IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 富士通株式会社の特許一覧

特開2024-21913商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法
<>
  • 特開-商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法 図1
  • 特開-商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法 図2
  • 特開-商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法 図3
  • 特開-商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法 図4
  • 特開-商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法 図5
  • 特開-商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法 図6
  • 特開-商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法 図7
  • 特開-商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法 図8
  • 特開-商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法 図9
  • 特開-商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法 図10
  • 特開-商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法 図11
  • 特開-商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法 図12
  • 特開-商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法 図13
  • 特開-商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法 図14
  • 特開-商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法 図15
  • 特開-商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法 図16
  • 特開-商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法 図17
  • 特開-商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法 図18
  • 特開-商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法 図19
  • 特開-商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法 図20
  • 特開-商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法 図21
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024021913
(43)【公開日】2024-02-16
(54)【発明の名称】商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20240208BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022125104
(22)【出願日】2022-08-04
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003421
【氏名又は名称】弁理士法人フィールズ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清水 俊宏
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】利益を増大させることが可能な商品の仕入れ数を決定することを可能とする商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法を提供する
【解決手段】特定の商品に対する1以上の人物の興味についての度合いを示す第1行動情報と、1以上の人物が特定の商品に対して特定の行動を行ったか否かを示す第2行動情報とを記憶した記憶部を参照して、第1行動情報と第2行動情報との対応関係を示す対応情報を算出し、算出した対応情報と、特定の商品に対する新たな1以上の人物の興味についての度合いを示す新たな第1行動情報とに基づいて、新たな1以上の人物が特定の商品に対して特定の行動を行うか否かを示す新たな第2行動情報を算出し、算出した新たな第2行動情報を出力する。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の商品に対する1以上の人物の興味についての度合いを示す第1行動情報と、前記1以上の人物が前記特定の商品に対して特定の行動を行ったか否かを示す第2行動情報とを記憶した記憶部を参照して、前記第1行動情報と前記第2行動情報との対応関係を示す対応情報を算出し、
算出した前記対応情報と、前記特定の商品に対する新たな1以上の人物の興味についての度合いを示す新たな第1行動情報とに基づいて、前記新たな1以上の人物が前記特定の商品に対して前記特定の行動を行うか否かを示す新たな第2行動情報を算出し、
算出した前記新たな第2行動情報を出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする商品予測プログラム。
【請求項2】
請求項1において、
前記第1行動情報は、前記度合いの大きさを示す複数の行動ごとの情報であって前記1以上の人物のうちの各行動を行った人物の第1数を示す情報であり、
前記第2行動情報は、前記1以上の人物のうちの前記特定の行動を行った人物の第2数を示す情報であり、
前記対応情報を算出する処理では、前記第1数のそれぞれから前記第2数を算出する際に、前記第1数のそれぞれに対して用いられる第1重みのそれぞれを前記対応情報として算出する、
ことを特徴とする商品予測プログラム。
【請求項3】
請求項2において、
前記対応情報を算出する処理では、前記第1数のそれぞれと前記第1数のそれぞれに対応する前記第1重みとから算出される値と、前記第2数との差が最小になるように、前記第1重みのそれぞれを算出する、
ことを特徴とする商品予測プログラム。
【請求項4】
請求項2において、
前記新たな第1行動情報は、前記複数の行動ごとの情報であって前記新たな1以上の人物のうちの各行動を行った人物の第3数を示す情報であり、
前記新たな第2行動情報を算出する処理では、前記第3数のそれぞれと前記第1重みのそれぞれとを用いることによって、前記新たな1以上の人物のうちの前記特定の行動を行う人物の第4数を前記新たな第2行動情報として算出する、
ことを特徴とする商品予測プログラム。
【請求項5】
請求項1において、
前記対応情報を算出する処理では、前記特定の商品に対応する前記度合いが前記第1行動情報であったときの前記特定の商品の価格情報を記憶した記憶部を参照して、前記第1行動情報と前記第2行動情報と前記価格情報との対応関係を示す情報を前記対応情報として算出し、
前記新たな第2行動情報を算出する処理では、算出した前記対応情報と、前記特定の商品に対する新たな1以上の人物の興味についての度合いを示す新たな第1行動情報とに基づいて、前記新たな第2行動情報と前記特定の商品の新たな価格情報とのそれぞれを算出する、
ことを特徴とする商品予測プログラム。
【請求項6】
請求項5において、
前記第1行動情報は、前記度合いの大きさを示す複数の行動ごとの情報であって前記1以上の人物のうちの各行動を行った人物の第1数を示す情報であり、
前記第2行動情報は、前記1以上の人物のうちの前記特定の行動を行った人物の第2数を示す情報であり、
前記対応情報を算出する処理では、前記第1数のそれぞれから前記第2数と前記新たな価格情報とを算出する際に、前記第1数のそれぞれに対して用いられる第2重みのそれぞれを前記対応情報として算出する、
ことを特徴とする商品予測プログラム。
【請求項7】
特定の商品に対する1以上の人物の興味についての度合いを示す第1行動情報と、前記1以上の人物が前記特定の商品に対して特定の行動を行ったか否かを示す第2行動情報とを記憶した記憶部を参照して、前記第1行動情報と前記第2行動情報との対応関係を示す対応情報を算出する情報生成部と、
算出した前記対応情報と、前記特定の商品に対する新たな1以上の人物の興味についての度合いを示す新たな第1行動情報とに基づいて、前記新たな1以上の人物が前記特定の商品に対して前記特定の行動を行うか否かを示す新たな第2行動情報を算出する情報予測部と、
算出した前記新たな第2行動情報を出力する情報出力部と、を有する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
特定の商品に対する1以上の人物の興味についての度合いを示す第1行動情報と、前記1以上の人物が前記特定の商品に対して特定の行動を行ったか否かを示す第2行動情報とを記憶した記憶部を参照して、前記第1行動情報と前記第2行動情報との対応関係を示す対応情報を算出し、
算出した前記対応情報と、前記特定の商品に対する新たな1以上の人物の興味についての度合いを示す新たな第1行動情報とに基づいて、前記新たな1以上の人物が前記特定の商品に対して前記特定の行動を行うか否かを示す新たな第2行動情報を算出し、
算出した前記新たな第2行動情報を出力する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする商品予測方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、小売店等における店員(以下、単に店員とも呼ぶ)、例えば、各商品の仕入れ数の決定を各商品の販売数を予測することによって行う。具体的に、店員は、例えば、天気予報や来店予測人数等に応じて、各商品の仕入れ数を決定する。
【0003】
すなわち、小売店等では、例えば、各商品の売れ残りが発生しないように仕入れ数を決定することで、各商品の販売に伴う利益の増大を図る(例えば、特許文献1乃至5参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2005/111880号
【特許文献2】特開2017-162432号公報
【特許文献3】米国特許出願公開第2017/0255947号
【特許文献4】米国特許第08412656号
【特許文献5】米国特許第08219438号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記のような仕入れ数の設定は、例えば、店員の経験や勘に頼る場合があり、予測精度が十分でない場合があった。そのため、上記のような小売店等では、例えば、各商品の売れ残りが発生し、各商品の販売に伴う利益が減少する場合があった。
【0006】
そこで、一つの側面では、本発明は、利益を増大させることが可能な商品の仕入れ数を決定することを可能とする商品予測プログラム、情報処理装置及び商品予測方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施の形態の一態様では、特定の商品に対する1以上の人物の興味についての度合いを示す第1行動情報と、前記1以上の人物が前記特定の商品に対して特定の行動を行ったか否かを示す第2行動情報とを記憶した記憶部を参照して、前記第1行動情報と前記第2行動情報との対応関係を示す対応情報を算出し、算出した前記対応情報と、前記特定の商品に対する新たな1以上の人物の興味についての度合いを示す新たな第1行動情報とに基づいて、前記新たな1以上の人物が前記特定の商品に対して前記特定の行動を行うか否かを示す新たな第2行動情報を算出し、算出した前記新たな第2行動情報を出力する、処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0008】
一つの側面によれば、利益を増大させることが可能な商品の仕入れ数を決定することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、情報処理システム10の構成について説明する図である。
図2図2は、情報処理装置1のハードウエア構成を説明する図である。
図3図3は、情報処理装置1の機能について説明する図である。
図4図4は、第1の実施の形態における商品予測処理の概略を説明するフローチャート図である。
図5図5は、第1の実施の形態における商品予測処理の詳細を説明するフローチャート図である。
図6図6は、第1の実施の形態における商品予測処理の詳細を説明するフローチャート図である。
図7図7は、第1の実施の形態における商品予測処理の詳細を説明するフローチャート図である。
図8図8は、第1の実施の形態における商品予測処理の詳細を説明するフローチャート図である。
図9図9は、第1行動情報131及び第2行動情報132の具体例について説明する図である。
図10図10は、集計情報133の具体例について説明する図である。
図11図11は、重み情報134の具体例について説明する図である。
図12図12は、第1の実施の形態における商品予測処理の詳細を説明する図である。
図13図13は、販売情報135の具体例について説明する図である。
図14図14は、第2の実施の形態における商品予測処理を説明するフローチャート図である。
図15図15は、第2の実施の形態における商品予測処理を説明するフローチャート図である。
図16図16は、第2の実施の形態における商品予測処理を説明するフローチャート図である。
図17図17は、第2の実施の形態における商品予測処理を説明するフローチャート図である。
図18図18は、価格情報136の具体例について説明する図である。
図19図19は、第1行動情報131及び第2行動情報132の具体例について説明する図である。
図20図20は、集計情報133の具体例について説明する図である。
図21図21は、重み情報134の具体例について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1の実施の形態における情報処理システムの構成]
初めに、情報処理システム10の構成について説明を行う。図1は、情報処理システム10の構成について説明する図である。
【0011】
図1に示す情報処理システム10は、例えば、情報処理装置1と、1以上の操作端末5とを有する。
【0012】
情報処理装置1は、例えば、1以上の物理マシンまたは仮想マシンであり、商品の価格を予測する処理(以下、商品予測処理とも呼ぶ)を実行する。また、情報処理装置1は、例えば、商品予測処理の実行に用いられる各情報を記憶する記憶部130を有する。
【0013】
操作端末5は、例えば、商品予測処理を行う作業者(以下、単に作業者とも呼ぶ)が情報処理装置1に対して必要な情報(例えば、商品予測処理の実行に用いられる各情報)の入力等を行うPC(Personal Computer)等である。なお、作業者は、例えば、小売店等で商品の販売を行う店員であってもよい。
【0014】
具体的に、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、1以上の人物(以下、単に1以上の人物とも呼ぶ)が特定の商品に対して示した興味についての度合いを示す行動情報(以下、第1行動情報とも呼ぶ)と、1以上の人物が特定の商品に対して特定の行動を行ったか否かを示す行動情報(以下、第2行動情報とも呼ぶ)とを記憶した記憶部130を参照して、第1行動情報と第2行動情報との対応関係を示す情報(以下、対応情報とも呼ぶ)を算出する。特定の行動は、例えば、1以上の人物のうちのいずれかによる特定の商品の購入である。また、対応情報は、例えば、第1行動情報から第2行動情報を算出する際に用いられる重みを含む情報(以下、重み情報とも呼ぶ)である。
【0015】
そして、情報処理装置1は、例えば、算出した対応情報と、特定の商品に対する新たな1以上の人物の興味についての度合いを示す新たな第1行動情報とに基づいて、新たな1以上の人物が特定の商品に対して特定の行動を行うか否かを示す新たな第2行動情報を算出する。その後、情報処理装置1は、例えば、算出した新たな第2行動情報を出力する。
【0016】
すなわち、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、記憶部130に蓄積された過去の行動情報から、各人物が特定の商品に対して持った興味の度合いを示す行動情報(第1行動情報)と、各人物が実際に特定の商品を購入したか否かを示す行動情報(第2行動情報)との関係を示す対応情報を予め生成する。そして、情報処理装置1は、例えば、生成した対応情報と、新たな人物の行動情報(新たな第1行動情報)とから、新たな人物が特定の商品を購入するか否かを示す行動情報(新たな第2行動情報)を予測する。
【0017】
これにより、情報処理装置1は、例えば、各商品の販売数を精度良く予測することが可能になる。そのため、情報処理装置1は、例えば、各商品の売れ残りを抑制することが可能になり、各商品の販売による利益の増大を図ることが可能になる。
【0018】
[情報処理システムのハードウエア構成]
次に、情報処理システム10のハードウエア構成について説明を行う。図2は、情報処理装置1のハードウエア構成を説明する図である。
【0019】
情報処理装置1は、図2に示すように、例えば、プロセッサであるCPU(Central Processing Unit)101と、メモリ102と、通信装置(I/Oインタフェース)103と、ストレージ104とを有する。各部は、バス105を介して互いに接続される。
【0020】
ストレージ104は、例えば、商品予測処理を行うためのプログラム110を記憶するプログラム格納領域(図示せず)を有する。また、ストレージ104は、例えば、商品予測処理を行う際に用いられる情報を記憶する記憶部130(以下、情報格納領域130とも呼ぶ)を有する。なお、ストレージ104は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)であってよい。
【0021】
CPU101は、例えば、ストレージ104からメモリ102にロードされたプログラム110を実行して商品予測処理を行う。
【0022】
また、通信装置103は、例えば、インターネット等のネットワークNWを介して操作端末5との通信を行う。
【0023】
[情報処理装置の機能]
次に、情報処理装置1の機能について説明を行う。図3は、情報処理装置1の機能について説明する図である。
【0024】
情報処理装置1は、図3に示すように、例えば、CPU101やメモリ102等のハードウエアとプログラム110とが有機的に協働することにより、情報取得部111と、情報管理部112と、重み算出部113(以下、情報生成部113とも呼ぶ)と、情報予測部114と、情報出力部115とを含む各種機能を実現する。
【0025】
また、情報処理装置1は、図3に示すように、例えば、第1行動情報131と、第2行動情報132と、集計情報133と、重み情報134と、販売情報135と、価格情報136とを情報格納領域130に記憶する。
【0026】
情報取得部111は、例えば、小売店等の店内に設けられた1以上の撮影装置(図示しない)によって撮影された動画データ(図示せず)を取得する。そして、情報取得部111は、例えば、取得した動画データから、各人物が店内の各商品に対して示した興味の度合いを示す第1行動情報131を生成する。その後、情報管理部112は、例えば、情報取得部111によって生成された第1行動情報131を情報格納領域130に記憶する。
【0027】
また、情報取得部111は、例えば、小売店等の店内に設けられた1以上の撮影装置によって撮影された動画データから、各人物が店内の各商品を購入したか否かを示す第2行動情報132を生成する。そして、情報管理部112は、例えば、情報取得部111によって生成された第2行動情報132を情報格納領域130に記憶する。
【0028】
具体的に、情報取得部111は、例えば、各人物が各商品に対して行った動作を示す動画データ(画像データ)と、各人物が各商品に対して持っていた興味の度合いを示す情報とをそれぞれ含む複数の教師データ(図示せず)を学習することによって予め生成した学習モデル(図示せず)を用いることによって、各人物が各商品に対して示した興味の度合いの特定や、各人物が各商品を購入したか否かについての判定を行う。
【0029】
さらに具体的に、情報取得部111は、例えば、1以上の撮像装置から取得した動画データの入力に伴って学習モデルから出力された値を取得する。そして、情報取得部111は、例えば、取得した値を用いることによって、各人物が各商品に対して示した興味の度合いの特定や、各人物が各商品を購入したか否かについての判定を行う。
【0030】
重み算出部113は、例えば、情報格納領域130に記憶された第1行動情報131と第2行動情報132との関係を示す重み情報134を生成する。そして、情報管理部112は、例えば、重み算出部113が生成した重み情報134を情報格納領域130に記憶する。
【0031】
情報予測部114は、例えば、情報取得部111によって新たな人物による新たな第1行動情報131が生成された場合、重み算出部113が算出した重み情報134と、情報取得部111が生成した新たな第1行動情報131とに基づいて、新たな人物が各商品を購入するか否かを示す新たな第2行動情報132を予測する。
【0032】
情報出力部115は、例えば、情報予測部114による予測結果を示す情報を出力する。具体的に、情報出力部115は、例えば、情報予測部114による予測結果を示す情報を操作端末5に対して出力する。なお、集計情報133、販売情報135及び価格情報136については後述する。
【0033】
[第1の実施の形態における商品予測処理の概略]
次に、第1の実施の形態の概略について説明を行う。図4は、第1の実施の形態における商品予測処理の概略を説明するフローチャート図である。
【0034】
情報処理装置1は、図4に示すように、例えば、商品予測タイミングになるまで待機する(S1のNO)。商品予測タイミングは、例えば、作業者が操作端末5を介して商品予測処理を行う旨の情報を入力したタイミングであってよい。
【0035】
そして、商品予測タイミングになった場合(S1のYES)、情報処理装置1は、例えば、1以上の人物が特定の商品に対して示した興味についての度合いを示す第1行動情報131と、1以上の人物が特定の商品に対して特定の行動を行ったか否かを示す第2行動情報132とを記憶した記憶部130を参照して、第1行動情報131と第2行動情報132との対応関係を示す重み情報134を算出する(S2)。
【0036】
そして、情報処理装置1は、例えば、S2の処理で算出した重み情報134と、特定の商品に対する新たな1以上の人物の興味についての度合いを示す新たな第1行動情報131とに基づいて、新たな1以上の人物が特定の商品に対して特定の行動を行うか否かを示す新たな第2行動情報132を算出する(S3)。
【0037】
その後、情報処理装置1は、例えば、S3の処理で算出した新たな第2行動情報132を出力する(S4)。
【0038】
これにより、情報処理装置1は、例えば、各商品の販売数を精度良く予測することが可能になる。そのため、情報処理装置1は、例えば、各商品の売れ残りを抑制することが可能になり、各商品の販売による利益の増大を図ることが可能になる。
【0039】
[第1の実施の形態における商品予測処理の詳細]
次に、第1の実施の形態の詳細について説明する。図5から図8は、第1の実施の形態における商品予測処理の詳細を説明するフローチャート図である。また、図9から図13は、第1の実施の形態における商品予測処理の詳細を説明する図である。
【0040】
[情報管理処理]
初めに、商品予測処理のうち、第1行動情報131及び第2行動情報132の蓄積を行う処理(以下、情報管理処理とも呼ぶ)について説明を行う。図5は、情報管理処理を説明するフローチャート図である。
【0041】
情報取得部111は、図5に示すように、例えば、撮影装置から送信された動画データを受信するまで待機する(S101のNO)。
【0042】
そして、撮影装置から送信された動画データを受信した場合(S101のYES)、情報取得部111は、例えば、受信した動画データから第1行動情報131及び第2行動情報132を生成する(S102)。以下、第1行動情報131及び第2行動情報132の具体例について説明を行う。
【0043】
[第1行動情報及び第2行動情報の具体例]
図9は、第1行動情報131及び第2行動情報132の具体例について説明する図である。
【0044】
図9に示す第1行動情報131及び第2行動情報132は、例えば、来店した各人物の識別情報が設定される「人物」と、店内において販売されている各商品の識別情報が設定される「商品」と、各人物が各商品に対して注意や注目を示したか否かを示す「注意注目」とを項目として有する。また、図9に示す第1行動情報131及び第2行動情報132は、例えば、各人物が各商品に対して興味や関心を示したか否かを示す「興味関心」と、各人物が各商品に対して欲求を示したか否かを示す「欲求」と、各人物が各商品の比較を行ったか否かを示す「比較」と、各人物が各商品を購入したか否かを示す「購入」とを項目として有する。「注意注目」、「興味関心」、「欲求」、「比較」及び「購入」のそれぞれには、例えば、各人物が各商品に対して注意や注目等の各行動を行ったことを示す「○」、または、各人物が各商品に対して注意や注目等の各行動を行わなかったことを示す「×」が設定される。なお、図9に示す例において、例えば、「人物」、「商品」、「注意注目」、「興味関心」、「欲求」及び「比較」のそれぞれに設定された情報が第1行動情報131に対応し、「人物」、「商品」及び「購入」のそれぞれに設定された情報が第2行動情報132に対応する。
【0045】
具体的に、図9に示す第1行動情報131及び第2行動情報132において、例えば、1行目の情報には、「人物」として「P003」が設定され、「商品」として「S003」が設定され、「注意注目」として「○」が設定され、「興味関心」として「○」が設定され、「欲求」として「○」が設定され、「比較」として「×」が設定され、「購入」として「×」が設定されている。
【0046】
すなわち、図9に示す第1行動情報131及び第2行動情報は、例えば、識別情報がP003ある人物が商品(識別番号がS003である商品)に対して欲求を示したものの、商品の比較を行うまでには至らなかったことを示している。
【0047】
また、図9に示す第1行動情報131及び第2行動情報132において、例えば、2行目の情報には、「人物」として「P003」が設定され、「商品」として「S005」が設定され、「注意注目」として「○」が設定され、「興味関心」として「○」が設定され、「欲求」として「○」が設定され、「比較」として「○」が設定され、「購入」として「○」が設定されている。
【0048】
すなわち、図9に示す第1行動情報131及び第2行動情報は、例えば、識別情報がP003ある人物が商品(識別番号がS005である商品)を購入したことを示している。
【0049】
また、図9に示す第1行動情報131及び第2行動情報132において、例えば、3行目の情報には、「人物」として「P003」が設定され、「商品」として「S011」が設定され、「注意注目」として「○」が設定され、「興味関心」として「×」が設定され、「欲求」として「×」が設定され、「比較」として「×」が設定され、「購入」として「×」が設定されている。
【0050】
すなわち、図9に示す第1行動情報131及び第2行動情報は、例えば、識別情報がP003ある人物が商品(識別番号がS003である商品)に対して注意や注目を示したものの、興味や関心を示すまでには至らなかったことを示している。図9に示す他の情報についての説明は省略する。
【0051】
なお、図9に示す例では、第1行動情報131と第2行動情報132とが組み合わされた状態で生成される場合について説明を行ったが、これに限られない。具体的に、第1行動情報131及び第2行動情報132は、例えば、それぞれ異なる情報として生成されるものであってもよい。
【0052】
図5に戻り、情報管理部112は、例えば、S102の処理で生成した第1行動情報131及び第2行動情報132を情報格納領域130に記憶する(S103)。すなわち、情報管理部112は、例えば、S102の処理で生成した第1行動情報131及び第2行動情報132を順に蓄積する。
【0053】
[情報生成処理]
次に、商品予測処理のうち、集計情報133の生成を行う処理(以下、情報生成処理とも呼ぶ)について説明を行う。図6は、情報管理処理を説明するフローチャート図である。
【0054】
情報管理部112は、図6に示すように、例えば、情報生成タイミングになるまで待機する(S111のNO)。情報生成タイミングは、例えば、1日1回等の定期的なタイミングであってよい。
【0055】
そして、情報生成タイミングになった場合(S111のYES)、情報管理部112は、例えば、情報格納領域130に記憶された第1行動情報131及び第2行動情報132から集計情報133を生成する(S112)。集計情報133は、例えば、情報格納領域130に蓄積された第1行動情報131及び第2行動情報132を集計した情報である。
【0056】
なお、情報管理部112は、S112の処理において、例えば、集計情報133の生成を前回行った後に蓄積された第1行動情報131及び第2行動情報132を用いることによって、情報格納領域130に記憶されている集計情報133(すなわち、前回生成された集計情報133)を更新するものであってもよい。以下、集計情報133の具体例について説明を行う。
【0057】
[集計情報の具体例]
図10は、集計情報133の具体例について説明する図である。具体的に、図10は、識別情報がS003である商品についての集計情報133の具体例について説明する図である。すなわち、集計情報133は、例えば、小売店等の店内において販売されている商品ごとに生成される情報であってよい。なお、以下、集計情報133が日ごとに集計される情報であるものとして説明を行う。また、以下、識別情報がS003である商品が上記の特定の商品であるものとして説明を行う。
【0058】
図10に示す集計情報133は、例えば、各人物が特定の商品に対して各行動を行った日付が設定される「日付」と、各人物が特定の商品に対して注意や注目を示した回数を示す「注意注目」と、各人物が特定の商品に対して興味や関心を示した回数を示す「興味関心」と、各人物が特定の商品に対して欲求を示した回数を示す「欲求」と、各人物が特定の商品の比較を行った回数を示す「比較」と、各人物が特定の商品を購入した回数を示す「購入」とを項目として有する。
【0059】
具体的に、図10に示す集計情報133において、例えば、1行目の情報には、「日付」として「6/24」が設定され、「注意注目」として「1015(回)」が設定され、「興味関心」として「720(回)」が設定され、「欲求」として「216(回)」が設定され、「比較」として「98(回)」が設定され、「購入」として「25(回)」が設定されている。
【0060】
また、図10に示す集計情報133において、例えば、2行目の情報には、「日付」として「6/25」が設定され、「注意注目」として「1089(回)」が設定され、「興味関心」として「710(回)」が設定され、「欲求」として「298(回)」が設定され、「比較」として「105(回)」が設定され、「購入」として「45(回)」が設定されている。図10に含まれる他の情報についての説明は省略する。
【0061】
なお、以下、集計情報133のうち、第1行動情報131に含まれる各行動に対応する情報を第1集計情報133aとも呼び、第2行動情報132に含まれる各行動に対応する情報を第2集計情報133bとも呼ぶ。すなわち、以下、集計情報133のうち、「注意注目」、「興味関心」、「欲求」及び「比較」のそれぞれに設定された回数(以下、第1数とも呼ぶ)を第1集計情報133aとも呼び、「購入」に設定された回数(以下、第2数とも呼ぶ)を第2集計情報133bとも呼ぶ。
【0062】
図6に戻り、情報管理部112は、例えば、S112の処理で生成した集計情報133を情報格納領域130に記憶する(S113)。
【0063】
[重み算出処理]
次に、商品予測処理のうち、特定の商品に対応する重み情報134の算出を行う処理(以下、重み算出処理とも呼ぶ)について説明を行う。図7は、重み算出処理を説明するフローチャート図である。
【0064】
重み算出部113は、図7に示すように、例えば、重み算出タイミングになるまで待機する(S11のNO)。重み算出タイミングは、例えば、作業者が操作端末5を介して重み算出処理を行う旨の情報を入力したタイミングであってよい。また、重み算出タイミングは、例えば、上記の商品予測タイミングと同一のタイミングであってもよい。
【0065】
そして、重み算出タイミングになった場合(S11のYES)、重み算出部113は、例えば、情報格納領域130に記憶された集計情報133の1つを取得する(S12)。
【0066】
具体的に、重み算出部113は、例えば、情報格納領域130に記憶された集計情報133のうち、1日等の単位期間に対応する集計情報133(例えば、図10で説明した集計情報133における1行分の情報)を取得する。
【0067】
続いて、重み算出部113は、例えば、S12の処理で取得した集計情報133から、第1行動情報131に対応する第1集計情報133aと第2行動情報132に対応する第2集計情報133bとの関係を示す式を生成する(S13)。具体的に、重み算出部113は、例えば、1回目のS13の処理において、以下の式1を生成する。
【0068】
【数1】
【0069】
上記の式1において、aは、1回目のS12の処理において取得した集計情報133(第1集計情報133a)における「注意注目」に設定された回数(すなわち、第1行動情報131における「注意注目」に「○」が設定された回数)を示す値である。また、上記の式1において、aは、1回目のS12の処理において取得した集計情報133(第1集計情報133a)における「興味関心」に設定された回数(すなわち、第1行動情報131における「興味関心」に「○」が設定された回数)を示す値である。また、上記の式1において、aは、1回目のS12の処理において取得した集計情報133(第1集計情報133a)における「欲求」に設定された回数(すなわち、第1行動情報131における「欲求」に「○」が設定された回数)を示す値である。また、上記の式1において、aは、1回目のS12の処理において取得した集計情報133(第1集計情報133a)における「比較」に設定された回数(すなわち、第1行動情報131における「比較」に「○」が設定された回数)を示す値である。また、上記の式1において、aは、1回目のS12の処理において取得した集計情報133(第2集計情報133b)における「購入」に設定された回数(すなわち、第2行動情報132における「購入」に「○」が設定された回数)を示す値である。さらに、tは、aの重み情報134であり、tは、aの重み情報134であり、tは、aの重み情報134であり、tは、aの重み情報134である。
【0070】
図15に戻り、重み算出部113は、例えば、S12の処理において全ての集計情報133を取得したか否かを判定する(S14)。
【0071】
その結果、S12の処理において全ての集計情報133を取得していないと判定した場合(S14のNO)、重み算出部113は、例えば、S12以降の処理を再度行う。
【0072】
具体的に、重み算出部113は、例えば、2回目のS13の処理において、以下の式2を生成する。
【0073】
【数2】
【0074】
上記の式2において、bは、2回目のS12の処理において取得した集計情報133(第1集計情報133a)における「注意注目」に設定された回数を示す値であり、bは、2回目のS12の処理において取得した集計情報133(第1集計情報133a)における「興味関心」に設定された回数を示す値であり、bは、2回目のS12の処理において取得した集計情報133(第1集計情報133a)における「欲求」に設定された回数を示す値である。また、上記の式2において、bは、2回目のS12の処理において取得した集計情報133(第1集計情報133a)における「比較」に設定された回数を示す値であり、bは、2回目のS12の処理において取得した集計情報133(第2集計情報133b)における「購入」に設定された回数を示す値である。
【0075】
また、重み算出部113は、例えば、3回目のS13の処理において、以下の式3を生成する。
【0076】
【数3】
【0077】
上記の式3において、cは、3回目のS12の処理において取得した集計情報133(第1集計情報133a)における「注意注目」に設定された回数を示す値であり、cは、3回目のS12の処理において取得した集計情報133(第1集計情報133a)における「興味関心」に設定された回数を示す値であり、cは、3回目のS12の処理において取得した集計情報133(第1集計情報133a)における「欲求」に設定された回数を示す値である。また、上記の式3において、cは、3回目のS12の処理において取得した集計情報133(第1集計情報133a)における「比較」に設定された回数を示す値であり、cは、3回目のS12の処理において取得した集計情報133(第2集計情報133b)における「購入」に設定された回数を示す値である。
【0078】
図7に戻り、重み算出部113は、例えば、S13の処理で生成した式のそれぞれから重み情報134(以下、第1重みとも呼ぶ)を生成する(S15)。
【0079】
具体的に、重み算出部113は、例えば、最小二乗法を用いることによって、S13の処理で生成した式のそれぞれからt、t、t及びtのそれぞれを算出する。すなわち、重み算出部113は、例えば、S13の処理で生成した各式の左辺と右辺との差の二乗の和が最小になるように、t、t、t及びtのそれぞれを算出する。
【0080】
さらに具体的に、例えば、以下の式4の行列式に示すように、S13の処理で生成した式が上記の式1、式2及び式3である場合、重み算出部113は、式1の左辺(a)と式1の右辺(a+a+a+a)の差の二乗と、式2の左辺(b)と式2の右辺(b+b+b+b)の差の二乗と、式3の左辺(c)と式3の右辺(c+c+c+c)差の二乗との和が最小になるように、t、t、t及びtのそれぞれを算出する。
【0081】
【数4】
【0082】
なお、重み算出部113は、t、t、t及びtのそれぞれを算出する際に、例えば、以下の式5を制約条件として用いるものであってもよい。
【0083】
【数5】
【0084】
図7に戻り、情報管理部112は、例えば、S15の処理で算出した重み情報134を情報格納領域130に記憶する(S16)。以下、重み情報134の具体例について説明を行う。
【0085】
[重み情報の具体例]
図11は、重み情報134の具体例について説明する図である。具体的に、図11は、特定の商品に対応する重み情報134の具体例について説明する図である。
【0086】
図11に示す重み情報134は、例えば、集計情報133(第1集計情報133a)における「注意注目」に対応する重み情報134(すなわち、t)が設定される「注意注目」と、集計情報133(第1集計情報133a)における「興味関心」に対応する重み情報134(すなわち、t)が設定される「興味関心」とを項目として有する。また、図11に示す重み情報134は、例えば、集計情報133(第1集計情報133a)における「欲求」に対応する重み情報134(すなわち、t)が設定される「欲求」と、集計情報133(第1集計情報133a)における「比較」に対応する重み情報134(すなわち、t)が設定される「比較」とを項目として有する。
【0087】
具体的に、図11に示す重み情報134は、例えば、「注意注目」として「0.01」が設定され、「興味関心」として「0.05」が設定され、「欲求」として「0.1」が設定され、「比較」として「0.2」が設定されている。
【0088】
なお、重み算出部113は、S16の処理において、例えば、S13の処理で生成した各式に対してS15の処理で算出した重み情報134を当てはめた状態で情報格納領域130に記憶するものであってもよい。
【0089】
[販売数予測処理]
次に、商品予測処理のうち、特定の商品の販売数の予測を行う処理(以下、販売数予測処理とも呼ぶ)について説明を行う。図8は、販売数予測処理を説明するフローチャート図である。
【0090】
情報予測部114は、図8に示すように、例えば、販売数予測タイミングになるまで待機する(S21のNO)。販売数予測タイミングは、例えば、例えば、作業者が操作端末5を介して販売数予測処理を行う旨の情報を入力したタイミングであってよい。
【0091】
そして、販売数予測タイミングになった場合(S21のYES)、情報予測部114は、例えば、情報格納領域130に記憶した式(S13の処理で生成した式に対して重み情報134を当てはめることによって生成した式)を用いることによって、作業者が操作端末5を介して予め指定した対象期間(以下、対象期間とも呼ぶ)よりも前の期間における特定の商品についての第1集計情報133aから、対象期間における特定の商品についての第2集計情報133b(以下、予測情報133bとも呼ぶ)を予測する(S22)。
【0092】
具体的に、情報予測部114は、S22の処理において、例えば、以下の式6に従うことによって、対象期間における特定の商品についての予測情報133b(すなわち、対象期間における特定の商品の販売数)を予測する。
【0093】
【数6】
【0094】
式6において、dは、特定の商品についての対象期間(例えば、1日)よりも前の期間(例えば、対象期間の前日)に対応する集計情報133(第1集計情報133a)における「注意注目」に設定された回数を示す値であり、dは、特定の商品についての対象期間よりも前の期間に対応する集計期間133(第1集計情報133a)における「興味関心」に設定された回数を示す値であり、dは、特定の商品についての対象期間よりも前の期間に対応する集計期間133(第1集計情報133a)における「欲求」に設定された回数を示す値である。また、式6において、dは、特定の商品についての対象期間よりも前の期間に対応する集計期間133(第1集計情報133a)における「比較」に設定された回数を示す値であり、mは、特定の商品の在庫数(仕入れ数)であり、nは、S22の処理で予測した特定の商品についての対象期間の販売数である。
【0095】
なお、上記の例では、対象期間が1日であり、対象期間よりも前の期間が前日である場合について説明を行ったが、これに限られない。S22の処理では、例えば、対象期間よりも前の期間が前日よりも前の1日であってもよい。また、S22の処理では、例えば、対象期間が午後の時間帯であり、対象期間よりも前の期間が同じ日の午前の時間帯であってもよい。さらに、S22の処理では、例えば、対象期間が1時間であり、対象期間よりも前の期間が対象期間の直前の1時間であってもよい。
【0096】
図8に戻り、情報出力部115は、例えば、S22の処理で算出した予測情報133bを出力する(S23)。具体的に、情報出力部115は、例えば、S22の処理で算出した予測情報133bを操作端末5に出力する。
【0097】
このように、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、1以上の人物が特定の商品に対して示した興味についての度合いを示す第1行動情報131と、1以上の人物が特定の商品に対して特定の行動を行ったか否かを示す第2行動情報132とを記憶した情報格納領域130を参照して、第1行動情報131と第2行動情報132との対応関係を示す重み情報134を算出する。
【0098】
そして、情報処理装置1は、例えば、算出した重み情報134と、特定の商品に対する新たな1以上の人物の興味についての度合いを示す新たな第1行動情報131とに基づいて、新たな1以上の人物が特定の商品に対して特定の行動を行うか否かを示す新たな第2行動情報132を算出する。その後、情報処理装置1は、例えば、算出した新たな第2行動情報132を出力する。
【0099】
すなわち、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、情報格納領域130に蓄積された過去の行動情報から、各人物が特定の商品に対して持った興味の度合いを示す行動情報(第1行動情報131)と、各人物が実際に特定の商品を購入したか否かを示す行動情報(第2行動情報132)との関係を示す重み情報134を予め生成する。具体的に、情報処理装置1は、例えば、図12に示すように、日ごとの各人物の第1行動情報131及び第2行動情報132から、第1行動情報131と第2行動情報132との関係を示す各式F(行列式)を生成し、さらに、生成した各式から重み情報134を算出する。そして、情報処理装置1は、例えば、生成した重み情報134と、新たな人物の行動情報(新たな第1行動情報131)とから、新たな人物が特定の商品を購入するか否かを示す行動情報(新たな第2行動情報132)を予測する。
【0100】
これにより、情報処理装置1は、例えば、各商品の販売数を精度良く予測することが可能になる。そのため、情報処理装置1は、例えば、各商品の売れ残りを抑制することが可能になり、各商品の販売による利益の増大を図ることが可能になる。
【0101】
なお、情報出力部115は、例えば、以下の式7に従って、特定の商品についての対象期間における利益額を予測するものであってもよい。そして、情報出力部115は、例えば、予測した利益額を、S22の処理で予測した販売数とともに出力するものであってもよい。
【0102】
【数7】
【0103】
上記の式7において、pは、特定の商品の販売価格であり、cは、特定の商品の仕入れ価格である。
【0104】
具体的に、情報出力部115は、例えば、情報格納領域130に記憶した販売情報135に含まれる各情報を用いることによって、特定の商品についての対象期間における利益額を予測するものであってよい。販売情報135は、例えば、小売店等の店内において販売されている各商品についての仕入れ価格、在庫数(仕入れ数)及び販売価格が設定される情報であり、作業者が操作端末5を介して適宜変更する情報である。以下、販売情報135の具体例について説明を行う。
【0105】
[販売情報の具体例]
図13は、販売情報135の具体例について説明する図である。図13に示す販売情報135は、例えば、各商品の識別情報が設定される「商品」と、各商品の在庫数(仕入れ数)が設定される「在庫数」と、各商品の仕入れ価格が設定される「仕入れ価格」と、各商品の販売時における販売価格が設定される「販売価格」を項目として有する。
【0106】
具体的に、図13に示す販売情報135において、1行目の情報には、例えば、「商品」として「S001」が設定され、「在庫数」として「100(個)」が設定され、「仕入れ価格」として「50(円)」が設定され、「販売価格」として「100(円)」が設定されている。
【0107】
また、図13に示す販売情報135において、2行目の情報には、例えば、「商品」として「S002」が設定され、「在庫数」として「200(個)」が設定され、「仕入れ価格」として「80(円)」が設定され、「販売価格」として「150(円)」が設定されている。図13に含まれる他の情報についての説明は省略する。
【0108】
そして、例えば、特定の商品の識別情報がS001である場合、情報出力部115は、図13に示す販売情報135における1行目の情報を参照し、上記の式7におけるmに100を代入し、cに50を代入し、pに100を代入し、さらに、S22の処理で予測した販売数をnに代入することによって、特定の商品についての対象期間における利益額を予測するものであってよい。
【0109】
[第2の実施の形態における商品予測処理]
次に、第2の実施の形態について説明する。図14から図17は、第2の実施の形態における商品予測処理を説明するフローチャート図である。また、図18から図21は、第2の実施の形態における商品予測処理を説明する図である。
【0110】
[情報管理処理]
初めに、商品予測処理のうち、情報管理処理について説明を行う。図14は、情報管理処理を説明するフローチャート図である。
【0111】
情報取得部111は、図14に示すように、例えば、撮影装置から送信された動画データを受信するまで待機する(S121のNO)。
【0112】
そして、動画データを受信した場合(S121のYES)、情報取得部111は、例えば、受信した動画データと情報格納領域130に記憶した価格情報136とから、第1行動情報131及び第2行動情報132を生成する(S122)。価格情報136は、例えば、各商品の販売価格を示す情報である。以下、価格情報136の具体例について説明を行う。
【0113】
[価格情報の具体例]
図18は、価格情報136の具体例について説明する図である。図18に示す価格情報136は、例えば、各商品の識別情報が設定される「商品」と、各商品の現在の販売価格が設定される「販売価格」とを項目として有する。
【0114】
具体的に、図18に示す価格情報136において、例えば、1行目の情報には、「商品」として「P001」が設定され、「販売価格」として「100(円)」が設定されている。
【0115】
また、図18に示す価格情報136において、例えば、2行目の情報には、「商品」として「P002」が設定され、「販売価格」として「150(円)」が設定されている。図18に含まれる他の情報についての説明は省略する。
【0116】
そして、作業者は、例えば、各商品の販売価格の変更があった場合、操作端末5を介して価格情報136に含まれる情報(「販売価格」に対応する情報)を更新する。
【0117】
[第1行動情報及び第2行動情報の具体例]
次に、第1行動情報131及び第2行動情報132の具体例について説明を行う。図19は、第1行動情報131及び第2行動情報132の具体例について説明する図である。
【0118】
図19に示す第1行動情報131及び第2行動情報132は、例えば、図9で説明した第1行動情報131及び第2行動情報132が有する各項目に加え、各人物が各行動を行った際の各商品の販売価格が設定される「販売価格」を項目として有する。
【0119】
具体的に、図19に示す第1行動情報131及び第2行動情報132において、例えば、1行目の情報には、「人物」として「P003」が設定され、「商品」として「S003」が設定され、「注意注目」として「○」が設定され、「興味関心」として「○」が設定され、「欲求」として「○」が設定され、「比較」として「×」が設定され、「購入」として「×」が設定され、「販売価格」として「150(円)」が設定されている。
【0120】
すなわち、例えば、識別情報がS003である商品を識別情報がP003である人物が購入したことを購入した状況が映る動画データを受信した場合、情報取得部111は、情報格納領域130に記憶した価格情報136を参照し、「商品」が「S003」である情報に対応する「販売価格」に設定された金額である「150(円)」が含まれるように、第1行動情報131及び第2行動情報132(図19における1行目の情報)の生成を行う。
【0121】
また、図19に示す第1行動情報131及び第2行動情報132において、例えば、2行目の情報には、「人物」として「P003」が設定され、「商品」として「S005」が設定され、「注意注目」として「○」が設定され、「興味関心」として「○」が設定され、「欲求」として「○」が設定され、「比較」として「○」が設定され、「購入」として「○」が設定され、「販売価格」として「230(円)」が設定されている。
【0122】
すなわち、例えば、識別情報がS005である商品を識別情報がP003である人物が購入したことを購入した状況が映る動画データを受信した場合、情報取得部111は、情報格納領域130に記憶した価格情報136を参照し、「商品」が「S005」である情報に対応する「販売価格」に設定された金額である「230(円)」が含まれるように、第1行動情報131及び第2行動情報132(図19における2行目の情報)の生成を行う。図19に含まれる他の情報についての説明は省略する。
【0123】
図14に戻り、情報管理部112は、例えば、S122の処理で生成した第1行動情報131及び第2行動情報132を情報格納領域130に記憶する(S123)。
【0124】
[情報生成処理]
次に、商品予測処理のうち、情報生成処理について説明を行う。図15は、情報管理処理を説明するフローチャート図である。
【0125】
情報管理部112は、図15に示すように、例えば、情報生成タイミングになるまで待機する(S131のNO)。
【0126】
そして、情報生成タイミングになった場合(S131のYES)、情報管理部112は、例えば、情報格納領域130に記憶された第1行動情報131及び第2行動情報132から集計情報133を生成する(S132)。以下、集計情報133の具体例について説明を行う。
【0127】
[集計情報の具体例]
図20は、集計情報133の具体例について説明する図である。具体的に、図10は、識別情報がS003である商品(特定の商品)についての集計情報133の具体例について説明する図である。なお、以下、集計情報133が日ごとであって特定の商品の販売価格ごとに集計された情報であるものとして説明を行う。
【0128】
図20に示す集計情報133は、例えば、図10で説明した集計情報133が有する各項目に加え、各人物が各行動を行った際の各商品の販売価格が設定される「販売価格」を項目として有する。
【0129】
具体的に、図20に示す集計情報133において、例えば、1行目の情報には、「日付」として「6/24」が設定され、「注意注目」として「1015(回)」が設定され、「興味関心」として「720(回)」が設定され、「欲求」として「216(回)」が設定され、「比較」として「98(回)」が設定され、「購入」として「25(回)」が設定され、「販売価格」として「150(円)」が設定されている。
【0130】
また、図20に示す集計情報133において、例えば、2行目の情報には、「日付」として「6/25」が設定され、「注意注目」として「1089(回)」が設定され、「興味関心」として「710(回)」が設定され、「欲求」として「298(回)」が設定され、「比較」として「105(回)」が設定され、「購入」として「45(回)」が設定され、「販売価格」として「140(円)」が設定されている。図20に含まれる他の情報についての説明は省略する。
【0131】
なお、以下、集計情報133のうち、「注意注目」、「興味関心」、「欲求」、「比較」及び「販売価格」のそれぞれに設定された回数(以下、第3数とも呼ぶ)と「販売価格」に設定された金額とを第1集計情報133aとも呼び、「購入」に設定された回数(以下、第4数とも呼ぶ)を第2集計情報133aとも呼ぶ。
【0132】
図16に戻り、情報管理部112は、例えば、S132の処理で生成した集計情報133を情報格納領域130に記憶する(S133)。
【0133】
[重み算出処理]
次に、商品予測処理のうち、重み算出処理について説明を行う。図16は、重み算出処理を説明するフローチャート図である。
【0134】
重み算出部113は、図16に示すように、例えば、重み算出タイミングになるまで待機する(S31のNO)。
【0135】
そして、重み算出タイミングになった場合(S31のYES)、重み算出部113は、例えば、情報格納領域130に記憶された集計情報133の1つを取得する(S32)。
【0136】
続いて、重み算出部113は、例えば、S32の処理で取得した集計情報133から、価格情報136の一部を含む第1行動情報131に対応する第1集計情報133aと、第2行動情報132に対応する第2集計情報133bとの関係を示す式を生成する(S33)。具体的に、重み算出部113は、例えば、1回目のS33の処理において、以下の式8を生成する。
【0137】
【数8】
【0138】
上記の式8において、pは、1回目のS32の処理において取得した第1集計情報133aにおける「販売価格」に設定された値であり、p´は、特定の商品についての適正価格(以下、単に適正価格とも呼ぶ)であり、kは、|p-p´|についての重み情報134である。
【0139】
なお、適正価格は、例えば、作業者によって予め定められた価格であってよい。具体的に、適正価格は、例えば、商品の販売に伴う利益が最大になったときの販売価格であってもよい。
【0140】
また、重み算出部113は、1回目のS33の処理において、例えば、式8における|p-p´|の代わりにpを用いた式を生成するものであってもよい。
【0141】
図15に戻り、重み算出部113は、例えば、S32の処理において全ての集計情報133を取得したか否かを判定する(S34)。
【0142】
その結果、S32の処理において全ての集計情報133を取得していないと判定した場合(S34のNO)、重み算出部113は、例えば、S32以降の処理を再度行う。
【0143】
具体的に、重み算出部113は、例えば、2回目のS33の処理において、以下の式9を生成する。
【0144】
【数9】
【0145】
上記の式9において、pは、2回目のS32の処理において取得した第1集計情報133aにおける「販売価格」に設定された値である。
【0146】
なお、重み算出部113は、2回目のS33の処理において、例えば、式8における|p-p´|の代わりにpを用いた式を生成するものであってもよい。
【0147】
また、重み算出部113は、例えば、3回目のS33の処理において、以下の式10を生成する。
【0148】
【数10】
【0149】
上記の式10において、pは、3回目のS32の処理において取得した第1集計情報133aにおける「販売価格」に設定された値である。
【0150】
なお、重み算出部113は、3回目のS33の処理において、例えば、式8における|p-p´|の代わりにpを用いた式を生成するものであってもよい。
【0151】
図7に戻り、重み算出部113は、例えば、S33の処理で生成した式のそれぞれから重み情報134(以下、第2重みとも呼ぶ)を生成する(S35)。
【0152】
具体的に、重み算出部113は、例えば、最小二乗法を用いることによって、S33の処理で生成した式のそれぞれからt、t、t、t及びkのそれぞれを算出する。すなわち、重み算出部113は、例えば、S13の処理で生成した各式の左辺と右辺との差の二乗の和が最小になるように、t、t、t、t及びkのそれぞれを算出する。
【0153】
さらに具体的に、例えば、以下の式11の行列に示すように、S33の処理で生成した式が上記の式8、式9及び式10である場合、重み算出部113は、式8の左辺(a)と式8の右辺(a+a+a+a-k|p-p´|)の差の二乗と、式9の左辺(b)と式9の右辺(b+b+b+b-k|p-p´|)の差の二乗と、式10の左辺(c)と式10の右辺(c+c+c+c-k|p-p´|)差の二乗との和が最小になるように、t、t、t、t及びkのそれぞれを算出する。
【0154】
【数11】
【0155】
なお、重み算出部113は、t、t、t及びtのそれぞれを算出する際に、例えば、以下の式12を制約条件として用いるものであってもよい。
【0156】
【数12】
【0157】
また、重み算出部113は、例えば、p´の値を変えながら、各式の左辺と各式の右辺の差の二乗の和の最小値(すなわち、最小二乗誤差)をそれぞれ算出するものであってもよい。そして、重み算出部113は、例えば、算出した最小二乗誤差が最小値になるときのp´を用いることによって、t、t、t、t及びkのそれぞれを算出するものであってもよい。
【0158】
図16に戻り、情報管理部112は、例えば、S35の処理で算出した重み情報134を情報格納領域130に記憶する(S36)。以下、重み情報134の具体例について説明を行う。
【0159】
[重み情報の具体例]
図21は、重み情報134の具体例について説明する図である。図21に示す重み情報134は、例えば、図11で説明した重み情報134が有する各項目に加え、集計情報133における「販売価格」に対応する重み情報134(すなわち、k)が設定される「販売価格」を項目として有する。
【0160】
具体的に、図21に示す重み情報134は、例えば、「注意注目」として「0.01」が設定され、「興味関心」として「0.05」が設定され、「欲求」として「0.1」が設定され、「比較」として「0.2」が設定され、「販売価格」として「0.5」が設定されている。
【0161】
なお、重み算出部113は、S35の処理において、例えば、式8から式10に代えて、以下の式13から式15を生成するものであってもよい。
【0162】
【数13】
【0163】
【数14】
【0164】
【数15】
【0165】
また、重み算出部113は、S35の処理において、例えば、式8から式10に代えて、以下の式18から式20を生成するものであってもよい。
【0166】
【数16】
【0167】
【数17】
【0168】
【数18】
【0169】
なお、p´は、例えば、特定の商品についてのpを用いた他の方法によって算出される価格であってもよい。
【0170】
[販売数予測処理]
次に、商品予測処理のうち、販売数予測処理について説明を行う。図17は、販売数予測処理を説明するフローチャート図である。
【0171】
情報予測部114は、図17に示すように、例えば、販売数予測タイミングになるまで待機する(S41のNO)。
【0172】
そして、販売数予測タイミングになった場合(S41のYES)、情報予測部114は、例えば、情報格納領域130に記憶した式(S33の処理で生成した式に対して重み情報134を当てはめることによって生成した式)を用いることによって、対象期間よりも前の期間における特定の商品についての第1集計情報133aから、予測情報133bを算出する(S42)。
【0173】
すなわち、情報予測部114は、この場合、例えば、対象期間における特定の商品の利益が最大となる販売価格と販売数との組み合わせを予測情報133bとして算出する。
【0174】
具体的に、情報予測部114は、S42の処理において、例えば、以下の式19及び式20に従うことによって、対象期間における特定の商品の利益額(すなわち、式20によって算出される値)が最大となる販売価格と販売数との組み合わせを算出する。
【0175】
【数19】
【0176】
【数20】
【0177】
式19及び式20において、dは、特定の商品についての対象期間(例えば、1日)よりも前の期間(例えば、対象期間の前日)に対応する集計情報133(第1集計情報133a)における「注意注目」に設定された回数を示す値であり、dは、特定の商品についての対象期間よりも前の期間に対応する集計期間133(第1集計情報133a)における「興味関心」に設定された回数を示す値であり、dは、特定の商品についての対象期間よりも前の期間に対応する集計期間133(第1集計情報133a)における「欲求」に設定された回数を示す値である。また、式6において、dは、特定の商品についての対象期間よりも前の期間に対応する集計期間133(第1集計情報133a)における「比較」に設定された回数を示す値であり、pは、対象期間における特定の商品の販売価格であり、n(p)は、対象期間における特定の商品の販売数(販売価格をpとした場合における販売数)である。
【0178】
すなわち、第2の実施の形態における情報処理装置1は、例えば、第1の実施の形態における場合と異なり、価格情報136についても参照することによって重み情報134の生成を行う。
【0179】
これにより、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、各人物の行動から、利益を最大化することが可能な各商品の販売価格及び販売数を算出することが可能になる。
【0180】
そのため、作業者は、例えば、情報処理装置1によって算出された結果を参照することで、各商品の販売価格の調整を適切なタイミングにおいて適切な調整幅(適切な値上げ幅や値下げ幅)で行うことが可能になる。また、作業者は、例えば、適切な仕入れ数の商品(例えば、売れ残りが発生しない数の商品)を仕入れることが可能になる。
【0181】
したがって、作業者は、例えば、各商品の過剰な値下げや売り切れない数の商品の仕入れによって発生する利益の減少を抑制することが可能になる。
【0182】
図17に戻り、情報出力部115は、例えば、S42の処理で算出した予測情報133bを出力する(S43)。具体的に、情報出力部115は、例えば、S42の処理で算出した予測情報133b(販売価格と販売数との組み合わせ)を操作端末5に出力する。
【0183】
以上の実施の形態をまとめると、以下の付記のとおりである。
【0184】
(付記1)
特定の商品に対する1以上の人物の興味についての度合いを示す第1行動情報と、前記1以上の人物が前記特定の商品に対して特定の行動を行ったか否かを示す第2行動情報とを記憶した記憶部を参照して、前記第1行動情報と前記第2行動情報との対応関係を示す対応情報を算出し、
算出した前記対応情報と、前記特定の商品に対する新たな1以上の人物の興味についての度合いを示す新たな第1行動情報とに基づいて、前記新たな1以上の人物が前記特定の商品に対して前記特定の行動を行うか否かを示す新たな第2行動情報を算出し、
算出した前記新たな第2行動情報を出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする商品予測プログラム。
【0185】
(付記2)
付記1において、
前記特定の行動は、前記特定の商品の購入である、
ことを特徴とする商品予測プログラム。
【0186】
(付記3)
付記1において、
前記第1行動情報は、前記度合いの大きさを示す複数の行動ごとの情報であって前記1以上の人物のうちの各行動を行った人物の第1数を示す情報であり、
前記第2行動情報は、前記1以上の人物のうちの前記特定の行動を行った人物の第2数を示す情報であり、
前記対応情報を算出する処理では、前記第1数のそれぞれから前記第2数を算出する際に、前記第1数のそれぞれに対して用いられる第1重みのそれぞれを前記対応情報として算出する、
ことを特徴とする商品予測プログラム。
【0187】
(付記4)
付記3において、
前記対応情報を算出する処理では、前記第1数のそれぞれと前記第1数のそれぞれに対応する前記第1重みとから算出される値と、前記第2数との差が最小になるように、前記第1重みのそれぞれを算出する、
ことを特徴とする商品予測プログラム。
【0188】
(付記5)
付記3において、
前記新たな第1行動情報は、前記複数の行動ごとの情報であって前記新たな1以上の人物のうちの各行動を行った人物の第3数を示す情報であり、
前記新たな第2行動情報を算出する処理では、前記第3数のそれぞれと前記第1重みのそれぞれとを用いることによって、前記新たな1以上の人物のうちの前記特定の行動を行う人物の第4数を前記新たな第2行動情報として算出する、
ことを特徴とする商品予測プログラム。
【0189】
(付記6)
付記1において、
前記対応情報を算出する処理では、前記特定の商品に対応する前記度合いが前記第1行動情報であったときの前記特定の商品の価格情報を記憶した記憶部を参照して、前記第1行動情報と前記第2行動情報と前記価格情報との対応関係を示す情報を前記対応情報として算出し、
前記新たな第2行動情報を算出する処理では、算出した前記対応情報と、前記特定の商品に対する新たな1以上の人物の興味についての度合いを示す新たな第1行動情報とに基づいて、前記新たな第2行動情報と前記特定の商品の新たな価格情報とのそれぞれを算出する、
ことを特徴とする商品予測プログラム。
【0190】
(付記7)
付記6において、
前記第1行動情報は、前記度合いの大きさを示す複数の行動ごとの情報であって前記1以上の人物のうちの各行動を行った人物の第1数を示す情報であり、
前記第2行動情報は、前記1以上の人物のうちの前記特定の行動を行った人物の第2数を示す情報であり、
前記対応情報を算出する処理では、前記第1数のそれぞれから前記第2数と前記新たな価格情報とを算出する際に、前記第1数のそれぞれに対して用いられる第2重みのそれぞれを前記対応情報として算出する、
ことを特徴とする商品予測プログラム。
【0191】
(付記8)
特定の商品に対する1以上の人物の興味についての度合いを示す第1行動情報と、前記1以上の人物が前記特定の商品に対して特定の行動を行ったか否かを示す第2行動情報とを記憶した記憶部を参照して、前記第1行動情報と前記第2行動情報との対応関係を示す対応情報を算出する情報生成部と、
算出した前記対応情報と、前記特定の商品に対する新たな1以上の人物の興味についての度合いを示す新たな第1行動情報とに基づいて、前記新たな1以上の人物が前記特定の商品に対して前記特定の行動を行うか否かを示す新たな第2行動情報を算出する情報予測部と、
算出した前記新たな第2行動情報を出力する情報出力部と、を有する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【0192】
(付記9)
付記8において、
前記第1行動情報は、前記度合いの大きさを示す複数の行動ごとの情報であって前記1以上の人物のうちの各行動を行った人物の第1数を示す情報であり、
前記第2行動情報は、前記1以上の人物のうちの前記特定の行動を行った人物の第2数を示す情報であり、
前記情報生成部は、前記第1数のそれぞれから前記第2数を算出する際に、前記第1数のそれぞれに対して用いられる第1重みのそれぞれを前記対応情報として算出する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【0193】
(付記10)
特定の商品に対する1以上の人物の興味についての度合いを示す第1行動情報と、前記1以上の人物が前記特定の商品に対して特定の行動を行ったか否かを示す第2行動情報とを記憶した記憶部を参照して、前記第1行動情報と前記第2行動情報との対応関係を示す対応情報を算出し、
算出した前記対応情報と、前記特定の商品に対する新たな1以上の人物の興味についての度合いを示す新たな第1行動情報とに基づいて、前記新たな1以上の人物が前記特定の商品に対して前記特定の行動を行うか否かを示す新たな第2行動情報を算出し、
算出した前記新たな第2行動情報を出力する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする商品予測方法。
【0194】
(付記11)
付記10において、
前記第1行動情報は、前記度合いの大きさを示す複数の行動ごとの情報であって前記1以上の人物のうちの各行動を行った人物の第1数を示す情報であり、
前記第2行動情報は、前記1以上の人物のうちの前記特定の行動を行った人物の第2数を示す情報であり、
前記対応情報を算出する処理では、前記第1数のそれぞれから前記第2数を算出する際に、前記第1数のそれぞれに対して用いられる第1重みのそれぞれを前記対応情報として算出する、
ことを特徴とする商品予測方法。
【符号の説明】
【0195】
1:情報処理装置 5:操作端末
10:情報処理システム 101:CPU
102:メモリ 103:I/Oインタフェース
104:ストレージ 105:バス
NW:ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21