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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024022086
(43)【公開日】2024-02-16
(54)【発明の名称】ペンホルダ
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20240208BHJP
【FI】
G06F1/16 313Z
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022125426
(22)【出願日】2022-08-05
(71)【出願人】
【識別番号】311012169
【氏名又は名称】NECパーソナルコンピュータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100206081
【弁理士】
【氏名又は名称】片岡 央
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 幹夫
(72)【発明者】
【氏名】廣瀬 悟史
(57)【要約】
【課題】情報処理装置に対する取り付けの自由度を向上できるペンホルダを提供する。
【解決手段】ペンホルダは、ペンを保持可能な保持部と、情報処理装置が備える第1ポートに挿入可能な第1挿入部と、前記情報処理装置が備える前記第1ポートとは異なる第2ポートに挿入可能な第2挿入部と、を含む挿入ユニットと、を備える。
【選択図】図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペンを保持可能な保持部と、
情報処理装置が備える第1ポートに挿入可能な第1挿入部と、前記情報処理装置が備える前記第1ポートとは異なる第2ポートに挿入可能な第2挿入部と、を含む挿入ユニットと、を備えるペンホルダ。
【請求項2】
前記第1挿入部が延びる向きと、前記第2挿入部が延びる向きとは、互いに逆向きである、請求項1に記載のペンホルダ。
【請求項3】
前記保持部は、前記挿入ユニットに対して回動可能に接続されている、請求項1または2に記載のペンホルダ。
【請求項4】
前記保持部がする回動運動の回動軸は、前記第1挿入部が延びる向きと前記第2挿入部が延びる向きとの双方に交差している、請求項3に記載のペンホルダ。
【請求項5】
前記保持部は、筒状の保持基部を有し、
前記保持基部には、前記保持基部の内周面から前記保持基部の径方向内側に向けて突出する保持突起と、前記保持基部の周方向における前記保持突起の両隣に位置して前記保持基部の軸方向に延びる一対のスリットと、が形成されており、
前記保持突起は、弾性的に前記ペンを保持する、請求項1または2に記載のペンホルダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペンホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ペンを保持する保持部と、情報処理装置に設けられたポートに挿入される挿入部と、を備えるペンホルダが開示されている。挿入部が挿入されるポートは、例えば、USB(Universal Serial Bus)-typeA規格に準拠している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-157380号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、例えば特許文献1に記載のペンホルダにおいては、情報処理装置に対してペンホルダを取り付ける向きおよび位置の自由度が低いという問題があった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされ、情報処理装置に対する取り付けの自由度を向上できるペンホルダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の態様1は、ペンを保持可能な保持部と、情報処理装置が備える第1ポートに挿入可能な第1挿入部と、前記情報処理装置が備える前記第1ポートとは異なる第2ポートに挿入可能な第2挿入部と、を含む挿入ユニットと、を備えるペンホルダである。
【0007】
本発明の態様1によれば、情報処理装置に対するペンホルダの取り付けの自由度を向上させることができる。
【0008】
また、本発明の態様2は、態様1のペンホルダにおいて、前記第1挿入部が延びる向きと、前記第2挿入部が延びる向きとは、互いに逆向きである。
【0009】
本発明の態様2によれば、ペンホルダを情報処理装置の右側面および左側面のいずれに対しても取り付けることができる構成を容易に実現できる。
【0010】
また、本発明の態様3は、態様1または態様2のペンホルダにおいて、前記保持部は、前記挿入ユニットに対して回動可能に接続されている。
【0011】
本発明の態様3によれば、情報処理装置に対するペンホルダの取り付けの自由度をより向上させることができる。
【0012】
また、本発明の態様4は、態様3のペンホルダにおいて、前記保持部がする回動運動の回動軸は、前記第1挿入部が延びる向きと前記第2挿入部が延びる向きとの双方に交差している。
【0013】
本発明の態様4によれば、保持部と情報処理装置との干渉を避けつつ、ペンホルダの小型化を図ることができる。
【0014】
また、本発明の態様5は、態様1から態様4のいずれか一つのペンホルダにおいて、前記保持部は、筒状の保持基部を有し、前記保持基部には、前記保持基部の内周面から前記保持基部の径方向内側に向けて突出する保持突起と、前記保持基部の周方向における前記保持突起の両隣に位置して前記保持基部の軸方向に延びる一対のスリットと、が形成されており、前記保持突起は、弾性的に前記ペンを保持する。
【0015】
本発明の態様5によれば、保持部がペンを確実に保持することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の上記態様によれば、情報処理装置に対する取り付けの自由度を向上可能なペンホルダを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1A】本発明の第1実施形態に係るペンホルダが第1姿勢にある状態を示す図である。
図1B】本発明の第2実施形態に係るペンホルダが第2姿勢にある状態を示す図である。
図2A】本発明の第1実施形態に係るペンホルダが情報処理装置の第1ポートに挿入される様子を示す図である。
図2B】本発明の第1実施形態に係るペンホルダが情報処理装置の第2ポートに挿入される様子を示す図である。
図3】本発明の第1実施形態に係る保持部を示す図である。
図4】本発明の第1実施形態に係るペンを充電する様子を示す図である。
図5】本発明の第2実施形態に係るペンホルダを示す図である。
図6】本発明の第3実施形態に係るペンホルダを示す図である。
図7】本発明の第4実施形態に係るペンホルダを示す図である。
図8】本発明の第4実施形態に係るペンホルダが情報処理装置に取り付けられた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係るペンホルダについて図面に基づいて説明する。
図1Aおよび図1Bに示すように、本実施形態に係るペンホルダ1Aは、挿入ユニット10と、保持部20と、接続軸部30と、を備える。また、挿入ユニット10は、中間部13と、中間部13から延出する第1挿入部11と、中間部13から延出する第2挿入部12と、を有する。
【0019】
図2Aおよび図2Bに示すように、本実施形態に係るペンホルダ1Aは、情報処理装置2に取り付けられて用いられる。本実施形態に係る情報処理装置2は、いわゆるクラムシェル型のノートパソコンであり、システム本体C1と蓋体C2とを含む筐体Cを備える。また、システム本体C1と蓋体C2とは、例えばヒンジ(不図示)等によって互いに回動可能に連結されている。システム本体C1は、例えば、キーボード、トラックパッド、マザーボード(いずれも不図示)等を有する。蓋体C2は、例えば、ディスプレイ(不図示)を有する。ただし、情報処理装置2の種類はノートパソコンに限られない。例えば、情報処理装置2は、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、モニター等であってもよい。これらの場合において、筐体Cは蓋体C2を含まなくてもよく、システム本体C1がディスプレイを有していてもよい。なお、以下では説明のためにシステム本体C1を単に「筐体C」と称する場合がある。
【0020】
図2Aに示すように、第1挿入部11は、情報処理装置2の筐体C(システム本体C1)が備える第1ポートP1に挿入される。図2Bに示すように、第2挿入部12は、情報処理装置2の筐体C(システム本体C1)が備える第2ポートP2に挿入される。第1挿入部11が第1ポートP1に挿入される、または、第2挿入部12が第2ポートP2に挿入されることにより、ペンホルダ1Aが情報処理装置2に取り付けられる(固定される)。
【0021】
<方向定義>
以下、第1挿入部11が延びる向き(第1挿入部11が中間部13から延出する向き)を、左方と称し、図において+Xの向きで表す。左方とは反対の向きを、右方と称し、図において-Xの向きで表す。左方(+Xの向き)と右方(-Xの向き)とを特に区別しない場合、挿入方向Xと称する。本実施形態において、-Xの向きは、第2挿入部12が延びる向き(第2挿入部12が中間部13から延出する向き)と一致する。つまり、本実施形態において、第1挿入部11および第2挿入部12は、挿入方向Xにおいて互いに逆向きに延びている。また、本実施形態では、ペンホルダ1Aが情報処理装置2に取り付けられている状態において、挿入方向Xは情報処理装置2の左右方向(幅方向)に一致する。
【0022】
また、挿入方向Xに直交する一つの向きを、手前側と称し、図において+Yの向きで表す。手前側とは反対の向きを、奥側と称し、図において-Yの向きで表す。手前側(+Yの向き)と奥側(-Yの向き)とを特に区別しない場合、第1方向Yと称する。本実施形態では、ペンホルダ1Aが情報処理装置2に取り付けられている状態において、第1方向Yは情報処理装置2の前後方向(奥行方向)に一致する。また、挿入方向Xおよび第1方向Yの双方に直交する一つの向きを、上方と称し、図において+Zの向きで表す。上方とは反対の向きを、下方と称し、図において-Zの向きで表す。上方(+Zの向き)と下方(-Zの向き)とを特に区別しない場合、第2方向Zと称する。本実施形態では、ペンホルダ1Aが情報処理装置2に取り付けられている状態において、第2方向Zは情報処理装置2の上下方向(厚み方向)に一致する。
【0023】
本実施形態に係る情報処理装置2の筐体Cは、平面視において矩形の扁平な形状を有する(図4参照)。図2Aに示すように、筐体Cの右側面には、複数のポートPが開口している。図2Bに示すように、筐体Cの左側面にも、複数のポートPが開口している。本実施形態において、前述した第1ポートP1は、筐体Cの右側面に開口する複数のポートPのうちの一つである。また、前述した第2ポートP2は、筐体Cの左側面に開口する複数のポートPのうちの一つである。
【0024】
各ポートPは、一般的なノートパソコン等に通常設置されている既設の接続ポート(メスコネクタ)である。より具体的に、各ポートPは、情報処理装置2が外部機器から信号を受け取るための入力端子(外部入力端子)、または、情報処理装置2が外部機器に信号を送出するための出力端子(外部出力端子)である。ポートPの例としては、USB(typeA、typeB、typeC)規格、HDMI(High-Definition Multimedia Interface、登録商標)規格、SD(登録商標)規格もしくはmicroSD(登録商標)規格に準拠した接続ポート、またはフォーンジャック等が挙げられる。本実施形態において、第1ポートP1はUSB-typeA規格に準拠した接続ポートであり、第2ポートP2はHDMI規格に準拠した接続ポートである。
【0025】
挿入ユニット10のうち、少なくとも第1挿入部11および第2挿入部12は、非導電性の材質によって形成される。図1Aおよび図2Aに示すように、第1挿入部11は、第1ポートP1に挿入可能な形状を有する。具体的に、第1挿入部11の形状は第1ポートP1の形状に対応しており、本実施形態に係る第1挿入部11はUSB-typeA規格に準拠したコネクタ(オスコネクタ)の形状を有している。また、図1Bおよび図2Bに示すように、第2挿入部12は、第2ポートP2に挿入可能な形状を有する。具体的に、第2挿入部12の形状は第2ポートP2の形状に対応しており、本実施形態に係る第2挿入部12はHDMI規格に準拠したコネクタ(オスコネクタ)の形状を有している。
【0026】
保持部20は、ペン3を保持可能な部位である(図4も参照)。ペン3は、断面視において円または多角形(例えば、正六角形)等の形状を有する棒状の部材である。ペン3は、例えば、情報処理装置2の入力デバイスとして用いられるデジタイザペンやスタイラスペンであってもよい。
【0027】
図3に示すように、本実施形態に係る保持部20は、保持基部21および閉塞部22を有する。保持基部21は、第1方向Yに延びる筒状の部位である。保持基部21は、弾性を有する素材によって形成されている。ペン3は、保持基部21に挿入される。保持基部21は、ペン3を保持する役割を果たす。保持基部21の内周面の形状は、保持基部21の中心軸線O´に垂直な断面視において、例えば正六角形である。保持基部21の外周面の形状は、中心軸線O´に垂直な断面視において、例えば円形である。閉塞部22は、保持基部21の奥側の端部(-Y端)を閉塞する部位である。閉塞部22は、保持基部21に保持されたペン3の第1方向Yにおける移動を規制し、挿入ユニット10を保護する役割を有する。閉塞部22は、保持基部21と一体に形成されていてもよいし、保持基部21とは別体に形成されていてもよい。
【0028】
本実施形態に係る保持基部21は、保持基部21の内周面から保持基部21の径方向内側に向けて突出する複数の保持突起21aを有する。なお、「保持基部21の径方向」とは、保持基部21の中心軸線O´に直交する方向である。また、保持基部21の周方向において、各保持突起21aの両隣には、一対のスリット21bが形成されている。なお、「保持基部21の周方向」とは、保持基部21の中心軸線O´に平行な方向(軸方向)から見て、中心軸線O´のまわりを周回する方向である。各スリット21bは、保持基部21を径方向に貫通している。各スリット21bは、保持突起21aに沿って、保持基部21の軸方向に延びている。
【0029】
各保持突起21aの周方向における両隣に一対のスリット21bが形成されていることにより、各保持突起21aは、径方向において弾性的に拡縮可能となっている。つまり、保持部20にペン3が挿入されると、ペン3は、保持突起21aの弾性復元力に抗して各保持突起21aを径方向外側に押し拡げる。保持突起21aの弾性復元力により、ペン3が弾性的に保持される。
【0030】
なお、保持突起21aの数は1以上であれば適宜変更可能である。また、保持突起21aの形状および突出量は、保持部20が保持するペン3の形状に応じて適宜設定されてもよい。また、保持突起21aの形状および突出量は、2種類以上のペン3を保持可能に設定されていてもよい。例えば、保持突起21aの形状および突出量は、断面視において円形状のペン3と、断面視において正六角形状のペン3と、の双方を保持可能に設定されていてもよい。上述したような保持突起21aおよびスリット21bを有する保持基部21を採用することで、2種類以上のペン3を保持可能な保持部20を容易に実現することができる。
【0031】
図1Aおよび図1Bに示すように、接続軸部30は、保持部20を、挿入ユニット10に対して回動可能に接続する。具体的に、本実施形態に係る接続軸部30は、第1方向Yに平行な回動軸Oを有する。回動軸Oは、第1挿入部11が延びる向き(+Xの向き)および第2挿入部12が延びる向き(-Xの向き)の双方に交差している。つまり、回動軸Oは、挿入方向Xに交差している。接続軸部30は、挿入ユニット10の中間部13から手前側(+Yの向き)に延出し、保持基部21の外周面に接続されている。
【0032】
接続軸部30がこのように挿入ユニット10と保持部20とを接続することにより、保持部20は、挿入ユニット10に対して、図1Aに示す第1姿勢と図1Bに示す第2姿勢との2つの姿勢を取り得る。第1姿勢は、第1方向Yにおいて保持部20と第2挿入部12とが重なり、第1方向Yにおいて保持部20と第1挿入部11とが重ならない姿勢である。第2姿勢は、第1方向Yにおいて保持部20と第1挿入部11とが重なり、第1方向Yにおいて保持部20と第2挿入部12とが重ならない姿勢である。ユーザは、保持部20を操作して回動軸Oまわりに回転させることにより、保持部20の姿勢を第1姿勢と第2姿勢との間で切り替えることができる。
【0033】
次に、以上のように構成されたペンホルダ1Aの作用について説明する。
【0034】
本実施形態に係るペンホルダ1Aを情報処理装置2の右側面に取り付ける場合、ユーザは、保持部20を回動軸Oまわりに回転させて、保持部20の姿勢を第1姿勢にする(図2A参照)。これにより、保持部20と情報処理装置2(筐体C)との干渉を避けつつ、情報処理装置2の右側面に開口した第1ポートP1に第1挿入部11を挿入することができる。つまり、ペンホルダ1Aを情報処理装置2の右側面に取り付けることができる。一方、本実施形態に係るペンホルダ1Aを情報処理装置2の左側面に取り付ける場合、ユーザは、保持部20を回動軸Oまわりに回転させて、保持部20の姿勢を第2姿勢にする(図2B参照)。これにより、保持部20と情報処理装置2(筐体C)との干渉を避けつつ、情報処理装置2の左側面に開口した第2ポートP2に第2挿入部12を挿入することができる。つまり、ペンホルダ1Aを情報処理装置2の左側面に取り付けることができる。
【0035】
このように、本実施形態に係るペンホルダ1Aによれば、情報処理装置2のポートPに挿入可能な挿入部を1つしか有さず、1つのポートPにのみ挿入可能な従来のペンホルダと比較して、情報処理装置2に対するペンホルダ1Aの取り付けの位置および取り付けの向きに関する自由度が向上する。特に、ペンホルダ1Aを情報処理装置2の右側面および左側面のいずれに対しても取り付けることができる構成は、右利きのユーザおよび左利きのユーザのいずれに対しても快適な操作性を提供できるという点で好適である。また、ペンホルダ1Aを情報処理装置2の右側面に取り付けるか左側面に取り付けるかに応じて保持部20の姿勢を変化させる構成を採用することで、ペンホルダ1Aのサイズ(挿入方向Xにおける寸法)を抑制できる。
【0036】
なお、図4に示すように、ペンホルダ1A(保持部20)によって保持されるペン3は、ケーブル4を介して情報処理装置2のポートPから充電可能に構成されていてもよい。このようなペン3に対して本実施形態に係るペンホルダ1Aを適用すれば、ケーブル4が挿入されるポートPの位置に応じてペンホルダ1Aの位置を切り替えることができる。つまり、ケーブル4が挿入されるポートPが情報処理装置2の左側面に開口する接続ポートである場合には、ペンホルダ1Aを情報処理装置2の左側面に取り付けることで、ケーブル4の配線をシンプルにすることができる。一方、ケーブル4が挿入されるポートPが情報処理装置2の右側面に開口する接続ポートである場合には、ペンホルダ1Aを情報処理装置2の右側面に取り付けることで、ケーブル4の配線をシンプルにすることができる。このように、本実施形態に係るペンホルダ1Aによれば、ケーブル4の引き回しを容易にすることができる。ケーブル4が挿入されるポートPの例としては、USB-typeA規格に準拠した接続ポート、またはUSB-typeC規格に準拠した接続ポート等が挙げられる。
【0037】
以上説明したように、本実施形態に係るペンホルダ1Aは、ペン3を保持可能な保持部20と、情報処理装置2が備える第1ポートP1に挿入可能な第1挿入部11と、情報処理装置2が備える第1ポートP1とは異なる第2ポートP2に挿入可能な第2挿入部12と、を含む挿入ユニット10と、を備える。
【0038】
この構成により、情報処理装置2に対するペンホルダ1Aの取り付けの自由度を向上させることができる。
【0039】
また、第1挿入部11が延びる向きと、第2挿入部12が延びる向きとは、互いに逆向きである。この構成により、ペンホルダ1Aを情報処理装置2の右側面および左側面のいずれに対しても取り付けることができる。したがって、右利きのユーザおよび左利きのユーザのいずれに対しても快適な操作性を提供できる。
【0040】
また、保持部20は、挿入ユニット10に対して回動可能に接続されている。この構成により、情報処理装置2に対するペンホルダ1Aの取り付けの自由度をより向上させることができる。
【0041】
また、保持部20がする回動運動の回動軸Oは、第1挿入部11が延びる向き(+Xの向き)と第2挿入部12が延びる向き(-Xの向き)との双方に交差している。この構成によれば、保持部20と情報処理装置2との干渉を避けつつ、ペンホルダ1Aの小型化を図ることができる。
【0042】
また、保持部20は、筒状の保持基部21を有し、保持基部21には、保持基部21の内周面から保持基部21の径方向内側に向けて突出する保持突起21aと、保持基部21の周方向における保持突起21aの両隣に位置して保持基部21の軸方向に延びる一対のスリット21bと、が形成されており、保持突起21aは、弾性的にペン3を保持する。この構成により、保持部20が確実にペン3を保持することができる。また、保持部20が弾性を有さない場合等と比較して、2種類以上のペン3を保持可能な保持部20をより容易に実現することができる。
【0043】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
【0044】
図5に示すように、本実施形態に係るペンホルダ1Bは、接続軸部30を有さない。具体的に、挿入ユニット10と保持部20とが直接接続されており、保持部20は挿入ユニット10に対して回動運動を行わない。
【0045】
本実施形態に係るペンホルダ1Bにおいても、第1実施形態に係るペンホルダ1Aと同様に、第1挿入部11は情報処理装置2の第1ポートP1に挿入可能であり、第2挿入部12は情報処理装置2の第2ポートP2に挿入可能である。したがって、情報処理装置2に対するペンホルダ1Bの取り付けの自由度を向上させることができる。また、接続軸部30を有さないことでペンホルダ1Bの構造がよりシンプルとなり、ペンホルダ1Bの製造コストを抑制することができる。
【0046】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明するが、第2実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
【0047】
図6に示すように、本実施形態に係るペンホルダ1Cにおいては、第1挿入部11が延びる向きと、第2挿入部12が延びる向きとが、互いに逆向きではない。具体的に、第1挿入部11は左方(+Xの向き)に延びており、第2挿入部12は上方(+Zの向き)に延びている。つまり、本実施形態に係る挿入ユニット10は、第1方向Yから見てL字状の形状を有する。
【0048】
本実施形態に係るペンホルダ1Cにおいても、第2実施形態に係るペンホルダ1Bと同様に、第1挿入部11は情報処理装置2の第1ポートP1に挿入可能であり、第2挿入部12は情報処理装置2の第2ポートP2に挿入可能である。したがって、情報処理装置2に対するペンホルダ1Cの取り付けの自由度を向上させることができる。
【0049】
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
【0050】
図7に示すように、本実施形態に係るペンホルダ1Dの保持部20は、閉塞部22を有さない。この構成によれば、図8に示すように、保持部20(保持基部21)は、ペン3が保持部20(保持基部21)を貫通した状態で、ペン3を保持することができる。
【0051】
本実施形態に係るペンホルダ1Dにおいても、第1実施形態に係るペンホルダ1Aと同様に、第1挿入部11は情報処理装置2の第1ポートP1に挿入可能であり、第2挿入部12は情報処理装置2の第2ポートP2に挿入可能である。したがって、情報処理装置2に対するペンホルダ1Dの取り付けの自由度を向上させることができる。
【0052】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0053】
例えば、前記実施形態では、接続軸部30の回動軸Oは第1挿入部11が延びる向きおよび第2挿入部12が延びる向きの双方と交差していたが、回動軸Oの向きはこれに限られない。回動軸Oは、第1挿入部11が延びる向きまたは第2挿入部12が延びる向きと平行であってもよい。例えば、回動軸Oは、挿入方向Xと平行であってもよい。この場合、保持部20を挿入ユニット10まわりに回動させることができる。これにより、情報処理装置2に対するペン3の取り付けの向きの自由度を向上させることができる。具体的には、例えば、ペン3を保持部20から奥側(-Y側)に向けて延出させた状態で、ペン3を情報処理装置2に対して固定することができる。
【0054】
また、前記実施形態において第1ポートP1は情報処理装置2の右側面に開口し、第2ポートP2は情報処理装置2の左側面に開口していたが、第1ポートP1および第2ポートP2の位置はこれに限られない。例えば、第1ポートP1および第2ポートP2の双方が情報処理装置2の右側面に開口していてもよいし、第1ポートP1および第2ポートP2の双方が情報処理装置2の左側面に開口していてもよい。あるいは、第1ポートP1および第2ポートP2の少なくとも一方が情報処理装置2の手前側面(+Y側面)または奥側面(-Y側面)に開口していてもよい。
【0055】
また、保持突起21aがペン3を弾性的に保持可能であれば、保持基部21にスリット21bが形成されていなくてもよい。また、保持部20(保持基部21)はペン3を弾性的に保持するように構成されていなくてもよい。ペン3を保持可能であれば、保持部20の構成は適宜変更可能である。
【0056】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0057】
1A、1B、1C、1D…ペンホルダ 2…情報処理装置 3…ペン 10…挿入ユニット 11…第1挿入部 12…第2挿入部 20…保持部 21…保持基部 21a…保持突起 21b…スリット O…回動軸
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8