(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024021439
(43)【公開日】2024-02-16
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
F21V 23/00 20150101AFI20240208BHJP
F21V 33/00 20060101ALI20240208BHJP
F21V 23/06 20060101ALI20240208BHJP
【FI】
F21V23/00 170
F21V33/00 400
F21V23/06
F21V23/00 120
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022124263
(22)【出願日】2022-08-03
(71)【出願人】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 将人
(72)【発明者】
【氏名】加藤 俊也
(72)【発明者】
【氏名】石坂 大介
(72)【発明者】
【氏名】杉田 瑞樹
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014HA03
(57)【要約】
【課題】カメラで撮影された映像を外部に伝送する通信系へのノイズの影響を低減できる照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置は、照明部と、照明部と並設される筐体50と、筐体50に配設されるカメラ51、電源端子台53、カメラ電源52、および通信コネクタ54を備える。カメラ電源52は、電源端子台53を通じて供給される外部電力を変換してカメラ51に供給する。通信コネクタ54は、筐体50の電源端子台53からカメラ電源52よりも離れた位置に配設される。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明部と;
前記照明部と並設される筐体と;
前記筐体に配設されるカメラと;
前記筐体に配設される電源端子台と;
前記筐体に配設され、前記電源端子台を通じて供給される外部電力を変換して前記カメラに供給するカメラ電源と;
前記筐体の前記電源端子台から前記カメラ電源よりも離れた位置に配設される通信コネクタと;
を備えることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記電源端子台は、前記筐体の一面側に配設され、
前記通信コネクタは、前記筐体の前記電源端子台が配設される一面側とは異なる他の面側に配設される
ことを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カメラを備えた照明装置がある。この照明装置では、カメラ用として、外部電力を入力する電源端子台、電源端子台を通じて入力される外部電力を変換してカメラに供給するカメラ電源、およびカメラで撮影された映像信号を外部に伝送する通信コネクタなどを備える場合がある。
【0003】
この場合、電源端子台に入力される外部電力に重畳されているノイズが、通信コネクタから外部に伝送する映像信号に影響する懸念がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、カメラで撮影された映像信号を外部に伝送する通信系統へのノイズの影響を低減できる照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の照明装置は、照明部と、照明部と並設される筐体と、筐体に配設されるカメラ、電源端子台、カメラ電源、および通信コネクタを備える。カメラ電源は、電源端子台を通じて供給される外部電力を変換してカメラに供給する。通信コネクタは、筐体の電源端子台からカメラ電源よりも離れた位置に配設される。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の照明装置によれば、カメラで撮影された映像信号を外部に伝送する通信系統へのノイズの影響を低減することが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図3】同上照明装置のカメラユニットの分解斜視図である。
【
図4】同上カメラユニットの内部構造を示す側面図である。
【
図5】同上カメラユニットの取付構造を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0010】
図1および
図2に示すように、照明装置10は、例えば工場や倉庫、その他の施設の天井が高い空間の天井構造物に設置され、下方向に光を照射して照明する高天井用照明装置である。
【0011】
照明装置10は、照明部11と、この照明部11に点灯電力を供給する光源電源12と、照明部11および光源電源12を一体に角度調整可能に支持するアーム13と、照明部11に並設されたカメラユニット14とを備えている。
【0012】
照明部11は、光源である光源モジュール(図示せず)と、この光源モジュールを下面側に配設する放熱器20と、光源モジュールの下面側に配設されて光源モジュールからの光の配光を制御する反射体(図示せず)と、放熱器20との間に光源モジュールおよび反射体を覆うカバー21とを備えている。光源モジュールは、基板、およびこの基板に実装された発光素子を備えている。発光素子には、例えばLEDや有機ELなどの半導体発光素子が用いられる。放熱器20は、金属製で、下面側に光源モジュールが取り付けられる放熱板22と、この放熱板22の上面側に立設された複数の放熱フィン23とを備えている。カバー21は、光源モジュールからの光が透過する透光性を有し、光源モジュールおよび反射体を覆って放熱器20に取り付けられている。
【0013】
また、光源電源12は、光源用の電源端子台24および信号端子台25と、光源用の電源回路(図示せず)と、これら端子台24,25および電源回路を収容する電源ケース26とを備えている。電源端子台24は、例えば商用交流電源からの外部電力である交流電力を供給する電源線が接続される。信号端子台25は、調光信号などの信号を伝送する信号線が接続される。電源回路は、例えば、AC-DCコンバータであり、電源端子台24を通じて入力される交流電力を直流電力である所定の点灯電力に変換して照明部11の光源モジュールに供給し、さらに、信号端子台25を通じて入力される調光信号に応じて、照明部11の光源モジュールを点灯、消灯、および調光する。
【0014】
また、アーム13は、第1のアーム27と、この第1のアーム27の両端に角度調整可能に連結された一対の第2のアーム28,29とを備えている。第1のアーム27は、天井構造物に取り付けられる取付部30と、この取付部30の両端から略直角方向に折曲されたアーム部31とを有する断面略コの字形に形成されている。取付部30には、天井構造物に取り付けるための複数の取付孔32が設けられている。一対の第2のアーム28,29は、下端側が照明部11の放熱器20に連結され、上端側が第1のアーム27の一対のアーム部31に角度調整可能に連結されている。一対の第2のアーム28,29の内側間には、照明部11の上面側との間に間隔を空けて配置される光源電極12が取り付けられている。
【0015】
第1のアーム27の各アーム部31には、回動軸用挿通孔33と、この回動軸用挿通孔33を中心とする円弧状の長孔34とが設けられている。第2のアーム28,29の上端側には、アーム部31の回動軸用挿通孔33および長孔34の位置関係に対応して、回動軸用取付孔35と、固定用取付孔36とが設けられている。そして、回動軸となる回動軸ボルト(図示せず)がアーム部31の回動軸用挿通孔33を挿通して第2のアーム28,29の回動軸用取付孔35に螺着されることにより、この回動軸ボルトを中心として第1のアーム27と第2のアーム28,29とが回動可能に連結される。さらに、固定用ボルト(図示せず)がアーム部31の長孔34を通じて第2のアーム28,29の固定用取付孔36に螺着され、その固定用ボルトが緩められた状態で、固定用ボルトに対して長孔34が移動可能とする範囲内で第1のアーム27と第2のアーム28,29との成す角度を調整可能とし、その固定用ボルトが締め付けられることで、第1のアーム27と第2のアーム28,29とが角度調整された位置で固定される。
【0016】
図1、
図2および
図5に示すように、一方の第2のアーム28は、カメラユニット14を取り付け可能とする。第2のアーム28は、上下方向に長尺状のアーム板部37と、このアーム板部37の両側から照明部11とは反対の外側に向けて折曲された側縁部38と、アーム板部37の下端から照明部11とは反対の外側に向けて折曲された支持部39とを備えている。アーム板部37の上端側に、回動軸用取付孔35および固定用取付孔36が設けられている。アーム板部37の上下方向の中間部に、放熱器20にねじ止めするための複数のねじ挿通孔40と、カメラユニット14を取り付けるための複数の取付孔41と、光源電源12をねじ止めするための複数のねじ挿通孔42とが設けられている。支持部39には、カメラユニット14をねじ止めするための複数のねじ挿通孔43が設けられている。
【0017】
また、
図1ないし
図5にカメラユニット14を示す。カメラユニット14は、アーム13の一方の第2のアーム28に取り付けられ、照明部11の側方に並設される。
【0018】
カメラユニット14は、金属製の筐体50と、この筐体50内に配設されるカメラ51、カメラ電源52、電源端子台53および通信コネクタ54などを備えている。
【0019】
筐体50は、下面部57と、周囲の側面部58,59,60,61と、上面部62とを有する四角形箱状に形成されている。筐体50は、一方の対向する側面部58,60間の距離が他方の対向する側面部59,61間の距離よりも短い直方体である長方形箱状に形成されている。側面部59が照明部11に対して反対の外側に向けて配置され、側面部60が照明部11に対向して配置され、側面部60が光源電源12の電源端子台24が配置される側面と同じ方向に向けて配置される。
【0020】
筐体50は、第1の筐体部材63と、第2の筐体部材64と、蓋部材65とに分割構成され、これらを組み立てて箱状に形成されている。
【0021】
第1の筐体部材63は、下面部57と、この下面部57の一方の長辺から折曲されて立ち上げられた側面部58と、この側面部58の一方の側縁から略直角に折曲されて下面部57の一方の短辺上に配置された側面部59とを有している。下面部57の中央領域には開口部66が形成され、この開口部66を覆うように樹脂製の覆い板67が下面部57上に取り付けられている。覆い板67にはカメラ51の一部が配置される窓孔68が形成されている。下面部57の他方の長辺からは第2のアーム28の支持部39上に差し込まれて配置される下側取付片部69が突設され、この下側取付片部69に支持部39のねじ挿通孔43を挿通したねじ70が螺着される取付孔71が設けられている。側面部58の上部側で、側面部59から離れた側縁寄りには、通信コネクタ54が配設される通信コネクタ用開口部72が設けられている。側面部59の上部側には、電源端子台53が配置される端子台用開口部73が設けられている。
【0022】
第2の筐体部材64は、側面部60と、この側面部60の一方の側縁から略直角に折曲された側面部61とを有し、側面部60および側面部61が、それぞれ、第1の筐体部材63の側面部59および側面部58の側縁に取り付けられて、下面部57の他方の長辺および他方の短辺上に配置される。側面部60の上端には、側面部60の外面側から突出するように略直角に折曲されるとともに、先端側が上方に向けて略直角に折曲された略Lの字形の上側取付片部74が設けられている。上側取付片部74の先端側にはねじ止め用のねじ挿通孔75が設けられている。上側取付片部74は、第2のアーム28の一対の側縁部38間に挿入され、ねじ76がねじ挿通孔75を挿通して第2のアーム28の取付孔41に螺着されることにより、第2のアーム28に取り付けられる。側面部60と第2のアーム28のアーム板部37との間には所定の間隔が空けられ、その間隔内に第2のアーム28を放熱器20に連結するボルトの頭部が配置される。
【0023】
蓋部材65は、上面部62を有し、組み合わせた第1の筐体部材63と第2の筐体部材64の上面開口を覆って、第1の筐体部材63および第2の筐体部材64にねじ止めにより取り付けられる。
【0024】
そして、カメラユニット14では、筐体50の側面部60から突出する下側取付片部69が第2のアーム28の支持部39上に差し込まれてねじ70で固定されるとともに、上側取付片部74がねじ76で第2のアーム28に固定されるため、第2のアーム28に対して上下2箇所で確実に固定される。
【0025】
第2のアーム28に固定された筐体50の下面側は、照明部11のカバー21の下面側と略同じ高さに配置される。
【0026】
また、カメラ51は、下方の被写体を撮影する撮像素子(図示せず)およびこの撮像素子に被写体の光を集光するレンズ79を有する撮像部80と、この撮像部80を制御する回路部81とを有している。
【0027】
撮像素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)などの固体撮像素子が用いられる。レンズ79は、筐体50の覆い板67の窓孔68から下方に突出して配置され、下方域の被写体の光を撮像素子に集光する。レンズ79の光を入射する入射面である下端面は、照明部11のカバー21の下面側よりも下方に突出され、照明部11からの光の影響を抑制できる。カメラ51の撮像部80(撮像素子およびレンズ79)は、筐体50の下面の中央よりも照明部11に寄った位置に配置されており、照明部11の光照射方向の光軸に近い位置から撮影でき、影などの影響を抑制できる。
【0028】
回路部81は、撮像素子を制御する制御回路、撮像素子で撮影された映像を処理する処理回路、撮影した映像を記憶する記憶部、少なくとも有線で外部の通信機器する通信回路などを備えている。
【0029】
カメラ51は、金属製のカメラ取付板82の下面側に取り付けられている。カメラ取付板82は、金属製の複数のロッド83により筐体50の下面部57上に取り付けられている。カメラ取付板82の上面側には、カメラ51が発生してカメラ取付板82に伝達される熱を吸収し、放熱する放熱部材84が配設されている。放熱部材84は、例えば断面略コの字形に折曲された金属板で、その折曲された両側部が上方に向けて突出して放熱フィン形態を成すように、カメラ取付板82の上面に取り付けられている。
【0030】
また、カメラ電源52は、例えば、AC-DCコンバータであり、商用交流電源から電源端子台53を通じて供給される交流電力を直流電力などの所定の動作電力に変換し、カメラ51の回路部81に供給する。
【0031】
カメラ電源52は、金属製の複数のロッド86により金属製のカメラ電源取付板87の上面側に所定の間隔を空けて取り付けられている。カメラ電源取付板87は、スペーサである金属製の複数のロッド88によりカメラ取付板82の上面側との間に所定の間隔を空けてカメラ取付板82上に取り付けられている。カメラ電源取付板87とカメラ取付板82との間に放熱部材84が配置されている。カメラ電源52は、筐体50内において、少なくとも一部が電源端子台53および通信コネクタ54と同じ高さ位置で、電源端子台53と通信コネクタ54との間に配置されている。
【0032】
また、電源端子台53は、筐体50の側面部59の内側に取り付けられる端子台取付部材91により、側面部59に設けられた端子台用開口部73に対向するように配置されている。電源端子台53は、光源電源12の電源端子台24と送り配線によって電気的に接続されている。電源端子台53とカメラ電源52とは、筐体50内に配線される内部電線によって電気的に接続されている。
【0033】
また、通信コネクタ54は、電源端子台53が配設される筐体50の一面側である側面部59とは異なる他の側面部58に配設されている。通信コネクタ54は、電源端子台53からカメラ電源52よりも離れた位置に配設されている。通信コネクタ54は、筐体50の側面部58の内側に取り付けられる通信コネクタ取付部材94により、側面部58に設けられた通信コネクタ用開口部72に挿通されて配置されている。
【0034】
筐体50内において、通信コネクタ54に内部通信線95の一端側が接続され、この内部通信線95の他端側がカメラ51の回路部81が備える通信部に電気的に接続されている。通信コネクタ54は、例えば、LANコネクタであり、外部から通信線であるLANケーブルが接続される。そして、カメラユニット14は、通信コネクタ54に接続されたLANケーブルを通じ、所定のネットワークに接続される機器やLANケーブルで直接接続される機器によりカメラ51で撮影された映像を確認したり録画可能とする。
【0035】
そして、照明装置10を施工する際には、アーム13の取付部30を天井構造物に取り付ける。
【0036】
取付部30を取り付ける天井構造物が傾斜している場合には、照明部11の下面側つまり光照射方向が直下方向に向くように、第1のアーム27と第2のアーム28,29との成す角度を調整する。
【0037】
この照明部11の角度を調整することにより、照明部11と一体にカメラユニット14の撮影方向が直下方向に向くように調整される。つまり、照明部11の光照射方向とカメラユニット14の撮影方向とが常に一致する状態で調整される。
【0038】
照明装置10の施工場所に配線される電源線を光源電源12の電源端子台24に接続する。光源電源12の電源端子台24とカメラユニット14の電源端子台53とは予め送り配線によって電気的に接続され、光源電源12の電源端子台24に供給される商用交流電源からの交流電力がカメラユニット14の電源端子台53にも供給される。
【0039】
さらに、照明装置10の施工場所に配線される調光用の信号線を光源電源12の信号端子台25に電気的に接続する。
【0040】
さらに、照明装置10の施工場所に配線される通信用の信号線(LANケーブル)をカメラユニット14の通信コネクタ54に電気的に接続する。
【0041】
そして、照明装置10に商用交流電源からの交流電力が供給されると、光源電源12が交流電力を所定の点灯電力に変換して照明部11の光源モジュールに供給し、光源モジュールの発光素子が点灯する。発光素子からの光がカバー21を透過し、照明装置10の下方向を照明する。
【0042】
また、カメラユニット14においては、電源端子台53を通じて供給される交流電力を所定の動作電力に変換し、カメラ51の回路部81に供給し、カメラユニット14が動作する。
【0043】
カメラ51の撮像部80により、照明装置10の下方向を撮影し、撮影された映像を回路部81の記憶部に記憶する。撮影された映像は、通信コネクタ54に接続された通信線を通じて外部に伝送され、所定のネットワークに接続される機器や通信線で直接接続される機器により、映像を確認したり録画可能とする。
【0044】
カメラユニット14では、動作中に、カメラ51およびカメラ電源52が発熱して温度上昇が生じる。カメラ51の温度が高くなると、カメラ51の動作や撮影する映像品質に影響が生じる懸念がある。カメラ51を取り付けるカメラ取付板82とカメラ電源52を取り付けているカメラ電源取付板87との間に間隔が空けられ、さらに、カメラ取付板82上に放熱部材84が配設されるため、カメラ51の熱が筐体50内に効率よく放熱され、筐体50を通じて外部に放熱できる。
【0045】
このカメラ51やカメラ電源52の熱の一部はロッド83,88を介して筐体50に伝達されて放熱されるが、カメラ取付板82およびカメラ電源取付板87が筐体50に熱的に接続されるように構成することで、放熱性能を向上させてもよい。
【0046】
このように構成された照明装置10では、通信コネクタ54が電源端子台53からカメラ電源52よりも離れた位置に配設されるため、電源端子台53に入力される交流電力に重畳されているノイズが、通信コネクタ54から外部に伝送される映像信号に影響するのを低減できる。
【0047】
さらに、カメラ電源52と電源端子台53と通信コネクタ54とが同じ高さ位置に配設され、カメラ電源52と通信コネクタ54との間に電源端子台53が介在される位置関係にあるため、電源端子台53に入力される交流電力に重畳されているノイズが、通信コネクタ54から外部に伝送される映像信号に影響するのを低減できる。
【0048】
また、通信コネクタ54は、電源端子台53が配設される筐体50の側面部59とは異なる他の側面部58に配設されるため、電源端子台53に入力される交流電力に重畳されているノイズが、通信コネクタ54から外部に伝送される映像信号に影響するのを低減できる。
【0049】
なお、通信コネクタ54は、電源端子台53が配設される筐体50の側面部59とは反対の側面部61に配設してもよい。
【0050】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0051】
10 照明装置
11 照明部
50 筐体
51 カメラ
52 カメラ電源
53 電源端子台
54 通信コネクタ