(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024021972
(43)【公開日】2024-02-16
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および記録媒体
(51)【国際特許分類】
G08B 21/02 20060101AFI20240208BHJP
G08B 25/04 20060101ALI20240208BHJP
【FI】
G08B21/02
G08B25/04 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022125208
(22)【出願日】2022-08-05
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】藤井 智士
(72)【発明者】
【氏名】甘利 友也
(72)【発明者】
【氏名】楠戸 淳也
(72)【発明者】
【氏名】菊池 紗
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
【Fターム(参考)】
5C086AA22
5C086CA09
5C086CA11
5C086CA21
5C086CA25
5C086DA08
5C086DA14
5C086FA18
5C087AA02
5C087AA03
5C087AA25
5C087BB20
5C087BB74
5C087DD03
5C087EE07
5C087EE14
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF04
5C087FF16
5C087GG08
5C087GG66
5C087GG67
5C087GG83
(57)【要約】
【課題】位置情報の取得精度が低い場合であっても、施設への到着または施設からの出発に係る通知の安定性を確保できる情報処理装置等を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、移動者によって携帯される第1端末の位置を取得する位置取得部と、前記位置取得部が取得した前記位置が、前もって設定された範囲である第1範囲の範囲外から範囲内に移動したことを検出する第1検出を行う第1検出部と、前記位置取得部が取得した前記位置が、前もって設定された範囲であって前記第1範囲と同一または前記第1範囲よりも広い範囲である第2範囲の範囲内から範囲外に移動したことを検出する第2検出を行う第2検出部と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動者によって携帯される第1端末の位置を取得する位置取得部と、
前記位置取得部が取得した前記位置が、前もって設定された範囲である第1範囲の範囲外から範囲内に移動したことを検出する第1検出を行う第1検出部と、
前記位置取得部が取得した前記位置が、前もって設定された範囲であって前記第1範囲と同一または前記第1範囲よりも広い範囲である第2範囲の範囲内から範囲外に移動したことを検出する第2検出を行う第2検出部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
少なくとも前記第1検出の結果に基づいて、前記第1端末が前記第1範囲の範囲外から範囲内に移動したことを判定する第1判定を行う第1判定部をさらに備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1判定部は、前記第1検出の結果に加えて前記第2検出の結果に基づいて、前記第1判定を行う、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1判定部は、
前記第1検出部による前記第1検出の後の所定の時間内に、前記第2検出部による前記第2検出が行われないときに、前記第1判定を行う、または、
前記第1検出部による前記第1検出の後の所定の時間内に、前記第2検出部による前記第2検出が行われたときに、前記第1判定を行うことを禁止する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
所定の時間内に前記位置を閾値以上の数取得したか否かを確認する確認部をさらに備え、
前記第1判定部は、前記確認部が前記閾値以上の数の前記位置を取得したことを確認しないときに、前記第1判定を行うことを禁止する、
請求項2から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第1判定の結果を、前記移動者の関係者が使用する第2端末、または、前記第1範囲もしくは前記第2範囲を設定した第2端末に送信するための情報を生成する生成部をさらに備える、
請求項2から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
少なくとも前記第2検出の結果に基づいて、前記第1端末が前記第2範囲の範囲内から範囲外に移動したことを判定する第2判定を行う第2判定部をさらに備える、
請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記第2判定部は、前記第2検出の結果に加えて前記第1検出の結果に基づいて、前記第2判定を行う、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記第2判定部は、
前記第2検出部による前記第2検出の後の所定の時間内に、前記第1検出部による前記第1検出が行われないときに、前記第2判定を行う、または、
前記第2検出部による前記第2検出の後の所定の時間内に、前記第1検出部による前記第1検出が行われたときに、前記第2判定を行うことを禁止する、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
所定の時間内に前記位置を閾値以上の数取得したか否かを確認する確認部をさらに備え、
前記第2判定部は、前記確認部が前記閾値以上の数の前記位置を取得したことを確認しないときに、前記第2判定を行うことを禁止する、
請求項7から9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記第2判定の結果を、前記移動者の関係者が使用する第2端末、または、前記第1範囲もしくは前記第2範囲を設定した第2端末に送信するための情報を生成する生成部をさらに備える、
請求項7から10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
移動者によって携帯される第1端末の位置を取得するステップと、
前記位置が、前もって設定された範囲である第1範囲の範囲外から範囲内に移動したことを検出するステップと、
前記位置が、前もって設定された範囲であって前記第1範囲と同一または前記第1範囲よりも広い範囲である第2範囲の範囲内から範囲外に移動したことを検出するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項13】
コンピュータに、
移動者によって携帯される第1端末の位置を取得するステップと、
前記位置が、前もって設定された範囲である第1範囲の範囲外から範囲内に移動したことを検出するステップと、
前記位置が、前もって設定された範囲であって前記第1範囲と同一または前記第1範囲よりも広い範囲である第2範囲の範囲内から範囲外に移動したことを検出するステップと、
を実行させる情報処理プログラム。
【請求項14】
請求項13に記載の情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、児童が携帯する子端末によって、登下校時等における児童の安全を監視するシステムが知られている(例えば、特許文献を1参照)。特許文献1に記載のシステムにおいては、子端末の位置情報がGPS(全地球測位システム)等のGNSS(全球測位衛星システム)によって取得され、児童が自宅や学校等の施設に到着したこと(または、施設から出発したこと)が検出される。そして、児童の施設への到着または施設からの出発について、保護者が有する親端末に通知が発せられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、建物の中では、建物の外に比べてGNSSによる位置情報の取得精度が低下し得る。その結果、児童の施設への到着または施設からの出発について親端末に誤った通知が発せられ、ユーザに不信感を抱かせてしまうという問題があった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、位置情報の取得精度が低い場合であっても、施設への到着または施設からの出発に係る通知の安定性を確保できる情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および記録媒体は、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係る情報処理装置は移動者によって携帯される第1端末の位置を取得する位置取得部と、前記位置取得部が取得した前記位置が、前もって設定された範囲である第1範囲の範囲外から範囲内に移動したことを検出する第1検出を行う第1検出部と、前記位置取得部が取得した前記位置が、前もって設定された範囲であって前記第1範囲と同一または前記第1範囲よりも広い範囲である第2範囲の範囲内から範囲外に移動したことを検出する第2検出を行う第2検出部と、を備えるものである。
【0007】
(2):上記(1)の態様において、少なくとも前記第1検出の結果に基づいて、前記第1端末が前記第1範囲の範囲外から範囲内に移動したことを判定する第1判定を行う第1判定部をさらに備えるものである。
【0008】
(3):上記(2)の態様において、前記第1判定部は、前記第1検出の結果に加えて前記第2検出の結果に基づいて、前記第1判定を行うものである。
【0009】
(4):上記(3)の態様において、記第1判定部は、前記第1検出部による前記第1検出の後の所定の時間内に、前記第2検出部による前記第2検出が行われないときに、前記第1判定を行う、または、前記第1検出部による前記第1検出の後の所定の時間内に、前記第2検出部による前記第2検出が行われたときに、前記第1判定を行うことを禁止するものである。
【0010】
(5):上記(2)から(4)のいずれか一つの態様において、所定の時間内に前記位置を閾値以上の数取得したか否かを確認する確認部をさらに備え、前記第1判定部は、前記確認部が前記閾値以上の数の前記位置を取得したことを確認しないときに、前記第1判定を行うことを禁止するものである。
【0011】
(6):上記(2)から(5)のいずれか一つの態様において、前記第1判定の結果を、前記移動者の関係者が使用する第2端末、または、前記第1範囲もしくは前記第2範囲を設定した第2端末に送信するための情報を生成する生成部をさらに備えるものである。
【0012】
(7):上記(1)から(6)のいずれか一つの態様において、少なくとも前記第2検出の結果に基づいて、前記第1端末が前記第2範囲の範囲内から範囲外に移動したことを判定する第2判定を行う第2判定部をさらに備えるものである。
【0013】
(8):上記(7)の態様において、前記第2判定部は、前記第2検出の結果に加えて前記第1検出の結果に基づいて、前記第2判定を行うものである。
【0014】
(9):上記(8)の態様において、前記第2判定部は、前記第2検出部による前記第2検出の後の所定の時間内に、前記第1検出部による前記第1検出が行われないときに、前記第2判定を行う、または、前記第2検出部による前記第2検出の後の所定の時間内に、前記第1検出部による前記第1検出が行われたときに、前記第2判定を行うことを禁止するものである。
【0015】
(10):上記(7)から(9)のいずれか一つの態様において、所定の時間内に前記位置を閾値以上の数取得したか否かを確認する確認部をさらに備え、前記第2判定部は、前記確認部が前記閾値以上の数の前記位置を取得したことを確認しないときに、前記第2判定を行うことを禁止するものである。
【0016】
(11):上記(7)から(10)のいずれか一つの態様において、前記第2判定の結果を、前記移動者の関係者が使用する第2端末、または、前記第1範囲もしくは前記第2範囲を設定した第2端末に送信するための情報を生成する生成部をさらに備えるものである。
【0017】
(12):この発明の一態様に係る情報処理方法は、移動者によって携帯される第1端末の位置を取得するステップと、前記位置が、前もって設定された範囲である第1範囲の範囲外から範囲内に移動したことを検出するステップと、前記位置が、前もって設定された範囲であって前記第1範囲と同一または前記第1範囲よりも広い範囲である第2範囲の範囲内から範囲外に移動したことを検出するステップと、を有するものである。
【0018】
(13):この発明の一態様に係る情報処理プログラムは、コンピュータに、移動者によって携帯される第1端末の位置を取得するステップと、前記位置が、前もって設定された範囲である第1範囲の範囲外から範囲内に移動したことを検出するステップと、前記位置が、前もって設定された範囲であって前記第1範囲と同一または前記第1範囲よりも広い範囲である第2範囲の範囲内から範囲外に移動したことを検出するステップと、を実行させるものである。
【0019】
(14):この発明の一態様に係る記録媒体は、上記(13)の態様における情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0020】
(1)、(12)~(14)の態様によれば、移動者が、前もって設定された範囲である第1範囲の範囲外から範囲内に移動したことを検出することができる。また、移動者が、前もって設定された範囲である第2範囲の範囲内から範囲外に移動したことを検出することができる。
(2)の態様によれば、移動者が第1範囲の範囲外から範囲内に移動したことを判定することができる。
(3)の態様によれば、移動者が第1範囲の範囲外から範囲内に移動したことを精度よく判定することができる。
(4)の態様によれば、移動者が第1範囲の範囲外から範囲内に移動したことをより精度よく判定することができる。
(5)の態様によれば、移動者が第1範囲の範囲外から範囲内に移動したことをさらに精度よく判定することができる。
(6)の態様によれば、移動者が第1範囲の範囲外から範囲内に移動したことを親端末に通知することができる。
(7)の態様によれば、移動者が第2範囲の範囲内から範囲外に移動したことを判定することができる。
(8)の態様によれば、移動者が第2範囲の範囲内から範囲外に移動したことを精度よく判定することができる。
(9)の態様によれば、移動者が第2範囲の範囲内から範囲外に移動したことをより精度よく判定することができる。
(10)の態様によれば、移動者が第2範囲の範囲内から範囲外に移動したことをさらに精度よく判定することができる。
(11)の態様によれば、移動者が第2範囲の範囲内から範囲外に移動したことを親端末に通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る到着出発通知システムの全体構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明の第1実施形態に係る子端末の要部構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の第1実施形態に係る親端末の要部構成を示すブロック図である。
【
図4A】本発明の第1実施形態に係る子端末の位置およびその測位点の変化の一例を示す図である。
【
図4B】本発明の第1実施形態で行われる通知処理の一例を示すタイミングチャートである。
【
図5】本発明の第1実施形態の変形例で行われる通知処理の一例を示すタイミングチャートである。
【
図6】本発明の第2実施形態に係る到着出発通知システムの全体構成を示すブロック図である。
【
図7】本発明の第3実施形態に係る到着出発通知システムの全体構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態に係る情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および記録媒体について説明する。
【0023】
(第1実施形態)
<到着出発通知システム>
図1は、本発明の第1実施形態に係る到着出発通知システムの全体構成を示すブロック図である。
図1に示す通り、本実施形態に係る到着出発通知システムNS1は、子端末1、親端末2、およびサーバ3を備える。本実施形態における到着出発通知システムNS1は、本発明の情報処理装置に相当するものである。子端末1、親端末2およびサーバ3は、ネットワークNを介して相互に接続されている。ネットワークNは、例えば、移動体通信網である。移動体通信網は、例えば、第4世代移動体通信網または第5世代移動体通信網等である。なお、ネットワークNは、基地局等を備える。
【0024】
子端末1は、見守り対象である移動者(例えば、子供等の児童)が携帯する端末である。子端末1は、通信機能を備えるロボットであり、例えば、ランドセルの肩ベルト等に取り付けられて用いられる。子端末1は、子端末1で得られた各種情報(例えば、子端末1の位置情報、子端末1を携帯する移動者が前もって設定された対象施設TFに到着したことを検出したことを示す到着検出情報、当該移動者が当該対象施設TFから出発したことを検出したことを示す出発検出情報)を、ネットワークNを介してサーバ3へ送信する。子端末1は、サーバ3が送信した各種情報(例えば、対象施設TFに関する情報)を、ネットワークNを介して受信する。子端末1は、本発明の第1端末に相当するものである。なお、子端末1の詳細については後述する。
【0025】
親端末2は見守り対象である移動者(例えば、子供等の児童)の関係者(例えば、保護者)が使用する(所持する)端末である。親端末2は、例えば、スマートフォン、タブレット、またはスマートウォッチ等である。親端末2は、親端末2に入力された指示に応じた各種情報を、ネットワークNを介してサーバ3へ送信する。親端末2からサーバ3へ送信される情報としては、例えば、上記の対象施設TFに関する情報等が挙げられる。親端末2は、サーバ3が送信した各種情報を、ネットワークNを介して受信する。サーバ3から親端末2へ送信される情報としては、例えば、到着判定情報および出発判定情報(詳細は後述)等が挙げられる。親端末2は、本発明の第2端末に相当するものである。なお、親端末2の詳細については後述する。
【0026】
サーバ3は、子端末1と親端末2とを関連付けて、子端末1を携帯する移動者が対象施設TFへ到着または対象施設TFから出発したことを、親端末2に通知する。例えば、サーバ3は、子端末1から送信されてきた到着検出情報および出発検出情報を用いて、子端末1を携帯する移動者が対象施設TFに到着したことを判定する到着判定および当該移動者が対象施設TFから出発したことを判定する出発判定を行う。サーバ3は、到着判定に基づいて、子端末1を携帯する移動者が対象施設TFに到着したことを親端末2に送信するための情報(到着判定情報)を生成する。サーバ3は、出発判定に基づいて、子端末1を携帯する移動者が対象施設TFから出発したことを親端末2に送信するための情報(出発判定情報)を生成する。サーバ3は、生成した到着判定情報または出発判定情報を親端末2に送信する。
【0027】
図1に示す通り、サーバ3は、通信部31、制御部32、および記憶部33を備える。
【0028】
通信部31は、子端末1からネットワークNを介して送信されてきた各種情報(例えば、子端末1の位置情報、到着検出情報、出発検出情報等)を受信して制御部32に出力する。通信部31は、親端末2からネットワークNを介して送信されてきた各種情報(例えば、対象施設TFに関する情報)を受信して制御部32に出力する。通信部31は、制御部32から出力される情報(例えば、対象施設TFに関する情報)を、ネットワークNを介して子端末1に送信する。通信部31は、制御部32から出力される情報(例えば、到着判定情報、出発判定情報等)を、ネットワークNを介して親端末2に送信する。
【0029】
制御部32は、第1判定部32a、第2判定部32b、確認部32c、および生成部32dを備えており、サーバ3の動作を統括して制御する。ただし、制御部32は確認部32cを備えていなくてもよい。
【0030】
確認部32cは、所定の時間内に子端末1の位置情報を閾値以上の数取得したか否かを確認する。確認部32cは、確認の結果を第1判定部32aおよび第2判定部32bに出力する。
【0031】
第1判定部32aは、通信部31から出力される情報(例えば、到着検出情報、出発検出情報等)に基づいて、子端末1を携帯する移動者が対象施設TFに到着したことを判定する到着判定を行う。本実施形態における「到着判定」は、本発明の「第1判定」に相当するものである。なお、第1判定部32aは、到着検出情報および出発検出情報に加えて、確認部32cの出力に基づいて到着判定を行ってもよい。
【0032】
第2判定部32bは、通信部31から出力される情報(例えば、到着検出情報、出発検出情報等)に基づいて、子端末1を携帯する移動者が対象施設TFから出発したことを判定する出発判定を行う。本実施形態における「出発判定」は、本発明の「第2判定」に相当するものである。なお、第2判定部32bは、到着検出情報および出発検出情報に加えて、確認部32cの出力に基づいて出発判定を行ってもよい。
【0033】
生成部32dは、第1判定部32aによる到着判定に基づき、子端末1を携帯する移動者が対象施設TFに到着したことを親端末2に送信するための到着判定情報を生成する。生成部32dは、第2判定部32bによる出発判定に基づき、子端末1を携帯する移動者が対象施設TFから出発したことを親端末2に送信するための出発判定情報を生成する。
【0034】
また、制御部32は、通信部31から出力される情報(子端末1および親端末2から受信した各種情報)を記憶部33に記憶させる。また、制御部32は、親端末2から受信した指示情報で示される指示に応じた制御または処理を行う。例えば、制御部32は、上記の指示が、対象施設TFを子端末1に設定する旨を示す指示である場合には、通信部31を制御して、記憶部33から読みだした対象施設TFに関する情報(第1範囲情報AI1、第2範囲情報AI2(詳細は後述))を子端末1に送信させる。
【0035】
また、制御部32は、電話番号または識別情報に基づいて、移動者が携帯する子端末1と保護者が携帯する親端末2とを関連付けて記憶部33に記憶させる。これにより、サーバ3は、複数組の子端末1および親端末2に対して処理を行う。記憶部33は、子端末1および親端末2から受信した各種情報を記憶する。
【0036】
<子端末>
図2は、本発明の第1実施形態に係る子端末の要部構成を示すブロック図である。
図2に示す通り、子端末1は、位置取得部11、レーダ12、加速度センサ13、表示部14、マイクロフォン15、スピーカ16、バイブレータ17、通信部18、メモリ19、および制御部20を備える。なお、子端末1は、操作部を備えてもよい。また、子端末1は、レーダ12、加速度センサ13、表示部14、マイクロフォン15、スピーカ16、またはバイブレータ17を備えていなくてもよい。
【0037】
位置取得部11は、子端末1の位置情報を取得する。位置取得部11は、取得した位置情報を制御部20に出力する。位置取得部11は、例えば、衛星などから測位信号を受信する測位信号受信アンテナ(GNSSアンテナ)を備えており、受信した測位信号を制御部20に出力する。なお、子端末1は、例えば、基地局との通信に基づいて現在位置を示す情報を取得してもよい。
【0038】
レーダ12は、子端末1の周囲における物体を検知する。レーダ12は、例えば、子端末1の周囲における前方の物体を検知するフロントレーダと、子端末1の周囲における後方(例えば、フロントレーダよりも後方)の物体を検知するリヤレーダと、を備える。フロントレーダおよびリヤレーダは、例えば、ミリ波レーダ等である。レーダ12は、例えば、外部の物体に対する距離、相対速度、相対位置、および方位等に係る検知信号を制御部20に出力する。
【0039】
加速度センサ13は、子端末1に作用する加速度を検出し、検出した加速度の信号を制御部20に出力する。具体的に、加速度センサ13は、子端末1のX軸、Y軸、およびZ軸の3方向の加速度を検出し、検出した3方向の加速度の信号を制御部20に出力する。
【0040】
表示部14は、制御部20が出力する報知情報に応じて動作する。表示部14は、例えば、赤色、緑色、および青色の3色発光のLED(発光ダイオード)を備える。表示部14は、例えば、
図1に示す通り、円環形状の2つの発光部LPを有する。各々の発光部LPは、上部と下部とに分割されており、上部のみの発光、下部のみの発光、または上部および下部の双方の発光が可能である。発光部LPの上部、下部を何色で発光させるかは任意である。なお、表示部14は、例えば、液晶表示装置、有機EL(エレクトロルミネッセンス)表示装置または電子インク表示装置等であってもよい。
【0041】
マイクロフォン15は、収音により得られる信号(例えば、音声信号等)を制御部20に出力する。なお、マイクロフォン15は、複数のマイクロフォンによって構成されるマイクロフォンアレイであってもよい。スピーカ16は、制御部20が出力する信号(例えば、音声信号等)を音に変換する。バイブレータ17は、振動子であり、制御部20が出力する報知情報に応じて振動を発生させる。
【0042】
通信部18は、例えば、通信用ICカード、通信アンテナ、および通信モジュールを備えており、制御部20の制御の下で通信(無線通信)を行う。通信部18は、制御部20が出力する情報(例えば、子端末1の位置情報、到着検出情報、出発検出情報等)を、ネットワークNを介してサーバ3へ送信する。通信部18は、サーバ3が送信した情報(例えば、対象施設TFに関する情報)を受信し、受信した情報を制御部20に出力する。
【0043】
メモリ19は、子端末1で用いられる各種情報およびプログラムを記憶する。例えば、メモリ19は、サーバ3から送信されてきた対象施設TFに関する情報を記憶する。本実施形態において、「対象施設TFに関する情報」とは、第1範囲情報AI1および第2範囲情報AI2を含む。ここで、第1範囲情報AI1は、
図4Aに示す第1範囲AR1を示す情報であり、第2範囲情報AI2は、
図4Aに示す第2範囲AR2を示す情報である。より具体的に、第1範囲AR1および第2範囲AR2は、ともに、対象施設TFを含む範囲(地理的範囲)である。なお、第1範囲AR1および第2範囲AR2は、ともに、親端末2に対して入力された操作に応じて前もって設定される。また、メモリ19は、制御部20の機能(例えば、第1検出部20a、第2検出部20bの機能)を実現するプログラムを記憶する。
【0044】
制御部20は、子端末1の動作を統括して制御する。制御部20は、位置取得部11が出力する位置情報、レーダ12が出力する検知信号、加速度センサ13が出力する検出値、マイクロフォン15が出力する音声信号を取得する。制御部20は、通信部18を制御して、位置取得部11から取得した位置情報、レーダ12から取得した検知信号、加速度センサ13から取得した検出値、およびマイクロフォン15から取得した音声信号をサーバ3へ送信する。
【0045】
制御部20は、第1検出部20aおよび第2検出部20bを備える。
【0046】
第1検出部20aは、メモリ19に記憶された第1範囲情報AI1と、位置取得部11から取得した位置情報とを用い、子端末1を携帯する移動者が対象施設TFに到着したことを検出する到着検出を行う。より具体的に、第1検出部20aは、子端末1の位置が第1範囲AR1の範囲外から範囲内に移動したことを検出する到着検出を行う。本実施形態における「到着検出」は、本発明の「第1検出」に相当するものである。制御部20は、第1検出部20aが到着検出を行ったときに、到着検出情報を生成し、通信部18を制御して当該到着検出情報をサーバ3へ送信する。
【0047】
第2検出部20bは、メモリ19に記憶された第2範囲情報AI2と、位置取得部11から取得した位置情報とを用い、子端末1を携帯する移動者が対象施設TFから出発したことを検出する出発検出を行う。より具体的に、第2検出部20bは、子端末1の位置が第2範囲AR2の範囲内から範囲外に移動したことを検出する出発検出を行う。本実施形態における「出発検出」は、本発明の「第2検出」に相当するものである。制御部20は、第2検出部20bが到着検出を行ったときに、出発検出情報を生成し、通信部18を制御して当該出発検出情報をサーバ3へ送信する。
【0048】
また、制御部20は、位置取得部11から取得した位置情報を用い、子端末1が事前に設定された地点(交差点等)に近づいた場合に、報知情報を出力してバイブレータ17を振動させてもよい。また、制御部20は、位置取得部11から取得した位置情報、レーダ12から取得した検知信号、または加速度センサ13から取得した検出値を用いて、子端末1を携帯する移動者によって所定の動作が行われたか否かを判断してもよい。例えば、制御部20は、子端末1を携帯する移動者によって、停止動作、左右確認動作、挙手動作等の所定動作(子端末1を携帯する移動者の交通の安全を高める動作)が行われたか否かを判断してもよい。
【0049】
また、制御部20は、周知の認識手法を用いて、レーダ12から取得した検知信号に人または車両が含まれているか否かを判断してもよい。制御部20は、検知信号に車両が含まれていると判断した場合には、例えば、報知情報を出力してバイブレータ17を振動させたり、表示部14を発光させたりして、子端末1を携帯する移動者に車両の接近を知らせてもよい。なお、制御部20は、バイブレータ17を振動させる場合には、報知する内容に応じて振動間隔または振動の強さを変えてもよい。
【0050】
また、制御部20は、通信部18が出力する各種情報を取得する。制御部20は、通信部18から出力された情報が音声信号である場合には、音声信号をスピーカ16に出力してもよい。制御部20は、通信部18から出力された情報が音声信号ではない場合には、その情報を表示部14およびバイブレータ17の少なくとも1つに出力してもよい。制御部20は、通信部18から出力された情報を表示部14に出力する場合には、例えば、情報に応じて発光させる色または点滅状態等を制御してもよい。
【0051】
<親端末>
図3は、本発明の第1実施形態に係る親端末の要部構成を示すブロック図である。
図3に示す通り、親端末2は、操作部21、表示部22、マイクロフォン23、スピーカ24、バイブレータ25、通信部26、メモリ27、および制御部28を備える。なお、親端末2は、マイクロフォン23、スピーカ24、またはバイブレータ25を備えていなくてもよい。
【0052】
操作部21は、子端末1を携帯する移動者の関係者(例えば、保護者)であって、親端末2を所持する者によって操作される。操作部21は、当該所持者の操作に応じた信号を制御部28に出力する。操作部21は、例えば、表示部22上に設けられたタッチパネルセンサである。表示部22は、制御部28が出力する各種情報(例えば、到着判定情報、出発判定情報等)を表示する。表示部22は、例えば、液晶表示装置、有機EL表示装置、または電子インク表示装置等である。
【0053】
マイクロフォン23は、収音により得られる信号(例えば、音声信号等)を制御部28に出力する。なお、マイクロフォン23は、複数のマイクロフォンによって構成されるマイクロフォンアレイであってもよい。スピーカ24は、制御部28が出力する信号(例えば、音声信号等)を音に変換する。バイブレータ25は、振動子であり、制御部28が出力する報知情報に応じて振動を発生させる。
【0054】
通信部26は、例えば、通信用ICカード、通信アンテナ、および通信モジュールを備えており、制御部28の制御の下で通信(無線通信)を行う。通信部26は、制御部28が出力する情報(例えば、第1範囲情報AI1、第2範囲情報AI2)を、ネットワークNを介してサーバ3へ送信する。通信部26は、サーバ3が送信した各種情報(例えば、到着判定情報、出発判定情報等)を受信して制御部28に出力する。メモリ27は、親端末2で用いられる各種情報およびプログラムを記憶する。
【0055】
制御部28は、親端末2の動作を統括して制御する。制御部28は、操作部21が出力する信号を取得し、取得した信号に応じた制御または処理を行う。例えば、制御部28は、取得した信号が第1範囲AR1または第2範囲AR2を子端末1に設定する旨を示す指示である場合には、操作部21の操作によって入力された第1範囲AR1または第2範囲AR2を示す第1範囲情報AI1または第2範囲情報AI2を通信部26に出力する。制御部28は、到着判定情報または出発判定情報が通信部26から出力された場合には、その到着判定情報または出発判定情報を表示部22に出力する。制御部28は、到着判定情報または出発判定情報を、スピーカ24またはバイブレータ25等に出力してもよい。
【0056】
なお、子端末1、親端末2、サーバ3の構成要素のうち、例えば、制御部20(例えば、第1検出部20a、第2検出部20b)、制御部28、制御部32(例えば、第1判定部32a、第2判定部32b、確認部32c、生成部32d)の機能は、CPU(Central Processing Unit)等のハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現されてもよい。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)等のハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)またはフラッシュメモリ等の記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDまたはCD-ROM等の着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
【0057】
<到着出発通知システムで行われる処理>
次に、本実施形態に係る到着出発通知システムNS1で行われる処理について説明する。すなわち、子端末1を携帯する移動者が前もって設定された対象施設TFに到着または対象施設TFから出発した旨を親端末2に通知する処理(通知処理)について説明する。以下では、一例として、子端末1を携帯する移動者が対象施設TFに到着する場合であって、子端末1の位置およびその測位点(位置取得部11によって取得された子端末1の位置)が
図4Aのように変化した場合における通知処理について説明する。一般に、GNSS等による位置情報の取得精度は、屋内においては屋外の場合と比べて低下する。
図4Aに示す例は、対象施設TFの内部において位置取得部11による子端末1の位置情報の取得精度が低下し、子端末1の真の位置と子端末1の測位点とが乖離してしまった場合を想定している。
【0058】
対象施設TF、第1範囲AR1、第2範囲AR2(
図4A参照)は、例えば、子端末1を携帯する移動者の関係者(例えば、保護者)が、親端末2を操作して設定する。対象施設TFは、例えば、移動者の自宅や移動者が通う学校等の施設である。前述したように、第1範囲AR1および第2範囲AR2の各々は、対象施設TFを含む範囲(地理的範囲)である。第1範囲AR1および第2範囲AR2は、例えば、親端末2の操作によって設定された対象施設TFの情報に基づいて決定される。例えば、第1範囲AR1および第2範囲AR2の各々は、対象施設TFを中心とする所定の半径を有する円として設定される。ただし、第1範囲AR1および第2範囲AR2は、保護者等による親端末2の操作によって直接設定されてもよい。親端末2で設定された第1範囲AR1、第2範囲AR2を示す第1範囲情報AI1、第2範囲情報AI2は、サーバ3を介して子端末1に送信され、子端末1のメモリ19に記憶される。
【0059】
ここで、第2範囲AR2は、第1範囲AR1と同一であるか、第1範囲AR1よりも広く設定される。言い換えれば、第1範囲AR1および第2範囲AR2は、第2範囲AR2が第1範囲AR1を含むように設定される。これは、第2範囲AR2が第1範囲AR1よりも内側に位置する場合、到着検出および出発検出が正しく行われない可能性があるためである。なお、第2範囲AR2が第1範囲AR1よりも広く設定される構成(第1範囲AR1が第2範囲AR2よりも内側に位置する構成)は、到着検出および出発検出の信頼性を高められるという点で好適である。つまり、位置情報の取得精度の低下に起因して子端末1の測位点に揺らぎが生じた場合において、到着検出と出発検出とが連鎖的になされてしまう可能性を低減できるという点で好適である。
【0060】
図4Bは、子端末1の位置およびその測位点が
図4Aに示すように変化した場合に、本実施形態に係る到着出発通知システムNS1で行われる通知処理の一例を示すタイミングチャートである。
【0061】
まず、子端末1の位置取得部11が、子端末1の位置を取得する(ステップS1:位置取得ステップ)。ステップS1は、所定の時間間隔(例えば、1秒毎)をもって繰り返し実行される。ステップS1が行われるたびに、子端末1の通信部18が、サーバ3に子端末1の位置情報を送信する(ステップS2)。サーバ3の通信部31は、送信されてきた子端末1の位置情報を制御部32に出力し、制御部32は当該位置情報を記憶部33に記憶させる(ステップS3)。なお、
図4Bにおいては、図示の簡略化のため、ステップS2を示す矢印およびステップS3を示す点のほとんどを省略している。また、ステップS2およびステップS3は、ステップS1が行われる時間間隔よりも長い時間間隔(例えば、10秒毎)をもって実行されてもよい。
【0062】
次に、取得された子端末1の位置(子端末1の測位点)が第1範囲AR1の範囲外である点P1から第1範囲AR1の範囲内である点P2に移動したときに(
図4Aも参照)、子端末1の第1検出部20aが、到着検出をする(ステップS4:第1検出ステップ)。次に、子端末1の制御部20が、到着検出情報を生成する。制御部20は、通信部18を制御して、生成した到着検出情報をサーバ3へ送信する(ステップS5)。サーバ3の通信部31は、送信されてきた到着検出情報を制御部32に出力し、制御部32は当該到着検出情報を記憶部33に記憶させる(ステップS6)。
【0063】
次に、取得された子端末1の位置(子端末1の測位点)が第2範囲AR2の範囲内である点P3から第2範囲AR2の範囲外である点P4に移動したときに(
図4Bも参照)、子端末1の第2検出部20bが、出発検出をする(ステップS7:第2検出ステップ)。次に、子端末1の制御部20が、出発検出情報を生成する。制御部20は、通信部18を清書して、生成した出発検出情報をサーバ3へ送信する(ステップS8)。サーバ3の通信部31は、送信されてきた出発検出情報を制御部32に出力し、制御部32は当該到着検出情報を記憶部33に記憶させる(ステップS9)。また、取得された子端末1の位置(子端末1の測位点)が第1範囲AR1の範囲内である点P5から点P6に移動したときに(
図4Aも参照)、子端末1の第1検出部20aが到着検出をし(ステップS10:第1検出ステップ)、前述と同様に到着検出情報がサーバ3へ送信され(ステップS11)、当該到着検出情報が記憶部33に記憶される(ステップS12)。
【0064】
ここで、サーバ3の第1判定部32aは、子端末1から送信されてきた到着検出情報および出発検出情報に基づき、子端末1が第1範囲AR1の範囲外から範囲内に移動した否かを判断する。つまり、子端末1を携帯する移動者が対象施設TFに到着したか否かを判断する。また、サーバ3の第2判定部32bは、子端末1から送信されてきた到着検出情報および出発検出情報に基づき、子端末1が第2範囲AR2の範囲内から範囲外に移動したか否かを判断する。つまり、子端末1を携帯する移動者が対象施設TFから出発したか否かを判断する。
【0065】
具体的に、本実施形態に係る第1判定部32aは、第1検出部20aによる到着検出の後の所定の時間Ta内に、第2検出部20bによる出発検出が行われないときに、子端末1が第1範囲AR1の範囲外から範囲内に移動したと判断し、到着判定を行う。言い換えれば、第1判定部32aは、サーバ3による到着検出情報の受信の後の所定の時間Ta内に、サーバ3によって出発検出情報が受信されないときに、到着判定を行う。さらに言い換えれば、第1判定部32aは、第1検出部20aによる到着検出の後の所定の時間Ta内に、第2検出部20bによる出発検出が行われたときに、子端末1が第1範囲AR1の範囲外から範囲内に移動したと判断せず、到着判定を禁止する。第1判定部32aが到着判定を行った場合(第1判定ステップ)、サーバ3の生成部32dが、到着判定情報を生成する。制御部32は、通信部31を制御して、生成された到着判定情報を親端末2へ送信する。言い換えれば、サーバ3(制御部32)は、親端末2に到着通知を行う。
【0066】
同様に、本実施形態に係る第2判定部32bは、第2検出部20bによる出発検出の後の所定の時間Ta内に、第1検出部20aによる到着検出が行われないときに、子端末1が第2範囲AR2の範囲内から範囲外に移動したと判断し、出発判定を行う。言い換えれば、第2判定部32bは、サーバ3による出発検出情報の受信の後の所定の時間Ta内に、サーバ3によって到着検出情報が受信されないときに、出発判定を行う。さらに言い換えれば、第2判定部32bは、第2検出部20bによる出発検出の後の所定の時間Ta内に、第1検出部20aによる到着検出が行われたときに、子端末1が第2範囲AR2の範囲内から範囲外に移動したと判断せず、出発判定を禁止する。第2判定部32bが出発判定を行った場合(第2判定ステップ)、サーバ3の生成部32dが、出発判定情報を生成する。制御部32は、通信部31を制御して、生成された出発判定情報を親端末2へ送信する。言い換えれば、サーバ3(制御部32)は、親端末2に出発通知を行う。
【0067】
図4Bに示す例においては、サーバ3が到着検出情報を受信したステップS6の後、時間t1(<Ta)経過後に、ステップS9でサーバ3が出発検出情報を受信している。t1<Taであるため、第1判定部32aは、ステップS6に係る到着検出情報によっては到着判定を行わない。次に、サーバ3が上記出発検出情報を受信したステップS9の後、時間t2(<Ta)経過後に、ステップS12でサーバ3が新たな到着検出情報を受信している。t2<Taであるため、第2判定部32bは、ステップS9に係る上記出発検出情報によっては出発判定を行わない。
【0068】
一方、ステップS12でサーバ3が上記新たな到着検出情報を受信した後、時間Taが経過しても、サーバ3は新たな出発検出情報を受信していない。これにより、第1判定部32aは、ステップS12に係る上記到着検出情報の受信から時間t3(≧Ta)経過後に、到着判定を行う(ステップS13:第1判定ステップ)。これにより、サーバ3の生成部32dは到着判定情報を生成する。制御部32は、生成部32dによって生成された到着判定情報を、通信部31を制御して親端末2へ送信する(ステップS14)。
【0069】
上述の例においては、子端末1を携帯する移動者が対象施設TFに到着する場合について説明したが、子端末1を携帯する移動者が対象施設TFから出発する場合についても同様の処理が行われる。つまり、子端末1を携帯する移動者が対象施設TFから出発する場合においては、出発検出がなされた後到着検出がなされないまま所定時間Taが経過したときに、第2判定部32bによって出発判定がなされる。そして、生成部32dによって出発判定情報が生成され、生成された出発判定情報が親端末2に送信される。
【0070】
以上の通り、本実施形態によれば、到着検出の後直ちに親端末2に到着通知がなされるのではなく、到着検出の後所定の時間内に出発検出がされない場合に初めて到着判定および到着通知がなされる。また、出発検出の後直ちに親端末2に出発通知がなされるのではなく、出発検出の後所定の時間内に到着検出がされない場合に初めて出発判定および出発通知がなされる。このように、時間的な連続性を考慮したフィルタを到着判定および出発判定に適用することで、位置情報の取得精度が低い場合であっても、施設への到着または施設からの出発に係る通知の安定性を確保することができる。
【0071】
なお、詳細は省略するが、到着出発通知システムNS1は、上述した処理に加えて、子端末1を携帯する移動者が前もって定められた設定位置(交差点等)に近づいた旨をその携帯者に放置する処理や、前もって定められた設定位置で所定の動作が行われていたか否かを判断する処理を行うように構成されていてもよい。
【0072】
(変形例)
次に、本実施形態に係る到着出発通知システムNS1で行われる通知処理の変形例について説明する。
図5は、本変形例に係る到着出発通知システムNS1で行われる通知処理の一例を示すタイミングチャートである。
【0073】
本変形例においても、子端末1の位置取得部11が、所定の時間間隔をもって繰り返し子端末1の位置を取得し(ステップS1:位置取得ステップ)、子端末1の位置情報がサーバ3に送信され(ステップS2)、当該位置情報がサーバ3の記憶部33に記憶される(ステップS3)。また、子端末1の第2検出部20bによって出発検出がされると(ステップS4:第2検出ステップ)、出発検出情報がサーバ3へ送信され(ステップS5)、当該出発検出情報がサーバ3の記憶部33に記憶される。また、子端末1の第1検出部20aによって到着検出がされると(ステップS6:第1検出ステップ)、到着検出情報がサーバ3へ送信され(ステップS7)、当該到着検出情報がサーバ3の記憶部33に記憶される(ステップS8)。
【0074】
ここで、本変形例に係るサーバ3の第1判定部32aは、子端末1から送信されてきた到着検出情報および出発検出情報に加えて、確認部32cの出力にも基づき、到着判定を行う。同様に、本変形例に係るサーバ3の第2判定部32bは、子端末1から送信されてきた到着検出情報および出発検出情報に加えて、確認部32cの出力にも基づき、出発判定を行う。
【0075】
具体的に、本変形例に係る第1判定部32aは、サーバ3が所定の時間Tb内に子端末1の位置情報(測位点)を所定の閾値以上取得(受信)したことを確認部32cが確認しないときに、到着判定を行うことを禁止する。つまり、本変形例に係る第1判定部32aは、サーバ3による到着検出情報の受信の後の所定の時間Ta内にサーバ3によって出発検出情報が受信されない、かつ、サーバ3が所定の時間Tb内に子端末1の位置情報を所定の閾値以上取得したことを確認部32cが確認したときに、到着判定を行う。
【0076】
同様に、本変形例に係る第2判定部32bは、サーバ3が所定の時間Tb内に子端末1の位置情報(測位点)を所定の閾値以上取得(受信)したことを確認部32cが確認しないときに、出発判定を行うことを禁止する。つまり、本変形例に係る第2判定部32bは、サーバ3によつ出発検出情報の受信の後の所定の時間Ta内にサーバ3によって到着検出情報が受信されない、かつ、サーバ3が所定の時間Tb内に子端末1の位置情報を所定の閾値以上取得したことを確認部32cが確認したときに、出発判定を行う。
【0077】
図5に示す例においては、サーバ3が出発検出情報を受信したステップS6の後、時間t1(<Ta)経過後に、ステップS9でサーバ3が到着検出情報を受信している。t1<Taであるため、
図4Bの例と同様に、第2判定部32bは、ステップS6に係る出発検出情報によっては出発判定を行わない。
【0078】
一方、ステップS9でサーバ3が上記到着検出情報を受信したステップS9の後、時間Taが経過しても、サーバ3は新たな出発検出情報を受信していない。このとき、サーバ3の確認部32cは、サーバ3が所定の時間Tb内に子端末1の位置情報を所定の閾値以上受信したかを確認する(ステップS10)。確認部32cは、当該確認の結果を第2判定部32bに出力する。なお、所定の時間Tbとは、例えば、サーバ3が到着検出情報(または出発検出情報)を受信した前50秒間と受信した後50秒間を合わせた計100秒間である。サーバ3が所定の時間Tb内に子端末1の位置情報を所定の閾値以上取得したことを確認部32cが確認しない場合、第2判定部32bは、サーバ3が出発検出情報を受信しないままステップS9から時間t2(≧Ta)が経過しても、到着判定を行わない(ステップS11)。
【0079】
上述した本変形例の構成によれば、例えばサーバ3と子端末1との通信が不安定になっている場合であっても、移動者の施設への到着または施設からの出発に係る通知の安定性を確保することができる。
【0080】
(第2実施形態)
<到着出発通知システム>
図6は、本発明の第2実施形態に係る到着出発通知システムの全体構成を示すブロック図である。なお、
図6においては、
図1、2に示した構成と同様の構成には同一の符号を付してある。本実施形態に係る到着出発通知システムNS2は、本発明の情報処理装置に相当するものである。
図6に示す通り、本実施形態に係る到着出発通知システムNS2は、
図1に示す到着出発通知システムNS1の子端末1を子端末1Aに替え、サーバ3をサーバ3Aに替えた構成を有する。子端末1Aは、本発明の第1端末に相当するものである。本実施形態に係る到着出発通知システムNS2は、第1実施形態に係る到着出発通知システムNS1ではサーバ3が行っていた到着判定および出発判定を、子端末1Aが行うようにしたものである。
【0081】
<サーバ>
サーバ3Aは、
図1に示すサーバ3の第1判定部32a、第2判定部32b、確認部32c、および生成部32dを省略した構成を有する。つまり、サーバ3Aは、サーバ3に設けられていた到着判定に係る機能および出発判定に係る機能を省略した構成を有する。
【0082】
<子端末>
子端末1Aは、
図2に示す子端末1Aの制御部20に、
図1に示す第1判定部32a、第2判定部32b、確認部32c、および生成部32dを追加した構成を有する。つまり、子端末1Aは、サーバ3に設けられていた到着判定に係る機能および出発判定に係る機能を追加した構成を有する。
【0083】
<到着出発通知システムで行われる処理>
次に、本実施形態に係る到着出発通知システムNS2で行われる処理について説明する。本実施形態に係る到着出発通知システムNS2においても、第1実施形態に係る到着出発通知システムNS1と同様に、子端末1Aを携帯する移動者が前もって設定された対象施設TFに到着または対象施設TFから出発した旨を親端末2に通知する処理(通知処理)が行われる。
【0084】
まず、第1実施形態と同様に、子端末1Aの位置取得部11が、子端末1Aの位置を繰り返し取得する(位置取得ステップ)。そして、取得された子端末1Aの位置が第1範囲AR1の範囲外から範囲内に移動したときには、子端末1Aの第1検出部20aが、到着検出をする(第1検出ステップ)。次に、子端末1Aの制御部20が、到着検出情報を生成する。また、取得された子端末1Aの位置が第2範囲AR2の範囲内から範囲外に移動したときには、子端末1Aの第2検出部20bが、出発検出をする(第2検出ステップ)。次に、子端末1Aの制御部20が、出発検出情報を生成する。
【0085】
そして、子端末1Aの第1判定部32aが、生成された到着検出情報および出発検出情報に基づき、第1実施形態と同様に到着判定を行う。または、子端末1Aの第2判定部32bが、生成された到着検出情報および出発検出情報に基づき、第1実施形態と同様に出発判定を行う。なお、第1判定部32aによる到着判定または第2判定部32bによる出発判定には、第1実施形態の変形例と同様に、確認部32cの出力が用いられてもよい。
【0086】
第1判定部32aによって到着判定が行われた場合(第1判定ステップ)、子端末1Aの生成部32dは、到着判定情報を生成する。子端末1Aの制御部20は、通信部18を制御して、生成された到着判定情報を、サーバ3Aを介して親端末2へ送信する。また、第2判定部32bによって出発判定が行われた場合(第2判定ステップ)、子端末1Aの生成部32dは、出発判定情報を生成する。子端末1Aの制御部20は、通信部18を制御して、生成された出発判定情報を、サーバ3Aを介して親端末2へ送信する。なお、子端末1A(制御部20)は、サーバ3Aを介さず、到着判定情報および出発判定情報を直接親端末2へ送信してもよい。この場合、到着出発通知システムNS2はサーバ3Aを備えていなくてもよい。
【0087】
以上の通り、本実施形態においても、到着検出の後直ちに親端末2に到着通知がなされるのではなく、到着検出の後所定の時間内に出発検出がされない場合に初めて到着判定および到着通知がなされる。また、出発検出の後直ちに親端末2に出発通知がなされるのではなく、出発検出の後所定の時間内に到着検出がされない場合に初めて出発判定および出発通知がなされる。このように、時間的な連続性を考慮したフィルタを到着判定および出発判定に適用することで、位置情報の取得精度が低い場合であっても、施設への到着または施設からの出発に係る通知の安定性を確保することができる。
【0088】
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態に係る到着出発通知システムの全体構成を示すブロック図である。なお、
図7においては、
図1、2に示した構成と同様の構成には同一の符号を付してある。本実施形態に係る到着出発通知システムNS3は、本発明の情報処理装置に相当するものである。
図7に示す通り、本実施形態に係る到着出発通知システムNS3は、
図1に示す到着出発通知システムNS1の子端末1を子端末1Bに替え、サーバ3をサーバ3Bに替えた構成を有する。子端末1Bは、本発明の第1端末に相当するものである。本実施形態に係る到着出発通知システムNS3は、第1実施形態に係る到着出発通知システムNS1では子端末1が行っていた到着検出および出発検出を、サーバ3Bが行うようにしたものである。
【0089】
<サーバ>
サーバ3Bは、
図1に示すサーバ3の制御部32に、第1検出部20aおよび第2検出部20bを追加した構成を有する。また、サーバ3Bの記憶部33には、
図2に示すメモリ19に記憶された第1範囲情報AI1および第2範囲情報AI2が記憶されている。つまり、サーバ3Bは、子端末1に設けられていた到着検出に係る機能および出発検出に係る機能を追加した構成を有する。
【0090】
<子端末>
子端末1Bは、
図2に示す第1検出部20aおよび第2検出部20bを省略した構成を有する。また、子端末1Bでは、子端末1のメモリ19に記憶された第1範囲情報AI1および第2範囲情報AI2が省略されている。つまり、子端末1Bは、子端末1に設けられていた到着検出に係る機能および出発検出に係る機能を省略した構成を有する。
【0091】
<到着出発通知システムで行われる処理>
次に、本実施形態に係る到着出発通知システムNS3で行われる処理について説明する。本実施形態に係る到着出発通知システムNS3においても、第1実施形態に係る到着出発通知システムNS1と同様に、子端末1Bを携帯する移動者が前もって設定された対象施設TFに到着または対象施設TFから出発した旨を親端末2に通知する処理(通知処理)が行われる。
【0092】
まず、第1実施形態と同様に、子端末1Bの位置取得部11が、子端末1Bの位置を繰り返し取得する(位置取得ステップ)。次に、子端末1Bの制御部20は、通信部18を制御して、取得した子端末1Bの位置情報をサーバ3Bに送信する。そして、取得された子端末1Bの位置が第1範囲AR1の範囲外から範囲内に移動したときには、サーバ3Bの第1検出部20aが、到着検出をする(第1検出ステップ)。次に、サーバ3Bの制御部32が、到着検出情報を生成する。また、取得された子端末1Bの位置が第2範囲AR2の範囲内から範囲外に移動したときには、サーバ3Bの第2検出部20bが、出発検出をする(第2検出ステップ)。次に、サーバ3Bの制御部32が、出発検出情報を生成する。
【0093】
そして、サーバ3Bの第1判定部32aが、生成された到着検出情報および出発検出情報に基づき、第1実施形態と同様に到着判定を行う。または、サーバ3Bの第2判定部32bが、生成された到着検出情報および出発検出情報に基づき、第1実施形態と同様に出発判定を行う。なお、第1判定部32aによる到着判定または第2判定部32bによる出発判定には、第1実施形態の変形例と同様に、確認部32cの出力が用いられてもよい。
【0094】
第1判定部32aによって到着判定が行われた場合(第1判定ステップ)、サーバ3Bの生成部32dは、到着判定情報を生成する。サーバ3Bの制御部32は、通信部31を制御して、生成された到着判定情報を親端末2へ送信する。また、第2判定部32bによって出発判定が行われた場合(第2判定ステップ)、サーバ3Bの生成部32dは、出発判定情報を生成する。サーバ3Bの制御部32は、通信部31を制御して、生成された出発判定情報を親端末2へ送信する。
【0095】
以上の通り、本実施形態においても、到着検出の後直ちに親端末2に到着通知がなされるのではなく、到着検出の後所定の時間内に出発検出がされない場合に初めて到着判定および到着通知がなされる。また、出発検出の後直ちに親端末2に出発通知がなされるのではなく、出発検出の後所定の時間内に到着検出がされない場合に初めて出発判定および出発通知がなされる。このように、時間的な連続性を考慮したフィルタを到着判定および出発判定に適用することで、位置情報の取得精度が低い場合であっても、施設への到着または施設からの出発に係る通知の安定性を確保することができる。
【0096】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0097】
例えば、上述した第1~第3実施形態では、子端末1、1Aまたはサーバ3Bの第1検出部20aおよび第2検出部20bが到着検出および出発検出を行う例について説明した。しかしながら、第1検出部20aおよび第2検出部20bを親端末2に設け、第1範囲情報AI1および第2範囲情報AI2を親端末2のメモリ27に記憶させ、到着検出および出発検出を親端末2で行うようにしてもよい。
【0098】
また、上述した第1~第3実施形態では、子端末1Bまたはサーバ3、3Aの第1判定部32aおよび第2判定部32bが到着判定および出発判定を行う例について説明した。しかしながら、第1判定部32aおよび第2判定部32bを親端末2に設け、到着判定および出発判定を親端末2で行うようにしてもよい。
【0099】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0100】
NS1、NS2、NS3…到着出発通知システム(情報処理装置) 1、1A、1B…子端末(第1端末) 2…親端末(第2端末) 11…位置取得部 20a…第1検出部 20b…第2検出部 32a…第1判定部 32b…第2判定部 32c…確認部 32d…生成部