(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024021541
(43)【公開日】2024-02-16
(54)【発明の名称】仕切り具
(51)【国際特許分類】
A45C 13/02 20060101AFI20240208BHJP
【FI】
A45C13/02 A
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022124429
(22)【出願日】2022-08-04
(71)【出願人】
【識別番号】721003805
【氏名又は名称】斎藤 絵美子
(72)【発明者】
【氏名】齋藤絵美子
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045CD01
3B045CD04
3B045DA41
3B045KA04
3B045KB03
(57)【要約】
【課題】
本発明は、買った物品を収納する収納袋に挿入され、簡易に収納袋の内部を2つ又は3つの領域に仕切り、収納袋の中で、一方の領域に収納された物品の熱が、他方の領域に収納された物品に伝わるのを防止することを目的としている。
【解決手段】
板状体の本体1と、本体下部の左右の端部に設けられ、収納袋内下部の左右の端部に着脱自在に取り付けられる下装着部2と、本体1上部の左右の端部に取り付けられ、収納袋5上部に着脱自在に取り付けられる上装着部3と、を備え、下装着部2と上装着部3により上下で収納袋5に着脱自在に固定可能な請求項1に記載の仕切り具。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
断熱性を有する板状体で形成され、買った物品を収納する収納袋に挿入され、収納袋を2つ又は3つの領域に仕切り、収納袋の中で、一方の領域に収納された物品の熱が、他方の領域に収納された物品に伝わるのを防止可能な仕切り具。
【請求項2】
板状体の本体と、本体下部の左右の端部に設けられ、収納袋内下部の左右の端部に着脱自在に取り付けられる下装着部と、本体上部の左右の端部に取り付けられ、収納袋上部に着脱自在に取り付けられる上装着部と、を備え、下装着部と上装着部により上下で収納袋に着脱自在に固定可能な請求項1に記載の仕切り具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仕切り具に関する。
【背景技術】
【0002】
買い物をする際、温度の異なる物品を購入し、どのように自宅に持ち帰るか苦慮することがある。また、温度は変わらないが、薬品と食品、といった異なる種別の商品を購入した場合、やはり苦慮することがあるが、既存の収納袋に仕切りがない場合、有料のビニール袋を別途購入したりしないと、前述の目的を達することは難しい。
【0003】
特許文献1はバッグ本体に仕切りがついているもので、主にパソコン等とそれ以外を仕切る目的であり、また収納袋自体が固有のものとなり、簡素簡易に目的を達成するものではなく、汎用性の点でも解決するものではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在、外で物品購入時にビニール袋を購入するとほぼ有料で、エコバッグ(登録商標)を持ち歩く人も多くなった。温度が高い物品と低い物品を同時に購入した場合、それを同じ袋に入れて持ち歩くことで、温度の高い物品の熱が温度の低い物品に伝わってしまい、その物品の劣化が早まってしまうこともある。特に暑い時期には食中毒の危険も高くなる。例えば温度の温かいコロッケと、冷たいアイスクリームを同時に購入した場合、温度を無視して両方一緒の袋に入れるか、或いは手持ちのエコバッグ(登録商標)に片方の物品を入れ、店舗でもう片方用の有料袋を購入する、というのが大半の問題解決策と考えられる。温度が問題ではなく、液体洗剤と食品、もしくは殺虫剤と食品、のように口に入る食材と一緒に梱包することに心境的に抵抗を覚える物品の場合、数円といえど有料のビニール袋を購入することは、環境的にも経済的にも追加の出費は家計に好ましいものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、断熱性を有する板状体で形成され、買った物品を収納する収納袋に挿入され、収納袋を2つ又は3つの領域に仕切り、収納袋の中で、一方の領域に収納された物品の熱が、他方の領域に収納された物品に伝わるのを防止可能な仕切り具である。
【0007】
板状体の本体と、本体下部の左右の端部に設けられ、収納袋内下部の左右の端部に着脱自在に取り付けられる下装着部と、本体上部の左右の端部に取り付けられ、収納袋上部に着脱自在に取り付けられる上装着部と、を備え、下装着部と上装着部により上下で収納袋に着脱自在に固定可能な仕切り具として請求項1に記載している。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、買い物時に店舗で有料のビニール袋を購入することなく、温度や種別の異なる2種類の物品を分別して運搬することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図2】収納袋内部に装着された収納袋側下装着部4を示す図である。
【
図3】本発明に係る本体1を収納袋に装着した状態を示す図である。
【
図4】本発明に係る本体1を
図3とは別の態様で収納袋に装着した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態である板状体の本体1は、既存の収納袋に後付けで本体1をつけ、収納袋5を2つの空間に分割すること特徴とする。本体1の大きさや耐熱・耐冷の部材に変更することにより、温度や種別の異なる2種類の物品を分別して運搬することを可能とする。本体1の下部の左右の端部に設けられた着脱自在に取り付けられる下装着部2と、本体1の上部の左右の端部に着脱自在に取り付けられた上装着部3と、を持ち、下装着部2と上装着部3により上下で収納袋に簡易固定される。本体1は着脱可能で、他の収納袋5にも、サイズが大きく変わらなければ取り付け可能である。
【0011】
収納袋5に装着するために、下装着部2と装着する、収納袋側下装着部4を別に用意され、使用者は収納袋側下装着部4を使用する収納袋5の、下装着部2があたる部分に貼付する。
【0012】
断熱性を有する耐熱・耐冷の部材でできた本体1を収納袋5に装着した場合、温度が高い物品と低い物品を本体1で2つの領域に仕切り、本体1のそれぞれの領域に分けて収納することで物品の熱が、他方の領域に収納された物品に伝わるのを防止し、物品の劣化を、本体1がない収納袋5より防ぐことができる。
【0013】
上装着部3は面ファスナーやクリップで構成することができる。
【0014】
板状体の本体1は、
図1又は
図3に示すように、L字状の折り曲げ8を設けてもよい。また、板状体の本体1は、
図4に示すように、コの字形状の折り曲げ8を設けてもよい。これにより、本体1に挟まれた別領域10が形成され、この別領域10に保冷または保温が必要な物品を収納し、この別領域10の両サイドにその他の物品を収納する領域(一方の領域6、他方の領域7)を形成できる。
【0015】
以上の実施形態についての記述における構成部品の寸法、個数、材質、形状、その相対配置などは、特にそれらに限定される旨の記載がない限りは、この発明を限定する趣旨のものではなく、単なる説明例に過ぎない点、触れておく。
【符号の説明】
【0016】
1 本体
2 下装着部
3 上装着部
4 収納袋側の下装着部
5 収納袋
6 一方の領域
7 他方の領域
8 折り曲げ
9 収納袋の内部空間を示す点線
10 別領域