハウジング4に固定される。接地部材22がハンドルジョイント21を介してギヤハウジング4に固定された状態で、接地部材22の接地面22Aは、下方を向き、接地部材22の前面22Bは、前方を向く。
【0086】
<使用方法>
次に、本実施形態に係る電動掘削機1の使用方法について説明する。
図5は、本実施形態に係る電動掘削機1の使用方法を説明するための側面図である。
図6は、本実施形態に係る電動掘削機1の使用方法を説明するための斜視図である。電動掘削機1は、掘削対象に横穴を形成するために使用される。電動掘削機1は、モータハウジング2がギヤハウジング4よりも上方に配置された状態で使用される。すなわち、電動掘削機1は、縦置き状態で使用される。モータハウジング2がギヤハウジング4よりも上方に配置された縦置き状態で、接地部材22は、ギヤハウジング4に固定される。接地部材22は、地面に接触するように配置される。
【0087】
作業者は、左手で追加ハンドル20を握り、右手でハンドルハウジング3のグリップ部3Bを握る。作業者は、横ロッド部20Aの左側又は縦ロッド部20Bの左側を左手で握ることができる。作業者は、グリップ部3Bを把持する右手の小指等でトリガレバー11Aを操作する。トリガレバー11Aが操作されることにより、回転出力部5は、ドリルビット19が取り付けられた状態で、
図6の矢印で示す回転方向に回転する。
【0088】
作業者は、接地部材22の接地面22Aを地面に接触させた状態で、電動掘削機1の前方に存在する掘削対象に、回転するドリルビット19の前端部19Uを押し付ける。回転するドリルビット19が掘削対象に押し付けられることにより、掘削対象が掘削され、掘削対象に横穴が形成される。作業者は、ドリルビット19が回転している状態で、電動掘削機1を前方に押し込む。接地部材22は、地面を滑ることができる。これにより、電動掘削機1は、前方に円滑に移動することができる。また、掘削対象に形成された横穴から掘削物を排出する場合、作業者は、電動掘削機1を後方に引き抜く。接地部材22は、地面を滑ることができる。電動掘削機1は、後方にも円滑に移動することができる。
【0089】
なお、作業者は、右手で追加ハンドル20を握り、左手でハンドルハウジング3のグリップ部3Bを握ってもよい。作業者は、横ロッド部20Aの右側又は縦ロッド部20Bの右側を右手で握ることができる。
【0090】
掘削対象の掘削においては、ドリルビット19及び回転出力部5を介して、ギヤハウジング4に大きい反力が作用する可能性がある。ドリルビット19が
図6の矢印で示す回転方向に回転する場合、本体6の上端部が左方に倒れるように反力が作用する可能性がある。
【0091】
本実施形態においては、接地部材22の左部がギヤハウジング4よりも左方に配置される。接地部材22の左部が地面に接触することにより、接地部材22は、ギヤハウジング4に作用する反力を受けることができる。
【0092】
また、追加ハンドル20が作業者の手で握られることにより、追加ハンドル20は、ギヤハウジング4に作用する反力を受けることができる。
【0093】
また、グリップ部3Bが作業者の手で握られることにより、ハンドルハウジング3は、ギヤハウジング4に作用する反力を受けることができる。
【0094】
<効果>
以上説明したように、電動掘削機1は、モータ8を収容するモータハウジング2と、モータ8を起動するためのトリガスイッチ11が設けられるグリップ部3Bを有するハンドルハウジング3と、減速機構14を収容するギヤハウジング4と、ギヤハウジング4から前方に突出し、ドリルビット19が取り付けられた状態で減速機構14を介してモータ8から伝達された回転力に基づいて回転する回転出力部5と、ギヤハウジング4に固定され、少なくとも一部がギヤハウジング4よりも側方に配置される追加ハンドル20と、を備える。
【0095】
上記の構成では、作業者は、一方の手で追加ハンドル20を握り、他方の手でハンドルハウジング3のグリップ部3Bを握った状態で、掘削作業することができる。これにより、掘削対象に横穴が作業性良く形成される。
【0096】
[第2実施形態]
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その構成要素の説明を簡略又は省略する。
【0097】
図7は、本実施形態に係る電動掘削機1の使用方法を説明するための斜視図である。本実施形態において、接地部材22及びハンドルジョイント21が省略される。
【0098】
ギヤハウジング4の左部にループ状の追加ハンドル23が固定される。追加ハンドル23は、ギヤハウジング4の左面に対向する対向部23Bと、対向部23Bよりも左方に配置される把持部23Eと、対向部23Bの上部と把持部23Eの上部とを繋ぐ上連結部23Cと、対向部23Bの下部と把持部23Eの下部とを繋ぐ下連結部23Dとを含む。対向部23Bにねじ用開口23Aが設けられる。ねじ用開口23Aに挿入されたねじがねじ孔18に結合される。これにより、追加ハンドル23がギヤハウジング4に固定される。
【0099】
上述の第1実施形態と同様、電動掘削機1は、モータハウジング2がギヤハウジング4よりも上方に配置された縦置き状態で使用される。モータハウジング2がギヤハウジング4よりも上方に配置された縦置き状態で、ギヤハウジング4の下端部と追加ハンドル23の少なくとも一部とは、同じ高さに配置される。実施形態において、ギヤハウジング4の下端部と下連結部23Dの下端部とが、同じ高さに配置される。また、ギヤハウジング4の下端部が接地された状態で、追加ハンドル23の少なくとも一部が接地される。実施形態において、下連結部23Dの下端部が接地される。
【0100】
作業者は、左手で追加ハンドル23の把持部23Eを握り、右手でハンドルハウジング3のグリップ部3Bを握る。作業者は、グリップ部3Bを把持する右手の指でトリガレバー11Aを操作する。トリガレバー11Aが操作されることにより、回転出力部5は、ドリルビット19が取り付けられた状態で、
図7の矢印で示す回転方向に回転する。
【0101】
作業者は、追加ハンドル23の下連結部23Dを地面に接触させた状態で、電動掘削機1の前方に存在する掘削対象に、回転するドリルビット19の前端部19Uを押し付ける。回転するドリルビット19が掘削対象に押し付けられることにより、掘削対象が掘削され、掘削対象に横穴が形成される。作業者は、ドリルビット19が回転している状態で、電動掘削機1を前方に押し込む。下連結部23Dは、地面を滑ることができる。これにより、電動掘削機1は、前方に円滑に移動することができる。また、掘削対象に形成された横穴から掘削物を排出する場合、作業者は、電動掘削機1を後方に引き抜く。下連結部23Dは、地面を滑ることができる。電動掘削機1は、後方にも円滑に移動することができる。
【0102】
掘削対象の掘削においては、ドリルビット19及び回転出力部5を介して、ギヤハウジング4に大きい反力が作用する可能性がある。ドリルビット19が
図7の矢印で示す回転方向に回転する場合、本体6の上端部が左方に倒れるように反力が作用する可能性がある。
【0103】
追加ハンドル23の少なくとも一部は、回転出力部5からギヤハウジング4に伝達される反力を受けることができるように、ギヤハウジング4の側方に配置される。本実施形態においては、追加ハンドル23がギヤハウジング4よりも左方に配置される。追加ハンドル23の把持部23Eが作業者の手で握られ、且つ、追加ハンドル23の下連結部23Dが地面に接触することにより、追加ハンドル23は、ギヤハウジング4に作用する反力を受けることができる。
【0104】
[第3実施形態]
第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その構成要素の説明を簡略又は省略する。
【0105】
図8は、本実施形態に係る電動掘削機1の使用方法を説明するための斜視図である。本実施形態においては、上述の実施形態で説明した接地部材22及び追加ハンドル23がギヤハウジング4に固定される。
【0106】
本実施形態において、接地部材22の左部は、追加ハンドル23の下方に配置される。本実施形態において、ギヤハウジング4の左面からの接地部材22の左方への突出量は、上述の第1実施形態で説明した接地部材22の左方への突出量よりも大きい。追加ハンドル23は、地面に接触しない。
【0107】
本実施形態においては、ギヤハウジング4の左面からの接地部材22の左方への突出量が大きいので、接地部材22の左部が地面に接触することにより、接地部材22は、ギヤハウジング4に作用する反力を受けることができる。また、ギヤハウジング4よりも左方に配置された追加ハンドル23の把持部23Eが作業者の手で握られることにより、追加ハンドル23は、ギヤハウジング4に作用する反力を受けることができる。
【0108】
[第4実施形態]
第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その構成要素の説明を簡略又は省略する。
【0109】
図9は、本実施形態に係る電動掘削機1の使用方法を説明するための正面図である。
図10は、本実施形態に係る電動掘削機1の使用方法を説明するための斜視図である。本実施形態において、電動掘削機1は、モータハウジング2がギヤハウジング4よりも側方(右方)に配置された横置き状態で使用される。本体6には、上述の実施形態で説明した接地部材22及び追加ハンドル23が装着される。
【0110】
モータハウジング2がギヤハウジング4よりも側方に配置された横置き状態で、追加ハンドル23は、ギヤハウジング4よりも上方に配置される。追加ハンドル23は、ギヤハウジング4に固定される。接地部材22は、ハンドルハウジング3に固定される。
【0111】
作業者は、右手で追加ハンドル23の把持部23Eを握り、左手でハンドルハウジング3のグリップ部3Bを握る。作業者は、グリップ部3Bを把持する左手の指でトリガレバー11Aを操作する。トリガレバー11Aが操作されることにより、回転出力部5は、ドリルビット19が取り付けられた状態で、
図10の矢印で示す回転方向に回転する。
【0112】
作業者は、接地部材22を地面に接触させた状態で、電動掘削機1の前方に存在する掘削対象に、回転するドリルビット19の前端部19Uを押し付ける。回転するドリルビット19が掘削対象に押し付けられることにより、掘削対象が掘削され、掘削対象に横穴が形成される。作業者は、ドリルビット19が回転している状態で、電動掘削機1を前方に押し込む。接地部材22は、地面を滑ることができる。これにより、電動掘削機1は、前方に円滑に移動することができる。また、掘削対象に形成された横穴から掘削物を排出する場合、作業者は、電動掘削機1を後方に引き抜く。接地部材22は、地面を滑ることができる。電動掘削機1は、後方にも円滑に移動することができる。
【0113】
本実施形態においては、追加ハンドル23がギヤハウジング4よりも上方に配置される。追加ハンドル23の把持部23Eが作業者の手で握られることにより、追加ハンドル23は、ギヤハウジング4に作用する反力を受けることができる。また、ギヤハウジング4よりも左方に配置された接地部材22が地面に接触することにより、接地部材22は、ギヤハウジング4に作用する反力を受けることができる。
【0114】
[第5実施形態]
第5実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その構成要素の説明を簡略又は省略する。
【0115】
図11は、本実施形態に係る電動掘削機1の使用方法を説明するための斜視図である。
図12は、本実施形態に係る追加ハンドル24を示す斜視図である。本実施形態において、ギヤハウジング4の左部にループ状の追加ハンドル24が固定される。追加ハンドル24は、ギヤハウジング4の左面に対向する対向部24Aと、対向部24Aよりも左方に配置される連結部24Fと、対向部24Aの上部と連結部24Fの上部とを繋ぐストレート部24Dと、対向部24Aの下部と連結部24Fの下部とを繋ぐハンドガード部24Eとを含む。ストレート部24Dは、ギヤハウジング4から側方(左方)に延びるように設けられる。ハンドガード部24Eは、ストレート部24Dよりも下方に配置される。連結部24Fの下端部24Gは、ハンドガード部24Eよりも下方に配置される。
【0116】
対向部24Aにねじ用開口24B及びねじ用開口24Cが設けられる。ねじ用開口24Bに挿入されたねじがねじ孔16に結合される。ねじ用開口24Cに挿入されたねじがねじ孔18に結合される。これにより、追加ハンドル24がギヤハウジング4に固定される。
【0117】
本実施形態においては、電動掘削機1は、モータハウジング2がギヤハウジング4よりも上方に配置された縦置き状態で使用される。モータハウジング2がギヤハウジング4よりも上方に配置された縦置き状態で、ギヤハウジング4の下端部と追加ハンドル24の少なくとも一部とは、同じ高さに配置される。実施形態において、ギヤハウジング4の下端部と連結部24Fの下端部24Gとが、同じ高さに配置される。また、ギヤハウジング4の下端部が接地された状態で、追加ハンドル24の少なくとも一部が接地される。実施形態において、連結部24Fの下端部24Gが接地される。
【0118】
作業者は、左手で追加ハンドル24のストレート部24Dを握り、右手でハンドルハウジング3のグリップ部3Bを握る。作業者は、グリップ部3Bを把持する右手の指でトリガレバー11Aを操作する。トリガレバー11Aが操作されることにより、回転出力部5は、ドリルビット19が取り付けられた状態で、
図11の矢印で示す回転方向に回転する。
【0119】
作業者は、連結部24Fの下端部24Gを地面に接触させた状態で、電動掘削機1の前方に存在する掘削対象に、回転するドリルビット19の前端部19Uを押し付ける。回転するドリルビット19が掘削対象に押し付けられることにより、掘削対象が掘削され、掘削対象に横穴が形成される。作業者は、ドリルビット19が回転している状態で、電動掘削機1を前方に押し込む。連結部24Fの下端部24Gは、地面を滑ることができる。これにより、電動掘削機1は、前方に円滑に移動することができる。また、掘削対象に形成された横穴から掘削物を排出する場合、作業者は、電動掘削機1を後方に引き抜く。連結部24Fの下端部24Gは、地面を滑ることができる。電動掘削機1は、後方にも円滑に移動することができる。
【0120】
本実施形態においては、追加ハンドル24がギヤハウジング4よりも左方に配置される。追加ハンドル24のストレート部24Dが作業者の手で握られ、且つ、追加ハンドル24の連結部24Fの下端部24Gが地面に接触することにより、追加ハンドル24は、ギヤハウジング4に作用する反力を受けることができる。また、ハンドガード部24Eにより、作業者の左手と地面との接触が抑制される。追加ハンドル24がギヤハウジング4に作用する反力を受けたとき、ハンドガード部24Eは、作業者の手(左手)が地面とストレート部24Dとに挟まれることを防止することができる。
【0121】
本実施形態においては、下端部24Gは、ハンドガード部24Eの左端部から下方に突出するように設けられ、追加ハンドル24において回転出力部5から最も遠い位置に配置される。そのため、地面に接触する下端部24Gは、ギヤハウジング4に作用する反力を十分に受けることができる。また、地面に接触する下端部24Gの面積が小さいので、電動掘削機1は、前後方向に円滑に移動することができる。
【0122】
[第6実施形態]
第6実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その構成要素の説明を簡略又は省略する。
【0123】
図13は、本実施形態に係る電動掘削機1を示す前方からの斜視図である。本実施形態において、ギヤハウジング4の左部にループ状の追加ハンドル25が固定される。追加ハンドル25は、ギヤハウジング4の左面に対向する対向部25Aと、対向部25Aの上端部に接続される屈曲部25Dと、対向部25Aの下部に接続されるストレート部25Eとを含む。屈曲部25Dは、ギヤハウジング4から左方に離れるほど下方に向かって屈曲する。ストレート部25Eは、屈曲部25Dよりも下方においてギヤハウジング4から側方(左方)に延びるように設けられる。ストレート部25Eの左端部は、屈曲部25Dの一部に接続される。屈曲部25Dの下端部25Fは、ストレート部25Eよりも下方に配置される。
【0124】
対向部25Aにねじ用開口25B及びねじ用開口25Cが設けられる。ねじ用開口25Bに挿入されたねじがねじ孔16に結合される。ねじ用開口25Cに挿入されたねじがねじ孔18に結合される。これにより、追加ハンドル25がギヤハウジング4に固定される。
【0125】
本実施形態においては、電動掘削機1は、モータハウジング2がギヤハウジング4よりも上方に配置された縦置き状態で使用される。モータハウジング2がギヤハウジング4よりも上方に配置された縦置き状態で、ギヤハウジング4の下端部と追加ハンドル24の少なくとも一部とは、同じ高さに配置される。実施形態において、ギヤハウジング4の下端部と屈曲部25Dの下端部25Fとが、同じ高さに配置される。また、ギヤハウジング4の下端部が接地された状態で、追加ハンドル25の少なくとも一部が接地される。実施形態において、屈曲部25Dの下端部25Fが接地される。
【0126】
作業者は、左手で追加ハンドル25の屈曲部25Dを握り、右手でハンドルハウジング3のグリップ部3Bを握る。なお、作業者は、左手で追加ハンドル25のストレート部25Eを握ってもよい。作業者は、グリップ部3Bを把持する右手の指でトリガレバー11Aを操作する。トリガレバー11Aが操作されることにより、回転出力部5は、ドリルビット19が取り付けられた状態で、
図13の矢印で示す回転方向に回転する。
【0127】
作業者は、屈曲部25Dの下端部25Fを地面に接触させた状態で、電動掘削機1の前方に存在する掘削対象に、回転するドリルビット19の前端部19Uを押し付ける。回転するドリルビット19が掘削対象に押し付けられることにより、掘削対象が掘削され、掘削対象に横穴が形成される。作業者は、ドリルビット19が回転している状態で、電動掘削機1を前方に押し込む。屈曲部25Dの下端部25Fは、地面を滑ることができる。これにより、電動掘削機1は、前方に円滑に移動することができる。また、掘削対象に形成された横穴から掘削物を排出する場合、作業者は、電動掘削機1を後方に引き抜く。屈曲部25Dの下端部25Fは、地面を滑ることができる。電動掘削機1は、後方にも円滑に移動することができる。
【0128】
本実施形態においては地面に接触する下端部25Fの面積が小さいので、電動掘削機1は、前後方向に円滑に移動することができる。
【0129】
本実施形態においては、追加ハンドル25がギヤハウジング4よりも左方に配置される。追加ハンドル25の屈曲部25Dが作業者の手で握られ、且つ、追加ハンドル25の屈曲部25Dの下端部25Fが地面に接触することにより、追加ハンドル25は、ギヤハウジング4に作用する反力を受けることができる。
【符号の説明】
【0130】
1…電動掘削機、2…モータハウジング、2E…排気口、3…ハンドルハウジング、3A…フロント部、3B…グリップ部、3C…コントローラ収容部、3D…バッテリコネクト部、3F…吸気口、4…ギヤハウジング、4A…カバー、5…回転出力部、5A…アダプタ、5B…固定具、6…本体、7…バッテリ装着部、8…モータ、9…正逆転切換レバー、10…メインスイッチ、11…トリガスイッチ、11A…トリガレバー、11B…スイッチ回路、13…コントローラ、14…減速機構、15…速度切換レバー、16…ねじ孔、17…バッテリパック、18…ねじ孔、19…ドリルビット、19A…掘削シャフト、19B…掘削二重螺旋刃、19C…先端ビット、19D…切削刃、19U…前端部、20…追加ハンドル、20A…横ロッド部、20B…縦ロッド部、20C…挿入部、21…ハンドルジョイント、21A…ねじ孔、21B…ねじ用開口、21C…ねじ用開口、21D…ねじ用開口、21E…ねじ用開口、22…接地部材、22A…接地面、22B…前面、22C…挿入部、22D…ねじ孔、23…追加ハンドル、23A…ねじ用開口、23B…対向部、23C…上連結部、23D…下連結部、23E…把持部、24…追加ハンドル、24A…対向部、24B…ねじ用開口、24C…ねじ用開口、24D…ストレート部、24E…ハンドガード部、24F…連結部、24G…下端部、25…追加ハンドル、25A…対向部、25B…ねじ用開口、25C…ねじ用開口、25D…屈曲部、25E…ストレート部、25F…下端部、51…スピンドル、52…ドリルチャック、52A…挿入孔、53…ニードルベアリング、54…ボールベアリング、55…べベルギヤ、81…ステータ、81A…ステータコア、81B…第1インシュレータ、81C…第2インシュレータ、81D…コイル、81E…センサ回路基板、81F…結線部材、82…ロータ、82A…ロータシャフト、82B…ロータコア、82C…永久磁石、83…ベアリング、84…ベアリング、85…遠心ファン、141…第1遊星歯車機構、141C…第1キャリア、141P…プラネタリギヤ、141R…インターナルギヤ、141S…ピニオンギヤ、142…第2遊星歯車機構、142C…第2キャリア、142P…プラネタリギヤ、142R…インターナルギヤ、142S…サンギヤ、143…中間シャフト、144…出力シャフト、145…支持ピン、146…支持ピン、147…ベアリング、148…べベルギヤ、150…切換部材、150H…孔、151…接続部材、151H…孔、211…ベース部、212…固定部。