(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024021435
(43)【公開日】2024-02-16
(54)【発明の名称】施工記録管理システム、管理システム、施工記録管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/08 20120101AFI20240208BHJP
【FI】
G06Q50/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022124259
(22)【出願日】2022-08-03
(71)【出願人】
【識別番号】000005821
【氏名又は名称】パナソニックホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中村 敦
(72)【発明者】
【氏名】橋本 浩一
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC07
(57)【要約】
【課題】施工現場での施工作業に用いられる資材の製造番号及び施工状況を管理できる施工記録管理システム、管理システム、施工記録管理方法、及びプログラムを提供すること。
【解決手段】施工記録管理システム30は、第1取得部34と、第2取得部35と、記憶部と、を備える。資材管理システム10は、施工現場での複数の施工作業に用いられる複数種類の資材の在庫状況を管理する。第1取得部34は、資材管理システム10から、施工現場に出荷される資材の製造番号を少なくとも含む資材情報を取得する。第2取得部35は、施工現場に出荷された資材の、施工現場における施工状況に関する施工情報を取得する。記憶部は、第1取得部34が取得した資材情報と、第2取得部35が取得した施工情報とを対応付けて記憶する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施工現場での複数の施工作業に用いられる複数種類の資材の在庫状況を管理する資材管理システムから、前記施工現場に出荷される前記資材の製造番号を少なくとも含む資材情報を取得する第1取得部と、
前記施工現場に出荷された前記資材の、前記施工現場における施工状況に関する施工情報を取得する第2取得部と、
前記第1取得部が取得した前記資材情報と前記第2取得部が取得した前記施工情報とを対応付けて記憶する記憶部と、を備える、
施工記録管理システム。
【請求項2】
前記施工情報は、前記資材の施工作業が行われた場所に関する場所情報を更に含む、
請求項1に記載の施工記録管理システム。
【請求項3】
前記施工情報は、前記資材の施工作業が行われた施工時期に関する施工時期情報、及び、前記資材の施工作業を行った作業者に関する作業者情報の少なくとも一方を更に含む、
請求項1に記載の施工記録管理システム。
【請求項4】
前記資材情報は、前記資材の製造時期に関する製造時期情報、前記資材の製造ロットに関するロット情報、及び前記資材の製造場所に関する製造場所情報の少なくとも1つを更に含む、
請求項1に記載の施工記録管理システム。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の施工記録管理システムと、
前記施工現場での複数の施工作業の進捗状況を管理する進捗管理システムと、を備え、
前記施工記録管理システムは、前記施工現場に出荷された前記資材の施工作業が終わると、施工作業が終わった前記資材の前記資材情報及び前記施工情報を前記進捗管理システムに送信し、
前記進捗管理システムが、前記施工記録管理システムから受信した前記資材情報及び前記施工情報を対応付けて記録する、
管理システム。
【請求項6】
前記資材管理システムを更に備え、
前記資材管理システムは、前記施工現場に出荷した前記資材の前記資材情報を前記進捗管理システムに送信し、
前記進捗管理システムが、前記資材管理システムから受信した前記資材情報を前記施工記録管理システムに送信する、
請求項5に記載の管理システム。
【請求項7】
施工現場での複数の施工作業に用いられる複数種類の資材の在庫状況を管理する資材管理システムから、前記施工現場に出荷される前記資材の製造番号を少なくとも含む資材情報を取得する第1取得処理と、
前記施工現場に出荷された前記資材の施工状況に関する施工情報を取得する第2取得処理と、
前記第1取得処理で取得した前記資材情報と前記第2取得処理で取得した前記施工情報とを対応付けて記憶する記憶処理と、を含む、
施工記録管理方法。
【請求項8】
コンピュータシステムに、請求項7に記載の施工記録管理方法を実行させるための、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、施工記録管理システム、管理システム、施工記録管理方法、及びプログラムに関する。より詳細には、本開示は、施工現場での施工作業の施工情報を管理するの施工記録管理システム、管理システム、施工記録管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、建設現場管理システムを開示する。この建設現場管理システムは、建設現場に存在する資材、工具、作業員等の要素の夫々に取付けられるICタグと、ICタグからタグIDを読み取るICタグリーダと、ICタグリーダと通信可能な管理サーバとを含む。ICタグリーダは、建設現場の各空間内や各空間への出入口に取付けられている。管理サーバは、各ICタグリーダからタグIDと当該ICタグリーダが設置された空間の空間IDとを受信し、タグID及び空間IDと当該タグIDの読み取り時刻とに基づいて各要素の各空間への入退場日時を管理する。管理サーバは、各要素の各空間への入退場日時に基づき各空間における作業状況を管理する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の建設現場管理システムでは、ICタグリーダが取り付けられた空間への各要素の入退場を管理することはできるが、空間内(施工現場)に設置された資材の製造番号を施工後に確認することができなかった。
【0005】
本開示の目的は、施工現場での施工作業に用いられる資材の製造番号及び施工状況を管理できる施工記録管理システム、管理システム、施工記録管理方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様の施工記録管理システムは、第1取得部と、第2取得部と、記憶部と、を備える。資材管理システムは、施工現場での複数の施工作業に用いられる複数種類の資材の在庫状況を管理する。前記第1取得部は、前記資材管理システムから、前記施工現場に出荷される前記資材の製造番号を少なくとも含む資材情報を取得する。前記第2取得部は、前記施工現場に出荷された前記資材の、前記施工現場における施工状況に関する施工情報を取得する。前記記憶部は、前記第1取得部が取得した前記資材情報と前記第2取得部が取得した前記施工情報とを対応付けて記憶する。
【0007】
本開示の一態様の管理システムは、前記施工記録管理システムと、前記施工現場での複数の施工作業の進捗状況を管理する進捗管理システムと、を備える。前記施工記録管理システムは、前記施工現場に出荷された前記資材の施工作業が終わると、施工作業が終わった前記資材の前記資材情報及び前記施工情報を前記進捗管理システムに送信する。前記進捗管理システムが、前記施工記録管理システムから受信した前記資材情報及び前記施工情報を対応付けて記録する。
【0008】
本開示の一態様の施工記録管理方法は、第1取得処理と、第2取得処理と、記憶処理と、を含む。前記資材管理システムは、施工現場での複数の施工作業に用いられる複数種類の資材の在庫状況を管理する。前記第1取得処理では、前記資材管理システムから、前記施工現場に出荷される前記資材の製造番号を少なくとも含む資材情報を取得する。前記第2取得処理では、前記施工現場に出荷された前記資材の施工状況に関する施工情報を取得する。前記記憶処理では、前記第1取得処理で取得した前記資材情報と前記第2取得処理で取得した前記施工情報とを対応付けて記憶する。
【0009】
本開示の一態様のプログラムは、コンピュータシステムに、前記施工記録管理方法を実行させるための、プログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、施工現場での施工作業に用いられる資材の製造番号及び施工状況を管理できる施工記録管理システム、管理システム、施工記録管理方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、本開示の一実施形態に係る施工記録管理システムを備える管理システムの概略的なシステム構成図である。
【
図2】
図2は、同上の動作を説明するシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(実施形態)
(1)概要
以下、本開示の一実施形態に係る施工記録管理システム30について図面を参照して詳しく説明する。
【0013】
施工記録管理システム30は、
図1に示すように、第1取得部34と、第2取得部35と、記憶部(第3記憶部33)と、を備える。
【0014】
第1取得部34は、施工現場での複数の施工作業に用いられる複数種類の資材の在庫状況を管理する資材管理システム10から、施工現場に出荷される資材の製造番号を少なくとも含む資材情報を取得する。
【0015】
第2取得部35は、施工現場に出荷された資材の、施工現場における施工状況に関する施工情報を取得する。
【0016】
記憶部(第3記憶部33)は、第1取得部34が取得した資材情報と、第2取得部35が取得した施工情報とを対応付けて記憶する。
【0017】
ここにおいて、「施工現場」とは、例えば、住宅用又は非住宅用の建造物の新築工事又はリフォーム工事が行われる現場である。施工現場で行われる工事には、大工工事、設備工事、配管工事、配線工事、電気工事、塗装工事、及び内装工事等が含まれるが、本実施形態では施工現場で行われる工事が電気工事である場合を例に説明する。施工現場で行われる工事が電気工事である場合、施工現場で行われる複数の施工作業は、配線器具、分電盤、照明器具、換気扇設備、等の電気設備を設置する作業を含み得る。したがって、複数の施工作業に用いられる複数の資材は、施工現場に設置される配線器具、分電盤、照明器具、換気扇設備、等の電気設備の他、これら電気設備を設置するために使用される電線、取付ねじ等の副資材を含み得る。
【0018】
本実施形態では、施工現場で施工作業を行う施工業者が、施工現場での施工作業の進捗状況に合わせて、施工作業に用いる資材を製造業者或いは納品業者に発注し、施工現場とは別の資材保管エリアに納品させて、施工作業に必要な資材を作業前に集積する。そして、施工業者は、資材保管エリアに入荷した資材を、当該資材の施工作業が行われるタイミングで施工現場に出荷し、施工現場で当該資材の施工作業を行っている。なお、資材保管エリアは施工現場ごとに設けられてもよいし、複数の施工現場に対して1つの資材保管エリアが設けられてもよい。また、1つの施工現場に対して複数の資材保管エリアが設けられていてもよい。
【0019】
ここで、資材管理システム10は、複数の施工作業に用いられる複数の資材(上記の電気設備及び副資材など)の在庫を管理するシステムである。資材管理システム10は、例えば、資材保管エリアにおける資材の入庫状況、及び、資材保管エリアから施工現場への複数の資材の出荷状況を少なくとも管理する。
【0020】
第1取得部34が資材管理システム10から取得する資材情報は、複数の資材の各々を特定するための情報である。資材情報は、少なくとも資材の製造番号を含み得る。資材の製造番号は、例えば資材の製造メーカにおいて当該資材に割り当てられた個別の番号である。なお、第1取得部34は、資材情報を資材管理システム10から直接取得してもよいし、他のシステム(例えば進捗管理システム20)を経由して取得してもよい。
【0021】
また、第2取得部35が取得する施工情報は、施工現場における資材の施工状況に関する情報である。施工情報は、例えば、施工現場において資材の施工作業を行ったか否かを示す情報を含み得る。施工情報は、施工現場における資材の施工作業の作業内容に関する情報を更に含んでもよい。
【0022】
記憶部(第3記憶部33)は、施工現場での施工作業に用いられる資材について、資材の製造番号を含む資材情報と、施工情報とを対応付けて記憶している。したがって、資材の施工後に、資材の製造不良などが判明した場合、施工記録管理システム30の記憶部(第3記憶部33)に記憶されている資材情報及び施工情報を元に、製造不良が発生した資材の施工状況を把握できる。これにより、施工記録管理システム30のユーザは、製造不良などが判明した資材の施工現場における施工状況を確認でき、施工現場において施工されている場合は、当該資材の交換等の対応をとることができる、という利点がある。
【0023】
(2)詳細
図1は、施工記録管理システム30を備える管理システム1の概略的なシステム構成図である。
【0024】
管理システム1は、施工記録管理システム30と、施工現場での複数の施工作業の進捗状況を管理する進捗管理システム20と、を備える。施工記録管理システム30は、施工現場に出荷された資材の施工作業が終わると、施工作業が終わった資材の資材情報及び施工情報を進捗管理システム20に送信する。進捗管理システム20は、施工記録管理システム30から受信した資材情報及び施工情報を対応付けて記録する。これにより、施工記録管理システム30と進捗管理システム20とで、施工作業が終わった資材の資材情報及び施工情報を共有することができる。
【0025】
また、管理システム1は、資材管理システム10を更に備える。資材管理システム10は、施工現場に出荷した資材の資材情報を進捗管理システム20に送信する。進捗管理システム20は、資材管理システム10から受信した資材情報を施工記録管理システム30に送信する。進捗管理システム20が、資材管理システム10から受信した資材情報を施工記録管理システム30に送信することで、施工記録管理システム30の第1取得部34が、施工現場において施工作業が行われる資材の資材情報を取得することができる。
【0026】
以下、管理システム1を構成する資材管理システム10、進捗管理システム20、及び施工記録管理システム30の各々について詳細に説明する。
【0027】
(2.1)資材管理システム
資材管理システム10は、資材保管エリアにおける資材の在庫状況を管理する。
【0028】
資材管理システム10は、第1処理部11と、第1通信部12と、第1記憶部13と、を備える。
【0029】
第1処理部11は、1以上のプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、コンピュータシステムのプロセッサが実行することにより、第1処理部11の機能が実現される。プログラムは、メモリに記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
【0030】
第1処理部11は、例えば入出荷情報取得部14、在庫管理部15、及び資材情報出力部16等の機能を有している。なお、入出荷情報取得部14、在庫管理部15、及び資材情報出力部16は、第1処理部11によって実現される機能を示しているに過ぎず、必ずしも実体のある構成を示しているわけではない。
【0031】
入出荷情報取得部14は、資材保管エリアに入庫した資材の資材情報、及び、資材保管エリアから出荷した資材の資材情報を取得する。例えば、資材保管エリアに保管される資材には、バーコード、ICタグ等の資材情報を記録した媒体が取り付けられている。入出荷情報取得部14は、媒体から資材情報を読取るバーコードリーダ又はICタグリーダ等の読取装置を有する。入出荷情報取得部14は、例えば、資材保管エリアに資材が入荷される際、読取装置を用いて資材に設けられた媒体から資材情報を読み取ることにより、資材保管エリアに入荷した資材の資材情報を入荷情報として取得する。また、入出荷情報取得部14は、例えば、資材保管エリアに資材が出荷される際、読取装置を用いて資材に設けられた媒体から資材情報を読み取ることにより、資材保管エリアから出荷された資材の資材情報を出荷情報として取得する。なお、入出荷情報取得部14は、資材保管エリアに入荷された資材又は資材保管エリアから出荷される資材をカメラで撮影した画像を画像解析することで、当該資材の資材情報を取得してもよい。
【0032】
在庫管理部15は、入出荷情報取得部14が取得した入荷情報及び出荷情報に基づいて、資材保管エリアに保管している複数種類の資材の保管状況を管理する。在庫管理部15は、資材保管エリアに保管している複数種類の資材の保管状況に関する資材保管情報を第1記憶部13に記憶させる。資材保管情報は、例えば、資材保管エリアに保管している複数種類の資材の各々の品名、品番、製造番号、製造時期を示す製造時期情報、製造ロットを示すロット情報、製造場所を示す製造場所情報、入荷日時、出荷日時等の少なくとも1つを含み得る。
【0033】
また、在庫管理部15は、進捗管理システム20から施工作業で必要な資材の発注を指示する発注指示情報を受け取ると、発注指示情報と資材の在庫状況とに基づいて、必要な資材を製造業者又は納品業者に発注する。
【0034】
また、在庫管理部15は、進捗管理システム20から出荷指示情報を受け取ると、出荷指示情報で指示された資材の出荷を作業者に指示する。
【0035】
資材情報出力部16は、例えば、入出荷情報取得部14が資材の入荷情報又は出荷情報を取得すると、入荷した資材又は出荷する資材の製造番号を少なくとも含む資材情報を第1通信部12から進捗管理システム20に送信させる。なお、資材情報出力部16が出力する資材情報は、資材の品名及び品番に関する情報を更に含んでもよい。また、資材情報は、資材の製造時期に関する製造時期情報、資材の製造ロットに関するロット情報、及び資材の製造場所に関する製造場所情報の少なくとも1つを更に含んでもよい。なお、製造時期情報は、資材が製造された年、年月、又は年月日の情報である。製造場所情報は、その資材を製造した工場を示す情報でもよいし、工場内の製造ラインを示す情報でもよい。
【0036】
第1通信部12は、進捗管理システム20と通信するための通信インタフェースを含んでいる。第1通信部12は、例えば、インターネット等のネットワークNTを介して、進捗管理システム20と通信する。
【0037】
第1記憶部13は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)のうち少なくとも1種類のメモリを有する。第1記憶部13は、上述した資材保管情報、入出荷情報取得部14が取得した入庫情報及び出荷情報等を記憶する。
【0038】
(2.2)進捗管理システム
進捗管理システム20は、施工現場で行われる複数の施工作業の進捗状況を管理する。
【0039】
進捗管理システム20は、第2処理部21と、第2通信部22と、第2記憶部23と、を備える。
【0040】
第2処理部21は、1以上のプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、コンピュータシステムのプロセッサが実行することにより、第2処理部21の機能が実現される。プログラムは、メモリに記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
【0041】
第2処理部21は、例えば進捗管理部24等の機能を有している。なお、進捗管理部24は、第2処理部21によって実現される機能を示しているに過ぎず、必ずしも実体のある構成を示しているわけではない。
【0042】
進捗管理部24は、施工現場において実行される複数の施工作業に関する作業情報に基づいて、複数の施工作業の進捗状況を管理する。作業情報は、複数の施工作業の施工予定日時及び施工実施日時に関する施工スケジュール情報、複数の施工作業でそれぞれ使用される資材及び当該資材を用いた作業内容に関する作業内容情報を含み得る。
【0043】
進捗管理部24は、施工記録管理システム30から入力される施工情報に基づいて、複数の施工作業の進捗状況を管理する。進捗管理部24は、複数の施工作業の進捗状況に基づいて、これから実施する施工作業で必要な資材の発注を指示する発注指示情報を資材管理システム10に出力する。また、進捗管理部24は、これから実施する施工作業で必要な資材の入庫を示す入庫情報を資材管理システム10から受け取ると、施工作業を行うまでの間に、当該資材の出荷を指示する出荷指示情報を資材管理システム10に出力する。また、進捗管理部24は、これから実施する施工作業で必要な資材を出荷したことを示す出荷情報を資材管理システム10から受け取ると、例えば、施工現場で施工作業を行う作業者が所持する携帯端末に、施工作業の実施を指示する作業指示を出力する。
【0044】
第2通信部22は、資材管理システム10及び施工記録管理システム30と通信するための通信インタフェースを含んでいる。第2通信部22は、例えば、インターネット等のネットワークNTを介して、資材管理システム10及び施工記録管理システム30と通信する。
【0045】
第2記憶部23は、例えば、ROM、RAM、及びEEPROMのうち少なくとも1種類のメモリを有する。第2記憶部23は、施工現場において実行される複数の施工作業に関する作業情報、複数の施工作業に用いられた複数の資材の資材情報、及び複数の資材の施工状況に関する施工情報、等を記憶する。
【0046】
(2.3)施工記録管理システム
施工記録管理システム30は、施工現場で行われる複数の施工作業の施工記録を管理する。
【0047】
施工記録管理システム30は、第3処理部31と、第3通信部32と、第3記憶部33と、を備える。
【0048】
第3処理部31は、1以上のプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、コンピュータシステムのプロセッサが実行することにより、第3処理部31の機能が実現される。プログラムは、メモリに記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
【0049】
第3処理部31は、例えば、第1取得部34、第2取得部35、及び出力部36等の機能を有している。なお、第1取得部34、第2取得部35、及び出力部36は、第3処理部31によって実現される機能を示しているに過ぎず、必ずしも実体のある構成を示しているわけではない。
【0050】
第1取得部34は、資材管理システム10から、施工現場に出荷される資材の製造番号を少なくとも含む資材情報を取得する。なお、本実施形態では、第1取得部34は、資材管理システム10からの資材情報を、進捗管理システム20経由で取得する。
【0051】
第2取得部35は、施工現場に出荷された資材の、施工現場における施工状況に関する施工情報を取得する。第2取得部35は、例えば、施工現場で施工作業を行うために作業者が使用する電動工具等と通信する通信モジュールを含む。第2取得部35は、電動工具の使用状況に関する工具使用情報を電動工具から受信し、この工具使用情報に基づいて施工作業に関する施工情報を取得する。
【0052】
ここにおいて、施工情報は、資材を用いた施工作業を行ったか否かという情報を含んでもよいし、資材を用いて行った施工作業の作業内容に関する情報を含んでもよい。施工作業が例えばねじの締付作業である場合、第2取得部35は、例えば、ねじの締付トルクを含む工具使用情報を電動工具から取得してもよい。
【0053】
また、施工作業の作業内容に関する情報は、例えば、資材の施工作業が行われた場所に関する場所情報を含んでもよい。電動工具は、例えばGPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用した測位機能を有しており、資材に対する施工作業を行うと、施工作業の実施を示す情報と、施工場所の位置情報とを施工管理記録システム30に送信する。このように、施工情報は、資材の施工作業が行われた場所に関する場所情報を更に含むことが好ましく、施工記録管理システム30のユーザは、施工情報に含まれる場所情報に基づいて資材の施工作業が行われた場所を把握することができる。
【0054】
また、施工作業の作業内容に関する情報は、資材の施工作業が行われた施工時期に関する施工時期情報、及び、資材の施工作業を行った作業者に関する作業者情報の少なくとも一方を更に含んでもよい。第2取得部35は、電動工具から工具使用情報を受信した時刻に基づいて施工作業が行われた施工時期を決定し、施工時期に関する施工時期情報を生成する。また、第2取得部35は、例えば、作業者が所持する携帯端末と通信を行うことによって、当該携帯端末から作業者の氏名又はID番号などの作業者情報を取得する。このように、施工情報は、資材の施工作業が行われた施工時期に関する施工時期情報、及び、資材の施工作業を行った作業者に関する作業者情報の少なくとも一方を更に含むことが好ましい。これにより、施工記録管理システム30のユーザは、施工情報に基づいて資材の施工作業が行われた施工時期、又は施工作業を行った作業者を把握することができる。
【0055】
第3通信部32は、進捗管理システム20と通信するための通信インタフェースを含んでいる。第3通信部32は、例えば、インターネット等のネットワークNTを介して、進捗管理システム20と通信する。
【0056】
第3記憶部33は、例えば、ROM、RAM、及びEEPROMのうち少なくとも1種類のメモリを有する。第3記憶部33は、施工現場で行われた施工作業に関する施工情報、及び、施工作業の対象である資材の資材情報、等を記憶する。
【0057】
(2.4)動作説明
本実施形態の施工作業管理システム30を含む管理システム1の動作を
図2等に基づいて説明する。なお、
図2に示すシーケンス図において、ステップS1~S7は、資材保管エリアA1及び施工現場A2で行われる事象を示す。また、
図2に示すシーケンス図において、ステップS11~S24は、資材管理システム10、進捗管理システム20、及び施工記録管理システム30が行う動作を示す。また、
図2に示すシーケンス図は、本実施形態に係る施工記録管理方法の一例に過ぎず、処理の順序が適宜変更されてもよいし、処理が適宜追加又は省略されてもよい。
【0058】
以下では、資材の製造業者又は納品業者から資材保管エリアA1に入荷した資材を施工現場A2に出荷し、施工現場A2において資材の施工作業を行う際の管理システム1の動作を説明する。
【0059】
進捗管理システム30からの発注指示を受けた資材管理システム10が、資材の製造業者又は納品業者に施工現場A2での施工作業に必要な資材を発注すると、発注された資材が資材保管エリアA1に入荷する(ステップS1)。
【0060】
資材管理システム10の入出荷情報取得部14が、入荷した資材の入荷情報を取得すると、資材の入荷情報を更新し(ステップS11)、第1通信部12から進捗管理システム20に入荷した資材の資材情報を送信させる。ここにおいて、資材情報は、資材の製造番号、製造時期情報、等を含む。
【0061】
進捗管理システム20は、資材管理システム10から資材情報を受信すると、資材保管エリアA1に入荷した資材の資材情報を更新し(ステップS12)、第2通信部22から施工記録管理システム30に資材情報を送信させる。
【0062】
施工記録管理システム30は、入荷した資材の資材情報を進捗管理システム20から受信すると、資材保管エリアA1に入荷した資材の資材情報を更新する(ステップS13)。
【0063】
進捗管理システム20は、施工現場での複数の施工作業の進捗状況に応じて、これから行う施工作業に用いる資材の出荷を指示する出荷指示情報を第2通信部22から資材管理システム10に送信させる。
【0064】
資材管理システム10は、進捗管理システム20から出荷指示情報を受信すると、出荷指示情報に基づいて指定された資材を指定された日時に施工現場A2へと出荷する(ステップS2)。このとき、資材管理システム10の在庫管理部15は資材の在庫状況を更新し(ステップS14)、資材情報出力部16が、第1通信部12から進捗管理システム20へ資材の出荷情報を送信させる。
【0065】
進捗管理システム20の進捗管理部24は、資材管理システム10から受信した出荷情報に基づいて、資材の着荷予定情報を更新する(ステップS15)。
【0066】
また、施工現場A2に資材が着荷すると(ステップS3)、資材管理システム10は、施工現場A2で資材の受領処理を行う通信端末から、資材の着荷を示す情報を受信し、資材の着荷情報を更新する(ステップS16)。このとき、資材管理システム10の資材情報出力部16が、第1通信部12から進捗管理システム20へ資材の着荷情報を送信させる(ステップS17)。
【0067】
進捗管理システム20は、資材の着荷情報を受信すると、第2通信部22から施工記録管理システム30へ、ステップS17で着荷情報を受信した資材の資材情報と、施工作業の実施を指示する作業実施情報とを送信させる。施工記録管理システム30は、資材情報及び作業実施情報を受け取ると、作業者の所持する携帯端末に施工作業の開始を指示する作業指示情報を送信する。
【0068】
作業者が、携帯端末に送信された作業指示情報に基づき、例えば電動工具を用いて資材の施工作業を行うと(ステップS4)、電動工具は、作業の実施を示す情報を施工記録管理システム30に送信する。
【0069】
施工記録管理システム30が、電動工具から作業の実施を示す情報を受信すると、第2取得部35が施工情報を更新し(ステップS18)、資材の資材情報と施工情報とを対応付けて第3記憶部33に記憶させる。また、施工記録管理システム30は、施工作業を行った資材の資材情報と施工情報とを第3通信部32から進捗管理システム20に送信させる。
【0070】
進捗管理システム20は、施工記録管理システム30から、施工作業が行われた資材の資材情報及び施工情報を受信すると、施工現場での施工スケジュール情報を更新する(ステップS19)。進捗管理システム20は、施工スケジュール情報に基づいて、これから実施する施工作業で必要な資材の出荷を指示する出荷指示情報を資材管理システム10に出力する。
【0071】
以下、1つの資材の施工作業を行うたびに、管理システム1は、上述したステップS14~S18の処理を繰り返し行う。なお、ステップS5~S7はステップS2~S4の事象と同様であり、ステップS20~S24はステップS14~S18の処理と同様であるので、その説明は省略する。
【0072】
これにより、施工現場A2において施工作業が行われた資材の資材情報及び施工情報が施工記録管理システム30の第3記憶部32に記憶されるとともに、進捗管理システム20の第2記憶部22に記憶される。したがって、施工現場A2において施工作業が行われた資材のリコールが発生した場合、施工記録管理システム30の第3記憶部33に記憶された情報に基づいて、ユーザは、リコールの対象である資材の施工場所を容易に把握することができる。なお、資材情報は、資材の製造時期情報、ロット情報、製造場所情報等を含んでいてもよく、ユーザは、これらの情報に基づいてリコール対象の資材の施工場所を容易に把握することができる。
【0073】
(3)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、施工記録管理システム30と同様の機能は、施工記録管理方法、コンピュータプログラム、又はプログラムを記録した非一時的な記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る施工記録管理方法は、第1取得処理と、第2取得処理と、記憶処理と、を含む。資材管理システム10は、施工現場での複数の施工作業に用いられる複数種類の資材の在庫状況を管理する。第1取得処理では、資材管理システム10から、施工現場に出荷される資材の製造番号を少なくとも含む資材情報を取得する。第2取得処理では、施工現場に出荷された資材の施工状況に関する施工情報を取得する。記憶処理では、第1取得処理で取得した資材情報と第2取得処理で取得した施工情報とを対応付けて記憶する。一態様に係る(コンピュータ)プログラムは、コンピュータシステムに、上記の施工記録管理方法、を実行させるためのプログラムである。
【0074】
以下、上記の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
【0075】
本開示における施工記録管理システム30又は施工記録管理方法の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における施工記録管理システム30又は施工記録管理方法の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1又は複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1又は複数の電子回路で構成される。
【0076】
上記実施形態では、管理システム1は、資材管理システム10、進捗管理システム20、及び施工記録管理システム30を備えているが、資材管理システム10、進捗管理システム20、及び施工記録管理システム30以外の構成を更に備えていてもよい。
【0077】
管理システム1は、資材管理システム10、進捗管理システム20、及び施工記録管理システム30を備えているが、資材管理システム10、進捗管理システム20、及び施工記録管理システム30のうちの複数が1つのシステムにより実現されていてもよい。また、資材管理システム10、進捗管理システム20、及び施工記録管理システム30の全てが一つのシステムにより実現されていてもよい。
【0078】
また、資材管理システム10、進捗管理システム20、及び施工記録管理システム30の一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
【0079】
(まとめ)
以上説明した実施形態等から、以下の態様が開示されている。
【0080】
第1の態様の施工記録管理システム(30)は、第1取得部(34)と、第2取得部(35)と、記憶部(33)と、を備える。資材管理システム(10)は、施工現場での複数の施工作業に用いられる複数種類の資材の在庫状況を管理する。第1取得部(34)は、資材管理システム(10)から、施工現場に出荷される資材の製造番号を少なくとも含む資材情報を取得する。第2取得部(35)は、施工現場に出荷された資材の、施工現場における施工状況に関する施工情報を取得する。記憶部(33)は、第1取得部(34)が取得した資材情報と第2取得部(35)が取得した施工情報とを対応付けて記憶する。
【0081】
この態様によれば、施工現場での施工作業に用いられる資材の製造番号及び施工状況を管理できる。例えば、資材の施工後に、資材の製造不良などが判明した場合、施工記録管理システム(30)の記憶部(33)に記憶されている資材情報及び施工情報を元に、製造不良が発生した資材の施工状況を把握できる。これにより、施工記録管理システム(30)のユーザは、製造不良などが判明した資材の施工現場における施工状況を確認でき、施工現場において施工されている場合は、当該資材の交換等の対応をとることができる、という利点がある。
【0082】
第2の態様の施工記録管理システム(30)では、第1の態様において、施工情報は、資材の施工作業が行われた場所に関する場所情報を更に含む。
【0083】
この態様によれば、施工記録管理システム(30)のユーザは、場所情報に基づいて、資材の施工作業が行われた場所を把握することができる。
【0084】
第3の態様の施工記録管理システム(30)では、第1又は第2の態様において、施工情報は、資材の施工作業が行われた施工時期に関する施工時期情報、及び、資材の施工作業を行った作業者に関する作業者情報の少なくとも一方を更に含む。
【0085】
この態様によれば、施工記録管理システム(30)のユーザは、施工時期情報、又は作業者情報に基づいて、資材の施工状況をより詳細に把握することができる。
【0086】
第4の態様の施工記録管理システム(30)では、第1~第3のいずれかの態様において、資材情報は、資材の製造時期に関する製造時期情報、資材の製造ロットに関するロット情報、及び資材の製造場所に関する製造場所情報の少なくとも1つを更に含む。
【0087】
この態様によれば、施工記録管理システム(30)のユーザは、製造時期情報、製造ロット情報、又は製造場所情報を資材の検索に利用することができる。
【0088】
第5の態様の管理システム(1)は、第1~第4のいずれかの態様の施工記録管理システム(30)と、施工現場での複数の施工作業の進捗状況を管理する進捗管理システム(20)と、を備える。施工記録管理システム(30)は、施工現場に出荷された資材の施工作業が終わると、施工作業が終わった資材の資材情報及び施工情報を進捗管理システム(20)に送信する。進捗管理システム(20)が、施工記録管理システム(30)から受信した資材情報及び施工情報を対応付けて記録する。
【0089】
この態様によれば、進捗管理システム(20)が施工記録管理システム(30)と資材情報及び施工情報を共有しているので、進捗管理システム(20)のユーザも、施工現場に施工された資材の資材情報及び施工情報を把握することができる。
【0090】
第6の態様の管理システム(1)では、第5の態様において、資材管理システム(10)を更に備える。資材管理システム(10)は、施工現場に出荷した資材の資材情報を進捗管理システム(20)に送信する。進捗管理システム(20)が、資材管理システム(10)から受信した資材情報を施工記録管理システム(30)に送信する。
【0091】
この態様によれば、施工記録管理システム(30)は、施工作業の進捗状況を管理する進捗管理システム(20)から、施工作業に用いられる資材の資材情報を受信することができる。
【0092】
第7の態様の施工記録管理方法は、第1取得処理と、第2取得処理と、記憶処理と、を含む。資材管理システム(10)は、施工現場での複数の施工作業に用いられる複数種類の資材の在庫状況を管理する。第1取得処理では、資材管理システム(10)から、施工現場に出荷される資材の製造番号を少なくとも含む資材情報を取得する。第2取得処理では、施工現場に出荷された資材の施工状況に関する施工情報を取得する。記憶処理では、第1取得処理で取得した資材情報と第2取得処理で取得した施工情報とを対応付けて記憶する。
【0093】
この態様によれば、施工現場での施工作業に用いられる資材の製造番号及び施工状況を管理できる。
【0094】
第8の態様のプログラムは、コンピュータシステムに、第7の態様の施工記録管理方法を実行させるためのプログラムである。
【0095】
この態様によれば、施工現場での施工作業に用いられる資材の製造番号及び施工状況を管理できる。
【0096】
上記態様に限らず、実施形態に係る施工記録管理システム(30)の種々の構成(変形例を含む)は、施工記録管理方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化可能である。
【0097】
第2~第4の態様に係る構成については、施工記録管理システム(30)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。また、第6の態様に係る構成については、管理システム(1)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
【符号の説明】
【0098】
1 管理システム
10 資材管理システム
20 進捗管理システム
30 施工記録管理システム
33 記憶部
34 第1取得部
35 第2取得部